JP2001213744A - ゲル状酸性染毛料組成物およびその製造方法 - Google Patents

ゲル状酸性染毛料組成物およびその製造方法

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JP2001213744A
JP2001213744A JP2000019730A JP2000019730A JP2001213744A JP 2001213744 A JP2001213744 A JP 2001213744A JP 2000019730 A JP2000019730 A JP 2000019730A JP 2000019730 A JP2000019730 A JP 2000019730A JP 2001213744 A JP2001213744 A JP 2001213744A
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gel
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Mitsuo Sano
充尾 佐野
Seiji Tsujiura
誠司 辻浦
Katsuhiro Okayama
勝洋 岡山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛料の毛髪への付着性や馴染みが優れ、頭
皮に垂れ落ち難く使用性に優れたゲル状酸性染毛料組成
物およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 カルボキシビニルポリマーと1種以上の
HLB7以上の界面活性剤と酸性染料を含有することを
特徴とするゲル状酸性染毛料組成物および第一段階とし
て水に界面活性剤とpH調整剤を混合し、次カルボキシ
ビニルポリマーをに混合して水性懸濁液を調製し、第二
段階として該水性懸濁液にアルコール類を混合すること
を特徴とするゲル状酸性染毛料組成物の製造方法とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル状酸性染毛料
組成物およびその製造方法に係り、その目的は、染毛料
の毛髪への付着性に優れ、毛髪と良く馴染み、しかも毛
髪から頭皮に垂れ落ち難く使用性に優れたゲル状酸性染
毛料組成物およびその製造方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来より、染毛料としては一剤式で使用
が簡便な酸性染毛料が広く使用されており、その剤型も
ゲル状タイプ、クリーム状タイプ、エアゾールフォーム
タイプなどが開発されている。
【0003】しかしながら、酸性染毛料は頭皮に接触す
ると染着することから、使用中に毛髪から頭皮或いは顔
面に垂れ落ちない粘度が必要とされた。また、毛髪を良
好に染色するために、毛髪に対して充分に染毛料が付着
する粘度も必要とされた。
【0004】そこで、上記したような種々の剤型の酸性
染毛料においては、一般的に以下のような方法により増
粘されている。まず、ゲル状タイプの酸性染毛料の場合
は水溶性高分子増粘剤を配合することにより、クリーム
状タイプの酸性染毛料の場合は乳化により、そしてエア
ゾールフォームタイプの酸性染毛料の場合は泡状にする
ことにより増粘されている。なかでも、他の剤型に比べ
て染色性に優れ、処方設計が容易なこと、また、染毛料
自体が外観上透明感があり美観を有することなどから広
く用いられているゲル状タイプの酸性染毛料において
は、水溶性高分子増粘剤として、キサンタンガム、カラ
ギーナン等の天然高分子、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース等の半合成高分子、カルボキシビ
ニルポリマー等の合成高分子が用いられている。なかで
も天然高分子や半合成高分子に比べ、酸性条件下におい
て加水分解され難く製品安定性に優れた合成高分子であ
るカルボキシビニルポリマーが広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルボ
キシビニルポリマーは、製造時に配合する溶剤に溶解す
る際に、継粉になりやすい性質を有し、また溶解時に非
常に高い粘度を生じるために配合量を多くすることは困
難であり、このためカルボキシビニルポリマーを用いた
高粘度の酸性染毛料を調製することはできなかった。
【0006】かかる実情に鑑み、本発明者らが鋭意研究
を行った結果、カルボキシビニルポリマーを高濃度で配
合することにより、染毛料の毛髪への付着性や馴染みが
優れ、頭皮に垂れ落ち難く使用性に優れた高粘度のゲル
状酸性染毛料組成物及びその製造方法を見出し、本発明
の完成に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した課題
を解決するためになされたものであって、請求項1に係
る発明は、カルボキシビニルポリマーと1種以上のHL
B7以上の界面活性剤を含有することを特徴とするゲル
状酸性染毛料組成物に関する。請求項2に係る発明は、
前記界面活性剤がノニオン性界面活性剤であることを特
徴とする請求項1記載のゲル状酸性染毛料組成物に関す
る。請求項3に係る発明は、前記界面活性剤がエーテル
型のノニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求
項1記載のゲル状酸性染毛料組成物に関する。請求項4
に係る発明は、前記界面活性剤がポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシル
エーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル及びポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテルのうちの少
なくとも1種以上からなることを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載のゲル状酸性染毛料組成物に関す
る。請求項5に係る発明は、ゲル状酸性染毛料組成物の
粘度が50,000〜250,000cpsであること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のゲル状
酸性染毛料組成物に関する。請求項6に係る発明は、第
一段階として、水に界面活性剤とpH調整剤を混合し、
次にカルボキシビニルポリマーを混合して水性懸濁液を
調製し、第二段階として該水性懸濁液にアルコール類を
混合することを特徴とするゲル状酸性染毛料組成物の製
造方法に関する。請求項7に係る発明は、請求項6に記
