JP2001212627A - バルジ加工装置 - Google Patents

バルジ加工装置

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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D26/00Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces
    • B21D26/02Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces by applying fluid pressure
    • B21D26/033Deforming tubular bodies
    • B21D26/045Closing or sealing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シール部材の破損を防止したバルジ加工装置を
得る。 【解決手段】上下金型により形成されるキャビティ内に
管材8を挿入し、軸押し機構により押込み型10を駆動
して管材8に軸方向圧縮力を付与する。押込み型10
は、軸押し機構により軸方向に押される押圧軸50と、
押圧軸50に軸方向に摺動可能に装着された摺動部材6
2とを備えている。摺動部材62に、管材8への挿入に
より管材8の端が接触する鍔部80,82を形成し、管
材8内に挿入可能なリング部材74を摺動部材62に装
着すると共に、リング部材74の軸方向に溝76,78
を形成する。溝76,78から鍔部80,82を突出さ
せて、管材8の鍔部80,82への接触による押圧軸5
0と摺動部材62との相対的摺動によって弾性変形して
管材8内周に密着するシール部材90を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下金型のキャビ
ティ内に挿入した管材の内部に高圧圧液を供給してバル
ジ加工するバルジ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上下金型により形成されるキ
ャビティ内に挿入した管材内部に高圧液圧を供給して、
例えば、管材を「T」字状にバルジ加工するバルジ加工
装置が用いられているが、このようなバルジ加工装置と
して、特開平7−155857号公報にあるようなもの
が提案されている。
【0003】この装置は、管材の両端にシール用金具を
接触させ、左右両側シール用金具を押込みシリンダによ
り押し込むことにより、管材に軸方向圧縮力を付与して
いる。また、一方のシール用金具に設けた流体圧導入路
を介して高圧圧液を管材内部に供給するように構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来のもので
は、管材と左右両側シール用金具との間で、供給される
高圧圧液が漏れないようにシールする必要があり、シー
ル用金具の先端を管材内部に挿入し、シール用金具の先
端にOリング等のシール部材を配置する必要がある。し
かし、管材へのシール部材の挿入を繰り返すと、シール
部材が破損し易く、シールが容易でないという問題があ
った。
【0005】本発明の課題は、シール部材の破損を防止
したバルジ加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、上下金型により形成されるキャビティ内に管材を挿
入し、軸押し機構により押込み型を駆動して前記管材に
軸方向圧縮力を付与しながら、前記管材内部に液圧供給
機構から高圧圧液を供給して前記管材を前記キャビティ
の形状に沿って加工するバルジ加工装置において、前記
押込み型は、前記軸押し機構により軸方向に押される押
圧軸と、該押圧軸に軸方向に摺動可能に装着された摺動
部材とを備え、前記摺動部材に、該摺動部材の前記管材
への挿入により前記管材の端が接触する鍔部を形成し、
該接触による前記押圧軸と前記摺動部材との相対的摺動
によって弾性変形して前記管材内周に密着するシール部
材を設けたことを特徴とするバルジ加工装置がそれであ
る。
【0007】また、前記管材内に挿入可能なリング部材
を前記摺動部材に装着すると共に、前記リング部材の軸
方向に溝を形成し、該溝から前記摺動部材の鍔部を突出
させて前記管材の端に接触可能とすると共に、前記リン
グ部材を前記押圧軸に接触可能とし、前記押圧軸と前記
摺動部材との相対的摺動により前記シール部材を前記リ
ング部材を介して弾性変形させる構成としてもよい。
【0008】更に、前記摺動部材に取り付けたストッパ
部材と前記リング部材との間に前記シール部材を配置し
た構成としてもよい。あるいは、前記押圧軸の先端に摺
動による前記摺動部材の抜け止めをする規制部材を設け
た構成としてもよい。前記押圧軸と前記摺動部材との間
に前記シール部材の弾性変形を開放する方向に付勢する
付勢部材を介装した構成としてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は金型
で、金型1は上金型2と下金型4とを備え、上下金型
2,4は図示しないバルジ加工用プレス機に装着されて
いる。上金型2と下金型4とが組み合わされた状態で、
上下金型2,4内にキャビティ6が形成される。キャビ
ティ6には管材8が挿入されている。キャビティ6は管
材8の中程を膨らませてバルジ加工するように形成され
ている。
【0010】キャビティ6内に挿入された管材8の両端
には押込み型10,12が配置されており、押込み型1
0,12はそれぞれ油圧シリンダ14,16により駆動
