JP2001218123A - テレビジョンチューナの入力回路 - Google Patents

テレビジョンチューナの入力回路

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JP2001218123A
JP2001218123A JP2000024734A JP2000024734A JP2001218123A JP 2001218123 A JP2001218123 A JP 2001218123A JP 2000024734 A JP2000024734 A JP 2000024734A JP 2000024734 A JP2000024734 A JP 2000024734A JP 2001218123 A JP2001218123 A JP 2001218123A
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trap
tuning
channel
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Masaki Yamamoto
正喜 山本
Akira Yamamoto
亮 山本
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル1乃至チャンネル3を受信する特
のチャンネル6乃至チャンネル10による妨害を十分に
低減し、上記チャンネル以外のチャンネルを受信する場
合はトラップ回路による伝送ロスを少なくする。 【解決手段】 チャンネル1乃至チャンネル3を含む第
一の周波数バンド又はチャンネル6乃至チャンネル10
を含む第二の周波数バンドに同調するように切り替えら
れる同調回路3と、第一のトラップ回路4及び第二のト
ラップ回路5とを備え、同調回路3をチャンネル1乃至
チャンネル3に同調したときには第一のトラップ回路4
のトラップ周波数をチャンネル6乃至チャンネル10の
間の帯域内の第一の周波数に位置させ、第二のトラップ
回路5のトラップ周波数を第一の周波数から離間してチ
ャンネル6乃至チャンネル10の間の帯域内の第二の周
波数に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、国内仕様のCAT
Vシステムに使用して好適なテレビジョンチューナの入
力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョンチューナの入力回路
を図6に従って説明する。入力端51と出力端52との
間にはトラップ回路53と同調回路54とがカスケード
接続され、トラップ回路53は入力端51側、同調回路
54は出力端52側に設けられる。トラップ回路53は
コンデンサ55とインダクタンス素子56とからなる並
列共振回路によって構成され、インダクタンス素子56
は直流カットコンデンサ57を介してコンデンサ55に
並列接続される。また、トラップ回路53には第一のス
イッチダイオード58が並列接続される。
【0003】トラップ回路53はチャンネル1を受信し
たときのチャンネル6による妨害、チャンネル2を受信
したときのチャンネル8による妨害、チャンネル3を受
信したときのチャンネル10による妨害を低減するため
のものであり、この妨害は図示しない混合器において発
生する。そのため、トラップ回路53のトラップ周波
数、即ち並列共振回路の共振周波数を国内仕様の第6チ
ャンネルと第10チャンネルの間の周波数(例えば、チ
ャンネル8の映像搬送波周波数)となるように設定され
ている。
【0004】同調回路54は第一の周波数バンド(チャ
ンネル1からチャンネルM10までのローバンド)又は
それよりも周波数が高い第二の周波数バンド(チャンネ
ル4からチャンネルS16までのハイバンド)に同調可
能なように切り替えられる。そして、図示の通りに高周
波的に互いに直列に接続された四個のインダクタンス素
子59、60、61、62と、これらのインダクタンス
素子59乃至62の全体に対して高周波的に並列に接続
される第一のバラクタダイオード63と、第一の周波数
バンドに同調するときにオフとなり、第二の周波数バン
ドに同調するときにオンとなって二つのインダクタンス
素子60と61とを並列に接続する第二のスイッチダイ
オード64と等を有している。
【0005】また、第一のバラクタダイオード63のカ
ソードは同調電圧印加端子65に接続され、第一及び第
二のスイッチダイオード58、64の各カソードは第一
の端子66に接続され、各アノードは第二の端子67に
接続される。同調回路54と出力端子52との間には第