載のゲル状酸性染毛料組成物の製造方法であって、第二
段階として前記水性懸濁液にアルコール類及び染色助剤
を混合することを特徴とするゲル状酸性染毛料組成物の
製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係るゲル状酸性染
毛料組成物について説明する。本発明に係るゲル状酸性
染毛料組成物はカルボキシビニルポリマー,HLB7以
上の界面活性剤及び酸性染料を含有する。
【0009】本発明において用いられるカルボキシビニ
ルポリマーは染毛料に適度な粘度を付与するための増粘
剤であり、その配合量は、染毛料組成物全体の0.1〜
15重量%とされ、さらに1〜7重量%とすることが好
ましい。これは、配合量が0.1重量%未満では染毛料
組成物に充分な増粘性を付与することができず、また1
5重量%より多く配合すると染毛料組成物中に溶解する
ことができず、配合が困難となり、いずれの場合も好ま
しくないからである。
【0010】本発明において用いられる界面活性剤は、
HLBが7以上のものが用いられ、好ましくは10以上
であり、10〜20が更に好ましい。これは、HLBが
7以上の界面活性剤を用いることにより、カルボキシビ
ニルポリマーを高濃度に配合することができるからであ
る。この界面活性剤としてはノニオン性界面活性剤が好
ましく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビット脂肪酸エステル、(硬化)ヒマシ
油誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂
肪酸グリセリンエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸トリメチロールプロパン、ソルビタン脂
肪酸エステル、ラノリン誘導体、アルキロールアミド、
ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステ
ル、アルキルアミンオキシド等を例示することができ
る。
【0011】このようなノニオン性界面活性剤の中で
も、エーテル型のノニオン性界面活性剤が好ましく用い
られ、具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポ
リオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシ
エチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシル
ペンタデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテト
ラデシルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデ
シルエーテル、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソル
ビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオ
レイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノミリスチン酸
ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリル、モノラウリン酸ポリオキシ
エチレンソルビット、テトラオレイン酸ソルビット、ポ
リオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、モノ
オレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸
ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレン
グリコール、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ジグ
リセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、ポリオキ
シエチレントリミリスチン酸トリメチロールプロパン、
ポリオキシエチレントリイソステアレートトリメチロー
ルプロパン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリ
ン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モ
ノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンラノリ
ン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビトールラノリン、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオ
キシエチレンステアリン酸アミド、ジメチルラウリルア
ミンオキシド等を例示することができ、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエー
テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオ
キシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオ
キシエチレンデシルペンタデシルエーテル、ポリオキシ
エチレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチ
レンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
セチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンデシルテトラデシルエーテルを用いることが好まし
く、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテルを用いることが特に好ましい。
【0012】前記した界面活性剤は1種又は2種以上を
組合せて用いることができ、その配合量は、染毛料組成
物全体の0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%
とするとよい。これは、配合量が0.1重量%未満の場
合では水相の流動性が悪く、また10重量%より多く配
合すると染色効果が劣り、毛髪への馴染みや風合いが優
れず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0013】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物にお
