JP2001334318A - 液圧成形用ノズル - Google Patents

液圧成形用ノズル

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JP2001334318A
JP2001334318A JP2000150829A JP2000150829A JP2001334318A JP 2001334318 A JP2001334318 A JP 2001334318A JP 2000150829 A JP2000150829 A JP 2000150829A JP 2000150829 A JP2000150829 A JP 2000150829A JP 2001334318 A JP2001334318 A JP 2001334318A
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pipe
nozzle
molded
seal ring
molding
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JP2000150829A
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Hideaki Ikezawa
秀明 池澤
Hakushin Izeki
博進 井関
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Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D26/00Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces
    • B21D26/02Shaping without cutting otherwise than using rigid devices or tools or yieldable or resilient pads, i.e. applying fluid pressure or magnetic forces by applying fluid pressure
    • B21D26/033Deforming tubular bodies
    • B21D26/045Closing or sealing means

Abstract

(57)【要約】 【課題】液圧成形の初期段階においても被成形用パイプ
から成形液の液漏れが発生することを確実に防止できる
と共に、液圧成形時における作業性の低下を防止するこ
とのできる液圧成形用ノズルを提供する。 【解決手段】被成形用パイプ17の端部に液圧成形用ノ
ズル11の挿入部材12を挿入する際に、シールリング
14の外径は第1フランジ部19及びスライド部材13
の外径よりも小さな状態である。そして、ノズル部材1
5を被成形用パイプ17側へスライドすると、押動部2
6が凹部27を介してシールリング14側へスライド
し、それに連動してスライド部材13がシールリング1
4と当接する。このとき、シールリング14は、スライ
ド部材13によって押圧され、その押圧力で圧縮変形さ
れて被成形用パイプ17の内周面に密着する。このよう
にして、被成形用パイプ17の端部に液圧成形用ノズル
11がセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被成形用パイプに
バルジ加工(ハイドロフォーミング)を施す場合等に使
用される液圧成形用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液圧成形用ノズルとして
は、特開平10−71433号公報に記載されたものが
知られている。図6は従来技術における液圧成形用ノズ
ルの一部を破断して模式的に示した側面図であり、図7
は従来技術における液圧成形用ノズルを被成形用パイプ
の端部にセットした後の状態を模式的に示した断面図で
ある。
【0003】図6,図7に示すように、この液圧成形用
ノズル101は、被成形用パイプ102の端部に嵌合さ
れる嵌合部103と、該嵌合部103の一端に設けられ
た頭部104とで構成されており、被成形用パイプ10
2の内部へ噴出させる成形液の通路となる成形液噴出孔
105が設けられている。また、嵌合部103は、頭部
104に固定された嵌合軸部106と、該嵌合軸部10
6の外周をその軸方向にスライド可能に設けられたスラ
イド部材107とで構成されている。
【0004】更に、嵌合軸部106は、外径が異なる第
1円筒部108と、第2円筒部109と、第3円筒部1
10とを有した先細り形状に形成されている。また、ス
ライド部材107は、最も外径が小さい第1円筒部10
8と係合している内径小部111と、次に外径が小さい
第2円筒部109と係合している内径大部112とを有
した円筒状に形成されている。
