JP2001218858A - 放射線源からの放射線送出を制御するための方法およびシステム - Google Patents

放射線源からの放射線送出を制御するための方法およびシステム

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JP2001218858A
JP2001218858A JP2000374915A JP2000374915A JP2001218858A JP 2001218858 A JP2001218858 A JP 2001218858A JP 2000374915 A JP2000374915 A JP 2000374915A JP 2000374915 A JP2000374915 A JP 2000374915A JP 2001218858 A JP2001218858 A JP 2001218858A
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radiation
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JP2000374915A
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Ramon Alfredo Carvalho Siochi
アルフレッド カーヴァルホ シオチ レイモン
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Siemens Medical Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】放射線源から対象物への放射線送出を最適化す
る。 【解決手段】対象物に放射線送出のための照射野を画定
する。この照射野は複数のセルを有し、各々のセルは定
められた治療強度レベルを有する。これらセルはグルー
プ化されてマトリクスを形成する。マトリクスは、放射
線源から放射された放射線をブロックすることのできる
コリメータリーフの幅に等しい、少なくとも1つの寸法
を有する。この方法はさらに、前記マトリクスの直交マ
トリクスへの分解し、隣接するセルと組合せたときに最
小の垂直及び水平勾配を有する直交マトリクスを選択す
ることによって放射線を最適化する。放射線源から対象
物への放射線送出を制御するためのシステムも開示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は一般に放射線放射装置に関する。より詳細に
は、効率的に放射線治療を提供するためのシステム及び
方法に関する。
【0002】発明の背景 放射線放射装置は一般には、例えば患者の治療のための
放射線治療装置として知られ、かつ使用されている。放
射線治療装置は一般にガントリを有し、このガントリは
治療の最中に水平回転軸の周囲を回転することができ
る。直線加速器が、ガントリの内部に配置され、治療の
ための高エネルギー放射線ビームを発生させる。この高
エネルギー放射線ビームは、例えば電子ビームまたは光
子(X線)ビームであってもよい。治療の間、放射線ビ
ームは、ガントリ回転のアイソセンタに横たわる患者の
ゾーンに照準される。
【0003】患者に向けて放射される放射線を制御する
ために、ビーム遮蔽装置、例えばプレート配置体または
コリメータが、典型的には放射線源と患者との間の放射
線ビームの軌道に設けられる。プレート配置体の1つの
例は、4つのプレートのセットであり、放射線ビームの
ための開口部を画定するために使用することができる。
コリメータは、複数のリーフ(例えば、比較的薄いプレ
ートまたはロッド)を有するビーム遮蔽装置であり、こ
れら複数のリーフは典型的には、向かい合ったリーフ対
として配置される。これらプレートは、比較的高密度で
放射線不透過性の材料から形成され、一般に放射線ビー
ムを区切るために独立して位置決めすることができる。
【0004】ビーム遮蔽装置は、患者のゾーンに照射野
を画定し、この照射野に対して所定の量の放射線が送出
される。通常の治療野の形状は、3次元の治療容積とな
り、この3次元の治療容積には健常な組織の部分が含ま
れてしまい、これによって腫瘍に与えることができる照
射線量が制限されてしまう。腫瘍に送出される照射線量
は、照射される健常組織の量が減少し、かつ健常組織に
照射される照射線量が減少すれば、増加する。腫瘍の周
囲及び腫瘍の上に横たわる健常な器官への放射線の送出
を回避すると、腫瘍に送出することができる照射線量が
制限されてしまう。
【0005】放射線治療装置による放射線の照射は、典
型的には腫瘍専門医によって処方される。この処方は、
所定の(治療)容積及びこの容積に対して照射すること
が許容される放射線のレベルの規定である。放射線設備
の実際の操作は、しかしながら、通常は療法士によって
なされる。放射線放射装置は、腫瘍専門医によって処方
された所定の治療を提供するようにプログラムされる。
装置を治療のためにプログラムするときに、療法士は実
際の放射線出量を考慮に入れ、プレート配置の開口に基
づいて照射線量を調節して、処方された放射線治療がタ
ーゲットにおいて所望の深さで達成されるようにする。
【0006】放射線療法士にとっての挑戦は、照射線量
容積ヒストグラムを最適化するための最良の照射野の数
及び強度レベルを決定することである。ここで、前記照
射線量容積ヒストグラムは、所定の容積に照射される放
射線の累積レベルを定めるものである。典型的な最適化
エンジンは、照射線量容積ヒストグラムを、腫瘍専門医
の処方、または送出すべき照射線量の3次元的な詳細を
