JP2001215848A - 仕向地設定装置 - Google Patents

仕向地設定装置

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JP2001215848A
JP2001215848A JP2000022618A JP2000022618A JP2001215848A JP 2001215848 A JP2001215848 A JP 2001215848A JP 2000022618 A JP2000022618 A JP 2000022618A JP 2000022618 A JP2000022618 A JP 2000022618A JP 2001215848 A JP2001215848 A JP 2001215848A
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Koji Nakahama
康治 中▲浜▼
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の仕向地を有する複写機やプリンタ等の
画像形成装置に対して、容易かつ確実に仕向地を設定す
ることが可能な仕向地設定装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置に対して電力を供給するた
めの電源手段と、該電源手段が供給する電圧または周波
数のうち少なくとも一方を検出するための電源特性検出
手段と、該電源特性検出手段における検出結果に基づい
て、前記電圧または周波数に対応する仕向地を判定する
ための判定手段と、該判定手段における判定結果に基づ
いて、前記仕向地に対応した制御パラメータを設定する
ための制御パラメータ設定手段とを備える。仕向地設定
手段40は、制御部43が、電圧・周波数検出部42お
よび仕向地情報テーブル45からデータを獲得し、メモ
リー等に記憶されたシーケンステーブルに基づいて動作
することにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の仕向地を有
する複写機やプリンタ等の画像形成装置に対して仕向地
を設定するための仕向地設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンタ等の画像形
成装置では、出荷後に画像形成装置が設置される地域
(以下、仕向地と称する)の電源仕様、変倍仕様、コピ
ー枚数のカウント方式、言語等の相違に基づいて、ハー
ドウエアおよびソフトウエアを、それぞれの仕向地に合
わせた設定とする必要がある。
【0003】このような仕向地設定を簡略化する方法
が、特開昭62−23065号公報、特開平9−502
09号公報、特開平1−170955号公報等に開示さ
れている。例えば、特開昭62−23065号公報に記
載された技術は、画像形成装置の制御部にディップスイ
ッチ等の選択スイッチを外付けし、この選択スイッチを
切り換えることにより仕向地を指定することができるよ
うになっている。そして、画像形成装置を仕向地へ出荷
する際に、オートクリアや節電モード等の複写モードの
再設定を不要にして、作業の簡略化を行うことができる
としている。
【0004】また、特開平9−50209号公報に記載
された技術は、画像形成装置に組み込まれる電源装置に
電源識別コードを設けるとともに、電源装置と同様に画
像形成装置に組み込まれる操作パネルに固定倍率とカウ
ント方式等の操作モードのうちの一つを特定する操作モ
ード識別コードを設けている。そして、画像形成装置本
体の制御部が、電源識別コードに基づいて交流負荷の制
御を行うとともに、操作モード識別コードに基づいて固
定倍率とカウント方式の制御を行うようになっている。
【0005】このような構成とすることにより、電源装
置の持つ電源識別コードと、操作パネルの持つ操作モー
ド識別コードの組合せにより、仕向地情報を特定するこ
とができる。したがって、操作パネルの種類を仕向地に
対応した種類だけ用意する場合と比較して、操作パネル
と電源装置の数を低減することができるので、製造コス
トの削減を図ることができるとしている。また、専用の
ディップスイッチやROMを別途付加して仕向地の判定
を行う場合と比較して、製造コストの削減を図ることが
できるとしている。
【0006】また、特開平1−170955号公報に記
載された技術は、インチ系やミリ系を含む機数の用紙サ
イズ系のうち、使用者が主に使用する主用紙サイズ系の
テーブルと、主用紙サイズ系以外の用紙サイズ系のテー
ブルとを記憶手段に格納しておき、それぞれの用紙サイ
ズ系を選択するキーの操作に応じて、操作された用紙サ
イズ系のテーブルを使用して、用紙の選択や変倍率の選
択を制御するようにしている。このような構成とするこ
とにより、複数の用紙サイズ系が使用される環境下にお
いても、画像形成装置の使い勝手を改良することができ
るとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
画像形成装置が使用される環境や画像形成装置の販売戦
略によって、種々の課題が存在していた。
【0008】第1に、上述した特開平1−170955
号公報の問題点に記載されているように、同じオフィス
内に多くの国籍を持った人間が就業し、異なるサイズ系
の用紙が混在して使用される環境の場合、すなわち、異
なる特定の言語を理解する多数の人間が異なるサイズ系
の用紙を任意に使用して同一の画像形成装置を利用する
環境の場合に、操作パネルに表示される言語の表示モー
ド(以下、言語表示モードと称する)、用紙サイズ系列
および使用される用紙の枚数カウンターのカウント方式
は、それぞれ、独立して設定できることが必要となる。
【0009】なぜならば、使用者にとって使いやすい操
作パネルの言語表示モードは使用者の理解する言語であ
るが、使用者が自分の理解する言語に対応して言語表示
モードを変更したとしても、異なるサイズ系の用紙が任
意に選択できなければ、操作性を向上できるとは言い難
いためである。また、サイズ系の相違に対応して枚数カ
ウンターのカウント方式を変更すると、管理の面で煩雑
になるので、用紙のサイズ系が異なる場合であっても、
特定のカウント方式とする必要である。さらに、固定変
倍系列は、用紙サイズ系列に対応して切り換わらねばな
らない。
【0010】第2に、画像形成装置をある地域または国
から他の地域または国に移動した場合に、移動元と移動
先とで電源仕様が同一であっても、言語が異なる場合が
ある。例えば、ヨーロッパにおける電源仕様は、230
V,50Hzに統一されているが、言語の異なる他国に
画像形成装置を移動して使用する場合に、操作パネルの
言語表示モードが移動元の言語であれば、非常に使いづ
らいものとなる。
【0011】第3に、ディーラ等が抱える在庫をできる
