JP2001216504A - 画像処理装置および画像処理用ボード - Google Patents

画像処理装置および画像処理用ボード

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JP2001216504A
JP2001216504A JP2000028062A JP2000028062A JP2001216504A JP 2001216504 A JP2001216504 A JP 2001216504A JP 2000028062 A JP2000028062 A JP 2000028062A JP 2000028062 A JP2000028062 A JP 2000028062A JP 2001216504 A JP2001216504 A JP 2001216504A
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Tadashi Miyazaki
正 宮崎
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Original Assignee
AVAL DATA CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力された画像信号をメモリに逐次記憶し、第
1のDMAおよび第2のDMAで交互に画像処理時のメ
モリに転送する。 【解決手段】メモリ16は所定時間ごとの画像データを
逐次記録する。第1のDMA13は、転送許可フラグが
セットされるとメモリ16に記録されている画像データ
を読み出してメモリ30内の第1の所定の格納領域へ送
る。第1のDMA13の転送許可フラグは、第1の格納
領域へ転送が終了するとリセットされ、第1の格納領域
の画像データに対する画像処理が終了するとセットされ
る。一方、第2のDMA14は、転送許可フラグがセッ
トされるとメモリ16に記録されている画像データを読
み出してメモリ30内の第2の所定の格納領域へ送る。
第2のDMA14の転送許可フラグは、第2の格納領域
へ転送が終了するとリセットされ、第2の格納領域の画
像データに対する画像処理が終了するとセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
で撮影した画像信号に所定の処理を行う画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】動画を撮影するビデオカメラ、および静
止画を撮影するデジタルスチルカメラなどで撮影された
画像信号に対して、たとえば、画像を平均化するフィル
タリング処理、画像を拡大/縮小する画像変換処理、画
像の境界線を抽出する二値画像処理などの画像処理を施
す画像処理装置が知られている。画像処理装置は、たと
えば、工場などにおいて製品の検査や、生産ラインの稼
働状況の監視に用いられる。カメラで撮影された画像か
ら検査および監視の対象とする異常を検出しやすくする
ために、監視する内容に応じて撮影画像に対する画像処
理内容が適宜設定される。
【0003】このような画像処理装置では、その汎用性
を持たせるために、画像処理を行う画像処理モジュール
をパソコンなどに接続して、画像処理内容の設定および
画像処理モジュールの制御を行うプログラムをパソコン
で実行することにより、所定の画像処理が行われる。カ
メラで撮影された画像のデータを所定の時間ごとに連続
してパソコンに取り込み、パソコンにより制御される画
像処理モジュールが各々の画像のデータに対して逐次画
像処理を行う。カメラからパソコンに取り込まれる画像
データの時間間隔は、パソコンおよび画像処理モジュー
ルが画像処理に要する処理時間により制限を受ける。つ
まり、カメラからパソコンに対して画像処理時間よりも
短い間隔で画像データが送られると、画像処理が行われ
ない画像データが発生してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】監視用途に用いられる
画像処理装置は、異常の発生を一刻も早く検知すること
が求められるので、カメラからパソコンに取り込まれる
画像データの時間間隔を短くすることが望まれる。した
がって、画像データの取り込み時間間隔は、なるべくパ
ソコンおよび画像処理モジュールで必要な画像処理時間
と等しい時間となるように設定される。この場合には、
たとえば、パソコンで画像処理モジュールの制御の他に
異なる処理を並行して実行すると、画像処理モジュール
の処理を単独で行う場合に比べて画像処理に要する時間
が長くなる。この結果、カメラからパソコンに対して送
られた画像データに対して画像処理を行う処理時間が不
足して、画像処理が行われない画像データが発生してし
まう。
【0005】本発明の目的は、カメラなどから所定の時
間間隔で連続して送られる画像のデータを一旦メモリに
記憶し、画像処理の進行に応じてメモリから画像データ
を読出して画像処理を行うようにした画像処理装置、お
よびこの画像処理装置に用いられる画像処理ボードを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1、図3に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1に記載の発明による画像処理装置は、所
定時間ごとに連続して画像データを入力し、逐次入力さ
れた画像データに対して順に所定の画像処理を行う画像
処理装置に適用される。そして、入力された画像データ
を逐次記憶し、同時に複数の画像データを記憶可能な第
1の記憶手段16と、画像処理時に画像データを記憶す
る第2の記憶手段30と、第2の記憶手段30に記憶さ
れた画像データに対して画像処理を行う画像処理手段4
0と、第1の記憶手段16に記憶されたn番目の画像デ
ータを第2の記憶手段30の第1の記憶領域に転送する
第1の転送手段13と、第1の記憶手段16に記憶され
た(n+1)番目の画像データを第2の記憶手段30の第
2の記憶領域に転送する第2の転送手段14と、第1の
転送手段13による第1の記憶領域への転送が終了する
と第1の転送手段13による次の画像データの転送を禁
止して画像処理手段40に第1の記憶領域の画像データ
に対する画像処理を開始させるとともに、画像処理手段
40による第1の記憶領域の画像データの画像処理が終
了すると第1の転送手段13による次の画像データの転
送を許可する一方、第2の転送手段14による第2の記
憶領域への転送が終了すると第2の転送手段14による
次の画像データの転送を禁止して画像処理手段40に第
2の記憶領域の画像データに対する画像処理を開始させ
るとともに、画像処理手段40による第2の記憶領域の
画像データの画像処理が終了すると第2の転送手段14
による次の画像データの転送を許可する制御手段40,
11とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2に記載の発明は、所定時間ごとに連続し
