JP2001213660A - 木質セメント板 - Google Patents

木質セメント板

Info

Publication number
JP2001213660A
JP2001213660A JP2000020248A JP2000020248A JP2001213660A JP 2001213660 A JP2001213660 A JP 2001213660A JP 2000020248 A JP2000020248 A JP 2000020248A JP 2000020248 A JP2000020248 A JP 2000020248A JP 2001213660 A JP2001213660 A JP 2001213660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement board
wood
wood cement
pulverized
specific gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000020248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4097870B2 (ja
Inventor
Hidenori Kawai
秀憲 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiha Corp filed Critical Nichiha Corp
Priority to JP2000020248A priority Critical patent/JP4097870B2/ja
Publication of JP2001213660A publication Critical patent/JP2001213660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4097870B2 publication Critical patent/JP4097870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は木質セメント板の廃材粉砕物を
出来るだけ多く使用して高強度の木質セメント板を提供
することにある。 【解決手段】緻密構造を有する表裏層と粗構造を有する
芯層とからなる三層構造の木質セメント板を製造するに
あたり、絶乾比重0.90〜1.20の軽粉砕物を表裏
層に20重量%以下の量で添加し、絶乾比重1.00〜
1.30の重粉砕物を芯層に40重量%以下の量で添加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質補強材がセメン
ト硬化物のマトリクス内に分散している木質セメント板
の廃材粉砕物を混合した木質セメント板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】木質セメント板は、木片、木質繊維束、
木毛、木粉、木質パルプ等の木質補強材がセメント硬化
物マトリクス内に分散した構造を有しており、外壁材、
屋根材等の建築板として多用されている。該木質セメン
ト板を製造する際、切削工程において切屑や端切れ等の
廃材が製品の10〜30%程度発生する。このような木
質セメント板廃材は従来は主として廃棄処分にしてい
た。しかし公害規制が厳しくその上廃棄処分場の確保が
困難となって廃棄処分費用が嵩んでいる現状からみて、
該木質セメント板廃材の再利用が強く望まれている。上
記木質セメント板廃材の再利用方法としては、該木質セ
メント板廃材の粉砕物を木質セメント板原料に混合して
木質セメント板を製造する方法が検討されており、例え
ば特開平9−286657号には木質セメント板廃材を
16メッシュ以下の粒径に粉砕し木質セメント板の原料
に混合することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら木質セメ
ント板廃材は木質補強材が分散しているセメント硬化物
からなり、硬化性に乏しいので多量の混合は製品の強度
低下を招くと云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、木質補強材がセメント硬
化物のマトリクス内に分散している木質セメント板であ
って、緻密構造を有する表裏層と粗構造を有する芯層と
からなる三層構造を有し、該表裏層には絶乾比重0.9
0〜1.20以下の木質セメント板廃材軽粉砕物が20
重量%以下の量で含まれており、芯層には絶乾比重1.
00〜1.30の木質セメント板廃材重粉砕物が40重
量%以下の量で含まれている木質セメント板を提供する
ものである。また該木質セメント板廃材軽粉砕物は絶乾
比重が0.90〜1.10であり、該木質セメント板廃
材重粉砕物は絶乾比重が1.10〜1.30であること
が望ましい。また本発明では該木質セメント板廃材軽粉
砕物はかさ比重が0.20〜0.60であり、該木質セ
メント板廃材重粉砕物はかさ比重が0.80〜1.20
であることが望ましい。また本発明では該木質セメント
板は木片および/または木質繊維束を木質補強材として
使用して主として乾式法によって製造される。更に該木
質セメント板廃材軽粉砕物には木質成分が25〜50重
量%含まれ、該木質セメント板廃材重粉砕物には無機質
成分が60〜90重量%含まれていることが望ましい。
