JP2001214716A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置

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JP2001214716A
JP2001214716A JP2000024959A JP2000024959A JP2001214716A JP 2001214716 A JP2001214716 A JP 2001214716A JP 2000024959 A JP2000024959 A JP 2000024959A JP 2000024959 A JP2000024959 A JP 2000024959A JP 2001214716 A JP2001214716 A JP 2001214716A
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valve timing
concave
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JP2000024959A
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Kazutoshi Iwasaki
和俊 岩▲さき▼
Masayasu Ushida
正泰 牛田
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Original Assignee
Denso Corp
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34479Sealing of phaser devices

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動流体の漏れを防止する小型のバルブタイ
ミング調整装置を提供する。 【解決手段】 シューハウジング12の各シューの間に
形成された収容室50に、ベーンロータ15の各ベーン
が相対回動可能に収容されている。シール部材25はベ
ーン15a、15b、15c、15dに形成されている
凹部に嵌合しており、シール部材26はシュー12a、
12b、12c、12dの内周壁に形成されている凹部
に嵌合している。ベーンロータ15の外周壁とシューハ
ウジング12の内周壁との間には微小クリアランスが設
けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作
動油が漏れることをシール部材25、26により防止し
ている。ベーンロータ15のボス部15fの凸曲面状に
形成された外周面と摺動するシール部材26の摺動面は
凹曲面状に形成されているので、摺動抵抗によりシール
部材26が傾くことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁
の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、
「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転
条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのクランクシャフトと同
期回転するタイミングプーリやチェーンスプロケットを
介してカムシャフトを駆動し、タイミングプーリやチェ
ーンスプロケットとカムシャフトとの相対回動による位
相差により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一
方のバルブタイミングを油圧制御するベーン式のバルブ
タイミング調整装置が知られている。このような作動流
体を用いたベーン式のバルブタイミング装置では、回転
中心に突出する仕切部をハウジング部材の周壁に回転方
向に配置し、仕切部と仕切部との間に形成された収容室
をベーン部材が仕切って作動油室を形成している。作動
油室の油圧を制御することによりハウジング部材に対す
るベーン部材の位相差、つまり、クランクシャフトに対
するカムシャフトの位相差を調整している。
【0003】特開平10−141024号公報および特
開平11−30111号公報に開示されるバルブタイミ
ング調整装置では、作動油室から作動油が漏れることを
防止するため、ベーン部材の外周壁に形成された凹部に
シール部材を嵌合しシール部材を取り付けている。ベー
ン部材の外周壁に取り付けるのは、遠心力によりシール
部材がハウジング部材の内周面に押し付けられ、シール
部材が確実にハウジング部材の内周面と当接するからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バルブタイミング調整
装置を小型化しようとすると、ハウジング部材の仕切部
の回転方向幅が狭くなる。特開平10−141024号
公報および特開平11−30111号公報に示すように
すべてのシール部材をベーン部材の外周壁に取り付ける
構成では、仕切部の回転方向幅が狭くなると、仕切部と
径方向に向き合うベーン部材の凹部に取り付けたシール
部材が相対回動に伴い仕切部を通り越し、作動油室間で
作動油が漏れる恐れがある。そこで、ハウジング部材の
仕切部に形成した凹部にベーン部材を嵌合し、板ばね等
の付勢力により回転中心に向けベーン部材にシール部材
を押し付けることが考えられる。
【0005】しかし、従来ベーン部材に取り付けられ凹
