JP2001217361A - 放熱材及びそれを用いた半導体装置及び電子装置 - Google Patents
放熱材及びそれを用いた半導体装置及び電子装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体チップ、または半導体装置の接続部分が
配線基板から外れるのを防止すること。 【解決手段】半導体装置または電子装置に設けられ、そ
の半導体装置または電子装置で発生する熱を外部に放出
する放熱材において、熱伝導性に優れた放熱部材と、そ
の放熱部材と半導体装置または電子装置との接着、及び
その両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応力緩衝材
(エラストマ)とを備える。
配線基板から外れるのを防止すること。 【解決手段】半導体装置または電子装置に設けられ、そ
の半導体装置または電子装置で発生する熱を外部に放出
する放熱材において、熱伝導性に優れた放熱部材と、そ
の放熱部材と半導体装置または電子装置との接着、及び
その両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応力緩衝材
(エラストマ)とを備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱材及びそれを
用いた半導体装置及び電子装置に適用して有効な技術に
関するものである。
用いた半導体装置及び電子装置に適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の放熱材の構成を説明する
ための図であり、図5(a)は立体図、図5(b)は図
5(a)に示すA−A線で切った断面図である。
ための図であり、図5(a)は立体図、図5(b)は図
5(a)に示すA−A線で切った断面図である。
【0003】従来の半導体装置、または電子装置は、回
路素子の動作によって発生する熱を効率的に外に排出す
るために、図5に示す放熱材1を取り付けた構造になっ
ている。
路素子の動作によって発生する熱を効率的に外に排出す
るために、図5に示す放熱材1を取り付けた構造になっ
ている。
【0004】この従来の放熱材1は、図5に示すよう
に、アルミ等の熱伝導率が高い放熱部材2と、その放熱
部材2と他の半導体装置または電子装置と接着するため
の接着剤3の層とから構成される。従来、この接着剤3
には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いていた。
に、アルミ等の熱伝導率が高い放熱部材2と、その放熱
部材2と他の半導体装置または電子装置と接着するため
の接着剤3の層とから構成される。従来、この接着剤3
には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いていた。
【0005】従来の半導体装置においては、この放熱材
1をパッケージ(封止樹脂)の上から貼り付ける構造に
なっいる。また、電子装置においては、配線基板(マザ
ーボード)の半導体装置搭載面の反対面に放熱材1を貼
り付けて電子装置全体の裏面から放熱する構造となって
いる。
1をパッケージ(封止樹脂)の上から貼り付ける構造に
なっいる。また、電子装置においては、配線基板(マザ
ーボード)の半導体装置搭載面の反対面に放熱材1を貼
り付けて電子装置全体の裏面から放熱する構造となって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放熱材1は、上
述したように、半導体装置または、電子装置上に接着剤
3を介して接着される。
述したように、半導体装置または、電子装置上に接着剤
3を介して接着される。
【0007】しかし、近年の半導体装置、または電子装
置は回路素子の集積度の向上により、熱をより多く発生
し、装置内の温度が高くなってきている。
置は回路素子の集積度の向上により、熱をより多く発生
し、装置内の温度が高くなってきている。
【0008】このように、半導体装置、または電子装置
内が高温になってくると、従来の放熱材1では、半導体
チップまたは配線基板と、放熱部材2の熱膨張係数の差
に基因して電子装置全体の熱変形を伴なうため、搭載さ
れている半導体チップ、または半導体装置に応力が加わ
って接続部分が配線基板から外れたり、または放熱部材
2が剥がれたりすることが生じる問題点があった。
内が高温になってくると、従来の放熱材1では、半導体
チップまたは配線基板と、放熱部材2の熱膨張係数の差
に基因して電子装置全体の熱変形を伴なうため、搭載さ
れている半導体チップ、または半導体装置に応力が加わ
