JP2001218841A - 輸液ポンプ用カセットおよびそれを用いた輸液ポンプ - Google Patents

輸液ポンプ用カセットおよびそれを用いた輸液ポンプ

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JP2001218841A JP2000035678A JP2000035678A JP2001218841A JP 2001218841 A JP2001218841 A JP 2001218841A JP 2000035678 A JP2000035678 A JP 2000035678A JP 2000035678 A JP2000035678 A JP 2000035678A JP 2001218841 A JP2001218841 A JP 2001218841A
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infusion
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伸司 石田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フリーフロー防止可能な輸液ポンプ用カセット
及びそれを用いた輸液ポンプの提供。 【解決手段】輸液ポンプ本体100に設けられたカバー
103の接触によりローラ回転軸またはフィンガの支持
軸に対して直角方向に移動するよう輸液ポンプ本体に設
けられた可動突起に嵌合するベース部材10と、ベース
部材に係合し、受け部分を有する可動部材20よりな
り、ベース部材および可動部材は係合した状態で可撓性
チューブを送液流路に沿って配置する溝部を有し、ベー
ス部材の穴部を可動しかつ穴部内の1位置でチューブを
押しつぶして流路を閉塞するストッパ部材と、ストッパ
部材を輸液チューブ閉塞位置に押しつける付勢部材と、
ストッパ部材の移動を規制する規制部材よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に薬液の注入
を行うための輸液ポンプ、より具体的には輸液チューブ
を蠕動運動、即ち、ローラの回転又はフィンガの蠕動に
より、輸液チューブを順次押圧して送液を行う輸液ポン
プに装着するカセット及びそれを用いた輸液ポンプに関
するものである。
【0002】
【従来の技術分野】輸液ポンプは、患者への薬液注入を
長時間にわたり自動的に管理するために使用される。特
に小型の携帯型輸液ポンプは、病院内のみならず在宅医
療においても使用されることが多く、そのため輸液を行
うための操作が簡便となるよう様々な工夫がなされてい
る。そのような工夫の1つに輸液のためのチューブセッ
トに輸液ポンプへ脱着可能なカセット部を形成し、ポン
プへの装着を簡便にする方法がある。
【0003】この方法によれば輸液チューブのポンプへ
のセッティングは容易となるが、カセットが不完全にポ
ンプに装着されている場合などに、薬液のフリーフロー
が生じないように流路を閉塞する安全機構が必要とな
る。このような機構では、カセットの使用前においては
チューブ内の滅菌やカセット保管時にチューブの癒着に
よる閉塞が起こるのを防ぐためチューブを開放状態にし
ておく必要がある。そしてポンプ装着時に本機構が設定
され、以後はカセット取り外しと同時に閉塞、装着と同
時に開放するよう動作しなければならない。さらに、ポ
ンプが故障した際などポンプの使用できない緊急時にお
いては自然落下により薬液を注入できるよう、強制的に
流路の開放ができる必要がある。
【0004】このようなカセットの機構として、カセッ
ト内にスロットを有する垂直に可動な部材を設け、流路
を形成する可撓性管の一部をそのスロット内に配置し、
垂直方向に可動な部材が、可撓性管がクランプされそれ
を通過する実質的な液流を阻止するクランプ位置と、可
撓性管を通過する実質的な液流が与えられる非クランプ
位置との間で移動可能となっており、垂直方向に可動な
部材をクランプ位置にバイアスするバネを設け、カセッ
トに垂直方向に可動な部材を非クランプ位置に維持する
保持ピンなどの手段を有する構造が考案されている(特
表平11−506355号公報)。
【0005】この方法によれば、カセットのポンプ本体
への装着により流路が開放され、かつ本体ポンプカセッ
ト挿入口のドアを開くと同時に流路閉塞されフリーフロ
ーを自動的に防ぐことができる。しかしながら前記方法
による構造では、流路を開放するために保持ピンなどの
カセットと分離した部材を使用しているため、ポンプ本