考慮することによって最適化する。このような最適化エ
ンジンでは、3次元的な容積はセルに分割され、各々の
セルは管理すべき放射線の所定のレベルを定める。この
最適化エンジンの出力は強度マップであり、この強度マ
ップは、強度をマップの各セルにおいて変化させること
によって決定される。この強度マップは、各セルにおけ
る最適な強度レベルを定める若干数の照射野を指定す
る。この照射野は、静的にまたは動的に変調され、異な
った累積照射線量が照射野の種々異なった点で受け取ら
れるようにする。一旦、放射線が強度マップに従って照
射されれば、各セルにおける累積レベル、すなわち照射
線量容積ヒストグラムは、できるだけ処方に相応しなけ
ればならない。
【0007】このような強度変調では、決定組織と腫瘍
容積との間の境界が、標準的な1cm幅のリーフによっ
ては良好に近似できないことがある。この1cm幅のリ
ーフは、1cm×1cmの格子(セルサイズ)を強度マ
ップ上に提供する。1cmのリーフによって典型的に提
供されるよりも高い分解能が、しばしば要求される。1
つの可能な解決手段は、コリメータにより薄いリーフを
装備することである。しかし、付加的なリーフのために
要求される付加的なハードウェアは高価であり、システ
ムを重たくし、治療ヘッドと患者との間の隙間を減らす
ことがある。さらに、システムの信頼性及び寿命を減ら
すこともある。
【0008】したがって、それゆえ、さらに高い空間分
解能を有する強度変調放射線療法を、現在のマルチリー
フコリメータのリーフ幅を変えずに達成するシステム及
び方法、ならびにこのようなシステム及び方法について
治療時間を最小化するための最適化に対する需要が存在
する。
【0009】発明の概要 放射線源からの対象物への放射線送出を制御するための
方法及びシステムが開示される。
【0010】本発明の方法は一般に、放射線送出のため
の対象物に照射野を画定する。この照射野は、複数のセ
ルを含み、各々のセルは定められた治療強度レベルを有
する。これらセルはグループ化され、マトリクスを形成
する。このマトリクスは、放射線源から放射された放射
線をブロックすることのできるコリメータリーフの幅に
ほぼ等しい、少なくとも1つの寸法を有する。本方法
は、さらに、マトリクスを直交するマトリクスに分解
し、放射線の送出を最適化するが、この最適化は、照射
野内で隣接するセルと結合されたときに最小の垂直勾配
及び水平勾配を有する直交マトリクスを選択することに
よって行われる。
【0011】本発明のシステムは一般に、複数のリーフ
を備えたコリメータを有する。これら複数のリーフは、
放射線源からの放射線をブロックするため、及び放射線
源と対象物との間の開口部を画定するためのものであ
る。このシステムはさらに、複数のセルを有するマトリ
クスを受け取るためのプロセッサを有する。これら複数
のセルは、コリメータリーフのうちの1つのリーフの幅
にほぼ等しい、少なくとも1つの寸法を有する。またこ
のシステムは、マトリクスを直交するマトリクスに分解
し、照射野内で隣接するセルと結合されたときに最小の
垂直及び水平の勾配を有する直交マトリクスを選択する
ことによって放射線出量の送出を最適化する。
【0012】以上が、従来技術における幾つかの欠点と
本発明の利点との簡単な説明である。本発明の他の特
徴、利点及び実施例は、当業者にとっては以下の説明、
図及び請求項から明らかであろう。
【0013】有利な実施例の詳細な説明 同じ参照記号は、複数の図を通して同じ部分を表す。
【0014】以下の説明は、当業者が本発明を作成し、
使用することができるようにするために提示され、本明
細書及びその請求の範囲に関連して提供される。有利な
実施例に対する種々の変更は、当業者にとってはただち
に明らかであろう。またここでの包括的な原理は、他の
実施例にも適用することができる。したがって、本発明
は、示される実施例に制限されるべきものではなく、本
明細書で説明される原理及び特徴と矛盾しない最も広い
範囲が与えられるべきものである。
【0015】さて図を参照すると、まず図1には、本発
明の放射線治療装置が示され、20において一般的に表
示されている。放射線治療装置20は、治療ヘッド24
内のビーム遮蔽装置(図示せず)と、ハウジング26内
の制御ユニットとを有する。この制御ユニットは、治療
処理ユニットに接続され、治療処理ユニットは、30に
おいて一般的に表示されている。放射線治療装置はさら
にガントリ36を有し、このガントリ36は、治療の最
中に軸Aの周囲を回転することができる。治療ヘッド2
4は、ガントリ36に固定され、これとともに運動す
る。直線加速器はガントリ内に配置され、治療のために
使用される強力な放射線を発生させる。この直線加速器
から放射される放射線は、一般に軸Rに沿って延びる。
電子、光子、または他のいずれの検出可能な放射線を治
療に使用してもよい。治療の間、放射線ビームは対象物
P(例えば、治療すべき患者)のゾーンZに照準され
る。治療すべきゾーンは、ガントリ36の回転軸Aと治
療台38の回転軸Tと放射線ビームの軸Rとの交差点に
よって決定されるアイソセンタに配置される。回転可能
なガントリ36は、患者を動かす必要なしに、異なった
ビーム角度及び異なった放射線分布を可能とする。
【0016】治療処理ユニット30は、放射線強度及び
治療の位置といった情報を放射線治療装置20に入力す
るために使用される。これはまた治療のモニタリングの
ためにデータを出力するためにも使用される。処理ユニ
ット30は、視覚的表示モニタ40のような出力装置
と、キーボード42のような入力装置とを有する。治療
