JP2001218187A - 双方向catvシステム、catv網側無線装置および双方向catvサービス提供方法 - Google Patents

双方向catvシステム、catv網側無線装置および双方向catvサービス提供方法

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JP2001218187A
JP2001218187A JP2000020958A JP2000020958A JP2001218187A JP 2001218187 A JP2001218187 A JP 2001218187A JP 2000020958 A JP2000020958 A JP 2000020958A JP 2000020958 A JP2000020958 A JP 2000020958A JP 2001218187 A JP2001218187 A JP 2001218187A
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catv
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bidirectional
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JP2000020958A
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English (en)
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Kunio Otaka
邦雄 尾高
Hideyuki Omura
英之 大村
Masao Endo
政男 遠藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合住宅、戸建住宅の如何を問わず容易、か
つ低コストで双方向CATVサービスを提供すること。 【解決手段】 双方向CATV網(分配線ML6 )に接
続され、双方向の信号を無線伝送路により送受信する延
長増幅器1000と、加入者宅HH内に設置され、かつ
パーソナルコンピュータ1200にLANケーブル13
00を介して接続され、延長増幅器1000との間で信
号を無線伝送路を介して送受信する宅内無線装置110
0とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向CATV
(CAble TeleVision)網を介してインターネットサービ
スを提供する双方向CATVシステム、CATV網側無
線装置および双方向CATVサービス提供方法に関する
ものであり、特に、双方向CATV網と加入者宅内装置
との間を無線伝送区間とする双方向CATVシステム、
CATV網側無線装置および双方向CATVサービス提
供方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オープンネットワーク技術が急速
な広がりを見せる中でCATV網をインフラストラクチ
ャーとした様々なマルチメディアの可能性に対する期待
が高まっており、今後、益々大規模なシステムが構築さ
れ、実用化されるものと思われる。
【0003】特に、CATV網は、伝送速度が一般ディ
ジタル回線に比して格段に速く、さらに双方向通信技術
が確立しているため、インターネット接続が可能であ
る。このことから、双方向通信が可能なCATVシステ
ム(以下、双方向CATVシステムと称する)は、従来
の純粋な放送番組コンテンツ(地上波テレビジョンコン
テンツ、衛星放送コンテンツ等)に加えて、インターネ
ット上のWebコンテンツの提供が可能であるため、イ
ンフラストラクチャーの旗手として注目を集めている。
【0004】図21は、上述した従来の双方向CATV
システムの構成を示すブロック図である。この図におい
て、ヘッドエンド装置10は、CATV局に設置されて
おり、VHF(Very High Frequency)およびUHF(U
ltra High Frequency)テレビジョン放送、FM(Frequ
ency Modulation)ラジオ放送、放送衛星からの衛星放
送、通信衛星やVTR(Video Tape Recorder)装置から
の自主放送をCATV網へ送出する装置である。また、
ヘッドエンド装置10は、後述するインターネット90
とパーソナルコンピュータ(PC)300との間でイン
ターネット通信に関する双方向の信号を中継する装置と
しても機能する。
【0005】このヘッドエンド装置10には、地上波受
信アンテナ20、BS(Broadcasting by Satellite)
アンテナ30、CS(Communication Satellite)アン
テナ40、調整装置50およびブリッジ70が接続され
ている。地上波受信アンテナ20は、地上波のFMラジ
オ放送波、VHFおよびUHFテレビジョン放送波を受
信するものであり、たとえば、八木アンテナである。
【0006】BSアンテナ30は、放送衛星からの衛星
放送波(たとえば、12GHz帯)を受信するものであ
り、たとえば、鋭い指向性を有するパラボラアンテナで
ある。CSアンテナ40は、通信衛星からの自主放送波
(たとえば、12GHz帯)を受信するパラボラアンテ
ナである。調整装置50は、VTR装置等であり、自主
放送に関する映像信号および音声信号をヘッドエンド装
置10へ出力する。
【0007】また、ヘッドエンド装置10は、再送信
部、BS部、CS部、自主放送部および幹線分配部(い
ずれも図示略)を備えている。再送信部は、地上波受信
アンテナ20により受信されたFMラジオ放送波、VH
FおよびUHFテレビジョン放送波をシグナルプロセッ
サによりCATV網に適した周波数に変換するとともに
レベル設定する。
【0008】BS部は、BSアンテナ30により受信さ
れた衛星放送波(12GHz帯)を1GHz帯のものに
変換した後、ベースバンドの映像および音声信号(以
下、ベースバンド信号と称する)に復調する。また、B
S部は、上記ベースバンド信号をNTSC標準信号形式
に多重化した後、これにVSD−AM変調をかけて所要
のチャネル番号の周波数に変換する。
【0009】CS部は、BS部と同様の機能を備えてお
り、CSアンテナ40により受信された自主放送波(1
2GHz帯)を1GHz帯のものに変換した後、ベース
バンド信号に復調する。また、CS部は、上記ベースバ
ンド信号をNTSC標準信号形式に多重化した後、これ
にVSD−AM変調をかけて所要のチャネル番号の周波
数に変換する。
【0010】自主放送部は、調整装置50からの映像お
よび音声信号に対してテレビ変調器(TV MOD)で
変調をかけ、所要のチャネル番号の周波数に変換する。
幹線分配部は、上述した再送信部、BS部、CS部、自
主放送部および後述するブリッジ70からそれぞれの信
号を混合することにより多重化(多チャネル化)しこれ
を多チャネル信号として幹線ML1 へ送出する機能と、
幹線ML1 からの上りの信号をブリッジ70へ送出する
機能とを備えている。ここで、双方向CATVシステム
では、双方向通信を実現するために、CATV網の伝送
周波数帯を上り周波数帯(たとえば、10〜50MHz
帯)と下り周波数帯(たとえば、70〜450MHz
帯)とに分割している。
【0011】ブリッジ70は、ヘッドエンド装置10と
ネットワーク監視装置60およびルータ80とをLAN
(Local Area Network)を介して相互接続するものであ
る。ネットワーク監視装置60は、たとえば、RS23
2C規格のインタフェースを介してブリッジ70に接続
されており、上述した上り周波数帯の上り信号を用い
て、CATV網の故障監視、レベル変動の監視等を行
う。ルータ80は、高速ディジタル回線を介してインタ
ーネット90に接続されており、ルーティングを行う。
【0012】つぎに、CATV網について説明する。こ
のCATV網は、幹線ML1 、光伝送路100、幹線M
2 、幹線増幅器210、幹線分配増幅器220、分岐
線ML3 〜ML5 、増幅器230,240,250、分
岐増幅器260、分配線ML 6 、延長増幅器270、タ
ップオフ280、引込線ML7 から構成されている。こ
れらの幹線ML1 〜引込線ML7 は、同軸ケーブルから
なり、一方、光伝送路100は、光ケーブルからなる。
すなわち、CATV網は、同軸ケーブルと光ケーブルと
が混在する光・同軸ハイブリッドシステムが採用されて
いる。
【0013】幹線ML1 は、ヘッドエンド装置10から
の多チャネル信号を各加入者へ分配する分配伝送網の中
で基幹となる伝送路である。この幹線ML1 としては、
サービス範囲拡大の観点より、低伝送損失特性を有する
比較的太い同軸ケーブル(たとえば、12C〜17C)
が用いられる。光伝送路100は、幹線ML1 と幹線M
2 との間に介挿されており、高品質の伝送を実現する
ためのものである。
【0014】この光伝送路100は、幹線ML1 側に設
けられた分波・混合フィルタ110と、幹線ML2 側に
設けられた分波・混合フィルタ140と、分波・混合フ
ィルタ110と分波・混合フィルタ140との間に介挿
され下り方向Dの光伝送路としての下り光ファイバOL
1 と、分波・混合フィルタ140と分波・混合フィルタ
110との間に介挿され上り方向Uの光伝送路としての
上り光ファイバOL2と、E/O変換器170と、O/
E変換器180と、O/E変換器190と、E/O変換
器200とから構成されている。
【0015】分波・混合フィルタ110は、下り信号
(高周波信号)のみを通過させるハイパスフィルタ12
0と、上り信号(低周波信号)のみを通過させるローパ
スフィルタ130とから構成されている。分波・混合フ
ィルタ140も、下り信号(高周波信号)のみを通過さ
せるハイパスフィルタ150と、上り信号(低周波信
号)のみを通過させるローパスフィルタ160とから構
成されている。
【0016】下り方向Dにおいて、E/O(電気/光)
変換器170は、下り光ファイバOL1 の一端部とハイ
パスフィルタ120との間に介挿されており、ハイパス
フィルタ120からの下り信号を光信号に変換し、これ
を下り光ファイバOL1 に導く。O/E(光/電気)変
換器180は、下り光ファイバOL1 の他端部とハイパ
スフィルタ150との間に介挿されており、下り光ファ
イバOL1 を伝送してきた光信号を下り信号に変換す
る。
【0017】一方、上り方向Uにおいて、E/O変換器
200は、上り光ファイバOL2 の他端部とローパスフ
ィルタ160との間に介挿されており、ローパスフィル
タ160からの上り信号を光信号に変換し、これを上り
光ファイバOL2 に導く。O/E変換器190は、上り
光ファイバOL2 の一端部とローパスフィルタ130と
の間に介挿されており、上り光ファイバOL2 からの光
信号を上り信号に変換する。
【0018】幹線増幅器210は、幹線ML2 に介挿さ
れた双方向型の増幅器であり、幹線ML2 の減衰量を補
償する。この幹線増幅器210の利得特性は、幹線ML
2 の減衰特性と逆の特性とされている。幹線分配増幅器
220は、幹線ML2 の減衰量を補償する幹線増幅器
(図示略)と、該幹線増幅器の出力信号を分配するとと
もに増幅する分配増幅器(図示略)とから構成されてい
る。この幹線分配増幅器220の出力信号は、分岐線M
3 〜ML5 にそれぞれ分配される。増幅器230は、
分岐線ML3 の減衰量を補償し、増幅器240は、分岐
線ML4 の減衰量を補償する。同様にして、増幅器25
0は、分岐線ML5 の減衰量を補償する。
【0019】分岐増幅器260は、分岐線ML5 を伝送
する信号を増幅するともに分岐し、これを分配線ML6
へ出力する。延長増幅器270は、分配線ML6 を長く
延ばす場合に分配線ML6 に介挿され、分配線ML6
の信号レベル低下を補償する。この分配線ML6 は、各
加入者宅(たとえば、加入者宅H)に設置されているケ
ーブルモデム(たとえば、ケーブルモデム290)に信
号を分配するための同軸ケーブルである。
【0020】図22は、上述した延長増幅器270の構
成を示すブロック図である。この図において、延長増幅
器270は、分波・混合器271、分波・混合器27
4、分波・混合器271と分波・混合器274との間に
介挿された増幅器277および増幅器278とを備えて
いる。
【0021】分波・混合器271は、下り方向Dに伝送
する下り信号(高周波信号)のみを通過させるハイパス
フィルタ272と、上り方向Uに伝送する上り信号(低
周波信号)のみを通過させるローパスフィルタ273と
から構成されている。分波・混合器274も、下り信号
のみを通過させるハイパスフィルタ275と、上り信号
のみを通過させるローパスフィルタ276とから構成さ
れている。
【0022】増幅器277は、ハイパスフィルタ272
とハイパスフィルタ275との間に介挿されており、下
り方向Dに伝送する下り信号を増幅する。増幅器278
は、ローパスフィルタ276とローパスフィルタ273
との間に介挿されており、上り方向Uに伝送する上り信
号を増幅する。
【0023】図21に示したタップオフ280は、分配
線ML6 より信号を経済的、かつ効率的に引込線ML7
を介してケーブルモデム290に分配するための分岐器
である。引込線ML7 は、タップオフ280とケーブル
モデム290との間を接続する同軸ケーブルである。
【0024】ケーブルモデム290は、インターネット
90に接続されているCATV網にパーソナルコンピュ
ータ300を接続するための通信機器であり、電話回線
のモデム、ISDN(Integrated Service Digital Net
work)のターミナルアダプタと同等の役目をする。具体
的には、CATV網の信号をLANケーブル310上で
扱える信号に変換し、逆にLANケーブル310上の信
号をCATV網で扱える信号に変換する機能を備えてい
る。この機能を実現するための標準規格としては、DO
CSIS(Data Over Cable Service Interface Specif
ication)が知られている。
【0025】このケーブルモデム290とパーソナルコ
ンピュータ300とは、LANケーブル310を介して
接続されている。パーソナルコンピュータ300は、イ
