JP2001214584A - 太陽電池ユニットとそれに付設される部材、採光窓ユニット、太陽電池屋根および太陽熱給湯システム - Google Patents

太陽電池ユニットとそれに付設される部材、採光窓ユニット、太陽電池屋根および太陽熱給湯システム

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JP2001214584A
JP2001214584A JP2000015096A JP2000015096A JP2001214584A JP 2001214584 A JP2001214584 A JP 2001214584A JP 2000015096 A JP2000015096 A JP 2000015096A JP 2000015096 A JP2000015096 A JP 2000015096A JP 2001214584 A JP2001214584 A JP 2001214584A
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roof
eaves
ridge
cell unit
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JP2000015096A
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Ichiro Nagai
一郎 長井
Masakatsu Niwa
正克 丹羽
Shinichi Tomiuchi
慎一 富内
Hironori Noda
洋典 野田
Tomohide Yoshida
朋秀 吉田
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
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    • F24S20/60Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings
    • F24S20/67Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings in the form of roof constructions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池の屋根上への施工に適した、従来に
はない全く新しい構造の太陽電池ユニットを提供する。 【解決手段】 太陽電池(11)とパネル基板(12)
と太陽電池固定手段(13)とを備えており、パネル基
板(12)は、その軒棟方向に延びた樋部(121)お
よび通気部(122)を有しており、太陽電池固定手段
(13)は、パネル基板(12)の軒側端部に位置して
互いに対向した軒側押え部(131)および棟側押え部
(132)を有しており、太陽電池(11)は、その軒
側端部が太陽電池固定手段(13)の棟側押え部(13
2)により押え固定されてパネル基板(12)上に載置
されており、そして、敷設時に棟側に位置する太陽電池
固定手段(13)の軒側押え部(131)がその軒側の
太陽電池(11)の棟側端部を軒側のパネル基板(1
2)に対して押え固定可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、太陽電池
ユニットに関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は、太陽電池の屋根上への施工に適した、従来
にはない全く新しい構造の太陽電池ユニット、およびそ
れとともに用いられる縦目地部材、縦見切部材、換気水
切部材、葺き仕舞部材、出隅入隅部材、採光窓ユニッ
ト、ならびにそれらを用いた太陽電池屋根、さらにこの
太陽電池屋根に設備される太陽熱給湯システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題への関心の高まりと
ともに、自然エネルギーを利用した新エネルギー技術の
ひとつとして、太陽電池によって太陽光エネルギーを電
力に変換する太陽光発電システムが注目され、その実用
化が加速されてきており、たとえば一般住宅などにおい
ても太陽光発電システムの利用が進められている。一般
住宅では主に屋根上に太陽電池を設置する態様が採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】太陽電池を屋根上に設
置する場合には、特に次のようなことを考慮する必要が
ある。すなわち、まず、太陽電池は太陽光にさらされて
発電を行うと熱を発生するので、太陽電池の温度上昇を
抑え、高温化によるエネルギー変換効率の低下や劣化ダ
メージの発生などを抑制する必要がある。また、屋根上
への施工は簡単であることが望ましいのはもちろんのこ
と、太陽電池の設置に伴って雨水等の漏水が発生してし
まうのは非常に好ましくない。
【0004】したがって、これらのことを全て考慮して
太陽電池を容易に施工できる技術の実現が常に望まれて
いる。この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、太陽電池の屋根上への設置に適し
た、従来にはない全く新しい構造の太陽電池ユニットを
提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、屋根上にて軒側から棟方
向へと順に設置される太陽電池ユニットであって、太陽
電池と、太陽電池が乗るパネル基板と、太陽電池をパネ
ル基板上に固定可能な太陽電池固定手段とを備えてお
り、パネル基板は、その軒棟方向に延びた樋部および通
気部を有しており、太陽電池固定手段は、パネル基板の
軒側端部に位置して互いに対向した軒側押え部および棟
側押え部を有しており、太陽電池は、その軒側端部が太
陽電池固定手段の棟側押え部により押え固定されてパネ
ル基板上に載置されており、そして、設置時に棟側に位
置する太陽電池固定手段の軒側押え部がその軒側の太陽
電池の棟側端部を軒側のパネル基板に対して押え固定可
能となっていることを特徴とする太陽電池ユニット(請
求項1)を提供する。
【0006】また、この出願の発明は、上記の太陽電池
ユニットとともに用いられる、屋根上にて左右方向に隣
り合う上記太陽電池ユニットの間に嵌め込まれる縦目地
部材であって、左右両側の前記太陽電池の側端部を覆う
ことを特徴とする縦目地部材(請求項2)や、屋根上に
て左右端に位置する上記太陽電池ユニットの側端部横に
取り付けられる縦見切部材であって、前記太陽電池の側
端部を覆うことを特徴とする縦見切部材(請求項3)
や、上記太陽電池ユニットの軒側に設置される換気水切
部材であって、前記パネル基板の通気部と外部との通気
を行い、且つ軒方向への水切りを行うことを特徴とする
換気水切部材(請求項4)や、上記太陽電池ユニットの
棟側に設置される葺き仕舞部材であって、太陽電池ユニ
ットの棟側端部を覆うとともに、前記太陽電池の棟側端
部を前記パネル基板に対して押え固定することを特徴と
する葺き仕舞部材(請求項5)や、上記太陽電池ユニッ
トの出隅または入隅に設置される出隅入隅部材であっ
て、その上に上記葺き仕舞部材が載置されることを特徴
とする出隅入隅部材(請求項6)や、上記太陽電池ユニ
ットが配設された屋根に用いられる採光窓ユニットであ
って、軒側に隣接する太陽電池ユニットの前記太陽電池
の棟側端部を前記パネル基板に対して押え固定可能とな
っていることを特徴とする採光窓ユニット(請求項7)
や、この採光窓ユニットが開閉自在な窓体を有している
こと(請求項8)なども提供する。
【0007】さらにまた、この出願の発明は、上記の太
陽電池ユニットとともに、上記の縦目地部材、縦見切部
材、換気水切部材、葺き仕舞部材、出隅入隅部材、およ
び採光窓ユニットのうちの少なくとも一つとが設置され
てなることを特徴とする太陽電池屋根(請求項9)をも
提供する。
