JP2001211548A - 発電計画作成方法および装置 - Google Patents

発電計画作成方法および装置

Info

Publication number
JP2001211548A
JP2001211548A JP2000014248A JP2000014248A JP2001211548A JP 2001211548 A JP2001211548 A JP 2001211548A JP 2000014248 A JP2000014248 A JP 2000014248A JP 2000014248 A JP2000014248 A JP 2000014248A JP 2001211548 A JP2001211548 A JP 2001211548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plan
generators
stop
generator
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000014248A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Sawa
澤  敏之
Toshiyuki Furukawa
俊行 古川
Masaaki Nomoto
正明 野本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000014248A priority Critical patent/JP2001211548A/ja
Publication of JP2001211548A publication Critical patent/JP2001211548A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、発電費用を最小化できる発電
計画を簡単に求めることが可能な発電計画作成方法およ
び装置を提供することにある。 【解決手段】本発明の特徴とするところは,複数台の発
電機に対し予め起動と停止の優先順位を定めておき、計
画期間の電力需要予測値と予め定めた優先順位によって
基準運転計画を作成した後に、複数台の発電機に対し予
め定めた起動停止の優先順位を変更して運転計画を作成
するようにしたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,計画期間における
電力需要予測値に基づき複数台の発電機を起動停止させ
る発電計画を立案する発電計画作成方法および装置に関
する。
【0002】
【従来技術】電力系統の運用を円滑に行うには需要電力
量によって発電機の運転停止を制御することが必要とな
る。発電機の運転停止を効率良く行うためには発電計画
を立案し、発電費用を最小化となるようにしている。電
力系統の規模が大きくなると、発電機の台数は50〜1
00台になる。このため、起動停止する発電機の組合せ
は指数関数的に増大する。また、燃料制約等の複数の制
約条件を考慮する必要もあり、発電機の組合せの最適解
を求めるのは極めて困難なことである。
【0003】発電機の起動停止は各発電機に起動順位と
停止順位の優先順位を予め定めておき、電力需要予測値
に基づいて優先順位の高い発電機から起動あるいは停止
するようにしている。通常、発電機の優先順位は、発電
機の最大出力(定格出力)における燃料費単価によって
決定している。
【0004】複数台の発電機を起動停止させる発電計画
を立案することは、平成7年度電気学会電力・エネルギ
ー部門大会で発表された講演番号242「火力・揚水週
間発電計画立案手法」に記載されている。この従来文献
は、火力発電機と揚水発電機の起動停止計画を立案する
もので、優先順位に基づき立案した初期解の起動停止計
画に対してある1台の発電機の運転時間を1時間長く又
は短く、停止発電機を最短時間運転、運転中の発電機を
最短時間停止することにより、起動停止計画を変更して
より良い発電計画を作成するようにしている。また、こ
の従来文献には、動的計画法、遺伝的アルゴリズム、ラ
グランジュ緩和法等の色々な手法で火力発電機の起動停
止計画を作成することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は,複数台の
発電機に対して予め定めた優先順位によって起動停止を
決定している。発電機は最大出力(定格出力)の時に効
率が最大となるように設計されており、定格出力におけ
る燃料費単価が最も小さくなる。なお、発電機の燃料費
単価は定格出力から最低出力になるに従って増大する。
【0006】発電機の優先順位は、発電機の最大出力
(定格出力)における燃料費単価によって決定して、こ
の優先順位に基づいて起動停止計画を作成している。し
かし、発電機の定格出力から最低出力までの燃料費単価
の変化特性は発電機毎に異なっている。
【0007】発電機は計画期間における電力需要予測値
に基づき負荷配分され部分負荷運転されることがあり、
定格出力運転だけであるとは限らず定格出力での優先順
位が最適であるとは限らない。また、発電費用は燃料費
だけでなく、起動費によっても大きく変化する。したが
って、予め定めた優先順位によって起動停止を決定した
だけでは発電費用を最小化する最適な組合せでない可能
性があるという問題点を有する。
【0008】本発明は上記点に対処して成されたもの
で、その目的とするところは発電費用を最小化できる発
電計画を簡単に求めることが可能な発電計画作成方法お
よび装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは,複数台の発電機に対し予め起動と停止の優先順位
を定めておき、計画期間の電力需要予測値と予め定めた
優先順位によって基準運転計画を作成した後に、複数台
の発電機に対し予め定めた起動停止の優先順位を変更し
て運転計画を作成するようにしたことにある。
【0010】本発明は複数台の発電機に対し予め定めた
起動停止の優先順位を変更して運転計画を作成するよう
にしているので、予め定めた優先順位に基づき立案した
基準運転計画よりも燃料費が安い、つまり発電費用の安
い発電計画を求めることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。
【0012】図2に本発明の一実施例の概略構成図を示
す。
【0013】図2において、運転計画作成装置1は、中
央演算処理装置(CPU)2、主記憶装置3、入出力装置
4および外部記憶装置5とから構成される。
【0014】入出力装置4は、後述する図1に示すキー
ボードやマウスを備えた入力装置19と、出力装置とし
ての表示装置20を有する。なお、入出力装置4として
は、これらの代わりに、あるいは、これらと併用して、
ポインティングデバイス,タッチセンサ等の入力装置
や、液晶表示装置,プリンタ,スピーカ等の出力装置を
設けることもできる。
【0015】外部記憶装置5としては、ハードディスク
装置,フロッピィディスク装置,CD−ROM(compact
disc−read only memory)装置,DAT(digital vid
eotape)装置,RAM(randam access memory)装置,D
VD(digital video disc)装置,不揮発性メモリ等を用
いることができる。外部記憶装置5は、図1に示すデー
タベース21を保持するための大容量記憶装置と、処理
プログラムなどを保持する記憶媒体と、該記憶媒体に保
持された情報を読み取るための図1に示す読取装置22
とを用いているが、一つの外部記憶装置にデータベース
と処理プログラムとが両方保持されているようにするこ
ともできる。また、記憶媒体としては、フロッピィディ
スク,CD−ROM,磁気テープ,光ディスク,光磁気
ディスク,DAT,RAM,DVD,不揮発性メモリ等
を用いることができる。
【0016】図1に本発明における運転計画作成装置1
の詳細な機能構成図を示す。
【0017】図1において、運転計画作成装置1は、上
述の入力装置19,表示装置20,データベース21お
よび読取装置22と、データ処理部8とを備える。な
お、データ処理部8は、予め外部記憶装置5の記憶媒体
に保持され、読取装置22を介して主記憶装置3に読み
込まれたプログラムを、CPU2が実行することにより
実現されるが、本発明はこのようなプログラムされた汎
用プロセッサによるものに限られるわけではない。例え
ば、本発明の各処理を実行するワイヤードロジックを含
む特定のハードウェア装置との組合せによってデータ処
理部8を構成することもできる。
【0018】入力装置19は表示装置20に表示された
選択肢の選択、データの入力などを受付け、データ処理
部8に伝送する。表示装置20は、入力装置19から送
られたデータを表示する。データ処理部8は、入力装置
19から伝送されるデータと、データベース21から読
み込んだデータと、読取装置22から読み込んだ処理プ
ログラムと、電力システム6から伝送されるデータとに
基づいて発電機の起動停止の運転計画を作成する。電力
システム6は図示しないデータベースを備えている。
【0019】データ処理部8の処理結果は、表示装置2
0に送られて表示されると共にデータベース21に格納
される。また、電力システム6の運用・計画システム,
制御システムが設定した条件での運転計画作成が要求さ
れた場合には、データ処理部8の作成した計画および評
価結果は電力システム6へも通知される。この通知を受
けた電力システム6は、通知された計画をもとに電力系
統7に発電機出力の制御信号を出して発電機を制御する
とともに、電力系統7から発電機出力データを取込み、
その取り込んだデータと図示しない計画システムにおい
て作成したデータとを内部データベース(図示せず)に
格納する。
【0020】データ処理部8は、コントロール部9,デ
ータ設定部10,データ読込部11,優先順位候補作成
部12、起動停止計画候補作成部13、負荷配分計算部
14、目的関数計算部15、運転計画格納部17および
表示データ作成部18を備える。また、データ処理部8
は、送信線24を介して外部の電力システム6に接続さ
れており、電力システム6は、実際の送発変電設備であ
る電力系統7に接続されている。電力システム6は電力
系統7の計画・運用及び制御のためのシステム、電力系
統7およ電力系統7の状態などを示す情報を保持するた
めの図示しないデータベースを備えている。電力系統7
の状態はリレーやセンサなどにより検出され、送信線2
5を介して電力システム6に通知され、電力システム6
のデータベース(図示せず)に格納される。
【0021】コントロール部9は、電力システム6、お
よび、各処理部10〜18の間のデータや処理プログラ
ムなどの授受を円滑に行うためのデータの加工・処理を
行い、その授受をコントロールして、全体の処理を正常
に動作させる。
【0022】データ設定部10はコントロール部9を介
してデータベース21および/または読取装置22の記
憶媒体に保持されている、発電機出力を決定するのに使
用する電力系統のデータ,発電機特性,送変電設備特
性,目的関数等の条件や、処理プログラムなどを読込み
する。また、データ設定部10は読込んだ条件を変更し
て新規の条件を作成しコントロール部9を介してデータ
ベース21に格納する。
【0023】データ読込部11は、コントロール部9を
介してデータベース21に保持されているデータを読込
み、これらのデータをコントロール部9を介して各処理
部12〜17に伝送する。なお、本実施例では、特に説
明しない限り、データベース21からのデータの読込み
はデータ読込部11を介して行われる。
【0024】優先順位候補作成部12は、コントロール
部9を介してデータ設定部10から入力された発電機の
起動、停止の優先順位や運転計画格納部17に格納され
ている優先順位を元にして制約条件を満たすように、ま
たは目的関数を改善するように優先順位を変更する。
【0025】起動停止計画作成部13は、コントロール
部9を介して優先順位候補作成部12で作成した発電機
の起動順位および停止順位により起動停止計画を作成す
る。負荷配分計算部14は、コントロール部9を介して
