JP2012205737A - 輸液管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視でき、何らかの問題が生じても医師や介護師が対処することができる輸液管理システムを提供する。
【解決手段】輸液管路21を押すことで、処方した薬液を患者に送液するための輸液送り部31を有する輸液ポンプを有する輸液管理システムSYは、制御部100と、薬液の送液に関する情報を記憶するメモリ部111と、処方した薬液を患者に送液する際に、制御部100の指令により、メモリ部111の薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末600,650,700に送るための外部通信部101とを有する。
【選択図】図5
【解決手段】輸液管路21を押すことで、処方した薬液を患者に送液するための輸液送り部31を有する輸液ポンプを有する輸液管理システムSYは、制御部100と、薬液の送液に関する情報を記憶するメモリ部111と、処方した薬液を患者に送液する際に、制御部100の指令により、メモリ部111の薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末600,650,700に送るための外部通信部101とを有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、患者の体内に薬液を注入するための携帯型の輸液ポンプを含む輸液管理システムに関する。
例えば、患者に薬液を投入するために使用する医療機器としては、例えば輸液ポンプが知られており、この輸液ポンプは、患者に対して時間当たり薬液を決められた量だけ長時間かけて注入するのに広く使用されている。このような輸液ポンプのうち、例えば、医療機関だけでなく、一般の家庭において在宅でも使用できるようにコンパクトに形成した携帯型の輸液ポンプが知られている(特許文献1参照)。特許文献1の携帯型の輸液ポンプは、外部から導入される薬液を通す可撓性の輸液チューブを着脱式のカセットに導く構成とされている。
具体的には、該着脱式のカセットのケース内に可撓性の輸液チューブ(以下、「輸液チューブ」と言う。)を導入し、このケースから一部露出させた輸液チューブに対して、回転ローラを押しつけることにより、輸液チューブに蠕動様運動を与えて、輸液チューブから薬液を所定の流速(mL/h)で注液を行なうようになっている。
ところで、主に在宅で使用する携帯型の輸液ポンプでは、回転ローラを回転させるモータ等は、主に電池を電源として駆動しており、患者が自ら輸液動作を行う前に使用した電池を電池ボックスから出して新しい電池を電池ボックスに装填するようになっているので、次のような問題がある。
すなわち、携帯型の輸液ポンプは、主に在宅で使用するので、医師や介護師等の管理下から離れているので、患者自ら動作時間や流量を設定して使用するので、薬液の誤投与につながるおそれがある。また、医師や介護師等が、この薬液の投与状況をリアルタイムで確認することができない。もし、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても、患者自身では対処することができず、介護者が近くにいない場合には対処が遅れてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視と支援サービスができ、何らかの問題が生じても医師や介護師等が対処することができる輸液管理システムを提供することを目的とする。
すなわち、携帯型の輸液ポンプは、主に在宅で使用するので、医師や介護師等の管理下から離れているので、患者自ら動作時間や流量を設定して使用するので、薬液の誤投与につながるおそれがある。また、医師や介護師等が、この薬液の投与状況をリアルタイムで確認することができない。もし、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても、患者自身では対処することができず、介護者が近くにいない場合には対処が遅れてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視と支援サービスができ、何らかの問題が生じても医師や介護師等が対処することができる輸液管理システムを提供することを目的とする。
本発明の輸液管理システムは、処方した薬液を患者に送液するための輸液送り部を有する輸液ポンプを有する輸液管理システムであって、制御部と、前記薬液の送液に関する情報を記憶するメモリ部と、前記処方した前記薬液を前記患者に送液する際に、前記制御部の指令により、前記メモリ部の前記薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末に送るための外部通信部とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視でき、何らかの問題が生じても医師や介護師が対処することができる。すなわち、処方した薬液を患者に送液する際に、外部通信部は、制御部の指令により、メモリ部の薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末に送ることができるので、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても医者や介護者が、薬液の送液に関する情報に基づいて対処できる。
上記構成によれば、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視でき、何らかの問題が生じても医師や介護師が対処することができる。すなわち、処方した薬液を患者に送液する際に、外部通信部は、制御部の指令により、メモリ部の薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末に送ることができるので、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても医者や介護者が、薬液の送液に関する情報に基づいて対処できる。
