JP2001211396A - デジタル放送受信機および選局データ提供装置 - Google Patents

デジタル放送受信機および選局データ提供装置

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JP2001211396A
JP2001211396A JP2000020140A JP2000020140A JP2001211396A JP 2001211396 A JP2001211396 A JP 2001211396A JP 2000020140 A JP2000020140 A JP 2000020140A JP 2000020140 A JP2000020140 A JP 2000020140A JP 2001211396 A JP2001211396 A JP 2001211396A
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Shuji Nishizawa
秀志 西澤
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面の狭い受像機を用いる際の選局操作の煩
雑さを軽減する。 【解決手段】 多チャネルデジタル放送の車載用の受信
機1に対して選局すべきチャネルと該チャネルを選局す
べき日時とを指定するためのデータである選局データ
は、選局データ提供装置によって事前に作成されて、記
憶媒体6に記憶される。選局データ提供装置は、据置き
型の受信機に備えられているか、または多チャネルデジ
タル放送の番組の案内に関するデータの提供源と通信可
能に構成される。車載用の受信機1の選局制御部16
は、読出し部19に記憶媒体6が着脱自在に接続された
後、該読出し部18に記憶媒体6から選局データを読出
させ、読出された選局データによって指定されている日
時に、該選局データによって指定されているチャネルの
番組のデータを、再生処理部13に放送波から復調抽出
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、好適に車載される
デジタル放送受信機、および該デジタル放送受信機と共
に用いられる選局データ提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ多重化を伴うデジタル放送
方式を用いた多チャネル放送の1つとして、デジタル衛
星放送が行われている。デジタル衛星放送の日本規格で
は1本以上の搬送波が用いられ、放送波1本につき複数
のチャネルが割当てられている。多チャネルのデジタル
放送では、単一搬送波に多数チャネルを割当て可能であ
り、さらにベースバンド信号に番組データ以外のデータ
を多重可能なので、従来のアナログ放送には無い新たな
受信機能の提供が可能である。
【0003】多チャネルデジタル放送のチャネル数は、
従来のアナログ放送のチャネル数以上であることが多
い。このため多チャネルデジタル放送の受信機では、新
たな受信機能の1つとして、視聴者の番組の選択作業の
簡略化のために、所謂EPG(Electronic Program Gui
de:電子番組ガイド)を用いた手動選局操作が可能にな
っている。EPGは、少なくとも、放送予定の番組の表
題と該番組の放送チャネルと該番組の放送日時との組を
目視表示したものである。EPGの元になるEPGデー
タは、番組のデータと共に、ベースバンド信号に含まれ
ている。
【0004】多チャネルデジタル放送の受信機は、放送
波の受信後、該放送波を復調し、この結果得られたベー
スバンド信号を復号化して、各チャネルの番組のデータ
とEPGデータとを得る。受信機は、EPGデータに基
づいてEPGを作成し、受像機の画面に表示させる。手
動選局時に、視聴者は、受信機に備えられている操作部
を操作して、EPG内の所望番組に関する記述がある部
分にポインタまたはカーソルを移動させる。ポインタが
重なった部分に記述がある番組の放送チャネルが選局さ
れて、該チャネルの番組のデータが抽出され、該番組が
再生される。
【0005】特開平11−239305号公報は、デジ
タル衛星放送に代表される多チャネルのデジタルテレビ
放送の受信装置を開示している。本公報の受信装置が受
信する放送波のベースバンド信号は、複数の番組のデー
タだけでなく提供情報を含んでいる。提供情報は、EP
Gデータ、webページのデータ、およびゲームプログ
ラムを含んでいる。本公報の受信装置は、番組データの
伸長圧縮処理に用いられる作業メモリを、提供情報の画
像化処理の際の作業メモリとして用いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−2393
05号公報に開示されるような、多チャネルデジタル放
送の受信機においては、受像機の画面が小さいほど、E
PGを用いた手動選局操作が煩雑に成り易い。家庭に設
置される据置き型の受信機よりも車載用の受信機のほう
が受像機の画面が狭いので、車載用の受信機におけるE
PGを用いた手動選局環境にはゆとりが少ない。このた
