JP2001187136A - 輸液ポンプ用カセット及びそれを備えた輸液ポンプ - Google Patents
輸液ポンプ用カセット及びそれを備えた輸液ポンプInfo
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Abstract
を付加しなくともローラとステータ間の輸液チューブ押
圧力を適正値に自動調整し流量精度が確保することがで
き、カセット着脱が容易な輸液ポンプの提供。 【解決手段】 輸液ポンプ1に回転可能に取り付けられ
たカバー103の接触によりローラ101の回転軸に対してほ
ぼ直角方向に移動するよう、輸液ポンプ1に設けられた
可動係合部材104に係合する係合部を有するベース部材1
0と、ベース部材10に係合し、かつローラ101の半径方向
の少なくとも一方向の限られた範囲で可動し、ローラ10
1との間に輸液チューブ31を押圧可能な円弧状部分を有
する可動部材20よりなり、ベース部材10および可動部材
20は係合した状態で輸液チューブ31を送液流路に沿って
配置する溝部を有し、溝部内に可撓性を有する輸液チュ
ーブ31を配置することにより可動部材の移動を弾性的に
拘束するようにした輸液ポンプ用カセット及びこれを備
える輸液ポンプ。
Description
の注入を行うための輸液ポンプ、より具体的には輸液チ
ューブをローラの回転により押圧して送液を行う輸液ポ
ンプに容易に着脱できるカセット及びそれを備えた輸液
ポンプ、特に携帯型輸液ポンプに関するものである。
間にわたり自動的に管理するために使用される。特に小
型の携帯型輸液ポンプは、病院内のみならず在宅医療に
おいても使用されることが多く、そのため輸液を行うた
めの操作が簡便となるよう様々な工夫がなされている。
ーブセットに輸液ポンプに脱着可能なカセット部を形成
し、ポンプへの装着を簡便にする方法がある。この方法
によれば輸液チューブのポンプへのセッティングは容易
となる一方で、ローラでチューブを押圧する際の対板と
なるステータがカセットとなるため、カセットのポンプ
への装着位置誤差などの原因によりローラとステータの
間隙にばらつきが生じる。すなわちチューブの押圧力が
一定せず、結果として送液量に誤差がでる原因となる。
直方向に可動な部材により形成し、カセットのハウジン
グに開口部を設けて可動部材を配置しポンプカセット挿
入部のドアの内面にバネを設けてこれを可動部材の上面
に接触させ可動部材を垂直方向に可動とした構造が提案
されている(特表平11−506355号)。
隙誤差がバネの作用により自動調整されるため安定した
流量精度が確保できる。しかしながら前記方法による構
造では、バネという新たな構成要素をポンプ本体のドア
部に設置する必要があるだけでなく、カセットへのチュ
ーブ接続部が左右両端部に分かれているため、ポンプを
携帯する場合の取り扱いが煩雑になるという問題があっ
た。
るために、本発明による輸液ポンプ用カセットは、輸液
チューブをローラの回転により押圧して送液を行う輸液
ポンプに着脱可能であって、輸液ポンプに回転可能に取
り付けられたカバーの接触によりローラの回転軸に対し
てほぼ直角方向に移動するよう、輸液ポンプに設けられ
た可動係合部材に係合する係合部を有するベース部材
と、ベース部材に係合し、かつローラの半径方向の少な
くとも一方向の限られた範囲で可動し、ローラとの間に
輸液チューブを押圧可能な円弧状部分を有する可動部材
よりなり、ベース部材および可動部材は係合した状態で
輸液チューブを送液流路に沿って配置する溝部を有し、
溝部内に可撓性を有する輸液チューブを配置することに
より可動部材の移動を弾性的に拘束することを特徴とす
るものである。
可動部材の移動を拘束するようにベース部材および可動
部材の少なくとも一方に弾性部材を配したことを特徴と
するものである。
ース部材およびカセットの係合状態において形成される
6面のうちのほぼ同一平面に配置されていることを特徴
とするものである。
る輸液ポンプは、上記輸液ポンプ用カセットを備えたこ
とを特徴とする輸液ポンプまたは携帯型輸液ポンプであ
る。
の新たな構成要素を付加しなくともローラとステータ間
のチューブ押圧力を適正値に自動調整し流量精度が確保
することができる。
箇所にあるため、カセットを輸液ポンプにセットする時
やポンプを携帯する場合の取り扱いが極めて容易にな
る。
ついて詳述する。
