JP2001218358A - 配電用変電所の地絡保護装置 - Google Patents
配電用変電所の地絡保護装置Info
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Abstract
れる配電用変電所は、1回線側の配電用変電所に地絡事
故があると、それを切り離し、他の回線から給電するよ
うに構成されているので、両回線の地絡保護をするた
め、各回線用に2台(合計4台)の零相変流器と地絡方
向継電器を設置していた。 【解決手段】 入力側高圧幹線1と出力側高圧幹線2を
一つの零相変流器4の鉄心窓に一括して貫通し、零相変
流器の2次出力を地絡検出保護手段5によって検出し、
保護範囲内の地絡事故のときのみ動作して開閉器1aと
2aを同時に遮断する。
Description
保護装置に関し、特に、ループ点常開方式の地絡保護に
適した装置に関する。
電力供給システムとして大規模ビルやインテリジェント
ビルを中心に採用されており、事故時の停電時間や停電
範囲を極小化し、供給信頼性の向上を図っている。
分開閉器が常時閉路又は開路しているかで、常閉ループ
式と常開ループ式の2方式がある。
合い、電圧改善、利用率向上等の利点があるが、常時の
循環電流による方向地絡継電器の誤動作、地絡検出感度
の低下、また地絡事故時には両系統から地絡電流が地絡
点に流れ込むため、両系統が遮断され健全な区間や配電
所まで全停止となるなどの課題がある。
幹線の結合点を常時電気的に開路しておき、故障時にだ
け健全回路側から故障回線の末端健全区間に自動的に逆
送するようにし、常閉ループ式の技術的な課題を解決す
ることができる。
地絡保護方式の従来例で、図5はA高圧幹線、B高圧幹
線夫々受電側変電所で一括して地絡検出保護を行う場
合、図6は各配電用変電所で地絡検出保護を行う場合で
ある。
圧幹線とB高圧幹線の2回路で複数の配電用変電所に電
力を供給する。11は変圧器、12は受電側母線、GP
Tは接地形計器用変圧器を示し、この受電側母線12に
A高圧幹線およびB高圧幹線の給電所10Aおよび10
Bが接続される。
り出し遮断器13a,および13b,零相変流器ZCT
に接続された地絡方向継電器14aおよび14bを夫々
備えている。地絡方向継電器14a,14bは通常使用
されているもので零相変流器ZCTおよび零相電圧検出
器ZPDで零相電流と零相電圧を検出して方向性を判断
して動作するものである。
された配電用変電所、20Bおよび30Bは、B高圧幹
線に接続された配電用変電所を示し、各配電用変電所は
夫々同じ機器および同じ回路により構成されている。
ば、配電用変電所20Aは、入力側(電源側)高圧幹線
BUiと出力側(負荷側)高圧幹線BUoを有し、これ
ら入力側と出力側の高圧幹線は夫々の高圧幹線に設けら
れた入力側開閉器21aおよび出力側開閉器22aを介
して互いに接続され、その接続線から配電用変圧器23
a及び配電線24aを介して負荷に給電される。なお、
図中25aは開閉器21aと22aの間の電路のもつ対
地静電容量を示している。また、接続ケーブル1aおよ
び1bも対地静電容量をもつが省略してある。
も同様に構成されているので、配電用変電所20と同じ
部分には、各配電用変電所の番号の1の桁の数字を同じ
くし、その後にA高圧幹線用はa、B高圧幹線用はbの
符号を付して詳細な説明を省略する。
はA高圧幹線側の接続ケーブル1aを介してA高圧幹線
の給電所10Aに接続され、出力側開閉器22aは隣接
の配電用変電所30Aの入力側開閉器31aと接続ケー
ブル2aによって接続され、配電用変電所30Aの出力
側開閉器32aは、接続ケーブル3aによりループ点区
分開閉器LLSに接続されている。
B線側の接続ケーブル1bを介してB高圧幹線側給電所
10Bに接続され、出力側開閉器22bは、接続ケーブ
