JP2001212071A - パルス光励起蛍光観察装置 - Google Patents
パルス光励起蛍光観察装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パルス光励起蛍光観察装置において、電荷蓄
積型の蛍光像撮像手段の電荷蓄積期間を最適に設定し
て、S/Nの高い、そして高コントラストの蛍光像を撮
像可能にする。 【解決手段】 蛍光を発する光感受性物質もしくは生体
内在蛍光物質を含んでいる生体の部位1に、該光感受性
物質もしくは生体内在蛍光物質の励起波長領域にある励
起光3をパルス状に照射する励起光照射手段10と、この
パルス状励起光3に対応して前記光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質が発するパルス状蛍光2を検出して生
体の蛍光像を撮像する電荷蓄積型の蛍光像撮像手段18と
を備えてなる蛍光観察装置において、前記蛍光像撮像手
段18による電荷蓄積動作をパルス状蛍光2の発光と同期
して実施するとともに、前記電荷蓄積期間の時間幅を、
前記パルス状蛍光2のパルス幅と等しいか、もしくはそ
れ以下に設定する。
積型の蛍光像撮像手段の電荷蓄積期間を最適に設定し
て、S/Nの高い、そして高コントラストの蛍光像を撮
像可能にする。 【解決手段】 蛍光を発する光感受性物質もしくは生体
内在蛍光物質を含んでいる生体の部位1に、該光感受性
物質もしくは生体内在蛍光物質の励起波長領域にある励
起光3をパルス状に照射する励起光照射手段10と、この
パルス状励起光3に対応して前記光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質が発するパルス状蛍光2を検出して生
体の蛍光像を撮像する電荷蓄積型の蛍光像撮像手段18と
を備えてなる蛍光観察装置において、前記蛍光像撮像手
段18による電荷蓄積動作をパルス状蛍光2の発光と同期
して実施するとともに、前記電荷蓄積期間の時間幅を、
前記パルス状蛍光2のパルス幅と等しいか、もしくはそ
れ以下に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光を発する光感
受性物質もしくは生体内在蛍光物質を含んでいる生体部
位に励起光を照射し、そのとき該光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質から発せられる蛍光による画像を撮像
する蛍光観察装置に関するものである。
受性物質もしくは生体内在蛍光物質を含んでいる生体部
位に励起光を照射し、そのとき該光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質から発せられる蛍光による画像を撮像
する蛍光観察装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にPDD(Photodynamic Dia
gnosis)と称される光力学診断についての研究が種々な
されている。このPDDとは、腫瘍親和性を有し、光に
より励起されたとき蛍光を発する光感受性物質(ATX-S1
0、5-ALA、HAT-D01等)を予め生体の腫瘍部分に吸収・
結合させておき、その部分に光感受性物質の励起波長領
域にある励起光を照射して蛍光を生じさせ、この蛍光に
よる画像を撮像、表示して病変部の局在、浸潤部分を診
断するとともに、その見落としを防止する技術である。
gnosis)と称される光力学診断についての研究が種々な
されている。このPDDとは、腫瘍親和性を有し、光に
より励起されたとき蛍光を発する光感受性物質(ATX-S1
0、5-ALA、HAT-D01等)を予め生体の腫瘍部分に吸収・
結合させておき、その部分に光感受性物質の励起波長領
域にある励起光を照射して蛍光を生じさせ、この蛍光に
よる画像を撮像、表示して病変部の局在、浸潤部分を診
断するとともに、その見落としを防止する技術である。
【0003】またこのPDDの別の形態として、生体由
来の光感受性物質に着目し、その生体内在蛍光物質に励
起光を照射して蛍光(いわゆる自家蛍光)を生じさせ、
同様の診断に応用する技術も知られている。その場合
は、腫瘍組織の自家蛍光スペクトルと正常組織の自家蛍
光スペクトルとが異なることを利用して、腫瘍部の検出
等がなされる。
来の光感受性物質に着目し、その生体内在蛍光物質に励
起光を照射して蛍光(いわゆる自家蛍光)を生じさせ、
同様の診断に応用する技術も知られている。その場合
は、腫瘍組織の自家蛍光スペクトルと正常組織の自家蛍
光スペクトルとが異なることを利用して、腫瘍部の検出
等がなされる。
【0004】例えば特開昭59−40830号には、こ
のPDDを行なうための蛍光観察装置が開示されてい
る。この蛍光観察装置は基本的に、光感受性物質あるい
は生体内在蛍光物質の励起波長領域にある励起光を生体
に対して照射する励起光照射手段と、光感受性物質ある
いは生体内在蛍光物質が発する蛍光を検出して生体の蛍
光像を撮像する電荷蓄積型の撮像手段と、この撮像手段
の出力を受けて上記蛍光像を表示する画像表示手段とか
らなるものであり、多くの場合、体腔内部に挿入される
内視鏡や、コルポスコープや、手術顕微鏡等に組み込ま
れた形に構成される。
のPDDを行なうための蛍光観察装置が開示されてい
る。この蛍光観察装置は基本的に、光感受性物質あるい
は生体内在蛍光物質の励起波長領域にある励起光を生体
に対して照射する励起光照射手段と、光感受性物質ある
いは生体内在蛍光物質が発する蛍光を検出して生体の蛍
光像を撮像する電荷蓄積型の撮像手段と、この撮像手段
の出力を受けて上記蛍光像を表示する画像表示手段とか
らなるものであり、多くの場合、体腔内部に挿入される
内視鏡や、コルポスコープや、手術顕微鏡等に組み込ま
れた形に構成される。
【0005】上記特開昭59−40830号に示された
装置は、より詳しくは、励起光照射手段にエキシマ・ダ
イレーザを使用し、このエキシマ・ダイレーザをテレビ
系の60Hzの垂直同期信号に同期させて垂直ブランキン
グ期間にパルス幅30ms(ミリ・秒)で発光させるとと
もに、蛍光像を観察するための高感度カメラをエキシマ
・ダイレーザのパルス駆動と同期動作させるように構成
されている。
装置は、より詳しくは、励起光照射手段にエキシマ・ダ
イレーザを使用し、このエキシマ・ダイレーザをテレビ
系の60Hzの垂直同期信号に同期させて垂直ブランキン
グ期間にパルス幅30ms(ミリ・秒)で発光させるとと
もに、蛍光像を観察するための高感度カメラをエキシマ
・ダイレーザのパルス駆動と同期動作させるように構成
されている。
【0006】この装置は、蛍光観察をテレビ系の垂直ブ
ランキング期間という極めて短い期間内に行なうように
しているので、露光時間が短く、蛍光観察が背景光、背
景ノイズに影響され難いという有利性を備えている。
ランキング期間という極めて短い期間内に行なうように
しているので、露光時間が短く、蛍光観察が背景光、背
景ノイズに影響され難いという有利性を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の蛍光観
察装置において、パルス駆動されるエキシマ・ダイレー
ザからは尖頭値の極めて高いパルス光が出力されるの
で、テレビ系の垂直ブランキング期間に収まるようなパ
ルス幅の短い励起光を利用しても、十分に観察され得る
強度の蛍光が得られる。しかしそれでも、この種の蛍光
は非常に微弱であるため、高い診断性能を得るために観
察画像のS/Nをさらに向上させることが望まれてい
る。
察装置において、パルス駆動されるエキシマ・ダイレー
ザからは尖頭値の極めて高いパルス光が出力されるの
で、テレビ系の垂直ブランキング期間に収まるようなパ
ルス幅の短い励起光を利用しても、十分に観察され得る
強度の蛍光が得られる。しかしそれでも、この種の蛍光
は非常に微弱であるため、高い診断性能を得るために観
察画像のS/Nをさらに向上させることが望まれてい
る。
【0008】観察画像のS/Nは露光時間(電荷蓄積期
間)を短くするほど向上するが、そうすると今度は撮像
手段に蓄積される電荷量の絶対値が減少して、蛍光画像
のコントラストを高く確保する上で不利となる。
間)を短くするほど向上するが、そうすると今度は撮像
手段に蓄積される電荷量の絶対値が減少して、蛍光画像
のコントラストを高く確保する上で不利となる。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、電荷蓄積型の蛍光像撮像手段における電荷蓄積
期間を最適に設定して、S/Nの高い、そして高コント
ラストの蛍光像を撮像することができるパルス光励起蛍
光観察装置を提供することを目的とする。
であり、電荷蓄積型の蛍光像撮像手段における電荷蓄積
期間を最適に設定して、S/Nの高い、そして高コント
ラストの蛍光像を撮像することができるパルス光励起蛍
光観察装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるパルス光励
起蛍光観察装置は、蛍光を発する光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質を含んでいる生体の部位に、該光感受