だけ少なくして、製品の管理をより効率的に行うことに
より、製品代金に含まれる管理費を削減して、より低価
格で販売することが求められる。このため、一台の画像
形成装置の仕向地を1つに限定せずに、できるだけ多く
の仕向地に対応できるようにすることが必要であり、よ
り好ましくは、仕向地を限定せずに、販売または設置の
際に仕向地に対応して設定を行うことが望ましい。
【0012】このような場合、工場において画像形成装
置を製造する過程では、画像形成装置が設置される仕向
地は不明であるため、画像形成装置の調整や画質等の性
能チェックを行う際に、考えられる全ての仕向地に対応
した性能チェックを行う必要がある。性能チェックを行
う際には、一般的に、操作パネルを見ながら画像形成装
置の調整を行うが、操作パネルの言語を調整者の言語と
同一とすることにより、誤調整の割合が低減する。ま
た、調整対象は仕向地に応じて変更できなければならな
いし、性能チェックは全仕向地に対して実行できなけれ
ばならない。このような仕向地に対応して実施されるべ
き調整や性能チェックとしては、例えば、次のようなも
のがある。
【0013】感光体上に形成された画像に対して、同期
をとって用紙を搬送するために整合ローラが使用されて
いるが、用紙の先端が傾斜して搬送されないように、用
紙の中程を撓ませて整合ローラのニップに用紙の先端を
突き当てることが行われている。この際、用紙の撓み量
を用紙の種類(実際には用紙の腰)に応じて変更する必
要がある。このような各種類の用紙に対する調整やチェ
ックは、等倍のみならず変倍時に対しても実行されるの
で、異なるサイズ系の用紙およびそれらのサイズ系に対
応した固定変倍率系が使用される。調整者が日本語を母
国語としている場合には、操作パネルの画面は日本語に
よる表示となっているが、用紙サイズ系や固定変倍系は
全仕向地に対応してなされなければならない。
【0014】上述した種々の課題に対して、特開昭62
−23065号公報に記載された技術では、制御部に外
付けされた仕向地選択用のディップスイッチの操作を要
するため、仕向地の設定の際に外装の開閉または着脱を
行わなければならず、仕向地の設定作業に時間がかかっ
てしまう。このため、第1の課題で述べたように、操作
パネルの言語モードと用紙サイズ系が頻繁に切り換わる
ような環境下では、非常に使いづらいものとなる。
【0015】また、特開昭62−23065号公報に記
載された技術では、仕向地の設定に対応して設定される
複数の複写モードに対する個々の設定値は、予め決めら
れた特定の組合せのみが選択されるように構成されてい
る。したがって、当該公報には操作パネルの言語モード
をどのように行うかの記載はないが、上述した構成に立
脚して操作パネルの言語モードと用紙サイズ系の設定を
当てはめれば、操作パネルの言語モードと用紙サイズ系
とをそれぞれに独立して切換ることができず、画像形成
装置が有している本来の機能を効率的に利用できないの
で、第2の課題に対して何ら解決策を有していない。ま
た、同様の理由により、第3の課題に対しても何ら解決
策を有していない。
【0016】また、特開平9−50209号公報に記載
された技術では、電源装置および操作パネルにおいて、
共に特定の仕向地に対応した電源識別コードおよび操作
モード識別コードを固定的に設けてある。したがって、
特開昭62−23065号公報に記載された技術と同様
に、異なる言語を理解する多数の人間が異なるサイズ系
の用紙を任意に使用して同一の画像形成装置を利用する
際に、固定倍率とカウント方式等の操作モードを1つし
か使用できないため、異なるサイズ系の用紙が混在して
使用される際に不便である。また、第2の課題および第
3の課題に対しては、何ら解決策を有していない。
【0017】また、特開平1−170955号公報に記
載された技術では、用紙サイズ系を区別しているとはい
え、主に使用する用紙サイズ系とその他の用紙サイズ系
とに分けて、別々に呼び出して使用するようにしたのみ
であり、上述した各課題を解決することはできない。
【0018】本発明は、上述した事情に鑑み提案された
もので、複数の仕向地を有する複写機やプリンタ等の画
像形成装置に対して、容易かつ確実に仕向地を設定する
ことが可能な仕向地設定装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る仕向地設定
装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を
備えている。
【0020】すなわち、本発明に係る仕向地設定装置
は、画像形成装置に対して電力を供給するための電源手
段と、該電源手段が供給する電圧または周波数のうち少
なくとも一方を検出するための電源特性検出手段と、該
電源特性検出手段における検出結果に基づいて、前記電
圧または周波数に対応する仕向地を判定するための判定
手段と、該判定手段における判定結果に基づいて、前記
仕向地に対応した制御パラメータを設定するための制御
パラメータ設定手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。このような構成とすることにより、仕向地に対応
した制御パラメータを自動的に設定することができる。
【0021】また、前記制御パラメータ設定手段におけ
る制御パラメータの設定を手動で指示するための制御パ
ラメータ設定指示手段を備えることが好ましい。このよ
うな構成とすることにより、仕向地に対応した制御パラ
メータを自動的に設定することができない場合であって
も、当該制御パラメータを手動で設定することができ
る。
【0022】また、前記判定手段により判定した仕向地
を記憶するための制御パラメータ記憶手段と、該制御パ
ラメータ記憶手段に対して制御パラメータが記憶された
後に電源が投入されると、該電源から供給される電圧お
よび周波数と、前記制御パラメータ記憶手段に記憶され
た制御パラメータにおける電圧および周波数とを比較す
るための比較手段と、該比較手段における電圧および周
波数の比較結果が一致した場合にのみ、前記画像形成装
置の起動を許可するための起動許可手段とを備えること
が好ましい。このうような構成とすることにより、製造
者や販売者等の意図に反した仕向地では画像形成装置を
使用することができなくなり、画像形成装置における防
犯管理を向上させることができる。
【0023】また、前記比較手段における電圧および周
波数の比較結果が一致しない場合に、前記制御パラメー
タ設定手段による制御パラメータの設定を再度行い、該
設定された制御パラメータを前記制御パラメータ記憶手
段に更新記憶することが好ましい。さらに、前記制御パ
ラメータ記憶手段に記憶された制御パラメータを初期化
するための初期化手段を備えることが好ましい。このよ