て画像データを入力し、逐次入力された画像データに対
して順に所定の画像処理を行う画像処理装置に適用され
る。そして、入力された画像データを逐次記憶し、同時
に複数の画像データを記憶可能な第1の記憶手段16
と、画像処理時に画像データを記憶する第2の記憶手段
30と、第2の記憶手段30に記憶された画像データに
対して画像処理を行う画像処理手段40と、第1の記憶
手段16に記憶されたn番目の画像データを第2の記憶
手段30の第1の記憶領域に転送し、第1の記憶手段1
6に記憶された(n+1)番目の画像データを第2の記憶
手段30の第2の記憶領域に転送する転送手段13B
と、転送手段13Bによる第1の記憶領域への転送が終
了すると第1の記憶領域に対する次の画像データの転送
を禁止して画像処理手段40に第1の記憶領域の画像デ
ータに対する画像処理を開始させるとともに、画像処理
手段40による第1の記憶領域の画像データの画像処理
が終了すると転送手段13Bによる第1の記憶領域に対
する次の画像データの転送を許可する一方、転送手段1
3Bによる第2の記憶領域への転送が終了すると第2の
記憶領域に対する次の画像データの転送を禁止して画像
処理手段40に第2の記憶領域の画像データに対する画
像処理を開始させるとともに、画像処理手段40による
第2の記憶領域の画像データの画像処理が終了すると転
送手段13Bによる第2の記憶領域に対する次の画像デ
ータの転送を許可する制御手段40,11とを備えるこ
とにより、上述した目的を達成する。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記
載の画像処理装置において、第1の記憶手段16に記憶
され、第2の記憶手段30に対して未転送の画像データ
の数をカウントする計数手段15と、計数手段15によ
る計数値が所定数に達すると報知する報知手段15とを
備えることを特徴とする。 (4)請求項4に記載の発明は、画像処理装置に実装さ
れる画像処理用ボード1に適用される。そして、所定時
間ごとに連続して入力された画像データを逐次記憶し、
同時に複数の前記画像データを記憶可能な記憶手段16
と、記憶手段16に記憶されたn番目の画像データを画
像処理のために出力する第1の出力手段13と、第1の
出力手段13と独立して設けられ、記憶手段16に記憶
された(n+1)番目の画像データを画像処理のために出
力する第2の出力手段14と、第1の出力手段13によ
る出力が終了すると第1の出力手段13による次の画像
データの出力を禁止する信号を出力するとともに、出力
されたn番目の画像データに対する画像処理の終了が画
像処理装置から報知されると第1の出力手段13による
次の画像データの出力を許可する信号を出力する一方、
第2の出力手段14による出力が終了すると第2の出力
手段14による次の画像データの出力を禁止する信号を
出力するとともに、出力された(n+1)番目の画像デー
タに対する画像処理の終了が画像処理装置から報知され
ると第2の出力手段14による次の画像データの出力を
許可する信号を出力する制御手段11とを備えることに
より、上述した目的を達成する。 (5)請求項5に記載の発明は、画像処理装置に実装さ
れる画像処理用ボード1Bに適用される。そして、所定
時間ごとに連続して入力された画像データを逐次記憶
し、同時に複数の画像データを記憶可能な記憶手段16
と、記憶手段16に記憶されたn番目の画像データおよ
び(n+1)番目の画像データを画像処理のために順に出
力する出力手段13Bと、出力手段13Bによるn番目
の画像データの出力が終了すると出力手段13Bによる
次の画像データの出力を禁止する信号を出力するととも
に、出力されたn番目の画像データに対する画像処理の
終了が画像処理装置から報知されると出力手段13Bに
よる次の画像データの出力を許可する信号を出力する一
方、出力手段13Bによる(n+1)番目の画像データの
出力が終了すると出力手段13Bによる次の画像データ
の転送を禁止する信号を出力するとともに、出力された
(n+1)番目の画像データに対する画像処理の終了が画
像処理装置から報知されると出力手段13Bによる次の
画像データの出力を許可する信号を出力する制御手段1
1とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (6)請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記
載の画像処理用ボードにおいて、記憶手段16に記憶さ
れ、画像処理のために出力されていない画像データの数
をカウントする計数手段15と、計数手段15による計
数値が所定数に達すると報知する報知手段15とを備え
ることを特徴とする。
【0007】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に
限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 −第一の実施の形態− 図1は、本発明の第一の実施の形態による画像処理装置
の概要を表すブロック図である。図1において、画像処
理モジュール1は、PCIバスなどのMPUインターフ
ェイス11を介してパソコンと接続される。画像処理モ
ジュール1は、MPUインターフェイス11の他に、外
部のビデオカメラによる映像信号を入力するデータイン
ターフェイス12と、データインターフェイス12から
データ入力バス21を介して出力される画像データを一
旦格納するメモリ16と、メモリ16に一旦格納された
画像データをMPUインターフェイス11を介してパソ
コン側のメモリ30へ送る第1のDMA(ダイレクト・
メモリ・アクセス)13および第2のDMA14と、メ
モリ16に記録されている画像データ数をカウントする
計数回路15とを有する。
【0009】ビデオカメラからデータインターフェイス
12に対して映像信号が送られると、データインターフ
ェイス12は所定時間ごとに画像データを出力する。デ
ータインターフェイス12から出力される所定時間ごと
の画像データは、データ入力バス21を通してメモリ1
6に入力される。メモリ16は、たとえば、FIFO(F
irst-In,First Out)メモリを用いて構成され、このFI
FOメモリ16には、所定時間ごとに入力される画像デ
ータが逐次記録される。したがって、FIFOメモリ1
6には複数の画像データが記録される。メモリ16に記
録された画像データは、先に記録された画像データから
順に所定のタイミングで読み出される。
【0010】第1のDMA13は、メモリ16に記録さ
れている画像データを読み出して、MPUインターフェ
イス11を介してパソコン側のメモリ30内の第1の所
定の格納領域へ送るデータ転送バスである。また、第2
のDMA14は、メモリ16に記録されている画像デー
タを読み出して、MPUインターフェイス11を介して
パソコン側のメモリ30内の第1の所定の格納領域と異
なる第2の所定の格納領域へ送るデータ転送バスであ