ンターネット接続等を行うための端末である。なお、引
込線ML7 には、セットトップボックス(図示略)を介
してテレビジョン受像装置(図示略)も接続されてい
る。
【0026】上記構成において、ヘッドエンド装置10
は、地上波受信アンテナ20により受信されたFMラジ
オ放送波、VHFおよびUHFテレビジョン放送波、B
Sアンテナ30により受信された衛星放送波、CSアン
テナ40により受信された自主放送波、調整装置50か
らの映像および音声信号、ならびにルータ80およびブ
リッジ70を介して入力されるインターネット信号を多
チャネル化し、これを下り信号として幹線ML1 へ送出
する。この場合、下り信号の周波数帯は、たとえば、7
0〜450MHz帯である。
【0027】上記下り信号は、幹線ML1 、光伝送路1
00、幹線ML2 を介して伝送された後、幹線分配増幅
器220により分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配さ
れる。たとえば、分岐線ML5 に分配された下り信号
は、分配線ML6 、タップオフ280および引込線ML
7 を介してセットトップボックス(図示略)およびケー
ブルモデム290に入力される。これにより、セットト
ップボックスに接続されたテレビジョン受像機装置で
は、多チャネルの中から所望のチャネルの放送が受信さ
れる。
【0028】ここで、パーソナルコンピュータ300に
より、インターネット接続が行われているものとする
と、ケーブルモデム290に入力された下り信号には、
インターネット90からのインターネット信号(コンテ
ンツ)が含まれている。従って、この場合には、ケーブ
ルモデム290は、下り信号をLANケーブル310で
扱える信号に変換した後、これをLANケーブル310
を介してパーソナルコンピュータ300へ出力する。こ
れにより、パーソナルコンピュータ300は、インター
ネット90からのコンテンツの提供を受けることができ
る。
【0029】一方、パーソナルコンピュータ300から
インターネット90向けに上り信号が出力されると、こ
の上り信号は、LANケーブル310を介してケーブル
モデム290に入力される。この場合には、ケーブルモ
デム290は、入力された上り信号をCATV網で扱え
る上り信号に変換した後、これを引込線ML7 へ送出す
る。この上り信号の周波数帯は、たとえば、10〜50
MHz帯とされている。
【0030】そして、上り信号は、タップオフ280、
分配線ML6 、分岐線ML5、幹線ML2 、光伝送路1
00および幹線ML1 を介してヘッドエンド装置10に
入力された後、ブリッジ70およびルータ80を介して
インターネット90へ送出される。このように、従来の
双方向CATVシステムでは、一般の多チャネル放送サ
ービスに加えて、双方向通信によるインターネット接続
サービスの提供が行われる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、従来の双方向CATVシステムでは、双方向CA
TVサービス(インターネット接続サービスを含む)の
提供を受ける場合、図21に示した引込線ML7 を加入
者宅H内に引き込まなければならないため、施工コスト
が高くつくという問題があった。特に、双方向CATV
サービスの提供を受ける場合には、通常の一方向(下り
方向)CATVサービスの場合に比して、耐ノイズ特性
が高い引込線ML7 や、双方向通信対応のタップオフ2
80等を用いる必要があるため、その分だけ施工コスト
が高くつく。
【0032】また、集合住宅の場合には、引き込み線を
分配器により複数分配する構成とされているため、戸建
の場合に比して接続点が多くなるため、接続点不良等に
起因する流合雑音が大きくなる。従って、集合住宅で双
方向CATVシステムを採用した場合には、上り信号に
大きな流合雑音が重畳されることによる通信品質劣化が
避けられない。このことから、従来より、集合住宅で
は、流合雑音対策として、双方向CATVサービスが規
制されており、一方向(下り方向)CATVサービスの
提供のみにとどまっている。
【0033】なお、流合雑音対策が施された専用の部品
を使用することにより、集合住宅でも双方向CATVシ
ステムを利用することができる。しかしながら、この場
合には、専用の部品のコストが非常に高いという難点が
ある。
【0034】また、戸建住宅(集合住宅)で新規に双方
向CATVサービスの提供を受ける場合には、引込線M
7 を引き込むために戸建住宅(集合住宅)にキズを付
けなければならない。従って、加入を検討している見込
み客が双方向CATVサービスの提供を断念するケース
がある。特に、集合住宅の場合には、居住組合の完全合
意が無ければ引き込みに関する施工を行えないことか
ら、双方向CATVシステムの導入が難しい。このこと
は、CATV事業者において、新規加入者を獲得する上
でボトルネックとなっている。
【0035】さらに、インターネット接続サービスのみ
を目的とする加入者にとっては、多チャネル放送サービ
スが過剰なものであるためその分だけコスト高になり、
割安感に欠けるという問題があった。
【0036】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
集合住宅、戸建住宅の如何を問わず容易、かつ低コスト
で双方向CATVサービスを提供することができる双方
向CATVシステム、CATV網側無線装置および双方
向CATVサービス提供方法を提供することを目的とす
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、上り方向および下り方向
に信号を伝送する双方向CATV網に接続された加入者
端末を有する双方向CATVシステムにおいて、前記双
方向CATV網に接続され、前記信号を無線伝送路によ
り送受信するCATV側無線装置と、加入者宅に設置さ
れ、かつ加入者端末に接続され、前記CATV側無線装
置との間で前記信号を前記無線伝送路を介して送受信す
る加入者側無線装置とを備えることを特徴とする。
【0038】この発明によれば、双方向CATV網に
は、上り方向および下り方向という双方向の信号が伝送
される。ここで上り方向および下り方向の信号の一例と
しては、インターネット接続に関する信号である。下り
方向の信号は、双方向CATV網を伝送し、CATV側
無線装置に入力される。これにより、下り方向の信号
は、CATV側無線装置により無線伝送路を介して送信
された後、加入者側無線装置に受信される。さらに、下
り方向の信号は、加入者側無線装置を経由して加入者端
末に入力される。これにより、加入者端末では、下り方
向の信号に基づく処理が実行される。
【0039】一方、加入者端末から上り方向の信号が加
入者側無線装置へ出力されると、この上り方向の信号
は、加入者側無線装置により無線伝送路を介して送信さ
れた後、CATV側無線装置に受信される。さらに、上
り方向の信号は、双方向CATV網を伝送する。
【0040】このように、この発明によれば、CATV
側無線装置および加入者側無線装置により、双方向CA
TV網と加入者宅との間を無線伝送路とするようにした
ので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、施工コ
ストを安価にすることができる。さらに、この発明によ
れば、無線伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必
要がなく、集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形
成することが可能であるため流合雑音の問題が解決さ
れ、双方向CATVサービスへの加入促進を図ることが
できる。
【0041】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の双方向CATVシステムにおいて、前記双方向
CATV網は、インターネットに接続されており、イン
ターネット接続に伴う双方向の信号を伝送することを特
徴とする。
【0042】この発明によれば、双方向CATV網に
は、インターネット接続に伴う上り方向および下り方向
という双方向の信号も伝送される。下り方向の信号は、
双方向CATV網を伝送し、CATV側無線装置に入力
される。これにより、下り方向の信号は、CATV側無
線装置により無線伝送路を介して送信された後、加入者
側無線装置に受信される。さらに、下り方向の信号は、
加入者側無線装置を経由して加入者端末に入力される。
これにより、加入者端末では、下り方向の信号に基づい
て、インターネットからの情報がダウンロードされる。
【0043】一方、加入者端末からインターネットに関
する上り方向の信号が加入者側無線装置へ出力される
と、この上り方向の信号は、加入者側無線装置により無
線伝送路を介して送信された後、CATV側無線装置に
受信される。さらに、上り方向の信号は、双方向CAT
V網を伝送した後、インターネットを伝送する。
【0044】このように、この発明によれば、CATV
側無線装置および加入者側無線装置により、双方向CA
TV網と加入者宅との間を無線伝送路とするようにした
ので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、施工コ
ストが安価になるため、低コストでインターネット接続
を行うことができる。さらに、この発明によれば、無線
伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要がなく、
集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形成すること
が可能であるため流合雑音の問題が解決され、インター
ネット接続をセールスポイントとする双方向CATVサ
ービスへの加入促進を図ることができる。
【0045】また、請求項3にかかる発明は、請求項1
または2に記載の双方向CATVシステムにおいて、前
記加入者側無線装置は、狭指向特性を有するアンテナを
備えることを特徴とする。
【0046】この発明によれば、CATV側無線装置方
向の利得が最大になるとともに、ノイズの混入要因とな
る電波を発生する電子機器方向の利得が最小になるよう
に加入者側無線装置のアンテナの設置方向が調整され
る。この状態で、CATV側無線装置により無線伝送路
を介して送信された下り方向の信号は、高利得でアンテ
ナを介して、加入者側無線装置に受信される。このと
き、電子機器方向の利得が最小になるため、電子機器か
らの電波の影響が最小限にとどまる。
【0047】このように、この発明によれば、加入者側
無線装置に狭指向特性を有するアンテナを備えるように
したので、アンテナをCATV側無線装置方向に最大利
得となり、かつノイズ電波を発生する電子機器方向に最
小利得となるように設置方向を調整することにより、ノ
イズ電波の影響を最小限にすることができる。
【0048】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
〜3のいずれか一つに記載の双方向CATVシステムに
おいて、前記加入者側無線装置と前記加入者端末とは、
無線LANを介して接続されていることを特徴とする。
【0049】この発明によれば、加入者側無線装置と加
入者端末とを無線LANにより接続するように構成した
ので、加入者宅内での配線の引き回しが不要となるた
め、加入者側無線装置および加入者端末の設置位置の自
由度が格段に向上する。
【0050】また、請求項5にかかる発明は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の双方向CATVシステムに
おいて、前記CATV側無線装置は、前記双方向CAT
V網を伝送する信号を増幅する増幅器に内蔵されている
ことを特徴とする。
【0051】この発明によれば、増幅器にCATV側無
線装置を内蔵するようにしたので、施工コストを安価に
することができることはもとより、部品の共有化を図る
ことができるとともに、伝送ロスを低減させることがで
きる。
【0052】また、請求項6にかかる発明は、請求項5
に記載の双方向CATVシステムにおいて、前記増幅器
は、加入者宅に近い分配線に介挿された延長増幅器であ
ることを特徴とする。
【0053】この発明によれば、延長増幅器にCATV
側無線装置を内蔵するようにしたので、施工コストを安
価にすることができることはもとより、部品の共有化を
図ることができるとともに、伝送ロスを低減させること
ができる。
【0054】また、請求項7にかかる発明は、請求項5
に記載の双方向CATVシステムにおいて、前記増幅器
は、加入者宅に近い分配線より上流の伝送線に介挿され
ていることを特徴とする。
【0055】この発明によれば、分配線より上流の伝送
線に介挿された増幅器にCATV側無線装置を内蔵する
ようにしたので、施工コストを安価にすることができる
ことはもとより、部品の共有化を図ることができるとと
もに、伝送ロスを低減させることができる。
【0056】また、請求項8にかかる発明は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の双方向CATVシステムに
おいて、前記CATV側無線装置は、前記双方向CAT
V網を伝送する信号を増幅する増幅器に対して別設され
ていることを特徴とする。
【0057】この発明によれば、双方向CATV網に
は、インターネット接続に伴う上り方向および下り方向
という双方向の信号も伝送される。下り方向の信号は、
双方向CATV網を伝送し、CATV側無線装置に入力
される。これにより、下り方向の信号は、CATV側無
線装置により無線伝送路を介して送信された後、加入者
側無線装置に受信される。さらに、下り方向の信号は、
加入者側無線装置を経由して加入者端末に入力される。
これにより、加入者端末では、下り方向の信号に基づい
て、インターネットからの情報がダウンロードされる。
【0058】一方、加入者端末からインターネットに関
する上り方向の信号が加入者側無線装置へ出力される
と、この上り方向の信号は、加入者側無線装置により無
線伝送路を介して送信された後、CATV側無線装置に
受信される。さらに、上り方向の信号は、双方向CAT
V網を伝送した後、インターネットを伝送する。