めに、EPGを用いた手動選局は、据置き型受信機にお
いては視聴者にそれほど負担をかけないものであるが、
車載型受信機においては煩雑となることが予想される。
たとえば、1画面内に同時に記述される番組の数は、据
置き型受信機よりも車載型受信機のほうが少ないので、
EPGのスクロールの回数は据置き型受信機よりも車載
型受信機のほうが多くなる。また据置き受信機よりも車
載型受信機のほうが画面が狭いので、カーソルおよびポ
インタを所望番組の記述箇所に移動させる操作が難し
い。
【0007】本発明の目的は、画面が狭い受像機を用い
る環境下で予想される選局操作の煩雑さを軽減可能なデ
ジタル放送受信機、および該デジタル放送受信機におけ
る選局操作を軽減させるための選局データ提供装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多チャネルの
デジタル放送の各チャネルの番組のデータに基づいて変
調されている搬送波である放送波から1チャネルの番組
のデータを選択的に復調抽出する再生処理手段と、再生
処理手段における選局動作を制御する選局制御手段とを
含み、復調抽出された番組のデータを受像機に与えて番
組を再生させるデジタル放送受信機において、記憶媒体
が着脱自在に接続され、接続されている記憶媒体からデ
ータを読出す読出し手段を含み、記憶媒体は、選局すべ
きチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを指定する
ためのデータである選局データを記憶しており、選局制
御手段は、(1)読出し手段に、記憶媒体から選局デー
タを読出させ、(2)読出された選局データによって指
定されている日時に、該選局データによって指定されて
いるチャネルの番組のデータを、再生処理手段に放送波
から復調抽出させることを特徴とするデジタル放送受信
機である。
【0009】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体に予め記憶されている選局データによっ
て指定された日時に、該選局データによって指定された
チャネルが、自動的に選局される。このように本発明の
デジタル放送受信機では、視聴者が、選局時に、EPG
を用いた手動選局操作等の煩雑な操作をデジタル放送受
信機に対して直接行う必要がなく、選局データを記憶し
ている記憶媒体を読取り手段に接続させるだけで良いの
で、視聴者の選局操作が簡略化される。これによって本
発明は、画面が狭い受像機を用いる環境に適したデジタ
ル放送受信機、特に車載に適したデジタル放送受信機を
提供することができる。
【0010】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、(1)前記読出し手段への記憶媒体の
接続状態を検出し、(2)記憶媒体が接続されていない
状態の前記読出し手段に記憶媒体が接続されたことが検
出された場合、前記再生処理手段にデータの復調抽出を
開始させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、読出し手段に記憶媒体が接続されたことに応答し
て、番組再生が開始される。これによって番組再生開始
を指示するための視聴者の操作が簡略化されるので、デ
ジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0012】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、前記読出し手段への記憶媒体の接続状
態を検出し、検出結果を報知することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、読出し手段への記憶媒体の接続状態が検出される
たびに、検出結果が報知される。これによって、デジタ
ル放送受信機の現在の具体的な状況を視聴者が把握可能
なので、デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0014】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
搬送波の変調に用いられるベースバンド信号は、番組の
データに加えて、少なくとも番組の放送日時および放送
チャネルを案内するための番組案内データをさらに含
み、前記選局制御手段は、(1)前記再生処理手段に、
放送波から番組案内データを復調抽出させ、(2)前記
記憶媒体から読出される選局データによって指定される
番組と復調抽出される番組案内データによって案内され
る番組とを比較し、(3)選局データによって指定され
る番組と番組案内データによって案内される番組とが異
なる場合、両番組が異なる旨を報知することを特徴とす
る。
【0015】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体から読出された選局データによって指定
される番組が、放送波内の番組案内データによって案内
される番組と異なる場合、両番組が異なる旨が報知され