って接続部分が配線基板から外れたり、または放熱部材
2が剥がれたりすることが生じる問題点があった。
【0009】本発明の上記問題点を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、半導体チップ、または半
導体装置にかかる応力を軽減し、半導体チップ、または
半導体装置の接続部分が配線基板から外れるのを防止す
ることが可能な技術を提供することにある。
れたものであり、その目的は、半導体チップ、または半
導体装置にかかる応力を軽減し、半導体チップ、または
半導体装置の接続部分が配線基板から外れるのを防止す
ることが可能な技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明において開示され
る発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれ
ば、下記のとおりである。
る発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれ
ば、下記のとおりである。
【0011】(1)半導体装置または電子装置に設けら
れ、その半導体装置または電子装置で発生する熱を外部
に放出する放熱材において、熱伝導性に優れた放熱部材
と、その放熱部材と半導体装置または電子装置との接
着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応
力緩衝材(エラストマ)とを備えたことを特徴とする。
れ、その半導体装置または電子装置で発生する熱を外部
に放出する放熱材において、熱伝導性に優れた放熱部材
と、その放熱部材と半導体装置または電子装置との接
着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応
力緩衝材(エラストマ)とを備えたことを特徴とする。
【0012】(2)(1)の放熱材において、前記放熱
部材は、熱伝導率が高い金属部材、セラミック部材、ま
たはハイブリット部材であること特徴とする。
部材は、熱伝導率が高い金属部材、セラミック部材、ま
たはハイブリット部材であること特徴とする。
【0013】(3)(1)または(2)のいずれか1つ
の放熱材において、前記応力緩衝材に熱伝導性が大きく
なる物質を混入したことを特徴とする。
の放熱材において、前記応力緩衝材に熱伝導性が大きく
なる物質を混入したことを特徴とする。
【0014】(4)(1)乃至(3)のいずれか1つの
放熱材において、前記応力緩衝材は、150℃における
弾性率が100MPa 以下である第1の条件、常温におけ
る弾性率が1000MPa 以下である第2の条件、−65
℃における弾性率が3000MPa 以下である第3の条件
の少なくとも一つの条件を満足する材料であることを特
徴とする。
放熱材において、前記応力緩衝材は、150℃における
弾性率が100MPa 以下である第1の条件、常温におけ
る弾性率が1000MPa 以下である第2の条件、−65
℃における弾性率が3000MPa 以下である第3の条件
の少なくとも一つの条件を満足する材料であることを特
徴とする。
【0015】(5)絶縁基材に導電性材料で形成された
配線パターンが配設されてなる配線基板と、前記配線パ
ターンと電気的に接続される電極パッドを有する半導体
チップと、前記配線パターンに電気的に接続される外部
端子とを備えた半導体装置であって、熱伝導性が優れた
放熱部材と、その放熱部材と半導体装置または電子装置
との接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を
行う応力緩衝材(エラストマ)とからなる放熱材を前記
半導体チップの電極パッド形成面と反対の面に設けたこ
とを特徴とする。
配線パターンが配設されてなる配線基板と、前記配線パ
ターンと電気的に接続される電極パッドを有する半導体
チップと、前記配線パターンに電気的に接続される外部
端子とを備えた半導体装置であって、熱伝導性が優れた
放熱部材と、その放熱部材と半導体装置または電子装置
との接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を
行う応力緩衝材(エラストマ)とからなる放熱材を前記
半導体チップの電極パッド形成面と反対の面に設けたこ
とを特徴とする。
【0016】(6)(5)の半導体装置において、前記
応力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入したこと
を特徴とする。
応力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入したこと