二のバラクタダイオード68と結合コンデンサ69とが
直列に接続され、出力端子52には高周波増幅器(図示
せず)が接続される。第二のバラクタダイオード68の
カソードも同調電圧印加端子65に接続される。図7に
おけるその他のコンデンサは全て直流カットコンデンサ
である。
【0006】以上の構成において、第一の端子66に切
替電圧が印加されると、第一及び第二のスイッチダイオ
ード58、64は共にオフ状態となる。この結果、トラ
ップ回路53が有効となり、チャンネル6乃至チャンネ
ル10の間に設定されたトラップ周波数で減衰する特性
が得られる。また、同調回路54は第一の周波数バンド
に同調可能となり、その同調周波数は同調電圧印加端子
65に印加される同調電圧によって変えられる。
【0007】一方、第二の端子67に切替電圧が印加さ
れると、第一及び第二のスイッチダイオード58、64
は共にオン状態となる。この結果、トラップ回路53が
無効となり、同調回路54は、第二の周波数バンドに同
調可能となる。同調周波数は同調電圧印加端子65に印
加される同調電圧によって変えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成におけるトラ
ップ回路53のトラップ周波数は、一例としてチャンネ
ル8の周波数に合わせているので、例えば、出力端子5
2における伝送特性は図7のカーブAに示すように、チ
ャンネル8の周波数では十分に減衰するがチャンネル6
及びチャンネル10の周波数では十分に減衰しない。従
って、チャンネル1又はチャンネル3を受信する場合は
それぞれチャンネル6又はチャンネル10による妨害が
十分に低減されない。
【0009】また、第一の周波数バンドの最高周波数の
チャンネル(この場合はチャンネルM10)を受信した
ときの伝送特性は、トラップ周波数が相対的に近づくた
めに、図7のカーブBに示すように、最高チャンネルに
おける伝送ロス(R)が増加し、利得の低下とNFの悪
化が問題となる。
【0010】そこで、本発明は、チャンネル1乃至チャ
ンネル3を受信するときのチャンネル6乃至チャンネル
10の信号による妨害を十分に低減し、上記チャンネル
以外のチャンネルを受信する場合はトラップ回路による
伝送ロスを少なくすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のテレビジョンチューナの入力回路は、日本
国仕様の少なくともチャンネル1乃至チャンネル3を含
む第一の周波数バンド又は少なくともチャンネル6乃至
チャンネル10を含む第二の周波数バンドに同調するよ
うに切り替えられる同調回路と、前記同調回路にカスケ
ード接続された第一のトラップ回路及び第二のトラップ
回路とを備え、前記同調回路を前記チャンネル1乃至前
記チャンネル3に同調したときには前記第一のトラップ
回路のトラップ周波数を前記チャンネル6乃至チャンネ
ル10の間の帯域内の第一の周波数に位置させ、前記第
二のトラップ回路のトラップ周波数を前記第一の周波数
から離間して前記チャンネル6乃至チャンネル10の間
の帯域内の第二の周波数に位置させた。
【0012】また、前記同調回路を前記第一の周波数バ
ンドにおける前記チャンネル1乃至チャンネル3以外の
チャンネルに同調したときには前記第一のトラップ回路
のトラップ周波数を前記第一の周波数よりも高い第三の
周波数とし、前記第二のトラップ回路のトラップ動作を
不能にした。
【0013】また、前記第三の周波数を前記第一の周波
数バンドにおける最高周波数のチャンネルに対応するイ
メージ周波数の近傍に位置させた。
【0014】また、前記同調回路を前記第二の周波数バ
ンドに同調したときには前記第一のトラップ回路のトラ
ップ動作と前記第二のトラップ回路のトラップ動作とを
不能にした。
【0015】また、前記第一のトラップ回路はその両端
間に接続されたバラクタダイオードを有する並列共振回
路から構成されると共に信号経路に直列に挿入され、前
記並列共振回路は前記バラクタに第一の逆バイアス電圧
を印加したときに前記第一の周波数に共振すると共に前
記第一の逆バイアス電圧よりも大きい第二の逆バイアス
電圧を印加したときに前記第三の周波数に共振するよう
に構成され、前記第二のトラップ回路は前記第二の周波
数に共振する直列共振回路と前記直列共振回路に直列に
接続されたスイッチトランジスタとから構成されると共
に信号経路とグランドとの間に接続され、前記同調回路
を前記チャンネル1乃至チャンネル3に同調するときに
は前記バラクタダイオードに前記第一の逆バイアス電圧
を印加すると共に前記スイッチトランジスタをオンさ
