JP2001214150A - 表面修飾方法、および、表面修飾部材 - Google Patents

表面修飾方法、および、表面修飾部材

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JP2001214150A
JP2001214150A JP2000035580A JP2000035580A JP2001214150A JP 2001214150 A JP2001214150 A JP 2001214150A JP 2000035580 A JP2000035580 A JP 2000035580A JP 2000035580 A JP2000035580 A JP 2000035580A JP 2001214150 A JP2001214150 A JP 2001214150A
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optical semiconductor
compound
substrate
functional group
molecule
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Yumiko Katsukawa
由美子 勝川
Mitsuhide Shimobukikoshi
光秀 下吹越
Toshiya Watabe
俊也 渡部
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微量の機能性材料で、耐久的な効果を発現させ
る表面修飾方法、および、その方法を用いた表面修飾部
材を提供することを目的とする。 【解決手段】光励起反応により、光半導体と適切な所定
の官能基を持つ分子1を反応させることにより、親水性
だけでなく、選択した官能基の機能により、撥水性や撥
油性、抗菌性、帯電防止性等の様々な性質を表面に耐久
的に付加することができる表面修飾方法、および、表面
修飾部材を提供する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、金属、セ
メント、壁紙、石膏ボード、石材、セラミックスもしく
は樹脂等の表面に形成した光半導体の光励起反応を利用
して、機能性の官能基を結合させることにより有用な機
能性表面を形成する技術である。特に好適には、水と油
に対する表面の親和性を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】建材等の防汚性、易洗浄性を向上させる
ために表面を改質することが検討されているが、防汚性
などを発現させるための水と油に対する親和性の最適な
組み合わせは、用途によって様々である。そこで、防汚
性を発現するために表面の水や油に対する接触角の制御
が行われており、そのための各種塗料が開発されている
が、従来の塗料では、水か油のどちらか一方の接触角は
ある程度制御できるものの、これらを任意に制御する技
術は、未だ確立されていない。例えば、易洗浄性が最も
高いと考えられる、親水かつ撥油の表面を形成する技術
も未確立である。
【0003】例えば、特開昭61−91042号には、
「ガラス表面上に所定の厚さで表面に微細な凹凸を有す
るシリカ、チタニア等の無機酸化物の薄膜を形成したこ
とを特徴とする防曇ガラス」が開示されている。この態
様はそれ以前に知られていた表面に親水性界面活性剤を
塗布する方法や、セルロース系エステルからなる親水性
樹脂で表面を被覆する方法と比較すると優れた親水性を
呈するとともに長期に親水性を維持し防曇機能を長期間
発揮するものの、一旦汚れ等に起因する疎水基が吸着し
て表面が疎水化すると、表面性状を元の状態に戻す術が
ないために、親水性が回復せず、防曇機能を失ってしま
う。
【0004】本出願人は、先に、半導体光触媒の光励起
作用により物品の表面を高度に親水化する方法を提案し
た(WO96/29375号)。この方法に従えば、物
品の表面はアナタ−ゼ型酸化チタンのような半導体光触
媒のコ−ティングによって被覆される。このアナタ−ゼ
型酸化チタンからなる光触媒性コ−ティングに紫外線を
照射することにより光触媒を充分な照度で充分な時間に
わたり光励起すると、光触媒性コ−ティングの表面は水
との接触角が約0度になる程度に高度に親水化される。
【0005】防汚性のために様々な親水性や撥水性の塗
料が開発されているが、これらの塗料は、各塗料固有の
接触角しか実現できず、また、数μmの膜を形成するた
め、多量の材料が必要となる。また、防曇性を出すため
の界面活性剤などは表面に薄く塗布するだけであるが、
表面と結合しないので耐久的な効果の発現は期待できな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、微量の機
能性材料で、表面に配向性高く機能層を形成し、耐久的
な効果を発現させる表面修飾方法、および、表面修飾部
