JP2001215668A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
- Publication number
- JP2001215668A JP2001215668A JP2000023122A JP2000023122A JP2001215668A JP 2001215668 A JP2001215668 A JP 2001215668A JP 2000023122 A JP2000023122 A JP 2000023122A JP 2000023122 A JP2000023122 A JP 2000023122A JP 2001215668 A JP2001215668 A JP 2001215668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- silver halide
- dye
- substituent
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿熱堅牢性に優れたハロゲン化銀写真感光材
料を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層に下記一般式〔1〕
で表されるカプラーを含有するハロゲン化銀写真感光材
料。 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4は水素原子または置換基を表
す。ただし、R4が水素原子以外のときR3は−OH、ま
たは−NH−Y1基(Y1は水素原子等)を表す。Xは式
量200以上のカップリング離脱基を表す。また、
R1、R2、R3の少なくとも1つは下記一般式〔2〕で
表される基である。 【化2】 式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はアルキル基等)を
表し、R6はアルコキシ基等を表す。R7は置換基を表
し、nは0〜3の整数である。
料を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層に下記一般式〔1〕
で表されるカプラーを含有するハロゲン化銀写真感光材
料。 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4は水素原子または置換基を表
す。ただし、R4が水素原子以外のときR3は−OH、ま
たは−NH−Y1基(Y1は水素原子等)を表す。Xは式
量200以上のカップリング離脱基を表す。また、
R1、R2、R3の少なくとも1つは下記一般式〔2〕で
表される基である。 【化2】 式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はアルキル基等)を
表し、R6はアルコキシ基等を表す。R7は置換基を表
し、nは0〜3の整数である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料に関し、特に熱現像ハロゲン化銀写真感光材料に
関する。
光材料に関し、特に熱現像ハロゲン化銀写真感光材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】熱現像の技術は、例えば「写真工学の基
礎」非銀塩写真編(1982年、コロナ社発行)の24
2〜255頁、米国特許第4,500,626号等に記
載されている。また、ハロゲン化銀を使用する熱現像感
光材料は電子写真法やジアゾ写真法などの方法に比べて
感度や階調などの写真性に優れているので従来から広く
実施されてきた写真法である。ハロゲン化銀感光材料を
用いてカラー画像を熱現像により得る方法は多数提案さ
れており、そのひとつとして現像主薬の酸化体と色素形
成カプラー(以下、単にカプラーということがある)と
のカップリング反応により色素画像を形成する発色現像
方式が挙げられる。この発色現像方式に用い得る現像主
薬とカプラーに関しては、米国特許第3,531,25
6号では、p−フェニレンジアミン類還元剤とフェノー
ルまたは活性メチレンカプラー、同第3,761,27
0号では、p−アミノフェノール系還元剤、同4,02
1,240号には、スルホンアミドフェノール系還元剤
と4当量カプラーの組み合わせ、等が提案されている。
しかしながら、この方法においては、処理後に残存する
未現像のハロゲン化銀のプリントアウトや後現像による
未現像部分の発色、露光部分に還元銀と色像が同時に存
在することによる色にごり等の点で十分満足しうるもの
ではなく、この点を解決する為に、熱現像で拡散性色素
を形成し受像層に転写させる色素転写方式が提案されて
いる。
礎」非銀塩写真編(1982年、コロナ社発行)の24
2〜255頁、米国特許第4,500,626号等に記
載されている。また、ハロゲン化銀を使用する熱現像感
光材料は電子写真法やジアゾ写真法などの方法に比べて
感度や階調などの写真性に優れているので従来から広く
実施されてきた写真法である。ハロゲン化銀感光材料を
用いてカラー画像を熱現像により得る方法は多数提案さ
れており、そのひとつとして現像主薬の酸化体と色素形
成カプラー(以下、単にカプラーということがある)と
のカップリング反応により色素画像を形成する発色現像
方式が挙げられる。この発色現像方式に用い得る現像主
薬とカプラーに関しては、米国特許第3,531,25
6号では、p−フェニレンジアミン類還元剤とフェノー
ルまたは活性メチレンカプラー、同第3,761,27
0号では、p−アミノフェノール系還元剤、同4,02
1,240号には、スルホンアミドフェノール系還元剤
と4当量カプラーの組み合わせ、等が提案されている。
しかしながら、この方法においては、処理後に残存する
未現像のハロゲン化銀のプリントアウトや後現像による
未現像部分の発色、露光部分に還元銀と色像が同時に存
在することによる色にごり等の点で十分満足しうるもの
ではなく、この点を解決する為に、熱現像で拡散性色素
を形成し受像層に転写させる色素転写方式が提案されて
いる。
【0003】このような拡散転写型熱現像感光材料にお
いては、感光材料が色素を受容しうる受像層を同一支持
体上に有する場合と、感光材料とは別の支持体上に受像
層を有する場合とがある。特に熱現像カラー感光材料と
して用いる場合は、色純度の高い色素画像を得る為に
は、色素受像層が別の支持体上にある受像材料を用い
て、発色現像による拡散性色素生成と同時あるいは拡散
性色素生成の後で、色素を拡散転写させることが望まし
い。この方式に関しても、以下の公知文献がある。特公
昭63−36487号、特開平5−224381号、同
6−83005号等にはp−フェニレンジアミンを放出
する発色現像薬プレカーサー、及びカプラーを含有する
熱現像感光材料が、特開昭58−149047号には、
離脱基に高分子鎖をもち発色現像で拡散性の色素を放出
するカプラーを用いる感光材料が開示されている。しか
し、これらの先行文献で用いられる発色現像主薬あるい
は、発色現像主薬のプレカーサーは、色素転写の際に受
像層に転写して、転写画像の保存中にステインを引き起
こすことがあり、十分満足しうるものではなかった。
いては、感光材料が色素を受容しうる受像層を同一支持
体上に有する場合と、感光材料とは別の支持体上に受像
層を有する場合とがある。特に熱現像カラー感光材料と
して用いる場合は、色純度の高い色素画像を得る為に
は、色素受像層が別の支持体上にある受像材料を用い
て、発色現像による拡散性色素生成と同時あるいは拡散
性色素生成の後で、色素を拡散転写させることが望まし
い。この方式に関しても、以下の公知文献がある。特公
昭63−36487号、特開平5−224381号、同
6−83005号等にはp−フェニレンジアミンを放出
する発色現像薬プレカーサー、及びカプラーを含有する
熱現像感光材料が、特開昭58−149047号には、
離脱基に高分子鎖をもち発色現像で拡散性の色素を放出
するカプラーを用いる感光材料が開示されている。しか
し、これらの先行文献で用いられる発色現像主薬あるい
は、発色現像主薬のプレカーサーは、色素転写の際に受
像層に転写して、転写画像の保存中にステインを引き起
こすことがあり、十分満足しうるものではなかった。
【0004】また、上述のカップリング方式以外にも、
熱現像により画像状に拡散性の色素を放出または形成さ
せ、この拡散性の色素固定要素に転写する方法が提案さ
れている。この方法では使用する色素供与性化合物の種
類または使用するハロゲン化銀の種類を変えることによ
り、ネガの色素画像もポジの色素画像も得る事ができ
る。更に詳しくは米国特許第4,500,625号、同
4,483,914号、同4,503,137号、同
4,559,290号、特開昭58−149,046
号、同60−133,449号、同59−218,44
3号、同61−238,056号、欧州特許公開22
0,746A2号、公開技報87−6199、欧州特許
公開210660A2等に記載されている。これらの方
法は一般に、予め着色した画像形成用色素(プレフォー
ムド色素)を耐拡散化した化合物(以下色材と称する)
からハロゲン化銀の現像の関数として拡散性色素を生ぜ
しめる方法が採用されている。このような方法において
は、色材をハロゲン化銀乳剤と同一層に添加すると色素
部分によるフィルター効果のため、望ましくない露光に
対する感度低下を引き起こす。従って、一般にはこの問
題を避けるために、ハロゲン化銀乳剤層に対して露光面
より遠い層に画像形成用色材を添加する方法が採られ
る。しかしながら、この方法においては上記のフィルタ
ー効果による感度低下は免れるものの、ハロゲン化銀乳
剤と拡散性色素を生成する色材との物理的距離が大きく
なるためにハロゲン化銀乳剤から色材への現像情報伝達
に非効率が生じる。またこれらの方法によって生成する
シアンの色素は、光堅牢性はまだ満足しうるものではな
かった。さらに最近、特開平8−286340号、特開
平9−152705号等には、ヒドラジン系の発色現像
主薬とカプラーを内蔵するハロゲン化銀写真感光材料に
よる画像形成方法、また特開平10−186564号お
よび特開平10−239793号には、N置換アミノフ
ェノール系の発色現像主薬とカプラーを内蔵するハロゲ
ン化銀写真感光材料による画像形成方法という新たなカ
ップリング方式による色素画像の形成方法が提案されて
いる。しかしながら、これらの方式においては生成する
シアン色素の湿熱堅牢性はまだ満足しうるものではなか
った。
熱現像により画像状に拡散性の色素を放出または形成さ
せ、この拡散性の色素固定要素に転写する方法が提案さ
れている。この方法では使用する色素供与性化合物の種
類または使用するハロゲン化銀の種類を変えることによ
り、ネガの色素画像もポジの色素画像も得る事ができ
る。更に詳しくは米国特許第4,500,625号、同
4,483,914号、同4,503,137号、同
4,559,290号、特開昭58−149,046
号、同60−133,449号、同59−218,44
3号、同61−238,056号、欧州特許公開22
0,746A2号、公開技報87−6199、欧州特許
公開210660A2等に記載されている。これらの方
法は一般に、予め着色した画像形成用色素(プレフォー
ムド色素)を耐拡散化した化合物(以下色材と称する)
からハロゲン化銀の現像の関数として拡散性色素を生ぜ
しめる方法が採用されている。このような方法において
は、色材をハロゲン化銀乳剤と同一層に添加すると色素
部分によるフィルター効果のため、望ましくない露光に
対する感度低下を引き起こす。従って、一般にはこの問
題を避けるために、ハロゲン化銀乳剤層に対して露光面
より遠い層に画像形成用色材を添加する方法が採られ
る。しかしながら、この方法においては上記のフィルタ
ー効果による感度低下は免れるものの、ハロゲン化銀乳
剤と拡散性色素を生成する色材との物理的距離が大きく
なるためにハロゲン化銀乳剤から色材への現像情報伝達
に非効率が生じる。またこれらの方法によって生成する
シアンの色素は、光堅牢性はまだ満足しうるものではな
かった。さらに最近、特開平8−286340号、特開
平9−152705号等には、ヒドラジン系の発色現像
主薬とカプラーを内蔵するハロゲン化銀写真感光材料に
よる画像形成方法、また特開平10−186564号お
よび特開平10−239793号には、N置換アミノフ
ェノール系の発色現像主薬とカプラーを内蔵するハロゲ
ン化銀写真感光材料による画像形成方法という新たなカ
ップリング方式による色素画像の形成方法が提案されて
いる。しかしながら、これらの方式においては生成する
シアン色素の湿熱堅牢性はまだ満足しうるものではなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
シアン画像の湿熱堅牢性に優れた、ハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。本発明の第2の目的は、
色再現性の優れた、また画質的に優れたハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
シアン画像の湿熱堅牢性に優れた、ハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。本発明の第2の目的は、
色再現性の優れた、また画質的に優れたハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下述べる
特定のハロゲン化銀写真感光材料によって達成された。 (1)支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般式〔1〕
で表される色素形成カプラーを含有することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料。
特定のハロゲン化銀写真感光材料によって達成された。 (1)支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般式〔1〕
で表される色素形成カプラーを含有することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料。
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1、R2およびR3は水素原子ま
たは置換基を表し、R1、R2およびR3の少なくとも1
つは、下記一般式〔2〕で表される基である。R4は、
水素原子または置換基を表し、R4が水素原子以外の時
は、R3は−OH基または−NH−Y1基を表し、Y1は
水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基またはスルファモイル基を表す。Xは式
量200以上であり、発色現像主薬酸化体との反応によ
り離脱しうる基を表す。)
たは置換基を表し、R1、R2およびR3の少なくとも1
つは、下記一般式〔2〕で表される基である。R4は、
水素原子または置換基を表し、R4が水素原子以外の時
は、R3は−OH基または−NH−Y1基を表し、Y1は
水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基またはスルファモイル基を表す。Xは式
量200以上であり、発色現像主薬酸化体との反応によ
り離脱しうる基を表す。)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はア
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)を表
し、R6はアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、アミノ基またはアシルアミノ基を表す。R7は
置換基を表し、nは0〜3の整数を表す。) (2)前記一般式〔1〕において、R1またはR3が一般
式〔2〕で表される基であることを特徴とする(1)項
に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (3)前記一般式〔2〕において、R6がアルコキシ基
であることを特徴とする(1)項に記載のハロゲン化銀
写真感光材料。 (4)支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般式〔1〕
で表される色素形成カプラーと、下記一般式〔3〕で表
される発色現像主薬を含有することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料。
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)を表
し、R6はアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、アミノ基またはアシルアミノ基を表す。R7は
置換基を表し、nは0〜3の整数を表す。) (2)前記一般式〔1〕において、R1またはR3が一般
式〔2〕で表される基であることを特徴とする(1)項
に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (3)前記一般式〔2〕において、R6がアルコキシ基
であることを特徴とする(1)項に記載のハロゲン化銀
写真感光材料。 (4)支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般式〔1〕
で表される色素形成カプラーと、下記一般式〔3〕で表
される発色現像主薬を含有することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料。
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R1、R2およびR3は水素原子ま
たは置換基を表し、R1、R2およびR3の少なくとも1
つは、下記一般式〔2〕で表される基である。R4は水
素原子または置換基を表し、R4が水素原子以外の時
は、R3は−OH基または−NH−Y 1基を表し、Y1は
水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基またはスルファモイル基を表す。Xは式
量200以上であり、発色現像主薬酸化体との反応によ
り離脱しうる基を表す。)
たは置換基を表し、R1、R2およびR3の少なくとも1
つは、下記一般式〔2〕で表される基である。R4は水
素原子または置換基を表し、R4が水素原子以外の時
は、R3は−OH基または−NH−Y 1基を表し、Y1は
水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基またはスルファモイル基を表す。Xは式
量200以上であり、発色現像主薬酸化体との反応によ
り離脱しうる基を表す。)
【0013】
【化9】
【0014】(式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はア
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)を表
し、R6はアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、アミノ基またはアシルアミノ基を表わす。R7
は置換基を表し、nは0〜3の整数を表す。)
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)を表
し、R6はアルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、アミノ基またはアシルアミノ基を表わす。R7
は置換基を表し、nは0〜3の整数を表す。)
【0015】
【化10】
【0016】(式中、Ra、Rb、RcおよびRdはそれぞ
れ水素原子または置換基を表す。Aは−SO2−、−P
(R)(O)−および−CO−から選ばれる2価の基を
表し(Rは置換基を表す。)、Zはアルキル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ヘテロ環オキシ基、アミノ基またはアリールアミノ基を
表す。) (5)前記一般式〔3〕において、RaまたはRcのうち
少なくとも1つが、カルバモイル基もしくはスルファモ
イル基であり、その窒素上に2つの炭素数3以上の無置
換の直鎖状または分岐状のアルキル基を有することを特
徴とする(4)項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (6)前記一般式〔3〕において、Aが−SO2−であ
り、Zが求核性基を有する基であることを特徴とする
(4)項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。(7)前
記ハロゲン化銀写真感光材料が熱現像写真感光材料であ
ることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
れ水素原子または置換基を表す。Aは−SO2−、−P
(R)(O)−および−CO−から選ばれる2価の基を
表し(Rは置換基を表す。)、Zはアルキル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ヘテロ環オキシ基、アミノ基またはアリールアミノ基を
表す。) (5)前記一般式〔3〕において、RaまたはRcのうち
少なくとも1つが、カルバモイル基もしくはスルファモ
イル基であり、その窒素上に2つの炭素数3以上の無置
換の直鎖状または分岐状のアルキル基を有することを特
徴とする(4)項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (6)前記一般式〔3〕において、Aが−SO2−であ
り、Zが求核性基を有する基であることを特徴とする
(4)項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。(7)前
記ハロゲン化銀写真感光材料が熱現像写真感光材料であ
ることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0017】
【発明の実施の形態】一般式〔1〕においてR1及びR2
は水素原子または置換基を表す。R1及びR2の例として
は、水素原子、直鎖または分岐、鎖状または環状のアル
キル基、直鎖または分岐、鎖状または環状のアルケニル
基、アルキニル基、アリール基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニル
オキシ基、カルバモイルオキシ基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールオキシ
カルボニル基、アルコキシカルボニル基、N−アシルス
ルファモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、アミノ基、アンモニオ基、シアノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカ
プト基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニ
ル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ウレイド基、
複素環基(例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なく
とも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合
環)、複素環オキシ基、複素環チオ基、アシル基、スル
ファモイルアミノ基、シリル基、ハロゲン原子が挙げら
れる。
は水素原子または置換基を表す。R1及びR2の例として
は、水素原子、直鎖または分岐、鎖状または環状のアル
キル基、直鎖または分岐、鎖状または環状のアルケニル
基、アルキニル基、アリール基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニル
オキシ基、カルバモイルオキシ基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールオキシ
カルボニル基、アルコキシカルボニル基、N−アシルス
ルファモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、アミノ基、アンモニオ基、シアノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカ
プト基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニ
ル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ウレイド基、
複素環基(例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なく
とも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合
環)、複素環オキシ基、複素環チオ基、アシル基、スル
ファモイルアミノ基、シリル基、ハロゲン原子が挙げら
れる。
【0018】R1及びR2の好ましい具体例としては、水
素原子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または
環状のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソ
プロピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキ
シル等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状また
は環状のアルケニル基(例えばビニル、1−メチルビニ
ル、シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10の
アルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
2〜10のアルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メ
トキシカルボニルオキシ基、2−メトキシエトキシカル
ボニルオキシ基など)、炭素数7〜14のアリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオ
キシ基など)炭素数1〜12のカルバモイルオキシ基
(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ等)、
炭素数1〜12のカルボンアミド基(例えば、ホルムア
ミド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N−メ
チルホルムアミド、ベンツアミド等)、炭素数1〜10
のスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド
等)、炭素数1〜10のカルバモイル基(例えば、N−
メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−メシルカルバモイル等)、炭素数0〜10のスルフ
ァモイル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,
N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−
メトキシフェニル)スルファモイル等)、炭素数1〜1
0のアルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ
等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ等)、
炭素数7〜14のアリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル
等)、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル
等)、炭素数1〜12のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−エチルスルファモイル、N−ベンゾイル
スルファモイル等)、炭素数1〜12のN−スルファモ
イルカルバモイル基(例えば、N−メタンスルホニルカ
ルバモイル基など)、炭素数1〜10のアルキルスルホ
ニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチルスルホニ
ル、2−メトキシエチルスルホニル等)、炭素数6〜1
4のアリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、4−フェニルスルホニル
フェニルスルホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシ
カルボニルアミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミ
ノ等)、炭素数7〜14のアリールオキシカルボニルア
ミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフト
キシカルボニルアミノ等)、炭素数0〜10のアミノ基
(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ
イソプロピルアミノ、アニリノ、モルホリノ等)、炭素
数3〜12のアンモニオ基(例えば、トリメチルアンモ
ニオ基、ジメチルベンジルアンモニオ基など)シアノ
基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ
基、メルカプト基、炭素数1〜10のアルキルスルフィ
ニル基(例えば、メタンスルフィニル、オクタンスルフ
ィニル等)、炭素数6〜14のアリールスルフィニル基
(例えば、ベンゼンスルフィニル、4−クロロフェニル
スルフィニル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数
1〜10のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オク
チルチオ、シクロヘキシルチオ等)、炭素数6〜14の
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ
等)、炭素数1〜13のウレイド基(例えば、3−メチ
ルウレイド、3,3−ジメチルウレイド、1,3−ジフ
ェニルウレイド等)、炭素数2〜15の複素環基(ヘテ
ロ原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少
なくとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合
環で、例えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジ
ル、2−チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2
−キノリル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾオキサゾリル等)、複素環オキシ基
(例えば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ等)、複
素環チオ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−
チアジアゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチ
オ、ベンツイミダゾリルチオ等)、炭素数1〜12のア
シル基(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロ
アセチル等)、炭素数0〜10のスルファモイルアミノ
基(例えば、N−ブチルスルファモイルアミノ、N−フ
ェニルスルファモイルアミノ等)、炭素数3〜12のシ
リル基(例えば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブ
チルシリル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基は
さらに置換基を有していてもよく、その置換基の例とし
てはここで挙げた置換基が挙げられる。
素原子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または
環状のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソ
プロピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキ
シル等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状また
は環状のアルケニル基(例えばビニル、1−メチルビニ
ル、シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10の
アルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
2〜10のアルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メ
トキシカルボニルオキシ基、2−メトキシエトキシカル
ボニルオキシ基など)、炭素数7〜14のアリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオ
キシ基など)炭素数1〜12のカルバモイルオキシ基
(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ等)、
炭素数1〜12のカルボンアミド基(例えば、ホルムア
ミド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N−メ
チルホルムアミド、ベンツアミド等)、炭素数1〜10
のスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド
等)、炭素数1〜10のカルバモイル基(例えば、N−
メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−メシルカルバモイル等)、炭素数0〜10のスルフ
ァモイル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,
N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−
メトキシフェニル)スルファモイル等)、炭素数1〜1
0のアルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ
等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ等)、
炭素数7〜14のアリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル
等)、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル
等)、炭素数1〜12のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−エチルスルファモイル、N−ベンゾイル
スルファモイル等)、炭素数1〜12のN−スルファモ
イルカルバモイル基(例えば、N−メタンスルホニルカ
ルバモイル基など)、炭素数1〜10のアルキルスルホ
ニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチルスルホニ
ル、2−メトキシエチルスルホニル等)、炭素数6〜1
4のアリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、4−フェニルスルホニル
フェニルスルホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシ
カルボニルアミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミ
ノ等)、炭素数7〜14のアリールオキシカルボニルア
ミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフト
キシカルボニルアミノ等)、炭素数0〜10のアミノ基
(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ
イソプロピルアミノ、アニリノ、モルホリノ等)、炭素
数3〜12のアンモニオ基(例えば、トリメチルアンモ
ニオ基、ジメチルベンジルアンモニオ基など)シアノ
基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ
基、メルカプト基、炭素数1〜10のアルキルスルフィ
ニル基(例えば、メタンスルフィニル、オクタンスルフ
ィニル等)、炭素数6〜14のアリールスルフィニル基
(例えば、ベンゼンスルフィニル、4−クロロフェニル
スルフィニル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数
1〜10のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オク
チルチオ、シクロヘキシルチオ等)、炭素数6〜14の
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ
等)、炭素数1〜13のウレイド基(例えば、3−メチ
ルウレイド、3,3−ジメチルウレイド、1,3−ジフ
ェニルウレイド等)、炭素数2〜15の複素環基(ヘテ
ロ原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少
なくとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合
環で、例えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジ
ル、2−チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2
−キノリル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾオキサゾリル等)、複素環オキシ基
(例えば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ等)、複
素環チオ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−
チアジアゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチ
オ、ベンツイミダゾリルチオ等)、炭素数1〜12のア
シル基(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロ
アセチル等)、炭素数0〜10のスルファモイルアミノ
基(例えば、N−ブチルスルファモイルアミノ、N−フ
ェニルスルファモイルアミノ等)、炭素数3〜12のシ
リル基(例えば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブ
チルシリル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基は
さらに置換基を有していてもよく、その置換基の例とし
てはここで挙げた置換基が挙げられる。
【0019】一般式〔1〕においてR3は水素原子また
は置換基を表す。R3の例としては、水素原子、直鎖ま
たは分岐、鎖状または環状のアルキル基、直鎖または分
岐、鎖状または環状のアルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキ
シ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アルコキ
シカルボニル基、N−アシルスルファモイル基、N−ス
ルファモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アミノ基、ア
ンモニオ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシ基、スルホ基、メルカプト基、アルキルスルフ
ィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ウレイド基、複素環基(例えば、窒
素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3
ないし12員環の単環、縮合環)、複素環オキシ基、複
素環チオ基、アシル基、スルファモイルアミノ基、シリ
ル基、ハロゲン原子が挙げられる。但し、R4が水素原
子以外の時は、R3は−OH又は−NH−Y1を表し、Y
1は水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、ア
シル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基を表す。
は置換基を表す。R3の例としては、水素原子、直鎖ま
たは分岐、鎖状または環状のアルキル基、直鎖または分
岐、鎖状または環状のアルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキ
シ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アルコキ
シカルボニル基、N−アシルスルファモイル基、N−ス
ルファモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アミノ基、ア
ンモニオ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシ基、スルホ基、メルカプト基、アルキルスルフ
ィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ウレイド基、複素環基(例えば、窒
素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3
ないし12員環の単環、縮合環)、複素環オキシ基、複
素環チオ基、アシル基、スルファモイルアミノ基、シリ
ル基、ハロゲン原子が挙げられる。但し、R4が水素原
子以外の時は、R3は−OH又は−NH−Y1を表し、Y
1は水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、ア
シル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基を表す。
【0020】R3の好ましい具体例としては、水素原
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状または環
状のアルケニル基(例えばビニル、1−メチルビニル、
シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10のアル
キニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル等)、炭
素数6〜14のアリール基(例えば、フェニル、ナフチ
ル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基(例えば、ア
セトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数2〜10のア
ルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メトキシカルボ
ニルオキシ基、2−メトキシエトキシカルボニルオキシ
基など)、炭素数7〜14のアリールオキシカルボニル
オキシ基(例えば、フェノキシカルボニルオキシ基な
ど)、炭素数1〜12のカルバモイルオキシ基(例え
ば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ等)、炭素数
1〜12のカルボンアミド基(例えば、ホルムアミド、
N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N−メチルホ
ルムアミド、ベンツアミド等)、炭素数1〜10のスル
ホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド等)、
炭索数1〜10のカルバモイル基(例えば、N−メチル
カルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メ
シルカルバモイル等)、炭素数0〜10のスルファモイ
ル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N−ジ
エチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−メトキ
シフェニル)スルファモイル等)、炭素数l〜10のア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ等)、炭
素数6〜14のアリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ等)、炭素数
7〜14のアリールオキシカルボニル基(例えば、フェ
ノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル等)、炭素数
2〜10のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニル等)、炭素数1〜
12のN−アシルスルファモイル基(例えば、N−エチ
ルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル
等)、炭素数1〜12のN−スルファモイルカルバモイ
ル基(例えば、N−メタンスルホニルカルバモイル基な
ど)、炭素数1〜10のアルキルスルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル、オクチルスルホニル、2−メト
キシエチルスルホニル等)、炭素数6〜14のアリール
スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−トル
エンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルスル
ホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシカルボニルア
ミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミノ等)、炭素
数7〜14のアリールオキシカルボニルアミノ基(例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボニ
ルアミノ等)、炭素数0〜10のアミノ基(例えば、ア
ミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノ、アニリノ、モルホリノ等)、炭素数3〜12の
アンモニオ基(例えば、トリメチルアンモニオ基、ジメ
チルベンジルアンモニオ基など)シアノ基、ニトロ基、
カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカプト
基、炭素数1〜10のアルキルスルフィニル基(例え
ば、メタンスルフィニル、オクタンスルフィニル等)、
炭素数6〜14のアリールスルフィニル基(例えば、ベ
ンゼンスルフィニル、4−クロロフェニルスルフィニ
ル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数1〜10の
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、
シクロヘキシルチオ等)、炭素数6〜14のアリールチ
オ基(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等)、炭素
数1〜13のウレイド基(例えば、3−メチルウレイ
ド、3,3−ジメチルウレイド、1,3−ジフェニルウ
レイド等)、炭素数2〜15の複素環基(へテロ原子と
しては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なくとも
1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環で、例
えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジル、2−
チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2−キノリ
ル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、
2−ベンゾオキサゾリル等)、複素環オキシ基(例え
ば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ等)、複素環チ
オ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−チアジ
アゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、ベ
ンツイミダゾリルチオ等)、炭素数1〜12のアシル基
(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチ
ル等)、炭素数0〜10のスルファモイルアミノ基(例
えば、N−ブチルスルファモイルアミノ、N−フェニル
スルファモイルアミノ等)、炭素数3〜12のシリル基
(例えば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブチルシ
リル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基はさらに
置換基を有していてもよく、その置換基の例としてはこ
こで挙げた置換基が挙げられる。
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状または環
状のアルケニル基(例えばビニル、1−メチルビニル、
シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10のアル
キニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル等)、炭
素数6〜14のアリール基(例えば、フェニル、ナフチ
ル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基(例えば、ア
セトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数2〜10のア
ルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メトキシカルボ
ニルオキシ基、2−メトキシエトキシカルボニルオキシ
基など)、炭素数7〜14のアリールオキシカルボニル
オキシ基(例えば、フェノキシカルボニルオキシ基な
ど)、炭素数1〜12のカルバモイルオキシ基(例え
ば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ等)、炭素数
1〜12のカルボンアミド基(例えば、ホルムアミド、
N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N−メチルホ
ルムアミド、ベンツアミド等)、炭素数1〜10のスル
ホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド等)、
炭索数1〜10のカルバモイル基(例えば、N−メチル
カルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メ
シルカルバモイル等)、炭素数0〜10のスルファモイ
ル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N−ジ
エチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−メトキ
シフェニル)スルファモイル等)、炭素数l〜10のア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ等)、炭
素数6〜14のアリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ等)、炭素数
7〜14のアリールオキシカルボニル基(例えば、フェ
ノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル等)、炭素数
2〜10のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニル等)、炭素数1〜
12のN−アシルスルファモイル基(例えば、N−エチ
ルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル
等)、炭素数1〜12のN−スルファモイルカルバモイ
ル基(例えば、N−メタンスルホニルカルバモイル基な
ど)、炭素数1〜10のアルキルスルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル、オクチルスルホニル、2−メト
キシエチルスルホニル等)、炭素数6〜14のアリール
スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−トル
エンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルスル
ホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシカルボニルア
ミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミノ等)、炭素
数7〜14のアリールオキシカルボニルアミノ基(例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボニ
ルアミノ等)、炭素数0〜10のアミノ基(例えば、ア
ミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノ、アニリノ、モルホリノ等)、炭素数3〜12の
アンモニオ基(例えば、トリメチルアンモニオ基、ジメ
チルベンジルアンモニオ基など)シアノ基、ニトロ基、
カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカプト
基、炭素数1〜10のアルキルスルフィニル基(例え
ば、メタンスルフィニル、オクタンスルフィニル等)、
炭素数6〜14のアリールスルフィニル基(例えば、ベ
ンゼンスルフィニル、4−クロロフェニルスルフィニ
ル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数1〜10の
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、
シクロヘキシルチオ等)、炭素数6〜14のアリールチ
オ基(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等)、炭素
数1〜13のウレイド基(例えば、3−メチルウレイ
ド、3,3−ジメチルウレイド、1,3−ジフェニルウ
レイド等)、炭素数2〜15の複素環基(へテロ原子と
しては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なくとも
1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環で、例
えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジル、2−
チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2−キノリ
ル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、
2−ベンゾオキサゾリル等)、複素環オキシ基(例え
ば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ等)、複素環チ
オ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−チアジ
アゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、ベ
ンツイミダゾリルチオ等)、炭素数1〜12のアシル基
(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチ
ル等)、炭素数0〜10のスルファモイルアミノ基(例
えば、N−ブチルスルファモイルアミノ、N−フェニル
スルファモイルアミノ等)、炭素数3〜12のシリル基
(例えば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブチルシ
リル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基はさらに
置換基を有していてもよく、その置換基の例としてはこ
こで挙げた置換基が挙げられる。
【0021】Y1の好ましい具体例としては、水素原
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、ヘプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数2〜15の複素環基(へテロ
原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少な
くとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環
で、例えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジ
ル、2−チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2
−キノリル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾオキサゾリル等)、炭素数1〜12
のアシル基(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフル
オロアセチル等)、炭素数1〜10のアルキルスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、オクチルスルホニ
ル、2−メトキシエチルスルホニル等)、炭素数6〜1
4のアリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、4−フェニルスルホニル
フェニルスルホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル等)、炭素数7〜14のアリールオキシ
カルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル、ナフト
キシカルボニル等)、炭素数1〜10のカルバモイル基
(例えば、N−メチルカルバモイル、N,N−ジエチル
カルバモイル、N−メシルカルバモイル等)、炭素数0
〜10のスルファモイル基(例えば、N−ブチルスルフ
ァモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチ
ル−N−(4−メトキシフェニル)スルファモイル等)
が挙げられる。上記の置換基はさらに置換基を有してい
てもよく、その置換基の例としてはR1及びR2で挙げた
置換基が挙げられる。
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、ヘプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数2〜15の複素環基(へテロ
原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少な
くとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環
で、例えば、2−フリル、2−ピラニル、2−ピリジ
ル、2−チエニル、2−イミダゾリル、モルホリノ、2
−キノリル、2−ベンツイミダゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾオキサゾリル等)、炭素数1〜12
のアシル基(例えば、アセチル、ベンゾイル、トリフル
オロアセチル等)、炭素数1〜10のアルキルスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、オクチルスルホニ
ル、2−メトキシエチルスルホニル等)、炭素数6〜1
4のアリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、4−フェニルスルホニル
フェニルスルホニル等)、炭素数2〜10のアルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル等)、炭素数7〜14のアリールオキシ
カルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル、ナフト
キシカルボニル等)、炭素数1〜10のカルバモイル基
(例えば、N−メチルカルバモイル、N,N−ジエチル
カルバモイル、N−メシルカルバモイル等)、炭素数0
〜10のスルファモイル基(例えば、N−ブチルスルフ
ァモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチ
ル−N−(4−メトキシフェニル)スルファモイル等)
が挙げられる。上記の置換基はさらに置換基を有してい
てもよく、その置換基の例としてはR1及びR2で挙げた
置換基が挙げられる。
【0022】一般式〔1〕においてR4は水素原子また
は置換基を表す。R4の例としては、水素原子、直鎖ま
たは分岐、鎖状または環状のアルキル基、直鎖または分
岐、鎖状または環状のアルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アシルオキシ基、カルバモイル墓、スルファ
モイル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカ
ルボニル基、N−アシルスルファモイル基、N−スルフ
ァモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、複素環基、アシル基、シリル基が挙
げられる。
は置換基を表す。R4の例としては、水素原子、直鎖ま
たは分岐、鎖状または環状のアルキル基、直鎖または分
岐、鎖状または環状のアルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アシルオキシ基、カルバモイル墓、スルファ
モイル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカ
ルボニル基、N−アシルスルファモイル基、N−スルフ
ァモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、複素環基、アシル基、シリル基が挙
げられる。
【0023】R4の好ましい具体例としては、水素原
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状または環
状のアルケニル基(例えば、ビニル、1−メチルビニ
ル、シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10の
アルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
l〜10のカルバモイル基(例えば、N−メチルカルバ
モイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メシルカ
ルバモイル等)、炭素数0〜10のスルファモイル基
(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N−ジエチ
ルスルファモイル、N−メチルーN−(4−メトキシフ
ェニル)スルファモイル等)、炭素数7〜14のアリー
ルオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニ
ル、ナフトキシカルボニル等)、炭素数2〜10のアル
コキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、t
−ブトキシカルボニル等)、炭素数1〜12のNアシル
−スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイ
ル、N−ベンゾイルスルファモイル等)、炭素数1〜1
2のN−スルファモイルカルバモイル基(例えば、N−
メタンスルホニルカルバモイル基など)、炭素数1〜1
0のアルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニ
ル、オクチルスルホニル、2−メトキシエチルスルホニ
ル等)、炭素数6〜14のアリールスルホニル基(例え
ば、ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル、4
−フェニルスルホニルフェニルスルホニル等)、炭素数
2〜15の複素環基(へテロ原子としては例えば、窒
素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3
ないし12員環の単環、縮合環で、例えば、2−フリ
ル、2−ピラニル、2−ピリジル、2−チエニル、2−
イミダゾリル、モルホリノ、2−キノリル、2−ベンツ
イミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキ
サゾリル等)、炭素数1〜12のアシル基(例えば、ア
セチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル等)、炭素
数3〜12のシリル基(例えば、トリメチルシリル、ジ
メチル−t−ブチルシリル等)が挙げられる。上記の置
換基はさらに置換基を有していてもよく、その置換基の
例としてはR1及びR2で挙げた置換基が挙げられる。R
4は最も好ましくは水素原子である。
子、炭素数1〜10の直鎖または分岐、鎖状または環状
のアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、
エチル、プロピル、へプタフルオロプロピル、イソプロ
ピル、ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル
等)、炭素数2〜10の直鎖または分岐、鎖状または環
状のアルケニル基(例えば、ビニル、1−メチルビニ
ル、シクロヘキセン−1−イル等)、炭素数2〜10の
アルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル
等)、炭素数6〜14のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル等)、炭素数1〜10のアシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
l〜10のカルバモイル基(例えば、N−メチルカルバ
モイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メシルカ
ルバモイル等)、炭素数0〜10のスルファモイル基
(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N−ジエチ
ルスルファモイル、N−メチルーN−(4−メトキシフ
ェニル)スルファモイル等)、炭素数7〜14のアリー
ルオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニ
ル、ナフトキシカルボニル等)、炭素数2〜10のアル
コキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、t
