JP2002023333A - 感光材料用自動現像機 - Google Patents

感光材料用自動現像機

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JP2002023333A
JP2002023333A JP2000201758A JP2000201758A JP2002023333A JP 2002023333 A JP2002023333 A JP 2002023333A JP 2000201758 A JP2000201758 A JP 2000201758A JP 2000201758 A JP2000201758 A JP 2000201758A JP 2002023333 A JP2002023333 A JP 2002023333A
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JP
Japan
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processing liquid
photosensitive material
processing
cleaning
developing machine
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Application number
JP2000201758A
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English (en)
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Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラの
ない、安定した塗り付け処理が可能な感光材料用自動現
像機を提供すること、また処理液の均一かつ安全な塗り
付けを可能とする処理液塗り付け装置を提供することで
ある。 【解決手段】感光材料Pを露光し、露光済みの感光材料
Pに処理液を塗付けて処理する感光材料用自動現像機1
において、感光材料Pに処理液をライン状に塗り付ける
処理液塗付手段21と、この処理液塗付手段21に処理
液を供給する処理液供給手段20と、この処理液塗付手
段21に対して洗浄水を供給して洗浄する洗浄手段40
とを備え、感光材料Pは処理液を塗付けラインに対して
相対的に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速処理能力に
優れ、画像の処理ムラを軽減することが可能な感光材料
用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料を露光し、この露光済の感光材
料に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機
として、処理液タンクに感光材料を導き浸漬させて処理
するものがある。
【0003】近年、ミニラボ店の急激な増加によりミニ
ラボ店1箇所あたりの感材の処理量が少なくなり、処理
槽内の処理液の液更新率が低下している。このため、処
理液が劣化しやすく安定した処理性能を保てなくなりや
すい。また、機器洗浄等のメンテナンスや日常管理をし
なくてもよいミニラボの要望も近年高まっている。
【0004】このため、感光材料を処理する処理液を密
閉性の高い容器(例えばインクジェットヘッド)に収容
して、処理液を感材の乳剤面に気相を介して供給するこ
とが特開平6−324455号、特開平9−11406
8、特開平10−326004、特開平11−2377
24号公報明細書等により知られている。
【0005】このように処理液を塗り付ける方式は、常
に新しい処理液を供給して処理するため、処理液タンク
に感光材料を導き浸漬させての連続処理のような現像仕
上りの変動がない。また、処理液タンク内の処理液は経
時による劣化を受け、これによる現像仕上り変動がある
が、塗り付けでは、少量の新液供給システムとするため
に、この変動もなくなる。さらに、処理液を溜める処理
液タンクと、この処理液タンク内を感光材料を搬送する
ラックがないために、メンテナンス時にラックを取り出
す等の作業がなくなり、処理液がこぼれることもなく、
メンテナンスが容易になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
処理液を塗り付ける従来の方式では、処理が連続して行
なわれない場合等では処理液が蒸発して凝固し、処理液
の均一な塗り付けが妨げられ、現像での塗り付けムラが
生じやすい。また、特に高温迅速処理では、処理液が蒸
発凝固し易く塗り付けの塗布ムラによる処理仕上りムラ
が生じやすい。さらに、各種塗り付け方式、機構が提案
されているが、長期(1か月以上)使用で固化等による
目詰り等で処理ムラが出てしまう等の問題がある。
【0007】特開平11−202467号公報に密閉手
段による方式が提案されているが、充分ではなく目詰ま
りを生じてしまう。
【0008】従って、この発明の目的は、処理液の固形
物の目詰まり等による処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能な感光材料用自動現像機を提供すること、
また処理液の均一かつ安全な塗り付けを可能とする処理
液塗り付け装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明者らは
上記の問題点を解決するために様々な検討を行い、下記
の構成により達成できることを見出したのである。
【0010】請求項1に記載の発明は、『感光材料を露
光し、露光済みの感光材料に処理液を塗付けて処理する
感光材料用自動現像機において、感光材料に処理液をラ
イン状に塗り付ける処理液塗付手段と、この処理液塗付
手段に処理液を供給する処理液供給手段と、この処理液
塗付手段に対して洗浄水を供給して洗浄する洗浄手段と
を備え、感光材料は処理液を塗付けラインに対して相対
的に移動させることを特徴とする感光材料用自動現像
機。』である。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、処理液塗
付手段に対して洗浄水を供給して洗浄することで、処理
液の固形物の目詰りや処理液の流れ不良を起こすことを
防止し、処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能
である。
【0012】請求項2に記載の発明は、『前記処理液塗
付手段は、感光材料に対して処理液を空中より噴射する
感光材料と非接触の噴射ノズルであり、所定の移動路に
沿って移動させる移動手段により感光材料に処理液をラ
イン状に塗り付けることを特徴とする請求項1に記載の
感光材料用自動現像機。』である。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、噴射ノズ
ルにより感光材料に対して処理液を空中より噴射し、感
光材料に処理液をライン状に塗り付け、処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0014】請求項3に記載の発明は、『前記洗浄手段
は、前記処理液塗付手段への処理液供給経路に対して、
洗浄水を供給する洗浄水供給経路を分岐して設け、前記
処理液塗付手段の処理液保持部分の処理液を洗浄水に置
換可能であることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の感光材料用自動現像機。』である。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、処理液塗
