JP2001214002A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP2001214002A
JP2001214002A JP2000026902A JP2000026902A JP2001214002A JP 2001214002 A JP2001214002 A JP 2001214002A JP 2000026902 A JP2000026902 A JP 2000026902A JP 2000026902 A JP2000026902 A JP 2000026902A JP 2001214002 A JP2001214002 A JP 2001214002A
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JP
Japan
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saturated hydrocarbon
rubber composition
weight
rubber
amount
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JP2000026902A
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English (en)
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Yoshihiko Suzuki
好彦 鈴木
Takuei Tsuji
拓衛 辻
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的高温領域においてオゾン劣化を好適に
防止でき、外観性に優れたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対して、石
油パラフィンワックスを1.5重量部以上含み、この石
油パラフィンワックス中に炭素数が38〜40の直鎖状
飽和炭化水素および炭素数が38〜40の分岐状飽和炭
化水素を10重量%以上含むとともに、前記分岐状飽和
炭化水素の量が前記分岐状飽和炭化水素および前記直鎖
状飽和炭化水素の合計量の19重量%以上であるゴム組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物に関
し、更に詳しくは、比較的高温領域においてオゾン劣化
を好適に防止でき、外観性に優れたゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大気中のオゾンや日光中の紫外線
によるゴムの亀裂防止、即ちオゾン劣化の防止のため
に、ワックス系老化防止剤をゴム中に配合することが知
られている。このワックス系老化防止剤として種々の石
油パラフィンワックスが、使用されている。この石油パ
ラフィンワックスがブルームによりゴム組成物の表面に
にじみ出てくる速度は、気温やタイヤの温度によって異
なってくる。このブルームが速くなると、ゴム組成物の
表面に石油パラフィンワックスが多量に出すぎるため、
ゴムの表面が白や茶褐色になるなど外観が不良となる。
一方、ブルームが遅くなると、ゴム組成物の表面ににじ
み出てくる石油パラフィンワックスの量が少なすぎて、
ゴム組成物の表面に形成される石油パラフィンワックス
の膜が薄くなってしまい、ゴムのオゾンクラックが発生
しやすくなり、ゴム組成物の表面に亀裂が入ってしま
う。そこでオゾン劣化を防止し、良好な外観状態を保つ
ために、数々の改良が提案されている。
【0003】特開平4−103646号公報には比較的
高温領域、例えば20℃〜70℃でオゾン劣化を好適に
防止でき、外観性にも優れた石油パラフィンワックスを
配合したゴム組成物が提案されている。この石油パラフ
ィンワックスは、炭素数34〜44の直鎖状飽和炭化水
素のうち、いずれの炭素数のものも3〜5重量%含まれ
ており、炭素数22〜33の直鎖状炭化水素のうち、い
ずれの炭素数のものも2重量%以上含まれている。更
に、炭素数34〜44の直鎖状炭化水素の相加平均重量
含有量C34〜44(重量%)が炭素数22〜33の直鎖状
炭化水素の相加平均重量含有量C22〜33(重量%)より
も0.5重量%以上大きくなるように含有されている。
しかし、この石油パラフィンワックスは、比較的高温領
域、例えば50℃以上では、耐オゾン劣化および外観性
が不十分であるとはいえなかった。比較的高温領域、例
えば、50℃以上におけるオゾン劣化を好適に防止する
と共に過度の石油パラフィンワックスがゴム組成物の表
面に、にじみ出てくる現象をおさえてゴム表面の外観状
態の優れたゴム組成物を提供することにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、比較的高温領域においてオゾン劣化を好適に防止で
き、外観性に優れたゴム組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ジエン
系ゴム100重量部に対して、石油パラフィンワックス
を1.5重量部以上含み、この石油パラフィンワックス
中に炭素数が38〜40の直鎖状飽和炭化水素および炭
素数が38〜40の分岐状飽和炭化水素を10重量%以
上含むとともに、前記分岐状飽和炭化水素の量が前記分
岐状飽和炭化水素および前記直鎖状飽和炭化水素の合計
量の19重量%以上であるゴム組成物が提供される。
【0006】このように、分岐状飽和炭化水素および直
鎖状飽和炭化水素を含む石油パラフィンワックスを配合
するとともに、分岐状飽和炭化水素と直鎖状飽和炭化水
素の含有量の比率を上記のようにすることにより、比較
的高温領域、例えば、50℃以上においてオゾン劣化を
好適に防止でき、また外観性をも改善することができ
た。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の石油パラフィンワックス
中には、炭素数が38〜40の直鎖状飽和炭化水素およ
び炭素数が38〜40の分岐状飽和炭化水素を10重量
%以上、好ましくは15重量%含むものである。この石
油パラフィンには、他の成分として、上記以外の炭素数
の炭化水素や、ナフテン(脂環族炭化水素)、芳香族炭
化水素等を含んでいてもよい。
【0008】本発明の炭素数が38〜40の直鎖状飽和
炭化水素とは、いわゆるノルマルパラフィン(n−パラ
