JP3938009B2 - 採光窓の構造 - Google Patents

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    • Y02B10/20Solar thermal

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天窓の上方に採光パネルを配置した採光窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設して太陽光発電を行うことが知られている。
【0003】
このように屋根面に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配置したものにおいて、採光窓を形成する場合、従来にあっては、多数のパネル状の太陽電池モジュールのうちの一つの太陽電池モジュールの配置位置に天窓を取付けていた。
【0004】
このため、屋根面には多数の太陽電池モジュールが敷設してある中の一部に天窓の枠部が露出し、屋根面の外観が不統一となって外観が良くないという問題があり、また、太陽電池モジュールの屋根面への取付けと、天窓の屋根への取付けとは取付け構造が異なるため、多数敷設した太陽電池モジュールの一つを除去した部分に天窓を外観の収まりや防水上の収まりが良いように施工するのは難しいものであった。
【0005】
そこで、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根に形成する開口に内部採光窓を配設し、この内部採光窓の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置するものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
ところが、この特許文献1のものは、内部採光窓の窓枠と採光パネルとの間に気密枠部材を密着介在させた構成となっている。このため、採光パネルと内部採光窓との間に通気隙間が存在せず、採光パネルと内部採光窓との間に熱気がこもりこの熱が室内に伝わるという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−214584号公報(図21、図22)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、採光パネルと採光窓との間の空間を通気できる採光窓の構造を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る採光窓の構造は、屋根1の開口部2に天窓3を取付け、屋根1上に多数のパネル状の太陽電池モジュール4を配設すると共に、屋根1の天窓3部分の上方位置において太陽電池モジュール4に代えて採光パネル5を配置し、採光パネル5と天窓3との間の空間6と屋外空間7とを連通する通気路8を太陽電池モジュール4と屋根1との間に形成した採光窓の構造において、屋根1上に多数の固定金具36、37を取付け、下段の太陽電池モジュール4の軒棟方向の棟側端部を固定金具36に載置して取付け、上段の太陽電池モジュール4の軒棟方向の軒側端部を下段の太陽電池モジュール4の棟側端部上に載設して取付け、該上段の太陽電池モジュール4の軒と平行な両端部をそれぞれ固定金具37に載置して取付け、採光パネル5の軒棟方向における軒側端部を、該採光パネル5の下段の太陽電池モジュール4の棟側端部上に重ねて取付け、採光パネル5の軒棟方向における棟側端部を固定金具36に載置して取付け、採光パネル5の軒と平行な方向の両端部を固定金具37に載置して取付け、隣接する太陽電池モジュール4と屋根1との間の通気路8同士、及び該通気路8と採光パネル5と天窓3との間の空間6を固定金具36(37)間の隙間9により連通して成ることを特徴とするものである。このように、屋根1に形成する天窓3部分の上方位置において太陽電池モジュール4に代えて太陽電池モジュール4に外観が近似した採光パネル5を配置することで、採光パネル5が一種のダミーパネルの役目をして太陽電池モジュール4と同様の外観となると共にパネル状の太陽電池モジュール4の取付けと同様に取付けることができて、天窓3を設けたものにおいて屋根1の外観を統一できるものであり、このように、太陽電池モジュール4との外観の統一を図れるように天窓3の上方位置において太陽電池モジュール4に代えて採光パネル5を配置したにもかかわらず、採光パネル5と天窓3との間の空間6が外気と通気して該空間6に熱気がこもらないようにできるものである。
【0009】
また、屋根1上に多数の固定金具36、37を取付け、下段の太陽電池モジュール4の軒棟方向の棟側端部を固定金具36に載置して取付け、上段の太陽電池モジュール4の軒棟方向の軒側端部を下段の太陽電池モジュール4の棟側端部上に載設して取付け、該上段の太陽電池モジュール4の軒と平行な両端部をそれぞれ固定金具37に載置して取付け、採光パネル5の軒棟方向における軒側端部を、該採光パネル5の下段の太陽電池モジュール4の棟側端部上に重ねて取付け、採光パネル5の軒棟方向における棟側端部を固定金具36に載置して取付け、採光パネル5の軒と平行な方向の両端部を固定金具37に載置して取付け、隣接する太陽電池モジュール4と屋根1との間の通気路8同士、及び該通気路8と採光パネル5と天窓3との間の空間6を固定金具36(37)間の隙間9により連通するので、天窓3の上方に配置する採光パネル5を太陽電池モジュール4と同様の取付けで取付けることができるものであり、また、太陽電池モジュール4、採光パネル5を取付けるための固定金具36(37)間の隙間9を通して通気できて、通気のための構造が簡略化するものである。
【0010】
