JP2001066751A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001066751A
JP2001066751A JP2000008860A JP2000008860A JP2001066751A JP 2001066751 A JP2001066751 A JP 2001066751A JP 2000008860 A JP2000008860 A JP 2000008860A JP 2000008860 A JP2000008860 A JP 2000008860A JP 2001066751 A JP2001066751 A JP 2001066751A
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processing liquid
processing
forming apparatus
image forming
photosensitive material
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JP2000008860A
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Kazuo Sanada
和男 眞田
Tsutomu Takatsuka
務 高塚
Naritoshi Inoue
斉逸 井上
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化銀写真感光材料を少量の処理液を
用いて迅速に処理できるようにする。 【解決手段】 画像形成装置10により、非接触塗布手
段としての処理液付与手段310等を用いて、ハロゲン
化銀写真感光材料40の発色用還元剤を含有する一層を
有する写真構成層を設けた面40A上にのみ、実質的に
発色用現像主薬を含有しない過酸化水素含有処理液、ア
ルカリ性処理液又は後処理液を必要最小限の液量を付着
させて処理可能とし、処理液又は後処理液の無駄を省
き、感光材料40の乾燥を迅速に行える画像形成処理を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料等の画像
記録材料に適切に処理液又は後処理液を塗布して画像を
形成し得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像記録材料、例えばハロゲ
ン化銀写真感光材料等の感光材料へのカラーフィルム原
稿やカラー印刷原稿の複写に際しては、露光、現像、漂
白定着、水洗及び乾燥の各処理が順に感光材料に対して
行われるようになっている。
【0003】そして、これら現像、漂白定着、水洗に際
しては、現像槽、漂白定着槽、水洗槽にそれぞれ貯留さ
れた処理液である現像液、漂白液、水洗水に、感光材料
を順次、いわゆるドブ漬けすることにより、現像液、漂
白液、水洗水をそれぞれ塗布するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、処理液が
溜められた槽内に感光材料を漬けて塗布するドブ漬けを
行う場合、感光材料の表裏全体に処理液を付着させるこ
とになり、感光材料の写真構成層が構成されていない裏
面にも処理液が付着され処理液に無駄が出るので効率よ
く処理液を使用できないから処理液が多量に必要とな
る。また、この感光材料を槽内に溜められた処理液にド
ブ漬けさせる構成のため、感光材料の処理に用いられ化
学変化した使用済の処理液が、ドブ漬けの槽内に溜めら
れた処理液に混入すると共に、処理液が空気と接触する
面積が広くなり、処理液中の主要成分が劣化し、処理液
の硬化が早まり処理液の使用寿命が短くなってその分だ
け使用済の廃液の量も増加する。そして、このように使
用済みになった多量の処理液の廃液を廃棄のため処理せ
ねばならないという問題があった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、処理液又は後
処理液を効率良く付着させて各処理を実行可能とする。
また、廃液の処理量を削減し得る画像形成装置を新たに
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、支持体上に少なくとも一層の写真構成
層を有し、写真構成層のいずれかに少なくとも一種の色
素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を含
有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光後
に少なくとも現像補力処理を施すことによってハロゲン
化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装置であ
って、ハロゲン化銀写真感光材料の写真構成層上にの
み、実質的に発色用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水
素を含有するアルカリ性処理液を付着させる処理液付与
手段を有することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有し、写真構
成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラー
と、少なくとも一種の発色用還元剤を含有させて構成し
たハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
像補力処理を施すことによってハロゲン化銀写真感光材
料上に画像を形成する画像形成装置であって、ハロゲン
化銀写真感光材料の写真構成層上にのみ、実質的に発色
用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水素を含有するアル
カリ性処理液を付着させる処理液付与手段と、過酸化水
素を含有するアルカリ性処理液によって処理した後の感
光材料の写真構成層を後処理液で処理する後処理手段
と、を有することを特徴とする。本発明の請求項3記載
の画像形成装置は、支持体上に少なくとも一層の写真構
成層を有し、写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
後に少なくとも現像補力処理を施すことによってハロゲ
ン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装置で
あって、ハロゲン化銀写真感光材料の写真構成層上にの
み、実質的に発色用現像主薬を含有しないアルカリ性処
理液を付着させる処理液付与手段を有することを特徴と
する。
【0008】本発明の請求項4記載の画像形成装置は、
支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有し、写真構
成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラー
と、少なくとも一種の発色用還元剤を含有させて構成し
たハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
像補力処理を施すことによってハロゲン化銀写真感光材
料上に画像を形成する画像形成装置であって、ハロゲン
化銀写真感光材料の写真構成層上にのみ、過酸化水素含
有液を付着させる処理液付与手段を有することを特徴と
する。
【0009】本発明の請求項5記載の画像形成装置は、
支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有し、写真構
成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラー
と、少なくとも一種の発色用還元剤を含有させて構成し
たハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
像補力処理を施すことによってハロゲン化銀写真感光材
料上に画像を形成する画像形成装置であって、ハロゲン
化銀写真感光材料の写真構成層上にのみ、実質的に発色
用現像主薬を含有しないアルカリ性処理液を付着させる
処理液付与手段と、ハロゲン化銀写真感光材料の写真構
成層上にのみ、過酸化水素含有液を付着させる処理液付
与手段と、アルカリ性処理液と過酸化水素含有液とによ
って処理後に、感光材料の写真構成層を後処理液で処理
する後処理手段と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項6記載の画像形成装置は、
支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有し、写真構
成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラー
と、少なくとも一種の発色用還元剤を含有させて構成し
たハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
像補力処理を施すことによってハロゲン化銀写真感光材
料上に画像を形成する画像形成装置であって、ハロゲン
化銀写真感光材料の写真構成層を、実質的に発色用現像
主薬を含有しないアルカリ性処理液と過酸化水素を含有
する処理液とで別々に処理し、又は実質的に発色用現像
主薬を含有せず、かつ過酸化水素を含有するアルカリ性
処理液で処理した後に、感光材料の写真構成層にのみ後
処理液を付着させる処理液付与手段を有することを特徴
とする。
【0011】上述のように構成することにより、ハロゲ
ン化銀写真感光材料に対し、現像補力処理の所要の処理
工程において処理液付与手段が、処理液又は後処理液を
ハロゲン化銀写真感光材料の写真構成層上にのみ付着さ
せて所要の処理を行う。
【0012】このようにすることによって、必要とされ
る処理液又は後処理液を効率良く付着させて必要とされ
る少量の各処理液又は後処理液を用いて各所要の処理を
実行可能とする。
【0013】本発明の請求項7記載の画像形成装置は、
支持体上の片面に少なくとも一層の写真構成層を有し、
写真構成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプ
ラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を含有し、全て
の塗布層の銀量を合計した塗布銀量が銀換算で0.03
g/m2以上0.3g/m2以下であるハロゲン化銀写真
感光材料を、露光後に少なくとも現像補力処理を施すこ
とによってハロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成す
る画像形成装置であって、ハロゲン化銀写真感光材料の
片面に設けられた、写真構成層上にのみ、実質的に発色
用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水素を含有するアル
カリ性処理液を付着させる処理液付与手段と、過酸化水
素を含有するアルカリ性処理液によって処理後の感光材
料の片面に設けられた写真構成層のみを洗浄する洗浄部
と、を有することを特徴とする。
【0014】上述のように構成することにより、ハロゲ
ン化銀写真感光材料に対し、現像補力処理の処理工程に
おいて処理液付与手段が、処理液をハロゲン化銀写真感
光材料の片面にのみ付着させて処理を行う。
【0015】このようにすることによって、必要とされ
る少量の処理液を塗布し、塗布された処理液はその場で
使い終えて破棄されることとなり、何回も使用されて劣
化した廃液が発生せず、この廃液の処理が不要となる。
【0016】また、上述のように廃液が発生しない分だ
け処理液を削減できるからハロゲン化銀写真感光材料の
現像処理を行う画像形成装置として、多量の処理液を用
いないですむのでメンテナンスが容易で安定した現像処
理が行なえ、しかも画像形成装置全体を小型化可能とす
る。
【0017】本発明の請求項8記載の画像形成装置は、
支持体上の片面に少なくとも一層の写真構成層を有し、
写真構成層のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプ
ラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を含有し、全て
の塗布層の銀量を合計した塗布銀量が銀換算で0.03
g/m2以上0.3g/m2以下であるハロゲン化銀写真
感光材料を、露光後に少なくとも現像補力処理を施すこ
とによってハロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成す
る画像形成装置であって、ハロゲン化銀写真感光材料の
片面に設けられた、写真構成層上にのみ、実質的に発色
用現像主薬を含有しないアルカリ性処理液を付着させる
処理液付与手段と、アルカリ性処理液を付着させた後
に、ハロゲン化銀写真感光材料の片面に設けられた、写
真構成層上にのみ、過酸化水素含有液を付着させる処理
液付与手段と、アルカリ性処理液と過酸化水素含有液と
によって処理後に、感光材料の片面に設けられた写真構
成層のみを洗浄する洗浄部と、を有することを特徴とす
る。
【0018】上述のように構成することにより、請求項
7に記載の発明の作用、及び効果に加えて、画像形成装
置の内部に、過酸化水素含有液とアルカリ性処理液とが
混合することなく別個に貯留されているので、これら過
酸化水素含有液及びアルカリ性処理液を劣化させること
なく長期に渡り安定して保存できる。例えば、過酸化水
素含有液とアルカリ性処理液とを混合した後では、1日
程度たつと劣化するので1日で使い切るか、又は1日毎
にその混合液を取り替える必要があった。しかし過酸化
水素含有液とアルカリ性処理液とを別個に貯留する場合
には、これらの各処理液を取り替える必要もない。この
ため、画像形成装置で少量の写真感光材料を処理した
り、画像形成装置を間欠的に使用するため不使用の期間
が長くなるような場合に、過酸化水素含有液とアルカリ
