JP3072506B2 - 頭髪用酸性染毛料組成物 - Google Patents

頭髪用酸性染毛料組成物

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JP3072506B2
JP3072506B2 JP9018501A JP1850197A JP3072506B2 JP 3072506 B2 JP3072506 B2 JP 3072506B2 JP 9018501 A JP9018501 A JP 9018501A JP 1850197 A JP1850197 A JP 1850197A JP 3072506 B2 JP3072506 B2 JP 3072506B2
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亜矢子 志水
孝治 中野
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山発産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染着性、耐洗浄性
(色落ちが少ない)、毛髪に塗布する際ののび(なじみ
やすさ)、風合い、毛髪への付着性等が非常に優れた頭
髪用酸性染毛料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、頭髪用酸性染毛料組成物は、酸性
染料、アルコール類、有機溶剤、pH調整用の酸を含有
し、更に、染毛時に毛髪に塗布しやすく、塗布後、液だ
れを起こさないようにするため、増粘剤が配合されてい
る。しかしながら、染毛効果を上げるため染毛料のpH
を酸性側に調製する必要があり、このような酸性条件下
で使用される増粘剤はその種類が限定されているのが現
状である。
【0003】その中で、増粘剤として有効なものとし
て、キサンタンガムが知られている(特公平2−322
53号公報)。しかし、従来知られているキサンタンガ
ム配合の染毛料は染毛時の毛髪に塗布する際ののびに乏
しく、頭髪にのばし難いという欠点を有している。
【0004】また、最近では、増粘剤として、カルボキ
シビニルポリマーを使用することが知られているが(特
開平7−101841号)、風合い等の点で未だ満足で
きる程度に十分ではなく、更に、実用化に際してより一
層の改善が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
までの酸性染毛料の欠点を解決して、染着性、耐洗浄性
(色落ちが少ない)、毛髪に塗布する際ののび(なじみ
やすさ)、風合い、毛髪への付着性等が非常に優れた頭
髪用酸性染毛料組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた。その過程で、増粘
剤として、主に乳化物の安定剤や粘度調節剤として用い
られているアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
を配合することを検討した。
【0007】しかしながら、アクリル酸・メタクリル酸
アルキル共重合体を一般的な酸性染毛料に配合しても、
酸性条件下では、増粘効果に乏しく、染毛料として用い
る場合には、のび、なじみとも悪く、酸性染毛料として
使用することができなかった。
【0008】ところが、引き続く研究において、アクリ
ル酸・メタクリル酸アルキル共重合体にアルコール類の
少なくとも1種を配合すると、これまでの酸性染毛料の
欠点が解決され、染着性、耐洗浄性(色落ちが少な
い)、毛髪に塗布する際ののび(なじみやすさ)、風合
い、毛髪への付着性等が非常に優れた酸性染毛料を得ら
れることが見出された。
【0009】本発明は、このような知見に基づき、完成
されたものである。
【0010】即ち、本発明は、(a)アクリル酸・メタ
クリル酸アルキル共重合体、(b)アルコール類及び
(c)染料を含有することを特徴とする頭髪用酸性染毛
料組成物を提供するものである。
【0011】本発明では、上記特定の増粘剤を少なくと
も1種配合することにより、毛髪への付着性もよく、頭
髪に馴染みやすいので、本発明の頭髪用酸性染毛料組成
物は、これまでの頭髪用酸性染毛料組成物と同様な使用
方法、例えば、アプリケーター(容器から直接頭髪に塗
布する方法)、ハケ塗り(ハケで頭髪に塗布する方
法)、くし、ブラシ塗り(くし、ブラシに染毛料を取り
塗布する方法)等で使用できるものである。
【0012】本発明の酸性染毛料は、(a)アクリル酸
・メタクリル酸アルキル共重合体の配合量、(b)アル
コール類の種類、(a)アクリル酸・メタクリル酸アル
キル共重合体と(b)アルコール類との配合割合によっ
て粘度を調節することが可能であり、それによって広い
粘度範囲の染毛料を調製することが可能である。
【0013】上記(a)アクリル酸・メタクリル酸アル
キル共重合体は、通常、頭髪用酸性染毛料組成物全重量
に対して、0.1〜15重量%程度配合される。また、
(b)アルコール類は、通常、頭髪用酸性染毛料組成物
全重量に対して、1〜50重量%程度配合される。ま
た、(c)染料は、通常、0.0001〜3重量%程度
配合される。
【0014】本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、更
に、通常、(d)pH調整剤及び(e)水を含んでい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(a)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 本発明に用いられるアクリル酸・メタクリル酸アルキル
共重合体は、アクリル酸とメタクリル酸アルキルエステ
ル(特にC10-30アルキルエステル)との共重合体であ
って、特に、水に対して分散性がよいものがよく、常温