【0059】このように、この発明によれば、CATV
側無線装置および加入者側無線装置により、双方向CA
TV網と加入者宅との間を無線伝送路とするようにした
ので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、施工コ
ストが安価になるため、低コストでインターネット接続
を行うことができる。さらに、この発明によれば、無線
伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要がなく、
集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形成すること
が可能であるため流合雑音の問題が解決され、インター
ネット接続をセールスポイントとする双方向CATVサ
ービスへの加入促進を図ることができる。
【0060】また、請求項9にかかる発明は、請求項1
〜8のいずれか一つに記載の双方向CATVシステムに
おいて、双方向CATVサービスの提供を受けることが
許可された加入者端末を識別するための識別子に関する
テーブルを記憶する記憶手段と、前記双方向CATV網
を伝送する信号に含まれる識別子を監視する監視手段
と、前記テーブルと前記監視手段の監視結果とを照合
し、前記テーブルに当該識別子が含まれていない場合、
許可されていない加入者端末が前記双方向CATV網に
接続されていると判断する判断手段と、前記判断手段の
判断結果を報知する報知手段とを備えることを特徴とす
る。
【0061】この発明によれば、監視手段により、双方
向CATV網を伝送する信号に含まれる識別子が監視さ
れている。そして、判断手段により、テーブルに当該識
別子が含まれていない場合、許可されていない加入者端
末が前記双方向CATV網に接続されていると判断され
ると、報知手段により、判断手段の判断結果が報知され
る。
【0062】このように、この発明によれば、双方向C
ATV網を伝送する信号に含まれている識別子を監視
し、この監視結果に基づく判断手段の判断結果を報知す
るようにしたので、許可されていない加入者端末が双方
向CATV網に不正に接続されていることを迅速に発見
することができる。
【0063】また、請求項10にかかる発明は、請求項
1〜9のいずれか一つに記載の双方向CATVシステム
において、加入者端末毎に前記CATV網と前記インタ
ーネットとの間のトラフィックがある時間を計測する計
時手段と、前記計時手段の計時結果に応じて従量制の課
金を行う課金手段とを備えることを特徴とする。
【0064】この発明によれば、加入者端末毎にインタ
ーネット接続に関するトラフィックがある時間に応じて
従量制の課金を行うようにしたので、加入者に対して割
安感を与えることができ、新規加入者の獲得をし易い状
況にすることができる。
【0065】また、請求項11にかかる発明は、請求項
1〜10のいずれか一つに記載の双方向CATVシステ
ムにおいて、加入者が双方向CATVサービスを一時的
に使用しない未使用期間を設定する設定手段と、前記未
使用期間に応じた料金を定額料金から控除する料金控除
手段とを備えることを特徴とする。
【0066】この発明によれば、双方向CATVサービ
スの未使用期間に応じた料金が定額料金から控除される
ようにしたので、加入者に対して実質的な割引サービス
を提供することができ、カスタマサービスの質を向上さ
せることができる。
【0067】また、請求項12にかかる発明は、携帯無
線端末交換網からの携帯無線通信用の上下方向の信号を
伝送する双方向CATV網を有する双方向CATVシス
テムにおいて、前記双方向CATV網に接続され、前記
信号を無線伝送路により携帯無線端末装置との間で送受
信するCATV側無線装置を備えることを特徴とする。
【0068】この発明によれば、既設の双方向CATV
網を利用して携帯無線端末装置を用いた通信サービスの
提供が容易に可能であるため、新規で無線基地局を構築
する場合に比して構築コストを低減することができる。
【0069】また、請求項13にかかる発明は、上り方
向および下り方向に信号を伝送する双方向CATV網に
接続された加入者端末を有する双方向CATVシステム
において、前記双方向CATV網に接続され、前記上り
方向の信号を伝送する無線伝送路と、前記双方向CAT
V網に接続され、前記下り方向の信号を伝送する有線伝
送路と、加入者宅に設置され、かつ前記加入者端末に接
続され、前記無線伝送路および前記有線伝送路を介して
前記信号を送受信する加入者側無線/有線装置と、前記
無線伝送路と前記有線伝送路との同期制御を行う同期制
御手段と、を備えることを特徴とする。
【0070】この発明によれば、上り方向の信号の伝送
路と下り方向の信号との伝送路を有線伝送路と無線伝送
路とで使い分けるようにしたので、従来の有線伝送路を
無線伝送路で補完しつつ双方向CATVサービスを提供
することができる。
【0071】また、請求項14にかかる発明は、請求項
13に記載の双方向CATVシステムにおいて、前記無
線伝送路は、前記双方向CATV網に接続され、前記信
号を無線により伝送するCATV側無線装置により形成
されることを特徴とする。
【0072】この発明によれば、上り方向の信号の伝送
路と下り方向の信号との伝送路を有線伝送路と無線伝送
路とで使い分けるようにしたので、従来の有線伝送路を
無線伝送路で補完しつつ双方向CATVサービスを提供
することができる。
【0073】また、請求項15にかかる発明は、双方向
CATV網を伝送する双方向の信号を増幅する増幅器に
内蔵されており、前記信号を無線伝送路を介して加入者
宅に設置された加入者装置との間で送受信する送受信手
段を備えることを特徴とする。
【0074】この発明によれば、双方向CATV網に
は、上り方向および下り方向という双方向の信号が伝送
される。ここで上り方向および下り方向の信号の一例と
しては、インターネット接続に関する信号である。下り
方向の信号は、双方向CATV網を伝送し、送受信手段
に入力される。これにより、下り方向の信号は、送受信
手段により無線伝送路を介して送信された後、加入者装
置に受信される。これにより、加入者装置では、下り方
向の信号に基づく処理が実行される。一方、上り方向の
信号は、加入者装置により無線伝送路を介して送信され
た後、送受信手段に受信される。さらに、上り方向の信
号は、双方向CATV網を伝送する。
【0075】このように、この発明によれば、送受信手
段および加入者装置により、双方向CATV網と加入者
宅との間を無線伝送路とするようにしたので、従来の有
線伝送路を用いた場合に比して、施工コストを安価にす
ることができる。さらに、この発明によれば、無線伝送
路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要がなく、集合
住宅であっても個別的に無線伝送路を形成することが可
能であるため流合雑音の問題が解決され、双方向CAT
Vサービスへの加入促進を図ることができる。
【0076】また、請求項16にかかる発明は、双方向
CATV網に接続されており、前記双方向CATV網を
伝送する双方向の信号を無線伝送路を介して加入者宅に
設置された加入者装置との間で送受信する送受信手段、
を備えることを特徴とする。
【0077】この発明によれば、双方向CATV網に
は、上り方向および下り方向という双方向の信号が伝送
される。ここで上り方向および下り方向の信号の一例と
しては、インターネット接続に関する信号である。下り
方向の信号は、双方向CATV網を伝送し、送受信手段
に入力される。これにより、下り方向の信号は、送受信
手段により無線伝送路を介して送信された後、加入者装
置に受信される。これにより、加入者装置では、下り方
向の信号に基づく処理が実行される。一方、上り方向の
信号は、加入者装置により無線伝送路を介して送信され
た後、送受信手段に受信される。さらに、上り方向の信
号は、双方向CATV網を伝送する。
【0078】このように、この発明によれば、送受信手
段および加入者装置により、双方向CATV網と加入者
宅との間を無線伝送路とするようにしたので、従来の有
線伝送路を用いた場合に比して、施工コストを安価にす
ることができる。さらに、この発明によれば、無線伝送
路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要がなく、集合
住宅であっても個別的に無線伝送路を形成することが可
能であるため流合雑音の問題が解決され、双方向CAT
Vサービスへの加入促進を図ることができる。
【0079】また、請求項17にかかる発明は、双方向
CATV網を伝送する信号を増幅する増幅器に内蔵さ
れ、前記信号を無線伝送路を介して加入者宅に設置され
た加入者装置との間で送受信するCATV側無線装置に
より、加入者に対して双方向CATVサービスを提供す
ること、を特徴とする。
【0080】この発明によれば、CATV側無線装置お
よび加入者側無線装置により、双方向CATV網と加入
者宅との間を無線伝送路とするようにしたので、従来の
有線伝送路を用いた場合に比して、低コストで双方向C
ATVサービスを提供することができる。
【0081】また、請求項18にかかる発明は、双方向
CATV網に接続されており、前記双方向CATV網を
伝送する信号を無線伝送路を介して加入者宅に設置され
た加入者装置との間で送受信するCATV側無線装置に
より、加入者に対して双方向CATVサービスを提供す
ることを特徴とする。
【0082】この発明によれば、CATV側無線装置お
よび加入者側無線装置により、双方向CATV網と加入
者宅との間を無線伝送路とするようにしたので、従来の
有線伝送路を用いた場合に比して、低コストで双方向C
ATVサービスを提供することができる。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にか
かる双方向CATVシステム、CATV網側無線装置お
よび双方向CATVサービス提供方法の実施の形態1〜
7について詳細に説明する。
【0084】(実施の形態1)図1は、本発明にかかる
実施の形態1の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、図21の各部に対応する部分には同一の符号を
付けその説明を省略する。図1においては、図21に示
した延長増幅器270、ケーブルモデム290、パーソ
ナルコンピュータ300、LANケーブル310および
ネットワーク監視装置60に代えて、延長増幅器100
0、宅内無線装置1100、パーソナルコンピュータ1
200、LANケーブル1300およびネットワーク監
視装置1400が設けられている。また、図1において
は、図21に示したタップオフ280、引込線ML7
設けない構成としている。
【0085】図1に示した延長増幅器1000は、図2
1に示した延長増幅器270による双方向増幅の機能に
加えて、後述する宅内無線装置1100との間で無線R
1 (たとえば、2.4GHz帯)を介して双方向通信を
行う無線通信機能を備えている。すなわち、図2に示し
た延長増幅器1000は、増幅部1010、分波・混合
器1020、無線装置1030およびアンテナ1040
とから構成される。
【0086】増幅部1010は、双方向(下り方向Dお
よび上り方向U)を伝送する信号を増幅する機能を備え
ており、分配線ML6 を長く延ばす場合に分配線ML6
に介挿され、分配線ML6 上の信号レベル低下を補償す
る。この増幅部1010は、図22に示した延長増幅器
270と同一の構成とされており、分波・混合器271
(ハイパスフィルタ272およびローパスフィルタ27
3)、分波・混合器274(ハイパスフィルタ275お
よびローパスフィルタ276)、増幅器277および増
幅器278から構成されている。
【0087】分波・混合器1020は、分配線ML6
伝送する信号を無線装置1030側へ分波する機能と、
無線装置1030からの信号を分配線ML6 を伝送する
信号と混合する機能とを備えている。無線装置1030
は、宅内無線装置1100(図1参照)との間で、たと
えば、無線LANのMAC(Mediea Access Control)
と物理層の仕様について規定するIEEE802.11
に基づいて、無線R1を介して双方向で信号(上り信号
および下り信号)の伝送(送受信)を行う装置である。
すなわち、無線R1 による無線伝送路は、図21に示し
た引込線ML7による有線伝送路に代わるものである。
【0088】無線装置1030において、変復調部10
31は、信号に対して変調および復調の処理を行なうも
のである。TDMA(Time Division Multiple Acces
s)制御部1032は、信号が干渉しあわないように、
時分割多重アクセスを制御するものである。MAC制御
部1033は、IEEE802.11に基づいてアクセ
ス制御を行うものである。アンテナ1040は、信号を
無線R1 として送受信する。なお、無線装置1030に
は、無線LANの制御を行うCPU(Central Processi
ng Unit)(図示略)が設けられている。
【0089】図1に戻り、宅内無線装置1100は、ア
ンテナ1110を介して無線R1 を送受信する装置であ
る。この宅内無線装置1100の基本的な機能は、無線
1を送受信する機能を除いて、ケーブルモデム290
の機能と同様である。すなわち、宅内無線装置1100
は、インターネット90に接続されているCATV網に
パーソナルコンピュータ1200を無線R1 を介して接
続するための通信機器であり、電話回線のモデム、IS
DNのターミナルアダプタと同等の役目をする。
【0090】具体的には、宅内無線装置1100は、C
ATV網の信号をLANケーブル1300上で扱える信
号に変換し、逆にLANケーブル1300上の信号をC
ATV網で扱える信号に変換する機能を備えている。こ
の宅内無線装置1100とパーソナルコンピュータ12
00とは、LANケーブル1300を介して接続されて
いる。パーソナルコンピュータ1200は、インターネ
ット接続等を行うための端末である。なお、宅内無線装
置1100は、セットトップボックス(図示略)を介し
てテレビジョン受像装置(図示略)にも接続可能であ
る。
【0091】図5は、上述した宅内無線装置1100お
よびパーソナルコンピュータ1200の構成を示すブロ