トおよび輸液ポンプの外観斜視図を示す。
のベース部材、20はカセット可動部材、1は携帯型輸液
ポンプ本体である。
20は、耐薬品性、耐衝撃性を有する熱可塑性樹脂、例え
ばハイインパクトスチロール、ABS等で形成される。
輸液ポンプ本体1は、カセット2のベース部材10の係合部
としてのスロット(孔)12に係合(嵌合)可能な係合部(突
起)12aを有するカセットスライダ(可動係合部材)104を
備えている(図3参照)。
は、押圧することによりカセットカバー103を開けるス
イッチであり、106は、輸液ポンプの動作状態、輸液速
度、輸液量等の輸液条件等を液晶等で表示する表示部で
ある。
本体1のカセット装着面の一方向に移動可能で、かつコ
イルバネ111(図3参照)等の付勢部材による弾発力によっ
て、外力がかからない状態においてその可動範囲内でロ
ーラ101から最も離れた位置に留まるように設置されて
いる。
付けられたカセットカバー103の回転運動に伴い、カセ
ットカバー103のヒンジ部107がカセットベース部材10に
押しつけられることにより、カセットベース部材10のス
ロット12とカセットスライダ104の可動突起12aが係合
(嵌合)しているため、カセットスライダ104は、コイル
バネ等で形成される付勢部材111の弾発力(バネ力)に抗
しローラ101に向かって移動する。
態では、カセットスライダ104は、ローラ101から所定距
離離れた状態にあり、カセット2を輸液ポンプ本体1に
装着しやすくなっている。
カセット2は、カセットスライダ104に押圧される形でロ
ーラ101に近づき、カセットカバー103が閉じた状態で、
ローラ101とカセット可動部材20のステータ部21が輸液
チューブ31を押圧し、かつ送液に適切な押圧力保持する
位置で停止する。
起)12aは、カセット2の装着面の非対称位置に設けられ
ているため、カセット2が逆方向にセットされるのを防
いでいる。
観図である。また、図3は輸液ポンプ1の正面の分解図
である。
ベース部材10とカセット可動部材20より構成される。カ
セットベース部材10には梁部11があり、カセット可動部
材10は梁部11が填り込むように梁部11よりも幅の広い溝
部(凹部)23を有している。
ス部材10はそれぞれ突起部(凸部)22および切欠き部(凹
部)13を有しており、これらにより、2つの部材が所定
の位置関係に係合(嵌合)するようになっている。
く、前述の梁部11と溝部23の関係と合わせ、カセット可
動部材20はカセットベース部材10と係合(嵌合)した状態
で、カセットベース部材10に対して所定量変位可能とな
っている。
9はかさ歯歯車、12aはカセットベース部材10の係合部で
ある孔部12と係合(嵌合)する突起部(凸部)である。111
は付勢部材としてのコイルバネで突起部12aを上方向に
付勢し、可動するようにされている。
圧することにより、カセットカバー103の係合が解除さ
れるとカセットカバー103が開く。この時、規制が解除
されるため、カセットスライダー104が上方向に動きカ
セットベース部材10、カセット可動部材20も同時に上方
向に動く。こうしてカセット2が輸液ポンプ本体1から
極めて容易に取り外すことができる。
カセットベース部材10の係合(嵌合)状態において形成さ
れる溝に沿って保持されている。輸液チューブ31はカセ
ットベース部材10とカセット可動部材20の係合(嵌合)状
態により形成される6面のうちの1面より入り、カセッ
ト可動部材20のステータ部21を経てカセットベース部材
10を走行してUターンし再びカセット可動部材20を経
て、輸液チューブ31の挿入面と同一面の異なる位置から
延出でるように配置されている。
と切欠き部13、溝への輸液チューブ31の配置により、カ
セット可動部材20とカセットベース部材10とを嵌合し輸
液チューブ31を配置した状態においては、カセット可動
部材20とカセットベース部材10は、所定の位置関係にな
るように矯正される。
行っている状態では、カセット可動部材20のステータ部
31とローラ101との間の輸液チューブ31の押圧力を適正
値に保つことにより、高い流量精度を実現できる。
ト可動部材20がローラ101の一半径方向に変位可能であ
るが、カセット可動部材20がローラ101の回転による負
荷変動などにより変位する際、カセットベース部材10と
の間で形成している輸液チューブ31の配置溝にズレが生