性処理液と無駄なく使える。
【0019】本発明の請求項9記載の画像形成装置は、
請求項2、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の画
像形成装置において、後処理液が、銀錯化剤を含むこと
を特徴とする。
【0020】上述のように構成することにより、処理液
付与手段が写真構成層に対し非接触の状態で後処理液を
付着させる構成とされている場合には、写真構成層に付
着している処理液が処理液付与手段内の後処理液と混合
して化学反応を起こさないようにし、処理液付与手段内
での後処理液の保存性を向上できる。
【0021】本発明の請求項10記載の画像形成装置
は、請求項2、請求項5又は請求項6のいずれかに記載
の画像形成装置において、後処理液が、アルカリ性処理
液によって処理後のハロゲン化銀写真感光材料の写真構
成層を中和させる酸性溶液であることを特徴とする。
【0022】上述のように構成することにより、処理液
付与手段が写真構成層に対し非接触の状態で後処理液を
付着させる構成とされている場合には、写真構成層に付
着しているアルカリ性処理液が処理液付与手段内の酸性
の後処理液と接触することがないため、両者が混合して
中和するような化学変化を起こさず、処理液付与手段内
での後処理液を適正な性質のまま保存できる。
【0023】本発明の請求項11記載の画像形成装置
は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形
成装置において、ハロゲン化銀写真感光材料が、支持体
上の表裏の平面上にそれぞれ少なくとも一層の写真構成
層を有し、表裏の写真構成層のいずれかの層に少なくと
も一種の色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用
還元剤を含有するよう構成され、表裏の写真構成層にそ
れぞれ対応して処理液付与手段により、処理液又は後処
理液を付着させることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項12記載の画像形成装置
は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形
成装置において、ハロゲン化銀写真感光材料が、支持体
上の表裏の平面上にそれぞれ少なくとも一層の写真構成
層を有し、表裏の写真構成層のいずれかの層に少なくと
も一種の色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用
還元剤を含有するよう構成され、表裏の写真構成層にそ
れぞれ対応する処理液付与手段から表裏の各対応する写
真構成層に対して別途に処理液又は後処理液を付着させ
ることを特徴とする。
【0025】上述のように構成することにより、ハロゲ
ン化銀写真感光材料が、支持体上の表裏にそれぞれ写真
構成層を設けた両面使用のものであっても、画像形成装
置の処理液付与手段によって、処理液又は後処理液を効
率良く使用して各処理を実行し適正にかつ迅速に各種の
画像形成の処理を実行できる。
【0026】本発明の請求項13に記載の画像形成装置
は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画像形
成装置において、処理液付与手段が複数のノズル孔を有
し、当該ノズル孔から処理液又は後処理液を同時に噴射
させてハロゲン化銀写真感光材料に処理液又は後処理液
を塗布することを特徴とする。
【0027】上述のように構成することにより、請求項
1乃至請求項12のいずれかに記載の各発明の作用、及
び効果に加えて、複数のノズル孔を有する処理液付与手
段がこれらのノズル孔から処理液を同時に噴射させて、
露光されたハロゲン化銀写真感光材料の写真構成層の面
上にのみ適量の処理液を付着させ、画像を形成するため
の現像補力処理を行なうことができる。
【0028】このように、処理液付与手段がノズル孔を
有し、このノズル孔から処理液を噴射させるので、処理
液が溜められた槽内に感光材料等を漬けて塗布する塗布
装置と比較して、必要最小限の処理液を写真構成層の面
にのみ、塗布用の部材を非接触状態とし傷を付けること
なく付着させることが可能となると共に、使用されて廃
液となった処理液の処理を不要とできる。
【0029】また、処理液供給手段が複数のノズル孔を
有しているので、多数の処理液の液滴を噴射させ平均的
に付着することが可能となる。
【0030】さらに、ノズル孔から処理液が同時に噴射
されるので、一度の噴射で広範囲に処理液を付着させる
ことができ、塗布時間を短縮することが可能になる。
【0031】本発明の請求項14の画像形成装置は、請
求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成装置
において、処理液付与手段がハロゲン化銀写真感光材料
の幅方向全体にわたって配置される複数のノズル孔を有
し、当該ノズル孔とハロゲン化銀写真感光材料とを相対
的に移動させると共に、ノズル孔から処理液又は後処理
液を噴射させてハロゲン化銀写真感光材料に処理液又は
後処理液を塗布することを特徴とする。
【0032】上述のように構成することにより、請求項
1乃至請求項12のいずれかに記載の各発明の作用、及
び効果に加えて、処理液付与手段が感光材料の幅方向全
体にわたって配置される複数のノズル孔を有しているの
で、一度の噴射で、感光材料の幅方向全体にわたって処
理液を付着させることが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施の形
態に係る処理液付与手段を備えた画像形成装置の概略全
体構成が示されている。
【0034】図1に示す画像形成装置では、その装置本
体10の内部における、図に向って、下右側の部位に給
紙部12が配置され、この給紙部12に端を発する搬送
路14が装置本体10の内部を屈曲しながら図に向って
右側中間の排出口16へ一連に設けられている。
【0035】この装置本体10の内部には、搬送路14
における給紙部12側から順に、給紙部12から送られ
て来た画像記録材料としての感光材料40に画像を露光
するための露光部18が配置され、これに続いて、現像
補力処理部20が配置され、次に洗浄部24が配置さ
れ、次に安定化部25が配置され、乾燥部26が配置さ
れ、画像形成済の画像記録材料を排出するための排出口
16が配置されている。なお、これら各装置は、図示し
ない制御部により自動的に操作されるよう構成されてい
る。
【0036】また、装置本体10の内部には、図示しな
い処理液用のタンク、洗浄水用のタンク、及び廃液タン
クが配置されている。
【0037】この画像形成装置の給紙部12は、その内
部に帯状に形成した画像記録材料としての感光材料40
がロール状に巻装され収納されており、そのロールの外
周端部から引き出された感光材料40の先端部を搬送路
14上へ送り出すよう構成されている。
【0038】この搬送路14には、その随所に送りロー
ラ36が配置されている。そして各送りローラ36の回
動される一対のローラの間に感光材料40を挟むように
して、搬送路14における給紙部12側の上流から、排
出口16側の下流へ、感光材料40を送るよう構成され
ている。
【0039】給紙部12から搬送路14の上流側へ送り
出された感光材料40は、この搬送路14上を送られな
がら給紙部12の近くに配置されたカッタ38で所定の
大きさの紙片に切断され、露光部18へ送給される。
【0040】露光部18は、図示しないスキャナ等で入
力したカラー画像信号を画像処理して半導体レーザユニ
ットのレーザ光源により、搬送路14上の所定位置にあ
る感光材料40へ露光し潜像を形成する。このように潜
像が形成された感光材料40は、搬送路14によって現
像補力処理部20へ送られる。
【0041】現像補力処理部20は、処理液付与手段、
搬送手段、及び加熱温調手段を有する。この処理液付与
手段は、例えば図3〜図7に示すように本第1実施の形
態では感光材料40を処理する処理液を感光材料乳剤面
40Aの片面にのみ付着する塗布装置310で構成され
ている。この塗布装置310の一部には噴射タンク31
2が配置されている。
【0042】図3に示すように、この噴射タンク312
の図に向って左下方には、この噴射タンク312に供給
する為の処理液を貯留する処理液ボトル332が配置さ
れており、この処理液ボトル332の上部に処理液を濾
過する為のフィルタ334が配置されている。そして、
途中にポンプ336が配置された送液パイプ342が、
この処理液ボトル332とフィルタ334との間を繋い
でいる。
【0043】さらに、噴射タンク312の図3に向かっ
て右側には、処理液ボトル332より送られた処理液を
溜めるサブタンク338が配置されており、フィルタ3
34から送液パイプ344がサブタンク338にまで伸
びている。
【0044】従って、ポンプ336が作動すると、処理
液ボトル332からフィルタ334側に処理液が送られ
ると共に、フィルタ334を通過して濾過された処理液
がサブタンク338に送られて、サブタンク338に処
理液が一旦溜められるようになる。
【0045】また、サブタンク338と噴射タンク31
2との間を繋ぐ送液パイプ346が、これらの間に配置
されており、フィルタ334、サブタンク338、送液
パイプ346等を介して、処理液ボトル332よりポン
プ336で送られた処理液がこの噴射タンク312内に
満たされることになる。
【0046】処理液ボトル332に一端が繋がれた循環
パイプ348は、サブタンク338内にまで突出して伸
びた状態でサブタンク338に接続されており、サブタ
ンク338内に溜まった必要以上の処理液を処理液ボト
ル332に、戻すようになっている。
【0047】図4〜図7に示すように、この噴射タンク
312の壁面の一部であって感光材料40の搬送路14
に対向した部分には、弾性変形可能な長方形状の薄板を
屈曲して形成したノズル板322が設置されている。
【0048】そして、図5、及び図6に示すように、こ
のノズル板322には、噴射タンク312内に満たされ
た処理液を噴射するための複数のノズル孔324(例え
ば直径数十μm)が、一定の間隔で感光材料40の搬送
方向Aと交差する方向に沿って直線状に並べられつつ感
光材料40の幅方向全体にわたって配置されている。こ
の為、これらノズル孔324よりそれぞれ噴射タンク3
12内の処理液が感光材料40側に放出可能とされてい
る。
【0049】他方、図3及び図4に示すように、この噴
射タンク312の上部から排気管330が伸びており、
この排気管330が噴射タンク312の内外を連通可能
としている。また、この排気管330の途中にこの排気
管330を開閉する図示しないバルブが設置されてい
て、このバルブの開閉動により、噴射タンク312内を
外気に対して連通し又は閉鎖し得るようになっている。
【0050】線状に配列された複数のノズル孔324の
長手方向と直交する方向に位置するノズル板322の両
端側部は、図6に示すように、一対のてこ板320にそ
れぞれ接着剤等で接着されて固着されており、これによ
ってノズル板322と一対のてこ板320とが連結され
ている。これら一対のてこ板320は、噴射タンク31
2の一対の側壁312Aの下部にそれぞれ形成された細
幅の支持部312Bを介して、これら一対の側壁312
Aにそれぞれ固定されている。
【0051】一方、相互に当接して噴射タンク312の
頂面を形成する一対の頂壁312Cの一部は、噴射タン
ク312の外側にまで突出しており、この突出した頂壁
312Cの下側には、アクチュエータとなる複数の圧電
素子326(本第1実施の形態上では、片側に3本づ
つ)が接着されて配置されている。この圧電素子326
の下面には、てこ板320の外端側が接着されて、圧電
素子326とてこ板320とが連結されている。
【0052】他方、これらてこ板320、側壁312
A、支持部312B及び頂壁312Cは、一体的に形成
されたフレーム314の一部をそれぞれ形成しており、
図6に示すように、このフレーム314が一対重ね合わ
されて図示しないボルトでねじ止めされることにより、
一対のてこ板320、一対の側壁312A、一対の頂壁
312C及び一対の支持部312Bが、それぞれ相互に
対向して配置された状態で、噴射タンク312の外枠を
形成することになる。
【0053】また、図4、及び図5に示すようにノズル
孔324の長手方向に位置するノズル板322の端部で
あるノズル板322の左右端と、一対のフレーム314
の端部とで、区画された部分には、薄肉の封止板328
が一対のフレーム314に接着された状態で配置されて
いる。
【0054】さらに、この封止板328の内側には、ノ
ズル板322の左右端及び一対のフレーム314の端部
と、この封止板328との間の隙間を埋めて、これらの
間から処理液が漏れないようにする為、例えばシリコン
ゴム系の接着剤である弾性接着剤が、充填されている。
従って、ノズル板322の左右端の動きを阻害せずに、
噴射タンク312の隙間が弾性接着剤により封止される
ことになる。なお、薄肉の封止板328を用いず噴射タ
ンク312の左右端を弾性接着剤のみで封止するように
しても良い。
【0055】以上より、圧電素子326に電源より通電
されると、図7に示すように、圧電素子326が伸びて
てこ板320を支持部312B廻りに回動されるのに伴
って、この圧電素子326がノズル板322の中央部を
矢印B方向に沿って上昇させるように、ノズル板322
を変形させつつ変位させる。そして、このノズル板32
2の変形に伴って、噴射タンク312内の処理液の圧力
が高まり、ノズル孔324から少量の処理液Lが一括し
て線状に噴射されることになる。
【0056】図1に示すように、噴射タンク312に対
し搬送路14を挟んで対向した部位には、その処理液の
霧化動作終了後の霧化動作を行わない不使用時に、噴射
タンク312のノズル孔324部分で処理液の水分が蒸
発し、成分が析出してノズル孔324が閉塞されないよ