ック図である。この図において、上り/下り切換器11
20は、アンテナ1110に接続されており、上り方向
Uの上り信号と下り方向Dの下り信号との切替を行う。
すなわち、下り信号(無線R1 )をアンテナ1110か
ら受信する場合、上り/下り切換器1120は、増幅器
1131側に切り替えられる。一方、上り信号を無線R
1 としてアンテナ1110から送信する場合、上り/下
り切換器1120は、増幅器1140側に切り替えられ
る。
【0092】コンバータ部1130は、無線R1 がアン
テナ1110により受信された信号をLANケーブル1
300で扱えるような信号に変換するとともに、LAN
ケーブル1300からの信号を無線R1 の送信に適した
信号に変換する機能を備えている。コンバータ部113
0において、増幅器1131は、アンテナ1110から
の信号を増幅するものである。フィルタ1132は、増
幅器1131の出力信号の高周波帯成分を通過させるハ
イパスフィルタである。PLL(Phase Lock Loop)1
133は、結合器1134および結合器1135に接続
されており、下り方向Dの信号と上り方向Uの信号との
同期をとる。
【0093】フィルタ1136は、上り方向Uの信号か
ら低周波帯成分を通過させるローパスフィルタである。
増幅器1137は、フィルタ1136の出力信号を増幅
するものである。増幅器1140は、増幅器1137の
出力信号を増幅する。結合器1134および結合器11
35は、フィルタ1150を介して変復調部1160に
接続されている。
【0094】変復調部1160は、信号に対して変調お
よび復調の処理を行なうものである。TDMA制御部1
170は、信号が干渉しあわないように、時分割多重ア
クセスを制御するものである。MAC制御部1180
は、IEEE802.11に基づいてアクセス制御を行
うものである。LAN制御部1190は、CSMA/C
Dアクセス制御と物理層の仕様を規定するIEEE80
2.3に基づく制御を行う。10BASEポートCNに
は、LANケーブル1300の一端が接続される。
【0095】LANカード1310は、パーソナルコン
ピュータ1200の拡張スロットに挿入されており、パ
ーソナルコンピュータ1200とLAN(LANケーブ
ル1300)との間のインタフェースをとる。このLA
Nカード1310には、MACアドレスと呼ばれる固有
番号が付与されている。このMACアドレスは、6バイ
ト長データで「00:C0:4F:CA:AA:41」
のように16進数12桁で表記される。実際の通信で
は、OSI参照モデル第2層−データリンク層の副層で
あるMAC層において、MACアドレスを参照して通信
相手を特定している。
【0096】なお、図5には、宅内無線装置1100に
一台のパーソナルコンピュータ1200を接続した例に
ついて説明したが、実施の形態1では、図6に示したよ
うに、n台のパーソナルコンピュータ12001 〜12
00n を接続する形態としてもよい。同図において、ハ
ブ1350は、集線装置である。このハブ1350に
は、LANケーブル1300の他端が接続されている。
また、ハブ1350には、n本のLANケーブル130
1 〜1300n のそれぞれの一端が接続されている。
【0097】LANカード13101 〜1310n のそ
れぞれは、パーソナルコンピュータ12001 〜120
n のそれぞれの拡張スロットに挿入されており、パー
ソナルコンピュータ12001 〜1200n とLAN
(LANケーブル13001 〜1300n )との間のイ
ンタフェースをとる。これらのLANカード13101
〜1310n のそれぞれには、固有のMACアドレスが
付与されている。従って、MACアドレスにより、LA
Nカード13101 〜1310n の中から特定のものが
識別可能となる。
【0098】図1に戻り、ネットワーク監視装置140
0は、たとえば、RS232C規格のインタフェースを
介してブリッジ70に接続されており、ネットワーク監
視装置60(図21参照)と同様にして、上り周波数帯
の上り信号を用いて、CATV網の故障監視、レベル変
動の監視等を行う機能を備えている。さらに、ネットワ
ーク監視装置1400は、上記機能に加えて、双方向C
ATVサービスの登録を受けている機器(この場合、L
ANカード)以外の機器がCATV網に不正に接続され
ているかの監視を行う機能と、ブリッジ70の設定を行
う機能とを備えている。ここでいう設定とは、登録ユー
ザに対応するMACアドレス以外のMACアドレスから
のフレームをブリッジ70で通さないようにすることを
いう。
【0099】図3は、ネットワーク監視装置1400の
構成を示すブロック図である。この図に示した監視制御
部1410は、上記監視を制御するとともに、ブリッジ
70への設定を行うものである。この監視制御部141
0の動作の詳細については後述する。監視制御部141
0は、インタフェース1420を介して表示部1430
および記憶部1440に接続されている。表示部143
0は、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Cr
ystal Display)であり、監視結果等を表示する。
【0100】記憶部1440は、たとえば、ハードディ
スク装置である。この記憶部1440には、監視、設定
に用いられる登録ユーザ/MACアドレステーブルT
(図4参照)が記憶されている。この登録ユーザ/MA
CアドレステーブルTは、登録ユーザと、双方向CAT
Vシステムに接続が許可されている機器(この場合、L
ANカード)に付与されたMACアドレスとの対応関係
を表すテーブルである。
【0101】すなわち、登録ユーザ/MACアドレステ
ーブルTに存在しないMACアドレスに対応する機器
は、CATV契約外であるため、双方向CATVシステ
ムに接続することが禁止されているのである。言い換え
れば、登録ユーザ/MACアドレステーブルTに存在す
るMACアドレスに対応する機器は、双方向CATVシ
ステムに接続することが許可されているのである。
【0102】上記構成において、ヘッドエンド装置10
は、地上波受信アンテナ20により受信されたFMラジ
オ放送波、VHFおよびUHFテレビジョン放送波、B
Sアンテナ30により受信された衛星放送波、CSアン
テナ40により受信された自主放送波、調整装置50か
らの映像および音声信号、ならびにルータ80およびブ
リッジ70を介して入力されるインターネット信号を多
チャネル化し、これを下り信号として幹線ML1 へ送出
する。この場合、下り信号の周波数帯は、たとえば、7
0〜450MHz帯である。
【0103】上記下り信号は、幹線ML1 、光伝送路1
00、幹線ML2 を介して伝送された後、幹線分配増幅
器220により分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配さ
れる。たとえば、分岐線ML5 に分配された下り信号
は、分配線ML6 を介して図2に示した分波・混合器1
020により無線装置1030側に分波される。これに
より、無線装置1030の変復調部1031は、下り信
号に対して変調をかけ、TDMA制御部1032は、T
DMA制御を行い、MAC制御部1033は、MAC制
御を行う。そして、下り信号は、アンテナ1040から
無線R1 として送信された後、図1に示したアンテナ1
110に受信される。
【0104】このとき、図5に示した上り/下り切換器
1120が増幅器1131側に切り替えられているもの
とすると、アンテナ1110により受信された下り信号
は、上り/下り切換器1120を介して増幅器1131
に入力される。これにより、下り信号は、増幅器113
1により増幅された後、フィルタ1132にフィルタリ
ングされる。
【0105】さらに、フィルタ1132からの下り信号
は、結合器1134を経由してフィルタ1150により
フィルタリングされた後、変復調部1160により復調
される。TDMA制御部1170では、TDMA制御が
行われ、MAC制御部1180では、MAC制御が行わ
れる。さらにLAN制御部1190では、LAN制御が
行われる。この結果、下り信号は、10BASEポート
CNを介してLANケーブル1300へ送出される。
【0106】ここで、パーソナルコンピュータ1200
により、インターネット接続が行われているものとする
と、下り信号には、インターネット90からのインター
ネット信号(コンテンツ)が含まれている。従って、こ
の場合には、LANケーブル1300およびLANカー
ド1310を介して下り信号がパーソナルコンピュータ
1200に入力されるため、パーソナルコンピュータ1
200は、インターネット90からのコンテンツの提供
を受けることができる。なお、上記下り信号がセットト
ップボックス(図示略)に入力されることにより、テレ
ビジョン受像機装置(図示略)では、多チャネルの中か
ら所望のチャネルの放送が受信される。
【0107】一方、パーソナルコンピュータ1200か
らインターネット90向けに上り信号が出力されると、
この上り信号は、LANカード1310、LANケーブ
ル1300および10BASEポートCNを介して宅内
無線装置1100のLAN制御部1190に入力され
る。ここで、上り信号には、LANカード1310に付
与されたMACアドレスに対応する信号が含まれてい
る。MAC制御部1180は、MAC制御を行い、TD
MA制御部1170は、TDMA制御を行う。また、変
復調部1160は、上り信号に対して変調をかける。
【0108】そして、変調がかけられた上り信号は、フ
ィルタ1150によりフィルタリングされた後、結合器
1135を経由してフィルタ1136に入力される。こ
れにより、上り信号は、フィルタ1136によりフィリ
タリングされた後、増幅器1137により増幅される。
ここで、上り/下り切換器1120は、増幅器1140
側に切り替えられているものとする。従って、この場
合、上り信号は、増幅器1140により増幅された後、
アンテナ1110により無線R1 として送信される。
【0109】そして、無線R1 は、図2に示したアンテ
ナ1040に上り信号として受信される。MAC制御部
1033は、MAC制御を行い、TDMA制御部103
2は、TDMA制御を行う。変復調部1031は、上記
上り信号を復調する。この復調された上り信号は、分波
・混合器1020により分配線ML6 を伝送する信号と
混合される。そして、上り信号は、図1に示した分配線
ML6 、分岐線ML5、幹線ML2 、光伝送路100お
よび幹線ML1 を介してヘッドエンド装置10に入力さ
れた後、ブリッジ70に入力される。
【0110】ここで、図3に示したブリッジ70は、ネ
ットワーク監視装置1400の監視制御部1410の設
定に従って、上り信号に含まれるMACアドレスが、登
録ユーザ/MACアドレステーブルT(図4参照)に存
在する場合にのみ、当該上り信号(フレーム)を通過さ
せる。この場合、上り信号は、ルータ80を介してイン
ターネット90へ送出される。これにより、双方向通信
によるインターネット接続サービスの提供が行われる。
【0111】一方、上り信号に含まれるMACアドレス
が登録ユーザ/MACアドレステーブルTに存在しない
場合、ブリッジ70は、当該上り信号(フレーム)を通
過させない。すなわち、この場合には、当該MACアド
レスに対応する機器が双方向CATVシステムに不正に
接続されているため、当該機器のインターネット接続が
禁止されているのである。
【0112】また、図3に示したネットワーク監視装置
1400の監視制御部1410は、図7に示したフロー
チャートに従って監視動作を実行する。すなわち、同図
に示したステップSA1では、監視制御部1410は、
ブリッジ70の信号からMACアドレスを取得する。ス
テップSA2では、監視制御部1410は、インタフェ
ース1420を介して記憶部1440にアクセスするこ
とにより、図4に示した登録ユーザ/MACアドレステ
ーブルTを参照する。
【0113】ステップSA3では、監視制御部1410
は、ステップSA1で取得したMACアドレスが、登録
ユーザ/MACアドレステーブルTに未登録であるか否
かを判断する。当該MACアドレスが登録ユーザ/MA
CアドレステーブルTに登録されている場合、監視制御
部1410は、当該MACアドレスがCATV加入契約
に基づくものであるとし、ステップSA3の判断結果を
「No」として、ステップSA1以降の処理を繰り返
す。
【0114】一方、当該MACアドレスが登録ユーザ/
MACアドレステーブルTに登録されていない場合、監
視制御部1410は、当該MACアドレスがCATV契
約に基づかないものとし、ステップSA3の判断結果を
「Yes」とする。ステップSA4では、監視制御部1
410は、登録ユーザ/MACアドレステーブルTから
登録ユーザを確認する。ステップSA5では、CATV
契約外の機器が双方向CATVシステムに接続されてい
る旨、当該MACアドレスおよび登録ユーザの一覧から
なる警告画面をインタフェース1420を介して表示部
1430に表示させる。
【0115】この警告画面を見た担当者は、MACアド
レスに基づいて、CATV契約外の機器を双方向CAT
Vシステムに接続しているユーザを調べる。そして、当
該ユーザが登録ユーザである場合、担当者は、当該機器
を撤去するように登録ユーザに対して要請する。なお、
当該ユーザが登録ユーザでない場合にも、担当者は、当
該ユーザに対して当該機器を撤去するように要請する。
【0116】以上説明したように実施の形態1によれ
ば、延長増幅器1000および宅内無線装置1100に
より、双方向CATV網と加入者宅Hとの間を無線伝送
路とするようにしたので、従来の有線伝送路を用いた場
合に比して、施工コストを安価にすることができる。
【0117】また、実施の形態1によれば、無線伝送路
の性質上、加入者宅Hにキズを付ける必要がなく、集合
住宅であっても個別的に無線伝送路を形成することが可
能であるため流合雑音の問題が解決され、双方向CAT
Vサービスへの加入促進を図ることができる。
【0118】(実施の形態2)さて、前述した実施の形
態1では、図5に示したように加入者宅H(図1参照)
内で宅内無線装置1100とパーソナルコンピュータ1
200とを有線伝送路(LANケーブル1300)によ
り接続する例について説明したが、この有線伝送路に代
