JP2001219354A - 研磨システム - Google Patents

研磨システム

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JP2001219354A
JP2001219354A JP2000027871A JP2000027871A JP2001219354A JP 2001219354 A JP2001219354 A JP 2001219354A JP 2000027871 A JP2000027871 A JP 2000027871A JP 2000027871 A JP2000027871 A JP 2000027871A JP 2001219354 A JP2001219354 A JP 2001219354A
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polishing
robot
pressing
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abrasive
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English (en)
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Seiji Hirata
誠司 平田
Kazunobu Morota
一伸 師田
Itsuhiro Shufu
逸博 周傳
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットを使用した研磨システムにおいて、
ワークの研磨面の品質を一定化する。 【解決手段】 研磨体6を駆動機10により回転させる
研磨装置1A〜1Cと、ワークWを把持して前記研磨体
6に押し付けることにより研磨させるロボット2と、押
付け調整手段55とを設ける。押付け調整手段55は、
前記駆動機10の負荷が一定範囲内となるように前記ロ
ボット2によるワークWの押付け位置を調整する。この
押付け調整手段55は、ロボット2の制御座標の原点を
移動させることにより前記押付け位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットと研磨装
置を用いて自動二輪車の部品のようなワークを研磨する
研磨システムに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、例
えば、自動二輪車のステーやエンジンカバーのような意
匠性を持った部品からなるワークの表面にバフ研磨を施
す場合、研磨時に発生する粉塵がに飛散しないように、
研磨装置の設置領域を壁や天井で周辺と仕切り、その研
磨装置設置領域内でバフ研磨を行っている。関連技術と
して、特許第2892322号がある。
【0003】このようなバフ研磨方法として、研磨装置
の回転するバフホイール(研磨体)の外周面に対してワ
ークを押し付ける作業を、ロボットを使用する方法があ
る。しかし、ロボットを使用して研磨作業を行う場合、
研磨中におけるバフホイールに対するワークの押付け量
が最適な状態にあるかどうかを監視する必要があり、押
付け量が小さい場合はさらにワークをバフホイールに押
し付ける方向に、また押付け量が大きい場合はワークを
バフホイールから離す方向に移動させなければならな
い。
【0004】また、研磨装置に取り付けられているバフ
ホイールは、研磨が進行するにつれて磨耗し、その外径
が小さくなるが、ロボットは制御プログラムに基づいて
一定の動作経路に沿って動作するだけであるため、小さ
くなるバフホイールの外径に追従してワークの押付け量
を調整することができず、ワークの研磨面の仕上がり品
質が揃わない。
【0005】さらに、上記のようにバフホイールの外径
が変化すると、その外周面である研磨作用面の周速度、
つまり移動速度が変化するために、研磨精度が変わり、
やはりワークの研磨面の品質が揃わない。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、ロボットを使用した研磨システムにおいて、ワー
