JP2001220098A - 屈伸ブーム式作業車の作業姿勢移行装置 - Google Patents

屈伸ブーム式作業車の作業姿勢移行装置

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JP2001220098A
JP2001220098A JP2000030484A JP2000030484A JP2001220098A JP 2001220098 A JP2001220098 A JP 2001220098A JP 2000030484 A JP2000030484 A JP 2000030484A JP 2000030484 A JP2000030484 A JP 2000030484A JP 2001220098 A JP2001220098 A JP 2001220098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈伸ブーム式作業車を格納姿勢から所定の作
業姿勢まで移行させるのに、従来では、複数の操作レバ
ーを順次何度も持ち代えて操作していたので、その操作
が繁雑であったとともに、作業に長時間を要していた。 【解決手段】 下ブーム2と上ブーム3とジブ4とを設
けた屈伸ブーム式作業車において、姿勢移行選択手段6
により作業姿勢への移行を選択したときに、ジブ4を所
定揺動角度まで揺動させ、次に下ブーム起伏角検出手段
22と上ブーム屈伸角検出手段23とジブ揺動角検出手
段24からの各検出信号を用いて演算して下ブーム起伏
駆動手段12と上ブーム屈伸駆動手段13とに対してジ
ブ先端位置を鉛直方向の直線状に上昇させるように制御
する制御手段7を備えていることにより、ブーム等を格
納姿勢から所定の作業姿勢へ移行させる際の動作を自動
で行え、且つ小面積のスペース内で移行させることがで
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数のブームを
屈伸自在に連続させた屈伸ブーム式作業車に関し、さら
に詳しくはそのような屈伸ブーム式作業車において、ブ
ーム等を格納姿勢から作業姿勢に移行させる際の作業姿
勢移行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屈伸ブーム式作業車として、従来から図
6に示すような高所作業車が知られている。この図6に
示す屈伸ブーム式作業車(高所作業車)は、車両1上の
旋回台11に下ブーム2の基端部を第1軸31で枢着
し、下ブーム2の先端部に上ブーム3の基端部を第2軸
32で枢着し、上ブーム3の先端部にバスケット5を第
3軸33で枢着している。下ブーム2は旋回台11に対
して起伏シリンダ12で起伏せしめられ、上ブーム3は
下ブーム2に対して屈伸シリンダ13で屈伸せしめら
れ、バスケット5は上ブーム3の先端部においてレベリ
ングシリンダ15により常時水平姿勢を維持するように
操作される。又、下ブーム2及び上ブーム3は、それぞ
れブームに内蔵された伸縮シリンダで伸縮自在となって
いる。尚、この種の屈伸ブーム式作業車では、旋回台1
1の旋回、下ブーム2の起伏及び伸縮、上ブーム3の屈
伸及び伸縮等は、バスケット5内からそれぞれの操作レ
バーを操作することで行われる。
【0003】ところで、図6の屈伸ブーム式作業車にお
いて、格納姿勢では下ブーム2が略水平まで倒伏し且つ
その下ブーム2上に上ブーム3が略水平になるまで屈伏
されている。そして、従来では、バスケット5を格納位
置(実線図示位置)から所定の作業位置(例えば壁面Y
に近接した符号5Hの高所位置)まで移行させるには、
オペレータの手動操作により、概ね次の順序で行われて
いた。 (1) まず、格納姿勢から上ブーム屈伸操作レバーを伸展
側に操作し(屈伸シリンダ13が伸長する)、上ブーム
3を矢印aのように符号3Aの姿勢まで伸展(起仰)さ
せた後、該上ブーム屈伸操作レバーを中立位置に戻す。
尚、この状態では、バスケットが符号5Aの位置にあ
る。 (2) 次に、上ブームが符号3Aの姿勢から、下ブーム起
伏操作レバーを起仰側に操作し(起伏シリンダ12が伸
長する)、下ブーム2を矢印bのように符号2Aの姿勢
まで起仰させた後、該下ブーム起伏操作レバーを中立位
置に戻す。尚、この状態では、上ブームが符号3Bの位
置にあり且つバスケットが符号5Bで示すように壁面Y
に近接する位置まで移行しているので、それ以上、下ブ
ーム2Aを起仰操作するとバスケット5Bが壁面Yに衝
突する。 (3) 次に、この状態(下ブーム2A、上ブーム3Bの状
態)から、上ブーム屈伸操作レバーを伸展側に操作し
て、上ブームを矢印cのように符号3Cの姿勢まで移行
させた後、該上ブーム屈伸操作レバーを中立位置に戻
す。尚、この状態では、バスケットが符号5Cの位置に
ある。 (4) 次に、この状態(下ブーム2A、上ブーム3Cの状
態)から、下ブーム起伏操作レバーを起仰側に操作し
