JP2001214019A - 熱溶融性フッ素樹脂組成物 - Google Patents

熱溶融性フッ素樹脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも2種のテトラフルオロエチ
レン・パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体を混合することによって、非晶領域において、あるい
はさらに結晶領域においても相溶し、機械的物性の向上
やガス及び薬品透過度の低下が期待される熱可塑性フッ
素樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 テトラフルオロエチレンとパーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体において、
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のアルキル基
が炭素数3以上のものである第1フッ素樹脂共重合体と
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のアルキル基
が炭素数1及び/又は2のものである第2フッ素樹脂共
重合体を混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融性フッ素樹
脂組成物に関する。さらに詳しくは、少なくとも2種の
テトラフルオロエチレン・パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)共重合体を混合することによって、非晶領
域において、あるいはさらに結晶領域においても相溶し
ており、機械的物性の向上やガス及び薬品透過度の低下
が期待される熱溶融性フッ素樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン・パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)共重合体(以下、PFAと
いう)やテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体(以下、FEPという)の融点や結晶化
度は、コモノマーであるパーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)やヘキサフルオロプロピレンの含量によって
大きく影響され、共重合体中におけるこれらコモノマー
の割合が増えると融点と結晶化度が低くなる性質を持っ
ている。
【0003】またPFAは、コモノマーとしてパーフル
オロ(メチルビニルエーテル)(以下、PMVEとい
う)やパーフルオロ(エチルビニルエーテル)(以下、
PEVEという)を用いた場合、パーフルオロ(プロピ
ルビニルエーテル)(以下、PPVEという)に比べて
重合過程でコモノマーがより均一に分子鎖中に入り、ま
たテトラフルオロエチレンとの反応速度が大きく重合反
応を制御し易い等の利点が知られている。しかしこのよ
うな特徴を有するPMVE又はPEVEを用いたPFA
は、従来用いられているPPVEよりなるPFAよりコ
モノマー成分含量が高い場合が多い。その結果、共重合
体の融点がPPVEよりなるPFAより下がり、熱変形
温度も低くなってしまうため、成形用樹脂として用途が
限定される場合がある。
【0004】従来、熱溶融性フッ素樹脂の物性を改善す
るために他のフッ素樹脂を混合した例は知られており、
その一例として、単なる混合ではなく、より均一に相溶
した熱溶融性フッ素樹脂混合物を形成させる研究が行わ
れている(特開平2−102247号及び特開平2−1
02248号等の公報やMacromolecules 1995(vol 28)p
2781やJournal of Polymer Science: Polymer Physics
1999(vol 37)p679等の論文など)。
【0005】上記二つの論文では、PTFEとPPVE
からなるPFAとの混合物あるいはFEPとPMVEか
らなるPFAとの混合物が結晶領域で互いに相溶した共
晶物を形成すると報告されている。しかしこれらの混合
物は、液体窒素で急冷して結晶化させる条件でのみ共晶
物を形成するのであり、通常の結晶化条件では両成分の
融点に対応する二つの融点を示し、一般の成形加工にお
いては物性の改善が期待できないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
前記問題点を解決し、均一に相溶した混合物を形成する
ことで熱溶融性フッ素樹脂の物性を改善する研究を行っ
