JP2001213502A - 商品の入出荷管理システム - Google Patents

商品の入出荷管理システム

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JP2001213502A
JP2001213502A JP2000023102A JP2000023102A JP2001213502A JP 2001213502 A JP2001213502 A JP 2001213502A JP 2000023102 A JP2000023102 A JP 2000023102A JP 2000023102 A JP2000023102 A JP 2000023102A JP 2001213502 A JP2001213502 A JP 2001213502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば配送センターにおいてカゴ車別の入
出荷管理を行うことにより、不完全配送および誤配を未
然に防止する。 【解決手段】 ICモジュール部材(25)が着脱自在
に取り付けられた配送用キャリア(24)と、ICラベ
ル(13)が貼付された商品(12)を各配送用キャリ
アまで移送するための分配用キャリア(11)と、ホス
ト情報処理装置(15)と、各配送用キャリアに取り付
けられたICモジュール部材および各商品に貼付された
ICラベルに対する情報の読取りおよび書込みを行うた
めの情報端末(14)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の入出荷管理
システムに関し、たとえばスーパーマーケットやコンビ
ニエンスストアへ商品を配送する配送センターにおける
商品の入出荷管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、スーパーマーケットやコンビ
ニエンスストアのような店舗(小売店)では、食料品を
含む様々な商品が配送センターから配送される。配送セ
ンターでは、商品メーカーから入荷した商品を各店舗
(各配送先)毎に分配し、分配した商品を各店舗に向け
てそれぞれ出荷する。このとき、商品の分配に際して、
店舗番号の記載されたラベルが貼付されたカゴ車(台
車)が使用される。一般には、所定の店舗番号を有する
複数のカゴ車へ、所要の複数の商品がそれぞれ所要数だ
け分配される。
【0003】やがて指定の時間になると、配送業者のト
ラックが配送センターに到着する。そして、配送業者
は、店舗番号を参照しながら配送すべきカゴ車をトラッ
クに積み込む。このとき、配送業者は、所持している配
送台帳に、各カゴ車のラベルから取り外した切取りラベ
ルを貼る。この切取りラベルにも、店舗番号が記載され
ている。こうして、配送業者は、配送台帳に貼られた切
取りラベルに基づいて、どの店舗向けのカゴ車をそれぞ
れ何台積み込んだかを確認する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
入出荷管理では、店舗別の商品分配を、ひいては店舗別
の入出荷管理を行っている。しかしながら、同一店舗に
配送すべきすべてのカゴ車が同時に配送されるとは限ら
ない。一部のカゴ車だけが出荷された場合、カゴ車別の
入出荷管理を行っていないので、残りのカゴ車の出荷に
関する問い合わせに対して答えることができない。ま
た、カゴ車別の入出荷管理を行っていないので、未返却
のカゴ車があっても、そのカゴ車が最終的にどの店舗へ
配送されて未返却になっているのか確認することができ
ない。
【0005】また、従来の入出荷管理では、配送業者が
指定の時間になると自動的にカゴ車を積み込んで配送す
る。したがって、何らかの理由により指定の時間までに
カゴ車への商品の分配が完了していない場合には、分配
が未完了のカゴ車が各店舗へ配送され、いわゆる不完全
配送が発生してしまう。さらに、従来の入出荷管理で
は、配送業者と配送すべき店舗との照合を配送業者に任
せている。したがって、配送業者が店舗番号を間違え
て、配送すべきカゴ車とは異なるカゴ車を積み込むと、
いわゆる誤配が発生してしまう。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、たとえば配送センターにおいてカゴ車別の入
出荷管理を行うことにより、不完全配送および誤配を未
然に防止することのできる入出荷管理システムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、入荷商品を各配送先に分配して出荷す
る入出荷管理システムにおいて、ICモジュール部材が