クの研磨面の品質を一定化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一構成に係る研磨システムは、研磨体を駆
動機により回転させる研磨装置と、ワークを把持して前
記研磨体に押し付けることにより研磨させるロボット
と、前記駆動機の負荷が一定範囲内となるように前記ロ
ボットによるワークの押付け位置を調整する押付け調整
手段を備える。
【0008】この研磨システムによれば、駆動機により
回転駆動される研磨装置の研磨体に、ロボットが把持す
るワークを押し付けて研磨させるとき、駆動機の負荷が
一定範囲内となるようにワークの押付け位置を押付け調
整手段が調整するので、研磨体に対するワークの押付け
量を最適な状態にして、ワークの研磨面の品質を一定化
することができる。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、前記押付
け調整手段がロボットの制御座標の原点を移動させるこ
とにより前記押付け位置を調整するものとしている。
【0010】この研磨システムによれば、ロボットの制
御プログラム自体を変更することなく、ロボットの制御
座標の原点を移動させるだけで、駆動機の負荷が一定範
囲内となるようにワークの押付け位置を簡単に調整する
ことできる。
【0011】また、本発明の好ましい実施形態では、前
記研磨体にワークが押し付けられたとき、前記研磨体を
ワークに向かって一定の押圧力で押圧する押圧調整装置
を備えている。
【0012】この研磨システムによれば、研磨装置とロ
ボットの剛性が反発しないように、押圧調整装置によ
り、ワークを研磨体に一定の押圧力で押し付けることが
できる。
【0013】さらに、本発明の好ましい実施形態では、
前記ワークをロボットの作業領域内へ搬入する搬入装置
と、搬入されるワークの品種を識別する識別手段と、識
別された品種に対応するハンドを選択して取り付けるよ
うにロボットを制御するハンド選択指令手段とを備えて
いる。
【0014】この研磨システムによれば、搬入装置によ
ってロボットの作業領域内にワークが搬入され、そのワ
ークの品種が識別手段によって識別され、識別された品
種に対応するハンドを選択して取り付けるようにハンド
選択指令手段がロボットを制御するので、ロボットは、
作業者による外部からの指示によらず、ワークの品種に
合わせてハンドの交換を行うことができる。
【0015】また、本発明の他の構成に係る研磨システ
ムは、研磨体を駆動機により回転させる研磨装置と、ワ
ークを把持して前記研磨体の外周面に押し付けることに
より研磨させるロボットと、前記研磨体の外周面の周速
度が一定範囲内になるように前記駆動機の回転速度を増
減させる回転速度調整手段とを備える。
【0016】前記研磨システムによれば、駆動機により
回転駆動される研磨装置の研磨体の外周面の周速度が一
定範囲内となるように、回転速度調整手段によって前記
駆動機の回転速度が増減させられるので、研磨体の研磨
精度が一定となり、ワークの研磨面の品質が一定化され
る。
【0017】本発明の好ましい実施形態では、前記研磨
体の外周面に研磨剤を接触させて研磨剤を塗布させる研
磨剤塗布装置と、前記研磨体の外径の増減に従って研磨
体の径方向における研磨剤の位置を調整する研磨剤位置
調整装置とを備えている。
【0018】前記研磨システムによれば、研磨体の外径
の増減に従って研磨体の径方向における研磨剤の位置が
調整されるので、常に研磨剤を研磨体の外周面に適正に
接触させて研磨剤塗布を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施形態である研磨システムを示す概略構成図である。
この研磨システムは、自動二輪車の金属製のエンジンカ
バーやステーのようなワークWの表面にバブ研磨を施す
システムであって、3台の研磨装置1A〜1Cと、ロボ
ット2と、シーケンサ3と、ロボット制御装置4とを備
える。研磨装置1A〜1Cおよびロボット2は、周囲を
壁および天井で周辺領域と仕切った作業領域5内に設置
されている。
【0020】3台の研磨装置1A〜1Cは、ロボット2
