JPH06218042A - チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置 - Google Patents

チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置

Info

Publication number
JPH06218042A
JPH06218042A JP5034277A JP3427793A JPH06218042A JP H06218042 A JPH06218042 A JP H06218042A JP 5034277 A JP5034277 A JP 5034277A JP 3427793 A JP3427793 A JP 3427793A JP H06218042 A JPH06218042 A JP H06218042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
elastic tube
tube
blood
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5034277A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Nishina
利男 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP5034277A priority Critical patent/JPH06218042A/ja
Publication of JPH06218042A publication Critical patent/JPH06218042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性チューブの装脱着の操作が容易に行なえ
るチューブポンプを提供する。 【構成】 ほぼ円弧状の内周面2を有するケーシング本
体1に配設された弾性チューブを前記ローラ36a,3
6bによって円弧状内周面2に押しつけるようにしてロ
ータ部34を回動させることにより、前記弾性チューブ
内の液体を送液するチューブポンプにおいて、前記ケー
シング本体1を、円弧状内周面2の少なくとも一部の内
周面4を有する可動ケーシング11と、ポンプ本体に固
定される固定ケーシング12に分割して可動ケーシング
11を固定ケーシング12に摺動可能に保持するととも
に、可動ケーシング11を固定ケーシング12から離れ
る方向に付勢する引張りバネ9a,9bと、可動ケーシ
ング11を固定ケーシング12に結合する位置に規制す
るソレノイドコイル15とを備え、前記ソレノイドコイ
ル15による位置規制を解除することにより可動ケーシ
ング11が固定ケーシング12から自動的に離れるよう
にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性チューブを用いた
チューブポンプ、およびこのポンプを用いた人工透析装
置の改良に係り、詳しくは、弾性チューブを容易な操作
でケーシングの円弧状内周面に沿わせて装着および取外
しができるポンプ、およびこのポンプを人体と人体外部
に設けられた透析装置間で循環させる血液ポンプとして
用いた人工透析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、弾性チューブ内の液体を外部
から順次送液方向に圧縮して送液する、いわゆるチュー
ブポンプは、ポンプケーシングと駆動軸間にシール機構
を必要とする渦巻ポンプや往復動ポンプ等とは異なり、
両部材間に全くシール機構を必要としないため、外部か
ら送液流体への異物混入が皆無であるという利点があ
る。このためチューブポンプは血液、透析液等を人体に
送液する医療分野や、化学物資が混入された液体を送液
する分析分野、醤油、食用油等を送液する食品分野等に
多く利用されている。
【0003】しかしながら、チューブポンプは弾性チュ
ーブをしごくようにして送液するためその品質劣化が避
けられず、また、送液する液体の種類によっては、材
質、外径、肉厚などが異なるため、新しいものや最適種
類のものと交換する着脱作業が必要となる。特に、チュ
ーブポンプを人工透析装置に用いた場合には、患者のベ
ッドとポンプレイアウト上の制約や、患者の同一腕に頻
繁にシャント針を刺すことによる不都合から、弾性チュ
ーブの引出し方向を右または左のいずれの側にも変更で
きることが必須条件となっている。
【0004】従来、このような弾性チューブ引き出し方
向が可変なポンプとして、例えば実開平4−51957
号公報に開示されたチューブポンプが知られている。
【0005】当該チューブポンプ200は、図10に示
すように、ケーシング201に、ほぼ円弧状の内周面2
02aを有する凹部202と、この凹部202に連接す
る入口溝202b、出口溝202cとを形成し、この凹
部202内に突出されたモータ軸203にロータ部20
4が反転自在に着脱されるようになっている。
【0006】ロータ部204は、モータ軸203に固定
される回動体205と、回動体205の両端部の支軸2
07aを中心に揺動可能に保持された一対の支持アーム
207と、各支持アーム207の先端に回転自在に保持
され弾性チューブ208を局部的に押圧するローラ20
6と、この支持アーム207を外側に揺動するように付
勢する圧縮バネ209とから構成されている。弾性チュ
ーブ208は、その両端部が、出入口溝202b,20
2cからケーシング外に引出された状態でケーシング2
01の円弧状内周面202aとロータ部204間に形成
される空間内に配設される。当該チューブ208を圧縮
バネ209の押圧力によって順次圧閉しつつ、ロータ部
204が図の矢印方向に回転することによって、順次弾
性チューブ208内部の血液が下方から上方へと送液さ
れる。
【0007】2つのローラ206は、モータ軸203に
対して180度対称な位置に配設されているので、ロー
タ部204が回転して一方のローラ206が内周面20
2aから外れようとすると、今度は他方のローラ206
が弾性チューブ208を内周面202aに押圧して圧閉
しながら周方向に移動するので、血液は連続的に送出さ
れることになる。
【0008】また、ローラ206は圧縮バネ209によ
り弾性チューブ208方向に付勢されているので、同一
のロータ部204を用いて、寸法(肉厚)や、品質(剛
性)の異なる弾性チューブ208を使用することが可能