【0008】さらにまた、この出願の発明は、太陽電池
ユニットとともに縦目地部材が、または縦目地部材およ
び縦見切部材が設置された上記の太陽電池屋根に用いら
れる太陽熱給湯システムであって、温水導通用水路体
が、縦目地部材の空所で構成される水路空間を通って、
または縦目地部材の水路空間とともに太陽電池ユニット
の空所で構成される水路空間をも通って、または縦目地
部材の水路空間とともに縦見切部材の空所で構成される
水路空間をも通って、または縦目地部材の水路空間とと
もに縦見切部材の水路空間および太陽電池ユニットの水
路空間をも通って、屋根上に配設されていることを特徴
とする太陽熱給湯システム(請求項10)(請求項1
1)をも提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に沿って実施
例を示し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく
説明する。
【0010】
【実施例】[実施例1]図1はこの発明の一実施例であ
る太陽電池ユニットを例示した要部分解斜視図、図2
(a)(b)(c)は各々その平面図、軒側正面図およ
び側面図、図3はその施工例を示した斜視図であり、ま
た、図4は太陽電池ユニット同士の軒棟方向の隣接部分
を例示した拡大側面図および拡大断面図(円内)であ
る。
【0011】たとえばこれら図1〜図4に例示したよう
に、この発明の太陽電池ユニット(1)は、屋根上にて
軒側から棟方向へと順に設置されるものであって、太陽
電池(11)と、太陽電池(11)が乗るパネル基板
(12)と、太陽電池(11)をパネル基板(12)上
に固定可能な太陽電池固定手段(13)とを備えてお
り、パネル基板(12)は、その軒棟方向に延びた樋部
(121)および通気部(122)を有しており、ま
た、太陽電池固定手段(13)は、パネル基板(12)
の軒側端部に位置して互いに対向した軒側押え部(13
1)および棟側押え部(132)を有しており、また、
太陽電池(11)は、その軒側端部が太陽電池固定手段
(13)の棟側押え部(132)により押え固定され
て、パネル基板(12)上に載置されており、そしてさ
らに、設置時に棟側に位置する太陽電池固定手段(1
3)の軒側押え部(131)がその軒側の太陽電池(1
1)の棟側端部を軒側のパネル基板(12)に対して押
え固定可能となっている。
【0012】この場合さらに説明すると、図1〜図4に
示した実施例では、まず、パネル基板(12)は太陽電
池(11)が乗る平板部(123)を有し、その平板部
(123)の左右端に、軒棟方向に延びた(つまり軒側
端部から棟側端部へと延びた)溝状の樋部(121)が
設けられている。また、軒棟方向に延びた溝状部(12
4)も設けられ、この溝状部(124)と左右端の樋部
(121)とが平板部(123)を一定高さに支持する
支持足の役割を果たしており、これによって、平板部
(123)の裏側に軒棟方向に延びた通気部(122)
が形成されている。より具体的には、平板部(123)
の裏面における、左端の樋部(121)とその隣の溝状
部(124)との間に形成された空間、溝状部(12
4)同士の間に形成された空間、および右端の樋部(1
21)とその隣の溝状部(124)との間に形成された
空間が、通気部(122)となっている。また、平板部
(123)には太陽電池(11)の配線用開口(12
5)も設けられている。
【0013】一方、太陽電池固定手段(13)は、パネ
ル基板(12)を構成する平板部(123)の軒側端部
に沿った長尺形状を有しており、その長尺の細平板部
(133)の裏側において互いに対向した軒側押え部
(131)および棟側押え部(132)が設けられてい
る。軒側押え部(131)は細平板部(133)の裏面
から軒方向に開口した形状、棟側押え部(132)は細
平板部(133)の裏面から棟方向に開口した断面コ字
形状となっている。本実施例では、この太陽電池固定手
段(13)はパネル基板(12)の平板部(123)の
軒側端部に沿って平板部(123)と一体化されてい
る。一体化された太陽電池固定手段(13)の細平板部
(133)の裏面部とパネル基板(12)の上面部と軒
側押え部(131)および棟側押え部(132)の対向
面部とにより囲まれた空間には、樹脂製等のスペーサ
(135)が備えられてもいる。
【0014】そして、太陽電池(11)は、その軒側端
部が太陽電池固定手段(13)の棟側押え部(132)
に挿入(あるいは嵌入)されて、棟側押え部(132)
によりパネル基板(12)の平板部(123)に対して
押え固定され、パネル基板(12)上に載置される。な
お、本実施例における太陽電池(11)は、その棟側端
縁部および左右側端縁部に枠部材(111)が装着され
ている。
【0015】このような太陽電池(11)とパネル基板
(12)と太陽電池固定手段(13)とを備えた太陽電
池ユニット(1)は、さらに、上述の太陽電池固定手段
(13)の軒側押え部(131)によって、設置時に軒
側に位置する太陽電池(11)の棟側端部を軒側のパネ
ル基板(12)に対して押え固定するようになってい
る。すなわち、図3に例示したようにこの太陽電池ユニ
ット(1)は屋根上にて軒側から棟方向へと順に配設さ
れるのであるが、先に設置された太陽電池ユニット
(1)の棟側に次の太陽電池ユニット(1)が設置され
る際に、たとえば図4において拡大例示したように、棟
側に位置する太陽電池固定手段(13)の軒側押え部
(131)が、上方から重なるようにしてその軒側の太
陽電池(11)の棟側端部をパネル基板(12)に対し
て押え固定する。これにより、軒側の太陽電池ユニット
(1)における太陽電池(11)はパネル基板(12)
に対して確実に固定されることとなる。
【0016】また、パネル基板(12)はその上に乗る
太陽電池(11)の棟側端部から棟方向へある程度突出
した部分が残る寸法・形状を有しており、設置時に、こ
の突出部分に棟側の太陽電池ユニット(1)のパネル基
板(12)が重なるようになる。このとき、両ユニット
のパネル基板(12)の平板部(123)が重なり合う
ことはもちろんのこと、樋部(121)および溝状部
(124)も重なり合う。これによって、各樋部(12
1)は軒棟方向に連続した流し樋となり、雨水等の侵入
水を屋根下地材(200)などへ漏らすことなく棟側か
ら軒方向へと効果的に流すことができる。通気部(12
2)も軒棟方向に連通した通気空間となり、太陽電池
(11)の裏側における通気・換気を効果的に行うこと
がきる。
【0017】太陽電池ユニット(1)の固定は、たとえ
ば図4に例示したように固定ネジ(300)を用いて行
うことができる。本実施例では、固定ネジ(300)が
通るネジ挿通口(134)(126)(127)(ネジ
挿通口(127)については図4における円内の図を参
照)が太陽電池固定手段(13)の細平板部(133)
およびパネル基板(12)の平板部(123)に設けら
れており、固定ネジ(300)は、棟側の太陽電池ユニ
ット(1)のネジ挿通口(134)およびネジ挿通口
(127)から軒側の太陽電池ユニット(1)のネジ挿
通口(126)を通り、下地葺き材(201)が敷設さ
れた野地板(202)等の屋根下地材(200)にねじ
込まれる。より強固な固定とすべく、太陽電池(11)
をパネル基板(12)に対して接着固定してもよい。
【0018】もちろん、ネジ固定にともなう漏水を防止
すべく、たとえば、固定ネジ(300)として水密パッ
キン付きネジを用いたり、パネル基板(12)のネジ挿
通口(126)にネジ穴パッチなどの防水部材(31
0)を設けたり(図1および図4参照)することが好ま
しい。
【0019】上述したようなこの発明の太陽電池ユニッ
ト(1)により、上述したようにそれを軒側から棟方向
へと順に設置していくだけで、太陽電池(11)を容易
に屋根上に施工することができると同時に、防水対策と
しての流し樋も、換気対策としての通気空間も形成する
ことができる。したがって、この太陽電池ユニット
