JP2007159049A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原画像を任意のタイミングで取り込み可能としながらもデータの転送が途中で終了されることなく確実にデータの全体を転送することができ、かつ、比較的小型で安価な画像処理装置を提供する。
【解決手段】演算部7は、1つの記憶領域A1に記憶されているデータを転送手段7bで読み出して他装置5に転送している間に画像処理手段7aが原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると中断したところからデータの転送を再開させる転送中断手段7cと、転送中断手段7cによってデータの転送が中断されたときに、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1とは別の記憶領域A2を画像処理手段7aで原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域に指定する格納領域指定手段7dとを有する。
【選択図】図1
【解決手段】演算部7は、1つの記憶領域A1に記憶されているデータを転送手段7bで読み出して他装置5に転送している間に画像処理手段7aが原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると中断したところからデータの転送を再開させる転送中断手段7cと、転送中断手段7cによってデータの転送が中断されたときに、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1とは別の記憶領域A2を画像処理手段7aで原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域に指定する格納領域指定手段7dとを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部から取り込んだ原画像に対して画像処理を実行する画像処理装置に関するものである。
この種の画像処理装置1として、図5に示すように、撮像装置(カメラ)2で撮像された対象物の原画像を取り込む画像入力部3と、原画像を記憶する記憶部4と、画像入力部3で原画像を取り込んで記憶部4に格納し記憶部4内の原画像について画像処理を実行する演算部7とを備えたものが知られている。図5の画像処理装置1は、主として製造ラインにおいて部品等の品種の識別、異種部品の混入検査、組立作業や製品検査などの自動化のために、部品や製品等の対象物の外観検査に使用されるものであって、画像処理の結果が対象物の面積、形状、位置などの測定・認識に用いられ、これにより対象物の良品、不良品などが判定される。
ところで、不良品と判定した際の画像処理手順を検証する場合や、不良品と判定した証拠を残す場合などは、複数の原画像や画像処理後の画像など記憶部4に格納された大量のデータを保存する必要があるが、画像処理装置1においては、比較的小容量のRAMが設けられているだけで、RAMの容量を越える大量のデータを保存することはできないものが多い。そこで、図5の画像処理装置1では、大容量ストレージを持つ他装置5(たとえばパソコン)との間に通信経路を形成する通信部6を設けるとともに、演算部7に対して、記憶部4に記憶されているデータを通信部6から他装置5に転送させる機能を付与することにより、複数の原画像や画像処理後の画像などの大量のデータを他装置5に保存可能に構成される。なお、使用者が実際に画像を見て良品、不良品の判定を行う場合や、遠隔地で画像を確認する場合などにも、画像処理装置1から画像処理後の画像を含むデータを他装置5に転送する必要がある。
ただし、データの転送中に新規の原画像が取り込まれると、記憶部4内の転送中のデータに新たに取り込まれた原画像が上書きされることにより、転送中のデータが失われることになる。そこで、図5の画像処理装置1では、データの転送中には新規の原画像を取り込まないようにしている。すなわち、データの転送中であれば新規の原画像を取り込むことができないので、任意のタイミングで新規の原画像を取り込むことはできない。たとえば、対象物が撮像装置2の視野の中心に位置するタイミングで撮像装置2から原画像を取り込みたくても、対象物が撮像装置2の視野の中心に位置するときにデータを転送中であれば、このタイミングで原画像を取り込むことはできず、対象物が撮像装置2の視野の中心からずれた原画像を取り込まざるを得ない。また、新規の原画像を所定のタイミングで取り込み可能とするために、原画像を取り込む時点でデータの転送を終了することも考えられるが、この場合には、データの転送が途中で終了され残りのデータは転送されないことになる。
