JP2001212323A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001212323A
JP2001212323A JP2000023491A JP2000023491A JP2001212323A JP 2001212323 A JP2001212323 A JP 2001212323A JP 2000023491 A JP2000023491 A JP 2000023491A JP 2000023491 A JP2000023491 A JP 2000023491A JP 2001212323 A JP2001212323 A JP 2001212323A
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payout
prize ball
board
ball payout
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JP2000023491A
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English (en)
Inventor
Isao Kishi
勇夫 岸
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Maruhon Industry Co Ltd
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞媒体の払出個数の異常を検出できる遊技機
を実現する。 【解決手段】 賞球ユニットに設けられた賞球払出セン
サ60a,60bは、それぞれ主基板100および払出
制御基板200に接続されており、主基板100に搭載
されたメインCPUは、賞球払出センサ60a,60b
から出力された賞球払出センサ信号を取込み、払出個数
をカウントし、そのカウント数が設定値を超えているか
否かを判定し、その判定結果を出力する。これにより、
払出制御基板200に対する不正行為などによる払出個
数の異常を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータによっ
て遊技を制御する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば
パチンコ機が知られており、そのパチンコ機では、賞球
の払出を以下に示すように行っている。入賞した入賞球
は、入賞球集合部に集められ、入賞球導出路を流下して
入賞球排出機構部に到達する。この入賞球排出機構部に
は、入賞球検出スイッチが設けられており、この入賞球
検出スイッチがONすると、賞球払出装置が作動し、入
賞に見合った賞球が払出され、入賞球排出機構部に貯留
している入賞球を1個排出する。このような構造によ
り、入賞球は入賞球排出機構部に貯留されるため、パチ
ンコ機が停電した場合でも、電源の復帰後に賞球の払出
を継続することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のパ
チンコ機は、入賞球集合部、入賞球導出路および入賞球
排出機構部などの構造物が必要であるため、パチンコ機
の裏セットの構造が複雑になるので、製造効率が悪い
し、省スペース化を図ることが困難であるという問題が
あった。また、入賞球排出機構部は、入賞球を1個ずつ
排出する動作を頻繁に繰り返すため、動作部分の摩耗や
破損などによる故障がつきまとうという問題もあった。
さらに、上記構造物の製造コストが、パチンコ機の製造
コストを低減する妨げとなっていた。そこで、本発明者
は、入賞球検出スイッチから送出される検出信号に基づ
いて賞球数ごとに入賞球の数を電気的に記憶するととも
に、その記憶されている賞球数を出力する主基板と、こ
の主基板から出力される賞球数に基づいて賞球払出装置
へ駆動信号を出力するとともに、賞球払出センサから送
出された検出信号に基づいて払出個数を計数する払出制
御基板とを備えたパチンコ機を考えた。この構成によれ
ば、前述の構造物が不要であるため、前述の諸問題を解
決することができる。しかし、その一方、払出制御基板
や賞球払出装置の不正な改造や故障などにより、払出個
数が正規の払出個数よりも増加した場合は、その増加を
検出することができないという問題が発生した。
【0004】そこでこの発明は、賞媒体の払出個数の異
常を検出することができる遊技機を実現することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒体払出命
令手段と、前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段
と、前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記
賞媒体払出手段を制御する払出制御手段とを備えた遊技
機において、前記賞媒体払出手段によって払出された賞
媒体を検出する賞媒体検出手段を備えており、その賞媒
体検出手段は、接続手段によって前記賞媒体払出命令手
段および前記払出制御手段とそれぞれ電気的に接続され
ているという技術的手段を用いる。
【0006】つまり、賞媒体払出手段によって払出され
た賞媒体を検出する賞媒体検出手段は、接続手段によっ
て賞媒体払出命令手段および払出制御手段とそれぞれ電
気的に接続されているため、賞媒体検出手段が賞媒体を
検出したときに賞媒体検出手段から出力される検出信号
を賞媒体払出命令手段および払出制御手段の両者に取込
むことができる。したがって、賞媒体払出命令手段およ
び払出制御手段は、それぞれ取込んだ検出信号に基づい
て賞媒体の払出個数をカウントすることが可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の遊技機において、前記賞媒体払出命令手段は、前記
賞媒体検出手段から出力される検出信号に基づいて、前
記賞媒体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞
媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なる
か否かを判定するとともに、その判定結果を出力する判
定手段を備えるという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、賞媒体払出命令手段が備える判定
手段により、賞媒体の払出を命令したときの所定数と、