た結果、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のフ
ルオロアルキルの炭素数が1及び/又は2であるPFA
を汎用のPPVEよりなるPFAに混合すると、分子レ
ベルで相溶してどのような結晶化の条件でも均一な相溶
混合物を形成することを見出し、本発明に到達した。
【0007】したがって本発明の目的は、非晶領域にお
いて均一に相溶する、あるいはさらに結晶領域において
も均一に相溶する熱溶融性フッ素樹脂組成物を提供する
ことにある。より詳しくは、非晶領域あるいはさらに結
晶領域においても相溶するため、単体PFAより優れた
物性を有する熱溶融性フッ素樹脂組成物を提供すること
にある。とくにフレックスライフが改善された樹脂組成
物であって、混合原料の一成分である低融点PFAの融
点よりも高い融点を示し、成形された物品の熱変形温度
が高められた熱溶融性フッ素樹脂組成物を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、テト
ラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)との共重合体において、パーフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)のアルキル基が炭素数3以上のもの
である第1フッ素樹脂共重合体(A)とパーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)のアルキル基が炭素数1及
び/又は2のものである第2フッ素樹脂共重合体(B)
を混合してなる熱溶融性フッ素樹脂組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するテトラフルオロ
エチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)と
の共重合体(PFA)は、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)のアルキル基が炭素数3以上、好ましくは
炭素数3〜10のものである第1フッ素樹脂共重合体
(A)(以下、PFA−C3という)と、パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)のアルキル基がメチル基の
もの(以下、PFA−C1という)及びエチル基のもの
(以下、PFA−C2という)から選ばれる第2フッ素
樹脂共重合体(B)である。第1フッ素樹脂共重合体
(A)や第2フッ素樹脂共重合体(B)は、勿論、それ
ぞれ1種のみではなく2種以上使用してもよい。このよ
うな例として、PFA−C3、PFA−C1及びPFA
−C2の3者混合を挙げることができる。またそれぞれ
アルキル基が異なる2種以上のパーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)が共重合した共重合体を使用してもよ
い。
【0010】上記PFA−C3としては、パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)含量が0.5〜8重量%程
度の共重合体を使用することが好ましい。またPFA−
C1又はPFA−C2としては、パーフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)含量が1〜25重量%程度、とくに
1〜20重量%程度のものを使用するのが好ましい。す
なわちPMVEまたはPEVEの含量が25重量%を越
えるようなPFA−C1やPFA−C2は結晶性がほと
んどなく、弾性を示すパーフルオロエラストマーとな
る。このようなパーフルオロエラストマーと結晶性のP
FA−C3を混合した場合には、分子鎖の形態が大きく
相違するため、パーフルオロエラストマーのドメインと
結晶性PFA−C3ドメインが相分離することがあるか
らである。
【0011】PFA−C1又はPFA−C2としてはま
た、それらのパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)
含量とPFA−C3におけるパーフルオロ(アルキルビ
ニルエーテル)含量との差が大きくなりすぎると、結晶
領域で非相溶となる可能性があるので、結晶領域で相溶
するような組成物を得るためには、その含量差が例えば
10重量%以下のものを使用するのが好ましい。例えば
後記実施例において示すように、PFA−C3として、
PPVE含量が4重量%以下の共重合体を使用した場
合、PFA−C1又はPFA−C2におけるPMVE又