曲面状のハウジング部材の内周面と摺動するために用い
られていたシール部材の摺動面は平面または凸曲面であ
る。仕切部に取り付けられたシール部材が摺動するベー
ン部材の外周面は凸曲面であるから、前述した従来のシ
ール部材がベーン部材の凸曲面状の外周面と摺動する
と、摺動抵抗によりシール部材が傾きやすく、シール部
材を取り付けている仕切部の凹部とシール部材との間か
ら作動油が漏れる恐れがある。本発明の目的は、作動流
体の漏れを防止する小型のバルブタイミング調整装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バルブタイミング調整装置によると、ベーン部材と摺動
するシール部材の摺動面は凹状に形成されている。ベー
ン部材の凸曲面と摺動するときに発生する摺動抵抗によ
りベーン部材に対しシール部材が傾く方向に力を受けて
も、シール部材の摺動面が凹んでいるので、シール部材
が傾いても傾斜角が小さい。したがって、シール部材が
嵌合している仕切部の凹部とシール部材との間から作動
流体が漏れることを防止できる。
【0007】本発明の請求項2記載のバルブタイミング
調整装置によると、シール部材の凹状摺動面は凹曲面状
であり、その曲率半径は、凹状摺動面と摺動するベーン
部材の凸曲面状外周面の曲率半径以下である。したがっ
て、シール部材の凹状摺動面はベーン部材の凸曲面状外
周面と全面で摺動するか、または回転方向に離れた2箇
所で摺動する。したがって、仕切部に嵌合しているシー
ル部材とベーン部材とが摺動してもシール部材は傾きに
くく、シール部材が確実に作動流体をシールする。
【0008】本発明の請求項3記載のバルブタイミング
調整装置によると、請求項2記載のシール部材は、凹状
摺動面の回転方向両側にハウジング部材の凹曲面状内周
面の曲率半径とほぼ等しい曲率半径の凸曲面を有してい
る。そしてこのシール部材を、仕切部を除くハウジング
部材の凹曲面状内周面と向き合うベーン部材の外周壁に
取り付けると、シール部材の凸曲面とハウジング部材の
凹曲面状内周面とが摺動するので、作動流体の漏れを防
止するシール長を確保できる。同じシール部材をハウジ
ング部材およびベーン部材の両方に取り付けることがで
きるので、部品種類を低減し、製造コストを低減でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用バ
ルブタイミング調整装置を図1および図2に示す。本実
施例のバルブタイミング調整装置1は油圧制御式であ
り、吸気弁のバルブタイミングを制御するものである。
【0010】図2に示すハウジング部材の他方の側壁で
あるチェーンスプロケット10は、図示しないチェーン
により図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシ
ャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフト
と同期して回転する。従動軸としてのカムシャフト2
は、チェーンスプロケット10から駆動力を伝達され、
図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフト2は、
チェーンスプロケット10に対し所定の位相差をおいて
回動可能である。チェーンスプロケット10およびカム
シャフト2は図2に示す矢印X方向からみて時計方向に
回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0011】チェーンスプロケット10とシューハウジ
ング12およびベーンロータ15との間には、薄板状に
形成された中間プレート17が介在している。中間プレ
ート17はチェーンスプロケット10とシューハウジン
グ12およびベーンロータ15との間からの作動油漏れ
を防止している。チェーンスプロケット10、シューハ
ウジング12および中間プレート17は駆動側回転体と
してハウジング部材を構成し、ボルト20により同軸上
に固定されている。
【0012】シューハウジング12は周壁13とハウジ
ング部材の一方の側壁であるフロントプレート14とか
らなり一体に形成されている。図1に示すように、シュ
ーハウジング12は、回転方向にほぼ等間隔に配置さ
れ、台形状に形成された仕切部としてのシュー12a、
12b、12c、12dを有している。シュー12a、
12b、12c、12dの内周面は断面円弧状に形成さ
れている。シュー12a、12b、12c、12dによ
り回転方向に四箇所形成される間隙にはそれぞれベーン
部材としてのベーン15a、15b、15c、15dを
収容する扇状の収容室50が形成されている。
【0013】ベーン部材としてのベーンロータ15は、
ボス部15fと、ボス部15fの外周側に回転方向にほ
ぼ等間隔に配置されたベーン15a、15b、15c、
15dとを有している。ベーン15a、15b、15
c、15dは各収容室50内に回動可能に収容されてい
る。各ベーンは、各収容室50を作動圧室としての遅角
油圧室と進角油圧室とに二分している。図1に示す遅角
方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング12に
対するベーンロータ15の遅角方向、進角方向を表して
いる。図2に示すように、ベーンロータ15はボルト2
1によりカムシャフト2に一体に固定されており、従動
側回転体を構成している。カムシャフト2に対するベー
ンロータ15の回転方向の位置決めは、ピン23により
行われている。