を特徴とする。
【0017】(7)他の電子装置と電気的に接続する外
部端子を含む配線パターンが形成された配線基板に半導
体装置を搭載してなる電子装置において、熱伝導性に優
れた放熱部材と、その放熱部材と半導体装置または電子
装置との接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩
衝を行う応力緩衝材(エラストマ)とからなる放熱材
を、前記配線基板の半導体装置搭載面と反対の面に設け
たことを特徴とする。
部端子を含む配線パターンが形成された配線基板に半導
体装置を搭載してなる電子装置において、熱伝導性に優
れた放熱部材と、その放熱部材と半導体装置または電子
装置との接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩
衝を行う応力緩衝材(エラストマ)とからなる放熱材
を、前記配線基板の半導体装置搭載面と反対の面に設け
たことを特徴とする。
【0018】(8)(7)の電子装置において、前記応
力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入したことを
特徴とする。
力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入したことを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放熱材について図
面を用いて詳細に説明する。
面を用いて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態にかかる放熱
材の構成を説明するための図であり、図1(a)は立体
図、図1(b)は図1(a)に示すA−A線で切った断
面図である。
材の構成を説明するための図であり、図1(a)は立体
図、図1(b)は図1(a)に示すA−A線で切った断
面図である。
【0021】図1に示すように、本実施形態の放熱材1
は、熱伝導性に優れた(熱伝導率が高い)放熱部材2
と、その放熱部材2と他の半導体装置または電子装置と
の接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行
う応力緩衝材(エラストマ)4と、を貼り合わせた構成
をとる。
は、熱伝導性に優れた(熱伝導率が高い)放熱部材2
と、その放熱部材2と他の半導体装置または電子装置と
の接着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行
う応力緩衝材(エラストマ)4と、を貼り合わせた構成
をとる。
【0022】この放熱部材2には、アルミニウム、銅、
または42アロイ等の金属板や、アルミナまたはシリコ
ンカーバイト等のセラミック板や、銅粉末を混入した塩
化ビニール等のハイブリッド板などの熱導電性が高く、
加工しやすい材料を用いる。また、半導体チップと熱膨
張係数が近い値を有するモリブデンの粉末と他の金属粉
末とを合わせて固めたものを用いてもよい。
または42アロイ等の金属板や、アルミナまたはシリコ
ンカーバイト等のセラミック板や、銅粉末を混入した塩
化ビニール等のハイブリッド板などの熱導電性が高く、
加工しやすい材料を用いる。また、半導体チップと熱膨
張係数が近い値を有するモリブデンの粉末と他の金属粉
末とを合わせて固めたものを用いてもよい。
【0023】なお、本実施形態では、放熱部材2として
平面な板を示しているが、本発明の放熱材1における放
熱部材2の形状はこれに限定されるものではない。例え
ば、放熱部材2の形状を、熱が逃げやすいように表面積
を大きくする加工を施したものにしても構わない。
平面な板を示しているが、本発明の放熱材1における放
熱部材2の形状はこれに限定されるものではない。例え
ば、放熱部材2の形状を、熱が逃げやすいように表面積
を大きくする加工を施したものにしても構わない。
【0024】また、エラストマ4には、多孔質構造のフ
ッ素樹脂、例えば、多孔質PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)等や、アクリル樹脂や、アクリルニトリル
樹脂配合のエポキシ樹脂などの変成エポキシ樹脂等を用
いる。
ッ素樹脂、例えば、多孔質PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)等や、アクリル樹脂や、アクリルニトリル
樹脂配合のエポキシ樹脂などの変成エポキシ樹脂等を用
いる。
【0025】さらに、低ガラス転移温度のエポキシ樹脂
(ガラス転移温度Tgが130℃程度の応力緩衝効果を
