JP2001220068A - エレベータの呼び登録装置 - Google Patents

エレベータの呼び登録装置

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JP2001220068A
JP2001220068A JP2000028061A JP2000028061A JP2001220068A JP 2001220068 A JP2001220068 A JP 2001220068A JP 2000028061 A JP2000028061 A JP 2000028061A JP 2000028061 A JP2000028061 A JP 2000028061A JP 2001220068 A JP2001220068 A JP 2001220068A
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Masahiro Fumiya
雅弘 文屋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に目的の行先階床を選択し登録すること
ができ、カゴに取り付けられている各種装置の調節項目
も容易に変更できるエレベータの呼び登録装置を提供す
ることである。 【解決手段】 行先階床表示制御装置2は、エレベータ
のカゴ位置およびカゴの進行方向を基に今後停止するこ
とが可能な階床をリストアップし、選択内容表示装置5
に停止可能な階床を表示する。そして、エレベータ呼び
選択装置1のダイヤル操作に従って停止可能な階床を選
択し選択内容表示装置5に順次表示していく。登録ボタ
ン1を押すことにより選択内容表示装置5に表示された
階床をエレベータの呼びとしてエレベータ呼び登録制御
装置6に入力し、その呼びをエレベータ運転制御装置9
に出力すると共に登録確認装置8に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのカゴ
内に設置されるエレベータの呼び登録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのカゴ内には、乗客が行先階
床をエレベータに登録するための呼び登録装置が設置さ
れている。このカゴ内の呼び登録装置は、一組の呼びボ
タンと呼び登録灯とを有し、呼びボタンが押されたとき
は、エレベータの呼びを登録すると共に、呼び登録灯を
点灯させて登録状況を表示するようにしている。一般
に、カゴ内の呼び登録装置は、そのエレベータがサービ
スすることができる階床に対してそのサービス階床の数
だけ設置される。
【0003】一方、近年建築物の高層化に伴ってサービ
ス階床が増加しており、サービス階床の数だけの呼びボ
タンを有した呼び登録装置では、呼びボタン数が非常に
多くなり呼びボタンの配置が困難となる。また、サービ
ス階床の数だけの呼びボタンを上下方向に並べて配置し
たとしても、操作盤の上部や下部に配置された呼びボタ
ンは押しにくくなり操作性が低下してしまう。また、操
作盤の見栄えが悪くなり意匠上の問題が生じる。
【0004】そこで、高階床エレベータであっても意匠
的な影響を受けないエレベータの呼び登録装置として、
例えば、特開平7一247065号公報に示されるもの
がある。これは、カゴの停止可能な階床を行先階床名表
示器に表示させ、この表示をカウントアップボタンとカ
ウントダウンボタンとを用いて変化させ、目的の行先階
床名を選択し登録するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この呼び登録
装置では、エレベータ呼び選択装置として行先階床名の
カウントアップボタンとカウントダウンボタンとを用い
ているため、例えば1階から30階に行こうとした場合
には、同じボタンを29回も操作しなくてはならない。
このため操作に時間がかかり、乗客がカゴに乗ってから
動き出すまでの時間内で呼び登録するには操作性に問題
があると考えられる。
【0006】一方、カゴに取り付けられている各種装置
の調節項目としては、エアコンの温度調節やオートアナ
ウンスの音量調節、ファンの風量調節、カゴ内照明の明
るさ調節、戸開時間調節などが挙げられる。これらはカ
ゴ上部に乗って装置本体やこれらをコントロールしてい
る基板などを直接変更しないと調節することができない
構成となっている。
【0007】また、特定階床への一般乗客のアクセスを
制限するために暗証番号の入力を求める機構を追加する
場合があるが、この場合はエレベータの呼び登録装置と
は別に暗証番号入力用のテンキーを取り付けて対応して
いる。加えて、カゴ内の操作にてカゴをスロー運転で上
下することができるが、この操作は、主操作盤に取り付
けられているスイッチボックス内のボタンスイッチを押
すことで行っており、ボタンを押し続けている時間によ
って移動量を調整している。これらの調節操作を容易に