起動停止計画候補作成部13で作成した起動停止計画と
データ設定部10で設定した計画作成条件を元に各発電
機の出力を計算する。
【0026】目的関数計算部15は、コントロール部9
を介して起動停止計画作成部13で作成した起動停止計
画の制約条件違反、負荷配分計算部14で計算した発電
機出力及びデータ設定部10で設定した計画作成条件を
元に作成した運転計画の目的関数を計算する。運転計画
格納部17は、コントロール部9を介して目的関数計算
部15で計算した目的関数が小さい(目的関数を最小化
するものとする)運転計画(発電計画)かどうか判定し
て、目的関数が小さいならばその計画を格納する。
【0027】表示データ作成部18は、各処理部12〜
17で計算した計画条件、計画や目的関数の推移,制約
充足度,入力装置19からのデータ入力の支援のための
情報等を、表示装置20表示する。なお、本実施例で
は、特に説明しない限り表示装置20への出力は表示デ
ータ作成部18を介して行われる。
【0028】図3にデータベース21のデータ構造の一
例構成を示す。
【0029】図3において、データベース21は、計画
対象期間(計画期間)の記憶領域100と、目的関数の
記憶領域101と、制約条件の記憶領域102と、作成
条件の記憶領域103と、計算結果の記憶領域104と
を備える。
【0030】計画対象期間記憶領域100は、発電計画
を立案する年月日と開始時刻および終了時刻を保持する
ための記憶領域である。目的関数記憶領域101は目的
関数の情報を保持するための記憶領域であり、発電機等
の設備特性から発電機出力に応じて増減するコスト関数
の係数、停止時間に応じた起動費等を保持するための発
電機等設備特性記憶領域1011と、制約違反が生じた
ときに制約条件とその違反量に応じてペナルティコスト
を加算するときの重み係数を保持するためのペナルティ
重み係数記憶領域1012とを備える。
【0031】制約条件記憶領域102は、起動停止、発
電機出力を決定するときに考慮する制約条件を保持する
ための記憶領域であり、計画期間における電力需要予測
値を保持するための需要記憶領域1021,発電機出力
の上下限、最小連続停止時間、最小連続停止時間、同一
中央制御装置の同時起動禁止の発電機の組合せ、発電機
出力変化速度の上下限、発電機の作業停止、発電か負荷
かを番号で示す供給力特性,発電機の種類を番号で示す
設備特性等の発電機の運用制約を保持するための発電機
運用特性記憶領域1022と、運転予備力等の系統シス
テムの制約条件を保持するための系統システム運用制約
記憶領域1023と、計画対象期間全体の燃料消費量、
揚水池の出発、最終水位を保持する供給力積分制約記憶
領域1024と、潮流計算で使用するために送電線と変
圧器をブランチで表現し、母線をノードで表現した系統
構成でノード間を接続するブランチの使用/未使用(停
止)状態を数字で表した値と、各発電機等の供給力が接
続するノード番号と各ノードにかかる負荷の大きさを保
持するための系統接続状態記憶領域1025と、ブラン
チ毎の潮流制約の上下限値を保持するための系統設備運
用特性記憶領域1026とを備える。
【0032】作成条件記憶領域103はタブサーチ、ロ
ーカルサーチ、遺伝的アルゴリズム、シミュレーティッ
ドアニーリング等の組合せ最適化手法のなかから採用す
る手法を記憶する採用手法記憶領域1031と、採用し
た手法に応じてパラメータを記憶する手法のパラメータ
記憶領域1032と、探索回数等の処理の終了条件を記
憶する終了条件記憶領域1033とを備える。手法のパ
ラメータ記憶領域1032は採用する手法により記憶す
る項目が変化し、例えば、タブサーチの場合は隣接状態
の定義、タブリストの長さ、タブリストに格納する特性
(アトリビュート)、探索の途中で格納されたタブリス
トの項目を記憶し、また、ローカルサーチの場合はタブ
サーチと同様に隣接状態の定義を記憶する。遺伝的アル
ゴリズムの場合は、個体数、交叉率及び突然変異率とな
る。シミュレーティッドアニーリングの場合は、初期温
度と温度低減率である。計算結果記憶領域104は、探
索の途中ででてきた計算結果である変数の値と最終結果
である変数の値とを保持するための記憶領域である。
【0033】次に、動作を図4、図5に示すフロー図を
参照して説明する。なお、図4、図5において丸で囲ん
だ英字A,B,C,D,Eは同じ英字が接続されている
ことを示すている。
【0034】図4の処理フローの概要は、まず、処理4
0で計画作成条件を設定し、設定した計画作成条件に基
づき処理50〜69により最適な発電機運転計画を作成
した後に処理69において最適な運転計画及び計画作成
結果を表示するようになっている。このような処理を行
うために運転計画作成装置1は、電力系統の発電機出力
の起動停止計画を作成するために各種データを設定・編
集する機能と、設定・編集されたデータを用いて電力系
統の発電機出力を計算する機能とを備えている。
【0035】運転計画作成装置1は、まず表示装置20
に処理選択メニューを表示し、入力装置19から入力さ
れる選択およびデータの設定を受付ける。表示装置20
に表示される処理選択メニューは、計画作成条件設定,
運転計画作成および結果表示からなる。また、計画作成
条件は、(a)計画対象期間の設定,(b)発電機のコ
スト関数係数、制約違反の重み係数を考慮する目的関数
と考慮する制約条件の選択,(c)電力需要データの設
定,(d)発電機運用特性の設定,(e)系統システム
運用制約の設定、(f)供給力積分特性の設定,(g)
系統接続状態の設定,(h)系統設備の運用特性の設
定,(i)採用手法の設定、(j)採用した手法のパラ
メータ設定および(k)終了条件の設定からなる。入力
装置19は、タッチ入力,ポインティングデバイス,マ
ウスなどによる項目毎の選択領域の選択入力,キーボー
ドによる項目番号または記号入力等による、表示された
項目のいずれかの選択を受け付け、選択された項目の処
理を実行する。
【0036】以下、各項目の処理について具体的に説明
する。
【0037】(1)計画作成条件の設定 処理40の計画作成条件の設定をするために、入力装置
19により表示装置20に表示される処理選択メニュー
から処理内容を選択することにより、該当する処理を実
行する。
【0038】(a)計画対象期間の設定 処理選択メニューにおいて、計画対象期間の設定が入力
装置19を介して選択されると、データ設定部10は処
理対象のデータベース21の計画対象期間記憶領域10
0から年,月,日,開始時刻および終了時刻を読取る。
計画対象期間記憶領域100にデータが格納されている
ときはその値を、格納されていないときはデフォルト値
である「0」が入力された設定画面が表示装置20に表
示される。なお、表示された年,月,日,開始時刻およ
び終了時刻と異なる値を設定するには、入力装置19を
介して年,月,日,開始時刻および終了時刻を入力す
る。計画期間の値を確定すると、これらの値は計画対象
期間領域100に格納され、計画対象期間の設定を終了
する。表示装置20の表示画面は処理選択メニュー画面
に戻る。
【0039】(b)目的関数と考慮する制約条件の設定 処理選択メニューにおいて、目的関数と考慮する制約条
件の設定を入力装置19を介して選択すると、データ設
定部10は処理対象のデータベース21の目的関数記憶
領域101からコスト計算係数,起動費、考慮する制約
項目,制約条件の違反に対する重み係数の値を読取る。
目的関数記憶領域101にデータが格納されているとき
は、格納されている値を、格納されていないときはデフ
ォルト値である「0」が入力された設定画面が表示され
る。目的関数の項目としては、燃料費,起動費および制
約違反が生じたとき各制約とその違反量に応じたペナル
ティ等がある。使用する目的関数は、各項目に重み係数
を掛けた総和である。制約条件としては、電力需給バラ
ンス,発電機の出力上下限,出力変化速度,最小連続運
転時間、最小連続停止時間、潮流制約,計画対象期間で
発電する電力量(燃料消費制約),揚水池水位制約等が
ある。
【0040】発電機出力を計算するときに、制約条件を
満たすことができないときは、制約値の範囲広げること
により制約値を緩和したときの発電機出力を計算する。
制約違反のペナルティ加算方法としては、違反量の2次
式とすることもできる。重み係数が大きいほどペナルテ
ィコストが大きくなるので、目的関数を最小化するとき
は、その制約を満たすように出力を決定することにな
り、制約の重要度を表す指標となる。
【0041】目的関数Cは次式のように表すことができ
る。
【0042】
【数1】
【0043】目的関数Cを表す式1の第1項は燃料費
で、uitは時刻tにおける発電機(ユニットとも称す
る)iの運転状態を示し、運転しているときは「1」、
停止しているときは「0」である。Pitは時刻tにおけ
るユニットiの出力である。また、ai、bi、ciはユ
ニットiの燃料費関数の係数で、また、Tは計画期間、
N1は発電機数である。
【0044】第2項は起動費を示し、SUiはユニット
iの起動コストの関数である。この関数は停止時間の長
さによりコストが変化する。
【0045】第3項は停止費を示し、SPiはユニット
iの停止コストの関数である。
【0046】第4項は各時間毎の制約条件に対する違反
が生じたときのペナルティである。対象となる制約条件
は、発電機の出力上下限、潮流制約、水位上下限制約等
である。N2は対象とする制約条件数、w2itは違反が生
じたときの重み係数である。対象としない制約条件の重
み係数はゼロとなる。関数F2itは出力Pitに依存し、
時刻t、制約iに関する制約の違反に対するペナルティ
関数である。ペナルティ関数は違反量の増加に伴って増
大する関数で、例えば違反量の絶対値、違反量を二乗し
た値を用いる。ペナルティ関数は制約違反を生じないと
きゼロとなる。
【0047】第5項は計画期間全体で満たす制約条件に
対する違反が生じたときのペナルティである。対象とな
る制約条件は、燃料消費制約、最終水位制約等である。
N3は対象とする制約条件数、w3itは違反が生じたとき
の重み係数である。対象としない制約条件の重み係数は
ゼロとなる。関数F3itは出力Pitに依存し、制約iに
関する制約の違反に対するペナルティ関数である。ペナ
ルティ関数は違反量の増加に伴って増大する関数で、例
えば違反量の絶対値、違反量を二乗した値を用いる。ペ
ナルティ関数は制約違反が生じないときはゼロとなる。
【0048】第6項はユニット毎の起動停止に関する制
約に対する違反が生じたときのペナルティである。対象
となる制約は、同一中央制御装置で制御する発電機の同
時起動禁止、起動時間間隔、停止時間間隔、また各発電
機の最小連続運転時間、最小連続停止時間等である。N
4は対象とする制約条件数、w4ijは違反が生じたときの
重み係数である。対象としない制約条件の重み係数はゼ
ロとなる。関数F4ijは起動停止状態uitに依存し、発
電機iに関する制約の違反に対するペナルティ関数であ
る。ペナルティ関数は違反量の増加に伴って増大する関
数で、例えば違反量の絶対値、違反量を二乗した値を用
いる。ペナルティ関数は制約違反が生じないときはゼロ
となる。
【0049】第7項は時間断面のユニット全体に対する
違反が生じたときのペナルティである。対象となる制約
条件は、需給バランス、運転予備力等である。w5jは違
反が生じたときの重み係数である。対象としない制約条
件の重み係数はゼロとなる。関数F5tは起動停止状態u
itと発電機出力Pitに依存し、発電機全体に関する制約
の違反に対するペナルティ関数である。ペナルティ関数
は違反量の増加に伴って増大する関数で、例えば違反量
の絶対値、違反量を二乗した値を用いる。ペナルティ関
数は制約違反が生じないときはゼロとなる。
【0050】式1における重み係数と対象とする制約条
件を変更するには、入力装置19を介して設定を変更す
る。設定変更された重み係数と対象とする制約条件の値
は目的関数領域101のペナルティ重み係数記憶領域1
012に格納され、目的関数と考慮する制約条件の設定
を終了する。表示装置20の表示画面は処理選択メニュ
ー画面に戻る。
【0051】(c)電力需要データの設定 表示装置20に表示されている処理選択メニューにおい