好ましくは、前記メモリ部は、前記薬液を処方する医師に供給する情報として送液情報を記憶する医師用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記薬液を処方する医師のために前記医師用メモリの前記送液情報を送る医師用情報端末であることを特徴とする。
上記構成によれば、医師は、医師用情報端末に送られてきた、機器動作時間や送液の流量等でなる送液情報により、送液の確認ができ、送液に問題が生じても対処できる。
好ましくは、前記メモリ部は、介護師に供給する情報として送液動作履歴情報を記憶する介護師用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記介護師のために前記送液動作履歴情報を送る介護師用情報端末であることを特徴とする。
上記構成によれば、介護師は、介護用情報端末に送られてきた送液動作履歴情報により、送液動作の履歴を確認ができ、送液に問題が生じても対処できる。
上記構成によれば、医師は、医師用情報端末に送られてきた、機器動作時間や送液の流量等でなる送液情報により、送液の確認ができ、送液に問題が生じても対処できる。
好ましくは、前記メモリ部は、介護師に供給する情報として送液動作履歴情報を記憶する介護師用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記介護師のために前記送液動作履歴情報を送る介護師用情報端末であることを特徴とする。
上記構成によれば、介護師は、介護用情報端末に送られてきた送液動作履歴情報により、送液動作の履歴を確認ができ、送液に問題が生じても対処できる。
好ましくは、前記メモリ部は、情報管理センタに供給する情報として情報管理センタ用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記輸液ポンプを管理する管理者のために患者ID情報、薬液の送液状況の情報、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報でなる各情報のウチ少なくとも2以上の情報を送る情報管理センタ用情報端末であることを特徴とする。
上記構成によれば、輸液ポンプの管理者は、情報管理センタの情報端末に送られてきた前記情報により、動作状態の確認をすることができる。
好ましくは、前記動作状態情報の内容により、前記情報管理センタの情報端末から緊急時の対応の要請を前記介護師用情報端末に送る通信手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)は、介護師に対して、緊急時対応を早急に指示できるので、緊急時の対処の遅れを防止できる。
上記構成によれば、輸液ポンプの管理者は、情報管理センタの情報端末に送られてきた前記情報により、動作状態の確認をすることができる。
好ましくは、前記動作状態情報の内容により、前記情報管理センタの情報端末から緊急時の対応の要請を前記介護師用情報端末に送る通信手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)は、介護師に対して、緊急時対応を早急に指示できるので、緊急時の対処の遅れを防止できる。
本発明は、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視でき、何らかの問題が生じても医師や介護師が対処することができる輸液管理システムを提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の輸液管理システムに含まれる輸液ポンプの好ましい実施形態を示す概略斜視図である。図2は、図1の輸液ポンプのカセット収納部のカバーを開いた様子を示す概略正面図である。図3は、図1の輸液ポンプのカセット収納部のカバーを開いて、カセットを収納する様子を示す概略斜視図である。
図1から図3に示す輸液ポンプ10は、例えば、略矩形の本体(筐体)11を有している。本体11は、前筐体49と後筐体44を有する。本体11は、輸液ポンプ10の構成物を収納するためのケースであり、好ましくは、耐薬品性、耐衝撃性を有する熱可塑性合成樹脂、例えばハイインパクトスチロールやABS樹脂で形成されている。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の輸液管理システムに含まれる輸液ポンプの好ましい実施形態を示す概略斜視図である。図2は、図1の輸液ポンプのカセット収納部のカバーを開いた様子を示す概略正面図である。図3は、図1の輸液ポンプのカセット収納部のカバーを開いて、カセットを収納する様子を示す概略斜視図である。
図1から図3に示す輸液ポンプ10は、例えば、略矩形の本体(筐体)11を有している。本体11は、前筐体49と後筐体44を有する。本体11は、輸液ポンプ10の構成物を収納するためのケースであり、好ましくは、耐薬品性、耐衝撃性を有する熱可塑性合成樹脂、例えばハイインパクトスチロールやABS樹脂で形成されている。
図1に示すように、本体11は、本体11の上面側のほぼ半分程度の面積を閉めるように、開閉可能なカバー12を有しており、該カバー12を、ヒンジ13を中心として回動可能として開閉できる。カバー12は、図示しない付勢手段、例えば、ヒンジ13の軸周りにトーションコイル等を配設することにより、図2と図3に示すように、常時開方向に付勢されている。カバー12を閉じて押し込むことにより、カバー12は本体11側の図示しないラッチ等に係合されるようになっており、本体11の側部外縁に突出する解除ボタン16,16を、矢印方向に手指にて押し込むことにより、該ラッチ等が解除されてカバー12を開けることができる。