の設置位置を中心とする所定半径の円弧上に、周方向に
ほぼ一定間隔を隔てて分配設置されている。各研磨装置
1A〜1Cは、図2に示すように、円盤状の研磨体6を
駆動機7により回転させる装置であって、図1の第1の
研磨装置1Aは粗研磨用、第2の研磨装置1Bは中研磨
用、第3の研磨装置1Cは仕上げ研磨用である。研磨体
6は、例えば、樹脂または天然の繊維を束ねた研磨布か
らなる、いわゆるバフホイールである。各研磨装置1A
〜1Cの研磨部には、作業領域5外へ配管された集塵ダ
クト52A〜52Cの吸引端が配置されており、集塵ダ
クト52A〜52Cの途中に配置されたブロワ(図示せ
ず)の駆動により、研磨部で発生する粉塵が集塵ダクト
52A〜52Cを経て周辺領域にある集塵機(図示せ
ず)に送られる。ロボット2は、図2に示すように、ワ
ークWをハンド8で把持して前記研磨装置1A〜1Cの
バフホイール(研磨体)6の外周面に押し付けることに
より研磨させるものである。このロボット2は、複数種
類のハンド8を自力で交換する機能を備えている。
【0021】図3(A),(B)に示すように、研磨装
置1A〜1Cのバフホイール6を回転させる駆動手段7
は、研磨装置1A〜1Cのフレーム9の下部に設置され
た駆動モータ(駆動機)10と、その回転出力を上方の
バフホイール6に伝達する回転伝達機構11とで構成さ
れる。回転伝達機構11は、駆動モータ10の出力軸1
0aに固定された歯形プーリ12と、バフホイール6の
回転軸6aに固定されたプーリ13と、これら両プーリ
12,13に掛装された無端歯形ベルト14とからな
る。前記回転伝達機構11はカバー15によって覆われ
ている。バフホイール6の回転軸6aは、軸受16を介
してカバー15の上部に回転自在に支持されている。カ
バー15の下部は、カバー15が前記駆動モータ10の
出力軸10aを揺動回転中心として前後に揺動自在とな
るように、軸受17を介してフレーム9に支持されてい
る。
【0022】研磨装置1A〜1Cのフレーム9には、バ
フホイール6にワークWが押し付けられたとき、バフホ
イール6をワークWに向かって一定の押圧力で押圧する
押圧調整装置18が設置されている。この押圧調整装置
18は、エア式の押圧用シリンダ20とストッパ22と
を有し、シリンダ20の進退ロッド20aの後端部が、
フレーム9に固定したブラケット19に水平軸心回りに
揺動自在に支持され、その進退ロッド20aの先端の押
付け部材21が、前記カバー15の後部に押し付けられ
ている。前記ストッパ22は、フレーム9に取り付けら
れており、カバー15の前方への揺動を制限する。
【0023】研磨装置1A〜1Cのフレーム9には、前
記バフホイール6をその両側と後側から覆うバフホイー
ルカバー23が設けられ、この両バフホイールカバー2
3の両側板23a,23bには、バフホイール6の外径
の増減を3段階にわたって検知する外径検知手段24が
取り付けられている。すなわち、この外径検知手段24
は、一方の側板23aに、バフホイール6の軸方向に投
光する3個の投光器25A〜25Cがバフホイール6の
径方向に間隔を置いて支持され、他方の側板23bにお
ける前記各投光器25A〜25Cと対向する位置に、各
投光器25A〜25Cからの光を受光して検知信号を出
力する3個の受光器26A〜26Cが支持されている。
【0024】さらに、前記研磨装置1A〜1Cのフレー
ム9における前記バフホイール6の上方位置には、研磨
剤27をバフホイール6の外周面に接触させて研磨剤を
塗布させる研磨剤塗布装置28と、バフホイール6の外
径の増減に従ってバフホイール6の径方向(この例では
上下方向)における研磨剤27の位置を調整する研磨剤
位置調整装置29とが設けられている。研磨剤27は、
例えば、粉体を固めて固体状とした、ワックス剤と呼ば
れるものである。
【0025】図4は、前記研磨剤塗布装置28および研
磨剤位置調整装置29の正面図を示す。研磨剤塗布装置
28は、研磨剤位置調整装置29を介してフレーム9に
支持されている。この研磨剤塗布装置28は、研磨剤位
置調整装置29に対して昇降自在に支持される昇降台3
0と、この昇降台30に対して左右に水平移動自在に支
