JP2001219469A - ポリエステル化粧合板の製法 - Google Patents

ポリエステル化粧合板の製法

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JP2001219469A
JP2001219469A JP2000034119A JP2000034119A JP2001219469A JP 2001219469 A JP2001219469 A JP 2001219469A JP 2000034119 A JP2000034119 A JP 2000034119A JP 2000034119 A JP2000034119 A JP 2000034119A JP 2001219469 A JP2001219469 A JP 2001219469A
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JP
Japan
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buff
resin
polyester
film
decorative
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JP2000034119A
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English (en)
Inventor
Kamisato Ikeda
宰聡 池田
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不飽和ポリエステル樹脂の硬化収縮に伴う微
細な柚肌状の表面を、より平滑に近い状態にし、映り込
み性、エンボス輪郭を高めた質感を得る。 【解決手段】 フィルム成形法に基づいて得られたポリ
エステル化粧板9を揺振させながらバフ研磨ロール8を
通過させ、表面を研磨する。バフ材として綿バフを用
い、研磨剤はアルミナと油脂を主な成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル化粧合板の
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合板、中密度繊維板、パーティク
ルボードなどの木質系基材に化粧板用の化粧紙を貼着
し、表面を不飽和ポリエステル樹脂よりなる樹脂液を硬
化させたポリエステル化粧板が知られている。
【0003】このポリエステル化粧板の製法にはフロー
コーター法、スプレー法、フィルム法などがあるがとり
わけ近年においては熟練度をあまり必要とせず生産が容
易なフィルム成形法が主流となっている。
【0004】このフィルム法に基づくポリエステル化粧
板は、合板などの板状の基材に無地或は図柄を印刷した
化粧紙をポリ酢酸ビニルエマルジョン、或は不飽和ポリ
エステル樹脂などの接着剤を用いて貼付け、その上に不
飽和ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂液を塗布し、
樹脂が硬化した後フィルムを剥がすことで得ることがで
き、表面の仕上り具合は用いたフィルムに依存してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな艶のあるフィルムを用いても樹脂の硬化収縮や樹脂
液中に含まれるパラフィンなどにより僅かなユズ肌状を
もたらし、塗装を施したかのような質感が得られなかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる前記の課
題を解決すべく検討されたもので、フィルム成形法に基
づいて得られたポリエステル化粧板を揺振させながらバ
フ研磨ロールを通過させ、表面を研磨することにより前
記の課題を解決することができる。以下、本発明につい
て詳細に説明する。
【0007】本発明に用いられるポリエステル化粧板の
基材としては、合板、パ−ティクルボ−ド、中密度繊維
板等の木質系基材、石膏ボ−ド、珪酸カルシウム等の無
機質系基材、或いはこれらを複合化した複合材、更には
ハニカムコア、ロ−ルコア、ぺ−パ−コアの如き中空芯
材を組み合わせたものなどが適用でき、化粧紙は坪量が
20〜200g/m2の化粧板用に供されるものであれ
ばよい。
【0008】基材に化粧紙を貼着するための接着剤は特
に制約はなく、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂などの熱硬化性樹脂
や、スチレンーブタジエン樹脂ラテックス、ポリアクリ
ルエマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、エチレ
ンー酢酸ビニル樹脂エマルジョン、ブタジエン−ニトリ
ル樹脂エマルジョンなどのエマルジョン系接着剤が挙げ
られ、フローコーター、ロールコーター、ハケなどで塗
布すればよい。塗布方法については特に制約はない。
【0009】化粧紙の表面に塗布される樹脂液は不飽和
ポリエステル樹脂にスチレン、オルトクロルスチレン、
ジアリルフタレ−ト、メチルメタクリレ−トなどの重合
性モノマ−、硬化剤としてのメチルエチルケトンパ−オ
キサイド、ベンゾイルパ−オキサイドなどの有機過酸化
物、ハイドロキノン、カテコールなどの重合禁止剤、ス
テアリン酸亜鉛の如き離型剤、トルエン、アセトンなど
の有機溶剤及び必要に応じてナフテン酸コバルト、オク
テン酸コバルト、コバルトアセチルアセテート、ジメチ
ルアニリンなどの硬化促進剤、充填剤、着色用の顔料を
加えたものが適用できる。
【0010】不飽和ポリエステル樹脂は二価のアルコー
ルと二塩基酸とを縮合反応せしめたもので、二価のアル
コールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3―ブチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ールなどが挙げられ、二塩基酸としてはマレイン酸、無
水マレイン酸、フマル酸、イソフタル酸、フタル酸、無
水フタル酸、コハク酸、アジピン酸などが挙げられ、二
価のアルコール、二塩基酸はいずれも1種を単独もしく
は2種以上を選択して常法により反応させたものが適用
できる。