材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第一の発明では、表面に光半導体を含む被覆層をもう
けた基材を準備する第1のステップと、所定の官能基を
持つ分子1の雰囲気中に前記基材を曝露する第2のステ
ップと、前記光半導体を励起可能な電磁波を照射するこ
とにより、前記光半導体と前記所定の官能基とを化学的
に結合させる第3のステップと、を有する表面修飾方法
を提供する。
【0008】本発明のメカニズムは詳細には解明されて
いないが、およそ次のようなものであると考えられる。
【0009】光半導体は、バンドギャップエネルギーよ
り大きなエネルギーを有する電磁波が入射することによ
り、表面が親水性を呈する。適切な光照射条件ではこの
親水性の程度は著しく高度であり、接触角度で約0度に
達する。
【0010】この親水化の過程は以下のようなものであ
る事が分かっている。光半導体表面に、大気中で紫外線
が照射されると、最表面の酸素が、励起反応で生じた正
孔により酸化され、脱離する。ここに生じる酸素欠損に
大気中の水分子が結合し、親水化部分を作る。この親水
化部分は数十ナノメーターサイズのドメインの格子状に
形成され、このドメイン構造によって2次元毛細管現象
が起こり、巨視的に親水性の表面が形成されるのであ
る。
【0011】本発明では、上記の反応の際に、水分子の
代わりに適切な所定の官能基を持つ分子1を反応させる
ことにより、親水性だけでなく、選択した官能基の機能
により、撥水性や撥油性、抗菌性、帯電防止性等の様々
な性質を表面に耐久的に付加することができるようにす
るものである。
【0012】本発明によれば、分子1中の反応基が、光
半導体の酸素欠損と結合するため、反応基と機能性官能
基を両端に有するような分子を用いることにより、機能
性官能基を表面に効率よく出し、目的とする機能を高く
発現させる事が出来る。
【0013】また、反応時間、UV強度などの反応条件を
制御する事により、反応物質は単分子から数分子の薄層
で結合させる事が可能であり、機能層の透明性が確保で
きる。これにより、下地の色等の意匠を損なうことな
く、機能を付与する事が出来る。薄層である事から、反
応物質が少量で済み、コストが低く出来るという利点も
ある。
【0014】さらに、半導体光触媒層の表面形状に微細
な凹凸をつけるなどして、比表面積を大きくすることに
より、機能層の効果を高めることが可能である。
【0015】本発明の、第2のステップと第3のステッ
プの各工程は、それぞれが段階的に相前後して行われて
も、それぞれが平行してほぼ同時に行われても良い。い
ずれにしても、前記光半導体を励起可能な電磁波を照射
する際に、前記光半導体と前記所定の官能基とが化学的
に結合でき得る程度に前記基材の周囲に前記分子1の雰
囲気が形成されていれば、本発明の目的とする前述の効
果を奏するものと解される。従って、このようなメカニ
ズムを鑑みれば、第2のステップと第3のステップとを
略同時に行い、前記分子1の雰囲気中に前記基材を十分
に曝露する方がより効果的で好ましい態様であると考え
られる。
【0016】上記課題を解決するために第二の発明で
は、表面に光半導体を含む被覆層をもうけた基材を準備
する第1のステップと、所定の化合物2の雰囲気中に前
記基材を曝露する第2のステップと、前記光半導体を励
起可能な電磁波を照射することにより、前記光半導体と
前記所定の化合物2を化学的に結合させる第3のステッ
プと、前記化合物2と所定の官能基を持つ分子1を化学
反応させる第4のステップと、を有する表面修飾方法を
提供する。
【0017】本発明によれば、光半導体層及び所定の官
能基を持つ分子1との結合を起こしやすい所定の化合物
2を光励起により化学的に結合させた後に、所定の官能
基を持つ分子1を所定の化合物2と化学反応させること
により、親水性だけでなく、選択した官能基の機能によ
り、撥水性や撥油性、抗菌性、帯電防止性等の様々な性
質を表面に耐久的に付加することができる。
【0018】分子1と光半導体を含む被覆層の間に化合
物2を介在させる事により、分子1の基材表面への反応
の促進、分子1の基材表面での安定性向上、という二つ
の効果が得られる。
【0019】反応の促進の効果は、分子1が光半導体と
直接結合しにくい場合に、両末端に、光半導体と結合し
易い官能基と分子1と結合し易い官能基を有する化合物
を利用して、基材最表面に分子1を結合させるものであ
る。
【0020】安定性向上の効果は、分子1が酸化チタン
に分解される場合に有効である。これは、酸化チタンと
の間に、より安定な保護層を導入し、紫外線が照射され
る環境で使用する際に、分子1が分解される事を防ぐも
のである。
【0021】本発明の、第2のステップと第3のステッ
プの各工程は、それぞれが段階的に相前後して行われて
も、それぞれが平行してほぼ同時に行われても良い。い