賞媒体払出手段によって実際に払出された払出個数とが
異なるか否かを判定し、その判定結果を出力することが
できるため、払出制御手段に対する不正行為や払出制御
手段の故障を報知することが可能となる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の遊技機において、前記判定手段が出力する判定結果
を報知する報知手段を備えたという技術的手段を用い
る。
【0010】つまり、報知手段によって判定結果を報知
することにより、払出制御手段について不正行為が行わ
れたり、払出制御手段に故障が発生したりしたことを知
らせることができる。たとえば、上記判定結果に対応し
て点灯または点滅するLEDを遊技機の外部あるいは内
部に設けることにより、判定結果を遊技機が設置されて
いる店の者などに知らせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実
施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実
施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチ
ンコ機を例に挙げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ
機の主要構成について図1を参照して説明する。図1
は、この実施形態に係るパチンコ機の斜視説明図であ
る。パチンコ機10には、前枠11が開閉可能に備えら
れており、その前枠11には、ガラス枠13が開閉可能
に取付けられている。前枠11の右側には、ガラス枠1
3開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設けられている。ガ
ラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられており、
前枠11の右下には、遊技球を遊技盤14へ発射する発
射モータ(図4に符号15eで示す)を操作するための
発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0012】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供
給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、こ
の賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸
球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておく
ための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿2
0の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下
した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上
受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口
21aが形成されている。排出口21aの排出側には、
その排出口21aから排出された遊技球を収容しておく
ための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿
21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0013】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明す
る。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備
えられている。センターケース30には、天入賞口31
と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、こ
の普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4
個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液
晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を変動
表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装
置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別
図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0014】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート2
6,26が設けられている。センターケース30の下方
には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する
第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口
27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当た
り図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28
が設けられている。開放された普通電動役物28は、第
1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動
開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方
には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄と
なった場合に作動する変動入賞装置40が設けられてい
る。
【0015】この変動入賞装置40には、当たりの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り
付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞
口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞
口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機
能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過し
た遊技球を検出する特定領域スイッチ(図4に符号42
aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pを
カウントする大入賞口スイッチ(図4に符号43aで示
す)とが設けられている。
【0016】その他、遊技盤14には、複数の風車23
と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18
b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、
球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾り
ランプ18e,18eと、発射された遊技球を遊技領域
へ案内するガイドレール16と、入賞しなかった遊技球
をアウト球として回収するアウト口45とが設けられて
いる。また、遊技盤14には、多くの釘28が打ち込ま
れており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘28間
を乱舞しながら落下する。
【0017】[賞球ユニットの構成]次に、賞球の払出
を行う賞球ユニットの構成について図3ないし図5を参
照して説明する。図3は賞球ユニットの主な内部構造を
示す説明図であり、図4はパチンコ機10の電気的構成
をブロックで示す説明図であり、図5は払出制御基板2
00に対する各種入出力信号の系統を示す説明図であ
る。図3に示すように、賞球ユニット60には、ハウジ
ング60dが備えられており、そのハウジング60dに
は、払出すべき遊技球Pを集合して配列させるための集
合樋60eが設けられている。また、ハウジング60d
には、ステッピングモータ60cが設けられており、そ
のモータシャフト60fの先端には、集合樋60eに配
列された遊技球Pを下方へ送り出すための送り出し部材
60gが取付けられている。
【0018】送り出し部材60gは、ウオームギヤ形状
に形成されており、ステッピングモータ60cが回転す
ると、送り出し部材60gが回転し、遊技球Pが下方に
送り出される。送り出し部材60gの半回転につき1
個、つまり1回転につき2個の賞球が送り出される。送
り出し部材60gの右側には、送り出し部材60gによ
って送り出される賞球を検出する賞球払出センサ60a
が設けられており、送り出し部材60gの左側には、送
り出し部材60gによって送り出される賞球を検出する
賞球払出センサ60b(図4、図5)が設けられてい
る。賞球払出センサ60bは、送り出し部材60gを挾
んで賞球払出センサ60aと対向する位置に設けられて
いるため、図3では賞球払出センサ60bは図示されて
いない。送り出し部材60gが半回転したときに送り出
された賞球は、一方の賞球払出センサによって検出さ
れ、もう半回転したときに送り出された賞球は、もう一
方の賞球払出センサによって検出される。つまり、送り
出し部材60gによって送り出された賞球は、賞球払出
センサ60a,60bによって交互に検出される。ま
た、図5に示すように、賞球払出センサ60aは主基板
100および払出制御基板200に電気的に接続されて
おり、賞球払出センサ60bも主基板100および払出
制御基板200に電気的に接続されている。つまり、賞
球払出センサ60aから出力される賞球払出センサ信号
G1および賞球払出センサ60bから出力される賞球払
出センサ信号G2は、主基板100および払出制御基板
200にそれぞれ取込まれる。
【0019】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成について図4を参照して説明
する。パチンコ機10には、主基板100が設けられて
おり、この主基板100には、マイクロプロセッサ11
0が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、
遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、この
メインCPU112が各種制御を実行するための各種制
御プログラムが記録されたROM114と、メインCP
U112が各種制御プログラムを実行する際にROM1
14から読出された制御プログラムや遊技中に発生する
大当りに関するデータなどの各種データを一時的に格納
するRAM116とが搭載されている。
【0020】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ
制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生
装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、遊技球
の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイ
ッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパ
チンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ
(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板5
2、盤面中継基板51、遊技枠中継基板55である。
【0021】払出制御基板200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一
時的に格納するRAM216とが搭載されている。ま
た、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続
基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モー
タ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出
中継基板55が電気的に接続されている。さらに、ラン
プ制御装置75には、点灯または点滅することにより、
払出個数に異常が発生したことを報知する報知LED7
5aが設けられている。
【0022】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54は、賞球ユニット60に備えら