る。第1のDMA13および第2のDMA14は、それ
ぞれMPU40により転送許可フラグがセットされてい
るときに転送動作を行い、転送許可フラグがリセットさ
れているときは転送動作をしない。第1のDMA13お
よび第2のDMA14は、MPU40のデータバスと異
なり、MPU40が介在することなしにメモリ16から
パソコン側のメモリ30へデータを転送するので、MP
U40が所定の処理を行っているときでもMPU40の
所定の処理と並行してメモリ16からメモリ30に画像
データが転送される。第1のDMA13および第2のD
MA14には、画像データ用のデータバス、メモリアド
レスを指定するアドレスバス、書込みおよび読出しにお
けるタイミング信号ラインとが含まれる。
【0011】計数回路15は、メモリ16に画像データ
が記録される回数Niとメモリ16から画像データが読
み出される回数Noとをカウントして、(Ni−No)の値
が所定値を超えるとMPUインターフェイス11を介し
てMPU40に対してアラーム信号を出力する。
【0012】画像処理モジュール1は、MPUインター
フェイス11を介して少なくともパソコン側のMPU4
0およびメモリ30と接続されている。パソコンのメモ
リ30には、少なくとも2画面分の画像データを記録す
る領域およびMPU40が画像処理を行うために使用す
る所定の領域が確保されている。
【0013】上述した画像処理モジュール1がパソコン
に実装されている状態で行われる画像処理時の画像デー
タの転送動作を説明する。図1において、MPU40は
第1のDMA13に対する転送許可フラグをセットする
ようにセット信号を出力する。MPUインターフェイス
11は、MPU40から第1のDMA13に対する転送
許可フラグのセット信号を受けると、第1のDMA13
の転送許可フラグをセットする。第1のDMA13は、
メモリ16に読み出しが行われていない画像データが記
録されていると、読み出しが行われていない画像データ
の一番古い画像データを読み出して、メモリ30内の第
1の所定の格納領域へ送る。ここで、第1のDMA13
によりメモリ30内の第1の所定の格納領域へ転送され
る画像データを画像1データと呼ぶ。第1のDMA13
は、画像データをメモリ30の第1の格納領域へ記録す
る処理を終了すると、MPU40に転送終了を報知す
る。MPU40はMPUインターフェイス11を介して
第1のDMA13の転送許可フラグをリセットする。
【0014】MPU40は、メモリ30内の第1の所定
の格納領域に記録された画像1データに対して所定の画
像処理を行う。たとえば、画像データの中の所定の画素
データ(注目画素)に対して周辺に位置する3×3画素を
計算の対象として近傍演算を行う。MPU40がメモリ
30内の第1の所定の格納領域内に記録された1画面分
の画像1データの全域に対して、注目画素を順に走査し
て近傍演算を終了すると、MPU40はMPUインター
フェイス11を介して第1のDMA13の転送許可フラ
グをセットする。第1のDMA13の転送許可フラグが
セットされることにより、第1のDMA13は、メモリ
16内の読み出しが行われていない次の画像データを読
み出してメモリ30内の第1の所定の格納領域へ送るこ
とが可能になる。反対に、第1のDMA13の転送許可
フラグがリセットされている場合は、第1のDMA13
は次の画像データをメモリ30内の第1の所定の格納領
域へ送ることができない。したがって、MPU40が画
像1データに対して画像処理を行っている間に第1のD
MA13に対する転送許可フラグをリセットしておくこ
とで、画像処理中の画像1データが次の画像データに書
き換えられることが防止される。
【0015】一方、MPU40は、メモリ30内の第1
の所定の格納領域に記録された画像1データに対して所
定の画像処理を行っているときに第2のDMA14に対
する転送許可フラグをセットするようにセット信号を出
力する。MPUインターフェイス11は、MPU40か
ら第2のDMA14に対する転送許可フラグのセット信
号を受けると、第2のDMA14の転送許可フラグをセ
ットする。第2のDMA14は、メモリ16に読み出し
が行われていない画像データが記録されていると、読み
出されていない画像データの一番古い画像データを読み
出してメモリ30内の第2の所定の格納領域へ送る。こ
こで、第2のDMA14によりメモリ30内の第2の所
定の格納領域へ転送される画像データを画像2データと
呼ぶ。第2のDMA14は、画像データをメモリ30の
第2の格納領域へ記録する処理を終了すると、MPU4
0に転送終了を報知する。MPU40はMPUインター
フェイス11を介して第2のDMA14の転送許可フラ
グをリセットする。
【0016】MPU40は、メモリ30内の第2の所定
の格納領域に記録された画像2データに対して、上述し
た第1の所定の格納領域に記録された画像1データに対
する画像処理と同様の画像処理を行う。MPU40がメ
モリ30内の第2の所定の格納領域内に記録された1画
面分の画像2データの全域に対して、注目画素を順に走
査して近傍演算を終了すると、MPU40はMPUイン
ターフェイス11を介して第2のDMA14の転送許可
フラグをセットする。第2のDMA14の転送許可フラ
グがセットされることにより、第2のDMA14は、メ
モリ16内の読み出しが行われていない次の画像データ
を読み出してメモリ30内の第2の所定の格納領域へ送
ることが可能になる。反対に、第2のDMA14の転送
許可フラグがリセットされている場合は、第2のDMA
14は次の画像データをメモリ30内の第2の所定の格
納領域へ送ることができない。したがって、MPU40
が画像2データに対して画像処理を行っている間に第2
のDMA14に対する転送許可フラグをリセットしてお
くことで、画像処理中の画像2データが次の画像データ
に書き換えられることが防止される。
【0017】なお、上述した第1のDMA13に対する
転送許可フラグのセット、および第2のDMA14に対
する転送許可フラグのセットは、それぞれMPU40が
メモリ30内の第2の所定の格納領域内の画像2データ
に対する画像処理、およびメモリ30内の第1の所定の
格納領域内の画像1データに対する画像処理を行ってい
る途中に行うことができる。したがって、MPU40が
メモリ30内の第1の所定の格納領域に記録されている
画像1データに対する画像処理を行っている間に、次の
画像データをメモリ30内の第2の所定の格納領域に送
ることができるので、MPU40が画像1データの画像
処理を終了した時点でメモリ30内の第2の所定の格納
領域に画像2データの記録が終了されていれば、MPU
40は画像1データに対する画像処理に続いて画像2デ
ータに対する画像処理を直ちに始めることができる。同
様に、MPU40が画像2データの画像処理を終了した
時点でメモリ30内の第1の所定の格納領域に画像1デ
ータの記録が終了されていれば、MPU40は画像2デ
ータに対する画像処理に続いて画像1データに対する画
像処理を直ちに始めることができる。