【0005】嵌合軸部106の第3円筒部110とスラ
イド部材107の内径大部112との間には、スライド
部材107による押圧力で圧縮変形されて被成形用パイ
プ102の内周面に密着するシールリング113が設け
られている。また、嵌合軸部106の第2円筒部109
とスライド部材107の内径大部112との間には、圧
抜き孔114を通して大気圧となっている大気圧室11
5が設けられている。
【0006】さて、この液圧成形用ノズル101を用い
て被成形用パイプ102にバルジ加工を施す場合には、
まず、被成形用パイプ102の端部に液圧成形用ノズル
101の嵌合部103を嵌合させて、被成形用パイプ1
02の端部に液圧成形用ノズル101が所定位置となる
ようにセットする。このとき、被成形用パイプ102の
内圧は大気圧に近く大気圧室115の内圧とほとんど差
がないので、スライド部材107にはシールリング11
3を圧縮させるだけの圧力が作用しない。すなわち、シ
ールリング113は、該外径が第3円筒部110及び内
径大部112の外径よりも小さな状態で保持されてお
り、被成形用パイプ102の内周面に密着していない状
態となっている。
【0007】次に、被成形用パイプ102の内部へ液圧
成形用ノズル101の成形液噴出孔105を介して成形
液を噴出させる。この場合、被成形用パイプ102の内
圧は成形液の増加に伴って徐々に上昇するので、該被成
形用パイプ102の内圧と大気圧室115の内圧との間
に差圧が生じ、その差圧によってスライド部材107が
シールリング113を圧縮する方向へスライドする。
【0008】そして、スライド部材107によってシー
ルリング113が圧縮されるようになり、シールリング
113の外径が第3円筒部110及び内径大部112の
外径よりも大きくなって被成形用パイプ102の内周面
に密着するようになる。このようにシールリング113
が潰れて膨出することで、被成形用パイプ102の内周
面に密着して被成形用パイプ102内の成形液が完全に
密封され、該成形液の液圧によって被成形用パイプ10
2が所定形状となるように液圧成形(バルジ加工)され
るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の液圧成形用ノズル101において、液圧成
形の初期段階では、シールリング113が被成形用パイ
プ102の内周面に密着していないため、嵌合部103
の外周面と被成形用パイプ102の内周面との間に隙間
が生じることとなり、該隙間から成形液の液漏れが発生
してしまうおそれがあった。このような液漏れが発生し
てしまうと、被成形用パイプ102内の成形液が完全に
密封されるまでに時間を要することとなり、液圧成形時
における作業性の悪化を招いていた。
【0010】また、従来技術の液圧成形用ノズル101
では、液圧成形後において、シールリング113がスラ
イド部材107によって圧縮されたままの状態となった
り、スライド部材107がシールリング113の移動を
阻害したり等して、シールリング113の復元力が十分
に発揮されずにシールリング113が潰れて膨出した状
態で保持されるおそれがあった。そのため、連続して液
圧成形を行う場合において、液圧成形用ノズル101を
新たな被成形用パイプの端部にセットする際に、潰れて
膨出した状態のシールリング113は、被成形用パイプ
の内周面に当接して摩損し易くなり、シールリング11
3の耐久性を著しく低下させる要因となっていた。
【0011】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その主な目的は、液圧成形の初期段階にお
いても被成形用パイプから成形液の液漏れが発生するこ
とを確実に防止できると共に、液圧成形時における作業
性の低下を防止することのできる液圧成形用ノズルを提
供することにある。また、他の目的は、液圧成形後にお
いて、シールリングの復元力を十分に発揮させて、シー
ルリングの耐久性の低下を未然に防止することのできる
液圧成形用ノズルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の液圧成形用ノズルは、被成
形用パイプの軸方向に延びるように挿通孔が設けられる
と共に、第1フランジ部と第2フランジ部との間に溝部
が設けられ、前記被成形用パイプの端部に挿入される挿
入部材と、該挿入部材の前記溝部に前記被成形用パイプ
の軸方向に対してスライド可能な状態で外嵌されるスラ
イド部材と、前記挿入部材の前記第1フランジ部と前記
スライド部材との間に前記被成形用パイプの軸方向に対
してスライド可能な状態で外嵌され、前記スライド部材
による押圧力で圧縮変形されて前記被成形用パイプの内
周面に密着可能なシールリングと、前記被成形用パイプ
の内部へ噴出させる成形液の通路となる成形液噴出孔が
設けられると共に、前記第2フランジ部に形成された凹