処理ユニット30は、典型的には療法士によって操作さ
れる。療法士は、実際の放射線治療を腫瘍専門医が処方
した通りに提供できるように管理する。療法士はキーボ
ードを使用してデータを処理ユニット30に入力し、こ
のデータは患者に送出すべき放射線の照射線量を定め
る。このデータはまた、例えばデータ記憶装置のような
他の入力装置を介して入力してもよい。様々なタイプの
データが、治療前及び治療の間に、表示モニタ40のス
クリーンに表示可能である。
【0017】図2は、放射線治療装置20のブロックダ
イアグラムであり、治療処理ユニット30の部分をさら
に詳細に示す。電子ビーム50は、電子加速器で形成さ
れる。電子加速器は、52において一般的に表示されて
いる。電子加速器52は、電子銃54,波動ガイド56
及び真空エンベロプもしくはガイド磁石58を有する。
トリガシステム60は、注入器トリガ信号を発生させ、
これら信号を注入器62に供給する。これら注入器トリ
ガ信号に基づいて、注入器62は注入器パルスを発生さ
せる。これら注入器パルスは、加速器52内の電子銃5
4に供給され、電子ビームが形成される。電子ビーム5
0は加速され、波動ガイド56によって案内される。こ
の目的のために、高周波ソース(図示せず)が設けら
れ、これが無線周波数信号を供給し、波動ガイドに電磁
界を発生させる。注入器62によって注入され、さらに
電子銃54によって放射された電子は、波動ガイドにお
けるこの電磁界によって加速され、電子銃54とは反対
の端から出て、電子ビーム50を形成する。電子ビーム
50は、それからガイド磁石58に入り、そこからウィ
ンドウ64を通って軸Rに沿って案内される。電子モー
ドのための散乱箔66(または光子モードのためのター
ゲット)を通過した後、ビーム50は遮蔽ブロック70
の通路68を通過し、電子モードのための第2の散乱箔
72(または光子モードのためのフラットニングフィル
タ)に遭遇する。ビームは次に測定室74を通過する。
この測定室74で、照射線量が確認される。
【0018】ビーム遮蔽装置は、80において一般的に
表示され、ビーム50の通路に設けられることによって
照射野81(図2及び3)を画定する。ビーム遮蔽装置
80は、複数の向かい合うプレートまたはリーフ82a
〜i及び84a〜iを有する。これらリーフのうち2つ
だけが、簡単のため図2に示されている。図3は、マル
チリーフコリメータのリーフ82a〜i及び84a〜i
(リーフ対82aと84a,82bと84b,…,82
iと84iを形成する)を示す。このマルチリーフコリ
メータは、放射線源と患者との間に装備され、電子ビー
ム50を境界付けることによって治療野を画定するよう
に位置決めされる。リーフ82a〜i,84a〜iは、
典型的には1cm幅を有し、放射される放射線に対して
実質的に不透過なので、これらリーフは健常な組織を放
射線からブロックする。
【0019】リーフ82a〜i,84a〜iは、一般に
軸Rに垂直の方向においてドライブユニット86(図2
ではプレート82aに関してのみ示されている)によっ
て動かされ、照射野のサイズを変化させることができ
る。したがって、照射野上の放射線の分布は一様である
必要がない(例えば、1つの領域が別の領域よりも大き
い放射線量に曝されてもよい)。このドライブユニット
86は電気的モータを有し、このモータはプレート82
aに接続され、さらにモータコントローラ90によって
制御される。位置センサ92,94もそれぞれ、プレー
ト82a、84aに位置の検出のために接続される。ド
ライブユニット86は、プレート82aを治療野に出入
りさせるように駆動することによって、所望の照射野形
状を形成する。
【0020】モータコントローラ90は、照射線量制御
ユニット96に接続される。この照射線量制御ユニット
96は、中央処理ユニット28に接続される放射線量測
定コントローラを有し、中央処理ユニット28は、所定
の等線量曲線(図2)を達成するために放射線ビームの
ための設定値を提供する。放射線ビームの出量は、測定
室74によって測定される。設定値と実現値との間の偏
差に応じて、照射線量制御ユニット96はトリガシステ
ム60に信号を供給し、トリガシステム60は、公知の
仕方でパルス繰返し周波数を変化させ、放射線ビーム出
量の設定値と実現値との間の偏差が最適化されるように
する。患者によって吸収される照射線量は、コリメータ
プレート82a、84aの運動に依存する。中央処理ユ
ニット28は、プログラムの実行及びコリメータプレー
ト82a、84aの開閉を制御して、所望の強度プロフ
ィールに従った放射線を送出させる。中央処理ユニット
28は、例えばアメリカ合衆国特許第5,724,40
3号で説明されている他の特徴を有していてもよい。こ
の合衆国特許は、参考のために全体として本明細書に取
り入れられている。
【0021】放射線治療装置は、本発明の範囲を出るこ
となく、本明細書において説明され示される装置とは異
なることができるということが理解されるべきである。
上に説明された治療装置20は、以下に説明される最適
化プロセスによって改良された治療を提供するために使
用される装置の1例として提供されている。
【0022】図4は、複数の1cm×1cmマクロセル
100(太線によって示される)を有する強度マップを
示しており、これらマクロセル100は、4つの5mm
×5mmミクロセル102(破線によって示される)に
分割されている。この5mm×5mmミクロセル102
は、マクロセル100を2つの直交する強度マップに変
換するために使用される。この2つの直交する強度マッ
プのうち、一方は5mm×10mmの分解能を有し、他