性物質もしくは生体内在蛍光物質の励起波長領域にある
励起光をパルス状に照射する励起光照射手段と、このパ
ルス状励起光に対応して前記光感受性物質もしくは生体
内在蛍光物質が発するパルス状蛍光を検出して生体の蛍
光像を撮像する電荷蓄積型の蛍光像撮像手段とを備えて
なるパルス光励起蛍光観察装置において、前記蛍光像撮
像手段による電荷蓄積動作が前記パルス状蛍光の発光と
同期して実施されるとともに、前記電荷蓄積期間の時間
幅が、前記パルス状蛍光のパルス幅と等しいか、もしく
はそれ以下に設定されていることを特徴とするものであ
る。
起蛍光観察装置は、蛍光を発する光感受性物質もしくは
生体内在蛍光物質を含んでいる生体の部位に、該光感受
性物質もしくは生体内在蛍光物質の励起波長領域にある
励起光をパルス状に照射する励起光照射手段と、このパ
ルス状励起光に対応して前記光感受性物質もしくは生体
内在蛍光物質が発するパルス状蛍光を検出して生体の蛍
光像を撮像する電荷蓄積型の蛍光像撮像手段とを備えて
なるパルス光励起蛍光観察装置において、前記蛍光像撮
像手段による電荷蓄積動作が前記パルス状蛍光の発光と
同期して実施されるとともに、前記電荷蓄積期間の時間
幅が、前記パルス状蛍光のパルス幅と等しいか、もしく
はそれ以下に設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】なお本発明において、パルス状蛍光のパル
ス幅とは、蛍光強度が0(ゼロ)となる時点で挟まれて
パルスが立ち上がっている時間幅を言うものとする。
ス幅とは、蛍光強度が0(ゼロ)となる時点で挟まれて
パルスが立ち上がっている時間幅を言うものとする。
【0012】また、この本発明によるパルス光励起蛍光
観察装置の好ましい実施の形態においては、パルス状励
起光が正弦波状に照射されることにより、前記パルス状
蛍光が正弦波状のものとなっており、前記蛍光像撮像手
段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度がそれぞ
れIt1、It2(It1=It2)となる時刻t1、t2をそれぞ
れ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時刻とするようにし
てなされ、前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻
t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It1
(=It2)よりも低強度側の長方形領域、該長方形領域
よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S2とし
たとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ1以下
とされる。
観察装置の好ましい実施の形態においては、パルス状励
起光が正弦波状に照射されることにより、前記パルス状
蛍光が正弦波状のものとなっており、前記蛍光像撮像手
段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度がそれぞ
れIt1、It2(It1=It2)となる時刻t1、t2をそれぞ
れ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時刻とするようにし
てなされ、前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻
t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It1
(=It2)よりも低強度側の長方形領域、該長方形領域
よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S2とし
たとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ1以下
とされる。
【0013】また、本発明によるパルス光励起蛍光観察
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光がガウス波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光がガウス波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれIt1、It2(It1=It2)となる時刻t1、t2
をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時刻とする
ようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積
開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域の、蛍光
強度It1(=It2)よりも低強度側の長方形領域、該長
方形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、
S2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほ
ぼ1以下とされる。
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光がガウス波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光がガウス波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれIt1、It2(It1=It2)となる時刻t1、t2
をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時刻とする
ようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積
開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域の、蛍光
強度It1(=It2)よりも低強度側の長方形領域、該長
方形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、
S2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほ
ぼ1以下とされる。
【0014】また、本発明によるパルス光励起蛍光観察
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光が非対称波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光が非対称波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれピーク強度Ip、It2(Ip≠It2)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の
電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域
の、蛍光強度It2よりも低強度側の長方形領域、該長方
形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S
2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ
1以下とされる。
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光が非対称波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光が非対称波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれピーク強度Ip、It2(Ip≠It2)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の
電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域
の、蛍光強度It2よりも低強度側の長方形領域、該長方
形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S
2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ
1以下とされる。
【0015】また、本発明によるパルス光励起蛍光観察
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光が非対称波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光が非対称波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれIt1、ピーク強度Ip(It1≠Ip)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の
