JP2000053263A - 用紙処理装置 - Google Patents

用紙処理装置

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JP2000053263A
JP2000053263A JP10224158A JP22415898A JP2000053263A JP 2000053263 A JP2000053263 A JP 2000053263A JP 10224158 A JP10224158 A JP 10224158A JP 22415898 A JP22415898 A JP 22415898A JP 2000053263 A JP2000053263 A JP 2000053263A
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】給紙部に新たな用紙が収納された場合に、オペ
レータによる操作部材の操作を待って新たに収納された
用紙を処理部に給紙すべき用紙として設定し、処理部に
給紙すべき用紙の選択作業を効率的にかつ正確に行う。 【構成】用紙サイズ設定キー8が操作される毎にカウン
タCの計数値をインクリメントし(s3)、インクリメ
ント後のカウンタCの計数値が最大値Cm(この例では
Cm=8)を越えるか否かを判別し(s4)、カウンタ
Cの計数値が最大値Cmを越える場合にはカウンタCの
計数値を“1”にする(s5)。この後、CPU701
は、用紙サイズ設定画面における給紙位置120a〜1
20hのうちでカウンタCの計数値に対応する給紙位置
を反転表示する(s6)。用紙サイズ設定キー8の操作
を待機している間に新たな用紙が装填されると新たな用
紙が装填された給紙位置に対応する計数値Csを判別し
(s7→s8)、カウンタCに(Cs−1)を設定する
(s9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、給紙部に収納された
複数種の用紙のいずれかを選択的に処理部に給紙して用
紙に対する所定の処理を実行する用紙処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】給紙部に収納されている用紙を処理部に
給紙して用紙に対する所定の処理を実行する画像形成装
置等の用紙処理装置では、用紙に対する処理に応じたサ
イズの用紙を処理部に給紙する必要がある。例えば、原
稿の画像を用紙上に複写処理する複写機では、原稿の画
像サイズや複写倍率に応じたサイズの用紙を処理部に給
紙する必要がある。また、処理終了後の用紙の使用目的
に応じて素材や厚さの異なる用紙が処理部に給紙され
る。例えば、複写機における表紙の画像の複写作業時に
は、本文の画像が複写される用紙と素材や厚さの異なる
用紙が処理部に給紙される場合がある。
【0003】このように、給紙部から処理部に対して複
数種の用紙が給紙される可能性がある用紙処理装置で
は、給紙すべき用紙の交換作業を容易にすべく、予め給
紙部に複数種の用紙を収納しておき、処理内容に応じて
給紙部に収納されている複数種の用紙のうち処理部に給
紙する用紙を用紙選択キー等の操作部材の操作によって
選択できるようにしたものがある。この用紙処理装置で
は、操作部材が操作される毎に給紙部に収納されている
複数種の用紙のうち処理部に給紙すべき用紙が所定の順
序で切り換えて設定される。
【0004】ところが、給紙部に多数種の用紙を収納す
ることができる用紙処理装置では、処理部に給紙すべき
用紙としてオペレータが所望する種類の用紙を設定する
までに操作部材を何度も繰り返し操作しなければならな
い場合が生じ、処理部に給紙すべき用紙の選択作業が煩
雑化及び長時間化し、用紙処理装置の稼働効率の低下を
招く問題がある。
【0005】そこで、特公昭62−40257号公報に
は、給紙部に新たな用紙が装填された際には、操作部材
の操作に拘らず、新たに装填された用紙を処理部に給紙
するようにした構成が開示されている。この構成によ
り、オペレータが処理の実行を所望する用紙を給紙部に
装填した場合には、操作部材を操作することなく新たに
装填された用紙を自動的に選択して処理部に給紙するよ
うにし、処理部に給紙すべき用紙の選択作業を簡略化す
ることができるとともに、オペレータが給紙部に用紙を
装填した後に操作部材を操作し忘れた際の給紙ミスによ
る用紙の無駄を防止できるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
62−40257号公報に開示された構成では、給紙部
に新たに用紙を装填した場合には、オペレータは操作部
材の操作によって処理部に給紙すべき用紙を選択するこ
とができず、処理部に給紙すべき用紙の選択にオペレー
タの意思を反映することができなくなる。このため、例
えば、給紙部に収納しておくべき複数種の用紙のいずれ
かが用紙切れを生じていることに気づいたオペレータが
処理部に対する給紙を所望していない用紙についての装
填作業を行った場合や、用紙の選択作業を行おうとして
いるオペレータと異なるオペレータが給紙部に用紙を装
填した場合等のように、処理部に対して給紙すべきでな
い用紙が新たに給紙部に装填された場合には、オペレー
タが所望する用紙と異なる用紙が処理部に給紙されてし
まい、用紙の給紙作業を正確に行うことができなくなる
問題がある。
【0007】この発明の目的は、給紙部に新たな用紙が
収納された場合に、オペレータによる操作部材の操作を
待って新たに収納された用紙を処理部に給紙すべき用紙
として設定するようにし、処理部に給紙すべき用紙の選
択作業を効率的にかつ正確に行うことができる用紙処理
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、給紙部に収納されている複数種の用紙のいずれかを
選択的に処理部に給紙して用紙に対する所定の処理を実
行する用紙処理装置において、給紙部に収納されている
複数種の用紙のうち処理部に給紙すべき用紙を、給紙部
に対する収納タイミングが最新の用紙から所定の順序で
切り換えて選択することを特徴とする。
【0009】請求項1に記載した発明においては、給紙
すべき用紙の選択作業に先立って給紙部に新たな用紙を
収納すると、新たに収納された用紙から所定の順序で給
紙すべき用紙が選択される。したがって、給紙すべき用
紙を給紙部に収納した後の用紙の選択作業では、処理部
に給紙すべき用紙が素早く選択されるとともに、給紙す
べき用紙と異なる用紙を給紙部に収納した後の用紙の選
択作業では、所定の順序にしたがって処理部に給紙すべ
き用紙が選択される。
【0010】請求項2に記載した発明は、給紙部に対す
る収納タイミングが最新の用紙について収納タイミング
からの経過時間を計時する計時手段を備え、計時手段が
所定時間を計時するまでの間において、給紙部に収納さ
れている複数種の用紙のうち処理部に給紙すべき用紙
を、給紙部に対する収納タイミングが最新の用紙から所