うにするため、保持手段が設けられている。
【0057】この保持手段は、断面略U字状の皿部材3
52を図1の矢印C方向へ移動操作可能に装着して構成
されている。そして、皿部材352は、噴射タンク31
2が処理液霧化動作をなうときには、ノズル孔324の
直下に当る搬送路14の鉛直下方に位置し、このノズル
孔324から噴射され、感光材料40に付着されなかっ
た処理液の液滴受けとして用いられる。
【0058】また、噴射タンク312の不使用時には、
皿部材352が鉛直上方へ移動され、この皿部材352
の皿凹部内に所定水準まで貯留された液体中に噴射タン
ク312のノズル孔324部分が浸漬され、ノズル孔3
24部分が乾燥して目詰りを起すのを防止するよう構成
されている。さらに、必要に応じ、皿部材352の皿凹
部内に洗浄液を満たしノズル孔324の洗浄を行なえる
ように構成されている。
【0059】前述した処理液付与手段は、上述した構成
の他に、例えば図8〜図11に示す如く構成することが
できる。図8の手段は、感光材料40を処理する処理液
をその片面の感光材料乳剤面40Aにのみ固相としての
処理液を含浸させたフェルト塗布部材42を摺接させて
塗布するいわゆるフェルト方式に構成されている。
【0060】このフェルト方式の処理液付与手段は、吸
水性を有する弾性体であるブレード形のフェルト材で形
成したフェルト塗布部材40に処理液のタンク28から
図示しない処理液供給手段で処理液を送るとともに、処
理液の供給量制御手段44で送給される処理液の液量が
適正な量となるように制御されるよう構成されている。
【0061】次に図9に示す処理液付与手段は、いわゆ
るギーサ方式に構成されている。これは粘性のある処理
液をスリット部材48から押し出し、感光材料40の片
面である感光材料乳剤面40Aにのみ塗り付けて処理液
を塗布するよう構成されている。
【0062】次に、図10に示す処理液付与手段は、い
わゆる多孔質ローラ方式に構成されている。これは多孔
質ローラ50内に処理液を供給して含浸させた状態で、
この多孔質ローラ50を感光材料40の片面である感光
材料乳剤面40Aにのみ転接させて処理液を塗布するよ
う構成されている。
【0063】次に図11に示す処理液付与手段は、いわ
ゆる噴霧方式に構成されている。これは、噴霧装置51
により処理液を、感光材料40の下側の面である感光材
料乳剤面40Aにのみ吹き付けて塗布するように構成さ
れている。
【0064】前述のように構成された現像補力処理部2
0では、搬送手段の上流側で、搬送される感光材料40
の感光材料乳剤面40Aに処理液付与手段で第1現像補
力処理液が塗布される。このようにして第1現像補力処
理液が塗布された感光材料40は、加熱温調手段で加熱
され所定温度に保持されながら搬送手段で搬送される間
に化学反応が行なわれて現像補力処理が完了し、次の洗
浄部24へ送給される。なお、前述した現像補力処理部
20の構成は、前述の構成に限られるものではなく、そ
の他種々の構成を取り得る。
【0065】図1に示すように、感光材料40の搬送路
14上であって、噴射タンク312の配置部に続く感光
材料40の搬送方向下流側には、処理温調部354が設
けられている。この処理温調部354は、搬送路14に
沿ってその直下に配置される搬送手段としてのベルトコ
ンベヤ356(360、362)と、これを内包するよ
う覆う加熱温調手段としてのケース部358とを有す
る。
【0066】このベルトコンベヤ356は、一対のロー
ラ360の間に搬送用の無端ベルト362を巻き掛けて
構成されており、この無端ベルト362上に載置された
感光材料40を矢印A方向へ移送可能に構成されてい
る。なお、無端ベルト362の載置面部分に粘着性をも
たせ、感光材料40を、この無端ベルト362上に飛ば
ないよう粘着させた状態で搬送するいわゆるゲルベルト
方式にしても良い。
【0067】ケース部358には、搬送路14上のベル
トコンベヤ356の上流側入口に対応して開口する感光
材料40を導入するための入口開口366と、その下流
側出口に対応して開口する感光材料40を排出するため
の出口開口368とが設けられている。
【0068】このケース部358の内部は、いわゆる空
間温調されており、内部の空気が図示しないヒータで所
定温度に保持されていて、このケース部358内を感光
材料40が通過する際、この感光材料40の第1現像補
力処理液を付着した乳剤面40A部分が所定温度に保た
れ、化学反応が所定の速度で進むよう調整される。
【0069】また、ケース部358の内部における出口
開口368に近い搬送路14上には、感光材料40に付
着し、使用済となった余剰の第1現像補力処理液を絞り
落とすとともに、この感光材料40を一対のローラで挟
んだ状態で転接して感光材料40を搬送する搬送ローラ
364が配設されている。
【0070】上述のような現像補力処理部20で処理さ
れた感光材料40は、搬送路14上を搬送されて、感光
材料40に形成された画像の保存性を確保するための工
程である後処理手段としての洗浄部24へ送られる。
【0071】この洗浄部24は、図1の画像形成装置の
全体概略構成図に示すように、非接触塗布手段としての
シャワー装置52によって必要量の洗浄水を感光材料4
0の乳剤面40A上にのみ掛けて乳剤面40Aを洗浄す
る。このようにシャワー装置52を用いることによっ
て、乳剤面40Aにシャワー装置52の一部が接触する
ことのない非接触状態で洗浄水を乳剤面40A上に掛け
られる。この際、感光材料40の乳剤面40Aと反対側
の平面部が洗浄水で濡れないようにする濡れ防止手段を
配置することが望ましい。
【0072】このシャワー装置52に対し、搬送路14
を挟んで下方には、洗浄水の受け皿54が配置されてい
る。この受け皿54は、搬送路14上のシャワー装置5
2から、その搬送路14の下流側の絞りローラ56まで
の範囲に渡って、零れ落ちた洗浄水を受けるように構成
されている。
【0073】この絞りローラ56は、一対のローラで感
光材料40を挟むように転接することにより、乳剤面4
0A上の洗浄水を絞り取るように構成されている。な
お、受け皿54に受けられた使用済洗浄水は、再生して
再使用されるか、又は廃液として処理される。この絞り
ローラ56で洗浄水を絞り取られた感光材料40は、搬
送路14上の下流側の安定化部25へ送られる。
【0074】安定化部25では、非接触塗布手段として
のシャワー装置58により第1安定化液を感光材料40
の乳剤面40A上に掛けて安定化処理を行う。また感光
材料40上の第1安定化液は絞りローラ60で絞り取ら
れるよう構成されると共に、零れ落ちた第1安定化液を
受け皿62で受けるように構成されている。なお、シャ
ワー装置58、絞りローラ60、及び受け皿62の各々
の構成は、前述した洗浄部24のシャワー装置52、受
け皿54、及び絞りローラ56と同等に構成されてい
る。
【0075】この安定化部25で安定化処理を終えた感
光材料40は、搬送路14上の下流側の乾燥部26へ送
られる。この乾燥部26は、ヒートローラと温風吹き付
けによる乾燥方式に構成されている。すなわち、乾燥部
26は、搬送路14上の乾燥部26に対応する部分をカ
バー部材64で覆い、このカバー部材64の内部で温風
を感光材料40の乳剤面40A上に吹き付けて乾燥さ
せ、かつ所定温度に加熱したヒートローラ66を転接さ
せて乾燥させるとともに送り動作されるように構成され
ている。
【0076】このように乾燥部26で乾燥され画像が形
成された感光材料40は、排出口16から装置本体10
の側部より突設されたトレイ部10A上へ完成品として
送り出されストックされる。
【0077】次に、本第1実施の形態の画像形成装置に
用いられる感光材料40と、各処理液について説明す
る。
【0078】この画像形成装置で用いられる感光材料4
0は、発色現像主薬等を内蔵した感光材料40であっ
て、その構成は以下の通りである。 (感光材料) (1)支持体上に少なくとも1層の写真構成層を有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、写真構成層
のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラーと、少
なくとも一種の下記一般式(I)および/または(I
I)、で表される発色用還元剤を含有する。
【0079】
【化1】
【0080】
【化2】
【0081】式中、R1〜R4は水素原子または置換基を
表す。A1、A2は水酸基または置換アミノ基を表す。X
は−CO−、−SO−、−SO2、−PO<から選ばれ
る2価以上の連結基を表す。Y1K、Z1Kは窒素原子また
は−CR5=(R5は水素原子または置換基)で表される
基を表す。kは0以上の整数を表す。Pはプロトン解離
性基またはカチオンとなりうる基を表し、本化合物と露
光されたハロゲン化銀との酸化還元反応により生じた酸
化体が、カプラーとカップリングした後、Pからの電子
移動を引き金とするN−X結合の切断およびカプラーの
カップリング部位に結合した置換基の脱離により色素を
形成する機能を有する。Yは2価の連結基を表す。Zは
求核性基であって、本化合物が酸化された際に、Xに攻
撃可能な基を表す。nはXが−PO<のとき1又は2で
あり、Xがその他の基であるとき1である。R1とR2
3とR4およびY1K、Z1K、Pから任意に選ばれる2つ
以上の原子または置換基間でそれぞれ独立に互いに結合
して環を形成しても良い。 (2)支持体上に少なくとも1層の写真構成層を有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、写真構成層
のいずれかに少なくとも一種の色素形成カプラーと、少
なくとも一種の下記一般式(III)で表される発色用
還元剤を含有する。
【0082】
【化3】
【0083】式中、R11は置換基を有してもよいアリー
ル基またはヘテロ環基であり、R12は置換基を有しても
よいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基またはヘテロ環基である。X0は−SO2−、−CO
−、−COCO−、−CO−O−、−CONH(R13
−、−COCO−O−、−COCO−N(R13)−また
は−SO2−NH(R13)−である。ここでR13は水素
原子またはR12で述べた基である。 (3)一般式(III)で表される化合物が一般式(I
V)または(V)で表される感光材料。
【0084】
【化4】
【0085】式中、Z1はアシル基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボ
ニル基を表し、Z2はカルバモイル基、アルコキシカル
ボニル基、またはアリールオキシカルボニル基を表し、
1、X2、X3、X4、X5は水素原子または置換基を表
す。但し、X1、X2、X5のハメットの置換基定数σp
値とX2、X4のハメットの置換基定数σm値の和は0.
08以上、3.80以下である。R3aはヘテロ環基を表
す。 (4)一般式(IV)および(V)で表される化合物が
それぞれ一般式(VI)および(VII)で表される感
光材料。
【0086】
【化5】
【0087】式中、R1a、R2aは水素原子または置換基
を表し、X1、X2、X3、X4、X5は水素原子または置
換基を表す。但し、X1、X3、X5のハメットの置換基
定数σp値とX2、X4のハメットの置換基定数σm値の
和は0.80以上、3.80以下である。R3aはヘテロ
環基を表す。 (5)一般式(VI)および(VII)で表される化合
物がそれぞれ一般式(VIII)および(IX)で表さ
れる感光材料。
【0088】
【化6】
【0089】式中、R4a、R5aは水素原子または置換基
を表し、R4a、R5aのうちどちらかは水素原子であり、
6、X7、X8、X9、X10は水素原子、シアノ基、スル
ホニル基、スルフィニル基、スルファモイル基、カルバ
モイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アシル基、トリフルオロメチル基、ハロゲ
ン原子、アシルオキシ基、アシルチオ基、またはヘテロ
環基を表す。但し、X 6、X8、X10のハメットの置換基
定数σp値とX7、X9のハメットの置換基定数σm値の
和は1.20以上、3.80以下である。
【0090】Q1はCとともに含窒素の5〜8員環のヘ
テロ環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。
【0091】本第1実施の形態に係る感光材料は、全て
の塗布層の銀量を合計した塗布銀量が銀換算で0.03
〜0.3g/m2とすることが望ましい。
【0092】また、発色用還元剤は十分な発色濃度を得
るために、発色層1層当たり0.01〜10mmol/
2使用することが好ましい。更に好ましい使用量は
0.05〜5mmol/m2であり特に好ましい使用量
は0.1〜1mmol/m2である。この範囲であると
十分な発色濃度が得られる点で好ましい。
【0093】さらに発色用還元剤が使用される発色層の
カプラーの好ましい使用量は発色用還元剤に対してモル
換算で0.05〜20倍で、更に好ましくは0.1〜1
0倍、特に好ましくは0.2〜5倍である。この範囲で
あると十分な発色濃度が得られる点で好ましい。
【0094】 第1現像補力処理液 水 800ml 5−スルホサリチル酸ナトリウム 50g ベンゾトリアゾール 0.02g KC1 2.5g ヒドロキシエチリデン−1,1− 4ml ジホスホン酸(30%水溶液) 過酸化水素(30%水溶液) 30ml 水を加えて1リットル pH 11.5 第1安定化液 炭酸カリウム 15g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5− 1g スルホン酸ナトリウム ヒドロキシエチリデン−1,1− 1ml ジホスホン酸(30%水溶液) 5−クロロ−2−メチル−4− 0.02g イソチアゾリン−3−オン 水を加えて1リットル pH 9.5 次に上述のように構成された画像形成装置の動作及び使