せ、前記同調回路を前記チャンネル1乃至チャンネル3
以外の前記第一の周波数バンドに同調するときには前記
バラクタダイオードに前記第二の逆バイアス電圧を印加
すると共に前記スイッチトランジスタをオフさせ、前記
同調回路を前記第二の周波数バンドに同調するときには
前記バラクタダイオードに順方向電圧を印加すると共に
前記スイッチトランジスタをオフにした。
【0016】また、前記同調回路を前記第一の周波数バ
ンドに切り替えるためのバンド切替電圧を印加する第一
の端子と、前記同調回路を前記第二の周波数バンドに切
り替えるためのバンド切替電圧を印加する第二の端子
と、前記スイッチトランジスタをオンするための電圧を
印加する第三の端子をとを有し、前記バラクタダイオー
ドのカソードを前記第一の端子に直流的に接続すると共
に第一の抵抗を介して直流的に接地し、前記バラクタダ
イオードのアノードを前記第二の端子に直流的に接続す
ると共に第二の抵抗を介して直流的に接地し、前記バラ
クタダイオードのアノードと前記第三の端子との間に第
三の抵抗とダイオードとを直列に介して接続し、前記バ
ラクタダイオードのPN接合の方向と前記ダイオードの
PN接合の方向とを互いに同じにした。
【0017】また、前記同調回路は同調インダクタンス
素子と、前記バンド切替電圧によってオン又はオフに切
り替えられると共に前記同調インダクタンス素子のイン
ダクタンス値を切り替えるスイッチダイオードと、前記
スイッチダイオードのカソードを直流的に接地する第一
の接地抵抗と、前記スイッチダイオードのアノードを直
流的に接地する第二の接地抵抗とを有し、前記バラクタ
ダイオードのカソードを前記同調インダクタンス素子を
介して前記第一の端子に接続し、前記第一の抵抗を前記
第一の接地抵抗とし、前記第二の抵抗を前記第二の接地
抵抗とした。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明のテレビジョンチュー
ナの入力回路を図面に従って説明する。図1は本発明の
テレビジョンチューナの入力回路の構成を示す回路図、
図2は本発明のテレビジョンチューナの入力回路の第一
の周波数バンドにおける等価回路図、図3は本発明のテ
レビジョンチューナの入力回路の伝送特性図、図4は本
発明のテレビジョンチューナの入力回路の第一の周波数
バンドにおける他の等価回路図、図5は本発明のテレビ
ジョンチューナの入力回路の第二の周波数バンドにおけ
る等価回路図を示す。
【0019】先ず、図1において、入力端1と出力端2
との間には同調回路3と第一のトラップ回路4と第二の
トラップ回路5とがカスケード接続され、第二のトラッ
プ回路5が入力端1側、同調回路3が出力端2側に設け
られ、第一のトラップ回路4は同調回路3と第二のトラ
ップ回路5との間に設けられる。なお、同調回路3と第
一のトラップ回路4と第二のトラップ回路5とのカスケ
ード接続順序は上記の通りに限られることはない。
【0020】同調回路3は二つの周波数バンドに同調可
能なように切り替えられる構成を有している。一例とし
て、第一の周波数バンドは国内仕様のCATVシステム
のチャンネル1(映像搬送波周波数が91.25MH
z)からチャンネルM10(映像搬送波周波数が16
5.25MHz)までのローバンドであり、第二の周波
数バンドは第一の周波数バンドよりも高い、チャンネル
4(映像搬送波周波数が171.25MHz)からチャ
ンネルS16(映像搬送波周波数が313.25MH
z)までのハイバンドである。
【0021】そして、図示の通りに高周波的に互いに直
列に接続された四個の同調用インダクタンス素子6、
7、8、9と、これらのインダクタンス素子6乃至9の
全体に対して高周波的に並列に接続される同調用バラク
タダイオード10と、第一の周波数バンドに同調すると
きにオフとなり、第二の周波数バンドに同調するときに
オンとなって二つのインダクタンス素子7と8とを並列
に接続して同調周波数に寄与するインダクタンス値を切
り替えるスイッチダイオード11と等を有している。イ
ンダクタンス素子9の一端は高周波的に接地されてい
る。
【0022】スイッチダイオード11のカソードはイン
ダクタンス素子7、8、9を介して第一の端子12に接
続され、さらに、インダクタンス素子7、8、9と第一
の抵抗13とを直列に介して接地される。また、アノー
ドは第二の端子14に接続されると共に、第二の抵抗1
5を介して接地される。従って、第一の抵抗13はスイ
ッチダイオード11のカソードを直流的に接地する第一
の接地抵抗となり、第二の抵抗15はスイッチダイオー
ド11のアノードを直流的に接地する第二の接地抵抗と