定の順序で切り換えて選択することを特徴とする。
【0011】請求項2に記載した発明においては、給紙
すべき用紙の選択作業に先立って給紙部に新たな用紙を
収納すると、新たな用紙の収納タイミングから所定時間
を経過するまでの間において、新たに収納された用紙か
ら所定の順序で給紙すべき用紙が選択される。したがっ
て、給紙すべき用紙を給紙部に収納してから所定時間を
経過するまでの間における用紙の選択作業では、処理部
に給紙すべき用紙が素早く選択されるとともに、用紙を
給紙部に収納してから所定時間を経過した後、又は、給
紙すべき用紙と異なる用紙を給紙部に収納した後の用紙
の選択作業では、所定の順序にしたがって処理部に給紙
すべき用紙が選択される。
【0012】請求項3に記載した発明は、給紙部から処
理部に給紙すべき用紙の設定操作を受け付ける操作部材
を備え、操作部材が操作される毎に給紙部に収納されて
いる複数種の用紙のうち処理部に給紙すべき用紙を給紙
部に新たに収納された用紙から所定の順序で切り換えて
設定することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載した発明においては、給紙
すべき用紙の選択作業に先立って給紙部に新たな用紙を
収納すると、操作部材が操作される毎に新たに収納され
た用紙から所定の順序で給紙すべき用紙が切り換えて選
択される。したがって、給紙すべき用紙を給紙部に収納
した後の用紙の選択作業では、最初に操作部材が操作さ
れた時に新たに収納された用紙が処理部に給紙すべき用
紙として素早く選択されるとともに、給紙すべき用紙と
異なる用紙を給紙部に収納した後の用紙の選択作業で
は、操作部材が所定回数操作された時に処理部に給紙す
べき用紙が選択される。
【0014】請求項4に記載した発明は、前記処理部
が、給紙部から給紙された用紙に対して画像形成を行う
画像形成部であることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載した発明においては、画像
形成部に対して給紙すべき用紙の選択作業に先立って給
紙部に新たな用紙を収納すると、新たに収納された用紙
から所定の順序で給紙すべき用紙が選択される。したが
って、給紙すべき用紙を給紙部に収納した後の用紙の選
択作業では、画像形成部に給紙すべき用紙が素早く選択
されるとともに、給紙すべき用紙と異なる用紙を給紙部
に収納した後の用紙の選択作業では、所定の順序にした
がって画像形成部に給紙すべき用紙が選択される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る用紙処理装置であるディジタル複写機の構成を示す図
である。この発明の実施形態に係るディジタル複写機3
0は、原稿画像についての複写モード、パーソナルコン
ピュータ等の外部装置において作成された画像データに
ついてのプリンタモード、及び、公衆電話回線網を介し
て送信されたファクシミリ画像についてのファクスモー
ド等の各モードによる画像形成処理を実行する。
【0017】ディジタル複写機30は、スキャナ部31
とレーザ記録部32とに大別される。スキャナ部31
は、透明ガラス体の原稿台35、原稿台35の上面に原
稿を給送する自動両面原稿送り装置(以下、RADFと
いう。)36、原稿台35の上面に載置された原稿の画
像を読み取るスキャナユニット40によって構成されて
いる。スキャナ部31において読み取られた原稿の画像
データは、レーザ記録部32に出力される。
【0018】RADF36は、図外の原稿トレイから原
稿台35を経由して図外の排出トレイに至る片面原稿給
送路、スキャナユニット40による片面の画像の読取が
完了した原稿の表裏面を反転して再度原稿台35に導く
両面原稿給送路、オペレータの選択に応じて片面原稿給
送路又は両面原稿給送路のいずれかを有効にする給送路
切換手段、各給送路中において原稿に給送力を与える給
送ローラ及び給送ベルト、並びに、給送路中における原
稿の給送状態を検出するセンサ等を備えている。
【0019】スキャナユニット40は、ランプリフレク
タアセンブリ41、ミラー42a〜42c、レンズ43
及び光電変換素子44を備えている。ランプリフレクタ
アセンブリ41はミラー42とともに第1ミラーベース
40aに搭載されており、ミラー42b及び42cは第
2ミラーベース40bに搭載されている。第1ミラーベ
ース40aは、原稿台35の下面を所定速度で移動し、
原稿台35に載置された原稿の画像面の全面をランプリ
フレクタアセンブリ41から照射される光によって走査
する。第2ミラーベース40bは、原稿台35の下面を
第1ミラーベース40aの移動速度の1/2の速度で移
動し、原稿の画像面における反射光を光路長を変化させ
ることなくレンズ43に配光する。レンズ43は、原稿
の画像面における反射光を光電変換素子44の受光面に
結像させる。光電変換素子44は、原稿の画像面におけ
る反射光を電気信号に変換し、後述する画像処理部に出
力する。
【0020】レーザ記録部32は、用紙を搬送する用紙
搬送部50、レーザ書込ユニット46及び電子写真プロ
セス部(画像形成部)47を備えている。用紙搬送部5
0は、手差しトレイ54及び給紙カセット51,52か
ら電子写真プロセス部47を経由して複写機30の排紙
側の側面に装着された後処理装置34に至る用紙搬送路
を構成する給紙ローラ、搬送ローラ、搬送ベルト及び排
紙ローラを備えている。
【0021】また、用紙搬送部50は、用紙の両面に画
像を形成する両面複写モード時、又は、用紙の片面に複
数の原稿の画像を形成する多重複写モード時に、定着ロ
ーラ49を通過した用紙を表裏面を反転して、又は、表
裏面を反転せずに中間トレイ53を経由して再度電子写
真プロセス部47に導く副搬送路を備えている。なお、
この発明の給紙部に含まれる手差しトレイ54及び給紙
カセット51,52のそれぞれには、用紙の装填を検出
するセンサが設けられている。
【0022】レーザ書込ユニット46は、画像処理部か
ら供給される画像データに基づいてレーザ光を照射する
半導体レーザ、半導体レーザから照射された光を電子写
真プロセス部47の感光体ドラム48の表面に主走査方
向に配光するポリゴンミラー、及び、ポリゴンミラーに
おいて配光されたレーザ光を等角速度偏光するf−θレ
ンズを備えている。この構成により、レーザ書込ユニッ
ト46は、画像処理部において画像処理を施された画像
データに基づく画像光を感光体ドラム48の表面に配光
する。
【0023】電子写真プロセス部47は、回転自在に支
持された感光体ドラム48の周囲に、帯電チャージャ、
現像装置、転写チャージャ、剥離チャージャ、クリーナ
及び除電器等を配置して構成されている。感光体ドラム
48の表面は、レーザ書込ユニット46による画像光の
配光に先立って、帯電チャージャにより単一極性の電荷
が均一に付与されており、画像光が配光されると光導電
作用により静電潜像が形成される。この静電潜像に対し