付手段の処理液保持部分の処理液を洗浄水に置換するこ
とで、処理液保持部分を簡単かつ確実に洗浄し、処理液
の固形物の目詰まりを防止することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、『前記洗浄手段
は、前記処理液塗付手段の下部に上昇、下降可能に洗浄
水容器を設け、上昇させると前記処理液塗付手段が浸漬
して洗浄可能であることを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の感光材料用自動現像機。』
である。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、洗浄水容
器に処理液塗付手段が浸漬して洗浄することで、処理液
塗付手段を簡単かつ確実に洗浄し、処理液の固形物の目
詰まりを防止することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、『前記洗浄手段
は、前記処理液塗付手段の処理液出口部に対して、洗浄
水を外側より噴射して洗浄することを特徴とする請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に記載の感光材料用自動
現像機。』である。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、処理液塗
付手段の処理液出口部に対して、洗浄水を外側より噴射
して洗浄することで、処理液塗付手段を簡単かつ確実に
洗浄し、処理液の固形物の目詰まりを防止することがで
きる。
【0020】請求項6に記載の発明は、『前記洗浄水
は、処理廃液を蒸発させ、蒸気を冷却凝縮して得た凝縮
水であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
れか1項に記載の感光材料用自動現像機。』である。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、処理廃液
を蒸発させ、蒸気を冷却凝縮して得た凝縮水を有効に利
用して洗浄することができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、『前記処理液塗
付手段及び周辺が30℃以上に加熱温調された環境下に
設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6
のいずれか1項に記載の感光材料用自動現像機。』であ
る。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、処理液塗
付手段及び周辺が30℃以上に加熱温調された環境下に
設けられており、高温迅速処理が可能で、しかも処理液
の固形物の目詰まり等による処理ムラのない、安定した
塗り付け処理が可能である。
【0024】請求項8に記載の発明は、『前記処理液塗
付手段に、30℃以上に加熱温調された処理液を供給す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1
項に記載の感光材料用自動現像機。』である。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、処理液塗
付手段に30℃以上に加熱温調された処理液を供給する
ことで、高温迅速処理が可能で、しかも処理液の固形物
の目詰まり等による処理ムラのない、安定した塗り付け
処理が可能である。
【0026】請求項9に記載の発明は、『前記洗浄手段
は、感光材料未処理が一定時間継続した時に洗浄を行
う、または洗浄を繰り返すことを特徴とする請求項1乃
至請求項8のいずれか1項に記載の感光材料用自動現像
機。』である。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、感光材料
未処理が一定時間継続した時に洗浄を行う、または洗浄
を繰り返すことで、処理液の固形物の目詰まり等による
処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能である。
【0028】請求項10に記載の発明は、『感光材料の
搬送手段にニップローラ対を用い、このニップローラ対
に対して洗浄水を供給する洗浄供給手段を備え、感光材
料未処理が継続する場合に洗浄水を前記ニップローラ対
に供給して洗浄することを特徴とする請求項1乃至請求
項9のいずれか1項に記載の感光材料用自動現像機。』
である。
【0029】請求項10に記載の発明によれば、感光材
料未処理が継続する場合に洗浄水をニップローラ対に供
給して洗浄することで、ニップローラ対の処理液の固着
による処理ムラも同時に防止することができる。
【0030】請求項11に記載の発明は、『感光材料を
露光し、露光済みの感光材料に処理液を塗り付けて処理
する感光材料用自動現像機において、感光材料に対して
処理液を空中より噴射して塗り付ける処理液塗付手段
と、この処理液塗付手段に処理液ストックタンクから処
理液を供給する処理液供給手段と、この処理液供給手段
により供給する処理液を30℃以上に加熱温調する加熱
手段を備え、一定時間、感光材料未処理が継続する場合
には、前記処理液塗付手段より処理液を廃棄することを
特徴とする感光材料用自動現像機。』である。
【0031】請求項11に記載の発明によれば、蒸発に
よって処理液中に固形物が発生することは必ず生じ、温
度が高いと処中組成物の変質等によっても固形物が発生
することがあるが、一定時間、感光材料未処理が継続す
る場合には、処理液塗付手段より処理液を廃棄すること
で、処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0032】請求項12に記載の発明は、『前記処理液
供給手段は、保持する処理液が所定期間以内に前記処理
液ストックタンク内の処理液と入れ替わるように廃棄を
行うことを特徴とする請求項11に記載の感光材料用自
動現像機。』である。
【0033】請求項12に記載の発明によれば、保持す
る処理液が所定期間以内に処理液ストックタンク内の処
理液と入れ替わるように廃棄することで、処理液供給手
段から処理液塗付手段で目詰まりすることをより確実に
防止することができる。
【0034】請求項13に記載の発明は、『感光材料を
露光し、露光済みの感光材料に処理液を塗り付けて処理
する感光材料用自動現像機において、感光材料に処理液
を塗り付ける処理液塗付手段と、この処理液塗付手段に
処理液ストックタンクから処理液を供給する処理液供給
手段と、この処理液供給手段に設けたフィルタとを備
え、感光材料未処理に定期的に処理液を前記処理液塗付
手段より廃棄し、その廃棄液量の一定期間の総量が前記
フィルタを通過した後から前記処理液塗付手段に至る経
路の液量が一定期間以内で入れ替わるように、感光材料
未処理時に前記処理液塗付手段より廃棄することを特徴
とする感光材料用自動現像機。』である。
【0035】請求項13に記載の発明によれば、感光材
料未処理に定期的に処理液を処理液塗付手段より廃棄
し、その廃棄液量の一定期間の総量がフィルタを通過し
た後から処理液塗付手段に至る経路の液量が一定期間以
内で入れ替わるように、感光材料未処理時に処理液塗付
手段より廃棄することで、処理液の固形物の目詰まり等
による処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能で
ある。
【0036】以下、この発明について詳しく説明する。 (処理液ストックタンク、圧送手段、処理液供給手段)