れた賞球払出センサ60a,60bと、払出中継基板5
5とに電気的に接続されている。賞球払出センサ60a
は接続コードL1によってセンサ中継基板54に電気的
に接続されており、賞球払出センサ60bは接続コード
L2によってセンサ中継基板54に電気的に接続されて
いる。また、賞球ユニット60は、賞球払出モータ60
hを備える。払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ62、賞球払出モータ
60hおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、ゲ
ートスイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞
口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a、下
入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ29
a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイッチ
31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0023】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備えるプリペイドカードユニット22と電気的
に接続されている。電源基板80は、AC24V(50
Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け
る。また、電源基板80は、主基板100、払出制御基
板200、特別図柄表示装置32、音声制御装置79、
ランプ制御装置75およびCR接続基板56に対してそ
れぞれ必要な電源を供給するとともに、各基板および装
置の制御開始、制御終了を制御する。制御開始は、特別
図柄表示装置32、音声制御装置79およびランプ制御
装置75の制御を開始した後に、払出制御基板200の
制御を開始し、最後に主基板100の制御を開始する。
また、制御終了は、制御開始と逆の順序で行う。
【0024】[賞球払出に関する主な制御]次に、賞球
払出に関する主な制御について図5ないし図7を参照し
て説明する。図6はメインCPU112からサブCPU
212に出力された制御コマンドの流れを示す説明図で
ある。図7(A)はメインCPU112からサブCPU
212へ出力される転送信号および制御コマンドを示す
説明図であり、図7(B)は図7(A)に示す制御コマ
ンドの構成を示す説明図であり、図7(C)は5個の賞
球を払出す場合の賞球払出センサ60a,60bおよび
賞球払出モータ60hのタイミングチャートである。
【0025】パチンコ機10は、入賞口によって払出個
数が異なるように設定されている。たとえば、この実施
形態では、大入賞口スイッチ43a(図4)がONした
ときは15個の賞球が払出され、それ以外の袖入賞口ス
イッチ24a、下入賞口スイッチ29a、天入賞口スイ
ッチ31a、第1種始動口スイッチ27aおよびゲート
スイッチ26aのいずれかがONしたときは5個の賞球
が払出される。また、各種スイッチは、それぞれ主基板
100のメインCPU112の異なる入力ポートと電気
的に接続されており、メインCPU112は、スイッチ
から送出された検出信号が、どの入力ポートに取込まれ
たかによって払出個数を決定する。
【0026】そしてメインCPU112は、決定した賞
球数の払出を命令する制御コマンドを払出制御基板20
0のサブCPU212へ出力する。その制御コマンド
は、図7に示すように、払出個数を示す8ビットの信号
HD0〜HD7で構成された2バイトで構成される。た
とえば、払出個数15個を命令する制御コマンドは、た
とえば3FHC1H(16進表示)で表され、払出個数
5個を命令する制御コマンドは、たとえば35HCBH
(16進表示)で表される。また、賞球払出しの動作停
止を命令する制御コマンドは、たとえば40HC0H
(16進表示)で表され、賞球払出しの動作再開を命令
する制御コマンドは、たとえば41HBFH(16進表
示)で表される。
【0027】図6に示すように、メインCPU112か
ら出力された制御コマンドは、メインCPUバス118
を介して出力ポート120へ出力され、その出力された
制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート12
4を介して出力バッファ126に一時的に蓄積された
後、サブCPU212に接続された入力バッファ220
に蓄積される。そして、メインCPU112から出力さ
れた転送信号が、メインCPUバス118から出力ポー
ト122、出力バッファ128および入力バッファ22
2を介してサブCPU212のトリガ入力(TRG2)
226に入力されると、入力バッファ220に蓄積され
ている各種制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポー
ト228を介してサブCPU212の入力ポート224
に取り込まれる。つまり、図7(A)に示すように、メ
インCPU112から出力された制御コマンドは、メイ
ンCPU112から転送信号が出力されたタイミングで
サブCPU212に取込まれる。
【0028】そしてサブCPU212は、取込んだ制御
コマンドが何を意味する制御コマンドであるかなどの解
析を行う。サブCPU212は、15個の賞球払出命令
を受信したことを記憶する記憶エリアから1個の賞球払
出命令を受信したことを記憶する記憶エリアまでの計1
5の記憶エリアを備えており、賞球払出命令のあった記
憶エリアには、その賞球払出命令に示される払出個数が
セットされる。たとえば、15個の賞球払出命令の場合
は、対応する記憶エリアに「15」がセットされる。そ
してサブCPU212は、上記15の各記憶エリアをチ
ェックし、「0」でない記憶エリアがある場合、その記
憶エリアに対応する払出個数の賞球払出処理を実行す
る。図5に示すように、払出制御基板200に実装され
たモータ駆動回路(図示せず)は、サブCPU212か
ら出力された制御信号に基づいて賞球払出モータ60h
のA相、B相、C相およびD相の各相に賞球払出モータ
駆動パルスを順次出力し、賞球払出モータ60hを駆動
する。
【0029】そして、図7(C)に示すように、時間t
1において賞球払出モータ60hが駆動を開始すると、