はPEVE含量が1〜12重量%のものを混合すると、
得られる組成物は、結晶領域及び非晶領域の双方で相溶
するが、PMVE又はPEVE含量が12〜25重量%
のものを混合すると、得られる組成物は結晶領域では結
晶化に伴う相分離が生じ、非晶領域でのみ相溶になる。
【0012】非晶領域で相溶である場合、動的粘弾性測
定装置(DMA)によるα−転移温度は、混合両成分の
α−転移温度の間に一つ現れる。また結晶領域で相溶で
ある場合、示差走査熱量計(DSC)に基づく融点(吸
熱の主ピーク)及び結晶化温度は、両混合成分のそれら
の間に一つ現れる。本発明の組成物においては、上述の
ように非晶領域のみ相溶である場合と、非晶領域及び結
晶領域双方において相溶である場合があり、低融点成分
の熱変形温度の改善には、後者の場合が好ましい。
【0013】PFA−C3とPFA−C1又はPFA−
C2との混合割合は、使用目的によっても異なるが、重
量比で1/99〜99/1、好ましくは10/90〜9
0/10の範囲である。例えば、高融点成分としてPF
A−C3用いる場合、これに40重量%以下の低融点成
分であるPFA−C1またはPFA−C2を混合するこ
とにより、PFA−C3の高い熱変形温度をあまり犠牲
にすることなく、フレックスライフを著しく改善するこ
とが可能である。
【0014】本発明の組成物にはまた、本発明の目的を
損なわない範囲において、任意の添加剤、例えば紫外線
吸収剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤などを混合する
ことができる。
【0015】本発明の組成物を調製するには、PFA−
C3及びPFA−C1またはPFA−C2を常法によっ
て混合すればよい。例えば、水性ディスパージョンでの
混合、有機溶剤分散体での混合あるいは溶融混合などの
方法を採用することができるが、分子レベルでの均一な
混合のためには、水性ディスパージョンでの一次粒子同
士の混合法が好ましい。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、実施例及び比較例における物性評価方法
は、次の通りである。
【0017】1.示差走査熱量計(DSC)による結晶
化温度と融点測定 熱溶融性フッ素樹脂組成物が共晶を形成し、結晶領域に
おいて相溶であるかを判断する方法としては、示差走査
熱量計(DSC)を用いた。すなわちフッ素樹脂組成物
を高融点成分の融点より50℃以上高い温度まで加熱
(360℃で10分間保持)して完全に結晶を融解させ
た後、一定の速度(70℃/min)で冷却しながら結
晶化温度を測定した。また再度結晶化後に昇温(10℃
/min)し、その過程で融点を測定した。
【0018】両成分の結晶化温度の間で一つの結晶化温
度ピークが現れ、かつ結晶化させた混合物の昇温過程で
も両成分の融点の間で一つの融解ピークが現れると、混
合物は結晶領域で相溶であり共晶を形成したと判断し
た。尚、PFAを一度融解させた後再結晶化させた試料
では二つの融解ピークが現れる場合があるが、高温側の
小さいピークはPTFEに近い分子鎖によるものである
ため、低温側の大きなピークをPFAの融点とした。
【0019】2.動的粘弾性測定装置(DMA)による
α−転移温度 熱溶融性フッ素樹脂組成物が非晶領域において相溶であ
るかを判断する方法としては、動的粘弾性測定装置(D
MA)を用いた。すなわち熱溶融性フッ素樹脂組成物か
ら試料(幅3.5mm、長さ8mm、厚さ1.3mm)
を成形し、動的粘弾性測定装置(DMA)の3点ベンデ
ィングモード(3-point bending mode)にて周波数1H
z及び昇温速度5℃/minの条件でtanδの温度依
存性を測定した。α−転移温度はtanδ曲線のピーク
温度から求めた。
【0020】両成分のα−転移温度の間で組成に比例し
た一つのα−転移温度が現れると、混合物は非晶領域で
相溶であると判断した。PFAのα−転移温度は、一般
高分子のガラス転移温度に類似していると言われている
から、混合物において組成に比例した一つのα−転移温
度が現れることは、非晶領域で両成分が分子レベルで混
合されていることを示す。また熱溶融性フッ素樹脂組成
物が共晶を作ることは、結晶化させる前の状態でも相溶
であったことを示唆する。
【0021】3.フレックスライフ 熱溶融性フッ素樹脂組成物から圧縮成形により試料(厚
さ0.2mm、幅15mm)を成形し、MIT法(荷重
1kg)でフレックスライフを測定した。
【0022】[実施例1〜4、比較例1〜2]パーフル
オロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)含量3.