また、最下段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の軒側端部と屋根1との間に外気の入口10を形成し、最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部を上カバー11により覆うと共に上カバー11内を採光パネル5と天窓3との間の空間6と直接又は通気路8に介して連通させ、上カバー11から屋外に排気筒12を突設し、排気筒12の先端開口12aを軒側を向けて開口することが好ましい。このような構成とすることで、軒側端部の外気の入口10から入った外気が通気路8、採光パネル5と天窓3との間の空間6を通って上カバー11内に上昇して排気筒12の先端開口12aから屋外に排気されるものであり、これにより採光パネル5と天窓3との間の空間6を換気して内部に熱がこもらないようにできるものである。しかも、最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部を上カバー11で覆うことで、棟から軒にかけて下り傾斜した屋根1に沿って流れる雨水が太陽電池モジュール4(採光パネル5)と屋根1との間に流れ込まず、採光パネル5の下方の天窓3の屋根1への取付け部分から内部に水が入らないものである。また、排気筒12の先端開口12aが軒側に向けて開口していることで、屋根1上を流れる雨水が排気筒12の先端開口12aから内部に入り込まないものである。
【0011】
また、上カバー11内に排気ファン13を設けることが好ましい。このような構成とすることで、上カバー11内に設けた排気ファン13により強制的に排気ができるものである。
【0012】
また、最下段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の軒側端部と屋根1との間に外気の入口10を形成し、上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺を屋根1の野地面に載設して取付けると共にこの野地面に載設した上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺上に屋根材70を重ね、上カバー11の上記野地面に載設した3辺以外の部分を野地面から上方に浮き上がらせて野地面と上カバー11との間に通気空間79を形成すると共に、上カバー11の軒側端部を最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部に重ねて上記上カバー11内の通気空間79を採光パネル5と天窓3との間の空間と直接又は通気路8を介して連通させ、上カバー11の上面に排気用開口部71を設け、上カバー11の上方に突出して内部が排気通路72となり且つ排気用開口部71に連通した排気用突出部73を設け、排気用突出部73に屋外に開口する排気口74を設けることが好ましい。このような構成とすることで、太陽電池モジュール4を敷設した部分の水上側の屋根材70から流れる雨水が上カバー11から最上段の太陽電池モジュール4に流れるのであるが、この場合、屋根1と太陽電池モジュール4、採光パネル5の間の空間の空気を上カバー11部分から外部に排気するにあたって、上カバー11の上方に突出した排気用突出部73の排気口74から屋外に排気でき、上カバー11上面を流れる雨水が排気口74側に浸入しないようにできるものである。
【0013】
また、排気用突出部73に軒側部分、両側部分、棟側部分の少なくとも1つ又は2つ以上に排気口74が形成することが好ましい。これにより、現場の状況に応じて軒側部分、両側部分、棟側部分のいずれかに排気口74を設けてスムーズな換気ができるものである。
【0014】
また、排気口74の内側にハニカム構造の通路部75を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ハニカム構造の通路部75により排気に支障がないようにしながら、排気口74からの雨の吹き込みをハニカム構造の通路部75で浸入防止が図れるものである。
【0015】
また、ハニカム構造の通路部75の排気口74と反対側の面を傾斜面75aとすることが好ましい。このような構成とすることで、上カバー11の上方に突出して内部が排気通路72からハニカム構造の通路部75に空気が排気される際に傾斜面75aによりハニカム構造の通路部75への流入面積を広く取れて、排気量を上げることができるものである。
【0016】
また、上カバー11の上方に突出して設けた排気用突出部73内にクロスフォローファン76を配置し、排気用突出部73の内面をクロスフォローファン76のハウジング76aとすることが好ましい。このような構成とすることで、排気用突出部73をクロスフォローファン76のハウジング76aとして兼用できて、構成が簡略化できるものである。
【0017】
また、通気路8内の空気の排気を行うための排気ファン13を設け、排気ファン用太陽電池モジュール77を2つ以上傾斜角度を違わせて配置し、この排気ファン用太陽電池モジュール77で排気ファン13を運転することが好ましい。このような構成とすることで、排気ファン13を排気ファン用太陽電池モジュール77を電源として運転できるだけでなく、季節による太陽高度の違いに応じて効率的に太陽光発電ができて、常に排気ファン13を運転するための安定した電源が得られるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0019】
屋根1に開口部2を設け、この開口部2には天窓3が取付けられる。ここで、屋根1面には図8に示すように多数のパネル状の太陽電池モジュール4が配設される。そして、多数のパネル状の太陽電池モジュール4のうち上記天窓3の真上においては太陽電池モジュール4に代えてダミーパネルである採光パネル5を配置する。つまり、屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に空間6を介して採光パネル5を配置する。
【0020】