電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域
の、蛍光強度It1よりも低強度側の長方形領域、該長方
形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S
2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ
1以下とされる。
装置の好ましい別の実施の形態においては、前記パルス
状励起光が非対称波状に照射されることにより、前記パ
ルス状蛍光が非対称波状のものとなっており、前記蛍光
像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍光の強度
がそれぞれIt1、ピーク強度Ip(It1≠Ip)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、前記パルス状蛍光の波形の
電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄積終了時刻t2との間の領域
の、蛍光強度It1よりも低強度側の長方形領域、該長方
形領域よりも高強度側の領域の面積をそれぞれS1、S
2としたとき、それらの面積の比S2/S1の値がほぼ
1以下とされる。
【0016】
【発明の効果】本発明によるパルス光励起蛍光観察装置
においては、蛍光像撮像手段による電荷蓄積動作がパル
ス状蛍光の発光と同期して実施されるとともに、電荷蓄
積期間の時間幅が、パルス状蛍光のパルス幅と等しい
か、もしくはそれ以下に設定されていることにより、S
/Nの高い、そして高コントラストの蛍光像を撮像可能
となる。
においては、蛍光像撮像手段による電荷蓄積動作がパル
ス状蛍光の発光と同期して実施されるとともに、電荷蓄
積期間の時間幅が、パルス状蛍光のパルス幅と等しい
か、もしくはそれ以下に設定されていることにより、S
/Nの高い、そして高コントラストの蛍光像を撮像可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態によるパルス光励起蛍光観察装置の概略形状を
示すものである。この実施形態の装置は、一例として内
視鏡型蛍光観察装置50として構成されたものであり、パ
ルス励起光源10と、それを駆動する励起光電源11と、パ
ルス励起光源10から発せられた励起光3を集光する集光
レンズ13と、集光された励起光3を導く光ファィバ等か
らなるライトガイド14とを有している。
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態によるパルス光励起蛍光観察装置の概略形状を
示すものである。この実施形態の装置は、一例として内
視鏡型蛍光観察装置50として構成されたものであり、パ
ルス励起光源10と、それを駆動する励起光電源11と、パ
ルス励起光源10から発せられた励起光3を集光する集光
レンズ13と、集光された励起光3を導く光ファィバ等か
らなるライトガイド14とを有している。
【0018】パルス励起光源10としては、波形が矩形に
近似できる高ピークパワーのパルス状励起光3を発する
レーザ光源、例えば高出力半導体レーザが用いられる。
本例においてこの励起光3のパルス幅は0.83ms(ミリ
・秒)に設定される。この励起光3のパルス幅およびピ
ーク値は、励起光電源11からパルス励起光源10に供給さ
れる電流によって制御される。
近似できる高ピークパワーのパルス状励起光3を発する
レーザ光源、例えば高出力半導体レーザが用いられる。
本例においてこの励起光3のパルス幅は0.83ms(ミリ
・秒)に設定される。この励起光3のパルス幅およびピ
ーク値は、励起光電源11からパルス励起光源10に供給さ
れる電流によって制御される。
【0019】一方ライトガイド14は、生体の内部に挿入
される可撓性のプローブ15内に収められている。そして
このプローブ15内にはさらに、ライトガイド14の先端か
ら出射した励起光3を拡散させる拡散レンズ16、励起光
3の照射を受けて生体組織1内の光感受性物質から発せ
られた蛍光2を集光する集光レンズ17、集光された蛍光
2を受光する高感度CCD18、およびCCD18の出力を
伝送する信号線19が収められている。なお集光レンズ17
の前方には、励起光カットフィルタ25が取り付けられて
いる。
される可撓性のプローブ15内に収められている。そして
このプローブ15内にはさらに、ライトガイド14の先端か
ら出射した励起光3を拡散させる拡散レンズ16、励起光
3の照射を受けて生体組織1内の光感受性物質から発せ
られた蛍光2を集光する集光レンズ17、集光された蛍光
2を受光する高感度CCD18、およびCCD18の出力を
伝送する信号線19が収められている。なお集光レンズ17
の前方には、励起光カットフィルタ25が取り付けられて
いる。
【0020】上記信号線19は、カメラコントロールユニ
ット(CCU)20に接続されている。このCCU20はコ
ンピュータ21によって制御され、前述の励起光電源11も
このコンピュータ21によって制御される。またコンピュ
ータ21には、CRT等からなるディスプレイ22が接続さ
れている。
ット(CCU)20に接続されている。このCCU20はコ
ンピュータ21によって制御され、前述の励起光電源11も
このコンピュータ21によって制御される。またコンピュ
ータ21には、CRT等からなるディスプレイ22が接続さ
れている。
【0021】以下、この内視鏡型蛍光観察装置50の作用
について説明する。生体組織1には、腫瘍親和性を有
し、光により励起されたとき蛍光を発する光感受性物質
が予め吸収されている。この生体組織1に、パルス励起
光源10から発せられてライトガイド14を伝搬したパルス
状励起光3が照射されると、この励起光3によって励起
された光感受性物質から蛍光2が発せられる。
について説明する。生体組織1には、腫瘍親和性を有
し、光により励起されたとき蛍光を発する光感受性物質
が予め吸収されている。この生体組織1に、パルス励起
光源10から発せられてライトガイド14を伝搬したパルス
状励起光3が照射されると、この励起光3によって励起
された光感受性物質から蛍光2が発せられる。
【0022】集光レンズ17は、この蛍光2による生体組
織1の蛍光像をCCD18の撮像面上に結像させ、この蛍
光像がCCD18によって撮像される。なお、生体組織1
で反射して集光レンズ17に向かう励起光3は、励起光カ
ットフィルタ25によってカットされる。
織1の蛍光像をCCD18の撮像面上に結像させ、この蛍
光像がCCD18によって撮像される。なお、生体組織1
で反射して集光レンズ17に向かう励起光3は、励起光カ
ットフィルタ25によってカットされる。
【0023】上記蛍光像を示すCCD18の出力信号は、
信号線19およびカメラコントロールユニット20を介して
コンピュータ21に入力され、この信号が示す蛍光像がデ
ィスプレイ22において表示される。なお、前記光感受性
物質は腫瘍親和性を有するので、CCD18の出力信号は
基本的に、腫瘍部分のみを蛍光像として示すものとな
る。
信号線19およびカメラコントロールユニット20を介して
コンピュータ21に入力され、この信号が示す蛍光像がデ
ィスプレイ22において表示される。なお、前記光感受性
物質は腫瘍親和性を有するので、CCD18の出力信号は
基本的に、腫瘍部分のみを蛍光像として示すものとな
る。
【0024】図2は、この内視鏡型蛍光観察装置50にお
ける励起光照射、蛍光発生、CCD18の電荷蓄積、フィ
ールドシフトパルス、読み出し動作および画像表示のタ
イミングを示している。以下、このタイミングについて
詳しく説明する。生体組織1からは、パルス状励起光3
の照射にほぼ同期して蛍光2が発せられる。この蛍光2
の波形は、パルス状励起光3の波形と相似形であり、そ
のパルス幅はほぼ0.83msとなる。
ける励起光照射、蛍光発生、CCD18の電荷蓄積、フィ
ールドシフトパルス、読み出し動作および画像表示のタ
イミングを示している。以下、このタイミングについて
詳しく説明する。生体組織1からは、パルス状励起光3
の照射にほぼ同期して蛍光2が発せられる。この蛍光2
の波形は、パルス状励起光3の波形と相似形であり、そ
のパルス幅はほぼ0.83msとなる。
【0025】高感度CCD18においては、パルス状励起
光3の照射と同期を取って露光(電荷蓄積)がなされ
る。そしてCCU20からフィールドシフトパルスがCC
D18に入力されると、該CCD18の各画素から、フィー
ルドシフトパルスが入る前の電荷蓄積期間に蓄積されて
いた電荷が一斉に吐き出される。この電荷は、CCD18
から順次読み出される。
光3の照射と同期を取って露光(電荷蓄積)がなされ
る。そしてCCU20からフィールドシフトパルスがCC
D18に入力されると、該CCD18の各画素から、フィー
ルドシフトパルスが入る前の電荷蓄積期間に蓄積されて
いた電荷が一斉に吐き出される。この電荷は、CCD18
から順次読み出される。
【0026】この読み出された電荷からなるアナログ画
像信号は、前述した腫瘍部分の蛍光像を示すものとなっ
ており、図示しないA/D変換器によってデジタル化さ
れた後、コンピュータ21内のフレームメモリ(図示せ