て、電力需要データの設定が入力装置19を介して選択
されると、データ設定部10は処理対象のデータベース
21の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日
と、制約条件記憶領域102の需要記憶領域1021か
ら電力需要の値(予測値)を読取る。需要記憶領域10
21にデータが格納されているときは格納されている電
力需要予測値が設定画面に表示され、格納されていない
ときはデフォルト値である「0」が入力された設定画面
が表示される。また、表示されている需要データを修正
するためには入力装置19を介して需要データを修正す
る。確定した電力需要予測値は制約条件記憶領域102
の需要記憶領域1021に格納され、電力需要データの
設定を終了する。表示装置20の表示画面は処理選択メ
ニュー画面に戻る。
【0052】(d)発電機運用特性の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニューにおい
て、発電機運用特性の設定が入力装置19を介して選択
されると、データ設定部10は処理対象のデータベース
21の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日
と、制約条件記憶領域102の発電機運用特性記憶領域
1022から発電機の運用制約を読取る。運用制約条件
には、発電機毎の出力上下限、最小連続運転時間、最小
連続停止時間、出力変化速度の上下限、同一中央の同時
起動禁止発電機の組合せ、同一中央の発電機の起動時刻
間隔、作業による停止日程、試験等による必ず運転する
日程等がある。これらの値が発電機運用特性記憶領域1
022に格納されているときは格納されている値を設定
画面に表示し、格納されていないときはデフォルト値で
ある「0」が入力された設定画面が表示される。また、
表示されている発電機運用特性を修正するためには入力
装置19を介して発電機運用特性を修正する。発電機運
用特性の値を確定した後、これらの値は制約条件記憶領
域102の発電機運用特性記憶領域1022に格納さ
れ、発電機運用特性の設定を終了する。表示装置20の
表示画面は処理選択メニュー画面に戻る。
【0053】(e)系統システム運用制約の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニューにおい
て、系統システム運用制約の設定が入力装置19を介し
て選択されると、データ設定部10は処理対象のデータ
ベース21の計画対象期間記憶領域100の計画対象年
月日と、制約条件記憶領域102の系統システム運用制
約記憶領域1023から系統システムの制約を読取る。
系統システムの制約には、各時刻で必要な運転予備力等
がある。これらの値が系統システム運用制約記憶領域1
023データに格納されているときは、格納されている
値を設定画面に表示し、格納されていないときはデフォ
ルト値である「0」が入力された設定画面が表示され
る。また、表示されている系統システム運用制約を修正
するためには入力装置19を介して系統システム運用制
約を修正する。値を確定した後、これらの値は制約条件
記憶領域102の系統システム運用制約記憶領域102
3に格納され、系統システム運用制約の設定を終了す
る。表示装置20の表示画面は処理選択メニュー画面に
戻る。
【0054】(f)供給力積分特性の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニューにおい
て、供給力積分特性の設定が入力装置19を介して選択
されると、データ設定部10は処理対象のデータベース
21の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日
と、制約条件記憶領域102の供給力積分制約記憶領域
1024の値を読取る。積分制約には、燃料消費量制約
があるユニットのグループとそのグループが対象期間で
消費すべき燃料消費量の上下限値、揚水池の初期水位と
最終水位がある。供給力積分制約記憶領域1024にデ
ータが格納されているときは、格納されている値を、格
納されていないときはデフォルト値である1が入力され
た設定画面が表示される。また、表示されている供給力
積分特性を修正するためには入力装置19を介して供給
力積分特性を修正する。値を確定した後、これらの値は
制約条件記憶領域102の供給力積分特性記憶領域10
24に格納され、供給力積分特性の設定を終了する。表
示装置20の表示画面は処理選択メニュー画面に戻る。
【0055】(g)系統接続状態の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニュー画面に
おいて、系統接続状態の設定が入力装置19を介して選
択されると、データ設定部10は処理対象のデータベー
ス21の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日
と、制約条件記憶領域102の系統接続状態記憶領域1
025の値を読取る。系統接続状態には、母線、負荷、
発電機等のノード間にあるブランチが入切の接続状態を
示すものである。系統接続状態記憶領域1025にデー
タが格納されているときは、格納されている値を設定画
面に表示し、格納されていないときはデフォルト値であ
る「1」(入)が入力された設定画面に表示される。ま
た、表示されている系統接続状態を修正するためには入
力装置19を介して系統接続状態を修正する。値を確定
した後、これらの値は制約条件記憶領域102の系統接
続状態記憶領域1025に格納され、系統接続状態の設
定を終了する。表示装置20の表示画面は処理選択メニ
ュー画面に戻る。
【0056】(h)系統設備の運用特性の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニュー画面に
おいて、系統設備の運用特性の設定が入力装置19を介
して選択されると、データ設定部10は処理対象のデー
タベース21の計画対象期間記憶領域100の計画対象
年月日と、制約条件記憶領域102の系統設備運用特性
記憶領域1026の値を読取る。系統設備運用特性に
は、ブランチのインピーダンス特性およびブランチの潮
流制約値がある。系統設備運用特性記憶領域1026に
データが格納されているときは、格納されている値を設
定画面に表示し、格納されていないときはデフォルト値
である「0」が入力された設定画面が表示される。ま
た、表示されている系統設備の運用特性を修正するため
には入力装置19を介して系統設備の運用特性を修正す
る。値を確定した後、これらの値は制約条件記憶領域1
02の系統設備運用特性記憶領域1025に格納され、
系統設備の運用特性の設定を終了する。表示装置20の
表示画面は処理選択メニュー画面に戻る。
【0057】(i)採用手法の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニュー画面に
おいて、採用手法の設定が入力装置19を介して選択さ
れると、データ設定部10は処理対象のデータベース2
1の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、
作成条件記憶領域103の採用手法記憶領域1031の
値を読取る。採用手法には、タブサーチ、ローカルサー
チ、シミュレーティッドアニーリング、遺伝的アルゴリ
ズム等の組合せ最適化手法がある。採用手法記憶領域1
031にデータが格納されているときは、格納されてい
る値を、格納されていないときはデフォルト値である1
(タブサーチ)が入力された設定画面が表示される。ま
た、表示されている採用手法を修正するためには入力装
置19を介して採用手法を修正する。値を確定した後、
これらの値は作成条件記憶領域103の採用手法記憶領
域1031に格納され、採用手法の設定を終了する。表
示装置20の表示画面は処理選択メニュー画面に戻る。
【0058】(j)採用した手法のパラメータ設定 表示装置20に表示されている処理選択メニュー画面に
おいて、採用した手法のパラメータ設定が入力装置19
を介して選択されると、データ設定部10はデータベー
ス21の作成条件記憶領域103の採用手法記憶領域1
031および手法のパラメータ記憶領域1032の値を
読取る。また、採用手法記憶領域1031の値(手法)
に応じて、対応する手法のパラメータ記憶領域1032
からデータを読み込む。
【0059】手法がタブサーチの場合は隣接状態の定
義、タブリストの長さ、タブリストに格納する特性(ア
トリビュート)、探索の途中で格納されたタブリストの
項目を記憶し、ローカルサーチの場合はタブサーチと同
様に隣接状態の定義を記憶する。遺伝的アルゴリズムの
場合は、個体数、交叉率及び突然変異率となる。シミュ
レーティッドアニーリングの場合は、初期温度と温度低
減率である。
【0060】採用手法記憶領域1031にデータが格納
されているときは、格納されている値を、格納されてい
ないときはデフォルト値である「1」(タブサーチ)が
入力された設定画面が表示される。また、表示されてい
るパラメータを修正するためには入力装置19を介して
パラメータを修正する。値を確定した後、これらの値は
作成条件記憶領域103の手法のパラメータ記憶領域1
032に格納され、採用した手法のパラメータ設定を終
了する。表示装置20の表示画面は処理選択メニュー画
面に戻る。
【0061】(k)終了条件の設定 表示装置20に表示されている処理選択メニュー画面に
おいて、終了条件の設定が入力装置19を介して選択さ
れると、データ設定部10は処理対象のデータベース2
1の作成条件記憶領域103の終了条件記憶領域103
3の値を読取る。終了条件には、探索を繰り返す回数が
ある。終了条件記憶領域1033にデータが格納されて
いるときは、格納されている値を、格納されていないと
きはデフォルト値である「1」が入力された設定画面が
表示される。また、表示されている終了条件を修正する
ためには入力装置19を介して終了条件を修正する。値
を確定した後、これらの値は作成条件記憶領域103の
終了条件記憶領域1033に格納され、終了条件の設定
を終了する。表示装置20の表示画面は処理選択メニュ
ー画面に戻る。
【0062】このように処理40において計画作成条件
を全て設定した後に発電計画の作成は次のようにして行
われる。
【0063】表示装置20に表示されている処理選択メ
ニュー画面において、発電計画の作成を入力装置19を
介して選択すると、データ処理部8はコントロール部
9、処理部10〜17およびデータベース21と連携を
取りながら発電計画を作成する。データベース21には
最適な発電計画を立案作成する途中の起動停止計画、発
電機出力、目的関数、制約条件違反の有無及び違反して
いる理由等も格納される。
【0064】まず、処理50において計画期間における
電力需要予測値と予め定めた優先順位によって複数台の
発電機の起動停止の基準運転計画を作成した後に処理5
1に移行する。
【0065】処理51において、データ読込部11は処
理40で設定した計画作成条件をコントロール部9を介
してデータベース21から読込み、コントロール部9を
介して負荷配分計算部14に与える。負荷配分計算部1
4は次の条件で発電機出力の負荷配分を計算する。全て
の発電機を全ての時間で運転とする。作業停止、試験等
で出力が固定されている発電機はその出力で固定とす
る。必ず運転する必要がある時刻がある発電機の出力下
限はそのままの出力下限を使用する。それ以外の発電
機、時刻については出力下限をゼロとする。
【0066】負荷配分計算部14はこれらの制約条件A
と最小連続運転時間、最小連続停止時間、同一中央の同
時起動禁止制約等の起動停止のみにより制約条件を満た
すかどうか判定できる制約以外で処理40で設定された
対象とする制約条件Bを考慮して、線形計画法または二
次計画法により目的関数が最小となるように負荷配分す
る。制約条件Bは需給バランス、出力変化速度制約、燃
料消費制約、揚水池水位制約、潮流制約等で処理40で
考慮すると設定したものである。この処理51では、制
約条件を緩和した制約条件A、制約条件Bで負荷配分を