この感光材料用自動現像機は、処理液を貯留する処理液
ストックタンクと、処理液ストックタンクの処理液を略
一定の圧力で圧送する圧送手段と、圧送手段からの処理
液が自動開閉弁を介して処理液塗付手段に至る処理液供
給手段とを備えている。圧送手段は、例えば給送ポンプ
で構成され、また処理液供給手段は、圧送手段から処理
液塗付手段に至る経路の配管で構成される。 (処理液塗付手段)この発明の感光材料用自動現像機に
は、処理液塗付手段が備えられる。この処理液塗付手段
は、処理液を噴射する噴射ノズルを有し、この噴射ノズ
ルを回転させて処理液を噴射して感光材料にライン状に
塗り付ける。
【0037】この処理液塗付手段と感光材料とを処理液
の塗り付けラインに対して相対的に移動させる移動手段
を有する。処理液塗付手段は、噴射ノズルを回転させて
処理液を噴射して感光材料にライン状に塗り付け、この
処理液塗付手段と感光材料とを処理液の塗り付けライン
に対して相対的に移動させる。
【0038】感光材料の感光面を上面とし、感光材料に
対して噴射ノズルは上方に空間を取って設け、1秒間に
6〜100ライン塗り付けることで、噴射ノズルにより
常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能であ
る。
【0039】また、噴射ノズルから噴射する処理液は、
糸状または連続液滴であり、処理液が塗り付の際に飛散
することなく処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能である。
【0040】噴射ノズルは、感光材料に対して処理液を
空中より噴射して塗り付けるように構成される。噴射ノ
ズルは、本数は特に限定されないが、処理液を1〜3本
のラインとして噴射するものが好ましいが、4本以上で
もよい。また、1本でスプレー状に噴射するものでもよ
い。
【0041】噴射ノズルの口径は、直径50〜500ミ
クロンの範囲が好ましく、直径50ミクロンより小さい
と塗りむらが生じ、また500ミクロンより大きいと同
様に塗りむらが生じる。噴射ノズルの噴射液圧は5〜3
00Kpaが好ましく、噴射液圧が低いと迅速な塗り付
けができず、高いと処理液が飛散する等の問題があり、
5〜300Kpaが1秒間のライン数と合わせて、より
安定した仕上りが可能である。
【0042】感光材料と噴射ノズルの距離は、30mm
以下に設定されることが、塗り付けが安定して好まし
い。
【0043】処理液の供給量は、感光材料1平方メート
ル当たり20〜500mlの範囲内であることが好まし
く、処理液の供給量が少ないと、塗りむらが生じ、多い
と流れむらが生じ、より好ましくは感光材料1平方メー
トル当たり50〜300mlである。
【0044】処理液塗付手段は、1秒間に複数ライン以
上を感光材料にライン状に処理液を塗り付ける。1秒間
に複数ライン以上を感光材料にライン状に処理液を塗り
付けることで、高速で均一に処理液を塗り付けることが
でき、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可
能であり、好ましくは1秒間に6〜50ラインであり、
より好ましくは10〜20ラインである。
【0045】感光材料は、塗り付けラインに対して相対
的に略直交する方向に移動させる構造であり、感光材料
を一定速度で搬送させ、または感光材料を処理液のライ
ン塗布幅より短かい長さで1〜3ライン毎に断続移動さ
せる。
【0046】塗り付けラインは、直線が構造が簡単で、
操作性、塗り付け性がよくて好ましく、距離が10〜2
00mmの範囲が感光材料の幅によって決定される。 (加熱手段)この発明の感光材料用自動現像機は、処理
液を塗り付ける事前に感光材料を加熱する加熱工程及び
/または塗り付ける処理液を加熱する加熱工程を有す
る。感光材料の搬送路に感光材料を加熱して所定の温度
にする感光材料加熱手段が備えられる。また、圧送手段
から処理液塗付手段に至る経路には、処理液を加熱して
所定の温度にする処理液加熱手段が備えられる。処理液
を塗り付ける事前に感光材料を加熱し、または塗り付け
る処理液を加熱することで、迅速かつ安定した処理が可
能である。
【0047】加熱手段としては、熱ドラム、熱べルト、
ドライヤー、赤外線、高周波の電磁波などを用いる方法
が挙げられる。感光材料は処理液が供給される前、され
た後など、いつ加熱されても良いが、処理の迅速性の観
点から、処理液が供給される前に加熱されることが好ま
しい。加熱された感光材料の温度は30℃以上が好まし
く、さらに処理の迅速性の観点などから40℃以上であ
ることがより好ましい。また、感光材料の耐熱性などか
ら100℃以下であることが好ましく、さらに80℃以
下であることがより好ましい。処理される感光材料の乳
剤面への悪影響を防止するために、感光材料は乳剤面と
は逆の面から加熱されることが好ましい。 (処理工程)この発明の感光材料用自動現像機は、感光
材料を処理液で処理する処理工程であればどの工程で用
いられてもよいが、定着、安定工程など不要物を感光材
料から除去する処理工程で用いるよりも、現像工程、発
色現像工程、標白工程など色素生成や酸化反応を起こす
処理工程に用いられることが好ましい。これらの処理工
程の中でも、現像工程、発色現像工程がより好ましく、
さらに現像主薬の酸化によりタールが発生することなど
保存性の観点から、発色現像工程が特に好ましい。 (処理液)この発明で用いられる処理液とは、通常の処
理液だけでなく、それ単独では処理反応を完了できない
液も含み、感光材料の処理に寄与しうる成分を含有する
溶液の全てを指し、単なる水も含む。ここで言う感光材
料の処理に寄与しうる成分とは、例えば、発色現像主
薬、アルカリ剤はもちろんのこと、界面活性剤など処理
反応にあまり寄与しない成分も含む。
【0048】この発明の感光材料用自動現像機は、処理
工程の処理液に必要な成分の全てを含む液を1度に供給
しても良いし、必要な成分を複数の液に含有させて、別
々に感光材料に供給しても良いし、また、複数の液を別
々に供給する場合には、全ての液の供給が完了する時間
はできる限り短い方が処理の迅速性の点で好ましく、例
えば、5秒以内、さらには1秒以内であることが好まし
い。
【0049】この発明の処理液の表面張力は、25〜5
0dyne/cmが好ましい。より好ましくは30〜4
5dyne/cmである。この表面張力に調整するに
は、下記の界面活性剤を処理液に加えるのが好ましい。
【0050】複数の処理液を感光材料に供給する場合に
は、複数の処理液供給手段を設け、第1処理液供給手段
から感光材料に処理液を供給し、その後、第2処理液供
給手段から処理液を供給してもよい。 (発色現像処理)この発明の感光材料用自動現像機は現
像処理工程、特に発色現像処理工程に適用されることが
好ましいが、この発明での発色現像液とは、その液単独
で発色現像反応を完了させる能力がない液のことも含
む。例えば、発色現像主薬と保恒剤のみの液、アルカリ
剤のみの液、界面活性剤のみの液、単なる水なども含
む。
【0051】その液単独で発色現像反応を完了する能力
を特つ処理液を感光材料の乳剤面に供給してもよいが、
発色現像処理反応に必要な成分を別々の複数の処理液に
含有させ、別々に供給して、感光材料の乳剤面上で混合
して発色現像処理を行ってもかまわない。複数の処理液
に必要な成分を含有させ、別々に供給する発色現像処理
の方が成分の高濃度化が可能になり、迅速処理の観点か
ら好ましい。
【0052】発色現像処理工程の処理時間は2秒以上、
特に4秒以上が発色現像処理反応を安定的に完了させる
上で好ましく、また、30秒以下、さらに20秒以下、
特に15秒以下であることが、発色現像液の劣化、発色
現像液の乾燥などの観点から好ましい。