である。
【0009】また、血液中に含まれた気泡が拡大、蓄積
するのを防止するために、必ず、吸引側208aは下側
に、吐出側208bは上側に配設される。一般に左腕か
らの採血を行う患者が多いため、通常、この種の血液ポ
ンプは人体の左側に設置される。これにより弾性チュー
ブ208の長さを最短にできるので、体外の血液循環回
路中の血液容量も少なくできて患者に負担がかからず都
合が良い。しかし、血液の体外循環を伴う治療を長期に
わたって受ける患者では、採血回路の増加に伴い、採血
する腕を左から右に変更することがある。右腕から採血
する場合、上述のように血液循環回路の容量をできるだ
け少なくする必要性から血液ポンプも患者の右側に設置
するのが好ましい。この場合にはチューブ引き出し方向
を変更する必要があり、図10に示す従来例において
は、ロータ部204の反転時に、ケーシング201を1
80度反転してピン210に固定するとともに、ロータ
部204をモータ軸203から外して反転し、再びモー
タ軸203に固定することにより弾性チューブ208の
引出し方向を変更できるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した血液ポンプお
よび当該血液ポンプを用いた人工透析装置は、材質や寸
法の異なる弾性チューブに対応できる上、弾性チューブ
の引き出し方向を変更でき、血液の体外循環回路を短く
するのに非常に有用であるが、弾性チューブ208の装
着および取外しが大変困難であるという問題があった。
すなわち、先端にローラ206を有する2本の支持アー
ム207が常時、圧縮バネ209で弾性チューブ208
を押えているため、作業者は、まず2本の支持アーム2
07を互いに接近するごとく圧縮バネ9の圧縮力に逆ら
って縮め、その後ケーシング201の凹部202とロー
ラ206間に形成された空間にチューブ208を巻回す
るようにして装着しなけれがならず、非常に作業が難し
く、うまく装着するには労力と熟練を要していた。
【0011】人工透析装置においては透析治療の始めと
最後における弾性チューブの装着・取外しや、上述のよ
うにシャント針を左手から右手に移す際に、チューブ引
き出し方向を変更する場合が多く、毎回の弾性チューブ
の装脱着操作において多大の時間と労力が要求される。
特に、大きな病院においては、集中治療室において一人
の看護人が沢山の透析患者を担当しなければならず、そ
の注意力と労力の負担は甚だしく、さらに強力な握力も
求められる。このため、弾性チューブが適正な位置に装
着なされないおそれもあり、この場合には人命に関わる
ことになる。
【0012】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、弾性チューブの装着・取外し操作
が極めて容易に行なえ、操作の熟練と手間が不要なチュ
ーブポンプおよび血液ポンプ並びに当該血液ポンプを用
いた人工透析装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のチューブポンプは、ほぼ円弧状の内周面
を有するケーシング本体と、前記円弧状の内周面に沿う
ようにして前記ケーシング本体内に配設される弾性チュ
ーブと、前記円弧状内周面のほぼ中心部に設けられた駆
動軸と、前記駆動軸を回転駆動するモータと、前記駆動
軸に付設され、前記弾性チューブを局部的に押圧するロ
ーラと、を備え、前記弾性チューブを前記ローラによっ
て前記円弧状内周面に押しつけるようにして前記駆動軸
を回転駆動させることにより、前記弾性チューブ内の液
体を送液するチューブポンプにおいて、前記ケーシング
本体を、円弧状内周面の少なくとも一部を備えた第1の
ケーシングとその他の第2のケーシングに分割して前記
第1のケーシングを前記第2のケーシングに接離可能に
保持させるとともに、前記第1のケーシングを前記第2
のケーシングから離れる方向に付勢する付勢手段と、前
記第1のケーシングの位置を前記第2のケーシングと結
合する位置に規制する位置規制手段と、を備え、前記位
置規制手段を解除することにより前記第1のケーシング
が前記第2のケーシングから離れるようにしたことを特
徴とする。
【0014】また、請求項2のチューブポンプは、請求
項1におけるケーシング本体が前記弾性チューブの収納
部を覆う蓋を備えており、前記蓋の開閉動作に連動して
前記第1のケーシングが前記第2のケーシングに対して
接離動作を行ない、前記蓋を閉めたときに前記位置規制
手段によって前記第1のケーシングが前記第2のケーシ
ングに結合した状態で位置決めするようにしたことを特
徴とする。
【0015】請求項3の血液ポンプは、請求項1または
2のチューブポンプを、血液の送液に用いる。
【0016】請求項4の人工透析装置は、請求項3の血
液ポンプを、血液の送液用に使用する。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば、ケーシング本体を円
弧状内周面の少なくとも1部を備えた第1のケーシング
とその他の第2のケーシングに分割し、第1のケーシン
グを第2のケーシングに接離可能に保持させる。第1の
ケーシングを第2のケーシングから引き離す方向に付勢
する付勢手段が設けられ、ポンプ使用時などは位置規制
手段により第1のケーシングを第2のケーシングと結合
した状態に維持され、弾性チューブの取外し・装着時に
は、上記位置規制手段を解除すれば上記付勢手段の作用
により第1のケーシングは第2のケーシングから自動的
に離れ、ローラと円弧状内周面との幅が広くなるので、
弾性チューブの装脱着操作が容易に行える。
【0018】請求項2の発明によれば、前記ケーシング
本体には前記弾性チューブの収納部を覆う蓋が設けられ
ており、この蓋の開閉動作に連動して前記第1のケーシ
ングが第2のケーシングに対して接離動作を行なうとと
もに、前記蓋を閉めた状態で前記位置規制手段により前
記第1のケーシングが前記第2のケーシングに結合した
状態で位置決めするようにしているので、作業者は当該
蓋の開閉動作を行なうだけで自動的に弾性チューブの装
着・取外しの容易な状態にすることができる。
【0019】請求項3の発明では、請求項1または2の
チューブポンプを用いて血液ポンプを構成し、また請求
項4の発明では当該請求項3の血液ポンプを用いて人工
透析装置を構成しているので、看護人による弾性チュー
ブの装着・取外しの操作が容易になり、その負担が軽減
されるとともに、装着ミスによる事故が生じるおそれも
少なくなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明にかかるチューブポンプを人工
透析装置における血液ポンプとして使用する場合の一実
施例を図面に基づいて詳細に説明するが、これにより本
発明の技術的範囲が制限されるものではない。
【0021】<A.血液ポンプの構成>図1は、本発明
に係る血液ポンプ100の正面図、図2は図1における
Z−Z矢視断面図、図3は図1のケーシングのY−Y矢
視断面図を示し、図4はロータ部を駆動軸から取外した
ときの様子を示す縦断面図である。
【0022】図1において血液ポンプ100のケーシン
グ本体1は、円弧状内周面2の部分で可動ケーシング1
1と固定ケーシング12とに分割されており、当該可動
ケーシング11を右方向に移動させて固定ケーシング1
2に結合させることにより、可動ケーシング11の円弧
状内周面4と固定ケーシング12の円弧状内周面3が連
結してほぼ半円の円弧状内周面2が形成される。
【0023】固定ケーシング12には、弾性チューブ5
0(図7(a)参照)の両端を引き出す吸引側溝8a、
吐出側溝8bの2個の溝を有しており、当該溝8a、8
bにはチューブ押さえアーム20a,20bが図示しな
い支軸によって揺動可能に保持され、この支軸を中心に
チューブ押さえアーム20a,20bを矢印方向に倒す
ことにより、弾性チューブ50を吸引側溝8a、吐出側
溝8bにそれぞれ固定するようになっている。
【0024】固定ケーシング12は、ポンプ本体のパネ
ル6(図2、図3参照。なお、図1においては説明の便
宜上パネル6は図示していない)のネジ穴51にビス5
によって固定されており、ビス5を取外せば、パネル6
の裏面に取り付けられている駆動モータ27(図6)の
出力軸(駆動軸30)を中心に軸受け31(図2)を介
して、可動ケーシング11と一体に180度回転可能と
なっている。
【0025】また、パネル6のネジ穴51の裏側の位置
にはリミットスイッチ52が取り付けられており(図
2)、ビス5がねじ込まれてその先端がリミットスイッ
チ52の感知レバー52aに当接すると、その感知信号
を駆動制御装置60(図6)に送る。駆動制御装置60
は、当該感知信号の有無により駆動モータ27の回転方
向を制御する。
【0026】ビス5がパネル6に取り付けられるネジ穴
51の位置に対して駆動軸30と対称な位置には取付ネ
ジ穴53が設けられており、ケーシング本体1を180
度回転し、チューブ引き出し方向を変更した時にも固定
ケーシング12をビス5で固定できるようになってい
る。
【0027】固定ケーシング12には中央部の断面が逆
台形状の摺動部12a(図1、図3)が設けられ、一方
可動ケーシング11の下部には上記摺動部12aに摺動
可能に嵌合する溝11aが設けられており、これにより
可動ケーシング11が固定ケーシング12に、弾性チュ
ーブ50の引き出し方向(図1の水平方向)と平行な方
向に摺動可能な状態で保持される。
【0028】摺動部12aの左端には引張りバネ9a,
9bが結合されており、この引張りバネ9a,9bの他
端は可動ケーシング11の端部に結合され、当該可動ケ
ーシング11を固定ケーシング12から引き離す方向に
付勢するようになっている。
【0029】また、可動ケーシング11の上面にはケー
シングカバー10が支軸10aを中心に揺動可能に付設
され、当該支軸10aの中央には半円形板19が図2に
示すように取り付けられる。半円形板19の外周にはU
字状のワイヤー案内溝19aが設けられ、このワイヤー
案内溝19aにワイヤー56が配設される。ワイヤー5
6の一端は前記ケーシングカバー10のワイヤ−結合部
10dに結合されるとともに、その他端は可動ケーシン
グ11の底を経由して固定ケーシング12の摺動部12
aに設けられたワイヤー用案内溝12bを通って、固定
ケーシング12のワイヤ−結合部12cに結合される。
その結果、ケーシングカバー10の上部を押して閉める
と、ワイヤー56に張力が生じ、可動ケーシング11が
右方向に押されるようにして移動し、完全にケーシング
カバー10を閉めたときには、可動ケーシング11と固
定ケーシング12が一体となり、それぞれの円弧状内周
面3、4が結合して連続した1個の円弧状内周面2が形
成される。
【0030】一方、パネル6の裏側には、可動ケーシン
グ11の位置規制手段として、ソレノイドコイル15が
付設されており、通電するとソレノイドコイル15のソ
レノイド棒15aが上方に駆動され、パネル6に穿設さ
れた貫通孔15bおよび固定ケ−シング12の貫通孔1
6を貫いて上方に突出するようになっている。可動ケー
シング11を右方向に摺動させて固定ケーシング12に
結合させたときに、可動ケーシング11の底部に形成さ
れた係合穴18に、ソレノイドコイル15のソレノイド
棒15aの突出部分が係合し、可動ケーシング11を固
定ケーシング12に結合させた状態でロックするように
なっている。
【0031】なお、ソレノイドコイル17、および貫通
孔17bが、駆動軸30に対してそれぞれソレノイドコ
イル15、貫通孔15bと対称に設けられており、弾性
チューブ50の引出し方向を変更すべくケーシング本体
1を駆動軸30を中心に180度回転したときに、上記
と同じ動作により、可動ケーシング11を固定ケーシン
グ12に結合させた状態でロックできるようになってい
る。
【0032】ケーシングカバー10の支軸10aが取り
付けられている側と反対側には、図2に示すように、表
側にカバー開閉用のつまみ10bを、裏側には磁石10
cが付設されている。固定ケーシング12は通常鉄など
の磁性体で形成されるので、ケーシングカバー10を閉
じた状態で当該磁石10cが固定ケーシング12の上面
に付着して容易に開かないようになっている。なお、固
定ケーシング12は必ずしも磁性体で形成されねばなら
ないものではなく、樹脂などの非磁性材料で形成される
場合には、上面の磁石10cが当接する位置に磁性体の
板を接着剤などで付着させておけばよい。
【0033】固定ケーシング12にはケーシングカバー
10を閉じたときの前記磁石10cの当接する位置に貫
通孔12dが設けられ、この貫通孔12d内に当該貫通
孔12dの長さより若干長いカバー開放検知用の連結棒
23が、圧縮バネ23aによって上方に付勢された状態
で挿入される。
【0034】パネル6の上記貫通孔12dに相当する部
分には貫通穴55が設けられ、さらにパネル6の裏側に