えて無線伝送路により両者を接続するように構成しても
よい。以下では、この場合を実施の形態2として説明す
る。
【0119】図8は、本発明にかかる実施の形態2の要
部の構成を示すブロック図である。この図において、図
5の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明
を省略する。この図においては、図5に示したLANカ
ード1310に代えて、無線LAN装置1500および
無線LANカード1600が設けられている。
【0120】無線LAN装置1500は、LANケーブ
ル1300の他端に接続されており、無線R2 による無
線LANを実現するための装置である。無線LAN装置
1500は、アンテナ1510により信号を送受信す
る。無線LANカード1600は、パーソナルコンピュ
ータ1200の拡張スロットに挿入されており、パーソ
ナルコンピュータ1200と無線LANとの間のインタ
フェースをとる。この無線LANカード1600は、ア
ンテナ1610により、無線R2 を介して無線LAN装
置1500との間で信号を送受信する。
【0121】上記構成において、アンテナ1110に無
線R1(下り信号)が受信されると、下り信号は、上り
/下り切換器1120を介して増幅器1131に入力さ
れる。これにより、下り信号は、増幅器1131により
増幅された後、フィルタ1132にフィルタリングされ
る。
【0122】さらに、フィルタ1132からの下り信号
は、結合器1134を経由してフィルタ1150により
フィルタリングされた後、変復調部1160により復調
される。TDMA制御部1170では、TDMA制御が
行われ、MAC制御部1180では、MAC制御が行わ
れる。さらにLAN制御部1190では、LAN制御が
行われる。この結果、下り信号は、10BASEポート
CNおよびLANケーブル1300を介して無線LAN
装置1500に入力される。
【0123】ここで、パーソナルコンピュータ1200
により、インターネット接続が行われているものとする
と、下り信号には、インターネット90からのインター
ネット信号(コンテンツ)が含まれている。従って、こ
の場合には、無線LAN装置1500のアンテナ151
0からは、下り信号に対応する無線R2 が送信される。
この無線R2 は、アンテナ1610により下り信号とし
て無線LANカード1600に受信される。この下り信
号がパーソナルコンピュータ1200に入力されるた
め、パーソナルコンピュータ1200は、インターネッ
ト90からのコンテンツの提供を受けることができる。
【0124】一方、パーソナルコンピュータ1200か
らインターネット90向けに上り信号が出力されると、
この上り信号は、無線LANカード1600のアンテナ
1610から無線R2 として送信される。そして、無線
2 は、アンテナ1510により上り信号として無線L
AN装置1500に受信される。ここで、上り信号に
は、無線LANカード1600に付与されたMACアド
レスに対応する信号が含まれている。
【0125】そして、無線LAN装置1500により受
信された上り信号は、10BASEポートCNを介して
LAN制御部1190に入力される。MAC制御部11
80は、MAC制御を行い、TDMA制御部1170
は、TDMA制御を行う。また、変復調部1160は、
上り信号に対して変調をかける。
【0126】そして、変調がかけられた上り信号は、フ
ィルタ1150によりフィルタリングされた後、結合器
1135を経由してフィルタ1136に入力される。こ
れにより、上り信号は、フィルタ1136によりフィリ
タリングされた後、増幅器1137により増幅される。
ここで、上り/下り切換器1120は、増幅器1140
側に切り替えられているものとする。従って、この場
合、上り信号は、増幅器1140により増幅された後、
アンテナ1110により無線R1 として送信される。以
後、実施の形態1と同様の動作が行われる。
【0127】なお、図8には、宅内無線装置1100に
無線LANを介して一台のパーソナルコンピュータ12
00を接続した例について説明したが、実施の形態2で
は、図9に示したように、n台のパーソナルコンピュー
タ12001 〜1200n を無線LANにより宅内無線
装置1100に接続する形態としてもよい。
【0128】同図において、無線LANカード1600
1 〜1600n のそれぞれは、パーソナルコンピュータ
12001 〜1200n のそれぞれの拡張スロットに挿
入されており、無線LANカード1600(図8参照)
と同様の機能を備えている。これらの無線LANカード
16001 〜1600n のそれぞれには、無線回線を形
成するためのアンテナ16101 〜1610n が設けら
ている。また、これらの無線LANカード16001
1600n のそれぞれには、固有のMACアドレスが付
与されている。従って、MACアドレスにより、無線L
ANカード16001 〜1600n の中から特定のもの
が識別可能となる。
【0129】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、宅内無線装置1100とパーソナルコンピュータ1
200とを無線LANにより接続するように構成したの
で、加入者宅H内での配線の引き回しが不要となるた
め、宅内無線装置1100およびパーソナルコンピュー
タ1200の設置位置の自由度が格段に向上する。
【0130】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態1では、図2に示したように延長増幅器1000に無
線装置1030を内蔵した例について説明したが、増幅
部1010と無線装置1030とを別設するように構成
してもよい。以下では、この場合を実施の形態3として
説明する。
【0131】図10は、本発明にかかる実施の形態3の
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には同一の符号を付ける。図10に
おいては、図1に示した延長増幅器1000に代えて、
延長増幅器270(図21参照)およびタップオフ型無
線装置1700が設けられている。延長増幅器270
は、図22を参照して説明したように、分配線ML6
長く延ばす場合に分配線ML6 に介挿され、分配線ML
6 上の信号レベル低下を補償する。
【0132】タップオフ型無線装置1700は、分配線
ML6 より信号を経済的、かつ効率的に分配するととも
に、無線装置1030(図2参照)と同様にして、無線
1を介して宅内無線装置1100との間で送受信を行
うものである。すなわち、タップオフ型無線装置170
0は、宅内無線装置1100(図10参照)との間で、
たとえば、無線LANのMACと物理層の仕様について
規定するIEEE802.11に基づいて、無線R1
介して双方向で信号(上り信号および下り信号)の伝送
(送受信)を行う装置である。
【0133】図11に示したタップオフ型無線装置17
00において、分波・混合器1710は、下り方向Dに
伝送する下り信号(高周波信号)のみを通過させるハイ
パスフィルタ1720と、上り方向Uに伝送する上り信
号(低周波信号)のみを通過させるローパスフィルタ1
730とから構成されている。分波・混合器1810
も、下り信号のみを通過させるハイパスフィルタ182
0と、上り信号のみを通過させるローパスフィルタ18
30とから構成されている。このタップオフ型無線装置
1700の基本的な機能は、無線装置1030(図2参
照)の機能と同様である。
【0134】分波・混合器1710と分波・混合器18
10との間には、変復調機能を備えるモデム1740、
TDMA制御機能を備えるTDMA制御部1750、変
復調機能を備えるモデム1760、下り信号を増幅する
増幅器1790、および上り信号を増幅する増幅器18
00が介挿されている。AVR1780は、モデム17
40、TDMA制御部1750およびモデム1760の
調整を行う。アンテナ1840は、信号を無線R1(た
とえば、2.4GHz帯)として送受信する。
【0135】上記構成において、ヘッドエンド装置10
は、実施の形態1の動作と同様にして、地上波受信アン
テナ20により受信されたFMラジオ放送波、VHFお
よびUHFテレビジョン放送波、BSアンテナ30によ
り受信された衛星放送波、CSアンテナ40により受信
された自主放送波、調整装置50からの映像および音声
信号、ならびにルータ80およびブリッジ70を介して
入力されるインターネット信号を多チャネル化し、これ
を下り信号として幹線ML1 へ送出する。
【0136】上記下り信号は、幹線ML1 、光伝送路1
00、幹線ML2 を介して伝送された後、幹線分配増幅
器220により分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配さ
れる。たとえば、分岐線ML5 に分配された下り信号
は、分配線ML6 の延長増幅器270により増幅された
後、図11に示したタップオフ型無線装置1700に入
力される。
【0137】これにより、下り信号は、ハイパスフィル
タ1720によりハイパスされた後、モデム1740、
モデム1760により変調がかけられる。また、TDM
A制御部1750は、TDMA制御を行う。そして、下
り信号は、増幅器1790により増幅された後、ハイパ
スフィルタ1820によりハイパスされる。さらに下り
信号は、アンテナ1840から無線R1 として送信され
た後、図10に示したアンテナ1110に受信される。
【0138】このとき、図5に示した上り/下り切換器
1120が増幅器1131側に切り替えられているもの
とすると、アンテナ1110により受信された下り信号
は、上り/下り切換器1120を介して増幅器1131
に入力される。以後、前述した動作を経て、下り信号
は、10BASEポートCNを介してLANケーブル1
300へ送出される。
【0139】ここで、パーソナルコンピュータ1200
により、インターネット接続が行われているものとする
と、下り信号には、インターネット90からのインター
ネット信号(コンテンツ)が含まれている。従って、こ
の場合には、LANケーブル1300およびLANカー
ド1310を介して下り信号がパーソナルコンピュータ
1200に入力されるため、パーソナルコンピュータ1
200は、インターネット90からのコンテンツの提供
を受けることができる。
【0140】一方、パーソナルコンピュータ1200か
らインターネット90向けに上り信号が出力されると、
この上り信号は、LANカード1310、LANケーブ
ル1300および10BASEポートCNを介して宅内
無線装置1100のLAN制御部1190に入力され
る。以後、前述した動作を経て、上り信号は、増幅器1
140により増幅された後、アンテナ1110により無
線R1 として送信される。
【0141】そして、無線R1 は、図11に示したアン
テナ1840に上り信号として受信される。この上り信
号は、ローパスフィルタ1830によりローパスされた
後、増幅器1800により増幅される。さらに、上り信
号は、モデム1760およびモデム1740により復調
される。TDMA制御部1750は、TDMA制御を行
う。さらに、上り信号は、ローパスフィルタ1730に
よりローパスされた後、分配線ML6 を伝送する。そし
て、上り信号は、図10に示した分配線ML6、分岐線
ML5、幹線ML2 、光伝送路100および幹線ML1
を介してヘッドエンド装置10に入力された後、ブリッ
ジ70に入力される。
【0142】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1では、図2に示したように延長増幅器1000に無
線装置1030を内蔵した例について説明したが、同様
にして、たとえば、分岐増幅器260に無線装置103
0と同様の機能を有する装置を内蔵させるように構成し
てもよい。以下では、この場合を実施の形態4として説
明する。
【0143】図12は、本発明にかかる実施の形態4の
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省
略する。図12においては、図1に示した分岐増幅器2
60に代えて分岐増幅器1900が設けられている。
【0144】図13に示した分岐増幅器1900は、図
2に示した延長増幅器1000による双方向増幅および
分岐の機能に加えて、宅内無線装置1100との間で無
線R 3 (たとえば、2.4GHz帯)を介して双方向通
信を行うという無線通信機能を備えている。すなわち、
図13に示した分岐増幅器1900は、分岐増幅部19
10、分波・混合器1920、無線装置1930および
アンテナ1940とから構成されている。
【0145】分岐増幅部1910は、双方向を伝送する
信号を増幅するとともに、たとえば、分配線ML6 (図
12参照)に分岐する機能を備えている。分波・混合器
1920は、分岐線ML5 を伝送する信号を無線装置1
930側へ分波する機能と、無線装置1930からの信
号を分岐線ML5 を伝送する信号と混合する機能とを備
えている。無線装置1930は、宅内無線装置1100
(図2参照)との間で、たとえば、無線LANのMAC
と物理層の仕様について規定するIEEE802.11
に基づいて、無線R3 を介して双方向で信号(上り信号
および下り信号)の伝送(送受信)を行う装置である。
【0146】無線装置1930において、変復調部19
31は、信号に対して変調および復調をかけるものであ
る。TDMA制御部1932は、信号が干渉しあわない
ように、時分割多重アクセスを制御するものである。M
AC制御部1933は、IEEE802.11に基づい
てアクセス制御を行うものである。アンテナ1940
は、信号を無線R3 として送受信する。この場合、図1
2に示した宅内無線装置1100は、無線R3 を受信可
能とされている。なお、無線装置1930には、無線L
ANの制御を行うCPU(図示略)が設けられている。
【0147】上記構成において、ヘッドエンド装置10
は、実施の形態1の動作と同様にして、地上波受信アン
テナ20により受信されたFMラジオ放送波、VHFお
よびUHFテレビジョン放送波、BSアンテナ30によ
り受信された衛星放送波、CSアンテナ40により受信
された自主放送波、調整装置50からの映像および音声