なる。さらに、同調用バラクタダイオード10のアノー
ドは直流的に接地され、カソードは高周波的に接地され
ると共に同調電圧印加端子16に接続される。
【0023】第一の端子12には同調回路3を第一の周
波数バンドに同調可能なように切り替えるためのバンド
切替電圧(例えば、5ボルト)が印加され、第二の端子
114には同調回路3を第二の周波数バンドに同調可能
なように切り替えるためのバンド切替電圧(例えば、5
ボルト)が印加される。
【0024】同調回路3と出力端子2との間には結合用
バラクタダイオード17と結合コンデンサ18とが直列
に接続され、出力端子2には高周波増幅器(図示せず)
が接続される。結合用バラクタダイオード17のアノー
ドは直流的に接地され、カソードも同調電圧印加端子1
6に接続される。図7におけるその他のコンデンサは全
て直流カットコンデンサである。
【0025】第一のトラップ回路4はバラクタダイオー
ド21とコンデンサ22とインダクタンス素子23とが
互いに並列に接続されて並列共振回路を構成し、信号経
路に直列に挿入され、その共振周波数はバラクタダイオ
ード21に印加される逆バイアス電圧によって変化する
ようになっている。インダクタンス素子23は直流カッ
トコンデンサ24を介してバラクタダイオード21及び
コンデンサ22に並列に接続される。
【0026】そして、バラクタダイオード21のカソー
ドはインダクタンス素子7と8との接続点に接続され
て、インダクタンス素子8、9を直列に介して第一の端
子12に接続されると共に、インダクタンス素子8、9
と第一の抵抗13とを直列に介して接地される。また、
アノードは第二の端子14に接続されると共に、第二の
抵抗15を介して接地され、さらに、第三の抵抗25と
逆流防止用ダイオード26を直列に介して第三の端子2
7に接続される。逆流防止用ダイオード26のPN接合
の方向はバラクタダイオード21のPN接合の方向と同
じとなっている。第三の端子27には同調回路3をチャ
ンネル1乃至チャンネル3に同調させるときにだけ電圧
(例えば、5ボルト)が印加される。
【0027】ここで、第一のトラップ回路4の共振周波
数、即ち、トラップ周波数は第一の端子12及び第二の
端子14に印加されるバンド切替電圧と第三の端子27
に印加される電圧とによって決まるが、同調回路3をチ
ャンネル1乃至チャンネル3に同調させる場合には第一
の端子12と第三の端子27に電圧が印加されてバラク
タダイオード21のアノードとカソード間には第一の逆
バイアス電圧が印加され、チャンネル1乃至チャンネル
3以外の第一の周波数バンドでは第一の端子12にのみ
電圧が印加されてバラクタダイオード21には第二の逆
バイアス電圧が印加される。第二の逆バイアス電圧は第
一の逆バイアス電圧よりも大きくなる。
【0028】そして、第一の逆バイアス電圧のときのト
ラップ周波数は、チャンネル6からチャンネル10まで
の帯域における高域側、例えばチャンネル10の周波数
の近傍の第一の周波数となるように設定し、第二の逆バ
イアス電圧のときのトラップ周波数は、チャンネル10
の周波数よりも高くし、例えば第一の周波数バンドにお
ける最高チャンネル(実施例ではチャンネルM10)に
対応するイメージ周波数の近傍(約280MHzとな
り、チャンネルS10の周波数の近傍となる)の第三の
周波数となるように設定しておく。
【0029】第二のトラップ回路5はインダクタンス素
子31とコンデンサ32とからなる直列共振回路とこの
直列共振回路に直列に接続されたスイッチトランジスタ
33とから構成され、信号経路とグランドとの間に接続
される。そして、スイッチトランジスタ33のベースは
第三の端子27に接続される。第二のトラップ回路5の
共振周波数、即ちトラップ周波数は、チャンネル6から
チャンネル10までの帯域における低域側、例えばチャ
ンネル6の周波数の近傍の第二の周波数に設定して第一
の周波数から離間する。
【0030】以上の構成において、第一の端子12にバ
ンド切替電圧が印加されると、スイッチダイオード11
がオフ状態となる。この結果、同調回路3は第一の周波
数バンドに同調可能となり、その同調周波数は同調電圧
印加端子16に印加される同調電圧によって変えられ
る。そして、チャンネル1乃至チャンネル3に同調させ
るときには第三の端子27にも電圧が印加されるのでバ
ラクタダイオード21には第一の学バイアス電圧が印加
される。また、スイッチトランジスタ33がオンとなっ
て第二のトラップ回路5が有効に動作し、入力回路の等
価回路は図2に示した通りとなる。従って、伝送特性は