うな構成とすることにより、防犯管理が確実に行われて
いることを条件として、仕向地の設定をさらに容易に行
うことができる。
【0024】また、前記画像形成装置において表示され
る複数種類の言語を記憶した言語記憶手段と、該言語記
憶手段に記憶された複数種類の言語のうちから、前記制
御パラメータ設定手段により設定された制御パラメータ
に対応する言語により表示を行うための言語切換手段と
を備えることが好ましい。このような構成とすることに
より、標準的な使用環境に当てはまらない環境下であっ
ても、仕向地の設定を容易に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る仕向地設定装置の一実施形態を説明する。
【0026】図1は、本発明に係る仕向地設定装置を搭
載した画像形成装置の主要部断面であり、図2は、図1
に示す画像形成装置を構成している各種ユニット部、画
像処理部などの全体構成を示すブロック図である。
【0027】<画像形成装置>図1に示す画像形成装置
は、デジタル式複写機10であり、大きく分けて、スキ
ャナー部11と、レーザー記録部12から構成されてい
る。スキャナー部11は、透明ガラスからなる原稿載置
台15と、原稿載置台15上へ自動的に原稿を供給搬送
するための両面対応自動原稿送り装置(以下、RADF
と称する)16と、原稿載置台15上に載置された原稿
の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニ
ット(以下、スキャナーユニットと称する)20により
構成されている。
【0028】このスキャナー部11により読み取られた
原稿画像は、画像データとして画像データ入力部へ送信
され、画像データに対して所定の画像処理が施される。
RADF16は、原稿トレイ(図示せず)上に複数枚の
原稿を一度にセットしておき、セットされた原稿を1枚
ずつ自動的にスキャナーユニット20の原稿載置台15
上へ給送する装置である。このRADF16は、オペレ
ーターの選択に応じて、原稿の片面または両面をスキャ
ナーユニット20に読み取らせるために、片面原稿のた
めの搬送経路と、両面原稿のための搬送経路と、搬送経
路を切り換えるための搬送経路切り換え手段と、各部を
通過する原稿の状態を把握し管理するセンサー群と、制
御部等により構成されている。このRADF16には、
従来より開示されている数多くの技術を応用することが
できる。
【0029】スキャナー部11を構成するスキャナーユ
ニット20は、原稿面上を露光するランプリフレクター
アセンブリ21と、第1の走査ユニット20aと、第2
の走査ユニット20bと、原稿からの反射光像を電気的
画像信号に変換するための光電変換素子(以下、CCD
と称する)24と、原稿からの反射光像を CCD24
上に結像させるための光学レンズ23とにより構成され
ている。
【0030】第1の走査ユニット20aには、原稿から
の反射光像をCCD24に導くための第1の反射ミラー
22aが搭載されており、第2の走査ユニット20bに
は、第1の反射ミラーユニット20aからの反射光像を
CCD24に導くための第2の反射ミラー22bと第3
の反射ミラー22cとが搭載されている。上述した構成
からなるスキャナー部11は、RADF16とスキャナ
ーユニット20の関連した動作により、原稿載置台15
上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置
台15の下面に沿ってスキャナーユニット20を移動さ
せることにより、原稿画像を読み取ることができる。
【0031】すなわち、第1の走査ユニット20aは、
図1において、原稿載置台15に沿って左から右へ向か
って一定速度Vで走行し、第2の走査ユニット20b
は、その速度Vに対してV/2の速度で同一方向に平行
に走査制御される。これにより、原稿載置台15上に載
置された原稿の画像を、1ライン毎に順次CCD24に
結像させて画像を読み取ることとなる。
【0032】スキャナーユニット20により読み取られ
た画像データは、画像処理部へ送信され、各種処理が施
された後、画像処理部のメモリーに一旦記憶される。そ
して、出力指示に応じてメモリー内の画像データが読み
出されて、レーザー記録部12に転送され、記録シート
上に画像を形成させる。このレーザー記録部12は、画
像を形成させるための記録材であるシートの搬送系と、
レーザー書き込みユニット25と、画像を形成するため
の電子写真プロセス部26とを備えている。
【0033】レーザー書き込みユニット25は、詳細に
は図示しないが、半導体レーザー光源と、ポリゴンミラ
ーと、fθレンズ等を備えている。このレーザー書き込
みユニット25では、メモリーに記憶された画像データ
(スキャナーユニット20により読み取った画像デー
タ)または外部の装置から転送されてきた画像データに
基づいてレーザー光源がレーザー光を射出し、このレー
ザー光をポリゴンミラーにより等角速度で偏向した後、
fθレンズにより、レーザー光が電子写真プロセス部2
6を構成する感光体ドラム上で等角速度で偏向されるよ
うに補正する。電子写真プロセス部26は、周知のよう
に、感光体ドラムの周囲に、帯電器、現像器、転写器、
剥離器、クリーニング器、除電器を備えることにより構
成されている。
【0034】シートの搬送系は、電子写真プロセス部2
6の転写器が配置された転写位置へシートを搬送するた
めの搬送部13と、この搬送部13へシートを送り込む
ため給紙部30と、転写後のシートに形成された画像
(トナー像)を定着するための定着器27と、定着後の
シートの裏面に再度画像を形成するための再供給経路3
5とを備えている。
【0035】給紙部30は、複数のカセット給紙装置3
1、32、33と、必要なサイズのシートを適宜給紙す
るための手差し給紙装置34とにより構成されている。
また、定着器27の下流側には、画像が記録されたシー
トを受け取り、このシートに対して所定の処理を施すた
めの後処理装置14が配置されている。
【0036】レーザー書き込みユニット25および電子
写真プロセス部26において、画像メモリーから読み出
された画像データは、レーザー書き込みユニット25に
よりレーザー光線を走査させて、感光体ドラムの表面上
に静電潜像として形成される。そして、可視像化された
トナー像は、多段給紙ユニットのいずれかの給紙装置5
1〜54から搬送された用紙の面上に、静電転写されて
定着する。このようにして画像が形成されたシートは、
定着器27から排紙ローラ36を経由して後処理装置1
4内へ搬送される。
【0037】デジタル式複写機10では、図2に示すよ
うに、メイン画像処理ボード400に搭載されたメイン
中央演算処理装置(以下、メインCPUと称する)40
1により、各ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処