賞球払出センサ60a,60bによって賞球が検出され
る。図7(C)は5個の賞球を払出す場合の例を示して
おり、賞球払出センサ60bが2個の払出個数を検出
し、賞球払出センサ60aが3個の払出個数を検出し、
両賞球払出センサ60b,60aによって計5個の払出
個数を検出している。このとき、サブCPU212は、
賞球払出センサ60aから出力される賞球払出センサ信
号G1または賞球払出センサ60bから出力される賞球
払出センサ信号G2を取込むごとに、対応する前述の記
憶エリアに格納されている払出個数から「1」を減算し
て行き、その減算結果が「0」になったときに賞球払出
モータ60hを停止させる。そしてサブCPU212
は、賞球払出モータ60hが停止した後、払出終了時間
tα経過後の時間t2から次の賞球払出処理を実行す
る。
【0030】[払出個数検査処理]次に、この発明の特
徴部分、つまり払出制御基板200に対する不正行為や
払出制御基板200の故障などにより、正しい払出個数
の賞球が払出されなくなったことを検出するための構成
について図8を参照して説明する。図8は、メインCP
U112が実行する払出個数検査処理の流れを示すフロ
ーチャートである。なお、主基板100のRAM116
には、大入賞口スイッチ43a(図4)のスイッチング
回数、つまり大入賞口41への入賞数が入賞記憶数Uと
して記憶されるものとする。
【0031】メインCPU112は、賞球払出センサ6
0aから送出された賞球払出センサ信号G1または賞球
払出センサ60bから送出された賞球払出センサ信号G
2を取込んで払出個数をカウントする処理を行っている
最中であるか否かを判定する(ステップ(以下、Sと略
す)10)。続いてメインCPU112は、払出個数を
カウントする処理を行っている最中ではないと判定した
場合は(S10:No)、入賞記憶数Uが1以上である
か否かを判定し(S12)、入賞記憶数Uが1以上であ
る場合は(S12:Yes)、入賞記憶数Uから「1」
を減算し(S14)、タイマ(たとえばメインCPU1
12に内蔵されたタイマ)をスタートさせ、払出個数の
カウントを開始する(S16)。
【0032】続いてメインCPU112は、払出個数の
カウント中であると判定し(S10:Yes)、賞球払
出センサ信号G1または賞球払出センサ信号G3を入力
すると(S18:Yes)、カウント数Nに「1」を加
算する(S20)。続いてメインCPU112は、タイ
マの計測時間Tが予め設定されている設定時間T1以上
になったか否かを判定する(S22)。この設定時間T
1は、メインCPU112が15個を超える払出個数、
たとえば16個〜30個を連続でカウントするために十
分な時間に設定する。つまり、払出制御基板200に対
する不正行為や払出制御基板200の故障などにより、
大入賞口41に対する1回の入賞により、15個を超え
る賞球が払出されていることを検出するために十分な時
間に設定する。
【0033】このようにしてメインCPU112は、タ
イマの計測時間Tがタイムアップするまで払出個数のカ
ウントを実行し、計測時間Tがタイムアップすると(S
22:Yes)、カウント数Nが予め設定されている設
定値N1、たとえば16個以上であるか否かを判定する
(S24)。続いてメインCPU112は、カウント数
Nが設定値N1以上である場合は(S24:Yes)、
報知LED75a(図4)を点灯または点滅させる制御
コマンドをランプ制御装置75に出力し、報知LED7
5aを点灯または点滅させることにより、払出個数が正
規の数より多いことを報知する(S26)。このよう
に、報知LED75aを点灯または点滅させることによ
り、パチンコホールの従業員に払出個数が正規の数より
多いことを知らせることができる。
【0034】続いてメインCPU112は、モータ停止
を命令する制御コマンドを払出制御基板200へ出力
し、賞球払出モータ60hを停止させる(S28)。つ
まり、賞球の払出を即座に停止することができるため、
パチンコホールが被る被害を最小限に抑えることができ
る。そしてメインCPU112は、タイマをリセットし
(S30)、カウント数Nをリセットし(S32)、次
回の払出個数検査処理に備える。
【0035】以上のように、この実施形態に係るパチン
コ機10を使用すれば、賞球払出センサ60a,60b
をそれぞれ主基板100および払出制御基板200の両
者に電気的に接続し、主基板100のメインCPU11
2が、実際に払出された賞球数Nが設定値N1以上であ
るか否かを判定することにより、払出個数が正規の払出
個数よりも増加していることを検出して報知することが
できる。つまり、払出制御基板200に搭載されたマイ
クロプロセッサ210に備えられたROM114が、払
出個数を不正に増加させるコンピュータプログラムが記
録されたROMに交換されたり、あるいは、マイクロプ
ロセッサ210自体が不正なものに交換されたりした場
合であっても、払出個数の不正な増加を検出して報知す
ることができる。また、払出制御基板200や賞球ユニ
ット60に故障が発生して払出個数が正規の数よりも増
加したことを検出して報知することもできる。しかも、
入賞が発生するごとにメインCPU112が払出個数検
査処理を実行できるため、上記不正行為や故障を即座に
検出して報知できるため、パチンコホール側の被害を最
小限に抑えることができる。
【0036】[他の実施形態]上記実施形態では、図3
に示したように、賞球ユニット60に2つの賞球払出セ
ンサ60a,60bを設け、両賞球払出センサを主基板
100および払出制御基板200にそれぞれ接続する構
成を説明したが、賞球ユニットの設計変更例を説明する
図9に示すように、賞球ユニット60に4つの賞球払出
センサを設けることもできる。図9では、図面の都合
上、賞球払出センサ60aと、この賞球払出センサ60
aによって検出された賞球を再び検出する賞球払出セン
サ60cの2つの賞球払出センサのみが示されている
が、実際には、送り出し部材60gを挾んで賞球払出セ
ンサ60aと対向する位置には、前述の実施形態で説明
した賞球払出センサ60bが設けられており、その下方
には、賞球払出センサ60bによって検出された賞球を
再び検出する賞球払出センサ(仮に60dとする)が設
けられている。そして、賞球払出センサ60a,60b
と払出制御基板200とを電気的に接続し、賞球払出セ
ンサ60c,60dと主制御基板100とを電気的に接
続する。この構成を使用すれば、上下方向に組となって
いる2つの賞球払出センサの一方が故障して機能しなく