方は10mm×5mmの分解能を有する。強度マップを
4つの5mm×5mmミクロセル102から成るグルー
プに分割するプロセスの1つの例が、Siochiによ
る、1999年1月20日に出願されたアメリカ合衆国
特許出願通し番号09/234,364に記載されてい
る。これは、参考のために全体として本明細書に取り入
れられている。この5mm×5mmミクロセル102の
グループ化によって、5mm×5mmの分解能を有する
治療野が、図3に示されたような1cmのリーフを有す
るマルチリーフコリメータを使用して可能となる。
【0023】図5は、マトリクスの1つの例を示す。マ
トリクスは、104において一般的に表示されおり、4
つの5mm×5mmミクロセル106,108,11
0,112から成る強度マップから形成されている。各
ミクロセル106,108,110,112は、放射線
を用いて治療すべき照射野における区画を識別する。各
ミクロセル106,108,110,112内の数値
(0,1,1,2)は、それぞれ照射野内の位置に対す
る放射線強度レベルを表し、モニタ単位(mu)または
相対的なモニタ単位強度(例えば、1×10mu)で
表される。5mm×5mmの分解能を強度マップに対し
て提供するために、マトリクス104は2つの直交マト
リクス116,118に分割される。これら直交マトリ
クス116,118は、それぞれ1cm×5mmの分解
能、5mm×1cmの分解能を有する。リーフ幅1cm
のマルチリーフコリメータは、それゆえ、5mm×5m
mの分解能を有する強度マップを提供するために使用し
てもよい。例えば、図6で示されるように配置された1
対のリーフ97,98を、図5のマトリクス116で示
されるマップ強度を提供するために使用してもよい。放
射線の照射線量(例えば、1mu)が、マトリクス10
4のミクロセル108及び112に対応する照射野に照
射される。それから、コリメータはおよそ90度回転し
て、マトリクス118で示されるマップ強度を提供す
る。このマトリクス118は、図7で示されるリーフ位
置を有する。この90度回転したコリメータによって、
放射線の照射線量(例えば、1mu)が、マトリクス1
04のミクロセル110及び112に対応する照射野に
照射される。2つの放射線の照射は、ミクロセル112
に対応する照射野へは2muの照射線量、ミクロセル1
08及び110に対応する照射野へは1muの照射線量
となり、ミクロセル106に対応する照射野へは放射線
は照射されない。したがって、マトリクス104の直交
マトリクス116及び118への分解によって、5mm
×5mmの分解能の治療が、1cm幅を有するコリメー
タリーフを使用して可能になる。
【0024】以下の説明では、元の入力強度マップはマ
クロマトリクスとして定義され、このマクロマトリクス
内の4つのミクロセルから成るグループはミクロマトリ
クス(またはマトリクス)として定義される。強度マッ
プを直交マップに分解するために、ミクロマトリクス
(マトリクス)100の各列の垂直勾配は互いに等しく
なければならず、このミクロマトリクスの各行の水平勾
配も互いに等しくなければならない(図4)。これによ
って、1つのコリメータ設定のための1つのリーフ対
と、これと直交するコリメータ設定のための別のリーフ
対との交差点に1cm×1cmのエリアが提供される。
例えば、(図4に示される)セル102を有するミクロ
マトリクスについて、その水平勾配が等しければ、次の
等式が成立しなければならない。
【0025】b−a=d−c ここで、a,b,c,dは、図4のミクロマトリクス1
02における位置に対応する強度値である。
【0026】同様に、垂直勾配が等しければ、次の等式
が成立しなければならない。
【0027】c−a=d−b 以下では、2つの直交マップ、すなわち0度オフセット
コリメータ設定で使用する0度マップと、直交コリメー
タ設定で使用する90度マップとを定義するための方法
を説明する。強度マップの複数の分解によって、直交マ
ップを形成することが可能である。以下に説明される最
適化方法は、次のような分解を見出すために使用するこ
とができる。すなわち、全体的な治療時間を最小化する
最短の送出時間をもたらし、かつ放射線治療装置の寿命
を延ばす分解を見出すために使用することができる。有
利には、水平勾配(0度オフセットマップに対しての
み)と垂直勾配(90度オフセットマップに対しての
み)との最小の和を有する直交マップが、最適化プロセ
スによって選択され、効率的な治療方法をもたらすマト
リクスが提供される。次の例は2×4マトリクス(図
8)によって表される強度マップを使用している。しか
し、この強度マップは、本明細書において示されるのと
は異なったサイズを有していてもよい。また種々のサイ
ズのマトリクスを使用してマップされてもよい。また、
この強度マップは、異なった分解能が要求されるのであ
れば、5mm×5mm以外の寸法を有するミクロセルへ
分割されてもよい。例えば、各マクロセルが9つのミク
ロセルに分割される。この場合には、強度マップは、1
cm×1/3cmの分解能と1/3cm×1cmの分解
能とを有する2つの直交強度マップとして提供すること
ができる(例えば、上で参照したアメリカ合衆国特許出
願番号09/234,364を見よ)。また、1cm以
外の幅のリーフを有するマルチリーフコリメータを使用
してもよく、相応するミクロセルのサイズはリーフ幅の
1/n倍となる(ここで、nは正の整数(例えば、2ま
たは3))。
【0028】図8は、8つのセルを有するマクロマトリ
クスVを示す。これらセルのそれぞれは、これらセルが
配置される行(i)及び列(j)によって識別される。