ずれにしても、前記光半導体を励起可能な電磁波を照射
する際に、前記光半導体と前記所定の化合物とが化学的
に結合でき得る程度に前記基材の周囲に前記化合物2の
雰囲気が形成されていれば、本発明の目的とする前述の
効果を奏するものと解される。従って、このようなメカ
ニズムを鑑みれば、第2のステップと第3のステップと
を略同時に行い、前記化合物2の雰囲気中に前記基材を
十分に曝露する方がより効果的で好ましい態様であると
考えられる。
【0022】上記課題を解決するために第三の発明で
は、前記光半導体が酸化チタンである第一の発明又は第
二の発明に記載の表面修飾方法を提供する。
【0023】酸化チタンは安定で実用的とされている唯
一の光触媒であり、工業的に広く使用されているため
に、形状等の種類も豊富な上、安価である。また、酸化
チタンは可視光を吸収しないので、適切な粒径の物を用
いる事により、透明な塗膜が形成出来、下地の意匠を損
なう事なく表面に機能を付与する事が可能である。
【0024】酸化チタンよりもバンドギャップの小さい
CdSe等の光半導体は、可視光を吸収するために着色して
しまい、また、水中で光が照射されると溶出する自己溶
出現象が見られるが、酸化チタン化学的安定性が高く、
水中の光照射に対しても安定である。
【0025】酸化チタン等の光触媒は、励起波長より短
い波長の紫外線が入射することにより、表面が親水性を
呈する。適切な光照射条件ではこの親水性の程度は著し
く高度であり、接触角度で約0度に達する。
【0026】この親水化の過程は以下のようなものであ
る事が分かっている。もともと酸化チタンの表面は、酸
素原子とチタン原子のみからなる疎水表面である。ここ
に、大気中で紫外線が照射されると、酸化チタン最表面
の酸素が光励起反応で生じた正孔により酸化され、脱離
する。この時生じる酸素欠損に大気中の水分子が結合
し、親水化部分を作る。この親水化部分は数十ナノメー
ターサイズのドメインの格子状に形成され、このドメイ
ン構造によって2次元毛細管現象が起こり、巨視的に親
水性の表面が形成されるのである。
【0027】上記課題を解決するために第四の発明で
は、前記被覆層は更にシリカ及び/又はシリコーンを含
む、第一の発明乃至第三の発明のいずれかに記載の表面
修飾方法を提供する。
【0028】シリカ、シリコーンは、化学的に安定で、
下地との密着性、耐熱性、耐寒性、耐候性等に優れた膜
を形成する事が可能であり、透明性が高く、下地の意匠
を損なう事なく、被覆層を形成する事が出来る。用途や
下地に応じて、多種多様な塗料が安価に市販されてい
る。
【0029】シリカ、シリコーンを構成するシロキサン
結合は、酸化チタンの光触媒活性によって切断される事
がないため、これをバインダー成分として使用する事に
より、酸化チタンを含有する被覆層の安定性を高める事
ができる。
【0030】上記課題を解決するために第五の発明で
は、前記電磁波は紫外線である、第一の発明乃至第四の
発明のいずれかに記載の表面修飾方法を提供する。
【0031】紫外線は、酸化チタンを励起させる事が出
来る電磁波である。紫外線は、低コストで、簡便に大面
積に照射する事が出来る。他の電磁波では、x線、γ線
なども酸化チタンの励起が可能であるが、これらを用い
るとエネルギーの無駄が多く、装置も煩雑で高価であ
る。
【0032】上記課題を解決するために第六の発明で
は、前記所定の官能基を持つ分子1は反応性シリコー
ン、反応性フッ素化合物、芳香族化合物、チオール基を
持つ化合物からなる群から選択される一種以上の化合物
である、第一の発明乃至第五の発明のいずれかに記載の
表面修飾方法を提供する。
【0033】これらの化合物は、化学的に安定であり、
酸化チタンの光触媒活性によって分解されにくい。ま
た、工業的に、様々な官能基を付加する技術が確立して
いるため、酸化チタンと反応させるための官能基と、撥
水性などの機能を発現する官能基を有する化合物を合成
する事が可能である。
【0034】上記課題を解決するために第七の発明で
は、前記所定の化合物2は、反応性シリコーン、反応性
フッ素化合物、水及び/又は水酸基からなる群から選択
される一種以上の化合物である、第二の発明乃至第六の
発明のいずれかに記載の表面修飾方法を提供する。
【0035】上に示した化合物は、化学的に安定であ
り、酸化チタンによって分解されにくい。また、反応性
シリコーン、反応性フッ素化合物は両末端に反応基と機
能を発現する官能基を有する様々な化合物が工業的に生
産されている。
【0036】上記課題を解決するために第八の発明で
は、第一の発明乃至第七の発明のいずれかに記載の表面
修飾方法を用いて、基材上に修飾層を形成したことを特
徴とする表面修飾部材を提供する。
【0037】用途に応じて防汚効果、抗菌効果、帯電防
止効果等を、意匠を損なわずに、低コストで耐久的に付
与する事により、部材の付加価値を高める事が出来る。