5重量%のPFA−C3(三井・デュポンフロロケミカ
ル製PFA 345J、MFR(372℃、5000g
荷重、以下、同じ):5g/10分、融点:308℃)
とパーフルオロ(エチルビニルエーテル)(PEVE)
含量5.7重量%のPFA−C2(三井・デュポンフロ
ロケミカル製、MFR:23g/10分、融点:296
℃)を用い、ディスパージョン混合法で混合を行った。
各ディスパージョンを表1に示す混合比で混合し、撹
拌、造粒した後、洗浄、乾燥して試料とした。また各原
料単独でも同様にして試料を作成した。これらの試料を
用いて結晶化温度及び融点を測定した結果を、図1及び
表1に示す。
【0023】図1及び表1から明らかなように、両成分
の結晶化温度(PFA−C3:267℃、PFA−C
2:250℃)の間で混合物の結晶化ピークが組成に比
例して現れ、また昇温過程においても両成分の融点(P
FA−C3:308℃、PFA−C2:296℃)の間
で組成に比例した融点が一つ現れていることから、この
混合物は結晶領域で相溶であり、共晶を形成していると
判断された。表1において、PFA−C3/PFA−C
2=60/40混合物(実施例2)の融点は305℃で
あり、低融点成分のPFA−C2の融点より約9℃高く
なっている。
【0024】また上記各試料から圧縮成形して得た試料
を用いて、動的粘弾性測定装置(DMA)にてα−転移
温度を求めた結果を表1に併記する。表1から明らかな
ように、PFA−C3/PFA−C2混合物は、組成に
比例するα−転移温度が両成分のα−転移温度の間でた
だ一つ現れ、非晶領域でも相溶であることを示してい
る。
【0025】
【表1】
【0026】[実施例5]融点の結晶化速度依存性を調
べるため、実施例3で用いたPFA−C3/PFA−C
2=40/60(重量比)の混合物からなる試料を36
0℃で10分間保持し、結晶を全部融解させた後、冷却
速度を変化させて(5℃/min、10℃/min、2
0℃/min、70℃/min)結晶化させた後、10
℃/minの昇温過程で融点を測定した。結果を表2に
示す。
【0027】表2から明らかなように、上記混合物は結
晶化条件に関係なく両成分の融点(PFA−C3:30
8℃、PFA−C2:296℃)の間で一つの融点(3
04℃前後)が現れた。これは上記混合物が結晶化条件
に関係なく非常に安定な共晶を作ることを意味する。こ
のように急冷のみならず徐冷しても共晶を作ることは、
通常の成形加工工程でも容易に均一に相溶した混合物を
形成させることができることを意味する。
【0028】
【表2】
【0029】[実施例6]ブレンド方法による熱融解挙
動の相違を調べるため、東洋精機製作所製R−60密閉
式溶融混練機を用いて、実施例3と同じくPFA−C3
及びPFA−C2を重量比で40/60の割合で使用し
て溶融混合した。得られた組成物を実施例3と同様にD
SC測定したチャートを、実施例3のものと一緒に図2
に示す。
【0030】図2から明らかなように、PFA−C3及
びPFA−C2両成分の融点の間に一つの融点が現れる
ことから、溶融混合物も均一な相溶状態を形成し、融点
は同じ組成のディスパージョン混合と殆ど変わらないこ
とが分かる。したがって、PFA−C3/PFA−C2
混合物は試料の混合条件に関係なく共晶を作ることが分
かる。尚、結晶化曲線で310℃付近で小さい融解ピー
クが現れるが、これはPPVE含量が少ないPFA−C
3鎖の結晶融解に起因するもので、303℃付近の大き
なピークが共晶の融解ピークである。純粋なPFA−C
3も結晶化後、310℃付近で小さい融解ピークが現れ
ることから、このピークが共晶の融解ではないことは明
らかである。
【0031】[実施例7〜10、比較例3]PFA−C
2としてパーフルオロ(エチルビニルエーテル)(PE
VE)含量13.3重量%のもの(三井・デュポンフロ
ロケミカル製、MFR:9.7g/10分)を使用した
以外は実施例1〜4と同様にしてディスパージョン混合
法でPFA−C3/PFA−C2混合物試料を作製し、
DSCによる融点測定とDMAによるα−転移温度の測
定を行った。またPFA−C2の単独試料についても同
様に行った。結果を表3に示す。
【0032】表3から明らかなように、PEVEを5.