て現像装置からトナーが供給され、トナー画像に顕像化
される。
【0024】用紙搬送部50は、感光体ドラム48の回
転に同期して用紙を感光体ドラム48と転写チャージャ
との間に導き、転写チャージャのコロナ放電により感光
体ドラム48の表面に担持されたトナー画像が用紙の表
面に転写される。トナー画像が転写された用紙は、剥離
チャージャのコロナ放電により感光体ドラム48の表面
から剥離された後に定着ローラ49に導かれ、加熱及び
加圧を受け、トナー画像が溶融して用紙の表面に定着す
る。トナー画像を用紙に転写した感光体ドラム48の表
面は、クリーナによる残留トナーの除去、及び、除電器
による残留電荷の除去を受けた後、再度帯電チャージャ
による電荷の付与を受け、電子写真プロセスに繰り返し
使用される。
【0025】図2は、上記複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。複写機30の制御部は、メイン画像
処理ボード400に搭載されたCPU401により、ユ
ニット毎に配置されたボードに搭載されたCPUを介し
て各ユニットを構成する機器を統括して制御する。即
ち、複写機30の制御部は、複写機30の上面に設けら
れた操作パネルを管理するオペレーションパネルボード
100、複写機30内の各機器を管理するマシンコント
ロールボード200、光電変換素子44を周辺部品とと
もに搭載したCCDボード300、画像データに対して
基本的な各種の画像処理を施すCPU41を周辺部品と
ともに搭載したメイン画像処理ボード400、メイン画
像処理ボード400における画像処理後の画像データに
対して種々の画像処理を選択的に施すサブ画像処理ボー
ド500、並びに、複写機30のプリンタ機能やファク
シミリ機能等の拡張機能に対応したプリンタボード60
1、機能拡張ボード602及びファクシミリボード60
3等の拡張ボード群600によって構成されている。
【0026】オペレーションパネルボード700は、メ
イン画像処理ボード400のCPU401をマスタCP
UとするスレーブCPUであるCPU701をメモリ7
02とともに搭載している。CPU701は、操作パネ
ル75に配置された液晶ディスプレイ(LCD)100
に供給する表示データ、及び、タッチパネルを含む操作
キー105の操作データを管理し、CPU701に入出
力されるデータをメモリ702に一時格納する。なお、
操作パネル75の構成については後述する。CPU70
1はCPU401との間でデータの通信を行い、操作キ
ー105の操作によるオペレータの動作指示の内容を表
すデータをCPU401に送信するとともに、CPU4
01から送信されるデータに基づいて表示装置6に複写
機30の動作状態に応じた表示を行う。
【0027】マシンコントロールボード200は、メイ
ン画像処理ボード400のCPU401をマスタCPU
とするスレーブCPUであるCPU201をメモリ20
2とともに搭載している。CPU201は、後処理装置
34、RADF36、スキャナ部31、電子写真プロセ
ス部47及び用紙搬送部50のそれぞれを管理する。C
CDボード300は、光電変換素子44、光電変換素子
44を駆動するゲートアレイ302、光電変換素子44
の出力信号のゲイン調整等を行うアナログ回路303、
及び、アナログ回路303の出力信号をディジタルデー
タに変換するA/D変換回路304を搭載している。こ
れらの光電変換素子44及び各回路302〜304は、
メイン画像処理ボード400に搭載されているCPU4
01によって管理される。
【0028】メイン画像処理ボード400は、CPU4
01、多値画像処理部402、メモリ403及びレーザ
コントロール部404を搭載している。多値画像処理部
402は、CCDボード300のA/D変換回路304
を介して入力された画像データに対して、画像の階調性
を所望の状態で表現するためのシェーディング補正、濃
度補正、領域分離、フィルタ処理、MTF補正、解像度
変換、変倍処理及びγ補正等の多値の画像データに対す
る画像処理を実行する。メモリ403は、画像処理後の
画像データを画像処理手順管理のための制御データとと
もに記憶する。レーザコントロール部404は、画像処
理後の画像データによってレーザ書込ユニット46の半
導体レーザを駆動する。
【0029】サブ画像処理ボード500は、メイン画像
処理ボード400とコネクタ405,505を介して接
続されており、メイン画像処理ボード400に搭載され
たCPU401によって制御される2値画像処理部50
1、メモリ502、ハードディスク503及びSCSI
504が搭載されている。2値画像処理部501は、多
値画像データを2値画像データに変換する変換処理部、
画像を回転する回転処理部、及び、2値画像データの倍
率変換を行う変倍処理部等の処理部とともに、ファクシ
ミリ画像の送受信を行うファクシミリインタフェースを
備えている。また、メモリ502、ハードディスク50
3及びSCSI504に対するデータの入出力は、ゲー
トアレイを介して行われる。
【0030】拡張ボード600には、パーソナルコンピ
ュータ等の外部装置からの画像データの入力を受け付け
るプリンタボード601、複写機30が有する編集機能
を用いて編集した画像データを外部装置において活用す
るための機能拡張ボード602、及び、画像データを公
衆電話回線網を介して送受信するためのファクシミリボ
ード603等がある。
【0031】以下に、複写機30におけるコピーモー
ド、プリンタモード及びファクシミリモードのそれぞれ
における画像データの処理について説明する。
【0032】通常のコピーモード時には、RADF36
を介して原稿台35に給送された原稿の画像がスキャナ
ユニット40によって順次読み取られ、8ビットの画像
データとしてメイン画像処理ボード400に送られ、多
値画像処理部402において所定の画像処理が施された
後、レーザコントロール部404を介してレーザ書込ユ
ニット46に供給される。これによって、記録部32に
おいて階調性のあるコピー画像が記録用紙上に形成され
て出力される。
【0033】電子RDH機能によるコピーモード時に
は、RADF36を介して原稿台35に給送された原稿
の画像がスキャナユニット40によって順次読み取ら
れ、8ビットの画像データとしてメイン画像処理ボード
400に送られ、多値画像処理部402において所定の
画像処理が施された後、サブ画像処理ボード500に供
給される。サブ画像処理ボード500では、2値画像処
理部501において、8ビットの画像データに対して誤
差拡散等の処理を含む2値化処理を行い、1ビットの画
像データとして原稿1枚毎にハードディスク503に格
納される。これらの処理がRADF36にセットされた
全ての原稿について実行される。ハードディスク503
に格納された複数枚の画像データは、ゲートアレイの制
御によりページ順に読み出す処理が設定部数回だけ繰り
返して実行され、メイン画像処理ボード400において