持された研磨剤保持具31とで構成されており、前記研
磨剤保持具31の下端に研磨剤27が保持されている。
【0026】前記研磨剤保持具31は、その上部に設け
られた上下一対のガイドスリーブ32,32に、昇降台
30に設けた上下一対のガイドロッド33,33を挿通
させることにより、昇降台30に水平移動自在に支持さ
れている。昇降台30の側部に設けられたエア式の水平
駆動シリンダ34の伸縮動作により、研磨剤保持具31
が昇降台30に対して前記バフホイール6の幅方向Xに
水平移動する。
【0027】前記研磨剤位置調整装置29は、その基台
35に縦向き姿勢に設置され、前記研磨剤塗布装置28
の昇降台30の裏面に設けられたボールナット36に螺
合するボールねじ37と、このボールねじ37を回転駆
動する昇降駆動モータ38と、前記基台35に縦向き姿
勢に設置され、前記昇降台30の裏面に設けられた左右
一対のガイドスリーブ38,38に挿通される左右一対
のガイドロッド39,39とを有する。前記昇降駆動モ
ータ38でボールねじ37を回転駆動すると、研磨剤塗
布装置28の昇降台30がガイドロッド39にガイドさ
れて上下方向Yに移動し、これにより研磨剤27を保持
する研磨剤保持具31が昇降する。
【0028】図1に示した研磨システムの前記作業領域
5には、ロボット2が交換可能な複数種類のハンド8A
〜8Cを待機させておくハンド待機エリア40が設けら
れている。これらのハンド8A〜8Cは、ワークWの各
品種、例えば、自動二輪車の同乗者用のステップを車体
フレームに支持するステー、エンジンカバー等にそれぞ
れ対応付けられている。
【0029】また、この研磨システムには、研磨するワ
ークWを前記作業領域5内へ搬入する搬入装置41が設
けられている。前記搬入装置41は搬送台44を有して
おり、この搬送第44が、エア式の搬送用シリンダ(図
示せず)の駆動ロッド42によって駆動され、前記作業
領域5の内外にまたがって敷設される1対のガイドレー
ル43に沿って移動する。この搬送台44に載置される
パレット45上に、研磨するワークWを保持するワーク
保持具46が固定されている。また、前記搬送台44に
はワークWの品種を識別する識別手段47が設けられ、
前記パレット45の前縁部には、そのパレット上のワー
ク保持具46で保持されるワークWの品種を示す識別デ
ータである識別ピン48が水平方向に突出して設けられ
ている。このパレット45搬入装置41の搬送台44上
に例えば手作業で載置されると、前記識別ピン48が、
識別手段47の鉛直に突出した多数の読取ピン端子49
のうちの該当するものに近接することによって磁気的に
読み取られ、これにより搬入されるワークWの品種が識
別される。
【0030】さらに、この研磨システムには、前記作業
領域5内から研磨済みのワークWを搬出する搬出装置5
0が設けられている。ロボット2がそのハンド8で把持
した研磨済みのワークWを前記搬出装置53の上で手離
すことにより、研磨済みのワークWが作業領域5外に搬
出される。
【0031】図2のシーケンサ3は、前記研磨装置1A
〜1Cを制御する制御装置であって、前記駆動機7の負
荷が一定範囲内にあるか否かを判定する負荷判定手段5
1と、前記バフホイール6の周速度が一定範囲内になる
ように前記駆動機7の回転速度を増減させる回転速度調
整手段52と、前記研磨剤塗布装置28や研磨剤位置調
整装置29の動作を制御する研磨剤制御手段53とを備
えている。
【0032】ロボット制御装置4は、予め入力された所
定のプログラムに従ってロボット2の動作を制御する装
置であって、前記研磨装置1A〜1Cにおける駆動機7
の負荷が一定範囲内となるように前記ロボット2による
ワークWのバフホイール6への押付け位置を調整する押
付け調整手段55と、前記識別手段47によって識別さ
れたワークWの品種に対応するハンド8を、前記ハンド
待機エリア40のハンド8A〜8Cの中から選択して取
り付けるようにロボット2を制御するハンド選択指令手
段56とを備えている。前記押付け調整手段55は、ロ
ボット2の制御プログラムが持つ制御座標の原点を移動
させることにより、バフホイール6に対するワークWの
押付け位置を調整する。