しているため、この制約条件を満たす発電機出力が存在
しない場合は、元の問題においては可能解が存在しない
ことが判明する。
【0067】可能解が存在しないことが判定したら、電
力需給バランスを満たすように等λ法により負荷配分
し、この配分結果に対してここで考慮する制約条件A、
制約条件Bの制約違反量を計算する。次に、違反した制
約条件Cに対して制約違反量に相当する量だけ、制約条
件を緩和し、この緩和した制約条件に対してはもとの制
約条件からの偏差を目的関数として、これを最小化する
ように負荷配分する。制約条件Cを更に緩和したので、
この条件では制約条件を満たすことが出来る。
【0068】緩和前の制約条件A、Bに対して、再度制
約条件を満たしているかどうかをチェックする。可能解
が存在しない場合は、処理69の結果の表示に移る。こ
のとき、処理69では、違反している制約条件、制約値
および違反量を表示装置20に表示する。これらの表示
結果を元に制約条件を満たす解が存在するように再度、
処理40で計画作成条件を変更する。
【0069】処理52で可能解の有無を判定して、可能
解が存在しうる時は処理53に可能解が存在することを
送り、処理53の起動停止計画候補の作成に移る。可能
解が存在しないときは処理69の結果の表示へ処理が移
る。
【0070】処理53の起動順位と停止順位の候補の作
成では、データ読込部11は処理40で設定した計画作
成条件、処理52の解が存在する情報、処理67の発電
機の分類をコントロール部9を介してデータベース21
から読込み、コントロール部9を介して優先順位候補作
成部12に与える。
【0071】優先順位候補作成部12は処理52の判定
から処理53に移るとき、発電機の起動順位と停止順位
の初期値を次のようにして決定する。
【0072】採用手法記憶領域1031に採用手法がタ
ブサーチとしているとき、発電機運用特性記憶領域10
22に格納してある起動順位と停止順位を用いる。また
は、出力上限における燃料費の単価が小さい順を起動順
位とし、単価が大きい順を停止順位とすることもでき
る。採用手法がローカルサーチ、シミュレーティッドア
ニーリングも同じ方法で初期値を設定する。
【0073】採用手法が遺伝的アルゴリズムのときは、
発電機運用特性記憶領域1022に格納してある起動順
位と停止順位の優先順位をランダムに変更した優先順位
を合わせた数がパラメータ記憶領域1032の個体数と
なるまで、優先順位候補を作成する。処理67の発電機
の分類から処理53の優先順位候補の作成に移るとき
は、処理67で決定した発電機の分類に基づいて、起動
停止計画候補を作成する。
【0074】採用手法記憶領域1031に採用手法がタ
ブサーチとしているとき、計算結果記憶領域104に格
納してある最新の運転計画の優先順位を元にして優先順
位を入替えて、新たな優先順位の候補を作成する。
【0075】優先順位の候補の作成について説明する。
【0076】図6に5台の発電機G1〜G5の最新の優
先順位を示す。図6に示す優先順位から発電機G2とG
4の起動の優先順位を入替え操作を(G2,G4)と表
現し、この入替え操作を実施すると、図7に示す新たな
優先順位を作成することが出来る。任意の2台の発電機
に対してこのような入替え操作を繰返すことにより、全
ての優先順位を作成することができ、最適な優先順位を
見つけることが可能となる。また、発電機G2の起動順
位を4番目に挿入することを(G2、4)と表現し、こ
の挿入操作により、図8に示す優先順位を作成すること
ができる。この方法によっても、全ての優先順位を作成
可能であり、最適な優先順位を見つけることが可能であ
る。同様に停止順位を変更することにより、優先順位候
補を作成することができる。
【0077】処理67の発電機の分類で、起動順位の入
替えグループの組が発電機の集合{G1、G2}と{G
4、G5}とすると、入れ替えの組合わせは(G1,G
4)、(G1、G5)、(G2、G4)、(G2、G
5)の4つで、優先順位の候補も4つ作成することがで
きる。また、起動順位の挿入が{G1、(2、
3))}、{G4、(1、2)}とすると、挿入操作
(G1、2)、(G1、3)、(G4、1)、(G4、
2)により、優先順位の候補を4つ作成することができ
る。
【0078】タブサーチでは、タブリストに格納された
操作、状態を禁止するので、上述のように作成した優先
順位の候補のうちで、タブリストに格納させ操作、状態
であるものは候補から除くものとする。
【0079】手法のパラメータ記憶領域1032にある
タブリストに格納するものがタブリストには格納され
る。タブリストに格納されるものは、次の5つのうちの
パラメータ記憶領域1032で指定された一つである。
タブリストに、入替えの禁止ユニット名称を格納してお
り、発電機G1が格納されていると、入れ替え操作(G
1,G4)、(G1、G5)が候補から除かれる。
【0080】また、タブリストに、挿入操作の禁止ユニ
ット名称を格納しており、発電機G1が格納されている
と、挿入操作では(G1、2)、(G1、3)が候補か
ら除かれ、タブリストに発電機の全ての優先順位そのも
のを格納しているときは、タブリストにある優先順位と
同一となるものは候補から除かれる。
【0081】さらに、タブリストとして現在の起動停止
計画で、発電機を連続運転、停止から運転、運転から停
止、停止から運転し更に停止、および連続停止のグルー
プに分け、ユニットと起動停止状態のグループがあり、
ここに、発電機G5、グループに連続運転が格納されて
いるとき、入替えの相手である発電機G1が連続運転で
あることから、発電機G5の入替え操作(G1、G5)
により、発電機G5が連続運転となる可能性が高いこと
から、この入替え操作により作成される優先順位の候補
は削除される。
【0082】タブリストとして、発電機名称と優先順位
の変化方向が格納されており、発電機G1の優先順位の
下げが格納されている場合、入替え操作(G1、G
4)、(G1、G5)が削除され、挿入操作(G1、
2)、(G1、3)が削除される。タブリストとして、
発電機名称と優先順位が格納されており、発電機G1と
優先順位4が格納されているとき、入替え操作(G1、
G4)が削除され、上記の例では禁止される挿入操作は
ない。タブリストに、優先順位の順序関係が格納されて
おり、発電機G1より発電機G2の優先順位が上となっ
ていると、入れ替え操作(G1、G4)、(G1、G
5)は削除される。挿入操作では(G1、2)、(G
1、3)が削除される。
【0083】ローカルサーチでは、同様の方法で候補を
作成するが、タブリストはないので、削除する候補はな
い。シミュレーティッドアニーリングの場合は、処理6
7で作成する発電機の分類でグループにあるのは、1台
の発電機であり、候補は1台となる。遺伝的アルゴリズ
ムの場合は、現在の世代の個体を元に交叉、突然変異に
より、新たな優先順位を作成する。
【0084】このようにして作成された発電機の起動順
位と停止順位の優先順位の候補は、計算結果記憶領域1
04に格納される。
【0085】処理54の起動停止計画の作成では、デー
タ読込部11は処理40で設定した計画作成条件、処理
53で作成した優先順位の候補をコントロール部9を介
してデータベース21から読込み、コントロール部9を
介して起動停止計画作成部13に与える。起動停止計画
作成部13は、各優先順位候補の発電機に対して起動停
止計画を作成する。
【0086】このことの具体的な例を図9〜図12を用
いて説明する。
【0087】図9は計画期間が6時間の各時刻の電力需
要予測値を示す。図10は処理53で作成した優先順位
の候補の1つである。G1〜G5は火力発電機を、P6
は揚水発電機を示す。ここは、運転予備力をゼロとし
て、運転する発電機の出力上限の和となる可能供給力が
電力需要以上となるまで、起動順位によって発電機を起
動し、運転している発電機を停止していくものとする。
【0088】時刻1における電力需要は1000である
ため、起動順位の高い発電機G1を運転しても可能供給
力が600であるため、供給が不足する。次に発電機G
2も運転すると、可能供給力は1100となり需要以上
の可能供給力となる。よって、時刻1は発電機G1とG
2を運転する。
【0089】同様に電力需要が最大の時刻4まで起動順
位を用いることにより、時刻4では発電機G1、G2お
よびG3を運転する計画となる。時刻5から需要が減少
するため、停止順位を用いて停止する発電機を決める。
但し、停止する発電機は前の時刻で運転している発電機
とする。
【0090】時刻5では停止順位が最も高い発電機3を
停止しても、可能供給力は1400で需要以上ある。次
に停止順位の高い発電機G4を停止すると、可能供給力
は1000となり、需要より小さくなるため発電機G4
を停止することは出来ない。よって、時刻5では発電機
G3を停止、すなわち、発電機G1、G2およびG4を
運転する計画となる。同様にして、時刻6では新たに停
止する発電機はない。
【0091】このようにして立案作成された起動停止計
画は図11のようになり、各時刻の可能供給力は図12
のようになる。なお、図11では運転を「1」、停止を
「0」で示している。運転予備力を考慮して起動停止計
画を作成するときは、需要と運転予備力が図9の需要に
相当する値となる。また、前回の起動停止計画で揚水発
電機P6が起動されているときは、揚水発電機P6の電
力量を需要予測値から引いておくようにする。
【0092】なお、上述の説明では、時間軸方向の時刻
1から時刻6に向かって計画を作成したが、時間軸方向
と反対の時刻6から時刻1に向かって計画を作成するこ
ともできる。この場合は、時刻6から電力需要予測値の
ピークである時刻4までを停止順位の逆から起動するこ
とにより、時刻3から時刻1は起動順位の逆から停止す
ることにより起動停止計画を作成する。この結果、図1
3に示すような起動停止計画が作成され、その可能供給
力は図14のようになる。図11と図13の起動停止計
画では、発電機G4の時刻5、6と発電機G5の時刻4
〜6の起動停止状態が異なっている。どちらが選ばれる
かは、処理50の計画作成条件で設定し、格納した手法
のパラメータ記憶領域1032の値により決定される。
【0093】火力発電機G1〜G5の起動停止計画に対
して、揚水発電機P6の投入の増減により、需要のピー
クで運転する発電機をk台追加または需要のピークで停
止する発電機をk台追加することにより、揚水発電機P
6も考慮した別の起動停止計画を作成する。停止する発
電機、運転する発電機の決定方法、変数kは処理40で
設定した手法のパラメータ記憶領域1032の値、条件
により決定される。
【0094】ここでは、k=1の例で説明する。作成し
た図11の起動停止計画に対して、停止する発電機を次
のように決める。起動順位の最も低くかつ運転している
発電機、運転時間が最も短い発電機、あるいは連続運転
している期間の発電単価が最も高い発電機を停止する。
図11の計画で、運転時間が短い発電機を停止する場合
は、発電機G3の時刻2から時刻4までを停止に変更す
ることになる。
【0095】作成した図11の起動停止計画に対して、
運転する発電機を次のように決める。連続停止している
発電機で起動順位の最も高い発電機を揚水発電機P6が
投入されている開始、終了時間の間、または連続して揚
水発電機P6が投入されている時間が長い時刻の間、運
転する。揚水発電機P6が投入されていないときは、需
要と運転予備力の和が大きい時刻から順に、起動する発
電機の最小連続運転時間だけ運転する。図11の計画で
は、揚水発電機P6は投入されていないので、発電機G
2を運転し、この発電機の最小連続運転時間が2時刻と
すると、需要と運転予備力の大きい、時刻3、4で運転
する計画を作成することになる。
【0096】以上のようにして、1つの発電計画から新
たに2kの発電計画を作成し、最初にhの起動停止計画
候補があると、kh個の起動停止計画候補が作成される
ことになる。新たに作成した起動停止計画と作成した計
画の数は、計算結果記憶領域104に格納される。
【0097】処理55では、処理54で作成したkh個
の起動停止計画のi番目の起動停止計画を計算結果記憶
領域104から取込みを実行する。