信号、ならびにルータ80およびブリッジ70を介して
入力されるインターネット信号を多チャネル化し、これ
を下り信号として幹線ML1 へ送出する。
【0148】上記下り信号は、幹線ML1 、光伝送路1
00、幹線ML2 を介して伝送された後、幹線分配増幅
器220により分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配さ
れる。そして、下り信号は、図13に示した分波・混合
器1920により無線装置1930側に分波される。こ
れにより、無線装置1930の変復調部1931は、下
り信号に対して変調をかけ、TDMA制御部1932
は、TDMA制御を行い、MAC制御部1933は、M
AC制御を行う。そして、下り信号は、アンテナ194
0から無線R3 として送信された後、図12に示したア
ンテナ1110に受信される。
【0149】このとき、図5に示した上り/下り切換器
1120が増幅器1131側に切り替えられているもの
とすると、アンテナ1110により受信された下り信号
は、上り/下り切換器1120を介して増幅器1131
に入力される。以後、前述した動作を経て、下り信号
は、10BASEポートCNを介してLANケーブル1
300へ送出される。
【0150】ここで、パーソナルコンピュータ1200
により、インターネット接続が行われているものとする
と、下り信号には、インターネット90からのインター
ネット信号(コンテンツ)が含まれている。従って、こ
の場合には、LANケーブル1300およびLANカー
ド1310を介して下り信号がパーソナルコンピュータ
1200に入力されるため、パーソナルコンピュータ1
200は、インターネット90からのコンテンツの提供
を受けることができる。
【0151】一方、パーソナルコンピュータ1200か
らインターネット90向けに上り信号が出力されると、
この上り信号は、LANカード1310、LANケーブ
ル1300および10BASEポートCNを介して宅内
無線装置1100のLAN制御部1190に入力され
る。以後、前述した動作を経て、上り信号は、増幅器1
140により増幅された後、アンテナ1110により無
線R3 (図12参照)として送信される。
【0152】そして、無線R3 は、図13に示したアン
テナ1940に上り信号として受信される。MAC制御
部1933は、MAC制御を行い、TDMA制御部19
32は、TDMA制御を行う。変復調部1931は、上
記上り信号を復調する。この復調された上り信号は、分
波・混合器1920により分配線ML5 を伝送する信号
と混合される。そして、上り信号は、図12に示した幹
線ML2 、光伝送路100および幹線ML1 を介してヘ
ッドエンド装置10に入力された後、ブリッジ70に入
力される。
【0153】(実施の形態5)さて、一般に、双方向C
ATVサービスに関する月額料金体系は、定額制であ
る。しかしながら、使用時間に応じた従量制の料金体系
についてのニーズがあると思われる。以下では、従量制
の料金体系を実現するための構成を実施の形態5として
説明する。
【0154】図14は、本発明にかかる実施の形態5の
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省
略する。図14においては、課金装置2000が新たに
設けられている。課金装置2000は、MACアドレス
に対応付けてブリッジ70のトラフィックを監視し、こ
のトラフィックがある時間に応じて従量制による課金計
算する装置である。
【0155】図15は、課金装置2000の構成を示す
ブロック図である。この図に示した課金制御部2010
は、たとえば、RS232C規格のインタフェースを介
してブリッジ70に接続されており、ブリッジ70のト
ラフィックをMACアドレスに対応付けて監視するとと
もに、従量制による課金計算を行う。この課金制御部2
010の動作の詳細については後述する。
【0156】課金制御部2010は、インタフェース2
020を介して表示部2030、記憶部2040および
入力部2050に接続されている。表示部2030は、
CRTやLCDであり、課金データ等を表示する。記憶
部2040は、たとえば、ハードディスク装置である。
この記憶部2040には、登録ユーザ毎の課金データが
記憶される。入力部2050は、キーボードやマウス等
であり、双方向CATVサービスの一時未使用期間等の
設定に用いられる。
【0157】つぎに、実施の形態5の動作例1について
図16に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
ここで、図15に示したブリッジ70には、図14に示
したパーソナルコンピュータ1200のインターネット
接続により上り方向Uまたは下り方向Dのトラフィック
があるものとする。以下では、パーソナルコンピュータ
1200に関するMACアドレスに対応するトラフィッ
クに着目して説明する。
【0158】この状態において、図16に示したステッ
プSB1では、課金制御部2010(図15参照)は、
RS232C(図示略)を介してブリッジ70にアクセス
し、パーソナルコンピュータ1200に関するMACア
ドレスに対応付けて、トラフィックがあるか否かを判断
し、この場合、判断結果を「Yes」とする。
【0159】ステップSB2では、課金制御部2010
は、当該MACアドレスに対応するインターネット接続
サービスの使用時間の計測を開始する。ステップSB3
では、課金制御部2010は、当該MACアドレスに関
するトラフィックがないか否か、言い換えれば、インタ
ーンネット接続サービスが使用されていないか否かを判
断する。この場合、引き続きインターネット接続サービ
スが使用されているものとすると、課金制御部2010
は、ステップSB3の判断結果を「No」とし、同判断
を繰り返す。
【0160】そして、インターネット接続が切断される
と、当該MACアドレスに対応するトラフィックが無く
なるため、課金制御部2010は、ステップSB3の判
断結果を「Yes」とする。ステップSB4では、課金
制御部2010は、使用時間の計測を停止するととも
に、使用時間に応じた従量制の課金計算を実行する。ス
テップSB5では、課金制御部2010は、課金計算さ
れた結果を課金データとして、インタフェース2020
を介して記憶部2040に保存する。
【0161】そして、ステップSB1では、課金制御部
2010は、再び、パーソナルコンピュータ1200に
関するMACアドレスに対応付けて、トラフィックがあ
るか否かを判断する。この場合、インターネット接続サ
ービスが使用されていないものとすると、課金制御部2
010は、ステップSB1の判断を「No」として同判
断を繰り返す。すなわち、インターネット接続サービス
が使用されていない間は、課金されないのである。
【0162】そして、インターネット接続サービスの使
用が再開されると、課金制御部2010は、ステップS
B1の判断結果を「Yes」とする。ステップSB2で
は、課金制御部2010は、当該MACアドレスに対応
するインターネット接続サービスの使用時間の計測を開
始する。ステップSB3では、課金制御部2010は、
当該MACアドレスに関するトラフィックがないか否か
を判断し、この場合、引き続きインターネット接続サー
ビスが使用されているとすると、判断結果を「No」と
する。
【0163】そして、インターネット接続が切断される
と、当該MACアドレスに対応するトラフィックが無く
なるため、課金制御部2010は、ステップSB3の判
断結果を「Yes」とする。ステップSB4では、課金
制御部2010は、使用時間の計測を停止するととも
に、使用時間に応じた従量制の課金計算を実行する。ス
テップSB5では、課金制御部2010は、前回の課金
データをインタフェース2020を介して記憶部204
0から読み出した後、この前回の課金データと今回の課
金データとを加算した結果を、従量制の課金データとし
てインタフェース2020を介して記憶部2040に保
存する。
【0164】つぎに、実施の形態5の動作例2について
図17に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
以下では、パーソナルコンピュータ1200に関するM
ACアドレスに対応するトラフィックに着目して説明す
る。図17に示したステップSC1では、課金担当者
は、登録ユーザ(加入者)から、インターネット接続サ
ービスを一時的に(たとえば、7日間)未使用とする連
絡があったか否かを判断し、この場合、判断結果を「N
o」として同判断を繰り返す。
【0165】そして、登録ユーザから、旅行や出張によ
り、たとえば、7日間、インターネット接続サービスを
未使用とする連絡を受けると、課金担当者は、ステップ
SC1の判断結果を「Yes」とする。ステップSC2
では、課金担当者は、インターネット接続サービスの未
使用期間(この場合、7日間)を入力部2050を用い
て課金制御部2010に設定する。これにより、ステッ
プSC3では、課金制御部2010は、月締めの課金デ
ータの集計を行うか否かを判断し、この場合、判断結果
を「No」とする。
【0166】そして、月締めの課金データの集計を行う
タイミングになると、課金制御部2010は、ステップ
SC3の判断結果を「Yes」とする。ステップSC4
では、登録ユーザ毎に課金データの集計を行った後、未
使用期間が設定されている登録ユーザに関して精算処理
を実行する。すなわち、課金制御部2010は、当該登
録ユーザに関する満額の課金データから、未使用期間に
相当する課金データを減算した後、減算結果を請求用の
課金データとしてインタフェース2020を介して記憶
部2040に保存する。従って、当該ユーザに対して
は、未使用期間に対応する金額が控除された金額が請求
される。
【0167】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、パーソナルコンピュータ1200毎にインターネッ
ト接続に関するトラフィックがある時間に応じて従量制
の課金を行うようにしたので、加入者に対して割安感を
与えることができ、新規加入者の獲得をし易い状況にす
ることができる。
【0168】また、実施の形態5によれば、双方向CA
TVサービスの未使用期間に応じた料金が定額料金から
控除されるようにしたので、加入者に対して実質的な割
引サービスを提供することができ、カスタマサービスの
質を向上させることができる。
【0169】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態1では、双方向CATVシステムの双方向通信をイン
ターネット接続に利用する例について説明したが、この
用途に限られるものではなく携帯電話やパーソナルハン
ディホンシステムに利用してもよい。以下では、この場
合を実施の形態6として説明する。
【0170】図18は、本発明にかかる実施の形態6の
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省
略する。図18においては、携帯無線端末交換網210
0、携帯無線端末制御装置2110、コンテンツ提供装
置2120、分配線ML8 、延長増幅器2200、携帯
無線端末2300および携帯無線端末2400が新たに
設けられている。また、図18においては、図1に示し
た加入者宅H、宅内無線装置1100、パーソナルコン
ピュータ1200およびLANケーブル1300が設け
られていない。
【0171】携帯無線端末交換網2100は、携帯無線
端末の呼を交換するネットワークであり、ヘッドエンド
装置10を介して双方向のCATV網に接続されてい
る。携帯無線端末制御装置2110は、携帯無線端末2
300および携帯無線端末2400の位置登録等に関す
る制御を行う。コンテンツ提供装置2120は、携帯無
線端末2300および携帯無線端末2400に対して文
字情報、静止画情報、動画情報等のコンテンツを提供す
る装置である。
【0172】延長増幅器1000(図2参照)は、無線
基地局として作用し、第1ゾーンZ 1 内に位置するたと
えば携帯無線端末2300に対して携帯無線通信サービ
スを提供する。この場合、延長増幅器1000からの無
線R1 の周波数、変調方式は、携帯無線通信サービスに
適したものとされる。
【0173】携帯無線端末2300は、携帯電話端末や
PHS(Personal Handy phone System)端末等であ
り、無線R1 を介して通話やデータ送受信、電子メール
送受信、コンテンツ受信等を行う。この携帯無線端末2
300は、電話番号、電子メールアドレスやコンテン
ツ、通話状態に関する情報等を表示する表示部1320
と、テンキー、通話キー等からなるキー群1330と、
無線R1 の送受信を行うアンテナ2310とを備えてい
る。
【0174】分配線ML8 は、分配線ML6 に併設され
ている。延長増幅器2200は、分配線ML8 に介挿さ
れており、図21に示した延長増幅器270による双方
向増幅の機能に加えて、無線R4 を介して双方向通信を
行うという無線通信機能を備えている。この延長増幅器
2200は、延長増幅器1000と同一構成としてい
る。
【0175】従って、延長増幅器2200は、無線基地
局として作用し、第2ゾーンZ2 内に位置するたとえば
携帯無線端末2400に対して携帯無線通信サービスを
提供する。この場合、延長増幅器2200からの無線R
4 の周波数、変調方式は、携帯無線通信サービスに適し
たものとされる。この携帯無線端末2400は、携帯無
線端末2300と同様にして、アンテナ2410、表示
部2420およびキー群2430を備えている。
【0176】上記構成において、携帯無線端末交換網2
100側より、たとえば、携帯無線端末2300への発
呼があると、ヘッドエンド装置10は、携帯無線端末2
300への呼を下り信号として幹線ML1 へ送出する。
上記下り信号は、幹線ML1、光伝送路100、幹線M
2 を介して伝送された後、幹線分配増幅器220によ
り分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配される。そし
て、分岐線ML5 に分配された下り信号は、分配線ML
6 を介して延長増幅器1000に入力される。これによ