持ったエポキシ樹脂)を用いてもよい。
(ガラス転移温度Tgが130℃程度の応力緩衝効果を
持ったエポキシ樹脂)を用いてもよい。
【0026】なお、エラストマ4は、これに限定される
ものではなく、例えば、以下に示す条件を全て満たす材
料が最も好ましい。また、使用温度条件(例えば、高温
使用のみ、低温使用のみ等)が限定されるものであれ
ば、以下の全てを満たさなくてもその条件を部分的にで
も満たしている材料を用いることも可能である。
ものではなく、例えば、以下に示す条件を全て満たす材
料が最も好ましい。また、使用温度条件(例えば、高温
使用のみ、低温使用のみ等)が限定されるものであれ
ば、以下の全てを満たさなくてもその条件を部分的にで
も満たしている材料を用いることも可能である。
【0027】(1)150℃で弾性率が100MPa 以下
の材料 (2)常温で弾性率が1000MPa 以下の材料 (3)−65℃で弾性率が3000MPa 以下の材料 また、使用温度条件や、材料の厚さによっても応力の緩
衝能力が異なってくるため、エラストマ4としては、搭
載する半導体装置、または電子装置の使用温度条件にお
いて充分な応力緩衝を達成する材料であって、かつ応力
緩衝を達成するための厚さをより薄くできる材料を選択
することが理想である。
の材料 (2)常温で弾性率が1000MPa 以下の材料 (3)−65℃で弾性率が3000MPa 以下の材料 また、使用温度条件や、材料の厚さによっても応力の緩
衝能力が異なってくるため、エラストマ4としては、搭
載する半導体装置、または電子装置の使用温度条件にお
いて充分な応力緩衝を達成する材料であって、かつ応力
緩衝を達成するための厚さをより薄くできる材料を選択
することが理想である。
【0028】上記条件は、日本電子機械工業会規格の冷
熱サイクル耐久試験規格において、少なくとも500サ
イクルを達成するためのものである。
熱サイクル耐久試験規格において、少なくとも500サ
イクルを達成するためのものである。
【0029】なお、エラストマ4に多孔質PTFEを用
いる場合には、例えば図2(a)に示すように、多孔質
PTFE層41(厚さ50μm)と、半導体装置または
配線基板との接着を行うためのPTFE+エポキシ接着
剤層42(PTFEにBステージのエポキシ樹脂が含浸
されたもので、厚さ30μm)を多孔質PTFE層41
の上下に挟むように設けた3層構成にする。
いる場合には、例えば図2(a)に示すように、多孔質
PTFE層41(厚さ50μm)と、半導体装置または
配線基板との接着を行うためのPTFE+エポキシ接着
剤層42(PTFEにBステージのエポキシ樹脂が含浸
されたもので、厚さ30μm)を多孔質PTFE層41
の上下に挟むように設けた3層構成にする。
【0030】また、PTFE層41の代わりに、図2
(b)に示すように、PTFEに熱伝導性に優れたセラ
ミック粒子(例えば、窒化アルミ)を混入した高熱伝導
PTFE層43を設けた3層構造にしてもよい。
(b)に示すように、PTFEに熱伝導性に優れたセラ
ミック粒子(例えば、窒化アルミ)を混入した高熱伝導
PTFE層43を設けた3層構造にしてもよい。
【0031】なお、エラストマ4として、変成エポキシ
樹脂を用いる場合は、1層で構わない。
樹脂を用いる場合は、1層で構わない。
【0032】このように、放熱材1を放熱部材2に応力
緩衝材(エラストマ)4を貼り付けた2層構造にして半
導体装置または電子装置に貼り付けることにより、応力
緩衝材(エラストマ)4の層が半導体チップ、または配
線基板とに生じる熱応力を緩衝するため、半導体チッ
プ、または半導体装置にかかる応力を軽減し、半導体チ
ップ、または半導体装置の接続部分が配線基板から外れ
るのを防止することが可能となる。
緩衝材(エラストマ)4を貼り付けた2層構造にして半
導体装置または電子装置に貼り付けることにより、応力
緩衝材(エラストマ)4の層が半導体チップ、または配
線基板とに生じる熱応力を緩衝するため、半導体チッ
プ、または半導体装置にかかる応力を軽減し、半導体チ
ップ、または半導体装置の接続部分が配線基板から外れ
るのを防止することが可能となる。
【0033】また、同時に放熱部材2の撓みや反りを防
止できるので、放熱材1の変形及び剥がれを防止するこ
とが可能となる。
止できるので、放熱材1の変形及び剥がれを防止するこ
とが可能となる。
【0034】(実施例1)次に、本実施形態の放熱材1
を半導体装置に搭載した例について説明する。
を半導体装置に搭載した例について説明する。
【0035】図3は、本実施例1の半導体装置の構成を
説明するための図であり、図3(a)は上方から見た立
体図であり、図3(b)は図3(a)に示すA−A線で