図3のカーブAに示すように第一のトラップ回路4及び
第二のトラップ回路5によってチャンネル6乃至チャン
ネル10の広い帯域にわたって減衰する特性が得られ、
これらのチャンネルの信号による妨害を低減できる。
【0031】また、チャンネル1乃至チャンネル3以外
のチャンネルに同調する場合は第三の端子27には電圧
が印加されないので、バラクタダイオード21には第二
の逆バイアス電圧が印加され、スイッチトランジスタ3
3はオフとなる。従って、第二のトラップ回路5はその
動作が不能となって、等価回路は図4に示すようにな
る。また、伝送特性は図3のカーブBで示すように、第
一のトラップ回路4によるトラップ周波数は第三の周波
数に高く移動し、第一の周波数バンドの最高周波数のチ
ャンネルに同調したときにも伝送ロスが少なくなる。ま
た、イメージ妨害も受けにくくなる。
【0032】一方、第二の端子14にバンド切替電圧が
印加されると、スイッチダイオード11とバラクタダイ
オード21とには順方向の電圧が印加されてオンし、同
調回路3は第二の周波数バンドに同調すると共に第一の
トラップ回路4はその動作が不能となる。このとき、第
二の端子14に印加されたバンド切替電圧は逆流防止用
ダイオード26のためにスイッチトランジスタ33のベ
ースには印加されないので第二のトラップ回路5の動作
も不能となり、等価回路は図5に示すようになる。同調
周波数は同調電圧印加端子16に印加される同調電圧に
よって変えられる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のテレビジョンチ
ューナの入力回路は、チャンネル1乃至チャンネル3を
含む第一の周波数バンド又はチャンネル6乃至チャンネ
ル10を含む第二の周波数バンドに同調するように切り
替えられる同調回路と、第一のトラップ回路及び第二の
トラップ回路とを備え、同調回路をチャンネル1乃至チ
ャンネル3に同調したときには第一のトラップ回路のト
ラップ周波数をチャンネル6乃至チャンネル10の間の
帯域内の第一の周波数に位置させ、第二のトラップ回路
のトラップ周波数を第一の周波数から離間してチャンネ
ル6乃至チャンネル10の間の帯域内の第二の周波数に
位置させたので、チャンネル6からチャンネル10まで
の広い帯域の信号を減衰できる。これによって、チャン
ネル1乃至チャンネル3の受信に対する妨害を低減でき
る。
【0034】また、同調回路を第一の周波数バンドにお
けるチャンネル1乃至チャンネル3以外のチャンネルに
同調したときには第一のトラップ回路のトラップ周波数
を第一の周波数よりも高い第三の周波数とし、第二のト
ラップ回路のトラップ動作を不能にしたので、第一の周
波数バンドにおける最高周波数のチャンネルを受信する
場合でも第一のトラップ回路の影響が無くなって伝送ロ
スが少なくなり、利得の低下やNFの悪化も無くなる。
【0035】また、第三の周波数を第一の周波数バンド
における最高周波数のチャンネルに対応するイメージ周
波数の近傍に位置させたので、最高チャンネルのみなら
ず他のチャンネルに対してもイメージ妨害の低減を図る
ことが出来る。
【0036】また、同調回路を第二の周波数バンドに同
調したときには第一のトラップ回路のトラップ動作と第
二のトラップ回路のトラップ動作とを不能にしたので、
第二の周波数バンドのいずれのチャンネルを受信した場
合でも二つのトラップ回路の影響を受けることはない。
【0037】また、第一のトラップ回路はその両端間に
接続されたバラクタダイオードを有する並列共振回路か
ら構成され、また、バラクタに第一の逆バイアス電圧を
印加したときに第一の周波数に共振すると共に第二の逆
バイアス電圧を印加したときに第三の周波数に共振する
ように構成され、第二のトラップ回路は第二の周波数に
共振する直列共振回路とスイッチトランジスタとから構
成され、同調回路をチャンネル1乃至チャンネル3に同
調するときにはバラクタダイオードに第一の逆バイアス
電圧を印加すると共にスイッチトランジスタをオンさ
せ、同調回路をチャンネル1乃至チャンネル3以外に同
調するときにはバラクタダイオードに第二の逆バイアス
電圧を印加すると共にスイッチトランジスタをオフさ
せ、同調回路を第二の周波数バンドに同調するときには
バラクタダイオードに順方向電圧を印加すると共にスイ
ッチトランジスタをオフにしたので、第一のトラップ回
路のトラップ周波数の切替が簡単になると共に、第一の
トラップ回路と第二のトラップ回路とのトラップ動作を
簡単に動作不能に切り替えられる。
【0038】また、第一の周波数バンドに切り替えるた
めの第一の端子と、第二の周波数バンドに切り替えるた