−ブトキシカルボニル等)、炭素数1〜12のNアシル
−スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイ
ル、N−ベンゾイルスルファモイル等)、炭素数1〜1
2のN−スルファモイルカルバモイル基(例えば、N−
メタンスルホニルカルバモイル基など)、炭素数1〜1
0のアルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニ
ル、オクチルスルホニル、2−メトキシエチルスルホニ
ル等)、炭素数6〜14のアリールスルホニル基(例え
ば、ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル、4
−フェニルスルホニルフェニルスルホニル等)、炭素数
2〜15の複素環基(へテロ原子としては例えば、窒
素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3
ないし12員環の単環、縮合環で、例えば、2−フリ
ル、2−ピラニル、2−ピリジル、2−チエニル、2−
イミダゾリル、モルホリノ、2−キノリル、2−ベンツ
イミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキ
サゾリル等)、炭素数1〜12のアシル基(例えば、ア
セチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル等)、炭素
数3〜12のシリル基(例えば、トリメチルシリル、ジ
メチル−t−ブチルシリル等)が挙げられる。上記の置
換基はさらに置換基を有していてもよく、その置換基の
例としてはR1及びR2で挙げた置換基が挙げられる。R
4は最も好ましくは水素原子である。
【0024】R1、R2、R3及びR4で表される置換基の
炭素数に関しては15以下が好ましく、より好ましくは
14以下であり、さらに好ましくは9以下である。更
に、式量に関しては250未満が好ましく、より好まし
くは220以下であり、さらに好ましくは180以下で
ある。また、本発明における発色現像主薬とカプラーが
反応して生成する色素が十分な拡散性を有するために
は、R1、R2、R3及びR4の炭素原子の総数は1以上3
0以下が好ましく、1以上24以下がより好ましく、1
以上20以下が最も好ましい。
炭素数に関しては15以下が好ましく、より好ましくは
14以下であり、さらに好ましくは9以下である。更
に、式量に関しては250未満が好ましく、より好まし
くは220以下であり、さらに好ましくは180以下で
ある。また、本発明における発色現像主薬とカプラーが
反応して生成する色素が十分な拡散性を有するために
は、R1、R2、R3及びR4の炭素原子の総数は1以上3
0以下が好ましく、1以上24以下がより好ましく、1
以上20以下が最も好ましい。
【0025】Xによって表される基(発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱しうる基)としては式量200
以上で、窒素原子、酸素原子または硫黄原子によりピロ
ール環に結合する有機基を表し、例えば、アリールオキ
シ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、アルコキシ
基、カルバモイルオキシ基、アリールオキシカルボニル
オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールチ
オ基、複素環チオ基、アルキルチオ基、アルキルスルホ
ニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリ
ールスルフィニル基、窒素原子で結合した含窒素複素環
基、アリールアゾ基、カルバモイルアミノ基等が挙げら
れる。
化体との反応により離脱しうる基)としては式量200
以上で、窒素原子、酸素原子または硫黄原子によりピロ
ール環に結合する有機基を表し、例えば、アリールオキ
シ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、アルコキシ
基、カルバモイルオキシ基、アリールオキシカルボニル
オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールチ
オ基、複素環チオ基、アルキルチオ基、アルキルスルホ
ニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリ
ールスルフィニル基、窒素原子で結合した含窒素複素環
基、アリールアゾ基、カルバモイルアミノ基等が挙げら
れる。
【0026】その好ましい具体例としては、アリールオ
キシ基(例えば、フェノキシ、1−ナフトキシ等)、複
素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオ
キシ等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、ベン
ゾイルオキシ等)、アルコキシ基(例えば、ドデシルオ
キシ等)、カルバモイルオキシ基(例えば、N,N−ジ
エチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキ
シ等)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば、
フェノキシカルボニルオキシ等)、アルコキシカルボニ
ルオキシ基(例えば、ドデシルオキシカルボニルオキ
シ、エトキシカルボニルオキシ等)、アリールチオ基
(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等)、複素環チ
オ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−チアジ
アゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、ベ
ンツイミダゾリルチオ等)、アルキルチオ基(例えば、
へキサデシルチオ等)、アルキルスルホニルオキシ基
(例えば、ヘキサデカンスルホニルオキシ等)、アリー
ルスルホニルオキシ基(例えば、ベンゼンスルホニルオ
キシ、トルエンスルホニルオキシ等)、カルボンアミド
基(例えば、アセタミド等)、スルホンアミド基(例え
ば、へキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド等)アルキルスルホニル基(例えば、へキサデカン
スルホニル等)、アリールスルホニル基(例えば、ベン
ゼンスルホニル等)、アルキルスルフィニル基(例え
ば、ヘキサデカンスルフィニル等)、アリールスルフィ
ニル基(例えば、ベンゼンスルフィニル等)、窒素原子
で結合した含窒素複素環基(へテロ原子としては窒素、
酸素、イオウ等を少なくとも一個含み、飽和または不飽
和の5〜7員環の単環もしくは縮合環であり、例として
は、スクシンイミド、マレインイミド、フタルイミド、
ジグリコールイミド、ピラゾール、イミダゾール、1,
2,4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、ベ
ンゾピラゾール、ベンツイミダゾール、ベンゾトリアゾ
ール、イミダゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン
−2,4−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イ
ミダゾリジン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チ
アゾリン−2−オン、ベンツイミダゾリン−2−オン、
ベンゾオキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2
−オン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−
5−オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオ
キシプリン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン
−3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−
ピリミドン、6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミ
ノ−1,3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,
4−チアゾリジン−4−オン等)、アリールアゾ基(例
えば、フェニルアゾ、ナフチルアゾ等)、カルバモイル
アミノ基(例えば、N−へキサデシルカルバモイルアミ
ノ等)などである。Xは置換基により置換されていても
良く、Xを置換する置換基の例としてはR1で述べた置
換基の例を挙げることができる。Xに含まれる炭素原子
の総数は6以上50以下が好ましく、8以上40以下が
さらに好ましく、10以上30以下が最も好ましい。X
は好ましくはアリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、ア
ルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基で
あり、さらに好ましくはアリールオキシ基、ヘテロ環オ
キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイル
オキシ基である。
キシ基(例えば、フェノキシ、1−ナフトキシ等)、複
素環オキシ基(例えば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオ
キシ等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、ベン
ゾイルオキシ等)、アルコキシ基(例えば、ドデシルオ
キシ等)、カルバモイルオキシ基(例えば、N,N−ジ
エチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキ
シ等)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば、
フェノキシカルボニルオキシ等)、アルコキシカルボニ
ルオキシ基(例えば、ドデシルオキシカルボニルオキ
シ、エトキシカルボニルオキシ等)、アリールチオ基
(例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等)、複素環チ
オ基(例えば、テトラゾリルチオ、1,3,4−チアジ
アゾリルチオ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、ベ
ンツイミダゾリルチオ等)、アルキルチオ基(例えば、
へキサデシルチオ等)、アルキルスルホニルオキシ基
(例えば、ヘキサデカンスルホニルオキシ等)、アリー
ルスルホニルオキシ基(例えば、ベンゼンスルホニルオ
キシ、トルエンスルホニルオキシ等)、カルボンアミド
基(例えば、アセタミド等)、スルホンアミド基(例え
ば、へキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド等)アルキルスルホニル基(例えば、へキサデカン
スルホニル等)、アリールスルホニル基(例えば、ベン
ゼンスルホニル等)、アルキルスルフィニル基(例え
ば、ヘキサデカンスルフィニル等)、アリールスルフィ
ニル基(例えば、ベンゼンスルフィニル等)、窒素原子
で結合した含窒素複素環基(へテロ原子としては窒素、
酸素、イオウ等を少なくとも一個含み、飽和または不飽
和の5〜7員環の単環もしくは縮合環であり、例として
は、スクシンイミド、マレインイミド、フタルイミド、
ジグリコールイミド、ピラゾール、イミダゾール、1,
2,4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、ベ
ンゾピラゾール、ベンツイミダゾール、ベンゾトリアゾ
ール、イミダゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン
−2,4−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イ
ミダゾリジン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チ
アゾリン−2−オン、ベンツイミダゾリン−2−オン、
ベンゾオキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2
−オン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−
5−オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオ
キシプリン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン
−3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−
ピリミドン、6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミ
ノ−1,3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,
4−チアゾリジン−4−オン等)、アリールアゾ基(例
えば、フェニルアゾ、ナフチルアゾ等)、カルバモイル
アミノ基(例えば、N−へキサデシルカルバモイルアミ
ノ等)などである。Xは置換基により置換されていても
良く、Xを置換する置換基の例としてはR1で述べた置
換基の例を挙げることができる。Xに含まれる炭素原子
の総数は6以上50以下が好ましく、8以上40以下が
さらに好ましく、10以上30以下が最も好ましい。X
は好ましくはアリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、ア
ルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基で
あり、さらに好ましくはアリールオキシ基、ヘテロ環オ
キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイル
オキシ基である。
【0027】一般式〔1〕において、R1、R2、R3の
うち少なくとも1つは、一般式〔2〕で表される基であ
る。R1、R2、R3のうち、R1またはR3が、一般式
〔2〕で表される基であることが好ましい。さらに好ま
しくは、R1およびR3がともに一般式〔2〕で表される
基であることが好ましい。
うち少なくとも1つは、一般式〔2〕で表される基であ
る。R1、R2、R3のうち、R1またはR3が、一般式
〔2〕で表される基であることが好ましい。さらに好ま
しくは、R1およびR3がともに一般式〔2〕で表される
基であることが好ましい。
【0028】一般式〔2〕において、R5は、−NHS
O2Y2基を表す。Y2はアルキル基、アリール基または
複素環基を表す。Y2の炭素数としては好ましくは1〜
10であり、さらに好ましくは1〜6である。Y2は置
換基を有していてもよく、置換基の例としては前記R1
及びR2で挙げた例が挙げられる。
O2Y2基を表す。Y2はアルキル基、アリール基または
複素環基を表す。Y2の炭素数としては好ましくは1〜
10であり、さらに好ましくは1〜6である。Y2は置
換基を有していてもよく、置換基の例としては前記R1
及びR2で挙げた例が挙げられる。
【0029】一般式〔2〕において、R6はアルコキシ
基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基また
はアシルアミノ基を表す。好ましくはR6はアルコキシ
基である。R6の炭素数としては好ましくは0〜6であ
り、より好ましくは1〜3であり、さらに好ましくは1
〜2である。R6は置換基を有していてもよく、その例
としては前記R1及びR2で挙げた例が挙げられる。
基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基また
はアシルアミノ基を表す。好ましくはR6はアルコキシ
基である。R6の炭素数としては好ましくは0〜6であ
り、より好ましくは1〜3であり、さらに好ましくは1
〜2である。R6は置換基を有していてもよく、その例
としては前記R1及びR2で挙げた例が挙げられる。
【0030】一般式〔2〕においてR7は置換基を表わ
す。その例としては前記R1及びR2で挙げた例が挙げら
れる。
す。その例としては前記R1及びR2で挙げた例が挙げら
れる。
【0031】一般式〔2〕において、nは0〜3の整数
を表わし、好ましくは0あるいは1であり、さらに好ま
しくは0である。
を表わし、好ましくは0あるいは1であり、さらに好ま
しくは0である。
【0032】つぎに一般式〔1〕で表されるカプラーを
具体的に示すが、本発明の範囲はこれら具体例に限定さ
れるものではない。
具体的に示すが、本発明の範囲はこれら具体例に限定さ
れるものではない。
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】
【化19】
【0042】
【化20】
【0043】
【化21】
【0044】
【化22】
【0045】次に本発明に用いられる一般式〔1〕で表
される化合物の一般的な合成法を示す。本発明で用いら
れる化合物のうち、代表的な合成例を以下に示す。他の
化合物も以下の例と同様にして合成することができる。
される化合物の一般的な合成法を示す。本発明で用いら
れる化合物のうち、代表的な合成例を以下に示す。他の
化合物も以下の例と同様にして合成することができる。
【0046】合成例1.例示カプラー(1)の合成 下記合成経路により合成した。
【0047】
【化23】
【0048】
【化24】
【0049】1−1.化合物(A−1)の合成 4−メトキシベンゾイルアセトニトリル(CAS Re
gistry No.3672−47−7)70.1g
(0.40モル)を氷冷下濃硫酸200mlに分散し、
氷冷下、濃硝酸(d=1.38)33ml(0.44モ
ル)を30分かけて滴下した。室温にて1時間撹拌した
後、氷水、酢酸エチルの中に注ぎ、ヘキサンを添加して
晶析した。吸引濾過して、結晶を分別し、水洗した。メ
タノールから再結晶し、化合物(A−1)49.2g
(0.223モル)を淡黄色結晶として得た。収率5
5.9%。
gistry No.3672−47−7)70.1g
(0.40モル)を氷冷下濃硫酸200mlに分散し、
氷冷下、濃硝酸(d=1.38)33ml(0.44モ
ル)を30分かけて滴下した。室温にて1時間撹拌した
後、氷水、酢酸エチルの中に注ぎ、ヘキサンを添加して
晶析した。吸引濾過して、結晶を分別し、水洗した。メ
タノールから再結晶し、化合物(A−1)49.2g
(0.223モル)を淡黄色結晶として得た。収率5
5.9%。
【0050】1−2.化合物(A−2)の合成 4−メトキシフェニル酢酸(CAS Registry
No.104−01−8)166g(1.0モル)を
氷冷下濃硫酸245mlに分散し、氷冷下、濃硝酸(d
=1.38)76ml(1.01モル)を30分かけて
滴下した。室温下1時間撹拌し、氷水の中に注ぎ、吸引
濾過して、結晶を分別し、水、イソプロピルアルコール
(以下IPAと略す)にて洗浄し、乾燥し、化合物(A
−2)95.0g(0.45モル)を淡黄色結晶として
得た。収率45.0%。
No.104−01−8)166g(1.0モル)を
氷冷下濃硫酸245mlに分散し、氷冷下、濃硝酸(d
=1.38)76ml(1.01モル)を30分かけて
滴下した。室温下1時間撹拌し、氷水の中に注ぎ、吸引
濾過して、結晶を分別し、水、イソプロピルアルコール
(以下IPAと略す)にて洗浄し、乾燥し、化合物(A
−2)95.0g(0.45モル)を淡黄色結晶として
得た。収率45.0%。
【0051】1−3.化合物(A−5)の合成 化合物(A−2)105g(0.497モル)を塩化メ
チレン500mlに分散し、ジメチルホルムアミド(以
下DMFと略す)を1ml添加し、室温下、オキザリル
クロライド65ml(0.75モル)を30分かけて滴
下し、室温にて5時間撹拌した。減圧にて溶媒と残存す
るオキザリルクロライドを留去し、化合物(A−3)の
粗製物を得た。これを四塩化炭素500mlに溶解し、
N−ブロモスクシンイミド(以下NBSと略す)89g
(0.498モル)を添加し、5時間加熱還流し、化合
物(A−4)の溶液を調製した。固体を吸引濾過により
除き、濾液をメタノール500mlに室温下滴下し、1
時間撹拌した。反応液に水、酢酸エチルを添加して抽出
し、有機層を亜硫酸ナトリウム水溶液、水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧にて溶
媒を留去し、化合物(A−5)137g(0.451モ
ル)を淡黄色結晶として得た。収率90.6%。
チレン500mlに分散し、ジメチルホルムアミド(以
下DMFと略す)を1ml添加し、室温下、オキザリル
クロライド65ml(0.75モル)を30分かけて滴
下し、室温にて5時間撹拌した。減圧にて溶媒と残存す
るオキザリルクロライドを留去し、化合物(A−3)の
粗製物を得た。これを四塩化炭素500mlに溶解し、
N−ブロモスクシンイミド(以下NBSと略す)89g
(0.498モル)を添加し、5時間加熱還流し、化合
物(A−4)の溶液を調製した。固体を吸引濾過により
除き、濾液をメタノール500mlに室温下滴下し、1
時間撹拌した。反応液に水、酢酸エチルを添加して抽出
し、有機層を亜硫酸ナトリウム水溶液、水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧にて溶
媒を留去し、化合物(A−5)137g(0.451モ
ル)を淡黄色結晶として得た。収率90.6%。
【0052】1−4.化合物(A−6)の合成 化合物(A−1)15.4g(0.070モル)をジメ
チルアセトアミド(以下DMAcと略す)100mlに
溶解し、氷−MeoHで冷却しながら、5分間にて1,
1,3,3−テトラメチルグアニジン(以下TMGと略
す)10.5ml(0.084モル)を滴下した。さら
に5分間にて化合物(A−5)25.5g(0.084
モル)を添加し、10分間撹拌した。TMG2mlを5
分間かけてさらに滴下し、10℃にて1時間撹拌した。
酢酸エチルにて抽出し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
後、減圧にて溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて、アセトン:ヘキサン(1:
1)混合溶媒を溶離液として精製した後、酢酸エチル、
IPA混合溶媒にて晶析し、化合物(A−6)12.0
g(0.027モル)を淡黄色結晶として得た。収率3
8.8%。
チルアセトアミド(以下DMAcと略す)100mlに
溶解し、氷−MeoHで冷却しながら、5分間にて1,
1,3,3−テトラメチルグアニジン(以下TMGと略
す)10.5ml(0.084モル)を滴下した。さら
に5分間にて化合物(A−5)25.5g(0.084
モル)を添加し、10分間撹拌した。TMG2mlを5
分間かけてさらに滴下し、10℃にて1時間撹拌した。
酢酸エチルにて抽出し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
後、減圧にて溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて、アセトン:ヘキサン(1:
1)混合溶媒を溶離液として精製した後、酢酸エチル、
IPA混合溶媒にて晶析し、化合物(A−6)12.0
g(0.027モル)を淡黄色結晶として得た。収率3
8.8%。
【0053】1−5.化合物(A−8)の合成 還元鉄23.5g(0.42モル)、塩化アンモニウム
2.3gを水30ml、IPA180mlに分散し、1
時間加熱還流した。これに化合物(A−6)12.0g
(0.027モル)を10分間かけて添加した。1時間
加熱還流した後、熱時セライトを用いて吸引濾過して鉄
を除き、濾液を酢酸エチルにて抽出し有機層を水洗後無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後減圧にて溶媒
を留去し、化合物(A−7)の粗製物を得た。これをア
セトニトリル100mlに溶解し、ピリジン6.1ml
を添加し、室温にてメタンスルホニルクロライド5.5
g(0.048モル)を30分かけて滴下し、室温にて
30分撹拌した。さらにメタンスルホニルクロライド2
g(0.017モル)とピリジン4ml(0.049モ
ル)を添加し、40℃にて1時間撹拌した。酢酸エチル
にて抽出し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後溶媒を
減圧にて留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて酢酸エチル:ヘキサン(2:1)混合溶媒
を溶離液として精製し、化合物(A−8)12.2g
(0.0226モル)を無色油状物として得た。収率8
3.7%。
2.3gを水30ml、IPA180mlに分散し、1
時間加熱還流した。これに化合物(A−6)12.0g
(0.027モル)を10分間かけて添加した。1時間
加熱還流した後、熱時セライトを用いて吸引濾過して鉄
を除き、濾液を酢酸エチルにて抽出し有機層を水洗後無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後減圧にて溶媒
を留去し、化合物(A−7)の粗製物を得た。これをア
セトニトリル100mlに溶解し、ピリジン6.1ml
を添加し、室温にてメタンスルホニルクロライド5.5
g(0.048モル)を30分かけて滴下し、室温にて
30分撹拌した。さらにメタンスルホニルクロライド2
g(0.017モル)とピリジン4ml(0.049モ
ル)を添加し、40℃にて1時間撹拌した。酢酸エチル
にて抽出し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後溶媒を
減圧にて留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて酢酸エチル:ヘキサン(2:1)混合溶媒
を溶離液として精製し、化合物(A−8)12.2g
(0.0226モル)を無色油状物として得た。収率8
3.7%。
【0054】1−6.例示化合物(1)の合成 化合物(A−8)11.9g(0.022モル)をDM
Ac12mlに溶解し、これに炭酸アンモニウム4.2
g(0.044モル)を添加し、120〜140℃にて
30分間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、化合物
(A−9)の粗製物を得た。これをアセトニトリル40
ml及びDMAc20mlに溶解し、ピリジン3.6m
l(0.044モル)を添加し、氷冷下30分にてクロ
ロ炭酸ヘキサデシル5.48g(0.0180モル)を
滴下し、室温にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出
し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留
去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て、酢酸エチル:ヘキサン(1:2)混合溶媒を溶離液
として精製した後、メタノールにて晶析し、例示化合物
(1)5.42g(0.0070モル)を白色結晶とし
て得た。収率31.8%。
Ac12mlに溶解し、これに炭酸アンモニウム4.2
g(0.044モル)を添加し、120〜140℃にて
30分間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、化合物
(A−9)の粗製物を得た。これをアセトニトリル40
ml及びDMAc20mlに溶解し、ピリジン3.6m
l(0.044モル)を添加し、氷冷下30分にてクロ
ロ炭酸ヘキサデシル5.48g(0.0180モル)を
滴下し、室温にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出
し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留
去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て、酢酸エチル:ヘキサン(1:2)混合溶媒を溶離液
として精製した後、メタノールにて晶析し、例示化合物
(1)5.42g(0.0070モル)を白色結晶とし
て得た。収率31.8%。
【0055】合成例2.例示カプラー(2)の合成 下記合成経路により合成した。
【0056】
【化25】
【0057】
【化26】
【0058】2−1.化合物(B−3)の合成 m−ニトロフェニル酢酸(CAS Registry
No.1877−73−2)59.4g(0.328モ
ル)を塩化メチレン330mlに分散し、DMFを1m
l添加し、室温下、オキザリルクロライド34ml
(0.39モル)を30分かけて滴下し、室温にて5時
間撹拌した。減圧にて溶媒と残存するオキザリルクロラ
イドを留去し、化合物(B−1)の粗製物を得た。これ
を四塩化炭素260mlに溶解し、NBS70.1g
(0.39モル)、およびHBr酢酸溶液12滴を添加
し、2日間加熱還流した。NBS7g(0.04モル)
をさらに添加し、1日間加熱還流し、化合物(B−2)
の溶液を調製した。固体を吸引濾過により除き、濾液を
メタノール500mlに室温下滴下し、1時間撹拌し
た。反応液に水、酢酸エチルを添加して抽出し、有機層
を、亜硫酸ナトリウム水溶液、水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留去
し、化合物(B−3)73.6g(0.269モル)を
淡黄色油状物として得た。収率81.9%。
No.1877−73−2)59.4g(0.328モ
ル)を塩化メチレン330mlに分散し、DMFを1m
l添加し、室温下、オキザリルクロライド34ml
(0.39モル)を30分かけて滴下し、室温にて5時
間撹拌した。減圧にて溶媒と残存するオキザリルクロラ
イドを留去し、化合物(B−1)の粗製物を得た。これ
を四塩化炭素260mlに溶解し、NBS70.1g
(0.39モル)、およびHBr酢酸溶液12滴を添加
し、2日間加熱還流した。NBS7g(0.04モル)
をさらに添加し、1日間加熱還流し、化合物(B−2)
の溶液を調製した。固体を吸引濾過により除き、濾液を
メタノール500mlに室温下滴下し、1時間撹拌し
た。反応液に水、酢酸エチルを添加して抽出し、有機層
を、亜硫酸ナトリウム水溶液、水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留去
し、化合物(B−3)73.6g(0.269モル)を
淡黄色油状物として得た。収率81.9%。
【0059】2−2.化合物(B−4)の合成 化合物(A−1)15.4g(0.070モル)をDM
Ac100mlに溶解し、氷−MeoHで冷却しなが
ら、5分間かけてTMG10.5ml(0.084モ
ル)を滴下した。さらに5分間かけて化合物(B−3)
23.0g(0.084モル)を添加し、10分間撹拌
した。TMG2mlを5分間かけてさらに滴下し、10
℃にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層
を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて、酢酸
エチル:ヘキサン(1:1)混合溶媒を溶離液として精
製し、化合物(B−4)18.5g(0.0448モ
ル)を淡黄色油状物として得た。収率63.9%。
Ac100mlに溶解し、氷−MeoHで冷却しなが
ら、5分間かけてTMG10.5ml(0.084モ
ル)を滴下した。さらに5分間かけて化合物(B−3)
23.0g(0.084モル)を添加し、10分間撹拌
した。TMG2mlを5分間かけてさらに滴下し、10
℃にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層
を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて、酢酸
エチル:ヘキサン(1:1)混合溶媒を溶離液として精
製し、化合物(B−4)18.5g(0.0448モ
ル)を淡黄色油状物として得た。収率63.9%。
【0060】2−3.化合物(B−6)の合成 還元鉄33.1g(0.59モル)、塩化アンモニウム
3.3gを水50ml、IPA320mlに分散し、1
時間加熱還流した。これに化合物(B−4)18.2g
(0.044モル)を10分間かけて添加した。1時間
加熱還流した後、熱時セライトを用いて吸引濾過して鉄
を除き、濾液を酢酸エチルにて抽出し有機層を水洗後、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて
溶媒を留去し、化合物(B−5)の粗製物を得た。これ
をアセトニトリル150mlに溶解し、ピリジン14.
2mlを添加し、室温にてメタンスルホニルクロライド
10.1g(0.088モル)を30分かけて滴下し、
室温にて30分撹拌した。さらにメタンスルホニルクロ
ライド1.0g(0.009モル)を添加し、40℃に
て1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて酢酸エチ
ル:ヘキサン(2:1)混合溶媒を溶離液として精製
し、化合物(B−6)20.4g(0.0400モル)
を無色油状物として得た。収率90.8%。
3.3gを水50ml、IPA320mlに分散し、1
時間加熱還流した。これに化合物(B−4)18.2g
(0.044モル)を10分間かけて添加した。1時間
加熱還流した後、熱時セライトを用いて吸引濾過して鉄
を除き、濾液を酢酸エチルにて抽出し有機層を水洗後、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて
溶媒を留去し、化合物(B−5)の粗製物を得た。これ
をアセトニトリル150mlに溶解し、ピリジン14.