体への装着前にこの保持ピンをカセットから除去する操
作が必要であり、操作が煩雑であった。また、緊急時に
自然落下により薬液を注入する必要がある場合、除去し
た保持ピンを再度カセットに装着しなければならず、前
記保持ピンを紛失したり、破損したりした場合には流路
の開放が不可能になるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明は、輸液ポンプ本体に回動可能に取り付けられ
たカバーを有し、輸液チューブをローラの回転またはフ
ィンガの蠕動により押圧して送液を行う輸液ポンプへ着
脱可能なカセットであって、輸液ポンプ本体に設けられ
た1軸に対して回動可能に取り付けられたカバーの接触
によりローラ回転軸またはフィンガの支持軸に対してほ
ぼ直角方向に移動するよう輸液ポンプ本体に設けられた
可動突起に嵌合する穴あるいは切り欠きを有するベース
部材と、ベース部材に係合し、かつローラの半径方向ま
たはフィンガの動作方向の少なくとも一方向の限られた
範囲で可動し、ローラまたはフィンガの先端部との間に
該輸液チューブを押圧可能な受け部分を有する可動部材
よりなり、ベース部材および可動部材は係合した状態で
可撓性チューブを送液流路に沿って配置する溝部を有
し、ベース部材のチューブ配置溝にほぼ直行する方向に
穿たれた穴部を可動しかつ穴部内の1位置でチューブを
押しつぶして流路を閉塞するストッパ部材と、ストッパ
部材を前記輸液チューブ閉塞位置に押しつける付勢部材
と、ストッパ部材の移動方向とほぼ直行方向に可動しか
つ1位置に置いてストッパ部材が輸液チューブを閉塞し
ない位置においてストッパ部材と接触しストッパ部材の
移動を規制する規制部材よりなり、カバーの内側設けら
れた突起と協働して、ストッパ部材が輸液チューブの閉
塞位置と開放位置の間で可動するようにしたことを特徴
とする輸液ポンプ用カセット及びそれを用いた輸液ポン
プである。
【0007】また、ストッパ部材はカバーの突起との接
触面に傾斜あるいは円弧部を有することを特徴とする。
【0008】また、規制部材は第1傾斜部を有し、第1
傾斜部が規制部材の移動に伴いストッパ部材に接触して
ストッパ部材を移動させ、規制部材に設けられた第1傾
斜部に連続した水平部とストッパ部材に設けられたフラ
ンジ部とが接触、静定することを特徴とする。
【0009】また、規制部材はカセットベース部材の輸
液ポンプ本体の接触面側に第2傾斜部を有し、輸液ポン
プ本体のカセット接触面に突起を配置し、突起がカセッ
トの移動に伴い第2傾斜部に接触し、ストッパ部材と静
定状態にある規制部材の移動させ、静定状態を解除させ
ることを特徴とする。
【0010】また、携帯型輸液ポンプであることを特徴
とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、輸液ポンプ本体に使い捨て
カセットを装着する際に何ら操作をする必要なくフリー
フローを防止する機能を動作状態に設定することがで
き、以後はポンプ本体のカセットカバーの開閉により輸
液チューブの流路が自動的に閉塞・開放される。
【0012】さらに、緊急時に自然落下により薬液を注
入する場合においても、カセットに配置されている規制
部材をスライドさせるだけで、簡単かつ確実にフリーフ
ロー機能を解除し輸液チューブの流路を開放したままに
することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳述する。
【0014】図1に、本発明に係る、着脱可能な使い捨
てカセット及びそれを用いたローラポンプ式携帯型輸液
ポンプの外観斜視図を示す。
【0015】図1において、10は輸液ポンプ用カセット
ベース部材、20はカセット可動部材、100は輸液ポンプ
本体である。輸液ポンプ本体100は、カセットベース部
材10のスロット12aに挿入可能な突起104a有するカセッ
トスライダ104を備えている。105は、カセットカバー10
3を開くためのスイッチで、押圧することにより、ラツ
チ部103aが解除される。106は電源スイッチ、110は選択
/入力スイツチ、111は液晶等で構成される表示部で、
輸液ポンプの動作状態、輸液条件(輸液速度ml/h,輸液量
ml,輸液パターン等)が表示される。なお、輸液条件は、
選択/入力スイツチ110で行われる。
【0016】また、カセット可動部材20のスロット12b
に挿入可能な突起104bを有し、カセットスライダ104と
は別に動作する第2のスライダ120を備えている。これ
