JP2007236618A - 輸液チューブ装填補助具、これを用いた輸液システムおよびこの使用方法 - Google Patents

輸液チューブ装填補助具、これを用いた輸液システムおよびこの使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】輸液駆動部の大幅な変更を不要にでき、輸液駆動部から取り出すときに閉塞部材が自動的に閉塞位置に移動されることで輸液チューブが確実にアンチフリーフロー状態になるきわめて安全性に優れる輸液チューブ装填補助具とこれを用いた輸液システムおよびこの使用方法の提供。
【解決手段】薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態に保持する輸液チューブ装填補助具5であって、輸液装置1の輸液駆動部は係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材26と送液を行うフィンガー28とドア部材を係止位置に保持する係止部材30と備え、輸液チューブ装填補助具5は輸液チューブ2の途中部位を保持する基部50、51と、輸液チューブをアンチフリーフロー状態にする閉塞部材55とを備え、ドア部材が開放位置に開けられると係合状態が解除され閉塞部材をアンチフロー状態に移動付勢するトーションバネを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、輸液チューブ装填補助具、これを用いた輸液システムおよびこの使用方法に係り、特に安全性に優れる輸液技術に関する。
医療現場では、輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して蠕動運動を与えることで輸液を行う蠕動式輸液ポンプやローラ式輸液ポンプが用いられている。
また、輸液装置に対して輸液チューブを装填後に輸液を開始するときに、薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態とに確実に切り換えるための輸液ポンプ用カセットが提案されている。
この提案によれば、輸液チューブをカセットの保持部で保持しておき、輸液チューブの途中部位を閉塞することでアンチフリーフロー状態にする状態と途中部位を開放することでフリーフロー状態にするための付勢部材と、この付勢部材に連動する閉塞部材が設けられている。このカセットを輸液ポンプの輸液駆動部に対して装填した後に、付勢部材を手前側に引き出すことで閉塞部材による閉塞が解除されてフリーフロー状態になるので輸液チューブの蠕動運動で薬液の送液が可能となる。また、付勢部材をカセット側に移動すると閉塞部材による閉塞動作によりアンチフリーフロー状態に維持できるように構成されている。(特許文献1)
一方、本願出願人は、輸液システムを提案している。この輸液システムによれば、複数の蠕動式輸液ポンプやシリンジ式輸液ポンプを用いて同一患者への複数の種類の薬液の輸液を可能にしている。
この輸液システムによれば、輸液のための諸設定を行う輸液設定手段と、この輸液設定手段から設定される諸設定値を含む輸液に関する表示を行う表示手段と、患者の輸液データを入力する患者データ入力装置と、輸液設定手段と表示手段と患者データ入力装置とに接続され輸液装置の輸液駆動部の制御を行うための制御手段を備えている。また、充電式バッテリー、商用電源装置を含む電源手段と、最大8台の輸液装置を載置位置で固定するための置き台と、輸液チューブの上流に接続されるとともに薬液を溜めた輸液バッグを吊るすための輸液ポールを備えた筐体を備えており、さらにこの筐体を移動可能にするためのキャスタを設けて構成されている。
特開2004−141418号公報
しかしながら、上記の提案の輸液ポンプ用カセットによれば、輸液ポンプの輸液駆動部に対して装填した後に、付勢部材を手前側に引き出す作業を行わないと輸液チューブの閉塞が解除されるフリーフロー状態にして輸液を開始することができない。このため面倒である。また、穿刺針が患者に刺さった状態から付勢部材をカセット側に移動した状態で輸液駆動部から無理矢理に取り出すと、フリーフロー状態となっていることから、思わぬ輸液事故を招くことも危惧される。
一方、上記の輸液システムによれば、例えば集中治療が必要な患者に対して異なる種類の薬液を同時に投与可能となる理想的なシステムが提供される。しかしながら、常時フリーフロー状態になっている輸液チューブを用いて薬液の送液を行うので、輸液事故防止のためのさらなる安全性の確保を図りたいとの要請がある。
また、輸液ポンプの輸液駆動部に輸液チューブを装填するときにはフリーフロー状態になっており、輸液駆動部から取り出す作業にともない自動的にアンチフリーフロー状態になるようにするためには、輸液駆動部への大幅な改造またはその構造が複雑化する。
したがって、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、輸液ポンプの輸液駆動部に対して装填するときに、フリーフロー状態に維持でき、また輸液駆動部から取り出すときに自動的にアンチフリーフロー状態にできるとともに、簡単な構成を採用することできわめて安全性に優れる輸液チューブ装填補助具とこれを用いた輸液システムおよびこの使用方法の提供を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明によれば、輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行う輸液装置に対して装填され、前記薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態に保持する輸液チューブ装填