所定の画像処理の後にレーザコントロール部404を介
してレーザ書込ユニット46に供給される。
【0034】したがって、各原稿の画像を複数部ずつ画
像形成する場合にも、各原稿の画像についての読取動作
を1回のみ行うだけでよい。また、この電子RDH機能
によるコピーモードでは、RADF36にセットされた
全ての原稿の画像を一旦ハードディスク503に格納す
る際に、画像データを2値化するため、ハードディスク
503として多量のメモリ容量が必要となることがな
い。さらに、この2値化処理時に誤差拡散等の処理を実
行するため、画質の著しい低下を招くこともない。な
お、1部目の画像形成処理時には、ハードディスク50
3への書込と同時に2値化処理後の画像データをメイン
画像処理ボード400に出力するようにしてもよい。
【0035】プリンタモード時には、パーソナルコンピ
ュータ等の外部装置から入力された画像データはプリン
タボード601においてページ単位の画像として展開さ
れた後、SCSI504から一旦サブ画像処理ボード5
00に供給されてハードディスク503に格納される。
この時、サブ画像処理ボード500において2値化処理
は行わない。ハードディスク503に格納された画像デ
ータは、所定のページ順となるように読み出されてメイ
ン画像処理ボード400に出力され、γ補正等の処理の
後にレーザコントロール部404を介してレーザ書込ユ
ニット46に供給される。
【0036】ファクシミリモード時の処理としては、画
像データを送信する処理と受信する処理とがある。原稿
の画像データを送信する際には、RADF36にセット
された送信原稿が1枚ずつ原稿台35に給送され、スキ
ャナユニット40による読取処理を受ける。スキャナユ
ニット40によって読み取られた送信原稿の画像データ
は、8ビットの画像データとしてメイン画像処理ボード
400の多値画像処理部402において所定の画像処理
が施された後にサブ画像処理ボード500に転送され、
2値画像処理部501において誤差拡散処理を含む2値
化処理、及び、所定の形式による圧縮処理を施された後
にメモリ502に格納される。次いで、公衆電話回線網
に対して送信先のファクシミリ番号を発呼し、送信可能
な状態が確保されると、メモリ502に格納されている
画像データを読み出してファクシミリボード603にお
いて圧縮形式の変更等の必要な処理を施した後、送信先
のファクシミリ装置に送信する。
【0037】公衆電話回線網を介して送信された画像デ
ータを受信する際には、ファクシミリボード603にお
いて受信した画像データをファクシミリインタフェース
を介して2値画像処理部501に転送し、2値画像処理
部501において伸長処理を施してページ画像に再現す
る。ページ単位の画像として再現された画像データは、
メイン画像処理ボード400に転送され、γ補正等の画
像処理後にレーザコントロール部404を介してレーザ
書込ユニット46に供給される。
【0038】以上のように、複写機30では、多値画像
データを処理するメイン画像処理ボード400と2値画
像データを処理するサブ画像処理ボード500とに分割
して画像処理部を構成しており、スキャナ部31におい
て読み取られた原稿の画像は、メイン画像処理ボード4
00において多値画像データとして画像処理してレーザ
書込ユニット46に供給することにより、原稿の画像の
特徴を損なうことなく記録用紙上に複写画像を形成する
ことができるとともに、大量の原稿の画像を多量部数出
力する場合には、サブ画像処理ボード500において2
値画像データとして画像処理することにより、処理の高
速化を図ることができる。
【0039】また、画像処理部を分散させることによっ
て複写機の機能の多様化に対応することができる。さら
に、メイン画像処理ボード400に搭載されたCPU4
01によってサブ画像処理ボード500に搭載されてい
る各部を制御するようにしているため、メイン画像処理
ボード400及びサブ画像処理ボード500において連
続して画像データを処理する際に画像データ及び処理の
流れを円滑に行うことができ、画像データの損失を生じ
ることがない。
【0040】図3は、上記複写機に備えられる操作パネ
ルの平面図である。操作パネル75の中央部には表示装
置6が配置されている。操作パネル75における表示装
置6の右側には、複写枚数等の数値情報を入力するため
のテンキー15、複写動作の実行中に別の複写モードに
係る複写動作を割込処理させるための割込キー16、テ
ンキー15等による設定内容を消去するクリアキー1
7、複写機30に対する全ての設定内容を標準状態に復
帰させる全解除キー18、及び、複写動作の開始を指示
するためのスタートキー19が配置されている。さら
に、操作パネル75における表示装置6の左側には、複
写機30の動作モードをファクシミリモード、プリンタ
モード及びコピーモードのそれぞれに切り換えるための
モード切換キー20〜22が配置されている。
【0041】なお、上述した操作パネル75における表
示装置やキーの配置状態は一例を示すものであり、複写
機30が有する機能に応じて配置されるキーや表示装置
6における表示内容も変化する。
【0042】図4は、上記複写機の操作パネルに配置さ
れた表示装置の詳細を示す図である。複写機30の表示
装置6は、中央に液晶ディスプレイ100を備えてい
る。この液晶ディスプレイ100の左右側面の近傍のパ
ネル面には、表示装置6の表示画面に、画像編集機能の
設定のための編集モード設定画面を表示させる特別機能
モードキー10、両面複写機能の設定のための両面複写
モード設定画面を表示させる両面複写モードキー11、
ソータ処理やステープル処理等の後処理機能の設定のた
めの後処理設定画面を表示させるソータ/ステープルキ
ー12、現在設定されているモードの内容を確認するた
めの設定確認キー13、操作方法等のガイダンスを表示
させる操作ガイドキー14、ガイダンスの表示内容をス
クロールさせるスクロールキー141及び142、並び
に、外部装置との通信状況を確認するための通信状況確
認キー23が表記されている。
【0043】表示装置6において、液晶ディスプレイ1
00の上面、及び、パネル面に表記された特別機能モー
ドキー10等のキーの上面には、タッチパネル101が
積層して配置されている。タッチパネル101は、表示
装置6に表示されたキー、及び、パネル面に表記された
キーの操作状態を検出する。
【0044】複写機30は、スタートキー19の操作に
よるコピー動作開始の指示を待機する標準状態におい
て、表示装置6の液晶ディスプレイ100に図4に示す
基本画面を表示する。この基本画面では、中央部に複写
機30の外観を示す概略図102が表示される。この概
略図102には、複写機30の本体概略図102aやソ
ータ概略図102bとともに給紙部概略図102cが含
まれ、本体概略図102a及び給紙部概略図102cに
は準備されている記録用紙のサイズ等が表示される。ま
た、複写機30の概略図の下方には、コピー濃度を設定
するための濃度設定キー7、用紙サイズを設定する用紙
サイズ設定キー8、及び、複写倍率を設定する倍率設定
キー9が表示される。用紙サイズ設定キー8が、この発
明の操作部材に相当する。
【0045】図5は、上記表示装置において基本画面内
のキーが操作された際に表示される設定画面を示す図で
ある。表示装置6の液晶ディスプレイ100に図4に示
す基本画面を表示している状態で、両面コピーモードキ
ー11が押圧操作されると、液晶ディスプレイ100の
表示画面は図5(A)に示す両面複写モード設定画面に
切り換わる。また、表示装置6の液晶ディスプレイ10
0に図4に示す基本画面を表示している状態で、ソータ
/ステープルキー12が押圧操作されると、液晶ディス
プレイ100の表示画面は図5(B)に示す後処理設定
画面に切り換わる。さらに、表示装置6の液晶ディスプ
レイ100に図4に示す基本画面を表示している状態
で、用紙サイズ設定キー8が押圧操作されると、液晶デ
ィスプレイ100の表示画面は図5(C)に示す用紙サ
イズ設定画面に切り換わる。
【0046】図6は、上記複写機の表示装置における両
面複写モード設定画面の表示状態を示す図である。図4
に示す表示画面において概略図102における本体概略
図102aの表示位置、又は、両面コピーキー11の表
記位置を押圧操作すると、表示装置6の表示画面は、図
6(A)に示す両面複写モード設定画面に切り換わる。
この両面複写モード設定画面では、表示装置6に図4の
基本画面に表示されていた概略図102の本体概略図1
02aとともに、両面複写モードにおける処理内容を設
定するための設定キーが表示される。
【0047】即ち、両面複写モード設定画面では、本体
概略図102aの左側には片面原稿から片面コピーを作
成する標準状態のモードを指示するためのキー106が
表示される。また、本体概略図102aの下側には、偶
数枚の片面原稿から両面コピーを作成するモードを指示
するためのキー107、奇数枚の片面原稿から両面コピ
ーを作成するモードを指示するためのキー108、両面
原稿から両面コピーを作成するモードを指示するための
キー109、及び、両面原稿から片面コピーを作成する
モードを指示するためのキー110が、それぞれのモー
ドの内容を示すアイコンとともに表示される。さらに、
本体概略図102aの右側には、処理すべき片面原稿が
偶数枚であるか奇数枚であるかが不明である場合に原稿
の枚数を計数する処理を行わせる際に操作するキー11
1、及び、両面複写モード設定画面における設定操作を
終了する際に操作するキー113が表示される。
【0048】なお、液晶ディスプレイ100における本
体概略図102a及びキー106〜113の表示位置
は、図6(A)に示す状態に限るものではない。即ち、
図6(A)に示す両面複写モード設定画面では本体概略
図102aを図4に示した基本画面における表示位置の
ままで表示しているが、両面複写モード設定画面におい
てキー106〜113の表示位置を優先的に決定し、本
体概略図102aを基本画面における表示位置と異なる
位置に表示するようにしてもよい。但し、オペレータの
錯誤を防止するためには、両面複写モード設定画面にお
ける本体概略図102aの表示位置や表示サイズは基本
画面と同一にすることが望ましい。
【0049】図6(A)に示す両面複写モード設定画面
において、キー106〜キー110のいずれかが押圧操
作されると、指示された処理内容を示すアイコンが表示
画面中の本体概略図102a内に表示される。例えば、
図6(A)に示す表示画面において偶数枚の片面原稿か
ら両面コピーを作成するモードを指示するキー107が
押圧操作されると、図6(B)に示すように、キー10
7内に表示されているものと同じアイコン112が本体
概略図102a内に表示される。この状態からキー11
3が押圧操作されると、偶数枚の片面原稿から両面コピ
ーを作成するモードの設定が確定し、液晶ディスプレイ
100の表示画面は、図6(C)に示すように、本体概
略図102a内にアイコン112を表示したままの状態
で基本画面に切り換わる。
【0050】このように、両面複写モード設定画面の表
示中に押圧操作されたキーに表記されているアイコンを
以後の表示画面における本体概略図102a内にそのま
まの状態で表示することにより、オペレータ自身が設定
した処理内容の確認を容易に行うことができる。
【0051】但し、オペレータがキー106を操作して
片面原稿についての片面コピーを設定した場合には、両
面複写モードが設定されていないことになり、この場合
には、キー106内に表記されているアイコンを本体概
略図102a内に表示する必要はない。
【0052】なお、液晶ディスプレイ100が両面複写
モード設定画面を表示している間において、操作パネル
75において液晶ディスプレイ100に表示されている
キー106〜111,113以外のキーによる処理内容
の設定入力が可能である場合にも、操作されたキーに表
記されているアイコンを本体概略図102a内に表示す
るようにしてもよい。
【0053】図7及び図8は、上記複写機の表示装置に
おける後処理設定画面の表示状態を示す図である。図4
に示す基本画面において概略図102におけるソータ概
略図102bの表示位置、又は、ソータ/ステープルキ
ー12の表記位置を押圧操作すると、液晶ディスプレイ
100の表示画面は、図7(A)に示す後処理設定画面
に切り換わる。この後処理設定画面では、基本画面に表
示されていたソータ概略図102bが表示されるととも
に、後処理機能における処理内容を設定するための設定
キーが表示される。
【0054】即ち、液晶ディスプレイ100において、
ソータ概略図102bの右側には、コピー済みの用紙を
丁合した状態で複数の部数に仕分けるソート機能を指示
するためのキー114、コピー済みの用紙に対するステ
ープル処理を施すステープル機能を指示するためのキー
115、及び、コピー済みの用紙を丁合した状態で各部
毎に異なる位置に排出するオフセット機能を指示するキ
ー116が、それぞれの機能の内容を示すアイコンとと
もに表示される。また、ソータ概略図102bの右側の
上部には、アウトプット機能の表示画面の表示を終了さ
せる際に操作するキー113が表示される。
【0055】なお、液晶ディスプレイ100におけるソ
ータ概略図102b及びキー113〜116の表示位置
は、図7(A)に示す状態に限るものではない。即ち、
図7(A)に示す後処理設定画面ではソータ概略図10
2bを図4に示した基本画面における表示位置のままで
表示しているが、後処理設定画面においてキー113〜
116の表示位置を優先的に決定し、ソータ概略図10
2bを基本画面における表示位置と異なる位置に表示す
るようにしてもよい。但し、オペレータの錯誤を防止す
るためには、後処理設定画面におけるソータ概略図10
2bの表示位置や表示サイズは基本画面と同一にするこ
とが望ましい。