はリミットスイッチ13が設置されていて、ケーシング
カバー10が閉じられて連結棒23が下方に押し込ま
れ、その下端部が貫通穴55から突出してリミットスイ
ッチ13の感知レバー13aに接触したときにONの信
号を発するようになっている。
【0035】駆動軸30に対し、貫通穴55と対称な位
置に貫通穴54が設けられるとともに、同じくリミット
スイッチ14が設置されており、ケーシング本体1を1
80度回転したときのケーシングカバー10の開閉状態
の検知用に使用される。
【0036】また、固定ケーシング12の吸引側溝8a
の近くには磁気センサー21(図1)が設けられてお
り、後述するロータ部34のチューブガイド棒31a先
端に埋設された磁石22a(22b)の磁気を検知し、
その検知信号は駆動制御装置60の送られて当該ロータ
部34の回転制御に用いられる。
【0037】図4は、ロータ部34の構成を示す図であ
って、図4(a)は、ロータ部34の正面図であり、図
4(b)は図4(a)においてロータ部34を矢印方向
から見たときに側面図である。
【0038】ロータ部34は、駆動軸30に係合するロ
ータ本体35と、このロータ本体35の対称的な位置に
揺動自在に軸支された揺動アーム37aと37bと、各
揺動アーム37aと37bの先端部に回転自在に枢支さ
れたローラ36a,36bと、上記揺動アーム37aと
37bを外側に開く方向に付勢する圧縮バネ38a,3
8bとを備えている。
【0039】ロータ本体35の中心部には、駆動軸30
が嵌合する軸穴39が設けられている。この軸穴39
は、図5の縦断面図に示すように、その中央部に断面が
円形の円筒部42、両端部に断面が角形の角型空間部4
1を有しており、それぞれ後述の駆動軸30の係合部材
46の円筒部48および角形基部47に嵌合するように
なっている。
【0040】揺動アーム37aと37bはロータ本体3
5を挟むように各々表裏の2枚で形成されており、その
先端は、「コ」の字状に形成して表裏を連結され、ここ
に軸45a,45bを介してローラ36a,36bが回
動自在に取り付けられる。揺動アーム37a,37bの
先端側の「コ」の字状部とロータ本体35とは、ビス3
9a,39bとおよびこれに螺合するナット39c,3
9dによってそれぞれ連結されており、揺動アーム37
a,37bが所定角度以上開かないように規制してい
る。ビス39a,39bには圧縮バネ38a,38bが
付設され、当該圧縮バネ38a,38bの付勢力によ
り、揺動アーム37aと37bはロータ本体35の外方
に向かって付勢されるので、ローラ36a,36bはケ
ーシング本体1の円弧状内周面2に配設された弾性チュ
ーブ50を押圧して圧閉する(図8(a)参照)。
【0041】また、ロータ本体35には運転時に弾性チ
ューブ50が円弧状内周面2から逸脱しないために2対
のチューブガイド棒31a,31bが設けられ、各対の
ガイド棒31a及び31bのそれぞれの距離dは、使用
する弾性チューブ50の外径より若干大きめに設定され
ている。また、一対のチューブガイド棒31aの先端に
は小さな磁石22a及び22bが埋設されている。
【0042】図5は、駆動軸30からロータ部34を取
外した状態を示す側面縦断面図である。ケーシング本体
1の円弧状内周面2の中心部には、ケーシング本体1の
底部を貫通して駆動モータ27の駆動軸30が突出して
いる。
【0043】駆動軸30には、ロータ部34の軸穴39
に嵌合する断面形状を有する係合部材46が嵌合されて
おり、この係合部材46は、基部に角形基部47、先端
部に円筒部48を備え、円筒部材48の中央にはその周
方向に溝49が形成されている。
【0044】上述のようにロータ本体35は当該駆動軸
30に対して抜き差し可能に取り付けられるようになっ
ており、その軸穴39の円筒部42の内周壁のほぼ中央
部には、駆動軸30の係合部材46の周方向に形成され
た溝49に係合するボール43が、圧縮バネ44によっ
て軸穴39の中心方向に付勢されるようにして埋設され
ている。したがって、ロータ本体35の軸穴39を駆動
軸30の係合部材46に挿入すると、その溝49にボー
ル43が嵌まり、ロータ本体35が駆動軸30に係止さ
れることになる。このボール43は圧縮バネ44により
付勢されているので、ロ−タ−部34は通常の回転動作
中に抜け出ることはないが、手動によって容易に抜き差
しできる。
【0045】<B.血液ポンプの操作>図6は、駆動制
御装置60と血液ポンプ100の各スイッチやソレノイ
ドコイルなどとの制御関係を示す図であり、図7は、血
液ポンプ100の弾性チューブを装着する際に可動ケー
シング11を摺動させてケーシング本体1の円弧状内周
面2の部分を広くしたときの様子を、図8は、血液ポン
プ100に弾性チューブを装着後可動ケーシング11を
閉じてケーシング本体1の円弧状内周面2の部分を連結
させたときの様子を、それぞれ示す図である。
【0046】最初、血液ポンプ100のチューブ押さえ
アーム20a,20bは、それぞれ吸引溝8a,吐出溝
8b方向に倒されてケーシングカバー10は閉じられ、
可動ケーシング11と固定ケーシング12は一体となっ
ている。操作者が人工透析装置などの血液回路の弾性チ
ューブ50を装着する場合に、ケーシングカバー10を
開けるとカバー開放検知用の連結棒23が押し上げられ
(図7(b)参照)、リミットスイッチ13から駆動制
御装置60にケーシングカバー開放信号が送られる。す
ると駆動制御装置60は、ソレノイドコイル15を動作
させて、可動ケーシング11の係合穴18に嵌め込まれ
ていたソレノイド棒15aを圧し下げ、可動ケーシング
11のロックを解除する。一方で、ケーシングカバーの
開放により、ケーシング1とケーシングカバー10を連
結していたワイヤー56に働いていた張力が無くなるの
で、可動ケーシング11は引張りバネ9a,9bの付勢
により駆動軸30から遠ざかる方向にスライドする。こ
れにより可動ケーシング11の円弧状内周面4とローラ
36a(36b)の隙間は大きく開く。そこで、固定ケ
ーシング12の吸引側及び吐出側溝8a,8bに設けた
チューブ押さえアーム20a,20bを当該溝から引き
起こすとともに、駆動制御装置60のセット用スイッチ
61をオンにすると、ロータ部34は7〜15rpmの
ゆっくりした速度で右回転を始め、チューブガイド棒3
1aの先端に埋め込んだ磁石22aが固定ケーシング1
2に設けた磁気センサー21を通過したときに駆動制御
装置60はロータ部34の回転位置を確認し、ローラ3