補助具であって、前記輸液装置の輸液駆動部は、係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、前記ドア部材との間で前記輸液チューブを狭持して前記送液を行う駆動手段と、前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段と、を備え、前記輸液チューブ装填補助具は、前記ドア部材と前記駆動手段との間に装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、前記輸液チューブを前記アンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブを前記フリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部上で回動自在に設けられる閉塞部材と、前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材と、を備えることを特徴としている。
また、前記付勢部材は、その一端が前記基部の第1の溝部に潜入され、その巻線部が前記閉塞部材を前記基部に回動軸支するための軸体に挿通され、その他端が前記基部の第2の溝部に潜入されることで前記係合状態を維持するとともに、前記係合状態が解除されると前記一端が前記第1の溝部から前記閉塞部材の裏面部位に移動されるように開方向に常時付勢されたトーションバネを含むことを特徴としている。
また、前記第1の溝部は、前記基部の裏面側の傾斜面上に形成され、前記ドア部材または前記係止手段に形成された凸部を含む形状部により、前記閉塞部材の表面側が押圧され、前記閉塞部材の内側傾斜面に当接することで、前記一端が前記第1の溝部から外れ、前記傾斜面上をすべり前記閉塞部材の裏面部位に移動されることで、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に付勢することを特徴としている。
また、前記輸液装置は、前記ドア部材を前後方向または左右方向に開閉自在に設けた蠕動式輸液ポンプ、ローラ式輸液装置を含むことを特徴としている。
また、前記基部は、前記薬液に関する情報を記憶したICタグ、前記輸液チューブ中の気泡の有無を検出する気泡検出部、閉塞を検出する閉塞検出部をさらに配置したことを特徴としている。
また、輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行う輸液装置に対して装填され、前記薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態に保持するために、前記輸液装置の輸液駆動部は、係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、前記ドア部材との間で前記輸液チューブを狭持して前記送液を行う駆動手段と、前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段と、を備え、前記ドア部材と前記駆動手段との間に装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、前記輸液チューブを前記アンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブを前記フリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部上で回動自在に設けられる閉塞部材と、前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材と、を備える輸液チューブ装填補助具を用いた輸液システムであって、
輸液のための諸設定を行う輸液設定手段と、前記輸液設定手段から設定される諸設定値を含む輸液に関する表示を行う表示手段と、患者の輸液データを入力する患者データ入力装置と、前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置とに接続され、前記輸液装置の前記輸液駆動部の制御を行う制御手段と、充電式バッテリー、商用電源装置を含む電源手段と、1台以上の前記輸液装置を載置位置で固定する置き台と、前記輸液チューブの上流に接続されるとともに、前記薬液を溜めた輸液バッグをセットする輸液ポールとを有する筐体と、を備え、前記制御手段と、前記電源装置とを前記筐体内に収納し、前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置と、を前記輸液ポールに固定したことを特徴としている。
また、前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置とは一体形成されるとともに、前記輸液ポールに対する任意の位置に固定され、かつ前記輸液ポールは高さ調整自在に前記筐体に固定され、さらに前記筐体は移動用キャスタを設けたことを特徴としている。