理装置(オペレーションパネルボード100のCPU1
01、マシンコントロールボード200のCPUの20
1、ADFおよびRADFのCPU203a、フィニッ
シャー208のCPU208a、ファクシミリボード6
03のCPU603a等)との連携を取りながら、当該
デジタル式複写機10の動作を制御している。
【0038】デジタル式複写機10は、操作パネル10
3を管理制御するためのオペレーションパネルボード1
00と、デジタル式複写機10を構成する各ユニットを
管理制御するためのマシンコントロールボード200
と、原稿画像を電気的に読み取り電子データとするため
のCCDボード300と、このCCDボード300によ
り電子データ化された原稿画像に対して所定の画像処理
を施すためのメイン画像処理ボード400と、このメイ
ン画像処理ボード400により処理された画像情報に対
してさらに所定の画像処理を施すためのサブ画像処理ボ
ード500と、このサブ画像処理ボード500にインタ
ーフェイスを介して接続されたその他の拡張ボード群6
00(プリンタボード601、機能拡張ボード602、
ファクシミリボード603)等から構成されている。
【0039】以下、各ボード毎の管理制御について説明
する。
【0040】<オペレーションパネルボード>オペレー
ションパネルボード100は、基本的にサブの中央演算
処理装置(以下、CPUと称する)101により制御さ
れており、操作パネル103上に配置されたLCD表示
部104の表示画面と、各種モードに関する指示を入力
するための操作キー群105からの操作入力等を管理し
ている。また、オペレーションパネルボード100に
は、操作キー群105から入力されたデータと、LCD
表示部104に表示させる情報等の各種制御情報を記憶
しておくためのメモリー102が搭載されている。
【0041】このオペレーションパネルボード100に
おいて、サブのCPU101は、メインCPU401と
の間で制御データ通信を行い、デジタル式複写機10の
動作指示を行う。また、メインCPU401からサブの
CPU101に対して、デジタル式複写機10の動作状
態を示す制御信号を送信することにより、操作パネル1
03のLCD表示部104を通して、デジタル式複写機
10の現在の動作状態を操作者に表示するようになって
いる。
【0042】<マシンコントロールボード>マシンコン
トロールボード200は、サブのCPU201により制
御されており、メモリー202と、ADFやRADFか
らなる自動原稿送り装置203と、原稿画像を読み取る
ための読み取りスキャナー部204と、画像情報を画像
として再現するためのプロセス部205と、画像が記録
される用紙を収納部からプロセス部205へ向かって順
次搬送するための給紙搬送部206と、画像が記録され
た用紙を反転させて搬送することにより用紙の両面に画
像を形成するための両面ユニット207と、画像が記録
された用紙に対してステープルなどの後処理を行うため
のフィニッシャー208等を制御している。
【0043】<CCDボード>CCDボード300は、
原稿画像を電気的に読み取るためのCCD301と、C
CD301を駆動するための回路(以下、CCDゲート
アレイと称する)302と、CCD301から出力され
るアナログデータのゲイン調整などを行うためのアナロ
グ回路303と、CCD301のアナログ出力をデジタ
ル信号に変換して電子データとして出力するためのA/
D変換器304等から構成されている。これらの装置の
制御は、メインCPU401により行われている。
【0044】<メイン画像処理ボード>メイン画像処理
ボード400は、メインCPU401により制御されて
おり、CCDボード300から送信されてきた原稿画像
の電子データに基づいて、画像の階調性を所望の状態で
表現できるように処理するための多値画像処理部402
と、処理が施された画像データあるいは処理の手順管理
等の各種制御情報を記憶するためのメモリー403と、
レーザー書き込みユニット25に対して、処理が施され
た画像情報を転送制御するためのレーザーコントロール
404等により構成されている。
【0045】多値画像処理部402では、シェーディン
グ補正、濃度補正、領域分離、フィルタ処理、MTF補
正、解像度変換、電子ズーム(変倍処理)、ガンマ補正
等のように、多値の画像データの状態のままで処理が施
される。このようにして処理が施された画像情報は、レ
ーザーコントロール404によりレーザー書き込みユニ
ット25に送信されて画像が再現される。
【0046】<サブ画像処理ボード>サブ画像処理ボー
ド500は、コネクタ505および405を介して、メ
イン画像処理ボード400と接続されており、メイン画
像処理ボード400上のメインCPU401により制御
される。このサブ画像処理ボード500は、2値画像処
理部501と、画像処理の施された2値画像情報あるい
は制御情報等を記億管理するためのメモリーおよびメモ
リーゲートアレイからなるメモリー部502と、複数枚
の原稿画像情報を記憶管理するためのハードディスクお
よびハードディスクアレイからなるハードディスク部5
03と、SCSIおよびSCSIゲートアレイからなる
SCSIインターフェイス部504等から構成されてい
る。
【0047】2値画像処理部501は、多値画像情報を
2値画像に変換するための多値2値変換処理部と、画像
を回転するための画像回転処理部と、2値画像の変倍処
理を行うための2値変倍(ズーム)処理部、ファクシミ
リインターフェイス等から構成されている。また、ハー
ドディスクは、大容量の記憶装置であるため、複数枚の
原稿画像情報を記憶しておき、この原稿画像情報を繰り
返し所望部数だけ読み出すことにより、複数枚の複写物
を生成することができる。
【0048】<拡張ボード>拡張ボード群600には、
プリンタボード601、機能拡張ボード602、ファク
シミリボード603等がある。プリンタボード601
は、パーソナルコンピュータ等から送信されてくるデー
タを、デジタル式複写機10のレーザー記録部12によ
りプリンタモードとして出力可能とするためのボードで
あり、CPU601aとSCSIインターフェイス60
1bが搭載されている。また、機能拡張ボード602
は、デジタル式複写機10の編集機能を拡張して、デジ
タル式複写機10の特徴を有効活用するためのボードで
あり、CPU602aとSCSIインターフェイス60
2bが搭載されている。また、ファクシミリボード60
3は、デジタル式複写機10のスキャナー部11から読
み込んだ原稿画像を相手先に対して送信したり、相手先
から送られてきた画像情報をデジタル式複写機10のレ
ーザー記録部12から出力することを可能にするための
ボードであり、CPU603aとメモリー603bが搭
載されている。
