JP3792421B2 - 皮膚染色剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、短時間にかつ均一に染色でき、仕上がりのにじみがなく、洗浄堅牢性に優れ、安定性に優れた皮膚染色剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
昨今、皮膚上に文字や図柄等を描き、肌を見せるファッションが流行している。従来、木の実や樹液などの天然物を利用したものや、刺青、顔料系色材等、様々なものが皮膚染色剤として知られている。しかしながら、天然物を利用したものは染着効果が低かったり、染まりムラができたり、場合によってはかぶれなどを起こすなどの問題があった。また、顔料系の色材を用いたものは水や摩擦に弱く、短時間で図柄や文字がかすれたり剥れおちてしまうという欠点があった。そして刺青は苦痛を伴なうだけでなく、専門的技術が必要であり、一度入れると元に戻すことは困難である等、ファッションとして一次的に楽しむには不適切であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者等は、上記課題を改良するべく鋭意研究を重ねた結果、水と、特定の有機溶剤の二種と染料とを特定のpH領域のもと配合すると、短時間にかつ均一に染色でき、仕上がりのにじみがなく、洗浄堅牢性に優れ、安定性に優れた皮膚染色剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0004】
すなわち、本発明は、(A)水と、(B)下記一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】
[但し、式中、R1は水素原子、メチル基又はメトキシ基、R2は−CH2OH基、−CH2CH2OH基、−CH(CH3)OH基、−CH2CH2CH2OH基、−C(CH3)2OH基、−CH2CH(CH3)OH基、−CH(CH3)CH2OH基、−CH=CHCH2OH基又は−OCH2CH2OH基を表す。]で表される芳香族アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、N−アルキルピロリドンから選ばれる一種又は二種以上と、
(C)エチルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、イソプレングリコールからなる群から選択される1種又は2種以上の有機溶剤を20〜40重量%と、
(D)酸性染料と、
(E)キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる一種又は二種以上の粘剤を1.8〜5.0重量%含有し、
かつ、pHが2.0〜5.0であることを特徴とする皮膚染色剤組成物にある。
【0008】
更に、本発明は、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等から選ばれる粘剤の一種又は二種以上を含有する上記皮膚染色剤組成物にある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分中、(A)成分の水としては、化粧品原料基準に「精製水」として収載されているものや日本薬局方に「常水」として収載されているものなどがあり、水道水、イオン交換水、蒸留水、日本又は世界各地で地下水あるいは地上水として採取される天然水、パイウォーターとして知られている水などを使用することができる。これらの水は通常、殺菌、除菌処理、ろ過等の工程を経たものが供される。
【0010】
本発明に用いられる(B)成分の中で前記一般式(1)で表される芳香族アルコールとしてはベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、桂皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノールなどが挙げられる。エチレングリコールアルキルエーテルとしては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル等が挙げられる。また、N−アルキルピロリドンとしては、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン等が挙げられる。
【0011】
本発明に用いられる(B)成分は、使用性を損なわない範囲で十分な染色性を得るため、本発明組成物中に、1〜30重量%配合されることが望ましく、さらに望ましくは4〜25%配合される。1重量%未満では染色力が不足する場合があり、30重量%を越えて配合しても配合量に見合った効果が得られない場合がある。これらのうち特に良好な効果を得るためにはベンジルアルコールが特に望ましい。
【0012】
本発明に用いられる(C)成分としてはエチルアルコール等の脂肪族アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール等の多価アルコール類等が挙げられ、これらのうち、特に良好な効果を得るためには、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコールが望ましい。
【0013】
本発明に用いられる(C)成分は、使用性を損なわない範囲で十分な染色性を得るため、本発明組成物中に、1〜80重量%配合されることが望ましい。1重量%未満では染色力が不足する場合があり、80重量%を越えて配合しても配合量に見合った効果が得られない場合がある。また、特に良好な効果を得るためには、(C)成分は、組成物中の(A)成分と(B)成分が共に可溶化されるに必要な量が配合されることが望ましい。
【0014】
本発明における(D)成分の染料としては酸性染料が望ましく、主としてタール系色素が用いられる。化学構造から大別すると、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料等が挙げられ、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、赤色201号、赤色227号、赤色220号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、橙色205号、橙色207号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、青色202号、青色203号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号等が用いられる。これらの染料は一種又は二種以上を混合して用いることができ、良好な染毛性を得るためには、本発明組成物中に0.001〜2.0重量%配合されるのが望ましい。
【0015】