行えるようにすることが要請されている。
【0008】本発明の目的は、容易に目的の行先階床を
選択し登録することができ、カゴに取り付けられている
各種装置の調節項目も容易に変更できるエレベータの呼
び登録装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
エレベータの呼び登録装置は、エレベータのカゴ位置お
よびカゴの進行方向を基に今後停止することが可能な階
床をリストアップする行先階床表示制御装置と、乗客が
ダイヤルを操作しカゴの行先階床を選択するエレベータ
呼び選択装置と、前記エレベータ呼び選択装置の操作に
従って前記行先階床表示制御装置によってリストアップ
した停止可能な階床を順次表示していく選択内容表示装
置と、前記選択内容表示装置に表示された階床をエレベ
ータの呼びとして入力する登録ボタンと、前記登録ボタ
ンによって入力されたエレベータ呼びを登録しその呼び
をエレベータ運転制御装置に出力するエレベータ呼び登
録制御装置と、前記エレベータ呼び登録制御装置によっ
て登録されたエレベータの呼び内容を表示する登録確認
装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項1の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、行先階床表示制御装置は、エレベータの
カゴ位置およびカゴの進行方向を基に今後停止すること
が可能な階床をリストアップし、選択内容表示装置に停
止可能な階床を表示する。そして、エレベータ呼び選択
装置のダイヤル操作に従って停止可能な階床を選択し選
択内容表示装置に順次表示していく。登録ボタンを押す
ことにより選択内容表示装置に表示された階床をエレベ
ータの呼びとしてエレベータ呼び登録制御装置に入力
し、その呼びをエレベータ運転制御装置に出力すると共
に登録確認装置に表示する。
【0011】請求頃2の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項1の発明において、エレベータの呼
び登録開始を前記エレベータ呼び登録制御装置に通知す
る呼び登録開始ボタンを有したことを特徴とする。
【0012】請求頃2の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項1の発明の作用に加え、登録開始
ボタンにより、エレベータの呼び登録開始をエレベータ
呼び登録制御装置に通知する。これにより、誤操作によ
るエレベータの呼び登録を防止する。
【0013】請求項3の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項2の発明において、前記エレベータ
呼び登録制御装置は、前記呼び登録開始ボタンが押され
エレベータの呼び登録操作中であって前記登録ボタンが
押される前に前記呼び登録開始ボタンが押されたとき
は、呼びの登録を中止することを特徴とする。
【0014】請求項3の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項2の発明の作用に加え、呼び登録
開始ボタンをエレベータの呼び登録操作中であって登録
ボタンが押される前に押して、エレベータの呼びの登録
開始したものの既に登録したい呼びが登録されているな
どの理由で途中で呼びの登録を中止する。
【0015】請求項4の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発
明において、前記登録したエレベータの呼びを取り消す
ための呼び取消ボタンを有したことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の
発明の作用に加え、呼び取消ボタンによりエレベータの
呼びの登録を完了した呼びを取り消す。
【0017】請求項5の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項の発
明において、前記エレベータ呼び登録制御装置は、前記
登録ボタンによりエレベータの呼びが入力されたときは
暗証番号の入力を求め、前記エレベータ呼び選択装置に
より暗証番号を選択し前記登録ボタンにより暗証番号を
入力することを特徴とする。
【0018】請求項5の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項2乃至請求項4のいずれか1項の
発明の作用に加え、暗証番号の入力が求められたとき
は、エレベータ呼び選択装置により暗証番号を選択し登
録ボタンにより暗証番号を入力する。これにより、特定
の階床への一般客の利用を制限する。
【0019】請求項6の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発
明において、カゴの各種装置のパラメータを変更するた