一方、図5の画像処理装置1に対して、図6に示すように、記憶部4,4’と演算部7,7’との組を2組有し、各組の記憶部4,4’および演算部7,7’を用いてそれぞれ画像処理とデータの転送とを独立して行う画像処理装置1が提案されている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像処理装置1では、画像入力部3で取り込んだ原画像を両方の記憶部4,4’に格納し、一方の演算部7が一方の記憶部4内の原画像について画像処理を行い、他方の演算部7’が他方の記憶部4’内の原画像のデータを他装置に転送する。そして、データの転送中に新規の原画像を取り込んで画像処理を実行する場合、画像入力部3で取り込まれた新規の原画像は一方の記憶部4にのみ格納され、画像処理がデータの転送とは独立して実行されるので、転送中のデータは転送が完了するまで上書きされることなく保持される。
特開2003−98098号公報
しかし、特許文献1に記載の画像処理装置1は、画像処理とデータの転送とを独立して実行可能とするために、記憶部4,4’と演算部7,7’とが2つずつ必要であり構成が複雑になるので、図5の画像処理装置1に比べて大型かつ高価になる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、原画像を任意のタイミングで取り込み可能としながらもデータの転送が途中で終了されることなく確実にデータの全体を転送することができ、かつ、比較的小型で安価な画像処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、原画像を取り込む画像入力部と、複数の記憶領域を有し各原画像をそれぞれ1つの記憶領域に記憶する記憶部と、他装置との間に通信経路を形成する通信部と、記憶部および通信部に接続された演算部とを備え、演算部は、原画像を画像入力部で取り込んで記憶領域に格納し記憶領域内の原画像について画像処理を実行する画像処理手段と、各記憶領域ごとに記憶領域に記憶されているデータを読み出して通信部から前記他装置に転送させる転送手段と、データの転送中に画像処理手段が原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると中断したところからデータの転送を再開させる転送中断手段と、転送中断手段によってデータの転送が中断されたときに、転送中のデータが記憶されている記憶領域とは別の記憶領域を画像処理手段で原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域に指定する格納領域指定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、データの転送中に画像処理手段が原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると中断したところからデータの転送を再開させる転送中断手段を有することによって、任意のタイミングで原画像を取り込み可能になる。さらに、データの転送が中断されたときに、転送中のデータが記憶されている記憶領域とは別の記憶領域を原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域に指定する格納領域指定手段を有することによって、転送中のデータに新たに取り込まれた原画像が上書きされることはないので、転送中のデータは保護されることになる。したがって、原画像を任意のタイミングで取り込み可能としながらも、データの転送が途中で終了されることなく1つの記憶領域に記憶されたデータの全体を確実に転送することができる。また、記憶部と演算部とは1つずつあればよいから、比較的小型で安価な画像処理装置を実現できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記演算部が、前記転送手段がデータの転送に使用する前記記憶領域を指定する転送領域指定手段を有し、転送領域指定手段が、複数の記憶領域を、前記格納領域指定手段で指定した順番と同じ順番で指定することを特徴とする。
この構成によれば、複数の記憶領域が、原画像の格納および画像処理に使用された順番と同じ順番でデータの転送に使用されるので、複数の記憶領域に順次格納されるデータを抜けなく他装置に転送することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記記憶部が少なくとも3つの前記記憶領域を有し、前記格納領域指定手段が、前記転送手段が1つの記憶領域についてデータの転送を完了するまでの間に前記画像処理手段が複数の原画像を順次取り込む場合に、異なる記憶領域を所定の順番で指定することを特徴とする。
この構成によれば、1つの記憶領域についてデータの転送を完了するまでの間に複数の原画像を順次取り込む場合に、異なる記憶領域が所定の順番で使用されるので、転送中のデータに上書きすることなく複数の原画像を取り込むことができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記画像処理手段が、原画像と、当該原画像に対応する画像処理の結果とを1つの記憶領域に格納することを特徴とすることを特徴とする。