部又は貫通孔を介して前記シールリング側へ前記スライ
ド部材をスライドさせる押動部が設けられ、前記被成形
用パイプの軸方向に対してスライド可能な状態で前記挿
入部材の前記挿通孔に挿通されるノズル部材とを備えた
ことを要旨としている。
【0013】上記請求項1に記載の発明によれば、被成
形用パイプにバルジ加工を施す場合に、まず、被成形用
パイプの端部に液圧成形用ノズルの挿入部材が挿入され
る。この際、シールリングは、スライド部材による押圧
力で圧縮変形されていないので、被成形用パイプの内周
面に当接することはない。そして、ノズル部材の押動部
が第2フランジ部の凹部又は貫通孔を介してシールリン
グ側へスライドされ、それに連動してスライド部材がシ
ールリングと当接するようにスライドされる。
【0014】このとき、第1フランジ部とスライド部材
との間に外嵌されたシールリングは、スライド部材によ
って押圧され、その押圧力で圧縮変形されて被成形用パ
イプの内周面に密着される。すなわち、シールリングが
スライド部材によって潰されて膨出することで、被成形
用パイプの内周面に当接して密着されることとなる。以
上のようにして、被成形用パイプの端部に液圧成形用ノ
ズルが所定位置となるようにセットされる。
【0015】次に、被成形用パイプの内部へ液圧成形用
ノズルの成形液噴出孔を介して成形液を噴出させる。こ
のとき、シールリングが被成形用パイプの内周面に密着
しているため、被成形用パイプ内の成形液が完全に密封
され、液圧成形の初期段階においても被成形用パイプか
ら成形液の液漏れが発生することが確実に防止される。
そして、被成形用パイプ内の成形液の液圧により、被成
形用パイプが所定形状となるように液圧成形(バルジ加
工)される。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の液圧成形用ノズルにおいて、前記挿入部材と前記ノズ
ル部材との間には、前記被成形用パイプの軸方向に対し
て伸縮可能なスプリングが介在されていることを要旨と
している。
【0017】上記請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、液圧成形時におい
て、スプリングはノズル部材のスライド部材側へのスラ
イドによって圧縮されて縮むようになっており、液圧成
形後において、スプリングは圧縮状態が解除されると伸
びるようになっている。ここで、液圧成形後について詳
述すると、スプリングの付勢力によってノズル部材の押
動部がスライド部材から離間されて、シールリングに負
荷される押圧力が解除されるのに伴い、シールリングの
復元力が十分に発揮されてスライド部材が押動部側へス
ライドされる。
【0018】すなわち、液圧成形後において、シールリ
ングが潰れて膨出した状態で保持されることはなくなる
ため、連続して液圧成形を行う場合でも、従来技術のよ
うに被成形用パイプの内周面にシールリングが当接して
摩損するおそれはなくなり、シールリングの耐久性の低
下が未然に防止される。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の液圧成形用ノズルにおいて、前記被成形
用パイプの端部にセットする際に、前記第2フランジ部
は、前記被成形用パイプを所定位置に配置した金型の端
面又は前記被成形用パイプの端面に当接するように設定
されていることを要旨としている。
【0020】上記請求項3に記載の発明によれば、請求
項1,請求項2に記載の発明の作用に加えて、被成形用
パイプの端部に液圧成形用ノズルをセットする際に、挿
入部材の第2フランジ部が金型の端面又は被成形用パイ
プの端面に当接して規制されるため、被成形用パイプに
対する液圧成形用ノズルの位置決めが容易、かつ、確実
に行われることとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本実
施の形態における液圧成形用ノズルの一部を破断して模
式的に示した側面図である。図2は、液圧成形用ノズル
を被成形用パイプの端部にセットする前の状態を模式的
に示した断面図である。
【0022】図1,図2に示すように、本実施の形態に
おける液圧成形用ノズル11は、挿入部材12と、スラ
イド部材13と、シールリング14と、ノズル部材15
と、スプリング16等とを備えている。
【0023】挿入部材12は、被成形用パイプ17の軸
方向に延びるように設けられた挿通孔18と、両端部に
設けられた第1フランジ部19及び第2フランジ部20
と、第1フランジ部19と第2フランジ部20との間に
設けられた環状の溝部21とを備え、被成形用パイプ1
7の端部に挿入されるようになっている。
【0024】挿通孔18側の挿入部材12とノズル部材
15の後述するノズル筒部22との間には、ゴム材料に
て形成されたシールリング23が設けられており、挿入
部材12の内側には該シールリング23を収容するため
