JP2001211838A - シート食品 - Google Patents

シート食品

Info

Publication number
JP2001211838A
JP2001211838A JP2000027720A JP2000027720A JP2001211838A JP 2001211838 A JP2001211838 A JP 2001211838A JP 2000027720 A JP2000027720 A JP 2000027720A JP 2000027720 A JP2000027720 A JP 2000027720A JP 2001211838 A JP2001211838 A JP 2001211838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edible
liquid material
sheet
food
edible liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000027720A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Tsukioka
忠夫 月岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukioka KK
Original Assignee
Tsukioka KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukioka KK filed Critical Tsukioka KK
Priority to JP2000027720A priority Critical patent/JP2001211838A/ja
Publication of JP2001211838A publication Critical patent/JP2001211838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Edible Seaweed (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状の食品の片面に可食液状材を付着さ
せた場合でも、その食品が反るのを抑制または防止し
た、シート食品を提供する。 【解決手段】 シート状の食品としての干し海苔もしく
は焼き海苔3の表面に、セラック溶液を塗布して、撥水
性または非水溶性を備えた可食性被膜26を形成する。
可食性被膜26の表面に、味付け材としての可食液状材
20を、スクリーン印刷によって付着する。可食液状材
20は、醤油粉末、澱粉、デキストリン等を水に溶かし
た溶液からなる。可食性被膜26によって水分の浸透が
防止され、シート食品1の反りが抑制または防止され
る。付着された可食液状材20の表面を被うよう、さら
に、セラック溶液を塗布して可食性被膜26aを形成す
る。これにより、シート食品1を持っても、手指に可食
液状材が付くのを回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状の食品
の少なくとも片面に、食用可能な可食液状材を付着して
なるシート食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるシート食品としての、例え
ば、味付け海苔は、干し海苔もしくは焼き海苔の両面に
醤油とかみりんなどの味付け材としての可食液状材をハ
ケで塗り、あるいは干し海苔もしくは焼き海苔全体を可
食液状材の中に入れ、電熱器などで乾燥して製造してい
た。
【0003】このように、味付け海苔の両面に醤油とか
みりんなどの可食液状材を付けるのは、干し海苔もしく
は焼き海苔の片面にのみ可食液状材を付けた場合には、
その後の乾燥によって反りが発生するからであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
シート食品は、醤油などの可食液状材を干し海苔もしく
は焼き海苔の両面に付けることにより、反りの発生を抑
制または防止することはできても、この場合、製造され
る味付け海苔は、両面が可食液状材に覆われるため、海
苔本来の特有な色、香り、および風合いなどが失われる
傾向にあった。したがって、味付け海苔としての商品価
値を考慮すれば、味付け海苔は、可食液状材を干し海苔
もしくは焼き海苔の一方の面にのみ付け、可食液状材が
付いていない他方の面は、上記した海苔本来の諸特性を
生かすことができる天然に近い状態のままにして置くの
が好ましい。
【0005】また、味付け海苔を、おにぎりに巻いたり
巻きずしに用いたりする場合、従来の味付け海苔のよう
に両面に可食液状材が付いていると、おにぎりや巻きず
しのご飯の水分や手の温もりによって、表面側に乾燥付
着した可食液状材が軟弱となって、その可食液状材およ
び海苔が手指や箸に付いてしまい、取り扱いに難渋する
場合もあった。
【0006】したがって、片面側にのみ、醤油などの可
食液状材を付着させても反りの発生を抑制あるいは防止
できる、シート食品としての味付け海苔が提供されるこ
とが望まれた。
【0007】また、最近、おにぎりは、味付け海苔を巻
いた形態でコンビニエンスストアなどを中心に販売され
ている。しかし、このようなおにぎりは、流通される
間、および販売される間に、味付け海苔に付着されてい
た醤油などの可食液状材がご飯側に徐々に染込むことと
なり、また、その染込みの度合いもはっきりしないた
め、食した際に当初調整したおにぎりの味付けとは異な
るものに変化することがあった。このため、醤油などの
可食液状材はご飯などの食品側に染込まないようにする
のが望ましかった。
【0008】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、シート状の食品の片面に可食液状材を付着させた場
合でも、その食品が反るのを抑制または防止したシート
食品を提供することにある。さらに、他の目的は、他の
食品とともに食する場合に、その食品側に、可食液状材
が染込むのを抑制または防止したシート食品を提供する
ことにある。さらに、他の目的は、付着された可食液状
材がべとついて手指などに付くのを回避したシート食品
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシート食
品は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係るシート食品は、
シート状の食品の少なくとも片面に、撥水性または非水
溶性の特性を備えた、天然樹脂または動植物性の蛋白質
からなる可食性の被膜材を介して、可食液状材が付着さ
れてなる。これにより、可食液状材を、シート状の食品
の片面にのみ付着させてシート食品を製造する場合で
も、撥水性または非水溶性の特性を備えた、天然樹脂ま
たは動植物性の蛋白質からなる可食性の被膜材を介して
付着させることにより、その可食性の被膜材が水分の浸
透を防ぐなどしてシート食品が反るのを抑制または防止
することができる。なお、この明細書で「シート状の食
品」とは、ロール状に巻かれたシート状の食品をも含む
概念である。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材は、前記可食性の被膜材
によって前記シート状の食品の表面に形成されてなる、
撥水性または非水溶性を備えた可食性被膜を介して、前
記シート状の食品に付着されてなるのが望ましい。これ
により、撥水性または非水溶性を備えた可食性被膜が、
可食液状材の層とシート状の食品との間に形成されるた
め、シート状の食品の片面にのみ可食液状材を付着する
場合に、その食品が反るのを一層確実に抑制または防止
することができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食性の被膜材は、セラックもしく
はセラックを主材とする被膜材であるのが好ましい。セ
ラックは、動物性の天然樹脂の一種であり、ほぼ無味無
臭であるため、被膜材として好適に用いることができ
る。すなわち、かかるセラックを被膜材として用いれ
ば、食品への味に及ぼす影響を極力抑えることができ