2mlを添加し、室温にてメタンスルホニルクロライド
10.1g(0.088モル)を30分かけて滴下し、
室温にて30分撹拌した。さらにメタンスルホニルクロ
ライド1.0g(0.009モル)を添加し、40℃に
て1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて酢酸エチ
ル:ヘキサン(2:1)混合溶媒を溶離液として精製
し、化合物(B−6)20.4g(0.0400モル)
を無色油状物として得た。収率90.8%。
【0061】2−4.例示化合物(2)の合成 化合物(B−6)20.0g(0.039モル)をDM
Ac20mlに溶解し、これに炭酸アンモニウム7.5
g(0.078モル)を添加し、120〜140℃にて
30分間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、化合物
(B−7)の粗製物を得た。これをアセトニトリル60
ml及びDMAc30mlに溶解し、ピリジン6.3m
l(0.078モル)を添加し、氷冷下30分にてクロ
ロ炭酸ヘキサデシル9.15g(0.030モル)を滴
下し、室温にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出
し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を
留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて酢酸エチル:ヘキサン(1:2)混合溶媒を溶離液
として精製した後、酢酸エチルヘキサン混合溶媒にて晶
析し、例示化合物(2)6.30g(0.00846モ
ル)を白色結晶として得た。収率21.7%。
Ac20mlに溶解し、これに炭酸アンモニウム7.5
g(0.078モル)を添加し、120〜140℃にて
30分間撹拌した。酢酸エチルにて抽出し、有機層を希
塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧にて留去し、化合物
(B−7)の粗製物を得た。これをアセトニトリル60
ml及びDMAc30mlに溶解し、ピリジン6.3m
l(0.078モル)を添加し、氷冷下30分にてクロ
ロ炭酸ヘキサデシル9.15g(0.030モル)を滴
下し、室温にて1時間撹拌した。酢酸エチルにて抽出
し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧にて溶媒を
留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて酢酸エチル:ヘキサン(1:2)混合溶媒を溶離液
として精製した後、酢酸エチルヘキサン混合溶媒にて晶
析し、例示化合物(2)6.30g(0.00846モ
ル)を白色結晶として得た。収率21.7%。
【0062】一般式〔3〕においてRa、Rb、Rcおよ
びRdは水素原子または置換基を表す。置換基の例とし
ては一般式〔1〕のR1及びR2の例で挙げたものが挙げ
られる。ただし、Ra、Rcは水素原子以外の基が好まし
く、Rb、Rdは水素原子が好ましい。Ra、Rcは好まし
くはアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレ
イド基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基である。さらに好ましくはRa、Rcの少なく
とも1つがカルバモイル基もしくはスルファモイル基で
あり、その窒素上に好ましくは2つの炭素数3以上の無
置換の直鎖状または分岐状のアルキル基を有している基
であることである。
びRdは水素原子または置換基を表す。置換基の例とし
ては一般式〔1〕のR1及びR2の例で挙げたものが挙げ
られる。ただし、Ra、Rcは水素原子以外の基が好まし
く、Rb、Rdは水素原子が好ましい。Ra、Rcは好まし
くはアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレ
イド基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基である。さらに好ましくはRa、Rcの少なく
とも1つがカルバモイル基もしくはスルファモイル基で
あり、その窒素上に好ましくは2つの炭素数3以上の無
置換の直鎖状または分岐状のアルキル基を有している基
であることである。
【0063】一般式〔3〕において、Aは−SO2−、
−P(R)(O)−及び−CO−から選ばれる2価の基
であり、Rは置換基である。Rとして好ましいのはアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、または一般式〔3〕の−A−Zを除いた
基である。これらの基がさらに置換基を有していてもよ
く、その例としては、一般式〔1〕においてR1及びR2
の例として挙げたものが好ましい。好ましくはAは−S
O2−基である。
−P(R)(O)−及び−CO−から選ばれる2価の基
であり、Rは置換基である。Rとして好ましいのはアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、または一般式〔3〕の−A−Zを除いた
基である。これらの基がさらに置換基を有していてもよ
く、その例としては、一般式〔1〕においてR1及びR2
の例として挙げたものが好ましい。好ましくはAは−S
O2−基である。
【0064】一般式〔3〕においてZはアルキル基、ア
リール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、またはアリールアミ
ノ基を表す。好ましくはZはアリール基である。これら
の基は、Aと結合して3〜8員環を形成しうる求核性基
を有することが好ましくこの求核性基としてはアミド
基、カルバモイル基、水酸基、アミノ基、スルファモイ
ル基、スルホンアミド基が挙げられる。
リール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、またはアリールアミ
ノ基を表す。好ましくはZはアリール基である。これら
の基は、Aと結合して3〜8員環を形成しうる求核性基
を有することが好ましくこの求核性基としてはアミド
基、カルバモイル基、水酸基、アミノ基、スルファモイ
ル基、スルホンアミド基が挙げられる。
【0065】一般式〔3〕で表される化合物の好ましい
具体例は前記特開平10−186564号に記載された
D−1〜D−38と同じである。一般式〔3〕で表され
る化合物は、特開平10−186564号、特開平10
−239793号に記載の方法と同様にして合成でき
る。
具体例は前記特開平10−186564号に記載された
D−1〜D−38と同じである。一般式〔3〕で表され
る化合物は、特開平10−186564号、特開平10
−239793号に記載の方法と同様にして合成でき
る。
【0066】次に一般式〔3〕で表される化合物のさら
に好ましい具体例を示すが本発明の範囲はこれら具体例
に限定されるものではない。
に好ましい具体例を示すが本発明の範囲はこれら具体例
に限定されるものではない。
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】一般式〔3〕で表される化合物のうち、A
が−P(R)(O)−または−CO−で示される化合物
の具体例として、特開平10−186564号及び同1
0−239793号等に記載の化合物があり、本発明に
おいては、これらを用いることができるが、これに限定
されるものではない。
が−P(R)(O)−または−CO−で示される化合物
の具体例として、特開平10−186564号及び同1
0−239793号等に記載の化合物があり、本発明に
おいては、これらを用いることができるが、これに限定
されるものではない。
【0074】本発明のハロゲン化銀写真感光材料におい
て、前記一般式〔1〕で表される色素形成カプラーは好
ましくは、シアン色素形成カプラーとして用いられる。
本発明で使用するカプラーの添加量は、生成する色素の
モル吸光係数(ε)にもよるが、反射濃度で1.0以上
の画像濃度を得るためには、カップリングにより生成す
る色素のεが5000〜500000程度のカプラーの
場合、塗布量として0.001〜100ミリモル/m2
程度、好ましくは0.01〜10ミリモル/m2、さら
に好ましくは0.05〜5ミリモル/m2程度が適当で
ある。
て、前記一般式〔1〕で表される色素形成カプラーは好
ましくは、シアン色素形成カプラーとして用いられる。
本発明で使用するカプラーの添加量は、生成する色素の
モル吸光係数(ε)にもよるが、反射濃度で1.0以上
の画像濃度を得るためには、カップリングにより生成す
る色素のεが5000〜500000程度のカプラーの
場合、塗布量として0.001〜100ミリモル/m2
程度、好ましくは0.01〜10ミリモル/m2、さら
に好ましくは0.05〜5ミリモル/m2程度が適当で
ある。
【0075】本発明に用いられる発色現像主薬の添加量
としては、カプラーに対してモル比で0.01〜100
倍、好ましくは0.1〜10倍、さらに好ましくは0.
2〜5倍である。また、カプラーは2種以上を併用する
事ができる。
としては、カプラーに対してモル比で0.01〜100
倍、好ましくは0.1〜10倍、さらに好ましくは0.
2〜5倍である。また、カプラーは2種以上を併用する
事ができる。
【0076】本発明の感光材料は基本的には支持体上に
本発明の特徴とするカプラーと発色現像主薬の他に感光
性ハロゲン化銀乳剤、バインダーを有するものであり、
熱現像カラー感光材料の場合には更に必要に応じて有機
金属塩酸化剤、色素供与化合物(後述する様に還元剤が
兼ねる場合がある。)などを含有させることができる。
これらの成分は同一の層に、添加することが多いが、別
層に分割して添加することもできる。例えば着色してい
る色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤の下層に存在さ
せると感度の低下を防げる。また、還元剤は熱現像感光
材料に内蔵するのが好ましいが、例えば、後述する色素
固定要素から拡散させるなどの方法で、外部から供給す
る様にしてもよい。
本発明の特徴とするカプラーと発色現像主薬の他に感光
性ハロゲン化銀乳剤、バインダーを有するものであり、
熱現像カラー感光材料の場合には更に必要に応じて有機
金属塩酸化剤、色素供与化合物(後述する様に還元剤が
兼ねる場合がある。)などを含有させることができる。
これらの成分は同一の層に、添加することが多いが、別
層に分割して添加することもできる。例えば着色してい
る色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤の下層に存在さ
せると感度の低下を防げる。また、還元剤は熱現像感光
材料に内蔵するのが好ましいが、例えば、後述する色素
固定要素から拡散させるなどの方法で、外部から供給す
る様にしてもよい。
【0077】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図内の広範囲な色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、特開
昭59−180,550号、同64−13,546号、
同62−253,159号、欧州特許公開第479,1
67号などに記載の、青感層、緑感層、赤感層の組み合
わせ、緑感層、赤感層、赤外感光層の組み合わせ、赤感
層、赤外感光層(1)、赤外感光層(2)の組み合わせ
などがある。各感光層は通常型のカラー感光材料で知ら
れる様々な配列順序をとることができる。また、これら
の各感光層は、特開平1−252,954号記載の様
に、必要に応じて2層以上に分割しても良い。熱現像感
光材料には、上記のハロゲン化銀乳剤層の間及び最上
層、最下層には保護層、下塗り層、中間層、黄色フィル
ター層、アンチハレーション層など各種の非感光層を設
けてもよく、支持体の反対側にはバック層などの種々の
補助層を設けることができる。具体的には、上記特許記
載の層構成、米国特許5,051,335号記載のよう
な下塗り層、特開平1−167,838号、特開昭61
−20,943号記載のような固体顔料を有する中間
層、特開平1−129,553号、同5−34,884
号、同2−64,634号記載のような還元剤やDIR
化合物を有する中間層、米国特許5,017,454
号、同5,139,919号、特開平2−235,04
4号記載のような電子伝達剤を有する中間層、特開平4
−249,245号記載のような、還元剤を有する保護
層またはこれらを組み合わせた層等を設けることができ
る。支持体は帯電防止機能をもち表面抵抗率が1012Ω
・cm以下になる様設計することが好ましい。
いて色度図内の広範囲な色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、特開
昭59−180,550号、同64−13,546号、
同62−253,159号、欧州特許公開第479,1
67号などに記載の、青感層、緑感層、赤感層の組み合
わせ、緑感層、赤感層、赤外感光層の組み合わせ、赤感
層、赤外感光層(1)、赤外感光層(2)の組み合わせ
などがある。各感光層は通常型のカラー感光材料で知ら
れる様々な配列順序をとることができる。また、これら
の各感光層は、特開平1−252,954号記載の様
に、必要に応じて2層以上に分割しても良い。熱現像感
光材料には、上記のハロゲン化銀乳剤層の間及び最上
層、最下層には保護層、下塗り層、中間層、黄色フィル
ター層、アンチハレーション層など各種の非感光層を設
けてもよく、支持体の反対側にはバック層などの種々の
補助層を設けることができる。具体的には、上記特許記
載の層構成、米国特許5,051,335号記載のよう
な下塗り層、特開平1−167,838号、特開昭61
−20,943号記載のような固体顔料を有する中間
層、特開平1−129,553号、同5−34,884
号、同2−64,634号記載のような還元剤やDIR
化合物を有する中間層、米国特許5,017,454
号、同5,139,919号、特開平2−235,04
4号記載のような電子伝達剤を有する中間層、特開平4
−249,245号記載のような、還元剤を有する保護
層またはこれらを組み合わせた層等を設けることができ
る。支持体は帯電防止機能をもち表面抵抗率が1012Ω
・cm以下になる様設計することが好ましい。
【0078】次に熱現像感光材料に使用するハロゲン化
銀乳剤について、詳しく説明する。本発明に使用し得る
ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。本発明
で使用するハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型乳剤であっ
ても、内部潜像型乳剤であってもよい。内部潜像型乳剤
は造核剤や光カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤と
して使用される。また、粒子内部と粒子表層が異なる相
を持ったいわゆるコアシェル乳剤であってもよく、また
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていても良い。ハロゲン化銀乳剤は単分散で
も多分散でもよく、特開平1−167,743号、同4
−223,463号記載のように単分散乳剤を混合し、
階調を調節する方法が好ましく用いられる。粒子サイズ
は0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが好まし
い。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面
体のような規則的な結晶を有するもの、球状、高アスペ
クト比の平板状のような変則的な結晶系を有するもの、
双晶面のような結晶欠陥を有するもの、あるいはそれら
の複合系その他のいずれでもよい。具体的には、米国特
許4,500,626号第50欄、同4,628,02
1号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下RDと略
記する)No.17,029(1978年)、同No.17,
643(1978年12月)22〜23頁、同No.1
8,716(1979年11月)、648頁、同No.3
07,105(1989年11月)863〜865頁、
特開昭62−253,159号、同64−13,546
号、特開平2−236,546号、同3−110,55
5号、およびグラフキデ著「写真の物理と化学」、ポー
ルモンテ社刊(P.Glafkides,Chemie et Phisique Photo
graphique, Paul Montel, 1967)、ダフィン著「写真乳
剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photogra
phic Emulsion Chemistry, Focal Press, 1966) 、ゼリ
クマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレ
ス社刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating Phot
ographic Emulsion, Focal Press, 1964) 等に記載され
ている方法を用いて調製したハロゲン化銀乳剤のいずれ
もが使用できる。
銀乳剤について、詳しく説明する。本発明に使用し得る
ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。本発明
で使用するハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型乳剤であっ
ても、内部潜像型乳剤であってもよい。内部潜像型乳剤
は造核剤や光カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤と
して使用される。また、粒子内部と粒子表層が異なる相
を持ったいわゆるコアシェル乳剤であってもよく、また
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていても良い。ハロゲン化銀乳剤は単分散で
も多分散でもよく、特開平1−167,743号、同4
−223,463号記載のように単分散乳剤を混合し、
階調を調節する方法が好ましく用いられる。粒子サイズ
は0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが好まし
い。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面
体のような規則的な結晶を有するもの、球状、高アスペ
クト比の平板状のような変則的な結晶系を有するもの、
双晶面のような結晶欠陥を有するもの、あるいはそれら
の複合系その他のいずれでもよい。具体的には、米国特
許4,500,626号第50欄、同4,628,02
1号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下RDと略
記する)No.17,029(1978年)、同No.17,
643(1978年12月)22〜23頁、同No.1
8,716(1979年11月)、648頁、同No.3
07,105(1989年11月)863〜865頁、
特開昭62−253,159号、同64−13,546
号、特開平2−236,546号、同3−110,55
5号、およびグラフキデ著「写真の物理と化学」、ポー
ルモンテ社刊(P.Glafkides,Chemie et Phisique Photo
graphique, Paul Montel, 1967)、ダフィン著「写真乳
剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photogra
phic Emulsion Chemistry, Focal Press, 1966) 、ゼリ
クマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレ
ス社刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating Phot
ographic Emulsion, Focal Press, 1964) 等に記載され
ている方法を用いて調製したハロゲン化銀乳剤のいずれ
もが使用できる。
【0079】本発明において、感光性ハロゲン化銀乳剤
を調製する過程で、過剰の塩を除去するいわゆる脱塩を
行うことが好ましい。このための手段として、ゼラチン
をゲル化させて行うヌーデル水洗法を用いてもよく、ま
た多価アニオンより成る無機塩類(例えば硫酸ナトリウ
ム)、アニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(例
えばポリスチレンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼ
ラチン誘導体(例えば脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族
アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンな
ど)を利用した沈降法を用いても良い。沈降法が好まし
く用いられる。
を調製する過程で、過剰の塩を除去するいわゆる脱塩を
行うことが好ましい。このための手段として、ゼラチン
をゲル化させて行うヌーデル水洗法を用いてもよく、ま
た多価アニオンより成る無機塩類(例えば硫酸ナトリウ
ム)、アニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(例
えばポリスチレンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼ
ラチン誘導体(例えば脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族
アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンな
ど)を利用した沈降法を用いても良い。沈降法が好まし
く用いられる。
【0080】本発明で使用する感光性ハロゲン化銀乳剤
は、種々の目的でイリジウム、ロジウム、白金、カドミ
ウム、亜鉛、タリウム、鉛、鉄、オスミウムなどの重金
属を含有させても良い。これらの化合物は、単独で用い
ても良いしまた2種以上組み合わせて用いてもよい。添
加量は、使用する目的によるが一般的には、ハロゲン化
銀1モルあたり10-9〜10-3モル程度である。また含
有させる時には、粒子に均一に入れてもよいし、また粒
子の内部や表面に局在させてもよい。具体的には、特開
平2−236,542号、同1−116,637号、特
開平5−181,246号等に記載の乳剤が好ましく用
いられる。本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳剤
の粒子形成段階において、ハロゲン化銀溶剤としてロダ
ン塩、アンモニア、4置換チオエーテル化合物や特公昭
47−11,386号記載の有機チオエーテル誘導体ま
たは特開昭53−144,319号に記載されている含
硫黄化合物等を用いることができる。
は、種々の目的でイリジウム、ロジウム、白金、カドミ
ウム、亜鉛、タリウム、鉛、鉄、オスミウムなどの重金
属を含有させても良い。これらの化合物は、単独で用い
ても良いしまた2種以上組み合わせて用いてもよい。添
加量は、使用する目的によるが一般的には、ハロゲン化
銀1モルあたり10-9〜10-3モル程度である。また含
有させる時には、粒子に均一に入れてもよいし、また粒
子の内部や表面に局在させてもよい。具体的には、特開
平2−236,542号、同1−116,637号、特
開平5−181,246号等に記載の乳剤が好ましく用
いられる。本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳剤
の粒子形成段階において、ハロゲン化銀溶剤としてロダ
ン塩、アンモニア、4置換チオエーテル化合物や特公昭
47−11,386号記載の有機チオエーテル誘導体ま
たは特開昭53−144,319号に記載されている含
硫黄化合物等を用いることができる。
【0081】その他の条件については、前記のグラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chemie et Phisique Photographique, Paul Mont
el,1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemis
try, Focal Press, 1966) 、ゼリクマンら著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman
et al.,Making and Coating Photographic Emulsion, F
ocal Press, 1964) 等の記載を参照すればよい。すなわ
ち酸性法、中性法、アンモニア法のいずれでもよく、ま
た可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせのい
ずれを用いてもよい。単分散乳剤を得るためには、同時
混合法が好ましく用いられる。粒子を銀イオン過剰の下
において形成させる逆混合法も用いることができる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のpAgを一定に保つ、いわゆるコントロールド
・ダブルジェット法も用いることができる。
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chemie et Phisique Photographique, Paul Mont
el,1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemis
try, Focal Press, 1966) 、ゼリクマンら著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman
et al.,Making and Coating Photographic Emulsion, F
ocal Press, 1964) 等の記載を参照すればよい。すなわ
ち酸性法、中性法、アンモニア法のいずれでもよく、ま
た可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせのい
ずれを用いてもよい。単分散乳剤を得るためには、同時
混合法が好ましく用いられる。粒子を銀イオン過剰の下
において形成させる逆混合法も用いることができる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のpAgを一定に保つ、いわゆるコントロールド
・ダブルジェット法も用いることができる。
【0082】また、粒子成長を早めるために、添加する
銀塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、添加速度を
上昇させてもよい(特開昭55−142,329号、同
55−158,124号、米国特許第3,650,75
7号等)。さらに反応液の攪拌方法は、公知のいずれの
攪拌方法でもよい。またハロゲン化銀粒子形成中の反応
液の温度、pHは、目的に応じてどのように設定しても
よい。好ましいpH範囲は2.3〜8.5、より好まし
くは2.5〜7.5である。
銀塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、添加速度を
上昇させてもよい(特開昭55−142,329号、同
55−158,124号、米国特許第3,650,75
7号等)。さらに反応液の攪拌方法は、公知のいずれの
攪拌方法でもよい。またハロゲン化銀粒子形成中の反応
液の温度、pHは、目的に応じてどのように設定しても
よい。好ましいpH範囲は2.3〜8.5、より好まし
くは2.5〜7.5である。
【0083】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明に用いられる感
光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料
用乳剤で公知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感
法などのカルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなど
を用いる貴金属増感法および還元増感法などを単独また
は組合わせて用いることができる(例えば特開平3−1
10,555号、特開平5−241,267号など)。
これらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下で行う
こともできる(特開昭62−253,159号)。また
後掲するカブリ防止剤を化学増感終了後に添加すること
ができる。具体的には、特開平5−45,833号、特
開昭62−40,446号記載の方法を用いることがで
きる。化学増感時のpHは好ましくは5.3〜10.
5、より好ましくは5.5〜8.5であり、pAgは好
ましくは6.0〜10.5、より好ましくは6.8〜
9.0である。熱現像感光材料以外のハロゲン化銀写真
感光材料に使用するハロゲン化銀乳剤についても上記と
同様である。本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀乳剤の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2
の範囲である。
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明に用いられる感
光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料
用乳剤で公知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感
法などのカルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなど
を用いる貴金属増感法および還元増感法などを単独また
は組合わせて用いることができる(例えば特開平3−1
10,555号、特開平5−241,267号など)。
これらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下で行う
こともできる(特開昭62−253,159号)。また
後掲するカブリ防止剤を化学増感終了後に添加すること
ができる。具体的には、特開平5−45,833号、特
開昭62−40,446号記載の方法を用いることがで
きる。化学増感時のpHは好ましくは5.3〜10.