【0053】ここで言う発色現像処理工程の処理時間と
は、感光材料が乳剤面に発色現像液を最初に供給されて
から次の工程(例えば、漂白工程、漂白定着工程)の処
理液を供給または次の工程の処理液に浸漬されるまでの
時間のことを指す。 (感光材料)この発明の感光材料用自動現像機で処理さ
れる感光材料の例として、ヨウ臭化銀または臭化銀を含
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン化
銀モノクロ写真感光材料などが挙げられるが、より好ま
しい例として、塩化銀乳剤を含有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材料
が挙げられる。さらに、90%モル以上が塩化銀からな
るハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少なくとも1層
持つことが好ましい。さらに好ましくは95〜100モ
ル%、最も好ましくは98〜100モル%が塩化銀から
なるハロゲン化銀乳剤であることが処理進行性の観点か
ら好ましい。 (洗浄手段)この発明の感光材料用自動現像機には、洗
浄手段が備えられ、処理液塗付手段に対して洗浄水を供
給して洗浄する。
【0054】この洗浄手段は、処理液塗付手段への処理
液供給経路に対して、洗浄水を供給する洗浄水供給経路
を分岐して設け、処理液塗付手段の処理液保持部分の処
理液を洗浄水に置換可能に構成することができ、処理液
塗付手段の内部から洗浄水を供給して洗浄し、また処理
液塗付手段の外部から洗浄水を供給して洗浄する。
【0055】また、洗浄手段は、処理液塗付手段の下部
に上昇、下降可能に洗浄水容器を設けることができ、こ
の場合洗浄水容器を上昇させて処理液塗付手段を洗浄水
中に浸漬させて洗浄する。また、洗浄手段は、処理液塗
付手段の処理液出口部に対して、洗浄水を外側より噴射
して洗浄することができる。
【0056】洗浄水は、処理廃液を乾燥部の熱を利用し
て蒸発させ、蒸気を凝縮器で冷却凝縮して得た凝縮水で
あり、凝縮水を有効に利用して洗浄することができる。
【0057】洗浄手段による洗浄は、感光材料未処理が
一定時間継続した時に洗浄を行う、または洗浄を繰り返
す。
【0058】また、感光材料の搬送手段にニップローラ
対を用い、このニップローラ対に対して洗浄水を供給す
る洗浄供給手段を備え、感光材料未処理が継続する場合
に洗浄水をニップローラ対に供給して洗浄することで、
ニップローラ対の処理液の固着による処理ムラも同時に
防止することができる。
【0059】一定時間、感光材料未処理が継続する場合
には、処理液塗付手段より処理液を吐出して廃棄するこ
とで、処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0060】また、保持する処理液が所定期間以内に処
理液ストックタンク内の処理液と入れ替わるように処理
液塗付手段より処理液を吐出して廃棄を行うことで、処
理液供給手段から処理液塗付手段で目詰まりすることを
より確実に防止することができる。
【0061】感光材料未処理に定期的に処理液を処理液
塗付手段より吐出して廃棄し、その廃棄液量の一定期間
の総量がフィルタを通過した後から処理液塗付手段に至
る経路の液量が一定期間以内で入れ替わるように、感光
材料未処理時に処理液塗付手段より吐出して廃棄するこ
とで、処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラのな
い、安定した塗り付け処理が可能である。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、この発明の感光材料用自動
現像機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
これら実施の形態はこの発明の具体的な例を示すもので
あり、この発明の用語の意義を限定するものではない。
また、断定的な記述もあるが、これらも実施の形態とし
て好ましい例を示すものであり、この発明や用語の意義
を限定するものではない。
【0063】図1は感光材料用自動現像機の概略構成を
示す図である。感光材料用自動現像機1には、感光材料
装填部2、裁断部3、露光部4、現像処理部5、漂白処
理部6、定着処理部7、安定処理部8、乾燥部9及び回
収部10が配置されている。
【0064】露光部4、現像処理部5、漂白処理部6、
定着処理部7、安定処理部8、乾燥部9及び回収部10
が水平方向に配置され、この下側に固形処理剤を溶解し
て処理液を作成する溶解ユニット15と、処理廃液を固
形化する廃液固形化ユニット16が配置されている。
【0065】感光材料装填部2には、溶解ユニット15
及び廃液固形化ユニット16の下側に配置され、感光材
料Pを収納したペーパーマガジン11が2個装填されて
いる。このペーパーマガジン11から送出される感光材
料Pは、裁断部3でカッター12により所定長さにカッ
トされる。
【0066】この感光材料Pは露光部4に送られ、この
露光部4では露光により感光材料Pに潜像が形成され
る。露光部4には、測光ユニット13と露光ヘッド14
が配置され、感光材料Pを露光する。
【0067】現像処理部5、漂白処理部6、定着処理部
7及び安定処理部8には、処理液供給手段20、処理液
塗付手段21及び移動手段22が備えられている。感光
材料Pは搬送手段80で搬送され、現像処理部5では、
現像処理液を感光材料Pに塗り付けて現像処理し、さら
に漂白処理部6で漂白処理液を感光材料Pに塗り付けて
漂白処理する。さらに、この感光材料Pを定着処理部
7、安定処理部8へ送り、定着処理液、安定処理液の塗
り付けが行なわれる。このようにして、処理液により処
理された感光材料Pは乾燥部9で乾燥して排出される。
【0068】この現像処理部5、漂白処理部6、定着処
理部7及び安定処理部8には、感光材料を加熱する感光
材料加熱手段30が備えられ、また処理液加熱手段31
が備えられ、塗り付けた処理液による反応を促進し、高
温迅速処理が可能であり、しかも高速で均一に処理液を
塗り付けることができ、常に処理ムラのない、安定した
塗り付け処理が可能である。
【0069】図2は感光材料用自動現像機の他の実施の
形態の概略構成を示す図である。感光材料用自動現像機
1には、感光材料装填部2、裁断部3、露光部4、現像
処理部5、定着処理部7、安定処理部8及び乾燥部9が
配置されている。
【0070】現像処理部5、定着処理部7、安定処理部
8が下側に水平に配置され、上側に感光材料装填部2が
配置され、両側に裁断部3と乾燥部9が配置され、装置
がコンパクトな構造になっている。
【0071】感光材料装填部2には、感光材料Pを収納
したペーパーマガジン11が装填されている。このペー
パーマガジン11から送出される感光材料Pは、裁断部
3でカッター12により所定長さにカットされる。
【0072】この感光材料Pは露光部4に送られ、この
露光部4では露光により感光材料Pに潜像が形成され
る。現像処理部5、定着処理部7及び安定処理部8に
は、処理液供給手段20、処理液塗付手段21及び移動
手段22が備えられている。感光材料Pを搬送手段80
で搬送し、現像処理部5では、現像処理液を感光材料P
に塗り付けて現像処理し、この感光材料Pを定着処理部
7、安定処理部8へ送り、定着処理液、安定処理液の塗
り付けが行なわれる。このようにして、処理液により処
理された感光材料Pは乾燥部9で乾燥して排出される。
【0073】この現像処理部5、定着処理部7及び安定
処理部8には、感光材料を加熱する感光材料加熱手段3
0が備えられ、また処理液加熱手段31が備えられ、塗