で水と混合することによってままこを生じ難く、粘性の
ある液体となるような性質を有するものが適している。
【0016】また、該アクリル酸・メタクリル酸アルキ
ル共重合体は、市販のものであってもよく、かかる市販
品として、例えば、カーボポール ETD 2020、
カーボポール 1342、カーボポール 1382(い
ずれもグッドリッチ社製、商品名)等が挙げられる。こ
れらは1種単独で配合しても良いし、2種以上を混合し
て配合しても良い。
【0017】アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合
体は、頭髪用酸性染毛料組成物全重量に対して、一般的
には0.1〜15重量%程度の量で配合するのがよく、
好ましくは0.5〜10重量%程度の量で配合する。
0.1重量%未満では、適当な粘度を付与することがで
きず液だれをおこしやすく、また、15重量%を超える
場合には、粘度が高くなりすぎ、毛髪へのなじみの点で
あまり良い効果が得られない場合がある。
【0018】(b)アルコール類 上記アルコール類としては、特に限定されることなく、
従来から頭髪用酸性染毛料組成物に使用されている公知
のものが広く使用できる。具体的には、エタノール、ブ
タノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、ベ
ンジルアルコール、フェノキシエタノール等の1価のア
ルコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、
ジプロピレングリコール、ショ糖等の糖類等の多価アル
コールが挙げられる。これらは1種単独で配合しても良
いし、2種以上を混合して配合しても良い。
【0019】これらの中でも、ベンジルアルコールとエ
タノールを混合して配合すると、染色性や風合いの点に
おいて特に好ましい。
【0020】アルコール類の配合量としては、例えば、
頭髪用酸性染毛料組成物全重量に対して、1〜50重量
%、好ましくは10〜50重量%の量で配合されるのが
よい。1重量%未満の場合は上記の付着性、なじみを改
善する効果が低くなる傾向を生じ、また50重量%を超
えて含有させてもよいが、より顕著な効果は得られな
い。
【0021】(c)染料 本発明で使用される染料としては、人体に対して有害な
作用を示さない医薬品、医薬部外品及び化粧品の着色に
使用することが許可されている染料が好ましく、「医薬
品等に使用する事の出来るタール色を定める省令」に掲
示されている法定色素が極めて有効であって、これらの
1種又は2種以上を配合することができる。より具体的
には、酸性染料として染毛料に使用されているものが広
い範囲で使用できるが、特に好ましいものとして次のも
のを例示することができる。
【0022】具体的には、青色1号のようなトリフェニ
ルメタン染料、だいだい色205号のようなアゾ染料、
黄色203号のようなキノリン染料、赤色106号のよ
うなキサンチン染料、青色2号のようなインジゴ染料、
紫色401号のようなアントラキノン染料、黄色403
号の(1)のようなニトロ系染料等があげられる。
【0023】上記染料の配合量としては、通常配合され
ている配合量であれば特に限定されないが、例えば、頭
髪用酸性染毛料組成物全重量に対して、0.0001〜
3重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%の量で配合
されるのがよい。
【0024】以上の(a)、(b)及び(c)成分が、
本発明の頭髪用酸性染毛料組成物の必須成分であるが、
本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、通常、pH調整
剤、水を含んでおり、更に必要に応じて、油剤、界面活
性剤、溶剤等を配合しても良い。以下、これら成分につ
いて説明する。
【0025】(d)pH調整剤 pHを調整する目的で、本発明の頭髪用酸性染毛料組成
物にpH調整剤を配合しても良い。
【0026】pHを調節するためのpH調整剤として
は、特に限定されることなく、公知の酸またはアルカリ
を広く使用でき、具体的には以下のものを例示できる。
【0027】酸としては、例えば、グリコール酸、リン
ゴ酸、酢酸、乳酸、蓚酸、酒石酸、クエン酸、レブリン
酸などの有機酸や、リン酸、塩酸等の無機酸が挙げられ
る。
【0028】pHを緩衝する目的で添加するアルカリ剤
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、アミノプロパ
ノール等の無機又は有機アルカリ剤、アルギニン等の塩
基性アミノ酸が例示できる。また、アラニン、L−スレ
オニン等の中性アミノ酸もpH調整剤として例示でき
る。
【0029】これらpH調整剤は、1種又は2種以上配
合してもよい。pH調整剤を使用する場合、その配合量
としては、頭髪用酸性染毛料組成物のpHが、1.5〜
4.5、好ましくは、2.5〜4.0になるような量が
よい。
【0030】(e)水 水として通常精製水を配合する。水の配合量としては、
各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量
は、好ましくは頭髪用酸性染毛料組成物全重量に対し
て、37.5〜89重量%程度である。
【0031】さらに、必要ならば、上記の成分に加え
て、本発明の酸性染毛料に、感触、使用感の向上のため
に油剤、染毛効果の増大のために溶剤や、又、界面活性
剤を配合することもできる。
【0032】油剤 油剤としては、特に限定されることなく、従来から頭髪
用酸性染毛料組成物に使用されている公知のものを広く
使用できる。具体的には、例えば、オリブ油、ゴマ油、
ヒマシ油、ヤシ油、ホホバ油、流動パラフィン、ワセリ
ン、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、セト