【0018】上述したように、メモリ16には所定の時
間間隔で画像データが記録され、メモリ16からはMP
U40により第1のDMA13および第2のDMA14
のいずれかに対する転送許可フラグがセットされる時間
間隔で画像データが読み出される。メモリ16に記録さ
れている1画面分の画像データが第1のDMA13およ
び14によりメモリ16から読み出されてから、この1
画面分の画像データに対するMPU40による画像処理
が終了するまでの時間が、メモリ16に画像データが記
録される時間間隔より短ければ、メモリ16内に記録さ
れて読み出されずに滞留する画像データの数は増えな
い。しかし、MPU40が画像処理以外の他の処理も並
行して行う場合に、上述した画像処理に要する時間が長
くなる場合がある。この場合には、メモリ16に画像デ
ータが記録される時間間隔に比べて、メモリ16から読
み出される時間間隔が長くなるとメモリ16内に滞留す
る画像データの数が増加する。
【0019】計数回路15はこのようにメモリ16内に
滞留される画像データ数を監視する。計数回路15は、
メモリ16に対する不図示の書き込み信号をカウントし
た回数Niと、メモリ16に対する不図示の読み出し信
号をカウントした回数Noとの差をとり、N=(Ni−N
o)の値が所定値を超えるとMPUインターフェイス11
を介してMPU40に対してアラーム信号を出力する。
計数回路15から発信されたアラーム信号がMPU40
で受信されると、MPU40は画像処理が行われていな
い画像データが所定数を超えて滞留されていることを認
識する。
【0020】一方、MPU40が行っていた画像処理以
外の処理が終了してMPU40による画像処理時間が短
縮されると、メモリ16に滞留されている画像データ数
が徐々に減少を始める。やがて、メモリ16内に記録さ
れている画像データ数は1つだけになり、データインタ
ーフェイス12から出力されてメモリ16に記録された
画像データが直ちに第1のDMA13および第2のDM
A14のいずれかによって読み出されるようになる。
【0021】以上説明したように、MPU40の処理の
繁忙状況により、メモリ16から画像データが読み出さ
れる時間間隔が変動しても、データインターフェイス1
2はビデオカメラから入力されている映像信号を所定時
間ごとの画像データとしてメモリ16に記録することが
できる。したがって、画像処理ボード1が実装された画
像処理装置は、MPU40の処理の繁忙状況に関わら
ず、所定時間ごとに得られた画像データに対して画像処
理を行う。
【0022】図2は上述した第一の実施の形態による第
1のDMA13および第2のDMA14を用いた画像デ
ータの転送時において、MPU40で行われる処理の流
れを表したフローチャートである。ステップS101に
おいて、この処理を停止する命令が出されているか否か
が判定される。停止命令が出されていると判定される
(ステップS101のY)と図2の転送処理を終了し、停
止命令が出されていないと判定される(ステップS10
1のN)とステップS102へ進む。ステップS102
において、第1のDMA13から画像1データの転送終
了を表す転送終了信号が送られたか否かが判定される。
転送終了信号が送られていないと判定される(ステップ
S102のN)と、MPU40は転送終了信号が送られ
るのを待つ。第1のDMA13から転送終了信号が送ら
れたと判定される(ステップS102のY)と、MPU4
0はステップS103へ進んで第1のDMA13の転送
許可フラグをリセットするようにリセット指令を出力す
る。
【0023】ステップS104において、メモリ30内
の第2の所定の格納領域に記録されている画像2データ
に対する画像処理が終了しているか否かが判定される。
否定判定される(ステップS104のN)と画像処理の終
了を待ち、肯定判定される(ステップS104のY)とス
テップS105へ進む。ステップS105では、第2の
DMA14の転送許可フラグをセットするようにセット
指令を出力する。第2のDMA14は転送許可フラグが
セットされると、メモリ16からメモリ30内の第2の
所定の格納領域へ画像データの転送を開始する。
【0024】ステップS106において、メモリ30内
の第1の所定の格納領域に記録されている画像1データ
に対する画像処理を開始する。ステップS107におい
て、第2のDMA14から画像2データの転送終了を表
す転送終了信号が送られたか否かが判定される。転送終
了信号が送られていないと判定される(ステップS10
7のN)と、MPU40は転送終了信号が送られるのを
待つ。第2のDMA14から転送終了信号が送られたと
判定される(ステップS107のY)と、MPU40はス
テップS108へ進んで第2のDMA14の転送許可フ
ラグをリセットするようにリセット指令を出力する。
【0025】ステップS109では、メモリ30内の第
1の所定の格納領域に記録されている画像1データに対
する画像処理が終了しているか否かが判定される。否定
判定される(ステップS109のN)と画像処理の終了を
待ち、肯定判定される(ステップS109のY)とステッ
プS110へ進む。ステップS110では、第1のDM
A13の転送許可フラグをセットするようにセット指令
を出力する。第1のDMA13は転送許可フラグがセッ
トされると、メモリ16からメモリ30内の第1の所定
の格納領域へ画像データの転送を開始する。ステップS
111において、メモリ30内の第2の所定の格納領域
に記録されている画像2データに対する画像処理を開始
して、再びステップS101へ戻る。
【0026】図3は上述した第一の実施の形態による画
像データの転送時において、MPU40、第1のDMA
13および第2のDMA14で行われる処理を時間軸上
で表した図である。MPU40が第1のDMA13の転
送許可フラグをセットするようにセット指令を出力する
と(t=0)、第1のDMA13が画像データの転送を開始
する。続くt=1の時点でMPU40はメモリ30内の画
像2データに対する画像処理を開始する。第1のDMA
13は画像データの転送が終了するとMPU40に終了
を報知する(t=2)。MPU40は画像2データに対する
画像処理を終了すると(t=3)、第2のDMA14の転送
許可フラグをセットするようにセット指令を出力する(t
=4)。第2のDMA14が画像データの転送を開始す
る。
【0027】t=5の時点でMPU40はメモリ30内の
画像1データに対する画像処理を開始する。第2のDM
A14は画像データの転送が終了するとMPU40に終
了を報知する(t=6)。MPU40は画像1データに対す
る画像処理を終了すると(t=7)、第1のDMA13の転
送許可フラグを再びセットするようにセット指令を出力
する(t=0')。t=0'以降は以上の動作が繰り返し行われ
る。
【0028】以上説明したように第一の実施の形態では
次のような作用効果を奏する。 (1)所定時間ごとにデータインターフェイス12から
出力される画像データをメモリ16に逐次記録してお