【0098】処理56において、i番目の起動停止計画
に対して、起動停止計画のみによりチェックできる制約
条件を満たしているか判定する。この制約条件には、同
一中央制御装置で制御する発電機の同時起動禁止、起動
時間間隔、停止時間間隔、各発電機の最小連続運転時
間、最小連続停止時間、運転予備力等がある。同一中央
制御装置で制御する発電機の同時起動禁止は同一の日に
起動できない発電機の組合せであり、同一中央制御装置
で制御する発電機を起動、停止するときは起動時間間
隔、停止時間間隔をあける必要があるものである。最小
連続運転時間、最小連続停止時間は各発電機が連続して
運転、停止する必要がある時間である。運転予備力は運
転している発電機の出力上限の総和と需要の差である。
よって、これらの制約条件は起動停止計画が決まれば、
制約条件を満たしているかどうか判定することができ
る。
【0099】ここで、起動停止に関連する制約違反の有
無および違反理由を計算結果記憶領域104の起動停止
計画iの情報として格納する。処理56において制約違
反がないと判断したときは処理59に移り、制約違反が
あることが判明しないときは処理57に移行する。
【0100】処理57では、処理40で設定した計画作
成条件で制約違反があるときは起動停止計画を修正する
かどうかの設定条件を読込んで、起動停止計画を修正す
るときは処理58に移行し、修正しないときは処理63
に移行する。
【0101】処理58では、計算結果記憶領域104の
起動停止計画iの起動停止計画に関する制約違反の有無
および理由を読込んで、その理由に応じて起動停止計画
を修正する。制約違反の理由が、同一中央制御装置で制
御する発電機の同時起動禁止の制約条件の違反であると
きは、優先順位の低い発電機を停止にするか、または、
優先順位の高い発電機を深夜も運転して起動しないよう
にする。
【0102】制約違反の理由が起動時間間隔が短いとき
は、優先順位の低い方の発電機の起動時間を遅くする
か、または、優先順位の高い方の発電機の起動時刻を早
める。停止時間間隔が短いときは、優先順位の低い方の
発電機の停止時間を早めるか、または、優先順位の高い
方の発電機の起動時刻を遅くする。運転予備力が不足す
るときは、不足する時間に優先順位の高い発電機を新た
に運転する。以上の対策を順にまたは組合せて実施して
することにより、起動停止計画のみから判定できる制約
違反を解消することが出来る。
【0103】以上のようにして起動停止計画を修正した
結果を計算結果記憶領域104に起動停止計画iの起動
停止計画として格納し、制約違反の有無を無しとして違
反理由を削除した上で次の処理59に移行する。
【0104】処理59では、処理40で設定した計画作
成条件における配分計算方法を読取る。配分計算方法
が、簡易配分計算または簡易負荷配分計算と詳細負荷配
分計算の併用であるときは処理60に移行し、詳細負荷
配分計算となっているときは処理62に移行する。
【0105】処理60の簡易負荷配分計算では、データ
読込部11は処理40で設定した計画作成条件、処理5
4または処理58で作成した起動停止計画を格納してい
る計算結果記憶領域104の起動停止計画iをコントロ
ール部9を介してデータベース21から読込み、コント
ロール部9を介して負荷配分計算部14に伝送する。
【0106】負荷配分計算部14は、起動停止計画iに
対して、発電機出力上下限制約、需給バランスを満たす
条件で、等λ法(ラグランジェの未定乗数法)により発
電機出力を決定する。運転している全ての火力発電機の
出力を上限としても供給力不足が生じるときは需給バラ
ンスのために予め揚水発電機を入れておき、また、運転
している全ての火力発電機の出力を下限としても余剰電
力が生じるときは需給バランスのために予め揚水発電所
の揚水ポンプを入れるようにする。
【0107】次に負荷配分計算部14は、揚水ポンプが
上限まで達していない時刻の増分燃料費の最小値と揚水
発電が上限まで達していない時刻の増分燃料費(単位発
電量増加するのに必要な燃料費)の最大値との比率が揚
水発電効率(一般に60〜70%程度)より小さいなら
ば、揚水池の水位上下限制約を満たし、揚水池の水位が
最終水位となるように増分燃料費が小さい時刻で揚水ポ
ンプを増加させ、増分燃料費が高い時刻で揚水発電を増
加させる。以上の処理により、揚水発電機の出力および
揚水ポンプの出力を決定する。
【0108】また、燃料消費制約を考慮する必要がある
ならば、燃料消費制約がある発電機グループとそれ以外
の発電機グループに分け、燃料消費量が不足するとき
は、もとの全時刻の増分燃料費に1より大きいファクタ
を掛けて、燃料消費制約のある発電機グループの出力を
増加させて、できるだけ燃料消費量制約の値と一致させ
る。燃料消費量が過剰の時は、1より小さいファクタを
掛けて、燃料消費制約のある発電機グループの出力を増
加させて、できるだけ燃料消費量制約の値と一致させ
る。燃料消費制約のある発電機グループとそれ以外のグ
ループの供給力を固定する。
【0109】さらに、潮流制約を考慮する必要があり、
前述の発電機出力では放射状系統部で潮流制約違反が生
じるときは、流入側の系統に属する発電機の出力を増加
させ、流出側の系統に属する発電機の出力を減少させ
る。このとき、燃料消費制約のある発電機グループの出
力合計とそれ以外の発電機グループの出力合計は変更さ
せないで、同一グループ内での出力調整にて需給バラン
スを取りながら、潮流制約違反量をできるだけ低減する
ように等λ法にて火力発電機の出力を決定する。
【0110】以上により負荷配分した発電機出力を、計
算結果記憶領域104に起動停止計画iの発電機出力と
して格納する。また、考慮する必要のある制約条件で満
足することが出来なかったときは、負荷配分に関する制
約違反があることと、その原因も合わせて格納して処理
61に移行する。
【0111】処理61では、処理40で設定した計画作
成条件の配分計算方法と計算結果記憶領域104の起動
停止計画iの負荷配分に関する制約違反がの有無を読取
る。制約違反がありかつ配分計算方法が簡易負荷配分計
算と詳細負荷配分計算の併用であるときは処理62に移
行し、そうでないときは処理63に移行する。
【0112】処理62の詳細負荷配分計算では、データ
読込部11は処理40で設定した計画作成条件、計算結
果記憶領域104の起動停止計画iの起動停止計画、発
電機出力および起動停止計画に関する制約違反の有無と
違反理由をコントロール部9を介してデータベース21
から読込み、コントロール部9を介して負荷配分計算部
14に伝送する。
【0113】負荷配分計算部14は、需給バランス、出
力上下限、揚水池水位上下限、燃料消費制約、潮流制約
を考慮して、式1の燃料費が最小となるように、燃料費
関数が二次式の時は二次計画法、線形式の時は線形計画
法により負荷配分する。ここで、制約違反を満たす発電
機出力を計算できず、かつ負荷配分方法が詳細計算であ
るときは、処理60の簡易負荷配分計算と同じ方法で、
発電機出力を計算する。負荷配分方法が簡易負荷配分ま
たは簡易負荷配分と詳細負荷配分計算の併用であるとき
は、計算結果記憶領域104の起動停止計画iの発電機
出力を使用する。これらの負荷配分では、必ず需給バラ
ンスと出力上下限制約を満たしている。
【0114】この発電機出力で制約違反があるものにつ
いては制約値を緩和する。例えば、あるブランチの潮流
制約値上限が100で、潮流値が150のとき、制約値
を150として緩和する。このように、違反している全
ての制約値を緩和することにより、簡易負荷配分で得ら
れた解は少なくとも緩和した後の制約条件を全て満たす
ことができる。よって、式1の起動停止の変数uitが含
まれていない第1項の燃料費と、制約違反量に応じたペ
ナルティである第4項、第5項を目的関数として、線形
計画法または二次計画法により目的関数が最小となる発
電機出力を計算する。
【0115】以上のようにして負荷配分した発電機出力
を、計算結果記憶領域104の起動停止計画iの発電機
出力として上書きして格納する。また、考慮する必要の
ある制約条件で満足することが出来なかったときは、負
荷配分に関する制約違反があることと、その原因も合わ
せて上書きして格納して処理63に移行する。
【0116】処理63の目的関数計算では、データ読込
部11は処理40で設定した計画作成条件、処理57、
処理60と処理62で格納して最終的に格納されている
計算結果記憶領域104の起動停止計画iの起動停止計
画、発電機出力、起動停止に関する制約違反の有無と違
反理由、負荷配分に関する制約違反の有無と違反理由を
コントロール部9を介してデータベース21から読込
み、コントロール部9を介して目的関数計算部15に伝
送する。
【0117】目的関数計算部15は、発電機出力が格納
されているときは、起動停止計画、発電機出力、起動停
止に関する制約違反の有無と違反理由、負荷配分に関す
る制約違反の有無と違反理由を元に式1の目的関数を計
算する。また、処理57から処理63に移行したときは
発電機出力は計算されていないので、式1の第6項に十
分大きなペナルティ(定数)を加算した値を目的関数と
する。目的関数計算部15で計算した目的関数値を計算
結果記憶領域104の起動停止計画iの目的関数値とし
て格納して次の処理64へ移行する。
【0118】処理64では、データ読込部11は処理6
3で格納した計算結果記憶領域104の起動停止計画i
の起動停止計画、発電機出力、起動停止に関する制約違
反の有無と違反理由、負荷配分に関する制約違反の有無
と違反理由および目的関数値をコントロール部9を介し
てデータベース21から読取り、コントロール部9を介
して運転計画格納部17に伝送する。
【0119】運転計画格納部17は、現在の探索で得ら
れている最小の目的関数と起動停止計画iの目的関数を
比較して、起動停止計画iの目的関数が小さければ現在
の探索で得られている最小の目的関数を起動停止計画i
の値に更新する。同時に、現在の探索で得られている最
適な起動停止計画として、その起動停止計画、発電機出
力、起動停止に関する制約違反の有無と違反理由、負荷
配分に関する制約違反の有無と違反理由および目的関数
値を計算結果記憶領域の探索回数jの最適な運転計画と
して格納する。
【0120】また、運転計画格納部17は、起動停止計
画iをもとにして起動順位および停止順位を修正する。
すなわち、処理59で起動停止に関する制約違反が生じ
たとき、これらの制約を満たすように起動停止計画を修
正しているため、起動停止計画iの起動時刻が早い順と
起動順位で相違があるときは起動停止計画iに合わせて
修正する。同様に、停止順位も修正する。この修正し
た、優先順位を計算結果記憶領域104の探索回数jの
最適な運転計画の優先順位として格納しする。手法とし
てタブサーチが選択されているときは、指定した履歴情
報も格納し処理65に移行する。
【0121】処理65では、現在の探索で作成した全て
の起動停止計画を評価したかどうかを判定する。全て評
価しているならば次の探索とするために処理66へ移
り、そうでなければ、次の番号の起動停止計画(i+
1)を選択するために処理55へ移行する。
【0122】処理66では、探索回数iで得られた最小
の目的関数が現在までの探索で得られた最小の目的関数
より小さいか判定して、小さければ、探索回数iで得ら
れた最適な運転計画の起動停止計画、発電機出力、起動
停止に関する制約違反の有無と違反理由、負荷配分に関
する制約違反の有無と違反理由、目的関数値および優先
順位を計算結果記憶領域104の最適な運転計画として
格納する。次に処理67に移る。
【0123】処理67の発電機の分類では、データ読込
部11は処理63で格納した計算結果記憶領域104の
起動停止計画iの起動停止計画、発電機出力、起動停止
に関する制約違反の有無と違反理由、負荷配分に関する
制約違反の有無と違反理由および目的関数値をコントロ
ール部9を介してデータベース21から読込み、コント
ロール部9を介して優先順位候補作成部12に伝送す
る。
【0124】優先順位候補作成部12は、起動停止計画
iの起動停止計画、発電機出力、起動停止に関する制約
違反の有無と違反理由、負荷配分に関する制約違反の有
無と違反理由をもとに、優先順位を変更する条件を限定