【0033】次に、前記研磨システムによりワークWを
研磨する場合の動作を説明する。図1において、ワーク
Wは、搬入装置41のパレット45上のワーク保持具4
6に保持されて、搬入装置41の作業領域5外に位置す
る入口部41aにある搬送台44上に手作業で載置され
る。これにより、パレット4の識別ピン48が識別手段
47によって読み取られて、ワークWの品種が識別され
るとともに、搬入装置41が起動して、ワークWが搬送
台44により作業領域5内へ搬送される。
【0034】前記識別手段47によって読み取られた識
別情報は、図2に示すロボット制御装置4に送られる。
この識別情報に基づき、ロボット制御装置4のハンド選
択指令手段56は、ロボット2にハンド8の交換を行わ
せるかどうかを判断する。識別されたワークWの品種
が、その1つ前に研磨されたワークWと同じであれば、
ハンド選択指令手段56はロボット2にハンド交換指令
を与えず、前と同じハンド8による研磨作業が行われ
る。識別されたワークWの品種が、1つ前に研磨された
ワークWと異なる場合には、ハンド選択指令手段56は
識別されたワークWに対応するハンド8に交換すべき指
令をロボット2に与える。これにより、ロボット2は、
図1のハンド待機エリア40のハンド8A〜8Cの中か
ら対応するハンドを選択して交換する。このようにし
て、ロボット2は、作業者による外部からの指示によら
ず、搬入されるワークWの品種に合わせてハンド8の交
換を自動的に行うことができる。
【0035】次に、ロボット2は、搬入されてきたワー
クWをそのハンド8で把持して、ワークWを先ず粗研磨
用の第1の研磨装置1Aのバフホイール6に押し付け
る。研磨装置1Aは、図2のシーケンサ3によって制御
され、バフホイール6が駆動機7により回転駆動され
る。これによりワークWの表面が粗くバフ研磨される。
ここで、バフホイール6にワークWが押しつけられて押
圧調整装置18が後方(図2の右方向)へ傾くように揺
動したとき、押圧調整装置18がバフホイール6をワー
クWに向かって一定の押圧力で押圧するので、研磨装置
1Aとロボット2の剛性が反発することがなく、ワーク
Wの研磨を一定の押付け力で実行できる。
【0036】また、バフホイール6を回転駆動する駆動
機7の駆動モータ10の負荷は、シーケンサ3内の負荷
判定手段5により監視されており、例えば、バフホイー
ル6の外径が、バフホイール6の取替えや研磨の進行に
よって増減する等して、駆動モータ10の負荷が予め定
められた一定範囲内から外れると、ロボット制御装置4
の押付け調整手段55が、前記駆動モータ10の負荷が
前記一定範囲内に入るように、ロボット2によるワーク
Wのバフホイール6への押付け位置を調整する。
【0037】すなわち、負荷判定手段51が、インバー
タ制御される駆動モータ10のインバータ電流を、予め
設定された一定範囲の境界を示す上限値および下限値と
比較し、前記駆動モータ10の負荷が上限値を越えて増
大すると、前記押付け調整手段55は、ロボット2の制
御座標の原点を、負荷増大に見合う分だけ研磨装置1A
から遠ざかるように移動させて、その分だけ押付け位置
を遠ざける。これにより、ワークWのバフホイール6に
対する押付量、つまりバフホイール6への進入量が減少
し、研磨量および駆動モータ10の負荷が減少する。こ
の押付け位置の調整は微量ずつ行い、駆動モータ10の
負荷が一定範囲内に入った時点で調整を終了させる。逆
に、駆動モータ10の負荷が下限値を下回って減少する
と、前記押付け調整手段55は、ロボット2の制御座標
の原点を、負荷減少に見合う分だけ研磨装置1Aに近づ
くように移動させて、押付量を増大させる。このような
原点座標の調整動作により、ロボット2の制御プログラ
ムを変更することなく、バフホイール6に対するワーク
Wの押付け量を最適な状態して、ワークWの研磨面の品
質を一定に維持できる。
【0038】ところで、バフホイール6の外径が、新た
なバフホイール6への取替えや、研磨の進行により増減
することによって、バフホイール6の研磨作用を発揮す
る外周面の周速度が変化する。そこで、この周速度が予
め定められた一定範囲内から外れないように、シーケン