る。なお、「セラックを主材とする被膜材」とは、セラ
ックと、そのセラックに付随して存在し、作用効果上は
無視できる副成分とからなる被膜材のことをいう。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材は、飲食物を噴霧乾燥あ
るいは凍結乾燥して水に溶かされてなるのが好ましい。
これにより、可食液状材中の固形分量を正確に把握する
ことができるので、製造される食品の品質のバラツキを
抑えることができる。また、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥
によって、多種多様な可食液状材が得られるので、バリ
エーションの幅を持たせることができる。さらに、可食
液状材中の水含有量を調整することによって濃い味から
薄い味まで、需要者の要望に応じた、好みの味質にする
ことが可能である。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材には、澱粉その他の増粘
性多糖体が含まれているのが望ましい。これにより、可
食液状材には、適度な粘度が与えられ、シート状の食品
に付着性よく付着される。また、澱粉は、結着性に優
れ、成分相互間をつなぐ「つなぎ」としての役割を持つ
ので、例えば、乾燥したときに成分の一部が結晶化した
りするのを防ぐことができる。なお、「その他の増粘性
多糖体」とは、多糖体、および多糖体を主成分とする天
然物であって、結着性や増粘性などの点で澱粉と同程度
の作用を示すものをいい、例えば、アルギン酸、ペクチ
ン、セルロース、カラギーナン、キチンなどをいう。
【0014】また、請求項6に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材には、デキストリンが含
まれているのが望ましい。これにより、可食液状材に
は、適度な粘度が与えられる。また、可食液状材は、デ
キストリンと他の成分との相互作用によって溶解度や味
が微妙に調整される。
【0015】また、請求項7に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材には、プロピレングリコ
ールが含まれているのが望ましい。これにより、可食液
状材には、適度な粘性が与えられ、また、製造される食
品には、適度な保湿性が与えられる。
【0016】また、請求項8に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材には、グリセリンまたは
/およびソルビトールが含まれているのが望ましい。こ
れにより、製造される食品に適度な保湿性が与えられ
る。
【0017】また、請求項9に記載の発明に係るシート
食品のように、前記可食液状材には、トレハロースが含
まれているのが望ましい。これにより、製造される食品
の保湿性能が長期間維持される。
【0018】また、請求項10に記載の発明に係るシー
ト食品のように、前記可食液状材は、スクリーン印刷の
方式によって付着されてなるのが望ましい。これによ
り、可食液状材は、シート状の食品への付着量を微妙に
調整することができ、また、均一に付着させることがで
きる。なお、かかる作用は、可食液状材に澱粉その他の
増粘性多糖体が含まれることで、スクリーン印刷をする
のに適した粘性が与えられるため、作業性よく行うこと
ができる。
【0019】また、請求項11に記載の発明に係るシー
ト食品のように、付着された前記可食液状材の表面を被
うよう、さらに、前記可食性の被膜材からなる可食性被
膜が形成されてなるのが望ましい。これにより、可食液
状材は、シート状の食品に確実に固定される。そして、
可食液状材は、可食性被膜によって保護されているため
露出することがない。よって、例えば、このシート食品
を、他の食品に巻きつけるなどしても、前記可食液状材
が他の食品に直接接触しないので、この他の食品側に、
可食液状材が染込むのを抑制または防ぐことができる。
また、可食液状材が露出しないので、シート食品の表面
がべとつくのを防ぎ、例えば、袋詰めなどの作業をする
際に、可食液状材が手指などに付くのを回避することが
でき、作業上、および衛生上好ましい。
【0020】また、請求項12に記載の発明に係るシー
ト食品のように、前記シート状の食品は、乾燥した食品
であるのが望ましい。これにより、シート状の食品に前
記可食性の被膜材が塗布される場合、シート状の食品が
湿っていないため作業性がよく、ほぼ均一に塗布される
ことができる。
【0021】また、請求項13に記載の発明に係るシー
ト食品のように、前記乾燥した食品は、干し海苔もしく
は焼き海苔であることが好ましい。これにより、多種多
様の可食液状材を利用することにより、味付け海苔の付
着対象に、バリエーションの幅を持たせることができ、
のりの持つ高級嗜好により、付加価値をもって市場供給
できる。
【0022】また、請求項14に記載の発明に係るシー
ト食品のように、前記可食液状材は、醤油粉末もしくは
わさび粉末を水に溶かした溶液、または、醤油もしくは
乳化状のわさびからなるのが望ましい。これにより、醤
油風味もしくはわさび風味の、機能的な味付け海苔が得
られる。よって、例えば、おにぎりに醤油味をつけ、巻
きずしなどの各種すしにわさび味をつける際に使用する
ことができる。
【0023】また、請求項15に記載の発明に係るシー
ト食品のように、前記可食液状材は、文字とか絵柄など
の像を形成するよう付着されてなるのが望ましい。この
ように、可食液状材が形成する像を利用して、例えば、
わさびの葉柄によってわさび味が、また、梅の花柄によ
って梅味が想起できるように、シート食品を装飾した
り、シート食品の品質、内容などを明示したり、あるい
は、賞味期限などをシート食品に直接表示したりするこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るシート食品
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、この発明に係る、シート食品とし
ての味付け海苔の断面図を示し、また、図2は、シート
食品の使用の一例であって、おにぎりに味付け海苔を巻
く状態を示す。
【0026】このシート食品1は、例えば、シート状の
食品としての干し海苔もしくは焼き海苔3の一方の表面
である片面にのみ、醤油粉末を澱粉などと一緒に水に溶
解してなる、可食液状材20を、味付け材として付着し
た機能的な味付け海苔である。そして、この味付け材と
しての可食液状材20は、干し海苔もしくは焼き海苔3
の表面に塗布された、セラックもしくはセラックを主材
とする、撥水性または非水溶性の特性を備えた可食性の
被膜材などによって形成される、撥水性または非水溶性
を備えた可食性被膜26(および26a)を介して、干
し海苔もしくは焼き海苔3の表面側に付着されている。
なお、この明細書で、「非水溶性」とは、広義に解釈す
るものとし、水に全く溶けない場合に限らず、水にほと
んど溶けない場合や水に溶けにくい場合をも含む性質で
ある。
【0027】また、前記「干し海苔」とは、通常、摘み
取った海苔を天日で干すか、あるいは火力乾燥してなる
ものをいい、また、前記「焼き海苔」とは、通常、前記
干し海苔に赤外線処理を加えるなどしてより乾燥させた
ものをいう。よって、干し海苔と焼き海苔とは、水含有
量の差で化学的に区別でき、目安としては、干し海苔の
場合、水含有量15%程度であり、焼き海苔の場合、水
含有量10%程度である。なお、この程度の水含有量で
は、干し海苔もしくは焼き海苔3に少量の水を添加する
と、これらの干し海苔もしくは焼き海苔3は、カールし
て反る性質を持っている。そして、「干し海苔もしくは
焼き海苔の表面」とは、干し海苔もしくは焼き海苔3の
両面に物性上の差異はないと考えられるので、任意に選
択される干し海苔もしくは焼き海苔3の片面のことをい
う。もっとも、使用の態様によっては、「干し海苔もし
くは焼き海苔の表面」が、干し海苔もしくは焼き海苔3
の両面となる場合もある。
【0028】前記可食液状材20は、例えば、醤油粉
末、すなわち、液状の醤油を噴霧乾燥、凍結乾燥、ある
いはその他の適宜乾燥方法によって乾燥させて粉末状に
したものを、水に溶かした溶液である。もっとも、液状