本発明に用いられる粘剤は、水溶性又は水膨潤性のものであればいずれでもよく、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、カードラン、プルラン、ヒアルロン酸、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、カラギーナン、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、メチルセルロース,エチルセルロース,カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等が挙げられる。これらの中でも良好な使用感を得るためにはカルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースが望ましく、更に好ましくはキサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースである。。カルボキシビニルポリマーの例としては、グッドリッチ社製のCarbopol 934、 Carbopol 940、 Carbopol 941、 Carbopol 980, Carbopol 981等の商品名で知られているもの等が挙げられる。アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体であり、例えば、グッドリッチ社製のCarbopol 1342、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2等の商品名で知られているもの等が挙げられる。ヒドロキシエチルセルロースの例としては、ダイセル化学工業社製のHECダイセルシリーズとして市販されているもの等が挙げられる。また、キサンタンガムの例としてはケルコ社製のケルトロール等の商品名で知られているもの等が挙げられる。これらの粘剤は、その種類にもよるが、本発明組成物中に通常、0.05〜5重量%配合される。0.05重量%未満では本発明の効果を得ることができない場合があり、また、5重量%を越えて配合すると、塗布時の延展性等においてあまり良い効果が得られない場合がある。
【0016】
さらに本発明には、油剤や界面活性剤、pH調整剤を加えることができる。
【0017】
油剤は、通常化粧品や医薬部外品等に使用されるものならいずれでもよく、例えば、ラウリルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール,ミリスチルアルコール,オレイルアルコール,セトステアリルアルコール、バチルアルコール,2−デシルテトラデシノール,ラノリンアルコール,コレステロール,フィトステロール,ヘキシルドデカノール,イソステアリルアルコール,オクチルドデカノール等の高級アルコール類、流動パラフィン,スクワレン,ワセリン,固型パラフィン等の炭化水素類、液状ラノリン,ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体、ジメチルポリシロキサン,高重合メチルポリシロキサン,シリコーン樹脂,メチルフェニルポリシロキサン,アミノ変性シリコーン,エポキシ変性シリコーン,フッ素変性シリコーン,環状シリコーン,アルキル変性シリコーン,アクリル変性シリコーン,ベタイン基含有シリコーン,ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン類、ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘニン酸,オレイン酸,イソステアリン酸,12−ヒドロキシステアリン酸,ウンデシレン酸,イソステアリン酸,リノール酸,リノレイン酸,ドコサヘキサエン酸等の高級脂肪酸類、ミリスチン酸イソプロピル,オクタン酸セチル,ミリスチン酸オクチルドデシル,パルミチン酸イソプロピル,ステアリン酸ブチル,ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ミリスチル,オレイン酸デシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,乳酸セチル,乳酸ミリスチル,酢酸ラノリン,ステアリン酸イソセチル,イソステアリン酸イソセチル,12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル,ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール,ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル,モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール,ジカプリン酸ネオペンチルグリコール,リンゴ酸ジイソステアリル,ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン,トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン,トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン,テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール,トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン,トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン,2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸セチル等のエステル類、ポリオキシプロピレンブチルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のエーテル油類、ミンクオイル,オリーブ油,ツバキ油等の動植物性油脂類等が挙げられる。これらの油剤は一種又は二種以上を混合して用いることができ、適宜使用感等の目的に応じて選択される。
【0018】
界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル,ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル,ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル,ポリオキシアルキレン付加硬化ヒマシ油,グリセリルエーテル,糖エステル系界面活性剤,糖エーテル系界面活性剤,脂肪酸アルカノールアミド等のノニオン性界面活性剤、脂肪酸石けん,アルキル硫酸塩型界面活性剤,アルキルエーテル硫酸塩型界面活性剤,オレフィンスルホン酸塩型界面活性剤,リン酸エステル型界面活性剤,アルキルエーテルカルボン酸塩型界面活性剤,アミノ酸塩型界面活性剤(サルコシン塩型,β−アラニン塩型,グルタミン酸塩型,アスパラギン酸塩型等),スルホコハク酸塩型界面活性剤,タウリン型界面活性剤等のアニオン性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤,アルキルベタイン型両性界面活性剤,アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤,イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド,ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド,ジベヘニルジヒドロキシアンモニウムクロライド,ベンザルコニウムクロライド,エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルジメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤等が挙げられ、これらの中でもノニオン性界面活性剤が望ましい。これらの界面活性剤は、分散剤、可溶化剤、乳化剤として用いられ、その配合量は、特に限定されはしないが、0.01〜10重量%が通常使用される量であり、配合する油分の種類によって界面活性剤の種類と量は適切なものを適宜使用する。