【0038】上記課題を解決するために第九の発明で
は、前記基材が、ガラス、金属、セメント、壁紙、石膏
ボード、石材、セラミックス、樹脂の群より選択される
一つであることを特徴とする第八の発明に記載の表面修
飾部材を提供する。
【0039】ガラス、金属、セメント、壁紙、石膏ボー
ド、石材、セラミックス、樹脂は、建材、交通機関、電
化製品、各種設備部材、雑貨等に幅広く用いるられてい
るが、本発明を用いると、これらの製品表面に、用途に
応じて防汚効果、帯電防止効果等を、意匠を損なわず
に、低コストで耐久的に付与する事が出来る。
【0040】
【発明の実施の形態】前記各発明において、光半導体と
は、その結晶の伝導帯と価電子帯との間のエネルギ−ギ
ャップよりも大きなエネルギ−(すなわち短い波長)の
光(励起光)を照射したときに、価電子帯中の電子の励
起(光励起)が生じて、伝導電子と正孔を生成しうる物
質をいい、例えば、アナタ−ゼ型酸化チタン、ルチル型
酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化錫、酸化第二鉄、三酸化二ビスマス、三酸化タングス
テン等の酸化物が好適に利用できる。
【0041】前記各発明において、光半導体よりなる被
覆層とは、光半導体のほかに、製膜のためのバインダー
成分、及び/または、光励起による化学結合を促進する
ために反応物質を吸着しやすくする成分などを含んでな
ることができる。具体的には、光半導体のほかに、シリ
カ、シリコーン、ポリシラザン、アルミナなどの無機成
分やフッ素樹脂、アクリル樹脂などの有機樹脂成分を含
むことが可能である。
【0042】前記各発明において、光半導体を励起可能
な電磁波とは、光半導体結晶の伝導帯と価電子帯との間
のエネルギーギャップよりも大きなエネルギーを与える
ことが可能な電磁波であり、該電磁波の照射により光半
導体の価電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝
導電子と正孔を生成しうるものである。具体的には、バ
ンドギャップが3.2eVのアナターゼ型酸化チタンの
場合には390nm以下の波長を持つ紫外線を利用する
ことが可能である。
【0043】図1に、前記各発明による表面修飾部材の
一実施例を示す。図1に示すように、光半導体表面に光
励起反応により所定の官能基を持つ分子1が化学結合す
るため、これにより耐久性のある機能性表面が形成され
る。
【0044】図2に、前記各発明による表面修飾部材の
別の実施例を示す。図2に示すように、所定の化合物2
を光励起により化学的に結合させた後に、所定の官能基
を持つ分子1を所定の化合物2と化学反応させることに
より、所定の化合物2からなる層に所定の官能基を持つ
分子1が化学結合し、これにより耐久性のある機能性表
面が形成される。
【0045】前記各発明において、光半導体よりなる被
覆層と光励起により化学的に結合させられる物質とし
て、所定の官能基を持つ分子1、又は所定の化合物2が
用いられる。これらの、光半導体層と直接に化学結合を
する物質を、本明細書においては反応物質と称する。
【0046】反応物質を光半導体と接触させる方法の1
つに気相法がある。この方法は、沸点が低く、蒸気圧が
高くなりやすい反応物質の利用に適している。これは、
反応槽内部に、光半導体膜を形成した基材と容器に入れ
た反応物質を同封し、内部を反応物質の蒸気で満たしな
がら、反応槽外部から、光半導体表面に励起電磁波を照
射して、光励起反応により表面を修飾する方法である。
この時、加熱により反応物質の蒸気圧を増加させたり、
反応物質を同封せずに外部から導入することも可能であ
る。
【0047】また、反応物質を光半導体と接触させる別
の方法に、反応物質を液相系または固相系で結合させる
方法がある。この方法は融点及び沸点が高く、室温付近
では固体であったり、また液体であっても蒸気圧の低い
反応物質に適している。
【0048】この方法の利用においては、基材上に形成
した光半導体表面に反応物質を塗布し、ここに励起電磁
波を照射し、光触媒表面に反応物質を化学結合させる。
その後に未反応の反応物質を水、アルコールなどで洗浄
して除去する。
【0049】この時、反応物質は固体でも差し支えない
が、固体の反応物質を使う場合は、加熱による溶融や、
溶媒への溶解、分散などの手法で、一度液状にしてから
塗布する事により光半導体への塗布を容易にして、扱い
やすくする事も出来る。また、反応物質が液体であって
も、結合反応速度を制御するために、水、アルコール等
の溶媒での希釈により、濃度を調節してから塗布する事
なども可能である。
【0050】これらの方法は反応物質と光触媒層を接触
させる例として示したもので、実際の表面修飾方法とし
てこれらの例に制限されるものではない。
【0051】前記各発明において、例えば撥水性表面を
形成するためには、反応物質としてベンズアルデヒド、
