JP2006212204A - 輸液ポンプ - Google Patents

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Takayuki Onishi
喬之 大西
Takashi Doi
隆司 土井
Takayuki Sugano
貴之 菅野
Kaoru Kushiyama
薫 串山
Chizuyo Tamura
千鶴代 田村
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Abstract

【課題】
スライド式ハウジングを備える輸液ポンプにおいて、カバーが開放されたときの不要な輸液チューブの脱落を防止し、安定した駆動が可能な輸液ポンプを提供することを目的とする。
【解決手段】
スライドハウジング14の駆動機構とカバー16を連動しないように別機構とし、スライドハウジングを閉め、カバー16を閉じた時にスライドハウジング14に対してカバー16がストッパーの役割をすることにより、スライドハウジング14の意図しない開放を防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は医療用の輸液ポンプとして用いられる血液ポンプに関し、特にその安全機構の改良技術に関する。
医療現場において、患者や送液ラインに対し、所定の速度およびタイミングで薬液や栄養剤、血液等を送液する目的で、輸液チューブを輸液ポンプに装着してなる輸液システムが利用されている。当該システムは医療施設で利用される他、携帯型緊急医療器具としても利用され、また救急医療車両、人命救助ヘリコプター等にも搭載されて用いられる。
輸液ポンプとしては、ペリスタルティック(peristaltic;蠕動運動)式ポンプが広く用いられている。当該ペリスタルティック式ポンプには、フィンガー(突起)を複数備えるフィンガー式、又はローラ式と称されるものがある。
このうちローラ式ポンプは例えば特許文献1に示されるものであって、具体的には、表示部及びスイッチが配された直方体状の筐体に、一定の厚みを持つ円盤状のロータと、当該ロータの外周に近接してハウジングが形成されてなる。ロータ外周には、当該ロータの厚み方向(z方向)を軸方向として軸支された複数のローラと、輸液チューブの径に合わせて配されたピン状のチューブガイドが、一定間隔ごとに形成されている。当該ロータとハウジングとの間には、所定の間隙が設けられており、輸液チューブを装着するためのチューブ装着溝となっている。
この構成において、輸液チューブはチューブガイドの間に保持されつつ、前記ローラと当接するように配設される。そして駆動に際しては、前記ロータが回転することにより、当該ロータ外周に配された複数のローラが次々に輸液チューブの側面を扱くように押圧して変形させる。この動作は結果的に蠕動運動としてなされるので、輸液チューブ内に存在する液が一定方向へ流通される。医療現場では、当該輸液ポンプにおけるロータの回転速度、駆動時間等を適宜設定することで、輸液チューブ内の薬液の流速、流通方向、および流量等の条件が適切に調節される。
ここで、最近では特許文献2に示すように、ロータの周面に対してハウジング部がスライド可動する機構を持つ輸液ポンプが開発されている。当該構成を持つ輸液ポンプによれば、通常はロータ及びスライドハウジングを備える駆動ユニットがカバーに覆われているが、輸液チューブの装着時においてカバーを開放すると、前記ロータとハウジング部との間隙が離間される。この間隙の離間により輸液チューブの装着性が格段に向上され、迅速性を要求される場面等において有利であるとされている。
特開2001−187136号公報 特開平6−218042号公報
しかしながら、特許文献2に示すスライドハウジングを持つ輸液ポンプでは、以下の課題が存在する。
前記輸液ポンプは前述の通り、カバーとスライドハウジングが連動する構成であり、カバーが開放されるとともにスライドハウジングがロータ側から離間される。
ここで、前記カバーは輸液チューブの装着時に、ユーザの手によって開放されることを想定しているが、実際には駆動時に看護士の衣類に引っかかったり、ポンプが傾斜する等の何らかの理由により、不測の事態で開放されることがある。この場合でもスライドハウ
ジングはカバーの開放によりロータ周面から離間するので、輸液チューブがロータ及びハウジングから脱落し、当該輸液チューブの液体に輸液圧が及ばなくなる。これによりいわゆるフリーフローの問題が生じうる。