めのパラメータ設定モードにするパラメータ設定モード
切替スイッチを有し、パラメータ設定モードのときに前
記エレベータ呼び選択装置によりパラメータを選択し前
記登録ボタンによりパラメータを入力することを特徴と
する。
【0020】請求項6の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の
発明の作用に加え、エレベータ呼び選択装置によりカゴ
の各種装置のパラメータを選択し、登録ボタンによりパ
ラメータを入力する。これにより、カゴの各種装置のパ
ラメータの設定が容易に行える。
【0021】請求項7の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発
明において、カゴの運転モードをエレベータの点検時に
使用するスロー運転モードに切り替える点検モード切替
スイッチを有し、スロー運転モードのときに前記エレベ
ータ呼び選択装置によりカゴをスロー運転にて上下させ
ることを特徴とする。
【0022】請求項7の発明に係わるエレベータの呼び
登録装置では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の
発明の作用に加え、カゴの運転モードをエレベータの点
検時のスロー運転モードのときにエレベータ呼び選択装
置によりカゴをスロー運転にて上下させる。これによ
り、カゴのスロー運転量を直感的に認識ながら操作でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエレ
ベータの呼び登録装置の構成図である。この第1の実施
の形態では、エレベータの呼びの階床をダイヤル式のエ
レベータ呼び選択装置1により選択するようにしてい
る。
【0024】すなわち、エレベータ呼び選択装置1はエ
レベータの呼びを選択するものであり、ダイヤルを左右
に回転させることで行きたい階を選択する。行先階床表
示制御装置2はカゴ位置検出装置3と進行方向検出装置
4とからの信号を基に今後停止可能な階床を演算する。
【0025】選択内容表示装置5は行先階床表示制御装
置2が演算した今後停止可能な階床をエレベータ呼び選
択装置1の操作に従って順次表示する。選択内容表示装
置5はカゴ内に設置されている階床表示器を兼用し、呼
び登録以外は現在の階床を表示するようにしているが、
階床表示器とは別に選択内容表示装置5を設けることも
可能である。また、登録した階床は後述の登録確認装置
8にて表示する。
【0026】エレベータ呼び登録制御装置6は登録ボタ
ン7の操作に従って、その時点で選択内容表示装置5に
表示されている階床をエレベータ呼びとして登録する。
また、登録確認装置8はエレベータ呼びが登録されたこ
とを乗客に知らせるために、エレベータ呼び登録制御装
置6に入力されたエレベータ呼びを表示する装置であ
る。エレベータ運転制御装置9はエレベータ呼び登録制
御装置6からの信号に従ってエレベータの運転の制御を
行う装置である。
【0027】ここで、行先階床表示制御装置2およびエ
レベータ呼び登録制御装置6は別々の装置として表現し
ているが、それぞれを行先階床表示制御手段およびエレ
ベータ呼び登録制御手段とし、一つのマイコンのソフト
として実現することも可能である。
【0028】乗客は、行先階床表示装置2で演算された
今後停止可能な階床を表示する選択内容表示装置5の表
示結果を見ながら、エレベータ呼び選択装置1を操作し
て行先階床を選択する。乗客の登録ボタン7の操作で行
先階を確定し、この結果に基づき、エレベータ呼び登録
制御装置6は登録した結果を登録確認装置8に表示し、
乗客に登録が完了したことを明示する。これと同時にエ
レベータ運転制御装置9に指令を出力し、登録した階床
に着床させる。
【0029】以上に述べた第1の実施の形態によれば、
高階床な建築物でもエレベータ呼び選択装置1と登録ボ
タン7を配置するだけで、階床数分の多くの呼びボタン
を配置する必要がないため意匠的な制約や影響を受ける
ことなく、またダイヤル操作によってエレベータ呼びを
選択できるため、操作性に優れたエレベータの呼び登録
装置を構成することができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベー
タの呼び登録装置の構成図である。この第2の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、エレベー
タの呼び登録開始をエレベータ呼び登録制御装置6に通
知する呼び登録開始ボタン10を追加して設けたもので
ある。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態
と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複す
る説明は省略する。
【0031】図3は、第2の実施の形態におけるエレベ
ータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートであ
る。まず、登録開始ボタン10が押されたか否かを判定
する(S1)。ここで、登録開始ボタン10が押されて
いない場合は、誤操作防止の点から特に動作を行わずに
動作を完了する。一方、登録開始ボタン10が押されて
いれた場合は、選択内容表示装置5をフリツカーさせ選
択内容(現在の階床)を表示する(S2)。
【0032】次に、乗客は選択内容表示装置5の表示を
見ながらエレベータ呼び選択装置1を操作する(S
3)。このダイヤル操作により、行先階床を選択する。
続いて、行先階床が選択できたところで乗客が登録ボタ
ン7を押したか否かを判定する(S4)。ここで登録ボ
タン7を押さない場合は行先階床の選択状態を続け、行
先階床が選択されるのを待つ。
【0033】一方、乗客が目的の行先階床を選んだとこ
ろで登録ボタン7を押した場合は選択内容表示装置5に
表示されている階床をエレベータの呼び登録装置6に登
録する(S5)。そして、目的の階床が登録されている
ことを確認できるように、登録された階床を登録確認装
置8に表示し(S6)、最終的に入力された行き先階床
へエレベータを運転するべくエレベータ運転制御装置9
へ運転指令を出力する(S7)。
【0034】この第2の実施の形態では、登録開始ボタ
ン10を押すまではエレベータ呼び選択装置1のダイヤ
ルを操作しても行先階床を登録できないため誤操作を防
止できる。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第3の実施の形態に係わるエレベー
タの呼び登録装置の動作を示すフローチャートである。
この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形
態に対し、呼び登録開始ボタン10が押されエレベータ
の呼び登録操作中であって、登録ボタン7が押される前
に呼び登録開始ボタン10が押されたときは、呼びの登
録を中止するようにしたものである。これにより、エレ
ベータの呼び登録を開始し、その登録の途中であっても
登録を中止することができるようにしている。
【0036】図4において、図3に示した第2の実施の
形態の動作を示すフローチャートに対し、登録中止判定
ステップS8および登録中止処理ステップS9を追加し
て設けたものである。
【0037】すなわち、登録開始ボタン10を押してス
テップS2による選択内容表示処理が行われた後、再度
登録開始ボタン10が押されたか否かを判定し(S
8)、再度登録開始ボタン10が押されれば登録を中止
する(S9)。一方、再度登録開始ボタン10が押され
ていない場合は、エレベータ呼び選択装置1のダイヤル
操作処理へと移り(S3)、以降は第2の実施の形態と
同様な処理が行われ、呼び登録が行われる。
【0038】この第3の実施の形態によれば、登録開始
ボタン10を押し、登録を開始した後であっても登録を
中断することができる。例えば、エレベータの呼びの登
録開始をしたものの登録したした呼びがすでに登録され
ている場合に有効である。
【0039】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第4の実施の形態に係わるエレベー
タの呼び登録装置の構成図である。この第4の実施の形
態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、登録した
エレベータの呼びを取り消すための呼び取消ボタン11
を追加して設けたものである。これにより、一旦登録し
たエレベータ呼びをエレベータ呼び選択装置1によるダ
イヤル操作によって取り消すことを可能にしている。
【0040】図6は、第4の実施の形態に係わるエレベ
ータの呼び登録装置での登録取消動作を示すフローチャ
ートである。まず、呼び取消ボタン11が押されている
か否かを判定し(S10)、もし呼び取消ボタン11が
押されていなければ呼び取消動作は行わないので動作を
終了する。一方、呼び取消ボタン11が押されていれば
呼び取消動作が開始される。すなわち、選択内容表示装
置5をフリッカーさせる選択内容表示処理を行う(S
2)。続いて、呼び取消ボタン11が押されたか否かの
取消中止判定を実行し(S11)、もし再度呼び取消ボ
タン11が押されていれば呼び取消動作を中止する取消
中止処理を行う(S12)。
【0041】一方、呼び取消ボタン11が押されなけれ
ば取消階床の選択に移りダイヤル操作処理が行われ、乗
客はエレベータ呼び選択装置1のダイヤル操作で取消階
床を選択する(S3)。そして、登録ボタン7が押され
たか否かを判定し(S4a)、登録ボタン7が押される
まで取消階床の選択が行われるのを待つ。これは、登録
ボタン7により取消階床を確定するためである。
【0042】登録ボタン7が押されると、次に取り消そ
うとしているカゴ呼びがエレベータ呼び登録制御装置に