ル2bを介して配電用変電所30Bの入力側開閉器31
bに接続され、配電用変電所30Bの出力側開閉器32
bは、接続ケーブル3bによりループ点区分開閉器LL
Sに接続されている。このようにA高圧幹線とB高圧幹
線とはループ点区分開閉器LLSを介してループ状に接
続されているが、このループ点区分開閉器LLSは常時
開路されている。
は、例えば、A高圧幹線に接続された配電用変電所30
AのF1点で地絡事故が発生すると、A高圧幹線の給電
所10A内に設けてある零相変流器ZCTと零相電圧検
出器ZPDがこれを検出し、地絡方向継電器14aが作
動して送り出し遮断器13aを遮断する。B高圧幹線側
はループ点区分開閉器LLSが開路しているが、対地静
電容量35b,25bに代表される対地静電容量に充電
電流が流れ、この電流が零相電流として検出される。し
かし、動作する電流位相と180°違うため、地絡方向
継電器14bは動作することがない。
を備えた場合で、図5と同一又は相当部分にはこれと同
じ符号を付して説明を省略する。なお、図中C1〜C5
は零相電流を確実に検出するために、各配電用変電所に
設けられた接地コンデンサを示している。
給電と、B高圧幹線側からの給電に対応した地絡方向継
電器を備えている。配電用変電所20Aに例をとって説
明すると、26a,27aはA高圧幹線側からの給電の
地絡に対し負荷側に流れる地絡電流を検出して動作する
地絡方向継電器、66b,67bはB高圧幹線側からの
給電時の地絡に対し負荷側事故点に流れる地絡電流を検
出して動作する地絡方向継電器で、各地絡方向継電器
は、夫々の零相変流器ZCTに接続され、かつ零相電圧
検出器ZPDに接続されている。
A高圧幹線側からの給電の地絡に対して電源側事故点か
ら流れる充電電流を検出して動作することもある。同様
に、地絡方向継電器26a,27aはB高圧幹線側から
の給電の地絡に対し電源側事故点から流れる充電電流を
検出して動作する場合もある。
き、事故点に流れる地絡電流を検出して動作する地絡方
向継電器26aと、事故点から流れる充電電流を検出し
て動作する地絡方向継電器66bの両方が同時に動作し
たとき(アンド条件成立時)に、入力側と出力側の開閉
器21aと22aが同時に遮断される。
30Aを接続する接続ケーブル2aに地絡事故が起きた
とき、事故点に流れる地絡電流を検出して動作する地絡
方向継電器27aと、事故点から流れる充電電流を検出
して動作する配電用変電所30Aの57bの両方が同時
に動作したとき、出力側と入力側の開閉器22a,31
aが同時に遮断される。
7b,37a,47b,47a,56a,36b,66
a,26bは配電用変電所をつなぐ接続ケーブルの地絡
事故に対応した地絡方向継電器なので、以下説明を省略
する。
たが、他の配電用変電所30A,40Aおよび20B,
30Bも同様に構成されており、配電用変電所20と同
じ部分には、配電用変電所の番号の1の桁の数字を同じ
くし、説明を省略する。
れているので、A高圧幹線側の配電用変電所20A,3
0Aおよび40Aの地絡保護は、夫々の地絡方向継電器
26a・36a・46aおよび46b,56b,66b
によって行われている。
故が発生すると、地絡電流(零相電流)Igが流れる。
このとき地絡方向継電器26aと36aの零相変流器が
夫々(Ig−Ic1−Ic2−Ic3),(Ig−Ic
2−Ic3)の零相電流を検出して動作する。
検出し、地絡方向継電器56b(Ic3),27b(I
c4)は夫々( )内の零相電流を検出して感度整定値
以上であれば動作する。
区分開閉器LLSは開路していて接続ケーブルがもつ対
地静電容量だけとなり動作しない場合が考えられる。そ
の他の地絡方向継電器は電流位相が動作位相と逆なので
動作しない。
絡方向継電器36aと56bが動作しアンド条件が成立