ず)に書き込まれる。そして、このフレームメモリから
逐次デジタル画像データが読み出され、この画像データ
が示す蛍光像がディスプレイ22に表示される。なお図2
に示されている通り、ある画像表示期間においては、そ
の1周期前の画像表示期間中に並行して読み出された画
像データが担持する画像が表示される。
像信号は、前述した腫瘍部分の蛍光像を示すものとなっ
ており、図示しないA/D変換器によってデジタル化さ
れた後、コンピュータ21内のフレームメモリ(図示せ
ず)に書き込まれる。そして、このフレームメモリから
逐次デジタル画像データが読み出され、この画像データ
が示す蛍光像がディスプレイ22に表示される。なお図2
に示されている通り、ある画像表示期間においては、そ
の1周期前の画像表示期間中に並行して読み出された画
像データが担持する画像が表示される。
【0027】図3の(1)、(2)および(3)はそれ
ぞれ、パルス状励起光3の波形、蛍光2の波形、および
CCD18の露光期間(電荷蓄積期間)を示すものであ
る。以下、これらについて詳しく説明する。なお同図
(1)、(2)では時間を、励起光3のパルスの中心を
0として示してある(後出の図5、7および9も同
様)。ここに図示されている通り、パルス状励起光3の
照射にほぼ同期して蛍光2が発生する。本発明において
電荷蓄積期間はパルス状蛍光2のパルス幅に等しいか、
もしくはそれ以下に設定されるものであるが、本実施形
態では一例として0.78msに設定される。
ぞれ、パルス状励起光3の波形、蛍光2の波形、および
CCD18の露光期間(電荷蓄積期間)を示すものであ
る。以下、これらについて詳しく説明する。なお同図
(1)、(2)では時間を、励起光3のパルスの中心を
0として示してある(後出の図5、7および9も同
様)。ここに図示されている通り、パルス状励起光3の
照射にほぼ同期して蛍光2が発生する。本発明において
電荷蓄積期間はパルス状蛍光2のパルス幅に等しいか、
もしくはそれ以下に設定されるものであるが、本実施形
態では一例として0.78msに設定される。
【0028】また図4には、背景光などの背景ノイズが
一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積期間を変
化させて行った場合の、その出力画像信号の信号値(si
gnal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化の様子を
示す。なおこの図4における横軸の時間は、測定の都合
上、実際の電荷蓄積期間の1/2の値で示されている。
したがって例えば前述のパルス幅0.83msは、ここでは
0.415msとして示されている。
一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積期間を変
化させて行った場合の、その出力画像信号の信号値(si
gnal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化の様子を
示す。なおこの図4における横軸の時間は、測定の都合
上、実際の電荷蓄積期間の1/2の値で示されている。
したがって例えば前述のパルス幅0.83msは、ここでは
0.415msとして示されている。
【0029】図示の通り画像信号のS/Nは、電荷蓄積
期間が蛍光2のパルス幅(ほぼ0.83ms。図4中では0.
415msとして示される点)より長い場合には、この期
間が長くなるにつれて低下し、電荷蓄積期間が蛍光2の
パルス幅と等しい場合およびそれより短い場合に、最大
の一定値をとる。そこで本実施形態においては、上述し
た通り、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よりやや短い
0.78msに設定しているものである。なお図4に示した
画像信号のノイズ量の変化特性は、CCD18の固有のノ
イズ(暗電流、並びに背景光等)の特性に起因してい
る。
期間が蛍光2のパルス幅(ほぼ0.83ms。図4中では0.
415msとして示される点)より長い場合には、この期
間が長くなるにつれて低下し、電荷蓄積期間が蛍光2の
パルス幅と等しい場合およびそれより短い場合に、最大
の一定値をとる。そこで本実施形態においては、上述し
た通り、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よりやや短い
0.78msに設定しているものである。なお図4に示した
画像信号のノイズ量の変化特性は、CCD18の固有のノ
イズ(暗電流、並びに背景光等)の特性に起因してい
る。
【0030】画像信号のS/N向上のことだけを考える
のであれば、電荷蓄積期間がとにかく蛍光2のパルス幅
より短ければよいが、図4から分かる通り、電荷蓄積期
間を蛍光2のパルス幅まで長く取れば画像信号値(これ
はCCD18に蓄積される電荷量の絶対値と対応してい
る)が大きく確保できるので、本実施形態ではこの点も
考慮に入れて、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よりや
や短い0.78msに設定している。このようにすれば、画
像信号値を大きく確保できて、高コントラストの蛍光像
を得る上で有利となる。
のであれば、電荷蓄積期間がとにかく蛍光2のパルス幅
より短ければよいが、図4から分かる通り、電荷蓄積期
間を蛍光2のパルス幅まで長く取れば画像信号値(これ
はCCD18に蓄積される電荷量の絶対値と対応してい
る)が大きく確保できるので、本実施形態ではこの点も
考慮に入れて、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よりや
や短い0.78msに設定している。このようにすれば、画
像信号値を大きく確保できて、高コントラストの蛍光像
を得る上で有利となる。
【0031】次に図5および6を参照して、本発明の第
2の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置について
説明する。この第2実施形態の装置は、第1実施形態の
装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形と
CCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点は
共通のものである。そこで装置構成については図1を参
照して説明し、また図5の(1)、(2)および(3)
をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、蛍光2
の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期間)に
ついて説明する。
2の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置について
説明する。この第2実施形態の装置は、第1実施形態の
装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形と
CCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点は
共通のものである。そこで装置構成については図1を参
照して説明し、また図5の(1)、(2)および(3)
をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、蛍光2
の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期間)に
ついて説明する。
【0032】本実施形態では、励起光電源11からパルス
励起光源10に正弦波状の駆動電流が供給され、図5の
(1)に示すような正弦波状のパルス状励起光3が生体
組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励起
光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる時
点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.83
msに設定されている。
励起光源10に正弦波状の駆動電流が供給され、図5の
(1)に示すような正弦波状のパルス状励起光3が生体
組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励起
光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる時
点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.83
msに設定されている。
【0033】このパルス状励起光3の照射に対応して生
体組織1からは、図5(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msの正弦波状の蛍光2が発せられる。なおこ
の蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる時
点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定す