じる。
剪断する方向に変位が生じ、その剪断に対する輸液チュ
ーブ31の抗力がカセット可動部材20に働くこととなり、
結果としてカセット可動部材20のステータ部21とローラ
101の間の輸液チューブ31の押圧力を適正範囲に維持す
ることができる。
ト可動部材20のステータ部31ではない側のカセットベー
ス部材10との間に配置されている輸液チューブ31の弾性
力を変えることにより必要な値を得ることができる。す
なわちチューブの厚みや材質を変えることにより設定で
きる。
いは内側に部材を配置するなど部材の付加によっても設
定することができる。したがって、ポンプ本体にバネな
どの新たな構成要素を付加することなく、しかも、カセ
ット2の構成に必要な最小限の要素を利用してローラ101
とステータ部21間の輸液チューブ31の押圧力を適正値に
調整する機構を実現することができる。
プ用カセット及びそれを備えた輸液ポンプによれば、カ
セットの構成部品の1つであるチューブがカセット可動
部材により構成したステータの動きを弾性的に拘束して
いるため、輸液ポンプ本体にバネなどの新たな構成要素
を付加しなくともローラとステータ間のチューブ押圧力
を適正値に自動調整し流量精度が確保することができ
る。
ことができ、カセット、輸液ポンプ双方の構造を簡単に
することができる。
同一箇所にあるため、カセットをポンプにセットする時
や、ポンプを衣服に装着したり、持ち運ぶ際に鞄等のケ
ースに出入れりする場合に輸液チューブの取り回しが容
易となり、カセット装着の操作性、ポンプの携帯性が向
上する。
ポンプの外観斜視図である。図2はカセット2の前面及び
後面から見た外観図である。図3は輸液ポンプ1の正面
の分解図である。
ス部材、12a…突起部、20…カセット可動部材、21…ス
テータ、31…輸液チューブ、101…ローラ、103…カセッ
トカバー、104…カセットスライダ、107…ヒンジ
Claims (5)
- 【請求項1】 輸液チューブをローラの回転により押圧
して送液を行う輸液ポンプに着脱可能であって、 該輸液ポンプに回転可能に取り付けられたカバーの接触
により前記ローラの回転軸に対してほぼ直角方向に移動
するよう、該輸液ポンプに設けられた可動係合部材に係
合する係合部を有するベース部材と、 該ベース部材に係合し、かつ前記ローラの半径方向の少
なくとも一方向の限られた範囲で可動し、前記ローラと
の間に前記輸液チューブを押圧可能な円弧状部分を有す
る可動部材よりなり、 前記ベース部材および前記可動部材は係合した状態で前
記輸液チューブを送液流路に沿って配置する溝部を有
し、 前記溝部内に可撓性を有する前記輸液チューブを配置す
ることにより前記可動部材の移動を弾性的に拘束するこ
とを特徴とする輸液ポンプ用カセット。 - 【請求項2】 前記ベース部材と前記可動部材の係合部
に、前記可動部材の移動を拘束するように前記ベース部
材および前記可動部材の少なくとも一方に弾性部材を配
したことを特徴とする請求範囲第1項記載の輸液ポンプ
用カセット。 - 【請求項3】 前記輸液チューブの流入部および流出部
が、前記ベース部材および前記カセットの係合状態にお
いて形成される6面のうちのほぼ同一平面に配置されて
いることを特徴とする請求範囲第1項記載の輸液ポンプ
用カセット。 - 【請求項4】 請求項13の少なくともいずれか1つに
記載の輸液用ポンプカセットを備えたことを特徴とする
輸液ポンプ。 - 【請求項5】 請求項13の少なくともいずれか1つに
記載の輸液用ポンプカセットを備えたことを特徴とする
携帯型輸液ポンプ。
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JP37199899A JP3931013B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 輸液ポンプ用カセットを備えた携帯型輸液ポンプ |
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- 1999-12-28 JP JP37199899A patent/JP3931013B2/ja not_active Expired - Lifetime
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