サ3の回転速度調整手段52が、バフホイール6を回転
駆動する駆動モータ10の回転速度を3段階で増減させ
て、バフホイール6の外周面の周速度を定められた一定
範囲内に維持する。
【0039】すなわち、例えば、バフホイール6の外径
が大きくて、図3(B)に示す外径検知手段24におい
て、バフホイール6の径方向の最外側に位置する投光器
25Aからの投光のみが,受光器26Aによって検知さ
れ、他の2つの投光器25B,25Cからの投光がバフ
ホイール6で遮断されて、受光器26B,26Cによっ
て検知されていない場合は、受光器26Aからの検知信
号に応答して、前記回転速度調整手段52(図2)が駆
動モータ10の回転速度を最も遅い第1速に維持する。
バフホイール6の外径が磨耗により若干小さくなって、
バフホイール6の径方向の中間に位置する受光器26B
でも検知する状態になると、両受光器26A,26Bか
らの検知信号に応答して、駆動モータ10の回転速度が
第1速よりも大きい第2速に増大される。バフホイール
6の外径がさらに小さくなってバフホイール6の径方向
の最内側に位置する受光器26Cも、他の受光器26
A,26Bとともに検知する状態になると、3つの受光
器26A〜26Cからの検知信号に応答して、駆動モー
タ10の回転速度が第2速よりも大きい第3速に増大さ
れる。
【0040】このような調整動作により、図2に示すロ
ボット2に把持されたワークWは、常に一定範囲内の周
速度で回転するバフホイール6の外周面に押し付けられ
ることになり、バフホイール6の研磨精度がほぼ一定と
なり、ワークWの磨き不足が抑制されて、ワークWの研
磨面の品質が一定化される。
【0041】前記研磨に先立って、シーケンサ3の研磨
剤制御手段53は研磨装置1Aの研磨剤塗布装置28お
よび研磨剤位置調整装置29を制御する。これにより、
研磨剤塗布装置28は、バフホイール6が回転している
状態で、図4に示す研磨剤保持具31を、図示した待機
位置からシリンダ34により幅方向Xに1往復移動させ
て、この保持具31に保持された研磨剤27をバフホイ
ール6の外周面に接触させて研磨剤塗布を行う。
【0042】また、図3の押付け調整手段55による座
標原点の移動量は、バフホイール6の外径の大きさに対
応しているので、この座標原点の移動量に応じて、研磨
剤位置調整装置29が、図4の昇降駆動モータ38を制
御し、研磨剤塗布装置28の昇降台30を昇降させて、
バフホイール6の径方向における研磨剤27の位置を調
整する。すなわち、バフホイール6の外径が大きい場合
には、前記座標原点の移動量に対応した分だけ研磨剤塗
布装置28を上昇させ、逆にバフホイール6の外径が小
さい場合には、やはり座標原点の移動量に対応した分だ
け研磨剤塗布装置28を下降させる。このような調整動
作により、常に研磨剤27をバフホイール6の外周面に
適正に接触させて研磨剤塗布を行うことができ、これに
よって、バフホイール6の研磨精度を適切な範囲内に維
持できる。
【0043】図1に示す第1の研磨装置1Aでの粗研磨
が終了すると、次にロボット2はワークWを第2の研磨
装置1Bのバフホイール6に押し付け、先と同様の研磨
動作が行われる。これにより、ワークWが中研磨され
る。中研磨が終了すると、次にロボット2はワークWを
第3の研磨装置1Cのバフホイール6に押し付け、先と
同様の研磨動作が行われる。これにより、ワークWが仕
上げ研磨される。研磨の全工程を終えたワークWは搬出
装置50に載せられ、作業領域5外に搬出される。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の一構成による研
磨システムは、研磨体を駆動機により回転させる研磨装
置と、ワークを把持して前記研磨体に押し付けることに
より研磨させるロボットと、前記駆動機の負荷が一定範
囲内となるように前記ロボットによるワークの押付け位
置を調整する押付け調整手段とを備えているので、研磨
体に対するワークの押付け量を最適な状態に維持して、
ワークの研磨面の品質を一定化することができる。
【0045】また、本発明の他の構成による研磨システ
ムは、研磨体を駆動機により回転させる研磨装置と、ワ