【0014】カムシャフト2およびブッシュ22はそれ
ぞれチェーンスプロケット10の内周壁10aおよびフ
ロントプレート14の内周壁14aに相対回動可能に嵌
合している。したがって、カムシャフト2およびベーン
ロータ15はチェーンスプロケット10およびシューハ
ウジング12に対し同軸に相対回動可能である。チェー
ンスプロケット10の内周壁10aおよびフロントプレ
ート14の内周壁14aは従動側回転体の軸受け部を構
成している。
【0015】図1に示すように、シール部材25、26
は径方向に向き合うシューハウジング12とベーンロー
タ15との間に形成されている隙間に配設されている。
シール部材25は、ベーン15a、15b、15c、1
5dに形成されている凹部に嵌合している。また、シー
ル部材26はシュー12a、12b、12c、12dの
内周壁に形成されている凹部に嵌合している。ベーンロ
ータ15の外周壁と周壁13の内周壁との間には微小ク
リアランスが設けられており、このクリアランスを介し
て油圧室間に作動油が漏れることをシール部材25、2
6により防止している。シール部材25、26はそれぞ
れ長板状の板ばね29の付勢力により径方向に対向する
摺動面に向けて押されている。シール部材25が摺動す
る周壁13の内周面は凹曲面であり、シール部材26が
摺動するベーンロータ15のボス部15fの外周面18
(図4参照)は凸曲面である。
【0016】図4に示すように、シール部材26は各シ
ューに形成されている凹溝16に嵌合している。シール
部材26の摺動面27は凹曲面状に形成されている。摺
動面27の曲率半径は、ボス部15fの外周面18の曲
率半径よりも小さい。したがって、シール部材26は回
転方向に離れた2箇所で外周面18と摺動する。図5に
示すように、シール部材26の反摺動側に板ばね29を
嵌合する凹部28が形成されている。シール部材26は
板ばね29の付勢力によりボス部15fの外周面18に
押さえ付けられている。
【0017】図2に示すように、ガイドリング30は収
容孔38を形成するベーン15aの内壁に圧入保持さ
れ、このガイドリング30に円筒状に形成された当接部
としてのストッパピストン31がカムシャフト2の回転
軸方向に摺動可能に収容されている。被当接部としての
嵌合リング36はフロントプレート14に形成された凹
部14bに圧入保持されている。ストッパピストン31
は嵌合リング36に当接し嵌合可能である。ストッパピ
ストン31および嵌合リング36の当接側はテーパ状に
形成されているので、ストッパピストン31は嵌合リン
グ36に滑らかに嵌合する。当接付勢手段としてのスプ
リング37は嵌合リング36側にストッパピストン31
を付勢している。ストッパピストン31、嵌合リング3
6およびスプリング37は拘束手段を構成している。
【0018】油圧室40および油圧室41に供給される
作動油の圧力は、嵌合リング36からストッパピストン
31が抜け出す方向に働く。ストッパピストン31の先
端部32は、シューハウジング12に対し最遅角位置に
ベーンロータ15が位置するとき嵌合リング36に嵌合
可能である。ストッパピストン31が嵌合リング36に
嵌合した状態においてシューハウジング12に対するベ
ーンロータ15の相対回動は拘束されている。シューハ
ウジング12に対しベーンロータ15が最遅角位置から
進角側に回転するとストッパピストン31と嵌合リング
36との回転方向位置がずれることにより、ストッパピ
ストン31は嵌合リング36に嵌合不能になる。
【0019】チェーンスプロケット10に形成された連
通路42と、中間プレート17に形成された連通路と、
ベーン15aに形成された連通路43と収容孔38と
は、シューハウジング12に対しベーンロータ15が最
遅角位置、つまり拘束位置の近傍にあるとき互いに連通
する。連通路42は大気開放されているので、図2に示
す位置にあるとき、収容孔38は大気開放される。した
がって、嵌合リング36からストッパピストン31が抜
け出る動きが妨げられない。最遅角位置からベーンロー
タ15が進角側に回転すると、連通路43と中間プレー
ト17に形成された連通路との回転方向位置がずれるの
で収容孔38と連通路42との連通が遮断される。
【0020】図1に示すように、シュー12aとベーン
15aとの間に遅角油圧室51が形成され、シュー12
bとベーン15bとの間に遅角油圧室52が形成され、
シュー12cとベーン15cとの間に遅角油圧室53が
形成され、シュー12dとベーン15dとの間に遅角油
圧室54が形成されている。また、シュー12dとベー
ン15aとの間に進角油圧室55が形成され、シュー1
2aとベーン15bとの間に進角油圧室56が形成さ
れ、シュー12bとベーン15cの間に進角油圧室57
が形成され、シュー12cとベーン15dの間に進角油
圧室58が形成されている。
【0021】図3に示すように、カムシャフト2の外周
壁に環状の油路44、46が形成されている。カムシャ
フト2には、遅角油路45に加え各遅角油圧室毎に図示
しない遅角油路が形成され油路44と連通している。ベ
ーンロータ15には、各遅角油路と連通しているととも
に、遅角油圧室51、52、53、54とそれぞれこの
順で連通している油路60、61、62、63が形成さ
れている。前述した油圧室41は遅角油圧室51と連通
している。
【0022】カムシャフト2には、進角油路47に加え
各進角油圧室毎に図示しない進角油路が形成され油路4
6と連通している。チェーンスプロケット10には、各