の環状溝24が形成されている。このシールリング23
により、挿入部材12の挿通孔18側とノズル部材15
のノズル筒部22との密閉性が高められるようになって
いる。また、挿通孔18の端部には、スプリング16を
収容するための収容部25が拡径するように設けられて
いる。
【0025】第2フランジ部20には、ノズル部材15
の後述する押動部26をスライド可能とするための凹部
27が所定間隔をおいて形成されている。また、挿入部
材12と押動部26との間には、ゴム材料にて形成され
たシールリング28が設けられており、挿入部材12に
は該シールリング28を収容する環状溝29が形成され
ている。このシールリング28により、挿入部材12と
押動部26との密閉性が高められるようになっている。
【0026】スライド部材13は、挿入部材12の溝部
21に被成形用パイプ17の軸方向に対してスライド可
能な状態で外嵌されている。このスライド部材13は、
ノズル部材15の押動部26によってシールリング14
側へスライドされるように設定されている。
【0027】シールリング14は、ゴム材料にて形成さ
れており、挿入部材12の第1フランジ部19とスライ
ド部材13との間に被成形用パイプ17の軸方向に対し
てスライド可能な状態で外嵌されている。このシールリ
ング14は、スライド部材13による押圧力で圧縮変形
されて被成形用パイプ17の内周面に密着可能となるよ
うに設定されている。
【0028】ノズル部材15は、被成形用パイプ17の
内部へ噴出させる成形液の通路となる成形液噴出孔30
と、該成形液噴出孔30を包囲するように形成されたノ
ズル筒部22と、土台状の基部31と、該基部31から
所定間隔をおいて挿入部材12側へ突出形成された押動
部26とを備え、挿入部材12の挿通孔18に被成形用
パイプ17の軸方向に対してスライド可能な状態で挿通
されている。
【0029】ノズル筒部22の先端部には環状溝32が
形成されており、該環状溝32にはゴム材料にて形成さ
れたスナップリング33が外嵌収容されている。このス
ナップリング33により、ノズル筒部22から挿入部材
12が離脱することが防止される。
【0030】押動部26は、第2フランジ部20に形成
された凹部27上をスライド可能な状態となっており、
該凹部27を介してスライド部材13をシールリング1
4側へスライドさせるようになっている。
【0031】スプリング16は、挿入部材12とノズル
部材15との間に被成形用パイプ17の軸方向に対して
伸縮可能な状態で介在されている。すなわち、スプリン
グ16は、挿通孔18の端部に拡径するように形成され
た収容部25に対して、ノズル筒部22の基部31側に
外嵌された状態で収容されている。このスプリング16
は、液圧成形時において、押動部26のシールリング1
4側へのスライドによって圧縮されて縮むようになって
おり、液圧成形後において、圧縮状態が解除されると伸
びるようになっている。
【0032】図2に示すように、被成形用パイプ17
は、所定形状をなす金型34内の所定位置に配置されて
おり、この配置状態でバルジ加工が行われるようになっ
ている。本実施の形態では、被成形用パイプ17の端面
が金型34の端面よりも内側となるようにセットされて
いる。
【0033】さて、本実施の形態における液圧成形用ノ
ズル11を用いて被成形用パイプ17にバルジ加工を施
す手順を以下に示す。図3は、液圧成形用ノズルを被成
形用パイプの端部にセットする直前の状態を拡大して模
式的に示した部分断面図である。図4は、被成形用パイ
プの端部に液圧成形用ノズルをセットした後の状態を拡
大して模式的に示した部分断面図である。図5は、被成
形用パイプの端部に液圧成形用ノズルをセットした後の
状態を模式的に示した断面図である。
【0034】図3に示すように、まず、被成形用パイプ
17の端部に液圧成形用ノズル11の挿入部材12を挿
入し、挿入部材12の第2フランジ部20の端面が金型
34の端面に当接するようにする。この際、シールリン
グ14は、スライド部材13による押圧力で圧縮変形さ
れていないので、被成形用パイプ17の内周面に当接し
ていない。すなわち、シールリング14の外径は、第1
フランジ部19及びスライド部材13の外径よりも小さ
な状態となっている。
【0035】そして、図4に示すように、ノズル部材1
5を被成形用パイプ17側へスライドすると、ノズル部
材15の押動部26が第2フランジ部20の凹部27を
介してシールリング14側へスライドし、それに連動し
てスライド部材13がシールリング14と当接するよう
にスライドする。その後、ノズル部材15の基部31が
第2フランジ部20の端面に当接して、ノズル部材15
の押動部26がシールリング14側へスライドすること
を規制する。
【0036】このとき、第1フランジ部19とスライド
部材13との間に外嵌されたシールリング14は、スラ