る。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパル
ス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
体組織1からは、図5(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msの正弦波状の蛍光2が発せられる。なおこ
の蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる時
点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定す
る。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパル
ス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
【0034】また図6には、暗電流、背景光などの背景
ノイズが一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積
期間を変化させて行った場合の、その出力画像信号の信
号値(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化
の様子を示す。またここには、図5(2)に示した蛍光
波形における長方形領域(右上がり斜線部分)と、該長
方形領域よりも高強度側の領域(左上がり斜線部分)の
面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの面積の
比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの図6でも横
軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1/
2の値で示されている。
ノイズが一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積
期間を変化させて行った場合の、その出力画像信号の信
号値(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化
の様子を示す。またここには、図5(2)に示した蛍光
波形における長方形領域(右上がり斜線部分)と、該長
方形領域よりも高強度側の領域(左上がり斜線部分)の
面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの面積の
比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの図6でも横
軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1/
2の値で示されている。
【0035】ここで上記面積S1の領域は、電荷蓄積開
始時刻t1、電荷蓄積終了時刻t2におれける蛍光強度をそ
れぞれIt1、It2(It1=It2)としたとき、時刻t1、
t2の間の領域の、蛍光強度It1(=It2)よりも低強度
側の長方形領域である。また上記面積S2の領域は、時
刻t1、t2の間の領域の、上記長方形領域よりも高強度側
の領域である。この比S2/S1は、時刻t1と時刻t2と
の間の時間、つまり電荷蓄積期間に応じて変化する。
始時刻t1、電荷蓄積終了時刻t2におれける蛍光強度をそ
れぞれIt1、It2(It1=It2)としたとき、時刻t1、
t2の間の領域の、蛍光強度It1(=It2)よりも低強度
側の長方形領域である。また上記面積S2の領域は、時
刻t1、t2の間の領域の、上記長方形領域よりも高強度側
の領域である。この比S2/S1は、時刻t1と時刻t2と
の間の時間、つまり電荷蓄積期間に応じて変化する。
【0036】図6に示されている通り画像信号のS/N
は、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに低
下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領域
で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実施
形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅より
短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下とな
るように設定する。
は、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに低
下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領域
で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実施
形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅より
短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下とな
るように設定する。
【0037】画像信号のS/N向上のことだけを考える
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図6から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取る
ほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量の
絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電荷
蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/S
1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。そのよ
うにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コント
ラストの蛍光像を得る上で有利となる。
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図6から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取る
ほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量の
絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電荷
蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/S
1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。そのよ
うにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コント
ラストの蛍光像を得る上で有利となる。
【0038】次に、図7および8を参照して本発明の第
3の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置について
説明する。この第3実施形態の装置も、第1実施形態の
装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形と
CCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点は
共通のものである。そこで装置構成については図1を参
照して説明し、また図7の(1)、(2)および(3)
をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、蛍光2
の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期間)に
ついて説明する。
3の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置について
説明する。この第3実施形態の装置も、第1実施形態の
装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形と
CCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点は
共通のものである。そこで装置構成については図1を参
照して説明し、また図7の(1)、(2)および(3)
をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、蛍光2
の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期間)に
ついて説明する。
【0039】本実施形態では、励起光電源11からパルス
励起光源10にガウス波状の駆動電流が供給され、図7の
(1)に示すようなガウス波状のパルス状励起光3が生