らのスライダ104,120は、輸液ポンプ本体100のカセット
1の装着面の一方向に移動可能で、かつ付勢部材(例え
ばコイルばね)によって外力がかからない状態において
その可動範囲内でローラ101から最も離れたとどまるよ
うに設置されている。
【0017】輸液ポンプ本体100に回動可能に取り付け
られたカバー103の回転運動に伴い、カバー103のヒンジ
部107がカセットスライダ104に押しつけられることによ
りこのカセットスライダ104は付勢部材(コイルばねによ
る力)に抗しローラ101に向かって移動する。即ち、カバ
ー103が開いた状態では、カセットスライダ104はローラ
101から離れた状態にあり、カセット1を輸液ポンプ本
体100に装着しやすくなっている。
【0018】カバー103を閉める操作と同時にカセット
1はカセットスライダ104に押される形でローラ101に近
づき、カバー103が閉じた状態で、ローラ101とカセット
可動部材10のステータ部21のほぼ円弧状の凹部21が輸液
チューブ31を押圧しかつ送液に適切な押圧力保持する位
置で停止する。また、カセットスライダ104の突起104
b、104cはカセット装着面において非対称位置に配置さ
れているため、カセット1が輸液ポンプ本体100に逆向
きに装着されるのを防いでいる。
【0019】図2は、カセット1の前面(図2(a))及び
背面(図2(b))から見た外観図である。図に示すよう
に、カセット1は、カセットベース部材10とカセット可
動部材20より構成される。カセットベース部材10には梁
部11があり、カセット可動部材20は梁部11が填り込む、
この梁部11よりも幅の広い溝部23を有している。また、
カセット可動部材20とカセットベース部材10はそれぞれ
突起22および切り欠き部13を有しており、これらによ
り、2つの部材が所定の位置関係に係合(嵌合)するよう
になっている。この切欠き部13は、突起22よりも幅が大
きく、前述の梁部11と溝部23の関係とあわせ、カセット
可動部材20はカセットベース部材10と係合(嵌合)した状
態で、カセットベース部材10に対して所定量(0~1.5mm程
度)変位可能となっている。カセットベース部材10およ
びカセット可動部材20は係合(嵌合)した状態で輸液チュ
ーブ31を送液流路に沿って配置する溝部13を有してお
り、この溝に沿って可撓性の輸液チューブ31が配置され
ている。
【0020】前記カセットベース部材10には可撓性の輸
液チューブ21の配置溝13にほぼ直交する方向に穿たれた
穴部15がある。この穴部15内にはこの中を移動可能なス
トッパ部材40が配置されており、ストッパ部材40は移動
可能範囲内の1位置でカセットベース部材10の溝部13に
配された可撓性の輸液チューブ31を押しつぶして流路を
閉塞することができる。
【0021】図3は、本実施例におけるストッパ部材40
の外観図である。ストッパ部材40の輸液チューブ31閉塞
側の他端にはストッパ部材40を輸液チューブ31閉塞位置
に押圧する付勢部材(コイルバネ部材)44(図5参照)が配
置されている。カセットベース部材10にはさらにストッ
パ部材40の移動方向とほぼ直交行方向に溝部16,17があ
り溝部16に沿って可動する規制部材50が配置されてい
る。
【0022】図4は、本実施例におけるキー部材50の外
観図である。規制部材50はその可動範囲の1位置に置い
て前記ストッパ部材40が輸液チューブ31を閉塞しない位
置においてストッパ部材40のフランジ部42と接触しスト
ッパ部材40の移動を規制する。
【0023】カセット1を輸液ポンプ本体100に装着する
前の状態においてはストッパ部材40、キー部材50は前述
の規制状態にあり、輸液チューブ31は開放されている。
このため、輸液チューブ31内の滅菌が可能で、保管時の
輸液チューブ31の癒着による閉塞を防止している。カセ
ット1を輸液ポンプ本体100に装着する場合、まず、輸
液ポンプ本体100のカバー103を開放状態に回動させて、
輸液ポンプ本体100のカセット装着面を露出させる。
【0024】次にカセット1のカセットベース部材10お
よびカセット可動部材20に穿たれた穴11、22と輸液ポン
プ本体100のカセットスライダの突起104a、104cが係合
するようにカセット1を輸液ポンプ本体100に載置す
る。しかる後、輸液ポンプ本体100のカバー103を回動さ
せて閉じる状態にすると、前述のようにカセットスライ
ダ104が移動する。即ち、カセット1がローラ101に向か
って移動する。
【0025】図5はカバー103を閉じる方向に回動させ