するために発電機を分類する。起動停止計画を元に各発
電機の運転状態を、連続運転、停止から起動、運転から
停止、停止から運転、更に停止および連続停止のグルー
プに分類する。
【0125】次に起動停止に関する制約違反または負荷
配分に関する制約違反があるときは、違反理由を元にこ
れらの制約違反を解消できるように、優先順位を変更で
きるようにする。例えば、同一中央の同時起動禁止違反
が発電機G1とG2で生じているときは、これらの発電
機は停止から運転のグループに含まれていることにな
る、よって、違反を解消するためには、発電機G1又は
G2を連続運転のグループまたは連続停止のグループの
発電機と起動の優先順位を入れ替える、発電機G1又は
G2を連続運転のグループまたは連続停止のグループの
発電機の起動の優先順位に挿入する、ことによりこの制
約違反を解消することが可能となる。
【0126】連続運転のグループに発電機G3、G4が
あるとき、入替えグループの組を{G1、G3}、{G
1、G4}とする。また、連続運転のグループに発電機
G3、G4があり、その優先順位がそれぞれ3、4であ
るとき、発電機G1の起動順位の挿入{G1、3}、
{G1、4}とする。
【0127】起動時間間隔が短いために制約を満たせな
いときは、起動の優先順位が高い方の優先順位を現在よ
りも高く、または起動の優先順位の低い方の優先順位を
低くすることにより、起動時間間隔を広げることが可能
となる。発電機G1が最低連続運転時間の制約を満たさ
ないときは、起動の優先順位を現在よりも高くして、起
動時刻を早める、または、停止順位を下げて停止時刻を
遅くする。
【0128】潮流制約違反があるときは、潮流の流入側
の系統に属する発電機の起動の優先順位を上げるまたは
停止の優先順位を下げる、流出側の系統に属する発電機
の起動の優先順位を下げるまたは停止の優先順位を上げ
る。連続停止のグループで流入側の発電機を停止から起
動しているグループで流出側の発電機と起動の優先順位
を入替える。燃料消費量が少ないときは、連続停止のグ
ループで燃料消費制約がある発電機と停止から起動のグ
ループで燃料消費制約のない発電機の優先順位を入替え
る。
【0129】制約違反が無いときは、発電コストを削減
するための優先順位の変更を行う。連続運転している間
の単位出力当たりのコストが高い発電機の起動の優先順
位を下げる。最小連続運転時間の短い発電機の起動の優
先順位を上げる。グループ間の発電機の入替え、但し、
全ての入替えを考えると組合せが多くなるので、連続停
止のグループとの入替えは停止から起動のグループまた
は運転から停止のグループとし、連続運転のグループと
の入替えは停止から起動のグループまたは運転から停止
のグループとし、停止から起動しさらに停止するグルー
プとの入替えは停止から起動のグループまたは運転から
停止のグループとする。
【0130】制約違反の有無に応じて、発電機を分類す
る。この結果を計算結果記憶領域104の探索回数(i
+1)の発電機の分類として格納する。また、選択され
ている手法がタブサーチの場合、探索回数iで目的関数
が最小となった計画の履歴情報をタブリストに格納す
る。手法のパラメータ記憶領域1032に格納されてい
るタブリスト長より、格納されているタブリストが多く
なったら、最も古いタブリストの内容は削除される。次
に、処理68に移る。
【0131】処理68は探索回数が処理40の計画作成
条件で設定した回数より多いか判定して、多い場合に処
理69に移行する。ローカルサーチの場合、処理66で
探索回数iで得られた最小の目的関数がそれまでの探索
で得られた最小の目的関数より大きいときも終了条件を
満足する。終了条件を満足しないときは処理53に移行
する。
【0132】以上のようにして、発電計画が作成され運
転作成処理が終了する。運転計画の作成が終了した後、
表示装置20の処理選択メニュー画面において結果の表
示が入力装置19を介して選択されると、データ設定部
10は処理対象のデータベース21の計算結果記憶領域
104の全てのデータを読取る。そして、これらのデー
タを表示データ作成部18に転送する。表示データ作成
部18は計画立案された発電計画を表示装置20に出力
して表示する。
【0133】処理69の結果の表示では、データ読込部
11は探索回数1から探索した回数までの各探索におけ
る目的関数が最小となったときの起動停止計画、発電機
出力、起動停止に関する制約違反の有無と違反理由、負
荷配分に関する制約違反の有無と違反理由および目的関
数値と全ての探索の中で目的関数が最小であった起動停
止計画およびそのときの発電機出力、起動停止に関する
制約違反の有無と違反理由、負荷配分に関する制約違反
の有無と違反理由および目的関数値をコントロール部9
を介してデータベース21から読込み、コントロール部
9を介して表示データ作成部18に伝送する。
【0134】表示データ作成部18は、表示装置20に
最適な起動停止計画、各発電機の各時刻の出力、制約違
反があるときはその理由を表示する。また、探索回数1
からの目的関数の変化を表示する。表示装置20に表示
される画面例を図15、図16に示す。図15は目的関
数の変化のグラフと最適値、最適値となったときの探索
回数および得られた最適解の制約条件違反の有無を表示
している。図16は最適な起動停止計画とそのときの発
電機出力を示している。図17は最適な優先順位を示し
ている。
【0135】以上のようにして発電機の起動停止計画を
決定して発電計画を立案するのであるが、複数台の発電
機に対し予め起動と停止の優先順位を定めておき、計画
期間の電力需要予測値と予め定めた優先順位によって基
準運転計画を作成した後に、複数台の発電機に対し予め
定めた起動停止の優先順位を変更して運転計画を作成す
るようにしているので、予め定めた優先順位に基づき立
案した基準運転計画よりも燃料費が安い、つまり発電費
用の安い発電計画を簡単に求めることが可能となる。
【0136】なお、上述の実施例では処理58で起動停
止に関する制約条件を考慮するために処理54で作成し
た起動停止計画を修正しているが、処理54から処理5
8を1つの処理にして、処理54では起動停止に関する
制約条件を満たすように起動停止計画を作成するように
することもできる。例えば、起動の優先順位をそのまま
用いると処理54では発電機G1とG2同時に起動し、
同一中央の同時起動禁止制約違反が生じる。しかし、起
動停止に関する制約条件を満たすように起動停止計画を
作成すると、起動の優先順位の高い発電機G1が起動す
ると、発電機G2を起動しないで、次に優先順位の高い
他の発電機を起動する計画を作成することが出来る。
【0137】また、1日の運転計画を作成する例で説明
したが、1週間の運転計画を作成するときは、起動の優
先順位と停止の優先順位を1日単位で持つことにより、
同様の方法で週間運用計画を作成することが出来る。月
間計画、年間計画計のように長期の計画を作成するとき
は、1週間、1ヶ月等で優先順位が同じとして高速化を
図る。
【0138】さらに、上述の実施例では、発電機の起動
同順と停止順位の位優先順位を変更して、運転計画を作
成することにより起動の優先順位と停止の優先順位を最
適化することができ、目的関数が最小となる起動停止計
画および発電機出力を高速に計算することが出来る。
【0139】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は複数台の発
電機に対し予め定めた起動停止の優先順位を変更して運
転計画を作成するようにしているので、予め定めた優先
順位に基づき立案した基準運転計画よりも燃料費が安
い、つまり発電費用の安い発電計画を簡単に求めること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明のデータベースの一例を示す構成図であ
る。
【図4】本発明の動作を説明するためのフロー図であ
る。
【図5】本発明の動作を説明するためのフロー図であ
る。
【図6】優先順位の例を示す図である。
【図7】優先順位の入れ替えによりできる優先順位の例
を示す図である。
【図8】発電機の優先順位を挿入することによりできる
優先順位の例を示す図である。
【図9】需要の値を示す図である。
【図10】発電機の出力上限と優先順位の例を示す図で
ある。
【図11】発電機の起動停止計画の例を示す図である。
【図12】起動停止計画が決まったときの可能供給力を
示す図である。
【図13】発電機の起動停止計画の例を示す図である。
【図14】起動停止計画が決まったときの可能供給力を
示す図である。
【図15】目的関数の変化を表示した画面を示す図であ
る。
【図16】最適な起動停止計画とそのときの発電機出力
を表示した画面を示す図である。
【図17】最適な優先順位を表示した画面を示す図であ
る。
【符号の説明】 1…運転計画作成装置、2…CPU、3…主記憶装置、
4…入出力装置、5…外部記憶装置、8…データ処理
部、9…コントロール部、10…データ設定部、11…
データ読込部、12…優先順位候補作作成部、13…起
動停止計画作成部、14…負荷配分計算部、15…目的
関数計算部、17…運転計画格納部、18表示データ作
成部…、19…入力装置、20…表示装置、21…デー
タベース、22…、読取装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野本 正明 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 Fターム(参考) 5G066 AA02 AA03 AA05 AA07 AE05 AE07 AE09 HB01 5H004 GB06 HA14 HB14 JA03 JA17 KA13 KA16 KC10 KC12 KC23 KD67 LA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止させる発電計画を立案するも
    のであって、前記複数台の発電機に対し予め起動と停止
    の優先順位を定めておき、前記電力需要予測値と前記予
    め定めた優先順位によって前記複数台の発電機の起動停
    止の基準運転計画を作成した後に、前記複数台の発電機
    に対し予め定めた起動停止の優先順位を変更して運転計
    画を作成するようにしたことを特徴とする発電計画作成
    方法。
  2. 【請求項2】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止させる発電計画を立案するも
    のであって、前記複数台の発電機に対し定格出力におけ
    る燃料費によって予め起動と停止の優先順位を定めてお
    き、前記電力需要予測値と前記予め定めた優先順位によ
    って前記複数台の発電機の起動停止の基準運転計画を作
    成した後に、前記複数台の発電機に対し予め定めた起動
    停止の優先順位を変更して運転計画を作成するようにし
    たことを特徴とする発電計画作成方法。
  3. 【請求項3】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止と部分負荷運転させる発電計
    画を立案するものであって、前記複数台の発電機に対し
    予め起動順位と停止順位を定めておき、前記電力需要予
    測値と前記予め定めた起動順位と停止順位によって前記
    複数台の発電機の起動停止の基準運転計画を作成した後
    に、前記複数台の発電機に対し予め定めた起動順位と停
    止順位を変更して運転計画を作成し発電費用の小さな運
    転計画を求めるようにしたことを特徴とする発電計画作
    成方法。
  4. 【請求項4】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止と前記電力需要予測値によっ
    て部分負荷運転させる発電計画を立案するものであっ
    て、前記複数台の発電機に対し定格出力における燃料費
    によって予め起動順位と停止順位を定めておき、前記電
    力需要予測値と前記予め定めた起動順位と停止順位によ
    って前記複数台の発電機の起動停止の基準運転計画を作