の醤油をそのまま用いても構わないが、液状の醤油を一
旦乾燥させたものを用いる場合には、可食液状材中の固
形分量を正確に把握できるので、製造される味付け海苔
の品質のバラツキを抑えることができる。また、醤油粉
末を水に溶かした溶液は、添加する水の量を調整するこ
とによって濃い味から薄い味まで、需要者の要望に応じ
た、好みの味質にすることが可能である。もっとも、醤
油粉末として、粉末状に形成される必要はなく、例え
ば、凍結乾燥によって乾燥させたものは、そのまま粉砕
せずに用いてもよい。なお、この実施の形態における可
食液状材としては、醤油粉末を水に溶かした溶液、また
は醤油に限らず、わさび粉末を水に溶かした溶液、また
は、後述する、乳化状のわさびからなる可食液状材であ
ってもよい。
【0029】そして、可食液状材20には、澱粉が含ま
れている。このように、澱粉が含まれることで、可食液
状材20には、適度な粘度が与えられて取り扱い性が向
上するとともに、干し海苔や焼き海苔3の表面側に付着
性よく付着するようになる。また、澱粉は、結着性に優
れており、成分相互間をつなぐ、いわゆる「つなぎ」と
しての役割をも有するので、例えば、醤油成分が粉状に
戻るのを抑制または防止することができる。なお、この
発明において「澱粉」という用語は、広義に解釈するも
のとし、単一化合物としての澱粉のみならず、澱粉を主
成分に含有している天然物をも含めていう。また、多糖
体、および多糖体を主成分とする天然物であって、結着
性や増粘性などの点で澱粉と同程度の作用効果を示す、
澱粉以外の増粘性多糖体を、澱粉の代わりに用いること
もできる。よって、可食液状材20には、澱粉その他の
増粘性多糖体が含まれていればよく、かかる増粘性多糖
体としては、澱粉の他、グァガム、カロブビーンガム、
タマリンドシードガム、タラガム、カシアガム、アラビ
アガム、トラガントガム、カラヤガム、カラギーナン、
ファーセルラン、アルギン酸、キサンタンガム、スクレ
ロガム、プルラン、ジェランガム、カードラン、ペクチ
ン、アラビノガラクタン、セルロース、キチン、もしく
はキトサンなどがあり、これらの中のいずれか一種、あ
るいは数種を組み合せて用いることができる。
【0030】また、可食液状材20には、デキストリン
が含まれている。デキストリンは、澱粉を加水分解する
ことによって得られ、澱粉などと同様に、可食液状材2
0に適度な粘度を与える。また、デキストリンは、後述
するように、可食液状材20中の他の成分との相互作用
により、溶解度および味を微妙に調整することができ
る。
【0031】また、可食液状材20には、プロピレング
リコールが含まれている。プロピレングリコールも、澱
粉などやデキストリンと同様に、可食液状材20に適度
な粘度を与える。そして、プロピレングリコールは、シ
ート食品1としての味付け海苔に適度な保湿性を与える
ため、味付け海苔の商品価値を向上させる。
【0032】そして、可食液状材20には、グリセリン
およびソルビトールのうちのいずれか一方、あるいは両
方が含まれており、これらも、前記プロピレングリコー
ルと同様に、食品に適度な保湿性を与える。また、可食
液状材20には、これらプロピレングリコールやグリセ
リンまたは/およびソルビトールなどによって食品に付
与された保湿性能を長期間維持させるため、トレハロー
スが含まれている。なお、かかる保湿性能を発揮するも
のとして、グリセリンなど以外にも、例えば、食用可能
な脂肪酸エステル類があり、かかる脂肪酸エステル類も
可食液状材20に含有させて保湿材として用いることが
できる。
【0033】以上の構成からなる可食液状材20は、そ
の味質、付着性、保湿性、取り扱い容易性などの要素を
考慮して商品設計すると、例えば、醤油粉末62%、水
28%、澱粉3%、トレハロース3%、グリセリン2
%、プロピレングリコール2%(質量百分率で示す。以
下「%」といえば質量百分率のことをいう。)の成分比
からなる処方が適当であった。もちろん、この成分比お
よび成分内容に限定されるわけではない。また、各成分
を水に溶かす際に、いかなる順番で溶かすのかは任意で
あるが、一般的には、溶解性の低い成分から順に溶かし
てゆく。
【0034】次に、シート食品1としての味付け海苔の
製造方法について説明をする。まず、干し海苔もしくは
焼き海苔3の一方の表面、すなわち、この実施の形態に
おいては任意に選択された片面に、可食性被膜26を形
成するためのセラック溶液を、スプレー方式によって全
体的に、かつ均一に塗布する。ここで、「セラック溶
液」とは、セラックを食用可能なアルコール系溶媒、例
えば、99%エタノール溶媒で溶解させて約10%濃度
に調整した溶液であるが、溶媒としては、エタノール以
外にも、例えば、グリセリンとかプロピレングリコール
などの食用可能なアルコール系溶媒を用いてもよいし、
またグルコン酸のような食用可能な有機酸を用いてもよ
い。また、セラック溶液の濃度に関しては、可食液状材
20を干し海苔もしくは焼き海苔3の表面側に付着性よ
く付着させるには、少なくとも、5%以上の濃度である
のが望ましい。一方、セラックにある匂いとか味に及ぼ
す影響を極力抑えるには、20%以下の濃度に抑えるの
が望ましい。もっとも、セラックの性状、品質が完全に
一定ではないので、これらの数値に限定されない。
【0035】また、前記「スプレー方式」とは、例え
ば、図3に示すように、前記セラック溶液が、液化石油
ガスなどのエアゾール用噴射材、あるいはその他の噴射
ガスとともに充填されているスプレー容器5などの所要
の容器において、その容器の頂部にある押しボタン6を
押すことにより、吐出口7から前記噴射ガスが噴出さ
れ、その勢いに乗って前記セラック溶液が対象物、すな
わちこの場合には、干し海苔もしくは焼き海苔3の表面
に目掛けて噴霧される方式をいう。よって、このスプレ
ー方式によれば、セラック溶液が、簡単、かつ確実に干
し海苔もしくは焼き海苔3の表面に均一にムラなく塗布
される。また、前記スプレー容器5などに代えて、自動
噴霧機を利用したスプレー方式であってもよく、スプレ
ーの手法は、特に限定されない。
【0036】もっとも、干し海苔もしくは焼き海苔3の
表面にセラック溶液を塗布する方式としては、前記スプ
レー方式に限らず、その他種々の方式で簡単、かつ確実
に行うことができる。例えば、回動可能に転がるローラ
ー体にセラック溶液を付けて塗布するローラー方式であ
ってもよい。このローラー方式によっても、セラック溶
液を均一にムラなく塗布することができる。なお、ロー
ラー方式の場合、塗布量が前記スプレー方式に比べて多
くなる傾向にあるので、セラック溶液の濃度は、99%
エタノール溶媒として3%から5%濃度が適当である。
【0037】また、より簡単な方式として、セラック溶
液をハケに付けて干し海苔もしくは焼き海苔3に塗る方
式でも良いし、あるいはセラック溶液の中に干し海苔も
しくは焼き海苔3を漬ける、いわゆるどぶ漬けによる方
式でも良い。もっとも、これらの方式によっては、干し
海苔もしくは焼き海苔3へのセラック溶液の塗布量の調
節は困難である。
【0038】また、周知の印刷手法を利用してセラック
溶液を塗布することもできる。例えば、スクリーン印刷
とか静電印刷、グラビア印刷、あるいはその他周知の印
刷手法において、インクの代わりにセラック溶液を用い
て、干し海苔もしくは焼き海苔3の表面を印刷面として
印刷、すなわち塗布する方式である。これによれば、正
確かつ確実にセラック溶液の塗布量の調節が図られる。
【0039】なお、上記した種々の、セラック溶液を塗
布する方式の場合、セラック溶液は、撥水性または非水
溶性の特性を備えるため、セラック溶液を塗布している
間、および塗布した後においても、干し海苔もしくは焼
き海苔3は、縮んでシワが寄ったり、あるいは反ったり
することなく、元の形状をほぼ維持している。
【0040】こうして、干し海苔もしくは焼き海苔3の
表面に、可食液状材20を付着させる前に、予めセラッ
ク溶液を塗布することにより、セラックもしくはセラッ
クを主材とする可食性の被膜材からなる、撥水性または
非水溶性を備えた可食性被膜26が形成されるので、可
食液状材20を、干し海苔もしくは焼き海苔3のような
シート状の食品の表面に直接付着させる場合と異なり、
干し海苔もしくは焼き海苔3がカールして反ってしまう