り付けた処理液による反応を促進し、高温迅速処理が可
能であり、しかも高速で均一に処理液を塗り付けること
ができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能である。
【0074】次に、図1及び図2に備えられる処理液供
給手段20、処理液塗付手段21、移動手段22及び洗
浄手段40を詳細に説明する。
【0075】感光材料用自動現像機1には、図3に示す
ように、感光材料に処理液を塗り付ける処理液塗付手段
21と、この処理液塗付手段21に処理液を供給する処
理液供給手段20と、処理液塗付手段21を規定の移動
路に沿って移動させる移動手段22とが備えられてい
る。
【0076】感光材料用自動現像機1に備えられる溶解
ユニット15は、処理液を貯留する処理液ストックタン
ク150を有している。処理液ストックタンク150に
は圧送手段23を構成する供給ポンプ230が接続さ
れ、処理液ストックタンク150の処理液を略一定の圧
力で圧送する。
【0077】処理液供給手段20は、供給ポンプ230
からの処理液が自動開閉弁24を介して処理液塗付手段
21に至る。自動開閉弁24は処理液塗付手段21近傍
に設置され、自動開閉弁24を閉じた時に処理液塗り付
けの停止、また自動開閉弁24を開いた時に処理液塗り
付けの開始の応答性が向上し、常に処理ムラのない、安
定した塗り付け処理が可能である。
【0078】処理液供給手段20は、供給ポンプ230
から自動開閉弁24に至る経路の少なくとも一部をフレ
キシブル配管231として、自動開閉弁24と処理液塗
付手段21の移動によって、フレキシブル配管部分の曲
げが変動するように構成されている。この自動開閉弁2
4と処理液塗付手段21の移動によって、フレキシブル
配管部分の曲げが変動することで、処理液塗付手段21
の移動が円滑であり、常に処理ムラのない、安定した塗
り付け処理が可能である。
【0079】また、処理液供給手段20には処理液加熱
手段31が配置され、この処理液加熱手段31はフレキ
シブル配管231に配置されたヒータ310で構成され
ている。ヒータ310は、処理液塗付手段21へ供給す
る処理液を所定の温度に加熱し、これにより処理性能を
向上させることができる。
【0080】自動開閉弁24は、感光材料に処理液を塗
付ける時間中は、自動開閉弁24を1秒間に複数回開閉
させる制御を行い、処理液の塗付け量をコントロールで
き処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能であ
る。
【0081】この感光材料用自動現像機1は、相対的に
移動している感光材料Pに処理液を塗り付ける処理液塗
付手段21と、この処理液塗付手段21に処理液を供給
する処理液供給手段20と、処理液塗付手段21に供給
される処理液を加熱する処理液加熱手段31と、処理液
の温度を検出する処理液温度検出手段32とを備えてい
る。
【0082】処理液塗付手段21は、感光材料に処理液
を塗り付けるものであり、略一定の液圧力を受けて一定
液量を通過させる液量絞り部を有する。処理液塗付手段
21は、感光材料と非接触の噴射ノズル210であり、
液量絞り部は噴射ノズル210の先端部であり、感光材
料に対して処理液を空中より噴射して塗り付けるように
構成している。
【0083】この実施の形態の処理液塗付手段21は、
感光材料Pの表面に小面積で薄層となるように処理液を
供給する方式である。処理液を供給する方式として、図
4に示すように、感光材料Pから離して噴射ノズル21
0を設け、空中より処理液を吹き付けて塗り付ける方式
が用いられているが、塗り付け媒体として刷毛、筆、フ
ェルト、ローラ、ボール等の表面や内部を液流路として
処理液が流れ、塗り付け媒体が感光材料に接して塗り付
ける方式を用いることもできる。
【0084】噴射ノズル210は、図5(a)〜(d)
に示すように、本数は特に限定されないが、処理液を1
〜3本のラインとして噴射するものが好ましいが、4本
以上でもよい。また、図5(e)に示すように、1本で
スプレー状に噴射するものでもよい。
【0085】また、図6に示すように、噴射ノズル21
0の口径Dは、直径50〜500ミクロンの範囲が好ま
しく、直径50ミクロンより小さいと塗りむらが生じ、
また500ミクロンより大きいと同様に塗りむらが生じ
る。噴射ノズル210の噴射液圧は5〜300Kpaが
好ましく、噴射液圧が低いと迅速な塗り付けができず、
高いと処理液が飛散する等の問題があり、5〜300K
paが1秒間のライン数と合わせて、より安定した仕上
りが可能である。
【0086】また、図7に示すように、感光材料Pと噴
射ノズル210の距離Lは、30mm以下に設定される
ことが、塗り付けが安定して好ましい。
【0087】噴射ノズル210による塗り付けラインR
は、図8に示すように、直線で距離が10〜200mm
の範囲であり、感光材料Pの幅によって決定される。塗
り付けラインRは、直線が構造が簡単で、操作性、塗り
付け性がよくて好ましい。
【0088】処理液の供給量は、図9に示すように、感
光材料1平方メートルE当たり20〜500mlの範囲
内であることが好ましく、処理液の供給量が少ないと、
塗りむらが生じ、多いと流れむらが生じ、より好ましく
は感光材料1平方メートルE当たり50〜300mlで
ある。
【0089】移動手段22は、処理液塗付手段21を規
定の移動路に沿って移動させるものであり、図3に示す
ように、駆動モータ220、駆動ピニオン221及び移
動部材222から構成されている。駆動ピニオン221
は、移動部材222のラック222aと噛み合い、駆動
モータ220により駆動ピニオン221を正逆回転さ
せ、これによりラック222aを介して移動部材222
が往復動する。この移動部材222には、処理液塗付手
段21の噴射ノズル210が取り付けられている。
【0090】移動手段22により処理液塗付手段21を
規定の移動路に沿って移動させ、この実施の形態では、
往復させているが循環させてもよく、1秒間に3ライン
以上を感光材料Pにライン状に処理液を塗り付ける。1
秒間に3ライン以上を感光材料にライン状に処理液を塗
り付けることで、高速で均一に処理液を塗り付けること
ができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付け処理が
可能であり、好ましくは1秒間に6〜50ラインであ
り、より好ましくは10〜20ラインである。
【0091】感光材料Pは、図10に示すように、塗り
付けラインRに対して相対的に略直交する方向に移動さ
せる構造であり、感光材料Pを一定速度で搬送させ、ま
たは感光材料Pを処理液のライン塗布幅より短い長さで
1〜3ライン毎に断続移動させる。
【0092】また、この発明の他の実施の形態の感光材
料用自動現像機1は、図11に示すように、処理液供給
手段20及び移動手段22は、前記した実施の形態と同
様に構成されるが、感光材料に処理液を塗り付ける処理
液塗付手段21を複数本設け、複数の処理液塗付手段2
1を循環または往復移動することで、処理液は感光材料
上に1本のライン状に沿ってライン状に塗り付けられ、
少なくとも感光材料上で隣り合う2本の処理液塗付手段
21からの処理液は、感光材料P上で一部が重なり合
い、感光材料Pはライン状方向に対して相対的に略直交
する方向に移動させるように構成される。
【0093】複数の処理液塗付手段21から感光材料に
塗り付けられる処理液は、感光材料P上に1本のライン
上に間隔を設けて塗り付ける構造であり、塗り付けライ
ンの塗り付け間隔が少なくとも0.3秒以下が噴射する
処理液が感光材料上で重なり好ましい。
【0094】また、循環または往復移動が、1秒間に