いて用いられる酸性染料としては、医薬品、医薬部外品
及び化粧品の着色に使用することが許されている「医薬
品等に使用することができるタール色を定める省令」に
記載されている酸性染料を用いることが好ましく、その
配合量は0.001〜2.0重量%とするとよい。
【0014】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物に
は、以上説明した成分の他に、染色助剤、pH調整剤、
アルコール類等の成分を適宜配合することも可能であ
る。以下、これらの各種配合成分について説明する。
【0015】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物はp
H2〜4.5となるように調整することが好ましく、こ
の際にpH調整剤が用いられる。具体的には有機酸が好
ましく、例えば、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、コハ
ク酸、乳酸、酢酸、ギ酸、酒石酸、酪酸、吉草酸、シュ
ウ酸、グリコール酸、レブリン酸等を例示することがで
きる。また、有機酸の配合量は特に規定はなく、pH2
〜4.5の範囲となるように配合すればよい。
【0016】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物にお
いては、酸性染料の毛髪に対する染毛効果を増大させる
ことができる染色助剤を配合することもできる。この染
色助剤としては、ベンジルアルコール、p−メチルベン
ジルアルコール、フェネチルアルコール、N−メチルピ
ロリドン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等が配合で
き、ベンジルアルコール、N−メチルピロリドンが好ま
しい。その配合量は、染毛料組成物全体の1〜30重量
%とされ、より好ましくは1〜20重量%とされる。こ
れは、配合量が1重量%未満では染色の効果性がなく、
30重量%より多く配合すると染色効果性が劣るために
透明均一な染毛料が得らず、いずれの場合も好ましくな
いからである。
【0017】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物にお
いては、エチルアルコール、ブチルアルコール、シクロ
ヘキサノール、フェノキシエタノール等の一価アルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピ
レングリコール等の多価アルコール等のアルコール類を
配合することもできる。このアルコール類の配合量は、
1〜50重量%、好ましくは、10〜40重量%とする
とよい。
【0018】また、本発明のゲル状酸性染毛料組成物
は、その安定性が損なわれない範囲であれば上記に記し
た成分の他、香料、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、
油剤、植物抽出液等を配合することができる。
【0019】以上説明した本発明に係るゲル状酸性染毛
料組成物の粘度は、50,000〜250,000cp
sに調整することが好ましい。これは、50,000c
ps未満の場合は、粘度が低いために垂れ落ちやすくな
り、また250,000cpsより高くなると、毛髪へ
の塗布が困難となり、いずれの場合も好ましくないから
である。
【0020】次に、本発明に係るゲル状酸性染毛料組成
物の製造方法について説明する。本発明に係るゲル状酸
性染毛料組成物の製造方法は、水に界面活性剤とpH調
整剤を混合し、次にカルボキシビニルポリマーを混合し
て水性懸濁液を調製する第一段階と、この水溶性懸濁液
にアルコール類を添加する第二段階の二つの工程からな
ることを特徴としている。まず、第一段階について説明
する。この第一段階は、界面活性剤、pH調整剤及びカ
ルボキシビニルポリマーを含む水性懸濁液を調製する工
程であり、まず界面活性剤とpH調整剤を水に懸濁させ
た後に、カルボキシビニルポリマーを加えることにより
得られる。
【0021】第二段階は、第一段階で得られた水溶性懸
濁液にアルコール類や染色助剤を添加する工程であり、
水溶性懸濁液にアルコール類や染色助剤を添加して十分
攪拌混合することにより、本発明に係るゲル状酸性染毛
料組成物を得ることができる。尚、酸性染料の添加は、
第一段階或いは第二段階のいずれであってもよい。
【0022】このように、本発明に係るゲル状酸性染毛
料組成物の製造方法は、まず第一段階において界面活性
剤とカルボキシビニルポリマーを含む水溶性懸濁液を調
整する。これは、カルボキシビニルポリマーと上記界面
活性剤を水相中に投入すると、それらの相互作用により
水溶性の低いコンプレックスが生じ、その結果、カルボ
キシビニルポリマーを多量配合したとしても水相中では
大きな粘度を生じず、しかも、上記界面活性剤の湿潤効
果により、継粉も生じることがないからである。また実
際の製造場面においては、界面活性剤、カルボキシビニ
ルポリマー及び酸を先ず水に混合することにより、大き
な粘度が発生しないために、該水溶液の調合タンクへの
移送が容易となるからである。
【0023】この第1段階で得られる混合物を第2段階
で得られるアルコール溶液と混合することにより、上記
界面活性剤の効果により不溶であったカルボキシビニル
ポリマーがアルコール溶液に溶解し、粘度50,000
〜250,000cpsの高粘度のゲル状酸性染毛料組
成物を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、配合量は重量%である。
【0025】(製造例) (1)実施例1〜6の製造方法 表1に記した配合量にて、各原料より以下の通りに製造
した。即ち、室温下でおよびをに投入した液に、
攪拌しながらを加えた。その後を添加して懸濁液を
得た。これへとの混合溶液を投入し、攪拌すること
によりゲル状酸性染毛料組成物を得た。
【0026】(2)比較例1の製造方法 実施例1〜6の製造方法と同様に、ゲル状酸性染毛料組
成物を得た。
【0027】(3)ゲル状酸性染毛料組成物の製造評価 ゲル状酸性染毛料組成物の製造時に、水相とアルコール
相の混合の容易さを以下のように評価し、結果を後記表
1に示した。 ◎:〜の混合時より水相は流動性を有しており、ア
ルコール相との混合が容易であり、均一な高粘度のゲル
状酸性染毛料組成物が得られた。 ○:〜の混合時には水相は若干の流動性しかなかっ
たが、長時間攪拌することにより流動性を有し、最終的
にアルコール相との混合が可能となり、均一な高粘度の