現象を抑制または防ぐことができる。このように、シー
ト食品1としての味付け海苔は、干し海苔もしくは焼き
海苔3のような乾燥したシート状の食品の片面側にのみ
可食液状材を付着させる場合であっても、反りの発生を
抑制または防止することができる点に意義があると言え
る。
【0041】また、既述したように、セラック溶液は、
撥水性または非水溶性の特性を備えるため、セラック溶
液を塗布することにより、水分の浸透を防ぐなどして食
品の反りの発生を抑制または防止できるが、このような
セラック溶液と同様の作用効果を示す被膜材としては、
撥水性または非水溶性の特性を備えた、天然樹脂からな
る可食性の被膜材(セラック溶液も、その1種であ
る。)とか動植物性の蛋白質からなる可食性の被膜材が
ある。よって、セラック溶液の代わりにこれらの可食性
の被膜材を用いることができ、かかる被膜材としては、
ロジン、サンダラック、コーパル、アラビアガム、ツェ
イン、大豆タンパク、あるいはカゼインなどの単体ある
いはその溶液がある。もっとも、セラックあるいはセラ
ックを主材とする可食性の被膜材は、食品への味に及ぼ
す影響を極力抑えることができる点で優れている。
【0042】そして、干し海苔もしくは焼き海苔3の表
面に塗布されたセラック溶液は、しばらくの間乾燥させ
る。その後、前記可食液状材20が、干し海苔もしくは
焼き海苔3の表面側に、すなわち、セラック溶液の塗布
によって形成された可食性被膜26の表面上に位置する
ように、例えば、スクリーン印刷によって印刷されるこ
とで付着されることとなる。この場合、可食液状材20
は、スクリーン印刷の、いわゆる可食インクとして機能
する。このスクリーン印刷を行うためのスクリーン印刷
機21は、メッシュが張られたスクリーン面22を有す
る上部構造体23と、その上部構造体23の下方にあっ
て、前記スクリーン面22の下面側に面接触して一致す
るよう、下方から接近および離間する昇降機構を有する
下部構造体24とを備えている(図4ないし図6参
照)。そして、スクリーン面22の上面の左右いずれか
一方側には、可食インクとしての可食液状材20を均す
ための均し部材25が、その下端面をスクリーン面22
の上面に当接させて設置されている。これにより、スク
リーン面の上面に可食液状材20が載せられ、また、下
部構造体24の上面に干し海苔もしくは焼き海苔3が、
前記可食性被膜26の被膜面を上面として載せられる
(図4参照)。そして、下部構造体24が矢印Q方向に
上昇すると、下部構造体24の上面に載せられていた干
し海苔もしくは焼き海苔3の上面、すなわち、可食性被
膜26の被膜面が、スクリーン面22の下面にぴたりと
当接するように一致する(図5参照)。そして、このス
クリーン面22の下面と可食性被膜26の被膜面とが一
致した状態で、均し部材25が、スクリーン面22の上
面に沿ってスライド移動されると、可食液状材20は、
均し部材25によって均されつつ、メッシュの篩い目を
通過して可食性被膜26の被膜面上に印刷されるように
して付着される。その後、下部構造体24は、矢印W方
向に下降して元の位置に戻り、可食液状材20が付着さ
れた干し海苔もしくは焼き海苔3が取り出され、次回の
使用に備えられる(図6参照)。もちろん、スクリーン
印刷を行うためのスクリーン印刷機は、図示実施の形態
に限られるわけではなく、その他の公知の印刷機を用い
ることができる。
【0043】かかるスクリーン印刷による方法によれ
ば、可食液状材20は、干し海苔もしくは焼き海苔3の
表面側に、ほぼ均一に付着させることができ、また、メ
ッシュの篩い目の大きさとか印圧の調整を適宜変更する
ことで、付着量を微妙に調整することができる。また、
可食液状材20に、前記澱粉その他の増粘性多糖体が含
まれることにより、スクリーン印刷をするのに適した粘
性が付与されるので、作業性が向上するとともに、上記
同様に付着量の微妙な調整を可能として、ほぼ均質な商
品の提供を図ることができる。また、工程上、印刷面が
見えるため、異物混入を目視によって抑制または防止す
ることができ、衛生面の管理が良好である。さらに、ス
クリーン印刷によれば、機械的に作業を行うことができ
るので、大量に生産することができる。もっとも、かか
る効果は、スクリーン印刷に限定されず、例えば、グラ
ビア印刷その他の公知の印刷技術を利用することもでき
る。そして、これら印刷による方法によれば、重ね刷り
が可能であるため、一層目は醤油味の可食液状材、二層
目は、わさび味の可食液状材というように異質の可食液
状材の層を積み重ねることもできる。このとき、一層目
の可食液状材が乾燥した後で二層目の可食液状材を重ね
刷りすれば、各層で互いに混ざり合うことはない。もち
ろん、一層目と二層目との間に可食性被膜を介在させれ
ば確実に混ざり合うのを防止できる。なお、異質の可食
液状材の層を積み重ねるのは、印刷による方法以外にも
前記スプレー方式その他の方式であってもよく、また、
例えば、印刷とスプレー方式との組み合わせなど異質の
方式を組み合わせて積層させてもよい。
【0044】また、干し海苔もしくは焼き海苔3の表面
にセラック溶液からなる可食性被膜26をスクリーン印
刷することで形成する方法も、可食液状材20をセラッ
ク溶液に置き換えるものとして、上記と同様の作業で行
うことができる。
【0045】また、シート状の食品としての干し海苔も
しくは焼き海苔3の表面側に可食液状材20を付着させ
る方法は、上記した印刷方法に限らず、前記スプレー方
式、ローラー方式、あるいは、ハケもしくはどぶ漬けに
よる方式、その他の既述した各方式において、セラック
溶液を可食液状材20に置き換えてみれば、セラック溶
液を塗布して可食性被膜26を形成するのと同様の作業
で行うことができる。
【0046】そして、前記スクリーン印刷などの印刷手
法によれば、可食液状材20によって、干し海苔もしく
は焼き海苔3の表面側に文字とか絵柄などの像を形成す
ることが容易であって、かかる像によって食品を装飾す
ることで、シート食品1としての味付け海苔をデザイン
的に種々の紋様で印刷して趣向の凝ったものに仕上げる
ことができる。すなわち、可食液状材20の付着量を微
妙に調整することで、味に加えて印刷柄にも濃淡をつけ
ることができ、例えば、市松模様、網目模様、ライン模
様、葉っぱの模様などの凝った像を形成することができ
る。もちろん、干し海苔もしくは焼き海苔3の表面側
に、例えば、賞味期限を表す文字を直接印刷することも
可能であるので、賞味期限が印刷された包装紙から味付
け海苔が離れても、その味付け海苔の新旧を認識するこ
とができる。また、例えば、醤油粉末から調製される可
食液状材20の場合には、それに対応するよう「醤油
味」という食品の品質、内容など明示する表示を、干し
海苔もしくは焼き海苔3の表面側に印刷することも可能
である。さらに、例えば、梅ペーストから調整される可
食液状材20の場合には、観念的に梅味が想起されるよ
うに、梅の花の花弁からなる連続模様を、また、わさび
から調整される可食液状材20の場合には、観念的にわ
さび味が想起されるように、わさびの葉柄を、干し海苔
もしくは焼き海苔3の表面側に印刷するとよい。もっと
も、干し海苔もしくは焼き海苔3の表面側に文字とか絵
柄などの像を形成する方法としては、スクリーン印刷に
限らず、グラビア印刷あるいはその他の周知の印刷手法
であってもよい。
【0047】なお、このようなスクリーン印刷その他の
印刷方法は、付着対象となる食品が、干し海苔もしくは
焼き海苔3のようなシート状の食品である場合、紙に印
刷するように取り扱うことができるので、製版、乾燥、
切断などの印刷技術が利用できて各作業の作業性がよ
い。
【0048】こうして、干し海苔もしくは焼き海苔3の
片面に可食液状材20が付着されて味付け面が形成され
ることとなるが、このままの状態で放置しておくと、可
食液状材20が露出しているため、この可食液状材20
が付着された側の食品の表面がべとつくことがある。よ
って、このシート食品1としての味付け海苔は、付着さ
れた可食液状材20を被うよう、さらにその表面に、セ
ラック溶液、あるいはその他の既述した可食性の被膜材
を塗布することにより、撥水性または非水溶性を備えた
可食性被膜26aが形成される。これにより、可食液状