めの第二の端子と、スイッチトランジスタをオンするた
めの第三の端子をとを有し、バラクタダイオードのカソ
ードを第一の端子に直流的に接続すると共に第一の抵抗
を介して直流的に接地し、バラクタダイオードのアノー
ドを第二の端子に直流的に接続すると共に第二の抵抗を
介して直流的に接地し、バラクタダイオードのアノード
と第三の端子との間に第三の抵抗とダイオードとを直列
に介して接続し、バラクタダイオードのPN接合の方向
と前記ダイオードのPN接合の方向とを互いに同じにし
たので、第一の抵抗乃至第三の抵抗の抵抗値設定によっ
てバラクタダイオードに印加する第一の逆バイアス電圧
及び第二の逆バイアス電圧を異ならせることが出来る。
また、第二の周波数バンドに同調するときにはダイオー
ドが逆流防止の役目を果たすので、スイッチトランジス
タがオンすることはない。
【0039】また、同調回路は同調インダクタンス素子
と、そのインダクタンス値を切り替えるスイッチダイオ
ードと、スイッチダイオードのカソードを直流的に接地
する第一の接地抵抗と、スイッチダイオードのアノード
を直流的に接地する第二の接地抵抗とを有し、バラクタ
ダイオードのカソードを同調インダクタンス素子を介し
て第一の端子に接続し、第一の抵抗を第一の接地抵抗と
し、第二の抵抗を第二の接地抵抗としたので、同調回路
を構成するこれらの回路素子を使用してバラクタダイオ
ードに電圧を印加できる。従って、構成が簡素化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の構
成を示す回路図である。
【図2】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の第
一の周波数バンドにおける等価回路図である。
【図3】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の伝
送特性図である。
【図4】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の第
一の周波数バンドにおける他の等価回路図である。
【図5】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の第
二の周波数バンドにおける等価回路図である。
【図6】従来のテレビジョンチューナの入力回路の構成
を示す回路図である。
【図7】従来のテレビジョンチューナの入力回路の伝送
特性図である。
【符号の説明】
1 入力端 2 出力端 3 同調回路 4 第一のトラップ回路 5 第二のトラップ回路 6、7、8、9 同調インダクタンス素子 10 同調用バラクタダイオード 11 スイッチダイオード 12 第一の端子 13 第一の抵抗(第一の接地抵抗) 14 第二の端子 15 第二の抵抗(第二の接地抵抗) 16 同調電圧印加端子 17 結合用バラクタダイオード 18 結合コンデンサ 21 バラクタダイオード 22 コンデンサ 23 インダクタンス素子 24 直流カットコンデンサ 25 第三の抵抗 26 逆流防止用ダイオード 27 第三の端子 31 インダクタンス素子 32 コンデンサ 33 スイッチトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 15/02 H04B 15/02 Fターム(参考) 5C025 AA25 DA10 5J103 AA07 CB05 DA00 DA02 DA41 EA00 EA03 EA05 EA08 5K052 BB03 DD00 DD09 FF04 GG11 GG21 GG31 5K062 AA06 AB02 AC05 BA00 BB00 BB03 BB09 BB13 BC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本国仕様の少なくともチャンネル1乃
    至チャンネル3を含む第一の周波数バンド又は少なくと
    もチャンネル6乃至チャンネル10を含む第二の周波数
    バンドに同調するように切り替えられる同調回路と、前
    記同調回路にカスケード接続された第一のトラップ回路
    及び第二のトラップ回路とを備え、前記同調回路を前記
    チャンネル1乃至前記チャンネル3に同調したときには
    前記第一のトラップ回路のトラップ周波数を前記チャン
    ネル6乃至チャンネル10の間の帯域内の第一の周波数
    に位置させ、前記第二のトラップ回路のトラップ周波数
    を前記第一の周波数から離間して前記チャンネル6乃至
    チャンネル10の間の帯域内の第二の周波数に位置させ
