JP2001215570A - ストロボ充電回路 - Google Patents

ストロボ充電回路

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JP2001215570A
JP2001215570A JP2000020724A JP2000020724A JP2001215570A JP 2001215570 A JP2001215570 A JP 2001215570A JP 2000020724 A JP2000020724 A JP 2000020724A JP 2000020724 A JP2000020724 A JP 2000020724A JP 2001215570 A JP2001215570 A JP 2001215570A
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charging
capacitor
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voltage
detection circuit
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Keiichi Tsuchida
啓一 土田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充電中であっても確実にカメラの諸制御の安定
動作を確保し、かつ、充電効率の良いストロボ充電回路
を提供する。 【解決手段】ストロボ発光用のメインコンデンサに発光
エネルギを充電するストロボ充電回路において、複数の
一次巻線P1,P2に入力された電圧を昇圧して二次巻
線Sに出力する昇圧回路と、複数の一次巻線に流れるそ
れぞれの電流を制御するFET1、FET2とを具備
し、メインコンデンサC1の出力値が第1の設定値に達
するまではFET1とFET2をプッシュプル駆動して
充電を行い、メインコンデンサC1の出力値が第1の設
定値に達したときにはFET2のみをシングル駆動して
充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ充電回
路、詳しくは、カメラのストロボ充電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ発光装置を備えるカメラ
において、ストロボ発光用メインコンデンサの充電制御
回路としては種々の回路が提案されている。たとえば、
特開平8−203688号公報には、充電時間の短縮化
を目した、複数のスイッチング素子をプッシュプル駆動
させて充電を行うストロボ充電回路が開示されている。
さらにこのストロボ充電回路は、コンデンサ電圧が低い
ときにはプッシュプル充電回路をシングル動作させて充
電し、コンデンサ電圧が高くなると当該充電回路をプッ
シュプル動作させるよう制御することで、効率の良い充
電動作を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年のストロボ充電回
路では、メインコンデンサの充電途中で、当該コンデン
サの充電電圧が充電完了電圧(フル充電電圧)に達せず
とも所定の発光可能電圧に達していればストロボ発光を
可能とするような制御手法を採用している。なお、この
ような制御手法では、メインコンデンサの充電電圧が発
光可能電圧に達した後も充電を終えることなく、フル充
電電圧まで充電動作を続行する。
【0004】ところで、上述した特開平8−20368
8号公報に開示される如きストロボ充電回路では充電に
大電流を要するため、充電動作中には少なからず電源
(電池)電圧の降下を起こしてしまう。
【0005】また、一般に、メインコンデンサに蓄えら
れた電荷は、ストロボ発光を行わずとも、充電終了直後
から僅かずつではあるが漏洩することは知られるところ
である。
【0006】一方で、メインコンデンサの充電電圧が発
光可能電圧に達しストロボ発光が可能な状態になると、
カメラの制御部は充電制御と共にストロボ発光のための
諸制御、たとえばオートフォーカス制御等も行うことと