(1)は、太陽電池(11)の屋根上への施工に従来に
はない程適したものとなっている。
【0020】[実施例2]図5は、上述したこの発明の
太陽電池ユニット(1)とともに用いられる縦目地部材
の一例を示したものである。たとえばこの図5に例示し
たように、縦目地部材(2)は、左右方向に隣り合った
太陽電池ユニット(1)の間に嵌め込まれて、両側の太
陽電池(11)の側端部を覆うことが可能となってい
る。
【0021】本実施例における縦目地部材(2)は、長
尺の細平板部(21)と細平板部(21)から垂下した
嵌合部(22)とを有している。嵌合部(22)は互い
に対向して屈動(屈曲部分が凹んで戻る動き)する一対
の屈曲板部(23)から成り、この各屈曲板部(23)
が太陽電池(11)の側端面部とパネル基板(12)の
樋部(121)の側面部との間の隙間に押し込まれる。
そして細平板部(21)が両側の太陽電池(11)の側
端部を隠すようになる。
【0022】このような縦目地部材(2)によって、太
陽電池ユニット(1)間の外観を向上させることがで
き、また、雨水等は縦目地部材(2)を伝って太陽電池
ユニット(1)における樋部(121)に流れ込むよう
になるので、太陽電池ユニット(1)間における屋根下
地材(200)等への漏水を防ぐことができる。
【0023】[実施例3]図6は、上述したこの発明の
太陽電池ユニット(1)とともに用いられる縦見切部材
の一例を示したものである。たとえばこの図6に例示し
たように、縦見切部材(3)は、屋根上にて左右端に位
置する太陽電池ユニット(1)の側端部横に取り付けら
れ、太陽電池(11)の側端部を覆うことが可能となっ
ている。
【0024】本実施例における縦見切部材(3)は、細
平板部(31)と、細平板部(31)から垂下した屈動
(屈曲部分が凹んで戻る動き)する嵌合板部(32)と
を有しており、嵌合板部(32)が太陽電池(11)の
側端面部とパネル基板(12)の樋部(121)の側面
部との間の隙間に押し込まれ、そして細平板部(21)
が太陽電池(11)の側端部を隠すようになる。
【0025】また、左端または/および右端に位置する
太陽電池ユニット(1)の横には平板瓦等の屋根仕上げ
材(210)が敷設されることがしばしばあり、本実施
例では、太陽電池ユニット(1)横の屋根仕上げ材(2
10)の側端部をも覆うように、縦見切部材(3)は、
その細平板部(31)の一端縁部が外方(つまり屋根仕
上げ材(210)方向)へ延設され、且つ延設端が垂下
した形状となっている。さらにまた、本実施例では、屋
根仕上げ材(210)と太陽電池ユニット(1)との間
に、屋根仕上げ材(210)の側端部における侵入水の
軒方向への水切りの役割を持つ水切板部材(220)が
備えられており(屋根下地材(200)にクギ固定され
ている)、縦見切部材(3)は、屋根仕上げ材(21
0)とともにこの水切板部材(220)をも覆うように
なっている。これにより、縦見切部材(3)の細平板部
(31)から屋根仕上げ材(210)側へ落とし切られ
た雨水等は、太陽電池ユニット(1)の方へ漏れること
なく、水切板部材(220)を伝って屋根仕上げ材(2
10)の裏側において軒方向へと流される。左右端の太
陽電池ユニット(1)と屋根仕上げ材(210)との間
における防水効果の向上を図ることができる。
【0026】[実施例4]図7は上述したこの発明の太
陽電池ユニット(1)とともに用いられる換気水切部材
の一例を示した要部側面図、図8はその分解斜視図、図
9〜図11はその施工例を示した斜視図である。たとえ
ばこれら図7〜図11に例示したように、換気水切部材
(4)は、太陽電池ユニット(1)の軒側に設置され、
パネル基板(12)の通気部(122)と外部との通
気、および軒方向への水切りを行うものである。
【0027】本実施例の換気水切部材(4)は、下地水
切体(41)、換気水切体(42)、およびカバー体
(43)から構成されている。まず、下地水切体(4
1)は、太陽電池ユニット(1)の軒側端部が乗る棟側
板部(411)、太陽電池ユニット(1)の軒側には平
板瓦などの屋根仕上げ材(210)がしばしば敷設され
るのでその屋根仕上げ材(210)の棟側部分に乗る軒
側板部(412)、および、棟側板部(411)に乗っ
た太陽電池ユニット(1)との固定に用いられる固定ネ
ジ(300)を受けるネジ受部(413)とを有してい
る。棟側板部(411)と軒側板部(412)とは、太
陽電池ユニット(1)の軒側端部裏から屋根仕上げ材
(210)上まで延びる一続きの板体となっている。ネ
ジ受部(413)はたとえば棟側板部(411)にスポ
ット溶接されている。
【0028】換気水切体(42)は、下地水切体(4
1)の軒側板部(412)に重なって軒側板部(41
2)および屋根仕上げ材(210)の棟側部分を覆う平
板部(421)、平板部(421)の棟側端から立延設
された通気立板部(422)、および後述のカバー体
(43)を平板部(421)上にてある程度の高さに支
持・補強するカバー補強部(423)を有している。通
気立板部(422)は、下地水切体(41)の棟側板部
(411)に乗る太陽電池ユニット(1)の通気部(1
22)と外部との空気の流れ道を作る丸穴状の通気口
(424)複数を一列配設にて有している。カバー補強
部(423)がカバー体(43)を支持する高さは、通
気口(424)と外部との通気道を遮らない程度の高さ
とすることが好ましい。
【0029】カバー体(43)は、換気水切体(42)
の通気立板部(422)から平板部(421)を覆う平
板状であり、その棟側端部は換気水切体(42)のカバ
ー補強部(423)の棟側端部とともに、太陽電池ユニ
ット(1)の太陽電池固定手段(13)の軒側押え部
(131)によって下地水切体(41)のネジ受部(4
13)に対して押え固定されるようになっている。
【0030】これら下地水切体(41)、換気水切体
(42)、およびカバー体(43)を有する換気水切部
材(4)は次のように施工される。なお、この換気水切
部材(4)は、下地水切体(41)、換気水切体(4
2)、およびカバー体(43)が予め組み合わされた一
つのスタータユニットとして屋根上に敷設することも、
あるいは、各々を順に屋根上にて組み合わせていくこと
もできる。
【0031】まず、下地水切体(41)の上には換気水
切体(42)が取り付けられる。この取付けでは、換気
水切体(42)の通気立板部(422)の上端縁から棟
方向に屈延設された固定平板部(425)が下地水切体
(41)のネジ受部(413)上に乗せられるととも
に、換気水切体(42)の平板部(421)が下地水切
体(41)の軒側板部(412)に乗って固定(固定ネ
ジ(301)による)され、下地水切体(41)のネジ
受部(413)から棟側板部(411)及び軒側板部
(412)を覆う。また、軒側板部(412)と平板部
(421)との間における固定ネジ(301)の周囲に
は、水密パッキンなどの防水部材(311)が備えられ
る。
【0032】次に、換気水切体(42)の上にカバー体
(43)が取り付けられる。この取付けでは、カバー体
(43)の軒側端部および棟側端部がカバー補強部(4
23)の軒側端部および棟側端部に引っ掛けられて、換
気水切体(42)のカバー補強部(423)上に載置さ
れる。
【0033】このようにして一体化された換気水切部材
(4)は、太陽電池ユニット(1)を葺き始める位置に
設置される。より具体的には、屋根下地材(200)か
ら屋根仕上げ材(210)の棟側部分にかけて下地水切
体(41)が乗るように設置される。このとき、左右方
向に隣接する下地水切体(41)同士は互いの側端部を
ある程度重ね合わせるように載置されて、左右方向に連
続した下地水切体(41)となる(図9参照)。また、
固定ネジ(301)が換気水切体(42)の平板部(4
21)に設けられたネジ挿通口(426)および下地水
切体(41)の軒側板部(412)に設けられたネジ挿
通口(414)を通り屋根仕上げ材(210)および屋
根下地材(200)にねじ込まれて、換気水切部材