登録されているかを確認する(S13)。もし、その取
り消そうとしている呼びの階床が登録されていない場合
には、取消中止処理が実施される(S12)。一方、取
り消そうとしたカゴ呼びがエレベータ呼び登録制御装置
6に登録されているときは登録取消処理を行い(S5
a)、続いて登録確認表示装置8から取消階床を消すた
めに登録確認表示消去処理を行い(S6)、これと同時
にエレベータ運転制御装置9から運転指令を取り消す運
転取消処理を行い(S7a)、一連の動作を完了する。
これ以外のエレベータ呼び登録の動作は、第3の実施の
形態と同様である。
【0043】この第4の実施の形態によれば、エレベー
タの呼びの登録を完了したものの登録を取り消したい場
合に、既に登録されているエレベータの呼びを取り消す
ことができる。
【0044】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第5の実施の形態に係わるエレベー
タの呼び登録装置の動作を示すフローチャートである。
この第5の実施の形態は、図4に示した第4の実施の形
態に対し、カゴ呼びの登録や中止だけではなく、カゴ呼
び登録時に暗証番号を入力できるようにしセキュリティ
を向上させたものである。すなわち、登録ボタン7によ
りエレベータの呼びが入力されたときは暗証番号の入力
を求め、エレベータ呼び選択装置1により暗証番号を選
択し、登録ボタン7により暗証番号を入力するようにし
ている。
【0045】図7において、ステップS1〜ステップS
4およびステップS8は、図4に示した図4に示す第3
の実施の形態と同様である。まず、選択内容表示装置5
に表示されている階床を仮登録する階床仮登録処理を実
行し(S5b)、その後、暗証番号入力を求める暗証番
号入力処理が行われ(S14)、続いてエレベータ呼び
選択装置1のダイヤルを用いて暗証番号を一桁ずつ入力
するダイヤル操作処理が行われる(S15)。
【0046】次に、登録中止判定が行われ(S16)、
登録開始ボタン10が押されていればカゴ呼び登録を中
止する(S12)。一方、登録開始ボタン10が押され
なければ、続いて登録判定を行い(S17)、登録ボタ
ン7が押されるまでステップS15〜ステップS17の
ダイヤル操作処理を繰り返す。
【0047】ここで、暗証番号は複数の桁(n桁)から
構成されており、各桁の暗証番号の決められた数字を選
択したら登録ボタン7を押す。これを暗証番号の桁数n
まで繰り返す。この繰り返しの回数判定はn桁入力判定
で行われる(S18)。この判定で、決められた桁数n
まで入力が済んでいれば最後に入力された暗証番号が正
しいか否かを判定する暗証番号合致判定を行う(S18
a)。
【0048】ここで、もし間違っていれば登録中止処理
ステップS12へ、正しければ仮登録内容を本登録する
本登録処理を行う(S5c)。そして、目的の階床が登
録されていることを確認できるように、登録された階床
を登録確認装置8に表示し(S6)、最終的に入力され
た行き先階床へエレベータを運転するべくエレベータ運
転制御装置9へ運転指令を出力する(S7)。
【0049】以上の説明は、第2の実施の形態に適用し
た場合を説明したが、第3の実施の形態や第4の実施の
形態にも適用できる。
【0050】この第5の実施の形態によれば、特定の階
床への一般客の利用を制限するための暗証番号入力装置
を、別途設置する必要がなく、またダイヤル式の操作装
置を用いるため金庫の鍵を開ける要領で簡単に操作でき
る。
【0051】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図8は、本発明の第6の実施の形態に係わるエレベ
ータの呼び登録装置の構成図である。この第6の実施の
形態は、図5に示した第4の実施の形態に対し、カゴの
各種装置のパラメータを変更するためのパラメータ設定
モードにするパラメータ設定モード切替スイッチ12を
設け、パラメータ設定モードのときにエレベータ呼び選
択装置1によりパラメータを選択し、登録ボタン7によ
りパラメータを設定入力するようにしたものである。
【0052】図8において、パラメータ設定モード切替
スイッチ12を追加して設け、行先階床表示制御装置2
を設定値表示制御装置として機能させ、エレベータ呼び
登録制御装置6をパラメータ設定制御装置として機能さ
せ、エレベータ運転制御装置9をカゴ内パラメータ制御
装置として機能させる。これにより、カゴ上部の各種装
置を直接操作することなくカゴ内パラメータの設定を行
うことができるようにしている。
【0053】図9は第6の実施の形態に係わるエレベー
タの呼び登録装置の動作を示すフローチャートである。
まず、パラメータ設定モード切替スイッチ12が入って
いるかどうかを判定するパラメータ設定モード切替え判
定を行い(S19)、パラメータ設定モードになってい
なければ動作を終了する。一方、パラメータ設定モード