進角油路と連通しているとともに、進角油圧室55、5
6、57、58とそれぞれこの順で連通している油路7
0、71、72、73が形成されている。前述した油圧
室40は進角油圧室55と連通している。
【0023】次に、バルブタイミング調整装置1の作動
を説明する。エンジン通常運転時、油圧室40または油
圧室41に供給する作動油の油圧によりストッパピスト
ン31は嵌合リング36から抜け出しているので、シュ
ーハウジング12に対しベーンロータ15は相対回動自
在である。そして、各油圧室に加わる油圧を制御するこ
とにより、クランクシャフトに対するカムシャフト2の
位相差を調整する。
【0024】エンジンが停止すると、遅角油圧室51、
52、53、54、進角油圧室55、56、57、58
に作動油が供給されなくなるので、ベーンロータ15は
シューハウジング12に対し図1に示す最遅角位置で停
止する。油圧室40および油圧室41にも作動油が供給
されないので、ストッパピストン31はスプリング37
の付勢力により嵌合リング36に嵌合する。
【0025】エンジンが再始動しても、遅角油圧室5
1、52、53、54、進角油圧室55、56、57、
58に作動油が供給されるまでは油圧室41および油圧
室40にも作動油が供給されないので、ストッパピスト
ン31は嵌合リング36に嵌合したままであり、クラン
クシャフトに対しカムシャフト2は最遅角位置に保持さ
れている。これにより、作動油が各油圧室に供給される
までの間、シューハウジング12とベーンロータ15と
がカムの変動トルクにより衝突することを防止する。
【0026】各遅角油圧室または各進角油圧室に作動油
が供給され、油圧室41または油圧室40に作動油が供
給されると、ストッパピストン31は図2の右側に力を
受けるので、スプリング37の付勢力に抗して嵌合リン
グ36からストッパピストン31が抜け出す。これによ
り、シューハウジング12とベーンロータ15との結合
が解除されるので、遅角油圧室51、52、53、5
4、進角油圧室55、56、57、58に加わる作動油
圧によりシューハウジング12に対してベーンロータ1
5が相対回動し、クランクシャフトに対するカムシャフ
ト2の相対位相差が調整される。
【0027】シューハウジング12に対しベーンロータ
15が相対回動すると、シール部材25はシューハウジ
ング12の周壁13の内周面と摺動し、シール部材26
はボス部15fの外周面18と摺動する。バルブタイミ
ング調整装置1が小型化され各ベーンの回転方向の幅が
狭くなっても、シール部材25は各ベーンに嵌合してい
るので、シール部材25は常に周壁13の内周面と摺動
する。したがって、各ベーンにより仕切られた遅角油圧
室と進角油圧室との間で作動油が漏れることを防止でき
る。
【0028】また、バルブタイミング調整装置1が小型
化され各シューの回転方向の幅が狭くなっても、シール
部材26は各シューに嵌合しているので、シール部材2
6は常にボス部15fの外周面18と摺動する。したが
って、回転方向に隣接する収容室50の遅角油圧室と進
角油圧室との間で作動油が漏れることを防止できる。
【0029】さらに、ベーンロータ15の外周面18と
摺動するシール部材26の摺動面27は凹曲面状に形成
されており、摺動面27の曲率半径はベーンロータ15
の外周面18の曲率半径よりも小さい。摺動面27は回
転方向に離れた2箇所で外周面18と摺動するので、外
周面18との摺動によりシール部材26が傾くことを防
止する。
【0030】(第2実施例)本発明の第2実施例を図6
および図7に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分
に同一符号を付し、説明を省略する。ボス部15fの外
周面18と摺動するシール部材80は、外周面18の曲
率半径よりも小さい曲率半径を有する凹曲面状の摺動面
81と、摺動面81の回転方向両側にシューハウジング
12の凹曲面状の内周面とほぼ等しい曲率半径を有する
凸曲面状の摺動面82とを有している。各ベーンおよび
各シューに同じシール部材80が嵌合している。
【0031】摺動面82の曲率半径が内周面19の曲率
半径とほぼ等しいので、摺動面82と内周面19とのシ
ール長が長くなり、作動油の漏れを防止できる。第2実
施例では、各シューおよび各ベーンに同じシール部材8
0を取り付けることができるので、部品種類を低減し製
造コストを低減できる。
【0032】以上説明した本発明の実施の形態を示す上
記複数の実施例では、シューにシール部材を嵌合してい
るので、シューの回転方向幅が狭くなっても、作動油の
漏れを防止できる。したがって、バルブタイミング調整
装置を小型化できる。さらに、シューに嵌合するシール
部材の摺動面を凹曲面状に形成し、ベーンロータ15の
凸曲面状の外周面の曲率半径よりもシール部材の摺動面
の曲率半径を小さくしているので、シール部材は回転方
向に離れた2箇所でベーンロータ15の外周面18と摺
動する。摺動抵抗によりシール部材が傾く方向に力を受
けてもシール部材が傾かないので、シール部材を取り付
けているシューの凹部とシール部材との間に隙間が形成
されず、作動油が漏れることを防止できる。
【0033】上記複数の実施例ではシューに嵌合したシ
ール部材の凹曲面状の摺動面の曲率半径をベーンロータ
15の凸曲面状外周面の曲率半径よりも小さくしたが、
ほぼ同じ曲率半径にしてもよい。これにより、シール部
材とベーンロータとが面接触するので、シール部材が傾
くことを防止するとともに、シール長を確保できる。ま