【0049】以下、上述したデジタル式複写機10にお
ける画像データの処理および画像データの流れについ
て、コピーモード、ファクシミリモード、プリンタモー
ドの各モード毎にさらに詳しく説明する。
【0050】<コピーモード>RADF16の所定位置
にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナーユニット2
0の原稿載置台15上へ供給される。原稿の画像は、ス
キャナーユニット20により順次読み取られ、8ビット
の電子データとしてメイン画像処理ボード400へ転送
される。
【0051】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402により所定の処理が施され
る。そして、この8ビットの電子画像データに対してガ
ンマ補正などの処理が行われ、レーザーコントロール4
04を介してレーザー書き込みユニット25へ送信され
る。このような手順により、スキャナー部11により読
み取られた原稿画像は、レーザー記録部12から階調性
のあるコピー画像として出力される。
【0052】<コピーモードにおける電子RDH機能>
同様に、RADF16の所定位置にセットされた原稿
は、1枚ずつスキャナーユニット20の原稿載置台15
上へ供給される。原稿の画像は、スキャナーユニット2
0により順次読み取られ、8ビットの電子データとして
メイン画像処理ボード400へと転送される。
【0053】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402により所定の処理が施され
る。そして、この8ビットの電子画像データは、コネク
タ405,505を介してサブ画像処理ボード500に
送信される。サブ画像処理ボード500では、2値画像
処理部501の多値2値変換処理部において、誤差拡散
などの処理とともに8ビットの電子画像データから2ビ
ットの電子画像データに変換される。
【0054】なお、8ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ単に多値2値変換を行っただけでは
画質が劣化するためである。すなわち、8ビットの電子
画像データを誤差拡散などの処理を含めて2ビットの電
子画像データに変換することにより、画質の劣化を最小
限に抑えることができる。さらに、2ビットの電子画像
データに変換することにより、画像の記億容量を少なく
することができる。
【0055】このようにして変換された2ビットの電子
画像データは、原稿1枚毎に大容量記憶装置であるハー
ドディスク部503へ転送されて、一時的に記憶管理さ
れる。
【0056】RADF16にセットされた原稿群の全て
が読み取り処理されると、ゲートアレイの制御により、
ハードディスク部503に一時的に記憶された2ビット
の電子画像データを指定された部数だけ繰り返し読み出
して、コネクタ405、505を介してメイン画像処理
ボード400へ送信する。メイン画像処理ボード400
では、画像データに対してガンマ補正などの処理を行っ
た後、レーザーコントロール404を介してレーザー書
き込みユニット25へ送信する。
【0057】なお、本実施形態では、全ての原稿群画像
が読み取られた後に、画像群を所望する部数だけ繰り返
し読み出すようにして説明したが、1部目の画像出力は
所定分の画像が準備出来た段階で順次出力するように構
成することも可能である。このような手順により、スキ
ャナー部11により読み取られた原稿画像は、レーザー
記録部12から階調性のあるコピー画像として出力され
る。
【0058】<プリンタモード>パーソナルコンピュー
タなどのネットワーク接続された外部機器から送られて
きた画像は、プリンタボード601によりページ単位の
画像として展開された後、SCSIインターフェイス部
504から一旦サブ画像処理ボード500へ転送され、
ハードディスク部503に記憶される。
【0059】なお、プリンタボード601によりページ
画像として展開された画像は、サブ画像処理ボード50
0に送信されるが、ページ画像に対して2値画像処理は
行わず、ハードディスク部503に一時記憶されるだけ
である。
【0060】また、一旦記憶されたページ画像がハード
ディスク部503から読み出される際も、ページ画像に
対する2値画像処理は行わない。そして、ハードディス
ク部503へ一時記憶された画像情報は、所定のページ
順となるようハードディスク部503から読み出され、
メイン画像処理ボード400へ送信される。メイン画像
処理ボード400では、ガンマ補正処理を行い、レーザ
ーコントロール404の制御に基づいて、レーザー書き
込みユニット25により画像が再現される。
【0061】<ファクシミリモード>ファクシミリモー
ドには、相手先に対して原稿を送信するための送信処理
と、相手先から原稿を受信するための受信処理とがあ
る。
【0062】まず、送信処理について説明する。ファク
シミリモードにおける送信処理では、RADF16の所
定位置にセットされた送信原稿は、1枚ずつスキャナー
ユニット20の原稿載置台15上へ供給される。送信原
稿の画像は、スキャナーユニット20により順次読み取
られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボー
ド400へ転送される。メイン画像処理ボード400に
転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画
像データとして多値画像処理部402により所定の処理
が施される。そして、この8ビットの電子画像データ
は、コネクタ405,505を介してサブ画像処理ボー
ド500に送信される。
【0063】サブ画像処理ボード500では、2値画像
処理部501の多値2値変換処理部において、誤差拡散
などの処理とともに8ビットの電子画像データから2ビ
ットの電子画像データに変換される。なお、8ビットの
電子画像データを誤差拡散などの処理を含めて2ビット
の電子画像データに変換しているのは、上述したコピー
モードにおける電子RDH機能の場合と同様である。
【0064】このようにして2値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されて、メモリー部502に記憶
される。そして、相手先との送信手続きを行い、送信可
能な状態が確保されると、メモリー部502から読み出
された送信原稿画像がファクシミリボード603へ転送
され、ファクシミリボード603において、圧縮形式の
変更等の必要な処理が施され、通信回線を介して相手先
に順次送信される。
【0065】次に、受信処理につて説明する。ファクシ
ミリモードにおける受信処理では、通信回線を介して相
手先から原稿が送信されてくると、ファクシミリボード