り、延長増幅器1000からは、下り信号が無線R1
して送信される。
【0177】そして、無線R1 がアンテナ2310を介
して携帯無線端末2300に受信されると、着信音が鳴
り、着信応答される。これにより、携帯無線端末230
0と延長増幅器1000との間で無線R1 を介して通信
リンクが確立され、携帯無線端末2300からの応答信
号は、上り信号として延長増幅器1000に受信され
る。
【0178】そして、上り信号は、分配線ML6 、分岐
線ML5、幹線ML2 、光伝送路100および幹線ML
1 を介してヘッドエンド装置10に入力された後、携帯
無線端末交換網2100へ送出される。ここで、携帯無
線端末2300に対してコンテンツが提供される場合に
は、上述した経路を介して、コンテンツに対応する下り
信号が無線R1 を介して携帯無線端末2300に受信さ
れる。
【0179】また、携帯無線端末制御装置2110から
は、位置登録情報が下り信号として双方向CATV網へ
送出されている。従って、延長増幅器1000からは、
第1位置P1 を示す位置登録情報が無線R1 として送信
されている。この無線R1 を受信すると、携帯無線端末
2300は、自身に対応付けて上り信号(位置登録情
報)を無線R1 としてアンテナ2310より送信する。
【0180】この上り信号は、双方向CATV網、ヘッ
ドエンド装置10および携帯無線端末交換網2100を
介して携帯無線端末交換網2110に受信される。携帯
無線端末制御装置2110は、携帯無線端末2300が
存在する第1位置P1 を上り信号から認識することがで
きる。ここで、携帯無線端末2300の所有者の情報も
携帯無線端末制御装置2110で管理した場合には、携
帯無線端末2300の所有者の現在位置を知ることがで
きるため、徘徊老人や子供の探索に効果的である。
【0181】以上説明したように、実施の形態6によれ
ば、既設の双方向CATV網を利用して携帯無線端末2
300を用いた通信サービスの提供が容易に可能である
ため、新規で無線基地局を構築する場合に比して構築コ
ストを低減することができる。
【0182】(実施の形態7)さて、実施の形態1で
は、図1に示したように、延長増幅器1000と宅内無
線装置1100との間を双方向の無線伝送路とした例に
ついて説明したが、下り方向Dを有線伝送路、上り方向
Uを無線伝送路という具合に有線伝送路および無線伝送
路とを併用するように構成してもよい。以下では、この
場合を実施の形態7として説明する。
【0183】図19は、本発明にかかる実施の形態7の
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省
略する。図19においては、図1に示した宅内無線装置
1100に代えて、宅内有線/無線装置2500が設け
られている。また、図19においては、タップオフ28
0および引込線ML7(図21参照)が設けられてい
る。さらに、図19において、延長増幅器1000は、
上り方向Uの無線R1’を受信する構成とされている。
【0184】宅内有線/無線装置2500は、アンテナ
2510を介して上り方向Uに無線R1’を送信すると
ともに、引込線ML7 を介して下り方向Dの下り信号を
受信する装置である。すなわち、宅内有線/無線装置2
500は、無線伝送路を用いた上り信号の送信および有
線伝送路を用いた下り信号の受信を行う。
【0185】この宅内有線/無線装置2500の基本的
な機能は、有線伝送路および無線伝送路の双方を用いる
点を除いては、宅内無線装置1100(図1参照)の機
能と同様である。具体的には、宅内有線/無線装置25
00は、CATV網の信号をLANケーブル1300上
で扱える信号に変換し、逆にLANケーブル1300上
の信号をCATV網で扱える信号に変換する機能を備え
ている。
【0186】図20は、上述した宅内有線/無線装置2
500およびパーソナルコンピュータ1200の構成を
示すブロック図である。この図において、引込線ML7
(図19参照)の他端は、コネクタ2520を介して同
期制御部2530に接続されている。この引込線ML7
を伝送する下り方向Dの下り信号は、コネクタ2520
を介して同期制御部2530に入力される。
【0187】また、上り方向Uの上り信号は、アンテナ
2510を介して無線R1’として送信される。同期制
御部2530は、下り方向Dの下り信号と上り方向Uの
上り信号との時間的遅延が大きい場合に両者の同期をと
る。コンバータ部1130は、引込線ML7 より入力さ
れた下り信号をLANケーブル1300で扱えるような
信号に変換するとともに、LANケーブル1300から
の上り信号を無線R1’の送信に適した上り信号に変換
する機能を備えている。
【0188】コンバータ部1130において、増幅器1
131は、引込線ML7 からの信号を増幅するものであ
る。フィルタ1132は、増幅器1131の出力信号の
高周波帯成分を通過させるハイパスフィルタである。P
LL1133は、結合器1134および結合器1135
に接続されており、下り方向Dの信号と上り方向Uの信
号との同期をとる。
【0189】フィルタ1136は、上り方向Uの信号か
ら低周波帯成分を通過させるローパスフィルタである。
増幅器1137は、フィルタ1136の出力信号を増幅
するものである。増幅器1140は、増幅器1137か
らの信号を増幅し、これを同期制御部2530を介して
アンテナ2510から無線R1’として送信する。結合
器1134および結合器1135は、フィルタ1150
を介して変復調部1160に接続されている。
【0190】また、宅内有線/無線装置2500は、宅
内無線装置1100(図5参照)と同様にして、変復調
部1160、TDMA制御部1170、MAC制御部1
180、LAN制御部1190および10BASEポー
トCNを備えている。10BASEポートCNには、L
ANケーブル1300の一端が接続されている。このL
ANケーブル1300は、パーソナルコンピュータ12
00の拡張スロットに挿入されたLANカード1310
と10BASEポートCNとの間を接続する。
【0191】上記構成において、ヘッドエンド装置10
は、実施の形態1の動作と同様にして、地上波受信アン
テナ20により受信されたFMラジオ放送波、VHFお
よびUHFテレビジョン放送波、BSアンテナ30によ
り受信された衛星放送波、CSアンテナ40により受信
された自主放送波、調整装置50からの映像および音声
信号、ならびにルータ80およびブリッジ70を介して
入力されるインターネット信号を多チャネル化し、これ
を下り信号として幹線ML1 へ送出する。
【0192】上記下り信号は、幹線ML1 、光伝送路1
00、幹線ML2 を介して伝送された後、幹線分配増幅
器220により分岐線ML3 〜ML5 にそれぞれ分配さ
れる。たとえば、分岐線ML5 に分配された下り信号
は、分配線ML6 を介して延長増幅器1000により増
幅された後、タップオフ280および図20に示した引
込線ML7 およびコネクタ2520を介して同期制御部
2530に入力される。
【0193】さらに、下り信号は、増幅器1131によ
り増幅された後、フィルタ1132にフィルタリングさ
れる。このフィルタ1132からの下り信号は、結合器
1134を経由してフィルタ1150によりフィルタリ
ングされた後、変復調部1160により復調される。T
DMA制御部1170では、TDMA制御が行われ、M
AC制御部1180では、MAC制御が行われる。さら
にLAN制御部1190では、LAN制御が行われる。
この結果、下り信号は、10BASEポートCNを介し
てLANケーブル1300へ送出される。
【0194】ここで、パーソナルコンピュータ1200
により、インターネット接続が行われているものとする
と、下り信号には、インターネット90からのインター
ネット信号(コンテンツ)が含まれる。従って、この場
合には、LANケーブル1300およびLANカード1
310を介して下り信号がパーソナルコンピュータ12
00に入力されるため、パーソナルコンピュータ120
0は、インターネット90からのコンテンツの提供を受
けることができる。
【0195】一方、パーソナルコンピュータ1200か
らインターネット90向けに上り信号が出力されると、
この上り信号は、LANカード1310、LANケーブ
ル1300および10BASEポートCNを介して宅内
有線/無線装置2500のLAN制御部1190に入力
される。MAC制御部1180は、MAC制御を行い、
TDMA制御部1170は、TDMA制御を行う。ま
た、変復調部1160は、上り信号に対して変調をかけ
る。
【0196】そして、変調がかけられた上り信号は、フ
ィルタ1150によりフィルタリングされた後、結合器
1135を経由してフィルタ1136に入力される。こ
れにより、上り信号は、フィルタ1136によりフィリ
タリングされた後、増幅器1137により増幅される。
さらに、上り信号は、増幅器1140により増幅された
後、同期制御部2530により同期制御されアンテナ1
110により無線R1’として送信される。
【0197】そして、無線R1 ’は、図2に示したアン
テナ1040に上り信号として受信される。MAC制御
部1033は、MAC制御を行い、TDMA制御部10
32は、TDMA制御を行う。変復調部1031は、上
記上り信号を復調する。この復調された上り信号は、分
波・混合器1020により分配線ML6 を伝送する信号
と混合される。そして、上り信号は、図19に示した分
配線ML6 、分岐線ML5、幹線ML2 、光伝送路10
0および幹線ML1 を介してヘッドエンド装置10に入
力された後、ブリッジ70に入力される。
【0198】以上説明したように、実施の形態7によれ
ば、上り方向の信号の伝送路と下り方向の信号との伝送
路を有線伝送路と無線伝送路とで使い分けるようにした
ので、従来の有線伝送路を無線伝送路で補完しつつ双方
向CATVサービスを提供することができる。
【0199】以上本発明にかかる実施の形態1〜7につ
いて図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例は
これら実施の形態1〜7に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発
明に含まれる。
【0200】たとえば、実施の形態1では、図1に示し
たアンテナ1110の指向特性については特に言及しな
かったが、無線R1 の周波数帯に近い周波数帯の電波を
発生する電子機器が加入者宅H内にある場合のノイズ混
入の影響を避けるために、アンテナ1110として狭指
向特性を有するものを用いてもよい。この場合には、延
長増幅器1000方向の利得が最大になるとともに、当
該電子機器方向の利得が最小になるようにアンテナ11
10の設置方向を調整すればよい。また、前述では、実
施の形態1〜7を個別的に実施した場合について説明し
たが、これらの実施の形態1〜7を複数組み合わせて実
施してもよい。
【0201】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、CATV側無線装置および加入者側無線装
置により、双方向CATV網と加入者宅との間を無線伝
送路とするようにしたので、従来の有線伝送路を用いた
場合に比して、施工コストを安価にすることができると
いう効果を奏する。さらに、無線伝送路の性質上、加入
者宅にキズを付ける必要がなく、集合住宅であっても個
別的に無線伝送路を形成することが可能であるため流合
雑音の問題が解決され、双方向CATVサービスへの加
入促進を図ることができるという効果を奏する。
【0202】また、請求項2にかかる発明によれば、C
ATV側無線装置および加入者側無線装置により、双方
向CATV網と加入者宅との間を無線伝送路とするよう
にしたので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、
施工コストが安価になるため、低コストでインターネッ
ト接続を行うことができるという効果を奏する。さら
に、無線伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要
がなく、集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形成
することが可能であるため流合雑音の問題が解決され、
インターネット接続をセールスポイントとする双方向C
ATVサービスへの加入促進を図ることができるという
効果を奏する。
【0203】また、請求項3にかかる発明によれば、加
入者側無線装置に狭指向特性を有するアンテナを備える
ようにしたので、アンテナをCATV側無線装置方向に
最大利得となり、かつノイズ電波を発生する電子機器方
向に最小利得となるように設置方向を調整することによ
り、ノイズ電波の影響を最小限にすることができるとい
う効果を奏する。
【0204】また、請求項4にかかる発明によれば、加
入者側無線装置と加入者端末とを無線LANにより接続
するように構成したので、加入者宅内での配線の引き回
しが不要となるため、加入者側無線装置および加入者端
末の設置位置の自由度が格段に向上するという効果を奏
する。
【0205】また、請求項5にかかる発明によれば、増
幅器にCATV側無線装置を内蔵するようにしたので、
施工コストを安価にすることができることはもとより、
部品の共有化を図ることができるとともに、伝送ロスを
低減させることができるという効果を奏する。
【0206】また、請求項6にかかる発明によれば、延
長増幅器にCATV側無線装置を内蔵するようにしたの
で、施工コストを安価にすることができることはもとよ
り、部品の共有化を図ることができるとともに、伝送ロ
スを低減させることができるという効果を奏する。
【0207】また、請求項7にかかる発明によれば、分
配線より上流の伝送線に介挿された増幅器にCATV側
無線装置を内蔵するようにしたので、施工コストを安価
にすることができることはもとより、部品の共有化を図
ることができるとともに、伝送ロスを低減させることが
できるという効果を奏する。
【0208】また、請求項8にかかる発明によれば、C
ATV側無線装置および加入者側無線装置により、双方
向CATV網と加入者宅との間を無線伝送路とするよう
にしたので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、