なる。
【0007】このような状況下において、上記特開平8
−203688号公報に開示されるストロボ充電回路で
は、メインコンデンサの充電電圧が発光可能電圧に達し
た後も、以前と変わらず充電動作を続けるため、電源電
圧が降下した状態でストロボ発光のための諸制御を行う
ことになり、支障を来す虞があった。
【0008】また、メインコンデンサの充電電圧が発光
可能電圧に達した後もなお全速力で充電を行うため、必
要以上に早く充電が完了してしまい、結果として多くの
電荷を漏洩してしまい効率が悪かった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、充電中であっても確実にカメラの諸制御の安
定動作を確保し、かつ、充電効率の良いストロボ充電回
路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のストロボ充電回路は、ストロボ発光
用のコンデンサに発光エネルギを充電するストロボ充電
回路において、複数の一次巻線に入力された電圧を昇圧
して二次巻線に出力する昇圧回路と、上記複数の一次巻
線に流れるそれぞれの電流を制御する複数のスイッチン
グ素子と、上記コンデンサの充電電圧を測定する充電電
圧検出回路と、を具備し、上記充電電圧検出回路の出力
値が第1の設定値に達するまでは上記複数のスイッチン
グ素子を駆動させることにより上記コンデンサの充電を
行い、上記充電電圧検出回路の出力値が上記第1の設定
値に達したときには上記複数のスイッチング素子のうち
何れかのスイッチング素子のみを駆動させて上記コンデ
ンサの充電を行い、さらに、上記充電電圧検出回路の出
力値が第2の設定値に達したときには上記スイッチング
素子の駆動を停止させることを特徴とする。
【0011】上記の目的を達成するために本発明の第2
のストロボ充電回路は、ストロボ発光用のコンデンサに
発光エネルギを充電するストロボ充電回路において、複
数の一次巻線に入力された電圧を昇圧して二次巻線に出
力する昇圧回路と、上記複数の一次巻線に流れるそれぞ
れの電流を制御する複数のスイッチング素子と、上記コ
ンデンサの充電電圧を測定する充電電圧検出回路と、を
具備し、上記充電電圧検出回路の出力値が第1の設定値
に達するまでは上記複数のスイッチング素子のうち2つ
のスイッチング素子をプッシュプル駆動させることによ
り上記コンデンサの充電を行い、上記充電電圧検出回路
の出力値が上記第1の設定値に達したときには上記複数
のスイッチング素子のうち何れかのスイッチング素子の
みを駆動させて上記コンデンサの充電を行い、さらに、
上記充電電圧検出回路の出力値が第2の設定値に達した
ときには上記スイッチング素子の駆動を停止させること
を特徴とする。
【0012】上記の目的を達成するために本発明の第3
のストロボ充電回路は、ストロボ発光用のコンデンサに
発光エネルギを充電するストロボ充電回路において、2
つの一次巻線に入力された電圧を昇圧して二次巻線に出
力する昇圧回路と、上記2つの一次巻線に流れるそれぞ
れの電流を制御する2つのスイッチング素子と、上記コ
ンデンサの充電電圧を測定する充電電圧検出回路と、を
具備し、上記充電電圧検出回路の出力値が第1の設定値
に達するまでは上記2つのスイッチング素子をプッシュ
プル駆動させることにより上記コンデンサの充電を行
い、上記充電電圧検出回路の出力値が上記第1の設定値
に達したときには上記2つのスイッチング素子のうち何
れかのスイッチング素子のみを駆動させて上記コンデン
サの充電を行い、さらに、上記充電電圧検出回路の出力
値が第2の設定値に達したときには上記スイッチング素
子の駆動を停止させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態であるストロ
ボ充電回路の構成を示した電気回路図である。
【0015】図1に示すように、本実施形態のストロボ
充電回路は、当該ストロボ充電回路を有するカメラ全体
の各回路への電源である電源Eと、この電源Eの電源電
圧を昇圧してメインコンデンサC1に電荷を蓄えるため
の、互いに異なる巻き数の第1の一次巻線P1、第2の