この構成によれば、原画像と、当該原画像に対応する画像処理の結果との組み合わせが、他装置にまとめて転送されるので、他装置において、原画像と画像処理の結果とを用いた画像処理手順の検証等が可能となる。
本発明は、データの転送中に原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させるとともに、転送中のデータが記憶されている記憶領域とは別の記憶領域を原画像の収納および画像処理に使用する記憶領域に指定し、画像処理が完了すると、中断したところからデータの転送を再開させるので、原画像を任意のタイミングで取り込み可能としながらも、転送中のデータに新たに取り込まれた原画像が上書きされることはなく、1つの記憶領域に記憶されたデータの全体を確実に転送することができるという利点がある。また、記憶部と演算部とは1つずつあればよいから、比較的小型で安価な画像処理装置を実現できる。
本実施形態の画像処理装置1は、図1に示すように、製造ライン上を移動する対象物(図示せず)を撮像する撮像装置(カメラ)2に接続されており、撮像装置2で撮像された原画像を取り込む画像入力部3と、原画像を記憶する記憶部4と、他装置5(ここではパソコン)に接続され他装置5との間に通信経路を形成する通信部6と、記憶部4および通信部6に接続された演算部7とを備える。さらに、演算部7と他装置5との間に接続されるI/O部8が設けられた構成を有する。なお、画像処理装置1は撮像装置2と一体であってもよい。
画像入力部3は撮像装置2と連動しており、画像入力部3が原画像を取り込むときに撮像装置2で原画像を撮像し撮像装置2から画像入力部3に原画像の映像信号が出力されるように構成される。画像入力部3は、撮像装置2から出力される映像信号を記憶部4への格納および演算部7での処理に適した画像データ(デジタル信号)に変換するようにFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成されている。DSP(Digital Signal Processor)などの高速プロセッサを画像入力部3に用いてもよい。ここでは、撮像装置2から白黒画像に相当する映像信号が出力される例を示すが、撮像装置2からカラー画像あるいは磁気共鳴画像やサーモグラフなど、他の画像に相当する映像信号が出力される構成であってもよい。さらに、画像入力部3は、撮像装置2からの映像信号を各画素ごとにそれぞれ1バイト(=8ビット)で輝度を表した画像データ(輝度データ)に変換する。つまり、CIF(Common Interface Format)サイズ(352×288画素)の画像の1フレーム分では、352×288=101376バイトの画像データに変換する。
記憶部4は、RAMで構成されており、画像入力部3で取り込まれた原画像の画像データをそれぞれ1フレーム分ずつ記憶する複数(ここではN(整数)個)の記憶領域A1〜ANを有する。各記憶領域A1〜ANにはアドレスがそれぞれ付与されており、演算部7ではこのアドレスを用いて使用する記憶領域A1〜ANを指定可能に構成される。さらに、記憶部4は演算部7で後述の画像処理を実行するために必要な処理手順(プログラム)が記憶された処理手順領域A0を有する。
演算部7は、図示しないCPUとDMA(Direct memory access)チップとを有しており、CPUを介さずに記憶部4とやり取り可能に構成されている。これにより、CPUが記憶部4内の各記憶領域A1〜ANにそれぞれ対応したアドレスをDMAチップに与えるだけで、記憶部4内のどの記憶領域A1〜ANを使用するのかを指定することができる。
演算部7の構成を機能別に分けると、画像入力部3で1フレーム分の原画像を取り込んで記憶部4の記憶領域A1〜ANに格納し記憶領域A1〜AN内の原画像について画像処理を実行する画像処理手段7aと、各記憶領域A1〜ANごとに記憶領域A1〜AN内に記憶されているデータを読み出して通信部6から他装置5に転送させる転送手段7bと、データの転送中に画像処理手段7aが原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると残りのデータの転送を再開させる転送中断手段7cと、画像処理手段7aが原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域A1〜ANを指定する格納領域指定手段7dと、転送手段7bがデータの転送に使用する記憶領域A1〜ANを指定する転送領域指定手段7eとに分けることができる。画像処理手段7aに対しては、原画像の取り込みを開始させる画像処理開始の指示がI/O部8から与えられ、転送手段7bに対しては、データの転送を開始させる画像転送開始の指示が通信部6から与えられる。また、転送領域指定手段7eは、複数の記憶領域A1〜ANを、格納領域指定手段7dで原画像の格納および画像処理用に指定した順番と同じ順番で、データの転送に用いる記憶領域A1〜ANを指定するように構成されている。