着脱自在にそれぞれ取り付けられた、各配送先に配送す
べき複数の配送用キャリアと、ICラベルが貼付された
商品を各配送用キャリアに分配するために前記商品を各
配送用キャリアまで移送するための分配用キャリアと、
配送先別の受注情報、商品別の発注情報、および配送用
キャリア別の管理情報に関するデータベースが形成され
たホスト情報処理装置と、前記分配用キャリアに設置さ
れ、各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール
部材および各商品に貼付されたICラベルに対する情報
の読取りおよび書込みを行うための情報端末とを備え、
各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部材
には、当該配送用キャリアを配送すべき配送先に関する
情報および当該配送用キャリアの識別に関する情報を含
むキャリアコードが書き込まれ、各商品に貼付されたI
Cラベルには、当該商品の商品コードおよびシリアルナ
ンバーが書き込まれ、各配送用キャリアに取り付けられ
たICモジュール部材および各商品に貼付されたICラ
ベルを介して、各配送用キャリア毎に商品の入出荷管理
を行うことを特徴とする入出荷管理システムを提供す
る。この場合、前記情報端末は、前記ホスト情報処理装
置と無線で通信する機能を有することが好ましい。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記情報
端末には、各配送用キャリアへの商品の分配に先立っ
て、前記ホスト情報処理装置から配送先別の受注情報が
転送され、前記情報端末は、前記分配用キャリアに積載
された各商品に貼付されたICラベルから商品コードを
読み取り、各配送用キャリアに取り付けられたICモジ
ュール部材からキャリアコードを読み取り、読み取った
商品コードおよびキャリアコードと前記配送先別の受注
情報とに基づいて各配送先に分配すべき数量を提示し、
前記情報端末は、前記分配用キャリアから各配送用キャ
リアへ移し変えられた商品の数量をカウントし、各配送
用キャリアに取り付けられたICモジュール部材に、当
該配送用キャリアに分配した商品の商品コードおよび分
配した数量を書き込む。この場合、前記情報端末は、分
配すべき最終商品が各配送用キャリアに分配された後
に、各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール
部材に出荷許可コードを書き込み、各配送用キャリアに
最終的に積み込まれた商品の種類および数量の情報を含
む商品明細データを前記ホスト情報処理装置へ転送する
ことが好ましい。
【0009】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記情報端末には、入荷商品の検品に先立って、前記ホス
ト情報処理装置から商品別の発注情報が転送され、前記
情報端末は、前記分配用キャリアに積載された各商品に
貼付されたICラベルから商品コードおよびシリアルナ
ンバーを読み取り、読み取った商品コードおよびシリア
ルナンバーと前記商品別の発注情報とに基づいて、入荷
商品の総量と発注商品の総量とを照合する。
【0010】さらに、本発明の好ましい態様によれば、
各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部材
および各配送者が所持するICカードから情報を読み取
り、読み取った情報を前記ホスト情報処理装置へ転送す
るためのゲート型情報端末とを備え、前記ゲート型情報
端末は、通過する配送者のICカードから配送者コード
を読み取るとともに、通過する各配送用キャリアに取り
付けられたICモジュール部材からキャリアコードを読
み取り、読み取った配送者コードおよびキャリアコード
を前記ホスト情報処理装置へ転送し、前記ホスト情報処
理装置は、前記配送用キャリア別の管理情報に基づい
て、前記ゲート型情報端末から転送された前記配送者コ
ードと前記キャリアコードとを照合し、照合結果を前記
ゲート型情報端末に提示する。この場合、前記ゲート型
情報端末は、前記ホスト情報処理装置と無線で通信する
機能を有することが好ましい。さらに、前記ゲート型情
報端末は、各配送用キャリアへの分配の完了を確認する
ために、当該配送用キャリアに取り付けられたICモジ
ュール部材から出荷許可コードを読み取り、読み取った
出荷許可コードを前記ホスト情報処理装置へ転送するこ
とが好ましい。
【0011】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記ゲート型情報端末は、配送先から戻った配送用キャリ