き、第1のDMA13および第2のDMA14を用い
て、メモリ16に記録されている古いデータから順に、
それぞれメモリ30内の第1の所定の格納領域および第
2の所定の格納領域へ交互に転送するようにした。した
がって、MPU40の処理の繁忙状況により、画像デー
タに対する画像処理速度が低下する場合でも、所定時間
ごとの連続した画像データを一旦メモリ16に記録して
おき、MPU40の処理に余裕が出たときに後からまと
めて画像処理を行うことができる。この結果、画像処理
ボード1が実装された画像処理装置は、MPU40の処
理の繁忙状況に関わらず、所定時間ごとの連続する画像
データに対して取りこぼしすることなく画像処理を行う
ことが可能になる。 (2)上記(2)に加えて、計数回路15を設けてメモリ
16内に読み出されずに滞留する画像データ数が所定数
を超えるとアラームを発するようにした。したがって、
画像処理装置が所定時間ごとの連続する画像データに対
して取りこぼしすることなく画像処理できない状況が発
生した場合は、これを検知して、MPU40に対して報
知することができる。
【0029】上述した説明では、2つのDMAが用いら
れる場合について説明したが、DMAの数は3つ以上で
あってもよい。
【0030】−第二の実施の形態− 第二の実施の形態は、第一の実施の形態に比べてDMA
が1つ省略される。図4は、本発明の第二の実施の形態
による画像処理装置の概要を表すブロック図である。第
一の実施の形態と共通するブロックは同じ記号を記す。
図4において、画像処理モジュール1Bも第一の実施の
形態と同様にPCIバスなどのMPUインターフェイス
11を介してパソコンと接続される。画像処理モジュー
ル1Bは、MPUインターフェイス11の他に、外部の
ビデオカメラによる映像信号を入力するデータインター
フェイス12と、データインターフェイス12から出力
される画像データを一旦格納するメモリ16と、メモリ
16に一旦格納された画像データをMPUインターフェ
イス11を介してパソコン側のメモリ30へ送るDMA
13Bと、メモリ16に記録されている画像データ数を
カウントする計数回路15とを有する。
【0031】DMA13Bは、メモリ16に記録されて
いる画像データを読み出して、MPUインターフェイス
11を介してパソコン側のメモリ30内の第1の所定の
格納領域へ送るとともに、メモリ16に記録されている
別の画像データをメモリ30内の第1の所定の格納領域
と異なる第2の所定の格納領域へ送るデータ転送バスで
ある。DMA13BはMPU40により転送許可フラグ
がセットされているときに転送動作を行い、転送許可フ
ラグがリセットされているときは転送動作をしない。D
MA13BもMPU40が介在することなしに、メモリ
16からパソコン側のメモリ30へデータを転送する可
能である。
【0032】画像処理モジュール1Bは、MPUインタ
ーフェイス11を介して少なくともパソコン側のMPU
40およびメモリ30と接続されている。パソコンのメ
モリ30には、少なくとも2画面分の画像データを記録
する領域およびMPU40が画像処理を行うために使用
する所定の領域が確保されている。
【0033】上述した画像処理モジュール1Bがパソコ
ンに実装されている状態で行われる画像処理時の画像デ
ータの転送動作を説明する。図4において、MPU40
はDMA13Bに対するメモリ30内の第1の所定の格
納領域への転送許可フラグをセットするようにセット信
号を出力する。MPUインターフェイス11は、MPU
40からDMA13Bに対する第1の所定の格納領域へ
の転送許可フラグのセット信号を受けると、DMA13
Bの第1の所定の格納領域への転送許可フラグをセット
する。DMA13Bは、メモリ16に読み出しが行われ
ていない画像データが記録されていると、読み出しが行
われていない画像データの一番古い画像データを読み出
して、メモリ30内の第1の所定の格納領域へ送る。こ
こで、DMA13Bによりメモリ30内の第1の所定の
格納領域へ転送される画像データを画像1データと呼
ぶ。DMA13Bは、画像データをメモリ30の第1の
所定の格納領域へ記録する処理を終了すると、MPU4
0に転送終了を報知する。MPU40はMPUインター
フェイス11を介してDMA13Bの第1の所定の格納
領域への転送許可フラグをリセットする。
【0034】MPU40は、メモリ30内の第1の所定
の格納領域に記録された画像1データに対して、第1の
実施の形態と同様に所定の画像処理を行う。MPU40
がメモリ30内の第1の所定の格納領域内に記録された
1画面分の画像1データの全域に対して、注目画素を順
に走査して近傍演算を終了すると、MPU40はMPU
インターフェイス11を介してDMA13Bの第1の所
定の格納領域への転送許可フラグをセットする。DMA
13Bの第1の所定の格納領域への転送許可フラグがセ
ットされることにより、DMA13Bは、メモリ16内
の読み出しが行われていない次の画像データを読み出し
てメモリ30内の第1の所定の格納領域へ送ることが可
能になる。反対に、DMA13Bの第1の所定の格納領
域への転送許可フラグがリセットされている場合は、D
MA13Bは次の画像データをメモリ30内の第1の所
定の格納領域へ送ることができない。したがって、MP
U40が画像1データに対して画像処理を行っている間
にDMA13Bに対する第1の所定の格納領域への転送
許可フラグをリセットしておくことで、画像処理中の画
像1データが次の画像データに書き換えられることが防
止される。
【0035】一方、MPU40は、メモリ30内の第1
の所定の格納領域に記録された画像1データに対して所
定の画像処理を行っているときに、DMA13Bに対し
てメモリ30内の第2の所定の格納領域への転送許可フ
ラグをセットするようにセット信号を出力する。MPU
インターフェイス11は、MPU40からDMA13B
の第2の所定の格納領域への転送許可フラグのセット信
号を受けると、DMA13Bの第2の所定の格納領域へ
の転送許可フラグをセットする。DMA13Bは、メモ
リ16に読み出しが行われていない画像データが記録さ
れていると、読み出されていない画像データの一番古い
画像データを読み出してメモリ30内の第2の所定の格
納領域へ送る。ここで、DMA13Bによりメモリ30
内の第2の所定の格納領域へ転送される画像データを画
像2データと呼ぶ。DMA13Bは、画像データをメモ
リ30内の第2の所定の格納領域へ記録する処理を終了
すると、MPU40に転送終了を報知する。MPU40
はMPUインターフェイス11を介してDMA13Bの
第2の所定の格納領域への転送許可フラグをリセットす
る。
【0036】MPU40は、メモリ30内の第2の所定
の格納領域に記録された画像2データに対して、上述し
た第1の所定の格納領域に記録された画像1データに対
する画像処理と同様の画像処理を行う。MPU40がメ
モリ30内の第2の所定の格納領域内に記録された1画
面分の画像2データの全域に対して、注目画素を順に走
査して近傍演算を終了すると、MPU40はMPUイン