切った断面図である。
説明するための図であり、図3(a)は上方から見た立
体図であり、図3(b)は図3(a)に示すA−A線で
切った断面図である。
【0036】図3に示すように、本実施例1の半導体装
置10は、外部電極12を有する半導体チップ(ベアチ
ップ)11と、その半導体チップ11の外部電極12と
接続されるボンディングワイヤ13と、配線パターン1
5を有し、半導体チップ11の回路素子形成面上に搭載
される絶縁基材14と、その配線パターン15と接続さ
れるソルダボール16と、各接続部分を封止する封止樹
脂17と、半導体チップ11の上部に搭載される放熱材
1とから構成される。
置10は、外部電極12を有する半導体チップ(ベアチ
ップ)11と、その半導体チップ11の外部電極12と
接続されるボンディングワイヤ13と、配線パターン1
5を有し、半導体チップ11の回路素子形成面上に搭載
される絶縁基材14と、その配線パターン15と接続さ
れるソルダボール16と、各接続部分を封止する封止樹
脂17と、半導体チップ11の上部に搭載される放熱材
1とから構成される。
【0037】この放熱材1を半導体装置10の半導体チ
ップ11上に貼り付けることにより、半導体装置から発
生する熱を効率よく逃がすことが可能となり、かつベア
チップ11の露出部分を保護をすることも可能となる。
ップ11上に貼り付けることにより、半導体装置から発
生する熱を効率よく逃がすことが可能となり、かつベア
チップ11の露出部分を保護をすることも可能となる。
【0038】なお、この放熱材1は、形状加工(例え
ば、個片加工)が自由なので、半導体装置10のパッケ
ージサイズ(半導体チップサイズ)に合わせて加工して
搭載することが可能である。
ば、個片加工)が自由なので、半導体装置10のパッケ
ージサイズ(半導体チップサイズ)に合わせて加工して
搭載することが可能である。
【0039】このように、半導体装置10上に搭載する
ことによって、半導体装置10に発生する熱により放熱
部材2と半導体チップとの間に生じる熱応力を放熱部材
2と一体のエラストマ4が緩衝するため(図1(b)参
照)、半導体チップ11にかかる応力を軽減し、半導体
チップ11の接続部分が配線パターン15から外れるの
を防止することが可能となる。
ことによって、半導体装置10に発生する熱により放熱
部材2と半導体チップとの間に生じる熱応力を放熱部材
2と一体のエラストマ4が緩衝するため(図1(b)参
照)、半導体チップ11にかかる応力を軽減し、半導体
チップ11の接続部分が配線パターン15から外れるの
を防止することが可能となる。
【0040】また、同時に放熱部材2の撓みや反りを防
止でき、放熱材1の変形及び剥がれを防止することが可
能となる。
止でき、放熱材1の変形及び剥がれを防止することが可
能となる。
【0041】また、本実施例1では、ベアチップを有す
る半導体装置について説明したが、半導体チップ11全
体がパッケ−ジングされた半導体装置にも同様に放熱材
1を搭載することが可能である。
る半導体装置について説明したが、半導体チップ11全
体がパッケ−ジングされた半導体装置にも同様に放熱材
1を搭載することが可能である。
【0042】この場合、パッケ−ジの封止樹脂に凸凹が
あっても、エラストマ4がその凸凹を吸収して接着する
ので、放熱材1の接着を強固にし、剥がれにくくする効
果がある。
あっても、エラストマ4がその凸凹を吸収して接着する
ので、放熱材1の接着を強固にし、剥がれにくくする効
果がある。
【0043】(実施例2)本実施例2では、放熱材1を
搭載した電子装置(ここでは、メモリモジュール)につ
いて説明する。
搭載した電子装置(ここでは、メモリモジュール)につ
いて説明する。
【0044】図4は、本実施例2のメモリモジュールの
構成を説明するための図であり、図4(a)は上方から
見た平面図であり、図4(b)は図4(a)に示すA−
A線で切った断面図である。
構成を説明するための図であり、図4(a)は上方から
見た平面図であり、図4(b)は図4(a)に示すA−
A線で切った断面図である。
【0045】図4に示すように、本実施例2のメモリモ
ジュール100は、他の電子装置と接続するための外部
端子を含む配線パターン30が形成されたポリイミド等
の配線基板20に半導体装置10を搭載した構成をと
り、配線基板20の半導体装置10を搭載しない面に放
熱材1を貼り付けた構成をとる。
ジュール100は、他の電子装置と接続するための外部
端子を含む配線パターン30が形成されたポリイミド等
の配線基板20に半導体装置10を搭載した構成をと
り、配線基板20の半導体装置10を搭載しない面に放