る。これによって、選局データと現在の番組放送状況と
の具体的な整合状況を視聴者が把握可能なので、選局時
の誤動作を防止するように視聴者がデジタル放送受信機
を制御することが可能になる。したがって、デジタル放
送受信機の使い勝手が向上する。
【0016】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、番組再生開始時に、選局に先立って、
前記記憶媒体から選局データが取得可能かどうかを検出
し、取得可能な選局データが存在しない場合、選局デー
タが無い旨を報知することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、番組再生開始時に取得可能な選局データが存在し
ない場合、その旨が報知される。これによって、番組再
生開始時における選局データ取得の具体的状況を視聴者
が把握可能なので、デジタル放送受信機の使い勝手が向
上する。
【0018】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、選局データに基づく選局制御を行う
間、選局データに基づいて選局されている旨を報知する
ことを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、選局データに基づく自動選局制御中に、その旨が
報知される。これによって、現在の具体的な選局状況を
視聴者が把握可能なので、デジタル放送受信機の使い勝
手が向上する。
【0020】また本発明のデジタル放送受信機は、選局
データに基づく選局制御の中止を指示するために操作さ
れる中止指示手段をさらに含み、前記選局制御手段は、
選局データに基づく選局制御の実行中に、中止指示手段
の操作状況を検出し、中止指示手段が操作されたことが
検出される場合、該選局データに基づく選局制御を中止
することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、選局データに基づく自動選局制御中に中止指示手
段が操作された場合、該自動選局制御が中止される。こ
れによって、選局データに基づく自動選局制御の中断の
ための操作が簡略化されるので、デジタル放送受信機の
使い勝手が向上する。
【0022】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、選局データによって指定されている番
組の再生の完了時に、選局データが指定する全番組の再
生完了の旨を報知することを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、選局データによって指定された全番組の再生終了
時に、終了した旨が報知される。これによって、具体的
な選局状況を視聴者が把握可能なので、デジタル放送受
信機の使い勝手が向上する。
【0024】また本発明のデジタル放送受信機は、選局
データによって指定されている番組の再生終了時におけ
るデジタル放送受信機のモードの自動切換えの有効無効
を少なくとも設定している動作設定手段をさらに含み、
前記選局制御手段は、選局データに基づく番組の再生終
了時に、モードの自動切換えが有効であると動作設定手
段に設定されている場合、モードの自動切換えを行い、
動作設定手段の設定内容は変更可能であることを特徴と
する。
【0025】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、選局データによって指定された全番組の再生終了
時におけるモードの自動切換えが、動作設定手段に予め
記憶された設定に応じて制御される。これによって、視
聴者の操作が簡略化される。さらに動作設定手段の設定
内容は可変なので、デジタル放送受信機の使い勝手が向
上する。
【0026】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、前記記憶媒体から読出される選局デー
タに基づいて、該選局データによって指定される日時に
該選局データによって指定されるチャネルで放送される
番組を識別するデータを、前記受像機に表示させること
を特徴とする。
【0027】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体から読出された選局データに基づいて再
生すべき番組を識別するデータが目視表示される。これ
によって、視聴者が選局データを具体的に確認すること
が可能になるので、デジタル放送受信機の使い勝手が向
上する。
【0028】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
記憶媒体には、前記選局データに加えて、前記選局デー
タに基づく選局制御に用いられる付加データがさらに記
憶されており、付加データは、記憶媒体への選局データ
の書込み時間を示すタイムスタンプ、および選局データ
によって指定される番組の視聴料金形態のデータのう
ち、少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体には、選局データの他に、付加データが