そして、輸液チューブ装填補助具の使用方法であって、係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、前記ドア部材との間で輸液チューブを狭持して送液を行う駆動手段と、前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段とから構成される輸液装置の輸液駆動部に対して、前ドア部材と前記駆動手段との間で装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、前記輸液チューブをアンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブをフリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部において回動自在に設けられる閉塞部材と、前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材とから構成される輸液チューブ装填補助具を装填し、前記ドア部材が前記係止位置に装填された状態では前記フリーフロー状態に維持して、前記輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行うとともに、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると前記アンチフリーフロー状態にして前記薬液の送液を強制停止させることを特徴としている。
本発明によれば、輸液駆動部の大幅な変更を不要にでき、使用前に輸液チューブをフリーフロー状態にすることで輸液チューブ内の滅菌が可能となり、かつ輸液駆動部に対してその基部を装填し、基部を輸液駆動部から取り出すときに閉塞部材が自動的に閉塞位置に移動されることにより、輸液チューブが確実にアンチフリーフロー状態になる結果、きわめて安全性に優れる輸液チューブ装填補助具とこれを用いた輸液システムおよびこの使用方法を提供することができる。
尚、後述する説明では、本願出願人が特開平09−151856号公報で提案したペリスタリックフィンガー方式の蠕動式輸液装置であって、各フィンガーで輸液チューブを上流側と下流側のみ完全に潰し、途中部位を完全に潰さないことで輸液チューブの肉厚の影響をなくして高精度で送液する装置を前提にして述べるが、これに限定されず完全に潰すことで輸液チューブの蠕動運動を行うように構成された輸液装置また他の方式の輸液装置である例えば回転ローラを備えたローラ式輸液装置等にも適宜適用できることは言うまでもない。
以下に、本発明の好適な各実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、輸液システム10の外観斜視図である。本図において、図中の破線図示の輸液装置1を最大で8台搭載するための置き台14を上部に設けた筐体11を設けている。この筐体11の下方には4隅に自在キャスタ21を固定したアルミ製などのベース20が固定されている。また、置き台14の左右下方にはハンドル22が図示のように固定されておりこのハンドル22を把持して輸液システム10全体を、例えば集中治療室内の床面上で自在に移動できるように構成されている。
この筐体11の裏面からは薬液を溜めた輸液バッグを吊るしておくための輸液ポール17の支持ポール15が図示のように左右2箇所に固定されている。支持ポール15は中空筒状の鉄パイプなどから作られており、その内部に輸液ポール17を挿通して固定具16で所望の高さ位置に固定できるようにしている。
また、輸液ポール17の上端からは4箇所のフック部17aが図示のように形成されている。各輸液ポール17、17は支持ポール15、15に対して個別に高さ調整できるように構成されている。
一方、左側の支持ポール15の途中には、固定具23を用いて一体化装置18が固定されている。この固定具23には一体化装置18を上下左右方向の任意の位置で保持するための不図示の支持機構が設けられており、一体化装置18の表示面を指先でタッチし易くできるようにしている。
そして、この一体化装置18の表示面を指先でタッチすることで個別の輸液装置1の輸液速度、流量予定量、積算量などの設定が行われるとともに、輸液異常を知らせるアラーム表示、点滴筒の接続時において設定される滴数、点滴プローブを使用したときの流量異常発生を知らせる流量異常、輸液チューブの閉塞異常が検出されて正常な輸液ができないことを知らせる閉塞異常、輸液装置1の後述するドア部材が本体に対して完全に閉じていないときにその状態をドアスイッチで検出して知らせるドア開き表示、輸液チューブ中に所定長(5mm)以上の長さの気泡が混入したときに知らせる気泡異常、内蔵バッテリーの電圧が低下したときに知らせるバッテリ異常表示などを輸液装置1毎に行うようにしている。
この一体化装置18としては、液晶装置が使用可能であり、さらに図示のようにその天井部において患者データ入力装置19が設けられており、患者のカルテを記憶した記憶カードMをスロット内に挿入することで患者の輸液データの管理、履歴管理を可能にしている。
筐体11の内部には、輸液装置1の輸液輸液駆動部の制御を行う破線図示の制御装置12と、充電式バッテリーや商用電源装置を含む電源装置13が内蔵されており輸液システム10全体の低重心化を図ることで安定状態で使用可能にしている。
次に、図2は、図1の輸液システム10のブロック図である。本図において、図1で既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、上記のように最大で8台の輸液装置1を固定する置き台14には不図示の8個のコネクタが内蔵されており、各輸液装置1の底面に設けられたコネクタに対する電気的な接続を可能にしている。各コネクタは制御装置12に対して接続されており、各輸液装置1の接続状態を検知可能にしている。
また、電源装置13は不図示の充電器に接続されることで電力を輸液システム全体に供給可能にしている。また、各輸液装置1が内蔵バッテリーを備えない場合にはこの電源装置13からの電力供給を上記のコネクタを介して行うように構成されている。
上記の一体化装置18と、個人データ入力装置19がさらに制御装置12に接続されており、記憶装置12aに予め格納されたプログラムを実行することで輸液制御を行う一方で、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)装置9を介して病院内の全輸液システムの管理を可能にできるように構築されている。