た場合のカセット1の輸液ポンプ本体100の接触面から
見た規制部材50、ストッパ部材40およびポンプ本体の突
起109の位置関係を示した分解図である。(a)はカセット
1を輸液ポンプ本体100に載置したとき、(c)はカバー10
3をほぼ閉じる直前の状態を示すものである。
【0026】装着時、規制部材50はカセットベース部材
10の輸液ポンプ本体100接触面側に第2傾斜部52を有し
ており、さらに輸液ポンプ本体100のカセット1の接触
面にはカセット1の移動に伴い規制部材50の第2傾斜部
52に接触する突起109が設けられている。このため、カ
セット1の移動に伴い突起109が第2傾斜部52に接触
し、さらに突起109は第2傾斜部52を押し続ける。
【0027】従って、ストッパ部材40と静定状態にある
規制部材50を、静定状態が解除される方向に移動させる
こととなり、ストッパ部材40は規制を解除され付勢部材
44(図5,6参照)によるバネ力により輸液チューブ31を
閉塞することとなる。以上の動作はカバー103が完全に
閉まる直前までに完了するようになっている。
【0028】この後、カセットカバー103が移動してい
るカセット1に覆い被さるように回動してくる。輸液ポ
ンプ本体100のカバー103はその内側すなわちカセット1
に相対する面に、回動運動の過程おいて、具体的にはカ
バー103を閉じる過程のストッパ部材40と規制部材50の
静定状態が解除された直後にストッパ部材40に接触する
突起108を有し、ストッパ部材40はカバー103の突起108
との接触面に傾斜部41を有している。
【0029】このため、輸液ポンプ本体100のカバー103
の突起108がストッパ部材40の傾斜部41に接触し、さら
に押し続けてカバー103のラッチ部103aを完全に輸液ポ
ンプ本体100に係合させて閉めることにより、ストッパ
部材40を付勢部材44の付勢力(バネ力)に抗して移動さ
せ、再度輸液チューブ31が開放する。
【0030】輸液終了後または輸液交換時に、ラッチ部
103aを解除し、カバー103を開く方向に回動させると、
カバー103の突起108ときストッパ部材40の傾斜部41の接
触が解除され、ストッパ部材40は付勢部材44の力に押さ
れ、直ちに輸液チューブ31を閉塞する位置に移動する。
【0031】図6は、本発明による上述の輸液チューブ
31の閉塞/開放の機構部分の断面図である。(a)が輸液
チューブ31閉塞時を、(b)が解放時をそれぞれ示してい
る。以上の機構により、カバー103が閉まりきった状
態、即ち、カセット1が輸液ポンプ本体100に完全に装
着され、送液可能となった状態では、流路が開放され、
カセットカバーを開放すると直ちに流路が閉塞され、フ
リーフローが起こることを防止している。
【0032】輸液ポンプ本体100が故障した場合などの
緊急時において自然落下により薬液を注入する必要があ
る場合は、規制部材50をストッパ部材40方向に溝16に沿
って手動でスライドさせると、規制部材50に設けられて
いる第1傾斜部51がストッパ部材40のフランジ角部43に
接触し、さらにスライドし続けることによりストッパ部
材40を付勢力に抗して移動させ、ストッパ部材40が輸液
チューブ31を閉塞しない位置において規制部材50の第1
傾斜部51に連続した水平部とストッパ部材40のフランジ
部42が接触しストッパ部材40の移動を規制する状態で静
定する。即ち、規制部材50をスライドさせるだけで、簡
単かつ確実にフリーフロー機能を解除し流路を開放した
ままにすることができるようになっている。
【0033】図7は、フィンガ蠕動式の実施例を示す外
観斜視図である。輸液チューブ31との当接部221がほぼ
平面である点、ローラ部がフィンガ蠕動式201である点
以外、他の構成は同じであり、同一の参照番号で示して
ある。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸液ポン
プ用カセット及びそれを用いた輸液ポンプによれば、輸
液ポンプ本体にカセットを装着する際に何ら操作をする
必要なくフリーフローを防止する機能を動作状態に設定
することができる。
【0035】さらに、緊急時に自然落下により薬液を注
入する場合においても、カセットに配置されているキー
部材をスライドさせるだけで、簡単かつ確実に流路を開
放維持することができる。また、ポンプ本体のカセット
カバーの開閉により流路が自動的に閉塞・開放される。
【0036】従って、人為的な操作なしにフリーフロー
を設定でき、解除についても1操作で可能であり、簡単