屋根1の野地面の主体を構成する構造用合板16には開口部2が形成してあり、この開口部2の周囲の裏面側には補強材40が取付けられる。更に、構造用合板16の上にルーフィングのような防水性を有する屋根下地材17を敷設してある。上記開口部2には天窓3を嵌め込んで取付けてある。天窓3は図1乃至図4に示すように枠体18の上部内周部にガラス14(添付図面の実施形態ではペアガラス)を載置し、枠体18の上部に取付ける枠部18aにより上記ガラス14を押圧して枠体18と枠部18aとで挟持することで構成してある。
【0021】
枠体18は、水下側下枠材20aと水上側下枠材20bと両側下枠材20cとを矩形状に枠組み一体化して構成した下枠体20の上部に、水下側上枠材21aと水上側上枠材21bと両側上枠材21cとを矩形状に枠組み一体化して構成した上枠体21を釘やねじのような固着具22により固着して構成してある。水下側下枠材20a上には載置台46上にガラス14の端部が載置され、水上側下枠材20bと両側下枠材20c上には上面の段部23にガラス14の端部が載置してあり、矩形状をした枠部18aを矩形状をした上枠体21にビス15で固着することで、枠部18aの押さえ片によりガラス14を押さえるようになっている。
【0022】
また、上枠体21を構成する水下側上枠材21aと水上側上枠材21bと両側上枠材21cには図3乃至図5に示すように固定横片24a、24b、24cが設けてあり、それぞれ固着具22により屋根1の構造用合板16を貫通して開口部2の周囲の補強材40とに固着してある。
【0023】
上記の枠体18の屋根1の開口部2への取付け部分の周囲の上面には各固定横片24a、24b、24cの上面からルーフィングのような防水性を有する屋根下地材17上にかけて防水テープ25を貼着してあり、これにより天窓3の枠体18の屋根1への取付け部分から内部に水が浸入しないようになっている。ここで、図3乃至図5のように、固定横片24a、24b、24cの下面と屋根下地材17との間にパッキン、シール材、接着剤等の防水材26を介装することでよりいっそう天窓3の枠体18の屋根1への取付け部分の防水性を向上させることができるものである。
【0024】
また、枠体18の屋根1の開口部2への取付け部分の周囲の上面には不燃板27が敷設してある。不燃板27は端部が枠体18に近接していて防水材26の屋根下地材17に貼り付けた部分の上に重ねてある。不燃板27としては例えば0.35mm厚以上のガルバリウム鋼板が用いられる。
【0025】
また、図1、図2に示すように、天窓3の下部にはルーバを備えたルーバユニット41を取付けて採光と遮光の選択、採光量の選択等ができるようにしてある。
【0026】
屋根1にパネル状の太陽電池モジュール4を配設するには以下のようにして配設してある。すなわち、図1乃至図5に示すようにパネル状をした太陽電池モジュール4の周囲にはモジュール枠29が装着してあり、このモジュール枠29は下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cを矩形状に枠組みして形成してある。下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cには嵌め込み溝部30が設けてあって、この嵌め込み溝部30にパネル状をした太陽電池モジュール4の外周縁部がはめ込んである。上枠材29bの下面部には取付け金具係止部32が設けてあり、上枠材29bの上面部には係合部33が設けてある。一方、下枠材29aの下面部には被係合部34が設けてある。また、側枠材29cには係止孔35が設けてある。
【0027】
上記の構成の太陽電池モジュール4は屋根1の上に載置した固定金具36,37を用いて取付けるものである。固定金具36、37はピース状をしていてそれぞれ被係止部36a、37aが設けてある。この固定金具36、37は屋根1上の太陽電池モジュール4を配置する個所の周囲に配置して固着具により固定され、固定金具36の被係止部36aに太陽電池モジュール4の上枠材29bの取付け金具係止部32を係止し、太陽電池モジュール4の側枠材29cの係止孔35に固定金具37の被係止部37aを係止し、また、太陽電池モジュール4の下枠材29aの被係合部34を下段の太陽電池モジュール4の上枠材29bの係合部33に係合する。このようにして、太陽電池モジュール4の周囲を下段の太陽電池モジュール4の上枠材29b、固定金具36、37を利用して屋根1の上に取付けるものである。同様にして軒棟方向に太陽電池モジュール4を多段に配設して取付けていくものである。
【0028】
また、軒棟方向の軒側端部においては、図6に示すように屋根1上にピース状のスタータ金具50を軒と平行に間隔をあけて固着具により固着して取付けてあり、このスタータ金具50に長尺のスタータ51を軒と平行に配設してスタータ51を複数のスタータ金具50に固着具により固着してあり、スタータ51に設けた係合部51aに軒側端部の太陽電池モジュール4の下枠材29aの被係合部34を係合することにより取付けるものである。また、軒と平行な方向においては、図5のように軒と平行な方向に隣接する太陽電池モジュール4の側枠材29cの外側面同士を近接対向させ、モジュール間カバー38を両側枠材29cの上面を覆うようにして被着するようになっている。
【0029】
上記のようにして屋根1上に多数の太陽電池モジュール4を軒と平行な方向及び軒棟方向に配設して取付けるのであるが、本発明においては、前述のように屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置においては太陽電池モジュール4に代えて図1乃至図5に示すように採光パネル5を配置する。この採光パネル5は太陽電池モジュール4と同様に周囲に下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cを矩形状に枠組みして形成したモジュール枠29が装着してあり、下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cに設けた嵌め込み溝部30に採光パネル5の外周縁部がはめ込んである。