に切替えられていれば、選択内容表示装置1をフリッカ
ーする設定開始表示処理を行い(S20)、パラメータ
設定モードに入る。
【0054】ここで、この第6の実施の形態のパラメー
タ設定モードでは、1:カゴ内ファンの風量調節、2:
オートアナウンス音量調節、3:カゴ内照明調節、4:
戸開時間調節、5:エアコン温度調節に割り当ててお
り、ダイヤル操作処理ステップS20aにて選択された
番号に従って、ステップS21〜ステップS25の判定
を行い、各パラメータの設定に入る(S27〜S3
1)。ここで、それぞれの番号を選択途中に登録開始ボ
タン10が押されると、設定中止判定処理ステップS2
6によって設定中止処理ステップS26aが行われ動作
を終了する。
【0055】一方、各パラメータの設定に入ると、ステ
ップS27〜ステップS31の各設定項目の調節開始処
理を行い、現在の設定値表示処理ステップS32へ移
る。この設定値に対して変更がある場合は、ダイヤル操
作処理ステップS33によって希望の設定値を選択し、
選択できたところで登録ボタン7を押すことで設定完了
判定ステップS34により設定を完了し、パラメータ設
定モードの動作を完了する。
【0056】以上の説明では、第4の実施の形態に適用
した場合を説明したが、第1の実施の形態乃至第3の実
施の形態のいずれにも適用できる。
【0057】この第6の実施の形態によると、エレベー
タの据え付けや調整の際に、エレベータの保守員がカゴ
内のパラメータを変更するために、カゴ上に登りカゴに
取り付けられている各種装置や基板の設定を直接変える
ことなく、パラメータ設定モード切替スイッチ12とエ
レベータの呼び登録装置とを操作することでカゴ内にて
カゴ内パラメータの設定を行うことができる。
【0058】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図10は、本発明の第7の実施の形態に係わるエレ
ベータの呼び登録装置の構成図である。この第7の実施
の形態は、図5に示した第4の実施の形態に対し、カゴ
の運転モードをエレベータの点検時に使用するスロー運
転モードに切り替える点検モード切替スイッチ13を設
け、スロー運転モードのときに前記エレベータ呼び選択
装置によりカゴをスロー運転にて上下させるようにした
ものである。
【0059】図10において、点検モード切替スイッチ
13を追加して設け、行先階床表示制御装置2を入力1
/F装置として機能させ、エレベータ呼び登録制御装置
6をスロー運転制御装置として機能させる。これによ
り、点検モード時にエレベータの呼び登録装置を操作す
ることで、カゴのスロー運転を行うことができるように
している。
【0060】図10は第7の実施の形態に係わるエレベ
ータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートであ
る。まず、カゴ内の点検モード切替スイッチ13を入れ
たか判定するスロー運転開始判定を行い(S35)、点
検モード切替スイッチ13が入っていなければ動作を終
了する。一方、点検モード切替スイッチ13が入ってい
ればダイヤル操作処理を行い(S36)、このダイヤル
操作に従って次のカゴスロー運転上昇/下降処理が行わ
れる(S37)。そして、点検モード切替スイッチ13
が切られたことを判定するスロー運転終了判定ステップ
S38においてスイッチが切られるまでこの処理を続け
る。点検モード切替スイッチ13を切ったところで動作
を終了する。
【0061】以上の説明では、第4の実施の形態に適用
した場合を説明したが、第1の実施の形態乃至第3の実
施の形態のいずれにも適用できる。
【0062】この第7の実施の形態によると、アップボ
タンやダウンボタンを押す場合に比べてダイヤル操作に
よって直感的にカゴのスロー運転量を認識しながら操作
することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
階床な建築物のエレベータにおいても、階床数に応じて
押しボタンの数を増加させる必要がないため、意匠的な
制約や影響を受けることがない。また、ダイヤル型のエ
レベータ呼び選択装置を用いることで、ボタンを何度も
押すことなくダイヤルを1〜2回転させるだけ短時間に
目的の行先階床を選択し、登録することが可能となる。
【0064】また、カゴに取り付けられている各種装置
の調節項目をカゴ内で集中的に変更することができ、暗
証番号の要求時にも容易に暗証番号を入力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の構成図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図5は、本発明の第4の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の構成図である。
【図6】図6は、第4の実施の形態に係わるエレベータ