かつ確実に輸液ポンプカセットの安全機能を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の輸液ポンプの外観斜視図で
ある。
【図2】 本発明の実施例のカセットの正面/背面図で
ある。
【図3】 本発明の実施例のストッパ部材の外観斜視図
である。
【図4】 本発明の実施例のキー部材の外観斜視図であ
る。
【図5】 本発明の実施例のストッパ部材及びキー部材
の動作機構を示す分解図である
【図6】 本発明の実施例のストッパ部材及びキー部材
の動作機構を示す断面図である
【図7】 本発明の他の実施例の輸液ポンプの外観斜視
図である。
【符号の説明】
1…カセット、10…カセットベース部材、40…スト
ッパ部材、50…規制部材、100…輸液ポンプ本体、
101…ローラポンプ、103…カバー以上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸液ポンプ本体に回動可能に取り付けら
    れたカバーを有し、輸液チューブをローラの回転または
    フィンガの蠕動により押圧して送液を行う輸液ポンプへ
    着脱可能なカセットであって、 該輸液ポンプ本体に設けられた1軸に対して回動可能に
    取り付けられたカバーの接触により前記ローラ回転軸ま
    たはフィンガの支持軸に対してほぼ直角方向に移動する
    よう該輸液ポンプ本体に設けられた可動突起に嵌合する
    穴あるいは切り欠きを有するベース部材と、 該ベース部材に係合し、かつ前記ローラの半径方向また
    はフィンガの動作方向の少なくとも一方向の限られた範
    囲で可動し、前記ローラまたはフィンガの先端部との間
    に該輸液チューブを押圧可能な受け部分を有する可動部
    材よりなり、 前記ベース部材および可動部材は係合した状態で可撓性
    チューブを送液流路に沿って配置する溝部を有し、 前記ベース部材のチューブ配置溝にほぼ直行する方向に
    穿たれた穴部を可動しかつ穴部内の1位置でチューブを
    押しつぶして流路を閉塞するストッパ部材と、 該ストッパ部材を前記輸液チューブ閉塞位置に押しつけ
    る付勢部材と、 前記ストッパ部材の移動方向とほぼ直行方向に可動しか
    つ1位置に置いて前記ストッパ部材が前記輸液チューブ
    を閉塞しない位置においてストッパ部材と接触しストッ
    パ部材の移動を規制する規制部材よりなり、 前記カバーの内側設けられた突起と協働して、該ストッ
    パ部材が該輸液チューブの閉塞位置と開放位置の間で可
    動するようにしたことを特徴とする輸液ポンプ用カセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 該ストッパ部材は前記カバーの突起との
    接触面に傾斜あるいは円弧部を有することを特徴とする
    請求項1に記載の輸液ポンプ用カセット。
  3. 【請求項3】 前記規制部材は第1傾斜部を有し、該第
    1傾斜部が規制部材の移動に伴い前記ストッパ部材に接
    触して該ストッパ部材を移動させ、前記規制部材に設け
    られた第1傾斜部に連続した水平部と前記ストッパ部材
    に設けられたフランジ部とが接触、静定することを特徴
    とする請求範囲第1項記載の輸液ポンプ用カセット。
  4. 【請求項4】 前記規制部材は前記カセットベース部材
    の前記輸液ポンプ本体の接触面側に第2傾斜部を有し、
    前記輸液ポンプ本体のカセット接触面に突起を配置し、
    該突起がカセットの移動に伴い前記第2傾斜部に接触
    し、ストッパ部材と前記静定状態にある規制部材の移動
    させ、静定状態を解除させることを特徴とする請求範囲
    第1項記載の輸液ポンプ用カセット。
  5. 【請求項5】 請求項1~4の少なくともいずれかに記
    載の輸液用ポンプカセットを用いた輸液ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記輸液ポンプが携帯型輸液ポンプであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の輸液ポンプ。
JP2000035678A 2000-02-08 2000-02-08 輸液ポンプ用カセットおよびそれを用いた輸液ポンプ Pending JP2001218841A (ja)

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