この問題は、特に輸液ポンプを血液ポンプとして利用する血液透析治療の現場において、意図せぬ場合でのカバーの開放が起こったときに事故を招くといった危険も想定される。
この問題の対策としては、例えばカバーの開閉状態を管理する光センサー等を利用してなるリミットスイッチを設け、これによりカバーが開放されたときはハウジングのスライド機構を固定する構成を設ける対策が考えられるが、ポンプの構造が複雑になるほか、コスト的な課題も生じるので望ましくない。
また、このようなフリーフローの問題は、前記スライドハウジングが電磁式、機械式のいずれで駆動される場合であっても、輸液ポンプのカバーが閉じた状態でポンプに相当の衝撃や振動が加わったり、一時的な停電等の理由により、ハウジングがスライド自由となり、ロータ側から離間し、発生する可能性もあり、依然として改善の余地が残ると考えられる。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、スライド式ハウジングを備える輸液ポンプにおいて、カバーが開放されたときの不要な輸液チューブの脱落を防止し、安定した駆動が可能な輸液ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ロータと、当該ロータに対して接離自在なスライドハウジング本体とを有する駆動ユニットが筐体に配設され、前記ロータ及び前記スライドハウジング本体を保護し又は開放するように開閉自在なカバーが取着されてなる輸液ポンプであって、前記カバーが閉じられた第一の状態では、前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束され、前記カバーが開放された第二の状態では、前記スライドハウジング本体のスライド動作が可能となり、且つ、前記カバーの開放動作とは独立して前記スライド動作がなされる構成とした。
ここで、前記第二の状態から前記第一の状態への移行に際して、前記カバーの閉じられる動作と前記スライド動作とが連動する構成とすることもできる。
また前記カバーと、これに対向するスライドハウジング本体の領域には、互いに前記第一の状態において係合する係合手段が設けられており、当該係合手段によって前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束される構成とすることも可能である。
具体的に前記拘束手段は、係合爪同士の組み合わせ、又は係合爪と係合穴との組み合わせで実現可能である。
また前記駆動ユニットには、前記スライドハウジング本体をスライド動作させる駆動機構と、当該駆動機構を制御する制御部とが備えられ、前記第一の状態において、前記制御部が前記カバーと筐体又は駆動ユニットとの間で挟設されることで前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束される構成とすることもできる。
ここで前記駆動機構は、駆動ユニットにおいて回転自在に軸支されたシャフトと、当該シャフトに連結されたカムからなるカム機構であり、前記制御部は、前記シャフトに取着されたレバーとすることができる。
また、前記駆動ユニットには、第二の状態またはこれに加えて第一の状態におけるスライド本体又は前記カムを位置決めするための位置決め手段が備えられた構成とすることが可能である。
具体的に前記位置決め手段は、前記スライドハウジング本体又は前記カムと嵌合するボールプランジャとすることができる。
さらに前記輸液ポンプは、血液ポンプとすることができる。
また本発明は、前記輸液ポンプを備える医療用システムとすることもできる。
以上の構成を持つ本発明の輸液ポンプでは、カバーが閉じられた第一の状態ではスライドハウジング本体のスライド動作が拘束され、カバーが開放された第二の状態においてのみスライドハウジング本体がスライド動作可能となり、且つ、そのスライド動作がカバーの開閉動作と分離独立した構成となっている。
このため本発明の輸液ポンプでは、カバーが閉じられてスライドハウジング本体が当該カバーに拘束されている駆動時において、万一何らかの不測の理由でカバーが開放されても、スライドハウジングのスライド動作が当該カバーの開放に伴って連動することは全くなく、依然としてロータ及びスライドハウジングとの間が近接したままに保たれる。このため、従来のようにロータとスライドハウジングの間で挟設された輸液チューブが脱落し、フリーフローの問題の発生が確実に回避されることとなる。