図3は、輸液チューブ装填補助具5とともに図示した輸液装置1の外観斜視図である。また、図4(a)は、図3に図示の輸液装置1のドア部材26を開いて輸液チューブ装填補助具5をセットした様子を図示した外観斜視図、(b)はその後ドア部材26を係止位置まで閉じた様子を図示した外観斜視図である。
図3と図4において、輸液装置1は上記の置き台14上に2台のみが離されて固定されている様子が図示されているが、上記のように最大の8台分が固定されるときには、間に隙間なく固定できるようにしたフラット形状の本体25を備えている。
本体25の手前には大型ハンドル31が形成されており、このハンドル31の上方に設けられたロック部材32の押圧操作によって不図示のロック機構が解除されて置き台14上から輸液装置1を取り外すことができるようにしている。また、このロック部材32のさらに上方には内蔵の赤色、緑色の発光LEDの点滅で輸液状態を表示するとともに、アラーム発生を知らせるインジケータ33が配設されている。
この本体25上にはドア部材26が図示のように矢印D2方向に開閉自在に設けられている。このため、本体25上には軸支部25aが設けられており、この軸支部25aを挿通する軸体27によってドア部材26を前後方向に軸支している。
また、このドア部材26は図示のように周縁部を取り囲む(図4(a)参照)ように形成された鍔部が形成されており、後述する押圧板37などを保護するとともに、開口鍔部26kを軸支部付近に形成している。このドア部材26の前方には左右一対の爪部30a、30aを一体形成した被係止部材30が軸支されており、この係止部材30の各爪部が本体25上の一対の被係止部材29に対して係止する状態を維持することで後述の輸液動作を行うようにしている。
一方、本体25上には上方に凸になるように形成された形状部25bが形成されており、この形状部25b中に輸液チューブ装填補助具5を矢印D1方向にセットするとともに、その後上記のようにドア部材26を閉じるように構成されている。また、図1の輸液ポール17のフック部17aに吊るされて使用されるとともに、所定の薬液を所定量溜めた輸液バッグ3に対して輸液チューブ2が点滴筒を介して接続されている。
さらに、この輸液チューブ2の下流の途中部位には輸液チューブ装填補助具5が設けられており、この補助具5を構成する本体50、51との間で輸液チューブ2を保持するとともに、閉塞部材55の閉塞作用によって薬液のフリーフロー状態からアンチフリーフロー状態に自動的になるようにしている。そして、輸液チューブ2の下流にはローラクレンメ6と穿刺針4が接続されており、このように接続された輸液セットを上記のように形状部25bで取り囲まれる部位にセットし、ドア部材26を閉じることで複数のフィンガー28と押圧板37との間で輸液チューブ2を挟持することで輸液準備が整うようにしている。なお、上記の開口鍔部26kを設けることで、輸液チューブ2に対する機械的な干渉を防止して図示のように後方に取り出すことができるので、隣接して多数の輸液装置1を配置可能になる。
図5は、図4(b)のX−X線矢視断面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、本体25に対して開閉自在に設けられたドア部材26には圧縮コイルバネ38(付勢手段)を挿通保持したスタッドが設けられており、このスタッドに対して押圧部材37を移動可能に保持している。
また、係止部材30の爪部30aは、被係止部材29の軸部29aに対して図示のように入ることで、ドア部材26を本体に対する係止状態に維持できようにするとともに、軸体40周りに時計方向に回動操作することで上記の係止状態を解除する。このとき、係止部材に形成されている形状部が閉塞部材に当接することで後述のアンチフリー状態にできるようにしている。
輸液駆動部の動作原理は、装着された輸液チューブ2をフィンガー28nで押圧して、設定された時間あたりの流量で持続的に輸液するものであって、マイクロコンピュータ(CPU)に記憶した情報によりモーター回転信号を生成し、この回転信号によってモーター36を回転させ、カムシャフト35を駆動し、輸液の流量を得る。
また、フインガー28nは上流側から第1フィンガー、第2フィンガー、第3フィンガー、第4フィンガー、第5フィンガーの夫々が紙面の上下方向に往復駆動される。第1フィンガーと第4フィンガーの形状は他の第2フィンガー、第3フィンガー、第5フィンガーとは異なり、第1フィンガーと第4フィンガーの幅寸法は他のフィンガーの幅寸法より大きく設定されている。また、第1フィンガーと第4フィンガーの押圧面には凸部が形成されている。このように、全て同じ形状にしないことで、上述したように本願出願人が特開平09−151856号公報において提案したペリスタリックフィンガー方式を理想的なものにしている。
すなわち、第1フィンガーと第4フィンガーの押圧面に形成された凸部で輸液チューブ2を上流側と下流側のみ完全に圧閉し、他の第2フィンガー、第3フィンガーで途中部位を完全に潰さないようにすることで、輸液チューブ2の肉厚の影響をなくした高い精度の送液を可能にしている。第1フィンガーと第4フィンガーは輸液チューブ2を完全圧閉するときに輸液チューブ2が左右に広がる状態になるので第1フィンガーと第4フィンガーの幅寸法は他のフィンガーの幅寸法より大きくしている。尚、第5フィンガーは脈動を補正する。
また、通常の蠕動運動方式の場合には、全てのフィンガー28nを第2フィンガーと同じものにして完全に輸液チューブを潰すことで輸液チューブの蠕動運動を行うことができる。以上の各フィンガー28nの蠕動運動が押圧板37との間で挟持された輸液チューブ2に伝えられることで矢印方向の輸液が行われる。