【0030】
そして、採光パネル5は上記した太陽電池モジュール4の取付けと同様にして、採光パネル5のモジュール枠29の周囲を下段の太陽電池モジュール4の上枠材29b、固定金具36、37を利用して屋根1上に取付けるものである。
【0031】
上記のように屋根1上に多数の太陽電池モジュール4を取付ける(多数の太陽電池モジュール4のうち1又は複数個が太陽電池モジュール4に代えて採光パネル5を取付ける)のであるが、軒と平行な方向の両側に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の外側端部を支持する固定金具37の外側に図9、図10のように断面L状をした側水切り板52を配設して屋根1の構造用合板16に固着具により固着し、この側水切り板52の縦片の外側と太陽電池モジュール4又は採光パネル5の外側端部上面とを側カバー53により覆うとともに側カバー53を固定金具37に係止して取付ける。
【0032】
最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部が図7、図11に示すように上カバー11により覆ってある。この上カバー11は断面ヘ字状をした上カバー本体11aと、上カバー本体11aの両端部に一体に垂設した側片11bと、上カバー本体11aの棟側端縁部と側片11bの下端縁部から外方に一体に突出した平面視コ字状をした棟側水切り片11cとで構成してある。この上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺である平面視コ字状をした棟側水切り片11cを屋根1の野地面を構成する構造用合板16に載設し、棟側水切り片11cの棟側端縁の折曲げ片11dを吊り子54を引っ掛けて吊り子54を固着具により屋根1の構造用合板16に固着することで上カバー11を取付けてある。そして、側水切り板52の横片と上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺である平面視コ字状をした軒側水切り片11cとには上面に構造用合板16上に敷設した屋根下地材17上に葺かれる屋根材70の端部が重ねられることになる。図11における一点鎖線が屋根材70の端部が位置するラインである。
【0033】
上記のように太陽電池モジュール4を屋根1上に取付けることで太陽電池モジュール4と屋根1との間の隙間が屋外空間7と連通する通気路8となっており、隣接する太陽電池モジュール4と屋根1との間の通気路8同士、及び該通気路8と採光パネル5と天窓3との間の空間6を固定金具36(37)間の隙間9により連通している。
【0034】
また、図6に示すように、スタータ金具50にスタータ51を取付けた状態でスタータ51と屋根1との間には隙間60が形成されるものであり、この隙間60と屋外空間7とが連通しており、隙間60がスタータ金具50間の隙間を介して太陽電池モジュール4と屋根1との間の通気路8又は採光パネル5と屋根1との間の空間6とを連通している。したがって、スタータ51と屋根1との間には隙間60とスタータ金具50間の隙間とが最下段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の軒側端部と屋根1との間に形成される外気の入口10を構成していて、図6の矢印のように屋外空間7から外気の入口10を経て通気路8に外気が流入するようになっている。
【0035】
また、前述のように最上段の太陽光発電モジュール4の棟側端部を覆う上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺を屋根1の野地面に載設して取付けることで、上カバー11の上記野地面に載設した3辺以外の部分である断面へ字状をした上カバー本体11aが野地面から上方に浮き上って野地面と上カバー11との間に通気空間79を形成され、この通気空間79が採光パネル5と天窓3との間の空間と直接又は通気路8を介して連通している。
【0036】
上記上カバー11の側片11bには図11に示すように屋外に向けて排気筒12が突設してある。排気筒12はL状をしていて、排気筒12の先端開口12aが軒側を向けて開口している。このように排気筒12の先端開口12aを軒側に向けて開口することで、棟から軒に向けて下り傾斜した屋根1上を流れる雨水が排気筒12の先端開口12aから内部に流れ込まないようになっている。また、排気筒12の先端開口12aには網12bが取付けてあり、先端開口12aから内部に小鳥や虫などが入らないようにしてある。
【0037】
ここで、採光パネル5と天窓3との間の空間6内の空気が採光パネル5から差し込む太陽光により加熱されると、加熱された空気が上昇して採光パネル5と天窓3との間の空間6から太陽電池モジュール4と屋根1との間の通気路8を介して上カバー11内の通気空間79に流れ(最上段に採光パネル5が位置している場合には空間6から直接上カバー11内に流れ)、排気筒12の先端開口12aから屋外に排気され、同時に最下段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の軒側端部と屋根1との間の外気の入口10から外気が入り込んで通気路8を介しては又は直接採光パネル5と天窓3との間の空間6に流れ込むものであり、これにより、採光パネル5と天窓3との間の空間6に熱気がこもることがなく、室内側に熱が伝わらないようにできるものである。図1、図3、図4において矢印が空気の流れを示している。
【0038】
上記採光パネル5と天窓3との間の空間6の通気は自然換気により行うことができるが、図7、図11に示すように上カバー11内に排気ファン13を設けることで、排気ファン13により強制的に排気することで、より確実に採光パネル5と天窓3との間の空間6内に熱気がこもらないようにできるものである。
【0039】