【0019】
本発明の皮膚染色剤組成物のpHは1.5〜6.0であることが望ましく、更に望ましくは、2.0〜5.0である。pHが1.5より低い場合には安定性、皮膚刺激性等で問題が生じたり、pHが6より高い場合には良好な染着性が得られない場合がある。pHを調整するために、一種又は二種以上のpH調整剤を配合しても良い。pH調整剤としては特に限定されず、公知の酸及び/又はその塩類、アルカリ剤等を広く使用できる。尚、一定値以上の緩衝能を持つことが好ましい。
【0020】
pH調整剤に使用される酸やその塩類としては、例えば、酒石酸、酢酸、クエン酸,乳酸,コハク酸,シュウ酸,グリコール酸,レブリン酸等の有機酸、リン酸,塩酸等の無機酸、又はこれらのアルカリ金属塩,アルカノールアミン塩等がある。また、アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の無機アルカリ剤、モノエタノールアミン,トリエタノールアミン,アミノプロパノール,ジイソプロパノールアミン等の有機アルカリ剤、アルギニン等の塩基性のアミノ酸等がある。
【0021】
また、本発明の皮膚染色剤組成物は所望により、系の安定性、pHを損なわない範囲であれば上記の成分の他に、通常化粧品に配合される成分、例えば、防腐剤,キレート剤,紫外線吸収剤,香料,動植物抽出物等を配合することも可能である。
【0022】
本発明の皮膚染色剤組成物は、顔面、腕、足、胸部、背部、臀部等あらゆる皮膚上に適用され、皮膚上に塗布、染色後、洗い流して使用するものである。皮膚を染色することを目的とするエアゾールフォーム、エアゾールスプレー、液状剤、ペースト状剤、乳液、固型状剤等すべての形態・剤型として応用できる。塗布は、直接文字や図柄を描画する他、ステンシル等を用いて型抜きして用いることもできる。
【0023】
【実施例】
次に、本発明を実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。尚、実施例及び比較例中の数値は特段の断りなき場合、重量%を示す。ここで、実施例の説明に先立ち、各実施例及び比較例において採用した試験方法について説明する。
【0024】
(1)使用感・着色効果測定法
各例における皮膚染色剤を、パネラー20名の腕に使用してもらい、着色効果(染色度・均一性・にじみ)を下記基準により評価を行った。尚、使用方法は次の通りである。染色部分に皮膚染色剤を刷毛を用いて塗布し、10分間放置した後、40℃の流水にて30秒間洗い流し、自然乾燥させた。
【0025】
評価基準
◎:満足したと答えた人が18名以上
○:満足したと答えた人が14〜17名
△:満足したと答えた人が8〜13名
×:満足したと答えた人が7名以下
【0026】
(2)洗浄堅牢性評価法
上記(1)の方法で上腕部を染色したパネラーに対し、40℃の流水で1時間洗浄し、乾燥後、以下の評価法で堅牢度を測定した。
【0027】
上記(1)の染色直後及び一時間洗浄後において、高速色彩計(村上色材社製CMS−1000型)を用いて測色を行い、X,Y,Z値をHunterのL,a,b表色系へ変換し、下記の式により染色前との色差(△E)を求め、その数値から、下記評価基準にしたがって評価した。△Eが大きい程、退色したことことを表す。
△E={(L−L0 )2 +(a−a0 )2 +(b−b0 )2 }1/2
△L0 ,a0 ,b0 :染色前のL,a,b値
退色率(%)={1−(1時間洗浄後の△E/染色直後の△E)}×100
【0028】
評価基準
◎:退色率20%未満
○:退色率20%以上40%未満
△:退色率40%以上60%未満
×:退色率60%以上
【0029】
(3)安定性評価法
各例における皮膚染色剤をガラス容器内に充填・装栓後、45℃の恒温槽中に放置し、1ヶ月後の外観を観察し、下記評価基準にしたがって評価した。
【0030】
評価基準
◎:外観に変化なし
○:外観にほとんど変化なし
△:外観に若干変化がみられる(分離・沈殿・変色等)
×:外観に変化がみられる(分離・沈殿・変色等)
【0031】
実施例1〜6、比較例1〜4
【0032】
【表1】
【0033】
表1に示す配合組成の皮膚染色剤を調製し、前記諸試験を行い、その結果を表1に併せて示した。表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜6の皮膚染色剤はいずれも優れた性能を示していた。
【0034】
一方、必須成分のどれかを欠いた比較例1〜4では、染色性、安定性のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0035】
【0036】
常法により上記組成の皮膚染色剤を調製し(pH4.2)、染色性・安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0043】
実施例8
ヒドロキシエチルセルロース(商品名:HECダイセル
SE−900[ダイセル化学工業社製]) 1.0
キサンタンガム 0.8
ベンジルアルコール 10.0
グリセリン 2.0
エタノール 20.0
緑色201号 0.5
黄色203号 0.1
クエン酸 適量
精製水 バランス
【0044】
常法により上記組成の皮膚染色剤を調製し(pH3.0)、染色性・安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0045】
実施例9
ヒドロキシエチルセルロース(商品名:HECダイセル
SE−600[ダイセル化学工業社製]) 2.0
ベンジルアルコール 5.0
エタノール 20.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
黒色401号 0.5
黄色203号 0.1
ポリビニルピロリドン
(商品名:LUVIQUAT PQ−11[BASF社製] 3.0
クエン酸/クエン酸ナトリウム 適量
精製水 バランス
【0046】
常法により上記組成の皮膚染色剤を調製し(pH4.8)、染色性・安定性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0047】
【発明の効果】
以上記載の通り、本発明により、短時間にかつ均一に染色でき、仕上がりのにじみがなく、洗浄堅牢性に優れ、安定性に優れた皮膚染色剤組成物を提供することができる。
Claims (1)
- (A)水と、
(B)下記一般式(1)
(C)エチルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、イソプレングリコールからなる群から選択される1種又は2種以上の有機溶剤を20〜40重量%と、
(D)酸性染料と、
(E)キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる一種又は二種以上の粘剤を1.8〜5.0重量%含有し、
かつ、pHが2.0〜5.0であることを特徴とする皮膚染色剤組成物。
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