フィン)であり、炭素数が38〜40の分岐状飽和炭化
水素とは、いわゆるイソパラフィンであって非ノルマル
パラフィン(非n−パラフィン)である。この分岐状飽
和炭化水素の量を前記分岐状飽和炭化水素および前記直
鎖状飽和炭化水素の合計量の19重量%以上、好ましく
は、25〜50重量%とすればよく、この量が19重量
%未満では、50℃以上の比較的高温領域における耐オ
ゾン劣化性が低下してしまう。
【0009】石油パラフィンワックスの配合量は、ジエ
ン系ゴム100重量部に対して、1.5重量部以上、好
ましくは、2〜7重量部とすればよく、1.5重量部未
満では、石油パラフィンワックスのブルーム量が少ない
ため、良好な外観が得られるものの耐オゾン劣化性が低
下してしまう。
【0010】本発明の石油パラフィンの製造方法は、特
に限定されるものではなく、公知の石油ワックスまたは
合成ワックスを蒸留したり、複数のワックスをブレンド
することにより得ることができる。
【0011】本発明のジエン系ゴムは、特に限定されな
いが、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムなどの共役ジ
エンをモノマー主成分の一つとして重合したポリマーを
指し、これらのゴムは単独またはブレンドして用いても
よい。
【0012】本発明のゴム組成物には、通常ゴム組成物
に配合される各種配合剤を配合することができ、例え
ば、カーボンブラック、プロセスオイル、老化防止剤、
加硫剤、加硫促進剤等を配合することができる。
【0013】また、本発明のゴム組成物は、各種ゴム製
品に使用可能であるが、特に高温領域の耐オゾン劣化性
が要求されるタイヤのキャップトレッド、サイドトレッ
ド、リムクッション用として好適に用いられる。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0015】表1に示すワックスA〜ワックスDの石油
パラフィンワックスを表2のような配合比率(重量部)
で配合したゴム組成物を155℃、30分間の条件で加
硫して試験用ゴムシート片を得た。炭素数が38〜40
の直鎖状飽和炭化水素および炭素数が38〜40の分岐
状飽和炭化水素の石油パラフィンワックス中の量を「直
鎖状及び分岐状炭化水素のワックス中の量」として、炭
素数が38〜40の分岐状飽和炭化水素および直鎖状飽
和炭化水素の合計量に対する炭素数が38〜40の分岐
状飽和炭化水素の比率を「分岐状飽和炭化水素比率」と
して表2にそれぞれ示した。
【0016】これらの試験用ゴムシート片について、以
下に示す各試験に供し、その結果を表2に明記した。耐オゾン劣化性 試験用ゴムシート片を伸張ホルダーに保持してオゾンウ
エザオメーター装置中に設置し、オゾン濃度100pp
m、温度50℃、伸張率20%の条件で、静的に48時
間放置した後のクラック発生量を目視で評価した。クラ
ックが発生していないものを◎、1mm以下の長さのク
ラックが発生していたものを○、1mmを超える長さの
クラックが発生していたものを×として示した。
【0017】外観性 試験用ゴムシート片の表面を目視により観察し、ゴム組
成物の表面状態が黒く見えるものを◎、やや白または茶
色を帯びて見えるものを○、白または茶褐色に見えるも
のを×として示した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】上記表2に使用した各成分は、以下のもの
を使用した。 天然ゴム:STR−20 ブタジエンゴム:Nipol BR1220、日本ゼオ
ン(株)社製 カーボンブラック:ショウブラック N339、昭和キ
ャボット(株)社製 老化防止剤:N−1,3−ジメチルブチル−N'−フェ
ニル−P−フェニレンジアミン 加硫促進剤:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールス
ルフェンアミド
【0021】上記表2に示すように、分岐状飽和炭化水
素比率が19重量%未満となるように石油パラフィンワ
ックスを配合した比較例1〜2のゴム組成物や、1.5
重量部未満の石油パラフィンワックスを配合した比較例
3のゴム組成物は、外観性は良好であるものの、ゴム組
成物の表面にクラックが入り耐オゾン劣化性が悪化して
しまった。
【0022】それに対して、実施例1〜5については、
耐オゾン劣化性と外観性がともにバランスよく良好なゴ
ム組成物が得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明に従って、炭素数が38〜40の
直鎖状飽和炭化水素および炭素数が38〜40の分岐状
飽和炭化水素を10重量%以上含むとともに、前記分岐
状飽和炭化水素の量が前記分岐状飽和炭化水素および前
記直鎖状飽和炭化水素の合計量の19重量%以上である
石油パラフィンワックスを配合することによって、比較
的高温領域においてオゾン劣化を好適に防止でき、外観
性に優れたゴム組成物を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対して、石
    油パラフィンワックスを1.5重量部以上含み、この石
    油パラフィンワックス中に炭素数が38〜40の直鎖状
    飽和炭化水素および炭素数が38〜40の分岐状飽和炭
    化水素を10重量%以上含むとともに、前記分岐状飽和
    炭化水素の量が前記分岐状飽和炭化水素および前記直鎖
    状飽和炭化水素の合計量の19重量%以上であるゴム組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記ゴム組成物がタイヤ用ゴム組成物で
    ある請求項1に記載のゴム組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018074320A1 (ja) 2016-10-19 2018-04-26 株式会社ブリヂストン ゴム組成物およびタイヤ
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JP2018526493A (ja) * 2015-08-07 2018-09-13 コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ゴム混合物および車両タイヤ

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