ステアリルアルコール、セタノール、ヘキシルデカノー
ル、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリス
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミ
チン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイル酸
オレイルなどがあげられる。
【0033】上記油剤を、本発明の染毛料に1種又は2
種以上配合することができ、その配合量としては、通常
配合されている配合量であれば特に限定されないが、頭
髪用酸性染毛料組成物全重量に対して、好ましくは0.
01〜20重量%、より好ましくは、0.1〜10重量
%になるように配合されるのが推奨される。
【0034】界面活性剤 界面活性剤としては、特に限定されることなく、公知の
ものを広く使用できる。具体的には、非イオン性界面活
性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤がよ
い。より具体的には、以下の通りである。
【0035】非イオン性界面活性剤 ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエー
テル、ポリオキシエチレンブチルエーテル、ポリオキシ
エチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリス
チルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0036】アニオン界面活性剤 N−アシル−L−グルタミン酸ジエタノールアミン、N
−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N
−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、イセチオン酸
ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハ
ク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチ
ルスルホン酸ナトリウム、オレオイルザルコシン、オレ
オイルメチルタウリンナトリウム、カルボキシル化ポリ
オキシエチレントリデシルエーテル、硬化牛脂脂肪酸ア
シルL−グルタミン酸トリエタノールアミン、硬化牛脂
脂肪酸アシルL−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪
酸アシルL−グルタミン酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪
酸グリセリル硫酸ナトリウム、ジウンデシレノイルアミ
ドエチルスルホコハク酸ナトリウム、N−ステアロイル
−L−グルタミン酸ナトリウム、ステアロイル−L−グ
ルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリン
ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ス
ルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノール
アミド二ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリ
ウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、セチル硫酸ナ
トリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、テトラデセ
ンスルホン酸ナトリウム、トリデシルベンゼンスルホン
酸トリエタノールアミン、トリデシル硫酸トリエタノー
ルアミン、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンウンデシルエーテル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンスルホ
コハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンミリスチルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノー
ルアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム、ミリスチル硫酸ジエタノールアミン、ミリス
チル硫酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミ
ン酸ナトリウム、ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリ
ウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油
脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸・牛脂脂肪酸−L−グル
タミン酸ナトリウムアミド、N−ヤシ油脂肪酸−L−グ
ルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−
L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシ
ン、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ヤ
シ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエ
タノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪
酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウ
リンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウ
ム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリ
ルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ラウリル硫酸エタノールアミンラウリル硫酸カリウ
ム、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウリル硫酸ト
リエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸マグネシウム、ラウロイル−L−グルタミン酸ト
リエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサル
コシンカリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラ
ウロイルメチルβ−アラニンナトリウム液、ラウロイル
メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリン
ナトリウム液等が挙げられる。
【0037】両性界面活性剤 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシノイル−カ
ルボキシルメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−
N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾ
リニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシ
ン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステア
リルジメチルベタインナトリウム、ステアリルベタイ
ン、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン)クロル酢酸錯体ヤシ油アルキル−N−カルボキシ
エチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ンナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸
アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニ
ウムベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニ
ウムジナトリウムラウリル硫酸、ラウリルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナト
リウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリメタノールア
ミン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が
挙げられる。
【0038】上記の界面活性剤は、1種又は2種以上配
合することができる。該界面活性剤を使用する場合、そ
の配合量としては、任意の量使用できるが、頭髪用酸性
染毛料組成物全重量に対して、0.01〜20重量%が
好ましく、0.1〜10重量%がより好ましい。
【0039】溶剤 溶剤としては、特に限定されることなく、従来から頭髪
用酸性染毛料組成物に使用されている公知のものを広く
使用できる。具体的には、例えば、N−メチルピロリド
ン等のN−アルキルピロリドン、エチレンカーボネート
等の低級アルキレンカーボネート、ジエチレングリコー
ルエチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエー
テル、オクチルグリコシド等のアルキルグルコシド等が
例示できる。
【0040】上記の溶剤は、1種又は2種以上配合する
ことができる。該溶剤を使用する場合、その配合量とし
ては、任意の量を使用できるが、頭髪用酸性染毛料組成
物全重量に対して、好ましくは1〜20重量%、より好
ましくは、2〜15重量%の量配合することができる。
【0041】上記溶剤を配合することによって、染毛効
果が増大するので、これら溶剤を配合することによっ
て、染料の配合量を減らすことも可能である。溶剤の使
用量が1重量%未満の場合には、染毛効果の増大が認め
られないことが多く、一方20重量%を越えてもよい
が、染毛効果が増大せず、逆に染毛料の安定性、均一性
に悪影響を及ぼす傾向を生じる。
【0042】また、本発明の頭髪用酸性染毛料組成物
は、本発明の染毛料の効果を損なわない範囲で、(a)
成分のアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体以外
の他の増粘剤も用いることができる。他の増粘剤として
は、例えば、以下のものが例示できる。
【0043】アラビアゴム、カラヤガム、トラガカント
ガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カ
ゼイン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸
ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチル
アンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、デキス
トリン、ローカストビーンガム、カラギーナン、珪酸ア
ルミニウムマグネシウム、ベントナイト等が挙げられ