ターフェイス11を介してDMA13Bの第2の所定の
格納領域への転送許可フラグをセットする。DMA13
Bの第2の所定の格納領域への転送許可フラグがセット
されることにより、DMA13Bは、メモリ16から読
み出しが行われていない次の画像データを読み出してメ
モリ30内の第2の所定の格納領域へ送ることが可能に
なる。反対に、DMA13Bの第1の所定の格納領域へ
の転送許可フラグがリセットされている場合は、DMA
13Bは次の画像データをメモリ30内の第2の所定の
格納領域へ送ることができない。したがって、MPU4
0が画像2データに対して画像処理を行っている間にD
MA13Bに対する第2の所定の格納領域への転送許可
フラグをリセットしておくことで、画像処理中の画像2
データが次の画像データに書き換えられることが防止さ
れる。
【0037】なお、上述したDMA13Bに対する第1
の所定領域への転送許可フラグのセット、および第2の
所定領域への転送許可フラグのセットは、それぞれMP
U40がメモリ30内の第2の所定の格納領域内の画像
2データに対する画像処理、およびメモリ30内の第1
の所定の格納領域内の画像1データに対する画像処理を
行っている途中に行うことができる。したがって、MP
U40がメモリ30内の第1の所定の格納領域に記録さ
れている画像1データに対する画像処理を行っている間
に、次の画像データをメモリ30内の第2の所定の格納
領域に送ることができるので、MPU40が画像1デー
タの画像処理を終了した時点でメモリ30内の第2の所
定の格納領域に画像2データの記録が終了されていれ
ば、MPU40は画像1データに対する画像処理に続い
て画像2データに対する画像処理を直ちに始めることが
できる。同様に、MPU40が画像2データの画像処理
を終了した時点でメモリ30内の第1の所定の格納領域
に画像1データの記録が終了されていれば、MPU40
は画像2データに対する画像処理に続いて画像1データ
に対する画像処理を直ちに始めることができる。
【0038】上述したように、メモリ16には所定の時
間間隔で画像データが記録され、メモリ16からはMP
U40によりDMA13Bに対する第1の格納領域およ
び第2の格納領域のいずれか一方への転送許可フラグが
セットされる時間間隔で画像データが読み出される。メ
モリ16に記録されている1画面分の画像データがDM
A13Bによりメモリ16から読み出されてから、この
1画面分の画像データに対するMPU40による画像処
理が終了するまでの時間が、メモリ16に画像データが
記録される時間間隔より短ければ、メモリ16内に記録
されて読み出されずに滞留する画像データの数は増えな
い。しかし、MPU40が画像処理に要する時間が長く
なると、メモリ16内に滞留する画像データの数が増加
する。
【0039】図5は上述した第二の実施の形態によるD
MA13Bを用いた画像データの転送時において、MP
U40で行われる処理の流れを表したフローチャートで
ある。図2の第一の実施の形態のフローチャートと比べ
て、ステップS103B、S105B、S108Bおよ
びS110Bが異なるので、こららのステップについて
説明する。
【0040】ステップS103Bにおいて、メモリ30
内の第1の所定の格納領域への転送許可フラグをDMA
13Bに対してリセットするようにリセット指令を出力
する。ステップS105Bでは、メモリ30内の第2の
所定の格納領域への転送許可フラグをDMA13Bに対
してセットするようにセット指令を出力する。DMA1
3Bは第2の所定の格納領域への転送許可フラグがセッ
トされると、メモリ16からメモリ30内の第2の所定
の格納領域へ画像データの転送を開始する。
【0041】ステップS108Bにおいて、メモリ30
内の第2の所定の格納領域への転送許可フラグをDMA
13Bに対してリセットするようにリセット指令を出力
する。ステップS110Bでは、メモリ30内の第1の
所定の格納領域への転送許可フラグをDMA13Bに対
してセットするようにセット指令を出力する。DMA1
3Bは第1の所定の格納領域への転送許可フラグがセッ
トされると、メモリ16からメモリ30内の第1の所定
の格納領域へ画像データの転送を開始する。
【0042】以上説明したように第二の実施の形態にお
いても第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることが
できる。すなわち、所定時間ごとにデータインターフェ
イス12から出力される画像データをメモリ16に逐次
記録しておき、DMA13Bを用いて、メモリ16に記
録されている古いデータから順に、それぞれメモリ30
内の第1の所定の格納領域および第2の所定の格納領域
へ転送するようにした。MPU40が画像1データに対
する画像処理中に画像2データを転送し、MPU40が
画像2データに対する画像処理中に、画像1データを転
送する。したがって、DMAが1つの場合でも、所定時
間ごとの連続した画像データを一旦メモリ16に記録し
ておき、MPU40の処理に余裕が出たときに後からま
とめて画像処理を行うことができる。この結果、画像処
理ボード1が実装された画像処理装置は、MPU40の
処理の繁忙状況に関わらず、所定時間ごとの連続する画
像データに対して取りこぼしすることなく画像処理を行
うことが可能になる。
【0043】以上の説明では、パソコンのPCIバスに
接続する画像処理モジュールについて説明したが、パソ
コンの他のインターフェイスに接続するようにしてもよ
い。また、画像処理モジュールをパソコンに接続しない
で、画像処理モジュールを単体で使用できるようにして
もよい。この場合には、図1において、MPUインター
フェイス11の代わりに、MPU、画像処理動作を制御
するプログラムを格納するROM、画像データを格納す
るとともに、上記プログラムの実行時に使用されるメモ
リ、オペレータが操作するインターフェイス部などが接
続される。
【0044】また、以上の説明では、ビデオカメラから
入力される映像信号による画像データに対して画像処理
を行う画像処理装置について説明したが、電子スチルカ
メラから所定時間ごとに入力される静止画像信号による
画像データ、あるいは、ラインセンサから所定時間ごと
に入力されるラインデータに対して画像処理を行う場合
にも本発明を適用することができる。
【0045】上述した近傍演算では、フィルタリング処
理、画像変換処理、二値化処理などの処理が行われる。
また、以上の説明では、近傍演算が全てMPU40でソ
フトウエア処理される場合について説明したが、画像処
理ボード1内に近傍演算の一部を行う回路を設けるよう
にすることもできる。この場合には、近傍演算の一部を
行う近傍演算回路が図1および図4のデータインターフ
ェイス12およびメモリ16の間に介挿される。介挿さ
れる近傍演算回路により、メモリ16には近傍演算が一
部行われた画像データが逐次記録される。
【0046】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、メモリ16が第1の記憶手段に、メモリ30