体組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励
起光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.
83msに設定されている。
励起光源10にガウス波状の駆動電流が供給され、図7の
(1)に示すようなガウス波状のパルス状励起光3が生
体組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励
起光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.
83msに設定されている。
【0040】このパルス状励起光3の照射に対応して生
体組織1からは、図7(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msのガウス波状の蛍光2が発せられる。なお
この蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定
する。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパ
ルス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
体組織1からは、図7(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msのガウス波状の蛍光2が発せられる。なお
この蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定
する。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパ
ルス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
【0041】また図8には、暗電流、背景光などの背景
ノイズが一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積
期間を変化させて行った場合の、その出力画像信号の信
号値(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化
の様子を示す。またここには、図7(2)に示した蛍光
波形における長方形領域と、該長方形領域よりも高強度
側の領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それ
らの面積の比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの
面積S1、S2の各領域は、前記第2実施形態において
図5を参照して説明した通りである。またこの図8でも
横軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1
/2の値で示されている。
ノイズが一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積
期間を変化させて行った場合の、その出力画像信号の信
号値(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化
の様子を示す。またここには、図7(2)に示した蛍光
波形における長方形領域と、該長方形領域よりも高強度
側の領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それ
らの面積の比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの
面積S1、S2の各領域は、前記第2実施形態において
図5を参照して説明した通りである。またこの図8でも
横軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1
/2の値で示されている。
【0042】図8に示されている通り画像信号のS/N
は、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに低
下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領域
で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実施
形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅より
短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下とな
るように設定する。
は、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに低
下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領域
で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実施
形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅より
短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下とな
るように設定する。
【0043】画像信号のS/N向上のことだけを考える
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図8から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取る
ほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量の
絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電荷
蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/S
1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。そのよ
うにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コント
ラストの蛍光像を得る上で有利となる。
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図8から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取る
ほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量の
絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電荷
蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/S
1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。そのよ
うにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コント
ラストの蛍光像を得る上で有利となる。
【0044】次に、図9および10を参照して本発明の
第4の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置につい
て説明する。この第4実施形態の装置も、第1実施形態
の装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形
とCCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点
は共通のものである。そこで装置構成については図1を
参照して説明し、また図9の(1)、(2)および
(3)をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、
蛍光2の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期
間)について説明する。
第4の実施形態によるパルス光励起蛍光観察装置につい
て説明する。この第4実施形態の装置も、第1実施形態
の装置と比較すると、基本的にパルス状励起光3の波形
とCCD18の電荷蓄積期間が異なるだけで、その他の点
は共通のものである。そこで装置構成については図1を
参照して説明し、また図9の(1)、(2)および
(3)をそれぞれ参照して、パルス状励起光3の波形、
蛍光2の波形、およびCCD18の露光期間(電荷蓄積期
間)について説明する。
【0045】本実施形態では、励起光電源11からパルス
励起光源10に非対称波状の駆動電流が供給され、図9の
(1)に示すような非対称波状のパルス状励起光3が生
体組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励
起光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.