一次巻線P2と二次巻線Sとを有する発振トランスT1
と、上記第1、第2の一次巻線P1、P2にそれぞれ接
続された第1、第2のスイッチング素子(電界効果型ト
ランジスタ)FET1,FET2と、上記発振トランジ
スタT1の二次巻線Sに接続されるブリッジダイオード
BDiと、上記ブリッジダイオードBDiの出力端子に
並列に接続される分割抵抗R1,R2からなる直列接続
回路と、上記発振トランスT1によって昇圧された電荷
を蓄えるメインコンデンサC1と、上記メインコンデン
サC1の蓄積電荷の逆流を防止する逆流防止ダイオード
Diと、被写体に光を照射するキセノン管Xeと、上記
キセノン管Xeの発光量を制御するスイッチング素子I
GBTと、上記キセノン管Xeにトリガ信号を供給する
ためのトリガコンデンサC2、トリガコイルT2とを有
するトリガ回路と、当該ストロボ充電回路の各種制御を
行う制御回路(CPU)1と、で主要部が構成されてい
る。
【0016】発振トランスT1における上記2つの一次
巻線P1、P2の巻き数比は、第1の一次巻線P1の方
が第2の一次巻線P2より巻き数が多くなるように設定
されている。また、これら第1の一次巻線P1と第2の
一次巻線P2の中点には電源Eの正極側が接続されると
ともに、CPU1の電源制御端子Eに接続され、CPU
1の制御下に電池電圧が印加されるようになっている。
【0017】上記2つの一次巻線P1、P2の両端とグ
ランド間には、それぞれ第1のスイッチング素子FET
1、第2のスイッチング素子FET2が接続される。ま
た、これら第1のスイッチング素子FET1、第2のス
イッチング素子FET2のゲート端子は、それぞれCP
U1のCHG1端子、CHG2端子に接続される。そし
て、CPU1の制御下に第1のスイッチング素子FET
1、第2のスイッチング素子FET2がオン、オフさ
れ、これによりそれぞれ第1の一次巻線P1、第2の一
次巻線P2に流れる電流が制御されるようになってい
る。
【0018】上記分割抵抗R1、R2の中点はCPU1
のVST端子に接続され、CPU1は該VST端子の入
力電圧によりメインコンデンサC1の充電電圧を測定す
る。なお、本実施形態のストロボ充電回路では、メイン
コンデンサC1の充電中、抵抗R2に発生する電圧をC
PU1内に設けた図示しないA/D回路においてモニタ
している抵抗R1と抵抗R2の値はあらかじめ調整され
ており、抵抗R2に加わる電圧の抵抗比(R1+R2/
R2)倍の電圧がメインコンデンサC1に印可されるよ
うになっている。これにより、CPU1は、メインコン
デンサC1の電圧を知ることができる。
【0019】また、ダイオードDiはメインコンデンサ
C1に蓄えられた電荷が抵抗R1,R2の直列回路を通
して放出されるのを防止するために設けられている。
【0020】上記スイッチング素子IGBTのゲート端
子はCPU1のSTON端子に接続され、キセノン管X
eはCPU1の制御下にその発光量が制御されるように
なっている。
【0021】つぎに、このような構成をなす本実施形態
のストロボ充電回路の作用を図2に示すタイミングチャ
ート、図3に示す線図を参照して説明する。
【0022】図2は、本実施形態のストロボ充電回路に
おけるCPU1のCHG1端子、CHG2端子の出力信
号を示したタイミングチャートであり、図3は、本実施
形態のストロボ充電回路におけるメインコンデンサC1
の充電特性を示した線図である。
【0023】図3中、コンデンサ電圧Vaは第1の既定
電圧、電圧Vbは第2の既定電圧であって発光可能電
圧、電圧Vcは充電完了電圧をそれぞれ示し、図2、図
3中、区間Aは充電開始から第1の既定電圧に達するま
での間であって第1のスイッチング素子FET1のみに
よるシングル動作区間、区間Bは第1の既定電圧に達し
た後、発光可能電圧に達するまでの間であって第1のス
イッチング素子FET1および第2のスイッチング素子
FET2によるプッシュプル動作区間、区間Cは、発光
可能電圧に達した後、充電完了電圧に達するまでの第2
のスイッチング素子FET2によるシングル動作区間を
それぞれ示す。
【0024】いま、初期状態としてメインコンデンサC