用方法について図1、及び図2により説明する。まず、
画像の原稿をスキャナ等で入力し、画像処理して、露光
部18の作動準備を整える。
【0095】次に原稿の画像を感光材料40に形成する
指令が装置本体10の図示しない制御部へ入力される
と、制御部の指令により給紙部12が作動され、帯状の
感光材料40が搬送路14上へ送り出される。このよう
に搬送路14上へ所定長さ送り出された感光材料40
は、カッタ38で所定の大きさに切断され露光部18へ
送られる。
【0096】次に露光部18では、感光材料40をその
片面の乳剤面40A上へ所要の原稿画像を露光し現像補
力処理部20へ送る。現像補力処理部20では、処理液
付与手段である塗布装置310で感光材料40の乳剤面
40A上に第1現像補力処理液を塗布し所定温度(摂氏
40度)の温間で搬送路14上を280ミリメートル搬
送する間の20秒間現像処理し、余った第1現像補力処
理液をローラ364で絞ってから洗浄部24へ送る。
【0097】次に洗浄部24では、感光材料40の乳剤
面40A上にシャワー装置52によって洗浄水を掛け、
搬送路14上を140ミリメートル搬送する間の5秒間
水洗してアルカリ成分を除去した後、絞りローラ58で
感光材料40に付着した残留洗浄水を絞り落とし、安定
化部25へ送る。安定化部25では、感光材料40の乳
剤面40A上にシャワー装置52によって第1安定化液
を掛け、搬送路14上を70ミリメートル搬送する間の
5秒間安定化処理(脱銀処理)した後、絞りローラ60
で感光材料40に付着した第1安定化液を絞り落として
から乾燥部26へ感光材料40を送る。
【0098】乾燥部26では、処理液で濡れた感光材料
40の主に乳剤面40Aを、搬送路14上を140ミリ
メートル搬送する間の10秒間に渡って乾燥し画像が形
成された完成品として排出口16から受け皿10A上へ
送出し画像形成処理の一連の制御動作を完了する。
【0099】(第1実施例)次に、本第1実施の形態に
おける画像形成装置が、安定化部25を洗浄部24より
搬送路14の上流側へ配置して構成された第1実施例に
ついて説明する。
【0100】この第1実施例に係わる画像形成装置の装
置本体10の内部には、搬送路14における給紙部12
側から順に、給紙部12から送られて来た画像記録材料
としての感光材料40に画像を露光するための露光部1
8が配置され、これに続いて、現像補力処理部20が配
置され、次に安定化部25が配置され、次に洗浄部24
が配置され、乾燥部26が配置され、画像形成済の画像
記録材料を排出するための排出口16が配置されてい
る。
【0101】なお、本第1実施例では、安定化部25と
洗浄部24との構成が同等であるので、機械的構成を同
等にし、シャワー装置52で第1安定化液を噴射して感
光材料40の片面の乳剤面40Aを安定化処理し、次に
シャワー装置58で洗浄水を噴射して片面の乳剤面40
Aを洗浄処理するよう設定すれば良い。
【0102】さらに、本第1実施例の画像形成装置で用
いられる感光材料40、第1現像補力処理液、第1安定
化液等の処理液は、前述した第1実施の形態と同等であ
る。
【0103】また、本第1実施例の構成によれば、感光
材料40の片面の乳剤面40Aを安定化処理した後に洗
浄処理されるから、この工程の後では乳剤面40Aに第
1安定化液が残留しない。よって、これ以降乳剤面40
Aに対するアルカリ性の薬剤成分の除去処理を不要とで
きる。
【0104】(第2実施例)次に、本第1実施の形態に
おける画像形成装置の図1に示す装置の構成で、上述と
は異なる処理液と後処理液とを用いて画像形成処理を行
う第2実施例について説明する。
【0105】この第2実施例に係わる画像形成装置で
は、下記のような組成の処理液と後処理液を用いる。
【0106】 第2現像補力処理液(第2アルカリ性処理液と第2過酸化水素含有処理液と を同量ずつ混合した処理液) 第2アルカリ性処理液(アクチベータ液) 水 700ミリリットル 水酸化カリウム 44g 塩化カリウム 1.25g ベンゾトリアゾール 0.01g ヒドロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン酸(30%水溶液) 4ミリリットル 化合物(下記Cpd−2で表される化合物) 5g 表面張力低下剤(下記W−1 で表される化合物) 0.2g 水を加えて 1000ミリリット ル 第2過酸化水素含有処理液 水 800ミリリットル 過酸化水素水(30%) 30ミリリットル ヒトロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン酸(30%水溶液) 4ミリリットル 化合物(下記Cpd−2で表される化合物) 5g 水を加えて 1000ミリリット ル pH 5.5 第2安定化液(酸性溶液である後処理液) クエン酸(無水) 30g 銀錯化剤(下記Cpd−1で表される化合物) 36g 表面張力低下剤(下記W−1で表される化合物) 0.2g 水を加えて 1000ミリリットル pH 2
【0107】
【化7】
【0108】
【化8】
【0109】
【化9】
【0110】次に上述のように構成された第2実施例に
係わる画像形成装置の動作及び使用方法について図1、
及び図2により説明する。まず、画像の原稿をスキャナ
等で入力し、画像処理して、露光部18の作動準備を整
える。
【0111】次に原稿の画像を感光材料40に形成する
指令が装置本体10の図示しない制御部へ入力される
と、制御部の指令により給紙部12が作動され、帯状の
感光材料40が搬送路14上へ送り出される。このよう
に搬送路14上へ所定長さ送り出された感光材料40
は、カッタ38で所定の大きさに切断され露光部18へ
送られる。
【0112】次に露光部18では、感光材料40をその
片面の乳剤面40A上へ所要の原稿画像を露光し現像補
力処理部20へ送る。現像補力処理部20では、処理液
付与手段である塗布装置310で感光材料40の乳剤面
40A上に所定温度(略摂氏35度から摂氏45度の温
度)の第2現像補力処理液(第2アルカリ性処理液と第
2過酸化水素含有処理液とを同量ずつ混合した処理液)
を塗布し、現像補力処理部20の加熱温調手段で略摂氏
40度に温度調節するヒートパネル上での温間で搬送路
14上を搬送する間の18秒間現像処理し、余った第2
現像補力処理液をローラ364で絞ってから洗浄部24
へ送る。
【0113】次に、感光材料40に形成された画像の保
存性を確保するための後処理手段としての洗浄部24で
は、感光材料40の乳剤面40A上にシャワー装置52
によって洗浄水を掛け、搬送路14上を搬送する間の水
洗してアルカリ成分を除去した後、絞りローラ58で感
光材料40に付着した残留洗浄水を絞り落とし、安定化
部25へ送る。
【0114】安定化部25では、感光材料40の乳剤面
40A上にシャワー装置52(このシャワー装置52に
代えて他の塗布装置310の噴射タンク312等を利用
した非接触の処理液塗布手段でも良い)によって第2安
定化液を塗布し、搬送路14上を搬送する間に安定化処
理(感光材料40の乳剤面40Aの残存銀を錯塩化して
安定化処理)をした後、絞りローラ60で感光材料40
に付着した第2安定化液を絞り落としてから乾燥部26
へ感光材料40を送る。
【0115】乾燥部26では、処理液で濡れた感光材料
40の主に乳剤面40Aを、搬送路14上を搬送する間
に乾燥し画像が形成された完成品として排出口16から
受け皿10A上へ送出し画像形成処理の一連の制御動作
を完了する。
【0116】上述した本第1実施の形態における各作業
工程での処理は、感光材料40の片面の乳剤面40Aに
対してのみ行なわれるから、従来のいわゆるドブ漬け方
法等のように、感光材料40の乳剤面40Aと、これと
反対側の平面との両方が同様に濡れる場合に比べ、感光
材料40の片面の乳剤面40Aにのみ各処理液を塗布
し、又は洗浄、安定化処理すれば良いため塗布する処理
液の量を減じ、処理液全体の劣化を減ずることができ
る。さらに本第1実施の形態では、感光材料40の乳剤
面40A側を主に乾燥させれば良いので、感光材料40
の表裏全体を同様に乾燥させるのに比べ、乾燥時間を短
縮できるから大幅な処理時間の短縮を図れる。
【0117】なお、画像形成装置に前述した露光、現
像、漂白定着、洗浄、及び乾燥等の処理作業を行なうル
ートを複数列設けても良い。
【0118】また、本第1実施の形態の構成では、画像
形成装置に従来のいわゆるドブ付け法を用いないので、
感光材料をドブ付けするための大型の処理液槽が不要と
なり、この処理液槽内の処理液に感光材料をドブ付けす
るため搬送路を、処理液槽内の処理液の外方上部から下
方の処理液中に引き込み、再び処理液の外方上部へ引き
出すという鉛直方向で大きく上下する搬送路を設定しな
くてもよい。
【0119】このため、感光材料の搬送路を鉛直方向に
上下しない平面的なものに設定できる。さらに、本第1
実施の形態の構成では、処理液を使い切り、廃液を残さ
ないようにするので、大型の廃液槽も必要なくなる。よ
って、ドブ付け用の処理液槽、鉛直方向に上下する大き
な搬送路、さらには廃液槽も不要なので、画像形成装置
の全体を簡素な構成とし、かつ小型に構成できる。
【0120】また、過酸化水素水の混合液である処理液
を用いる場合等の如く、処理液の使用による劣化が激し
いものを用いる場合には、ドブ漬け法を用いると、感光
材料を槽内の処理液に浸漬しただけで槽内の処理液全体
が急速に劣化し、廃液の量が増大してしまう。しかし、
過酸化水素水が混合した処理液を必要量づつ処理液付与
手段で感光材料に塗布し少量如に使い切るようにして用
いる場合には、この処理中に処理液の劣化が処理液の全
体に及ばないので処理液全体を最後まで有効に使うこと
ができる。
【0121】さらに、処理液として過酸化水素水の混合
液を用いているので、過酸化水素水の混合液の廃液を処
理するのに当たっては、時間の経過と共に過酸化水素水
が水と気体の酸素に分解するので、環境に影響を与えな
い無害なものとできる。
【0122】次に、本発明の画像形成装置の第2実施の
形態について、図12により説明する。
【0123】本第2実施の形態では、現像捕力処理部に
おいて、処理液となる第1アルカリ性処理液と、第1過
酸化水素含有処理液とを別々の処理液付与手段で感光材
料へ付着させるよう構成する。これと共に、感光材料の
搬送路を略鉛直方向に設定した部分に洗浄部を配し、こ
の搬送路上を移動中の感光材料の乳剤面が略鉛直下方へ
向くよう設定した部分に安定化部と乾燥部とを配して構
成されている。
【0124】図12に示す画像形成装置では、その装置
本体10の内部に配設される現像捕力処理部20が、2
組の処理液付与手段を用いて構成されている。これらの
処理液付与手段は、それぞれ前述した図3〜図7に例示
したような塗布装置310を2組並べて配置することに
より構成することができる。
【0125】そして、これら2組の塗布装置310の噴
射タンク312A、312Bのうちの搬送路14上の上
流側に配置されている塗布装置310の噴射タンク31
2Aは、前述した第1アルカリ性処理液を感光材料40
の片面の乳剤面40Aにのみ付着するよう構成されてい
る。
【0126】さらに、搬送路14の下流側に配置されて
いる塗布装置310の噴射タンク312Bは、前述した
第1過酸化水素含有処理液を第1アルカリ性処理液が付
着された直後の乳剤面40A上に付着するよう構成され
ている。このように構成することにより、感光材料40
の乳剤面40A上には、第1アルカリ性処理液が付着さ
れた直後に第1過酸化水素含有処理液が重ねて混合する
よう付着されることになる。
【0127】さらに、塗布装置310の各噴射タンク3
12A、312Bは、感光材料40の乳剤面40Aに接
触しないノズル孔324(図4に示す)から、処理液を
噴射するので、この乳剤面40A上の化学物質がノズル
孔324から逆流してこの塗布装置310の噴射タンク
312Bに貯留された第1過酸化水素含有処理液に混入
し、化学変化等を起こし、第1過酸化水素含有処理液を
劣化させることを防止できる。
【0128】従って、この塗布装置310の噴射タンク
312Bに、劣化しないよう貯留される第1過酸化水素
含有処理液を全量、無駄なく使い切ることができる。
【0129】また、図12に示すように、2組並置され
た噴射タンク312A、312Bに対し搬送路14を挟
んで対向した部位には、その不使用時に、噴射タンク3
12A、312Bのノズル孔324部分で処理液の水分
が蒸発し、成分が析出してノズル孔324が閉塞されな
いようにするため、さらに、必要に応じノズル孔324
部分をクリーニング液に浸漬してクリーニングするため
に保持手段が設けられている。
【0130】この保持手段は、2組並置された噴射タン
ク312A、312Bの2個のノズル板322部分(図
3〜図7に示す)を同時に包含できるような大きさの断
面略U字状の皿部材352を図12の矢印C方向へ移動
操作可能に装着して構成されている。
【0131】そして、皿部材352は、これらの各噴射
タンク312A、312Bが処理液霧化動作を行うとき
には、各ノズル孔324の直下に当る搬送路14の鉛直
下方に位置し、これらのノズル孔324から噴射され、
感光材料40に付着されなかった処理液の液滴受けとし
て用いられる。
【0132】また、2組のいずれの噴射タンク312
A、312Bも不使用の時には、皿部材352が鉛直上
方へ移動され、この皿部材352の皿凹部内に所定水準
まで貯留された液体中に各噴射タンク312の各ノズル
孔324部分が浸漬され、これらノズル孔324部分が
乾燥して目詰まりを起こすのを防止するよう構成されて
いる。さらに、必要に応じ、皿部材352の皿凹部内に
洗浄液を入れてノズル孔324の洗浄を行なえるように
構成されている。
【0133】上述のように乳剤面40A上に2組の塗布
装置310の噴射タンク312A、312Bにより別々
に第1アルカリ性処理液と第1過酸化水素含有処理液と
を短時間内に重ねて付着された感光材料40は搬送路1
4の塗布装置310の噴射タンク312A、312Bの