アに取り付けられたICモジュール部材からキャリアコ
ードを読み取り、読み取ったキャリアコードを前記ホス
ト情報処理装置へ転送し、前記ホスト情報処理装置は、
前記ゲート型情報端末から転送された前記キャリアコー
ドに応答して当該配送用キャリアの返却を確認し、確認
した返却情報を前記配送用キャリア別の管理情報に入力
する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、各配送先に配送すべ
き各配送用キャリアに、ICモジュール部材が着脱自在
にそれぞれ取り付けられている。ここで、ICモジュー
ル部材には、当該配送用キャリアを配送すべき配送先に
関する情報および当該配送用キャリアの識別に関する情
報を含むキャリアコードが書き込まれている。また、各
配送用キャリアに分配すべき各商品にはICラベルが貼
付され、このICラベルには当該商品の商品コードおよ
びシリアルナンバーが書き込まれている。
【0013】さらに、分配すべき商品を各配送用キャリ
アまで移送するための分配用キャリアにはリーダー・ラ
イターの機能を有する情報端末が設置され、この情報端
末を用いて各配送用キャリアに取り付けられたICモジ
ュール部材および各商品に貼付されたICラベルに対す
る情報の読取りおよび書込みを行う。また、ホスト情報
処理装置が設けられ、このホスト情報処理装置には、配
送先別の受注情報、商品別の発注情報、および配送用キ
ャリア別の管理情報に関するデータベースが形成されて
いる。こうして、本発明では、各配送用キャリアに取り
付けられたICモジュール部材および各商品に貼付され
たICラベルを介して、各配送用キャリア毎に商品の入
出荷管理を行う。
【0014】具体的には、各配送用キャリアへの商品の
分配に先立って、ホスト情報処理装置から情報端末へ配
送先別の受注情報が転送され、転送された配送先別の受
注情報が情報端末のメモリ部に記憶される。次いで、分
配用キャリアに設置された情報端末は、分配用キャリア
に積載された各商品に貼付されたICラベルから商品コ
ードを読み取り、各配送用キャリアに取り付けられたI
Cモジュール部材からキャリアコードを読み取る。情報
端末では、読み取った商品コードおよびキャリアコード
と配送先別の受注情報とに基づいて、各配送先に分配す
べき数量を表示部に提示する。
【0015】こうして、作業者は、情報端末に提示され
た数量情報に基づいて、各配送先に配送すべき各配送用
キャリアに所定数量の商品をそれぞれ分配する。このと
き、情報端末は、分配用キャリアから各配送用キャリア
へ移し変えられた商品の数量を自動的にカウントする。
そして、情報端末は、各配送用キャリアに取り付けられ
たICモジュール部材に、当該配送用キャリアに分配し
た商品の商品コードおよび分配した数量を書き込む。さ
らに、情報端末は、分配すべき最終商品が各配送用キャ
リアに分配された後に、各配送用キャリアに取り付けら
れたICモジュール部材に出荷許可コードを書き込み、
各配送用キャリアに最終的に積み込まれた商品の種類お
よび数量の情報を含む商品明細データをホスト情報処理
装置へ転送する。
【0016】こうして各配送用キャリアへの商品の分配
が完了すると、配送者は所定の配送用キャリアをトラッ
クに積み込む前に、その配送用キャリアとともにゲート
型情報端末を通過する。このとき、ゲート型情報端末
は、通過する配送者のICカードから配送者コードを読
み取るとともに、通過する各配送用キャリアに取り付け
られたICモジュール部材からキャリアコードを読み取
り、読み取った配送者コードおよびキャリアコードをホ
スト情報処理装置へ転送する。ホスト情報処理装置で
は、配送用キャリア別の管理情報に基づいて、ゲート型
情報端末から転送された配送者コードとキャリアコード
とを照合し、照合結果をゲート型情報端末に提示する。
【0017】また、ゲート型情報端末は、各配送用キャ
リアへの商品分配の完了を確認するために、当該配送用
キャリアに取り付けられたICモジュール部材から出荷
許可コードを読み取り、読み取った出荷許可コードをホ
スト情報処理装置へ転送する。こうして、ホスト情報処
理装置では、ゲート型情報端末から転送された出荷許可
コードと上述の照合結果とに応答して当該配送用キャリ
アの出庫を確認し、確認した出庫情報を配送用キャリア
別の管理情報に入力する。配送者は、配送者コードとキ
ャリアコードとの照合結果および出荷許可コードの有無
を確認した後に、当該配送用キャリアをトラックに積み
込んで配送する。
【0018】やがて、配送者により、各配送用キャリア
は配送先から戻ってくる。このとき、ゲート型情報端末