1の充電電圧が0[V]であるとする。本実施形態のス
トロボ充電回路はこの初期状態より、まず、CPU1の
CHG1端子よりオン、オフ信号を交互に出力、すなわ
ちデューティ駆動により第1のスイッチング素子FET
1を駆動し、発振トランスT1を作用せしめる(図2、
図3の区間A参照)。
【0025】ここで、CHG1端子よりオン信号が出力
されたときの発振トランスT1の状態およびメインコン
デンサC1への充電作用について簡単に説明する。
【0026】CPU1のCHG1端子よりオン信号が出
力されると、第1のスイッチング素子FET1がオンし
て発振トランスT1の第1の一次巻線P1に電流が流れ
る。この第1の一次巻線P1に電流が流れると電流変化
(di/dt)に応じた起電力が発振トランスT1に発
生する。そして、発生した起電力が二次巻線Sに伝達さ
れる。
【0027】上記発振トランスT1に起電力が生じる
と、ブリッジダイオードBDiを通して発振トランスT
1の巻比倍に昇圧された電流がメインコンデンサC1に
流れ、電荷が蓄えられる。このとき発振トランスT1で
は、 I1=N*I2(Nはトランス巻線比) より、1次電流と2次電流が相似形となる。
【0028】しかし、発生した起電力をすべて放出する
と2次電流は無くなるが1次側は抵抗体として電流が流
れ続ける。すなわち、上式 I1=N*I2の関係が成
り立たなくなる。
【0029】本実施形態のストロボ充電回路はかかる点
に考慮し、2次電流が零になる前に強制的に1次電流を
遮断するように設定している。すなわち、CHG1端子
よりオン信号を出力して2次電流が零になる前の時間を
予めCPU1内にあるEEPROM等の記憶回路に記憶
し、当該時間に達するとCHG1端子よりオフ信号を出
力するようになっている。
【0030】そして、巻線の電流が止まると第1の一次
巻線P1の逆の電流変化(−di/dt)に応じた逆起
電力が発振トランスT1に発生し、発生した逆起電力が
二次巻線Sに伝達される。上述したように、発振トラン
スT1の2次側はダイオードのブリッジ接続のため、逆
方向の電流もメインコンデンサC1に流れ、電荷を蓄え
ることができる。
【0031】なお、逆起電力による充電は発生エネルギ
がオン時より小さいため、短い時間しか充電されない。
したがって、オフ時間はオン時間より短くて良く、本実
施形態においてもデューティ比をオン時間が長くなるよ
うに定めている。
【0032】さらに、本実施形態のストロボ充電回路で
は、CHG1端子からのオン時間の設定同様、2次電流
が零になる前の時間をあらかじめCPU1内にあるEE
PROM等の記憶装置にて記憶し、初期状態へ戻る。
【0033】なお、以上説明した充電方法は、CPU1
のCHG端子からのみオン、オフ信号を出力、すなわ
ち、第1のスイッチング素子FET1のみをデューティ
駆動しており、本明細書では当該動作をプッシュプル充
電回路のシングル動作と呼ぶこととする。
【0034】このように、本実施形態のストロボ充電回
路は、充電開始直後は、まずCHG1端子からのみオ
ン、オフ信号を繰り返して出力して第1のスイッチング
素子FET1のみを駆動する(シングル動作)ことでメ
インコンデンサC1に充電を行う(図2,図3に示す区
間A)。
【0035】この区間Aにおいて、充電における消費電
流I1t[A・S]は、 I1t=NI2t=NCV で表すことができる。なお、ここで、 I1t:発振トランスT1のトランス1次電流量 I2t:発振トランスT1のトランス2次電流量 N:トランス巻線比 C:メインコンデンサC1の容量 V:充電電圧 すなわち、巻線比の小さなトランスを用いて充電させた
方が巻線比の大きなトランスで充電させるより、電源E
から取り出す電流量(電荷量)が少ないことがわかる。
【0036】ただし、 V1N=V2 より昇圧できる電圧値は低い。
【0037】本実施形態のストロボ充電回路において
は、第1の一次巻線P1は第2の一次巻線P2より巻線
数が多いので、巻線比は小さい。したがって、より低消
費電流で充電を行い得ることができる。
【0038】ところで、メインコンデンサC1の充電電
圧が低いと発振トランスT1の1次側に流れる電流は多