p-トリフルオロメチルベンズアルデヒド、フェノー
ル、安息香酸などの芳香族化合物やフッ化アルキルシリ
コーンなどが好適に利用できる。
【0052】また、前記各発明の別の態様においては、
反応物質としてカルボキシル変性シリコーン、カルビノ
ール変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、アル
コキシ変性シリコーンなどの反応性シリコーン、カルボ
キシル変性フッ素化合物、カルビノール変性フッ素化合
物、フェノール変性フッ素化合物、アルコキシ変性フッ
素化合物などの反応性フッ素化合物、チオール基を持つ
化合物などが好適に利用できる。
【0053】前記各発明において、反応物質の蒸気圧、
塗布量や励起電磁波強度、照射時間などを適切に選択す
る事により、反応物質の光半導体表面への結合量を制御
し、目的の修飾表面を得る事が出来る。例えば、疎水性
を有する反応物質を表面に結合させる場合、その結合量
によって接触角を制御出来る。
【0054】また、複数の機能を併せ持った表面を形成
する場合には、複数の反応物質を混合して結合させた
り、同一の表面に対して複数回にわけて別個の反応物質
を結合させる操作を行う事も可能である。
【0055】前記各発明において、目的とする修飾表面
を効率よく得るためには、励起電磁波の照射時は、水分
子やその他の光半導体表面と反応する物質を含まない、
乾燥空気、窒素、不活性ガスなどの環境で行うことが好
ましい。
【0056】前記各発明が適用可能な基材としては、撥
水効果や撥油効果を期待する場合には、その材質はガラ
ス、プラスチック等が好適に利用できる。適用可能な基
材を用途でいえば、車両用後方確認ミラ−、浴室用鏡、
洗面所用鏡、歯科用鏡、道路鏡のような鏡;眼鏡レン
ズ、光学レンズ、照明用レンズ、半導体用レンズ、複写
機用レンズ、車両用後方確認カメラレンズのようなレン
ズ;プリズム;建物や監視塔の窓ガラス;自動車、鉄道
車両、航空機、船舶、潜水艇、雪上車、ロ−プウエイの
ゴンドラ、遊園地のゴンドラ、宇宙船のような乗物の窓
ガラス;自動車、オ−トバイ、鉄道車両、航空機、船
舶、潜水艇、雪上車、スノ−モ−ビル、ロ−プウエイの
ゴンドラ、遊園地のゴンドラ、宇宙船のような乗物の風
防ガラス;防護用ゴ−グル、スポ−ツ用ゴ−グル、防護
用マスクのシ−ルド、スポ−ツ用マスクのシ−ルド、ヘ
ルメットのシ−ルド、冷凍食品陳列ケ−スのガラス、中
華饅頭等の保温食品の陳列ケ−スのガラス;計測機器の
カバ−、車両用後方確認カメラレンズのカバ−、レ−ザ
−歯科治療器等の集束レンズ、車間距離センサ−等のレ
−ザ−光検知用センサ−のカバ−、赤外線センサ−のカ
バ−;カメラ用フィルタ−、及び上記物品表面に貼着さ
せるためのフィルム、シ−ト、シ−ル、ワッペン等が挙
げられる。
【0057】前記各発明が適用可能な基材としては、帯
電防止効果を期待する場合には、その材質は、例えば、
金属、セラミック、ガラス、プラスチック、木、石、セ
メント、コンクリ−ト、繊維、布帛、それらの組合せ、
それらの積層体が好適に利用できる。適用可能な基材を
用途でいえば、ブラウン管、磁気記録メディア、光記録
メディア、光磁気記録メディア、オ−ディオテ−プ、ビ
デオテ−プ、アナログレコ−ド、家庭用電気製品のハウ
ジングや部品や外装及び塗装、OA機器製品のハウジン
グや部品や外装及び塗装、建材、建物外装、建物内装、
窓枠、窓ガラス、構造部材、乗物の外装及び塗装、機械
装置や物品の外装、防塵カバ−及び塗装、及び上記物品
表面に貼着させるためのフィルム、シ−ト、シ−ル、ワ
ッペン等が挙げられる。
【0058】
【実施例】(実施例1)ガラス板上にエチルシリケート
(コルコート製、エチルシリケート40)をディップコー
トで形成し、500℃で熱処理した上に、固形分量10
%のブルッカイト型酸化チタンゾル(昭和電工製、NT
B−1)をスピンコートで製膜し、150℃で乾燥し
た。その後、520℃、30分で熱処理することによ
り、ガラス板上に光半導体膜を形成したサンプルを作製
した。コーティング後の光半導体膜厚は、約0.2μm
である。
【0059】実験槽の中にサンプルとベンズアルデヒド
を満たした容器を入れ、密閉した後に窒素ガスで置換し
た。その後、1時間放置して、実験槽内部にベンズアル
デヒドの蒸気を飽和させ、365±10nmの紫外線を
強度50mW/cm2で1時間照射してサンプル#1を得
た。比較のために同様の雰囲気中で、紫外線を照射せず
に1時間放置しただけのサンプル#2も作製した。#
1,#2のサンプルについて、初期の接触角、ベンズア
ルデヒド蒸気中での処理後、サンプルを水洗した後の水
との接触角を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】初期の接触角は#1,#2とも50゜程度
であるが、ベンズアルデヒド雰囲気中での紫外線処理に
より#1は82゜に接触角が増加したのに対し、紫外線