    成した後に、前記複数台の発電機に対し予め定めた起動
    順位と停止順位を変更して運転計画を作成し発電費用の
    小さな運転計画を求めるようにしたことを特徴とする発
    電計画作成方法。
  5. 【請求項5】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止させる発電計画を立案する発
    電計画作成装置において、前記複数台の発電機に対し予
    め定められた起動と停止の優先順位と前記電力需要予測
    値によって前記複数台の発電機の起動停止の基準運転計
    画を作成した後に、前記複数台の発電機に対し予め定め
    た起動停止の優先順位を変更して運転計画を作成する運
    転計画作成手段を設けたことを特徴とする発電計画作成
    装置。
  6. 【請求項6】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止させる発電計画を立案する発
    電計画作成装置において、前記複数台の発電機に対し定
    格出力における燃料費によって予め起動と停止の優先順
    位を定めておき、前記電力需要予測値と前記予め定めた
    優先順位によって前記複数台の発電機の起動停止の基準
    運転計画を作成した後に、前記複数台の発電機に対し予
    め定めた起動停止の優先順位を変更して運転計画を作成
    する運転計画作成手段を設けたことを特徴とする発電計
    画作成装置。
  7. 【請求項7】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止と部分負荷運転させる発電計
    画を立案する発電計画作成装置において、計画作成条件
    を設定する入出力装置と、前記発電計画を立案するのに
    必要なデータを格納するデータベースと、前記複数台の
    発電機に対し予め定められた起動順位と停止順位および
    前記電力需要予測値によって前記複数台の発電機の起動
    停止の基準運転計画を作成した後に、前記複数台の発電
    機に対し予め定めた起動順位と停止順位を変更して運転
    計画を作成し発電費用の小さな運転計画を求めるデータ
    処理手段とを設けたことを特徴とする発電計画作成装
    置。
  8. 【請求項8】計画期間における電力需要予測値に基づき
    複数台の発電機を起動停止と前記電力需要予測値によっ
    て部分負荷運転させる発電計画を立案する発電計画作成
    装置において、計画作成条件を設定する入出力装置と、
    前記発電計画を立案するのに必要なデータを格納するデ
    ータベースと、前記電力需要予測値と前記複数台の発電
    機に対し定格出力における燃料費によって予め定められ
    た起動順位と停止順位によって前記複数台の発電機の起
    動停止の基準運転計画を作成した後に、前記複数台の発
    電機に対し予め定めた起動順位と停止順位を変更して運
    転計画を作成し発電費用の小さな運転計画を求めるデー
    タ処理手段とを設けたことを特徴とする発電計画作成装
    置。
JP2000014248A 2000-01-20 2000-01-20 発電計画作成方法および装置 Pending JP2001211548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014248A JP2001211548A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 発電計画作成方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014248A JP2001211548A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 発電計画作成方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001211548A true JP2001211548A (ja) 2001-08-03

Family

ID=18541731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000014248A Pending JP2001211548A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 発電計画作成方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001211548A (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284242A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成装置とその方法
JP2004064901A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成方法
JP2004088842A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Mitsubishi Electric Corp 発電機制御装置
JP2005102357A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成方法とその装置及び起動停止計画作成装置の処理プログラムを記録する記録媒体。
JP2005196487A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The コンピュターを用いたエネルギーの取引方法
JP2006050730A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Hitachi Ltd 供給力の運用計画作成方法および運用計画作成装置
JP2006288008A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Tokyo Electric Power Co Inc:The 揚水発電運用方法
JP2008154430A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Mitsubishi Electric Corp 供給計画策定システム、供給計画策定プログラム及び供給計画策定方法
JP2008295175A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Mitsubishi Electric Corp 発電機の運転計画策定装置、運転計画策定方法ならびに、その装置および方法を実行させるためのプログラム
JP2009282799A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Hitachi Ltd プラント運転計画立案方法およびそのプログラム
JP2011114945A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Fuji Electric Systems Co Ltd 供給電力計画作成装置、そのプログラム
JP2011193551A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Toshiba Corp 太陽光発電システム
WO2011155251A1 (ja) * 2010-06-08 2011-12-15 中国電力株式会社 水力発電計画調整装置、水力発電計画調整方法、及びプログラム
JP2011257949A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力需要計画調整装置、電力需要計画調整方法、及びプログラム
JP2012010470A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Tokyo Electric Power Co Inc:The 火力発電機の運転計画立案装置
JP2012178929A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Fuji Electric Co Ltd 発電機の経済負荷配分方法および発電機の経済負荷配分装置ならびに発電機の経済負荷配分システム
JP2013106476A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toshiba Corp 充放電計画立案システムおよび充放電計画立案方法
JP2014204580A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 富士通株式会社 制御計画生成装置、制御計画生成方法および制御計画生成プログラム
KR101524155B1 (ko) * 2013-11-08 2015-05-29 삼성중공업 주식회사 발전기 제어 동기화 장치
US9391537B2 (en) 2011-01-20 2016-07-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Photovoltaic system and power supply system
US9450451B2 (en) 2010-03-12 2016-09-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Photovoltaic generation system and power feeding system
JP2018064423A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社東芝 発電計画策定装置、発電計画策定方法、および発電計画策定プログラム
JP2018093641A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 株式会社日立製作所 火力発電システムの負荷配分装置及び方法
TWI665570B (zh) * 2016-10-19 2019-07-11 日商東芝股份有限公司 發電計劃發展裝置、發電計劃發展方法及記錄媒體
JP2019211989A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 株式会社東芝 運転計画システム、運転計画方法および運転計画装置
JP2020092533A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 株式会社日立製作所 電力需給計画装置
JP2020162410A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 発電プランニングシステム

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284242A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成装置とその方法
JP2004064901A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成方法
JP2004088842A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Mitsubishi Electric Corp 発電機制御装置
JP2005102357A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Meidensha Corp 発電機の起動停止計画作成方法とその装置及び起動停止計画作成装置の処理プログラムを記録する記録媒体。
JP2005196487A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The コンピュターを用いたエネルギーの取引方法