く、電圧が上昇するに従って同電流が下がってくる。こ
こで、1次電流が多いと電源電圧の低下が大きくCPU
1の駆動電圧を下回り、カメラシステムに悪影響を及ぼ
す虞れがある。
【0039】本実施形態のストロボ充電回路はかかる点
を考慮し、充電開始直後は上述した如きシングル制御を
行うことで1次電流をオフする期間を設け、総合的に電
源電圧の低下を緩和し、安定した電圧を確保するように
している。CHG1端子の出力がオフしている期間に流
れている2次巻線は逆起電力によって充電を行っている
ので効率の良い充電となる。
【0040】図2、図3に戻って、上述した第1のスイ
ッチング素子FET1のみのシングル動作による充電に
おいて、CPU1は、VST端子に入力する値よりメイ
ンコンデンサC1の電圧が所定の第1の既定電圧値Va
[V]に達したと判断すると、当該シングル制御による
充電を一旦、終了し、第1のスイッチング素子FET1
と第2のスイッチング素子FET2を交互にオン、オフ
させて充電を行うプッシュプル制御に移行する(図2、
図3における区間B)。
【0041】この区間Bにおけるプッシュプル制御で
は、CPU1は、CHG1端子とCHG2端子より、交
互にオン、オフ信号を出力し、第1のスイッチング素子
FET1と第2のスイッチング素子FET2とを、いわ
ゆるプッシュプル駆動させる。以下、当該プッシュプル
駆動について具体的に述べる。
【0042】CPU1は、まず、CHG1端子よりオン
信号を出力して第1のスイッチング素子FET1をオン
せしめる。これにより第1の一次巻線P1に流れる。そ
して、CPU1内の記憶回路に記憶された所定時間に達
したところで該CHG1端子よりオフ信号を出力して、
同時にCHG2端子よりオン信号を出力する。これによ
り、次に第2のスイッチング素子FET2がオンして第
2の一次巻線P2に電流が流れ、上述した逆起電力によ
る充電と同じ状態となって充電が行われる。
【0043】なお、本実施形態においては、第1のスイ
ッチング素子FET1のオン時間と第2のスイッチング
素子FET2のオン時間とは同じに設定するものとす
る。
【0044】以上説明したプッシュプル駆動は、メイン
コンデンサC1の充電電圧が第2の既定電圧値Vb(発
光可能電圧)に達した段階で終了する。
【0045】プッシュプル動作では各1次巻線P1,P
2を交互にオンさせて充電を行っているので充電時間を
短縮することができる。
【0046】なお、プッシュプル動作区間では発振トラ
ンスT1の各1次巻線の巻線が異なるが各巻線とも充電
電圧Vbに達することが可能な巻線比となるように設定
してあるので充電には何ら問題無い。
【0047】上述した第1のスイッチング素子FET
1、第2のスイッチング素子FET2双方によるプッシ
ュプル動作による充電において、CPU1は、VST端
子に入力する値よりメインコンデンサC1の電圧が所定
の第2の既定電圧値Vb[V]に達したと判断すると、
当該プッシュプル制御による充電を一旦、終了し、第2
のスイッチング素子FET2のみをオン、オフさせて充
電を行うシングル制御に移行する(図2、図3における
区間C)。
【0048】この区間Cにおけるシングル制御では、C
PU1は、CHG2端子のみよりオン、オフ信号を出力
し、第2のスイッチング素子FET2のみを駆動させ
る。このシングル制御による充電は発光可能電圧Vb
[V]から充電完了電圧Vc[V]まで行う(図2,図
3における区間C)。
【0049】ところで、発光可能電圧Vbに達してから
の充電速度については、既に、ストロボ発光は可能であ
るため早い充電はあまり要求されないとも考えられる。
しかしながら、発光可能電圧付近での発光量と充電完了
電圧付近での発光量では光量に差があり、充電電圧は高
い方が好ましいことに変わりはない。
【0050】一方で、上述したように、発光可能電圧に
達すると発光の準備のためオートフォーカス等のストロ
ボ充電以外の回路を動作しなければならないため、電源
電圧Eを降下させることは避けなければならない。
【0051】ここで、本実施形態のストロボ充電回路に
おいて、シングル制御で行った場合の電源E1の電圧変