が第2の記憶手段に、MPU40が画像処理手段に、第
1のDMA13が第1の転送手段および第1の出力手段
に、第2のDMA14が第2の転送手段および第2の出
力手段に、第1の所定の格納領域が第1の記憶領域に、
第2の所定の格納領域が第2の記憶領域に、画像1デー
タが第1の記憶領域の画像データに、画像2データが第
2の記憶領域の画像データに、MPUインターフェイス
11およびMPU40が制御手段に、DMA13Bが転
送手段および出力手段に、計数回路15が計数手段およ
び報知手段に、画像処理モジュール1および1Bが画像
処理用ボードに、MPUインターフェイス11が制御手
段に、それぞれ対応する。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1に記載の発明では、入力された画像デー
タが逐次記憶される第1の記憶手段を設け、第1の転送
手段および第2の転送手段を用いて第1の記憶手段から
画像処理時に画像データが記憶される第2の記憶手段に
対して画像データを送るようにした。そして、第1の転
送手段により第2の記憶手段の第1の記憶領域へ送出さ
れた画像データに対する画像処理が終了すると、第1の
転送手段に次の画像データの送出が許可される一方、第
2の転送手段により第2の記憶手段の第2の記憶領域へ
送出された画像データに対する画像処理が終了すると、
第2の転送手段に次の画像データの送出が許可される。
したがって、入力される画像データを第1の記憶手段に
逐次記憶しておき、画像処理が終了するごとに次の画像
データを送出して画像処理を行なうので、たとえば、何
らかの理由により画像処理が終了するまでの時間が長く
なる場合でも、画像処理が行われない画像データが即座
に発生することを防止できるから、画像処理装置の信頼
性を向上する効果が得られる。 (2)請求項2に記載の発明では、入力された画像デー
タが逐次記憶される第1の記憶手段を設け、転送手段を
用いて第1の記憶手段から画像処理時に画像データが記
憶される第2の記憶手段に対して画像データを送るよう
にした。そして、転送手段により第2の記憶手段の第1
の記憶領域へ送出された画像データに対する画像処理が
終了すると、転送手段に次の画像データを第1の記憶領
域へ送出する許可が行われる一方、転送手段により第2
の記憶手段の第2の記憶領域へ送出された画像データに
対する画像処理が終了すると、転送手段に次の画像デー
タを第2の記憶領域へ送出する許可が行われる。したが
って、上記(1)と同様に、入力される画像データを第1
の記憶手段に逐次記憶しておき、画像処理が終了するご
とに次の画像データを転送して画像処理を行なうから、
画像処理装置の信頼性を向上する効果が得られる。 (3)請求項3に記載の発明では、第1の記憶手段に記
録されて、第2の記憶手段に送られていない画像データ
が所定数に達すると報知するようにしたので、たとえ
ば、画像処理装置を一旦停止させるなどの対策をとれ
ば、画像処理が行われない画像データが増加して第1の
記憶手段の記憶容量を超えてしまうことを未然に防ぐこ
とが可能になる。
【0048】(4)請求項4に記載の発明では、入力さ
れた画像データが逐次記憶される第1の記憶手段を設
け、第1の出力手段および第2の出力手段を用いて第1
の記憶手段から画像処理時に画像データを出力するよう
にした。そして、第1の出力手段により送出された画像
データに対する画像処理が終了すると、第1の出力手段
に次の画像データの送出が許可される一方、第2の出力
手段により送出された画像データに対する画像処理が終
了すると、第2の出力手段に次の画像データの送出が許
可される。したがって、入力される画像データを第1の
記憶手段に逐次記憶しておき、画像処理が終了するごと
に次の画像データが出力されるので、たとえば、何らか
の理由により画像処理が終了するまでの時間が長くなる
場合でも、画像処理が行われない画像データが即座に発
生することを防止できるから、画像処理装置の信頼性を
向上する効果が得られる。 (5)請求項5に記載の発明では、入力された画像デー
タが逐次記憶される第1の記憶手段を設け、出力手段を
用いて第1の記憶手段から画像処理時に画像データを出
力するようにした。そして、出力手段により送出された
画像データに対する画像処理が終了すると、出力手段に
次の画像データの送出が許可される一方、出力手段によ
り送出された画像データに対する画像処理が終了する
と、出力手段に次の画像データの送出が許可される。し
たがって、上記(4)と同様に、入力される画像データを
第1の記憶手段に逐次記憶しておき、画像処理が終了す
るごとに次の画像データを出力して画像処理を行なうか
ら、画像処理装置の信頼性を向上する効果が得られる。 (6)請求項6に記載の発明では、第1の記憶手段に記
録されて、画像処理用に送出されていない画像データが
所定数に達すると報知するようにしたので、たとえば、
画像処理装置を一旦停止させるなどの対策をとれば、画
像処理が行われない画像データが増加して第1の記憶手
段の記憶容量を超えてしまうことを未然に防ぐことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態による画像処理装置の概要を
表すブロック図である。
【図2】第一の実施の形態による画像データの転送時に
MPUで行われる処理のフローチャートである。
【図3】第一の実施の形態による画像データの転送時の
MPU、第1のDMAおよび第2のDMAの処理を時間
軸上で表した図である。
【図4】第二の実施の形態による画像処理装置の概要を
表すブロック図である。
【図5】第二の実施の形態による画像データの転送時に
MPUで行われる処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1,1B…画像処理モジュール、 11…MPUイン
ターフェイス、12…データインターフェイス、
13…第1のDMA、13B…DMA、
14…第2のDMA、15…計数回路、
16…メモリ、21…データ入力バス、
30…メモリ、40…MPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定時間ごとに連続して画像データを入力
    し、逐次入力された前記画像データに対して順に所定の
    画像処理を行う画像処理装置において、 入力された前記画像データを逐次記憶し、同時に複数の
    前記画像データを記憶可能な第1の記憶手段と、 前記画像処理時に前記画像データを記憶する第2の記憶
    手段と、 前記第2の記憶手段に記憶された前記画像データに対し
    て前記画像処理を行う画像処理手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されたn番目の画像データを
    前記第2の記憶手段の第1の記憶領域に転送する第1の