この押圧板37は、フィンガー28nによる押圧受け面を形成するものであるが、何らかの過剰負荷が発生したときに輸液チューブ2の損傷を防止するようにしている。また、上記の第1フィンガーと第4フィンガーは輸液チューブ2を完全に圧閉するので、これらのフィンガーに対向するように第2の受け板部材(不図示)が押圧板37に設けられてい 次に、図6(a)は、閉塞部材55がフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の正面図、(b)は、図6(a)の一部を破断して図示した右側面図である。
また、図7(a)は、閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の正面図、(b)は、図7(a)の一部を破断して図示した右側面図である。そして、図8(a)は、閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の外観斜視図、(b)は、閉塞部材55がフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の一部を破断して図示した外観斜視図である。
図6〜図8において、共通する構成または部品については同様の符号を附してある。これらの各図において、輸液チューブ装填補助具5は、ドア部材26と輸液駆動部との間に装填される厚さ寸法を有するとともに射出成型される樹脂製の板状の基部50、51を備えている。これらの基部50、51間で輸液チューブ2の途中部位を適宜保持するために保持部を有している。
また、基部50、51には上から順に上記の鍔開口部26kから外部に出る延設部50d、51dと、気泡センサ52を固定する開口部50cと、フィンガー28及び押圧板37が潜入することで輸液チューブ2に蠕動運動を与える開口部50a、51a(不図示)と、閉塞センサが潜入する穴部50b(51bは図示しない)と取付部50f、51fとが一体樹脂成型されている。
以上のように準備される基部50、51に対して図7において一部を破線で図示したように輸液チューブ2がセットされる。また、ICタグ49が輸液チューブ2の曲げ部の上方に敷設されることで、補助具5を装填前にICタグ49の検出を行えるようにして輸液に関する情報を読み込み及び書き込むようにしても良い。
樹脂成型乃至金属加工などから準備される閉塞部材55が取付部50fから延設された軸支部に挿通される軸体56周りに回動自在に設けられる。この閉塞部材55は輸液チューブ2をフリーフロー状態(図6に示す)からアンチフリーフロー状態(図7に示す)にする。すなわち、閉塞部材55は輸液チューブ2をフリ−フロー状態にする待機位置とアンチフリーフロー状態にする閉塞位置との間で基部上で回動自在に設けられる。
また、この閉塞部材55は基部50、51がドア部材と輸液駆動部との間に装着され、ドア部材26が係止位置にされた後に、ドア部材26が開放位置に開けられると、閉塞部材55の基部に対する係合状態が解除されて、閉塞部材55をアンチフロー状態に移動するための付勢部材であるトーションバネ70を軸体56周りに設けている。
図9は、図6〜図8に図示した輸液チューブ装填補助具5の要部の立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、基部50、51を固定するために複数の孔部が図示のように夫々形成されており、小ボルト60とナット61を用いることで組み付けられる。
また、基部50の取付部50fからは金属製の軸体56の軸支部となる軸支孔部50kを左右対称に形成した延設部50yが一体形成されている。さらに、各延設部50yの間には矩形の開口部50xが形成されており、閉塞部材55の閉塞端部55kがこの開口部50x内に入る状態とこの開口部50x上に待機できるようにしている。
閉塞部材55は、上記の閉塞端部55kに加えて表面部55aと裏面部55b(破線図示)と軸支孔部55cを左右側面に一体成型するように準備される。この閉塞部材55は、図示のように内部にねじりコイルバネであるトーションバネ70を内蔵した後に軸体56によって、軸支孔部50kの間で回動自在に保持され、軸体56の溝部に止め輪62が嵌合されることで組み付けられる。
一方、基部51の取付部51fは取付部50fと同じ外形形状および寸法を備えるとともに、輸液チューブ2の外周面を保持する半円形の保持部51gが、基部50の保持部とともに形成されており、輸液チューブ2が開口部50xから露出するように保持するように構成されている。
ここで、以上のように構成される輸液チューブ装填補助具5に代えて、図中の破線で示す部分50t、51tから切り離して下方の構成のみとして、4組のボルトナットで固定するようにし、輸液チューブ2の残りの部分をドア部材の押圧板とフィンガー間で挟持するように構成しても良く、この場合には、使用後に廃棄処分される量が少なくなる利点がある。
図10(a)は、図8(b)のX−X線矢視断面図であって閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係をトーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図であり、(b)は、図8(b)のX−X線矢視断面図であって、閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係についてドア部材26が係止位置に係止された状態をトーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図であり、(c)は図8(a)のY−Y線矢視断面図であって閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係についてドア部材26が係止解除されて開かれた状態を、トーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図である。