83msに設定されている。
励起光源10に非対称波状の駆動電流が供給され、図9の
(1)に示すような非対称波状のパルス状励起光3が生
体組織1に照射される。本実施形態においてパルス状励
起光3のパルス幅、すなわち光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅は、0.
83msに設定されている。
【0046】このパルス状励起光3の照射に対応して生
体組織1からは、図9(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msの非対称波状の蛍光2が発せられる。なお
この蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定
する。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパ
ルス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
体組織1からは、図9(2)に示すような、パルス幅が
ほぼ0.83msの非対称波状の蛍光2が発せられる。なお
この蛍光2のパルス幅も、蛍光強度が0(ゼロ)となる
時点で挟まれてパルスが立ち上がっている時間幅で規定
する。この場合も電荷蓄積期間は、パルス状蛍光2のパ
ルス幅に等しいか、もしくはそれ以下に設定される。
【0047】また図10には、背景光などの背景ノイズ
が一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積期間を
変化させて行った場合の、その出力画像信号の信号値
(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化の様
子を示す。またここには、図9(2)に示した蛍光波形
における長方形領域と、該長方形領域よりも高強度側の
領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの
面積の比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの面積
S1、S2の各領域は、前記第2実施形態において図5
を参照して説明した通りである。またこの図10でも横
軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1/
2の値で示されている。
が一定強度で存在する下で、CCD18の電荷蓄積期間を
変化させて行った場合の、その出力画像信号の信号値
(signal)、ノイズ(noise)およびS/Nの変化の様
子を示す。またここには、図9(2)に示した蛍光波形
における長方形領域と、該長方形領域よりも高強度側の
領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの
面積の比S2/S1の変化の様子も示す。なおこの面積
S1、S2の各領域は、前記第2実施形態において図5
を参照して説明した通りである。またこの図10でも横
軸の時間は、測定の都合上、実際の電荷蓄積期間の1/
2の値で示されている。
【0048】図10に示されている通り画像信号のS/
Nは、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに
低下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領
域で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実
施形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よ
り短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下と
なるように設定する。
Nは、電荷蓄積期間が蛍光2のパルス幅の増大とともに
低下する。特に上記面積比S2/S1が1近傍以上の領
域で、画像信号のS/Nが大きく低下する。そこで本実
施形態においては、電荷蓄積期間を蛍光2のパルス幅よ
り短くて、しかもこの面積比S2/S1がほぼ1以下と
なるように設定する。
【0049】画像信号のS/N向上のことだけを考える
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図10から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取
るほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量
の絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電
荷蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/
S1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。その
ようにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コン
トラストの蛍光像を得る上で有利となる。
のであれば、以上の観点から電荷蓄積期間を設定すれば
よいが、図10から分かる通り、電荷蓄積期間を長く取
るほど画像信号値(これはCCD18に蓄積される電荷量
の絶対値と対応している)が大きく確保できるので、電
荷蓄積期間はこの点も考慮に入れて、上記面積比S2/
S1がほぼ1となるように設定するのが好ましい。その
ようにすれば、画像信号値を大きく確保できて、高コン
トラストの蛍光像を得る上で有利となる。
【0050】なお、非対称波状のパルス状励起光として
は図9(1)に示したものに限らず、その他例えば、こ
の図9(1)の波形の左右裏返しの波形を有する励起光
等も適用可能である。
は図9(1)に示したものに限らず、その他例えば、こ
の図9(1)の波形の左右裏返しの波形を有する励起光
等も適用可能である。
【0051】以上、内視鏡型蛍光観察装置として構成さ
れた実施形態について説明したが、本発明はこの種の蛍
光観察装置に限らず、その他例えば、手術顕微鏡型蛍光
観察装置やコルポスコープ型蛍光観察装置等に適用する
ことも可能である。
れた実施形態について説明したが、本発明はこの種の蛍
光観察装置に限らず、その他例えば、手術顕微鏡型蛍光
観察装置やコルポスコープ型蛍光観察装置等に適用する
ことも可能である。
【0052】また上述の実施形態においては、蛍光像撮
像手段として高感度CCD18が用いられているが、それ
以外の蛍光像撮像手段、例えばCMOSイメージセン
サ、EB−CCD(Electron Bombardment−CCD)、
I−CCD(Intensified−CCD)等を用いることも
可能である。
像手段として高感度CCD18が用いられているが、それ
以外の蛍光像撮像手段、例えばCMOSイメージセン
サ、EB−CCD(Electron Bombardment−CCD)、
I−CCD(Intensified−CCD)等を用いることも
可能である。
【0053】さらに、パルス励起光源10も前述の半導体
レーザに限るものではなく、その他例えば窒素色素レー
ザ、Qスイッチ固体レーザ、エキシマ・ダイレーザ等か
ら構成することも可能である。
レーザに限るものではなく、その他例えば窒素色素レー
ザ、Qスイッチ固体レーザ、エキシマ・ダイレーザ等か
ら構成することも可能である。
【図1】本発明の第1実施形態によるパルス光励起蛍光
観察装置の概略構成図
観察装置の概略構成図
【図2】上記パルス光励起蛍光観察装置における励起光
照射および電荷読み出し等のタイミングを示すタイミン
グチャート
照射および電荷読み出し等のタイミングを示すタイミン
グチャート
【図3】上記パルス光励起蛍光観察装置における励起光
照射、蛍光発生および電荷蓄積のタイミングを示すタイ
ミングチャート
照射、蛍光発生および電荷蓄積のタイミングを示すタイ
ミングチャート
【図4】上記パルス光励起蛍光観察装置において電荷蓄
積期間を変えたときの画像信号の値、ノイズおよびS/
Nの変化の様子を示すグラフ
積期間を変えたときの画像信号の値、ノイズおよびS/
Nの変化の様子を示すグラフ
【図5】本発明の第2実施形態によるパルス光励起蛍光
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
【図6】上記第2実施形態のパルス光励起蛍光観察装置
において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、ノ
イズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、ノ
イズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
【図7】本発明の第3実施形態によるパルス光励起蛍光
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
【図8】上記第3実施形態のパルス光励起蛍光観察装置