イド部材13によって押圧され、その押圧力で圧縮変形
されて被成形用パイプ17の内周面に密着するようにな
る。すなわち、シールリング14がスライド部材13に
よって潰されて膨出することで、シールリング14の外
径が第1フランジ部19及びスライド部材13の外径よ
りも大きくなって、被成形用パイプ17の内周面に当接
して密着することとなる。
【0037】以上のようにして、図4,図5に示すよう
に、被成形用パイプ17の端部に液圧成形用ノズル11
を所定位置となるようにセットする。
【0038】次に、被成形用パイプ17の内部へ液圧成
形用ノズル11の成形液噴出孔30を介して成形液を噴
出する。このとき、シールリング14が被成形用パイプ
17の内周面に密着しているため、被成形用パイプ17
内の成形液が完全に密封され、液圧成形の初期段階にお
いても被成形用パイプ17から成形液の液漏れが発生す
ることが防止される。そして、被成形用パイプ17内の
成形液の液圧により、被成形用パイプ17が所定形状と
なるように液圧成形(バルジ加工)される。
【0039】液圧成形終了後、所定形状に形成された被
成形用パイプ17の端部から液圧成形用ノズル11を離
間させると、ノズル部材15の基部31が挿入部材12
の第2フランジ部20の端面から離間すると同時に、ス
プリング16の圧縮状態が解除される。このとき、スプ
リング16の付勢力によってノズル部材15の押動部2
6が凹部27を介してスライド部材13から離間して、
シールリング14に負荷される押圧力が解除されるのに
伴い、シールリング14の復元力が十分に発揮されてス
ライド部材13が第2フランジ部20側へスライドす
る。
【0040】このように、スプリング16の圧縮状態が
解除されると、シールリング14が潰れて膨出した状態
で保持されることはなくなり、図1に示される態様のシ
ールリング14、すなわち外径が第1フランジ部19及
びスライド部材13の外径よりも小さな状態のシールリ
ング14となる。
【0041】そして、連続して液圧成形を行う場合に
は、図1に示される態様の液圧成形用ノズル11を新た
な被成形用パイプの端部にセットして、前述した手順と
同様の手順で液圧成形を行う。
【0042】以上詳述した本実施の形態によれば、下記
に示す効果が得られるようになる。
【0043】・本実施の形態では、液圧成形時におい
て、シールリング14が被成形用パイプ17の内周面に
密着しているため、被成形用パイプ17内の成形液が完
全に密封され、液圧成形の初期段階においても被成形用
パイプ17から成形液の液漏れが発生することを確実に
防止できる。
【0044】・本実施の形態によれば、液圧成形の初期
段階において、従来技術のような成形液の液漏れが発生
することがないため、液圧成形時における作業性の低下
を防止することができる。
【0045】・本実施の形態では、液圧成形後におい
て、スプリング16の付勢力を利用することにより、シ
ールリング14の復元力を十分に発揮させて、シールリ
ング14の耐久性の低下を未然に防止することができ
る。
【0046】・本実施の形態によれば、被成形用パイプ
17の端部に液圧成形用ノズル11をセットする際に、
挿入部材12の第2フランジ部20の端面が金型34の
端面に当接して規制されるため、被成形用パイプ17に
対する液圧成形用ノズル11の位置決めを容易、かつ、
確実に行うことができる。
【0047】・本実施の形態では、挿入部材12の第2
フランジ部20の端面を金型34の端面に当接させて位
置決めしているため、被成形用パイプ17の長さのバラ
ツキや被成形用パイプ17の端面の状態を考慮しなくて
も、液圧成形を良好に行うことができる。
【0048】・本実施の形態によれば、挿通孔18の端
部に収容部25が拡径するように設けられているため、
該収容部25にスプリング16を容易、かつ、確実に収
容することができる。
【0049】なお、前記実施の形態を次のように変更し
て実施することもできる。
【0050】・前記実施の形態では、第2フランジ部2
0に凹部27を形成することとしたが、凹部27に代え
て貫通孔を形成するようにしてもよい。
【0051】・前記実施の形態におけるスプリング16
を省略する構成としてもよい。
【0052】・前記実施の形態では、挿入部材12の第
2フランジ部20の端面を金型34の端面に当接させて
位置決めをするようにしたが、被成形用パイプ17の端
面に当接させて位置決めをするようにしてもよい。
【0053】・前記実施の形態では、収容部25にスプ
リング16を収容したが、収容部25を省略して基部3
1と第2フランジ部20との間にスプリング16を収容
してもよい。
【0054】・前記実施の形態では、シールリング1
4,23,28やスナップリング33をゴム材料にて形
成したが、例えば樹脂材料等にて形成してもよく、特に
ゴム材料に限定されるものではない。要は、弾性変形可
能な材料であればよい。
【0055】更に、特許請求の範囲の各請求項に記載さ