(4)は屋根上に固定される。
【0034】そして、この換気支持部材(4)の棟側に
最初の太陽電池ユニット(1)が設置される。より具体
的には、下地水切体(41)の棟側板部(411)上に
パネル基板(12)の溝状部(124)および樋部(1
21)が乗るとともに、太陽電池固定手段(13)の軒
側押え部(131)がカバー体(43)の棟側端部およ
びカバー補強部(423)の棟側端部を上方から下地水
切体(41)のネジ受部(413)に対して押えるよう
にして、太陽電池ユニット(1)が載置される。この太
陽電池ユニット(1)と換気水切部材(4)との固定
は、たとえば図7に例示したように、固定ネジ(30
0)が、太陽電池固定手段(13)のネジ挿通口(13
4)およびパネル基板(12)のネジ挿通口(127)
(図4の円内図参照)から下地水切体(41)のネジ受
部(413)に設けられたネジ挿通口(415)(図8
参照)および棟側板部(411)に設けられたネジ挿通
口(416)(図7参照)を通り、屋根下地材(20
0)にねじ込まれて行われる。このネジ固定に伴う漏水
防止を図るべく、この固定ネジ(300)が通るネジ受
パッキンパイプなどの防水部材(312)をネジ受部
(413)と棟側板部(411)との間に設けるなどの
防水対策を施すことは当然である。
【0035】なお、左右端に配設される屋根仕上げ材
(210)のために前述した水切板部材(220)が取
り付けられる場合(図9参照)、たとえば、左右端に位
置する下地水切体(41)の側端部はその取付けに必要
な形状に加工され(図9に例示した下地水切体(41)
の右端部の網目部分が切除された部分)、且つその加工
側端部は曲げ起こされる。この部分は、太陽電池ユニッ
ト(1)におけるパネル基板(12)の樋部(121)
の側板部と一続きの立板となり、樋部(121)を伝わ
ってきた侵入水が、水切板部材(220)から屋根仕上
げ材(210)の裏側へと漏れることなく、下地水切体
(41)から軒方向外部へと流し出されるようになる。
屋根下地材(200)上に水切捨て板(230)を敷設
した上に下地水切体(41)および水切板部材(22
0)を設置するようにしてもよい。
【0036】また、下地水切体(41)、換気水切体
(42)、カバー体(43)を屋根上にて順に施工して
いく場合にも、上述と同様に、下地水切体(41)を屋
根下地材(200)から屋根仕上げ材(210)の棟側
部分にかけて乗るように載置し、順次換気水切体(4
2)およびカバー体(43)を取り付け、その後太陽電
池ユニット(1)を設置すればよい。
【0037】以上のようにして屋根上に設置された換気
水切部材(4)および太陽電池ユニット(1)とによっ
て、換気水切体(42)の通気口(424)を介してパ
ネル基板(12)裏の通気部(122)と外部とが連通
し、軒側から棟側へと空気の通気道が形成され、外気と
太陽電池(11)裏において暖められた空気との換気を
実現でき、他方、下地水切体(41)によって樋部(1
21)を伝わってきた雨水等を屋根下地材(200)へ
漏らすことなく軒方向へ流し出し、且つ、カバー体(4
3)および換気水切体(42)によって太陽電池(1
1)上を流れてきた雨水等も通気口(424)へ侵入し
たり屋根下地材(200)へ漏れてたりすることなく軒
方向へ流し切ることができる。したがって、上述した太
陽電池ユニット(1)とともに換気水切部材(4)を用
いることで、太陽電池(11)の温度上昇によるダメー
ジやエネルギー変換効率低下の抑制、且つ太陽電池ユニ
ット(1)の施工に伴って発生し得る漏水による屋根下
地材(200)等の屋根自体のダメージの抑制を極めて
効果的に図ることができるようになる。もちろん、太陽
電池ユニット(1)を設置する場合の軒側の外観の向上
にもつながる。
【0038】上述した換気水切部材(4)を設置し、順
に換気水切部材(4)の軒側から棟方向へ太陽電池ユニ
ット(1)を配設した後は、前述した縦目地部材(2)
および縦見切部材(3)を取り付けることができる(図
10参照)。なお、たとえば図10に示した例では、軒
側最端に位置することとなる縦見切部材(3)について
は、外観性の向上等を考慮してその軒側端部に先端用の
縦見切部材(30)を取り付けている。
【0039】[実施例5]図12は上述した太陽電池ユ
ニット(1)とともに用いられる葺き仕舞部材の一例を
示した要部側面図であり、図13はその斜視図である。
たとえばこれら図12および図13に例示したように、
太陽電池ユニット(1)の棟側に設置されるこの葺き仕
舞部材(5)は、太陽電池ユニット(1)の棟側端部を
覆うとともに、太陽電池(11)の棟側端部をパネル基
板(12)に対して押え固定可能となっている。
【0040】本実施例の葺き仕舞部材(5)は、太陽電
池ユニット(1)を設置した場合の棟側端の納まりを外
観性良いものとすべく、太陽電池ユニット(1)の棟側
端部を覆うように軒棟方向になだらかに傾斜した部分を
持つ板状体となっており、且つ、同時に太陽電池ユニッ
ト(1)の太陽電池(11)の棟側端部の固定をも可能
とすべく、その軒側端部に軒側押え部(51)を有して
いる。この軒側押え部(51)は、前述した太陽電池ユ
ニット(1)の太陽電池固定手段(13)の軒側押え部
(131)と同じ形状を有しており、太陽電池ユニット
(1)の棟側に設置する際に太陽電池(11)の棟側端
部をパネル基板(12)に対して上方から押え固定でき
る。すなわち、この葺き仕舞部材(5)によって、太陽
電池ユニット(1)の棟側端の納まりを、太陽電池(1
1)の棟側端部の固定とともに、外観性良く実現するこ
とができるようになる。
【0041】その設置施工では、たとえば、まず太陽電
池ユニット(1)における太陽電池(11)の軒側端部
よりも棟側に突出(露出)したパネル基板(12)の棟
側端部分が葺き仕舞部材(5)の傾斜部分に合うように
切断等により加工(図13参照)された後、葺き仕舞部
材(5)は、加工されたパネル基板(12)の棟側端部
分を覆うとともに、軒側押え部(131)が太陽電池
(11)の棟側端部を上方から押えるようにして、太陽
電池ユニット(1)の棟側に載置され、且つ、固定ネジ
(300)が軒側端部に設けられたネジ挿通口(52)
から太陽電池ユニット(1)のパネル基板(12)のネ
ジ挿通口(126)を通り屋根下地材(200)にねじ
込まれて、太陽電池ユニット(1)に対して固定され
る。したがって、葺き仕舞部材(5)を施工するだけ
で、太陽電池ユニット(1)を設置した場合の葺き仕舞
いを完成させることができ、太陽電池(11)の棟側端
部の固定のみのために何ら別段の施工を行う必要はな
く、施工性の向上をも図ることができる。
【0042】なお、複数の葺き仕舞部材(5)が左右方
向に互いに隣り合う場合には、たとえば、その隣接部分
を重ね合わせて左右方向に連続した葺き仕舞部材(5)
となるようにすることが好ましい。そして、上記のよう
に施工された葺き仕舞部材(5)の棟側板上には屋根仕
上材(210)が乗るようになる(図12参照)。ま
た、太陽電池ユニット(1)の棟側端には葺き仕舞部材
(5)とともに通気ユニット(7)が取り付けられても
よいことは言うまでもない。図12中の(53)は樹脂
性等のスペーサである。
【0043】[実施例6]図14は上述した太陽電池ユ
ニット(1)および葺き仕舞部材(5)とともに用いら
れる出隅入隅部材の一例を示した要部斜視図であり、図
15および図16はその施工例を示した斜視図である。
たとえばこれら図14〜図16に例示したように、この
出隅入隅部材(6)は、太陽電池ユニット(1)の出隅
または入隅に設置され、且つその上に上述の葺き仕舞部
材(5)が載置される。
【0044】出隅入隅部材(6)は、太陽電池ユニット
(1)および葺き仕舞部材(5)とともに用いられるも
のであり、前述したように太陽電池ユニット(1)の棟
側に設置される葺き仕舞部材(5)と太陽電池ユニット
(1)の出隅または入隅部分との納まりを施工性良く、
且つ外観性良く実現するためのものである。したがっ