は、配送先から戻った配送用キャリアに取り付けられた
ICモジュール部材からキャリアコードを読み取り、読
み取ったキャリアコードをホスト情報処理装置へ転送す
る。ホスト情報処理装置では、ゲート型情報端末から転
送されたキャリアコードに応答して当該配送用キャリア
の返却を確認し、確認した返却情報を配送用キャリア別
の管理情報に入力する。こうして、各配送用キャリアの
入出庫管理が行われる。
【0019】以上のように、本発明では、配送用キャリ
ア別の商品分配を、ひいては配送用キャリア別の入出荷
管理を行っている。したがって、同一配送先に配送すべ
き複数の配送用キャリアのうち一部の配送用キャリアだ
けが出荷された場合、残りの配送用キャリアの出荷に関
する問い合わせに答えることができる。また、配送用キ
ャリア別の入出荷管理を行っているので、未返却の配送
用キャリアがあっても、その配送用キャリアが最終的に
どの配送先へ配送されて未返却になっているのか確認す
ることができる。
【0020】また、本発明では、配送者コードとキャリ
アコードとの照合結果および出荷許可コードの有無を確
認した後に、各配送用キャリアを積み込んで配送する。
したがって、何らかの理由により配送用キャリアへの商
品の分配が完了していない場合にも、分配が未完了の配
送用キャリアが各配送先へ配送されることなく、いわゆ
る不完全配送の発生を未然に防止することができる。同
様に、配送者が間違えて、配送すべき配送用キャリアと
は異なる配送用キャリアを積み込むことなく、いわゆる
誤配の発生を未然に防止することができる。
【0021】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる入出荷管
理システムが適用される配送センターの構成を概略的に
示す図である。図2は、配送センターへの商品の入荷お
よび入荷検品を説明する図である。図3は、配送センタ
ーの各店舗別エリアに置かれたカゴ車の構成を概略的に
示す図である。本実施形態では、スーパーマーケットや
コンビニエンスストアのような各店舗(小売店)に食料
品を含む様々な商品を配送する配送センターに本発明を
適用している。
【0022】配送センターでは、図1に示すように、様
々な商品がトラック1により商品メーカーから入荷され
る。トラック1で入荷された商品は、分配用キャリアと
しての台車上に積載される。このとき、図2に示すよう
に、1つの台車11には、同じ種類の商品12が多数積
載される。なお、各商品12にはICラベル13がそれ
ぞれ貼付され、各ICラベル13には商品コードおよび
シリアルナンバーが予め書き込まれている。また、台車
11には、商品12に貼付されたICラベル13から情
報を読み取るための通信距離の比較的長い(たとえば1
m程度)リーダー・ライターの機能を有する情報端末1
4が設置されている。情報端末14は、ホストコンピュ
ータ15と無線で通信する機能を備えている。
【0023】入荷商品12の検品に先立って、ホストコ
ンピュータ15は商品別の発注情報(またはメーカー別
の発注情報)を情報端末14に無線通信で転送し、ホス
トコンピュータ15から転送された情報は情報端末14
のメモリ部に記憶される。このように、ホストコンピュ
ータ15の内部の記憶部には、商品別の発注情報に関す
るデータベースが形成されている。次いで、情報端末1
4は、台車11に積載された各商品12に貼付されたI
Cラベル13から商品コードおよびシリアルナンバーを
読み取る。そして、情報端末14は、読み取った商品コ
ードおよびシリアルナンバーと商品別の発注情報とに基
づいて、入荷商品の総量と発注商品の総量とを照合する
ことによって、総量チェックすなわち入荷検品を自動的
に行う。
【0024】こうして入荷検品された商品は、各店舗
(各配送先)に配送すべき配送用キャリアとしての各カ
ゴ車に分配される。図1に示すように、配送センターの
中央にはカゴ車置き場2が設置され、その周囲には各種
商品分配エリア3〜5が設置されている。ここで、第1
商品分配エリア3はたとえば要冷飲料品の分配エリアで
あり、第2商品分配エリア4はたとえば練り製品の分配
エリアであり、第3商品分配エリア5はたとえば日配品
の分配エリアである。そして、各商品分配エリアには、
店舗別エリア6が多数形成されている。
【0025】図3に示すように、各店舗別エリアには、
その店舗へ配送すべき複数のカゴ車24が置かれてい
る。なお、各店舗別エリアで不用になったカゴ車は、カ
ゴ車置き場2へ移送される。また、各店舗別エリアで新
たなカゴ車が必要になった場合、所要台数だけカゴ車置
き場2から移送される。また、各店舗別エリアには、そ