例えば、上左側のセル130は、V1,1(i=1,j
=1)として識別され、下右側のセル132は、V2,
4(i=2,j=4)として識別される。マクロマトリ
クスVは、一様マトリクスUとミクロ勾配マトリクスM
とに分割してもよい。このミクロ勾配マトリクスMは、
4つのセルすべてから成るグループ(ミクロマトリク
ス)のそれぞれから、それらグループのうちの最小値を
引くことによって形成される。したがって、ミクロ勾配
マトリクスMは、4つのセルの各グループ(ミクロマト
リクス)において少なくとも1つの0を有することにな
る。そして、最小値は一様マトリクスUを形成するため
に使用され、元のマトリクスVと一様マトリクスUとミ
クロ勾配マトリクスMとの間には次の関係が成立する。
【0029】V=U+M マクロマトリクスVは、まずミクロマトリクスv1,1
とv1,3とに分割される。これらミクロマトリクスは
それぞれ4つのミクロセルから成る(図9)。以下の説
明では、ミクロマトリクスv1,1及びv1,3は、マ
クロマトリクスVの上左側の角に配置されるセル(すな
わちセル1,1及び1,3)によって識別され、これら
ミクロマトリクス内の個々のセルは、元のマクロマトリ
クスVにおける元のセル位置(i,j)によって識別さ
れる。ミクロマトリクスv1,1及びv1,3は、一様
マトリクスu1,1とu1,3(図10)と、ミクロ勾
配マトリクスm1,1とm1,3(図11)とに分割さ
れる。一様マトリクスは、そのミクロマトリクスvの最
小強度値(すなわち、マトリクスv1,1については
1、マトリクスv1,3については3)を有するセルか
ら成る。一様マトリクスu1,1及びu1,3は、それ
ゆえ、次のように定義できる。
【0030】 u1,1=Min(v(2,2),v(2,1),v(1,2),v(1,1))、及び u1,3=Min(v(2,4),v(2,3),v(1,4),v(1,3)) 一様マトリクス内のすべての成分ui,jは、そのミク
ロマトリクスvi,jの最小値に等しくなければならな
い。
【0031】 u(2,2)=u(2,1)=u(1,2)=u(1,1)、及び u(2,4)=u(2,3)=u(1,4)=u(1,3) ミクロ勾配マトリクスmi,jに対するミクロセルは、
ミクロマトリクスvi,j及び一様マトリクスui,j
のそれぞれのセルの間の差として次ように計算される。
【0032】 m1,1(i,j)=v1,1(i,j)−u1,1(i,j)、及び m1,3(i,j)=v1,3(i,j)−u1,3(i,j) 一様マトリクスu1,1及びu1,3ならびにミクロ勾
配マトリクスm1,1及びm1,3は、それぞれ2つの
直交するサブフィールドに分解される。すなわち0オフ
セットフィールドui,j及びmi,j(元の入力
マトリクスと同じコリメータ配位で使用)ならびに90
度オフセットフィールド90ui,j及び90mi,j
(元の入力マトリクスのコリメータ配位に対して相対的
に90度回転したコリメータで使用)に分解される。こ
の0オフセットフィールド及び90度オフセットフィー
ルドは、次のように定義できる。
【0033】 mi,j=mi,j+90mi,j、及び ui,j=ui,j+90ui,j 図12は、90度オフセットフィールド90m1,1、
90m1,3及び0度オフセットフィールドm1,
1、m1,3に対するミクロ勾配マトリクスを示す。
90度オフセットフィールドマトリクス90m1,1、
90m1,3は、それぞれ5mm×1cmの分解能を有
する(すなわち、マトリクスは行成分が互いに等しくな
るように構成されている)。0度オフセットフィールド
マトリクス m1,1、m1,3は、それぞれ1cm
×5mmの分解能を有する(すなわち、マトリクスは列
成分が互いに等しくなるように構成されている)。90
度オフセットフィールドマトリクス90m1,1、90
m1,3のセル値は、それぞれミクロ勾配マトリクスm
1,1及びm1,3の各行における最小のセル値をと
り、行の他のセルをこれと同じ値にセットすることによ
って決定される。0度オフセットフィールドマトリクス
m1,1、m1,3のセル値は、各列における最小
の値を見出し、これと同じ値を列の他のセルに対して使
用することによって決定される。
【0034】一様マトリクスui,jは、行と列の両方
に沿って等しい勾配を有するので、分解される必要がな
く、ミクロ勾配0オフセットフィールドmi,jと結
合して送出することができる。これは単一のミクロマト
リクスvにとっては最適な解であるが、周囲のミクロマ
トリクスを考慮に入れると最も効率的な解ではない。し
たがって、一様マトリクスmi,jの一部は90度オフ
セットフィールド90mi,jとともに送出する方が効
率的であることもある。そして、0オフセットフィール
mi,jを用いて送出される量は、最適化計算にお
いて使用されるパラメータzi,jとなる。最適化計算
の値は、0からミクロマトリクスvi,jの最小値(す
なわちui,jのセル値)までの領域に入る。パラメー
タzi,jは、それゆえ、各マトリクスui,jについ
て次のように定義することができる。
【0035】ui,j(1,1)=ui,j(1,2)=ui,j(2,1)
ui,j(2,2)=zi,j zi,j=0,1,…,qi,j ここでqi,j=vi,jの最小のセル値 最適化問題には、ミクロマトリクスと同数のパラメータ
が存在する。最適化パラメータzi,jを変化させるこ
とによって、多くの異なった分解を形成することができ
る。図8のマクロマトリクスVに対する可能な0度オフ
セット一様マトリクス及び90度オフセット一様マトリ
クスu1,1、u1,3、90u1,1、90