本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図10(a)において、トーションバネ70は、巻線部が閉塞部材55を基部に回動軸支するための軸体56に挿通されている。
また、その一端71が基部の第1の溝部72に潜入され、その他端73が基部の第2の溝部74に潜入されており図示の係合状態を維持している。
この状態はフリーフロー状態であるので工場出荷時に行われる輸液チューブ2内の滅菌処理を行うことができる。
次に、図10(b)において、ドア部材26が閉じられ係止部材30が係止されると凸部を含む形状部30kが閉塞部材55の表面55aを押すことで、閉塞部材55の内側傾斜面55y(図10(c)参照)に対して一端71が当接する状態となり一端71が第1の溝部72から外れて閉塞部材55の裏面55b上に移動される。
次に、係止部材30の係止が解除されてドア部材26が上方に移動されると、図10(c)に図示のように開方向に常時付勢されたトーションバネ70の作用によって、閉塞端部55kが輸液チューブ2を閉塞する状態となる。
すなわち、閉塞部材55の表面55a側が押圧されることで、トーションバネ70の一端71が第1の溝部72から外れ、傾斜面55y上をすべり閉塞部材55の裏面55b上に移動されることで、閉塞部材55をアンチフロー状態に付勢する。
この後に、閉塞部材55を指先で押さえてもトーションバネ70の一端71が第1の溝部72内に入れることはできないことから図10(a)に図示した元の状態に戻すことはできない。したがって、一旦使用後には、再使用できないので安全性が確保されることとなる。
ここで、輸液チューブ2を直径が4mm、肉厚が約0.4mmの軟質透明樹脂から成型した場合には、閉塞力は約650gfとすることで十分な閉塞状態を維持できた。
次に、図11(a)は、ドア部材26に設けられた係止部材30が被係止部材29に向けて移動される様子を図示した外観斜視図、(b)は係止部材30が被係止部材29に対して係止される直前の様子を図示した外観斜視図、(c)は係止部材30が被係止部材29に対して係止されるとともに形状部である凸部30kが閉塞部材55の表面55aを押圧する様子を図示した外観斜視図、そして(d)は係止部材30が被係止部材29から係止解除されるように操作され、凸部30kが閉塞部材55の表面55aから離れることで閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になる様子を図示した外観斜視図である。
本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図11(a)において、ドア部材26に対して軸体40で回動自在に設けられた係止部材30には下方に向かう形状部30kが形成されている。
このとき、軸体40周りに設けられた不図示のトーションバネにより係止部材30は図示の位置で停止している。
この後、図11(b)において、係止部材30の1組の爪部30aが被係止部材29に対して係止される。
その後、図11(c)において、係止部材30が矢印方向に押圧されることで被係止部材29に対して係止されることでドア部材26が本体に対して固定される状態となるので、輸液を行う。また、このとき凸部30kが閉塞部材55の表面55aを押圧する。
この後、輸液が終了すると、図11(d)において、取り出しのために係止部材30が被係止部材29から係止解除されるように操作され、凸部30kが閉塞部材55の表面55aから離れることで、閉塞部材55が上記のトーションバネ70の作用によって自動的にアンチフリーフロー状態になるので、ドア部材を図3で図示する位置まで開き輸液チューブ装填補助具5を輸液チューブ2とともに取り出す。
以上説明した輸液装置1によればドア部材26を前後方向に開閉可能に設けた蠕動式輸液ポンプの事例について述べたがこれに限定されずドア部材を左右方向に開閉自在に設けても良い。また、輸液チューブ装填補助具5の適所にICタグを設けておき、このICタグに記憶されている情報として輸液チューブの各種特性、輸液チューブの閉塞の閾値、患者データ(薬品名、注入流量の上下限界値、注入速度の上限値他)を記憶しておき装置1に設けられたICタグ読み取り装置でデータを読み取ることで、医療ミスを未然に防止できるようになる。
図12は、別実施形態の輸液装置1の外観斜視図である。本図において、輸液チューブ装填補助具5の形状は図示のように輸液チューブ2を図示のように直線的に保持するように形成されている。
また、ドア部材126は輸液装置1の前面のヒンジ127により左右に開閉自在に設けられており、形状部となる凸部126kをドア部材126において一体形成している。
このように構成される装置構成によって輸液チューブ2をフィンガー28とドア部材126に設けられた押圧板との間で狭持して送液を行うようにしても良い。
このとき、図9で説明した部分50t、51tから切り離して下方の構成のみとして、4組のボルトナットで固定した補助具を使用しても良い。
最後に、図13は、別実施形態のローラ式輸液装置の動作原理図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図示のように輸液駆動部128をローラ式とする一方で、輸液チューブ2の下流側に輸液チューブ装填補助具5を設け、蓋部材226との間で輸液チューブ2を挟持して輸液を行い、輸液後に蓋部材226を軸体227周りに開けるように構成されている。