なお、軒棟方向において採光パネル5と同列に位置する太陽電池モジュール4の両側部と屋根1との間に軒棟方向に沿って図13に示すような通気ガイド55を図12のように配設することで、外気の入口10から入った外気をスムーズに採光パネル5と天窓3との間の空間6に導くことができるものであり、また、採光パネル5と天窓3との間の空間6の加熱された空気をスムーズに上カバー11に排気できるものである。また、採光パネル5の両側部と屋根1との間にも通気ガイド55を設けてもよく、この場合には入口10から通気路8、空間6を経て上カバー11に至る1本の一種の排気トンネルが形成されることになって、よりスムーズに通気できて採光パネル5と天窓3との間の空間6の熱気を排気できることになる。
【0040】
次に、上カバー11部分において排気する他の実施形態を図14、図15に基づいて説明する。図11に示す実施形態においては、上カバー11の側片11bに屋外に向けて排気筒12が突設した例を示したが、本実施形態においては上カバーの上面部に排気用突出部73を設けて排気するようになっている。
【0041】
まず、図11に示す実施形態と同じ構成につき説明する。すなわち、最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部を覆うための本実施形態の上カバー11は断面ヘ字状をした上カバー本体11aと、上カバー本体11aの両端部に一体に垂設した側片11bと、上カバー本体11aの棟側端縁部と側片11bの下端縁部から外方に一体に突出した平面視コ字状をした棟側水切り片11cとで主体が構成してあり、この構成は図11の実施形態のものと同様である。そして、上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺である平面視コ字状をした棟側水切り片11cを屋根1の野地面を構成する構造用合板16に載設し、棟側水切り片11cの棟側端縁の折曲げ片11dを吊り子54を引っ掛けて吊り子54を固着具により屋根1の構造用合板16に固着して上カバー11を取付けるようになっており、この構成も図11の実施形態のものと同様である。また、野地面に載設した上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺である平面視コ字状をした棟側水切り片11c上に屋根材70を重ねるようになっており、この構成も前述の図11の実施形態と同様である。また、上記のように上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺を屋根1の野地面に載設して取付けると共にこの野地面に載設した上カバー11の棟側端部及び両側端部の3辺上に屋根材70を重ね、上カバー11の上記野地面に載設した3辺である平面視コ字状をした棟側水切り片11c以外の部分(つまり断面へ字状をした上カバー本体11a)を野地面から上方に浮き上がらせて野地面と上カバー11との間に通気空間79を形成し、上カバー11の軒側端部を最上段に位置する太陽電池モジュール4又は採光パネル5の棟側端部に重ねて上記上カバー11内の通気空間79を採光パネル5と天窓3との間の空間と直接又は通気路8を介して連通させる構成も前述の図11の実施形態と同様である。
【0042】
以下、図11の実施形態と異なる構成につき説明する。本実施形態においては、図14、図15に示すように上カバー11の上面に排気用開口部71を形成してあり、上カバー11の上方に突出して内部が排気通路72となり且つ排気用開口部71に連通した排気用突出部73を設け、排気用突出部73に屋外に開口する排気口74を設けてある。図14に示す実施形態においては、上カバー11の上面に設けた排気用開口部71の上面に設けた排気用開口部71の開口縁部から上方に筒部71aが突設してあり、上カバー11の上面に排気用開口部71の上方を覆うように覆い部材73aを取付けて該覆い部材73aにより排気用突出部73を構成している。覆い部材73aには棟側壁片73b、両側壁片73c、軒側壁片73dが垂設してあってそれぞれの下端部が水が浸入しないように上カバー材11に固着してある。ここで、軒側壁片73dに排気口74が設けてあり、排気口74には斜め下方に傾斜したガラリ片74aが設けてある。また、排気口74を設けた軒側壁片73dと筒部71aとの間には隙間が形成してある。また、軒側端部には斜め下方に向けて庇片73eが突出してあり、庇片73eにより排気口74の上方を覆っていて排気口74に水が入らないようにしている。特に、上カバー11の上面を流れる雨水が覆い部材73aの上面に乗り上げて流れる場合が生じても、斜め下方に突出した庇片73eの先端で水切りされて排気口74側に回り込まないようになっている。
【0043】
本実施形態のように、上カバー11の上方に突出して内部が排気通路72となり且つ排気用開口部71に連通した排気用突出部73を設け、排気用突出部73に屋外に開口する排気口74を設ける構造の場合、太陽電池モジュール4を敷設した部分の水上側の屋根材70から流れる雨水が上カバー11から最上段の太陽電池モジュール4に流れる場合、屋根1と太陽電池モジュール4、採光パネル5の間の空間の空気を上カバー11部分から外部に排気するにあたって、上カバー11の上方に突出した排気用突出部73の排気口74から屋外に排気でき、上カバー11上面を流れる雨水が排気口74側に浸入しないものである。ここで、排気用開口部71の開口縁部から上方に筒部71aを突設し、軒側壁片73dと筒部71aとの間に隙間を設けることで、仮に、排気口74から雨水が浸入したとしても筒部71aにより排気用開口部71内への雨水の浸入を阻止できるものである。
【0044】
ここで、排気口74の内側にハニカム構造の通路部75を設けて雨水が浸入し難い構造とするのが好ましいものである。その一例を図16、図17に示す。図17には上下方向に多数の通路用隙間75bを有するハニカム部材により構成した通路部75の各例が示してあり、ハニカム構造の通路部75の上面は傾斜面75aとなっている。図17のような構成の通路部75は排気口74の内側、つまり図16の実施形態では軒側壁片73dと筒部71aとの間に隙間に配設してある。