た、シール部材の凹曲面状の摺動面を例えば矩形状の溝
にしてもよい。
【0034】上記複数の実施例では吸気弁を駆動するバ
ルブタイミング調整装置について説明したが、上記複数
の実施例のバルブタイミング調整装置により排気弁だ
け、あるいは吸気弁および排気弁の両方を駆動すること
も可能である。上記複数の実施例では、ストッパピスト
ンが軸方向に移動して嵌合リングに嵌合したが、ストッ
パピストンが径方向に移動し嵌合リングに嵌合する構成
にすることも可能である。
【0035】また上記複数の実施例では、チェーンスプ
ロケットによりクランクシャフトの回転駆動力をカムシ
ャフトに伝達する構成を採用したが、タイミンプーリま
たはタイミングギア等を用いる構成にすることも可能で
ある。また、駆動軸としてのクランクシャフトの駆動力
をベーン部材で受け、従動軸としてのカムシャフトとハ
ウジング部材とを一体に回転させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す横断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例によるシール部材とベーン部材との
摺動状態を示す模式的説明図である。
【図5】第1実施例によるシール部材を示す模式的斜視
図である。
【図6】本発明の第2実施例によるシール部材を示す模
式図である。
【図7】第2実施例によるシューおよびベーンとシール
部材との摺動状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 バルブタイミング調整装置 2 カムシャフト(従動軸) 10 チェーンスプロケット(ハウジング部材) 12 シューハウジング(ハウジング部材) 12a、12、12c、12d シュー(仕切部) 13 周壁(ハウジング部材) 14 フロントプレート(ハウジング部材) 15 ベーンロータ(ベーン部材) 15a、15b、15c、15d ベーン(ベーン部
材) 16 凹溝 17 中間プレート(ハウジング部材) 18 外周面 19 内周面 26 シール部材 27 摺動面 29 板ばね 31 ストッパピストン 36 嵌合リング 37 スプリング 80 シール部材 81、82 摺動面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から吸気弁および排気
    弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆
    動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気弁お
    よび前記排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミ
    ングを調整するバルブタイミング調整装置であって、 前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転し、回
    転中心に向け突出する仕切部を回転方向に配置し、前記
    仕切部と前記仕切部との間に収容室を形成しているハウ
    ジング部材と、 前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転し、所
    定角度範囲に限り前記ハウジング部材に対し相対回動可
    能に前記収容室に収容され、前記収容室を仕切って作動
    圧室を形成しているベーン部材と、 径方向に向き合う前記ハウジング部材と前記ベーン部材
    との隙間に配設され、前記作動圧室から作動流体が漏れ
    ることを防止するシール部材とを備え、 前記シール部材のうち、前記仕切部の内周壁に形成した
    凹部に嵌合し前記ベーン部材と摺動する前記シール部材
    の摺動面は凹状に形成されていることを特徴とするバル
    ブタイミング調整装置。
  2. 【請求項2】 前記凹状摺動面は凹曲面であり、前記凹
    状摺動面の曲率半径は、前記凹状摺動面と摺動する前記
    ベーン部材の凸曲面状外周面の曲率半径以下であること
    を特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は、前記ハウジング部材
    の凹曲面状内周面の曲率半径とほぼ等しい曲率半径の凸
    曲面を前記凹状摺動面の回転方向両側に有し、前記凸曲
    面を有するシール部材を、径方向に向き合う前記ハウジ
    ング部材と前記ベーン部材との隙間に配設されているす
    べてのシール部材として用いていることを特徴とする請
    求項2記載のバルブタイミング調整装置。
JP2000024959A 2000-02-02 2000-02-02 バルブタイミング調整装置 Pending JP2001214716A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206121A (ja) * 2010-03-30 2015-11-19 Ntn株式会社 オイルシール部材及びこれを備えた可変バルブタイミング機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015206121A (ja) * 2010-03-30 2015-11-19 Ntn株式会社 オイルシール部材及びこれを備えた可変バルブタイミング機構

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