の店舗名称22および店舗番号(店舗コード)23が掲
示されている。
【0026】一方、カゴ車24には、ICプレート25
が着脱自在に取り付けられている。ICプレート25
は、たとえば塩化ビニールのような適当な材料によって
形成されたプレートにICモジュールとアンテナとを組
み込むことによって構成された非接触型のICモジュー
ル部材である。ICプレート25の表面には、このカゴ
車を配送すべき店舗番号とカゴ車番号とからなるカゴ車
コード26が表示されている。また、カゴ車コード26
の情報は、ICプレート25のICモジュール内のメモ
リに予め書き込まれている。
【0027】図4は、台車上に積載された商品の各カゴ
車への分配を説明する図である。本実施形態では、図4
に示すように、台車11に積載された商品12を各店舗
に配送すべき各カゴ車24に分配する。この場合、作業
者は、分配すべき商品の種類に応じて対応する商品分配
エリアへ台車11を移動させる。なお、各カゴ車24へ
の商品12の分配に先立って、ホストコンピュータ15
は、店舗別の受注情報(すなわち配送先別の受注情報)
を情報端末14へ転送し、ホストコンピュータ15から
転送された情報は情報端末14のメモリ部に記憶され
る。このように、ホストコンピュータ15の内部の記憶
部には、店舗別の受注情報に関するデータベースが形成
されている。
【0028】次いで、情報端末14は、台車11に積載
された各商品12に貼付されたICラベル13から商品
コードを読み取り、各カゴ車24に取り付けられたIC
プレート25からカゴ車コードを読み取る。情報端末1
4では、読み取った商品コードおよびカゴ車コードと店
舗別の受注情報とに基づいて、各店舗に分配すべき数量
を情報端末14の表示部に提示する。こうして、作業者
は、情報端末14に提示された数量情報に基づいて、各
店舗に配送すべき各カゴ車24に所定数量の商品をそれ
ぞれ分配する。
【0029】このとき、情報端末14は、台車11から
各カゴ車24へ移し変えられた商品の数量を自動的にカ
ウント(計数)する。そして、情報端末14は、各カゴ
車24に取り付けられたICプレート25に、分配した
商品の商品コードおよび分配した数量を書き込む。同時
に、情報端末14は、カゴ車コード、商品コードおよび
数量をホストコンピュータ15へ無線通信で転送する。
このように、情報端末14は、ICプレート25のIC
モジュールに対して情報の書込みおよび読取りを行うリ
ーダー・ライターの機能を有する。
【0030】ホストコンピュータ15では、情報端末1
4から転送された情報(カゴ車コード、商品コード、お
よび数量)に基づいて、店舗別受注データベースに事前
に書き込まれていた店舗別受注情報の消し込みを行う。
同様に、情報端末14でも、店舗別受注情報の消し込み
を行う。上述の商品分配工程は、すべての店舗に対して
同様に繰り返され、且つすべての種類の商品について同
様に繰り返される。
【0031】ただし、最終商品の分配の場合、情報端末
14には、各店舗に分配すべき数量とともに最終商品で
ある旨の情報が提示される。そして、情報端末14は、
各カゴ車24への最終商品の分配終了時に、分配した商
品の商品コードおよび分配した数量とともに、出荷許可
コードを各ICプレート25に書き込む。こうして、最
終商品の分配が完了すると、各カゴ車24のICプレー
ト25には、積載された商品とその数量に関する一覧デ
ータすなわち商品明細データが書き込まれることにな
る。情報端末14は、この商品明細データをホストコン
ピュータ15へ転送する。
【0032】図5は、商品の各店舗への出荷を説明する
図である。各店舗に配送すべき各カゴ車への商品の分配
が終了すると、配送業者(配送者)によって各カゴ車は
対応する店舗に向けて出荷される。本実施形態では、図
5に示すように、配送業者41がカゴ車24をトラック
1に積み込む前に、ゲート型情報端末42を通過する。
ゲート型情報端末42は、配送業者41が所持するIC
カード(不図示)から配送業者コードを読み取るととも
に、カゴ車24のICプレート25からカゴ車コードお
よび出荷許可コードを読み取る。
【0033】ゲート型情報端末42は、読み取った配送
業者コード、カゴ車コードおよび出荷許可コードを、ホ
ストコンピュータ15へ無線通信で転送する。このよう
に、ゲート型情報端末42は、配送業者41が所持する
ICカードおよびカゴ車24のICプレート25から情
報を読み取るための通信距離の比較的長い(たとえば1
m程度)リーダー・ライターの機能と、ホストコンピュ
ータ15と無線で通信する機能とを有する。
【0034】ホストコンピュータ15では、カゴ車別の