材20は、可食性被膜26aに保護されるよう被われ、
食品の表面がべとつくのを防ぐことができるので、可食
液状材20が手指に付くのを回避でき、さらには、加工
工程において、作業台、加工機械に可食液状材20が付
着することがないので、シート食品1の加工作業が容易
である。そして、可食液状材20は、干し海苔もしくは
焼き海苔3の表面側に確実に固定されるようになる。な
お、この場合のセラック溶液を塗布する方法も、前記ス
プレー方式で行うのが好ましく、また、セラック溶液の
濃度としては、約10%濃度が好ましい。もっとも、そ
の他の既述した方式によってもよく、特に限定されるわ
けではない。なお、前記可食性被膜26aについては、
可食液状材20を被う被膜を形成するものであればよ
く、撥水性または非水溶性を備えていることは、必ずし
も条件とはされない。
【0049】かくして製造される、シート食品1として
の味付け海苔は、図1に示すように、干し海苔もしくは
焼き海苔3の片面に、セラックもしくはセラックを主材
とする可食性の被膜材によって形成される可食性被膜2
6が位置し、その可食性被膜26の表面側に、可食液状
材20の層が位置し、その可食液状材20の層の表面側
に、さらに、セラックもしくはセラックを主材とする可
食性の被膜材によって形成される可食性被膜26aが位
置することとなる。なお、その後、味付け海苔は、必要
に応じて、所定の形状に切断される。そして、例えば、
袋詰めなどの作業において、可食性被膜26aの存在に
より、各種加工機および手指などには、可食液状材が付
くことがないため、円滑に作業することができる。
【0050】こうして、シート食品1としての味付け海
苔は、例えば、おにぎりとか焼き餅などに巻かれるとき
に醤油などの可食液状材20を付ける必要がない。ま
た、可食液状材20がしっかりと付着されているため、
醤油を食卓などの上にこぼしたりせず、取り扱い性が向
上する。さらに、味付け海苔(シート食品1)は、可食
性被膜26が備える撥水性の特性などによって反りの発
生が抑制または防止されるとともに、相当な可撓性を有
する。よって、味付け海苔(シート食品1)は、図2に
示すように、可食性被膜26aがおにぎり9側に対面位
置するよう、そのおにぎり9に巻かれることで、味付け
海苔付のおにぎり10となすことができる。また、この
場合、味付け海苔(シート食品1)は、可食液状材20
を被覆するよう、その可食液状材20の表面側に、可食
性被膜26aが位置することで、可食液状材20は、露
出せず、おにぎり9側に染込むのを抑制または防止して
いる。もちろん、おにぎり9に限らず、シート食品1と
しての味付け海苔は、他の食品を包み、あるいは他の食
品の上に載せて、その他の食品とともに食することがで
きるので、かかる場合に、可食液状材20の表面側に、
可食性被膜26aが位置することで、他の食品側に可食
液状材20が染込むのを抑制または防止することができ
る。そして、シート食品1としての味付け海苔は、従来
の両面に可食液状材が付着された味付け海苔と異なり、
片面側にのみ可食液状材20が付着され、可食液状材2
0が付着されていない他方の面が表面側となるよう、お
にぎり9に巻かれるため、かかる味付け海苔付のおにぎ
り10を持っても、手指に可食液状材20が付くことが
ないので、取り扱いに難渋するようなことはなく、ま
た、手指が汚れないので、衛生面において好ましい。な
お、味付け海苔としてのシート食品1は、おにぎり9に
巻いて使用する態様に限定されず、例えば、おにぎり9
のご飯の上に載せたり、下に敷いたり、あるいは、おに
ぎり9のご飯の間に挟んだりしてもよいことは勿論であ
る。
【0051】なお、この発明に係るシート食品は、上述
した実施の形態に限らず、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、付着対象となるシート状の食品は、干し海
苔もしくは焼き海苔3に限らず、所定の形状を有するシ
ート状の食品であればよく、その素材は、農産品、畜産
品、水産品、あるいは合成品のいずれであってもよい。
よって、シート状の食品は、例えば、大豆シートのよう
なものであってもよいし、また、スライスチーズのよう
に食品を薄く切ったものでもよい。かかるシート状の食
品は、携帯便利であるとともに、他の食品の上に載せ、
あるいは他の食品を包み、その他の食品とともに食する
ことができるので、今までにない味とか外観の変化が楽
しめ、食品特性を向上させることができる。また、例え
ば、文字とか絵柄などの像をシート状の食品の表面側に
施す場合に、シート状の食品は、平面部を備えているの
で、その平面部に像を形成すれば作業性がよく、きれい
に仕上げることができる。なお、シート状の食品が供給
される際の態様として、一方向に長く延びて、ロール状
に巻かれたシート状の食品であってもよく、かかるロー
ル状に巻かれたシート状の食品も、この発明のシート状
の食品の概念に含まれる。
【0052】また、シート状の食品が乾燥した食品の場
合、可食性の被膜材は、その食品に塗布される際に、食
品の表面が湿っていないため作業性よく、ほぼ均一に塗
布されることができる。そして、干し海苔もしくは焼き
海苔3のように、乾燥し、かつ、シート状の食品である
場合には、上記した乾燥した食品およびシート状の食品
の、それぞれの作用効果を併せ持つため好ましく、ま
た、後述するように、多種多様な可食液状材を利用する
ことで、機能的なシート食品が提供されるようになる。
【0053】このように、この発明に係るシート食品
は、種々のシート状の食品に適用することが可能である
ため、それらシート状の食品に対応して種々の可食液状
材を調製する必要があり、また、可食液状材20は、液
状物、流動状物、あるいは、固形状物を水に溶解ないし
分散してなるものであれば、それらを広く利用すること
ができる。ここで、液状物としては、例えば、醤油とか
ソースなどが挙げられ、流動状物としては、例えば、梅
ペースト、ケチャップ、マヨネーズ、カレーペーストな
どが挙げられる。さらに、固形状物、例えば、塩、砂
糖、胡麻、胡椒、ちりめんじゃこ、粉チーズのようなも
のを水に溶解ないし混入させたものであってもよい。し
たがって、可食液状材20は、例えば、粉チーズを澱粉
とともに水に混入したチーズ混入液でもよい。そして、
既述したように、異質の可食液状材の層を積み重ねるこ
ともできるので、例えば、一層目をカレーペースト、二
層目を前記チーズ混入液として、シート状の食品上に積
層させれば、種々のいわゆる多層スナック食品を提供す
ることができる。また、水に対する溶解度が低い固形状
物、もしくは、ほとんど水に溶解しない、例えば、前記
胡麻のような固形状物の場合には、水中に分散した状態
のままでも利用することができる。さらに、可食液状材
20に用いられる溶媒は、水に限らず、食用可能なアル
コール系溶媒であってもよいので、例えば、脂溶性の固
形状物を溶解させたい場合には、エタノールなどの食用
可能な有機溶媒で溶解させるとよい。これにより、可食
液状材20として、例えば、フレーバーなどの香料を抽
出した抽出液を用いることにより、シート食品1の片面
を香り付け面とすることができる。さらに、この香料の
抽出液からなる可食液状材20と、例えば、既述したよ
うな、醤油粉末、澱粉、デキストリン、およびプロピレ
ングリコールなどを水に溶かした溶液からなる可食液状
材20とを混合して、新たな可食液状材20を調製する
こともできる。したがって、可食液状材20は、付着対
象となる食品に味とか香りを付与することができるも
の、すなわち、味付け材あるいは香り材などとして機能
する。さらに、可食液状材20は、界面活性材によって
エマルジョン化、すなわち、乳化状にした可食液状材2
0であってもよく、例えば、天然わさび抽出物と植物性
油脂とを乳化してなる、乳化状のわさびを、この実施の
形態において、醤油の代わりに用いるとよい。
【0054】また、例えば、流動状物からなる可食液状
材のように、当初の形態が所要の粘性を有しているなら
ば、澱粉その他の増粘性多糖体は含まれていなくてもよ
い。そして、デキストリン、プロピレングリコール、グ
リセリン、ソルビトール、およびトレハロースなどは、
主として可食液状材の商品価値を高める目的で添加され
ているので、商品設計する段階で添加するのか、あるい