また本発明では、このようにカバー動作とスライドハウジングのスライド機構とをそれぞれ独立させることで構成できるため、光センサでカバーの開閉を監視するといった特別な装備を用いることなく実現できる。従って、比較的低コストで前記フリーフローの問題を根本的に解決することが可能となっている。
なお、カバーが開放された前記第二の状態から、カバーが閉じられる前記第一の状態への移行に際しては、カバーの閉じられる動作とスライドハウジング本体との動作を連動させることにより、ユーザの操作の負担を軽減し、スムーズに輸液ポンプを駆動可能な状態にすることができるため望ましい。
(実施の形態1)
<輸液ポンプの構成>
図1は、実施の形態1の輸液ポンプ1の構成を示す斜視図である。
本実施の形態1の輸液ポンプ1は公知のペリスタルティック式であって、筐体10に、操作部9、表示部11、駆動ユニット2等が備えられてなる。
筐体10は、一例として金属材料からなる直方体型のケースである。当該筐体10内部には、駆動ユニット2中のペリスタルティックロータ15を回転駆動するための駆動モータ(一例としてサーボモータ)40と、当該モータ40を所定の回転方向、速度、タイミング等の各条件に基づき駆動させるための不図示の制御回路等が収納されている。当該制御回路は、一定容量のメモリ及びCPU、出力部を備えたマイクロコンピュータにより構成することが可能である。また、駆動モータを直接駆動するためのモータ駆動回路をCPUに接続する構成としてもよい。
筐体10前面上方に設けられた操作部9には、電源スイッチ115や輸液流量、輸液予定量等の輸液条件を設定するための各種調節ボタン111〜114等が所定の位置に配されている。輸液ポンプ使用時又は設定時において、看護士等のユーザがこれらのスイッチおよびボタン111〜115等を適宜操作することで、当該輸液ポンプ1を起動し、又は設定条件(輸液条件)を入力することができる。なお入力された輸液条件は、上記制御回路に伝達され、前記マイクロコンピュータのメモリに格納され、適宜参照されるようになっている。
輸液ポンプ1における表示部11には、2つのウインドウ11a、11bが設けられており、上記ボタン111〜114で設定した輸液条件(輸液時間h、輸液速度ml/h、輸液量ml等)に掛かる各数値が表示される。当該表示部11で表示する輸液条件は、ユーザ(看護師)が操作部9より入力した内容、または現在の輸液状態のいずれか、もしくはその両方を同時表示するように選択することができる。
前記表示部11の下方には、固定ハウジング12、スライドハウジング14、及びロータ15等の構成を含む駆動ユニット2が配設されている。
<駆動ユニットの構成>
次に示す図2は、駆動ユニット2の全体構成を示す図である。図2(a)ではスライドハウジング14の内部構成を示すためにトップカバー141を外した斜視図、図2(b)では側面図をそれぞれを示している。また図3は、固定ハウジング12、スライドハウジング14、シャフト180及びレバー20周辺、楕円カム181R、181L等の構成をそれぞれ(a)〜(d)において図示するものである。
固定ハウジング12及びスライドハウジング14は、図2(a)(b)に示すように、ともに方形板状のベース110上に配設されている。このうち固定ハウジング12はベース110に対して直接固定され、スライドハウジング14は後述する機構により当該ベース110上でスライド可能に配設される。
ロータ15は、図2(a)に示すように、円盤状の上面部材151、下面部材154の間に、円筒形状のローラ152a〜152cが一定間隔ごとにピン1521a〜1521cにより回転自在に軸支されてなり、ベース110の略中央領域において取着されている。そして通常時には、ロータ15の周縁には固定ハウジング12のフロントハウジング部122のみが近接配置され、スライドハウジング14は離間しているが、ポンプ使用時にはスライドハウジング14の曲面部142がロータ15側に近接配置されるようになっている。
なお、ローラの配設数は、当然ながらこれに限定するものではなく、適宜その数を変更してもよい。
また、ローラ152a〜152cは必ずしも必須ではなく、ロータ15の外周に複数の突起を設け、当該突起と固定ハウジング12、スライドハウジング14との間で輸液チューブ50を挟設するようにしてもよい。