1.5回以上であり、移動は多数回が好ましく、1秒間
に3回〜25回の範囲であることで迅速な塗り付けがで
き、処理液が飛散することがなくより安定した仕上りが
可能である。
【0095】また、少なくとも感光材料上で隣り合う処
理液塗付手段21からの処理液は、感光材料P上での距
離W1が10〜100mmが好ましい。また、処理液塗
付手段21を循環または往復移動することで、感光材料
P上にライン状に塗り付ける処理液ライン長さW2は、
感光材料P上での距離10〜100mmの1から3倍の
範囲となるようにすることが好ましい。処理液ライン長
さW2が短いと感光材料P上で一部が重なり合うことが
なく均一に処理液を塗り付けることができず、また処理
液ライン長さW2が長いと中央と周辺で塗り付け液量の
差が大きくなり、中央のみ塗り付けに使用すると、捨て
る液量が多くなり、感光材料P上にライン状に塗り付け
る処理液ライン長さW2が、感光材料P上での距離の1
から3倍の範囲であると、高速で均一に処理液を塗り付
けることができ、常に処理ムラのない、安定した塗り付
け処理が可能である。
【0096】処理液温度検出手段32により検出された
温度情報は、図3に示すように、制御手段33に送られ
る。制御手段33では、処理液温度検出手段32の検出
温度結果によって処理液加熱手段31を制御して、室温
以上の温度に感光材料に塗り付ける処理液の温度を可変
とし、かつ各種条件により温度を制御する。
【0097】各種条件は、感光材料の種類、サイズ、直
前処理の有無である。感光材料の種類は、ベース、乳剤
層の厚等によって異なり、カラーペーパーでは、薄手、
厚手ペーパー、白色ペットペーパー等がある。また、感
光材料の種類は、乳剤層の面質によって、グロッシー、
マット、シルク、細目等がある。
【0098】直前処理の有無としては、感光材料を一定
時間処理しない状態からの1枚目、2枚目や5分以内の
短時間処理後の処理、連続処理中等である。
【0099】このように、熱損失に相関のある各種条件
により、もとの塗り付ける処理液温度を制御すること
で、実質的平均温度を一定とすることができ、より処理
性能が安定する。
【0100】処理液温度検出手段32は、温度センサで
構成され、処理液ストックタンク150に貯留された処
理液の温度を直接検出するようにしているが、処理液塗
付手段21に至るまでの間で、処理液の温度を直接ある
いは間接に検出するように構成する。
【0101】従来は、処理を安定させるために、常に一
定の温度となるようにしていたが、塗り付けでは少量塗
り付ける処理液を一定温度としても、処理性能はばらつ
いてしまうが、室温以上の温度に感光材料に塗り付ける
処理液の温度を可変とし、かつ各種条件により温度を制
御することで、一定の処理性能にすることができる。
【0102】また、この感光材料用自動現像機1では、
図3に示すように、温度検出手段35が、処理液塗付部
に供給する感光材料Pの温度、室温、処理液塗付部の環
境温度、感光材料に接触する部材の温度の少なくとも1
つの温度を検出可能または予測可能に配置されている。
この温度検出手段35の検出温度情報を、制御手段33
に送る。制御手段33では、温度検出手段35からの温
度結果より処理液加熱手段31を制御し、感光材料Pに
塗り付ける処理液の温度を制御する。
【0103】塗り付け処理では、塗り付け処理液量が少
ないため、塗り付ける直前の感光材料Pの温度、環境温
度、環境湿度、塗り付け後、次工程に至る間に接触する
部材の温度、環境の空気流れ等によって実質的に塗り付
けられた処理液が付着した感光材料Pは温度が変動して
行き、その総合が処理性能となって現れるが、熱の各部
への妨げを予め実験計算等で求め、その熱損失(加熱も
条件によっては生じる)に相関のある各種条件により、
もとの塗り付ける処理液温度を上下させて実質的平均温
度を一定とすることで、処理性能を一定に保つことがで
きる。
【0104】また、感光材料用自動現像機1には、図3
に示すように、処理液塗付手段21に対して洗浄水を供
給して洗浄する洗浄手段40が備えられている。洗浄手
段40により処理液塗付手段21に対して洗浄水を供給
して洗浄することで、処理液の固形物の目詰りや処理液
の流れ不良を起こすことを防止し、処理ムラのない、安
定した塗り付け処理が可能である。
【0105】また、処理液塗付手段21及び周辺が30
℃以上に加熱温調された環境下に設けられており、また
処理液塗付手段21に、30℃以上に加熱温調された処
理液を供給することで、高温迅速処理が可能で、しかも
処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラのない、安
定した塗り付け処理が可能である。
【0106】洗浄手段40は、処理液塗付手段21への
処理液供給経路であるフレキシブル配管231に対し
て、洗浄水を供給する洗浄水供給経路41を分岐して設
けて構成されている。洗浄水タンク42の洗浄水が供給
ポンプ43の駆動で洗浄水供給経路41により逆止弁4
4を介して供給され、処理液塗付手段21の処理液保持
部分の処理液を洗浄水に置換可能である。
【0107】図12(a)に示すように、フレキシブル
配管231内に洗浄水供給経路41から洗浄水を供給し
て洗浄するようにしても良く、また図12(b)に示す
ように、洗浄水供給経路41から洗浄水を噴射ノズル2
10の外側から供給して洗浄するようにしても良い。
【0108】また、図12(c)に示すように、フレキ
シブル配管231内に洗浄水供給経路41から洗浄水を
供給して洗浄する場合には、合流部に切替弁232を設
けても良く、切替弁232として三方電磁弁、あるいは
三方自動切替弁等を用いることができる。
【0109】また、洗浄水供給経路41は自動開閉弁2
4の下流側で処理液を供給可能になっており、また洗浄
水供給経路41には逆止弁440に限定されず、電磁弁
を設けることができる。
【0110】このように、処理液塗付手段21の処理液
保持部分である噴射ノズル21の処理液を洗浄水に置換
することで、処理液保持部分を簡単かつ確実に洗浄し、
処理液の固形物の目詰まりを防止することができる。
【0111】また、洗浄手段40は、図13に示すよう
に、処理液塗付手段21の噴射ノズル210の下部に、
上昇、下降可能に洗浄水容器44を設けて構成すること
ができる。洗浄水容器44には、供給配管44aから洗
浄水が供給され、この洗浄水容器44を上昇させ、処理
液塗付手段21の噴射ノズル210を処理液中に浸漬さ
せることで、噴射ノズル210を簡単かつ確実に洗浄
し、処理液の固形物の目詰まりを防止することができ
る。
【0112】また、洗浄手段40は、図14に示すよう
に、処理液塗付手段21の処理液出口部に対して、洗浄
ノズル45により洗浄水を外側より噴射して洗浄するよ
うに構成することができ、処理液塗付手段21を簡単か
つ確実に洗浄し、処理液の固形物の目詰まりを防止する
ことができる。
【0113】また、感光材料用自動現像機1は、図15
に示すように構成される。この実施の形態の感光材料用
自動現像機1は、図2の実施の形態と同様に構成される
ものは同じ符号を付して説明を省略する。
【0114】感光材料用自動現像機1には、水道水タン
ク50が備えられ、この水道水タンク50にガイド管5
1を介して水道水が供給される。水道水タンク50の水
は、供給ポンプ52の駆動により配管53を介して現像
処理部5及び定着処理部7に配置される処理液ストック
タンク150に供給される。処理液ストックタンク15
0では、固形処理剤Jを供給して溶解し、現像液及び定
着液が作成される。
【0115】現像処理部5、定着処理部7及び安定処理
部8では、処理液供給手段20及び処理液塗付手段21