記憶されている。これによってデジタル放送受信機にお
いて付加データを利用した処理が可能になるので、選局
データに関連する自動処理の幅が広がる。またこれによ
って、記憶媒体の記憶内容に応じて行われるデジタル放
送受信機の操作項目を増加させることができる。
【0030】また本発明のデジタル放送受信機は、バッ
クアップ用の記憶手段をさらに含み、前記選局制御手段
は、接続されている前記記憶媒体から選局データを前記
読出し手段に読出させ、該選局データを記憶手段に記憶
させることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、デジタル放送受信機は、
バックアップ用の記憶手段をさらに含んでいる。記憶媒
体に記憶されている選局データが記憶媒体に複写された
後は、読出し手段に記憶媒体が接続されていなくても、
バックアップ用記憶手段内の選局データを用いることが
可能になる。これによって、選局データを用いた選局制
御のために、読出し手段に記憶媒体を常に接続する必要
がなくなるので、操作者が記憶媒体を忘れた場合でも選
局データを用いた選局制御が可能になる。したがって、
デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0032】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、番組再生開始時に、(1)前記読出し
手段への記憶媒体の接続状態を検出し、(2)記憶媒体
が前記読出し手段から外れていることが検出される場
合、前記記憶手段に最後に記憶された選局データに基づ
いて選局制御を行うことを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、番組再生開始時に記憶媒体が読出し手段から外れ
ていることが検出された場合、自動的に、バックアップ
用記憶手段に最後に記憶された選局データに基づいて選
局が制御される。これによって、記憶媒体が接続されて
いるか否かに拘わらず、選局データに基づく選局制御が
可能になる。また記憶媒体の接続状態の検出結果に応じ
てバックアップ用記憶手段と記憶媒体のどちらを用いる
かが自動的に切換えられるので、視聴者の操作が簡略化
される。したがってデジタル放送受信機の使い勝手が向
上する。
【0034】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、選局データの読出し時に、(1)前記
記憶媒体から読出される選局データと前記記憶手段に既
に記憶されている選局データとを比較し、(2)記憶媒
体から読出される選局データが前記記憶手段に記憶され
ている選局データと異なる場合、選局データが異なる旨
を報知することを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体内の選局データがバックアップ用記憶手
段内の選局データと異なる場合、その旨が報知される。
これによって、選局データ更新時に誤った選局データが
記憶手段に複写されることを視聴者が阻止可能なので、
誤った選局データに基づく選局と誤った選局に伴う不具
合が未然に防止可能になる。
【0036】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、(1)前記読出し手段への前記記憶媒
体の接続状態を検出し、(2)記憶媒体が装着されてい
ない状態の前記読出し手段に記憶媒体が接続されたこと
が検出される時点に、該記憶媒体内の選局データを前記
記憶手段に複写させることを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体が未装着の読出し手段に記憶媒体が接続
された直後に、該記憶媒体内の選局データがバックアッ
プ用記憶手段に複写される。これによって、選局データ
が複写される前に記憶媒体が取外される可能性が低いの
で、選局データを確実に複写することが可能になる。
【0038】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
記憶媒体には、選局データに加えて、該記憶媒体への選
局データの書込み時間を示すタイムスタンプがさらに記
憶されており、前記選局制御手段は、選局データの複写
時に、(1)前記記憶媒体から読出されるタイムスタン
プと、前記記憶手段に記憶されている選局データのタイ
ムスタンプとをを比較し、(2)前記記憶媒体から読出
されるタイムスタンプが前記記憶手段に記憶されている
タイムスタンプよりも新しい場合、自動的に、該記憶媒
体から読出される選局データを該記憶手段に複写させる
ことを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、記憶媒体内のタイムスタンプがバックアップ用の
記憶手段内のタイムスタンプよりも新しい場合、記憶媒
体内の選局データの複写が自動的に行われる。このよう
にタイムスタンプに応じて自動的に選局データが複写さ
れるので、視聴者の操作が簡略化されるため、デジタル