て、たとえば図14に例示したように、葺き仕舞部材
(5)の傾斜部分および平板部分ならびに太陽電池ユニ
ット(1)のパネル基板(12)の切断加工された棟側
端部分に合わせた形状の板状体となっており、これによ
って、まずこの葺き仕舞部材(5)が出隅または入隅部
分において太陽電池ユニット(1)のパネル基板(1
2)の切断加工された棟側端部分上に載置され、次いで
その上に葺き仕舞部材(5)が載置されて、太陽電池ユ
ニット(1)および葺き仕舞部材(5)が用いられた場
合の出隅または入隅部分を納まり良いものとする、つま
り施工性および外観性の良い納まりとすることができ
る。
【0045】また、たとえば図15に例示したように、
入隅部分に用いられる場合、入隅部分を形成する太陽電
池ユニット(1)に対しては前述した縦目地部材(2)
や縦見切部材(3)が取り付けられるので、これら縦目
地部材(2)および縦見切部材(3)の取付けに適合さ
せた形状を有していること、さらには水切板部材(22
0)が取り付けられる場合もあるので、水切板部材(2
20)の取付けに適合させた形状をも有していることが
望まれる。もちろん、縦目地部材(2)および縦見切部
材(3)における出隅入隅部材(6)と接する端部(た
とえば図15における円内部分)についても調整加工
(施工現場などにおける)を行うべきであることは言う
までもない。
【0046】[実施例7]ところで、近年では、太陽光
を屋内に取り入れるために屋根に採光窓を取り付けるこ
とがしばしば行われているが、太陽電池を屋根上に配設
した場合、特に屋根面のほぼ全体に配設した場合、太陽
電池が邪魔となり採光窓を取り付けることは極めて困難
であった。そこで、この発明では、上述した太陽電池ユ
ニット(1)を配設した場合においても採光窓の取付け
を可能とする採光窓ユニットを実現している。
【0047】図17はこの発明の採光窓ユニットの一例
を示した要部分解斜視図、図18はその組立後の要部斜
視図である。たとえばこれら図17および図18に例示
したように、この採光窓ユニット(8)は、上述した太
陽電池ユニット(1)が配設された屋根に用いられ、軒
側に隣接する太陽電池ユニット(1)の太陽電池(1
1)をパネル基板(12)に対して押え固定可能となっ
ている。
【0048】本実施例における採光窓ユニット(8)
は、窓体(81)と、窓体(81)が乗るパネル基板
(82)と、窓体(81)をパネル基板(82)上に固
定するとともに軒側に隣接する太陽電池ユニット(1)
の太陽電池(11)を固定する固定手段(83)とを備
えている。パネル基板(82)は、前述した太陽電池パ
ネル(1)のパネル基板(12)に窓体(81)からの
光を下方(つまり屋内方向)へ取り込む採光用開口部が
設けられたものとほぼ同一形状・構造を有し、固定手段
(83)は、前述した太陽電池パネル(1)の太陽電池
固定手段(13)とほぼ同一形状・構造を有している。
【0049】さらに説明すると、パネル基板(82)は
窓体(81)が乗る平板部(823)を有し、その平板
部(823)の左右端には軒棟方向に延びた(つまり軒
側端部から棟側端部へと延びた)溝状の樋部(821)
が設けられ、且つ、窓体(81)の位置に合わせて平板
部(823)に採光用開口部(822)が設けられてい
る。平板部(823)には樋部(821)および採光用
開口部(822)の他に、溝状部(824)があり、こ
の溝状部(824)と左右端の樋部(821)とが平板
部(823)を一定高さに支持する支持足の役割を果た
し、これによって平板部(823)の裏側には通気部
(825)が形成されてもいる。この通気部(825)
は、設置時に採光窓ユニット(8)の軒側や棟側に隣接
する太陽電池ユニット(1)におけるパネル基板(1
2)の裏側の通気部(122)と連通することになる。
【0050】固定手段(83)は、パネル基板(82)
を構成する平板部(823)の軒側端部に沿った長尺形
状を有しており、その長尺の細平板部(833)の裏側
において互いに対向する、軒方向に開口した軒側押え部
(831)および棟方向に開口した断面コ字形状の棟側
押え部(832)が設けられている。そして、本実施例
においても、前述の太陽電池固定手段(13)と同様
に、固定手段(83)はパネル基板(82)の平板部
(823)の軒側端部に沿って平板部(823)と一体
化されている。
【0051】そして、窓体(81)は、その軒側端部が
固定手段(83)の棟側押え部(832)に挿入され
て、棟側押え部(832)によりパネル基板(82)の
平板部(823)に対して押え固定され、パネル基板
(82)上に載置される。なお、本実施例における窓体
(81)は、強化ガラス等でできており、その周端縁部
に窓枠部材(811)が装着されており、且つその周端
部裏面に板金製等のマスク部材(812)も装着されて
いる。
【0052】このような窓体(81)とパネル基板(8
2)と固定手段(83)とを備えた採光窓ユニット
(8)は、さらに、固定手段(83)の軒側押え部(8
31)によって、設置時に軒側に隣接する太陽電池ユニ
ット(1)の太陽電池(11)の棟側端部をパネル基板
(12)に対して押え固定できるようになっている。す
なわち、たとえば図20および図21に例示したよう
に、この採光窓ユニット(8)は主に屋根上にて先に設
置された太陽電池ユニット(1)の棟側に隣接して取り
付けられるが、このときに固定手段(83)の軒側押え
部(831)が、上方から重なるようにして太陽電池
(11)の棟側端部を太陽電池(11)が乗るパネル基
板(12)に対して押え固定する。これにより、採光窓
ユニット(8)が太陽電池ユニット(1)とともに屋根
に取り付けられる場合においても、前述した太陽電池ユ
ニット(1)同士の取付けと同様にして、この採光窓ユ
ニット(8)を太陽電池ユニット(1)の棟側に施工す
るだけで、軒側に隣接する太陽電池(11)のパネル基
板(12)に対する確実な固定をも実現することができ
るのである。
【0053】もちろん、採光窓の取付けも容易に行うこ
とができるのは言うまでもなく、またさらに、採光窓ユ
ニット(8)のパネル基板(82)の樋部(821)お
よび溝状部(824)は太陽電池ユニット(1)のパネ
ル基板(12)の樋部(121)および溝状部(12
4)と重なり合うように載置されるので(図20および
図21参照)、樋部(821)および樋部(121)に
関しては軒側の太陽電池ユニット(1)から採光窓ユニ
ット(8)を通って棟側の太陽電池ユニット(1)にか
けて連続した樋を形成することとなり、また、溝状部
(824)および溝状部(124)に関しては、採光窓
ユニット(8)のパネル基板(82)の採光用開口部
(822)にて通気部(825)が途切れてしまってい
るようにも見え採光用開口部(822)によって通気道
が遮断されているのではないので、軒側の太陽電池ユニ
ット(1)から採光窓ユニット(8)を通って棟側の太
陽電池ユニット(1)にかけて連続した通気空間を形成
することとなる。したがって、太陽電池ユニット(1)
とともに採光窓ユニット(8)を設置した場合にも、そ
れらの設置に伴って侵入し得る雨水等を屋根下地材など
へ漏らすことなく軒先方向へ確実に導き流すことがで
き、且つ、太陽電池(11)裏の換気も効果的に実現す
ることができるのである。
【0054】採光窓ユニット(8)と太陽電池ユニット
(1)との固定は、たとえば図20および図21に例示
したように、前述の太陽電池ユニット(1)同士の固定
と同様にして、固定ネジ(300)を用いて行うことが
できる。より具体的には、固定ネジ(300)が、採光
窓ユニット(8)の固定手段(83)のネジ挿通口(8
34)およびその直下の平板部(823)のネジ挿通口
(図示していないが前述の図4に例示したネジ挿通口
(127)と同じもの)から太陽電池ユニット(1)の
パネル基板(12)の平板部(123)の挿通口(12
6)を通り、屋根下地材(200)にねじ込まれて、両
ユニットは互いに固定される。