て、下ブームを矢印dのように符号2Bの姿勢まで移行
させ(上ブーム3D、バスケット5Dの状態)、以下順
次、上ブーム3Dを矢印e(上ブーム3E、バスケット
5Eの状態)、下ブーム2Bを矢印f(下ブーム2C、
上ブーム3F、バスケット5Fの状態)、上ブーム3F
を矢印g(上ブーム3G、バスケット5Gの状態)、下
ブーム2Cを矢印hのように操作することにより、下ブ
ーム2D、上ブーム3H、バスケット5Hで示すように
目的の作業位置まで移行させる。
【0004】そして、この屈伸ブーム式作業車では、バ
スケット5を作業位置(例えば符号5Hの位置)まで移
行させた後、下ブーム2の起伏や伸縮、あるいは上ブー
ム3の起伏や伸縮、又は旋回台11の旋回等の動作を行
わせて、バスケット5を壁面に近接させた状態で移動さ
せながら壁面作業を行えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
従来の屈伸ブーム式作業車では、下ブーム2及び上ブー
ム3を格納姿勢から所定の作業姿勢(例えば符号2D、
3Hの姿勢)まで移行させるのに、上ブーム屈伸用の操
作レバーと下ブーム起伏用の操作レバーとを持ち代え
て、屈伸シリンダ13及び起伏シリンダ12を何度も発
停操作しなければならなかった。従って、所定作業姿勢
への移行操作が繁雑であり、且つ操作時間が長くかかる
という問題があるとともに、オペレータが誤操作(例え
ばバスケットが5Bの状態で下ブーム2Aを起仰操作す
る)をするおそれがあった。
【0006】尚、図6に示す屈伸ブーム式作業車のよう
に、バスケット5を上ブーム3の先端部に直に枢着(第
3軸33)したものでは、作業姿勢においてバスケット
5を壁面Yに沿って小範囲だけ昇降させればよい場合で
も、下ブーム2の起伏・伸縮あるいは上ブーム3の屈伸
・伸縮等の大掛かりな動作を行わせる必要がある。とこ
ろで、このような問題(大掛かりな動作を行わせる問
題)を改善するために、上ブーム3の先端部にジブの基
端部を揺動自在に枢着するとともに、ジブの先端部にバ
スケット5を取付けて、該ジブを揺動させることによ
り、バスケット5を小範囲の場所で昇降させる場合の操
作性を良好にし得るようにすることが考えられる。とこ
ろが、上ブーム先端部とバスケットとの間にジブを介在
させたものでは、上記したようにバスケット5を格納位
置から作業位置まで移行させるのに、ジブの揺動操作を
加味する必要があり、作業姿勢までの移行操作が一層繁
雑となる。
【0007】本願発明は、上記した従来例の問題点に鑑
み、屈伸ブーム式作業車において格納姿勢から作業姿勢
への移行を簡単且つ短時間で行え、しかも小面積のスペ
ースで移行させ得るようにすることを目的としてなされ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明では、図1〜図4に例示するよう
に、車両1と、車両1上に起伏自在に設けた下ブーム2
と、下ブーム2の先端部に下ブーム起伏作動面と平行な
面内で屈伸自在に設けた上ブーム3と、上ブーム3の先
端部に上ブーム屈伸作動面と平行な面内で揺動自在に設
けたジブ4と、ジブ4の先端部に設けた作業機5と、下
ブーム2を起伏駆動させる下ブーム起伏駆動手段12
と、上ブーム3を屈伸駆動させる上ブーム屈伸駆動手段
13と、ジブ4を揺動駆動させるジブ揺動駆動手段14
と、作業機5を水平姿勢に維持するレベリング手段15
とを備えるとともに、下ブーム2を略水平まで倒伏させ
且つその下ブーム2上に上ブーム3を略水平になるまで
屈伏させさらにジブ4を下ブーム2の基端後側で下方に
揺動させた格納姿勢をとれるようにした屈伸ブーム式作
業車を使用している。
【0009】下ブーム2及び上ブーム3は、それぞれ単
数本のブームで一定長さのものでもよく、あるいはそれ
ぞれ複数本のブームを伸縮自在に連続させた伸縮ブーム
であってもよく、又は上下いずれか一方だけを伸縮自在
としたものでもよい。尚、下ブームあるいは上ブームに
伸縮ブームを使用したものでも、格納姿勢においては該
伸縮ブームは最縮小させる。又、ジブ先端部に設けられ
る作業機5としては、図示例では人が搭乗するバスケッ
トを採用しているが、マニピュレータのような作業機を
採用してもよい。尚、作業機(例えばバスケット)5
は、ジブ4の先端位置においてレベリング手段15によ
り常時水平姿勢を維持するようになっており、ジブ先端
位置から作業機5の外端までの水平距離は常に一定とな
る。
【0010】そして、本願請求項1の発明は、上記屈伸
ブーム式作業車において、下ブーム2、上ブーム3、ジ
ブ4、作業機5等を格納姿勢から所定の作業姿勢に移行
させる際の動作を自動で行わせることができるようにし
た作業姿勢移行装置を設けている。
【0011】本願請求項1の作業姿勢移行装置は、格納
姿勢から作業姿勢への移行を選択する姿勢移行選択手段