尚、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
輸液システム10の外観斜視図である。 図1の輸液システムのブロック図である。 輸液装置1を輸液チューブ装填補助具5とともに図示した外観斜視図である。 (a)は、図3に図示の輸液装置1のドア部材26を開いて輸液チューブ装填補助具5をセットした様子を図示した外観斜視図、(b)はその後ドア部材26を係止位置まで閉じた様子を図示した外観斜視図である。 図4(b)のX−X線矢視断面図である。 (a)は、閉塞部材55がフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の正面図、(b)は、図6(a)の一部を破断して図示した右側面図である。 (a)は、閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の正面図、(b)は、図7(a)の一部を破断して図示した右側面図である。 (a)は、閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の外観斜視図、(b)は、閉塞部材55がフリーフロー状態になっている輸液チューブ装填補助具5の一部を破断して図示した外観斜視図である。 輸液チューブ装填補助具5の立体分解図である。 (a)は、図8(b)のX−X線矢視断面図であって閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係をトーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図、(b)は、図8(b)のX−X線矢視断面図であって閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係についてドア部材26が係止位置に係止された状態をトーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図、(c)は、図8(a)のY−Y線矢視断面図であって閉塞部材55の基部50、51に対する相対位置関係についてドア部材26が係止解除されて開かれた状態をトーションバネ70の模式図とともに図示した動作説明図である。 (a)は、ドア部材26に設けられた係止部材30が被係止部材29に向けて移動される様子を図示した外観斜視図、(b)は、係止部材30が被係止部材29に対して係止される直前の様子を図示した外観斜視図、(c)は、係止部材30が被係止部材29に対して係止されるとともに形状部である凸部30kが閉塞部材55の表面55aを押圧する様子を図示した外観斜視図、そして(d)は、係止部材30が被係止部材29から係止解除されるように操作され、凸部30kが閉塞部材55の表面55aから離れることで閉塞部材55がアンチフリーフロー状態になる様子を図示した外観斜視図である。 別実施形態の輸液装置1の外観斜視図である。 別実施形態のローラ式輸液装置の動作原理図である。
符号の説明
1 輸液装置
2 輸液チューブ
4 穿刺針
5 輸液チューブ装填補助具
6 クレンメ
10 輸液システム
11 筐体
12 制御装置
13 電源装置
14 置き台
15 輸液主ポール
16 固定具
17 輸液副ポール
18 液晶装置
19 個人データ入力装置
20 ベース
21 キャスタ
22 ハンドル
23 液晶装置用固定具
25 本体(図3〜)
26 ドア部材
27 軸体
28 フィンガー
29 被係止部材
30 係止部材
30k 凸部
31 ハンドル
32 ロック部材
33 インジケータ
35 カムシャフト(図5〜)
36 ステッピングモータ
37 押圧板
38 コイルバネ
40 軸体
49 ICタグ
50、51 基部
50g 保持部
52 気泡センサ
55 閉塞部材
55a 表面
55b 裏面
55y 内側傾斜面
56 軸体
60 ネジ
61 ナット
62 止め輪
70 トーションバネ(付勢部材)
71 一端
72 第1の溝部
73 他端
74 第2の溝部

Claims (8)

  1. 輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行う輸液装置に対して装填され、前記薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態に保持する輸液チューブ装填補助具であって、
    前記輸液装置の輸液駆動部は、
    係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、
    前記ドア部材との間で前記輸液チューブを狭持して前記送液を行う駆動手段と、
    前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段と、を備え、
    前記輸液チューブ装填補助具は、
    前記ドア部材と前記駆動手段との間に装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、
    前記輸液チューブを前記アンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブを前記フリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部上で回動自在に設けられる閉塞部材と、
    前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材と、
    を備えることを特徴とする輸液チューブ装填補助具。
  2. 前記付勢部材は、