また該木質セメント板廃材軽粉砕物および重粉砕物は木
質セメント板廃材をハンマーミルで一次粉砕し、さらに
該一次粉砕物をローラミルで二次粉砕し、該二次粉砕物
を分級することによって得られたものであることが望ま
しい。更にまた該木質セメント板廃材軽粉砕物および/
または該木質セメント板廃材重粉砕物の一部に代えて該
木質セメント板の一次粉砕物が添加されていることが望
ましい。
【0005】〔木質補強材〕本発明において用いられる
木質補強材としては木片、木質繊維束、木毛、木粉、木
質パルプ等、従来の木質セメント板に用いられる木質補
強材と同様なものがある。望ましい木質補強材としては
巾0.5〜2mm、長さ1〜20mm、アスペクト比(長さ
/厚み)20〜30の木片や、径が0.1〜2.0mm、
長さが2〜35mm、望ましくは10〜30mmの分枝およ
び/または彎曲および/または折曲させることにより嵩
高くされた木質繊維束がある。
【0006】〔セメント系無機材料〕本発明において用
いられるセメント系無機材料としては、ポルトランドセ
メント、高炉スラグセメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメント、アルミナセメント等が例示される。
【0007】〔木質セメント板廃材〕本発明が対象とす
る木質セメント板とは、木片、木質繊維束、木毛、木
粉、木質パルプ等の木質補強材を使用した木質セメント
板であって、上記木質セメント板廃材とは、該木質セメ
ント板を例えば外壁材や屋根材等に使用した建築物の取
壊し、改修等の際に発生する廃材、あるいは該木質セメ
ント板を製造する際に切削工程等において発生する切
屑、端切れ等である。本発明において望ましい木質セメ
ント板は木片および/または木質繊維束を木質補強材と
して使用したものである。
【0008】上記木質セメント板廃材はハンマーミルに
よって通常0.5mm〜2.0mmの粒径の一次粉砕物に粉
砕され、該一次粉砕物は木質セメント板原料の一部とし
て再使用されているが、本発明では更に該一次粉砕物を
ローラミルによって二次粉砕した二次粉砕物を原料とし
て使用する。ローラミルとしては遠心ローラミル、バウ
ルミル、ゼゴミル、オングミル、竪型ローラを用いた竪
型ミル等がある。
【0009】本発明においては、上記二次粉砕物をエア
ー分級によって絶乾比重0.90〜1.20、望ましく
は0.90〜1.10、更に望ましくはかさ比重0.2
0〜0.60の軽粉砕物と、絶乾比重1.00〜1.3
0、望ましくは1.10〜1.30、更に望ましくはか
さ比重0.80〜1.20の重粉砕物とに分級する。該
軽粉砕物には通常25〜50重量%の木質成分と、50
〜75重量%の無機質成分とが含まれ、該重粉砕物には
通常10〜40重量%の木質成分と、60〜90重量%
の無機質成分とが含まれる。
【0010】このように二次粉砕物を絶乾比重で分級す
れば、木質成分を多く含む粉砕物は絶乾比重が小さく、
木質成分が少なく無機成分を多く含む粉砕物は絶乾比重
が大きいので、木質成分を多く含む粉砕物(軽粉砕物)
と無機成分を多く含む粉砕物(重粉砕物)とに容易に分
級することが出来る。
【0011】〔その他の原料成分〕上記原料の他に更に
セメントの一部をケイ砂、ケイ石粉、シリカヒューム、
高炉スラグ、フライアッシュ、シラスバルーン、パーラ
イト、ベントナイト、ケイソウ土等のケイ酸含有物質お
よび/またはボゾラン物質で置換してもよいし、あるい
は塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化ア
ルミニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチ
ウム等の塩化物の無水物あるいは結晶化物、硫酸アルミ
ニウム、ミョウバン、硫酸鉄、硫酸リチウム、硫酸ナト
リウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム等の硫酸塩の
無水物あるいは結晶化物、硝酸カルシウム、亜硝酸カル
シウム等の硝酸塩、亜硝酸塩の無水物あるいは結晶化
物、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム等のギ酸塩、酢酸
塩の無水化物あるいは結晶化物、アルミン酸ソーダ、水
ガラス等のセメント硬化促進剤やワックス、パラフィ
ン、シリコン等の撥水剤、発泡性ポリスチレンビーズ等
の発泡性熱可塑性プラスチックビーズ等を添加してもよ
い。
【0012】〔木質セメント板の製造〕本発明の木質セ
メント板は粗構造を有する芯層の表裏面に緻密構造を有
する表裏層を積層した三層構造とする。このような三層
構造の木質セメント板の場合、表裏層用の原料混合物A
の組成は、通常セメント30〜60重量%、木質補強材
5〜25重量%、ケイ酸含有物質15〜50重量%、木
質セメント板廃軽粉砕物20重量%以下であり、芯層用
の原料混合物Bの組成は、通常セメント30〜60重量
%、木質補強材5〜35重量%、ケイ酸含有物質15〜
50重量%、木質セメント板廃材重粉砕物40重量%以
下であり、所望なれば発泡性ポリスチレンビーズ0.5
〜5重量%が添加されてもよい。上記原料混合物A、B
には通常更にセメント硬化促進剤が数重量%以下の量で
添加される。
【0013】上記表裏層の原料混合物Aの場合には、緻
密構造を与えるために木質補強材として通常目開き4.