図1の前筐体49における符号17は、開始停止スイッチであり、この開始停止スイッチ17は、図1において横方向に「停止−開始」のスライド操作をすることができる。符号18は液晶表示装置等で形成した表示部であり、運転状態や報知情報等を表示するようになっている。これらの他に、本体11は、図示しないモード選択スイッチ等を備えることができる。
前筐体49には、発光ダイオードランプのような点灯表示部LPが、表示部18の付近に配置されている。この点灯表示部LPは、例えば点滅することにより警報内容を、例えば患者あるいは周囲の家族の人に目視で報知するようになっている。
また、前筐体49の背面には、背面の内側に内蔵されたブザー88と、スピーカ89からの音が使用者に聞き取れるように放音孔310が配置されている。ブザー88は警報内容を警報音で報知でき、スピーカ89は警報内容を音声により報知する機能を有する。
また、前筐体49の背面には、背面の内側に内蔵されたブザー88と、スピーカ89からの音が使用者に聞き取れるように放音孔310が配置されている。ブザー88は警報内容を警報音で報知でき、スピーカ89は警報内容を音声により報知する機能を有する。
図2と図3に示すように、本体11からカバー12を開くと、カセット収納部15が露出するようになっている。カセット収納部15は、本体11の厚みの約半分程度の寸法で形成された空間であり、この空間であるカセット収納部15には、図3に示すように、輸液チューブ21を引きこみかつ導出するためのカセット20を着脱可能にセットすることができるようになっている。
本体11のカセット収納部15内には、図1から図3には図示していないが駆動部としてのモータが配置されている。また、カセット収納部15上には、輸液送り部としてのロータユニット31と、輸液チューブ21の膨らみ量を検出するための検出部の一例である閉塞検出部83が配置されている。このモータの出力軸からの駆動力が、ロータユニット31に対して図示しない皿歯車等を介して伝達されることにより、ロータユニット31が軸Lを中心にして回転する。
本体11のカセット収納部15内には、図1から図3には図示していないが駆動部としてのモータが配置されている。また、カセット収納部15上には、輸液送り部としてのロータユニット31と、輸液チューブ21の膨らみ量を検出するための検出部の一例である閉塞検出部83が配置されている。このモータの出力軸からの駆動力が、ロータユニット31に対して図示しない皿歯車等を介して伝達されることにより、ロータユニット31が軸Lを中心にして回転する。
図2に示すように、このロータユニット31の外周には、例えば、4か所以上の図示例では5つの回転ローラであるチューブ押圧部31Rが設けられており、ロータユニット31のチューブ押圧部31Rが図2の矢印方向の回転することにより、順次図3に示す可撓性を有する輸液チューブ21を順次押圧して、輸液チューブ21に対して蠕動様運動を付与することができる。このロータユニット31は、外部から薬液を導入するための輸液チューブ21に対して圧接し、この輸液チューブ21に対して蠕動様運動をさせて、薬液を送出するための輸液送り部の一例である。
本発明の実施形態では、ロータユニット31を用いて蠕動様運動させて薬液を送出しているが、これに限らず、フィンガ方式で薬液を送出するようにしても良い。
本発明の実施形態では、ロータユニット31を用いて蠕動様運動させて薬液を送出しているが、これに限らず、フィンガ方式で薬液を送出するようにしても良い。
図3に示すように、カセット20がカセット収納部15内に収納された状態では、閉塞プランジャ99は、図1と図2に示す付勢部材133の力に抗してD方向に押されることで、例えば図2に示すスイッチ134がオンとなり、このスイッチ134のオン信号は制御部100に通知されるようになっている。すなわち、閉塞検出部83は、輸液チューブ21内が閉塞されて輸液チューブ21の直径が大きくなったことを検出することで、薬液が輸液チューブ21内に通過していないことを制御部100に通知することができる。
図2に示すように、カセット収納部15には、このロータユニット31の付近の上方位置に、第1のスライダ32と、該第1のスライダ32に隣接して第2のスライダ33が配置されている。第1のスライダ32と第2のスライダ33はそれぞれ係止片を備えており、これら係止片は、付勢手段により常時矢印C方向に付勢されている。しかも、第1のスライダ32と第2のスライダ33のそれぞれ係止片は、後述するカセット20がカセット収納部15にセットされる際に矢印D方向に移動されて、カセット20を保持するとともに、該カセット20に内蔵された可撓性の輸液チューブ21をロータユニット31に対して押圧することができる。図2において、第2のスライダ33の右方の下側には、カセット20をカセット収納部15に配置する際の目印となる傾斜部34aを有するマーク34と、該マーク34の下方にはカセット20を装着する際のストッパとして機能する突起部35が設けられている。
図3を参照して、カセット20の構造例を説明する。
カセット20は、合成樹脂で形成された図示のような横長のケース体である。輸液チューブ21の一部分は、カセット20内に収納されており、輸液チューブ21は該ケース体の外縁に沿って矢印F方向から導入され、カセット20の右端部でほぼU字状に曲折され、そして矢印E方向に導出されている可撓性の輸液チューブである。該輸液チューブ21に対しては、薬液が外部から矢印F方向に導入され、矢印E方向に導出され、輸液チューブ21の該矢印E方向の延長には留置針などが接続されており、輸液チューブ21内の薬液がこの留置針を通じて患者に対して輸液される。輸液チューブ21は、輸液管路(あるいは薬液管路ともいう)の一例である。