1,3は、図13a〜13hに示されている。
【0036】パラメータzi,jは、標準的な最適化ア
ルゴリズム、例えば焼きなまし法、最小2乗法または下
りシンプレックス法(Vetterling,Press,Flannery及びT
eukolskyによる“Numerical Recipes in C”,1992,Camb
ridge University Pressで説明されている)を使用して
選択することができる。他の最適化法も使用することが
できる。最適化アルゴリズムのための出発点が要求され
るならば、zi,j=qi,j/2を使用することがで
きる。
【0037】最適化では、すべてのzi,jを変化さ
せ、解を治療送出時間の点から評価する。これは計算す
るのにコストのかかる非常に込み入った関数なので、よ
い近似は、リーフの運動方向に沿った正の勾配の最大の
和を、90度オフセットフィールドと0度オフセットフ
ィールドの両方におけるすべてのリーフについてとるこ
とである。0度オフセットフィールドについては、和は
総合0オフセットマトリクスの行に沿ってとられ、90
度オフセットフィールドについては、和は90度オフセ
ットマトリクスの各列に沿ってとられる。そして、0度
オフセット和と90度オフセット和との合計は、最良の
パラメータ集合を選択するために使用される関数とな
る。この和の合計は、有利には最小化される。
【0038】正の勾配を計算するために、1つの0がマ
トリクスの各行及び列に挿入される。そして、勾配は、
隣接するセルの間の正の勾配を足し合わせることによっ
て計算される。表1は、マトリクスの2つの行A,Bに
ついて、正の水平勾配の計算例を示す。第1行Aは、
(第1のミクロセル(+1)については0から1の、第
3のミクロセル(+1)については1から0の)合計2
正の勾配を有する。行Bは、(第1のミクロセル(+
1)について0から1の)合計1の正の勾配を有する。
【0039】
【表1】
【0040】正の水平勾配及び垂直勾配をマクロマトリ
クスV全体について計算するために、ミクロ勾配マトリ
クスm1,1、m1,3、90m1,1、90
1,3と一様マトリクスu1,1、u1,3、90
u1,1、90u1,3のそれぞれは足し合わされて、
ミクロマトリクスv1,1、v1,3、90v1,
1、90v1,3を形成する。0度オフセットミクロマ
トリクスv1,1、v1,3は結合されて、総合0
度マトリクスTを形成し、90度オフセットミクロマ
トリクス90v1,1、90v1,3は結合されて、総
合90度オフセットマトリクス90Tを形成する。総合
マトリクスは次のように定義することができる。
【0041】 T=U+90 T=90U+90M 図14a〜14hは、総合0度オフセットマトリクス
T及び総合90度オフセットマトリクス90Tを示し、
これら総合オフセットマトリクスは、図13a〜13h
に示された異なった可能な一様マトリクスに対応してい
る。全勾配Gは、最大水平勾配を総合0度マトリクス
Tのすべての行に亘って足すこと、及び最大垂直勾配を
総合90度マトリクス90Tのすべての列に亘って足す
ことによって計算される。最適なケースは、最小の全勾
配(すなわち、図14a,14b,14f及び14gで
はG=6)を有するケースである。複数の方法を使用し
て、最終的な総合マトリクスを、勾配の合計が最も小さ
い総合マトリクスのグループから選択することができ
る。1つの方法では、一連の結合破壊関数を使用して、
最終的な強度マップを選択する。例えば、使用すること
のできる1つの結合破壊関数は、すべての勾配のすべて
のリーフ方向における合計であって、単なる勾配の最大
値ではない。したがって、この関数をRで表すと、図1
4aで示されるマトリクスはR=12を有し、図14b
のマトリクスはR=11を有し、図14fのマトリクス
はR=12を有し,図14gのマトリクスはR=11を
有する。ここで、図14b及び図14gに示されるマト
リクスのみが結合される。それからこれらマトリクス
は、別の関数、例えば最大水平勾配と最大垂直勾配との
間の差の絶対値の関数に渡される。この関数をDとして
定義すると、図14bのマトリクスはD=3−3=0を
有し、図14gのマトリクスはD=4−2=2を有す
る。図14bのマトリクスはより低い関数値Dを有する
ので、最終的なマトリクスとして選択される。
【0042】最初のパスのために関数Rの代わりに使用
することのできる別の関数は、総合マトリクスの各々に
おける異なるセル強度値の個数を決定する関数Xであ
る。例えば、図14aのマトリクスは、(90Tについ
ては)セル強度値0及び2、( Tについては)セル強
度値1,2,3及び4を有し、Xの関数値は、X=2+
4=6である。同様に、、図14bのマトリクスはX=
7を有し、図14fのマトリクスはX=6を有し,図1
4gのマトリクスはX=7を有する。図14a及び図1
4fのマトリクスが今度は結合される。上述の差の関数
Dは、再び第2の結合破壊関数として使用することがで
きる。図14aのマトリクスはD=2を有し、図14f
のマトリクスはD=0を有する。したがって、最終的に
選択される強度マップは図14fのマトリクスである。
【0043】しかし、標準的な最適化ルーチンでは、典
型的には1つの関数のみが使用される。上記の関数G,
R,D,Xを標準的な最適化ルーチンで使用する1つの
方法は、これら関数の和(例えば、G+R+DまたはG
+X+D)を計算することである。これら関数のそれぞ
れが最小化されなければならないので、最も小い和が最
適なマトリクスを定める。この時点でまだ結合が存在す
るのであれば、最適化ルーチンはマトリクスのうちの1