7重量%含有するPFA−C2を使用した実施例1〜4
の結果と異なり、上記混合物では両成分の融点に対応す
る二つの融点(PFA−C3:308℃付近、PFA−
C3:254℃付近)が現れた。また本例のPFA−C
2単体はPEVE含量が13.3重量%と高く、融点が
かなり低くなり、結晶化度も低くなった。この結果、両
成分の融点差が約54℃、結晶化温度の差が約45℃で
あるため、混合物の結晶化過程で高融点成分であるPF
A−C3が先に結晶化し、その後PFA−C2の結晶化
がPFA−C3の結晶の中で起こる。したがって、PF
A−C3の混合比が60%以上の混合物ではPFA−C
2は殆ど結晶化できなくなり、PFA−C2からの融解
ピークは現れなかった。
【0033】本例におけるPFA−C3/PFA−C2
混合物では、結晶化温度が遠く離れていることとPFA
−C2の結晶化度が低いことが原因で、高融点成分であ
るPFA−C3が先に結晶化し、その過程で結晶相の一
種の相分離が起こり、両成分の融点に対応する二つの融
点が現れたものである。したがって上記混合物は、結晶
領域では相溶でないが、両成分のα−転移温度の間で組
成に比例した一つのα−転移温度が現れることにより、
非晶領域では相溶であることが分かる。
【0034】
【表3】
【0035】[実施例11〜15、比較例4]パーフル
オロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)含量3.
9重量%のPFA−C3(三井・デュポンフロロケミカ
ル製PFA 340J、MFR:13.0g/10分)
とパーフルオロ(エチルルビニルエーテル)(PEV
E)含量6.7重量%のPFA−C2(三井・デュポン
フロロケミカル製、MFR:14.3g/10分)又は
PEVE含量14.5重量%のPFA−C2(三井・デ
ュポンフロロケミカル製、MFR:10.1g/10
分)とを、実施例6と同じ方法で表4に示す混合比で溶
融混合した。得られた混合物をさらに圧縮成形して得た
試料を用い、MIT法でフレックスライフを測定した。
尚、フレックスライフは試料の分子量(あるいはMF
R)に大きく依存するため、MFRが近い原料を用いて
混合試料を作製したものである。また上記PFA−C3
単独の試料についても同様にフレックスライフを測定し
た。結果を表4に示す。
【0036】表4から明らかなように、PFA−C3に
PFA−C2を混合することにより、フレックスライフ
が高くなっている。また同じ混合比であれば、混合する
CFA−C2のPEVE含量が高い程非晶領域が増える
ため、フレックスライフが高くなった。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明によって得られる熱溶融性フッ素
樹脂組成物は、非晶領域で相溶であるためフレックスラ
イフで表される機械的物性の向上やガス及び薬品透過度
の低下などを期待することができる。また組成物を構成
する両成分を適当に選択することにより、結晶化条件や
混合方法に関係なく通常の成形加工工程でも容易に共結
晶化させることが可能な組成物を得ることができる。か
くして得られる共晶組成物は低融点PFAの融点と高融
点PFAの融点の間に融点を持つ。したがって低融点成
分の熱変形温度の改善に非常に有効な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PFA−C3/PFA−C2混合系における結
晶化挙動(共結晶化)を示す図面である。
【図2】PFA−C3/PFA−C2(40/60)混
合物の融点の混合方法依存性を検証する図面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレンとパーフルオロ
    (アルキルビニルエーテル)との共重合体において、パ
    ーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のアルキル基が
    炭素数3以上のものである第1フッ素樹脂共重合体
    (A)とパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のア
    ルキル基が炭素数1及び/又は2のものである第2フッ
    素樹脂共重合体(B)を混合してなる熱溶融性フッ素樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 第2フッ素樹脂共重合体(B)における
    パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)の含有量が1
    〜25重量%の範囲であり、組成物における動的粘弾性
    測定装置によるα−転移温度が一つのみで示される請求
    項1記載の熱溶融性フッ素樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 示差走査型熱量計に基づく結晶化温度及
    び融点が一つのみで示される請求項1又は2記載の熱溶
    融性フッ素樹脂組成物。
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