る。これら増粘剤を、1種又は2種以上配合することが
できる。
【0044】アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合
体以外の増粘剤を使用する場合、その配合量としては、
染毛料組成物全重量に対して、15重量%以下が好まし
く、0.01〜10重量%がより好ましい。
【0045】本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、更
に、必要であれば、染毛料の効果、安定性、pHを損な
わない範囲で、上記成分の他に、防腐剤、キレート剤、
香料などを配合することも可能である。
【0046】本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、例え
ば、以下のようにして製造できる。上記(a)アクリル
酸・メタクリル酸アルキル共重合体を精製水に加えて、
撹拌溶解する。その後、(b)アルコール類を加え、更
に撹拌溶解させた後、(c)染料を加え、必要に応じて
pH調製剤を加えて、pHを調製することによって均一
な染毛料を得ることができる。
【0047】本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、従来
の酸性染毛液と同様に方法、例えば、アプリケーター
(容器から直接頭髪に塗布する方法)式や、ハケ塗り
(ハケで頭髪に塗布する方法)式や、くし、ブラシ塗り
(くし、ブラシに染毛料を取り塗布する方法)等に使用
できる。
【0048】本発明の頭髪用酸性染毛料組成物は、常法
に従って染毛処理することができ、染毛時間は、通常、
30分程度以下である。
【0049】
【発明の効果】本発明によって、従来の頭髪用酸性染毛
料組成物に比べ、染着性、耐洗浄性(色落ちが少な
い)、毛髪に塗布する際ののび(なじみやすさ)、風合
い、毛髪への付着性等が非常に優れた頭髪用の頭髪用酸
性染毛料組成物、すなわち酸性染毛料が提供される。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明は、これら実施例によって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例において“部”とは、“重量
部”を表わし、”%”とは、”重量%”を表わす。
【0051】実施例1及び比較例1〜3 以下の表1に示すような、頭髪用酸性染毛料組成物を調
製した。
【0052】
【表1】
【0053】調製は以下のようにして行った。即ち、精
製水に、染料以外の成分を加えて、撹拌溶解し、これに
染料を加え、pHを3.0に調整するためにpH調整剤
(クエン酸)を適量加えて、均一な粘稠液を得た。
【0054】これら各染毛料を用いて以下のような試験
を行った。
【0055】1)染着性試験 漂白人毛全体に、上記各染毛料を均一に塗布し、30
℃、65%RFの恒温恒湿器にて、約15分間放置後、
温湯にて十分洗浄する。その後、シャンプー及び水洗
し、ドライヤーにて乾燥後の毛髪の染着性を目視にて評
価した。
【0056】2)色落ち 上記1)の試験と同様の操作を行い、シャンプー及び水
洗後に、濾紙に毛髪をはさみ、濾紙の汚れを観察するこ
とによって評価した。
【0057】3)毛髪へののび(なじみやすさ) 上記1)の試験と同様の操作を行い、毛髪に均一に塗布
する際ののび(なじみやすさ)を官能試験により評価し
た。
【0058】4)風合い 上記1)の試験と同様の操作を行い、得られた乾燥後の
毛髪を用いて官能試験を行った。
【0059】
【表2】
【0060】 評価 染着性 ◎:濃いだいだい色を呈する ○:だいだい色を呈する △:やや薄いだいだい色を呈する ×:薄いだいだい色を呈する 色落ち ◎:濾紙に殆ど色が付かない ○:濾紙が薄くだいだい色になる △:濾紙がだいだい色になる ×:濾紙が濃いだいだい色になる 毛髪へののび ◎:かなり良い (なじみやすさ) ○:良い △:やや良くない ×:良くない 風合い ○:しなやかさ、くし通りがよい △:少ししなやかであるが、くし通りが劣る ×:しなやかさがなく、くし通りが悪い。
【0061】表2の結果から、本発明の染毛料は、従来
の増粘剤が配合されている染毛料に比し、染着性、色落
ち、毛髪へののび、風合いの点で非常に優れていること
が判る。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アクリル酸・メタクリル酸アルキ
    ル共重合体、(b)ベンジルアルコールとエタノールと
    の混合物及び(c)染料を含有することを特徴とする頭
    髪用酸性染毛料組成物。
  2. 【請求項2】 (a)アクリル酸・メタクリル酸アルキ
    ル共重合体を、頭髪用酸性染毛料組成物全重量に対し
    て、0.1〜15重量%含有することを特徴とする請求
    項1に記載の頭髪用酸性染毛料組成物。
  3. 【請求項3】 (b)ベンジルアルコールとエタノール
    との混合物を、頭髪用酸性染毛料組成物全重量に対し
    て、1〜50重量%含有することを特徴とする請求項1
    に記載の頭髪用酸性染毛料組成物。
  4. 【請求項4】 (c)染料を、頭髪用酸性染毛料組成物
    全重量に対して、0.0001〜3重量%含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の頭髪用酸性染毛料組成
    物。
  5. 【請求項5】 頭髪用酸性染毛料組成物が、更に(d)
    pH調整剤及び(e)水を含有することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の頭髪用酸性染毛料組成
    物。
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