を照射しなかった#2では、接触角は55゜に増加した
だけであった。これらのサンプルを水洗したところ、#
1の接触角は80゜になり、#2の接触角は53゜にな
った。これらの結果から、ベンズアルデヒド雰囲気中で
の紫外線の照射により明らかに撥水性が向上することが
わかった。また、ベンズアルデヒドは水溶性であるの
に、水洗では落ちない程度の安定な結合をしていること
がわかった。
【0062】実験に用いたベンズアルデヒド試薬につい
てPTFE透過法、及び、♯1、♯2のサンプルについて入
射角80°のRAS法(高感度反射測定法)で測定したIR
スペクトルを図3に示す。紫外線を照射し、撥水化が見
られたサンプル♯1では、ベンズアルデヒドに由来する
ピークがはっきり確認でき、IRからも表面にベンスアル
デヒドにが存在している事が確認された。一方、紫外線
を照射せず、撥水化の見られなかったサンプル♯2で
は、ベンズアルデヒドに由来するピークは殆どみられ
ず、極少量のベンズアルデヒドしかサンプルの表面に存
在していない事が確認された。これにより、紫外線の照
射により、多量のベンズアルデヒド試薬が酸化チタンの
表面に結合した事が分かった。
【0063】(実施例2)ガラス板上にエチルシリケー
ト(コルコート製、エチルシリケート40)をディップコ
ートで形成し、500℃で熱処理した上に、固形分量1
0%のブルッカイト型酸化チタンゾル(昭和電工製、N
TB−1)をスピンコートで製膜し、150℃で乾燥し
た。その後、520℃、30分で熱処理することによ
り、ガラス板上に光半導体膜を形成したサンプル#3を
作製した。コーティング後の光半導体膜厚は、約0.2
μmである。
【0064】実験槽の中にサンプル#3を入れ、フッ化
アルキルシリコーン、n−C81724Si(C
253(東レダウコーニング製 AY43−158
E)を入れたバブラー、窒素ボンベをシリコンチューブ
で接続した。流量約1L/minで、窒素バブリングし
ながら、実験槽内部を30分置換した後、そのままバブ
リングを続けながら365±10nmの紫外線を強度1
5mW/cm2で1時間照射してサンプル#4を得た。比
較のために同様の雰囲気中で、紫外線を照射せずに1時
間放置しただけのサンプル#5も作製した。#3、#
4、#5のサンプルについて、処理後の水及びオレイン
酸との接触角を測定した結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】サンプル#3の水との接触角が35゜であ
るのに対して、フッ化アルキルシリコーンを吸着させた
だけのサンプル#5の水との接触角も105゜になっ
た。その時、紫外線により反応させたサンプル#4の水
との接触角は122゜になり、吸着しただけのサンプル
#5に比べてより高い撥水性を示した。また、オレイン
酸との接触角は、サンプル#3が10゜でサンプル#5
が17゜であるのに対して、サンプル#4では41゜に
増加し、紫外線照射による反応で化学結合させることに
より高度の撥油化が達成されることがわかった。
【0067】#4、#5のサンプルについてXPSを測
定した結果を図4、図5に示す。紫外線を照射したサン
プル#4では、表面近傍でF濃度が大幅に高くなってい
るのに対し、照射しなかったサンプル#5では、わずか
に高くなっているにすぎなかった。これは、サンプル#
4では多量の試薬が酸化チタン表面に結合しているのに
対し、サンプル#5では少量の試薬が吸着しているだけ
であるためだと考えられ、ここでも、紫外線の照射によ
り試薬の結合が促進されている事が確認された。
【0068】(実施例3)ガラス板上にエチルシリケー
ト(コルコート製、エチルシリケート40)をディップコ
ートで形成し、500℃で熱処理した上に、固形分量1
0%のブルッカイト型酸化チタンゾル(昭和電工製、N
TB−1)をスピンコートで製膜し、150℃で乾燥し
た。その後、520℃、30分で熱処理することによ
り、ガラス板上に光半導体膜を形成したサンプル#6を
作製した。コーティング後の光半導体膜厚は、約0.2
μmである。
【0069】実験槽の中にサンプル#6を入れ、4−
(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを入れたバブ
ラー、窒素ボンベをシリコンチューブで接続した。流量
約1L/minで、窒素バブリングしながら、実験槽内
部を30分置換した後、そのままバブリングを続けなが
ら365±10nmの紫外線を強度15mW/cm2及び
40mW/cm2で1時間照射してサンプル#7、#8を
得た。#6、#7、#8のサンプルについて、初期と、
処理後、8ヶ月間暗所保存後の、水の接触角を測定した
結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデ
ヒドを用いた場合、紫外線を照射したサンプル#7、#
8はいずれも100°以上に撥水化し、8ヶ月間暗所に