化の一般例を図5に、また、プッシュプル制御で行った
場合の電源Eの電圧変化の一般例を図6に示す。
【0052】この図5、図6に示すように、シングル制
御の電源電圧の降下はプッシュプル制御に比べ小さいこ
とがわかる。本実施形態のストロボ充電回路は、かかる
事情を考慮してなされたものであり、メインコンデンサ
C1の充電電圧が発光可能電圧Vbに達した後、充電完
了電圧に達するまでの間は、上述したシングル制御(本
実施形態では第2のスイッチング素子FET2のみのデ
ューティ駆動)を行っているためフライバックの充電の
効率を良くすることができる。
【0053】ところで、メインコンデンサC1の充電が
完了するとトリガコンデンサC2の電圧は抵抗R1、R
2を通して放電されることとなる。したがって、発光が
必要なときは再度、該トリガコンデンサC2に充電をし
てから発光信号を出力しなければならない。
【0054】本実施形態のストロボ充電回路は、かかる
点を考慮して、まずCPU1のCHG1端子よりオン、
オフ信号を出力して充電回路をシングル制御させトリガ
コンデンサC2に充電を行う(図4参照)。なお、発光
前の充電をプリ充電と呼ぶ。
【0055】ところで、一般に、トリガコンデンサC2
の容量はメインコンデンサC1に比べ非常に小さい。し
たがって、トリガコンデンサC2の充電時間は、極めて
短時間で良い。
【0056】上記プリ充電が終了すると、CPU1は、
STON端子よりオン信号を出力する。そして、トリガ
コンデンサC2に蓄えられた電荷がトリガコンデンサC
2→IGBT→トリガコイルT2の一次巻線の順に流れ
る。
【0057】トリガコイルT2の一次側に電流が流れる
と二次側にエネルギが伝達され、キセノン管Xeの表面
に高電圧が印可される。そして、キセノン管Xeにトリ
ガ電圧が印可されるとキセノン管Xeの内部の抵抗値が
低下し、メインコンデンサC1に蓄えられた電荷が放出
され、キセノン管Xeが発光する。
【0058】CPU1は、STON端子のオン時間が当
該CPU1内の計時回路により所定時間に達するとST
ON端子よりオフ信号を出力し、IGBTをオフさせて
発光を停止させる。
【0059】ここで、上記プリ充電をシングル制御で行
った場合の電源Eの電圧変化、およびプッシュプル制御
で行った場合の電源Eの電圧変化は、上述の図5,図6
に示す変化と同様の変化を辿る。これら図に示すよう
に、上記同様、シングル制御の電源電圧の低下はプッシ
ュプル制御に比べ小さいことがわかる。
【0060】ストロボを発光させる際は、CPUやAF
回路などストロボの発光と同時に駆動している部分があ
るとプリ充電による電源電圧降下により必要な電圧が確
保できない虞がある。すなわちプッシュプル制御の場
合、CPUに必要な電圧を確保することができなくなる
虞がある。このような事情を考慮して本実施形態のスト
ロボ充電回路は、上記シングル制御を行う場合はCHG
1、CHG2いずれかを制御するように設定している。
【0061】以上説明したように、本実施形態のストロ
ボ充電回路においては、メインコンデンサC1の電圧が
低いときや発光前の短時間の充電、またコンデンサC1
の電圧が発光可能電圧から充電完了電圧にある場合に、
シングル制御で行うことにより電源電圧の低下が少なく
消費電流の少ない充電が可能となる。
【0062】また、シングル制御時の制御信号のオン、
オフの時間を各々設けることにより充電時間が短く充電
効率の良い充電回路が提供できる。
【0063】さらに、発振トランスT1の二つの1次巻
線の巻数を各々設定し、コンデンサC1の電圧が低いと
きには巻数の多い1次巻線を用いてシングル制御させる
ことで消費電流の少ない充電が可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、充
電中であっても確実にカメラの諸制御の安定動作を確保
し、かつ、充電効率の良いストロボ充電回路を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるストロボ充電回路の
構成を示した電気回路図である。
【図2】上記実施形態のストロボ充電回路におけるCP