スライドハウジング14は、図2(a)に示すように、半円状周面の曲面部142を持つ直方体状のスライドハウジング本体140と、当該スライドハウジング本体140のz方向上部に配設されたトッププレート141(図1を参照)等で構成される。トッププレート141にカバーされるスライドハウジングのz方向上部には、当該ハウジングの幅方向(y方向)に沿って、カムシャフト溝150が形成される。
図3(a)に示すように、カムシャフト溝150には、前方凹部146R、146L、後方凹部124R、124L、及び切り欠き溝143R、143Lが形成されている。当該カムシャフト溝150を設けることで、スライドハウジング本体140のx方向後方にリアハウジング部148が設けられる。
前方凹部146R、146Lは、カムシャフト180に取り付けられた2つの楕円カム181R、181Lをそれぞれ収納するためのスペースであって、駆動時には楕円カム181R、181Lのトップ部1800tと当接させる役目を持つ。
リアハウジング部148に形成された後方凹部124R、124Lは、楕円カム181R、181Lのボトム部1800bと嵌合させるためのスペースであり、当該位置決めを行うためのボールプランジャ125R、125Lが埋設されている。
切り欠き溝143R、143Lは、カムシャフト溝150から挿入されたカムシャフト180が固定ハウジング12側に軸支されたのち、当該シャフト180との干渉をさけるために設けられる。スライドハウジング本体140のz方向上部には、カムシャフト180等をカムシャフト溝150に入れた後、ネジ穴144R、144Lを利用してトッププレート141が取着される。
さらにスライドハウジング本体140の幅方向両側には、内部にガイドシャフト穴1470R、1470Lがx方向に沿って穿孔されたスライドガイド147R、147Lが突出して形成されている。このスライドガイド147R、147Lの1470R、1470Lは、図3(b)に示すように固定ハウジングの切り欠き部1262R、1262L内部に軸支されるガイドシャフト1261R、1261L、及びコイル状スプリングSPR、SPLにそれぞれ挿通されるようになっており、通常はスプリングSPR、SPLの伸張力により、x方向後方側(すなわちロータ15から離間する方向)に弾性付勢されている。
一方、固定ハウジング12は、図2(b)に示すように方形板状のベース110上に固定されたコの字状のブロック体である。その詳細な構成は図3(b)に示すように、半円状周面の曲面部1221を持つフロントハウジング部122の幅方向(y方向)両側に、x方向に延伸されたサイドビーム126R、126Lが配設された形状となっている。
サイドビーム126R、126Lの下方には、前記スライドガイド147R、147Lをベース110表面に沿ってスライド可能に収納するための切り欠き部1262R、1262Lが設けられ、さらに当該切り欠き部1262R、1262Lのx方向壁面に、ガイドシャフト1261R、1261Lを軸支するためのガイドシャフト受け部1264R、1264Lが形成されている。サイドビーム126R、126Lには、さらにカムシャフト受け部1263R、1263L、カバー16のヒンジ穴1265R、1265Lも穿孔されている。サイドビーム126R、126Lとフロントハウジング部122の間は、それぞれ輸液チューブ50の上流溝131、下流溝132となる。
また、サイドビーム126Rの上面には、レバー20と嵌合するための凹部としてレバー嵌合部121が形成されている。
カバー16は、例えば透明樹脂材料を射出成型して構成されたものであって、矩形型のカバー本体160と、その周囲に形成されたリブ161、及びヒンジ部162R、162Lを有している。そして、ユーザが指で操作することで前記ヒンジ穴1265R、1265Lに勘合されたヒンジ部162R、162Lを軸中心に自由に開閉でき、動作中のロータ15、及びスライドハウジング14等を全体的に保護し、動作を阻害することが無いように保護する役目をなす。このカバー16の開閉動作は、ヒンジ部162R、162Lを中心にいつでも行うことができ、且つ、スライドハウジング14のスライド動作とは独立している。
なお、リブ161は、駆動ユニット2においてはレバー20のレバー係合部201が当接する位置に対応して配設されており、当該カバー16が閉じられた状態では嵌合部121との間でレバー係合部201を係合するカバー係合部として作用するものである。これによりカバー16が閉じられた状態では、レバー係合部201がカバー係合部161と当接し、これら各係合部201、161が拘束手段として作用するので、レバー20を操作してスライドハウジング14をスライド動作させることはできない。