保管しても、そのままの撥水性を維持した。この事か
ら、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドによ
る撥水化は暗所での安定性が高く、少なくとも8ヶ月間
は全く劣化しないことが分かった。
【0072】実験に用いた4−(トリフルオロメチル)
ベンズアルデヒド試薬を金蒸着膜の上にフローコートし
たサンプル及び、♯7のサンプルについてRAS法でIRを
測定した結果を図6に示す。♯7のサンプルのIRスペク
トルでは、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒ
ド試薬と比較すると、CF3対称伸縮振動(1335cm-
1)、パラ2置換体の芳香環のCH面内変角振動(1100〜12
00cm-1)など、分子(長)軸に並行な振動モードに由来
するピークの強度が強調されている。RAS法は偏光測定
であり、分子振動のうち、振動方向が膜面に垂直な振動
に由来するピーク強度が強調される測定法であることか
ら、このサンプルでは芳香環の平面が膜面に垂直に立っ
た方向に配向していると考えられ、4−(トリフルオロ
メチル)ベンズアルデヒド分子は、図1に示した様にア
ルデヒド基の部分で酸化チタン膜に結合して、撥水基で
あるCF3が表面に表れているものと思われる。この高い
配向性のために、試薬の撥水特性が、効率よく酸化チタ
ン膜に付与されていることが分かる。
【0073】サンプル#7、#8に1ヶ月紫外線を照射し
た場合の、接触角変化を表4に示す。紫外線強度は、蛍
光灯を点灯した室内程度の0.5μW/cm2と、日当たり
の良い窓際程度の80μW/cm2とした。
【0074】
【表4】
【0075】サンプル#7、#8ともに、照射紫外線強
度0.5mW/cm2の条件では撥水性の劣化が見られず、
蛍光灯を点灯した室内程度の紫外線に対しては安定であ
ると思われる。一方、照射紫外線強度80μW/cm2の条
件では、サンプル#8は安定であったが、サンプル#7
は、撥水性を失ったという相違が見られた。ここから、
酸化チタンに付与した撥水性を安定にするためには、用
いる反応物質に応じて、反応時の紫外線強度を適切に設
定する必要があり、4−(トリフルオロメチル)ベンズ
アルデヒドの場合は、反応時の紫外線強度は15mW/cm
2より40mW/cm2の方が、紫外線に対する安定性の高い
撥水表面が得られる事が分かった。
【0076】(実施例4)反応時の紫外線強度や反応時
間と、反応後の接触角の関係を調べるために以下の様な
実験を行なった。
【0077】ガラス板上にエチルシリケート(コルコー
ト製、エチルシリケート40)をディップコートで形成
し、500℃で熱処理した上に、固形分量10%のブル
ッカイト型酸化チタンゾル(昭和電工製、NTB−1)
をスピンコートで製膜し、150℃で乾燥した。その
後、520℃、30分で熱処理することにより、ガラス
板上に光半導体膜を形成したサンプル#6を作製した。
コーティング後の光半導体膜厚は、約0.2μmであ
る。
【0078】実験槽の中にサンプル#6を入れ、4−
(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを入れたミゼ
ットインピンジャー、窒素ボンベをシリコンチューブで
接続した。流量約1L/minで、窒素バブリングしな
がら、実験槽内部を30分置換した。その後、紫外線強
度を0mW/cm2、5mW/cm2、20mW/cm2、40mW/c
m2、100mW/cm2、反応時間を30分、60分、90分、
120分として反応を行ない、反応条件と水の接触角と
の関係を調べた。反応直後の、サンプル表面と水の接触
角を表5及び図7に示す。
【0079】
【表5】
【0080】この系で水の接触角が90度以上になるよ
う十分に撥水化させるためには、紫外線強度20mW/cm2
では90分以上、40mW/cm2及び100mW/cm2では6
0分以上反応させる必要がある事が分かった。一方、紫
外線強度や反応時間が不十分な場合は、十分な撥水性が
得られない事が分かった。今回の条件では、紫外線強度
が5mW/cm2以下では75度までしか撥水化せず、また
20mW/cm2では60分以下、40mW/cm2及び100m
W/cm2では30分以下など、反応時間が短すぎる場合
は、撥水化が90度よりも低くなる事が分かった。
【0081】実施例3では、細かい気泡が出るバブラー
を使用したが、ここでは目詰まりを起こりにくくする目
的で、大きな気泡が出るミゼットインピンジャーを使用
した。この点以外は全て同様の装置を用いて、実験を行
なった。流量でバブリングしても、ミゼットインピンジ
ャーを用いたた場合は、バブラーを用いた場合よりも4
−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの蒸気圧は
低くなる。よって、本実施例では、反応後の水の接触角