が備えられ、現像処理部5では、現像処理液を感光材料
Pに塗り付けて現像処理し、この感光材料Pを定着処理
部7へ送り、感光材料Pに定着処理液の塗り付けが行な
われる。安定処理部8では、供給ポンプ230の駆動に
より水道水タンク50の水道水が処理液塗付手段21に
圧送され、水道水が安定処理液として感光材料Pに塗り
付けられる。
【0116】現像処理部5、定着処理部7には、それぞ
れ洗浄手段40が備えられている。この洗浄手段40
は、水道水タンク50、洗浄水供給ポンプ47、供給配
管48及び洗浄ノズル49等から構成される。洗浄水供
給ポンプ47の駆動により水道水タンク50の水道水が
供給配管48を介して洗浄ノズル49に供給され、洗浄
ノズル49から処理液塗付手段21の噴射ノズル210
に噴射して洗浄する。
【0117】乾燥部9には、現像処理部5、定着処理部
7及び安定処理部8からの処理廃液や洗浄水廃液が供給
され、この廃液が乾燥部9の熱で蒸発濃縮される。この
ように処理廃液を蒸発させ、蒸気を水分凝縮器54によ
り冷却凝縮して凝縮水を得て、この凝縮水は戻しパイプ
55を介して水道水タンク50へ送られる。このよう
に、処理廃液を蒸発させ、蒸気を冷却凝縮して得た凝縮
水を有効に利用して洗浄することができる。
【0118】洗浄手段40は、感光材料未処理が一定時
間継続した時に洗浄を行う、または洗浄を繰り返し、こ
の洗浄で処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラの
ない、安定した塗り付け処理が可能である。
【0119】また、感光材料用自動現像機1は、図16
に示すように感光材料Pの搬送手段80にニップローラ
対81を用い、このニップローラ対81に対して洗浄水
を供給する洗浄供給手段60を備え、感光材料未処理が
継続する場合に洗浄水をニップローラ対81に供給して
洗浄する。このニップローラ対81の洗浄と処理液塗付
手段21の洗浄を同時に行なうことで、ニップローラ対
81の処理液の固着による処理ムラも同時に防止するこ
とができる。
【0120】また、図17に示す感光材料用自動現像機
1では、図3の実施の形態と同じものは同じ符号を付し
て説明を省略するが、処理液ストックタンク150で
は、固形処理剤Jを供給して溶解し、循環ポンプ90の
駆動で循環して処理液が作成される。処理液ストックタ
ンク150には、フィルタ91及びフィルタ抜き棒92
が設けられ、フィルタ91を通して処理液が圧送手段2
3により略一定の圧力で処理液供給手段20を介して処
理液塗付手段21に供給される。
【0121】このように処理液塗付手段21により塗り
付けが行なわれるが、一定時間、感光材料未処理が継続
する場合には、処理液塗付手段21より処理液を吐出し
て廃棄する。蒸発によって処理液中に固形物が発生する
ことは必ず生じ、温度が高いと処中組成物の変質等によ
っても固形物が発生することがあるが、一定時間、感光
材料未処理が継続する場合には、処理液塗付手段21よ
り処理液を廃棄することで、処理液の固形物の目詰まり
等による処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能
である。
【0122】また、処理液供給手段20は、保持する処
理液が所定期間以内に処理液ストックタンク150内の
処理液と入れ替わるように廃棄し、処理液供給手段20
から処理液塗付手段21で目詰まりすることをより確実
に防止することができる。
【0123】また、図18に示す感光材料用自動現像機
1では、処理液供給手段20にフィルタ95が備えられ
ている。感光材料未処理に定期的に処理液を処理液塗付
手段21より吐出して廃棄し、その廃棄液量の一定期間
の総量がフィルタ95を通過した後から処理液塗付手段
21に至る経路の液量が一定期間以内で入れ替わるよう
に、感光材料未処理時に処理液塗付手段21より吐出し
て廃棄し、処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラ
のない、安定した塗り付け処理が可能である。
【0124】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、処理液塗付手段に対して洗浄水を供給して洗浄す
ることで、処理液の固形物の目詰りや処理液の流れ不良
を起こすことを防止し、処理ムラのない、安定した塗り
付け処理が可能である。
【0125】請求項2に記載の発明では、噴射ノズルに
より感光材料に対して処理液を空中より噴射し、感光材
料に処理液をライン状に塗り付け、処理ムラのない、安
定した塗り付け処理が可能である。
【0126】請求項3に記載の発明では、処理液塗付手
段の処理液保持部分の処理液を洗浄水に置換すること
で、処理液保持部分を簡単かつ確実に洗浄し、処理液の
固形物の目詰まりを防止することができる。
【0127】請求項4に記載の発明では、洗浄水容器に
処理液塗付手段が浸漬して洗浄することで、処理液塗付
手段を簡単かつ確実に洗浄し、処理液の固形物の目詰ま
りを防止することができる。
【0128】請求項5に記載の発明では、処理液塗付手
段の処理液出口部に対して、洗浄水を外側より噴射して
洗浄することで、処理液塗付手段を簡単かつ確実に洗浄
し、処理液の固形物の目詰まりを防止することができ
る。
【0129】請求項6に記載の発明では、処理廃液を蒸
発させ、蒸気を冷却凝縮して得た凝縮水を有効に利用し
て洗浄することができる。
【0130】請求項7に記載の発明では、処理液塗付手
段及び周辺が30℃以上に加熱温調された環境下に設け
られており、高温迅速処理が可能で、しかも処理液の固
形物の目詰まり等による処理ムラのない、安定した塗り
付け処理が可能である。
【0131】請求項8に記載の発明では、処理液塗付手
段に30℃以上に加熱温調された処理液を供給すること
で、高温迅速処理が可能で、しかも処理液の固形物の目
詰まり等による処理ムラのない、安定した塗り付け処理
が可能である。
【0132】請求項9に記載の発明では、感光材料未処
理が一定時間継続した時に洗浄を行う、または洗浄を繰
り返すことで、処理液の固形物の目詰まり等による処理
ムラのない、安定した塗り付け処理が可能である。
【0133】請求項10に記載の発明では、感光材料未
処理が継続する場合に洗浄水をニップローラ対に供給し
て洗浄することで、ニップローラ対の処理液の固着によ
る処理ムラも同時に防止することができる。
【0134】請求項11に記載の発明では、蒸発によっ
て処理液中に固形物が発生することは必ず生じ、温度が
高いと処中組成物の変質等によっても固形物が発生する
ことがあるが、一定時間、感光材料未処理が継続する場
合には、処理液塗付手段より処理液を廃棄することで、
処理液の固形物の目詰まり等による処理ムラのない、安
定した塗り付け処理が可能である。
【0135】請求項12に記載の発明では、保持する処
理液が所定期間以内に処理液ストックタンク内の処理液
と入れ替わるように廃棄することで、処理液供給手段か
ら処理液塗付手段で目詰まりすることをより確実に防止
することができる。
【0136】請求項13に記載の発明では、感光材料未
処理に定期的に処理液を処理液塗付手段より廃棄し、そ
の廃棄液量の一定期間の総量がフィルタを通過した後か
ら処理液塗付手段に至る経路の液量が一定期間以内で入
れ替わるように、感光材料未処理時に処理液塗付手段よ
り廃棄することで、処理液の固形物の目詰まり等による
処理ムラのない、安定した塗り付け処理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料用自動現像機の概略構成を示す図であ
る。
【図2】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概略