5mm以下の粒径の木片や目開き0.5〜1.5mmの粒径
の木粉等の微細木質補強材を使用し、また上記芯層の原
料混合物Bの場合には粗構造を与えるために木質補強材
として通常目開き4.5〜10mmの粒径の木片や平均径
1.0mm、長さ20mmの木質繊維束等の粗大木質補強材
を使用することが望ましい。
【0014】更に本発明においては上記木質セメント板
廃材の二次粉砕物の軽粉砕物および/または重粉砕物の
一部に代えて木質セメント板廃材の一次粉砕物を表裏層
においては2重量%以下、芯層においては28重量%以
下の量で使用してもよい。
【0015】本発明の木質セメント板の製造方法として
は、工程の連続化が容易で装置も簡単な乾式法を採用す
ることが望ましい。乾式法の工程1においては、型板上
に上記原料混合物Aをマット状に散布し、次いでその上
に上記原料混合物Bをマット状に散布し、更にその上に
上記原料混合物Aをマット状に散布するのであるが、こ
の際原料混合物Aおよび原料混合物Bにはセメントの硬
化反応のためにそれぞれ水を30〜50重量%添加して
おく。木質補強材として木片と木質繊維束、特に上記分
枝および/または彎曲および/または折曲させることに
よって嵩高くされた木質繊維束を用いると、原料混合物
がほぐれ易くなり、型板上に均一に散布し易くなる。
【0016】連続製造法においては上記型板は搬送板と
して多数個ベルトコンベア上に載置並列せしめられる。
型板上に散布された原料混合物は所望なればロール等に
よって若干押圧されることによって厚みを調節されかつ
表面を平滑化されてマットとされ、該マットはそれから
工程2において水分存在下に圧締予備硬化され所望の形
状に成形される。
【0017】圧締条件は通常圧締圧10〜30kgf /cm
2 、温度60〜80℃、時間6〜20時間程度で行わ
れ、加熱は通常蒸気にて行われる。圧締は二つの型板間
に上記マットを挟圧することによって行われるが、該型
板面には所定の形状、凹凸模様等が施されてもよい。上
記工程2の圧締予備硬化によって得られた予備硬化物は
工程3においてオートクレーブ中にて養生される。
【0018】養生条件は通常圧力6〜20kgf /cm2
温度160〜180℃、時間5〜10時間程度である。
上記オートクレーブ養生によりセメントとケイ酸含有物
質とのケイ酸カルシウム反応は完全に行われ、かつ芯層
に発泡性熱可塑性プラスチックビーズを添加した場合に
は該発泡性熱可塑性プラスチックビーズは完全に発泡
し、そして該発泡性熱可塑性プラスチックビーズの発泡
によって形成されたプラスチック発泡体粒は溶融してセ
ル中の発泡剤が外界へ逃散し、該プラスチック発泡体粒
は急速に収縮して芯層内部に多数の空孔が形成される。
そして該空孔内壁面には該プラスチック発泡体粒にもと
ずく熱可塑性プラスチックコーティング層が形成され
る。
【0019】また工程3においては25℃の常温で7日
間養生してもよい。ただしこの場合はケイ酸含有物質の
配合比を下げて、セメントを増やした配合とすることが
望ましい。このようにして本発明の木質セメント板が製
造されるが、本発明の木質セメント板の表裏層の厚みは
通常全体の厚みの10〜30%、密度は0.8〜1.1
g/cm3 とする。
【0020】
【作用】木質セメント板廃材をハンマーミルで粉砕する
と、粒径が0.5mm〜2.0mmの一次粉砕物が得られ
る。このような一次粉砕物は外側にセメント硬化物、内
側に未反応セメント分を有する。このような一次粉砕物
を更にローラミルで二次粉砕して得られる二次粉砕物は
粒径が1μm 以上1000μm 以下であり、内側の未反
応セメント分が外部に露出するようになる。
【0021】したがってこのような二次粉砕物は反応性
が高くなり、木質セメント板の原料中のセメントと共に
硬化反応を起す。特に本発明では二次粉砕物を更に絶乾
比重が0.90〜1.20以下、望ましくは0.90〜
1.10、更に望ましくはかさ比重が0.20〜0.6
0の軽粉砕物と絶乾比重が1.00〜1.30、望まし
くは1.10〜1.30、更に望ましくはかさ比重が
0.80〜1.20の重粉砕物とに分級し、木質成分を
多量に含む軽粉砕物は表裏層に添加するから、その分表
裏層の木質補強材を節約することが出来るし、更に反応
性の高い無機質成分も含んでいるからその分セメント、
ケイ酸含有物質、ポゾラン物質等を節約することも出来
る。上記したように表裏層に使用する木質補強材はもっ
とも微細な木粉でも平均で目開き1.0mmであるから、
該軽粉砕物はそれよりも微細であるので(1000μm
以下)、原料混合物A中に均一に混合され易く、木質補
強材による補強効果が有効に発揮されるし、また該木質
補強材は木質セメント板の表面平滑性を阻害せずかえっ
て向上せしめる。
【0022】一方重粉砕物は芯層に添加するが、上記軽
粉砕物より更に無機質成分を多く含んで反応性が高いの
で、セメントと共に良好に硬化反応を起す。木質セメン
ト板は製造直後においてもセメント成分の6割近くは未
反応物として残っており、該未反応物はセメント硬化物
マトリクスの細孔中に充填している。このように未反応
物がセメント硬化物マトリクス細孔中に充填している
と、木質セメント板の寸法安定性が悪くなる。
【0023】本発明では芯層においてセメント硬化物マ
トリクスの細孔中に上記重粉砕物も充填され、該重粉砕
物には未反応セメント分以外に反応が終了したセメント
硬化物も含んでいるので充填効果があり、細孔に水等が
入り難くなり収縮、膨潤が抑えられる。更に該細孔中で
木質セメント板に残っている未反応物とある程度反応す
るので、木質セメント板の寸法安定性が大幅に改良さ
れ、また表裏層と同様に木質補強材による補強効果も有
効に発揮される。