つをそのアルゴリズムに依存して選択する(例えば、個
々のアルゴリズムに依存して、最初の最低マトリクスま
たは最後の最低マトリクスを選択する)。
【0044】また別の可能な結合破壊方法は、Bortfiel
d-Boyerの分割アプローチを使用して、マトリクスを照
射野形状のセットに変えることである。この照射野形状
は、強度マップを提供するために必要とされるものであ
る。そして、最小の治療時間を生ずる照射野形状のセッ
トが、最適な配位として選択される。結合が存在する場
合には、最小の総ビーム照射時間を有する照射野形状の
セットが選択される。それでもまだ結合が存在する場合
には、1つの配位が任意に選択される。
【0045】標準的な最適化テクニックを使用して最適
な総合マトリクスを見出すことは可能であるが、代替的
アプローチは、総合マトリクスT及び90Tにおける
リーフ運動方向に沿って勾配を最小化することである。
こうすることによって、最適化アルゴリズムの繰り返し
の度に、高勾配の領域及びこの領域に対応するパラメー
タが変化する(すなわち、この領域が局所的な最大値に
影響するのであれば、低下し、この領域が局所的な最小
値に影響するのであれば、増加する)。
【0046】本発明は示された実施例に従って記述され
ているが、当業者は、これら実施例の変形が可能である
こと、及びこれら変形は、本発明の精神及び範囲内にあ
ることをただちに理解するであろう。よって、多くの変
更が、添付された請求項の精神及び範囲から逸脱するこ
となく、当業者によって為され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例による放射線治療装置
及び治療制御卓、ならびにこの治療装置内に治療のため
位置する患者のダイアグラムである。
【図2】図2は、図1の放射線治療装置の部分を図示す
るブロックダイアグラムである。
【図3】図3は、図1の放射線治療装置に治療のために
配置されたマルチリーフコリメータのリーフの概略図で
ある。
【図4】図4は、強度マップに配置されたセルの概略図
である。
【図5】図5は、0度のマトリクス成分と90度のマト
リクス成分に分解されたマトリクスのダイアグラムであ
る。
【図6】図6は、図5の0度マトリクスによって定られ
た照射線量を供給するように構成された向かい合うリー
フ対の平面図である。
【図7】図7は、図5の90度マトリクスによって定ら
れた照射線量を供給するように構成された向かい合うリ
ーフ対の平面図である。
【図8】図8は、本発明の最適化プロセスの例を示すた
めに使用されるマクロマトリクスのダイアグラムであ
る。
【図9】図9は、図8のマクロマトリクスの2つのミク
ロマトリクスのダイアグラムである。
【図10】図10は、図9のミクロマトリクスから形成
される、最適化プロセスで使用するための一様マトリク
スのダイアグラムである。
【図11】図11は、図9のミクロマトリクスから形成
される、最適化プロセスで使用するためのミクロ勾配マ
トリクスのダイアグラムである。
【図12】図12は、0度オフセットマトリクスと90
度オフセットマトリクスとに分解された図11のミクロ
勾配マトリクスを示す。
【図13】図13は、図10の一様マトリクスに基づい
た、種々異なった可能な0度オフセット一様マトリクス
及び90度オフセット一様マトリクスを示す。
【図14】図14は、最適化プロセスで定義され、最適
な治療供給プロセスを決定するために使用される、種々
異なった可能な総合マトリクスを示す。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線源(20)から対象物への放射線
    送出を制御するための方法において、 対象物に放射線送出ための照射野を画定し、前記照射野
    は、各々が定められた治療強度レベルを有する複数のセ
    ルを有し、 前記セルをグループ化して複数のマトリクス(100)
    を形成し、該マトリクスの各々は、コリメータリーフ
    (97,98)の幅にほぼ等しい、少なくとも1つの寸
    法を有し、前記リーフは放射線源から放射される放射線
    をブロックすることができ、 前記マトリクスの各々を直交マトリクスに分解し、 前記マトリクスの各々からの直交マトリクスを結合し、
    さらに最小の垂直勾配及び水平勾配を有する直交マトリ
    クスの結合を選択することによって、放射線の送出を最
    適化することを特徴とする放射線送出の制御方法。
  2. 【請求項2】 マトリクス(100)の直交マトリクス
    への分解は、前記マトリクスの一様マトリクス及びミク
    ロ勾配マトリクスへの分解を含み、 該一様マトリクスは、各々が前記マトリクスの最小のセ
    ル治療強度レベルに等しい強度レベルを有するセル(1
    02)から成り、 前記ミクロ勾配マトリクスは、前記マトリクスのセルの
    強度レベル引くことの前記一様マトリクスのそれぞれの
    セルの強度レベルに等しいセルを有する、請求項1記載
    の放射線送出の制御方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記一様マトリクスの分解は、
    複数の一様直交マトリクスを形成する、請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記ミクロ勾配マトリクスの分
    解は、2つのミクロ勾配直交マトリクスを形成する、請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記放射線の送出の最適化では、さら