【0055】なお、太陽電池ユニット(1)に対する固
定載置について説明したが、必ずしも採光窓ユニット
(8)の軒側および棟側に太陽電池ユニット(1)が載
置されている態様とする必要はなく、採光窓ユニット
(8)が軒側の最初に位置しても、棟側の最後に位置し
てもよいことは言うまでもない。これらの場合ではそれ
ぞれ必要に応じて、前述の換気水切部材(4)や葺き仕
舞部材(5)を用いることが望ましい。採光窓ユニット
(8)は上述したように太陽電池ユニット(1)のパネ
ル基板(12)および太陽電池固定手段(13)と同形
状のパネル基板(82)および固定手段(83)を備え
ているので、前述した太陽電池ユニット(1)の場合と
同様にして、採光窓ユニット(8)に対しても換気水切
部材(4)や葺き仕舞部材(5)を取り付けることがで
きる。
【0056】また、たとえば図22に例示したように、
採光窓ユニット(8)の左右に隣接して太陽電池ユニッ
ト(1)が設置されている場合には前述の縦目地部材
(2)を用いることができる。またさらに、図示してい
ないが採光窓ユニット(8)が左右端に位置する場合に
は前述の縦見切部材(3)を用いることができる。もち
ろんこれらの縦目地部材(2)および縦見切部材(3)
も、何ら特別な加工や施工ステップを行うことなく、前
述した太陽電池ユニット(1)に対する場合と同様にし
て取り付けることができるので、採光窓ユニット(8)
を設けた場合においても全体の外観性や防水性等を損ね
ることはない。
【0057】なお、図20〜図22に示した実施例で
は、採光窓ユニット(8)の施工において、図19にも
例示した気密枠部材(240)と、周端縁部に樹脂製等
の枠部材(251)が装着されてなる網入ガラス等の内
部採光窓(250)とが用いられている。これら気密枠
部材(240)および内部採光窓(250)は予め採光
窓ユニット(8)と一体化されていてもよい。また、図
19において(313)は水密テープ処理が施された防
水紙等の防水部材であり、図20〜図22において(2
60)は内装額縁、(261)は垂木、(262)は補
強垂木である。
【0058】[実施例8]上述の実施例7における採光
窓ユニット(8)は開閉を行えないタイプのものである
が、もちろんたとえば図23に例示したように開閉自在
となっているタイプとすることもできる。開閉自在な採
光窓ユニット(8)では、開閉機能を実現すべく、その
構成要素や施工要素などに種々の変更点がある。以下に
開閉自在の採光窓ユニット(8)の一実施例を示した図
23〜図28に沿って説明する。
【0059】まず、本実施例では、たとえば図27に例
示したように、窓体(81)の開閉機構として開閉ヒン
ジ手段(271)を用いている。この開閉ヒンジ手段
(271)に窓体(81)の棟側端の窓枠部材(81
1)が取り付けられており、窓体(81)は、開閉ヒン
ジ手段(271)の開閉動作が窓枠部材(811)に伝
わって開閉運動する。
【0060】この窓体(81)が乗るパネル基板(8
2)は、たとえば図24に例示したように、もとが平板
体となっているのではなく、採光用開口部(822)と
なる開口部分を持つ板金製等の下地板体(827)に軒
側カバー体(828)、棟側カバー体(829)、棟側
調整体(820)が備えられたものとなっている。
【0061】下地板体(827)はその左右端に樋部
(821)を有している。棟側調整体(820)は、棟
側に隣接する太陽電池ユニット(1)における樋部(1
21)や溝状部(124)などと隣接して、下地板体
(827)の樋部(821)と棟側の太陽電池ユニット
(1)の樋部(121)とを連続させ、且つ棟側の太陽
電池ユニット(1)の通気部(122)を窓体(81)
下の採光用開口部(822)の空間へと連続させるよう
な形状に調整されたものとなっている。この棟側調整体
(820)により、軒側の太陽電池ユニット(1)から
採光窓ユニット(1)を介して棟側の太陽電池ユニット
(1)への連続した樋および通気空間が確保される。
【0062】また、軒側カバー体(828)は、その軒
側端部に軒側押え部(831)を有しており、図27に
例示したように、前述の実施例7の場合と同様に軒側に
隣接する太陽電池ユニット(1)の太陽電池(11)の
棟側端部をパネル基板(12)に対して押え固定できる
ので、軒側に隣接する太陽電池ユニット(1)の太陽電
池(11)を固定する固定手段としても機能する。
【0063】他方、棟側カバー体(829)は、図27
に例示したように、開閉ヒンジ手段(271)およびそ
れに固定された窓体(81)の棟側端の窓枠部材(81
1)がその開閉動作を可能にしつつ取り付けられるよう
になっている。この棟側カバー体(829)に開閉ヒン
ジ手段(271)とともに窓枠部材(811)が固定さ
れることで、開閉ヒンジ手段(271)を介して開閉自
在な窓体(81)がパネル基板(82)に取り付けられ
ることとなる。なお、たとえば図25および図27に例
示したように、窓体(81)とパネル基板(82)との
間には枠型パッキンなどの防水部材(314)が介在さ
れてもいる。
【0064】そして、このような採光窓ユニット(8)
は、図27および図28に例示したように、図26にも
例示した固定枠部材(270)を介して屋根下地材(2
00)上に取り付けられる。より具体的にはたとえば、
固定枠部材(270)は屋根下地材(200)上に固定
ネジ(302)等を用いて固定され、この固定枠部材
(270)に軒側端カバー体(828)および棟側端カ
バー体(829)が乗って固定ネジ(303)等を用い
て固定される。なお、固定枠部材(270)の内側には
窓体(81)等に発生し得る結露を受ける結露受け部材
(272)が備えられている。
【0065】以上のようにして、本実施例では開閉自在
な採光窓ユニット(8)が実現されている。もちろん、
開閉機構は上述した開閉ヒンジ手段(271)以外にも
様々な公知の開閉機構を適用させることができ、手動開
閉式および自動開閉式のいずれも可能である。また、本
実施例における開閉自在な採光窓ユニット(8)に対し
ても、図28に例示したように前述した縦目地部材
(2)や、図示していないが前述の縦見切部材(3)、
換気水切部材(4)、葺き仕舞部材(5)、出隅入隅部
材(6)などを適用させることができることは言うまで
もない。
【0066】[実施例9]ところで、太陽エネルギーの
利用は、太陽光により電気を作る太陽光発電システムに
限られるものではなく、太陽熱により温水を作る太陽熱
給湯システム(または太陽熱温水システム)も存在す
る。同一屋根において、太陽光発電システムおよび太陽
熱給湯システムの両方を設備することができれば、太陽
エネルギーのさらに効率の良い利用を促進することがで
きる。
【0067】そこで、この発明では、上述の太陽電池ユ
ニット(1)等による太陽光発電システムとともに同一
屋根に設備される太陽熱給湯システムを提供する。図2
9は、この太陽熱給湯システムの一例を示した概念図で
ある。この図29の例では、太陽電池ユニット(1)が
配設され、左右方向に隣り合う太陽電池ユニット(1)
間に縦目地部材(2)が嵌め込まれ、左右端に位置する
太陽電池ユニット(1)の側端部横に縦見切部材(3)
が取り付けられている屋根上に、温水が導通する水路体
(9)(温水導通用水路体)が走り巡らされている。
【0068】この場合さらに説明すると、たとえば図3
0および図31に例示したように、縦目地部材(2)に
おいては、その一対の屈曲板部(23)間に軒棟方向に
延びた空所が形成されており、縦見切部材(3)におい
ては、その細平板部(31)と屋根仕上げ材(210)
との間に軒棟方向に延びた空所が形成されている。ま
た、左右端の太陽電池ユニット(1)の樋部(121)
も軒棟方向に延びた空所として利用できる。以下、これ
らの空所をそれぞれ水路空間(91a)(91b)(9
1c)と呼ぶこととする。水路体(9)は、これら各水
路空間(91a)(91b)(91c)を通って屋根上
に配設される。
【0069】図29の例では、まず、水源(水道など)