放送受信機の使い勝手が向上する。
【0040】また本発明のデジタル放送受信機は、前記
選局制御手段は、前記記憶手段の選局データの記憶状態
を検出し、検出結果を報知することを特徴とする。
【0041】本発明に従えば、デジタル放送受信機にお
いて、バックアップ用の記憶手段の選局データの記憶状
態の検出結果が報知される。これによって、選局データ
のバックアップの現在の具体的な状況を視聴者が把握可
能なので、デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0042】また本発明のデジタル放送受信機は、記憶
媒体が着脱自在に接続され、かつ接続されている記憶媒
体へデータを書込む書込み手段と、接続されている記憶
媒体に記憶されている選局データを読出し手段に読出さ
せ、該選局データを接続されている記憶媒体に書込み手
段によって書込ませる複写制御手段とをさらに含むこと
を特徴とする。
【0043】本発明に従えば、デジタル放送受信機は、
或る記憶媒体に記憶されている選局データを他の記憶媒
体に複写する構成を有する。これによって、デジタル放
送受信機の使い勝手が向上する。
【0044】また本発明のデジタル放送受信機は、複写
制御手段は、記憶媒体に記憶されているデータを消去さ
せることを特徴とする。
【0045】本発明に従えば、デジタル放送受信機は、
記憶媒体に記憶されているデータを消去する構成をさら
に有する。これによって、デジタル放送受信機の使い勝
手が向上する。
【0046】本発明は、デジタル放送受信機に備えられ
ている選局データ提供装置において、デジタル放送受信
機は、多チャネルのデジタル放送の各チャネルの番組の
データならびに番組の放送日時および放送チャネルを少
なくとも案内する番組案内データに基づいて変調されて
いる搬送波である放送波から1チャネルの番組のデータ
を選択的に復調抽出する再生処理手段と、再生処理手段
における選局動作を制御する選局制御手段と、再生すべ
き番組の指定のために操作される番組指定手段とを含
み、選局制御手段が、再生処理手段に放送波から番組案
内データを復調抽出させ、該番組案内データに基づいて
番組表のデータを作成し、該番組表のデータを受像機に
与えて番組表を表示させ、該番組案内データによって案
内される全番組のうちから番組指定手段によって指定さ
れる番組を選択し、選択される番組のデータを再生処理
手段に選択的に復調抽出させ、復調抽出される番組のデ
ータを受像機に与えて番組を再生させ、選局データ提供
装置は、上述のデジタル放送受信機の読出し手段に接続
可能な記憶媒体が着脱自在に接続され、接続されている
記憶媒体にデータを書込むための書込み手段と、選局す
べきチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを指定す
るためのデータである選局データを作成して、書込み手
段によって該選局データを記憶媒体に書込ませるデータ
作成手段とを含み、データ作成手段が、(1)再生処理
手段に放送波から番組案内データを復調抽出させ、該番
組案内データに基づいて番組表のデータを作成して、該
番組表のデータを受像機に与えて番組表を表示させ、
(2)復調抽出された番組案内データによって案内され
る全番組のうちから、番組指定手段によって指定される
番組を選択し、(3)選択された番組を選択再生するた
めの選局データを、復調抽出された番組案内データに基
づいて作成することを特徴とする選局データ提供装置で
ある。
【0047】本発明に従えば、選局データ提供装置は、
番組の選局データを作成して記憶媒体に記憶させる。選
局データが記憶された記憶媒体は、読取り手段を備えた
デジタル放送受信機に接続されて用いられる。これによ
って、選局データ提供装置において作成された選局デー
タを用いて、読取り手段を備えたデジタル放送受信機の
選局が制御可能になるので、該デジタル放送受信機にお
ける選局操作が簡略化可能になる。また選局データ提供
装置は、番組案内データを用いた番組選択が可能なデジ
タル放送受信機に備えられており、該デジタル放送受信
機における番組案内データを用いた選局操作と同様の操
作によって再生すべき番組を視聴者に選択させるので、
選局データ作成のための視聴者の操作が容易になる。
【0048】本発明は、多チャネルのデジタル放送の各
チャネルの番組のデータに基づいて変調されている搬送
波である放送波から1チャネルの番組のデータを選択的
に復調抽出する再生処理手段と、再生処理手段における
選局動作を制御する選局制御手段とを含み、復調抽出さ
れた番組のデータを受像機に与えて番組を再生させるデ
ジタル放送受信機に備えられる選局データ提供装置にお
いて、上述のデジタル放送受信機の読出し手段に接続可
能な記憶媒体が着脱自在に接続され、接続されている記
憶媒体にデータを書込むための書込み手段と、選局すべ
きチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを指定する
ためのデータである選局データを作成して、書込み手段
によって該選局データを記憶媒体に書込ませるデータ作