【0045】
ハニカム構造の通路部75を取付けるに当たっては、軒側壁片73dの上部背面にハニカム構造の通路部75を接着剤又は他の手段で部分的に固着し、その後、軒側壁片73dの下部を背方に切り起して切り起片73fによりハニカム構造の通路部75の下面部の前端を支持し、このようにして軒側壁片73dの下部を背方に切り起すことで軒側壁片73dの下部排気口74を形成するものである。この実施形態においては、ハニカム構造の通路部75により排気に支障がないようにしながら、排気口74からの雨の吹き込みをハニカム構造の通路部75で浸入防止が図れるものであり、また、ハニカム構造の通路部75の排気口74と反対側の面である上面を傾斜面75aとすることで上カバー11の上方に突出して内部が排気通路72からハニカム構造の通路部75に空気が排気される際に傾斜面75aによりハニカム構造の通路部75への流入面積を広く取れて、排気量を上げることができるものである。
【0046】
ところで、排気用突出部73には軒側部分、両側部分、棟側部分の少なくとも1つ又は2つ以上に排気口74を形成するものであり、これにより、現場の状況に応じて軒側部分、両側部分、棟側部分のいずれかに排気口74を設けてスムーズな換気ができる。
【0047】
図18には排気用突出部73の軒側部分と棟側部分の両方に排気口74を設けた例が示してある。図18のイが棟側、ロが軒側を示す。図18は排気用突出部73を筒状体により形成したもので、図18(a)は棟側、軒側の両端部の排気口74に斜め下方に向けて傾斜したガラリ片74aを設けて水の浸入を防止しており、また、図18(b)は排気用突出部73の棟側、軒側の両端部に下方に向けて下向き筒を垂設してこの下向き筒の下端を排気口74とすることで水の浸入を防止しており、また、この排気口74には虫の侵入防止用の網が張ってある。
【0048】
なお、図18のような排気構造は、小屋裏換気にも適用することができるものである。
【0049】
図19には本発明の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、上カバー11の上方に突出して設けた排気用突出部73内にクロスフォローファン76を配置してあり、排気用突出部73の内面をクロスフォローファン76のハウジング76aとしてある。つまり、上カバー11の上方に配設する覆い部材73aの棟側部分が内面がクロスフォローファン76のハウジング76aとなるような曲面となっており、このような構成とすることで、覆い部材73aをクロスフォローファン76のハウジング76aとして兼用できるものであり、また、このクロスフォローファン76のハウジング76aとなる覆い部材73aが曲面となっていることで、上カバー11の上面を流れる雨水が覆い部材73aの上面をスムーズに乗り越えることができるものである。
【0050】
ところで、上記排気ファン13(上記のクロスフォローファン76も含む)により強制排気するものにおいて、排気ファン13の電源を上カバー11又は排気用突出部73のいずれか一方又は両方に設けた排気ファン用太陽電池モジュール77としてもよいものである。図19にその一例が示してある。ここで、排気ファン用太陽電池モジュール77は2つ以上傾斜角度を違わせて設けてある。図19の実施形態では上カバー11の軒側端部上面と排気用突出部73の庇片73eの上面にそれぞれ排気ファン用太陽電池モジュール77が設けてある。上カバー11の軒側端部と庇片73eとは傾斜(図においては庇片73eの方が傾斜が急である)が違わせてある。しかして、太陽高度は冬期と夏期とで異なるが、季節による太陽高度の違いに応じて傾斜角度の異なる排気ファン用太陽電池モジュール77で効率的に太陽光発電ができて、常に排気ファン13を運転するための安定した電源が得られるものである。なお、上カバー11の軒側端部の上面に設けた排気ファン用太陽電池モジュール77の棟側端は庇片73eに設けた排気ファン用太陽電池モジュール77の軒側端部よりも棟側にずれて位置しており、夏至の際に庇片73eの軒側端を通過する太陽光(図19で線ハで示す)がちょうど上カバー11の軒側端部の上面に設けた排気ファン用太陽電池モジュール77の棟側端に至るように設定してあり、これにより、広い面積で太陽光発電ができるものである。
【0051】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、屋根の開口部に天窓を取付け、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根の天窓部分の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置し、採光パネルと天窓との間の空間と屋外空間とを連通する通気路を太陽電池モジュールと屋根との間に形成してあるので、採光パネルが一種のダミーパネルの役目をして太陽電池モジュールと同様の外観となると共にパネル状の太陽電池モジュールの取付けと同様に取付けることができて、天窓を設けたものにおいて屋根の外観を統一できるものであり、このように、太陽電池モジュールとの外観の統一を図れるように天窓の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置したにもかかわらず、採光パネルと天窓との間の空間と屋外空間とを連通する通気路を太陽電池モジュールと屋根との間に形成してあるので、採光パネルと採光窓との間の空間が外気と通気して該空間に熱気がこもらないようにできるものである。
【0052】