5、より好ましくは5.5〜8.5であり、pAgは好
ましくは6.0〜10.5、より好ましくは6.8〜
9.0である。熱現像感光材料以外のハロゲン化銀写真
感光材料に使用するハロゲン化銀乳剤についても上記と
同様である。本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀乳剤の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2
の範囲である。
【0084】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180,550号、同
64−13,546号、特開平5−45,828号、同
5−45,834号などに記載の増感色素が挙げられ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも
よい(例えば米国特許第3,615,641号、特開昭
63−23145号等に記載のもの)。これらの増感色
素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその前
後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180,550号、同
64−13,546号、特開平5−45,828号、同
5−45,834号などに記載の増感色素が挙げられ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも
よい(例えば米国特許第3,615,641号、特開昭
63−23145号等に記載のもの)。これらの増感色
素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその前
後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
【0085】このような工程で使用される添加剤および
本発明の感光材料や色素固定材料に使用できる公知の写
真用添加剤は、前記のRDNo. 17,643、同No. 1
8,716および同No. 307,105に記載されてお
り、その該当箇所を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23 頁 648 頁右欄 866 頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤 23頁〜24頁 648 頁右欄 866〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁 4. 蛍光増白剤 24 頁 648 頁右欄 868頁 5. かぶり防止剤、 24頁〜25頁 649 頁右欄 868〜870 頁 安定剤 6. 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター染料、 650 頁左欄 紫外線吸収剤 7. 色素画像 25 頁 650 頁左欄 872頁 安定剤 8. 硬膜剤 26 頁 651 頁左欄 874〜875 頁 9. バインダー 26 頁 651 頁左欄 873〜874 頁 10. 可塑剤、 27 頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 11. 塗布助剤、 26〜27頁 650 頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 12. スタチック 27 頁 650 頁右欄 876〜877 頁 防止剤 13. マット剤 878〜879 頁
本発明の感光材料や色素固定材料に使用できる公知の写
真用添加剤は、前記のRDNo. 17,643、同No. 1
8,716および同No. 307,105に記載されてお
り、その該当箇所を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23 頁 648 頁右欄 866 頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤 23頁〜24頁 648 頁右欄 866〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁 4. 蛍光増白剤 24 頁 648 頁右欄 868頁 5. かぶり防止剤、 24頁〜25頁 649 頁右欄 868〜870 頁 安定剤 6. 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター染料、 650 頁左欄 紫外線吸収剤 7. 色素画像 25 頁 650 頁左欄 872頁 安定剤 8. 硬膜剤 26 頁 651 頁左欄 874〜875 頁 9. バインダー 26 頁 651 頁左欄 873〜874 頁 10. 可塑剤、 27 頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 11. 塗布助剤、 26〜27頁 650 頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 12. スタチック 27 頁 650 頁右欄 876〜877 頁 防止剤 13. マット剤 878〜879 頁
【0086】以下、本発明を、熱現像感光材料の実施態
様についてさらに説明するが、これらは熱現像感光材料
以外にも適用することができる。熱現像感光材料や色素
固定材料の構成層のバインダーには親水性のものが好ま
しく用いられる。その例としては前記のリサーチ・ディ
スクロージャーおよび特開昭64−13,546号の(7
1)頁〜(75)頁に記載されたものが挙げられる。具体的に
は、透明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例え
ばゼラチン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロー
ス誘導体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラ
ン等の多糖類のような天然化合物とポリビニールアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合体等
の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国特許第
4,960,681号、特開昭62−245,260号
等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまた
は−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有
するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニルモノ
マーどうし、もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)も使
用される。これらのバインダーは2種以上組み合わせて
用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダーの
組み合わせが好ましい、またゼラチンは、種々の目的に
応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム
などの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択
すれば良く、組み合わせて用いることも好ましい。
様についてさらに説明するが、これらは熱現像感光材料
以外にも適用することができる。熱現像感光材料や色素
固定材料の構成層のバインダーには親水性のものが好ま
しく用いられる。その例としては前記のリサーチ・ディ
スクロージャーおよび特開昭64−13,546号の(7
1)頁〜(75)頁に記載されたものが挙げられる。具体的に
は、透明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例え
ばゼラチン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロー
ス誘導体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラ
ン等の多糖類のような天然化合物とポリビニールアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合体等
の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国特許第
4,960,681号、特開昭62−245,260号
等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまた
は−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有
するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニルモノ
マーどうし、もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)も使
用される。これらのバインダーは2種以上組み合わせて
用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダーの
組み合わせが好ましい、またゼラチンは、種々の目的に
応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム
などの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択
すれば良く、組み合わせて用いることも好ましい。
【0087】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。また
本発明とは別に、高吸水性ポリマーを色素固定層やその
保護層に使用すると、転写後に色素が色素固定要素から
他のものに再転写するのを防止することができる。本発
明において、バインダーの塗布量は1m2当たり20g
以下が好ましく、特に10g以下、更には7〜0.5g
にするのが適当である。
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。また
本発明とは別に、高吸水性ポリマーを色素固定層やその
保護層に使用すると、転写後に色素が色素固定要素から
他のものに再転写するのを防止することができる。本発
明において、バインダーの塗布量は1m2当たり20g
以下が好ましく、特に10g以下、更には7〜0.5g
にするのが適当である。
【0088】本発明においては、感光性ハロゲン化銀乳
剤と共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもで
きる。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に
好ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成する
のに使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,5
00,626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また米国特許
第4,775,613号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は、2種以上を併用してもよい。以上の有
機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01
〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併用するこ
とができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀塩の塗布
量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ましくは
0.1〜4g/m2が適当である。
剤と共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもで
きる。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に
好ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成する
のに使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,5
00,626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また米国特許
第4,775,613号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は、2種以上を併用してもよい。以上の有
機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01
〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併用するこ
とができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀塩の塗布
量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ましくは
0.1〜4g/m2が適当である。
【0089】本発明に用いる還元剤としては、熱現像感
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性をもたないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。本発明に用いられ
る還元剤の例としては、米国特許第4,500,626
号の第49〜50欄、同4,839,272号、同4,
330,617号、同4,590,152号、同5,0
17,454号、同5,139,919号、特開昭60
−140,335号の第(17)〜(18)頁、同57
−40,245号、同56−138,736号、同59
−178,458号、同59−53,831号、同59
−182,449号、同59−182,450号、同6
0−119,555号、同60−128,436号、同
60−128,439号、同60−198,540号、
同60−181,742号、同61−259,253
号、同62−201,434号、同62−244,04
4号、同62−131,253号、同62−131,2
56号、同63−10,151号、同64−13,54
6号の第(40)〜(57)頁、特開平1−120,5
53号、同2−32,338号、同2−35,451
号、同2−234,158号、同3−160,443
号、欧州特許第220,746号の第78〜96頁等に
記載の還元剤や還元剤プレカーサーがある。米国特許第
3,039,869号に開示されているもののような種
々の還元剤の組合せも用いることができる。
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性をもたないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。本発明に用いられ
る還元剤の例としては、米国特許第4,500,626
号の第49〜50欄、同4,839,272号、同4,
330,617号、同4,590,152号、同5,0
17,454号、同5,139,919号、特開昭60
−140,335号の第(17)〜(18)頁、同57
−40,245号、同56−138,736号、同59
−178,458号、同59−53,831号、同59
−182,449号、同59−182,450号、同6
0−119,555号、同60−128,436号、同
60−128,439号、同60−198,540号、
同60−181,742号、同61−259,253
号、同62−201,434号、同62−244,04
4号、同62−131,253号、同62−131,2
56号、同63−10,151号、同64−13,54
6号の第(40)〜(57)頁、特開平1−120,5
53号、同2−32,338号、同2−35,451
号、同2−234,158号、同3−160,443
号、欧州特許第220,746号の第78〜96頁等に
記載の還元剤や還元剤プレカーサーがある。米国特許第
3,039,869号に開示されているもののような種
々の還元剤の組合せも用いることができる。
【0090】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間に電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。特に好ましくは、前記米国特許第5,139,
919号、欧州特許公開第418,743号、特開平1
−138,556号、同3−102,345号記載のも
のが用いられる。また特開平2−230,143号、同
2−235,044号記載のように安定に層中に導入す
る方法が好ましく用いられる。電子伝達剤またはそのプ
レカーサーは、前記した還元剤またはそのプレカーサー
の中から選ぶことができる。電子伝達剤またはそのプレ
カーサーはその移動性が耐拡散性の還元剤(電子供与
体)より大きいことが望ましい。電子伝達剤と組合せて
用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)としては、前記
した還元剤の中で感光材料の層中で実質的に移動しない
ものであればよく、好ましくはハイドロキノン類、スル
ホンアミドフェノール類、スルホンアミドナフトール
類、特開昭53−110827号、米国特許第5,03
2,487号、同5,026,634号、同4,83
9,272号に電子供与体として記載されている化合物
および後述する耐拡散性で還元性を有する色素供与性化
合物等が挙げられる。また特開平3−160,443号
記載のような電子供与体プレカーサーも好ましく用いら
れる。
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間に電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。特に好ましくは、前記米国特許第5,139,
919号、欧州特許公開第418,743号、特開平1
−138,556号、同3−102,345号記載のも
のが用いられる。また特開平2−230,143号、同
2−235,044号記載のように安定に層中に導入す
る方法が好ましく用いられる。電子伝達剤またはそのプ
レカーサーは、前記した還元剤またはそのプレカーサー
の中から選ぶことができる。電子伝達剤またはそのプレ
カーサーはその移動性が耐拡散性の還元剤(電子供与
体)より大きいことが望ましい。電子伝達剤と組合せて
用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)としては、前記
した還元剤の中で感光材料の層中で実質的に移動しない
ものであればよく、好ましくはハイドロキノン類、スル
ホンアミドフェノール類、スルホンアミドナフトール
類、特開昭53−110827号、米国特許第5,03
2,487号、同5,026,634号、同4,83
9,272号に電子供与体として記載されている化合物
および後述する耐拡散性で還元性を有する色素供与性化
合物等が挙げられる。また特開平3−160,443号
記載のような電子供与体プレカーサーも好ましく用いら
れる。
【0091】さらに中間層や保護層に混色防止、色再現
改善、白地改善、色素固定材料への銀移り防止など種々
の目的で上記還元剤を用いることができる。具体的に
は、欧州特許公開第524,649号、同357,04
0号、特開平4−249,245号、同2−64,63
3号、同2−46,450号、特開昭63−186,2
40号記載の還元剤が好ましく用いられる。また特公平
3−63,733号、特開平1−150,135号、同
2−110,557号、同2−64,634号、同3−
43,735号、欧州特許公開第451,833号記載
のような現像抑制剤放出還元性化合物も用いられる。本
発明に於いては還元性の総添加量は銀1モルに対して
0.01〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モル
である。
改善、白地改善、色素固定材料への銀移り防止など種々
の目的で上記還元剤を用いることができる。具体的に
は、欧州特許公開第524,649号、同357,04
0号、特開平4−249,245号、同2−64,63
3号、同2−46,450号、特開昭63−186,2
40号記載の還元剤が好ましく用いられる。また特公平
3−63,733号、特開平1−150,135号、同
2−110,557号、同2−64,634号、同3−
43,735号、欧州特許公開第451,833号記載
のような現像抑制剤放出還元性化合物も用いられる。本
発明に於いては還元性の総添加量は銀1モルに対して
0.01〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モル
である。
【0092】本発明においては、色素供与性物質以外に
画像形成物質として銀を用いることができる。また高温
状態下で銀イオンが銀に還元される際、この反応に対応
して、あるいは逆対応して可動性色素を生成するか、あ
るいは放出する色素供与性化合物を使用することもでき
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の例として
は、画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ
化合物を挙げることができる。この型の化合物は次の一
般式〔LI〕で表わすことができる。 ((Dye)m1−Y)n1−Z1 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Yは単なる結合又は連結基を表わ
し、Z1は画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は
逆対応して((Dye)m1−Y)n1−Z1で表わされる
化合物の拡散性に差を生じさせるか、または(Dye)
m1−Yを放出し、放出された(Dye) m1−Yと((D
ye)m1−Y)n1−Z1との間に拡散性において差を生
じさせるような性質を有する基を表わし、m1は1〜5
の整数を表し、n1は1または2を表わしm1、n1の
いずれかが1でない時、複数のDyeは同一でも異なっ
ていてもよい。一般式〔LI〕で表わされる色素供与性
化合物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げる
ことができる。とはハロゲン化銀の現像に対応して
拡散性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
画像形成物質として銀を用いることができる。また高温
状態下で銀イオンが銀に還元される際、この反応に対応
して、あるいは逆対応して可動性色素を生成するか、あ
るいは放出する色素供与性化合物を使用することもでき
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の例として
は、画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ
化合物を挙げることができる。この型の化合物は次の一
般式〔LI〕で表わすことができる。 ((Dye)m1−Y)n1−Z1 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Yは単なる結合又は連結基を表わ
し、Z1は画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は
逆対応して((Dye)m1−Y)n1−Z1で表わされる
化合物の拡散性に差を生じさせるか、または(Dye)
m1−Yを放出し、放出された(Dye) m1−Yと((D
ye)m1−Y)n1−Z1との間に拡散性において差を生
じさせるような性質を有する基を表わし、m1は1〜5
の整数を表し、n1は1または2を表わしm1、n1の
いずれかが1でない時、複数のDyeは同一でも異なっ
ていてもよい。一般式〔LI〕で表わされる色素供与性
化合物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げる
ことができる。とはハロゲン化銀の現像に対応して
拡散性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
【0093】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39,165号、
米国特許第3,443,940号、同4,474,86
7号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素放出する化合物(DRR
化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよい
ので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問題
がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65,839号、同59−69,839号、同53−
3,819号、同51−104,343号、RDl7,
465号、米国特許第3,725,062号、同3,7
28,113号、同3,443,939号、特開昭58
−116,537号、同57−179,840号、米国
特許第4,500,626号等に記載されている。DR
R化合物の具体例としては前述の米国特許第4,50
0,626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙
げることができるが、なかでも前記米国特許に記載の化
合物(1)〜(3)、(10)〜(13)、(16)〜
(19)、(28)〜(30)、(33)〜(35)、
(38)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。
また米国特許第4,639,408号第37〜39欄に
記載の化合物も有用である。その他、上記に述べたカプ
ラーや一般式〔LI〕以外の色素供与性化合物として、
有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物(リサーチ・デ
ィスクロージャー誌1978年5月号、54〜58頁
等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国
特許第4,235,957号、リサーチ・ディスクロー
ジャー誌、1976年4月号、30〜32頁等)、ロイ
コ色素(米国特許第3,985,565号、同4,02
2,617号等)なども使用できる。
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39,165号、
米国特許第3,443,940号、同4,474,86
7号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素放出する化合物(DRR
化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよい
ので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問題
がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65,839号、同59−69,839号、同53−
3,819号、同51−104,343号、RDl7,
465号、米国特許第3,725,062号、同3,7
28,113号、同3,443,939号、特開昭58
−116,537号、同57−179,840号、米国
特許第4,500,626号等に記載されている。DR
R化合物の具体例としては前述の米国特許第4,50
0,626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙
げることができるが、なかでも前記米国特許に記載の化
合物(1)〜(3)、(10)〜(13)、(16)〜
(19)、(28)〜(30)、(33)〜(35)、
(38)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。
また米国特許第4,639,408号第37〜39欄に
記載の化合物も有用である。その他、上記に述べたカプ
ラーや一般式〔LI〕以外の色素供与性化合物として、
有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物(リサーチ・デ
ィスクロージャー誌1978年5月号、54〜58頁
等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国
特許第4,235,957号、リサーチ・ディスクロー
ジャー誌、1976年4月号、30〜32頁等)、ロイ
コ色素(米国特許第3,985,565号、同4,02
2,617号等)なども使用できる。
【0094】色素供与性化合物および耐拡散性還元剤な
どの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記
載の方法などの公知の方法により熱現像感光材料の層中
に導入することができる。この場合には、米国特許第
4,555,470号、同4,536,466号、同
4,536,467号、同4,587,206号、同
4,555,476号、同4,599,296号、特公
平3−62256号などに記載のような高沸点有機溶媒
を、必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶
媒と併用して、用いることができる。またこれら色素供
与性化合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2
種以上併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用
いられる色素供与性化合物1gに対して10g以下、好
ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1gであ
る。また、バインダー1gに対して1cc以下、更には
0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。また特
公昭51−39853号、特開昭51−59943号に
記載されている重合物による分散法や特開昭62−30
242号等に記載されている微粒子分散物にして添加す
る方法も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合
には、前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散
含有させることができる。疎水性化合物を親水性コロイ
ドに分散する際には、種々の界面活性剤を用いることが
できる。例えば特開昭59−157636号の第(37)〜
(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。本発明
の感光材料には、現像の活性化と同時に画像の安定化を
図る化合物を用いることができる。好ましく用いられる
具体的化合物については米国特許第4,500,626
号の第51〜52欄に記載されている。
どの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記
載の方法などの公知の方法により熱現像感光材料の層中
に導入することができる。この場合には、米国特許第
4,555,470号、同4,536,466号、同
4,536,467号、同4,587,206号、同
4,555,476号、同4,599,296号、特公
平3−62256号などに記載のような高沸点有機溶媒
を、必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶
媒と併用して、用いることができる。またこれら色素供
与性化合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2
種以上併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用
いられる色素供与性化合物1gに対して10g以下、好
ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1gであ
る。また、バインダー1gに対して1cc以下、更には
0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。また特
公昭51−39853号、特開昭51−59943号に
記載されている重合物による分散法や特開昭62−30
242号等に記載されている微粒子分散物にして添加す
る方法も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合
には、前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散