6a,36bがほぼ水平な状態になったとときに回転を
停止する。
【0047】この状態で血液回路の弾性チューブ50を
容易に可動ケーシング11の円弧状内周面4とローラ3
6a(36b)の隙間に挿入することができ、弾性チュ
ーブ50の両端を吸引側溝8aと吐出側溝8bにそれぞ
れ挿入し、前記チューブ押さえアーム20a,20bを
倒して、弾性チューブ50をしっかりとケーシング2の
吸引側、吐出側溝8a,8bに固定する(図7(a)、
(b))。
【0048】この状態で、ケーシングカバー10を閉じ
ると、半円形板19のワイヤー案内溝19aにより、固
定ケーシング12と固定ケーシングカバー10を連結し
ていたワイヤー56に大きな張力が発生し、可動ケーシ
ング11は回転軸30方向にスライドし、可動ケーシン
グ11と固定ケーシング12は結合されて一体となり円
弧状内周面3、4は連続した内周面2となる。
【0049】完全にケーシングカバー10が閉じられる
と、ケーシングカバー開放検知用の連結棒23が下方に
押し込まれてリミットスイッチ13が駆動制御装置60
に信号を送り、この信号より駆動制御装置60はソレノ
イドコイル15を駆動させてソレノイド棒15aを上に
押し上げさせ、可動ケーシング11の係合穴18に挿入
されてロックする(図8(a),(b)参照)。
【0050】このように、ケーシングカバー10を開く
と、自動的に可動ケーシング11が固定ケーシング12
から離れて、弾性チューブ50は容易にケーシング本体
1の円弧状内周面2とローラ36a(36b)の間に装
着でき、再びケーシングカバー10を閉じるだけで装着
の操作は終了する。
【0051】弾性チューブ50の装着後、駆動制御装置
60の運転用のボタン62(図6)を押すことにより駆
動モータ27を通常運転速度で駆動させ、図8(a)の
矢印の方向(右回転)にロータ部34を回転させると、
ローラ36a(36b)は圧縮バネ38a(38b)の
付勢力によって弾性チューブ50を圧閉しながら回転す
るので、弾性チューブ50内の血液は、吸引側8aから
吐出側8bへと移動し送出される。
【0052】一方のローラ36aの移動が進み、円弧状
内周面2から外れると、今度は、駆動軸30を中心とし
てローラ36aから180度ずれた位置にあるローラ3
6bが、弾性チューブを円弧状内周面に押圧しながら回
転をする。このようにして、弾性チューブ50内の血液
を連続的に送出する。
【0053】弾性チューブ50の肉厚や剛性に応じてバ
ネ体38a(38b)の圧縮量は可変し、これに抗する
反発力も可変する。したがって、ローラ36a(36
b)は、圧閉に強い押圧力を必要とする弾性チューブ5
0(比較的肉厚が厚く、剛性の強い弾性チューブ)には
大きな押圧力を負荷し、その逆の特性を持った弾性チュ
ーブ(比較的肉厚が薄く、剛性の弱い弾性チューブ)に
は小さな押圧力を負荷するから、弾性チューブ50の寸
法や材質に関わらず、当該弾性チューブ50を適正圧で
圧閉することができるので、その都度別のロータ部に交
換する必要がない。
【0054】血液の送出が終わった後、ケーシング本体
1の円弧状内周面2に配設された弾性チューブ50を取
り外す場合は、前記の弾性チューブ装着の逆の動作を行
う。つまり、ケーシングカバー10を閉じた状態でセッ
トボタンを押すことにより駆動制御装置60に信号が送
られ、ロータ部はゆっくりと矢印方向に右回転し、ロー
タガイド棒先端に設けた磁石22aが、ケーシング1に
設けられた磁気センサー21を通過すると、磁気センサ
ー21は制御駆動回路60に信号を送り、ロータ部34
のローラ36a、36bが水平になった状態で回転停止
する。
【0055】この状態でケーシングカバー10を開ける
ことにより連結棒12が押し上げられ、リミットスイッ
チ13から駆動制御装置60にカバ−開放の信号が送ら
れると、ソレノイドコイル15が動作して係合穴18に
係合していたソレノイド棒15aが押し下げられ、可動
ケーシング11のロックを解除する。一方、ケーシング
カバー10を開くことにより、可動ケーシング11とケ
ーシングカバー10を連結していたワイヤー56に働い
ていた張力がなくなり、引張りバネ9a,9bの付勢力
により可動ケーシング11は駆動軸30から遠ざかる方
向に摺動部12a上をスライドする。
【0056】これにより可動ケーシング11の円弧状内
周面4とローラ36a(36b)の間隔は大きく開き、
弾性チューブ50にかかっていた押圧力がなくなる。
【0057】この状態で、固定ケーシング12の吸引側
及び吐出側溝に設けたチューブ押さえアーム20a,2
0bを溝から引き起こし、弾性チューブ50をケーシン
グ本体1から取り出すことができる。最後にチューブ押
さえアーム20a,20bをケーシング2の吸引側、吐
出側溝8a,8bに戻し、この状態で、ケーシングカバ
ー10を閉じると、前述のとおり固定ケーシング12と
ケーシングカバー10を連結していたワイヤー56に大
きな張力がかかり、可動ケーシング11は駆動軸30の
方向に摺動し、可動ケーシング11と固定ケーシング1
2が一体となる。完全にケーシングカバー10が閉じら
れると、ケーシングカバー開放検知用の連結棒23の上
部が押し下げられ、これによりリミットスイッチ13は
駆動制御装置60に信号を送り、ソレノイドコイル15
のソレノイド棒15aを押し上げ、可動ケーシング11
はロックされる。この状態で、主電源スイッチを切り、
保管される。
【0058】ロータ部34は、上述のように駆動軸30
に対して抜き差しが容易で、表裏両面に駆動軸30と係
合する軸穴39を形成しているので、ロータ本体35を
表裏反転して取り付けることができる。したがって、前
記ケーシング全体を駆動軸30中心に180度回転させ
てパネルに固定し、ロータ部の回転を逆回転させること
により、正転時と同じように弾性チューブを押圧できる
ので、弾性チューブの引き出し方向を容易に変更するこ
とができる。
【0059】<C.人工透析装置の実施例>図9を参照
して上記血液ポンプ100を血液の人工透析装置に適用
した例について説明する。
【0060】本実施例にかかる人工透析装置120は、
人工透析器122、血液ポンプ100、チャンバー12
1,124、気泡検出器126、循環路圧閉装置12
5、シリンジポンプ127で構成されている。
【0061】血液ポンプ100は、血液の体外循環経路
Lに組み込まれて、当該血液ポンプ100により人体の
例えば腕から採取された血液は、吸引・圧送されてチャ