なった場合であっても、たとえば、機能している方の賞
球払出センサに接続されている接続コードを上記故障し
た賞球払出センサが接続されていた基板に分岐させて電
気的に接続することにより、応急処置を施すことができ
る。
【0037】また、上記実施形態では、パチンコ機10
に備えられた報知LED75aを点灯または点滅させる
ことにより、不正行為や故障により払出個数が増加した
ことを報知する構成を説明したが、メインCPU112
がS26を実行したときの信号を遊技枠情報端子基板5
2(図4)から出力し、パチンコホールの管理室などに
設けられたLEDやランプ類を点灯または点滅させたり
することもできる。さらに、「ピー」などの電子音など
の音声を出力して報知したり、報知LEDおよび音声出
力を組み合わせたりすることもできるし、上記信号をコ
ンピュータに取込み、そのコンピュータに接続されたモ
ニタ画面に報知内容をメッセージなどで表示するように
構成することもできる。またさらに、上記実施形態で
は、カウント数Nが設定値N1よりも多いことを検出し
て報知する構成を説明したが、カウント数Nが設定値N
1よりも少ないことを検出することにより、払出制御基
板200や賞球ユニット60に故障が発生したことを報
知することもできる。そしてさらに、上記実施形態で
は、メインCPU112が払出個数検査処理を実行する
場合を説明したが、他のCPUが払出個数検査処理を実
行するように設計することもできる。なお、上記実施形
態では、この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機
を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機または第3
種パチンコ機にこの発明を適用することもできる。さら
に、スロットマシンなどのパチンコ機以外の遊技機にも
この発明を適用することもできる。
【0038】[各請求項と実施形態との対応関係]遊技
球Pが、この発明の請求項1に係る賞媒体に対応し、メ
インCPU112が賞媒体払出命令手段に対応し、賞球
ユニット60が賞媒体払出手段に対応し、サブCPU2
12が払出制御手段に対応し、賞球払出センサ60a,
60bが賞媒体検出手段に対応する。また、接続コード
L1,L2、センサ中継基板54および遊技枠中継基板
53が、請求項1に係る接続手段に対応する。そして、
メインCPU112が実行するS10〜S32が、請求
項2に係る判定手段として機能し、報知LED75aが
請求項3に係る報知手段に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の斜視説
明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】賞球ユニットの電気的構成をブロックで示す説
明図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図5】払出制御基板200に対する各種入出力信号の
系統を示す説明図である。
【図6】メインCPU112からサブCPU212に出
力された制御コマンドの流れを示す説明図である。
【図7】図7(A)はメインCPU112からサブCP
U212へ出力される転送信号および制御コマンドを示
す説明図であり、図7(B)は図7(A)に示す制御コ
マンドの構成を示す説明図であり、図7(C)は5個の
賞球を払出す場合の賞球払出センサ60a,60bおよ
び賞球払出モータ60hのタイミングチャートである。
【図8】メインCPU112が実行する払出個数検査処
理の流れを示すフローチャートである。
【図9】賞球ユニットの設計変更例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 60 賞球ユニット(賞媒体払出手段) 60a 賞球払出センサ(賞媒体検出手段) 75a 報知LED(報知手段) 112 メインCPU(賞媒体払出命令手段、判定手
段) 212 サブCPU(払出制御手段) L1,L2 接続コード(接続手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒
    体払出命令手段と、 前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、 前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記賞媒
    体払出手段を制御する払出制御手段とを備えた遊技機に
    おいて、 前記賞媒体払出手段によって払出された賞媒体を検出す
    る賞媒体検出手段を備えており、その賞媒体検出手段
    は、接続手段によって前記賞媒体払出命令手段および前
    記払出制御手段とそれぞれ電気的に接続されていること
    を特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記賞媒体払出命令手段は、前記賞媒体
    検出手段から出力される検出信号に基づいて、前記賞媒
    体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞媒体検
    出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否か
    を判定するとともに、その判定結果を出力する判定手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記判定手段が出力する判定結果を報知
    する報知手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載
    の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320513A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Maruhon Ind Co Ltd 遊技機
JP2008043572A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Jb:Kk 弾球遊技機
JP2011143116A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Sammy Corp 弾球遊技機

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