603により通信手続きを行いながら原稿画像を受信す
る。また、所定の形式に圧縮された状態の受信画像は、
サブ画像処理ボード500の2値画像処理部501に設
けられたファクシミリインターフェイスを介して2値画
像処理部501へ送信される。そして、圧縮伸張処理部
等によりページ単位の原稿画像として再現される。
【0066】さらに、ページ単位の画像として再現され
た原稿画像は、メイン画像処理ボード400ヘ転送され
る。メイン画像処理ボード400では、画像データに対
してガンマ補正などの処理を行った後、レーザーコント
ロール404を介してレーザー書き込みユニット25へ
送信する。
【0067】<仕向地設定装置>上述したデジタル式複
写機10等からなる画像形成装置には、本発明に係る仕
向地設定装置が搭載されている。図3〜9に基づいて、
本発明に係る仕向地設定装置の一実施形態について説明
する。
【0068】本発明に係る仕向地設定装置40を搭載し
た画像形成装置には、図3に示すように、画像形成装置
に対して電源を供給するための電源部41と、電源部4
1における電源電圧および周波数を検出するための電圧
・周波数検出部42と、電圧・周波数検出部42におけ
る検出値を仕向地情報テーブル45と照合して仕向地を
決定し、決定した仕向地に対応した制御パラメータを画
像形成装置の各機能部44に対して設定するための制御
部43を備えている。
【0069】この制御部43が、電圧・周波数検出部4
2および仕向地情報テーブル45からデータを獲得し、
メモリー(例えば、ROM)等に記憶されたシーケンス
テーブルに基づいて動作することにより、仕向地設定装
置40における判定手段、比較手段、起動許可手段とし
て機能する。
【0070】また、電圧・周波数検出部42が、電源特
性検出手段として機能し、操作パネル103のLCD表
示部104に表示される各種のキーが、制御パラメータ
設定手段、制御パラメータ設定指示手段、言語切換手段
として機能し、メモリー(例えば、ROMあるいはRA
M)が、制御パラメータ記憶手段、言語記憶手段として
機能し、消去スイッチ(図示せず)が、初期化手段とし
て機能する。
【0071】仕向地情報テーブル45は、図9(a)〜
(d)に示すように、各仕向地とその電源電圧、周波数
に関するテーブル(図9(a))と、各仕向地毎の電源
電圧、周波数、使用言語、用紙系列等に関するテーブル
(図9(b)〜(d))等からなる。さらに、図示しな
いが、仕向地情報テーブルには、節電モード設定、枚数
カウント方式等の各機能部の設定パラメータを含ませる
ことができる。
【0072】電源電圧および周波数の検出に関しては、
例えば特開平9−32242号公報に記載されている技
術等が存在しており、これら技術を用いることにより、
電源電圧および周波数を検出することができる。
【0073】<仕向地の設定処理>図4に示すフローチ
ャートに基づいて、仕向地を設定するための処理手順を
説明する。図4に示すように、画像形成装置に電源が投
入されると、電圧・周波数検出部42が電源電圧および
周波数の検出を行う(S1)。続いて、既に仕向地が設
定されているか否か(S2)、記憶内容と検出結果とが
一致するか否か(S3)を判断する。ここで、仕向地が
未だ設定されていな場合、または仕向地は既に設定され
ているが記憶内容と検出結果とが合致しない場合には、
仕向地設定処理に移行する(S4〜S10)。
【0074】一方、仕向地が既に設定されており、記憶
内容と検出結果が一致する場合には、各仕向地用に設定
された制御パラメータに基づいて画像形成装置の起動を
開始し(S11)、処理を復帰する。上述した仕向地設
定処理では、まず、電圧・周波数検出部42により検出
された電源電圧および周波数と、仕向地情報テーブル4
5の電源電圧および周波数の項目とを照合し、該当する
仕向地が存在するか否かを判断する(S4)。
【0075】ここで、該当する仕向地が存在する場合に
は、さらに該当仕向地が一つか、あるいは複数存在する
のかを判断する(S5)。そして、該当する仕向地が一
つでる場合には、その仕向地を当該画像形成装置の仕向
地として決定し、決定された仕向地を記憶装置に格納し
た後(S10)、各仕向地用に設定された制御パラメー
タに基づいて画像形成装置の起動を開始し(S11)、
処理を復帰する。
【0076】一方、該当する仕向地が複数ある場合に
は、電圧・周波数検出部42により検出された電源電圧
および周波数のみにより自動的に仕向地を決定すること
ができず、操作者(設置者)による設定が必要となる。
この場合には、画像形成装置の操作パネル103に、図
6に示すような画面が表示される(S6)。
【0077】すなわち、図6に示すように、操作パネル
103には、英語で「English」と記されたキー
(K1)、ドイツ語で「Deutsch」と記されたキ
ー(K2)、フランス語で「Francaise」と記
されたキー(K3)等のように複数の言語に対応した言
語キーが表示される。この言語選択画面において、いず
れかの言語が選択されると、操作パネル103には、図
7に示す画面が表示される。
【0078】すなわち、図7に示すように、操作パネル
103には、選択された言語により「国・地域を選択し
てください」等のメッセージが表示されるとともに(M
1)、複数の仕向地に対応した選択候補キー(M2、M
3、M4等)が表示される。なお、選択候補キーは、先
に選択された言語により表記されている。この選択候補
キーは、該当する複数の仕向地の中から仕向地情報テー
ブル45の言語設定をもとに、選択された言語を使用す
る仕向地を表示するものである。
【0079】当該選択候補キーが表示された操作パネル
103において、所望する仕向地を選択することによ
り、仕向地が決定される(S7)。続いて、決定された
仕向地を当該画像形成装置の仕向地と決定し、決定され
た仕向地を記憶装置に格納した後(S10)、各仕向地
用に設定された制御パラメータに基づいて画像形成装置
の起動を開始し(S11)、処理を復帰する。
【0080】また、電圧・周波数検出部42により検出
された電源電圧および周波数と、仕向地情報テーブル4
5の電源電圧および周波数の項目とを照合し、該当する
仕向地が存在しない場合(S4において、N)には、操
作者(設置者)による設定が必要となる。設定手順は、
該当する仕向地が複数存在する場合と同様であるが(S
8,S9)、設定画面に若干の相違がある。
【0081】すなわち、該当する仕向地が複数存在する
場合には、複数の仕向地の中から所望する仕向地を選択
するが、該当する仕向地が存在しない場合には、当該画
像形成装置が持つ全仕向地を選択対象とする点が異なっ
ている。このようにして、決定された仕向地を当該画像
形成装置の仕向地と決定し、決定された仕向地を記憶装
置に格納した後(S10)、各仕向地用に設定された制
御パラメータに基づいて画像形成装置の起動を開始し
(S11)、処理を復帰する。
【0082】上述した手順の処理(S1〜S11)によ
り、画像形成装置を当初の設定と異なる異なる国あるい
は地域に移動した場合に対応することができる。しか
し、紙幣を偽造できる可能性があるカラーコピー機等の
ように、防犯上の理由等から画像形成装置の安易な移動
を抑止したい場合には、図5に示すような処理を行う必
要がある。
【0083】図5は、画像形成装置の安易な移動を抑止
する場合に、仕向地を設定するための処理手順を示すフ
ローチャートである。なお、図5に示すフローチャート
において、図4に示す処理と同様の処理には同一のステ
ップ番号を付して、詳細な説明を省略する。
【0084】画像形成装置の安易な移動を抑止する場合
には、図5に示すように、記憶内容と検出結果とが合致
するか否か(S3)を判断し、記憶内容と検出結果とが
一致しない場合には、仕向地設定手順(S4〜S10)
へ移行するのではなく、画像形成装置の起動を禁止し
(S12)、処理を復帰する。このような処理を行うこ
とにより、移動先で画像形成装置を使用したい場合に
は、記憶された仕向地を記憶装置から消去することが必
要となり、記憶された仕向地を記憶装置から消去できな
い場合には、当該画像形成装置を使用することができな
くなる。
【0085】この記憶された仕向地の消去作業は、サー
ビスマン等のように画像形成装置を管理する側のみが行
うことができるようにしておけば、管理外における画像
形成装置の移動を抑止することが可能となる。記憶され
た仕向地の消去方法としては、例えば、外部に露出して
いない部分に消去スイッチを設け、この消去スイッチを
押しながら電源を再投入することにより記憶内容を消去
する等の方法を挙げることができる。
【0086】上述したように、自動的に仕向地の決定を
行い、当該仕向地設定により画像形成装置を起動して
も、それはあくまで標準的な使用環境を考慮しての設定
である。本実施形態に係る仕向地設定装置では、そのよ
うな環境にない場合に、手動で設定を変更することがで
きる。例えば、日本にある外資系企業等において英語を
用いる人間の割合が高く、仕向地は日本であるが表示言
語のみを英語として画像形成装置を使用したい場合を挙
げることができる。このような場合には、サービスシミ
ュレーション内、もしくはキーオペレータープログラム
内、あるいは一般ユーザーに開放されている操作方法に
より言語切り換え設定を行う。一例として、「言語切り
換え」なるスイッチを画像形成装置のフロントパネル上
に設け、当該スイッチを操作すると、切り換え設定画面
を表示することが考えられる。
【0087】このような切り換え設定画面は、例えば、
図8に示すように、操作パネル103に、表示可能な言
語を現在の設定言語で記した複数のキーを並べて表示す
るとともに、キャンセルキーとOKキーを表示して構成
される。この切り換え設定画面において、例えば、「英
語」キーを押した後、「OK」キーを押すことにより、
操作パネルの表示言語を英語に切り換えることができ
る。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る仕向地設定装置は、上述し
た構成を備えているため、以下に説明するような効果を
奏する。
【0089】本発明に係る仕向地設定装置では、接続さ
れた電源の電圧または周波数を検出し、検出結果に基づ
いて仕向地を特定し、特定した仕向地に対応した制御パ
ラメータを設定している。したがって、画像形成装置を
電源に接続するだけで仕向地の設定を行うことができる
ので、仕向地の設定を容易かつ確実に行うことができ
る。このため、同一の電源仕様であるが異なる言語を使
用する地域または国に画像形成装置が移動された場合で
あっても、当該国または地域に対応した言語により操作
画面の表示が行われるので、画像形成装置が移動された
移動先の使用者は、自分の母国語により画像形成装置を
操作することができる。
【0090】また、100V系と200V系のように電
源仕様が異なる地域または国に画像形成装置が移動され
た場合であっても、当該国または地域に対応した電源電
圧により画像形成装置を使用することができ、電源電圧
の相違に基づく故障を未然に防止することができる。
【0091】また、本発明に係る仕向地設定装置では、
制御パラメータを手動で設定することができる。したが
って、自動設定では仕向地を特定できない場合に、手動
で制御パラメータを設定することにより、同一の電源電
圧および周波数を用いる複数の仕向地がある場合や、何
らかの原因で検出器が正常に動作しなかった場合であっ
ても、画像形成装置を正常に起動させることができる。
また、画像形成装置の起動前に制御パラメータを設定す
ることができるので、起動後に制御パラメータを設定し
て再起動する場合と比較して設定作業が容易となる。
【0092】また、本発明に係る仕向地設定装置では、
仕向地に対応して設定された制御パラメータを記憶して
おき、記憶された制御パラメータと、実際に検出した電
圧あるいは周波数とが一致しない場合には、画像形成装
置を起動させないようすることができる。したがって、
紙幣の偽造を行うことが可能なカラー画像形成装置等に
おいて、制御パラメータの設定をメーカーあるいは販売
店の管理下に置くことが可能となり、防犯対策を向上さ
せることができる。
【0093】また、本発明に係る仕向地設定装置では、
仕向地に対応して設定された制御パラメータを記憶して
おき、記憶された制御パラメータと、実際に検出した電
圧あるいは周波数とが一致しない場合には、新たに検出
した電圧および周波数に基づいて制御パラメータを更新
記憶することができる。したがって、紙幣偽造等の防犯
対策を施す必要がない場合には、電源使用等が異なる国
または地域に画像形成装置を移動しても、制御パラメー
タの再設定作業を容易に行うことができる。
【0094】また、本発明に係る仕向地設定装置では、
仕向地に対応して記憶された制御パラメータを初期化す
ることができる。したがって、紙幣の偽造を行うことが
可能なカラー画像形成装置等であっても、制御パラメー
タの設定をメーカーあるいは販売店の管理下に置いて初
期化することが可能となり、画像形成装置の汎用性を高
めることができる。
【0095】また、本発明に係る仕向地設定装置では、
画像形成装置において表示される複数種類の言語を記憶
しておき、記憶された複数種類の言語のうちから、設定
された制御パラメータ対応する言語により表示を行うこ
とができる。したがって、標準的な使用環境に当てはま
らない環境下においても、画像形成装置本来の機能を損
なわずに、当該画像形成装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仕向地設定装置の一実施形態を搭
載した画像形成装置の主要部断面である。