UのCHG1端子、CHG2端子の出力信号を示したタ
イミングチャートである。
【図3】上記実施形態のストロボ充電回路におけるメイ
ンコンデンサの充電特性を示した線図である。
【図4】上記実施形態のストロボ充電回路におけるプリ
充電にかかる作用を示したタイミングチャートである。
【図5】上記実施形態のストロボ充電回路において、シ
ングル制御で充電を行った場合の電源電圧変化の一例を
示した説明図である。
【図6】上記実施形態のストロボ充電回路において、プ
ッシュプル制御で充電を行った場合の電源電圧変化の一
例を示した説明図である。
【符号の説明】
1…CPU1 E…電源 T1…発振トランス P1…第1の一次巻線 P2…第2の一次巻線 S…二次巻線 FET1…第1のスイッチング素子 FET2…第2のスイッチング素子 C1…メインコンデンサ Xe…キセノン管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光用のコンデンサに発光エネ
    ルギを充電するストロボ充電回路において、 複数の一次巻線に入力された電圧を昇圧して二次巻線に
    出力する昇圧回路と、 上記複数の一次巻線に流れるそれぞれの電流を制御する
    複数のスイッチング素子と、 上記コンデンサの充電電圧を測定する充電電圧検出回路
    と、 を具備し、 上記充電電圧検出回路の出力値が第1の設定値に達する
    までは上記複数のスイッチング素子を駆動させることに
    より上記コンデンサの充電を行い、上記充電電圧検出回
    路の出力値が上記第1の設定値に達したときには上記複
    数のスイッチング素子のうち何れかのスイッチング素子
    のみを駆動させて上記コンデンサの充電を行い、さら
    に、上記充電電圧検出回路の出力値が第2の設定値に達
    したときには上記スイッチング素子の駆動を停止させる
    ことを特徴とするストロボ充電回路。
  2. 【請求項2】 ストロボ発光用のコンデンサに発光エネ
    ルギを充電するストロボ充電回路において、 複数の一次巻線に入力された電圧を昇圧して二次巻線に
    出力する昇圧回路と、 上記複数の一次巻線に流れるそれぞれの電流を制御する
    複数のスイッチング素子と、 上記コンデンサの充電電圧を測定する充電電圧検出回路
    と、 を具備し、 上記充電電圧検出回路の出力値が第1の設定値に達する
    までは上記複数のスイッチング素子のうち2つのスイッ
    チング素子をプッシュプル駆動させることにより上記コ
    ンデンサの充電を行い、上記充電電圧検出回路の出力値
    が上記第1の設定値に達したときには上記複数のスイッ
    チング素子のうち何れかのスイッチング素子のみを駆動
    させて上記コンデンサの充電を行い、さらに、上記充電
    電圧検出回路の出力値が第2の設定値に達したときには
    上記スイッチング素子の駆動を停止させることを特徴と
    するストロボ充電回路。
  3. 【請求項3】 ストロボ発光用のコンデンサに発光エネ
    ルギを充電するストロボ充電回路において、 2つの一次巻線に入力された電圧を昇圧して二次巻線に
    出力する昇圧回路と、 上記2つの一次巻線に流れるそれぞれの電流を制御する
    2つのスイッチング素子と、 上記コンデンサの充電電圧を測定する充電電圧検出回路
    と、 を具備し、 上記充電電圧検出回路の出力値が第1の設定値に達する
    までは上記2つのスイッチング素子をプッシュプル駆動
    させることにより上記コンデンサの充電を行い、上記充
    電電圧検出回路の出力値が上記第1の設定値に達したと
    きには上記2つのスイッチング素子のうち何れかのスイ
    ッチング素子のみを駆動させて上記コンデンサの充電を
    行い、さらに、上記充電電圧検出回路の出力値が第2の
    設定値に達したときには上記スイッチング素子の駆動を
    停止させることを特徴とするストロボ充電回路。
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