ここで、画像処理手段7aは、図2に示すように1フレーム分の原画像と、この原画像に対応する画像処理の結果とを記憶部4における1つの記憶領域A1〜ANに格納しており、したがって、他装置5に転送されるデータには、原画像とこの原画像に対応する画像処理の結果との組み合わせが含まれることなる。これにより、他装置5においては、原画像と画像処理の結果とを用いた画像処理手順の検証等が可能となる。なお、ここでいう画像処理の結果とは画像処理後の画像そのものであってもよいが、画像処理後の画像から得られる対象物の面積、形状、位置などであってもよい。また、原画像を格納した1つの記憶領域A1〜AN内に、この原画像に対応する画像処理の条件(画像処理の処理内容を識別するための検査条件)を併せて格納するようにしてもよく、この場合には、他装置5において原画像と画像処理の条件とを用いた画像処理の再現等が可能となる。
通信部6は、通信用のICを有しており、他装置5に対してUSBにより接続される。この通信部6により形成される他装置5との間の通信経路を用いて、演算部7は他装置5へのデータの転送を行う。通信部6には送信バッファが設けられており、演算部7の転送手段7bにより各記憶領域A1〜ANから読み出されたデータは、複数の単位データに分割され、通信部6の送信バッファにまず1単位データだけ転送される。そして、通信部6が送信バッファ内の1単位データを他装置5に転送する。ここで、1単位データを記憶部4から読み出して他装置5に転送するまでの処理は、1つの原画像について画像処理の実行時間に比べて十分に短い時間で実行される。
ここにおいて通信部6は、送信バッファ内の1単位データを他装置5に転送し終わると、演算部7のCPUに対して割込み処理により、次に転送する1単位データを要求する。CPUは割込み処理により、転送中の記憶領域A1〜AN内のデータのうち先に転送した1単位データの続きである1単位データを送信バッファに転送する。この処理を複数回繰り返すことによって、1つの記憶領域A1〜ANに記憶されたデータの全体を転送する。すなわち、データは所謂割込み転送(インタラプト転送)によって他装置5に転送される。さらに、通信部6は他装置5から送信される転送要求信号を受信する機能を有しており、他装置5からの転送要求信号を受けたときに転送手段7bに対して画像転送開始の指示を与える。なお、本実施形態では、インターフェースにUSBを採用しているが、この構成に限るものではなく、たとえば、イーサネット(登録商標)やIEEE1394やRS−232Cなどのインターフェースを採用することもできる。
I/O部8は、他装置5から送信されるトリガ信号を受信する機能を有する。そして、他装置5からのトリガ信号を受けたときに当該トリガ信号をA/D変換して演算部7に与えることにより、画像処理手段7aに対して画像処理開始の指示を与える。このように本実施形態では、画像処理手段7aは、I/O部8から画像処理開始の指示を受けているが、通信部6で他装置5からのトリガ信号を受けるようにし、この通信部6から画像処理開始の指示を受けるようにしてもよい。
ところで、本実施形態の画像処理装置1では、格納領域指定手段7dが、転送中断手段7cによってデータの転送が中断されたときには、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1〜ANとは別の記憶領域A1〜ANを画像処理手段7aで原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域A1〜ANに指定するように構成されている。
具体的には、たとえば図3(a)に示すように、格納領域指定手段7dが記憶部4の記憶領域A1〜ANのうち記憶領域A1を原画像の格納および画像処理で用いる記憶領域に指定し(図3では格納領域指定手段7dにより指定されている記憶領域A1〜ANを斜線部で表す)、記憶領域A1内の原画像について画像処理が完了した状態を想定する。転送領域指定手段7eは、上述したように複数の記憶領域A1〜ANを原画像の格納および画像処理に用いた順番と同じ順番でデータの転送に用いるように構成されているから、画像処理が完了した状態で転送手段7bが画像転送開始の指示を受けると、記憶領域A1をデータ(原画像および画像処理の結果)の転送に用いる記憶領域に指定する(図3では太枠が転送領域指定手段7eにより指定されている記憶領域A1〜ANを表す)。つまり、記憶部4における記憶領域A1は、画像処理手段7aの作業用メモリと転送手段7bの送信バッファとを兼ねることになる。