【0024】
【発明の実施の形態】本実施例では下記の組成の原料を
使用して乾式法によって製造された3層構造の木質セメ
ント板の廃材の粉砕物を使用した。 <表裏層> セメント 47.5重量% ケイ砂 32.5 〃 木片 14.5 〃 木粉 5.5 〃 硬化剤 2.0 〃 <芯層> セメント 33.0 〃 フライアッシュ 22.0 〃 木片 6.0 〃 木質繊維束 10.0 〃 発泡性ポリスチレンビーズ 2.0 〃 硬化剤 2.0 〃 リジェクト 27.0 〃 一次養生は70℃,10時間とし、二次養生としてオー
トクレーブ養生を165℃、7時間行った。上記木質セ
メント板の廃材をハンマーミルによって粉砕して粒径
0.5〜2.0mmの一次粉砕物を得た。更に該一次粉砕
物をローラミルで二次粉砕し、エアー分級によってかさ
比重0.40の軽粉砕物とかさ比重1.00の重粉砕物
とを得た。表1に示す組成の混合物に水を40〜50重
量%添加した加水混合物を用いて表裏層部と芯層部とを
有する三層構造の木質セメント板である本発明の試料1
〜5および比較試料1を乾式法によって作成した。
【0025】
【表1】
【0026】試料および比較試料は、下型板上に表1に
示す表層部組成の混合物を所定量散布して表層部マット
をフォーミングし、その上に表1に示す芯層部組成の混
合物を所定量散布して芯層部マットをフォーミングし、
更にその上から上記表層部組成の混合物を所定量散布し
て裏層マットをフォーミングし、その上から上型板を当
接し、10kgf/cm2の面圧でプレス圧締、70℃、1
0時間の予備養生、圧力6kgf /cm2 、温度165℃、
7時間のオートクレーブ養生および乾燥することにより
三層構造で表裏層/芯層の重量比=1/3の木質セメン
ト板試料を作成した。このようにして作成された各試料
の各種物性を測定した。その結果は表2に示される。
【0027】
【表2】
【0028】表2によれば、木質セメント板廃材の一次
粉砕物のみを使用した比較例1は、軽粉砕物と重粉砕物
とを使用した本発明の実施例1〜5に比して強度が低い
ことが認められる。
【0029】
【発明の効果】本発明では木質セメント板の廃材のハン
マーミル粉砕による粉砕物を添加するうえに、更にロー
ラミルで二次粉砕した絶乾比重0.90〜1.20の軽
粉砕物を表裏層に、絶乾比重1.00〜1.30の重粉
砕物を芯層に添加するので、木質セメント板の廃材を大
量有効に利用して、高強度かつ良好な寸法安定性を有す
る木質セメント板を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 18/26 C04B 111:30 // C04B 111:30 B09B 3/00 ZAB

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質補強材がセメント硬化物のマトリクス
    内に分散している木質セメント板であって、緻密構造を
    有する表裏層と粗構造を有する芯層とからなる三層構造
    を有し、該表裏層には絶乾比重0.90〜1.20以下
    の木質セメント板廃材軽粉砕物が20重量%以下の量で
    含まれており、芯層には絶乾比重1.00〜1.30の
    木質セメント板廃材重粉砕物が40重量%以下の量で含
    まれていることを特徴とする木質セメント板
  2. 【請求項2】該木質セメント板廃材軽粉砕物は絶乾比重
    が0.90〜1.10であり、該木質セメント板廃材重
    粉砕物は絶乾比重が1.10〜1.30である請求項1
    に記載の木質セメント板
  3. 【請求項3】該木質セメント板廃材軽粉砕物はかさ比重
    が0.20〜0.60であり、該木質セメント板廃材重
    粉砕物はかさ比重が0.80〜1.20である請求項1
    または2に記載の木質セメント板
  4. 【請求項4】該木質セメント板は木片および/または木
    質繊維束を木質補強材として使用して乾式法によって製
    造されたものである請求項1または2または3に記載の
    木質セメント板
  5. 【請求項5】該木質セメント板廃材軽粉砕物には木質成
    分が25〜50重量%含まれ、該木質セメント板廃材重
    粉砕物には無機質成分が60〜90重量%含まれている
    請求項1または2または3または4に記載の木質セメン
    ト板
  6. 【請求項6】該木質セメント板廃材軽粉砕物および重粉
    砕物は木質セメント板廃材をハンマーミルで一次粉砕
    し、更に該一次粉砕物をローラミルで二次粉砕し、該二
    次粉砕物を分級することによって得られる請求項1また
    は2または3または4または5に記載の木質セメント板
  7. 【請求項7】該木質セメント板廃材軽粉砕物および/ま
    たは該木質セメント板廃材重粉砕物の一部に代えて該木
    質セメント板の一次粉砕物が添加されている請求項1〜
    6に記載の木質セメント板
JP2000020248A 2000-01-28 2000-01-28 木質セメント板 Expired - Fee Related JP4097870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020248A JP4097870B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 木質セメント板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020248A JP4097870B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 木質セメント板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001213660A true JP2001213660A (ja) 2001-08-07