構成を示す図である。
【図3】処理液の塗り付け部の構成を示す図である。
【図4】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図5】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図6】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図7】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図8】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図9】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図10】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図11】噴射ノズルの構成を示す図である。
【図12】洗浄手段の構成を示す図である。
【図13】洗浄手段の構成を示す図である。
【図14】洗浄手段の構成を示す図である。
【図15】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概
略構成を示す図である。
【図16】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概
略構成を示す図である。
【図17】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概
略構成を示す図である。
【図18】感光材料用自動現像機の他の実施の形態の概
略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光材料用自動現像機 2 感光材料装填部 3 裁断部 4 露光部 5 現像処理部 6 漂白処理部 7 定着処理部 8 安定処理部 20 処理液供給手段 21 処理液塗付手段 22 移動手段 23 圧送手段 40 洗浄手段 P 感光材料

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料を露光し、露光済みの感光材料に
    処理液を塗付けて処理する感光材料用自動現像機におい
    て、 感光材料に処理液をライン状に塗り付ける処理液塗付手
    段と、この処理液塗付手段に処理液を供給する処理液供
    給手段と、この処理液塗付手段に対して洗浄水を供給し
    て洗浄する洗浄手段とを備え、 感光材料は処理液を塗付けラインに対して相対的に移動
    させることを特徴とする感光材料用自動現像機。
  2. 【請求項2】前記処理液塗付手段は、感光材料に対して
    処理液を空中より噴射する感光材料と非接触の噴射ノズ
    ルであり、所定の移動路に沿って移動させる移動手段に
    より感光材料に処理液をライン状に塗り付けることを特
    徴とする請求項1に記載の感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】前記洗浄手段は、前記処理液塗付手段への
    処理液供給経路に対して、洗浄水を供給する洗浄水供給
    経路を分岐して設け、前記処理液塗付手段の処理液保持
    部分の処理液を洗浄水に置換可能であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の感光材料用自動現像
    機。
  4. 【請求項4】前記洗浄手段は、前記処理液塗付手段の下
    部に上昇、下降可能に洗浄水容器を設け、上昇させると
    前記処理液塗付手段が浸漬して洗浄可能であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    感光材料用自動現像機。
  5. 【請求項5】前記洗浄手段は、前記処理液塗付手段の処
    理液出口部に対して、洗浄水を外側より噴射して洗浄す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の感光材料用自動現像機。
  6. 【請求項6】前記洗浄水は、処理廃液を蒸発させ、蒸気
    を冷却凝縮して得た凝縮水であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の感光材料用自
    動現像機。
  7. 【請求項7】前記処理液塗付手段及び周辺が30℃以上
    に加熱温調された環境下に設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の感光
    材料用自動現像機。
  8. 【請求項8】前記処理液塗付手段に、30℃以上に加熱
    温調された処理液を供給することを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のいずれか1項に記載の感光材料用自動現
    像機。
  9. 【請求項9】前記洗浄手段は、感光材料未処理が一定時
    間継続した時に洗浄を行う、または洗浄を繰り返すこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記
    載の感光材料用自動現像機。
  10. 【請求項10】感光材料の搬送手段にニップローラ対を
    用い、このニップローラ対に対して洗浄水を供給する洗
    浄供給手段を備え、感光材料未処理が継続する場合に洗
    浄水を前記ニップローラ対に供給して洗浄することを特
    徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の
    感光材料用自動現像機。
  11. 【請求項11】感光材料を露光し、露光済みの感光材料
    に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機に
    おいて、 感光材料に対して処理液を空中より噴射して塗り付ける
    処理液塗付手段と、この処理液塗付手段に処理液ストッ
    クタンクから処理液を供給する処理液供給手段と、この
    処理液供給手段により供給する処理液を30℃以上に加
    熱温調する加熱手段を備え、 一定時間、感光材料未処理が継続する場合には、前記処
    理液塗付手段より処理液を廃棄することを特徴とする感
    光材料用自動現像機。
  12. 【請求項12】前記処理液供給手段は、保持する処理液
    が所定期間以内に前記処理液ストックタンク内の処理液
    と入れ替わるように廃棄を行うことを特徴とする請求項
    11に記載の感光材料用自動現像機。
  13. 【請求項13】感光材料を露光し、露光済みの感光材料
    に処理液を塗り付けて処理する感光材料用自動現像機に
    おいて、 感光材料に処理液を塗り付ける処理液塗付手段と、この
    処理液塗付手段に供給処理液ストックタンクから処理液
    を供給する処理液供給手段と、この処理液供給手段に設
    けたフィルタとを備え、 感光材料未処理に定期的に処理液を前記処理液塗付手段
    より廃棄し、その廃棄液量の一定期間の総量が前記フィ
    ルタを通過した後から前記処理液塗付手段に至る経路の
    液量が一定期間以内で入れ替わるように、感光材料未処
    理時に前記処理液塗付手段より廃棄することを特徴とす
    る感光材料用自動現像機。
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