されて、管材8に軸方向圧縮力を付与できるように構成
されている。両油圧シリンダ14,16は、油圧源1
8,19にそれぞれ接続されている。
【0011】油圧源18,19は、両油圧シリンダ1
4,16に高圧圧液を供給すると共に、外部からの信号
に応じて圧液の圧力を可変できる構成のものである。
尚、本実施形態では、油圧シリンダ14,16、油圧源
18,19により、押込み機構20,21が構成されて
いる。
【0012】管材8の内部とブースタ22とが、押込み
型10を介して接続されている。ブースタ22には、油
圧源28が接続されており、油圧源28はブースタ22
に高圧圧液を供給すると共に、外部からの信号に応じて
圧液の圧力を可変できる構成のものである。ブースタ2
2は、油圧源28からの圧液圧力を増圧して、増圧した
圧液をそれぞれ管材8の内部に供給する構成のものであ
る。尚、本実施形態では、ブースタ22、油圧源28に
より圧液供給機構30が構成されている。
【0013】前記両押込み型10,12の変位を検出す
る位置センサ32,34がそれぞれ設けられており、ま
た、ブースタ22から管材8内部に供給される圧液の圧
力を検出する圧力検出センサ36が設けられている。位
置センサ32,34、圧力検出センサ36は制御回路4
0に接続されており、制御回路40は各センサ32,3
4,36からの信号等に応じて各油圧源18,19,2
8に駆動信号、圧力信号等を出力する。
【0014】次に、前述した押込み型10について、図
1,2によって詳細に説明する。他方の押込み型12の
構造も同様であるので、詳細な説明を省略する。押込み
型10は、押圧軸50を備えており、押圧軸50は油圧
シリンダ14のシリンダロッドにより軸方向に押される
ように雄ねじ部52を介して接続されている。押圧軸5
0には、その軸方向に貫通孔54が穿設されており、貫
通孔54の一方は管材8内部に開口されると共に、他方
はブースタ22に接続されている。
【0015】押圧軸50には、管材8に挿入する側から
順に、雄ねじ部56、小径の摺動軸部58、大径の嵌合
軸部60が設けられており、摺動軸部58と嵌合軸部6
0との間に段部61が形成されている。摺動軸部58は
摺動部材62の摺動孔64に挿入されて、摺動部材62
が軸方向に摺動可能に装着されている。尚、摺動孔64
にはOリング66が装着されて漏れ止めが図られてい
る。
【0016】摺動軸部58にはスプリングを用いた付勢
部材68が装着されており、摺動部材62を雄ねじ部5
6側に付勢している。雄ねじ部56には、ワッシャを用
いた規制部材70が装着されると共に、ナット72が螺
着されて、摺動部材62の抜け止めが図られている。こ
れにより、摺動部材62は、段部61と規制部材70と
の間で所定量aだけ摺動できるように構成されている。
【0017】摺動部材62の外周には、リング部材74
が装着されており、リング部材74には軸方向に溝、本
実施形態では2本の溝76,78が形成されている。両
溝76,78には摺動部材62の鍔部80,82が摺動
可能に挿入されている。リング部材74は管材8に挿入
される挿入部84と、管材8の内径よりも大径の、本実
施形態では、管材8の外径と同じ外径の大径部86とを
備えている。
【0018】挿入部84と大径部86との間には、段部
88が形成されており、管材8の端が接触できるように
構成されている。前述した溝76,78は大径部86に
形成されると共に、その先端は段部88よりも挿入部8
4に所定量aだけ突き出るように形成されている。
【0019】リング部材74に続いて、摺動部材62の
外周には、リング状のシール部材90が装着されてい
る。そして、摺動部材62の外周には、ストッパ部材9
2が螺入されて、リング部材74とストッパ部材92と
の間にシール部材90が挟まれるように配置されてい
る。
【0020】シール部材90の外径は、管材8の内径よ
りも少し小さく形成されている。また、シール部材90
はゴム等の弾性を有する部材で形成されており、シール
部材90を軸方向に押圧することにより、シール部材9
0が径方向に膨らんで管材8の内周に密着するように構
成されている。
【0021】次に、前述した本実施形態のバルジ加工装
置の作動について説明する。キャビティ6に管材8を挿
入し、油圧源18,19から油圧シリンダ14,16に
作動油を供給して油圧シリンダ14,16を駆動し、管
材8の両端に両押込み型10,12を挿入して突き当て
る。
【0022】図1、図2に示すように、管材8内にリン
グ部材74の挿入部84が挿入されて、管材8の端が鍔
部80,82に突き当たると、摺動部材62は移動を停
止し、押圧軸50が更に押されて付勢部材68の付勢力
に抗して、摺動部材62と押圧軸50とが相対的に摺動
する。
【0023】摺動部材62の移動の停止によりストッパ
部材92も停止するので、押圧軸50により押されたリ
ング部材74がシール部材90を押圧する。これによ
り、シール部材90は径方向に膨らんで管材8の内周に
押し付けられる。押圧軸50と摺動部材62との相対的
摺動が所定量aとなり、管材8の端がリング部材74の
段部88に突き当ると、管材8には押圧軸50及びリン
グ部材74の段部88を介して軸方向圧縮力が付与され
る。
【0024】シール部材90が管材8の内部に挿入され
る際には、シール部材90は管材8の内周に接触するこ
となく挿入され、内部に挿入された後に径方向に弾性変
形するので、シール部材90の破損を防止できる。尚、
リング部材74を設けることなく、直接押圧軸50によ
りシール部材90を弾性変形させるように構成しても実
施可能である。