【図2】図1に示す画像形成装置を構成している各種ユ
ニット部、画像処理部などの全体構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明に係る仕向地設定装置の一実施形態の概
略構成を示すブロック図である。
【図4】仕向地を設定するための処理手順を示すフロー
チャートである。
【図5】画像形成装置の安易な移動を抑止する場合に、
仕向地を設定するための処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】仕向地を手動で設定する場合に操作パネルに表
示される画面の説明図である。
【図7】仕向地を手動で設定する場合に操作パネルに表
示される画面の説明図である。
【図8】使用言語を手動で設定する場合に操作パネルに
表示される画面の説明図である。
【図9】仕向地情報テーブルの説明図である。
【符号の説明】
10 デジタル式複写機 11 スキャナー部 12 レーザー記録部 13 搬送部 14 後処理装置 15 原稿載置台 16 RADF 20 スキャナーユニット 20a 第1の走査ユニット 20b 第2の走査ユニット 21 ランプリフレクターアセンブリ 22a 第1の反射ミラー 22b 第2の反射ミラー 22c 第3の反射ミラー 23 光学レンズ 24 CCD 25 レーザー書き込みユニット 26 電子写真プロセス部 27 定着器 30 給紙部 31 カセット給紙装置 32 カセット給紙装置 33 カセット給紙装置 34 手差し給紙装置 35 再供給経路 36 排紙ローラ 40 仕向地設定装置 41 電源部 42 電圧・周波数検出部 43 制御部 44 各機能部 45 仕向地情報テーブル 100 オペレーションパネルボード 101 CPU 102 メモリー 103 操作パネル 104 LCD表示部 105 操作キー群 200 マシンコントロールボード 201 CPU 202 メモリー 203 自動原稿送り装置 203a CPU 204 読み取りスキャナー部 205 プロセス部 206 給紙搬送部 207 両面ユニット 208 フィニッシャー 300 CCDボード 301 CCD 302 CCDゲートアレイ 303 アナログ回路 304 A/D変換器 400 メイン画像処理ボード 401 メインCPU 402 多値画像処理部 403 メモリー 404 レーザーコントロール 405 コネクタ 500 サブ画像処理ボード 501 2値画像処理部 502 メモリー部 503 ハードディスク部 504 SCSIインターフェイス部 505 コネクタ 600 拡張ボード群 601 プリンタボード 601a CPU 601b SCSIインターフェイス 602 機能拡張ボード 602a CPU 602b SCSIインターフェイス 603 FAXボード 603a CPU 603b メモリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 C Fターム(参考) 2C061 AP04 BB10 HH03 HJ10 HK11 HN02 HN15 HN21 2H027 DA03 DA50 DE07 EE08 EF01 EK03 FA30 GB01 GB13 GB20 ZA07 5C062 AA05 AB20 AB23 AB42 AB51 AC21 AC58 AF00 AF18 BA04 9A001 BB03 BB04 BB06 DZ15 HH34 KK42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に対して電力を供給するた
    めの電源手段と、 該電源手段が供給する電圧または周波数のうち少なくと
    も一方を検出するための電源特性検出手段と、 該電源特性検出手段における検出結果に基づいて、前記
    電圧または周波数に対応する仕向地を判定するための判
    定手段と、 該判定手段における判定結果に基づいて、前記仕向地に
    対応した制御パラメータを設定するための制御パラメー
    タ設定手段とを備えたことを特徴とする仕向地設定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御パラメータ設定手段における制
    御パラメータの設定を手動で指示するための制御パラメ
    ータ設定指示手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の仕向地設定装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段により判定した仕向地を記
    憶するための制御パラメータ記憶手段と、 該制御パラメータ記憶手段に対して制御パラメータが記
    憶された後に電源が投入されると、該電源から供給され
    る電圧および周波数と、前記制御パラメータ記憶手段に
    記憶された制御パラメータにおける電圧および周波数と
    を比較するための比較手段と、 該比較手段における電圧および周波数の比較結果が一致
    した場合にのみ、前記画像形成装置の起動を許可するた
    めの起動許可手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    または2記載の仕向地設定装置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段における電圧および周波数
    の比較結果が一致しない場合に、前記制御パラメータ設
    定手段による制御パラメータの設定を再度行い、 該設定された制御パラメータを前記制御パラメータ記憶
    手段に更新記憶することを特徴とする請求項3記載の仕
    向地設定装置。
  5. 【請求項5】 前記制御パラメータ記憶手段に記憶され
    た制御パラメータを初期化するための初期化手段を備え
    たことを特徴とする請求項3記載の仕向地設定装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置において表示される複
    数種類の言語を記憶した言語記憶手段と、 該言語記憶手段に記憶された複数種類の言語のうちか
    ら、前記制御パラメータ設定手段により設定された制御
    パラメータに対応する言語により表示を行うための言語
    切換手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のう
    ちいずれか1項記載の仕向地設定装置。
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Cited By (5)

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