図2(a)に示すレバー20は、涙滴状のレバー本体202にレバー係合部201が形成されてなる操作部であって、図3(c)に示すようにカムシャフト180の端部側に固定されている。駆動ユニット2の内部では、レバー20はスライドハウジング14とサイドビーム126Rの隙間に配置され、カムシャフト180の両端がサイドビーム126R
、126Lで軸支されることによって、カバー16が開放された状態(図1の状態)では、ユーザが指で操作することで当該シャフト180の軸周りを約160度ほどの角度で自由に回転可能になっている。
カムシャフト180には、前記レバー20とともに2つの楕円カム181R、181Lが一定間隔をおいて固定されている。楕円カム181R、181Lは図3(c)に示すように、楕円状の本体部における偏芯位置にシャフト穴1800cが穿孔された一定厚みのある円盤であり、一方の頂部がトップ部1800t、他方の頂部がボトム部1800bとなっている。ボトム部1800bは凹部が形成されており、スライドハウジング14がロータ15に対して近接配置されたのち、当該凹部に前記ボールプランジャ125R、125Lが勘合することで位置決めされるようになっている。
カムシャフト180に対するレバー20及び楕円カム181R、181Lの角度の関係は図2(b)の点線で示すように、レバー20が開放状態にあるカバー16側にあるとき、楕円カム181R、181Lのトップ部1800tはz方向上部へ向く位置に合わされている。
このような構成により、ユーザがレバー20を操作し、これをレバー嵌合部121側へ倒せば、楕円カム181R、181Lのトップ部1800tがスライドハウジング14の前方凹部146R、146Lを押圧し、当該スライドハウジング14がスプリングSPR、SPLの伸張力に逆らって、ガイドシャフト1261R、1261Lにガイドされながらx方向にスライドされる。
このように、本実施の形態1におけるスライドハウジング14のスライド動作は、固定ハウジング12に軸支されたカムシャフト180、楕円カム181R、181L等からなるカム機構と、操作部であるレバー20とによってなされるものであり、前述したカバー16の開閉動作とは独立した機構である点に特徴を有する。
<輸液ポンプの効果>
以上の構成を持つ輸液ポンプ1の使用時には、ユーザはまずカバー16を操作し、駆動ユニット2を外部に開放する。このとき、カバー16はヒンジ部162R、162Lで固定ハウジング12側に軸支されているだけなので、当該カバー16の開放と連動してスライドハウジング14がスライド動作することは全くない。
カバー16を上げ、駆動ユニット2が外部に開放された状態では、レバー20はレバー嵌合部121に嵌合されたままであり、カムシャフト180の楕円カム181R、181Lがスライドハウジング14をロータ側に押圧し、ロータ15に対して近接配置した状態となっている。そこでユーザは指でレバー20のレバー係合部201を操作し、これを開放状態にあるカバー16側へ回転して移動させることで前記楕円カム181R、181Lを回転させてスライドハウジング14への押圧力を開放する。これによりスライドハウジング14は、ガイドシャフト1261R、1261Lに挿通されたスプリングSPR、SPLの伸張力に伴って、ロータ側から離間する(図1、図2(a)の状態)。このようなスライドハウジング14の離間状態を確認した後、ユーザは輸液ポンプ1への輸液チューブ50の装着を行う。
ここで図4、図5は、輸液チューブの装着時のステップを示す図である。図4は駆動ユニットの正面図、図5は駆動ユニットの側面図をそれぞれ示す。
ユーザは、ロータ15に対して離間状態にあるスライドハウジング14との間に確保される、比較的大きな間隙G1を利用し、導入口溝131、間隙G1、導出口溝132に、輸液チューブ50を嵌合する(図4(a)、図5(a))。このとき、間隙G1による広いスペースを利用することで従来のように輸液チューブ50が潰れ、捩れ、装着不足等の問題を生じることがなく、良好に輸液チューブ50を装着することが可能である。
輸液チューブ50を装着することが出来たら、次にユーザはレバー20のレバー係合部201を指で操作し、再びカバー16側から固定ハウジング12のレバー嵌合部121に嵌合させる。これに伴い、カムシャフト180とともに楕円カム181R、181Lが回転し、前方凹部146R、146Lに頂部1800tが当接するので、スライドハウジング14がガイドシャフト1261R、1261Lに挿通されたスプリングSPR、SPLの弾性力に逆らってロータ15側に近接配置される。これにより、ロータ15とスライドハウジング本体14との間隙が比較的小さい間隙G2に狭められ、輸液チューブ50にロータの押圧力が作用する配置が形成される(図4(b)、図5(b))。
以上のレバー20の操作を終えたら、ユーザは次にカバー16を操作し、再びこれを駆動ユニット2側へ戻すようにする(図4(c)、図5(c))。これにより、駆動ユニット2はカバー16に保護されるとともに、スライドハウジング14のスライド動作がレバー20を介してカバー16に拘束されるので、外部からの干渉を回避することが可能となる。
このようにカバー16を閉じたら、ユーザは操作部11を操作して、所定の入力条件を入力し、スイッチ115を押して駆動を開始させる。
このとき、輸液チューブ50はロータ15に配された各ローラ152a〜152cと曲面部142の間で押圧される。そしてロータ15の回転(ここでは反時計回りを回転方向とする。)に伴い、各ローラ152a〜152cが次々に輸液チューブ50を押し潰し、当該輸液チューブ50の側面を蠕動運動させることによって、輸液チューブ50内部の液が、導入口溝131、間隙G2、導出口溝132の順である所定方向へと流通される。
ここにおいて、本実施の形態1における輸液ポンプ1では、このような駆動時に万一何らかの不測の理由でカバー16が開放されても、スライドハウジング14のスライド動作が当該カバー16の開放に伴って連動することはなく、依然としてロータ15及びスライドハウジング14との間で輸液チューブ50をホールドできる点に特徴を有する。
すなわち従来のスライドハウジングを備える一般的な輸液ポンプは、操作手順を簡易にする目的でカバーとスライドハウジングが連動する構成を持つが、駆動時に看護士の衣類に引っかかったり、ポンプが傾斜する等の不測の理由で不意に開放されることがある。この場合、スライドハウジングはカバーの開放によりロータ周面から離間し、輸液チューブが脱落してロータ及びハウジングからの押圧力(輸液圧)が作用しなくなる「フリーフロー」の問題があったが、本発明ではカバー動作とスライドハウジングのスライド機構とをそれぞれ独立した構成とすることで、光センサでカバーの開閉を監視するといった特別な装備も不要でありながら、比較的低コストで前記問題を根本的に解決したものである。
また、従来のスライド式輸液ポンプでは、前記スライドハウジングがソレノイド等を利用した電磁駆動式、或いはリンク機構等を利用した機械駆動式のいずれで駆動される場合であっても、カバーの動きと連動する構成のため、駆動時に輸液ポンプに相当の衝撃や振動が加わったり、一時的な停電等の理由によりカバーが開き、ハウジングがロータ側から離間してフリーフローを発生する可能性があったが、本発明では第一に、カバー16が閉じられた状態においてレバー20と係合し、且つ、第二に、楕円カム181R、181Lがボールプランジャにより位置決めされるため、二重の安全対策が図られ、スライドハウジングの不測の動作を防止することが可能となっている。
なお本実施の形態1では、スライドハウジング14がロータ15に対して近接配置される際、楕円カム181R、181Lをボールプランジャ125R、125Lにより位置決めし、スライドハウジング14の不測のスライド動作を回避する構成となっているが、楕円カム181R、181Lとスライドハウジング14との当接に係る圧力が比較的高く、
これによってレバー20の動作に相当の力が必要となる場合等には、必ずしもボールプランジャ125R、125Lを利用する必要はない。
本発明の輸液ポンプは、特に血液透析治療の現場で利用すれば、当該ポンプを比較的長時間にわたる透析処理において、血液ポンプとして安定駆動できるので、優れた威力を期待することが可能である。
(実施の形態2)
次に示す図6は、実施の形態2の輸液ポンプにおける駆動ユニット2Aの構成を示す図である。
本実施の形態2における輸液ポンプの全体構成はほぼ実施の形態1と同様であるが、その特徴は、スライドハウジング14のトッププレート141に2つの係合穴145R、145Lを設けるとともに、カバー16のカバー本体160に、前記係合穴145R、145Lと対応する位置において、突出した係合爪163R、163Lを配設した点にある。この係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lは、スライドハウジング14がロータ15に近接配置されたときに係合する位置に形成されている。
係合穴145R、145Lは、ここでは一定の深さを持つ矩形状の穴として形成されている。
係合爪163R、163Lは、前記係合穴145R、145Lに係合できる形状であれば良いが、ここではカバー16の開閉動作がある程度スムーズに行えるように、図6に示す如く扇形断面構造を持つ突起としている。
このような係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lの組み合わせからなる係合手段を有する本実施の形態2の輸液ポンプにおいても、駆動時には実施の形態1と同様の効果が奏され、且つこれに加えて、カバー16が閉じられた状態では、スライドハウジング14はカバー16に対し、レバー20及びトッププレート141の両方において固定されるので、スライド動作の固定効果が非常に高い。また、係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lの係合により、カバー16を開く際にある程度の力を要するため、不意にカバー16が開放される等の問題の発生を防止する効果も期待できる。
なお、本実施の形態2では係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lの組み合わせを用いる構成について説明したが、カバー側に係合穴を設け、トッププレート側に係合爪を設けてもよい。さらに、上記のような係合穴を用いず、例えば互いに相補的な鉤型係合爪をカバーとトッププレートに設け、当該鉤型係合爪同士により係合する構成等、係合爪同士の組み合わせを利用してもよい。
<その他の事項>
上記実施の形態1及び2では、輸液チューブを直接輸液ポンプ側に装着する構成例について示したが、輸液チューブの一部を樹脂部品等と合わせて一体化してなるカセット部を構成しておき、当該カセット部を輸液ポンプに装着する構成としても、同様の効果が奏される。
さらに、実施の形態2では、カムシャフト180に取着したレバー20をカバー16及びレバー嵌合部121で挟設しつつ、係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lの組み合わせを利用する構成について説明したが、本実施の形態2では係合穴145R、145L及び係合爪163R、163Lの組み合わせだけでもある程度スライドハウジング14のスライド動作を拘束することが可能である。従って、レバー20を設けない構成としても、それなりの拘束効果が得られる。
なお、上記実施の形態1、2では輸液ポンプの構成について記載したが、本発明は当該輸液ポンプを利用してなる医療用システムとすることもできる。当該医療用システムとしては例えば血液透析装置のような血液浄化システム、その他、心臓手術等に利用される体外血液循環システム等の構成を挙げることができる。
以下、医療用システムの構成例として、血液透析装置について説明する。
当該血液透析装置は、患者の体外へ血液を導出し、当該血液中に含まれる老廃物や余分な水分を除去して血液成分の補正を行ったのち、再び血液を患者の体内へ戻す装置である。このため装置筐体には、血液を輸液するための血液回路と輸液ポンプ(血液ポンプ)に加え、公知の透析用監視装置、薬剤シリンジ、透析器(ダイアライザ)、プライミング液バッグ等が備えられている。
当該装置の使用時には、予めバッグからプライミング液を血液回路に供給しておき、血液ポンプを駆動して患者の血液を装置側へ輸液する。その後、当該血液に薬剤シリンジからヘパリン等の薬剤を輸液して混合し、これをダイアライザに送り込む。そして当該ダイアライザにて所定の浄化処理を行った後、血液は患者へと戻される。
本発明では、前記実施の形態1及び2で説明した輸液ポンプをこのような医療用システムの血液ポンプとして利用することが可能である。
以上の医療用システムの全体については、例えば特開昭62−5355号公報に記載されている。
本発明は、医療用輸液ポンプ、例えば血液透析療法における血液ポンプに利用することが可能である。