の呼び登録装置での登録取消動作を示すフローチャート
である。
【図7】図7は、本発明の第5の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】図8は、本発明の第6の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の構成図である。
【図9】図9は、本発明の第6の実施の形態に係わるエ
レベータの呼び登録装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】図10は、本発明の第7の実施の形態に係わ
るエレベータの呼び登録装置の構成図である。
【図11】図11は、本発明の第7の実施の形態に係わ
るエレベータの呼び登録装置の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1:エレベータ呼び選択装置、2:行先階床表示制御装
置、3:カゴ位置検出装置、4:進行方向検出装置、
5:選択内容表示装置、6:エレベータ呼び登録制御装
置、7:登録ボタン、8:登録確認装置9、:エレベー
タ運転制御装置、10:登録開始ボタン、11:呼び取
消ボタン、12:パラメータ設定モード切替スイッチ、
13:点検モード切替スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのカゴ位置およびカゴの進行
    方向を基に今後停止することが可能な階床をリストアッ
    プする行先階床表示制御装置と、乗客がダイヤルを操作
    しカゴの行先階床を選択するエレベータ呼び選択装置
    と、前記エレベータ呼び選択装置の操作に従って前記行
    先階床表示制御装置によってリストアップした停止可能
    な階床を順次表示していく選択内容表示装置と、前記選
    択内容表示装置に表示された階床をエレベータの呼びと
    して入力する登録ボタンと、前記登録ボタンによって入
    力されたエレベータ呼びを登録しその呼びをエレベータ
    運転制御装置に出力するエレベータ呼び登録制御装置
    と、前記エレベータ呼び登録制御装置によって登録され
    たエレベータの呼び内容を表示する登録確認装置とを備
    えたことを特徴とするエレベータの呼び登録装置。
  2. 【請求項2】 エレベータの呼び登録開始を前記エレベ
    ータ呼び登録制御装置に通知する呼び登録開始ボタンを
    有したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの
    呼び登録装置。
  3. 【請求項3】 前記エレベータ呼び登録制御装置は、前
    記呼び登録開始ボタンが押されエレベータの呼び登録操
    作中であって前記登録ボタンが押される前に前記呼び登
    録開始ボタンが押されたときは、呼びの登録を中止する
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの呼び登
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記登録したエレベータの呼びを取り消
    すための呼び取消ボタンを有したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータの
    呼び登録装置。
  5. 【請求項5】 前記エレベータ呼び登録制御装置は、前
    記登録ボタンによりエレベータの呼びが入力されたとき
    は暗証番号の入力を求め、前記エレベータ呼び選択装置
    により暗証番号を選択し前記登録ボタンにより暗証番号
    を入力することを特徴とする請求項2乃至請求項4のい
    ずれか1項に記載のエレベータの呼び登録装置。
  6. 【請求項6】 カゴの各種装置のパラメータを変更する
    ためのパラメータ設定モードにするパラメータ設定モー
    ド切替スイッチを有し、パラメータ設定モードのときに
    前記エレベータ呼び選択装置によりパラメータを選択し
    前記登録ボタンによりパラメータを入力することを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエ
    レベータの呼び登録装置。
  7. 【請求項7】 カゴの運転モードをエレベータの点検時
    に使用するスロー運転モードに切り替える点検モード切
    替スイッチを有し、スロー運転モードのときに前記エレ
    ベータ呼び選択装置によりカゴをスロー運転にて上下さ
    せることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    1項に記載のエレベータの呼び登録装置。
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