また、屋根上に多数の固定金具を取付け、下段の太陽電池モジュールの軒棟方向の棟側端部を固定金具に載置して取付け、上段の太陽電池モジュールの軒棟方向の軒側端部を下段の太陽電池モジュールの棟側端部上に載設して取付け、該上段の太陽電池モジュールの軒と平行な両端部をそれぞれ固定金具に載置して取付け、採光パネルの軒棟方向における軒側端部を、該採光パネルの下段の太陽電池モジュールの棟側端部上に重ねて取付け、採光パネルの軒棟方向における棟側端部を固定金具に載置して取付け、採光パネルの軒と平行な方向の両端部を固定金具に載置して取付け、隣接する太陽電池モジュールと屋根との間の通気路同士、及び該通気路と採光パネルと天窓との間の空間を固定金具間の隙間により連通してあるので、天窓の上方に配置する採光パネルを太陽電池モジュールと同様の取付けで取付けることができて施工性が向上し且つ外観の収まりが統一されるものであり、また、太陽電池モジュール、採光パネルを取付けるための固定金具間の隙間を通して通気できて、通気のための構造が簡略化するものである。
【0053】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、最下段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの軒側端部と屋根との間に外気の入口を形成し、最上段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの棟側端部を上カバーにより覆うと共に上カバー内を採光パネルと天窓との間の空間と直接又は通気路に介して連通させ、上カバーから屋外に排気筒を突設し、排気筒の先端開口を軒側に向けて開口しているので、軒側端部の外気の入口から入った外気が通気路、採光パネルと天窓との間の空間を通って上カバー内に上昇して排気筒の先端開口から屋外に排気されるものであり、これにより採光パネルと天窓との間の空間を換気して内部に熱がこもらないようにできるものであり、しかも、最上段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの棟側端部を上カバーで覆うことで、棟から軒にかけて下り傾斜した屋根に沿って流れる雨水が太陽電池モジュール(採光パネル)と屋根との間に流れ込まず、採光窓の下方の天窓の屋根への取付け部分から内部に水が入らないものであり、また、排気筒の先端開口が軒側に向けて開口していることで、屋根上を流れる雨水が排気筒の先端開口から内部に入り込まず、これにより屋根への天窓の取付け部分から雨水が屋内に入らないようにできるものである。
【0054】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、上カバー内に排気ファンを設けてあるので、上カバー内に設けた排気ファンにより強制的に排気ができるものであって、必要な時に排気ファンを運転して採光パネルと天窓との間の空間にこもった熱をすばやく排気できるものである。
【0055】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、上カバーの棟側端部及び両側端部の3辺を屋根の野地面に載設して取付けると共にこの野地面に載設した上カバーの棟側端部及び両側端部の3辺上に屋根材を重ね、上カバーの上記野地面に載設した3辺以外の部分を野地面から上方に浮き上がらせて野地面と上カバーとの間に通気空間を形成すると共に、上カバーの軒側端部を最上段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの棟側端部に重ねて上記上カバー内の通気空間を採光パネルと天窓との間の空間と直接又は通気路を介して連通させ、上カバーの上面に排気用開口部を設け、上カバーの上方に突出して内部が排気通路となり且つ排気用開口部に連通した排気用突出部を設け、排気用突出部に屋外に開口する排気口を設けてあるので、太陽電池モジュールを敷設した部分の水上側の屋根材から流れる雨水が上カバーから最上段の太陽電池モジュールに流れるのであるが、この場合、屋根と太陽電池モジュール、採光パネルの間の空間の空気を上カバー部分から外部に排気するにあたって、上カバーの上方に突出した排気用突出部の排気口から屋外に排気でき、簡単な構成で上カバー上面を流れる雨水が排気口側に浸入しないようにできるものである。
【0056】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、排気用突出部に軒側部分、両側部分、棟側部分の少なくとも1つ又は2つ以上に排気口が形成してあるので、現場の状況に応じて軒側部分、両側部分、棟側部分のいずれかに排気口を設けてスムーズな換気ができるものである。
【0057】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項2又は請求項4又は請求項5記載の発明の効果に加えて、排気口の内側にハニカム構造の通路部を設けてあるので、ハニカム構造の通路部により排気に支障がないようにしながら、排気口からの雨の吹き込みをハニカム構造の通路部で浸入防止が図れるものである。
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、ハニカム構造の通路部の排気口と反対側の面を傾斜面としてあるので、上カバーの上方に突出して内部が排気通路からハニカム構造の通路部に空気が排気される際に傾斜面によりハニカム構造の通路部への流入面積を広く取れて、排気量を上げることができるものである。
【0058】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、上カバーの上方に突出して設けた排気用突出部内にクロスフォローファンを配置し、排気用突出部の内面をクロスフォローファンのハウジングとしてあるので、排気用突出部をクロスフォローファンのハウジングとして兼用できて、構成が簡略化できて部材点数を削減しコストダウンが図れ、また、コンパクト化が図れるものである。