含有させることができる。疎水性化合物を親水性コロイ
ドに分散する際には、種々の界面活性剤を用いることが
できる。例えば特開昭59−157636号の第(37)〜
(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。本発明
の感光材料には、現像の活性化と同時に画像の安定化を
図る化合物を用いることができる。好ましく用いられる
具体的化合物については米国特許第4,500,626
号の第51〜52欄に記載されている。
【0095】色素の拡散性転写により画像を形成するシ
ステムにおいて、本発明の熱現像感光材料の構成層には
不要な色素や着色物を固定化または無色化し、得られる
画像の白地を改良する目的で種々の化合物を添加するこ
とができる。具体的には、欧州公開特許第353,74
1号、同461,416号、特開昭63−163345
号、同62−203158号記載の化合物を用いること
ができる。
ステムにおいて、本発明の熱現像感光材料の構成層には
不要な色素や着色物を固定化または無色化し、得られる
画像の白地を改良する目的で種々の化合物を添加するこ
とができる。具体的には、欧州公開特許第353,74
1号、同461,416号、特開昭63−163345
号、同62−203158号記載の化合物を用いること
ができる。
【0096】本発明の熱現像感光材料の構成層には色分
離性改良や高感化などの目的で、種々の顔料や染料を用
いることができる。具体的には前記リサーチ・ディスク
ロージャー記載の化合物や、欧州公開特許第479,1
67号、同502,508号、特開平1−167838
号、同4−343355号、同2−168252号、特
開昭61−20943号、欧州公開特許第479,16
7号、同502,508号等に記載の化合物や層構成を
用いることができる。
離性改良や高感化などの目的で、種々の顔料や染料を用
いることができる。具体的には前記リサーチ・ディスク
ロージャー記載の化合物や、欧州公開特許第479,1
67号、同502,508号、特開平1−167838
号、同4−343355号、同2−168252号、特
開昭61−20943号、欧州公開特許第479,16
7号、同502,508号等に記載の化合物や層構成を
用いることができる。
【0097】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムにおいては熱現像感光材料と共に色素固定材料が用
いられる。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上
に別個に塗設される形態であっても、感光材料と同一の
支持体上に塗設される形態であってもよい。感光材料と
色素固定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層
との関係は米国特許第4,500,626号の第57欄
に記載の関係が本発明にも適用できる。本発明に好まし
く用いられる色素固定材料は媒染剤とバインダーを含む
層を少なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知の
ものを用いることができ、その具体例としては米国特許
第4,500,626号第58〜59欄、特開昭61−
88,256号第(32)〜(41)頁や特開平1−16123
6号第(4) 〜(7) 頁に記載の媒染剤、米国特許第4,7
74,162号、同4,619,883号、同4,59
4,308号等に記載のものを挙げることができる。ま
た、米国特許第4,463,079号に記載されている
ような色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。本発
明において、色素固定材料に用いられるバインダーは、
前記の親水性バインダーが好ましい。さらに欧州公開特
許第443,529号記載のようなカラギナン類の併用
や、特公平3−74,820号記載のようなガラス転移
温度40℃以下のラテックス類を併用することが好まし
く用いられる。色素固定材料には必要に応じて保護層、
剥離層、下塗り層、中間層、バック層、カール防止層な
どの補助層を設けることができる。特に保護層を設ける
のは有用である。
テムにおいては熱現像感光材料と共に色素固定材料が用
いられる。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上
に別個に塗設される形態であっても、感光材料と同一の
支持体上に塗設される形態であってもよい。感光材料と
色素固定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層
との関係は米国特許第4,500,626号の第57欄
に記載の関係が本発明にも適用できる。本発明に好まし
く用いられる色素固定材料は媒染剤とバインダーを含む
層を少なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知の
ものを用いることができ、その具体例としては米国特許
第4,500,626号第58〜59欄、特開昭61−
88,256号第(32)〜(41)頁や特開平1−16123
6号第(4) 〜(7) 頁に記載の媒染剤、米国特許第4,7
74,162号、同4,619,883号、同4,59
4,308号等に記載のものを挙げることができる。ま
た、米国特許第4,463,079号に記載されている
ような色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。本発
明において、色素固定材料に用いられるバインダーは、
前記の親水性バインダーが好ましい。さらに欧州公開特
許第443,529号記載のようなカラギナン類の併用
や、特公平3−74,820号記載のようなガラス転移
温度40℃以下のラテックス類を併用することが好まし
く用いられる。色素固定材料には必要に応じて保護層、
剥離層、下塗り層、中間層、バック層、カール防止層な
どの補助層を設けることができる。特に保護層を設ける
のは有用である。
【0098】熱現像感光材料および色素固定材料の構成
層には、可塑剤、スベリ剤あるいは感光材料と色素固定
材料との剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的には、前記リサーチ・ディスクロー
ジャーや特開昭62−245,253号などに記載され
たものがある。更に、上記の目的のために、各種のシリ
コーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチル
シロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオ
イルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。そ
の例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリ
コーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性
シリコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商
品名X−22−3710)などが有効である。また特開
昭62−215953号、同63−46449号に記載
のシリコーンオイルも有効である。
層には、可塑剤、スベリ剤あるいは感光材料と色素固定
材料との剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的には、前記リサーチ・ディスクロー
ジャーや特開昭62−245,253号などに記載され
たものがある。更に、上記の目的のために、各種のシリ
コーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチル
シロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオ
イルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。そ
の例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリ
コーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性
シリコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商
品名X−22−3710)などが有効である。また特開
昭62−215953号、同63−46449号に記載
のシリコーンオイルも有効である。
【0099】熱現像感光材料や色素固定材料には退色防
止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化
防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体があ
り、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の色素画像
安定剤や紫外線吸収剤なども、有用である。酸化防止剤
としては、例えばクロマン系化合物、クマラン系化合
物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノール
類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61
−159,644号記載の化合物も有効である。紫外線
吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特
許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系
化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベン
ゾフェノン系化合物(特開昭46−2,784号な
ど)、その他特開昭54−48,535号、同62−1
36,641号、同61−88,256号等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260,152号記載
の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体として
は、米国特許第4,241,155号、同4,245,
018号第3〜36欄、同第4,254,195号第3
〜8欄、特開昭62−174,741号、同61−8
8,256号(27)〜(29)頁、同63−199,
248号、特開平1−75,568号、同1−74,2
72号等に記載されている化合物がある。
止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化
防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体があ
り、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の色素画像
安定剤や紫外線吸収剤なども、有用である。酸化防止剤
としては、例えばクロマン系化合物、クマラン系化合
物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノール
類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61
−159,644号記載の化合物も有効である。紫外線
吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特
許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系
化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベン
ゾフェノン系化合物(特開昭46−2,784号な
ど)、その他特開昭54−48,535号、同62−1
36,641号、同61−88,256号等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260,152号記載
の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体として
は、米国特許第4,241,155号、同4,245,
018号第3〜36欄、同第4,254,195号第3
〜8欄、特開昭62−174,741号、同61−8
8,256号(27)〜(29)頁、同63−199,
248号、特開平1−75,568号、同1−74,2
72号等に記載されている化合物がある。
【0100】色素固定材料に転写された色素の退色を防
止するための退色防止剤は予め色素固定材料に含有させ
ておいてもよいし、熱現像感光材料や後述する転写溶剤
などの外部から色素固定材料に供給するようにしてもよ
い。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれ
らどうしを組み合わせて使用してもよい。
止するための退色防止剤は予め色素固定材料に含有させ
ておいてもよいし、熱現像感光材料や後述する転写溶剤
などの外部から色素固定材料に供給するようにしてもよ
い。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれ
らどうしを組み合わせて使用してもよい。
【0101】熱現像感光材料や色素固定材料には蛍光増
白剤を用いてもよい。特に色素固定材料に蛍光増白剤を
内蔵させるか、熱現像感光材料や転写溶剤などの外部か
ら供給させるのが好ましい。その例としては、K.Veenka
taraman 編集「The Chemistry of Synthetic Dyes 」第
V巻第8章、特開昭61−143752号などに記載さ
れている化合物を挙げることができる。より具体的に
は、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニ
ル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタルイ
ミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系
化合物などが挙げられる。蛍光増白剤は退色防止剤や紫
外線吸収剤と組み合わせて用いることができる。これら
の褪色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤の具体例は、
特開昭62−215,272号(125) 〜(137) 頁、特開
平1−161,236号(17)〜(43)頁に記載されてい
る。
白剤を用いてもよい。特に色素固定材料に蛍光増白剤を
内蔵させるか、熱現像感光材料や転写溶剤などの外部か
ら供給させるのが好ましい。その例としては、K.Veenka
taraman 編集「The Chemistry of Synthetic Dyes 」第
V巻第8章、特開昭61−143752号などに記載さ
れている化合物を挙げることができる。より具体的に
は、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニ
ル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタルイ
ミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系
化合物などが挙げられる。蛍光増白剤は退色防止剤や紫
外線吸収剤と組み合わせて用いることができる。これら
の褪色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤の具体例は、
特開昭62−215,272号(125) 〜(137) 頁、特開
平1−161,236号(17)〜(43)頁に記載されてい
る。
【0102】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
用いる硬膜剤としては、前記リサーチ・ディスクロージ
ャー、米国特許第4,678,739号第41欄、同
4,791,042号、特開昭59−116,655
号、同62−245,261号、同61−18,942
号、特開平4−218,044号等に記載の硬膜剤が挙
げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホル
ムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系
硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン
−ビス(ビニルスルホニルアセタアミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、塗布されたゼラチン1gあたり0.001〜1
g、好ましくは0.005〜0.5gが用いられる。ま
た添加する層は、感光材料や色素固定材料の構成層のい
ずれの層でも良いし、2層以上に分割して添加しても良
い。
用いる硬膜剤としては、前記リサーチ・ディスクロージ
ャー、米国特許第4,678,739号第41欄、同
4,791,042号、特開昭59−116,655
号、同62−245,261号、同61−18,942
号、特開平4−218,044号等に記載の硬膜剤が挙
げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホル
ムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系
硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン
−ビス(ビニルスルホニルアセタアミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、塗布されたゼラチン1gあたり0.001〜1
g、好ましくは0.005〜0.5gが用いられる。ま
た添加する層は、感光材料や色素固定材料の構成層のい
ずれの層でも良いし、2層以上に分割して添加しても良
い。
【0103】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
は、種々のカブリ防止剤または写真安定剤及びそのプレ
カーサーを使用することができる。その具体例として
は、RD17643(1978年)24〜25頁に記載
のアゾールやアザインデン類、特開昭59−16844
2号記載の窒素を含むカルボン酸類及びリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号記載のメルカプト化合
物及びその金属塩、特開昭62−87957号に記載さ
れているアセチレン化合物類などがあげられる。本発明
においてプレカーサーを用いる場合前述の通り感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層に用いることが特に好ましいが、色素
固定材料に使用することもできる。これらの化合物がプ
レカーサーでない場合、銀1モルあたり5×10-6〜1
×10-1モルが好ましく、さらに1×10-5〜1×10
-2モルが好ましく用いられる。プレカーサーの場合より
好ましい使用量は前述のとおりである。
は、種々のカブリ防止剤または写真安定剤及びそのプレ
カーサーを使用することができる。その具体例として
は、RD17643(1978年)24〜25頁に記載
のアゾールやアザインデン類、特開昭59−16844
2号記載の窒素を含むカルボン酸類及びリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号記載のメルカプト化合
物及びその金属塩、特開昭62−87957号に記載さ
れているアセチレン化合物類などがあげられる。本発明
においてプレカーサーを用いる場合前述の通り感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層に用いることが特に好ましいが、色素
固定材料に使用することもできる。これらの化合物がプ
レカーサーでない場合、銀1モルあたり5×10-6〜1
×10-1モルが好ましく、さらに1×10-5〜1×10
-2モルが好ましく用いられる。プレカーサーの場合より
好ましい使用量は前述のとおりである。
【0104】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
は、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、
現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用することが
できる。界面活性剤の具体例は前記リサーチ・ディスク
ロージャー、特開昭62−173,463号、同62−
183,457号等に記載されている。熱現像感光材料
や色素固定材料の構成層には、スベリ性改良、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−209
44号、同62−135826号等に記載されているフ
ッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ
素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状
フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられ
る。
は、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、
現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用することが
できる。界面活性剤の具体例は前記リサーチ・ディスク
ロージャー、特開昭62−173,463号、同62−
183,457号等に記載されている。熱現像感光材料
や色素固定材料の構成層には、スベリ性改良、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−209
44号、同62−135826号等に記載されているフ
ッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ
素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状
フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられ
る。
【0105】熱現像感光材料や色素固定材料には、接着
防止、スベリ性改良などの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−88
256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号記載の化合物がある。その他前記リサーチ・
ディスクロージャー記載の化合物が使用できる。これら
のマット剤は、最上層(保護層)のみならず必要に応じ
て、下層添加しても良い。その他、熱現像感光材料およ
び色素固定材料の構成層には、熱溶剤、消泡剤、防菌防
バイ剤、コロイダルシリカ等を含ませてもよい。これら
の添加剤の具体例は特開昭61−88256号第(26)〜
(32)頁、特開平3−11,338号、特公平2−51,
496号等に記載されている。
防止、スベリ性改良などの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−88
256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号記載の化合物がある。その他前記リサーチ・
ディスクロージャー記載の化合物が使用できる。これら
のマット剤は、最上層(保護層)のみならず必要に応じ
て、下層添加しても良い。その他、熱現像感光材料およ
び色素固定材料の構成層には、熱溶剤、消泡剤、防菌防
バイ剤、コロイダルシリカ等を含ませてもよい。これら
の添加剤の具体例は特開昭61−88256号第(26)〜
(32)頁、特開平3−11,338号、特公平2−51,
496号等に記載されている。
【0106】本発明において熱現像感光材料及び/又は
色素固定材料には画像形成促進剤を用いることができ
る。画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還
元反応の促進、色素供与性物質からの色素の生成または
色素の分解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進お
よび、熱現像感光材料層から色素固定層への色素の移動
の促進等の機能があり、物理化学的な機能からは塩基ま
たは塩基プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒
(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと
相互作用を持つ化合物等に分類される。ただし、これら
の物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効
果のいくつかを合せ持つのが常である。これらの詳細に
ついては米国特許第4,678,739号第38〜40
欄に記載されている。塩基プレカーサーとしては、熱に
より脱炭酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反
応、ロッセン転位またはベックマン転位によりアミン類
放出する化合物などがある。その具体例は米国特許第
4,514,493号、同4,657,848号等に記
載されている。
色素固定材料には画像形成促進剤を用いることができ
る。画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還
元反応の促進、色素供与性物質からの色素の生成または
色素の分解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進お
よび、熱現像感光材料層から色素固定層への色素の移動
の促進等の機能があり、物理化学的な機能からは塩基ま
たは塩基プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒
(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと
相互作用を持つ化合物等に分類される。ただし、これら
の物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効
果のいくつかを合せ持つのが常である。これらの詳細に
ついては米国特許第4,678,739号第38〜40
欄に記載されている。塩基プレカーサーとしては、熱に
より脱炭酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反
応、ロッセン転位またはベックマン転位によりアミン類
放出する化合物などがある。その具体例は米国特許第
4,514,493号、同4,657,848号等に記
載されている。
【0107】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーを色素固定材料に含有させる方法が熱現像感
光材料の保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、
欧州特許公開210,660号、米国特許第4,74
0,445号に記載されている難溶性金属化合物および
この難溶性金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反
応しうる化合物(錯形成化合物という)の組合せや、特
開昭61−232,451号に記載されている電解によ
り塩基を発生する化合物なども塩基プレカーサーとして
使用できる。特に前者の方法は効果的である。この難溶
性金属化合物と錯形成化合物は、前記特許に記載のよう
に、熱現像感光材料と色素固定材料に別々に添加するこ
とが有利である。
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーを色素固定材料に含有させる方法が熱現像感
光材料の保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、
欧州特許公開210,660号、米国特許第4,74
0,445号に記載されている難溶性金属化合物および
この難溶性金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反
応しうる化合物(錯形成化合物という)の組合せや、特
開昭61−232,451号に記載されている電解によ
り塩基を発生する化合物なども塩基プレカーサーとして
使用できる。特に前者の方法は効果的である。この難溶
性金属化合物と錯形成化合物は、前記特許に記載のよう
に、熱現像感光材料と色素固定材料に別々に添加するこ
とが有利である。
【0108】本発明において熱現像感光材料及び/又は
色素固定材料には、現像時の処理温度および処理時間の
変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基と置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
及びその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭6
2−253,159号(31)〜(32)頁に記載されている。
色素固定材料には、現像時の処理温度および処理時間の
変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基と置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
及びその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭6
2−253,159号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0109】本発明において熱現像感光材料や色素固定
材料の支持体としては、処理温度に耐えることのできる
ものが用いられる。一般的には、日本写真学会編「写真
工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭
和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分子(フ
ィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的には、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。このラミ
ネート層には、酸化チタン、群青、カーボンブラックな
どの顔料や染料を必要に応じて含有させておくことがで
きる。この他に、特開昭62−253,159号(29)〜
(31)頁、特開平1−61,236号(14)〜(17)頁、特開
昭63−316,848号、特開平2−22,651
号、同3−56,955号、米国特許第5,001,0
33号等に記載の支持体を用いることができる。これら
の支持体の裏面は、親水性バインダーとアルミナゾルや
酸化スズのような半導性金属酸化物、カーボンブラック
その他の帯電防止剤を塗布してもよい。具体的には、特
開昭63−220,246号などに記載の支持体を使用
できる。また支持体の表面は親水性バインダーとの密着
性を改良する目的で種々の表面処理や下塗りを施すこと
が好ましく用いられる。
材料の支持体としては、処理温度に耐えることのできる
ものが用いられる。一般的には、日本写真学会編「写真
工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭
和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分子(フ
ィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的には、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。このラミ
ネート層には、酸化チタン、群青、カーボンブラックな
どの顔料や染料を必要に応じて含有させておくことがで
きる。この他に、特開昭62−253,159号(29)〜
(31)頁、特開平1−61,236号(14)〜(17)頁、特開
昭63−316,848号、特開平2−22,651
号、同3−56,955号、米国特許第5,001,0
33号等に記載の支持体を用いることができる。これら
の支持体の裏面は、親水性バインダーとアルミナゾルや
酸化スズのような半導性金属酸化物、カーボンブラック
その他の帯電防止剤を塗布してもよい。具体的には、特
開昭63−220,246号などに記載の支持体を使用
できる。また支持体の表面は親水性バインダーとの密着
性を改良する目的で種々の表面処理や下塗りを施すこと
が好ましく用いられる。
【0110】熱現像感光材料に画像を露光し記録する方
法としては、例えばカメラなどを用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いて
リバーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置などを用いて、原画をスリットな