【0025】続いて、貫通孔54を介して管材8内部に
液を満たすと共に、油圧源28からブースタ22に高圧
圧液を供給する。ブースタ22から増圧した高圧圧液を
貫通孔54を介して管材8内部に供給する。シール部材
90によりシールされた状態で、管材8の内部に高圧圧
液が供給されると、管材8はキャビティ6の形状に応じ
て膨張する。その際、管材8は押込み型10,12によ
り軸方向圧縮力が付与されているので、管材8の膨張に
伴って、押込み型10,12は軸方向に変位する。圧力
検出センサ36により検出される圧力から、油圧源28
を制御して、管材8内部の圧力を制御するようにすると
よい。
【0026】バルジ加工終了後は、管材8内部の圧液を
抜くと共に、シリンダ14,16を駆動して押込み型1
0,12を管材8から引き抜く。よって、付勢部材68
の付勢力により、鍔部80,82が管材8の端に押し付
けられた状態で、押圧軸50が引き戻される。
【0027】押圧軸50の後退により、リング部材74
を介したシール部材90の押圧が開放されて、リング部
材74は押圧軸50と共に後退する。よって、シール部
材90は元の形状に復帰して、管材8内周への密着が解
除される。そして、更に、押圧軸50が後退すると、シ
ール部材90も管材8内から外部に引き出される。その
際、シール部材90は径方向に縮小しているので、管材
8の内周に接触した状態で引き抜かれることがなく、シ
ール部材90の破損が防止される。
【0028】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のバルジ加工
装置は、シール部材を管材の内部に挿入する際に、シー
ル部材を管材内周に接触させることなく挿入でき、ま
た、外部に引き出すときにも、管材内周に接触させるこ
となく引き出すことができるので、シール部材の破損を
防止できるという効果を奏する。また、押込み型の移動
を利用して、シール部材を弾性変形させるので、他のア
クチュエータ等を必要とせず、簡単な構成で実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのバルジ加工装置の
押込み型の正面図である。
【図2】図1のAA断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのバルジ加工装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1…金型 2…上金型 4…下金型 6…キャビティ 8…管材 10,12…押込み型 14,16…油圧シリンダ 20…押込み機構 22…ブースタ 30…圧液供給機構 50…押圧軸 54…貫通孔 58…摺動軸部 60…嵌合軸部 61…段部 62…摺動部材 68…付勢部材 70…規制部材 74…リング部材 76,78…溝 80,82…鍔部 88…段部 90…シール部材 92…ストッパ部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下金型により形成されるキャビティ内
    に管材を挿入し、軸押し機構により押込み型を駆動して
    前記管材に軸方向圧縮力を付与しながら、前記管材内部
    に液圧供給機構から高圧圧液を供給して前記管材を前記
    キャビティの形状に沿って加工するバルジ加工装置にお
    いて、 前記押込み型は、前記軸押し機構により軸方向に押され
    る押圧軸と、該押圧軸に軸方向に摺動可能に装着された
    摺動部材とを備え、 前記摺動部材に、該摺動部材の前記管材への挿入により
    前記管材の端が接触する鍔部を形成し、該接触による前
    記押圧軸と前記摺動部材との相対的摺動によって弾性変
    形して前記管材内周に密着するシール部材を設けたこと
    を特徴とするバルジ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記管材内に挿入可能なリング部材を前
    記摺動部材に装着すると共に、前記リング部材の軸方向
    に溝を形成し、 該溝から前記摺動部材の鍔部を突出させて前記管材の端
    に接触可能とすると共に、前記リング部材を前記押圧軸
    に接触可能とし、 前記押圧軸と前記摺動部材との相対的摺動により前記シ
    ール部材を前記リング部材を介して弾性変形させること
    を特徴とする請求項1記載のバルジ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材に取り付けたストッパ部材
    と前記リング部材との間に前記シール部材を配置したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のバルジ加
    工装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧軸の先端に摺動による前記摺動
    部材の抜け止めをする規制部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3記載のバルジ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧軸と前記摺動部材との間に前記
    シール部材の弾性変形を開放する方向に付勢する付勢部
    材を介装したことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    記載のバルジ加工装置。
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