そして、記憶領域A1に記憶されているデータについて他装置5への転送が完了する前に、トリガ信号がI/O部8に入力されることによって画像処理手段7aに画像処理開始の指示が与えられると、上述した転送中断手段7cにより転送手段7bはデータの転送を一旦中断する。これと同時に、格納領域指定手段7dが図3(b)に示すように、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1とは別の記憶領域A2に原画像の格納および画像処理で用いる記憶領域を変更する。これにより、画像入力部3で取り込まれた新規の原画像は、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1とは別の記憶領域A2に格納されることなるので、転送中のデータは新規の原画像によって上書きされることなく保持されることになる。したがって、記憶領域A2を用いた画像処理が完了した後に、記憶領域A1内のデータの転送が再開されることによって、記憶領域A1に記憶されているデータの全体を転送することが可能になる。
なお、記憶領域A1に記憶されたデータについて他装置5への転送が完了した後で、画像処理手段7aに画像処理開始の指示が与えられる場合、つまりデータの転送が画像処理タクトに間に合っている場合には、格納領域指定手段7dは原画像の格納および画像処理で用いる記憶領域の変更を行わないので、図3(a)に示すように、記憶部4の記憶領域A1が画像処理手段7aの作業用メモリと転送手段7bの送信バッファとを兼ねることになる。
上述のように構成された画像処理装置1の動作について、図4のフローチャートを参照して以下に説明する。
まず、画像処理装置1は、演算部7が通信部6からの画像転送開始の指示あるいはI/O部8からの画像処理開始の指示を待つ状態(以下「コマンド待ち状態」という)にある(ステップS01)。コマンド待ち状態においては、最初に画像転送開始の指示の有無を監視する(ステップS02)。
そして、画像転送開始の指示が検出されると(S02:はい)、転送手段7bは記憶部4内のデータの転送を開始する(ステップS03)。このとき、転送領域指定手段7eは、転送手段7bがデータの転送で用いる記憶領域A1〜ANとして記憶領域A1(図3(a)参照)を指定している。本実施形態では、転送領域指定手段7eが記憶部4内において最新の原画像を含むデータが記憶されている記憶領域A1〜ANを指定するようにしているが、たとえば記憶部4内の任意の記憶領域A1〜ANを指定するようにしてもよい。その後、演算部7のCPUがI/O部8の状態を監視することにより、画像処理開始の指示の有無を監視する(ステップS04)。また、ステップS02において画像転送開始の指示が検出されなければ(S02:いいえ)、データの転送を開始することなく、画像処理開始の指示の有無を監視する(S04)。
ここで、画像処理開始の指示が検出されなければ(S04:いいえ)、コマンド待ち状態(S01)に戻る。一方、画像処理開始の指示が検出されると(S04:はい)、データを転送中であるか否かを判断する(ステップS05)。本実施形態では、データを転送中であるか否かの判断は、データを転送中であるか否かに応じて変化する転送中フラグを演算部7に設定し、この転送中フラグの状態に基づいて行うようにしているが、通信部6の状態(転送中であるか否か)を示すレジスタを参照してデータを転送中であるか否かを判断するようにしてもよい。
データを転送中でなければ(S05:いいえ)、画像処理手段7aは画像入力部3に対して原画像を取り込むように指示を与え、これにより撮像装置2が撮像する(ステップS06)。このとき、格納領域指定手段7dは、画像処理手段7aが原画像の格納および画像処理で用いる記憶領域として記憶領域A1(図3(a)参照)を指定している。その後、画像入力部3で取り込まれて記憶領域A1に格納された原画像について、画像処理手段7aが画像処理を実行する(ステップS07)。
一方、データを転送中であれば(S05:はい)、まず演算部7のCPUが転送中断手段7cとして通信部6からの単位データの要求の割込みを禁止(保留)することによりデータの転送を一旦中断する(ステップS08)。これと同時に、格納領域指定手段7dが原画像の格納および画像処理に用いる記憶領域の変更を行う(ステップS09)。すなわち、演算部7のCPUがDMAチップに与えるアドレスを変更することにより、画像入力部3で取り込まれる原画像を格納する記憶領域を、記憶領域A1から記憶領域A2(図3(b)参照)に変更する。
その後、画像処理手段7aは画像入力部3に対して撮像装置2で撮像された原画像を取り込むように指示を与え、これにより撮像装置2が撮像する(ステップS10)。それから、画像入力部3で取り込まれて記憶領域A2に格納された原画像について、画像処理手段7aが画像処理を実行する(ステップS11)。画像処理が完了すると、演算部7のCPUが通信部6からの単位データの要求の割込みを許可することにより、データの転送を中断したところからデータの転送を再開する(ステップS12)。