    たことを特徴とするテレビジョンチューナの入力回路。
  2. 【請求項2】 前記同調回路を前記第一の周波数バンド
    における前記チャンネル1乃至チャンネル3以外のチャ
    ンネルに同調したときには前記第一のトラップ回路のト
    ラップ周波数を前記第一の周波数よりも高い第三の周波
    数とし、前記第二のトラップ回路のトラップ動作を不能
    にしたことを特徴とする請求項1記載のテレビジョンチ
    ューナの入力回路。
  3. 【請求項3】 前記第三の周波数を前記第一の周波数バ
    ンドにおける最高周波数のチャンネルに対応するイメー
    ジ周波数の近傍に位置させたことを特徴とする請求項2
    記載のテレビジョンチューナの入力回路。
  4. 【請求項4】 前記同調回路を前記第二の周波数バンド
    に同調したときには前記第一のトラップ回路のトラップ
    動作と前記第二のトラップ回路のトラップ動作とを不能
    にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のテ
    レビジョンチューナの入力回路。
  5. 【請求項5】 前記第一のトラップ回路はその両端間に
    接続されたバラクタダイオードを有する並列共振回路か
    ら構成されると共に信号経路に直列に挿入され、前記並
    列共振回路は前記バラクタに第一の逆バイアス電圧を印
    加したときに前記第一の周波数に共振すると共に前記第
    一の逆バイアス電圧よりも大きい第二の逆バイアス電圧
    を印加したときに前記第三の周波数に共振するように構
    成され、前記第二のトラップ回路は前記第二の周波数に
    共振する直列共振回路と前記直列共振回路に直列に接続
    されたスイッチトランジスタとから構成されると共に信
    号経路とグランドとの間に接続され、前記同調回路を前
    記チャンネル1乃至チャンネル3に同調するときには前
    記バラクタダイオードに前記第一の逆バイアス電圧を印
    加すると共に前記スイッチトランジスタをオンさせ、前
    記同調回路を前記チャンネル1乃至チャンネル3以外の
    前記第一の周波数バンドに同調するときには前記バラク
    タダイオードに前記第二の逆バイアス電圧を印加すると
    共に前記スイッチトランジスタをオフさせ、前記同調回
    路を前記第二の周波数バンドに同調するときには前記バ
    ラクタダイオードに順方向電圧を印加すると共に前記ス
    イッチトランジスタをオフにしたことを特徴とする請求
    項4記載のテレビジョンチューナの入力回路。
  6. 【請求項6】 前記同調回路を前記第一の周波数バンド
    に切り替えるためのバンド切替電圧を印加する第一の端
    子と、前記同調回路を前記第二の周波数バンドに切り替
    えるためのバンド切替電圧を印加する第二の端子と、前
    記スイッチトランジスタをオンするための電圧を印加す
    る第三の端子をとを有し、前記バラクタダイオードのカ
    ソードを前記第一の端子に直流的に接続すると共に第一
    の抵抗を介して直流的に接地し、前記バラクタダイオー
    ドのアノードを前記第二の端子に直流的に接続すると共
    に第二の抵抗を介して直流的に接地し、前記バラクタダ
    イオードのアノードと前記第三の端子との間に第三の抵
    抗とダイオードとを直列に介して接続し、前記バラクタ
    ダイオードのPN接合の方向と前記ダイオードのPN接
    合の方向とを互いに同じにしたことを特徴とする請求項
    5記載のテレビジョンチューナの入力回路。
  7. 【請求項7】 前記同調回路は同調インダクタンス素子
    と、前記バンド切替電圧によってオン又はオフに切り替
    えられると共に前記同調インダクタンス素子のインダク
    タンス値を切り替えるスイッチダイオードと、前記スイ
    ッチダイオードのカソードを直流的に接地する第一の接
    地抵抗と、前記スイッチダイオードのアノードを直流的
    に接地する第二の接地抵抗とを有し、前記バラクタダイ
    オードのカソードを前記同調インダクタンス素子を介し
    て前記第一の端子に接続し、前記第一の抵抗を前記第一
    の接地抵抗とし、前記第二の抵抗を前記第二の接地抵抗
    としたことを特徴とする請求項6記載のテレビジョンチ
    ューナの入力回路。
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