ンバー121に一旦溜められた後、人工透析器122に
送られる。
【0062】人工透析器122では、透析液供給装置1
23との間で透析濾過が行われ、血液中の有害物質や過
剰水分等が除去される。透析後の血液は、一旦チャンバ
ー124に溜められた後、再び人体m内に戻される。循
環路圧閉装置125は人体mの安全を守るため設けられ
ているものであって、気泡検出器126によって血液中
の気泡を検知された場合やその他透析装置120全体に
異常が発生した場合に、当該循環路圧閉装置125によ
って体外循環路Lを圧閉し、血液を人体m内に戻さない
ようにして事故の発生を未然に防止するようにしてい
る。
【0063】体外循環路Lは前述したようにできるだけ
短くする方が望ましいので、人体mの右から採血する場
合には人工透析透析装置120は人体mの右側に載置さ
れ、人体mの左から採血する場合には人体mの左側に載
置される。
【0064】人体mの左から右に採血を変更するときは
血液ポンプ100の設置位置を前記人体mの左から右に
置き換え、ロータ部34の回転を逆転させるためには、
まず、ケーシングカバー10を開放して、これに連動し
て可動ケーシング11が開くと、ロータ部34を引き出
して表裏を反転させ、再び駆動軸30に挿入する。この
ときロータ部34のロータ本体35の円筒部42内に設
けられているボール43は、駆動軸30の係合部材46
の円筒部48の溝49に係合し、ロータ本体35を駆動
軸30に係止する。
【0065】次に、図2に示したビス5のネジを緩めて
ネジ穴51から引出し、ケーシング本体1を180度反
転させ、ビス5をパネル6のネジ穴53(前記のネジ穴
51とは回転軸30に対して対称の位置にある)に締め
付けて位置決めする。
【0066】これにより、今までビス5に当接していた
リミットスイッチ52の感知レバー52aは元に戻り、
その信号が駆動制御装置60に送られ、これにより今ま
でのロータ部34の回転方向と逆方向に切り換えるよう
に制御する。
【0067】なお、ケーシング本体1をパネル6に対し
て各回転位置で固定する方法は上述のビス5によるネジ
止めに限られず、レバーを倒して係止する公知のロック
機構でもよく、当該ロック機構の動作によってリミット
スイッチなどを作用させてロータ部の回転方向を制御す
るようにしてもよい。
【0068】このように弾性チューブ50を取外し、ロ
ータ部34の表裏を反転装着後、ケーング本体1を18
0度反転させて位置決めし、弾性チユーブ50を再び装
着し、ケーシングカバー10を閉めてセットするが、こ
の弾性チューブ50の取外し・装着の手順は前述したの
でここでは省略する。
【0069】この状態で運転用スイッチ62を押すと、
駆動モータ27の駆動軸30が逆方向に回転するが、弾
性チューブ50の取付け方向およびロータ部34の表裏
が変わっているので、左側に設置された場合と同様に適
正な方向に血液を送液することができる。
【0070】透析治療が終了したときは、上述の方法に
よりケーシングカバー10を開けて血液循環回路Lの弾
性チューブ50をケーシング本体1から取外し、再びケ
ーシングカバー10を閉じた状態で保管する。
【0071】このように、人体の右側から採血する場合
も弾性チューブ50を引き出し方向を容易に変更するこ
とができ、円弧状内周面2への装脱着を容易に、かつ、
特別な調整もなく行うことができる。
【0072】なお、上述の実施例において、可動ケーシ
ング11はワイヤー56の張力によって、ケーシングカ
バー10の開閉動作に連動して摺動移動するように構成
したが、このようにケーシングカバー10の開閉動作に
連動して可動ケーシング11を開閉する機構は、ワイヤ
ー56で連結する構造のみならず、その他の連結機構例
えば公知のリンク機構や、カム機構によっても十分実現
可能である。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1のチューブポンプによれば、ケーシング本体を少なく
とも円弧状内周面の1部を備えた第1のケーシングとそ
の他の第2のケーシングに分割して第1のケーシングを
第2のケーシングに接離可能に保持させるとともに、両
者を離す方向に付勢する付勢手段と、第1のケーシング
を第2のケーシングに結合させた位置で規制する位置規
制手段が設けられており、ポンプ使用時は位置規制手段
により第1のケーシングを第2のケーシングに結合した
状態で維持し、弾性チューブの装脱着時には上記位置規
制手段を解除することにより、付勢手段の作用により第
1のケーシングが第2のケーシングから自動的に離れる
ので、ローラと円弧状内周面との幅が広くなり、弾性チ
ューブの装着・取外しの操作が極めて容易になる。
【0074】請求項2の発明によれば、前記ケーシング
本体には前記弾性チューブの収納部を覆う蓋が設けられ
ており、この蓋の開閉動作に連動して前記第1のケーシ
ングが第2のケーシングに対して接離動作を行なうとと
もに、完全に前記蓋を閉めた状態で前記位置規制手段に
より前記第1のケーシングが前記第2のケーシングに結
合した状態で位置決めするようにしているので、作業者
は当該カバ−の開閉動作を行なうだけで自動的に弾性チ
ューブの取外しおよび装着の容易な状態にすることがで
きる。
【0075】請求項3の発明では、請求項1または2の
チューブポンプを用いて血液ポンプを構成し、また請求
項4の発明では当該請求項3の血液ポンプを用いて人工
透析装置を構成しているので、看護人による弾性チュー
ブの取外し・装着の操作が容易になり、その負担が軽減
されるとともに、装着ミスによる事故のおそれがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる血液ポンプの正面図である。
【図2】図1の血液ポンプのZ−Z矢視断面図である。
【図3】図1の血液ポンプのY−Y矢視断面図である。
【図4】ロータ部を駆動軸から引出したときの様子を示
す縦断面図である。
【図5】ロータ部を正面および側面より示す図である。
【図6】血液ポンプと駆動制御装置との連絡の様子を示
す図である。
【図7】弾性チュ−ブの装着時に可動ケーシングを摺動
させてケーシングの円弧状内周面の部分を広くしたとき
の様子を正面および側面より示す図である。
【図8】弾性チュ−ブを装着後可動ケーシングを閉じて
ケーシング本体の円弧状内周面の部分を連結させたとき
の様子を平面および側面より示す図である。
【図9】図1の血液ポンプを組み込んだ人工透析装置の
全体の構成を示す図である。