カセット20は、合成樹脂で形成された図示のような横長のケース体である。輸液チューブ21の一部分は、カセット20内に収納されており、輸液チューブ21は該ケース体の外縁に沿って矢印F方向から導入され、カセット20の右端部でほぼU字状に曲折され、そして矢印E方向に導出されている可撓性の輸液チューブである。該輸液チューブ21に対しては、薬液が外部から矢印F方向に導入され、矢印E方向に導出され、輸液チューブ21の該矢印E方向の延長には留置針などが接続されており、輸液チューブ21内の薬液がこの留置針を通じて患者に対して輸液される。輸液チューブ21は、輸液管路(あるいは薬液管路ともいう)の一例である。
図3に示すように、輸液チューブ21内の輸液の移動を目視できるように、カバー12とカセット20は好ましくは透明部材で作られている。なお、カバー12には切欠き部19が設けられており、該切欠き部19から輸液チューブ21がカバー12の外部に導出されるようになっている。
また、図3に示すように、カセット20の下部の一端寄りには露出部24が形成されており、該露出部24はカセット20の一部を切欠き、輸液チューブ21の一部を外部に露出させている。この輸液チューブ21の露出部24には、ロータユニット31のチューブ押圧部31R(図2を参照)が押圧されることで、図3に示すように蠕動様運動が輸液チューブ21に付与されるようになっている。
また、図3に示すように、カセット20の下部の一端寄りには露出部24が形成されており、該露出部24はカセット20の一部を切欠き、輸液チューブ21の一部を外部に露出させている。この輸液チューブ21の露出部24には、ロータユニット31のチューブ押圧部31R(図2を参照)が押圧されることで、図3に示すように蠕動様運動が輸液チューブ21に付与されるようになっている。
図3のカセット20のほぼ中央部には、横に並んで2つの係合用スリット22,23が形成されており、これらスリット22,23は、Z方向に沿ってカセット20のケース体を貫通している。
スリット22,23には、図2で説明した第1のスライダ32と第2のスライダ33がそれぞれ入り込むようになっている。そして、図3に示すように、カバー12を矢印A方向に閉じた際には、ヒンジ13よりも該カバー12の内側に設けられた当接部14がカセット20を押すことにより、該カセット20がカセット収納部15において矢印B方向に移動される。
このカセット20の矢印B方向への移動により、各係合用スリット22,23に入り込んだ第1のスライダ32と第2のスライダ33の付勢方向(図2の矢印C方向)に働く付勢力に抗して、第1のスライダ32と第2のスライダ33を矢印D方向に移動させることができる。これにより、カセット20は、カバー12を閉止した状態においては、カバー12の当接部14と第1のスライダ32と第2のスライダ33に挟まれて固定されるとともに、輸液チューブ21はロータユニット31側に押圧されている。
スリット22,23には、図2で説明した第1のスライダ32と第2のスライダ33がそれぞれ入り込むようになっている。そして、図3に示すように、カバー12を矢印A方向に閉じた際には、ヒンジ13よりも該カバー12の内側に設けられた当接部14がカセット20を押すことにより、該カセット20がカセット収納部15において矢印B方向に移動される。
このカセット20の矢印B方向への移動により、各係合用スリット22,23に入り込んだ第1のスライダ32と第2のスライダ33の付勢方向(図2の矢印C方向)に働く付勢力に抗して、第1のスライダ32と第2のスライダ33を矢印D方向に移動させることができる。これにより、カセット20は、カバー12を閉止した状態においては、カバー12の当接部14と第1のスライダ32と第2のスライダ33に挟まれて固定されるとともに、輸液チューブ21はロータユニット31側に押圧されている。
図3に示すカセット20には、縦スリット25a及び横スリット25bを有する逆L字状の規制用スリット25が形成されている。縦スリット25aにはストッパ26が収納されており、そのストッパ26の先端の当接部は付勢手段26aにより矢印C方向に常時押圧されており、カセット20内の図示しない箇所で、輸液チューブ21の一部を押し潰して輸液チューブ21内の輸液の流れを止めている。横スリット25bには、スライダ29が配置されている。
図3のように、本体11のカセット収納部15内にカセット20を収納してカバー12を閉じると、カセット20の横スリット25bのスライダ29が、ストッパ26を付勢手段26aの力に抗して矢印D方向に押し込むことにより、ストッパ26の先端部は輸液チューブ21から離れる。これにより、輸液チューブ21は開放されて輸液チューブ21内の輸液の流れ止めは解除でき、輸液チューブ21には輸液を導入でき、ロータユニット31のチューブ押圧部31Rの動きにより患者に対して輸液チューブ21を通じて薬液を送液できる。このとき、送液される設定流量の範囲は、例えば5〜300mL/hであり、輸液ポンプ10の総重量は、電池を入れた状態で約320gである。
次に、図4を参照して、上述した輸液ポンプ10の電気的な構成を説明する。図4は、輸液ポンプ10の電気的な構成を示すブロック図である。
図4に示すブロック図では、本体11の前筐体49と後筐体44と、カバー12を示しており、カバー12側にはカセット20とこのカセット20の輸液チューブ21が配置されている。後筐体44には、ジャック78と電源回路80が配置されている。しかも、電池(乾電池もしくは充電池)Bが後筐体44の電池ボックス内に着脱可能に配置される。ジャック78と電池Bが電源回路80に対して電気的に接続されている。ジャック78は、電源コネクタ127を介して、例えば100Vの商用交流電源に接続可能である。電源コネクタ127は、100Vの交流電源を所定の直流電圧に変換して電源回路80に供給する。
図4に示すブロック図では、本体11の前筐体49と後筐体44と、カバー12を示しており、カバー12側にはカセット20とこのカセット20の輸液チューブ21が配置されている。後筐体44には、ジャック78と電源回路80が配置されている。しかも、電池(乾電池もしくは充電池)Bが後筐体44の電池ボックス内に着脱可能に配置される。ジャック78と電池Bが電源回路80に対して電気的に接続されている。ジャック78は、電源コネクタ127を介して、例えば100Vの商用交流電源に接続可能である。電源コネクタ127は、100Vの交流電源を所定の直流電圧に変換して電源回路80に供給する。
図4に示すように、前筐体49には、ロータユニット31と、空液検出部82と、閉塞検出部83を備えている。ロータユニット31は、ギア31Gを介してモータMに連結されており、モータMはモータ駆動回路81からの駆動信号により、ロータユニット31を連続回転させることができる。回転検出回路81Tは、モータMの回転状態を検出して制御部100にモータの回転状態信号を送る。電源回路80は、モータ駆動回路81と制御部100とショックセンサ200に電気的に接続されており、モータ駆動回路81と制御部100に対して電源供給を行う。
図4の空液検出部82と閉塞検出部83は制御部100に電気的に接続され、空液検出部82は、輸液チューブ21内が薬液により満たされているか気泡が存在するかを検出して、制御部100に通知する。閉塞検出部83は、輸液チューブ21が閉塞されて輸液チューブ21の直径が大きくなったことを検出することで、薬液が輸液チューブ21内に通過していないことを制御部100に通知する。
開始停止スイッチ17は、開始停止検出回路84に電気的に接続され、開始停止検出回路84は、開始停止スイッチ17が、図1に示す開始位置に位置されているか停止位置に位置されているかを検出して、その状態を制御部100に通知する。制御部100はCPU110を有している。
開始停止スイッチ17は、開始停止検出回路84に電気的に接続され、開始停止検出回路84は、開始停止スイッチ17が、図1に示す開始位置に位置されているか停止位置に位置されているかを検出して、その状態を制御部100に通知する。制御部100はCPU110を有している。
このCPU110は、正確な時刻を、輸液ポンプ10のシステム内で保有するために、予めRTC(リアルタイムクロック)119を有している。この予めCPU110が保有しているRTC119をCPU110のクロックとして利用することにより、CPU110に対して新たにクロック用の発振子を付加する必要が無いので、コストダウンが図れる。このRTC119は、付加するクロック用の発振子に比べて、立ち上がり動作が安定しており、CPU110に対して安定した発振のクロック信号CLKを供給することができる。
メモリ部111は、制御部100のCPU111に電気的に接続されている。メモリ部111は、CPU110との間で情報を記憶したり、記憶した情報を読み出したりするもので、しかもメモリ部111はCPU110により処理すべきプログラムが記憶されているROM(読み出し専用メモリ)等を含んでいる。
図4の表示部18は、制御回路18Tに電気的に接続され、点灯表示部LPは、制御回路85に電気的に接続されている。制御回路18Tと制御回路85は制御部100に電気的に接続され、制御部100の指令により、制御回路18Tは表示部18に必要な内容を表示させる。また、制御部100の指令により、制御回路85は点灯表示部18を例えば点滅させて、患者に点滅により警報があることを報知することができる。
ブザー88は、ブザー回路90に電気的に接続され、スピーカ89は、音声回路91に電気的に接続されている。ブザー回路90と音声回路91は、制御部100に電気的に接続されている。外部通信部101が制御部100に電気的に接続されている。
図4の表示部18は、制御回路18Tに電気的に接続され、点灯表示部LPは、制御回路85に電気的に接続されている。制御回路18Tと制御回路85は制御部100に電気的に接続され、制御部100の指令により、制御回路18Tは表示部18に必要な内容を表示させる。また、制御部100の指令により、制御回路85は点灯表示部18を例えば点滅させて、患者に点滅により警報があることを報知することができる。
ブザー88は、ブザー回路90に電気的に接続され、スピーカ89は、音声回路91に電気的に接続されている。ブザー回路90と音声回路91は、制御部100に電気的に接続されている。外部通信部101が制御部100に電気的に接続されている。
図4のブロック図に示すように、輸液ポンプ10は、ショックセンサ200と内部バッテリ201を有している。図4に示すショックセンサ200は、本体11に加わる衝撃力を検出すためのセンサであり、例えば本体11の前筐体49内に配置されている。内部バッテリ201は、電源オフ時にショックセンサ200に電源を供給するためのバックアップ用のバッテリであり、例えばボタン電池である。
次に、図5を参照して、輸液管理システムSYについて説明する。
図5は、本発明の輸液管理システムSYの実施形態に含まれる図4に示す輸液ポンプ10の制御部100と、その周辺要素の構成例を示すブロック図である。
図5に示す輸液管理システムSYは、輸液ポンプ10と、医師用の情報端末600と、介護師用の情報端末650と、情報管理センタ(管理センタともいう)の情報端末700を有している。
図5に示す制御部100は、CPU110とRCT119を有している。制御部100は、処方メモリ400と、動作ログ選別部401と、双方向の外部通信部101に電気的に接続されている。
図5は、本発明の輸液管理システムSYの実施形態に含まれる図4に示す輸液ポンプ10の制御部100と、その周辺要素の構成例を示すブロック図である。
図5に示す輸液管理システムSYは、輸液ポンプ10と、医師用の情報端末600と、介護師用の情報端末650と、情報管理センタ(管理センタともいう)の情報端末700を有している。
図5に示す制御部100は、CPU110とRCT119を有している。制御部100は、処方メモリ400と、動作ログ選別部401と、双方向の外部通信部101に電気的に接続されている。
図5の動作ログ選別部401は、医師用メモリ450と、介護師用メモリ500に電気的に接続されている。動作ログ選別部401は、医師用メモリ450に記憶されている送液情報DDの内容と、情報管理センタ用メモリ460に記憶されている動作状態情報MDの内容と、介護師用メモリ500に記憶されている薬液の送液動作履歴情報NDの内容から、必要な内容を制御部100が選別して、制御部100から外部通信部101を通じて、医師用の情報端末600と、介護師用の情報端末650と、情報管理センタの情報端末700に分けて送ることができる機能を有する。これにより、医師、介護師、そして情報管理センタは、それぞれ異なる立場から、必要な情報の内容を選別して取得できる。選別して取得できる情報の内容例は、後で説明する。
図5に示すように、処方メモリ400と医師用メモリ450と情報管理センタ用メモリ460と介護師用メモリ500は、図4に示すメモリ部111に含まれている。処方メモリ400と医師用メモリ450と情報管理センタ用メモリ460と介護師用メモリ500としては、フラッシュメモリやEEPROM(不揮発性メモリ)を使用できる。
図5に示すように、処方メモリ400と医師用メモリ450と情報管理センタ用メモリ460と介護師用メモリ500は、図4に示すメモリ部111に含まれている。処方メモリ400と医師用メモリ450と情報管理センタ用メモリ460と介護師用メモリ500としては、フラッシュメモリやEEPROM(不揮発性メモリ)を使用できる。
図5の処方メモリ400には、医師が送液するための薬液を処方した処方情報が記憶されている。医師用メモリ450は、輸液ポンプ10から医師に対して提供する必要のある送液情報DDを記憶できる。この送液情報DDとしては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の投与時間、送液する薬液の流量、薬液(薬剤)の種類等を含む。
情報管理センタ用メモリ460には、輸液ポンプ10の動作状態情報MDが記憶されている。動作状態情報MDとしては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況の情報、送液動作時の警報情報(閉塞警報、空液警報、モータ異常、内部電源回路異常などの輸液ポンプそのものの異常、バッテリ電圧低下)、送液動作時のエラー情報等である。
介護師用メモリ500は、輸液ポンプ10から介護師に対して提供する必要のある輸液ポンプ10における薬液の送液動作履歴情報NDを記憶できる。この送液動作履歴情報NDとしては、薬液の流量、送液開始時間、送液停止時間、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等を含む。
情報管理センタ用メモリ460には、輸液ポンプ10の動作状態情報MDが記憶されている。動作状態情報MDとしては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況の情報、送液動作時の警報情報(閉塞警報、空液警報、モータ異常、内部電源回路異常などの輸液ポンプそのものの異常、バッテリ電圧低下)、送液動作時のエラー情報等である。
介護師用メモリ500は、輸液ポンプ10から介護師に対して提供する必要のある輸液ポンプ10における薬液の送液動作履歴情報NDを記憶できる。この送液動作履歴情報NDとしては、薬液の流量、送液開始時間、送液停止時間、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等を含む。
図5の外部通信部101は、制御部100のCPU110の指令により、無線通信を用いて、医師が保持する携帯端末やコンピュータ(PC)等のような情報端末600に対して、医師用メモリ450に記憶されている送液情報DDを提供して、医師に通知することができる。
また、図5の外部通信部101は、制御部100のCPU110の指令により、無線通信を用いて、介護師が保持する携帯端末やコンピュータ(PC)等のような情報端末650に対して、介護師用メモリ500に記憶されている薬液の送液動作履歴情報NDを提供して、介護師に通知することができる。
さらに、図5の外部通信部101は、制御部100のCPU110の指令により、無線通信を用いて、輸液ポンプ10の製造メーカの情報管理センタの情報端末700に対して、必要とする動作状態情報MDを提供することができる。動作状態情報MDとしては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等を含む。
また、図5の外部通信部101は、制御部100のCPU110の指令により、無線通信を用いて、介護師が保持する携帯端末やコンピュータ(PC)等のような情報端末650に対して、介護師用メモリ500に記憶されている薬液の送液動作履歴情報NDを提供して、介護師に通知することができる。
さらに、図5の外部通信部101は、制御部100のCPU110の指令により、無線通信を用いて、輸液ポンプ10の製造メーカの情報管理センタの情報端末700に対して、必要とする動作状態情報MDを提供することができる。動作状態情報MDとしては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等を含む。
図6は、図1に示す輸液ポンプ10を含む図5の輸液管理システムSYの使用例を示すフロー図である。図6を参照して、輸液管理システムSYの動作例を説明する。
図6に示すように、ステップS1では、医師により輸液ポンプ10により送液しようとする薬液の処方が既に行なわれており、医師による薬液の処方は、図5の処方メモリ400内に記憶される。このように処方を記憶する場合には、ステップS0において、図5に示す制御部100のCPU110は、医師用の情報端末600からの医師のIDの確認を、外部通信部101を通じて行うことができ、ID確認された医師が、処方メモリ400に対して、医師用の情報端末600から薬液の種類や薬液の流量の設定値等の処方を記憶させることができる。
図6に示すように、ステップS1では、医師により輸液ポンプ10により送液しようとする薬液の処方が既に行なわれており、医師による薬液の処方は、図5の処方メモリ400内に記憶される。このように処方を記憶する場合には、ステップS0において、図5に示す制御部100のCPU110は、医師用の情報端末600からの医師のIDの確認を、外部通信部101を通じて行うことができ、ID確認された医師が、処方メモリ400に対して、医師用の情報端末600から薬液の種類や薬液の流量の設定値等の処方を記憶させることができる。
ステップS2では、図5の処方メモリ400に記憶されている医師の処方に従って、輸液ポンプ10では送液の準備が行われる。すなわち、図3に示すように、患者は、カバー12を開けてカセット収納部15を露出させて、輸液チューブ21を有するカセット20を、輸液ポンプ10のカセット収納部15内に装着する。その後、患者が図5に示すようにカバー12を閉じると、図3に示すカバー12の当接部14がカセット20を押すことにより、該カセット20がカセット収納部15において矢印B方向に移動される。
カセット20は、カバー12を閉止した状態においては、カバー12の当接部14と第1のスライダ32と第2のスライダ33に挟まれて固定されるとともに、輸液チューブ21はロータユニット31側に押圧される。カバー12を閉じると、ストッパ26の先端部は輸液チューブ21から離れる。これにより、輸液チューブ21は開放されて輸液チューブ21内の輸液の流れ止めは解除でき、輸液チューブ21には輸液を導入でき、ロータユニット31のチューブ押圧部31Rの動きにより患者に対して輸液チューブ21を通じて薬液を送液できる。
図6に示すステップS3では、輸液ポンプ10が患者に対して医師の処方に従って薬液の送液を行っている際に、動作ログ選別部401は、制御部100のCPU110の指令により情報の選別を行う。ステップS3において、情報の選別を行って、制御部100のCPU110は、医師の情報端末600に対して、医師用メモリ450に記憶されている送液情報DDを、図5の外部通信部101を用いて無線通信により送信する。この医師用メモリ450に記憶されている送液情報DDとしては、すでに説明したように例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の投与時間、送液する薬液の流量、薬液(薬剤)の種類等である。
また、ステップS3において、情報の選別により、制御部100のCPU110は、介護師の情報端末650に対して、介護師用メモリ500に記憶されている輸液ポンプ10における薬液の送液動作履歴情報NDを、図5の外部通信部101を用いて無線通信により送信する。介護師用メモリ500に記憶されている薬液の送液動作履歴情報NDとしては、すでに説明したように例えば薬液の注入量(mL)、流速(mL/h)流量、送液開始時間、送液停止時間、送液動作時の警報情報(閉塞警報、空液警報)、送液動作時のエラー情報等である。
さらに、ステップS3において、情報の選別により、制御部100のCPU110は、輸液ポンプ10の製造メーカの情報管理センタ(管理センタともいう)の情報端末700に対して、動作状態情報MDを、図5の外部通信部101を用いて無線通信により送信する。この動作状態情報MDとしては、すでに説明したように例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況、送液動作時の警報情報(閉塞警報、空液警報、モータ異常、内部電源回路異常等の輸液ポンプ10そのものの異常、バッテリ電圧低下)、送液動作時のエラー情報等である。
このように、図4に示す輸液ポンプ10は、双方向の外部通信部101を備えており、制御部100のCPU110は、医師に対しては、無線通信を用いて、例えば患者ID(患者識別番号)と、薬液の処方に従って薬液が送液された時の薬液の投与時間、送液する薬液の流量、薬液(薬剤)の種類等の薬液投与管理に必要な情報を、確実にフィードバックして通知することができる。これにより、医師は、患者の確認と、薬液の処方内容の確認を行えるので、誤った処方を患者に施すことを防ぐことができる。
また、制御部100のCPU110は、介護師に対しては、無線通信を用いて、例えば薬液の流量、送液開始時間、送液停止時間、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等の介護管理に必要な情報を、確実にフィードバックして通知することができる。介護師は、これらの情報内容を確認することで、送液動作における緊急対応が行える。
なお、介護師とは、例えば患者の親族、看護師等を含んでいる。
さらに、制御部100のCPU110は、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)に対しては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等の輸液ポンプ10の維持管理に必要な情報を、情報管理センタ用メモリ460に記憶しておき、制御部100で選別して確実にフィードバックして通知することができる。
なお、介護師とは、例えば患者の親族、看護師等を含んでいる。
さらに、制御部100のCPU110は、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)に対しては、例えば患者ID(患者識別番号)、薬液の送液状況、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報等の輸液ポンプ10の維持管理に必要な情報を、情報管理センタ用メモリ460に記憶しておき、制御部100で選別して確実にフィードバックして通知することができる。
ところで、図6において、動作状態情報MDが情報管理センタの情報端末700に対して送信され、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)が、動作状態情報MDの内容をチェックして、緊急時の対応を、介護師に要請する必要がある場合には、その緊急時の対応要請は、情報管理センタの情報端末700から介護師の情報端末650に対して、インターネット等の通信網や有線通信等の通信手段750を介して、行うことができる。
これにより、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)は、介護師に対して、緊急時対応を早急に指示できるので、緊急時の対処の遅れを防止できる。
これにより、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)は、介護師に対して、緊急時対応を早急に指示できるので、緊急時の対処の遅れを防止できる。
本発明の実施形態の携帯型の輸液ポンプ10は、主に在宅で使用するので、医師や介護師等の直接の管理下から離れている。しかし、この輸液ポンプ10を含む輸液管理システムSYでは、医師や介護師等が、この薬液の処方や投与状況等をリアルタイムで確認することができる。このため、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても、介護師や医師等が対処できる。しかも、製造メーカの管理者(あるいは販売会社の管理者)は、介護師に対して、緊急時対応を早急に指示できるので、緊急時の対処の遅れを防止できる。
本発明の実施形態の携帯型の輸液ポンプを含む輸液管理システムSYでは、患者が在宅で薬液投与をしている時にリアルタイムで監視でき、何らかの問題が生じても医師や介護師が対処することができる。すなわち、処方した薬液を患者に送液する際に、外部通信部は、制御部の指令により、メモリ部の薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末に送ることができるので、患者が在宅で薬液投与をしている時に何らかの問題が生じても医者や介護者が、薬液の送液に関する情報に基づいて対処できる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明は様々な修正と変更が可能であり、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可能である。
10・・・輸液ポンプ(医療機器の一例)、11・・・本体(ケースともいう)、21・・・輸液チューブ(輸液管路の一例)、21A・・・輸液チューブの一部分、31・・・輸液送り部としてのロータユニット、44・・・後筐体、49・・・前筐体、100・・・制御部、110・・・CPU、111・・・メモリ部、400…処方メモリ、450・・・医師用メモリ、500・・・介護師用メモリ、600・・・医師の情報端末、650・・・介護師の情報端末、700・・・情報管理センタの情報端末、750・・・通信手段、SY・・・輸液管理システム、DD・・・送液情報、ND・・・送液動作履歴情報、MD・・・動作状態情報
Claims (5)
- 処方した薬液を患者に送液するための輸液送り部を有する輸液ポンプを有する輸液管理システムであって、
制御部と、
前記薬液の送液に関する情報を記憶するメモリ部と、
前記処方した前記薬液を前記患者に送液する際に、前記制御部の指令により、前記メモリ部の前記薬液の送液に関する情報を、無線通信で外部の情報端末に送るための外部通信部と
を有することを特徴とする輸液管理システム。 - 前記メモリ部は、前記薬液を処方する医師に供給する情報として送液情報を記憶する医師用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記薬液を処方する医師のために前記医師用メモリの前記送液情報を送る医師用情報端末であることを特徴とする請求項1に記載の輸液管理システム。
- 前記メモリ部は、介護師に供給する情報として送液動作履歴情報を記憶する介護師用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記介護師のために前記送液動作履歴情報を送る介護師用情報端末であることを特徴とする請求項1に記載の輸液管理システム。
- 前記メモリ部は、情報管理センタに供給する情報として情報管理センタ用メモリを有し、前記外部の情報端末は、前記輸液ポンプを管理する管理者のために患者ID情報、薬液の送液状況の情報、送液動作時の警報情報、送液動作時のエラー情報でなる各情報のウチ少なくとも2以上の情報を送る情報管理センタ用情報端末であることを特徴とする請求項1に記載の輸液管理システム。
- 前記動作状態情報の内容により、前記情報管理センタの情報端末から緊急時の対応の要請を前記介護師用情報端末に送る通信手段を有することを特徴とする請求項4に記載の輸液管理システム。
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Cited By (2)
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CN103751884A (zh) * | 2014-01-21 | 2014-04-30 | 湖南顺宇科技有限公司 | 一种医用输液智能控制系统 |
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-
2011
- 2011-03-29 JP JP2011073461A patent/JP2012205737A/ja not_active Withdrawn
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