6と、下ブーム2の起伏角度を検出する下ブーム起伏角
検出手段22と、上ブーム3の屈伸角度を検出する上ブ
ーム屈伸角検出手段23と、ジブ4の揺動角度を検出す
るジブ揺動角検出手段24とを有している。尚、姿勢移
行選択手段6は、格納姿勢から作業姿勢への移行指示の
ほかに、作業姿勢から格納姿勢への移行指示にも採用し
得るようにしてもよい。
【0012】又、本願請求項1の作業姿勢移行装置に
は、格納姿勢状態において姿勢移行選択手段6により作
業姿勢への移行を選択したときに、ジブ4を所定揺動角
度まで揺動させた後、下ブーム起伏角検出手段22と上
ブーム屈伸角検出手段23とジブ揺動角検出手段24か
らの各検出信号を用いて演算して、下ブーム起伏駆動手
段12と上ブーム屈伸駆動手段13とに対してジブ先端
位置を鉛直方向の直線状に上昇させるように制御する制
御手段7を備えている。
【0013】この請求項1における制御手段7での演算
処理の具体例は、発明の実施の形態の項で説明するが、
格納姿勢状態において姿勢移行選択手段6により作業姿
勢への移行を選択すると、まずジブ揺動駆動手段14に
対してジブ4を所定揺動角度まで揺動させる条件の操作
信号が出力され、次いで下ブーム起伏駆動手段12と上
ブーム屈伸駆動手段13とに対して、ジブ先端位置(即
ち、作業機5)を鉛直方向の直線状に上昇させるような
条件の操作信号が出力される。
【0014】従って、本願発明の作業姿勢移行装置を備
えた屈伸ブーム式作業車では、格納姿勢状態において姿
勢移行選択手段6を作業姿勢移行側に操作すると、ジブ
4を所定揺動角度まで揺動させた後、下ブーム2と上ブ
ーム3とが所定条件(ジブ先端位置を鉛直方向の直線状
に上昇させるという条件)を満たしながらそれぞれ起仰
及び伸展していき、それによって作業機(例えばバスケ
ット)5を所定の作業姿勢まで自動で鉛直移動させるこ
とができるようになっている。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明では、図1、図2、図4及び図5に
例示するように、上記請求項1の屈伸ブーム式作業車に
おける作業姿勢移行装置の制御手段7として、格納姿勢
状態において姿勢移行選択手段6により作業姿勢への移
行を選択したときに、ジブ4を所定揺動角度まで揺動さ
せ且つ上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度だけ起
仰させた後、下ブーム起伏角検出手段22と上ブーム屈
伸角検出手段23とジブ揺動角検出手段24からの各検
出信号を用いて演算して、下ブーム起伏駆動手段12と
上ブーム屈伸駆動手段13とに対してジブ先端位置を鉛
直方向の直線状に上昇させるように制御するものを採用
している。
【0015】この請求項2の制御手段7では、姿勢移行
選択手段6を作業姿勢移行側に操作すると、ジブ先端位
置を鉛直方向に移行開始させる前に、ジブ4を所定揺動
角度まで揺動させ且つ上ブーム3を下ブーム2に対して
所定角度だけ起仰させるが、この上ブーム3の起仰角度
は、その状態で下ブーム2が起仰したりジブ4が下方に
揺動したときでも、ジブ4やジブ先端部の作業機5が車
両1側(例えば旋回台11)又は下ブーム2等に干渉し
ない程度の高さ(例えば上ブーム3の対地角度が15°
〜20°程度)を確保し得るように設定される。
【0016】ところで、このようにジブ先端位置を鉛直
方向に移行開始させる前に、ジブ4を所定揺動角度まで
揺動させ且つ上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度
だけ起仰させるようにすると、次のような作用が得られ
る。即ち、姿勢移行選択手段6を操作して、図5に実線
図示するようにジブ4を所定揺動角度まで揺動させ且つ
上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度だけ起仰させ
た時点で姿勢移行選択手段6の操作を停止させたときに
は、ジブ先端部や作業機(バスケット)5が下ブーム2
の上面や旋回台上面等からかなり上方に離間している。
従って、その状態で手動操作により、誤って下ブーム2
を起仰させたりジブ4を下方に揺動させても、ジブ4や
作業機5が下ブーム2や旋回台11等に干渉することが
なくなり、安全性が高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本願
の実施形態を説明すると、図1には、本願実施形態で採
用されている屈伸ブーム式作業車が示されている。尚、
この実施形態では、屈伸ブーム式作業車として、作業員
搭乗用のバスケット5を高所まで持ち上げ得るようにし
た高所作業車を採用している。
【0018】図1の屈伸ブーム式作業車は、車両1上に
旋回台11を設け、該旋回台11に下ブーム2の基端部
を第1軸31で枢着し、該下ブーム2の先端部に上ブー
ム3の基端部を第2軸32で枢着し、該上ブーム3の先