ゲル状酸性染毛料組成物が得られた。 ×:水相は高粘度のペースト状であり、アルコール相と
の混合ができなかった。
【0028】(毛髪への付着性の評価)実施例1〜6で
得た各酸性染毛料組成物を5名の専門パネラーにより、
毛髪への付着性を以下の3段階にて官能評価を行った。
結果は後記表1に記した。 ○:毛髪への付着性が良く、頭皮に垂れ落ちない。 △:毛髪への付着性が充分ではなく、徐々に頭皮に垂れ
落ちてくる。 ×:毛髪への付着性が悪く、直ぐに頭皮に垂れ落ちてく
る。
【0029】(粘度の測定)実施例1〜6の各試料の2
5℃における粘度をB型粘度計を用いて測定した。結果
を表1に記載した。
【0030】表1中の「POE」はポリオキシエチレン
を意味し、また「−」は、均一なゲル状酸性染毛料が得
られず、評価できなかったものである。
【表1】
【0031】表1の結果から、本発明に係るゲル状酸性
染毛料組成物は、毛髪への付着性や馴染みが優れ、頭皮
に垂れ落ち難く使用性に優れた高粘度のゲル状酸性染毛
料組成物であることを示している。また、本発明に係る
ゲル状酸性染毛料組成物の製造方法は、従来、高濃度に
カルボキシビニルポリマーを配合することができなかっ
たところを、簡便に高濃度にカルボキシビニルポリマー
を配合することができ、高粘度のゲル状酸性染毛料組成
物を得ることができる。
【0032】以下、本発明に係るゲル状酸性染毛料の処
方例を示す。 (処方例1)
【表2】
【0033】(処方例2)
【表3】
【0034】(処方例3)
【表4】
【0035】
【発明の効果】本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物
は、カルボキシビニルポリマーと1種以上のHLB7以
上の界面活性剤を含有するものであるから、毛髪への付
着性や馴染みが優れ、頭皮に垂れ落ち難く使用性に優れ
たゲル状酸性染毛料組成物とすることができる。また、
本発明に係るゲル状酸性染毛料組成物の製造方法は、第
一段階として水に界面活性剤とpH調整剤を混合し、次
にカルボキシビニルポリマーを混合して水性懸濁液を調
製し、第二段階として該水性懸濁液にアルコール類を混
合するものであるから、高濃度にカルボキシビニルポリ
マーを配合することが可能となり、従来の酸性染毛料に
はない、高粘度のゲル状酸性染毛料組成物を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡山 勝洋 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AC061 AC102 AC152 AC181 AC182 AC302 AC482 AC792 AC852 AD091 AD092 BB01 BB04 CC36 DD41 EE06 EE07 EE26 FF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシビニルポリマーと1種以上の
    HLB7以上の界面活性剤を含有することを特徴とする
    ゲル状酸性染毛料組成物。
  2. 【請求項2】 前記界面活性剤がノニオン性界面活性剤
    であることを特徴とする請求項1記載のゲル状酸性染毛
    料組成物。
  3. 【請求項3】 前記界面活性剤がエーテル型のノニオン
    性界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載のゲ
    ル状酸性染毛料組成物。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤がポリオキシエチレンオ
    クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
    エーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
    キシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
    オレイルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシル
    エーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテ
    ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル及びポ
    リオキシエチレンオクチルフェニルエーテルのうちの少
    なくとも1種以上からなることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のゲル状酸性染毛料組成物。
  5. 【請求項5】 ゲル状酸性染毛料組成物の粘度が50,
    000〜250,000cpsであることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のゲル状酸性染毛料組
    成物。
  6. 【請求項6】 第一段階として水に界面活性剤とpH調
    整剤を混合し、次にカルボキシビニルポリマーを混合し
    て水性懸濁液を調製し、第二段階として該水性懸濁液に
    アルコール類を混合することを特徴とするゲル状酸性染
    毛料組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のゲル状酸性染毛料組成
    物の製造方法であって、第二段階として前記水性懸濁液
    にアルコール類及び染色助剤を混合することを特徴とす
    るゲル状酸性染毛料組成物の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6924348B2 (en) 2001-07-13 2005-08-02 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polyamide acid and polyimide, and optical material
JP2007297298A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Mandom Corp 一時染毛用組成物
JP2010001265A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Number Three:Kk 酸性染毛料組成物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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