どを通して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経
由して発光ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオ
ード、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する
方法(特開平2−129,625号、特開平5−17
6,144号、同5−199,372号、同6−12
7,021号等に記載の方法)、画像情報をCRT、液
晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレ
イ、プラズマディスプレイなどの画像表示装置に出力
し、直接または光学系介して露光する方法などがある。
法としては、例えばカメラなどを用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いて
リバーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置などを用いて、原画をスリットな
どを通して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経
由して発光ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオ
ード、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する
方法(特開平2−129,625号、特開平5−17
6,144号、同5−199,372号、同6−12
7,021号等に記載の方法)、画像情報をCRT、液
晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレ
イ、プラズマディスプレイなどの画像表示装置に出力
し、直接または光学系介して露光する方法などがある。
【0111】熱現像感光材料へ画像を記録する光源とし
ては、上記のように、自然光、タングステンランプ、発
光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特
許第4,500,626号第56欄、特開平2−53,
378号、同2−54,672号記載の光源や露光方法
を用いることができる。また、非線形光学材料とレーザ
ー光等のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換素
子を用いて画像露光することもできる。ここで非線形光
学材料とは、レーザー光のような強い光電界をあたえた
ときに現れる分極と電界との間の非線形性を発現可能な
材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム
(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4などに代表される
無機化合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例
えば3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド
(POM)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導
体、特開昭61−53462号、同62−210432
号に記載の化合物が好ましく用いられる。波長変換素子
の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が
知られておりそのいずれもが有用である。また、前記の
画像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得
られる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTS
C)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多
数の画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代表
されるコンピューターを用いて作成された画像信号を利
用できる。
ては、上記のように、自然光、タングステンランプ、発
光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特
許第4,500,626号第56欄、特開平2−53,
378号、同2−54,672号記載の光源や露光方法
を用いることができる。また、非線形光学材料とレーザ
ー光等のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換素
子を用いて画像露光することもできる。ここで非線形光
学材料とは、レーザー光のような強い光電界をあたえた
ときに現れる分極と電界との間の非線形性を発現可能な
材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム
(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4などに代表される
無機化合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例
えば3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド
(POM)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導
体、特開昭61−53462号、同62−210432
号に記載の化合物が好ましく用いられる。波長変換素子
の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が
知られておりそのいずれもが有用である。また、前記の
画像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得
られる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTS
C)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多
数の画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代表
されるコンピューターを用いて作成された画像信号を利
用できる。
【0112】本発明において、熱現像感光材料および/
または色素固定材料は、加熱現像および色素の拡散転写
のための加熱手段として導電性の発熱体層を有する形態
であっても良い。この場合の発熱要素には、特開昭61
−145,544号等に記載のものを利用できる。熱現
像工程での加熱温度は、約50℃〜250℃であるが、
特に約60℃〜180℃が有用である。色素の拡散転写
工程は熱現像と同時に行っても良いし、熱現像工程終了
後に行っても良い。後者の場合、転写工程での加熱温度
は、熱現像工程における温度から室温の範囲で転写可能
であるが、特に50℃以上で、熱現像工程の温度より約
10℃低い温度までが好ましい。
または色素固定材料は、加熱現像および色素の拡散転写
のための加熱手段として導電性の発熱体層を有する形態
であっても良い。この場合の発熱要素には、特開昭61
−145,544号等に記載のものを利用できる。熱現
像工程での加熱温度は、約50℃〜250℃であるが、
特に約60℃〜180℃が有用である。色素の拡散転写
工程は熱現像と同時に行っても良いし、熱現像工程終了
後に行っても良い。後者の場合、転写工程での加熱温度
は、熱現像工程における温度から室温の範囲で転写可能
であるが、特に50℃以上で、熱現像工程の温度より約
10℃低い温度までが好ましい。
【0113】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
米国特許第4,704,345号、同4,740,44
5号、特開昭61−238,056号等に記載されてい
る、少量の溶媒(特に水)の存在下で加熱し現像と転写
を同時または連続して行う方法も有用である。この方式
においては、加熱温度は50℃以上で溶媒の沸点以下が
好ましい。例えば溶媒が水の場合は50℃〜100℃が
好ましい。現像の促進および/または色素の拡散転写の
ために用いる溶媒の例としては、水、無機のアルカリ金
属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基
としては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられ
る)、低沸点溶媒または低沸点溶媒と水もしくは前記塩
基性水溶液との混合溶液が挙げられる。また界面活性
剤、かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防
黴剤、防菌剤を溶媒中に含ませてもよい。これらの熱現
像、拡散転写の工程で用いられる溶媒としては水が好ま
しく用いられるが、水としては一般に用いられる水であ
れば何を用いても良い。具体的には蒸留水、水道水、井
戸水、ミネラルウォーター等を用いることができる。ま
た本発明の熱現像感光材料および色素固定材料を用いる
熱現像装置においては水を使い切りで使用しても良い
し、循環し繰り返し使用してもよい。後者の場合材料か
ら溶出した成分を含む水を使用することになる。また特
開昭63−144,354号、同63−144,355
号、同62−38,460号、特開平3−210,55
号等に記載の装置や水を用いても良い。
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
米国特許第4,704,345号、同4,740,44
5号、特開昭61−238,056号等に記載されてい
る、少量の溶媒(特に水)の存在下で加熱し現像と転写
を同時または連続して行う方法も有用である。この方式
においては、加熱温度は50℃以上で溶媒の沸点以下が
好ましい。例えば溶媒が水の場合は50℃〜100℃が
好ましい。現像の促進および/または色素の拡散転写の
ために用いる溶媒の例としては、水、無機のアルカリ金
属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基
としては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられ
る)、低沸点溶媒または低沸点溶媒と水もしくは前記塩
基性水溶液との混合溶液が挙げられる。また界面活性
剤、かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防
黴剤、防菌剤を溶媒中に含ませてもよい。これらの熱現
像、拡散転写の工程で用いられる溶媒としては水が好ま
しく用いられるが、水としては一般に用いられる水であ
れば何を用いても良い。具体的には蒸留水、水道水、井
戸水、ミネラルウォーター等を用いることができる。ま
た本発明の熱現像感光材料および色素固定材料を用いる
熱現像装置においては水を使い切りで使用しても良い
し、循環し繰り返し使用してもよい。後者の場合材料か
ら溶出した成分を含む水を使用することになる。また特
開昭63−144,354号、同63−144,355
号、同62−38,460号、特開平3−210,55
号等に記載の装置や水を用いても良い。
【0114】これらの溶媒は熱現像感光材料、色素固定
材料またはその両者に付与する方法を用いることができ
る。その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶
媒の質量以下でよい。この水を付与する方法としては、
例えば特開昭62−253,159号(5) 頁、特開昭6
3−85,544号、特開平10−26,818号等に
記載の方法が好ましく用いられる。また、溶媒をマイク
ロカプセルに閉じ込めたり、水和物の形で予め熱現像感
光材料もしくは色素固定要素またはその両者に内蔵させ
て用いることもできる。付与する水の温度は前記特開昭
63−85,544号等に記載のように30°〜60℃
であれば良い。特に水中での雑菌類の繁殖を防ぐ目的で
45℃以上にすることは有用である。
材料またはその両者に付与する方法を用いることができ
る。その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶
媒の質量以下でよい。この水を付与する方法としては、
例えば特開昭62−253,159号(5) 頁、特開昭6
3−85,544号、特開平10−26,818号等に
記載の方法が好ましく用いられる。また、溶媒をマイク
ロカプセルに閉じ込めたり、水和物の形で予め熱現像感
光材料もしくは色素固定要素またはその両者に内蔵させ
て用いることもできる。付与する水の温度は前記特開昭
63−85,544号等に記載のように30°〜60℃
であれば良い。特に水中での雑菌類の繁殖を防ぐ目的で
45℃以上にすることは有用である。
【0115】また色素移動を促進するために、常温で固
体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を熱現像感光材
料および/または色素固定材料に内蔵させる方式も採用
できる。内蔵させる層は感光性ハロゲン化銀乳剤層、中
間層、保護層、色素固定層いずれでも良いが、色素固定
層および/またはその隣接層が好ましい。親水性熱溶剤
の例としては、尿素類、ピリジン類、アミド類、スルホ
ンアミド類、イミド類、アルコール類、オキシム類その
他の複素環類がある。
体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を熱現像感光材
料および/または色素固定材料に内蔵させる方式も採用
できる。内蔵させる層は感光性ハロゲン化銀乳剤層、中
間層、保護層、色素固定層いずれでも良いが、色素固定
層および/またはその隣接層が好ましい。親水性熱溶剤
の例としては、尿素類、ピリジン類、アミド類、スルホ
ンアミド類、イミド類、アルコール類、オキシム類その
他の複素環類がある。
【0116】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、熱ドラ
ム、ハロゲンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプ
ヒーターなどに接触させたり、高温の雰囲気中を通過さ
せる方法などがある。熱現像感光材料と色素固定材料を
重ね合わせる方法は特開昭62−253,159号、特
開昭61−147,244号(27)頁記載の方法が適用で
きる。本発明において写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5,247号、同59−177,547号、同59−1
81,353号、同60−18,951号、実開昭62
−25,944号、特開平6−130,509号、同6
−95,338号、同6−95,267号等に記載され
ている装置などが好ましく用いられる。また市販の装置
としては富士写真フイルム株式会社製ピクトロスタット
100、同ピクトロスタット200、同ピクトログラフ
ィー3000、同ピクトログラフィー2000などが使
用できる。
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、熱ドラ
ム、ハロゲンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプ
ヒーターなどに接触させたり、高温の雰囲気中を通過さ
せる方法などがある。熱現像感光材料と色素固定材料を
重ね合わせる方法は特開昭62−253,159号、特
開昭61−147,244号(27)頁記載の方法が適用で
きる。本発明において写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5,247号、同59−177,547号、同59−1
81,353号、同60−18,951号、実開昭62
−25,944号、特開平6−130,509号、同6
−95,338号、同6−95,267号等に記載され
ている装置などが好ましく用いられる。また市販の装置
としては富士写真フイルム株式会社製ピクトロスタット
100、同ピクトロスタット200、同ピクトログラフ
ィー3000、同ピクトログラフィー2000などが使
用できる。
【0117】上記、熱現像感光材料と色素固定要素によ
り得られた画像を、印刷用のカラープルーフとして用い
る場合、その濃度表現の方法は、連続階調制御、または
不連続な濃度の部分を利用した面積階調制御、または両
者を合わせた階調制御のいずれの方法でも良い。露光光
源として、LD、LEDを用いることにより、デジタル
信号の出力が可能となる。これにより、印刷物のデザイ
ン、色味などの画像の制御をCRT上でおこない、最終
出力として、カラープルーフを出力するという使用法
(DDCP)が可能となる。すなわちDDCPはカラー
プルーフの分野において、プルーフの出力を効率的にお
こなうための有効な手段となる。これはカラープリンタ
が、比較的簡易な構成であって廉価であり、またカラー
プリンタでは、周知のように、カラー印刷機に係る製版
フィルムの作成、刷版(PS版)等の作成が不要であ
り、短時間に、複数回容易に、シート上に画像が形成さ
れたハードコピーを作成できることによる。露光光源と
して、LD、LEDを用いる場合、イエロー、マゼン
タ、シアンの3つの分光感度、またはイエロー、マゼン
タ、シアン、クロの4つの分光感度、また望ましい色相
を得ることを目的として、2種以上の色材を混合して得
られる各色の分光感度は、それぞれ20nm以上離れた別
々の波長にその分光感度のピークを持つことが好まし
い。さらに別の方法として、2つまたはそれ以上の異な
る色の分光感度が、10倍以上の感度差がある場合、1
つの露光波長で2種以上の色の画像を得る方法もある。
り得られた画像を、印刷用のカラープルーフとして用い
る場合、その濃度表現の方法は、連続階調制御、または
不連続な濃度の部分を利用した面積階調制御、または両
者を合わせた階調制御のいずれの方法でも良い。露光光
源として、LD、LEDを用いることにより、デジタル
信号の出力が可能となる。これにより、印刷物のデザイ
ン、色味などの画像の制御をCRT上でおこない、最終
出力として、カラープルーフを出力するという使用法
(DDCP)が可能となる。すなわちDDCPはカラー
プルーフの分野において、プルーフの出力を効率的にお
こなうための有効な手段となる。これはカラープリンタ
が、比較的簡易な構成であって廉価であり、またカラー
プリンタでは、周知のように、カラー印刷機に係る製版
フィルムの作成、刷版(PS版)等の作成が不要であ
り、短時間に、複数回容易に、シート上に画像が形成さ
れたハードコピーを作成できることによる。露光光源と
して、LD、LEDを用いる場合、イエロー、マゼン
タ、シアンの3つの分光感度、またはイエロー、マゼン
タ、シアン、クロの4つの分光感度、また望ましい色相
を得ることを目的として、2種以上の色材を混合して得
られる各色の分光感度は、それぞれ20nm以上離れた別
々の波長にその分光感度のピークを持つことが好まし
い。さらに別の方法として、2つまたはそれ以上の異な
る色の分光感度が、10倍以上の感度差がある場合、1
つの露光波長で2種以上の色の画像を得る方法もある。
【0118】続いて、カラープリンタにより、印刷物上
のモアレ等を再現する方法について述べる。低解像度の
カラープリンタにより、高解像度の印刷上に現れるモア
レ等を忠実に再現する印刷用カラープルーフを作成する
ためには、CMYK4版の網点面積率データajのそれ
ぞれに対してしきい値マトリクス24を参照して、それ
ぞれ48800DPIのビットマップデータb’jに変
換する。次に、一定範囲のビットマップデータb’jを
同時に参照して、色毎の面積率ciを数え上げる。次い
で、予め求めておいた前記各色毎の測色値データである
1600DPIの第1の3刺激値データX、Y、Zを計
算する。この第1の3刺激値データX、Y、Zに対して
アンチエリアジングフィルタ処理を行って400DPI
の第2の3刺激値データX′、Y′、Z′を計算する。
この計算データをカラープリンタの入力データにする。
(以上については特開平8−192540号に詳細に記
載してある。)
のモアレ等を再現する方法について述べる。低解像度の
カラープリンタにより、高解像度の印刷上に現れるモア
レ等を忠実に再現する印刷用カラープルーフを作成する
ためには、CMYK4版の網点面積率データajのそれ
ぞれに対してしきい値マトリクス24を参照して、それ
ぞれ48800DPIのビットマップデータb’jに変
換する。次に、一定範囲のビットマップデータb’jを
同時に参照して、色毎の面積率ciを数え上げる。次い
で、予め求めておいた前記各色毎の測色値データである
1600DPIの第1の3刺激値データX、Y、Zを計
算する。この第1の3刺激値データX、Y、Zに対して
アンチエリアジングフィルタ処理を行って400DPI
の第2の3刺激値データX′、Y′、Z′を計算する。
この計算データをカラープリンタの入力データにする。
(以上については特開平8−192540号に詳細に記
載してある。)
【0119】カラープリンタ等の出力装置を用いてカラ
ー画像の記録を行う場合、例えば、イエロー、マゼン
タ、シアンに係る色信号を操作することで所望の色を有
したカラー画像を実現することが可能であるが、前記色
信号は、出力装置の出力特性に依存するため、特性の異
なる外部装置から供給された色信号は、前記出力特性を
考慮して色変換処理を行う必要がある。そこで、当該出
力装置を用いて色の異なる複数の既知のカラーパッチを
作成し、前記のカラーパッチを測色することにより、例
えば、前記カラーパッチの既知の色信号CMYを出力装
置に依存しない刺激値信号XYZに変換する変換関係
(以下、この変換関係を「順変換関係」という)を得、
次いで、前記順変換関係から、刺激値信号XYZを色信
号CMYに変換する変換関係(以下、この変換関係を
「逆変換関係」という)を求め、この逆変換関係を用い
て、前記色変換処理を行う方法がある。ここで、前記刺
激値信号XYZから色信号CMYを求める方法として、
以下の3つの例を挙げるが、本発明の例はこれに限られ
るものではない。1. 4点の刺激値信号XYZを頂点と
する四面体を設定し、この四面体により刺激値信号XY
Zの空間を分割するとともに、色信号CMYの空間も同
様にして四面体で分割し、対応する四面体中の任意の刺
激値信号XYZに対する色信号CMYを線型演算によっ
て求める方法。2. ニュートン法を用いて、任意の刺激
値信号XYZに対応する色信号CMYを繰り返し演算に
よって求める方法。(PHOTOGRAPHIC SCIENCE AND ENGINE
ERING Volume 16, Number 2. March-April 1972 pp136-
pp143 "Metameric color matching in subtractive col
or photography" 参照)3. 色信号を第1表色系から第
2表色系に変換する色変換方法において、前記第2表色
系の既知の実色信号から得られる前記第1表色系の実色
信号の関係を第1順変換関係として求める第1ステップ
と、前記第1順変換関係を単調関数で近似して、前記実
色信号からなる領域外に仮想色信号を設定する第2ステ
ップと、前記第2表色系における前記実色信号及び前記
仮想色信号より構成される色信号から得られる前記第1
表色系の当該色信号の関係を第2順変換関係として求め
る第3ステップと、前記第2変換関係から、繰り返し演
算法を用いて、前記第1表色系の色信号の関係を逆変換
関係として求める第4ステップとからなり前記逆変換関
係を用いて色信号を第1表色系から第2表色系に変換す
る方法。即ちこの変換方法は、色信号を第1表色系から
第2表色系に変換する色変換方法において、第2表色系
の既知の実色信号(例えばCMY色信号)に対応する第
1表色系の実色信号(例えば、XYZ色信号)を求めた
後、これらの実色信号間における第1順変換関係を単調
関数で近似し、前記実色信号で構成される領域外に仮想
色信号を設定する。そして、前記、実色信号及び前記仮
想色信号からなる第2表色系と第1表色系との間の第2
順変換関係より、ニュートン法に代表される繰り返し演
算により前記第1表色系と前記第2表色系に変換する逆
変換関係を求め、この逆変換関係を用いて色変換を行う
方法などが、例としてあげることができる。
ー画像の記録を行う場合、例えば、イエロー、マゼン
タ、シアンに係る色信号を操作することで所望の色を有
したカラー画像を実現することが可能であるが、前記色
信号は、出力装置の出力特性に依存するため、特性の異
なる外部装置から供給された色信号は、前記出力特性を
考慮して色変換処理を行う必要がある。そこで、当該出
力装置を用いて色の異なる複数の既知のカラーパッチを
作成し、前記のカラーパッチを測色することにより、例
えば、前記カラーパッチの既知の色信号CMYを出力装
置に依存しない刺激値信号XYZに変換する変換関係
(以下、この変換関係を「順変換関係」という)を得、
次いで、前記順変換関係から、刺激値信号XYZを色信
号CMYに変換する変換関係(以下、この変換関係を
「逆変換関係」という)を求め、この逆変換関係を用い
て、前記色変換処理を行う方法がある。ここで、前記刺
激値信号XYZから色信号CMYを求める方法として、
以下の3つの例を挙げるが、本発明の例はこれに限られ
るものではない。1. 4点の刺激値信号XYZを頂点と
する四面体を設定し、この四面体により刺激値信号XY
Zの空間を分割するとともに、色信号CMYの空間も同
様にして四面体で分割し、対応する四面体中の任意の刺
激値信号XYZに対する色信号CMYを線型演算によっ
て求める方法。2. ニュートン法を用いて、任意の刺激
値信号XYZに対応する色信号CMYを繰り返し演算に
よって求める方法。(PHOTOGRAPHIC SCIENCE AND ENGINE
ERING Volume 16, Number 2. March-April 1972 pp136-
pp143 "Metameric color matching in subtractive col
or photography" 参照)3. 色信号を第1表色系から第
2表色系に変換する色変換方法において、前記第2表色
系の既知の実色信号から得られる前記第1表色系の実色
信号の関係を第1順変換関係として求める第1ステップ
と、前記第1順変換関係を単調関数で近似して、前記実
色信号からなる領域外に仮想色信号を設定する第2ステ
ップと、前記第2表色系における前記実色信号及び前記
仮想色信号より構成される色信号から得られる前記第1
表色系の当該色信号の関係を第2順変換関係として求め
る第3ステップと、前記第2変換関係から、繰り返し演
算法を用いて、前記第1表色系の色信号の関係を逆変換
関係として求める第4ステップとからなり前記逆変換関
係を用いて色信号を第1表色系から第2表色系に変換す
る方法。即ちこの変換方法は、色信号を第1表色系から
第2表色系に変換する色変換方法において、第2表色系
の既知の実色信号(例えばCMY色信号)に対応する第
1表色系の実色信号(例えば、XYZ色信号)を求めた
後、これらの実色信号間における第1順変換関係を単調
関数で近似し、前記実色信号で構成される領域外に仮想
色信号を設定する。そして、前記、実色信号及び前記仮
想色信号からなる第2表色系と第1表色系との間の第2
順変換関係より、ニュートン法に代表される繰り返し演
算により前記第1表色系と前記第2表色系に変換する逆
変換関係を求め、この逆変換関係を用いて色変換を行う
方法などが、例としてあげることができる。
【0120】上記、熱現像感光材料と色素固定要素によ
り得られる画像のサイズは、A列本判、A1〜A6、菊
判、B列本判、B1〜B6、四六判のいずれであっても
良い。またサイズに対応して、熱現像感光材料と色素固
定要素のサイズは巾が100mm〜2000mmの範囲のい
ずれのサイズをとることもできる。熱現像感光材料と色
素固定要素は、材料をロール状またはシート状のいずれ
で供給しても良く、どちらか一方のみロール状で、一方
がシート状の組合せで使用することも可能である。
り得られる画像のサイズは、A列本判、A1〜A6、菊
判、B列本判、B1〜B6、四六判のいずれであっても
良い。またサイズに対応して、熱現像感光材料と色素固
定要素のサイズは巾が100mm〜2000mmの範囲のい
ずれのサイズをとることもできる。熱現像感光材料と色
素固定要素は、材料をロール状またはシート状のいずれ
で供給しても良く、どちらか一方のみロール状で、一方
がシート状の組合せで使用することも可能である。
【0121】以下実施例によって本発明の効果を詳しく
説明する。
説明する。
【0122】
【実施例】(実施例1)表1及び表2に示す構成の受像
要素R101を作製した。
要素R101を作製した。
【0123】
【表1】
【0124】
【表2】
【0125】
【化33】
【0126】
【化34】
【0127】
【化35】
【0128】
【化36】
【0129】
【化37】
【0130】
【化38】
【0131】
【化39】
【0132】
【化40】
【0133】
【化41】
【0134】次に、感光要素の作り方について説明す
る。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方について
述べる。
る。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方について
述べる。
【0135】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔赤感乳剤
層用〕 良く撹拌している表3に示す組成の水溶液に表4に示す
組成の(I)液を9分間等流量で添加し、また、(II)
液を(I)液の添加の10秒前から9分10秒間等流量
で添加した。その36分後に、表4に示す組成の(III)
液を24分間等流量で、(IV)液を(III)液と同時に2
5分間等流量で添加した。常法により水洗、脱塩(沈降
剤aを用いてpHを4.0で行った)後、石灰処理オセ
インゼラチン880gを加えて、pHを6.0に調節し
た後、リボ核酸分解物12.8g、トリメチルチオ尿素
32mgを加えて60℃で71分最適に化学増感した
後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a、7−
テトラザインデン2.6g、色素(a)3.2g、KB
rを5.1g、後述する安定剤を2.6gを順次加えた
後、冷却した。このようにして平均粒子サイズ0.35
μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤28.1kgを得た。
層用〕 良く撹拌している表3に示す組成の水溶液に表4に示す
組成の(I)液を9分間等流量で添加し、また、(II)
液を(I)液の添加の10秒前から9分10秒間等流量
で添加した。その36分後に、表4に示す組成の(III)
液を24分間等流量で、(IV)液を(III)液と同時に2
5分間等流量で添加した。常法により水洗、脱塩(沈降
剤aを用いてpHを4.0で行った)後、石灰処理オセ
インゼラチン880gを加えて、pHを6.0に調節し
た後、リボ核酸分解物12.8g、トリメチルチオ尿素
32mgを加えて60℃で71分最適に化学増感した
後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a、7−
テトラザインデン2.6g、色素(a)3.2g、KB
rを5.1g、後述する安定剤を2.6gを順次加えた
後、冷却した。このようにして平均粒子サイズ0.35
μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤28.1kgを得た。
【0136】
【表3】
【0137】
【表4】
【0138】
【化42】
【0139】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔緑感乳剤
層用〕 良く撹拌している表5に示す組成の水溶液に表6に示す
組成の(I)液と(II)液を同時に9分間等流量で添加
した。その5分後に、表6に示す組成の(III)液と(I
V)液を同時に32分間等流量で添加した。また、(II
I)液と(IV)液の添加終了後に色素のメタノール溶液6
0ml(色素(b1)360mgと色素(b2)73.
4mgとを含む)を一括して添加した。常法により水
洗、脱塩(沈降剤(a)を用いてpHを4.0で行っ
た)後、石灰処理オセインゼラチン22gを加えて、p
Hを6.0、pAgを7.6に調節した後、チオ硫酸ナ
トリウム1.8mgと4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン180mgを加え
て60℃で最適に化学増感した後、カブリ防止剤(1)
90mgを添加した後、冷却した。このようにして平均
粒子サイズ0.30μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤6
35gを得た。
層用〕 良く撹拌している表5に示す組成の水溶液に表6に示す
組成の(I)液と(II)液を同時に9分間等流量で添加
した。その5分後に、表6に示す組成の(III)液と(I
V)液を同時に32分間等流量で添加した。また、(II
I)液と(IV)液の添加終了後に色素のメタノール溶液6
0ml(色素(b1)360mgと色素(b2)73.