成手段とを含み、データ作成手段は、デジタル放送受信
機における番組視聴状態を分析し、分析結果に基づき選
局データを作成することを特徴とする選局データ提供装
置である。
【0049】本発明に従えば、選局データ提供装置は、
選局データを作成して、記憶媒体に記憶させる。選局デ
ータが記憶された記憶媒体は、読取り手段を備えたデジ
タル放送受信機に接続されて用いられる。これによっ
て、選局データ提供装置において作成された選局データ
を用いて、読取り手段を備えたデジタル放送受信機の選
局が制御可能になるので、該デジタル放送受信機の選局
操作が簡略化可能になる。また選局データ提供装置は、
デジタル放送受信機に備えられており、該デジタル放送
受信機における番組視聴状態を分析して選局データを作
成するので、視聴者が選局データ作成のため操作を意識
的に行う必要がなくなるため、視聴者の操作がさらに容
易になる。
【0050】本発明は、デジタル放送の複数チャネルの
番組の案内に関するデータを提供する提供源とのデータ
通信が可能な通信手段と、上述のデジタル放送受信機の
読出し手段に装着可能な記憶媒体が着脱自在に接続さ
れ、接続されている記憶媒体にデータを書込むための書
込み手段と、選局すべきチャネルと該チャネルを選局す
べき日時とを指定するためのデータである選局データを
作成して、書込み手段によって該選局データを記憶媒体
に書込ませるデータ作成手段とを含み、データ作成手段
は、複数チャネルの番組の案内に関するデータを通信手
段に提供源から取得させ、取得されたデータに基づき選
局データを作成することを特徴とする選局データ提供装
置である。
【0051】本発明に従えば、選局データ提供装置は、
選局データを作成して記憶媒体に記憶させる。選局デー
タが記憶された記憶媒体は、読取り手段を備えたデジタ
ル放送受信機に接続されて用いられる。これによって、
選局データ提供装置において作成された選局データを用
いて、読取り手段を備えたデジタル放送受信機の番組選
択が制御可能になるので、該デジタル放送受信機の番組
選択の操作が簡略化可能である。また選局データ提供装
置は、番組案内に関するデータの提供源と通信手段を用
いて通信可能であり、通信手段によって取得された番組
案内に関するデータに基づいて選局データを作成するの
で、デジタル放送受信機に備えられている必要がない。
【0052】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
デジタル放送受信機(以後「受信機」と略称する)1の
構成を示すブロック図である。受信機1は、移動体に、
たとえば車両に好適に搭載される。また受信機1は、携
帯用の受信機であってもよい。図1の受信機1は、無線
伝送方式の多チャネルのデジタル放送の受信機である。
【0053】無線伝送方式の多チャネルデジタル放送の
受信システムである受信装置2は、図1の受信機1の他
に、アンテナ3と、受像機4と、操作装置5と、後述す
る選局データを記憶する記憶媒体6とをさらに含む。受
像機4は、本実施の形態では、陰極線管および液晶表示
素子に代表されて画像が表示可能な表示素子と、スピー
カとを含む。操作装置5は、キーまたはボタン等、視聴
者が操作可能な構成部品を含む。図1の受信装置2は、
他情報源7と併用されてもよい。他情報源7は、受像機
4を利用した情報の視聴者への提示、および操作装置5
を利用した視聴者からの指示の受付けの少なくとも一方
を行う。他情報源7としては、コンパクトディスクおよ
びミニディスクに代表される記憶媒体にデータが記憶さ
れた音曲を再生する装置、およびナビゲーションを行う
装置が挙げられる。
【0054】図1の受信機1は、中央演算処理装置(以
後「CPU」と略称する)11と、内部メモリ12と、
再生処理部13と、媒体インタフェイス回路(以後「I
/F」と略称する)14とを含む。CPU11は内部メ
モリ12に記憶されている制御ソフトウエアに基づいて
動作する。これによってCPU11は、選局制御部16
と複写制御部17とを少なくとも兼ねる。記憶媒体6
は、媒体I/F14に、着脱自在に接続される。媒体I
/F14は、接続された記憶媒体6とCPU11との間
のデータ授受を制御するインタフェイス回路である。媒
体I/F14は、着脱自在に接続された記憶媒体6から
データを読出す読出し部18を実現しており、さらに、
着脱自在に接続された記憶媒体6にデータを書込む書込
み部19を兼ねる。
【0055】無線伝送方式多チャネルデジタル放送の送
信設備からは、複数のチャネルの番組のデータに基づい
てデジタル変調された搬送波である1本以上の放送波
が、無線伝送路へ送出される。搬送波毎に、搬送波の変
調に用いられるベースバンド信号には、1局以上のチャ
ネルの番組のデータが含まれる。少なくとも1本の搬送
波のベースバンド信号には、チャネルの番組のデータだ
けでなく、番組案内データがさらに含まれている。番組
案内データは、デジタル放送の番組の放送日時、および
該番組を放送するチャネルを、少なくとも案内するため
のデータである。