管理情報に基づいて、ゲート型情報端末42から転送さ
れた配送業者コードとカゴ車コードとを照合し、その照
合結果をゲート型情報端末42に提示する。このよう
に、ホストコンピュータ15の内部の記憶部には、カゴ
車別の管理情報に関するデータベースが形成されてい
る。なお、ゲート型情報端末42に提示される照合結果
は、配送業者がカゴ車の選択を間違っていない場合には
たとえば「OK」表示であり、カゴ車の選択が間違って
いる場合には「NO」表示となる。
【0035】したがって、配送業者41が間違って配送
すべきカゴ車とは異なるカゴ車をトラック1に積み込も
うとした場合、ホストコンピュータ15が配送業者41
にその旨を喚起することになり、いわゆる誤配の発生が
未然に防止される。また、カゴ車24のICプレート2
5から出荷許可コードを読み取り、このカゴ車24への
商品の分配が完了していることを確認してからトラック
1に積み込むので、いわゆる不完全配送の発生が未然に
防止される。
【0036】誤配チェックおよび出荷許可コードの確認
をした配送業者41は、各カゴ車24をトラック1に積
み込んで出荷する。ホストコンピュータ15では、ゲー
ト型情報端末42から転送された出荷許可コードと上述
の照合結果とに基づいて、各カゴ車24の管理データベ
ースの書換えを行う。すなわち、各カゴ車24の状態が
入庫状態から出庫状態へ切り換えられ、必要に応じて出
庫時間、配送業者コード、店舗コードなどが入力され
る。
【0037】図6は、出荷されたカゴ車の返却の確認を
説明する図である。図6に示すように、出荷されたカゴ
車24は、やがて配送業者41のトラック1により配送
センターに戻ってくる。配送業者41は、戻ったカゴ車
24とともにゲート型情報端末42を通過する。こうし
て、ゲート型情報端末42は、配送業者41の所持IC
カードから配送業者コードを読み取るとともに、配送セ
ンターに戻ったカゴ車24のICプレート25からカゴ
車コードを読み取る。
【0038】ゲート型情報端末42は、読み取った配送
業者コードおよびカゴ車コードを、ホストコンピュータ
15へ無線通信で転送する。ホストコンピュータ15で
は、ゲート型情報端末42から転送された情報に基づい
て各カゴ車24の返却を確認し、各カゴ車24の管理デ
ータベースにおいてその状態を出庫状態から入庫状態へ
切り換える。また、各カゴ車24の管理データベースに
は、必要に応じて、返却時間、配送業者コードなどが入
力される。
【0039】図7は、各店舗における検品を説明する図
である。各店舗では、図7に示すように、配送業者のト
ラックにより配送されたカゴ車24から商品を降ろす前
に、検品作業を行う必要がある。この場合、各店舗の店
員61は、リーダー・ライター(その通信距離はたとえ
ば10cm以内と短くても良い)の機能を有する携帯用
の情報端末62を用いて、各カゴ車24のICプレート
25から商品明細データを読み取る。そして、読み取っ
た商品明細データに基づいて、情報端末62に事前に書
き込まれていた発注データの消し込みを行う。
【0040】以上のように、本実施形態では、カゴ車別
の商品分配を、ひいてはカゴ車別の入出荷管理を行って
いる。したがって、同一の店舗に配送すべき複数のカゴ
車のうち一部のカゴ車だけが出荷された場合、残りのカ
ゴ車の出荷に関する問い合わせに確実に答えることがで
きる。また、カゴ車別の入出荷管理を行っているので、
未返却のカゴ車があっても、そのカゴ車が最終的にどの
店舗へ配送されて未返却になっているのか確認すること
ができる。
【0041】また、本実施形態では、配送者コードとカ
ゴ車コードとの照合結果および出荷許可コードの有無を
確認した後に、各カゴ車を積み込んで配送する。したが
って、何らかの理由によりカゴ車への商品の分配が完了
していない場合にも、分配が未完了のカゴ車が各配送先
へ配送されることなく、いわゆる不完全配送の発生を未
然に防止することができる。同様に、配送者が間違え
て、配送すべきカゴ車とは異なるカゴ車を積み込むこと
なく、いわゆる誤配の発生を未然に防止することができ
る。
【0042】さらに、本実施形態では、各店舗に配送さ
れた各カゴ車のICプレートに商品明細データが書き込
まれている。したがって、各カゴ車のICプレートから
商品明細データを随時読み取り、読み取った商品明細デ
ータに基づいて、各店舗における検品作業を円滑且つ正
確に行うことができる。また、本実施形態では、商品コ
ード、シリアルナンバー、カゴ車コードなどの情報が台
車に設置された情報端末により自動的に読み取られるの
で、入荷検品、商品分配、出荷などの作業性が大幅に向
上する。
【0043】なお、上述の実施形態では、各カゴ車に取