【0011】フィルム成形法で用いる熱可塑性樹脂フィ
ルムとしては、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリ
エチレンフィルム、飽和ポリエステルフィルム、ポリア
ミドフィルム、あるいはこれらのフイルムと硬質塩化ビ
ニルフィルムとの複合フルムなどが挙げられが、引っ張
り強度、耐溶剤に優れる飽和ポリエステルフィルムを使
用するのがとりわけ好ましく、ローラーで脱泡する際に
破損することがなく、耐久性にも優れる。
【0012】ポリエステル化粧板の表面を研磨するバフ
研磨装置は、往復進退可能で揺振機能を有する搬送台
と、回転駆動軸に着脱可能に固定したバフ研磨ロール
と、研磨剤の飛散を防止するカバーなどから構成され、
1軸でも複数軸で構成されてもよい。また、バフ研磨ロ
ールは回転駆動軸に対して左右に揺動する機能を有して
いても差し支えない。
【0013】バフ材としては、例えば、サイザルバフ、
綿バフ、フェルトバフ、ネルバフ、羊毛バフなどの保水
性があり多孔質な繊維弾性体やスポンジバフなどが挙げ
られるが、不飽和ポリエステル樹脂の硬度を考慮すれ
ば、ネルバフ、綿バフなどが好適に用いられ、とりわ
け、ネルバラバフ、綿バイアスバフ、綿バラバフなどを
用いるとバフの耐久性も優れ、スクラッチ跡のない良好
な光沢面を得ることができる。
【0014】バフ研磨に用いる研磨剤は、研磨材を主成
分とし、これに油脂、界面活性剤などを配合した固形研
磨剤や、油脂に溶媒、乳化剤、分散剤などを配合したエ
マルジョンに研磨材を分散した液状研磨剤などが用いら
れ、使用に際しては、バフに刷毛、スプレーガンなどで
塗布する方法やポンプで供給する方法が採用できる。ま
た、ポリエステル化粧板の方に塗布しても差し支えな
い。
【0015】研磨材としては酸化クロム、酸化鉄、アル
ミナ、アランダム、カーボランダム、、トリポリ、ライ
ム、炭酸カルシウム、シリカなどが例示され、1種を単
独で使用してもあるいは2種以上を併用してもよいが、
バフ材と同様ポリエステル化粧合板の表面硬度を参酌す
れば平均粒径が0.1〜10μmの範囲のアルミナや酸
化クロムが好ましい。この範囲においてスクラッチ跡の
ない良好な研磨面を得ることができる。
【0016】油脂は脂肪酸とトリグリセリンとのモノマ
ーないしトリエステルであり、脂肪酸としては、ラウリ
ル酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸などが例示され、溶媒としては水、メチルエチ
ルケトンの如き有機溶剤、ナフサ、灯油などが例示され
る。以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】
【実施例】実施例1 フィルム成形 厚み2.7mmの合板(3尺×6尺)にポリ酢酸ビニル
エマルジョン接着剤を用いて坪量80g/m2の木目柄
印刷紙を接着した。次いでこの表面にプロピレングリコ
ール−イソフタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂からな
る樹脂液を塗布量が80g/m2となるようにフローコ
ーターで塗布し、厚み50ミクロンのPET(ポリエチ
レンテレフタレート)フィルムで被覆した後脱泡し、樹
脂が硬化した後PETフィルムを剥がして光沢度28°
のポリエステル化粧板を得た。次いで、平均粒径2μm
のアルミナと、ステアリン酸とグリセリンからなる油脂
と、灯油などを配合した固形研磨剤を用い綿バイアスバ
フに塗布してなじませた後に、ポリエステル化粧合板を
搬送台に固定して揺振させながら、140回/分で回転
する3軸バフ研磨ロールに、接触圧0.3kg/cm、
速度2m/分の条件で1往復させ光沢度35°のポリエ
ステル化粧合板を得た。
【0018】実施例2 平均粒径2μmのアルミナと、ステアリン酸とグリセリ
ンからなる油脂と、水、乳化剤、分散剤などを配合した
液状研磨剤を用い綿バイアスバフにスプレーガンで塗布
した以外は同様に実施して光沢度35°のポリエステル
化粧合板を得た。
【0019】
【発明の効果】本発明の製法に基づくと、ポリエステル
樹脂の硬化収縮に伴う表面に現れる微細な柚肌の突起部
が緩やかに切削され、より平滑に近い表面性状が得ら
れ、蛍光灯や窓枠などが反映される際、輪郭が明瞭にな
る。
【0020】また、本発明では研磨材、研磨剤、バフな
どをを適宜選択することにより光沢度を調整できるが、
光沢度が30〜35°と低い場合においてさえも艶あり
の如く映り込みの優れた質感を得ることができる。
【0021】さらにエンボス形状を付与したポリエステ
ル化粧板に本製法を適用するとエンボス凸部の光沢が高
くなる結果、エンボス形状が際立つものとなり、これま
でにない明瞭なエンボス仕上がりとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポリエステル化粧合板の構成断面図。
【図2】 ポリエステル化粧合板の製法を示す模式斜視
面図。
【符号の説明】
1 基材層 3 接着剤層 5 不飽和ポリエステル樹脂層 7 バフ研磨面 8 バフ研磨ロール 9 ポリエステル化粧板 10 ポリエステル化粧合板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム成形法に基づいて得られたポリ
    エステル化粧板を揺振させながらバフ研磨ロールを通過
    させ、表面を研磨することを特徴とするポリエステル化
    粧合板の製法。
JP2000034119A 2000-02-10 2000-02-10 ポリエステル化粧合板の製法 Pending JP2001219469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040018814A (ko) * 2002-08-27 2004-03-04 장경호 무늬목합판 및 그 제조방법
CN106670946A (zh) * 2017-01-18 2017-05-17 浙江金达莱装饰工程有限公司 一种皮雕装饰板的抛光机构
CN106826517A (zh) * 2017-01-18 2017-06-13 浙江金达莱装饰工程有限公司 皮雕装饰板的抛光机构

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