ークを把持して前記研磨体の外周面に押し付けることに
より研磨させるロボットと、前記研磨体の外周面の周速
度が一定範囲内になるように前記駆動機の回転速度を増
減させる回転速度調整手段とを備えているので、ロボッ
トに把持されたワークを、常に一定範囲内の周速度で回
転する研磨体の外周面に押し付けることができ、研磨体
の研磨精度をほぼ一定にして、ワークの研磨面の品質を
一定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る研磨システムの平面
図である。
【図2】同研磨システムの概略を示す側面図である。
【図3】(A)は同研磨システムにおける研磨装置の側
面図、(B)は同研磨装置の要部を示す一部断面した正
面図である。
【図4】同研磨装置における研磨剤塗布装置および研磨
剤位置調整装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1A〜1C…研磨装置、2…ロボット、5…作業領域、
6…バフホイール(研磨体)、8,8A〜8C…ハン
ド、10…駆動モータ(駆動機)、18…押圧調整装
置、27…研磨剤、28…研磨剤塗布装置、29…研磨
剤位置調整装置、41…搬入装置、47…識別手段、5
2…回転速度調整手段、55…押付け調整手段、56…
ハンド選択指令手段、W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 周傳 逸博 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 Fターム(参考) 3C058 AA06 AA12 AA18 AB03 AB04 AC04 AC05 BA04 BA05 BA06 BA07 BA09 BC01 BC02 BC03 CA01 CB01 3F059 AA06 DA05 FB11 FB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨体を駆動機により回転させる研磨装
    置と、ワークを把持して前記研磨体に押し付けることに
    より研磨させるロボットと、前記駆動機の負荷が一定範
    囲内となるように前記ロボットによるワークの押付け位
    置を調整する押付け調整手段とを備えた研磨システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記押付け調整手段
    がロボットの制御座標の原点を移動させることにより前
    記押付け位置を調整する研磨システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、さらに、前
    記研磨体にワークが押し付けられたとき、前記研磨体を
    ワークに向かって一定の押圧力で押圧する押圧調整装置
    を備えた研磨システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、さ
    らに、前記ワークをロボットの作業領域内へ搬入する搬
    入装置と、搬入されるワークの品種を識別する識別手段
    と、識別された品種に対応するハンドを選択して取り付
    けるようにロボットを制御するハンド選択指令手段とを
    備えた研磨システム。
  5. 【請求項5】 研磨体を駆動機により回転させる研磨装
    置と、ワークを把持して前記研磨体の外周面に押し付け
    ることにより研磨させるロボットと、前記研磨体の外周
    面の周速度が一定範囲内になるように前記駆動機の回転
    速度を増減させる回転速度調整手段とを備えた研磨シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかにおいて、さ
    らに、前記研磨体の外周面に研磨剤を接触させて研磨剤
    を塗布させる研磨剤塗布装置と、前記研磨体の外径の増
    減に従って研磨体の径方向における研磨剤の位置を調整
    する研磨剤位置調整装置とを備えた研磨システム。
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