は添加しないのかを任意に決定すればよく、全て含まれ
ている必要はない。また、可食液状材には、食品一般に
常用されている、例えば、保存料などの食品添加物を、
上記のデキストリンなどとともに、あるいはそれらの代
わりに含めてもよい。
【0055】ちなみに、固形状物としての塩を、水に溶
かしてなる溶液の可食液状材の処方の一例を示すと、デ
キストリン43%、水20%、塩17%、澱粉8%、プ
ロピレングリコール8%、グリセリン2%、トレハロー
ス2%となる。もちろん、この処方に限定されるわけで
はない。なお、可食液状材中に塩のような固形状物を溶
解させる場合には、デキストリンが加わることで、塩の
溶解度とか塩味加減が微妙に調整され、また、デキスト
リンが、塩のような固形状物の、いわゆる嵩増しとして
作用するようになる。
【0056】また、例えば、噴霧乾燥および凍結乾燥に
よる乾燥手段を利用することで、飲食物から多種多様な
乾燥物が得られるので、可食液状材として、それら乾燥
物の溶液を、すなわち、飲食物を噴霧乾燥あるいは凍結
乾燥して水に溶かされてなるものを用いることができ
る。よって、例えば、シート食品としての味付け海苔の
場合、その味付けは、従来ほぼ醤油味に限られていた
が、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥によって得られる多種多
様な乾燥物を利用することで、種々の味を施すことがで
き、バリエーションの幅を持たせて食品特性の改善を図
ることができる。また、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥によ
って得られる乾燥物を利用すれば、既述したように、可
食液状材中の固形分量を正確に把握することができるの
で、製造される食品の品質のバラツキを抑えることがで
き、また、可食液状材中の水分含量を変えることで、濃
い味から薄い味までの味質を適宜に調整することもでき
る。なお、かかる乾燥物のうち利用価値の高いものとし
て、例えば、カレー粉が挙げられる。
【0057】また、この発明に係るシート食品は、シー
ト状の食品の表面側に、撥水性または非水溶性の特性を
備えた可食性の被膜材を介して、可食液状材が付着され
てなる構成であればよく、例えば、既述したスプレー方
式を利用する方法でもよい。すなわち、この場合のシー
ト食品は、可食液状材を、所要の容器内に、噴射ガスお
よびセラック溶液などの可食性の被膜材とともに充填
し、その噴射ガスが噴射されることで、可食液状材が、
可食性の被膜材とともに吐出されて、シート状の食品の
表面側に付着されてなることによる。このとき、可食性
の被膜材によって形成される可食性被膜26が、必ずし
も、シート状の食品と可食液状材の層との間に位置する
わけではないが、製造されるシート食品は、その片面に
のみ可食液状材が付着される場合でも、その可食性の被
膜材に備わる撥水性の特性などによって、カールして反
るような現象が起こるのを抑制または防止することがで
きる。また、このスプレー方式を利用する方法によれ
ば、可食性の被膜材の塗布作業と可食液状材の付着作業
とを同時に行うことができるので手間が省ける。もちろ
ん、既述した自動噴霧機を利用したスプレー方式によっ
て、可食液状材が、可食性の被膜材とともに吐出されて
もよい。なお、可食性の被膜材としてのセラック溶液
は、約10%セラック溶液であるのが好ましく、その
他、スプレー方式を利用する上での留意事項は、セラッ
ク溶液のみをスプレー方式で塗布して、可食性被膜を形
成する既述の場合とほぼ同様であり、既述した通りであ
る。そして、この後、さらにシート状の食品の表面側
に、セラック溶液などの可食性の被膜材のみをスプレー
方式、あるいはその他の手法で塗布して、可食性被膜を
形成すれば、可食液状材は、シート状の食品の表面側に
確実に固定される。また、これにより、可食液状材は、
可食性被膜に保護されて露出しないため、食品の表面が
べとつくのを防ぐことができるので手指などに付かず、
さらには、他の食品とともに食する場合に、その他の食
品側に、可食液状材が染込むのを防ぐことができる。
【0058】また、例えば、スクリーン印刷その他の印
刷方法により、可食性の被膜材と可食液状材とを混合し
た混合液を、前記可食インクとして用い、シート状の食
品の表面に印刷することで付着させても、上記同様の作
用効果が得られる。同様に、ローラー方式、あるいは、
ハケもしくはどぶ漬けによる方式、その他既述した方式
で、前記混合液を付着させても構わない。
【0059】また、シート食品は、シート状の食品の両
面に、可食性の被膜材を介して、(例えば、可食性の被
膜材によって、前記シート状の食品の双方の表面に形成
された可食性被膜を介して、)可食液状材を付着させて
もよく、かかる場合に味付け海苔(シート食品1)は、
その食品が反るのを抑制または防止できることは言うま
でもない。そして、シート状の食品の両面のそれぞれ
に、異なる味付け材、あるいは香り材としての可食液状
材を付着させるとよい。また、一方の面には、可食液状
材を全面的に付着させ、他方の面には、可食液状材を部
分的に付着させてもよいし、また、両方の面に、部分的
に可食液状材を付着させてもよい。したがって、この発
明に係るシート食品は、シート状の食品の少なくとも片
面に、天然樹脂または動植物性の蛋白質からなる、撥水
性または非水溶性の特性を備えた可食性の被膜材を介し
て、味付け材あるいは香り材としての可食液状材20が
付着されてなる構成であればよい。なお、図示実施の形
態のおいては、可食液状材20の表面を被うように、可
食性被膜26aを形成したが、この可食性被膜26aの
形成を省略して、前記可食液状材20の表面を露出させ
ても構わない。また、この発明に係るシート食品は、例
えば、桜とか梅の花の花弁を模した形状など、具象化さ
れた形状にカットされた干し海苔もしくは焼き海苔等の
シート状の食品を使用するものであってもよいことは勿
論である。例えば、図7に示すように、桜の花の花弁の
形状にカットしたシート食品30を、一口サイズの寿司
あるいはおにぎり31等の上に載せて食するとよい。ま
た、前記シート食品1、30の表面には、金箔その他の
食用可能な金属箔を箔押し等して、例えば、「祝」等の
文字32とか絵柄を形成することもできる。
【0060】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係るシート食品によれば、次の効果があ
る。
【0061】請求項1に記載されたシート食品によれ
ば、その片面にのみ可食液状材が付着されている場合で
も、反るのを抑制または防止することができる。
【0062】請求項2に記載されたシート食品によれ
ば、一層確実に反るのを抑制または防止することができ
る。
【0063】請求項3に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、可食性の被膜材の味または匂いに及ぼす影
響を極力抑えることができる。
【0064】請求項4に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、固形分量を正確に把握できるので、品質の
バラツキを抑えることができる。また、多種多様な可食
液状材が得られる。
【0065】請求項5に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、可食液状材に適度な粘性を与え、可食液状
材の付着性が良好となる。また、結着性が強くなるた
め、可食液状材中の成分の結晶化を抑制または防止する
ことができる。
【0066】請求項6に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、デキストリンと可食液状材中の他の成分と
の相互作用によって、可食液状材の溶解度や味の改善を
図ることができる。
【0067】請求項7および8に記載されたシート食品
によれば、加えて、適度な保湿性が与えられる。
【0068】請求項9に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、保湿性能を長期間維持することができる。
【0069】請求項10に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、可食液状材の付着量が微妙に調整される。