【図10】従来の血液ポンプの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ケーシング本体 2 円弧状内周面 5 位置決め用ビス 6 パネル 10 ケーシングカバー 11 可動ケーシング 12 固定ケーシング 13、14、52 リミットスイッチ 15、17 ソレノイド 30 駆動軸 34 ロータ部 35 ロータ本体 36a,36b ローラ 23 カバー開放検知用連結棒 100 血液ポンプ 120 人工透析装置 121,124 チャンバー 122 人工透析器 123 透析液供給装置 125 循環路圧閉装置 126 気泡検出器 127 シリンジポンプ L 体外循環経路 m 人体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円弧状の内周面を有するケーシング
    本体と、 前記円弧状の内周面に沿うようにして前記ケーシング本
    体内に配設される弾性チューブと、 前記円弧状内周面のほぼ中心部に設けられた駆動軸と、 前記駆動軸を回転駆動するモータと、 前記駆動軸に付設され、前記弾性チューブを局部的に押
    圧するローラと、を備え、前記弾性チューブを前記ロー
    ラによって前記円弧状内周面に押しつけるようにして前
    記駆動軸を回転駆動させることにより、前記弾性チュー
    ブ内の液体を送液するチューブポンプにおいて、 前記ケーシング本体を、円弧状内周面の少なくとも一部
    を備えた第1のケーシングとその他の第2のケーシング
    に分割して前記第1のケーシングを前記第2のケーシン
    グに接離可能に保持させるとともに、 前記第1のケーシングを前記第2のケーシングから離れ
    る方向に付勢する付勢手段と、 前記第1のケーシングの位置を前記第2のケーシングと
    結合する位置に規制する位置規制手段と、を備え、 前記位置規制手段を解除することにより前記第1のケー
    シングが前記第2のケーシングから離れるようにしたこ
    とを特徴とするチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング本体は、前記弾性チュー
    ブの収納部を覆う蓋をさらに備え、前記蓋の開閉動作に
    連動して前記第1のケーシングが前記第2のケーシング
    に対して接離動作を行ない、前記蓋を閉めたときに前記
    位置規制手段によって前記第1のケーシングが前記第2
    のケーシングに結合した状態で位置決めされることを特
    徴とする請求項1記載のチューブポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のチューブポンプを、
    血液の送液に用いたことを特徴とする血液ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項3の血液ポンプを、血液の送液に
    用いたことを特徴とする人工透析装置。
JP5034277A 1993-01-28 1993-01-28 チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置 Pending JPH06218042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034277A JPH06218042A (ja) 1993-01-28 1993-01-28 チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034277A JPH06218042A (ja) 1993-01-28 1993-01-28 チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06218042A true JPH06218042A (ja) 1994-08-09

Family

ID=12409674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5034277A Pending JPH06218042A (ja) 1993-01-28 1993-01-28 チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06218042A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1518572A1 (en) * 2003-09-29 2005-03-30 Japan Servo Co. Ltd. Tube pump
JP2006212204A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Jms Co Ltd 輸液ポンプ
WO2008102723A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Jms Co., Ltd. チューブポンプ及びポンプ用ロータ
JP2010048175A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Osada Res Inst Ltd ローラポンプ
EP2444669A1 (en) 2010-10-22 2012-04-25 Nidec Servo Corporation Tube pump
KR20150018587A (ko) * 2012-05-23 2015-02-23 피지디아 선형 연동 펌프
JP2016165453A (ja) * 2015-02-25 2016-09-15 ビー.ブラウン アビタム アーゲーB. Braun Avitum Ag ハウジング前面に組み込まれた血液ポンプ
JP2017533050A (ja) * 2014-11-06 2017-11-09 ゾール サーキュレイション インコーポレイテッドZOLL Circulation,Inc. 簡易搭載高性能蠕動ポンプを用いた患者の温度制御のための熱交換システム
US11353016B2 (en) 2014-11-06 2022-06-07 Zoll Circulation, Inc. Heat exchange system for patient temperature control with easy loading high performance peristaltic pump