JP2006050730A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Hitachi Ltd 供給力の運用計画作成方法および運用計画作成装置
JP4543387B2 (ja) * 2005-03-31 2010-09-15 東京電力株式会社 揚水発電運用方法
JP2006288008A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Tokyo Electric Power Co Inc:The 揚水発電運用方法
JP2008154430A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Mitsubishi Electric Corp 供給計画策定システム、供給計画策定プログラム及び供給計画策定方法
JP4566980B2 (ja) * 2006-12-20 2010-10-20 三菱電機株式会社 供給計画策定システム、供給計画策定プログラム及び供給計画策定方法
JP2008295175A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Mitsubishi Electric Corp 発電機の運転計画策定装置、運転計画策定方法ならびに、その装置および方法を実行させるためのプログラム
JP4658089B2 (ja) * 2007-05-23 2011-03-23 三菱電機株式会社 発電機の運転計画策定装置、運転計画策定方法ならびに、その装置および方法を実行させるためのプログラム
JP2009282799A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Hitachi Ltd プラント運転計画立案方法およびそのプログラム
JP2011114945A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Fuji Electric Systems Co Ltd 供給電力計画作成装置、そのプログラム
JP2011193551A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Toshiba Corp 太陽光発電システム
US9184626B2 (en) 2010-03-11 2015-11-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Photovoltaic system and power supply system
US9450451B2 (en) 2010-03-12 2016-09-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Photovoltaic generation system and power feeding system
US9639129B2 (en) 2010-06-08 2017-05-02 The Chugoku Electric Power Co., Inc. Hydroelectric power generation plan adjustment device, hydroelectric power generation plan adjustment method, and program
JP2011257949A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力需要計画調整装置、電力需要計画調整方法、及びプログラム
JP2011257948A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 水力発電計画調整装置、水力発電計画調整方法、及びプログラム
WO2011155251A1 (ja) * 2010-06-08 2011-12-15 中国電力株式会社 水力発電計画調整装置、水力発電計画調整方法、及びプログラム
JP2012010470A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Tokyo Electric Power Co Inc:The 火力発電機の運転計画立案装置
US9391537B2 (en) 2011-01-20 2016-07-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Photovoltaic system and power supply system
JP2012178929A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Fuji Electric Co Ltd 発電機の経済負荷配分方法および発電機の経済負荷配分装置ならびに発電機の経済負荷配分システム
JP2013106476A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toshiba Corp 充放電計画立案システムおよび充放電計画立案方法
US9093844B2 (en) 2011-11-15 2015-07-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Charge/discharge scheduling system and charge/discharge scheduling method
JP2014204580A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 富士通株式会社 制御計画生成装置、制御計画生成方法および制御計画生成プログラム
KR101524155B1 (ko) * 2013-11-08 2015-05-29 삼성중공업 주식회사 발전기 제어 동기화 장치
JP2018064423A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社東芝 発電計画策定装置、発電計画策定方法、および発電計画策定プログラム
TWI660282B (zh) * 2016-10-14 2019-05-21 日商東芝股份有限公司 發電計劃發展裝置、發電計劃發展方法及記錄媒體
TWI665570B (zh) * 2016-10-19 2019-07-11 日商東芝股份有限公司 發電計劃發展裝置、發電計劃發展方法及記錄媒體
JP2018093641A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 株式会社日立製作所 火力発電システムの負荷配分装置及び方法
JP2019211989A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 株式会社東芝 運転計画システム、運転計画方法および運転計画装置
JP2020092533A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 株式会社日立製作所 電力需給計画装置
WO2020116043A1 (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 株式会社日立製作所 電力需給計画装置
JP7240156B2 (ja) 2018-12-06 2023-03-15 株式会社日立製作所 電力需給計画装置
JP2020162410A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 発電プランニングシステム
JP7204696B2 (ja) 2019-03-26 2023-01-16 三菱電機株式会社 発電プランニングシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001211548A (ja) 発電計画作成方法および装置
Eslami et al. A new formulation to reduce the number of variables and constraints to expedite SCUC in bulky power systems
JP3332032B2 (ja) 発電機の運転計画作成装置、発電機の運転計画方法および発電機の運転計画プログラムが格納された記憶媒体
Bustos et al. Energy storage and transmission expansion planning: substitutes or complements?
WO2019092905A1 (en) Power generation system and energy generation system
US20160125339A1 (en) Demand-supply planning device, demand-supply planning method, demand-supply planning program, and recording medium
JP4203602B2 (ja) 電力供給設備の運用支援方法および装置
JP4742238B2 (ja) 分散型電源を配電ネットワークに連系する際の条件を決定する支援システム及びプログラム
JP2007110809A (ja) 分散型電源を配電ネットワークに連系する際の条件を決定する支援システム及び支援方法
Weber et al. WILMAR: A stochastic programming tool to analyze the large-scale integration of wind energy
JP4658089B2 (ja) 発電機の運転計画策定装置、運転計画策定方法ならびに、その装置および方法を実行させるためのプログラム
De Vos et al. Dynamic operating reserve strategies for wind power integration
US20200341437A1 (en) Systems and Methods for Security Constrained Automatic Generation Control
Simopoulos et al. An enhanced peak shaving method for short term hydrothermal scheduling
JP2015156770A (ja) 運転計画支援プログラム、運転計画支援方法および運転計画支援装置
Hidalgo et al. Hybrid model for short-term scheduling of hydropower systems
JP4179293B2 (ja) 発電機運用計画作成装置及び発電機運用計画作成プログラム
Wang et al. Short-term hydropower scheduling model with two coupled temporal scales
Khazaei et al. SMART-Invest: a stochastic, dynamic planning for optimizing investments in wind, solar, and storage in the presence of fossil fuels. The case of the PJM electricity market
JP4075872B2 (ja) 供給力の運用計画作成方法および運用計画作成装置
Nguyen et al. Applications of artificial intelligence for optimization of compressor scheduling
JPH11259450A (ja) 最適な出力決定方法および装置
JP6782916B2 (ja) エネルギシステム管理装置、エネルギシステム管理方法、およびエネルギシステム
JP2008289262A (ja) 配電設備計画作成支援システム、方法及びプログラム
Meibom et al. Wilmar joint market model. Documentation