【0059】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、通気路内の空気の排気を行うための排気ファンを設け、排気ファン用太陽電池モジュールを2つ以上傾斜角度を違わせて配置し、この排気ファン用太陽電池モジュールで排気ファンを運転するので、排気ファンを排気ファン用太陽電池モジュールを電源として運転できるだけでなく、季節による太陽高度の違いに応じて効率的に太陽光発電ができて、常に排気ファンを運転するための安定した電源が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採光窓の軒棟方向の断面図である。
【図2】同上の採光窓の軒と平行な方向の断面図である。
【図3】同上の採光窓の水下側の拡大断面図である。
【図4】同上の採光窓の水上側の拡大断面図である。
【図5】同上の採光窓の側部の拡大断面図である。
【図6】同上の外気の入口部分の断面図である。
【図7】同上の上カバー部分の断面図である。
【図8】同上の採光窓を形成した屋根の一例の斜視図である。
【図9】同上の側カバー部分の断面図である。
【図10】同上の側カバー部分の斜視図である。
【図11】同上の上カバー部分の斜視図である。
【図12】同上の通気ガイドを設けた場合の断面図である。
【図13】同上の通気ガイドの斜視図である。
【図14】本発明の他の実施形態の排気口部分の断面図である。
【図15】同上の斜視図である。
【図16】同上の同上の更に他の実施形態の排気口部分の断面図である。
【図17】(a)(b)は同上に用いるハニカム構造の通路部の各例を示す斜視図である。
【図18】(a)(b)は同上の更に他の実施形態の排気口部分の断面図である。
【図19】同上の更に他の実施形態の排気口部分の断面図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 開口部
3 天窓
4 太陽電池モジュール
5 採光パネル
6 空間
7 屋外空間
8 通気路
9 隙間
10 入口
11 上カバー
12 排気筒
12a 先端開口
36 固定金具
37 固定金具

Claims (9)

  1. 屋根の開口部に天窓を取付け、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根の天窓部分の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置し、採光パネルと天窓との間の空間と屋外空間とを連通する通気路を太陽電池モジュールと屋根との間に形成した採光窓の構造において、屋根上に多数の固定金具を取付け、下段の太陽電池モジュールの軒棟方向の棟側端部を固定金具に載置して取付け、上段の太陽電池モジュールの軒棟方向の軒側端部を下段の太陽電池モジュールの棟側端部上に載設して取付け、該上段の太陽電池モジュールの軒と平行な両端部をそれぞれ固定金具に載置して取付け、採光パネルの軒棟方向における軒側端部を、該採光パネルの下段の太陽電池モジュールの棟側端部上に重ねて取付け、採光パネルの軒棟方向における棟側端部を固定金具に載置して取付け、採光パネルの軒と平行な方向の両端部を固定金具に載置して取付け、隣接する太陽電池モジュールと屋根との間の通気路同士、及び該通気路と採光パネルと天窓との間の空間を固定金具間の隙間により連通して成ることを特徴とする採光窓の構造。
  2. 最下段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの軒側端部と屋根との間に外気の入口を形成し、最上段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの棟側端部を上カバーにより覆うと共に上カバー内を採光パネルと天窓との間の空間と直接又は通気路を介して連通させ、上カバーから屋外に排気筒を突設し、排気筒の先端開口を軒側に向けて開口して排気口として成ることを特徴とする請求項1記載の採光窓の構造。
  3. 上カバー内に排気ファンを設けて成ることを特徴とする請求項2記載の採光窓の構造。
  4. 最下段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの軒側端部と屋根との間に外気の入口を形成し、上カバーの棟側端部及び両側端部の3辺を屋根の野地面に載設して取付けると共にこの野地面に載設した上カバーの棟側端部及び両側端部の3辺上に屋根材を重ね、上カバーの上記野地面に載設した3辺以外の部分を野地面から上方に浮き上がらせて野地面と上カバーとの間に通気空間を形成すると共に、上カバーの軒側端部を最上段に位置する太陽電池モジュール又は採光パネルの棟側端部に重ねて上記上カバー内の通気空間を採光パネルと天窓との間の空間と直接又は通気路を介して連通させ、上カバーの上面に排気用開口部を設け、上カバーの上方に突出して内部が排気通路となり且つ排気用開口部に連通した排気用突出部を設け、排気用突出部に屋外に開口する排気口を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の採光窓の構造。
  5. 排気用突出部に軒側部分、両側部分、棟側部分の少なくとも1つ又は2つ以上に排気口が形成してあることを特徴とする請求項4記載の採光窓の構造。
  6. 排気口の内側にハニカム構造の通路部を設けて成ることを特徴とする請求項2又は請求項4又は請求項5記載の採光窓の構造。
  7. ハニカム構造の通路部の排気口と反対側の面を傾斜面として成ることを特徴とする請求項6記載の採光窓の構造。
  8. 上カバーの上方に突出して設けた排気用突出部内にクロスフォローファンを配置し、排気用突出部の内面をクロスフォローファンのハウジングとして成ることを特徴とする請求項4記載の採光窓の構造。
  9. 通気路内の空気の排気を行うための排気ファンを設け、排気ファン用太陽電池モジュールを2つ以上傾斜角度を違わせて配置し、この排気ファン用太陽電池モジュールで排気ファンを運転することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の採光窓の構造。
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