下流側に続く処理温調部354部分を搬送されている間
に化学反応が行われて現像捕力処理が行われる。
【0134】この搬送路14上の現像捕力処理部20の
次に配設される感光材料40に形成された画像の保存性
を確保するための工程である後処理手段としての洗浄部
24は、図12に示す如く、搬送路14における感光材
料40を略鉛直方向へ立ち上げるように搬送する部分に
配設されている。このため、搬送路14の立ち上げ部分
には、搬送路14が湾曲する直前の第1搬送ローラ78
の下流側に続く搬送路の略鉛直直線部分に、3組の搬送
用兼絞りローラとしての第2、第3、及び第4搬送ロー
ラ80、82、84を等間隔で配設する。
【0135】さらに、第1、第2搬送ローラ78、80
の間、第2、第3搬送ローラ80、82の間、及び第
3、第4搬送82、84の間の各所のシャワー装置86
が配置されている。各シャワー装置86は、それぞれ鉛
直方向へ送られる感光材料40の片面の乳剤面40A上
へのみ洗浄水を噴き付け、この乳剤面40A部分を洗浄
するよう構成されている。
【0136】このように各シャワー装置86によって、
略鉛直方向へ起立した乳剤面40A上に噴き付けられた
洗浄液は、一部がその自重によって下方へ流下し、第
1、第2、又は第3搬送ローラ78、80、82によっ
て絞られ、かつ乳剤面40Aに付着している洗浄水は第
4搬送ローラ84で絞られて、これら第1、第2、第
3、第4搬送ローラ78、80、82、84の鉛直下方
に配置された受け皿88上に流れ落ちて回収される。
【0137】このように、感光材料40の乳剤面が鉛直
方向へ起立している状態で洗浄水を噴き付けると、この
噴き付けられた洗浄水は、乳剤面40Aの鉛直下方に流
下しようとするので、感光材料40における乳剤面40
Aの裏側に当る側面に洗浄水が回り込むのを防止でき
る。よって、感光材料40の乳剤面40Aのみを洗浄
し、その裏面の乾燥状態を保つようにして洗浄の作業を
行なえる。
【0138】搬送路14上の洗浄部24の下流側に配設
される安定化部25は、図12に示す如く、この搬送路
14における感光材料40を、その乳剤面40Aを鉛直
下方へ向けた状態で略水平方向へ送る部分に配設されて
いる。
【0139】すなわち、図12に示す如く搬送路14
は、その現像捕力処理部20、洗浄部24から安定化部
25、及び乾燥部26へかけて逆コ字状に設定されてい
て、この図12に向って上側の略水平方向へ設定された
搬送路14の一部に安定化部25が配設されている。
【0140】この感光材料40に形成された画像の保存
性を確保するための工程である後処理手段としての安定
化部25には、前述した第1安定化液を乳剤面40Aに
塗布するためのローラビード90が配設されている。こ
のローラビード90は、安定化液槽92内の第1安定化
液中に半分程度浸漬したローラ94を、搬送路14上を
送られる感光材料40の下向き片面に当る乳剤面40A
に転接させることにより、第1安定化液を適量乳剤面4
0A上へ塗り付けるように構成されている。
【0141】このようにローラビード90によって、感
光材料40の下方に向いた乳剤面40Aに第1安定化液
を塗布すれば、乳剤面40Aに付着した第1安定化液が
引力に抗して感光材料40の上側の平面に登ってこれを
濡らすようなことはないから、感光材料40の片面の乳
剤面40Aのみに第1安定化液を付着させることができ
る。
【0142】また、搬送路14上のローラビード90よ
り下流側へ隣接した位置には、感光材料40を一対のロ
ーラで挟むようにして処理液を絞り落とすよう転接する
ローラ96が配置されている。このローラ96の上方に
は、ローラ96の外周面上に洗浄液を流下して洗浄する
洗浄部97が設けられている。さらにローラ96の鉛直
下方には、受け皿98が配設され、ローラ96から流下
する使用済洗浄液を受けて、これを回収するよう構成さ
れている。
【0143】また、搬送路14におけるローラ96から
排出口16へかけての部分は乾燥部26として構成され
ている。
【0144】なお、上述した本第2実施の形態の画像形
成装置における以上説明した以外の構成、作用、及び効
果は、前述した第1実施の形態と同様であるので、同一
部材には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省
略する。
【0145】次に、本第2実施の形態の画像形成装置に
用いられる感光材料40と、各処理液について説明す
る。
【0146】この画像形成装置で用いられる感光材料4
0は、前述した第1実施の形態と同等である。
【0147】また、この画像形成装置に用いられる各処
理液は次ぎの通りである。
【0148】 (第1アルカリ性処理液) 水 800ml 5スルホサリチル酸ナトリウム 50g KC1 2.5g ベンゾトリアゾール 0.02g ヒドロキシエチリデン−1,1− ジホスホン酸(30%水溶液) 4ml 表面張力低下剤(下記Stil−1 で表される化合物) 5g 水を加えて1リットル pH 13
【0149】
【化10】
【0150】 (第1過酸化水素含有処理液) 水 800ml 過酸化水素(30%水溶液) 30ml 表面張力低下剤(Stil−1) 5g 水を加えて1リットル pH 5.8 (第1安定化液) 炭酸カリウム 15g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5− 1g スルホン酸ナトリウム ヒドロキシエチリデン−1,1− 1ml ジホスホン酸(30%水溶液) 5−クロロ−2−メチル−4− 0.02g イソチアゾリン−3−オン 水を加えて1リットル pH 7.0 次に上述のように構成された本第2実施の形態に係わる
画像形成装置の動作及び使用方法について図12により
説明する。まず、画像の原稿をスキャナ等で入力し、画
像処理して、露光部18の作動準備を整える。
【0151】次に原稿の画像を感光材料40に形成する
指令が装置本体10の図示しない制御部へ入力される
と、制御部の指令により給紙部12が作動され、帯状の
感光材料40が搬送路14上へ送り出される。このよう
に搬送路14上へ所定長さ送り出された感光材料40
は、カッタ38で所定の大きさに切断され露光部18へ
送られる。
【0152】次に露光部18では、感光材料40をその
片面の乳剤面40A上へ所要の原稿画像を露光し現像補
力処理部20へ送る。現像補力処理部20では、処理液
付与手段である塗布装置310の噴射タンク312Aで
感光材料40の乳剤面40A上に第1アルカリ性処理液
を、塗設量40cc/m2、ノズルの幅5.5cm、塗
り付け長さ12cmの条件で塗り付ける。
【0153】また、この第1アルカリ性処理液の塗り付
け直後に、噴射タンク312Bで感光材料40の乳剤面
40A上に第1アルカリ性処理液に重ねて第1過酸化水
素含有処理液を、塗設量40cc/m2、ノズルの幅
5.5cm、塗り付け長さ12cmの条件で塗り付け
る。
【0154】そして所定温度(摂氏40度)の温間で搬
送路14上を搬送する間の30秒間処理し、余った処理
液をローラ364で絞ってから洗浄部24へ送る。
【0155】次に、感光材料40に形成された画像の保
存性を確保するための工程である後処理手段としての洗
浄部24では、感光材料40の乳剤面40A上にシャワ
ー装置52によって洗浄水(摂氏30度)を掛け90秒
間水洗した後、絞りローラ84で感光材料40に付着し
た残留洗浄水を絞り落とし、安定化部25へ送る。
【0156】さらに、感光材料40に形成された画像の
保存性を確保するための工程である後処理手段としての
安定化部25では、感光材料40の乳剤面40A上にロ
ーラビード90によって第1安定化液(摂氏40度)を
付着させ、45秒間安定化処理した後、感光材料40を
乾燥部26へ送る。
【0157】乾燥部26では、処理液で濡れた感光材料
40の主に乳剤面40Aを、搬送路14上を140ミリ
メートル搬送する間の10秒間に渡って乾燥し画像が形
成された完成品として排出口16から受け皿10A上へ
送出し画像形成処理の一連の制御動作を完了する。
【0158】上述した各作業工程での処理は、感光材料
40の片面の乳剤面40Aに対してのみ行なわれるの
で、従来のいわゆるドブ漬け方法等のように、感光材料
40の乳剤面40Aと、これと反対側の平面との両方が
同様に濡れる場合に比べ、感光材料40の片面の乳剤面
40Aにのみ各処理液を塗布し、又は洗浄、安定化処理
すれば良いので塗布する処理液の量を減じ、処理液全体
の劣化を減じ、さらに感光材料40の乳剤面40A側を
主に乾燥させれば良いので、感光材料40の表裏全体を
同様に乾燥させるのに比べ、乾燥時間を短縮できるから
大幅な処理時間の短縮を図れる。
【0159】なお、画像形成装置に前述した露光、現
像、洗浄、及び乾燥等の処理作業を行なうルートを複数
列設けても良い。
【0160】また、本第2実施の形態の構成では、画像
形成装置に従来のいわゆるドブ付け法を用いないので、
感光材料をドブ付けするための大型の処理液槽が不要と
なる。
【0161】さらに、本第2実施の形態の構成では、処
理液を使い切り、廃液を残さないようにするので、大型
の廃液槽も必要なくなる。よって、画像形成装置の全体
を簡素な構成とし、かつ小型に構成できる。
【0162】次に、本発明の画像形成装置の第3実施の
形態について、図12により説明する。
【0163】本第3実施の形態では、現像捕力処理部に
おいて、処理液となる前述の第1実施の形態における第
2実施例で説明した第2アルカリ性処理液と、第2過酸
化水素含有処理液とを別々の処理液付与手段で感光材料
へ付着させるよう構成する。
【0164】図12に示す画像形成装置では、その装置
本体10の内部に配設される現像捕力処理部20が、2
組の処理液付与手段を用いて構成されている。これらの
処理液付与手段は、それぞれ前述した図3〜図7に例示
したような塗布装置310を2組並べて配置することに
より構成することができる。
【0165】そして、これら2組の塗布装置310の噴
射タンク312A、312Bのうちの搬送路14上の上
流側に配置されている塗布装置310の噴射タンク31
2Aは、前述した第2アルカリ性処理液を感光材料40
の片面の乳剤面40Aにのみ付着するよう構成されてい
る。
【0166】さらに、搬送路14の下流側に配置されて
いる塗布装置310の噴射タンク312Bは、前述した
第2過酸化水素含有処理液を第2アルカリ性処理液が付
着された直後の乳剤面40A上に付着するよう構成され
ている。このように構成することにより、感光材料40
の乳剤面40A上には、第2アルカリ性処理液が付着さ
れた直後に第2過酸化水素含有処理液が重ねて混合する
よう付着されることになる。
【0167】さらに、非接触塗布手段としての塗布装置
310の各噴射タンク312A、312Bは、感光材料
40の乳剤面40Aに接触しないノズル孔324(図4
に示す)から、処理液を噴射するので、この乳剤面40
A上の化学物質がノズル孔324から逆流してこの塗布
装置310の噴射タンク312Bに貯留された第2過酸
化水素含有処理液に混入し、化学変化等を起こし、第2
過酸化水素含有処理液を劣化させることを防止できる。
【0168】従って、この塗布装置310の噴射タンク
312Bに、劣化しないよう貯留される第2過酸化水素
含有処理液を全量、無駄なく使い切ることができる。
【0169】前述のように乳剤面40A上に2組の塗布
装置310の噴射タンク312A、312Bにより別々
に第2アルカリ性処理液と第2過酸化水素含有処理液と
を短時間内に重ねて付着された感光材料40は搬送路1
4の塗布装置310の噴射タンク312A、312Bの
下流側に続く処理温調部354部分を搬送されている間
に化学反応が行われて現像捕力処理が行われる。
【0170】この搬送路14上の現像捕力処理部20の
次に配設される感光材料40に形成された画像の保存性
を確保するための工程である後処理手段としての洗浄部
24は、図12に示す如く、搬送路14における感光材
料40を略鉛直方向へ立ち上げるように搬送する部分に
配設されている。このため、搬送路14の立ち上げ部分
には、搬送路14が湾曲する直前の第1搬送ローラ78
の下流側に続く搬送路の略鉛直直線部分に、3組の搬送
用兼絞りローラとしての第2、第3、及び第4搬送ロー
ラ80、82、84を等間隔で配設する。
【0171】さらに、第1、第2搬送ローラ78、80
の間、第2、第3搬送ローラ80、82の間、及び第
3、第4搬送82、84の間の各所のシャワー装置86
が配置されている。各シャワー装置86は、それぞれ鉛
直方向へ送られる感光材料40の片面の乳剤面40A上
へのみ洗浄水を噴き付け、この乳剤面40A部分を洗浄
するよう構成されている。
【0172】このように、感光材料40の乳剤面が鉛直
方向へ起立している状態で洗浄水を噴き付けると、この
噴き付けられた洗浄水は、乳剤面40Aの鉛直下方に流
下しようとするので、感光材料40における乳剤面40
Aの裏側に当る側面に洗浄水が回り込むのを防止でき
る。よって、感光材料40の乳剤面40Aのみを洗浄
し、その裏面の乾燥状態を保つようにして洗浄の作業を
行なえる。
【0173】搬送路14上の洗浄部24の下流側に配設
される安定化部25は、図12に示す如く、この搬送路
14における感光材料40を、その乳剤面40Aを鉛直
下方へ向けた状態で略水平方向へ送る部分に配設されて
いる。
【0174】この安定化部25には、前述した第2安定
化液を乳剤面40Aに塗布するためのローラビード90
が配設されている。このローラビード90は、安定化液
槽92内の第2安定化液中に半分程度浸漬したローラ9
4を、搬送路14上を送られる感光材料40の下向き片
面に当る乳剤面40Aに転接させることにより、第2安
定化液を適量乳剤面40A上へ塗り付けるように構成さ
れている。
【0175】このようにローラビード90によって、感
光材料40の下方に向いた乳剤面40Aに第2安定化液
を塗布すれば、乳剤面40Aに付着した第2安定化液が
引力に抗して感光材料40の上側の平面に登ってこれを
濡らすようなことはないから、感光材料40の片面の乳