US11883323B2 (en) 2017-02-02 2024-01-30 Zoll Circulation, Inc. Devices, systems and methods for endovascular temperature control
US11951035B2 (en) 2017-02-02 2024-04-09 Zoll Circulation, Inc. Devices, systems and methods for endovascular temperature control

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1518572A1 (en) * 2003-09-29 2005-03-30 Japan Servo Co. Ltd. Tube pump
JP2006212204A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Jms Co Ltd 輸液ポンプ
WO2008102723A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Jms Co., Ltd. チューブポンプ及びポンプ用ロータ
US8262375B2 (en) 2007-02-20 2012-09-11 Jms Co., Ltd. Tube pump and rotor for tube pump
JP2010048175A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Osada Res Inst Ltd ローラポンプ
EP2444669A1 (en) 2010-10-22 2012-04-25 Nidec Servo Corporation Tube pump
KR20150018587A (ko) * 2012-05-23 2015-02-23 피지디아 선형 연동 펌프
JP2017533050A (ja) * 2014-11-06 2017-11-09 ゾール サーキュレイション インコーポレイテッドZOLL Circulation,Inc. 簡易搭載高性能蠕動ポンプを用いた患者の温度制御のための熱交換システム
JP2021006716A (ja) * 2014-11-06 2021-01-21 ゾール サーキュレイション インコーポレイテッドZOLL Circulation,Inc. 簡易搭載高性能蠕動ポンプを用いた患者の温度制御のための熱交換システム
US11353016B2 (en) 2014-11-06 2022-06-07 Zoll Circulation, Inc. Heat exchange system for patient temperature control with easy loading high performance peristaltic pump
JP2016165453A (ja) * 2015-02-25 2016-09-15 ビー.ブラウン アビタム アーゲーB. Braun Avitum Ag ハウジング前面に組み込まれた血液ポンプ
US11883323B2 (en) 2017-02-02 2024-01-30 Zoll Circulation, Inc. Devices, systems and methods for endovascular temperature control
US11951035B2 (en) 2017-02-02 2024-04-09 Zoll Circulation, Inc. Devices, systems and methods for endovascular temperature control

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4482347A (en) Peristaltic fluid-pumping apparatus
EP0813430B1 (en) Cassette for an infusion pump
US6109895A (en) Portable peristaltic pump
JPH06218042A (ja) チューブポンプおよび血液ポンプ、並びに当該血液ポンプを用いた人工透析装置
US7547200B2 (en) Self-loading peristaltic pump for extracorporeal blood circuit
KR960005813B1 (ko) 처리 가능한 연동 펌프 카세트 시스템
US7632079B2 (en) Tube set for use with a surgical irrigation pump and tool system
EP0116596B1 (en) Linear peristaltic pumping apparatus and disposable casette therefor
JP2002527148A (ja) 自動全血採取システム
JPH08238312A (ja) 管セット及び灌注装置
IE77160B1 (en) Peristaltic Infusion Device
JPH02224662A (ja) 顕微手術用灌注/吸引装置
JP3900355B2 (ja) チューブポンプ
US5584320A (en) Multi-tube clamp actuator and mating cartridge
WO2004014478A1 (ja) 薬液タンクから吸入して被験者に注入する薬液が逆流しない薬液注入装置
CN109310807B (zh) 身体引流设备
JPH02271870A (ja) 加圧注入装置
US4553963A (en) Roller clamp controller
JPH06154310A (ja) チューブ引出し方向可変ポンプおよびチューブ引出し方向可変血液ポンプ、並びに該血液ポンプを用いた人工透析装置
WO2019106185A1 (en) Peristaltic pump cassette
GB2298933A (en) Fluid expressor
JPH0746267Y2 (ja) チューブ引き出し方向可変血液ポンプ及び該ポンプを用いてなる人工血液透析装置
JP2014176440A (ja) 薬液注入装置
CN113677307A (zh) 喂养盖、驱动头和驱动系统
KR200300829Y1 (ko) 조영제 펌프 시스템