り付けられるICモジュール部材としてICプレートを
用いているが、たとえばICラベルやICタグなどの他
の適当なICモジュール部材を用いることができる。ま
た、上述の実施形態では、配送業者がICカードを所持
し、そのICカードから配送業者コードを読み取ってい
る。しかしながら、ICカードに限定されることなく、
たとえばバーコードや磁気テープなどを利用することも
できる。
【0044】さらに、上述の実施形態では、商品の各店
舗への配送用キャリアとしてカゴ車を用いているが、こ
れに限定されることなく、他の形態を有するキャリアを
用いることもできる。また、上述の実施形態では、スー
パーマーケットやコンビニエンスストアのような各小売
店に食料品を含む様々な商品を配送する配送センターに
本発明を適用している。しかしながら、これに限定され
ることなく、一般の商品の入出荷管理に本発明を適用す
ることができる。
【0045】ところで、上述の実施形態では、各商品に
ICラベルが貼付されているが、このICラベルの意味
は狭く解釈されることなく、各商品に取り付け可能な一
般的なICモジュール部材を含む広い概念である。した
がって、たとえば各商品にICタグなどを取り付けた態
様も本発明の範囲内において実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、たと
えば配送センターにおいてカゴ車別の入出荷管理を行う
ことにより、不完全配送および誤配を未然に防止するこ
とのできる入出荷管理システムを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる入出荷管理システム
が適用される配送センターの構成を概略的に示す図であ
る。
【図2】配送センターへの商品の入荷および入荷検品を
説明する図である。
【図3】配送センターの各店舗別エリアに置かれたカゴ
車の構成を概略的に示す図である。
【図4】台車上に積載された商品の各カゴ車への分配を
説明する図である。
【図5】商品の各店舗への出荷を説明する図である。
【図6】出荷されたカゴ車の返却の確認を説明する図で
ある。
【図7】各店舗における検品を説明する図である。
【符号の説明】
1 トラック 2 カゴ車置き場 3〜5 各種商品分配エリア 6 各店舗別エリア 11 台車 12 商品 13 ICラベル 14 情報端末 15 ホストコンピュータ 24 カゴ車 25 ICプレート 42 ゲート型情報端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F015 JA02 JC08 JC11 JC19 JC22 3F022 AA15 LL02 MM03 MM08 MM11 MM36 MM43 PP04 5B049 AA00 AA06 BB31 CC05 CC27 DD00 DD02 DD04 DD05 EE00 EE02 FF00 FF01 FF07 GG03 GG04 GG07 5B058 CA17 YA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入荷商品を各配送先に分配して出荷する
    入出荷管理システムにおいて、 ICモジュール部材が着脱自在にそれぞれ取り付けられ
    た、各配送先に配送すべき複数の配送用キャリアと、 ICラベルが貼付された商品を各配送用キャリアに分配
    するために前記商品を各配送用キャリアまで移送するた
    めの分配用キャリアと、 配送先別の受注情報、商品別の発注情報、および配送用
    キャリア別の管理情報に関するデータベースが形成され
    たホスト情報処理装置と、 前記分配用キャリアに設置され、各配送用キャリアに取
    り付けられたICモジュール部材および各商品に貼付さ
    れたICラベルに対する情報の読取りおよび書込みを行
    うための情報端末とを備え、 各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部材
    には、当該配送用キャリアを配送すべき配送先に関する
    情報および当該配送用キャリアの識別に関する情報を含
    むキャリアコードが書き込まれ、 各商品に貼付されたICラベルには、当該商品の商品コ
    ードおよびシリアルナンバーが書き込まれ、 各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部材
    および各商品に貼付されたICラベルを介して、各配送
    用キャリア毎に商品の入出荷管理を行うことを特徴とす
    る入出荷管理システム。