しているので、入出力側の遮断器31aと32aが同時
に遮断される。
と、ループ点区分開閉器LLSの一方の電圧が無くなる
ので、一定時間後に当該ループ点区分開閉器LLSは投
入され配電用変電所40AにはB高圧幹線側から電力が
供給される。
式は、地絡方向継電器が各回線に1台設置すれば足りる
という利点はあるが、しかし、A高圧幹線中の一つの配
電用変電所で地絡事故が発生すると、その高圧幹線に接
続されている全配電用変電所が停電となり、停電後に事
故発生の変電所を探索して切り離した後、A回線から再
び給電し、同時にループ点区分開閉器を投入してB高圧
幹線からも給電することになるが、その間A高圧幹線に
接続されている健全な配電用変電所は停電状態を続ける
ことになる。特に近年は、高層ビル,インテリジェント
ビルの各階に配電用変電所を分散して設置し、一つの高
圧幹線に数拾の配電用変電所が設置されるようになって
いるので、事故の配電用変電所を発見し、これを切り離
して再び給電するまでに相当の時間がかかるという問題
がある。
発生した配電用変電所が、自己の変電所内でそれを検出
して切り離すので停電箇所を最小限にして上記の課題は
完全に解決されるが、一つの配電用変電所で多数の零相
変流器を含む地絡方向継電器が必要となる。
作させるために接地コンデンサC1〜C5を設置する必
要がある。即ち、図6のループ点区分開閉器LLSが開
路していて対地静電容量が無いので動作しない地絡方向
継電器46bと同様に、地絡方向継電器56bの零相電
流は、対地静電容量に流れるIc3だけでなので、Ic
3が感度整定値以上でないと継電器が動作しないことに
なり正常な判断ができなくなる。これを避けるために、
接地コンデンサを設けて強制的に対地静電容量を増や
し、感度整定値以上の零相電流を流し、地絡方向継電器
の動作を確実なものにする必要がある。特に、常開ルー
プ式においては、ループ点区分開閉器をどの箇所に設置
するかは特定されていないし、一度地絡事故が起きた後
は、開閉器を解放し給電方向を変えるため、各開離点毎
に感度電流値以上の零相電流を流すことのできる静電容
量の接地コンデンサを必ず設置する必要がある。
とそののちLLSが働いた後の監視状態で、配電用変電
所30Bで地絡事故が起きたときは同様に保護できる。
しかし、配電用変電所40Aで地絡事故が起きたとき
は、事故前の地絡方向継電器37bと同様に地絡方向継
電器46aの零相電流はケーブルが持つ対地静電容量に
流れるだけとなり正常な動作ができない場合があり、地
絡方向継電器46bと46aのアンド条件が成立しない
不確実な保護方式となっている。(6.6kVの電路に
おいて完全地絡の10%零相電圧感度で零相電流を20
0mA流すのに必要な対地静電容量は1.4μFとな
り、CVケーブル150mm2のとき2.5km必要と
なる。これよりケーブルが短いと地絡方向継電器46a
は正常な動作ができず確実な保護ができない)本発明
は、以上の点に鑑み、一つの配電用変電所に一つの地絡
検出保護手段を設ければ足りるようにするとともに、接
地コンデンサの必要のない配電用変電所の地絡保護装置
を提供することを目的とする。
においては、入力側高圧幹線から流入する負荷電流およ
び零相電流は通常そのまま出力側高圧幹線から流出する
こと、しかも、自己の配電用変電所内での地絡事故の場
合は、流入側と流出側ではアンバランスとなること、お
よび、この現象は、常開ループ式のように出力側高圧幹
線から入力側高圧幹線に電流の流れ方向が変わった場合
でも変わらないこと、負荷電流にくらべ零相電流は小さ
い(30A程度)ことに着目してなされたものである。
電用変電所の入力側高圧幹線と出力側高圧幹線を、夫々
の高圧幹線に設けた入力側開閉器および出力側開閉器を
介して接続し、該接続線から分岐線により負荷に電力を
供給するようにした配電用変電所の地絡保護装置におい
て、前記入力側高圧幹線と出力側高圧幹線とを電流の流
れ方向が互いに逆向きとなるように一括して零相変流器
の鉄心窓を貫通し、該零相変流器により、保護範囲外の
地絡事故では零相電流が打ち消し合い、保護範囲内の地
絡事故による零相電流はこれを検出して該零相電流があ
らかじめ設定した設定値以上となったとき動作する地絡
検出保護手段を設け、該地絡検出保護手段の動作により
前記入力側と出力側の開閉器を遮断するようにしたこと
を特徴とする。
所の入力側高圧幹線と出力側高圧幹線を、夫々の高圧幹
線に設けた入力側開閉器および出力側開閉器を介して接
続し、該接続線から分岐線により負荷に電力を供給する
ようにした配電用変電所の地絡保護装置において、前記
入力側高圧幹線と出力側高圧幹線に夫々零相変流器を設
け、この両零相変流器の2次側の出力が逆になるように
並列接続して該出力をアナログ合成し、保護範囲外の地
絡事故では零相電流が打ち消し合い、保護範囲内の地絡
事故による零相電流はこれを検出して該零相電流があら
かじめ設定した設定値以上となったとき動作する地絡検
出保護手段を設け、該地絡検出保護手段の動作により前
記入力側と出力側の開閉器を遮断するようにする。
と出力側高圧幹線を、夫々の高圧幹線に設けた入力側開
閉器および出力側開閉器を介して接続し、該接続線から
分岐線により負荷に電力を供給するようにした配電用変
電所の地絡保護装置において、前記入力側高圧幹線と出
力側高圧幹線に夫々零相変流器を設け、図4のように、
一方の極性を逆に接続し、これら両零相変流器の出力を
電流の差を求めるのではなく夫々入力してそのレベルを
判定するレベル判定手段と、両出力の位相を比較する位
相比較手段を設け、両レベル判定手段は、あらかじめ設
定したレベルを超えたときに判定信号を出力するととも
に、この判定信号がいずれか一方のみ出力したときに保
護範囲内の地絡事故と判断して動作信号を出力するか、
若しくは判定信号が両方から出力したときに前記位相比
較手段に判定信号を送出し、この判定信号を受けた位相
比較手段は両方の位相を比較して高圧幹線に流れる零相
電流が同じ方向か逆の方向かを判断し、同じ方向のとき
保護範囲外、逆の方向のとき保護範囲内の地絡事故と判
断して動作信号を出力する地絡検出保護手段を設け、こ
の動作信号により前記入力側と出力側の開閉器を遮断す
るようにするものである。
配電方式における常開ループ式のように、A高圧幹線側
又はB高圧幹線側のいずれから電力が供給されても、一
つの地絡検出保護手段で保護が可能となり、また、接地
コンデンサが無くとも確実に保護範囲内の地絡事故を検
出することが可能となる。
によって説明する。
に示す複数の配電用変電所の中の一つの配電用変電所を
示し、(A)は単結結線による回路構成図、(B)は地
絡検出保護の説明図である。
幹線、2は出力側(負荷側)高圧幹線で、これらの高圧
幹線は入力側開閉器1aおよび出力側開閉器2aを介し
て接続され、その接続線3aから分岐して、変圧器3が
接続されて負荷に電力を供給することは図6の場合と同
じである。本発明においては零相変流器4の設置手段に
特徴を有する。即ち、図1に示すように、入力側高圧幹
線1と出力側高圧幹線2の両方(三相の場合は6本)を
零相変流器4の1次導体として鉄心窓を貫通し、2次巻
線の誘起電圧を地絡検出保護手段5で検出する。
ない地絡継電器のように、単に零相電流を検出し、この
零相電流があらかじめ設定した設定値以上となったとき
に動作信号を出力するものであればよい。そして、地絡
検出保護手段5の動作信号により入力側および出力側の
開閉器1aおよび2aを同時に遮断する。
おける負荷電流および自己の配電用変電所以外(保護範
囲外)のF点から入力側高圧幹線1を通して流入する零
相電流I0Aと、出力側高圧幹線2から出力する零相電
流I0Bとは等しく、零相変流器4内を通る1次電流の
総和は0となり、地絡検出保護手段5に入力される零相
変流器による検出信号も0となり、地絡検出保護手段5
は動作しない。(図1(A))しかし、図1(B)に示
すように、自己の配電用変電所内(保護範囲内)の、F
3点で地絡事故が発生し、地絡電流(零相電流)Igが
流れると、入力側および出力側に流れる零相電流I0C
およびI0Dは、通常I0C>I0Dとなり、地絡検出保
護手段5は、この差の信号を検出して動作信号を出力し
入力側および出力側の開閉器1aおよび2aを同時に遮
断する。
線による回路構成図を示す。第1の実施の形態において
は、入力側高圧幹線1と出力側高圧幹線2の導体を一つ
の零相変流器4の鉄心窓を通すので、零相変流器4が大
形となる。そこで、大形の零相変流器を使用しないで実
現したのが第2の実施の形態である。
様の機能を有する部分には、これと同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。
に設けた零相変流器、4−2は出力側高圧幹線2に設け
た零相変流器で、これら零相変流器4−1,4−2は出
力が等しく、且つ位相ずれを起こさない零相変流器を使
用し、互いの出力が逆になるように並列接続してアナロ
グ合成する。
ように保護範囲外のF点の事故では、入力側高圧幹線1
から流入する零相電流I0Aと、出力側高圧幹線2から
流出する零相電流I0Bとは互いに逆の方向に流れるの
で、零相変流器4の2次出力は互いに打ち消し合って、
零相電流は検出されない。従って、地絡検出保護手段5
は動作せず動作信号は出力しない。
内のF4点での地絡事故が発生し、地絡電流Igが流れ
ると、前述と同様にI0C>I0Dとなり、地絡検出保護
手段5は動作して動作信号を出力し、入力側と出力側の
開閉器1a,2aを遮断する。
が等しく、且つ位相ずれを起こさないものが望ましい
が、必ずしもこの特性を満たす必要はなく、若干相違し
ても検出感度を低下させることで対応は可能である。
単線結線による回路構成図で、この実施の形態は使用す
る二つの零相変流器の特性(出力が等しく、且つ位相ず
れを起こさない)が必ずしも同じくする必要のないよう
にしたものである。
のように構成されている。即ち、入力側高圧幹線1と出
力側高圧幹線2に設けた零相変流器4−1および4−2
の出力を増幅器41および42で増幅し、これをレベル
判定手段43および44で夫々レベル判定を行い、あら
かじめ設定した設定レベル値を超えたとき判定信号を出
すようにし、その判定信号はOR回路45とAND回路
46に入力される。
42の出力信号を入力し、AND回路46の出力信号で
入力側と出力側高圧幹線の零相変流器4−1と4−2の
位相を比較(高圧幹線に同じ方向に流れる零相電流に対
し、零相変流器4−1と4−2の夫々の出力位相は逆位
相となるように接続されている)し、高圧幹線に流れる
零相電流が同じ方向か、又は逆の方向かを判断し、逆位
相(外部事故)の時はNOT回路48に出力信号を出
す。
およびNOT回路48の出力信号を入力し、アンド条件
が成立したとき動作信号を出力して入力側と出力側の開
閉器1aと2aを遮断する。
た場合は、図3(A)に示すように、入力側高圧幹線1
に流れる零相電流I0Aと、出力側高圧幹線2に流れる
零相電流I0Bとは同じ方向でほぼ等しい値となる。こ
の零相電流に比例した出力が零相変流器4−1および4
−2から出力され、増幅器41および42で増幅され、
更にレベル検出手段43および44で夫々レベル判定さ
れる。この場合、設定値以上であればI0A≒I0Bであ
るからレベル判定手段43と44の両方から出力信号が
出される。
立して位相比較手段47に位相比較するように指令信号
を出力する。位相比較手段47は位相比較し、保護範囲
外の事故のとき零相変流器の出力は逆位相であるから出
力信号を出しNOT回路48に入力し、出力側AND回
路49への出力信号を抑える。従って、出力側AND回
路49には、OR回路からの信号のみでアンド条件は成
立しないから動作信号は出力されない。即ち、保護範囲
外の地絡事故時には動作しない。
5点に地絡事故が発生して地絡電流Igが流れると、零
相変流器4−1にI0C、4−2にI0Dが流れる。この
時、I0C>I0Dとなり、逆の方向の電流が流れる。こ
れに相当した検出電流が設定レベル以上となった場合
は、前述と同様にアンド回路46からの出力信号で、位
相比較手段47は位相比較し、高圧幹線に流れる零相電
流が同じ方向か、逆の方向かを判断する。図3(B)の
場合、零相変流器の出力は同位相と判断し、出力信号を
停止し、この信号の停止によってNOT回路48から出
力信号が出され、OR回路45からの出力信号とでアン
ド条件が成立し、出力側アンド回路49から動作信号が
出力される。即ち、保護範囲内の地絡事故時に対しては
確実に動作し、入力側と出力側の遮断器1aと2aを遮
断する。
でもレベル判定手段の設定レベルを超えると動作信号を
出力する。即ち、I0C≫I0D(I0Dは設定レベル以
下)の場合は、AND回路46のアンド条件が成立しな
いので、位相比較手段47での位相判断はできない。し
かし、いずれか一方でも零相電流が設定レベルを超える
場合は、正常でないことは確かなので、保護範囲内の事
故と判断して保護動作を行うことが望ましい。図4にお
いては、いずれか一方の零相電流が設定レベルを超える
とOR回路45から出力信号が出力側AND回路49に
出され、また、位相比較手段47は位相判断ができず、
出力信号を出さないので、NOT回路48から信号が出
力側AND回路49に出力されるので、アンド条件が成
立し動作信号を出力する。
以下の時であっても、保護範囲内の事故として判断する
ことができるので前記の接地コンデンサーで強制的に感
度電流以上のI0Dを確保する必要がないので、接地コ
ンデンサーが不要となる。
圧幹線に電力が供給する場合であるが、反対に出力側高
圧幹線の方から入力側高圧幹線の方向に電力の供給方向
が変わっても何等影響されることなく保護動作を確実に
実現することができる。
のみ説明したが、これを図6のようにA高圧幹線及びB
高圧幹線に複数の配電用変電所を常開のループ点区分開
閉器を介してループ状に設置して使用される。
配電盤内に収納して、これを列盤構成とし、隣接する配
電盤間の接続は、ケーブルによる周知のジョイント方式
でループ状に接続するようにすることが望ましい。
ープ回線の場合について説明したが、このループ区分開
閉器LLSは、隣接する配電用変電所の入出側開閉器で
兼ねることが出来る。例えば、図6の配電用変電所40
Aの出力側開閉器42aと、30Bの出力側開閉器31
bを常時開路することでループ区分開閉LLSは不要と
なる。このように全体を中央監視システムとし、各入出
力側開閉器でループ点区分開閉器を兼ねた場合、任意の
点でループ区分点を変更でき、電力需要にあった配電を
行いながら各配電用変電所内の地絡事故を保護する地絡
保護装置となる。
通常行われているケーブルシールドアース線に保護継電
器を設置する方法で保護される。
には一つの地絡検出保護手段を備えるだけで地絡保護で
き、また、A高圧幹線とB高圧幹線のループ方式におけ
る常開ループ式に使用すれば高圧幹線切り換えが行われ
た場合でも、この地絡検出保護手段で保護範囲外では動
作せず、保護範囲内のときのみ確実に動作することがで
きる。しかもこの地絡検出保護手段は方向性を持つ必要
がないので、零相電圧検出器も不要となる。
電器の組みを4組および零相電圧検出器から零相電圧信
号を必要としていたものを本発明器は不要となる。更に