また、図4では演算部7が、コマンド待ち状態(S01)において画像転送開始の指示と画像処理開始の指示とを順次監視するポーリング処理を行っているが、これに限らず、割込み処理を適用することもできる。ポーリング処理の場合は、画像処理中には画像転送開始の指示を受け付けないので、画像処理がデータの転送よりも優先して実行されることになる。これに対して、割込み処理を適用した場合には、画像処理中でも画像転送開始の指示を受け付けるので、画像処理中であっても画像転送開始の指示を受けてデータの転送を開始させることができる。
ところで、1つの記憶領域A1内のデータの転送を完了するまでに、画像処理手段7aがMフレーム(Mは3≦M+1≦Nの整数とする)分の原画像を順次取り込む場合には、格納領域指定手段7dは、図3(c)に示すように、原画像の格納および画像処理で使用する記憶領域を記憶領域A2、記憶領域A3、・・・、記憶領域AM+1の順番で指定する。これにより、画像入力部3で取り込まれた新規の原画像は、転送中のデータが記憶されている記憶領域A1だけでなく画像処理済みの記憶領域とも異なる記憶領域に格納されることなるので、転送中のデータだけでなく画像処理済みのデータも新規の原画像によって上書きされることなく保持されることになる。ここで、転送領域指定手段7eは、上述したように複数の記憶領域A1〜ANを、格納領域指定手段7dが指定した順番と同じ順番で指定するように構成されているので、結果的に、複数の原画像を画像入力部3で比較的短い間隔で取り込んでも、少なくとも記憶部4に設けた記憶領域A1〜ANの数(ここではN)分の原画像については抜けなく(コマ落ちすることなく)他装置5に転送することができるという利点がある。
また、記憶部4の容量の制限などにより記憶部4に記憶領域を2つ(つまり記憶領域A1と記憶領域A2)だけ設定する構成では、1つの記憶領域A1内のデータの転送を完了するまでに画像処理手段7aが複数フレーム分の原画像を順次取り込む場合でも、図3(b)に示したように、原画像の格納および画像処理で用いる記憶領域としては、転送中のデータが記憶された記憶領域A1とは別の記憶領域A2を繰り返し用いることが望ましい。これにより、転送中のデータについては確実に保持することができる。
1 画像処理装置
3 画像入力部
4 記憶部
5 他装置
6 通信部
7 演算部
7a 画像処理手段
7b 転送手段
7c 転送中断手段
7d 格納領域指定手段
7e 転送領域指定手段
A1〜AN 記憶領域
3 画像入力部
4 記憶部
5 他装置
6 通信部
7 演算部
7a 画像処理手段
7b 転送手段
7c 転送中断手段
7d 格納領域指定手段
7e 転送領域指定手段
A1〜AN 記憶領域
Claims (4)
- 原画像を取り込む画像入力部と、複数の記憶領域を有し各原画像をそれぞれ1つの記憶領域に記憶する記憶部と、他装置との間に通信経路を形成する通信部と、記憶部および通信部に接続された演算部とを備え、演算部は、原画像を画像入力部で取り込んで記憶領域に格納し記憶領域内の原画像について画像処理を実行する画像処理手段と、各記憶領域ごとに記憶領域に記憶されているデータを読み出して通信部から前記他装置に転送させる転送手段と、データの転送中に画像処理手段が原画像の取り込みを開始するときに、データの転送を中断させ画像処理が完了すると中断したところからデータの転送を再開させる転送中断手段と、転送中断手段によってデータの転送が中断されたときに、転送中のデータが記憶されている記憶領域とは別の記憶領域を画像処理手段で原画像の格納および画像処理に使用する記憶領域に指定する格納領域指定手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
- 前記演算部は、前記転送手段がデータの転送に使用する前記記憶領域を指定する転送領域指定手段を有し、転送領域指定手段は、複数の記憶領域を、前記格納領域指定手段で指定した順番と同じ順番で指定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記記憶部は少なくとも3つの前記記憶領域を有し、前記格納領域指定手段は、前記転送手段が1つの記憶領域についてデータの転送を完了するまでの間に前記画像処理手段が複数の原画像を順次取り込む場合に、異なる記憶領域を所定の順番で指定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理手段は、原画像と、当該原画像に対応する画像処理の結果とを1つの記憶領域に格納することを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090303 |