端部にジブ4の基端部を第3軸33で枢着し、ジブ4の
先端部にバスケット5を第4軸34で枢着して構成して
いる。尚、ジブ先端部のバスケット5は、特許請求範囲
中の作業機となるものであるが、他の実施形態では、バ
スケット5に代えて例えばマニピュレータのような作業
機を採用してもよい。
【0019】旋回台11は、車両1のフレーム上の後側
寄り位置において旋回自在に設置されている。
【0020】下ブーム2は、旋回台11に対して起伏シ
リンダ12により上下(鉛直面内)に起伏せしめられ
る。尚、この起伏シリンダ12は、特許請求範囲中の下
ブーム起伏駆動手段となるものである。又、この実施形
態では、下ブーム2として伸縮ブームが採用されてお
り、下ブームに内蔵させた伸縮シリンダ16で伸縮せし
められる。尚、他の実施形態では、1本のブームのみで
構成した下ブーム2を採用してもよい。
【0021】上ブーム3は、下ブーム2の先端部に対し
て屈伸シリンダ13により下ブーム2の起伏作動面と平
行な面内で屈伸せしめられる。尚、この屈伸シリンダ1
3は、特許請求範囲中の上ブーム屈伸駆動手段となるも
のである。又、この実施形態では、上ブーム3にも伸縮
ブームが採用されており、上ブームに内蔵させた伸縮シ
リンダ17で伸縮せしめられる。尚、他の実施形態で
は、1本のブームのみで構成した上ブーム3を採用して
もよい。
【0022】ジブ4は、比較的短小長さのものでよい。
このジブ4は、上ブーム3の先端部に対して揺動シリン
ダ14により上ブーム屈伸作動面と平行な面内で揺動せ
しめられる。尚、この揺動シリンダ14は、特許請求範
囲中のジブ揺動駆動手段となるものである。
【0023】バスケット5は、ジブ4の先端部におい
て、レベリング手段15によりジブ4の揺動角度(対地
角度)に係わりなく常に水平姿勢に維持されるようにな
っている。尚、この実施形態では、レベリング手段15
は、上ブーム3の先端部分に内蔵された伸縮シリンダ1
5aの伸縮力を該上ブーム先端部分及びジブ4部分にそ
れぞれ張設された各チエン15b,15cを介してバス
ケット5の取付部に伝達させるようにしたものを採用し
ている。そして、ジブ4の対地角度に応じてバスケット
5の取付部を第4軸34を中心として上下に揺動させ
て、該バスケット5を常に水平姿勢に維持させるように
している。
【0024】下ブーム2には、該下ブーム2の起伏角度
を検出する下ブーム起伏角検出手段22が設けられてい
る。この実施形態では、下ブーム起伏角検出手段22と
して、下ブーム2の対地角度を検出するものが採用され
ている。尚、この下ブーム起伏角検出手段22として
は、対地角度を直接検出するものに代えて、旋回台11
との相対角度を検出するものでもよい。
【0025】上ブーム3には、該上ブーム3の屈伸角度
を検出する上ブーム屈伸角検出手段23が設けられてい
る。この実施形態では、上ブーム屈伸角検出手段23と
して、上ブーム3の対地角度を直接検出するものが採用
されている。尚、この上ブーム屈伸角検出手段23とし
ては、対地角度を直接検出するものに代えて、下ブーム
2と上ブーム3との相対角度を検出し、その検出値に基
づいて制御手段7(図4)の演算部9で演算して、上ブ
ーム3の屈伸角度(最終的には対地角度)を算出するよ
うにしたものでもよい。
【0026】ジブ4には、該ジブ4の揺動角度を検出す
るジブ揺動角検出手段24が設けられている。この実施
形態では、ジブ揺動角検出手段24としてジブ4の対地
角度を直接検出するものが採用されている。尚、このジ
ブ揺動角検出手段24も、対地角度を直接検出するもの
に代えて、上ブーム3とジブ4との相対角度を検出し、
その検出値に基づいて制御手段7の演算部で演算してジ
ブ4の揺動角度を算出するようにしたものでもよい。
又、このジブ揺動角検出手段24は、図1に示す格納位
置(上ブーム3に対する下方折曲位置)と、図2に示す
使用姿勢位置(上ブーム3の軸線とジブ4の軸線との角
度が例えば160°程度になる)との2位置だけを検出
するような2つのリミットスイッチで構成してもよい。
【0027】これらの検出手段22,23,24で検出
される各角度データは、図4に示すようにそれぞれ制御
手段7の演算部9に常時入力されている。尚、これらの
角度データは、従来から各種制御(例えば転倒防止制
御)のためのデータとして利用されている。
【0028】この実施形態の屈伸ブーム式作業車では、
格納姿勢において下ブーム2、上ブーム3、ジブ4等が
図1のように折畳まれる。即ち、格納姿勢においては、
下ブーム2は車両1の前方に向けてほぼ水平姿勢まで倒
伏され、上ブーム3は下ブーム2に近接する状態で下ブ
ーム2とほぼ平行になるまで屈伏され、ジブ4は下ブー
ム2の基端部後方において下向きに折曲されている。
【0029】又、この実施形態の屈伸ブーム式作業車に
は、下ブーム2、上ブーム3、ジブ4、バスケット5等