剤面40Aのみに第2安定化液を付着させることができ
る。なお、このローラビード90に代えて他の塗布装置
310の噴射タンク312等を利用した非接触の処理液
塗布手段を用いても良い。
【0176】また、搬送路14上のローラビード90よ
り下流側へ隣接した位置には、感光材料40を一対のロ
ーラで挟むようにして後処理液を絞り落とすよう転接す
るローラ96が配置されている。このローラ96の上方
には、ローラ96の外周面上に洗浄液を流下して洗浄す
る洗浄部97が設けられている。さらにローラ96の鉛
直下方には、受け皿98が配設され、ローラ96から流
下する使用済洗浄液を受けて、これを回収するよう構成
されている。
【0177】また、搬送路14におけるローラ96から
排出口16へかけての部分は乾燥部26として構成され
ている。
【0178】なお、上述した本第3実施の形態の画像形
成装置における以上説明した以外の構成、作用、及び効
果は、前述した第2実施の形態と同様であるので、同一
部材には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省
略する。
【0179】次に、本発明の画像形成装置の第4実施の
形態について、図13により説明する。
【0180】本第4実施の形態では、現像捕力処理部2
0において、前述した第2実施の形態に係わる処理液と
なる第1アルカリ性処理液と、第1過酸化水素含有処理
液とを別々の処理液付与手段で感光材料へ付着させるよ
う構成する。これと共に、感光材料の搬送路上に現像捕
力処理部20に続けて感光材料40に形成された画像の
保存性を確保するための工程である後処理手段としての
安定化部25を配置し、次に洗浄部24を配置し、次に
乾燥部を配して構成されている。
【0181】図13に示す画像形成装置では、その装置
本体10の内部に配設される現像捕力処理部20が、2
組の処理液付与手段を用いて構成されている。これらの
処理液付与手段は、それぞれ前述した図3〜図7に例示
したような塗布装置310を2組並べて配置することに
より構成することができる。
【0182】そして、これら2組の塗布装置310の噴
射タンク312A、312Bのうちの搬送路14上の上
流側に配置されている塗布装置310の噴射タンク31
2Aは、前述した第1アルカリ性処理液を感光材料40
の片面の乳剤面40Aにのみ付着するよう構成されてい
る。
【0183】さらに、搬送路14の下流側に配置されて
いる塗布装置310の噴射タンク312Bは、前述した
第1過酸化水素含有処理液を第1アルカリ性処理液が付
着された直後の乳剤面40A上に付着するよう構成され
ている。このように構成することにより、感光材料40
の乳剤面40A上には、第1アルカリ性処理液が付着さ
れた直後に第1過酸化水素含有処理液が重ねて混合する
よう付着されることになる。
【0184】さらに、塗布装置310の各噴射タンク3
12A、312Bは、感光材料40の乳剤面40Aに接
触しないノズル孔324(図4に示す)から、処理液を
噴射するので、この乳剤面40A上の化学物質がノズル
孔324から逆流してこの塗布装置310の噴射タンク
312Bに貯留された第1過酸化水素含有処理液に混入
し、化学変化等を起こし、第1過酸化水素含有処理液を
劣化させることを防止できる。
【0185】従って、この塗布装置310の噴射タンク
312Bに、劣化しないよう貯留される第1過酸化水素
含有処理液を全量、無駄なく使い切ることができる。
【0186】上述のように乳剤面40A上に2組の塗布
装置310の噴射タンク312A、312Bにより別々
に第1アルカリ性処理液と第1過酸化水素含有処理液と
を短時間内に重ねて付着された感光材料40は搬送路1
4の塗布装置310の噴射タンク312A、312Bの
下流側に続く処理温調部354部分を搬送されている間
に化学反応が行われて現像捕力処理が行われる。
【0187】この搬送路14上の現像捕力処理部20の
次に配設される感光材料40に形成された画像の保存性
を確保するための工程である後処理手段としての安定化
部25は、図13に示す如く、この搬送路14における
感光材料40を、その乳剤面40Aを鉛直下方へ向けた
状態で略水平方向へ送る部分に配設されている。
【0188】すなわち、図13に示す如く搬送路14
は、その現像捕力処理部20、安定化部25から洗浄部
24及び乾燥部26へかけて逆コ字状に設定されてい
て、この図13に向って上側の略水平方向へ設定された
搬送路14の初めの一部に安定化部25が配設されてい
る。
【0189】この安定化部25には、前述した第1安定
化液を乳剤面40Aに塗布するためのローラビード90
が配設されている。このローラビード90は、安定化液
槽92内の第1安定化液中に半分程度浸漬したローラ9
4を、搬送路14上を送られる感光材料40の下向き片
面に当る乳剤面40Aに転接させることにより、第1安
定化液を適量乳剤面40A上へ塗り付けるように構成さ
れている。
【0190】このようにローラビード90によって、感
光材料40の下方に向いた乳剤面40Aに第1安定化液
を塗布すれば、乳剤面40Aに付着した第1安定化液が
引力に抗して感光材料40の上側の平面に登ってこれを
濡らすようなことはないから、感光材料40の片面の乳
剤面40Aのみに第1安定化液を付着させることができ
る。
【0191】この搬送路14上の安定化部25の次に配
設される感光材料40に形成された画像の保存性を確保
するための工程である後処理手段の他の一部である洗浄
部24は、図13に示す如く、搬送路14における感光
材料40を、その乳剤面40Aを鉛直下方へ向けた状態
で略水平方向へ送る部分に配設されている。
【0192】このため、搬送路14の略水平方向へ送る
部分には、安定化部25に近い第1搬送ローラ78から
所定間隔を開けた下流側に第2搬送ローラ80を配設す
る。
【0193】さらに、第1、第2搬送ローラ78、80
の間に非接触塗布手段としてのシャワー装置86が配置
されている。シャワー装置86は、それぞれ水平方向へ
送られる感光材料40の片面の乳剤面40A上へのみ洗
浄水を噴き付け、この乳剤面40A部分を洗浄するよう
構成されている。
【0194】このようにシャワー装置86によって、感
光材料40の下方に向いた乳剤面40Aを洗浄すれば、
乳剤面40Aに付着した洗浄液が引力に抗して感光材料
40の上側の平面に登ってこれを濡らすようなことはな
いから、感光材料40の乳剤面40Aのみを洗浄し、そ
の裏面の乾燥状態を保つようにして洗浄の作業を行なえ
る。
【0195】また、搬送路14におけるローラ96から
排出口16へかけての部分は乾燥部26として構成され
ている。
【0196】なお、上述した本第4実施の形態の画像形
成装置における以上説明した以外の構成、作用、及び効
果は、前述した第2実施の形態と同様であるので、同一
部材には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省
略する。
【0197】次に、本発明の画像形成装置の第5実施の
形態について、図14により説明する。
【0198】本第5実施の形態では、現像捕力処理部に
おいて、処理液となる前述の第1実施の形態における第
2実施例で説明した第2アルカリ性処理液と、第2過酸
化水素含有処理液とを別々の処理液付与手段で感光材料
へ付着させるよう構成する。これと共に、搬送路上を移
動中の感光材料の乳剤面が略鉛直下方へ向くよう設定し
た部分に感光材料40に形成された画像の保存性を確保
するための工程である後処理手段としての安定化部と乾
燥部とを配して構成されている。なお、本第5実施の形
態の画像形成装置では、洗浄部を省略して構成する。
【0199】図14に示す画像形成装置では、その装置
本体10の内部に配設される現像捕力処理部20が、2
組の処理液付与手段を用いて構成されている。これらの
処理液付与手段は、それぞれ前述した図3〜図7に例示
したような非接触塗布手段としての塗布装置310を2
組並べて配置することにより構成することができる。
【0200】そして、これら2組の塗布装置310の噴
射タンク312A、312Bのうちの搬送路14上の上
流側に配置されている塗布装置310の噴射タンク31
2Aは、前述した第2アルカリ性処理液を感光材料40
の片面の乳剤面40Aにのみ付着するよう構成されてい
る。
【0201】さらに、搬送路14の下流側に配置されて
いる塗布装置310の噴射タンク312Bは、前述した
第2過酸化水素含有処理液を第2アルカリ性処理液が付
着された直後の乳剤面40A上に付着するよう構成され
ている。このように構成することにより、感光材料40
の乳剤面40A上には、第2アルカリ性処理液が付着さ
れた直後に第2過酸化水素含有処理液が重ねて混合する
よう付着されることになる。
【0202】さらに、塗布装置310の各噴射タンク3
12A、312Bは、感光材料40の乳剤面40Aに接
触しないノズル孔324(図4に示す)から、処理液を
噴射するので、この乳剤面40A上の化学物質がノズル
孔324から逆流してこの塗布装置310の噴射タンク
312Bに貯留された第2過酸化水素含有処理液に混入
し、化学変化等を起こし、第2過酸化水素含有処理液を
劣化させることを防止できる。
【0203】従って、この塗布装置310の噴射タンク
312Bに、劣化しないよう貯留される第2過酸化水素
含有処理液を全量、無駄なく使い切ることができる。
【0204】上述のように乳剤面40A上に2組の塗布
装置310の噴射タンク312A、312Bにより別々
に第2アルカリ性処理液と第2過酸化水素含有処理液と
を短時間内に重ねて付着された感光材料40は搬送路1
4の塗布装置310の噴射タンク312A、312Bの
下流側に続く処理温調部354部分を搬送されている間
に化学反応が行われて現像捕力処理が行われる。
【0205】この搬送路14上の現像捕力処理部20の
次に配設される感光材料40に形成された画像の保存性
を確保するための工程である後処理手段としての安定化
部25は、図14に示す如く、この搬送路14における
感光材料40を、その乳剤面40Aを鉛直下方へ向けた
状態で略水平方向へ送る部分に配設されている。
【0206】すなわち、図14に示す如く搬送路14
は、その現像捕力処理部20、洗浄部24から安定化部
25、及び乾燥部26へかけて逆コ字状に設定されてい
て、この図14に向って上側の略水平方向へ設定された
搬送路14の一部に安定化部25が配設されている。
【0207】この安定化部25には、後処理液となる前
述の第1実施の形態における第2実施例で説明した第2
安定化液を乳剤面40Aに塗布するためのローラビード
90が配設されている。このローラビード90は、安定
化液槽92内の第2安定化液中に半分程度浸漬したロー
ラ94を、搬送路14上を送られる感光材料40の下向
き片面に当る乳剤面40Aに転接させることにより、第
2安定化液を適量乳剤面40A上へ塗り付けるように構
成されている。
【0208】このようにローラビード90によって、感
光材料40の下方に向いた乳剤面40Aに第2安定化液
を塗布すれば、乳剤面40Aに付着した第2安定化液が
引力に抗して感光材料40の上側の平面に登ってこれを
濡らすようなことはないから、感光材料40の片面の乳
剤面40Aのみに第2安定化液を付着させることができ
る。
【0209】また、搬送路14上のローラビード90よ
り下流側へ隣接した位置には、感光材料40を一対のロ
ーラで挟むようにして後処理液を絞り落とすよう転接す
るローラ96が配置されている。このローラ96の上方
には、ローラ96の外周面上に洗浄液を流下してローラ
96上の後処理液を洗浄する洗浄部97が設けられてい
る。さらにローラ96の鉛直下方には、受け皿98が配
設され、ローラ96から流下する使用済洗浄液を受け
て、これを回収するよう構成されている。
【0210】また、搬送路14におけるローラ96から
排出口16へかけての部分は乾燥部26として構成され
ている。
【0211】なお、上述した本第5実施の形態の画像形
成装置における以上説明した以外の構成、作用、及び効
果は、前述した第2実施の形態と同様であるので、同一
部材には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省
略する。
【0212】なお、本第5実施の形態の画像形成装置に
用いられる感光材料40と、各処理液、後処理液は、前
述した第1実施の形態における第2実施例と同等であ
る。
【0213】次に上述のように構成された本第5実施の
形態に係わる画像形成装置の動作及び使用方法について
図14により説明する。まず、画像の原稿をスキャナ等
で入力し、画像処理して、露光部18の作動準備を整え
る。
【0214】次に原稿の画像を感光材料40に形成する
指令が装置本体10の図示しない制御部へ入力される
と、制御部の指令により給紙部12が作動され、帯状の
感光材料40が搬送路14上へ送り出される。このよう
に搬送路14上へ所定長さ送り出された感光材料40
は、カッタ38で所定の大きさに切断され露光部18へ
送られる。
【0215】次に露光部18では、感光材料40をその
片面の乳剤面40A上へ所要の原稿画像を露光し現像補
力処理部20へ送る。現像補力処理部20では、処理液
付与手段である塗布装置310の噴射タンク312Aで
感光材料40の乳剤面40A上に第2アルカリ性処理液
(アルカリ活性化液)を、温度を摂氏35度〜摂氏45
度に調整して塗布する。
【0216】このときの塗布条件は、第2アルカリ性処
理液の塗設量を20cc/m2、ノズル孔相互間のピッ
チPを(√3)・D/2以下=150μm、ノズル幅
(感光材料40の移動方向に交差する方向での噴射タン
ク312の複数のノズル孔群の端から端までの幅)を
5.5cm、塗り付け長さ(ノズルの下で感材を移動さ
せていき、第2アルカリ性処理液をある長さ塗り付けた
ときの長さという。)を12cm、とする。
【0217】また、この第2アルカリ性処理液の塗り付
け直後に、噴射タンク312Bで感光材料40の乳剤面
40A上に第2アルカリ性処理液に重ねて第2過酸化水
素含有処理液を、塗設量を20cc/m2、ノズル孔相
互間のピッチPを(√3)・D/2以下=150μm、
ノズル幅を5.5cm、塗り付け長さを12cmの条件
で塗り付ける。
【0218】そして、現像補力処理部20の加熱温調手
段で略摂氏40度に温度調節するヒートパネル上での温
間で搬送路14上を搬送する間の18秒間現像処理し、
安定化部25へ送る。
【0219】感光材料40に形成された画像の保存性を
確保するための工程である後処理手段としての安定化部
25では、感光材料40の乳剤面40A上にローラビー
ド90によって、液温度が摂氏35度〜摂氏45度に調
整された第2安定化液を付着させて安定化処理した後、
感光材料40を乾燥部26へ送る。
【0220】乾燥部26では、後処理液で濡れた感光材
料40の主に乳剤面40Aを、搬送路14上を搬送する
10秒間に渡って摂氏60度〜摂氏100度に調整され
た雰囲気中で乾燥し画像が形成された完成品として排出
口16から受け皿上へ送出し画像形成処理の一連の制御
動作を完了する。
【0221】上述した各作業工程での処理は、感光材料
40の片面の乳剤面40Aに対してのみ行なわれるの
で、従来のいわゆるドブ漬け方法等のように、感光材料
40の乳剤面40Aと、これと反対側の平面との両方が
同様に濡れる場合に比べ、感光材料40の片面の乳剤面
40Aにのみ各処理液を塗布し、又は後処理をすれば良
いので塗布する処理液又は後処理液の量を減じ、処理液
又は後処理液全体の劣化を減じ、さらに感光材料40の
乳剤面40A側を主に乾燥させれば良いので、感光材料
40の表裏全体を同様に乾燥させるのに比べ、乾燥時間
を短縮できるから大幅な処理時間の短縮を図れる。
【0222】なお、画像形成装置に前述した露光、現
像、及び乾燥等の処理作業を行なうルートを複数列設け
ても良い。
【0223】また、本第5実施の形態の構成では、後処
理として酸性の第2安定化液を塗布する処理により、感
光材料40の乳剤面40Aにおける残存銀を錯塩化して
安定化しつつ、第2安定化液中のクエン酸によって先の
工程で塗布されたアルカリ性の第2アルカリ性処理液を
中和する作用により、感光材料40に形成された画像の
保存性を確保している。
【0224】すなわち、第2アルカリ性処理液が塗布さ
れてアルカリ性となった感光材料40の乳剤面40Aを
クエン酸で中和するので、感光材料40の乳剤面40A
のアルカリ成分を洗浄して取り除く工程を省略できるこ
とになる。
【0225】よって、画像形成装置における画像形成の
ための全処理工程から感光材料40のアルカリ成分を洗
浄する一つの処理工程を省略できる。このため、一つの
処理工程を省略した分だけ画像形成装置の構成を簡略化
し、廉価に製造可能とできる。
【0226】次に、本発明の画像形成装置の第6実施の
形態について、図15により説明する。
【0227】本第6実施の形態では、現像捕力処理部に
おいて、処理液となる前述の第1実施の形態における第
2実施例で説明した第2アルカリ性処理液と、第2過酸
化水素含有処理液とを別々の処理液付与手段で感光材料
へ付着させるよう構成する。なお、本第6実施の形態の
画像形成装置では、洗浄部を省略して構成する。
【0228】図15に示す画像形成装置では、その装置
本体10の内部に配設される現像捕力処理部20と感光
材料40に形成された画像の保存性を確保するための工
程である後処理手段としての安定化部25とを全部で3
組の処理液付与手段を用いて構成する。現像捕力処理部
20の処理液付与手段は、それぞれ前述した図3〜図7
に例示したような非接触塗布手段としての塗布装置31
0を2組並べて配置することにより構成することができ
る。また、安定化部25の処理液付与手段は、前述した
図3〜図7に例示した非接触塗布手段としての塗布装置
310を、現像捕力処理部20の処理液付与手段として
の2組の塗布装置310から所定距離離した位置に配置
して構成する。
【0229】そして、これら3組の塗布装置310の噴
射タンク312A、312B、312Cのうちの搬送路
14上の最上流側に配置されている塗布装置310の噴
射タンク312Aは、前述した第2アルカリ性処理液を
感光材料40の片面の乳剤面40Aにのみ付着するよう
構成されている。
【0230】さらに、搬送路14上の噴射タンク312
Aより下流側に配置されている塗布装置310の噴射タ
ンク312Bは、前述した第2過酸化水素含有処理液を
第2アルカリ性処理液が付着された直後の乳剤面40A
上に付着するよう構成されている。
【0231】また、搬送路14上の噴射タンク312B
より下流側に配置されている塗布装置310の噴射タン
ク312Cは、前述した後処理液としての第2安定化液
を第2過酸化水素含有処理液が付着されてから所定時間
後の乳剤面40A上に付着するよう構成されている。こ
のように構成することにより、感光材料40の乳剤面4
0A上には、第2アルカリ性処理液が付着された直後に
第2過酸化水素含有処理液が重ねて混合するよう付着さ
れ、その所定時間後に第2安定化液が付着されることに
なる。
【0232】さらに、塗布装置310の各噴射タンク3
12A、312B、312Cは、感光材料40の乳剤面
40Aに接触しないノズル孔324(図4に示す)か
ら、処理液又は後処理液を噴射するので、この乳剤面4
0A上の化学物質がノズル孔324から逆流してこの塗
布装置310の噴射タンク312Bに貯留された第2過
酸化水素含有処理液又は噴射タンク312Cに貯留され
た後処理液としての第2安定化液に混入し、化学変化等
を起こし、第2過酸化水素含有処理液又は後処理液とし
ての第2安定化液を劣化させることを防止できる。
【0233】従って、この塗布装置310の噴射タンク
312B又は噴射タンク312Cに、劣化しないよう貯
留される第2過酸化水素含有処理液又は後処理液として
の第2安定化液を全量、無駄なく使い切ることができ
る。
【0234】上述のように乳剤面40A上に2組の塗布
装置310の噴射タンク312A、312B、により別
々に第2アルカリ性処理液と第2過酸化水素含有処理液
とが順次付着された感光材料40は搬送路14の塗布装
置310の噴射タンク312A、312B、の下流側に
続く処理温調部354部分を搬送されている間に化学反
応が行われて現像捕力処理が行われる。
【0235】また、処理温調部354部分の最下流位置
近傍に配置された感光材料40に形成された画像の保存
性を確保するための工程である後処理手段としての安定
化部25では、図15に示す如く、この搬送路14にお
ける感光材料40の乳剤面40A上に塗布装置310の
噴射タンク312Cから後処理液としての第2安定化液
を付着されて安定化処理が行われる。
【0236】また、搬送路14上の噴射タンク312C
より下流側へ隣接した位置には、感光材料40を一対の
ローラで挟むようにして後処理液を絞り落とすよう転接
するローラ100が配置されている。
【0237】なお、搬送路14におけるローラ100か
ら排出口16へかけての部分は乾燥部として構成しても
良い。
【0238】なお、上述した本第6実施の形態の画像形
成装置における以上説明した以外の構成、作用、及び効
果は、前述した第2実施の形態と同様であるので、同一
部材には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省
略する。
【0239】なお、本第6実施の形態の画像形成装置に
用いられる感光材料40と、各処理液、後処理液は、前
述した第1実施の形態における第2実施例と同等であ
る。
【0240】次に上述のように構成された本第6実施の
形態に係わる画像形成装置の動作及び使用方法について
図15により説明する。まず、画像の原稿をスキャナ等
で入力し、画像処理して、露光部18の作動準備を整え
る。
【0241】次に原稿の画像を感光材料40に形成する
指令が装置本体10の図示しない制御部へ入力される
と、制御部の指令により給紙部12が作動され、帯状の
感光材料40が搬送路14上へ送り出される。このよう
に搬送路14上へ所定長さ送り出された感光材料40
は、カッタ38で所定の大きさに切断され露光部18へ
送られる。
【0242】次に露光部18では、感光材料40をその
片面の乳剤面40A上へ所要の原稿画像を露光し現像補
力処理部20へ送る。現像補力処理部20では、処理液
付与手段である塗布装置310の噴射タンク312Aで
感光材料40の乳剤面40A上に第2アルカリ性処理液
(アルカリ活性化液)を、温度を摂氏35度〜摂氏45
度に調整して塗布する。
【0243】このときの塗布条件は、第2アルカリ性処
理液の塗設量を20cc/m2、ノズル孔相互間のピッ
チPを(√3)・D/2以下=150μm、ノズル幅
(感光材料40の移動方向に交差する方向での噴射タン
ク312の複数のノズル孔群の端から端までの幅)を
5.5cm、塗り付け長さ(ノズルの下で感材を移動さ
せていき、第2アルカリ性処理液をある長さ塗り付けた
ときの長さという。)を12cm、とする。
【0244】また、この第2アルカリ性処理液の塗り付
け直後に、噴射タンク312Bで感光材料40の乳剤面
40A上に第2アルカリ性処理液に重ねて第2過酸化水
素含有処理液を、塗設量を20cc/m2、ノズル孔相
互間のピッチPを(√3)・D/2以下=150μm、
ノズル幅を5.5cm、塗り付け長さを12cmの条件
で塗り付ける。
【0245】そして、現像補力処理部20の加熱温調手
段で略摂氏40度に温度調節するヒートパネル上での温
間で搬送路14上を搬送する間の18秒間現像処理す
る。
【0246】現像補力処理部20内の最下流部側に配置
された安定化部25では、感光材料40の乳剤面40A
上に噴射タンク312Cによって、液温度が摂氏35度
〜摂氏45度に調整された第2安定化液を付着させて安
定化処理した後、ローラ100で挟むようにして後処理
液を絞り落としてから感光材料40を搬送路14上を搬
送して画像が形成された完成品として排出口16から受
け皿上へ送出し画像形成処理の一連の制御動作を完了す
る。
【0247】上述した各作業工程での処理は、感光材料
40の片面の乳剤面40Aに対してのみ行なわれるの
で、従来のいわゆるドブ漬け方法等のように、感光材料
40の乳剤面40Aと、これと反対側の平面との両方が
同様に濡れる場合に比べ、感光材料40の片面の乳剤面
40Aにのみ各処理液を塗布し、又は後処理をすれば良
いので塗布する処理液又は後処理液の量を減じ、処理液
又は後処理液全体の劣化を減じ、さらに感光材料40の
乳剤面40A側を主に乾燥させれば良いので、感光材料
40の表裏全体を同様に乾燥させるのに比べ、乾燥時間
を短縮できるから大幅な処理時間の短縮を図れる。
【0248】なお、画像形成装置に前述した露光、現
像、及び乾燥等の処理作業を行なうルートを複数列設け
ても良い。
【0249】また、本第6実施の形態の構成では、後処
理として酸性の第2安定化液を塗布する処理により、感
光材料40の乳剤面40Aにおける残存銀を錯塩化して
安定化しつつ、第2安定化液中のクエン酸によって先の
工程で塗布されたアルカリ性の第2アルカリ性処理液を
中和する作用により、感光材料40に形成された画像の
保存性を確保している。
【0250】すなわち、第2アルカリ性処理液が塗布さ
れてアルカリ性となった感光材料40の乳剤面40Aを
クエン酸で中和するので、感光材料40の乳剤面40A
のアルカリ成分を洗浄して取り除く工程を省略できるこ
とになる。
【0251】よって、画像形成装置における画像形成の
ための全処理工程から感光材料40のアルカリ成分を洗
浄する一つの処理工程を省略できる。このため、一つの
処理工程を省略した分だけ画像形成装置の構成を簡略化
し、廉価に製造可能とできる。なお、上述した感光材料
40を中和して洗浄作業を緩和することに関しては、酸
性の第2安定化液を塗布する処理に共通する作用効果で
ある。
【0252】また、感光材料40の片面の乳剤面40A
上へ塗布装置310の噴射タンク312A、312B又
は312Cで塗布される第2アルカリ性処理液、第2過
酸化水素含有処理液又は第2安定化液は、それぞれ微量
なので、別途に乾燥工程を設けなくても十分に乾燥処理
できるから大幅な処理時間の短縮を図れ、かつ画像形成
装置の工程を減じて画像形成装置の構成を簡略化し、廉
価に製造可能とできる。
【0253】さらに、処理液と後処理液とを経時的に劣
化しないよう安定して保存できるから、長時間を開けて
断続的に画像形成処理を行ういわゆる閉散処理が行われ
る画像形成装置として用いるのに好適である。
【0254】前述した各実施の形態では、ハロゲン化銀
写真感光材料が、支持体上の表裏にそれぞれ写真構成層
を設けた両面使用のものであっても、画像形成装置の処
理液付与手段によって、適正にかつ迅速に各種の画像形
成の処理を実行できるように構成する。
【0255】このため第1に、各実施の形態において感
光材料40が表裏の両面使用のものである場合には、各
実施の形態における各同一構成の画像形成装置を用い
て、初めに感光材料40の表側に前述した各画像形成処
理を施して画像を形成する。次に、もう一度前述の各画
像形成装置を用いて、裏側に前述した各画像形成処理を
施して画像を形成する。
【0256】このようにして両面使用の感光材料におけ
る、表裏両面に対しそれぞれ別途に画像を形成する。よ
って、単一の画像形成装置を、支持体上の片方の面に写
真構成層を設けた片面使用のハロゲン化銀写真感光材料
用と、支持体上の表裏にそれぞれ写真構成層を設けた両
面使用のハロゲン化銀写真感光材料用とに兼用できるの
で、画像形成装置の使用用途を拡大して利用価値を向上
できる。
【0257】第2に、図示しないが、各実施の形態に係
わる各画像形成装置における感光材料40の搬送路上の
各所定位置に、感光材料40の表面用の処理液付与手段
と、感光材料40の裏面用の処理液付与手段とを、それ
ぞれ独立したものとして別途に設け、又は関連した一体
構成のものとして設ける。そして、搬送路上を走行する
感光材料40の表裏両面に一度に画像形成処理を実行す
るように構成しても良い。
【0258】なお、この第2の表裏両面に一度に画像形
成処理を行う場合には、処理液付与手段としていわゆる
ドブ漬手段を用いても、処理液又は後処理液を効率良く
使用して実行し感光材料40の各処理を適確にかつ迅速
に実行できる。これは、感光材料40の片面だけに写真
構成層が設けられたものをドブ漬する場合のように、写
真構成層が設けられていない感光材料40の裏面に無駄
な処理液又は後処理液を付着させることが無いためであ
る。
【0259】よって、第2の表裏両面に一度に画像形成
処理を行う場合には、感光材料40に処理液又は後処理
液を付着させる各構成の処理液付与手段の概念にいわゆ
るドブ漬手段を含めた構成を取り入れることができる。
【0260】なお、本明細書において、「後処理」と言
うときは、形成された画像の保存性を確保するための工
程を指すものとする。この「後処理」の文言には、例え
ば、定着処理(感光材料の銀成分をハイポ等で洗い流
す)後の感光材料中の残留物を取り去る「水洗手段」を
含み、感光材料に残存している残存銀(ハロゲン化銀)
を錯塩化して安定化しつつ、酸で先の工程で塗布された
アルカリ成分を中和する作用を行い、感光材料上に形成
された画像の保存性を確保する第2安定化液を塗布する
処理(いわゆるストップ処理手段)等を含むものとす
る。
【0261】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の画像形成装置
は、その処理液付与手段により処理液又は後処理液を効
率良く写真構成層に付着させて画像形成のための各処理
を迅速に実行可能とし、また、廃液の処理量を削減可能
とするという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置全
体の概略構成を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
処理工程の流れを示す概略斜視図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
処理液付与手段の部分を取り出して図1に対する背面側
から見た構成例を部分断面で示す拡大部分断面背面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
処理液付与手段の噴射タンク部分を示す拡大斜視図であ
る。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
噴射タンクの下を感光材料が搬送される状態を示す底面
図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
図6のVI−VI線による断面を示す噴射タンクの断面
図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
噴射タンクから水を噴射する状態を図7に対応した断面
で示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
処理液付与手段として構成可能なフェルトペン方式の手
段の概略構成を例示する側面図である。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置の
処理液付与手段として構成可能なギーサ方式の手段の概
略構成を例示する断面図である。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置
の処理液付与手段として構成可能な多孔質ローラ方式の
手段の概略構成を例示する側面図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る画像形成装置
の処理液付与手段として構成可能な噴霧方式の手段の概
略構成を例示する側面図である。
【図12】本発明の第2実施の形態と、第3実施の形態
とに係る画像形成装置全体の概略構成を示す正面図であ
る。
【図13】本発明の第4実施の形態に係る画像形成装置
全体の概略構成を示す正面図である。
【図14】本発明の第5実施の形態に係る画像形成装置
全体の概略構成を示す正面図である。
【図15】本発明の第6実施の形態に係る画像形成装置
全体の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
10 装置本体 14 搬送路 18 露光部 20 現像補力処理部 24 洗浄部 26 乾燥部 40 感光材料 40A 感光材料乳剤面(写真構成層) 42 フェルト塗布部材(処理液付与手段) 44 供給量制御手段(処理液付与手段) 48 スリット部材(処理液付与手段) 50 多孔質ローラ(処理液付与手段) 51 噴霧装置(処理液付与手段) 52 シャワー装置(洗浄部) 54 受け皿(洗浄部) 56 絞りローラ(洗浄部) 58 シャワー装置 60 絞りローラ 62 受け皿 64 カバー部材 66 ヒートローラ 312 噴射タンク 310 てこ板 322 ノズル板 324 ノズル孔 326 圧電素子 364 搬送ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 斉逸 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H016 AD02 AG01 BE00 BK07 BM10 2H098 AA02 CA02 EA03 FA02 FA05 FA11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、実質的に発色用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水
    素を含有するアルカリ性処理液を付着させる処理液付与
    手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、実質的に発色用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水
    素を含有するアルカリ性処理液を付着させる処理液付与
    手段と、 前記過酸化水素を含有するアルカリ性処理液によって処
    理した後の前記感光材料の前記写真構成層を後処理液で
    処理する後処理手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、実質的に発色用現像主薬を含有しないアルカリ性処
    理液を付着させる処理液付与手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、過酸化水素含有液を付着させる処理液付与手段を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、実質的に発色用現像主薬を含有しないアルカリ性処
    理液を付着させる処理液付与手段と、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層上にの
    み、過酸化水素含有液を付着させる処理液付与手段と、 前記アルカリ性処理液と過酸化水素含有液とによって処
    理後に、前記感光材料の前記写真構成層を後処理液で処
    理する後処理手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも一種の
    色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還元剤を
    含有させて構成したハロゲン化銀写真感光材料を、露光
    後に少なくとも現像補力処理を施すことによって前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料上に画像を形成する画像形成装
    置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の前記写真構成層を、実
    質的に発色用現像主薬を含有しないアルカリ性処理液と
    過酸化水素を含有する処理液とで別々に処理し、又は実
    質的に発色用現像主薬を含有せず、かつ過酸化水素を含
    有するアルカリ性処理液で処理した後に、前記感光材料
    の前記写真構成層にのみ後処理液を付着させる処理液付
    与手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 支持体上の片面に少なくとも一層の写真
    構成層を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも
    一種の色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還
    元剤を含有し、全ての塗布層の銀量を合計した塗布銀量
    が銀換算で0.03g/m2以上0.3g/m2以下であ
    るハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
    像補力処理を施すことによって前記ハロゲン化銀写真感
    光材料上に画像を形成する画像形成装置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の片面に設けられた、前
    記写真構成層上にのみ、実質的に発色用現像主薬を含有
    せず、かつ過酸化水素を含有するアルカリ性処理液を付
    着させる処理液付与手段と、 前記過酸化水素を含有するアルカリ性処理液によって処
    理後の前記感光材料の片面に設けられた前記写真構成層
    のみを洗浄する洗浄部と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 支持体上の片面に少なくとも一層の写真
    構成層を有し、前記写真構成層のいずれかに少なくとも
    一種の色素形成カプラーと、少なくとも一種の発色用還
    元剤を含有し、全ての塗布層の銀量を合計した塗布銀量
    が銀換算で0.03g/m2以上0.3g/m2以下であ
    るハロゲン化銀写真感光材料を、露光後に少なくとも現
    像補力処理を施すことによって前記ハロゲン化銀写真感
    光材料上に画像を形成する画像形成装置であって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の片面に設けられた、前
    記写真構成層上にのみ、実質的に発色用現像主薬を含有
    しないアルカリ性処理液を付着させる処理液付与手段
    と、 前記アルカリ性処理液を付着させた後に、前記ハロゲン
    化銀写真感光材料の片面に設けられた、前記写真構成層
    上にのみ、過酸化水素含有液を付着させる処理液付与手
    段と、 前記アルカリ性処理液と過酸化水素含有液とによって処
    理後に、前記感光材料の片面に設けられた前記写真構成
    層のみを洗浄する洗浄部と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記後処理液が、銀錯化剤を含むことを
    特徴とする請求項2、請求項5又は請求項6のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記後処理液が、前記アルカリ性処理
    液によって処理後の前記ハロゲン化銀写真感光材料の前
    記写真構成層を中和させる酸性溶液であることを特徴と
    する請求項2、請求項5又は請求項6のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記ハロゲン化銀写真感光材料が、前
    記支持体上の表裏の平面上にそれぞれ少なくとも一層の
    写真構成層を有し、前記表裏の写真構成層のいずれかの
    層に少なくとも一種の前記色素形成カプラーと、少なく
    とも一種の前記発色用還元剤を含有するよう構成され、
    前記表裏の写真構成層にそれぞれ対応して前記処理液付
    与手段により、前記処理液又は前記後処理液を付着させ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記ハロゲン化銀写真感光材料が、前
    記支持体上の表裏の平面上にそれぞれ少なくとも一層の
    写真構成層を有し、前記表裏の写真構成層のいずれかの
    層に少なくとも一種の前記色素形成カプラーと、少なく
    とも一種の前記発色用還元剤を含有するよう構成され、
    前記表裏の写真構成層にそれぞれ対応する前記処理液付
    与手段から前記表裏の各対応する写真構成層に対して別
    途に前記処理液又は前記後処理液を付着させることを特
    徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記処理液付与手段が複数のノズル孔
    を有し、当該ノズル孔から前記処理液又は前記後処理液
    を同時に噴射させて前記ハロゲン化銀写真感光材料に前
    記処理液又は前記後処理液を塗布することを特徴とする
    請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記処理液付与手段が前記ハロゲン化
    銀写真感光材料の幅方向全体にわたって配置される複数
    のノズル孔を有し、当該ノズル孔と前記ハロゲン化銀写
    真感光材料とを相対的に移動させると共に、前記ノズル
    孔から前記処理液又は前記後処理液を噴射させて前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料に前記処理液又は前記後処理液
    を塗布することを特徴とする請求項1乃至請求項12の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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