熱材1を貼り付けた構成をとる。
【0046】このように、メモリモジュール100の配
線基板20に搭載することによって、メモリモジュール
100に搭載された半導体装置10に発生する熱によ
り、放熱部材2と配線基板20との間に生じる熱応力を
エラストマ4が緩衝するため、半導体装置10にかかる
応力を軽減し、半導体装置10の接続部分が配線基板2
0から外れるのを防止することが可能となる。
線基板20に搭載することによって、メモリモジュール
100に搭載された半導体装置10に発生する熱によ
り、放熱部材2と配線基板20との間に生じる熱応力を
エラストマ4が緩衝するため、半導体装置10にかかる
応力を軽減し、半導体装置10の接続部分が配線基板2
0から外れるのを防止することが可能となる。
【0047】また、同時に放熱部材2の撓みや反りを防
止できるので、放熱材1の変形及び剥がれを防止するこ
とが可能となる。
止できるので、放熱材1の変形及び剥がれを防止するこ
とが可能となる。
【0048】この放熱材1は、上述したメモリモジュー
ル100だけでなく、特に、高い熱を発する半導体装置
を搭載するモジュール、例えば、CPUモジュール等に
有効である。
ル100だけでなく、特に、高い熱を発する半導体装置
を搭載するモジュール、例えば、CPUモジュール等に
有効である。
【0049】さらに、多孔質PTFE等のように、多孔
質の材料であれば、低誘電率を示し、信号伝送特性と高
周波絶縁特性に優れるため、特に、高周波信号を扱う電
子装置やラムバスメモリ等の高速メモリに搭載すると、
その動作の信頼性が向上する効果がある。
質の材料であれば、低誘電率を示し、信号伝送特性と高
周波絶縁特性に優れるため、特に、高周波信号を扱う電
子装置やラムバスメモリ等の高速メモリに搭載すると、
その動作の信頼性が向上する効果がある。
【0050】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0051】
【発明の効果】本発明において開示される発明のうち代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0052】放熱材を放熱部材に応力緩衝材(エラスト
マ)を貼り付けた2層構造にして半導体装置または電子
装置に貼り付けることにより、応力緩衝材(エラスト
マ)の層が半導体チップ、または配線基板とに生じる熱
応力を緩衝するので、半導体チップ、または半導体装置
にかかる応力を軽減し、半導体チップ、または半導体装
置の接続部分が配線基板から外れるのを防止することが
可能となる。
マ)を貼り付けた2層構造にして半導体装置または電子
装置に貼り付けることにより、応力緩衝材(エラスト
マ)の層が半導体チップ、または配線基板とに生じる熱
応力を緩衝するので、半導体チップ、または半導体装置
にかかる応力を軽減し、半導体チップ、または半導体装
置の接続部分が配線基板から外れるのを防止することが
可能となる。
【0053】また、放熱材の変形及び剥がれを防止する
ことが可能となる。
ことが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態にかかる放熱材の構成を説
明するための図である。
明するための図である。
【図2】本実施形態のエラストマの構成を説明するため
の図である。
の図である。
【図3】本実施例1の半導体装置の構成を説明するため
の図である。
の図である。
【図4】本実施例2のメモリモジュールの構成を説明す
るための図である。
るための図である。
【図5】従来の放熱材の構成を説明するための図であ
る。
る。
1 放熱材 2 放熱部材 3 接着剤 4 エラストマ 10 半導体装置 11 半導体チップ 12 外部電極 13 ボンディングワイヤ 14 絶縁基材 15 配線パターン 16 ソルダボール 17 封止樹脂 20 配線基板 30 配線パターン 100 メモリモジュール(電子装置)
Claims (8)
- 【請求項1】半導体装置または電子装置に設けられ、そ
の半導体装置または電子装置で発生する熱を外部に放出
する放熱材において、 熱伝導性に優れた放熱部材と、 その放熱部材と半導体装置または電子装置との接着、及
びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応力緩衝
材(エラストマ)とを備えたことを特徴とする放熱材。 - 【請求項2】前記請求項1に記載の放熱材において、 前記放熱部材は、熱伝導率が高い金属部材、セラミック
部材、またはハイブリット部材であること特徴とする放
熱材。 - 【請求項3】前記請求項1、または2の何れか1項に記