を、図1の格納姿勢から図3に符号2B,3B,4B,
5Bで示す作業姿勢まで自動で移行させるための作業姿
勢移行装置を設けている。
【0030】この作業姿勢移行装置は、図4に示すよう
に、格納姿勢から作業姿勢への移行を選択する姿勢移行
選択手段6と、該姿勢移行選択手段6を操作したとき
に、ジブ4を所定揺動角度まで揺動させ、次にジブ先端
位置(バスケット5)を鉛直方向の直線状に上昇させる
ように制御する制御手段7を備えている。
【0031】制御手段7には、この実施形態では、後述
の各種長さデータを記憶する記憶部8と、各種データを
演算する演算部9と、その演算結果に基づいて所定の駆
動信号を出力する出力部10とを有している。
【0032】姿勢移行選択手段6は、単なるスイッチで
もジョイスティックでもよい。尚、ジョイスティックを
採用すると、操作のON・OFFのほかに速度制御を行
うことも可能である。そして、この姿勢移行選択手段6
からの操作信号は、図4に示すように制御手段7の演算
部9に入力される。又、姿勢移行選択手段6を格納姿勢
から作業姿勢への移行側に操作すると、その信号が演算
部9に入力された後、出力部10からジブ揺動駆動手段
14に対してジブ4を後方振り出し側に作動させる信号
が発せられ、該ジブ4が図2に示す角度(上ブーム3の
軸線に対して例えば160°の角度)まで揺動せしめら
れる。
【0033】制御手段7の記憶部8には、下ブーム2及
び上ブーム3における最縮小状態の各長さデータと、ジ
ブ4の長さデータとを記憶している。尚、この実施形態
のように、下ブーム2及び上ブーム3に伸縮ブームを使
用し、該各伸縮ブームの長さ検出手段を有したもので
は、該各長さ検出手段で検出された長さデータをそれぞ
れ直接演算部9に入力するようにしてもよい。
【0034】制御手段7の演算部9には、図4に示すよ
うに、記憶部8で記憶されている各種の長さデータと、
下ブーム起伏角検出手段22で検出された下ブーム起伏
角度データと、上ブーム屈伸角検出手段23で検出され
た上ブーム屈伸角度データと、ジブ揺動角検出手段24
で検出されたジブ揺動角度データ、とがそれぞれ入力さ
れる。そして、この演算部9では、次の〜の演算を
行う。 ジブ4が図2に示す後方使用位置まで揺動したとき
には、ジブ揺動角検出手段24からの角度データと記憶
部8で記憶しているジブ長さデータにより、上ブーム先
端部(第3軸33の位置)からジブ先端部(第4軸34
の位置)までの水平長さを演算し、そのジブ水平長さ算
出値と上ブーム3の水平長さ算出値(上ブーム3の長さ
データと上ブーム屈伸角検出手段23からの角度データ
とを演算して求められる)とを加算して、上ブーム基端
部(第2軸32)からジブ先端部(第4軸34)までの
水平長さを算出する。尚、以下の説明では、上ブーム3
とジブ4との連続体を上ブーム・ジブ連続体といい、上
ブーム基端部(第2軸32)からジブ先端部(第4軸3
4)までの直線長さを上ブーム・ジブ合計長さという。
ところで、ジブ4を後方使用位置に揺動させたときの揺
動角度が一定である場合には、該ジブ4を後方使用位置
に揺動させたときの上ブーム・ジブ合計長さが一定とな
り、その一定長さを予め記憶部8に記憶させておくこと
もできる。 下ブーム2の長さデータ(第1軸31から第2軸3
2までの直線長さ)と下ブーム起伏角検出手段22から
の角度データにより、刻々変化する下ブーム2の水平長
さを算出する。尚、下ブーム2の水平長さは、下ブーム
2の起伏角度(対地角度)が大きくなるほど短くなる。 上ブーム・ジブ合計長さデータ(第2軸32から第
4軸34までの直線長さ)と上ブーム屈伸角検出手段2
3からの角度データにより、刻々変化する上ブーム・ジ
ブ連続体の水平長さを算出する。この実施形態では、上
ブーム3に対してジブ4の相対角度が一定の状態(即
ち、上ブーム・ジブ合計長さが一定の状態)で上ブーム
・ジブ連続体が屈伸するため、上ブーム・ジブ連続体の
水平長さは、上ブーム・ジブ合計長さデータと上ブーム
屈伸角検出手段23からの角度データとで求められる。
尚、上ブーム・ジブ連続体の水平長さは、上ブーム3の
伸展角度(対地角度)が大きくなるほど短くなる。 そして、演算部9では、上記で算出した下ブーム
2の水平長さ算出値と、上記で算出した上ブーム・ジ
ブ連続体の水平長さ算出値とを比較し、それらの水平長
さ算出値の変化量を等しくするような制御信号を出力部
10(図4)に出力する。即ち、この演算部9では、ま
ず図2に示すように各ブーム2,3を格納姿勢に維持し
た状態でジブ4のみを後方使用位置に揺動させた時点で
の、上ブーム・ジブ連続体の水平長さ算出値から下ブー
ムの水平長さ算出値を減算した差を算出する。この各算
出値の差はバスケット5を鉛直方向に直線移動させるた
めの基準値となり、その基準値を変化させない条件で
(実際には基準値からのブレを刻々修正しながら)、起
伏シリンダ(下ブーム起伏駆動手段)12と屈伸シリン