    その一端が前記基部の第1の溝部に潜入され、その巻線部が前記閉塞部材を前記基部に回動軸支するための軸体に挿通され、その他端が前記基部の第2の溝部に潜入されることで前記係合状態を維持するとともに、前記係合状態が解除されると前記一端が前記第1の溝部から前記閉塞部材の裏面部位に移動されるように開方向に常時付勢されたトーションバネを含むことを特徴とする請求項1に記載の輸液チューブ装填補助具。
  3. 前記第1の溝部は、前記基部の裏面側の傾斜面上に形成され、
    前記ドア部材または前記係止手段に形成された凸部を含む形状部により、前記閉塞部材の表面側が押圧され、前記閉塞部材の内側傾斜面に当接することで、前記一端が前記第1の溝部から外れ、前記傾斜面上をすべり前記閉塞部材の裏面部位に移動されることで、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に付勢することを特徴とする請求項2に記載の輸液チューブ装填補助具。
  4. 前記輸液装置は、前記ドア部材を前後方向または左右方向に開閉自在に設けた蠕動式輸液ポンプ、ローラ式輸液装置を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の輸液チューブ装填補助具。
  5. 前記基部は、前記薬液に関する情報を記憶したICタグ、前記輸液チューブ中の気泡の有無を検出する気泡検出部、閉塞を検出する閉塞検出部をさらに配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の輸液チューブ装填補助具。
  6. 輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行う輸液装置に対して装填され、前記薬液をフリーフロー状態とアンチフリーフロー状態に保持するために、
    前記輸液装置の輸液駆動部は、
    係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、
    前記ドア部材との間で前記輸液チューブを狭持して前記送液を行う駆動手段と、
    前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段と、を備え、
    前記ドア部材と前記駆動手段との間に装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、
    前記輸液チューブを前記アンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブを前記フリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部上で回動自在に設けられる閉塞部材と、
    前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材と、を備える輸液チューブ装填補助具を用いた輸液システムであって、
    輸液のための諸設定を行う輸液設定手段と、
    前記輸液設定手段から設定される諸設定値を含む輸液に関する表示を行う表示手段と、 患者の輸液データを入力する患者データ入力装置と、
    前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置とに接続され、前記輸液装置の前記輸液駆動部の制御を行う制御手段と、
    充電式バッテリー、商用電源装置を含む電源手段と、
    1台以上の前記輸液装置を載置位置で固定する置き台と、前記輸液チューブの上流に接続されるとともに、前記薬液を溜めた輸液バッグをセットする輸液ポールとを有する筐体と、を備え、
    前記制御手段と、前記電源装置とを前記筐体内に収納し、
    前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置と、を前記輸液ポールに固定したことを特徴とする輸液システム。
  7. 前記輸液設定手段と、前記表示手段と、前記患者データ入力装置とは一体形成されるとともに、前記輸液ポールに対する任意の位置に固定され、かつ前記輸液ポールは高さ調整自在に前記筐体に固定され、さらに前記筐体は移動用キャスタを設けたことを特徴とする請求項6に記載の輸液システム。
  8. 輸液チューブ装填補助具の使用方法であって、
    係止位置と開放位置との間で開閉自在に設けられるドア部材と、
    前記ドア部材との間で輸液チューブを狭持して送液を行う駆動手段と、
    前記ドア部材を前記係止位置に保持する係止手段とから構成される輸液装置の輸液駆動部に対して、
    前記ドア部材と前記駆動手段との間で装填されるとともに、前記輸液チューブの途中部位を保持する保持部を有する基部と、前記輸液チューブをアンチフリーフロー状態にする閉塞位置と、前記輸液チューブをフリーフロー状態にする待機位置との間で前記基部において回動自在に設けられる閉塞部材と、前記基部が前記輸液駆動部に装着され、前記ドア部材が前記係止位置にされた後に、前記ドア部材が前記開放位置に開けられると、その係合状態が解除されて、前記閉塞部材を前記アンチフロー状態に移動付勢する付勢部材とから構成される輸液チューブ装填補助具を装填し、
    前記ドア部材が前記係止位置に装填された状態では前記フリーフロー状態に維持して、前記輸液チューブの外周面を長手方向に押圧して薬液の送液を行うとともに、
    前記ドア部材が前記開放位置に開けられると前記アンチフリーフロー状態にして前記薬液の送液を強制停止させることを特徴とする輸液チューブ装填補助具の使用方法。
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