からの水路体(9)は、屋根上において右端に位置する
縦見切部材(3)の水路空間(91b)または樋部(1
21)の水路空間(91c)を軒→棟方向に通り、太陽
電池ユニット(1)の棟側を渡って、隣の縦目地部材
(2)の水路空間(91a)を棟→軒方向に通り、太陽
電池ユニット(1)の軒側を渡って、さらに隣の縦目地
部材(2)の水路空間(91a)を通る。これを左端ま
で繰り返す。そして、左端の縦見切部材(3)の水路空
間(91b)または樋部(121)の水路空間(91
c)から、太陽電池ユニット(1)の棟側を渡って、右
端の縦見切部材(3)の水路空間(91b)または樋部
(121)の水路空間(91c)を通って戻ってくる。
戻ってきた水路体(9)は、貯水タンク(92)に接続
される。この貯水タンク(92)には、給湯器システム
(93)のガスボイラー(931)が接続されている。
【0070】水源からの水は、上記のようにして配設さ
れた水路体(9)を通り、太陽熱により加熱されて温水
となる。この加熱(温水化)は、屋根上に走り巡らされ
た水路体(9)を導通することによって効果的に行なわ
れる。また、たとえば太陽電池ユニット(1)のパネル
基板(12)が鋼板等からなる場合には、そのパネル基
板(12)が均熱鋼板の役割も果たし、より効果的な加
熱(温水化)が実現されるようになる。
【0071】屋根上からの温水は貯水タンク(92)に
溜められる。給湯器システム(93)には、太陽熱によ
る温水の温度を測定する温度センサ(図示ーしていな
い)からの温度データと設定温度(たとえば温水利用に
必要な温度)とを比較してガスボイラー(931)によ
る温水加熱を制御するコントローラ(932)が備えら
れている。貯水タンク(92)の温水は、このコントロ
ーラ(932)の制御により、設定温度に達していなけ
ればガスボイラー(931)によって加熱され、設定温
度となって種々利用される。
【0072】たとえば以上のようなこの発明の太陽熱給
湯システムによって、太陽光発電システムが設備された
屋根においても、さらに太陽熱利用の給湯を実現するこ
とができ、極めて効果的な太陽エネルギーの利用を図る
ことができるようになる。
【0073】図32は、この太陽熱給湯システムの別の
一例を示した概念図である。この図32に示した例で
は、水路体(9)の配設態様が図29の場合と異なって
おり、まず、水源(水道など)から三方バルブ(94)
を介しての水路体(9)は、屋根上の右端の縦見切部材
(3)の水路空間(91b)または樋部(121)の水
路空間(91c)を軒→棟方向に通り、太陽電池ユニッ
ト(1)の棟側において右端から左端まで延びている。
この棟側端を連続した水路体(9)からは、各縦目地部
材(2)の水路空間(91a)および、左端の縦見切部
材(3)の水路空間(91b)もしくは樋部(121)
の水路空間(91c)を棟→軒方向に通る水路体(9)
が配設され、これら各水路体(9)はさらに太陽電池ユ
ニット(1)の軒側において左端から右端まで連続した
水路体(9)に連通される。そして、軒側端の水路体
(9)は三方バルブ(94)を介して給湯器システム
(93)のガスボイラー(931)に接続される。
【0074】図32の例では、貯水タンク(92)が設
けられておらず、屋根上での水路体(9)の導通時に作
られた温水は、直接ガスボイラー(931)に送られ、
コントローラ(932)の制御により必要な場合には加
熱されて、各種温水利用手段に供給される。また、コン
トローラ(932)は、三方バルブ(94)や屋根上の
水路体(9)の温水導通量などを調整するバルブ(9
5)の制御も可能となっている。もちろん温水の加熱手
段はガスボイラー(931)に限られず、ヒートポンプ
(熱ポンプ)など公知の種々の温水加熱手段を用いるこ
とができるのはもちろんである。
【0075】なお、屋根上の左右端において水路体
(9)が通る水路空間は、縦目地部材(2)の水路空間
(91b)または樋部(121)の水路空間(91c)
のどちらでもよく、また図29の例のように、往路と復
路の水路体(9)が同じ端を通る場合には、両路が水路
空間(91b)および水路空間(91c)を別々に通っ
ても、どちらか一方のみを通ってもよい。
【0076】もちろん、水路体(9)の配設態様は、図
29および図32に例示したものに限定されず、各水路
空間(91a)(91b)(91c)のうちの少なくと
も一つを介して、太陽熱による加熱(温水化)が適切に
実現できれる配設態様であればよい。また、上述した例
では、太陽電池ユニット(1)の水路空間として、樋部
(121)の水路空間(91c)を例示したが、水路体
(9)が通って加熱が実現されればよいので、たとえば
溝状部(124)や通気部(122)の空所も水路空間
として利用できる。
【0077】以上のような水路体(9)の配設態様が可
能な限り、前述した換気水切部材(4)、葺き仕舞部材
(5)、出隅入隅部材(6)、通気ユニット(7)、採
光窓ユニット(8)などが施工された太陽電池屋根であ
っても、この発明の太陽熱給湯システムの設置は可能で
ある。
【0078】この発明は以上の例に限定されるものでは
なく、細部については様々な態様が可能であることは言
うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、太陽電池の屋根上への施工に適した、従来にはな
い全く新しい構造の太陽電池ユニットが提供され、この
太陽電池ユニットとともに用いる場合に最適な新しい縦
目地部材、縦見切部材、換気水切部材、葺き仕舞部材、
出隅入隅部材、採光窓ユニットも提供される。これら太
陽電池ユニット、縦目地部材、縦見切部材、換気水切部
材、葺き仕舞部材、出隅入隅部材、および採光窓ユニッ
トが配設された太陽電池屋根は、太陽電池にかかわる施
工性が極めて良好で、防水性や外観性にも優れており、
従来の太陽電池が配設された屋根よりもさらに一段と太
陽光発電システムに適したものとなっている。太陽光発
電システムのさらなる利用促進を図ることができるので
ある。
【0080】さらには、この発明によって、上記太陽電
池ユニットや各部材・ユニットが施工された太陽電池屋
根に、太陽光発電システムとともに、太陽熱給湯システ
ムをも設備することができ、太陽光利用および太陽熱利
用を同時に実現でき、太陽エネルギーのさらなる有効利
用を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である太陽電池ユニットを
例示した要部分解斜視図である。
【図2】(a)(b)(c)は、各々、図1の太陽電池
ユニットの平面図、軒側正面図および側面図である。
【図3】図1の太陽電池ユニットの施工例を示した要部
斜視図である。
【図4】図1の太陽電池ユニットの敷設時における軒棟
方向の隣接部分を例示した拡大側面図および拡大断面図
(円内)である。
【図5】縦目地部材の一例を示した要部構成図である。
【図6】縦見切部材の一例を示した要部構成図である。
【図7】換気水切部材の一例を示した要部側面図であ
る。
【図8】図7の換気水切部材の分解斜視図である。
【図9】図7の換気水切部材の施工例を示した斜視図で
ある。
【図10】図9に続く施工例を示した斜視図である。
【図11】図10後の施工完成例を示した斜視図であ
る。
【図12】葺き仕舞部材の一例を示した要部側面図であ
る。
【図13】図7の葺き仕舞部材の斜視図である。
【図14】出隅入隅部材の一例およびそれを太陽電池ユ
ニットおよび葺き仕舞部材とともに用いた場合の施工例
を示した斜視図である。
【図15】図14に続く施工例を示した斜視図である。
【図16】図15後の施工完成例を示した斜視図であ
る。
【図17】この発明の採光窓ユニットの一例を示した要
部分解斜視図である。
【図18】図17の採光窓ユニットの組立後を例示した
要部斜視図である。
【図19】図17の採光窓ユニットの施工時に用いられ
る気密枠部材、内部採光窓、防水部材を例示した斜視図
である。
【図20】図17の採光窓ユニットの施工例を示した断
面図である。