地絡コンデンサも不要となるので、電力供給の信頼性向
上や、配電用変電所の設置面積縮少、およびコストの低
減が実現できる。この効果は、特に配電用変電所を配電
盤構成とし、これをループ状に接続する配電方式に適用
した場合は、接続盤数が増えれば増えるほど顕著に現れ
るという極めて優れた効果を奏する。
路構成図と動作説明図。
路構成図と動作説明図。
路構成図と動作説明図。
の概念図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 配電用変電所の入力側高圧幹線と出力側
高圧幹線を、夫々の高圧幹線に設けた入力側開閉器およ
び出力側開閉器を介して接続し、該接続線から分岐線に
より負荷に電力を供給するようにした配電用変電所の地
絡保護装置において、 前記入力側高圧幹線と出力側高圧幹線とを電流の流れ方
向が互いに逆向きとなるように一括して零相変流器の鉄
心窓を貫通し、該零相変流器により保護範囲外の地絡事
故では零相電流が打ち消し合い、保護範囲内の地絡事故
による零相電流はこれを検出して該零相電流があらかじ
め設定した設定値以上となったとき動作する地絡検出保
護手段を設け、該地絡検出保護手段の動作により前記入
力側と出力側の開閉器を遮断するようにしたことを特徴
とする配電用変電所の地絡保護装置。 - 【請求項2】 配電用変電所の入力側高圧幹線と出力側
高圧幹線を、夫々の高圧幹線に設けた入力側開閉器およ
び出力側開閉器を介して接続し、該接続線から分岐線に
より負荷に電力を供給するようにした配電用変電所の地
絡保護装置において、 前記入力側高圧幹線と出力側高圧幹線に夫々零相変流器
を設け、この両零相変流器の2次側の出力が逆になるよ
うに並列接続して該出力をアナログ合成し、保護範囲外
の地絡事故では零相電流が打ち消し合い、保護範囲内の
地絡事故による零相電流はこれを検出して該零相電流が
あらかじめ設定した設定値以上となったとき動作する地
絡検出保護手段を設け、該地絡検出保護手段の動作によ
り前記入力側と出力側の開閉器を遮断するようにしたこ
とを特徴とする配電用変電所の地絡保護装置。 - 【請求項3】 配電用変電所の入力側高圧幹線と出力側
高圧幹線を、夫々の高圧幹線に設けた入力側開閉器およ
び出力側開閉器を介して接続し、該接続線から分岐線に
より負荷に電力を供給するようにした配電用変電所の地
絡保護装置において、 前記入力側高圧幹線と出力側高圧幹線に夫々零相変流器
を設け、これら両零相変流器の出力を夫々入力してその
レベルを判定するレベル判定手段と、両出力の位相を比
較する位相比較手段を設け、両レベル判定手段はあらか
じめ設定したレベルを超えたときに判定信号を出力する
とともに、この判定信号がいずれか一方のみ出力したと
きに保護範囲内の地絡事故と判断して動作信号を出力す
るか、若しくは判定信号が両方から出力したときに前記
位相比較手段に判定信号を送出し、この判定信号を受け
た位相比較手段は両方の位相を比較して高圧幹線に流れ
る零相電流が同じ方向か逆の方向かを判断し、同じ方向
のとき保護範囲外、逆の方向のとき保護範囲内の地絡事
故と判断して動作信号を出力する地絡検出保護手段を設
け、この動作信号により前記入力側と出力側の開閉器を
遮断するようにしたことを特徴とする配電用変電所の地
絡保護装置。
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---|---|---|---|
JP2000021339A JP3641567B2 (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 配電用変電所の地絡保護装置 |
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