れないものであって、前記実施の形態等から把握される
技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0056】(a) 請求項2又は請求項3に記載の液
圧成形用ノズルにおいて、前記挿通孔の端部には、前記
スプリングを収容するための収容部が拡径するように設
けられていることを特徴とする液圧成形用ノズル。
【0057】このように構成した場合、請求項2,請求
項3に記載の発明の効果に加えて、収容部にスプリング
を容易、かつ、確実に収容することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、液圧成
形の初期段階においても被成形用パイプから成形液の液
漏れが発生することを確実に防止できると共に、液圧成
形時における作業性の低下を防止することができる。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、液圧成形後において、シ
ールリングの復元力を十分に発揮させて、シールリング
の耐久性の低下を未然に防止することができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,請求項2に記載の発明の効果に加えて、被成形用パ
イプの端部に液圧成形用ノズルをセットする際に、被成
形用パイプに対する液圧成形用ノズルの位置決めを容
易、かつ、確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施の形態における液圧
成形用ノズルの一部を破断して模式的に示した側面図で
ある。
【図2】一実施の形態における液圧成形用ノズルを被成
形用パイプの端部にセットする前の状態を模式的に示し
た断面図である。
【図3】一実施の形態における液圧成形用ノズルを被成
形用パイプの端部にセットする直前の状態を拡大して模
式的に示した部分断面図である。
【図4】一実施の形態における被成形用パイプの端部に
液圧成形用ノズルをセットした後の状態を拡大して模式
的に示した部分断面図である。
【図5】一実施の形態における被成形用パイプの端部に
液圧成形用ノズルをセットした後の状態を模式的に示し
た断面図である。
【図6】従来技術における液圧成形用ノズルの一部を破
断して模式的に示した側面図である。
【図7】従来技術における液圧成形用ノズルを被成形用
パイプの端部にセットした後の状態を模式的に示した断
面図である。
【符号の説明】
11 液圧成形用ノズル 12 挿入部材 13 スライド部材 14 シールリング 15 ノズル部材 16 スプリング 17 被成形用ノズル 18 挿通孔 19 第1フランジ部 20 第2フランジ部 21 溝部 26 押動部 27 凹部 30 成形液噴出孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形用パイプの軸方向に延びるように
    挿通孔が設けられると共に、第1フランジ部と第2フラ
    ンジ部との間に溝部が設けられ、前記被成形用パイプの
    端部に挿入される挿入部材と、 該挿入部材の前記溝部に前記被成形用パイプの軸方向に
    対してスライド可能な状態で外嵌されるスライド部材
    と、 前記挿入部材の前記第1フランジ部と前記スライド部材
    との間に前記被成形用パイプの軸方向に対してスライド
    可能な状態で外嵌され、前記スライド部材による押圧力
    で圧縮変形されて前記被成形用パイプの内周面に密着可
    能なシールリングと、 前記被成形用パイプの内部へ噴出させる成形液の通路と
    なる成形液噴出孔が設けられると共に、前記第2フラン
    ジ部に形成された凹部又は貫通孔を介して前記シールリ
    ング側へ前記スライド部材をスライドさせる押動部が設
    けられ、前記被成形用パイプの軸方向に対してスライド
    可能な状態で前記挿入部材の前記挿通孔に挿通されるノ
    ズル部材とを備えたことを特徴とする液圧成形用ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記挿入部材と前記ノズル部材との間に
    は、前記被成形用パイプの軸方向に対して伸縮可能なス
    プリングが介在されていることを特徴とする請求項1に
    記載の液圧成形用ノズル。
  3. 【請求項3】 前記被成形用パイプの端部にセットする
    際に、前記第2フランジ部は、前記被成形用パイプを所
    定位置に配置した金型の端面又は前記被成形用パイプの
    端面に当接するように設定されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の液圧成形用ノズル。
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