ダ(上ブーム屈伸駆動手段)13とを同時に作動させる
ような操作信号を、演算部9から出力部10に対して発
するようになっている。
【0035】この実施形態の場合は、ジブ4が図2に示
す後方使用位置(上ブーム3に対する特定姿勢)まで揺
動せしめられた状態を維持しながら、バスケット5を鉛
直方向に直線移動させるように制御するので、ジブ揺動
角検出手段24からの角度検出信号を用いる演算は、ジ
ブ4が後方に揺動されたときの1回きりであり、それ以
降のバスケット5を鉛直移動させるための演算には下ブ
ーム起伏角検出手段22と上ブーム屈伸角検出手段23
からの2つの角度検出信号を用いて行う。
【0036】尚、バスケット5を図3に実線図示する下
方位置から符号5A,5Bで示すように鉛直方向に直線
移動させるには、起伏シリンダ12による下ブーム2の
起仰スピードと、屈伸シリンダ13による上ブーム3の
伸展スピードとを、下ブーム2の水平長さ減少量と上ブ
ーム・ジブ連続体の水平長さ減少量とが同期して等しく
なるような条件で制御する必要があるが、そのために本
願では、制御手段7の演算部9において上記〜の各
演算を行うことで、上記バスケット5の鉛直上昇動作を
達成し得るようにしている。
【0037】この実施形態の作業姿勢移行装置では、姿
勢移行選択手段6で格納姿勢から作業姿勢への移行を選
択すると、図1の格納姿勢状態からまず図2に示すよう
にジブ4が後方の使用位置まで振り出され、その後に起
伏シリンダ(下ブーム起伏駆動手段)12と屈伸シリン
ダ(上ブーム屈伸駆動手段)13とが一定の条件を満た
しながら同時に伸長作動して、図3に鎖線図示するよう
にバスケット5を鉛直方向の直線状に上昇させるように
制御する。そして、姿勢移行選択手段6を操作している
間は、各ブーム、ジブ、バスケット等の移行動作が継続
し、例えば図3において符号2A,3A,4A,5Aで
示す途中姿勢段階を経て符号2B,3B,4B,5Bで
示す最終作業姿勢まで移行させた時点で、起伏シリンダ
12及び屈伸シリンダ13の伸長動作が停止する。
【0038】この実施形態では、下ブーム2及び上ブー
ム3にそれぞれ伸縮ブームを使用しており、バスケット
5を符号5B(図3)で示す所定の作業位置まで上昇さ
せた後に、下ブーム2及び上ブーム3を伸長させて、さ
らに高所までバスケット5を上昇させることができる。
又、この屈伸ブーム式作業車では、上ブーム3の先端部
にジブ4を設けているので、作業姿勢(例えば2B,3
B,4B,5Bの状態)において壁面Yの小範囲の場所
でバスケット5を動かせばよいときには、ジブ揺動駆動
手段14によるジブ4の揺動操作で行える。
【0039】尚、この実施形態では、下ブーム2及び上
ブーム3にそれぞれ伸縮ブームを使用しているが、該各
伸縮ブーム(下ブーム2、上ブーム3)がそれぞれ最縮
小している状態(あるいは最縮小に近い状態)でのみ、
姿勢移行選択手段6による操作が実行されるようにして
いる。換言すれば、下ブーム2又は上ブーム3の何れか
一方でも伸長状態にあるときには、姿勢移行選択手段6
を操作しても各部材の移行動作が起こらないようにして
いる。
【0040】このように、本願の作業姿勢移行装置を採
用した屈伸ブーム式作業車では、図1に示す格納姿勢か
ら姿勢移行選択手段6を作業姿勢移行側に操作するだけ
で、下ブーム2、上ブーム3、ジブ4、バスケット5等
を自動的に所定の作業姿勢まで移行させることができ、
しかもバスケット5(ジブ先端位置)を鉛直方向に直線
移動させることができる。
【0041】尚、この実施形態の作業姿勢移行装置に
は、バスケット5が図3に符号5Bで示す高所作業位置
にある状態から、姿勢移行選択手段6を格納移行側に操
作することで、各部材(下ブーム、上ブーム、ジブ、バ
スケット)を上記した上昇移行動作とは逆動作で格納姿
勢まで移行させることができるようにする機能を設けて
もよい。
【0042】又、他の実施形態では、図2又は図5に示
す鉛直移行開始前のジブ4の姿勢(対地角度)を維持さ
せた状態で、バスケット5を鉛直方向に直線移動させる
ようにしてもよい。その場合は、上ブーム3の対地角度
が変化していくのに伴って、制御手段7の演算部9で各
種の演算を行い、ジブ揺動駆動手段14に対してジブ対
地角度が一定に維持されるような作動信号を出力する。
【0043】図5には、本願請求項2の対応する実施形
態であるが、この実施形態では、制御手段7で次のよう
に制御される。
【0044】即ち、この実施形態の制御手段7は、図1
の格納姿勢状態において姿勢移行選択手段6により作業
姿勢への移行を選択すると、まず図2に示すようにジブ
4を後方に所定揺動角度まで揺動させ、次に図5に示す
ように上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度(例え
ば対地角度で15°〜20°)だけ起仰させた後、下ブ