実施の形態1の輸液ポンプの構成図である。 駆動ユニットの構成を示す図である。 スライドハウジング、固定ハウジング、カムシャフト、楕円カムの構成図である。 駆動ユニットの動作図(正面図)である。 駆動ユニットの動作図(側面図)である。 実施の形態1の駆動ユニットの構成を示す図である。
符号の説明
1 輸液ポンプ
2 駆動ユニット
10 筐体
11 表示部
12 固定ハウジング
13 チューブ装着溝
14 スライドハウジング
15 ロータ
16 カバー
20 操作部(レバー)
40 駆動モータ(サーボモータ)
50 輸液チューブ
110 ベース
121 レバー嵌合部
122 フロントハウジング部
124R、124L 後方凹部
125R、125L ボールプランジャ
126R、126L サイドビーム
143R、143L 切欠溝
146R、146L 前方凹部
147R、147L スライドガイド
150 カムシャフト溝
180 カムシャフト
181R、181L 楕円カム
201 レバー係合部
202 レバー本体
1261R、1261L ガイドシャフト
SPR、SPL スプリング

Claims (10)

  1. ロータと、当該ロータに対して接離自在なスライドハウジング本体とを有する駆動ユニットが筐体に配設され、前記ロータ及び前記スライドハウジング本体を保護し又は開放するように開閉自在なカバーが取着されてなる輸液ポンプであって、
    前記カバーが閉じられた第一の状態では、前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束され、
    前記カバーが開放された第二の状態では、前記スライドハウジング本体のスライド動作が可能となり、且つ、前記カバーの開放動作とは独立して前記スライド動作がなされる
    構成であることを特徴とする輸液ポンプ。
  2. 前記第二の状態から前記第一の状態への移行に際して、前記カバーの閉じられる動作と前記スライド動作とが連動する構成であることを特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。
  3. 前記カバーと、これに対向するスライドハウジング本体の領域には、互いに前記第一の状態において係合する係合手段が設けられており、当該係合手段によって前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束される
    構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
  4. 前記拘束手段は、係合爪同士の組み合わせ、又は係合爪と係合穴との組み合わせである
    ことを特徴とする請求項3に記載の輸液ポンプ。
  5. 前記駆動ユニットには、前記スライドハウジング本体をスライド動作させる駆動機構と、当該駆動機構を制御する制御部とが備えられ、
    前記第一の状態において、前記制御部が前記カバーと筐体又は駆動ユニットとの間で挟設されることで前記スライドハウジング本体のスライド動作が拘束される
    構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の輸液ポンプ。
  6. 前記駆動機構は、駆動ユニットにおいて回転自在に軸支されたシャフトと、当該シャフトに連結されたカムからなるカム機構であり、前記制御部は、前記シャフトに取着されたレバーである
    ことを特徴とする請求項5に記載の輸液ポンプ。
  7. 前記駆動ユニットには、第二の状態またはこれに加えて第一の状態におけるスライド本体又は前記カムを位置決めするための位置決め手段が備えられた構成である
    ことを特徴とする請求項6に記載の輸液ポンプ。
  8. 前記位置決め手段は、前記スライドハウジング本体又は前記カムと嵌合するボールプランジャである
    ことを特徴とする請求項7に記載の輸液ポンプ。
  9. 前記輸液ポンプは、血液ポンプである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の輸液ポンプ。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の輸液ポンプを備えている
    ことを特徴とする医療用システム。



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