【図21】図20後の施工完成例を示した軒棟方向の断
面図である。
【図22】図20後の施工完成例を示した左右方向の断
面図である。
【図23】開閉自在な採光窓ユニットの一例を示した要
部斜視図である。
【図24】図23の採光窓ユニットにおけるパネル基板
(82)を例示した分解斜視図である。
【図25】図23の採光窓ユニットの分解斜視図であ
る。
【図26】図23の採光窓ユニットの施工時に用いられ
る固定枠部材を例示した斜視図である。
【図27】図23の採光窓ユニットの施工例を示した軒
棟方向の断面図である。
【図28】図23の採光窓ユニットの施工例を示した左
右方向の断面図である。
【図29】太陽熱給湯システムの一例を示した構成概念
図である。
【図30】水路体が縦目地部材の水路空間を通る場合の
一例を示した要部構成図である。
【図31】水路体が縦見切部材または/および太陽電池
ユニットの樋部の水路空間を通る場合の一例を示した要
部構成図である。
【図32】太陽熱給湯システムの別の一例を示した構成
概念図である。
【符号の説明】
1 太陽電池ユニット 11 太陽電池 111 枠部材 12 パネル基板 121 樋部 122 通気部 123 平板部 124 溝状部 125 配線用開口 126,127 ネジ挿通口 13 太陽電池固定手段 131 軒側押え部 132 棟側押え部 133 細平板部 134 ネジ挿通口 135 スペーサ 2 縦目地部材 21 細平板部 22 嵌合部 23 屈曲板部 3,30 縦見切部材 31 細平板部 32 嵌合板部 4 換気水切部材 41 下地水切体 411 棟側板部 412 軒側板部 413 ネジ受部 414,415,416 ネジ挿通口 42 換気水切体 421 平板部 422 通気立板部 423 カバー補強部 424 通気口 425 固定平板部 426 ネジ挿通口 43 カバー体 5 葺き仕舞部材 51 軒側押え部 52 ネジ挿通口 53 スペーサ 6 出隅入隅部材 7 通気ユニット 8 採光窓ユニット 81 窓体 811 窓枠部材 812 マスク部材 82 パネル基板 821 樋部 822 採光用開口部 823 平板部 824 溝状部 825 通気部 826 ネジ挿通口 827 下地板体 828 軒側端カバー体 829 棟側端カバー体 820 棟側調整体 83 固定手段 831 軒側押え部 832 棟側押え部 833 細平板部 834 ネジ挿通口 9 水路体 91a,91b,91c 水路空間 92 貯水タンク 93 給湯器システム 931 ガスボイラー 932 コントローラ 94 三方バルブ 95 バルブ 200 屋根下地材 201 下地葺き材 202 野地板 210 屋根仕上げ材 220 水切板部材 230 水切捨て板 240 気密枠部材 250 内部採光窓 251 枠部材 260 内装額縁 261 垂木 262 補強垂木 270 固定枠部材 271 開閉ヒンジ手段 272 結露受け部材 300,301,302,303 固定ネジ 310,311,312,313,314 防水部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/042 H01L 31/04 R (72)発明者 富内 慎一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 野田 洋典 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 吉田 朋秀 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 2E108 GG16 KK04 LL01 LL07 MM00 NN02 NN07 5F051 BA03 BA18 JA02 JA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根上にて軒側から棟方向へと順に設置
    される太陽電池ユニットであって、太陽電池と、太陽電
    池が乗るパネル基板と、太陽電池をパネル基板上に固定
    可能な太陽電池固定手段とを備えており、 パネル基板は、その軒棟方向に延びた樋部および通気部
    を有しており、 太陽電池固定手段は、パネル基板の軒側端部に位置して
    互いに対向した軒側押え部および棟側押え部を有してお
    り、 太陽電池は、その軒側端部が太陽電池固定手段の棟側押
    え部により押え固定されてパネル基板上に載置されてお
    り、 そして、設置時に棟側に位置する太陽電池固定手段の軒
    側押え部がその軒側の太陽電池の棟側端部を軒側のパネ
    ル基板に対して押え固定可能となっていることを特徴と
    する太陽電池ユニット。
  2. 【請求項2】 屋根上にて左右方向に隣り合う請求項1
    の太陽電池ユニットの間に嵌め込まれる縦目地部材であ
    って、左右両側の前記太陽電池の側端部を覆うことを特
    徴とする縦目地部材。
  3. 【請求項3】 屋根上にて左右端に位置する請求項1の
    太陽電池ユニットの側端部横に取り付けられる縦見切部
    材であって、前記太陽電池の側端部を覆うことを特徴と
    する縦見切部材。
  4. 【請求項4】 請求項1の太陽電池ユニットの軒側に設
    置される換気水切部材であって、前記パネル基板の通気
    部と外部との通気を行い、且つ軒方向への水切りを行う
    ことを特徴とする換気水切部材。
  5. 【請求項5】 請求項1の太陽電池ユニットの棟側に設
    置される葺き仕舞部材であって、太陽電池ユニットの棟
    側端部を覆うとともに、前記太陽電池の棟側端部を前記
    パネル基板に対して押え固定することを特徴とする葺き
    仕舞部材。
  6. 【請求項6】 請求項1の太陽電池ユニットの出隅また
    は入隅に設置される出隅入隅部材であって、その上に請
    求項5の葺き仕舞部材が載置されることを特徴とする出
    隅入隅部材。
  7. 【請求項7】 請求項1の太陽電池ユニットが設置され
    た屋根に用いられる採光窓ユニットであって、軒側に隣
    接する太陽電池ユニットの前記太陽電池の棟側端部を前
    記パネル基板に対して押え固定可能となっていることを
    特徴とする採光窓ユニット。
  8. 【請求項8】 開閉自在な窓体を有している請求項7の
    採光窓ユニット。
  9. 【請求項9】 請求項1の太陽電池ユニットとともに、
    請求項2の縦目地部材、請求項3の縦見切部材、請求項
    4の換気水切部材、請求項5の葺き仕舞部材、請求項6
    の出隅入隅部材、および請求項7または8の採光窓ユニ
    ットのうちの少なくとも一つとが設置されてなることを
    特徴とする太陽電池屋根。
  10. 【請求項10】 縦目地部材が設置された請求項9の太
    陽電池屋根に用いられる太陽熱給湯システムであって、
    温水導通用水路体が、縦目地部材の空所で構成される水
    路空間を通って、または縦目地部材の水路空間とともに
    太陽電池ユニットの空所で構成される水路空間をも通っ
    て、屋根上に配設されていることを特徴とする太陽熱給
    湯システム。
  11. 【請求項11】 縦目地部材と縦見切部材が設置された
    請求項9の太陽電池屋根に用いられる太陽熱給湯システ
    ムであって、温水導通用水路体が、縦目地部材の空所で
    構成される水路空間とともに縦見切部材の空所で構成さ
    れる水路空間をも通って、または縦目地部材の水路空間
    とともに縦見切部材の水路空間および太陽電池ユニット
    の空所で構成される水路空間をも通って、屋根上に配設
    されていることを特徴とする太陽熱給湯システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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