が90度から95度程度と、実施例3の場合の100度以
上に対して、やや低くなったと考えられる。よって、反
応物質の特性を十分に発揮する表面改質を行なうために
は、反応物質の蒸気圧や、反応時の紫外線強度を十分に
高くする必要がある事が分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の態様を示す説明図
【図2】 本発明の他の実施例の態様を示す説明図
【図3】 ベンズアルデヒド試薬、サンプル♯1(紫外
線照射あり)、♯2(紫外線照射なし)のIR
【図4】 サンプル♯4(紫外線照射あり)のXPS
【図5】 サンプル♯5(紫外線照射なし)のXPS
【図6】 サンプル#7のIR
【図7】 サンプル表面と水の接触角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 17/42 C03C 17/42 C04B 41/50 C04B 41/50 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地2ニュ ーシティー本郷台D棟213 Fターム(参考) 4G059 AA01 AC21 EA04 EB05 GA01 GA04 GA12 4G069 AA03 BA04A BA04B BA48A DA05 EA08 ED02 ED04 4H020 AA01 AB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に光半導体を含む被覆層をもうけた基
    材を準備する第1のステップと、 所定の官能基を持つ分子1の雰囲気中に前記基材を曝露
    する第2のステップと、 前記光半導体を励起可能な電磁波を照射することによ
    り、前記光半導体と前記所定の官能基とを化学的に結合
    させる第3のステップと、を有する表面修飾方法。
  2. 【請求項2】表面に光半導体を含む被覆層をもうけた基
    材を準備する第1のステップと、 所定の化合物2の雰囲気中に前記基材を曝露する第2の
    ステップと、 前記光半導体を励起可能な電磁波を照射することによ
    り、前記光半導体と前記所定の化合物2を化学的に結合
    させる第3のステップと、 前記化合物2と所定の官能基を持つ分子1を化学反応さ
    せる第4のステップと、を有する表面修飾方法。
  3. 【請求項3】前記光半導体は、酸化チタンであることを
    特徴とする請求項1または2に記載の表面修飾方法。
  4. 【請求項4】前記被覆層は、更にシリカ及び/又はシリ
    コーンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一項に記載の表面修飾方法。
  5. 【請求項5】前記電磁波は、紫外線であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面修飾方
    法。
  6. 【請求項6】前記所定の官能基を持つ分子1は、反応性
    シリコーン、反応性フッ素化合物、芳香族化合物、チオ
    ール基を持つ化合物からなる群から選択される一種以上
    の化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の表面修飾方法。
  7. 【請求項7】前記所定の化合物2は、反応性シリコー
    ン、反応性フッ素化合物、水及び/又は水酸基からなる
    群から選択される一種以上の化合物であることを特徴と
    する請求項2〜6のいずれか一項に記載の表面修飾方
    法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一項に記載の表面
    修飾方法を用いて、基材上に修飾層を形成したことを特
    徴とする表面修飾部材。
  9. 【請求項9】前記基材が、ガラス、金属、セメント、壁
    紙、石膏ボード、石材、セラミックス、樹脂の群より選
    択される一つであることを特徴とする請求項8に記載の
    表面修飾部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212831A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Nbc Inc 防塵性を有する触媒担持体
CN102795893A (zh) * 2012-09-10 2012-11-28 山东电盾科技有限公司 防静电抗菌陶瓷釉
JP2019126785A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 富士ゼロックス株式会社 酸化チタン膜、酸化チタン膜の製造方法、及び構造体

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