載の放熱材において、 前記応力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入した
ことを特徴とする放熱材。 - 【請求項4】前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の
放熱材において、 前記応力緩衝材は、150℃における弾性率が100MP
a 以下である第1の条件、常温における弾性率が100
0MPa 以下である第2の条件、−65℃における弾性率
が3000MPa 以下である第3の条件のうち、少なくと
も一つの条件を満足する材料であることを特徴とする放
熱材。 - 【請求項5】絶縁基材に導電性材料で形成された配線パ
ターンが配設されてなる配線基板と、前記配線パターン
と電気的に接続される電極パッドを有する半導体チップ
と、前記配線パターンに電気的に接続される外部端子と
を備えた半導体装置であって、熱伝導性に優れた放熱部
材と、その放熱部材と半導体装置または電子装置との接
着、及びその両者との間に生じる熱応力の緩衝を行う応
力緩衝材(エラストマ)とからなる放熱材を前記半導体
チップの電極パッド形成面と反対の面に設けたことを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項6】前記請求項5に記載の半導体装置におい
て、 前記応力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入した
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】他の電子装置と電気的に接続する外部端子
を含む配線パターンが形成された配線基板に半導体装置
を搭載してなる電子装置において、 熱伝導性に優れた放熱部材と、その放熱部材と半導体装
置または電子装置との接着、及びその両者との間に生じ
る熱応力の緩衝を行う応力緩衝材(エラストマ)とから
なる放熱材を、前記配線基板の半導体装置搭載面の反対
の面に設けたことを特徴とする電子装置。 - 【請求項8】前記請求項7に記載の電子装置において、 前記応力緩衝材に熱伝導性が大きくなる物質を混入した
ことを特徴とする電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032629A JP2001217361A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 放熱材及びそれを用いた半導体装置及び電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032629A JP2001217361A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 放熱材及びそれを用いた半導体装置及び電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001217361A true JP2001217361A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18557206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000032629A Pending JP2001217361A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 放熱材及びそれを用いた半導体装置及び電子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001217361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131561A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Fujitsu Ltd | 放熱器、積層型電子デバイス、及び電子機器。 |
-
2000
- 2000-02-03 JP JP2000032629A patent/JP2001217361A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013131561A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Fujitsu Ltd | 放熱器、積層型電子デバイス、及び電子機器。 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040713 |