ーム起伏角検出手段22と上ブーム屈伸角検出手段23
とジブ揺動角検出手段24からの各検出信号を用いて演
算して、下ブーム起伏駆動手段12と上ブーム屈伸駆動
手段13とに対してジブ先端位置を鉛直方向の直線状に
上昇させるように制御する。
【0045】バスケット5の鉛直移行動作に先立って起
仰される上ブーム3起仰角度は、その状態(図5の状
態)でジブ4が下方に揺動したときでも、ジブ4やジブ
先端部の作業機5が車両1側(例えば旋回台11)又は
下ブーム2等に干渉しない程度の高さ(例えば上ブーム
3の対地角度が15°〜20°程度)を確保し得るよう
に設定される。
【0046】そして、このようにジブ先端位置を鉛直方
向に移行開始させる前に、ジブ4を所定揺動角度まで揺
動させ且つ上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度だ
け起仰させると、次のような作用が得られる。即ち、姿
勢移行選択手段6を操作して、図5に実線図示するよう
にジブ4を所定揺動角度まで揺動させ且つ上ブーム3を
下ブーム2に対して所定角度だけ起仰させた時点で姿勢
移行選択手段6の操作を停止させたときには、ジブ先端
部やバスケット5が下ブーム2の上面や旋回台上面等か
らかなり上方に離間している。従って、その状態で手動
操作により、誤って下ブーム2を起仰させたりジブ4を
下方に揺動させても、ジブ4やバスケット5が下ブーム
2や旋回台11等に干渉することがなくなり、安全性が
高まる。
【0047】尚、図5の動作を行わせる制御手段7で
は、ジブ4を後方使用位置まで揺動させる動作と上ブー
ム3を所定角度(例えば対地角度で15°〜20°)だ
け起仰させる動作とを時間差を持たせて制御するように
しているが、他の実施形態ではこの両動作を同時に行わ
せるようにしてもよい。その場合は、動作の時間短縮を
図れる。
【0048】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の作業姿勢移行装置を備えた屈伸ブーム式
作業車では、格納姿勢状態において姿勢移行選択手段6
を作業姿勢移行側に操作すると、ジブ4を所定揺動角度
まで揺動させた後、下ブーム2と上ブーム3とが所定条
件(ジブ先端位置を鉛直方向の直線状に上昇させるとい
う条件)を満たしながらそれぞれ起仰及び伸展してい
き、それによって作業機(例えばバスケット)5を所定
の作業姿勢まで自動で鉛直移動させることができるよう
になっている。
【0049】従って、本願請求項1の作業姿勢移行装置
を備えた屈伸ブーム式作業車では、ブーム等の各部材を
格納姿勢から所定の作業姿勢に移行させるための操作が
極めて簡単となり且つその動作を短時間で行えるという
効果がある。特に、本願請求項1のように上ブーム3の
先端部にジブ4を揺動自在に設けたものでは、従来のよ
うに手動操作しようとするとジブが増える分、作業がさ
らに繁雑となるが、本願のように格納姿勢から作業姿勢
への移行を自動で行えるようにすると操作の繁雑さを解
消できる。又、作業姿勢への移行時に、ジブ先端部に設
けた作業機(例えばバスケット)5を鉛直方向に直線状
に移行させることができるようにしているので、小面積
のスペース内で所定の作業姿勢まで移行させることがで
きる(車両後端からの作業機5のはみ出し量を最小限に
押えることができる)という効果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の作業姿勢移行装置を備えた屈伸ブーム式
作業車では、格納姿勢状態において姿勢移行選択手段6
を作業姿勢移行側に操作すると、ジブ4を所定揺動角度
まで揺動させ且つ上ブーム3を下ブーム2に対して所定
角度だけ起仰させた後、請求項1と同様に作業機(例え
ばバスケット)5を所定の作業姿勢まで自動で鉛直移動
させることができるようになっている。
【0050】従って、本願請求項2の作業姿勢移行装置
を備えた屈伸ブーム式作業車では、上記請求項1の効果
のほかに、姿勢移行選択手段6を操作して、図5に実線
図示するようにジブ4を所定揺動角度まで揺動させ且つ
上ブーム3を下ブーム2に対して所定角度だけ起仰させ
た時点で姿勢移行選択手段6の操作を停止させたとき
に、ジブ先端部の作業機(バスケット)5が下ブーム2
の上面や旋回台上面等からかなり上方に離間しており、
その状態で手動操作により誤って下ブーム2を起仰させ
たりジブ4を下方に揺動させたときでも、作業機5が下
ブーム2や旋回台11等に干渉することがない(安全性
が高まる)という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の屈伸ブーム式作業車の側面図で
ある。
【図2】図1の屈伸ブーム式作業車の状態変化図であ
る。
【図3】図2の状態から作業姿勢までの移行変化説明図
である。
【図4】本願実施形態の作業姿勢移行装置のブロック図
である。