JP4097870B2 JP4097870B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=18546841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000020248A Expired - Fee Related JP4097870B2 (ja) 2000-01-28 2000-01-28 木質セメント板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4097870B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283283A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nichiha Corp 木質セメント板
JP2008030991A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 複合リサイクル材混入吹付けモルタル及び斜面保護工法
JP2023041704A (ja) * 2017-09-28 2023-03-24 ニチハ株式会社 無機質板およびその製造方法
JP7515639B2 (ja) 2023-01-11 2024-07-12 ニチハ株式会社 無機質板およびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283283A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nichiha Corp 木質セメント板
JP4589782B2 (ja) * 2005-03-31 2010-12-01 ニチハ株式会社 木質セメント板
JP2008030991A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 複合リサイクル材混入吹付けモルタル及び斜面保護工法
JP2023041704A (ja) * 2017-09-28 2023-03-24 ニチハ株式会社 無機質板およびその製造方法
JP7515639B2 (ja) 2023-01-11 2024-07-12 ニチハ株式会社 無機質板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4097870B2 (ja) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2825648B2 (ja) 高強度構造用パーライトコンクリート
JP2006062883A (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP2023523891A (ja) 疎水性材料を含有する石膏パネルの再生方法およびその用途
CN114163183A (zh) 一种含粗骨料的3d打印混凝土材料及其制作方法
JP3889115B2 (ja) 石膏ボード廃材の利用方法
JP3499200B2 (ja) 木質セメント板
JP2002020155A (ja) コンクリート廃材・ガラス入り生コン及び瓦・陶磁器入り生コン
JP4097870B2 (ja) 木質セメント板
JP3325005B2 (ja) 木質セメント板
KR100827577B1 (ko) 수경성 조성물 및 조습 건재의 제조 방법
JP2931746B2 (ja) 無機質成形板の製造方法
JP2001205608A (ja) 木質セメント板の製造方法
JP4427287B2 (ja) 木質セメント板の製造方法
EP3523262B1 (en) Methods for producing fiber cement products with fiber cement waste
JP2003063850A (ja) 無機質成形体および該無機質成形体の製造方法
JP3023057B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP2002080255A (ja) 木質セメント板の製造方法
JP4119094B2 (ja) 木質セメント板
JP3023054B2 (ja) 木片セメント板およびその製造方法
TW558487B (en) A manufacture method of high-pressure floor tiles and red bricks made of recycled waste concrete and bricks
JP4226805B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JPH0952751A (ja) 板状再生建築材料及びその製造方法
JP3294835B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP4025480B2 (ja) 木質セメント板の製造方法
JP3173831B2 (ja) ホットプレス複合材料およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070920

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees