JP2001215682A - 感光材料用自動現像機 - Google Patents

感光材料用自動現像機

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JP2001215682A
JP2001215682A JP2000025154A JP2000025154A JP2001215682A JP 2001215682 A JP2001215682 A JP 2001215682A JP 2000025154 A JP2000025154 A JP 2000025154A JP 2000025154 A JP2000025154 A JP 2000025154A JP 2001215682 A JP2001215682 A JP 2001215682A
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JP
Japan
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photosensitive material
processing liquid
processing
automatic developing
liquid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000025154A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Hiroaki Kobayashi
弘明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能
である。 【解決手段】感光材料Pを露光し、処理液を塗り付けて
処理する感光材料用自動現像機において、処理液を塗り
付ける処理液塗付手段21に処理液を供給する処理液供
給手段20と、規定の移動路に沿って移動させる移動手
段22とを備え、1秒間に3ライン以上ライン状に処理
液を塗り付け、感光材料Pは処理液の塗り付けラインに
対して略直交する方向に相対的に移動させる構造であ
る。また、感光材料に処理液を塗り付ける複数の処理液
塗付手段21に処理液を供給する処理液供給手段20
と、規定の移動路に沿って移動させる移動手段22とを
備え、処理液は感光材料P上にライン状に沿って塗り付
けられ、感光材料P上で隣り合う処理液塗付手段21か
らの処理液は、感光材料P上で一部が重なり合い、感光
材料Pは処理液の塗り付けラインに対して略直交する方
向に相対的に移動させる構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速処理能力に
優れ、画像の処理ムラを軽減することが可能な感光材料
用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料を露光し、この露光済の感光材
料に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機
として、処理液タンクに感光材料を導き浸漬させて処理
するものがある。
【0003】近年、ミニラボ店の急激な増加によりミニ
ラボ店1箇所あたりの感材の処理量が少なくなり、処理
槽内の処理液の液更新率が低下している。このため、処
理液が劣化しやすく安定した処理性能を保てなくなりや
すい。また、機器洗浄等のメンテナンスや日常管理をし
なくてもよいミニラボの要望も近年高まっている。
【0004】このため、感光材料を処理する処理液を密
閉性の高い容器(例えばインクジェットヘッド)に収容
して、処理液を感材の乳剤面に気相を介して供給するこ
とが特開平6−324455号、特開平9−11406
8、特開平10−326004、特開平11−2377
24号公報明細書等が知られている。
【0005】このように処理液を塗り付ける方式は、常
に新しい処理液を供給して処理するため、処理液タンク
に感光材料を導き浸漬させて連続処理することにより、
現像仕上りの変動がない。また、処理液タンク内の処理
液は経時による劣化を受け、これによる現像仕上り変動
があるが、塗り付けでは、少量の新液供給システムとす
るために、この変動もなくなる。さらに、処理液を溜め
る処理液タンクと、この処理液タンク内を感光材料を搬
送するラックがないために、メンテナンス時にラックを
取り出す等の作業がなくなり、処理液がこぼれることも
なく、メンテナンスが容易になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
処理液を塗り付ける従来の方式では、均一に塗り付けな
いと、現像での塗り付けムラが生じやすい。また、特に
高温迅速処理では、塗り付けの塗布ムラによる処理仕上
りムラが生じやすい。さらに、各種塗り付け方式、機構
が提案されているが、長期(1か月以上)使用で目詰り
等で処理ムラが出てしまう等の問題がある。
【0007】従って、この発明の目的は、常に処理ムラ
のない、安定した塗り付け処理が可能な感光材料用自動
現像機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明者らは
上記の問題点を解決するために様々な検討を行い、下記
の構成により達成できることを見出したのである。
【0009】請求項1に記載の発明は、『感光材料を露
光し、この露光済の感光材料に処理液を塗り付けて処理
する感光材料用自動現像機において、感光材料に処理液
を塗り付ける処理液塗付手段と、この処理液塗付手段に
処理液を供給する処理液供給手段と、前記処理液塗付手
段を規定の移動路に沿って移動させる移動手段とを備
え、1秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理
液を塗り付け、感光材料は処理液の塗り付けラインに対
して略直交する方向に相対的に移動させる構造であるこ
とを特徴とする感光材料用自動現像機。』である。
【0010】この請求項1に記載の発明によれば、1秒