【0056】図7(A)に示す表示画面において、キー
114〜キー116のいずれかが押圧操作されると、表
示画面中のソータ概略図102b内に指示された処理内
容を示すアイコンが表示される。例えば、図7(A)に
示す表示画面においてソート機能を指示するキー114
が押圧操作されると、図7(B)に示すように、キー1
14内に表示されているものと同じアイコン117がソ
ータ概略図102b内に表示される。また、図7(A)
に示す表示画面において、キー114〜キー116のう
ち、重複して設定することができる複数の機能に係る複
数のキーが押圧操作された場合には、重複して設定され
た複数の機能を示すアイコンをソータ概略図102b内
に表示するようにしてもよい。
【0057】例えば、ソート機能とステープル機能とが
重複して設定された場合には、図7(C)に示すよう
に、キー114及び115のアイコン117及び118
を組み合わせたアイコン119をソータ概略図102b
内に表示する。図7(B)又は(C)に示す状態からキ
ー113が押圧操作されると、ソート機能又はソート機
能とステープル機能の設定が確定し、液晶ディスプレイ
100の表示画面は、図8に示すように、ソータ概略図
102b内にアイコン118又は119を表示した状態
で基本画面に切り換わる。
【0058】このように、後処理設定画面の表示中に押
圧操作されたキーに表記されているアイコンを以後の表
示画面におけるソータ概略図102b内にそのままの状
態で表示することにより、オペレータ自身が設定した処
理内容の確認を容易に行うことができる。
【0059】但し、オペレータが標準モードにおいて予
め設定されている処理内容に係るキーを押圧操作した場
合、例えば、複数枚の原稿について複数部のコピーを行
う際にコピー用紙をソート処理することが予め設定され
ている場合には、オペレータがキー114を操作してソ
ート処理を設定してもキー114内に表記されているア
イコンをソータ概略図102b内に表示する必要はな
い。
【0060】なお、液晶ディスプレイ100が後処理設
定画面を表示している間において、操作パネル75にお
いて液晶ディスプレイ100に表示されているキー11
3〜116以外のキーによる処理内容の設定入力が可能
である場合にも、操作されたキーに表記されているアイ
コンをソータ概略図102b内に表示するようにしても
よい。
【0061】図9は、上記複写機の表示装置における用
紙サイズ設定画面の表示状態を示す図である。図4に示
す基本画面において概略図102における給紙部概略図
102cの表示位置、又は、用紙サイズ設定キー8の表
示位置を押圧操作すると、液晶ディスプレイ100の表
示画面は、図9(A)に示す用紙サイズ設定画面に移行
する。この用紙サイズ設定画面では、図4に示した基本
画面における自動選択サイズの表示を消去するととも
に、用紙サイズ設定キー8の上方から右側にかけて、複
写機30の給紙部における実際の位置関係に対応した位
置に給紙位置120a〜120hが表示される。このと
き、給紙位置120a〜120hは、基本画面における
概略図102の上に重ねた状態で表示される。
【0062】図10は、上記複写機の制御部の用紙設定
モード時における処理手順を示すフローチャートであ
る。液晶ディスプレイ100に図4に示す基本画面を表
示している間において、概略図102における給紙部概
略図102cの表示位置、又は、用紙サイズ設定キー8
の表示位置が押圧操作されると、オペレーションパネル
ボート700のCPU701は、用紙サイズ設定モード
の処理を開始し、液晶ディスプレイ100に図9(A)
に示す用紙サイズ設定画面を表示し(s1)、用紙サイ
ズ設定キー8の操作を待機する(s2)。
【0063】CPU701は、用紙サイズ設定キー8が
操作されると、カウンタCの計数値をインクリメントす
る(s3)。このカウンタCは、メモリ702の所定の
メモリエリアに割り当てられている。カウンタCの計数
値は、用紙サイズ設定画面における給紙位置120a〜
120hのいずれかを特定する値であり、給紙位置12
0a〜120hのそれぞれに対応した“1”〜“8”の
値をとる。
【0064】CPU701は、インクリメント後のカウ
ンタCの計数値が最大値Cm(この例ではCm=8)を
越えるか否かを判別し(s4)、カウンタCの計数値が
最大値Cmを越える場合にはカウンタCの計数値を
“1”にする(s5)。この後、CPU701は、用紙
サイズ設定画面における給紙位置120a〜120hの
うちでカウンタCの計数値に対応する給紙位置を反転表
示する(s6)。
【0065】CPU701は、用紙サイズ設定キー8の
操作を待機している間において、複写機30の各給紙位
置に配置されたセンサが新たな用紙の装填を検出した場
合には、新たな用紙が装填された給紙位置に対応する計
数値Csを判別し(s7→s8)、カウンタCに(Cs
−1)を設定する(s9)。CPU701は、用紙サイ
ズ設定キー8の操作、及び、新たな用紙の装填がなされ
ることなく所定時間を経過した時に、カウンタCの計数
値に対応する給紙位置を用紙を給紙すべき位置として確
定し、図9(B)に示すように、確定した給紙位置を反
転表示した状態で基本画面を液晶ディスプレイ100に
表示して用紙サイズ設定モードの処理を終了する(s2
→s7→s10,s11)。
【0066】以上の処理により、オペレータが用紙サイ
ズ設定モードを選択して複写機30の給紙部のいずれか
の給紙位置に新たな用紙を装填した場合には、オペレー
タがその後に最初に用紙サイズ設定キー8を操作した際
に、新たな用紙が装填された給紙位置が選択される。通
常、オペレータが新たな用紙を装填した場合には、新た
に装填された用紙を用いてコピー処理が実行される可能
性が高い。一方で、複写作業を実行しようとしているオ
ペレータとは別のオペレータが次の複写作業において給
紙すべき用紙を給紙部に予め装填する場合や、所望のサ
イズと異なるサイズの用紙が用紙切れを起こしているこ
とに気づいたオペレータがそのサイズの用紙を補充する
場合も考えられ、必ずしも新たに装填された用紙を用い
てコピー処理が実行されるとは限らない。そこで、オペ
レータが用紙サイズ設定キー8を操作することによる確
認作業を待って新たに装填された用紙を選択するように
し、用紙サイズの選択作業をオペレータの意思を反映し
た状態で効率よく、かつ、正確に行うことができる。
【0067】図11は、この発明の別の実施形態に係る
複写機の制御部の用紙設定モード時における処理手順を
示すフローチャートである。液晶ディスプレイ100に
図4に示す基本画面を表示している間において給紙部概
略図102cの表示位置、又は、用紙サイズ設定キー8
の表示位置が押圧操作されると、オペレーションパネル
ボート700のCPU701は、用紙サイズ設定モード
の処理を開始し、液晶ディスプレイ100に図9(A)
に示す用紙サイズ設定画面を表示し(s21)、用紙サ
イズ設定キー8の操作を待機する(s22)。
【0068】CPU701は、用紙サイズ設定キー8が
操作されると、タイマTがタイムアップしたか否かの判
別を行う(s23)。このタイマTはメモリ702の所
定のメモリエリアに割り当てられており、予め設定され
た一定時間を計時する。CPU701は、タイマTがタ
イムアップしていない場合にはカウンタCに(Cs−
1)を設定した後(s24)、タイマTがタイムアップ
している場合にはそのまま、カウンタCの計数値をイン
クリメントする(s25)。このカウンタCは、図10
に示した処理におけるカウンタCと同様である。また、
計数値Csは、後述する処理によってメモリ702の所
定のメモリエリアに記憶されている。
【0069】CPU701は、インクリメント後のカウ
ンタCの計数値が最大値Cm(この例ではCm=8)を
越えるか否かを判別し(s26)、カウンタCの計数値
が最大値Cmを越える場合にはカウンタCの計数値を
“1”にする(s27)。この後、CPU701は、用
紙サイズ設定画面における給紙位置120a〜120h
のうちでカウンタCの計数値に対応する給紙位置を反転
表示する(s28)。
【0070】CPU701は、用紙サイズ設定キー8の
操作を待機している間において、複写機30の各給紙位
置に配置されたセンサが新たな用紙の装填を検出した場
合には、タイマTを起動した後(s29,s30)、新
たな用紙が装填された給紙位置に対応する計数値Csを
判別し(s31)、この判別結果をメモリ702の所定
のメモリエリアに記憶する(s32)。CPU701
は、用紙サイズ設定キー8の操作、及び、新たな用紙の
装填がなされることなく所定時間を経過した時に、カウ
ンタCの計数値に対応する給紙位置を用紙を給紙すべき
位置として確定し、図9(B)に示すように、確定した
給紙位置を反転表示した状態で基本画面を液晶ディスプ
レイ100に表示して用紙サイズ設定モードの処理を終
了する(s33,s34)。
【0071】以上の処理により、オペレータが用紙サイ
ズ設定モードを選択して複写機30の給紙部のいずれか
の給紙位置に新たな用紙を装填した場合には、新たな用
紙が装填された後、所定時間を経過するまでの間にオペ
レータが用紙サイズ設定キー8を操作した際に新たな用
紙が装填された給紙位置が最初に選択される。これによ
って、用紙サイズ設定モードが設定されている間におい
て、新たに用紙が装填された時から最初に用紙サイズ設
定キー8が操作されるまでに所定時間を経過するか否か
に応じて、用紙サイズ設定キー8の操作による給紙位置
の選択順序を変更するようにし、用紙サイズの選択をさ
らに効率よく、かつ、正確に行うことができる。
【0072】図12は、この発明のさらに別の実施形態
に係る複写機の制御部の処理手順の一部を示すフローチ
ャートである。この実施形態に係る複写機では、設定さ
れているモードに拘らず、センサが給紙部における新た
な用紙の装填が検出された際に、図12(A)に示すセ
ンサ割込処理を実行する。このセンサ割込処理では、C
PU701は、メモリ702の所定のメモリエリアに割
り当てられているタイマTを起動した後に(s41)、
用紙が新たに装填された給紙位置に対応するカウンタC
の計数値Csを判別し(s42)、この判別結果をメモ
リ702の所定のメモリエリアに記憶する(s43)。
なお、タイマT及びカウンタCは、図11に示した処理
において使用したタイマT及びカウンタCと同様に機能
する。
【0073】一方、CPU701は、オペレータが液晶
ディスプレイ100に図4に示す基本画面を表示してい
る間において給紙部概略図102cの表示位置、又は、
用紙サイズ設定キー8の表示位置が押圧操作されると、
オペレーションパネルボート700のCPU701は、
用紙サイズ設定モードの処理を開始し、液晶ディスプレ
イ100に図9(A)に示す用紙サイズ設定画面を表示
し(s51)、用紙サイズ設定キー8の操作を待機する
(s52)。
【0074】CPU701は、用紙サイズ設定キー8が
操作されると、タイマTがタイムアップしたか否かの判
別を行う(s53)。このタイマTはメモリ702の所
定のメモリエリアに割り当てられており、予め設定され
た一定時間を計時する。CPU701は、タイマTがタ
イムアップしていない場合にはカウンタCに(Cs−
1)を設定した後(s54)、タイマTがタイムアップ
している場合にはそのまま、カウンタCの計数値をイン
クリメントする(s55)。
【0075】CPU701は、インクリメント後のカウ
ンタCの計数値が最大値Cm(この例ではCm=8)を
越えるか否かを判別し(s56)、カウンタCの計数値
が最大値Cmを越える場合にはカウンタCの計数値を
“1”にする(s57)。この後、CPU701は、用
紙サイズ設定画面における給紙位置120a〜120h
のうちでカウンタCの計数値に対応する給紙位置を反転
表示する(s58)。
【0076】以上の処理により、オペレータが複写機3
0の給紙部のいずれかの給紙位置に新たな用紙を装填し
た場合には、新たな用紙が装填された後、用紙サイズ設
定モードにおいて、所定時間を経過するまでの間にオペ
レータが用紙サイズ設定キー8を操作した際に新たな用
紙が装填された給紙位置が最初に選択される。これによ
って、新たに用紙が装填された時から用紙サイズ設定モ
ードが設定され、さらに、最初に用紙サイズ設定キー8
が操作されるまでに所定時間を経過するか否かに応じ
て、用紙サイズ設定キー8の操作による給紙位置の選択
順序を変更するようにし、新たな用紙が装填された際に
設定されているモードに拘らず、常に、用紙サイズの選
択を効率よく、かつ、正確に行うことができる。
【0077】なお、上述したいずれの実施形態に係る複
写機においても、用紙サイズ設定キー8が操作される毎
に複数の給紙位置のそれぞれを1方向に順次切り換えて
選択するようにしたが、用紙サイズ設定キー8をカウン
トアップキー及びカウントダウンキーによって構成し、
カウントアップキー又はカウントダウンキーが操作され
る毎に、複数の給紙位置のそれぞれを互いに異なる2方
向に順次切り換えて選択するようにしてもよい。この場
合において、新たな用紙が給紙部に装填された後に最初
にカウントアップキー又はカウントダウンキーが操作さ
れた時に、新たに装填された用紙を給紙すべき用紙とし
て選択する。
【0078】以上、この発明の実施形態を複写機を例に
あげて説明したが、給紙部にセットされている複数種の
用紙のいずれかを選択的に処理部に給紙して用紙に対す
る処理を実行する他の用紙処理装置においても、この発
明を同様に実施することができる。また、給紙部の複数
の給紙位置に収納する複数種の用紙は、互いにサイズが
異なる用紙のみならず、素材や厚さが互いに異なる用紙
であってもよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、新た
に収納された用紙から所定の順序で給紙すべき用紙を選
択することにより、給紙すべき用紙を給紙部に収納した
後の用紙の選択作業では処理部に給紙すべき用紙を素早
く選択することができるとともに、給紙すべき用紙と異
なる用紙を給紙部に収納した後の用紙の選択作業では所
定の順序にしたがって処理部に給紙すべき用紙を選択す
ることができ、オペレータの意思を反映した状態で用紙
サイズの選択を効率よく、かつ、正確に行うことができ
る。これによって、用紙の選択作業を簡略化及び短時間
化して装置の稼働効率を向上することができ、オペレー
タの意思に反した用紙が給紙されることによる用紙の無
駄を確実に防止することができる。
【0080】請求項2に記載した発明によれば、新たな
用紙の収納タイミングから所定時間を経過するまでの間
において、新たに収納された用紙から所定の順序で給紙
すべき用紙を選択することにより、給紙すべき用紙を給
紙部に収納してから所定時間を経過するまでの間におけ
る用紙の選択作業では処理部に給紙すべき用紙を素早く
選択することができるとともに、用紙を給紙部に収納し
てから所定時間を経過した後、又は、給紙すべき用紙と
異なる用紙を給紙部に収納した後の用紙の選択作業では
所定の順序にしたがって処理部に給紙すべき用紙を選択
することができ、オペレータの意思を反映した状態で用
紙サイズの選択をさらに効率よく、かつ、正確に行うこ
とができる。これによって、用紙の選択作業を簡略化及
び短時間化して装置の稼働効率をより向上することがで
き、オペレータの意思に反した用紙が給紙されることに
よる用紙の無駄をより確実に防止することができる。
【0081】請求項3に記載した発明によれば、操作部
材が操作される毎に新たに収納された用紙から所定の順
序で給紙すべき用紙を切り換えて選択することにより、
給紙すべき用紙を給紙部に収納した後の用紙の選択作業
では、最初に操作部材が操作された時に新たに収納され
た用紙を処理部に給紙すべき用紙として素早く選択する
ことができるとともに、給紙すべき用紙と異なる用紙を
給紙部に収納した後の用紙の選択作業では、操作部材が
所定回数操作された時に処理部に給紙すべき用紙を選択
することができ、オペレータの意思を反映した状態で用
紙サイズの選択を効率よく、かつ、正確に行うことがで
きる。これによって、用紙の選択作業を簡略化及び短時
間化して装置の稼働効率を向上することができ、オペレ
ータの意思に反した用紙が給紙されることによる用紙の
無駄を確実に防止することができる。
【0082】請求項4に記載した発明によれば、新たに
収納された用紙から所定の順序で画像形成部に給紙すべ
き用紙を選択することにより、給紙すべき用紙を給紙部
に収納した後の用紙の選択作業では、画像形成部に給紙
すべき用紙を素早く選択することができるとともに、給
紙すべき用紙と異なる用紙を給紙部に収納した後の用紙
の選択作業では、所定の順序にしたがって画像形成部に
給紙すべき用紙を選択することができ、オペレータの意
思を反映した状態で用紙サイズの選択を効率よく、か
つ、正確に行うことができる。これによって、用紙の選
択作業を簡略化及び短時間化して画像形成装置の稼働効
率を向上することができ、オペレータの意思に反した用
紙が給紙されることによる用紙の無駄を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る用紙処理装置である
ディジタル複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記複写機に備えられる操作パネルの平面図で
ある。
【図4】上記複写機の操作パネルに配置された表示装置
の詳細を示す図である。
【図5】上記表示装置において基本画面内のキーが操作
された際に表示される設定画面を示す図である。
【図6】上記複写機の表示装置における両面複写モード
設定画面の表示状態を示す図である。
【図7】上記複写機の表示装置における後処理設定画面
の表示状態を示す図である。
【図8】上記複写機の表示装置における後処理設定画面
の表示状態を示す図である。
【図9】上記複写機の表示装置における用紙サイズ設定
画面の表示状態を示す図である。
【図10】上記複写機の制御部の用紙設定モード時にお
ける処理手順を示すフローチャートである。
【図11】この発明の別の実施形態に係る複写機の制御
部の用紙設定モード時における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】この発明のさらに別の実施形態に係る複写機
の制御部の用紙設定モード時における処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
8−用紙サイズ設定キー 30−複写機 51,52−給紙カセット 54−手差しトレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 AA02 AA44 AA49 AA53 AA54 2H027 DA27 DA38 DC19 FB13 2H072 AA01 AA12 AA22 AB02 AB03 3F343 FA02 FB02 FC30 HA33 HA36 HB03 HC28 MA02 MA09 MA51 MB04 MB19 MC30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙部に収納されている複数種の用紙のい
    ずれかを選択的に処理部に給紙して用紙に対する所定の
    処理を実行する用紙処理装置において、 給紙部に収納されている複数種の用紙のうち処理部に給
    紙すべき用紙を、給紙部に対する収納タイミングが最新
    の用紙から所定の順序で切り換えて選択することを特徴
    とする用紙処理装置。
  2. 【請求項2】給紙部に対する収納タイミングが最新の用
    紙について収納タイミングからの経過時間を計時する計
    時手段を備え、計時手段が所定時間を計時するまでの間
    において、給紙部に収納されている複数種の用紙のうち
    処理部に給紙すべき用紙を、給紙部に対する収納タイミ
    ングが最新の用紙から所定の順序で切り換えて選択する
    請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 【請求項3】給紙部から処理部に給紙すべき用紙の設定
    操作を受け付ける操作部材を備え、操作部材が操作され
    る毎に給紙部に収納されている複数種の用紙のうち処理
    部に給紙すべき用紙を給紙部に新たに収納された用紙か
    ら所定の順序で切り換えて設定する請求項1又は2に記
    載の用紙処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理部が、給紙部から給紙された用紙
    に対して画像形成を行う画像形成処理部である請求項1
    乃至3のいずれかに記載の用紙処理装置。
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