【図5】本願実施形態の屈伸ブーム式作業車の他の操作
方法説明図である。
【図6】従来の屈伸ブーム式作業車の作業姿勢までの移
行変化説明図である。
【符号の説明】
1は車両、2は下ブーム、3は上ブーム、4はジブ、5
は作業機(バスケット)、6は姿勢移行選択手段、7は
制御手段、9は演算部、12は下ブーム起伏駆動手段、
13は上ブーム屈伸駆動手段、14はジブ揺動駆動手
段、15はレベリング手段、22は下ブーム起伏角検出
手段、23は上ブーム屈伸角検出手段、24はジブ揺動
角検出手段である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(1)と、車両(1)上に起伏自在
    に設けた下ブーム(2)と、下ブーム(2)の先端部に
    下ブーム起伏作動面と平行な面内で屈伸自在に設けた上
    ブーム(3)と、上ブーム(3)の先端部に上ブーム屈
    伸作動面と平行な面内で揺動自在に設けたジブ(4)
    と、ジブ(4)の先端部に設けた作業機(5)と、下ブ
    ーム(2)を起伏駆動させる下ブーム起伏駆動手段(1
    2)と、上ブーム(3)を屈伸駆動させる上ブーム屈伸
    駆動手段(13)と、ジブ(4)を揺動駆動させるジブ
    揺動駆動手段(14)と、作業機(5)を水平姿勢に維
    持するレベリング手段(15)とを備え、下ブーム
    (2)を略水平まで倒伏させ且つその下ブーム(2)上
    に上ブーム(3)を略水平になるまで屈伏させさらにジ
    ブ(4)を下ブーム(2)の基端後側で下方に揺動させ
    た格納姿勢をとれるようにした屈伸ブーム式作業車にお
    いて、 格納姿勢から作業姿勢への移行を選択する姿勢移行選択
    手段(6)と、下ブーム(2)の起伏角度を検出する下
    ブーム起伏角検出手段(22)と、上ブーム(3)の屈
    伸角度を検出する上ブーム屈伸角検出手段(23)と、
    ジブ(4)の揺動角度を検出するジブ揺動角検出手段
    (24)とを有しているとともに、 格納姿勢状態において姿勢移行選択手段(6)により作
    業姿勢への移行を選択したときに、ジブ(4)を所定揺
    動角度まで揺動させた後、下ブーム起伏角検出手段(2
    2)と上ブーム屈伸角検出手段(23)とジブ揺動角検
    出手段(24)からの各検出信号を用いて演算して、下
    ブーム起伏駆動手段(12)と上ブーム屈伸駆動手段
    (13)とに対してジブ先端位置を鉛直方向の直線状に
    上昇させるように制御する制御手段(7)を備えた、 ことを特徴とする屈伸ブーム式作業車の作業姿勢移行装
    置。
  2. 【請求項2】 車両(1)と、車両(1)上に起伏自在
    に設けた下ブーム(2)と、下ブーム(2)の先端部に
    下ブーム起伏作動面と平行な面内で屈伸自在に設けた上
    ブーム(3)と、上ブーム(3)の先端部に上ブーム屈
    伸作動面と平行な面内で揺動自在に設けたジブ(4)
    と、ジブ(4)の先端部に設けた作業機(5)と、下ブ
    ーム(2)を起伏駆動させる下ブーム起伏駆動手段(1
    2)と、上ブーム(3)を屈伸駆動させる上ブーム屈伸
    駆動手段(13)と、ジブ(4)を揺動駆動させるジブ
    揺動駆動手段(14)と、作業機(5)を水平姿勢に維
    持するレベリング手段(15)とを備え、下ブーム
    (2)を略水平まで倒伏させ且つその下ブーム(2)上
    に上ブーム(3)を略水平になるまで屈伏させさらにジ
    ブ(4)を下ブーム(2)の基端後側で下方に揺動させ
    た格納姿勢をとれるようにした屈伸ブーム式作業車にお
    いて、 格納姿勢から作業姿勢への移行を選択する姿勢移行選択
    手段(6)と、下ブーム(2)の起伏角度を検出する下
    ブーム起伏角検出手段(22)と、上ブーム(3)の屈
    伸角度を検出する上ブーム屈伸角検出手段(23)と、
    ジブ(4)の揺動角度を検出するジブ揺動角検出手段
    (24)とを有しているとともに、 格納姿勢状態において姿勢移行選択手段(6)により作
    業姿勢への移行を選択したときに、ジブ(4)を所定揺
    動角度まで揺動させ且つ上ブーム(3)を下ブーム
    (2)に対して所定角度だけ起仰させた後、下ブーム起
    伏角検出手段(22)と上ブーム屈伸角検出手段(2
    3)とジブ揺動角検出手段(24)からの各検出信号を
    用いて演算して、下ブーム起伏駆動手段(12)と上ブ
    ーム屈伸駆動手段(13)とに対してジブ先端位置を鉛
    直方向の直線状に上昇させるように制御する制御手段
    (7)を備えた、 ことを特徴とする屈伸ブーム式作業車の作業姿勢移行装
    置。
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