において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、ノ
イズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、ノ
イズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
【図9】本発明の第4実施形態によるパルス光励起蛍光
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
観察装置における励起光照射、蛍光発生および電荷蓄積
のタイミングを示すタイミングチャート
【図10】上記第4実施形態のパルス光励起蛍光観察装
置において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、
ノイズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
置において電荷蓄積期間を変えたときの画像信号の値、
ノイズおよびS/Nの変化の様子を示すグラフ
1 生体組織 2 蛍光 3 励起光 10 パルス励起光源 11 励起光電源 13 集光レンズ 14 ライトガイド 15 プローブ 16 拡散レンズ 17 集光レンズ 18 高感度冷却CCD 19 信号線 20 カメラコントロールユニット 21 コンピュータ 22 ディスプレイ 25 励起光カットフィルタ 50 内視鏡型蛍光観察装置
Claims (5)
- 【請求項1】 蛍光を発する光感受性物質もしくは生体
内在蛍光物質を含んでいる生体の部位に、該光感受性物
質もしくは生体内在蛍光物質の励起波長領域にある励起
光をパルス状に照射する励起光照射手段と、 このパルス状励起光に対応して前記光感受性物質もしく
は生体内在蛍光物質が発するパルス状蛍光を検出して生
体の蛍光像を撮像する電荷蓄積型の蛍光像撮像手段とを
備えてなるパルス光励起蛍光観察装置において、 前記蛍光像撮像手段による電荷蓄積動作が前記パルス状
蛍光の発光と同期して実施されるとともに、 前記電荷蓄積期間の時間幅が、前記パルス状蛍光のパル
ス幅と等しいか、もしくはそれ以下に設定されているこ
とを特徴とするパルス光励起蛍光観察装置。 - 【請求項2】 前記パルス状励起光が正弦波状に照射さ
れることにより、前記パルス状蛍光が正弦波状のものと
なっており、 前記蛍光像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍
光の強度がそれぞれIt1、It2(It1=It2)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、 前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄
積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It1(=It2)
よりも低強度側の長方形領域、該長方形領域よりも高強
度側の領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、そ
れらの面積の比S2/S1の値がほぼ1以下となってい
ることを特徴とする請求項1記載のパルス光励起蛍光観
察装置。 - 【請求項3】 前記パルス状励起光がガウス波状に照射
されることにより、前記パルス状蛍光がガウス波状のも
のとなっており、 前記蛍光像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍
光の強度がそれぞれIt1、It2(It1=It2)となる時
刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄積終了時
刻とするようにしてなされ、 前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄
積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It1(=It2)
よりも低強度側の長方形領域、該長方形領域よりも高強
度側の領域の面積をそれぞれS1、S2としたとき、そ
れらの面積の比S2/S1の値がほぼ1以下となってい
ることを特徴とする請求項1記載のパルス光励起蛍光観
察装置。 - 【請求項4】 前記パルス状励起光が非対称波状に照射
されることにより、前記パルス状蛍光が非対称波状のも
のとなっており、 前記蛍光像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍
光の強度がそれぞれピーク強度Ip、It2(Ip≠It2)
となる時刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄
積終了時刻とするようにしてなされ、 前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄
積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It2よりも低強
度側の長方形領域、該長方形領域よりも高強度側の領域
の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの面積
の比S2/S1の値がほぼ1以下となっていることを特
徴とする請求項1記載のパルス光励起蛍光観察装置。 - 【請求項5】 前記パルス状励起光が非対称波状に照射
されることにより、前記パルス状蛍光が非対称波状のも
のとなっており、 前記蛍光像撮像手段の電荷蓄積動作が、前記パルス状蛍
光の強度がそれぞれIt1、ピーク強度Ip(It1≠Ip)
となる時刻t1、t2をそれぞれ電荷蓄積開始時刻、電荷蓄
積終了時刻とするようにしてなされ、 前記パルス状蛍光の波形の電荷蓄積開始時刻t1と電荷蓄
積終了時刻t2との間の領域の、蛍光強度It1よりも低強
度側の長方形領域、該長方形領域よりも高強度側の領域
の面積をそれぞれS1、S2としたとき、それらの面積
の比S2/S1の値がほぼ1以下となっていることを特
徴とする請求項1記載のパルス光励起蛍光観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025899A JP2001212071A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | パルス光励起蛍光観察装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025899A JP2001212071A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | パルス光励起蛍光観察装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001212071A true JP2001212071A (ja) | 2001-08-07 |
Family
ID=18551690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000025899A Withdrawn JP2001212071A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | パルス光励起蛍光観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001212071A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004275569A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Miwatec:Kk | 蛍光標識用センサー装置。 |
JP2005334082A (ja) * | 2004-05-24 | 2005-12-08 | Olympus Corp | 被検体内導入装置 |
JP2009236846A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Fujifilm Corp | 撮影装置及び露出タイミング制御方法 |
WO2011036792A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | 国立大学法人高知大学 | 撮像装置、撮像装置の制御方法および撮像装置の制御プログラム |
JP2014121630A (ja) * | 2014-02-10 | 2014-07-03 | Fujifilm Corp | 内視鏡装置 |
-
2000
- 2000-02-03 JP JP2000025899A patent/JP2001212071A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
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