    に、前記一様直交マトリクス及びミクロ勾配直交マトリ
    クスを足して前記直交マトリクスを形成し、 また前記それぞれのマトリクスの各々の前記直交マトリ
    クスを結合して総合直交マトリクスを形成し、 前記垂直勾配及び水平勾配は前記総合マトリクスを基に
    して計算される、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記放射線源(20)と対象物
    上の前記照射野との間の開口部を画定し、該開口部は、
    前記選択された直交マトリクスに基づいて位置決めされ
    る少なくとも2つのコリメータリーフ(97,98)に
    よって画定される、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記セル(102)は各々、前記コリメ
    ータリーフ(97,98)の幅のほぼ半分に等しい幅及
    び高さを有する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記コリメータリーフ(97,98)の
    各々は、およそ1cmに等しい幅を有する、請求項6記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記セル(102)は各々、およそ5m
    mに等しい幅及び高さを有する、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記開口部は、前記放射線を前記リー
    フ(97,98)の幅のほぼ半分の分解能で送出するこ
    とを可能とする、請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記セルのグループ化では、4つの正
    方形セル(102)をグループ化して前記マトリクス
    (100)を形成する、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記直交マトリクスは各々、前記リー
    フ(97,98)の幅にほぼ等しい第1の方向における
    分解能と該第1の方向における分解能より高い第2の方
    向における分解能とを有する、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の方向は、基本的に前記第1
    の方向に直交する、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 放射線源(20)から対象物への放射
    線出量を制御するためのシステムであって、前記対象物
    は、これに画定された放射線送出のための照射野を有
    し、前記照射野は、所定の治療強度レベルを有する複数
    のセル(102)を有するシステムにおいて、 コリメータ(80)が、前記放射線源からの放射線をブ
    ロックするための複数のリーフ(82a,84a)を有
    し、かつ前記放射線源と前記対象物との間の開口部を画
    定し、 プロセッサがセルを受け取り、当該セルの一部をグルー
    プ化してマトリクス(100)を形成し、 該マトリクス(100)は、前記コリメータリーフのう
    ちの1つのリーフの幅に等しい、少なくとも1つの寸法
    を有し、 前記プロセッサは、前記マトリクスを直交マトリクスに
    分解し、 放射線出量の送出を、前記照射野内の残りのセルから形
    成される他の直交マトリクスと結合されたときに最小の
    垂直勾配及び水平勾配を有する直交マトリクスを選択す
    ることによって最適化することを特徴とする放射線出量
    を制御するためのシステム。
  15. 【請求項15】 前記マルチリーフコリメータ(80)
    のリーフ(82a,84a)は各々、およそ1cmの幅
    を有する、請求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記セル(102)は、前記コリメー
    タリーフ(82a,84a)の幅のほぼ半分の幅及び高
    さを有する、請求項14記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記リーフ(82a,84a)は、一
    般に放射線の送出方向に垂直な第1の方向に可動であ
    り、放射線源(20)と前記対象物との間の開口部を形
    成し、該開口部は、前記選択された直交マトリクスに基
    づいて位置決めされる少なくとも2つのコリメータリー
    フによって画定される、請求項14記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記リーフ(82a,84a)は、一
    般に前記送出方向及び前記第1の方向に垂直な第2の方
    向において可動である、請求項17記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記マルチリーフコリメータ(80)
    は、前記リーフ(82a,84a)の幅のほぼ半分に等
    しい分解能を有する放射線治療を提供するように操作可
    能である、請求項17記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記マトリクス(100)の垂直勾配
    は互いに等しく、前記マトリクスの水平勾配は互いに等
    しい、請求項14記載のシステム。
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