施工コストが安価になるため、低コストでインターネッ
ト接続を行うことができるという効果を奏する。さら
に、無線伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必要
がなく、集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形成
することが可能であるため流合雑音の問題が解決され、
インターネット接続をセールスポイントとする双方向C
ATVサービスへの加入促進を図ることができるという
効果を奏する。
【0209】また、請求項9にかかる発明によれば、双
方向CATV網を伝送する信号に含まれている識別子を
監視し、この監視結果に基づく判断手段の判断結果を報
知するようにしたので、許可されていない加入者端末が
双方向CATV網に不正に接続されていることを迅速に
発見することができるという効果を奏する。
【0210】また、請求項10にかかる発明によれば、
加入者端末毎にインターネット接続に関するトラフィッ
クがある時間に応じて従量制の課金を行うようにしたの
で、加入者に対して割安感を与えることができ、新規加
入者の獲得をし易い状況にすることができるという効果
を奏する。
【0211】また、請求項11にかかる発明によれば、
双方向CATVサービスの未使用期間に応じた料金が定
額料金から控除されるようにしたので、加入者に対して
実質的な割引サービスを提供することができ、カスタマ
サービスの質を向上させることができるという効果を奏
する。
【0212】また、請求項12にかかる発明によれば、
既設の双方向CATV網を利用して携帯無線端末装置を
用いた通信サービスの提供が容易に可能であるため、新
規で無線基地局を構築する場合に比して構築コストを低
減することができるという効果を奏する。
【0213】また、請求項13、14にかかる発明によ
れば、上り方向の信号の伝送路と下り方向の信号との伝
送路を有線伝送路と無線伝送路とで使い分けるようにし
たので、従来の有線伝送路を無線伝送路で補完しつつ双
方向CATVサービスを提供することができるという効
果を奏する。
【0214】また、請求項15、16にかかる発明によ
れば、送受信手段および加入者装置により、双方向CA
TV網と加入者宅との間を無線伝送路とするようにした
ので、従来の有線伝送路を用いた場合に比して、施工コ
ストを安価にすることができるという効果を奏する。さ
らに、無線伝送路の性質上、加入者宅にキズを付ける必
要がなく、集合住宅であっても個別的に無線伝送路を形
成することが可能であるため流合雑音の問題が解決さ
れ、双方向CATVサービスへの加入促進を図ることが
できるという効果を奏する。
【0215】また、請求項17にかかる発明によれば、
CATV側無線装置および加入者側無線装置により、双
方向CATV網と加入者宅との間を無線伝送路とするよ
うにしたので、従来の有線伝送路を用いた場合に比し
て、低コストで双方向CATVサービスを提供すること
ができるという効果を奏する。
【0216】また、請求項18にかかる発明によれば、
CATV側無線装置および加入者側無線装置により、双
方向CATV網と加入者宅との間を無線伝送路とするよ
うにしたので、従来の有線伝送路を用いた場合に比し
て、低コストで双方向CATVサービスを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示した分岐増幅器1900の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図1に示したネットワーク監視装置1400の
構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したネットワーク監視装置1400で
用いられる登録ユーザ/MACアドレステーブルTを示
す図である。
【図5】図1に示した宅内無線装置1100およびパー
ソナルコンピュータ1200の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】同一実施の形態の変形例の構成を示すブロック
図である。
【図7】図1に示したネットワーク監視装置1400の
動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明にかかる実施の形態2の要部の構成を示
すブロック図である。
【図9】同実施の形態2の変形例の構成を示すブロック
図である。
【図10】本発明にかかる実施の形態3の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図10に示したタップオフ型無線装置170
0の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明にかかる実施の形態4の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】図12に示した分岐増幅器1900の構成を
示すブロック図である。
【図14】本発明にかかる実施の形態5の構成を示すブ
ロック図である。
【図15】図14に示した課金装置2000の構成を示
すブロック図である。
【図16】図14に示した課金装置2000の動作例1
を説明するフローチャートである。
【図17】図14に示した課金装置2000の動作例2
を説明するフローチャートである。
【図18】本発明にかかる実施の形態6の構成を示すブ
ロック図である。
【図19】本発明にかかる実施の形態7の構成を示すブ
ロック図である。
【図20】図19に示した宅内有線/無線装置2500
およびパーソナルコンピュータ1200の構成を示すブ
ロック図である。
【図21】従来における双方向CATVシステムの構成
を示すブロック図である。
【図22】図21に示した延長増幅器270の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】 80 ルータ 90 インターネット 100 光伝送路 260 分岐増幅器 280 タップオフ 1000 分岐増幅器 1100 宅内無線装置 1110 アンテナ 1200 パーソナルコンピュータ 1400 ネットワーク監視装置 1030 無線装置 1410 監視制御部 1430 表示部 1440 記憶部 1600 無線LANカード 1500 無線LAN装置 1700 タップオフ型無線装置 1900 分岐増幅器 2000 課金装置 2010 課金制御部 2050 入力部 2100 携帯無線端末交換網 2110 携帯無線端末制御装置 2200 延長増幅器 2300 携帯無線端末 2500 宅内有線/無線装置 ML7 引込線 ML1 、ML2 幹線 ML2 幹線 ML3 〜ML5 分岐線 ML6 分配線 H 加入者宅 R3 無線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 政男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA30 BA01 CA02 CA09 CA18 CB10 DA04 DA05 5C064 BA02 BA07 BB05 BC11 BC16 BC20 BD01 BD08 BD16 5K033 AA04 BA01 BA02 BA07 BA14 CB08 DA05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上り方向および下り方向に信号を伝送す
    る双方向CATV網に接続された加入者端末を有する双
    方向CATVシステムにおいて、 前記双方向CATV網に接続され、前記信号を無線伝送
    路により送受信するCATV側無線装置と、 加入者宅に設置され、かつ前記加入者端末に接続され、
    前記CATV側無線装置との間で前記信号を前記無線伝
    送路を介して送受信する加入者側無線装置と、 を備えることを特徴とする双方向CATVシステム。
  2. 【請求項2】 前記双方向CATV網は、インターネッ
    トに接続されており、インターネット接続に伴う双方向
    の信号を伝送することを特徴とする請求項1に記載の双
    方向CATVシステム。
  3. 【請求項3】 前記加入者側無線装置は、狭指向特性を
    有するアンテナを備えることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の双方向CATVシステム。
  4. 【請求項4】 前記加入者側無線装置と前記加入者端末
    とは、無線LANを介して接続されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載の双方向CAT
    Vシステム。
  5. 【請求項5】 前記CATV側無線装置は、前記双方向
    CATV網を伝送する信号を増幅する増幅器に内蔵され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載の双方向CATVシステム。
  6. 【請求項6】 前記増幅器は、加入者宅に近い分配線に
    介挿された延長増幅器であることを特徴とする請求項5
    に記載の双方向CATVシステム。
  7. 【請求項7】 前記増幅器は、加入者宅に近い分配線よ
    り上流の伝送線に介挿されていることを特徴とする請求
    項5に記載の双方向CATVシステム。
  8. 【請求項8】 前記CATV側無線装置は、前記双方向
    CATV網を伝送する信号を増幅する増幅器に対して別
    設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載の双方向CATVシステム。
  9. 【請求項9】 双方向CATVサービスの提供を受ける
    ことが許可された加入者端末を識別するための識別子に
    関するテーブルを記憶する記憶手段と、前記双方向CA
    TV網を伝送する信号に含まれる識別子を監視する監視
    手段と、前記テーブルと前記監視手段の監視結果とを照
    合し、前記テーブルに当該識別子が含まれていない場
    合、許可されていない加入者端末が前記双方向CATV
    網に接続されていると判断する判断手段と、前記判断手
    段の判断結果を報知する報知手段とを備えることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の双方向CA
    TVシステム。
  10. 【請求項10】 加入者端末毎に前記CATV網と前記
    インターネットとの間のトラフィックがある時間を計測
    する計時手段と、前記計時手段の計時結果に応じて従量
    制の課金を行う課金手段とを備えることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれか一つに記載の双方向CATVシス
    テム。
  11. 【請求項11】 加入者が双方向CATVサービスを一
    時的に使用しない未使用期間を設定する設定手段と、 前記未使用期間に応じた料金を定額料金から控除する料
    金控除手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一
    つに記載の双方向CATVシステム。
  12. 【請求項12】 携帯無線端末交換網からの携帯無線通
    信用の上下方向の信号を伝送する双方向CATV網を有
    する双方向CATVシステムにおいて、 前記双方向CATV網に接続され、前記信号を無線伝送
    路により携帯無線端末装置との間で送受信するCATV
    側無線装置を備えることを特徴とする双方向CATVシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 上り方向および下り方向に信号を伝送
    する双方向CATV網に接続された加入者端末を有する
    双方向CATVシステムにおいて、 前記双方向CATV網に接続され、前記上り方向の信号
    を伝送する無線伝送路と、 前記双方向CATV網に接続され、前記下り方向の信号
    を伝送する有線伝送路と、 加入者宅に設置され、かつ前記加入者端末に接続され、
    前記無線伝送路および前記有線伝送路を介して前記信号
    を送受信する加入者側無線/有線装置と、 前記無線伝送路と前記有線伝送路との同期制御を行う同
    期制御手段と、 を備えることを特徴とする双方向CATVシステム。
  14. 【請求項14】 前記無線伝送路は、前記双方向CAT
    V網に接続され、前記信号を無線により伝送するCAT
    V側無線装置により形成されることを特徴とする請求項
    13に記載の双方向CATVシステム。
  15. 【請求項15】 双方向CATV網を伝送する双方向の
    信号を増幅する増幅器に内蔵されており、前記信号を無
    線伝送路を介して加入者宅に設置された加入者装置との
    間で送受信する送受信手段を備えることを特徴とするC
    ATV側無線装置。
  16. 【請求項16】 双方向CATV網に接続されており、
    前記双方向CATV網を伝送する双方向の信号を無線伝
    送路を介して加入者宅に設置された加入者装置との間で
    送受信する送受信手段を備えることを特徴とするCAT
    V側無線装置。
  17. 【請求項17】 双方向CATV網を伝送する信号を増
    幅する増幅器に内蔵され、前記信号を無線伝送路を介し
    て加入者宅に設置された加入者装置との間で送受信する
    CATV側無線装置により、加入者に対して双方向CA
    TVサービスを提供することを特徴とする双方向CAT
    Vサービス提供方法。
  18. 【請求項18】 双方向CATV網に接続されており、
    前記双方向CATV網を伝送する信号を無線伝送路を介
    して加入者宅に設置された加入者装置との間で送受信す
    るCATV側無線装置により、加入者に対して双方向C
    ATVサービスを提供することを特徴とする双方向CA
    TVサービス提供方法。
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