また、可食液状材が、ほぼ均一に付着されることができ
る。
【0070】請求項11に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、他の食品とともに食する場合に、その食品
側に染込むのを抑制または防止することができる。ま
た、可食液状材が確実に固定される。さらには、可食性
被膜によって可食液状材が保護され、手指などに可食液
状材が付くのを回避することができる。
【0071】請求項12に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、作業性よく可食性被膜を形成することがで
きる。また、乾燥したシート状の食品の片面にのみ可食
液状材を付着させるような場合でも、反るのを抑制また
は防止することが可能である。
【0072】請求項13に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、多種多様の味付け海苔が提供され得る。ま
た、片面にのみ可食液状材を付着させた場合において、
おにぎりや巻きずしなどに用いたりするときには、前記
可食液状材が付着している側が内側になるように巻いた
りすることで、手指などに可食液状材が付くのを防ぐこ
とができる。
【0073】請求項14に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、醤油風味もしくはわさび風味の、機能的な
味付け海苔を提供することができる。
【0074】請求項15に記載されたシート食品によれ
ば、加えて、食品を装飾したり、例えば、賞味期限など
を表す文字とか、「醤油味」などの文字を食品に直接表
示したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシート食品の実施の形態の、概
略的な部分拡大断面図である。
【図2】同じく、使用例を示す図である。
【図3】同じく、干し海苔もしくは焼き海苔の表面に、
セラック溶液を、スプレー方式で塗布する状態を示す図
である。
【図4】この発明に係るシート食品の製造に用いられ
る、スクリーン印刷機の概略図であって、下部構造体に
干し海苔もしくは焼き海苔が載せられるとともに、スク
リーン面の上面に可食液状材が載せられた状態を示す図
である。
【図5】同じく、干し海苔もしくは焼き海苔の表面側に
可食液状材を付着する状態を示す図である。
【図6】同じく、干し海苔もしくは焼き海苔の表面側に
可食液状材を付着した後、下部構造体が元の位置に戻っ
た状態を示す図である。
【図7】桜の花の花弁の形状にカットしたシート食品の
使用例を示す図である。
【符号の説明】
1、30 シート食品(味付け海苔) 3 シート状の食品(干し海苔もしくは焼き海苔) 20 可食液状材 26、26
a 可食性被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B019 LC02 LE01 LK02 LK05 LK06 LK10 LP07 LP14 LP17 4B035 LC03 LC16 LE06 LE07 LG04 LG19 LG21 LG31 LG38 LG41 LG48 LK04 LK14 LK19 LP24 LP26 4B048 PE04 PN02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の食品の少なくとも片面に、撥
    水性または非水溶性の特性を備えた、天然樹脂または動
    植物性の蛋白質からなる可食性の被膜材を介して、可食
    液状材が付着されてなる、シート食品。
  2. 【請求項2】 前記可食液状材は、前記可食性の被膜材
    によって前記シート状の食品の表面に形成されてなる、
    撥水性または非水溶性を備えた可食性被膜を介して、前
    記シート状の食品に付着されてなる、請求項1に記載の
    シート食品。
  3. 【請求項3】 前記可食性の被膜材は、セラックもしく
    はセラックを主材とする被膜材である、請求項1または
    2に記載のシート食品。
  4. 【請求項4】 前記可食液状材は、飲食物を噴霧乾燥あ
    るいは凍結乾燥して水に溶かされてなる、請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載のシート食品。
  5. 【請求項5】 前記可食液状材には、澱粉その他の増粘
    性多糖体が含まれている、請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載のシート食品。
  6. 【請求項6】 前記可食液状材には、デキストリンが含
    まれている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    シート食品。
  7. 【請求項7】 前記可食液状材には、プロピレングリコ
    ールが含まれている、請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載のシート食品。
  8. 【請求項8】 前記可食液状材には、グリセリンまたは
    /およびソルビトールが含まれている、請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載のシート食品。
  9. 【請求項9】 前記可食液状材には、トレハロースが含
    まれている、請求項7または8に記載の記載のシート食
    品。
  10. 【請求項10】 前記可食液状材は、スクリーン印刷の
    方式によって付着されてなる、請求項5ないし9のいず
    れか1項に記載のシート食品。
  11. 【請求項11】 付着された前記可食液状材の表面を被
    うよう、さらに、前記可食性の被膜材からなる可食性被
    膜が形成されてなる、請求項1ないし10のいずれか1
    項に記載のシート食品。
  12. 【請求項12】 前記シート状の食品は、乾燥した食品
    である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のシ
    ート食品。
  13. 【請求項13】 前記乾燥した食品は、干し海苔もしく
    は焼き海苔である、請求項12に記載のシート食品。
  14. 【請求項14】 前記可食液状材は、醤油粉末もしくは
    わさび粉末を水に溶かした溶液、または、醤油もしくは
    乳化状のわさびからなる、請求項13に記載のシート食
    品。
  15. 【請求項15】 前記可食液状材は、文字とか絵柄など
    の像を形成するよう付着されてなる、請求項1ないし1
    4のいずれか1項に記載のシート食品。
JP2000027720A 2000-02-04 2000-02-04 シート食品 Pending JP2001211838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027720A JP2001211838A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 シート食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027720A JP2001211838A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 シート食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001211838A true JP2001211838A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18553254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000027720A Pending JP2001211838A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 シート食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001211838A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6263787A (ja) * 1985-09-11 1987-03-20 山金工業株式会社 スライデイング間仕切
JP2004248665A (ja) * 2002-12-26 2004-09-09 Tsukioka:Kk 可食性フィルム、可食性フィルムの製造方法、および可食性フィルムを含むフィルム
JP2006254728A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Riken Shokuhin Kk 乾燥モズクの製造方法
JP2009278878A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Makoto Suzuki 海苔の調味液塗布方法及び塗布装置
JP2013132213A (ja) * 2011-12-22 2013-07-08 Yutaka Tsushima 食品のカラー印刷方法、および、それによって製造したカラー印刷食品
JP2014168419A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Futamura Chemical Co Ltd 可食性フィルム、食品包装部材、及び食品仕切り部材
JP2017029033A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社トッパンTdkレーベル 食品表面の加飾方法、表面加飾食品及び加飾卵
JP2018130061A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 ヱスビー食品株式会社 わさびシート食品及びその製造方法
JP6457060B1 (ja) * 2017-12-28 2019-01-23 田中食品株式会社 シート状食品
CN111526726A (zh) * 2017-12-25 2020-08-11 株式会社舞昆鸿原 可食性膜、食品的制造方法和食品用分隔材料

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6263787A (ja) * 1985-09-11 1987-03-20 山金工業株式会社 スライデイング間仕切
JP2004248665A (ja) * 2002-12-26 2004-09-09 Tsukioka:Kk 可食性フィルム、可食性フィルムの製造方法、および可食性フィルムを含むフィルム
JP2006254728A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Riken Shokuhin Kk 乾燥モズクの製造方法
JP2009278878A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Makoto Suzuki 海苔の調味液塗布方法及び塗布装置
JP2013132213A (ja) * 2011-12-22 2013-07-08 Yutaka Tsushima 食品のカラー印刷方法、および、それによって製造したカラー印刷食品
JP2014168419A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Futamura Chemical Co Ltd 可食性フィルム、食品包装部材、及び食品仕切り部材
JP2017029033A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社トッパンTdkレーベル 食品表面の加飾方法、表面加飾食品及び加飾卵
JP2018130061A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 ヱスビー食品株式会社 わさびシート食品及びその製造方法
CN111526726A (zh) * 2017-12-25 2020-08-11 株式会社舞昆鸿原 可食性膜、食品的制造方法和食品用分隔材料
JP6457060B1 (ja) * 2017-12-28 2019-01-23 田中食品株式会社 シート状食品
JP2019118298A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 田中食品株式会社 シート状食品
US10765138B2 (en) 2017-12-28 2020-09-08 Tanaka Foods Co., Ltd. Sheet-shaped food product

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2349576T3 (es) Lámina comestible que contiene especias así como procedimiento para su producción.
NO342650B1 (no) Oppløselige tobakkfilmstrips og fremgangsmåte for fremstilling av samme
US20080075830A1 (en) Flavor application on edible substrates
JP2001211838A (ja) シート食品
WO2008035314A2 (en) Flavor application on edible substrates
KR101202601B1 (ko) 명란 맛의 구운김
WO2016005930A1 (en) Ultrathin water resistant metalized edible film and hygienic process for preparation thereof
US7307249B2 (en) System and methods for preparing substitute food items
KR101172716B1 (ko) 문양이 표현된 다중 만두피 및 그 제조방법
JP2000041591A (ja) 可食性積層体およびこの可食性積層体を付着した脂質含有食品
JPS60149366A (ja) 模様付き干海苔とその製造方法
JPH02100645A (ja) 電子レンジ加熱に適した冷凍モチ加工品の製造方法
KR101791070B1 (ko) 식용꽃이 합착된 김 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 김
JP2001078728A (ja) 粉体付着食品
US20160227812A1 (en) Method for Producing Chocolate Products in the Form of a Flower
JPH0445765A (ja) 食用花を用いた加工食品及びその加工方法
DE102022109836A1 (de) Dekorationsmittel zum Dekorieren von fertig zubereiteten Speisen oder Getränken, Verfahren zur Herstellung eines Dekorationsmittels, Verfahren zum Dekorieren von fertig zubereiteten Speisen oder Getränken
JP3474410B2 (ja) ハーブフレーバー食品の製造法
JP2003061584A (ja) 棒状豆菓子
JPH11192075A (ja) 乾し海苔
JPH0435136B2 (ja)
CN116034078A (zh) 具有由可食用的包装提供的阻隔特性的包装的食品浓缩物
KR20100057940A (ko) 장식 떡 종이를 접착한 떡 및 그 제조방법.
JP2005224184A (ja) 甘味組成物組合せ食品及びその製造方法
KR20040010002A (ko) 식용잉크를 이용한 색상 인쇄 김의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603