4mgとを含む)を一括して添加した。常法により水
洗、脱塩(沈降剤(a)を用いてpHを4.0で行っ
た)後、石灰処理オセインゼラチン22gを加えて、p
Hを6.0、pAgを7.6に調節した後、チオ硫酸ナ
トリウム1.8mgと4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン180mgを加え
て60℃で最適に化学増感した後、カブリ防止剤(1)
90mgを添加した後、冷却した。このようにして平均
粒子サイズ0.30μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤6
35gを得た。
【0140】
【表5】
【0141】
【表6】
【0142】
【化43】
【0143】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔青感乳剤
層用〕 良く撹拌している表7に示す組成の水溶液に表8に示す
組成の(I)液と(II)液を、(II)液を添加し、10
秒後に(I)液を、各々30分間かけて添加した。ま
た、(I)液添加終了後2分後に(V)液を添加し、
(II)液添加終了後5分後に(IV)液を添加し、その1
0秒後に、(III)液を、(III)液は27分50秒、(I
V)液は28分間かけて添加した。常法により水洗、脱
塩(沈降剤(b)を用いてpHを3.9で行った)後、
石灰処理オセインゼラチン1230gと化合物(b)
2.8mgを加えて、pHを6.1、pAgを8.4に
調節した後、チオ硫酸ナトリウム24.9mgを加えて
60℃で最適に化学増感した後、色素(c)13.1
g、化合物(c)を118ml順次加えた後、冷却し
た。得られた乳剤のハロゲン化粒子はイモ状粒子であ
り、平均粒子サイズ0.53μm、収量は30700g
であった。
層用〕 良く撹拌している表7に示す組成の水溶液に表8に示す
組成の(I)液と(II)液を、(II)液を添加し、10
秒後に(I)液を、各々30分間かけて添加した。ま
た、(I)液添加終了後2分後に(V)液を添加し、
(II)液添加終了後5分後に(IV)液を添加し、その1
0秒後に、(III)液を、(III)液は27分50秒、(I
V)液は28分間かけて添加した。常法により水洗、脱
塩(沈降剤(b)を用いてpHを3.9で行った)後、
石灰処理オセインゼラチン1230gと化合物(b)
2.8mgを加えて、pHを6.1、pAgを8.4に
調節した後、チオ硫酸ナトリウム24.9mgを加えて
60℃で最適に化学増感した後、色素(c)13.1
g、化合物(c)を118ml順次加えた後、冷却し
た。得られた乳剤のハロゲン化粒子はイモ状粒子であ
り、平均粒子サイズ0.53μm、収量は30700g
であった。
【0144】
【表7】
【0145】
【表8】
【0146】
【化44】
【0147】次に疎水性添加剤のゼラチン分散物の調製
法について述べる。
法について述べる。
【0148】イエローカプラー、マゼンタカプラー、シ
アンカプラー、及び現像主薬のゼラチン分散物をそれぞ
れ表9の処方どおり調製した。即ち各油相成分を、約7
0℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液に約60
℃に加温した水相成分を加え撹拌混合した後ホモジナイ
ザーで10分間、10000rpmにて分散した。これ
に加水し、撹拌して均一な分散物を得た。
アンカプラー、及び現像主薬のゼラチン分散物をそれぞ
れ表9の処方どおり調製した。即ち各油相成分を、約7
0℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液に約60
℃に加温した水相成分を加え撹拌混合した後ホモジナイ
ザーで10分間、10000rpmにて分散した。これ
に加水し、撹拌して均一な分散物を得た。
【0149】
【表9】
【0150】カブリ防止剤及び還元剤のゼラチン分
散物を、表10の処方どおり調製した。即ち油相成分を
約60℃に加熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した
水相成分を加え、撹拌混合した後ホモジナイザーで10
分間、10000rpmにて分散し、均一な分散物を得
た。
散物を、表10の処方どおり調製した。即ち油相成分を
約60℃に加熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した
水相成分を加え、撹拌混合した後ホモジナイザーで10
分間、10000rpmにて分散し、均一な分散物を得
た。
【0151】
【表10】
【0152】ポリマーラテックス(a)の分散物を、表
11の処方どおり調製した。即ち表11の量のポリマー
ラテックス(a)、界面活性剤、水の混合液を撹拌し
ながらアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加
し、均一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て、分散物中の塩濃度が9分の1になるように調製し
た。
11の処方どおり調製した。即ち表11の量のポリマー
ラテックス(a)、界面活性剤、水の混合液を撹拌し
ながらアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加
し、均一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て、分散物中の塩濃度が9分の1になるように調製し
た。
【0153】
【表11】
【0154】水酸化亜鉛のゼラチン分散物を、表12の
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30
分間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一
な分散物を得た。
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30
分間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一
な分散物を得た。
【0155】
【表12】
【0156】次に、保護層に添加しているマット剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速撹拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速撹拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
【0157】
【化45】
【0158】
【化46】
【0159】
【化47】
【0160】
【化48】
【0161】
【化49】
【0162】以上のものを用いて表13、14に示す感
光要素101を作った。
光要素101を作った。
【0163】
【表13】
【0164】
【表14】
【0165】次に、比較例として、表9の分散物のシア
ン層のカプラーを、比較カプラー(a)及び比較カプラ
ー(b)に変更する以外は感光要素101と同様にし
て、感光要素102及び103を作った。ついで本発明
のカプラーおよび現像主薬を表15の様に変更した以外
は感光要素101と同様にして感光要素104〜116
を作った。感光要素及び受像要素を、富士写真フイルム
株式会社製のピクトロスタット330にて、加熱条件を
80度30秒で画像出力をおこなった。出力した画像は
鮮明なカラー画像が得られた。本発明の試料から形成さ
れた画像は色再現性及び画質性の優れるものであった。
次いで、シアン部の最高濃度及び、最低濃度をX−li
te社製の反射濃度計X−lite304を用いて測定
した。また測定済試料を60℃、相対湿度70%条件下
に7日間放置した後、再度シアン部の濃度測定をし、最
大発色濃度部における、初期濃度に対する7日後の濃度
の割合(残存率(%))を求めた。結果を表15に示
す。表15より明らかな様に、本発明の試料は、湿熱堅
牢性にすぐれる事がわかる。
ン層のカプラーを、比較カプラー(a)及び比較カプラ
ー(b)に変更する以外は感光要素101と同様にし
て、感光要素102及び103を作った。ついで本発明
のカプラーおよび現像主薬を表15の様に変更した以外
は感光要素101と同様にして感光要素104〜116
を作った。感光要素及び受像要素を、富士写真フイルム
株式会社製のピクトロスタット330にて、加熱条件を
80度30秒で画像出力をおこなった。出力した画像は
鮮明なカラー画像が得られた。本発明の試料から形成さ
れた画像は色再現性及び画質性の優れるものであった。
次いで、シアン部の最高濃度及び、最低濃度をX−li
te社製の反射濃度計X−lite304を用いて測定
した。また測定済試料を60℃、相対湿度70%条件下
に7日間放置した後、再度シアン部の濃度測定をし、最
大発色濃度部における、初期濃度に対する7日後の濃度
の割合(残存率(%))を求めた。結果を表15に示
す。表15より明らかな様に、本発明の試料は、湿熱堅
牢性にすぐれる事がわかる。
【0166】
【表15】
【0167】
【化50】
【0168】(実施例2)感光要素の作り方について説
明する。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方につ
いて述べる。
明する。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方につ
いて述べる。
【0169】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔第5層
(680nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表16に示す組成の水溶液に表17に
示す組成の(I)液と(II)液を13分間かけて同時に
添加し、又、その10分後に、表17に示す組成の(II
I)液と(IV)液を33分間かけて添加した。
(680nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表16に示す組成の水溶液に表17に
示す組成の(I)液と(II)液を13分間かけて同時に
添加し、又、その10分後に、表17に示す組成の(II
I)液と(IV)液を33分間かけて添加した。
【0170】
【表16】
【0171】
【表17】
【0172】
【化51】
【0173】又、(III)液の添加開始13分後から27
分間かけて増感色素を0.350%含有する水溶液1
50ccを添加した。
分間かけて増感色素を0.350%含有する水溶液1
50ccを添加した。
【0174】常法により水洗、脱塩(沈降剤aを用いて
pHを4.1で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを6.0、pAgを7.9に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表18に示す通りである。得られた乳剤の収量は
630gで変動係数10.2%の単分散立方体塩臭化銀
乳剤で、平均粒子サイズは0.20μmであった。
pHを4.1で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを6.0、pAgを7.9に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表18に示す通りである。得られた乳剤の収量は
630gで変動係数10.2%の単分散立方体塩臭化銀
乳剤で、平均粒子サイズは0.20μmであった。
【0175】
【化52】
【0176】
【表18】
【0177】
【化53】
【0178】
【化54】
【0179】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔第3層
(750nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表19に示す組成の水溶液に表20に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に
添加し、又、その10分後表20に示す組成の(III)液
と(IV)液を24分間かけて添加した。
(750nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表19に示す組成の水溶液に表20に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に
添加し、又、その10分後表20に示す組成の(III)液
と(IV)液を24分間かけて添加した。
【0180】
【表19】
【0181】
【表20】
【0182】常法により水洗、脱塩(沈降剤bを用いて
pHを3.9で行った)後、脱カルシウム処理した石灰
処理オセインゼラチン(カルシウム含有率150PPM
以下)22gを加えて、40℃で再分散し、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,−7−テトラザイン
デンを0.39g加えて、pHを5.9、pAgを7.
8に調節した。その後、表21に示す薬品を用いて70
℃で化学増感した。又、化学増感の最後に増感色素を
メタノール溶液として(表22に示す組成の溶液)添加
した。さらに、化学増感後40℃に降温して後に述べる
安定剤のゼラチン分散物200gを添加し、良く撹拌
した後収納した。得られた乳剤の収量は938gで変動
係数12.6%の単分散立方体塩臭化銀乳剤で、平均粒
子サイズは0.25μmであった。なお750nm感光
層用の乳剤はJ−バンド型の分光感度を有するものであ
った。
pHを3.9で行った)後、脱カルシウム処理した石灰
処理オセインゼラチン(カルシウム含有率150PPM
以下)22gを加えて、40℃で再分散し、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,−7−テトラザイン
デンを0.39g加えて、pHを5.9、pAgを7.
8に調節した。その後、表21に示す薬品を用いて70
℃で化学増感した。又、化学増感の最後に増感色素を
メタノール溶液として(表22に示す組成の溶液)添加
した。さらに、化学増感後40℃に降温して後に述べる
安定剤のゼラチン分散物200gを添加し、良く撹拌
した後収納した。得られた乳剤の収量は938gで変動
係数12.6%の単分散立方体塩臭化銀乳剤で、平均粒
子サイズは0.25μmであった。なお750nm感光
層用の乳剤はJ−バンド型の分光感度を有するものであ
った。
【0183】
【表21】
【0184】
【表22】
【0185】
【化55】
【0186】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔第1層
(810nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表23に示す組成の水溶液に表24に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に
添加し、又、その10分後表24に示す組成の(III)液
と(IV)液を24分間かけて添加した。
(810nm感光層)用乳剤〕 良く撹拌している表23に示す組成の水溶液に表24に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に
添加し、又、その10分後表24に示す組成の(III)液
と(IV)液を24分間かけて添加した。
【0187】
【表23】
【0188】
【表24】
【0189】常法により水洗、脱塩(沈降剤aを用いて
pHを3.8で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを7.4、pAgを7.8に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表25に示す通りである。得られた乳剤の収量は
680gで変動係数9.7%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.32μmであった。
pHを3.8で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを7.4、pAgを7.8に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表25に示す通りである。得られた乳剤の収量は
680gで変動係数9.7%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.32μmであった。
【0190】
【表25】
【0191】コロイド銀のゼラチン分散物の調製法につ
いて述べる。
いて述べる。
【0192】良く撹拌している表26に示す組成の水溶
液に、表27に示す組成の液を24分間かけて添加し
た。その後沈降剤aを用いて、水洗した後、石灰処理オ
セインゼラチン43gを加えて、pHを6.3に合わせ
た。平均粒子サイズは0.02μmで収量は、512g
であった。(銀2%、ゼラチン6.8%を含有する分散
物)
液に、表27に示す組成の液を24分間かけて添加し
た。その後沈降剤aを用いて、水洗した後、石灰処理オ
セインゼラチン43gを加えて、pHを6.3に合わせ
た。平均粒子サイズは0.02μmで収量は、512g
であった。(銀2%、ゼラチン6.8%を含有する分散
物)
【0193】
【表26】
【0194】
【表27】
【0195】次に疎水性添加剤のゼラチン分散物の調製
法について述べる。
法について述べる。
【0196】イエローカプラー、マゼンタカプラー、シ
アンカプラー、及び現像主薬のゼラチン分散物をそれぞ
れ表28の処方どおり調製した。即ち各油相成分を、約
70℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液に約6
0℃に加温した水相成分を加え撹拌混合した後ホモジナ
イザーで10分間、10000rpmにて分散した。こ
れに加水し、撹拌して均一な分散物を得た。
アンカプラー、及び現像主薬のゼラチン分散物をそれぞ
れ表28の処方どおり調製した。即ち各油相成分を、約
70℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液に約6
0℃に加温した水相成分を加え撹拌混合した後ホモジナ
イザーで10分間、10000rpmにて分散した。こ
れに加水し、撹拌して均一な分散物を得た。
【0197】
【表28】
【0198】
【化56】
【0199】カブリ防止剤及び還元剤のゼラチン分
散物を、表29の処方どおり調製した。即ち油相成分を
約60℃に加熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した
水相成分を加え、撹拌混合した後ホモジナイザーで10
分間、10000rpmにて分散し、均一な分散物を得
た。
散物を、表29の処方どおり調製した。即ち油相成分を
約60℃に加熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した
水相成分を加え、撹拌混合した後ホモジナイザーで10
分間、10000rpmにて分散し、均一な分散物を得
た。
【0200】
【表29】
【0201】還元剤のゼラチン分散物を、表30の処
方どおり調製した。即ち油相成分を、約60℃に加熱溶
解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加え、
撹拌混合した後ホモジナイザーで10分間、10000
rpmにて分散し、均一な分散物を得た。さらに得られ
た分散物から減圧脱有機溶剤装置を用いて酢酸エチルを
除去した。
方どおり調製した。即ち油相成分を、約60℃に加熱溶
解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加え、
撹拌混合した後ホモジナイザーで10分間、10000
rpmにて分散し、均一な分散物を得た。さらに得られ
た分散物から減圧脱有機溶剤装置を用いて酢酸エチルを
除去した。
【0202】
【表30】
【0203】ポリマーラテックス(a)の分散物を、表
31の処方どおり調製した。即ち表31の量のポリマー
ラテックス(a)、界面活性剤、水の混合液を撹拌し
ながらアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加
し、均一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て、分散物中の塩濃度が9分の1になるように調製し
た。
31の処方どおり調製した。即ち表31の量のポリマー
ラテックス(a)、界面活性剤、水の混合液を撹拌し
ながらアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加
し、均一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て、分散物中の塩濃度が9分の1になるように調製し
た。
【0204】
【表31】
【0205】安定剤のゼラチン分散物を、表32の処
方どおり調製した。即ち油相成分を、室温で溶解させ、
この溶液に約40℃に加温した水相成分を加え、撹拌混
合した後ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。これに加水し、撹拌して均一な分散物を
得た。
方どおり調製した。即ち油相成分を、室温で溶解させ、
この溶液に約40℃に加温した水相成分を加え、撹拌混
合した後ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。これに加水し、撹拌して均一な分散物を
得た。
【0206】
【表32】
【0207】
【化57】
【0208】水酸化亜鉛のゼラチン分散物を、表33の
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30
分間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一
な分散物を得た。
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30
分間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一
な分散物を得た。
【0209】
【表33】
【0210】次に、保護層に添加しているマット剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速撹拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速撹拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
【0211】
【化58】
【0212】
【化59】
【0213】
【化60】
【0214】
【化61】
【0215】
【化62】
【0216】
【化63】
【0217】
【化64】
【0218】
【化65】
【0219】
【化66】
【0220】
【化67】
【0221】
【化68】
【0222】
【化69】
【0223】
【化70】
【0224】
【化71】
【0225】以上のものを用いて表34及び35に示す
感光要素201を作った。
感光要素201を作った。
【0226】
【表34】
【0227】
【表35】
【0228】次に、比較例として、表28の分散物のシ
アンのカプラーを比較カプラー(a)及び比較カプラー
(b)に変更する以外は感光要素201と同様にして、
感光要素202及び203を作った。ついで、本発明の
カプラー及び現像主薬を表36の様に変更した以外は感
光要素201と同様にして感光要素204〜216を作
った。この各感光要素と前記受像要素R101を用い
て、富士写真フイルム株式会社製のデジタルカラープリ
ンターフジックスピクトログラフィーPG−3000に
て、加熱条件を83℃35秒で画像出力をおこなった。
出力した画像は鮮明なカラー画像が得られた。本発明の
試料から形成された画像は色再現性及び画質性の優れる
ものであった。次いで、シアン部の最高濃度及び、最低
濃度をX−lite社製の反射濃度計X−lite30
4を用いて測定した。また測定済試料を60℃、相対湿
度70%条件下に7日間放置した後、再度シアン部の濃
度測定をし、最大発色濃度部における、初期濃度に対す
る7日後の濃度の割合(残存率(%))を求めた。結果
を表36に示す。表36より明らかな様に、本発明の試
料は、湿熱堅牢性にすぐれる事がわかる。
アンのカプラーを比較カプラー(a)及び比較カプラー
(b)に変更する以外は感光要素201と同様にして、
感光要素202及び203を作った。ついで、本発明の
カプラー及び現像主薬を表36の様に変更した以外は感
光要素201と同様にして感光要素204〜216を作
った。この各感光要素と前記受像要素R101を用い
て、富士写真フイルム株式会社製のデジタルカラープリ
ンターフジックスピクトログラフィーPG−3000に
て、加熱条件を83℃35秒で画像出力をおこなった。
出力した画像は鮮明なカラー画像が得られた。本発明の
試料から形成された画像は色再現性及び画質性の優れる
ものであった。次いで、シアン部の最高濃度及び、最低
濃度をX−lite社製の反射濃度計X−lite30
4を用いて測定した。また測定済試料を60℃、相対湿
度70%条件下に7日間放置した後、再度シアン部の濃
度測定をし、最大発色濃度部における、初期濃度に対す
る7日後の濃度の割合(残存率(%))を求めた。結果
を表36に示す。表36より明らかな様に、本発明の試
料は、湿熱堅牢性にすぐれる事がわかる。
【0229】
【表36】
【0230】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、
色再現性、画質性が優れ、かつ、保存性が優れる。とり
わけ本発明のハロゲン化銀感光材料は湿熱堅牢性に優
れ、熱現像写真感光材料として用いるのに好適である。
色再現性、画質性が優れ、かつ、保存性が優れる。とり
わけ本発明のハロゲン化銀感光材料は湿熱堅牢性に優
れ、熱現像写真感光材料として用いるのに好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 7/46 G03C 7/46 (72)発明者 石綿 靖宏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 成瀬 英明 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H016 BA00 BD00 BE01 BF00 BM07 2H023 AA00 CD06
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般
式〔1〕で表される色素形成カプラーを含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子または置換基を
表し、R1、R2およびR3の少なくとも1つは、下記一
般式〔2〕で表される基である。R4は、水素原子また
は置換基を表し、R4が水素原子以外の時は、R3は−O
H基または−NH−Y1基を表し、Y1は水素原子、アル
キル基、アリール基、複素環基、アシル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
またはスルファモイル基を表す。Xは式量200以上で
あり、発色現像主薬酸化体との反応により離脱しうる基
を表す。) 【化2】 (式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はアルキル基、ア
リール基またはヘテロ環基を表す。)を表し、R6はア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミ
ノ基またはアシルアミノ基を表す。R7は置換基を表
し、nは0〜3の整数を表す。) - 【請求項2】 前記一般式〔1〕において、R1または
R3が一般式〔2〕で表される基であることを特徴とす
る請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 前記一般式〔2〕において、R6がアル
コキシ基であることを特徴とする請求項1に記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項4】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、下記一般
式〔1〕で表される色素形成カプラーと、下記一般式
〔3〕で表される発色現像主薬を含有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。 【化3】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子または置換基を
表し、R1、R2およびR3の少なくとも1つは、下記一
般式〔2〕で表される基である。R4は水素原子または
置換基を表し、R4が水素原子以外の時は、R3は−OH
基または−NH−Y 1基を表し、Y1は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、複素環基、アシル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基ま
たはスルファモイル基を表す。Xは式量200以上であ
り、発色現像主薬酸化体との反応により離脱しうる基を
表す。) 【化4】 (式中、R5は−NHSO2Y2基(Y2はアルキル基、ア
リール基またはヘテロ環基を表す。)を表し、R6はア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミ
ノ基またはアシルアミノ基を表わす。R7は置換基を表
し、nは0〜3の整数を表す。) 【化5】 (式中、Ra、Rb、RcおよびRdはそれぞれ水素原子ま
たは置換基を表す。Aは−SO2−、−P(R)(O)
−および−CO−から選ばれる2価の基を表し(Rは置
換基を表す。)、Zはアルキル基、アリール基、ヘテロ
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキ
シ基、アミノ基またはアリールアミノ基を表す。) - 【請求項5】 前記一般式〔3〕において、Raまたは
Rcのうち少なくとも1つが、カルバモイル基もしくは
スルファモイル基であり、その窒素上に2つの炭素数3
以上の無置換の直鎖状または分岐状のアルキル基を有す
ることを特徴とする請求項4に記載のハロゲン化銀写真
感光材料。 - 【請求項6】 前記一般式〔3〕において、Aが−SO
2−であり、Zが求核性基を有する基であることを特徴
とする請求項4に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項7】 前記ハロゲン化銀写真感光材料が熱現像
写真感光材料であることを特徴とする請求項1〜6のい
ずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023122A JP2001215668A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023122A JP2001215668A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001215668A true JP2001215668A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18549327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000023122A Pending JP2001215668A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001215668A (ja) |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000023122A patent/JP2001215668A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0853255B1 (en) | Heat developable color photosensitive material | |
JP3821960B2 (ja) | 熱現像カラー写真感光材料 | |
JP2000066349A (ja) | 熱現像カラー画像形成方法 | |
JP3163203B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料およびこれを用いるカラー画像形成方法 | |
JP3418451B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP2001215668A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
US6265118B1 (en) | Image element and image formation method | |
JP3828233B2 (ja) | 拡散転写型カラー感光材料 | |
JP2000122251A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP2000122250A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP3151716B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP3506278B2 (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH11212231A (ja) | ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法 | |
JP3238249B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH10254111A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH06347969A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP2001201834A (ja) | 熱現像カラー感光材料およびそれを用いた拡散転写カラー画像形成方法 | |
JPH08146577A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH07120014B2 (ja) | 熱現像感光材料 | |
JP2001042487A (ja) | カラー拡散転写ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法 | |
JPH1184610A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP2001183786A (ja) | 画像形成要素および画像形成方法 | |
JP2000321738A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP2000206658A (ja) | 画像要素及びカラ―拡散転写画像形成方法 | |
JP2000098563A (ja) | カラー画像要素およびカラー拡散転写画像形成方法 |