    転送手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された(n+1)番目の画像デ
    ータを前記第2の記憶手段の第2の記憶領域に転送する
    第2の転送手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の記憶領域への転送
    が終了すると前記第1の転送手段による次の画像データ
    の転送を禁止して前記画像処理手段に前記第1の記憶領
    域の画像データに対する前記画像処理を開始させるとと
    もに、前記画像処理手段による前記第1の記憶領域の画
    像データの前記画像処理が終了すると前記第1の転送手
    段による次の画像データの転送を許可する一方、前記第
    2の転送手段による前記第2の記憶領域への転送が終了
    すると前記第2の転送手段による次の画像データの転送
    を禁止して前記画像処理手段に前記第2の記憶領域の画
    像データに対する前記画像処理を開始させるとともに、
    前記画像処理手段による前記第2の記憶領域の画像デー
    タの前記画像処理が終了すると前記第2の転送手段によ
    る次の画像データの転送を許可する制御手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】所定時間ごとに連続して画像データを入力
    し、逐次入力された前記画像データに対して順に所定の
    画像処理を行う画像処理装置において、 入力された前記画像データを逐次記憶し、同時に複数の
    前記画像データを記憶可能な第1の記憶手段と、 前記画像処理時に前記画像データを記憶する第2の記憶
    手段と、 前記第2の記憶手段に記憶された前記画像データに対し
    て前記画像処理を行う画像処理手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されたn番目の画像データを
    前記第2の記憶手段の第1の記憶領域に転送し、前記第
    1の記憶手段に記憶された(n+1)番目の画像データを
    前記第2の記憶手段の第2の記憶領域に転送する転送手
    段と、 前記転送手段による前記第1の記憶領域への転送が終了
    すると前記第1の記憶領域に対する次の画像データの転
    送を禁止して前記画像処理手段に前記第1の記憶領域の
    画像データに対する前記画像処理を開始させるととも
    に、前記画像処理手段による前記第1の記憶領域の画像
    データの前記画像処理が終了すると前記転送手段による
    前記第1の記憶領域に対する次の画像データの転送を許
    可する一方、前記転送手段による前記第2の記憶領域へ
    の転送が終了すると前記第2の記憶領域に対する次の画
    像データの転送を禁止して前記画像処理手段に前記第2
    の記憶領域の画像データに対する前記画像処理を開始さ
    せるとともに、前記画像処理手段による前記第2の記憶
    領域の画像データの前記画像処理が終了すると前記転送
    手段による前記第2の記憶領域に対する次の画像データ
    の転送を許可する制御手段とを備えることを特徴とする
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像処理装置に
    おいて、 前記第1の記憶手段に記憶され、前記第2の記憶手段に
    対して未転送の前記画像データの数をカウントする計数
    手段と、前記計数手段による計数値が所定数に達すると
    報知する報知手段とを備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】画像処理装置に実装される画像処理用ボー
    ドにおいて、 所定時間ごとに連続して入力された画像データを逐次記
    憶し、同時に複数の前記画像データを記憶可能な記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶されたn番目の画像データを画像処
    理のために出力する第1の出力手段と、 前記第1の出力手段と独立して設けられ、前記記憶手段
    に記憶された(n+1)番目の画像データを画像処理のた
    めに出力する第2の出力手段と、 前記第1の出力手段による出力が終了すると前記第1の
    出力手段による次の画像データの出力を禁止する信号を
    出力するとともに、前記出力されたn番目の画像データ
    に対する画像処理の終了が前記画像処理装置から報知さ
    れると前記第1の出力手段による次の画像データの出力
    を許可する信号を出力する一方、前記第2の出力手段に
    よる出力が終了すると前記第2の出力手段による次の画
    像データの出力を禁止する信号を出力するとともに、前
    記出力された(n+1)番目の画像データに対する画像処
    理の終了が前記画像処理装置から報知されると前記第2
    の出力手段による次の画像データの出力を許可する信号
    を出力する制御手段とを備えることを特徴とする画像処
    理用ボード。
  5. 【請求項5】画像処理装置に実装される画像処理用ボー
    ドにおいて、 所定時間ごとに連続して入力された画像データを逐次記
    憶し、同時に複数の前記画像データを記憶可能な記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶されたn番目の画像データおよび
    (n+1)番目の画像データを画像処理のために順に出力
    する出力手段と、 前記出力手段による前記n番目の画像データの出力が終
    了すると前記出力手段による次の画像データの出力を禁
    止する信号を出力するとともに、前記出力されたn番目
    の画像データに対する画像処理の終了が前記画像処理装
    置から報知されると前記出力手段による次の画像データ
    の出力を許可する信号を出力する一方、前記出力手段に
    よる前記(n+1)番目の画像データの出力が終了すると
    前記出力手段による次の画像データの転送を禁止する信
    号を出力するとともに、前記出力された(n+1)番目の
    画像データに対する画像処理の終了が前記画像処理装置
    から報知されると前記出力手段による次の画像データの
    出力を許可する信号を出力する制御手段とを備えること
    を特徴とする画像処理用ボード。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の画像処理用ボー
    ドにおいて、 前記記憶手段に記憶され、前記画像処理のために出力さ
    れていない前記画像データの数をカウントする計数手段
    と、前記計数手段による計数値が所定数に達すると報知
    する報知手段とを備えることを特徴とする画像処理用ボ
    ード。
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