  2. 【請求項2】 前記情報端末は、前記ホスト情報処理装
    置と無線で通信する機能を有することを特徴とする請求
    項1に記載の入出荷管理システム。
  3. 【請求項3】 前記情報端末には、各配送用キャリアへ
    の商品の分配に先立って、前記ホスト情報処理装置から
    配送先別の受注情報が転送され、 前記情報端末は、前記分配用キャリアに積載された各商
    品に貼付されたICラベルから商品コードを読み取り、
    各配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部材
    からキャリアコードを読み取り、読み取った商品コード
    およびキャリアコードと前記配送先別の受注情報とに基
    づいて各配送先に分配すべき数量を提示し、 前記情報端末は、前記分配用キャリアから各配送用キャ
    リアへ移し変えられた商品の数量をカウントし、各配送
    用キャリアに取り付けられたICモジュール部材に、当
    該配送用キャリアに分配した商品の商品コードおよび分
    配した数量を書き込むことを特徴とする請求項1または
    2に記載の入出荷管理システム。
  4. 【請求項4】 前記情報端末は、分配すべき最終商品が
    各配送用キャリアに分配された後に、各配送用キャリア
    に取り付けられたICモジュール部材に出荷許可コード
    を書き込み、各配送用キャリアに最終的に積み込まれた
    商品の種類および数量の情報を含む商品明細データを前
    記ホスト情報処理装置へ転送することを特徴とする請求
    項3に記載の入出荷管理システム。
  5. 【請求項5】 前記情報端末には、入荷商品の検品に先
    立って、前記ホスト情報処理装置から商品別の発注情報
    が転送され、 前記情報端末は、前記分配用キャリアに積載された各商
    品に貼付されたICラベルから商品コードおよびシリア
    ルナンバーを読み取り、読み取った商品コードおよびシ
    リアルナンバーと前記商品別の発注情報とに基づいて、
    入荷商品の総量と発注商品の総量とを照合することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の入出荷
    管理システム。
  6. 【請求項6】 各配送用キャリアに取り付けられたIC
    モジュール部材および各配送者が所持するICカードか
    ら情報を読み取り、読み取った情報を前記ホスト情報処
    理装置へ転送するためのゲート型情報端末とを備え、 前記ゲート型情報端末は、通過する配送者のICカード
    から配送者コードを読み取るとともに、通過する各配送
    用キャリアに取り付けられたICモジュール部材からキ
    ャリアコードを読み取り、読み取った配送者コードおよ
    びキャリアコードを前記ホスト情報処理装置へ転送し、 前記ホスト情報処理装置は、前記配送用キャリア別の管
    理情報に基づいて、前記ゲート型情報端末から転送され
    た前記配送者コードと前記キャリアコードとを照合し、
    照合結果を前記ゲート型情報端末に提示することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の入出荷管
    理システム。
  7. 【請求項7】 前記ゲート型情報端末は、前記ホスト情
    報処理装置と無線で通信する機能を有することを特徴と
    する請求項6に記載の入出荷管理システム。
  8. 【請求項8】 前記ゲート型情報端末は、各配送用キャ
    リアへの分配の完了を確認するために、当該配送用キャ
    リアに取り付けられたICモジュール部材から出荷許可
    コードを読み取り、読み取った出荷許可コードを前記ホ
    スト情報処理装置へ転送することを特徴とする請求項6
    または7に記載の入出荷管理システム。
  9. 【請求項9】 前記ゲート型情報端末は、配送先から戻
    った配送用キャリアに取り付けられたICモジュール部
    材からキャリアコードを読み取り、読み取ったキャリア
    コードを前記ホスト情報処理装置へ転送し、 前記ホスト情報処理装置は、前記ゲート型情報端末から
    転送された前記キャリアコードに応答して当該配送用キ
    ャリアの返却を確認し、確認した返却情報を前記配送用
    キャリア別の管理情報に入力することを特徴とする請求
    項6乃至8のいずれか1項に記載の入出荷管理システ
    ム。
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