間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理液を塗り
付けることで、高速で均一に処理液を塗り付けることが
でき、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可
能である。
【0011】請求項2に記載の発明は、『前記1秒間に
6〜50ラインが塗り付けられる構造であることを特徴
とする請求項1に記載の感光材料用自動現像機。』であ
る。
【0012】この請求項2に記載の発明によれば、1秒
間に6〜50ラインが塗り付けられる構造であり、高速
で均一に処理液を塗り付けることができ、しかも高速に
よる処理液の飛散がなく常に処理ムラのない、安定した
塗り付け処理が可能である。
【0013】請求項3に記載の発明は、『感光材料を露
光し、この露光済の感光材料に処理液を塗り付けて処理
する感光材料用自動現像機において、感光材料に処理液
を塗り付ける複数の処理液塗付手段と、この処理液塗付
手段に処理液を供給する処理液供給手段と、前記複数の
処理液塗付手段を規定の移動路に沿って移動させる移動
手段とを備え、処理液は処理液塗付手段により感光材料
上にライン状に沿って塗り付けられ、少なくとも感光材
料上で隣り合う処理液塗付手段からの処理液は、感光材
料上で一部が重なり合い、感光材料は処理液の塗り付け
ラインに対して略直交する方向に相対的に移動させる構
造であることを特徴とする感光材料用自動現像機。』で
ある。
【0014】この請求項3に記載の発明によれば、少な
くとも感光材料上で隣り合う処理液塗付手段からの処理
液は、感光材料上で一部が重なり合うことで、高速で均
一に処理液を塗り付けることができ、常に処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0015】請求項4に記載の発明は、『感光材料上で
隣り合う処理液塗付手段からの処理液は、感光材料上で
の距離が10〜100mmの距離であり、前記処理液塗
付手段を移動することで感光材料上にライン状に塗り付
ける処理液ライン長さは、前記感光材料上での距離の1
から3倍の範囲であることを特徴とする請求項3に記載
の感光材料用自動現像機。』である。
【0016】この請求項4に記載の発明によれば、処理
液ライン長さが短いと感光材料上で一部が重なり合うこ
とがなく均一に処理液を塗り付けることができず、また
処理液ライン長さが長いと中央と周辺で塗り付け液量が
差が大きくなり、中央のみ塗り付けに使用すると、捨て
る液量が多くなり、感光材料上にライン状に塗り付ける
処理液ライン長さが、感光材料上での距離の1から3倍
の範囲であると、高速で均一に処理液を塗り付けること
ができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能である。
【0017】請求項5に記載の発明は、『前記処理液塗
付手段は、感光材料と非接触の噴射ノズルであり、感光
材料に対して処理液を空中より噴射して塗り付け可能で
あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
1項に記載の感光材料用自動現像機。』である。
【0018】この請求項5に記載の発明によれば、噴射
ノズルにより感光材料に対して処理液を空中より噴射し
て塗り付けることで、感光材料を傷付けることなく、ま
た目詰まりもなく常に処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能である。
【0019】請求項6に記載の発明は、『感光材料を加
熱する加熱手段及び/又は塗り付ける処理液を加熱する
加熱手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれか1項に記載の感光材料用自動現像機。』で
ある。
【0020】この請求項6に記載の発明によれば、感光
材料を加熱する加熱手段及び/又は塗り付ける処理液を
加熱する加熱手段を備えることで、塗り付けた処理液に
よる反応を促進し、高温迅速処理が可能であり、しかも
高速で均一に処理液を塗り付けることができ、常に処理
ムラのない、安定した塗り付け処理が可能である。
【0021】請求項7に記載の発明は、『前記処理液供
給手段は、各種感光材料幅に対応した液供給経路と、こ
の液供給経路を開閉する開閉弁を有し、処理する感光材
料幅に応じて前記開閉弁を開閉し、処理する感光材料幅
に必要な処理液塗付手段に処理液を供給して塗り付けを
行うことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか
1項に記載の感光材料用自動現像機。』である。
【0022】この請求項7に記載の発明によれば、処理
する感光材料幅に応じて開閉弁を開閉し、処理する感光
材料幅に必要な処理液塗付手段に処理液を供給して塗り
付けを行うことで、各種感光材料幅に対応して無駄なく
処理液を塗り付けることができる。
【0023】以下、この発明について詳しく説明する。 (処理液塗付手段、移動手段)この発明の感光材料用自
動現像機は、感光材料を露光後、露光済の感光材料に処
理液を塗り付けて処理し、感光材料の小面積に処理液を
塗り付ける処理液塗付手段が設けられ、この処理液塗付
手段を移動手段により規定の移動路を循環または往復移
動させることで、1秒間に3ライン以上を感光材料にラ
イン状に処理液を塗り付け、感光材料は塗り付けライン
に対して相対的に略直交する方向に移動させる構造であ
る。
【0024】処理液塗付手段は、感光材料に処理液を塗
り付けるものであり、感光材料の表面に小面積で薄層と
なるように処理液を供給する方式である。処理液を供給
する方式として、塗り付け媒体の刷毛、筆、フェルト、
ローラ、ボール等の表面や内部を液流路として処理液が
流れ、塗り付け媒体が感光材料に接して塗り付ける方
式、あるいは感光材料から離して噴射ノズルを設け、空
中より処理液を吹き付けて塗り付ける方式を用いること
ができる。
【0025】噴射ノズルは、本数は特に限定されない
が、処理液を1〜3本のラインとして噴射するものが好
ましいが、4本以上でもよい。また、1本でスプレー状
に噴射するものでもよい。
【0026】噴射ノズルの口径は、直径50〜500ミ
クロンの範囲が好ましく、直径50ミクロンより小さい
と塗りむらが生じ、また500ミクロンより大きいと同
様に塗りむらが生じる。噴射ノズルの噴射液圧は5〜3
00Kpaが好ましく、噴射液圧が低いと迅速な塗り付
けができず、高いと処理液が飛散する等の問題があり、
5〜300Kpaが1秒間のライン数と合わせて、より
安定仕上りが可能である。
【0027】感光材料と噴射ノズルの距離は、30mm
以下に設定されることが、塗り付けが安定して好まし
い。
【0028】処理液の供給量は、感光材料1平方メート
ル当たり20〜500mlの範囲内であることが好まし
く、処理液の供給量が少ないと、塗りむらが生じ、多い
と流れむらが生じ、より好ましくは感光材料1平方メー
トル当たり50〜300mlである。
【0029】移動手段は、処理液塗付手段を規定の移動
路に沿って移動させ、この移動は循環または往復であ
り、1秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理
液を塗り付ける。1秒間に3ライン以上を感光材料にラ
イン状に処理液を塗り付けることで、高速で均一に処理
液を塗り付けることができ、常に処理ムラのない、安定
した塗り付け処理が可能であり、好ましくは1秒間に6
〜50ラインであり、より好ましくは10〜20ライン
である。
【0030】感光材料は、塗り付けラインに対して相対
的に略直交する方向に移動させる構造であり、感光材料
を一定速度で搬送させ、または感光材料を処理液のライ
ン塗布幅より短かい長さで1〜3ライン毎に断続移動さ
せる。搬送方向に略直交した方向に処理液塗付手段が循
環または往復移動することでライン塗布することができ
る。
【0031】塗り付けラインは、直線が構造が簡単で、
操作性、塗り付け性がよくて好ましく、距離が10〜2
00mmの範囲が感光材料の幅によって決定される。
【0032】また、この発明の他の実施の形態の感光材
料用自動現像機は、感光材料に処理液を塗り付ける処理
液塗付手段を複数本設け、複数の処理液塗付手段を循環
または往復移動することで、処理液は感光材料上に1本
のライン状に沿ってライン状に塗り付けられ、少なくと
も感光材料上で隣り合う2本の処理液塗付手段からの処
理液は、感光材料上で一部が重なり合い、感光材料はラ
イン状方向に対して相対的に略直交する方向に移動させ
るように構成される。
【0033】複数の処理液塗付手段から感光材料に塗り
付けられる処理液は、感光材料上に1本のライン上に間
隔を設けて塗り付ける構造であり、塗り付けラインの塗
り付け間隔が少なくとも0.3秒以下が噴射する処理液
が感光材料上で重なり好ましい。
【0034】また、循環または往復移動が、1秒間に
1.5回以上であり、移動は多数回が好ましく、1秒間
に3回〜25回の範囲であることが迅速な塗り付けがで
き、処理液が飛散することがなくより安定仕上りが可能
である。
【0035】また、少なくとも感光材料上で隣り合う処
理液塗付手段からの処理液は、感光材料上での距離が1
0〜100mmが好ましい。また、処理液塗付手段を循
環または往復移動することで、感光材料上にライン状に
塗り付ける処理液ライン長さは、感光材料上での距離1
0〜100mmの1から3倍の範囲となるようにするこ
とが好ましい。処理液ライン長さが短いと感光材料上で
一部が重なり合うことがなく均一に処理液を塗り付ける
ことができず、また処理液ライン長さが長いと中央と周
辺で塗り付け液量が差が大きくなり、中央のみ塗り付け
に使用すると、捨てる液量が多くなり、感光材料上にラ
イン状に塗り付ける処理液ライン長さが、感光材料上で
の距離の1から3倍の範囲であると、高速で均一に処理
液を塗り付けることができ、常に処理ムラのない、安定
した塗り付け処理が可能である。
【0036】処理液塗付手段は、感光材料に処理液を塗
り付けるものであり、感光材料の表面に小面積で薄層と
なるように処理液を供給する方式である。処理液を供給
する方式として、塗り付け媒体の刷毛、筆、フェルト、
ローラ、ボール等の表面や内部を液流路として処理液が
流れ、塗り付け媒体が感光材料に接して塗り付ける方
式、あるいは感光材料から離して噴射ノズルを設け、空
中より処理液を吹き付けて塗り付ける方式を用いること
ができる。
【0037】噴射ノズルは、本数は特に限定されない
が、処理液を1〜3本のラインとして噴射するものが好
ましいが、4本以上でもよい。また、1本でスプレー状
に噴射するものでもよい。
【0038】噴射ノズルの口径は、直径50〜500ミ
クロンの範囲が好ましく、直径50ミクロンより小さい
と塗りむらが生じ、また500ミクロンより大きいと同
様に塗りむらが生じる。噴射ノズルの噴射液圧は5〜3
00Kpaが好ましく、噴射液圧が低いと迅速な塗り付
けができず、高いと処理液が飛散する等の問題があり、
5〜300Kpaが1秒間のライン数と合わせて、より
安定仕上りが可能である。
【0039】感光材料と噴射ノズルの距離は、30mm
以下に設定されることが、塗り付けが安定して好まし
い。
【0040】複数の噴射ノズルは、10〜100mmの
一定間隔で線上に設置され、各噴射ノズルからの処理液
は感光材料に略垂直に噴射して塗り付ける。処理液は分
岐して各噴射ノズルに供給される構造であり、複数の噴
射ノズルは全体が固定され、複数噴射ノズル全体が間隔
10〜100mmの1〜3倍の距離を往復移動すること
が好ましい。
【0041】感光材料は、塗り付けラインに対して相対
的に略直交する方向に移動させる構造は、感光材料を一
定速度で搬送させ、又は感光材料を処理液のライン塗布
幅より短い長さで1〜3ライン毎に断続移動させる方式
であり、搬送方向に略直交した方向に処理液塗付手段が
循環または往復移動することでライン塗布する。
【0042】また、処理液供給手段は、各種感光材料幅
に対応した液供給経路と、この液供給経路を開閉する開
閉弁を有し、処理する感光材料幅に応じて開閉弁を開閉
し、処理する感光材料幅に必要な処理液塗付手段に処理
液を供給して塗り付けを行う。開閉弁として例えば電磁
弁を用い、感光材料の幅を自動的に検出し、各種感光材
料幅に対応して自動的に電磁弁を開閉し、処理する感光
材料幅に必要な処理液塗付手段に処理液を供給して塗り
付けを行うようにしてもよい。 (処理液供給手段)処理液供給手段は、処理液塗付手段
に処理液を供給する液供給経路と、この液供給経路を開
閉する開閉弁を有し、感光材料を検出し、開閉弁を開閉
することで感光材料にのみ処理液を塗り付け、感光材料
がない時は塗り付けないようにしてロス液をなくすよう
に構成する。 (加熱手段)この発明の感光材料用自動現像機には、感
光材料を加熱する加熱手段及び/又は塗り付ける処理液
を加熱する加熱手段を備えることが好ましい。加熱手段
としては、熱ドラム、熱べルト、ドライヤー、赤外線、
高周波の電磁波などを用いる方法が挙げられる。感光材
料は処理液が供給される前、された後など、いつ加熱さ
れても良いが、処理の迅速性の観点から、処理液が供給
される前に加熱されることが好ましい。加熱された感材
の温度は35℃以上が好ましく、さらに処理の迅速性の
観点などから40℃以上であることがより好ましい。ま
た、感光材料の耐熱性などから100℃以下であること
が好ましく、さらに80℃以下であることがより好まし
い。処理される感光材料の乳剤面への悪影響を防止する
ために、感光材料は乳剤面とは逆の面から加熱されるこ
とが好ましい。 (処理工程)この発明の感光材料用自動現像機は、感光
材料を処理液で処理する処理工程であればどの工程で用
いられてもよいが、定着、安定工程など不要物を感光材
料から除去する処理工程で用いるよりも、現像工程、発
色現像工程、標白工程など色素生成や酸化反応を起こす
処理工程に用いられることが好ましい。これらの処理工
程の中でも、現像工程、発色現像工程がより好ましく、
さらに現像主薬の酸化によりタールが発生することなど
保存性の観点から、発色現像工程が特に好ましい。 (処理液)この発明で用いられる処理液とは、通常の処
理液だけでなく、それ単独では処理反応を完了できない
液も含み、感光材料の処理に寄与しうる成分を含有する
溶液の全てを指し、単なる水も含む。ここで言う感光材
料の処理に寄与しうる成分とは、例えば、発色現像主
薬、アルカリ剤はもちろんのこと、界面活性剤など処理
反応にあまり寄与しない成分も含む。
【0043】この発明の感光材料用自動現像機は、処理
工程の処理液に必要な成分の全てを含む液を1度に供給
しても良いし、必要な成分を複数の液に含有させて、別
々に感光材料に供給しても良いし、また、複数の液を別
々に供給する場合には、全ての液の供給が完了する時間
はできる限り短い方が処理の迅速性の点で好ましく、例
えば、5秒以内、さらには1秒以内であることが好まし
い。
【0044】この発明の処理液の表面張力は、25〜5
0dyne/cmが好ましい。より好ましくは30〜4
5dyne/cmである。この表面張力に調整するに
は、下記の界面活性剤を処理液に加えるのが好ましい。
【0045】この発明の処理液には、下記一般式
[I]、又は[SI]、又は[SII]、又は[SIII]
で示される化合物、少なくともl種を含有することが好
ましい。
【0046】一般式[I]
【0047】
【化1】 式中、Rfは少なくとも1つのフッ素原子を含有する飽
和、又は不飽和のアルキル基を表し、好ましくは炭素数
4〜12、更に好ましくは炭素数6〜9のアルキル基で
ある。Xはスルホンアミド、
【0048】
【化2】 等が挙げられ、Yはアルキレンオキサイド基、アルキレ
ン基等が挙げられる。Rf′は少なくともlつのフッ素
原子を含有する飽和、又は不飽和の炭化水素基を表す。
更にAは−SO3M、−OSO3M、−COOM、−OP
3(M1)(M2)、−PO3(M1)(M2)等の親水
基を表し、好ましくは−SO3Mが挙げられる。M、
1、M2はH、Li、K、Na又はNH4を表し、好ま
しくはLi、K、Na、最も好ましくはLiである。m
は0又は1、nは0又は1〜10の整数を表し、好まし
くはm=O、n=0である。
【0049】―般式[SI]
【0050】
【化3】 式中、R1は水素原子、脂肪族基、アシル基を表し、R2
は水素原子、脂肪族基を表す。E1はエチレンオキシ
ド、E2はプロピレンオキシド、E3はエチレンオキシド
を表し、Xは酸素原子又は−R3N−基でR3は脂肪族
基、水素原子又は
【0051】
【化4】 を表し、R4は水素原子又は脂肪族基を表す。l1
2、m1、m2、n1、n2は各々0〜300の値を表
す。
【0052】一般式[SII]
【0053】
【化5】 式中、A2は1価の有機基、例えば炭素数が6〜50、
好ましくは6〜35のアルキル基(例えば、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル又は
ドデシル等の各基)又は炭素数が3〜35のアルキル基
又は炭素数が2〜35のアルケニル基で置換されたアニ
ール基である。
【0054】アニール基上に置換する好ましい基として
は、炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、
プロピル、プチル、ベンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の
非置換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換ア
ルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、
オレイル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル
基、スチリル基等の置換されたアルケニル基)が挙げら
れる。アリール基としてはフェニル、ビフェニル又はナ
フチル等の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基であ
る。アリール基に置換する位置としては、オルト、メ
タ、パラ位のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
【0055】B又はCはエチレンオキシド又はプロピレ
ンオキシド又は
【0056】
【化6】 を表す(但し、n1、m1及びI1はそれぞれ0、1、2
又は3を表す。)。m及びnは0〜100の整数を表
す。X1は水素原子又はアルキル基、アラルキル基、ア
リール基であり、例えばA2で説明した基が挙げられ
る。
【0057】
【化7】 式中R5、R6、R7、R8は水素原子、脂肪族基、を表わ
す。F、Gはエチレンオキシドまたはプロピレンオキシ
ドである。m及びnは0〜100の整数を表わす。
【0058】
【化8】 上記一般式[1]で表される化合物のうち、最も好まし
いものは、(I−1)、(I−2)、(I−4)、(I
−8)で表される化合物である。
【0059】これら化合物は通常の方法で合成でき、市
販品としても入手できる。 (一般式[Sl]で表される化合物)
【0060】
【化9】 (一般式[SII]で表される化合物)
【0061】
【化10】 (一般式[SIII]で表される化合物)
【0062】
【化11】 m+nは1.3又は3.5又は10又は30である。
【0063】
【化12】 m+nは1.3又は3.5又は10又は30である。
【0064】
【化13】 この発明の感光材料用自動現像機では処理液の溶質濃度
が0.2重量%以上である。また、0.4重量%〜20
重量%が好ましく、特に好ましくは1.0重量%〜10
重量%である。
【0065】複数の処理液を感光材料に供給する場合に
は、複数の処理液供給手段を設け、第1処理液供給手段
から感光材料に処理液を供給し、その後、第2処理液供
給手段から処理液を供給してもよい。 (発色現像処理)この発明の感光材料用自動現像機は現
像処理工程、特に発色現像処理工程に適用されることが
好ましいが、この発明での発色現像液とは、その液単独
で発色現像反応を完了させる能力がない液のことも含
む。例えば、発色現像主薬と保恒剤のみの液、アルカリ
剤のみの液、界面活性剤のみの液、単なる水なども含
む。
【0066】その液単独で発色現像反応を完了する能力
を特つ処理液を感光材料の乳剤面に供給してもよいが、
発色現像処理反応に必要な成分を別々の複数の処理液に
含有させ、別々に供給して、感光材料の乳剤面上で混合
して発色現像処理を行ってもかまわない。複数の処理液
に必要な成分を含有させ、別々に供給する発色現像処理
の方が成分の高濃度化が可能になり、迅速処理の観点か
ら好ましい。
【0067】発色現像処理工程の処理時間は2秒以上、
特に4秒以上が発色現像処理反応を安定的に完了させる
上で好ましく、また、30秒以下、さらに20秒以下、
特に15秒以下であることが、発色現像液の劣化、発色
現像液の乾燥などの観点から好ましい。
【0068】ここで言う発色現像処理工程の処理時間と
は、感光材料が乳剤面に発色現像液を最初に供給されて
から次の工程(例えば、漂白工程、漂白定着工程)の処
理液を供給または次の工程の処理液に浸漬されるまでの
時間のことを指す。 (感光材料)この発明の感光材料用自動現像機で処理さ
れる感光材料の例として、ヨウ臭化銀または臭化銀を含
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン化
銀モノクロ写真感光材料などが挙げられるが、より好ま
しい例として、塩化銀乳剤を含有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材料
が挙げられる。さらに、90%モル以上が塩化銀からな
るハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少なくとも1層
持つことが好ましい。さらに好ましくは95〜100モ
ル%、最も好ましくは98〜100モル%が塩化銀から
なるハロゲン化銀乳剤であることが処理進行性の観点か
ら好ましい。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、この発明の感光材料用自動
現像機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
これら実施の形態はこの発明の具体的な例を示すもので
あり、この発明の用語の意義を限定するものではない。
また、断定的な記述もあるが、これらも実施の形態とし
て好ましい例を示すものであり、この発明や用語の意義
を限定するものではない。
【0070】図1は感光材料用自動現像機の概略構成を
示す図である。感光材料用自動現像機1には、感光材料
装填部2、裁断部3、露光部4、現像処理部5、漂白処
理部6、定着処理部7、安定処理部8、乾燥部9及び回
収部10が配置されている。
【0071】露光部4、現像処理部5、漂白処理部6、
定着処理部7、安定処理部8、乾燥部9及び回収部10
が水平方向に配置され、この下側に固形処理剤を溶解し
て処理液を作成する溶解ユニット15と、処理廃液を固
形化する廃液固形化ユニット16が配置されている。
【0072】感光材料装填部2には、溶解ユニット15
及び廃液固形化ユニット16の下側に配置され、感光材
料Pを収納したペーパーマガジン11が2個装填されて
いる。このペーパーマガジン11から送出される感光材
料Pは、裁断部3でカッター12により所定長さにカッ
トされる。
【0073】この感光材料Pは露光部4に送られ、この
露光部4では露光により感光材料Pに潜像が形成され
る。露光部4には、測光ユニット13と露光ヘッド14
が配置され、感光材料Pを露光する。
【0074】現像処理部5、漂白処理部6、定着処理部
7及び安定処理部8には、処理液供給手段20、処理液
塗付手段21及び移動手段22が備えられ、現像処理部
5では、現像処理液を感光材料Pに塗り付けて現像処理
し、さらに漂白処理部6で漂白処理液を感光材料Pに塗
り付けて漂白処理する。さらに、この感光材料Pを定着
処理部7、安定処理部8へ送り、定着処理液、安定処理
液の塗り付けが行なわれ、このようにして処理液により
処理された感光材料Pは乾燥部9で乾燥して排出され
る。
【0075】この現像処理部5、漂白処理部6、定着処
理部7及び安定処理部8には、感光材料を加熱する加熱
手段30が備えられ、塗り付けた処理液による反応を促
進し、高温迅速処理が可能であり、しかも高速で均一に
処理液を塗り付けることができ、常に処理ムラのない、
安定した塗り付け処理が可能であるが、塗り付ける処理
液を加熱する加熱手段を備えてもよい。
【0076】図2は感光材料用自動現像機の他の実施の
形態の概略構成を示す図である。感光材料用自動現像機
1には、感光材料装填部2、裁断部3、露光部4、現像
処理部5、定着処理部7、安定処理部8及び乾燥部9が
配置されている。
【0077】現像処理部5、定着処理部7、安定処理部
8が下側に水平に配置され、上側に感光材料装填部2が
配置され、両側に裁断部3と乾燥部9が配置され、装置
がコンパクトな構造になっている。
【0078】感光材料装填部2には、感光材料Pを収納
したペーパーマガジン11が装填されている。このペー
パーマガジン11から送出される感光材料Pは、裁断部
3でカッター12により所定長さにカットされる。
【0079】この感光材料Pは露光部4に送られ、この
露光部4では露光により感光材料Pに潜像が形成され
る。現像処理部5、定着処理部7及び安定処理部8に
は、処理液供給手段20、処理液塗付手段21及び移動
手段22が備えられ、現像処理部5では、現像処理液を
感光材料Pに塗り付けて現像処理し、この感光材料Pを
定着処理部7、安定処理部8へ送り、定着処理液、安定
処理液の塗り付けが行なわれ、このようにして処理液に
より処理された感光材料Pは乾燥部9で乾燥して排出さ
れる。
【0080】この現像処理部5、定着処理部7及び安定
処理部8には、感光材料を加熱する加熱手段30が備え
られ、塗り付けた処理液による反応を促進し、高温迅速
処理が可能であり、しかも高速で均一に処理液を塗り付
けることができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能であるが、塗り付ける処理液を加熱する加
熱手段を備えてもよい。
【0081】次に、図1及び図2に備えられる処理液供
給手段20、処理液塗付手段21及び移動手段22を詳
細に説明する。
【0082】感光材料用自動現像機1は、図3に示すよ
うに、感光材料に処理液を塗り付ける処理液塗付手段2
1と、この処理液塗付手段21に処理液を供給する処理
液供給手段20と、処理液塗付手段21を規定の移動路
に沿って移動させる移動手段22とを備え、1秒間に3
ライン以上を感光材料Pにライン状に処理液を塗り付
け、感光材料Pは処理液の塗り付けラインに対して略直
交する方向に相対的に移動させる構造である。
【0083】処理液塗付手段21は、感光材料に処理液
を塗り付けるものであり、感光材料Pの表面に小面積で
薄層となるように処理液を供給する方式である。処理液
を供給する方式として、図4に示すように、感光材料P
から離して噴射ノズル210を設け、空中より処理液を
吹き付けて塗り付ける方式が用いられているが、塗り付
け媒体として刷毛、筆、フェルト、ローラ、ボール等の
表面や内部を液流路として処理液が流れ、塗り付け媒体
が感光材料に接して塗り付ける方式を用いることもでき
る。
【0084】噴射ノズル210は、図5(a)〜(d)
に示すように、本数は特に限定されないが、処理液を1
〜3本のラインとして噴射するものが好ましいが、4本
以上でもよい。また、図5(e)に示すように、1本で
スプレー状に噴射するものでもよい。
【0085】また、図6に示すように、噴射ノズル21
0の口径Dは、直径50〜500ミクロンの範囲が好ま
しく、直径50ミクロンより小さいと塗りむらが生じ、
また500ミクロンより大きいと同様に塗りむらが生じ
る。噴射ノズル210の噴射液圧は5〜300Kpaが
好ましく、噴射液圧が低いと迅速な塗り付けができず、
高いと処理液が飛散する等の問題があり、5〜300K
paが1秒間のライン数と合わせて、より安定仕上りが
可能である。
【0086】また、図7に示すように、感光材料Pと噴
射ノズル210の距離Lは、30mm以下に設定される
ことが、塗り付けが安定して好ましい。
【0087】噴射ノズル210による塗り付けラインR
は、図8に示すように、直線で距離が10〜200mm
の範囲であり、感光材料Pの幅によって決定される。塗
り付けラインRは、直線が構造が簡単で、操作性、塗り
付け性がよくて好ましい。
【0088】処理液の供給量は、図9に示すように、感
光材料1平方メートルE当たり20〜500mlの範囲
内であることが好ましく、処理液の供給量が少ないと、
塗りむらが生じ、多いと流れむらが生じ、より好ましく
は感光材料1平方メートルE当たり50〜300mlで
ある。
【0089】移動手段22は、図3に示すように、駆動
モータ220、駆動ローラ221、従動ローラ222及
び搬送ベルト223から構成されている。駆動モータ2
20により駆動ローラ221を正逆回転させ、これによ
り駆動ローラ221と従動ローラ222に掛け渡された
搬送ベルト223を往復動させる。この搬送ベルト22
3に処理液塗付手段21の噴射ノズル210が取り付け
られている。
【0090】移動手段22により処理液塗付手段21を
規定の移動路に沿って移動させ、この実施の形態では、
往復させているが循環させてもよく、1秒間に3ライン
以上を感光材料Pにライン状に処理液を塗り付ける。1
秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理液を塗
り付けることで、高速で均一に処理液を塗り付けること
ができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能であり、好ましくは1秒間に6〜50ラインであ
り、より好ましくは10〜20ラインである。
【0091】感光材料Pは、図10に示すように、塗り
付けラインRに対して相対的に略直交する方向に移動さ
せる構造であり、感光材料Pを一定速度で搬送させ、ま
たは感光材料Pを処理液のライン塗布幅より短かい長さ
で1〜3ライン毎に断続移動させる。
【0092】また、移動手段22は、図11に示すよう
に、駆動モータ225、移動アーム226から構成され
ている。駆動モータ225により移動アーム226を往
復動させ、これにより移動アーム226に取り付けられ
た処理液塗付手段21の噴射ノズル210を曲線移動す
る。
【0093】処理液供給手段20は、図3及び図11に
示すように、供給タンク200、処理液塗付手段21に
処理液を供給する液供給経路201と、この液供給経路
201を開閉する開閉弁202を有し、感光材料Pを検
出し、開閉弁202を開閉することで感光材料Pにのみ
処理液を塗り付け、感光材料がない時は塗り付けないよ
うにしてロス液をなくすように構成している。
【0094】また、この発明の他の実施の形態の感光材
料用自動現像機1は、図12に示すように、処理液供給
手段20及び移動手段22は、前記した実施の形態と同
様に構成されるが、感光材料に処理液を塗り付ける処理
液塗付手段21を複数本設け、複数の処理液塗付手段2
1を循環または往復移動することで、処理液は感光材料
上に1本のライン状に沿ってライン状に塗り付けられ、
少なくとも感光材料上で隣り合う2本の処理液塗付手段
21からの処理液は、感光材料P上で一部が重なり合
い、感光材料Pはライン状方向に対して相対的に略直交
する方向に移動させるように構成される。
【0095】複数の処理液塗付手段21から感光材料に
塗り付けられる処理液は、感光材料P上に1本のライン
上に間隔を設けて塗り付ける構造であり、塗り付けライ
ンの塗り付け間隔が少なくとも0.3秒以下が噴射する
処理液が感光材料上で重なり好ましい。
【0096】また、循環または往復移動が、1秒間に
1.5回以上であり、移動は多数回が好ましく、1秒間
に3回〜25回の範囲であることが迅速な塗り付けがで
き、処理液が飛散することがなくより安定仕上りが可能
である。
【0097】また、少なくとも感光材料上で隣り合う処
理液塗付手段21からの処理液は、感光材料P上での距
離W1が10〜100mmが好ましい。また、処理液塗
付手段21を循環または往復移動することで、感光材料
P上にライン状に塗り付ける処理液ライン長さW2は、
感光材料P上での距離10〜100mmの1から3倍の
範囲となるようにすることが好ましい。処理液ライン長
さW2が短いと感光材料P上で一部が重なり合うことが
なく均一に処理液を塗り付けることができず、また処理
液ライン長さW2が長いと中央と周辺で塗り付け液量が
差が大きくなり、中央のみ塗り付けに使用すると、捨て
る液量が多くなり、感光材料P上にライン状に塗り付け
る処理液ライン長W2さが、感光材料P上での距離の1
から3倍の範囲であると、高速で均一に処理液を塗り付
けることができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能である。
【0098】また、処理液供給手段20は、図13に示
すように、液供給経路201aが中央の一対の分岐経路
201a1に分岐し、液供給経路201b〜液供給経路
201eが順次外側の一対の分岐経路201b1〜分岐
経路201e1に分岐し、このそれぞれの分岐経路20
1a1〜分岐経路201e1に処理液塗付手段21が接
続されている。
【0099】液供給経路201a〜液供給経路201e
が各種感光材料幅に対応した液供給経路を構成し、液供
給経路201a〜液供給経路201eには、液供給経路
を開閉する開閉弁202が設けられている。各種感光材
料幅は、例えばカラーペーパーでは、ペーパー幅が89
mm、102mm、127mm、203mm、254m
m、279mmと各種ある。
【0100】処理する感光材料幅に応じて開閉弁202
を開閉し、処理する感光材料幅に必要な処理液塗付手段
21に処理液を供給して塗り付けを行う。開閉弁202
として例えば電磁弁を用い、感光材料Pの幅を自動的に
検出し、各種感光材料幅に対応して自動的に電磁弁を開
閉し、処理する感光材料幅に必要な処理液塗付手段21
に処理液を供給して塗り付けを行うようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、1秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処
理液を塗り付けることで、高速で均一に処理液を塗り付
けることができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能である。
【0102】請求項2に記載の発明では、1秒間に6〜
50ラインが塗り付けられる構造であり、高速で均一に
処理液を塗り付けることができ、しかも高速による処理
液の飛散がなく常に処理ムラのない、安定した塗り付け
処理が可能である。
【0103】請求項3に記載の発明では、少なくとも感
光材料上で隣り合う処理液塗付手段からの処理液は、感
光材料上で一部が重なり合うことで、高速で均一に処理
液を塗り付けることができ、常に処理ムラのない、安定
した塗り付け処理が可能である。
【0104】請求項4に記載の発明では、感光材料上に
ライン状に塗り付ける処理液ライン長さが、感光材料上
での距離の1から3倍の範囲であり、高速で均一に処理
液を塗り付けることができ、常に処理ムラのない、安定
した塗り付け処理が可能である。
【0105】請求項5に記載の発明では、噴射ノズルに
より感光材料に対して処理液を空中より噴射して塗り付
けることで、感光材料を傷付けることなく、また目詰ま
りもなく常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能である。
【0106】請求項6に記載の発明では、感光材料を加
熱する加熱手段及び/又は塗り付ける処理液を加熱する
加熱手段を備えることで、塗り付けた処理液による反応
を促進し、高温迅速処理が可能であり、しかも高速で均
一に処理液を塗り付けることができ、常に処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0107】請求項7に記載の発明では、処理する感光
材料幅に応じて開閉弁を開閉し、処理する感光材料幅に
必要な処理液塗付手段に処理液を供給して塗り付けを行
うことで、各種感光材料幅に対応して無駄なく処理液を
塗り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料用自動現像機の概略構成を示す図であ
る。
【図2】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概略
構成を示す図である。
【図3】処理液の塗り付け部の構成を示す図である。
【図4】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図5】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図6】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図7】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図8】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図9】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図10】処理液塗付手段の構成を示す図である。
【図11】処理液の塗り付け部の他の実施の構成を示す
図である。
【図12】処理液塗付手段の他の実施の構成を示す図で
ある。
【図13】処理液塗付手段の他の実施の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 感光材料用自動現像機 2 感光材料装填部 3 裁断部 4 露光部 5 現像処理部 6 漂白処理部 7 定着処理部 8 安定処理部 20 処理液供給手段 21 感処理液塗付手段 22 移動手段 P 感光材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 弘明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H098 AA02 CA02 FA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料を露光し、この露光済の感光材料
    に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機に
    おいて、 感光材料に処理液を塗り付ける処理液塗付手段と、この
    処理液塗付手段に処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記処理液塗付手段を規定の移動路に沿って移動させる
    移動手段とを備え、 1秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理液を
    塗り付け、 感光材料は処理液の塗り付けラインに対して略直交する
    方向に相対的に移動させる構造であることを特徴とする
    感光材料用自動現像機。
  2. 【請求項2】前記1秒間に6〜50ラインが塗り付けら
    れる構造であることを特徴とする請求項1に記載の感光
    材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】感光材料を露光し、この露光済の感光材料
    に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機に
    おいて、 感光材料に処理液を塗り付ける複数の処理液塗付手段
    と、この処理液塗付手段に処理液を供給する処理液供給
    手段と、前記複数の処理液塗付手段を規定の移動路に沿
    って移動させる移動手段とを備え、 処理液は処理液塗付手段により感光材料上にライン状に
    沿って塗り付けられ、少なくとも感光材料上で隣り合う
    処理液塗付手段からの処理液は、感光材料上で一部が重
    なり合い、 感光材料は処理液の塗り付けラインに対して略直交する
    方向に相対的に移動させる構造であることを特徴とする
    感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】感光材料上で隣り合う処理液塗付手段から
    の処理液は、感光材料上での距離が10〜100mmの
    距離であり、前記処理液塗付手段を移動することで感光
    材料上にライン状に塗り付ける処理液ライン長さは、前
    記感光材料上での距離の1から3倍の範囲であることを
    特徴とする請求項3に記載の感光材料用自動現像機。
  5. 【請求項5】前記処理液塗付手段は、感光材料と非接触
    の噴射ノズルであり、感光材料に対して処理液を空中よ
    り噴射して塗り付け可能であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の感光材料用自動
    現像機。
  6. 【請求項6】感光材料を加熱する加熱手段及び/又は塗
    り付ける処理液を加熱する加熱手段を備えることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の感
    光材料用自動現像機。
  7. 【請求項7】前記処理液供給手段は、各種感光材料幅に
    対応した液供給経路と、この液供給経路を開閉する開閉
    弁を有し、処理する感光材料幅に応じて前記開閉弁を開
    閉し、処理する感光材料幅に必要な処理液塗付手段に処
    理液を供給して塗り付けを行うことを特徴とする請求項
    3乃至請求項6のいずれか1項に記載の感光材料用自動
    現像機。
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