【0056】アンテナ3は、多チャネルデジタル放送の
送信設備から無線伝送される1以上の放送波を含む電磁
波を受信する。再生処理部13は、受信機1が対応した
多チャネルデジタル放送の規格に応じた処理によって、
アンテナ3に受信された放送波からいずれか1チャネル
の番組のデータを選択的に復調抽出する。選局制御部1
6は、再生処理部13における選局動作を制御する。再
生処理部13によって復調抽出された番組のデータは、
受像機4に与えられる。受像機4は、与えられた番組の
データに基づき、番組の映像および番組の音声の少なく
とも一方を再生出力する。再生処理部13の具体的構成
は、受信機1が対応する多チャネルデジタル放送の規格
に応じて決定される。複写制御部17は、記憶媒体6に
記憶されている選局データを媒体I/F14を用いて他
の記憶媒体6に複写する処理を、制御する。
【0057】本発明の受信機1は、選局制御部16にお
ける自動選局制御に特徴がある。選局制御部16は、記
憶媒体6に記憶された選局データに基づいて、自動選局
制御を行う。選局データは、選局すべきチャネルと該チ
ャネルを選局すべき日時とを少なくとも指定するための
視聴者固有のプログラムデータである。選局データは、
後述する選局データ提供装置30によって事前に作成さ
れて、記憶媒体6に記憶されている。選局制御部16
は、記憶媒体6が媒体I/F14に接続されている場
合、自動選局時制御に、選局開始に先立って、媒体I/
F14に、記憶媒体6から選局データを読出させる。選
局制御部16は、読出された選局データによって指定さ
れた日時に、該選局データによって指定されたチャネル
の番組のデータの放送波からの復調抽出を、再生処理部
13に実行させる。2以上の番組の選局データが記憶媒
体6に記憶されている場合、選局制御部16は、現在日
時と各選局データの指定日時とを比較し、現在日時がい
ずれか1番組の選局データの指定日時と一致するたび
に、該いずれか1番組の選局データによって指定される
チャネルの番組のデータの放送波からの復調抽出を、再
生処理部13に実行させる。これによって現在日時がい
ずれか1番組の選局データの指定日時と一致するたび
に、現在選局中のチャネルから該いずれか1番組の選局
データの指定チャネルに、選局されるチャネルが切換え
られる。
【0058】以上のように図1の受信機1において、選
局データを記憶した記憶媒体6が媒体I/F14に接続
されていれば、記憶媒体6に記憶されている選局データ
によって指定された日時に、該選局データによって指定
されたチャネルの番組が、自動的に再生される。これに
よって、図1の受信機1に対して視聴者が手動で選局す
べきチャネルを直接指定をしなくても自動的に選局がな
されるので、視聴者の選局操作が簡略化される。
【0059】選局制御部16は、選局データに基づいた
自動選局の制御だけでなく、視聴者の操作に基づく手動
選局の制御をさらに行っても良い。このために操作装置
5は、手動選局制御時に再生すべき番組を選択指定する
ための番組指定キー27を有する。選局制御部16にお
ける手動選局制御を伴う番組再生手順は、概略的には以
下のとおりである。最初に選局制御部16は、再生処理
部13に放送波から番組案内データを復調抽出させ、復
調抽出された番組案内データに基づいて、番組表のデー
タを作成して、作成された番組表のデータを受像機4に
与える。これによって受像機4は、番組表を表示素子の
画面に表示させる。視聴者は、表示される番組表内に記
述された全番組のうちの1つを選択して、選択した番組
を指定するための所定操作を番組指定キー27を用いて
行う。所定操作に応答して、選局制御部16は、復調抽
出された番組案内データによって案内される全番組のう
ちから、番組指定キー27への所定操作によって指定さ
れた番組を選択する。最後に選局制御部16は、再生処
理部13に、選択された番組を放送するチャネルを選局
させて、選局されたチャネルの番組のデータを選択的に
復調抽出させる。再生処理部13によって復調抽出され
た番組のデータが受像機4に与えられ、番組が再生され
る。
【0060】1番組分の選局データは、選局のために、
該番組を放送するチャネルと、該チャネルの選局を開始
すべき日時とを、最低限示している。選局開始日時は、
年月日と時刻との組合わせで表されてもよく、曜日と時
刻との組合わせで表されてもよく、時刻だけで表されて
もよい。たとえば、選局開始日時が年月日と時刻との組
合わせであれば1番組が特定可能であり、曜日と時刻と
の組合わせであれば現時点から1週間後までの期間内の
1番組が特定可能であり、時刻だけであれば、現時点か
ら1日内の1番組が特定可能である。選局開始日時をど
の様式で示すかは、視聴する番組の放送形態や視聴者の
好みに応じて定めればよい。また1番組分の選局データ
は、該番組の表題をさらに示していても良い。
【0061】記憶媒体6には、1以上の番組の選局デー
タとの他に、選局データに基づく選局制御に用いられる
付加データがさらに記憶されていてもよい。付加データ
は、たとえば、選局データの記憶媒体6への書込み時間
を示すタイムスタンプ、および選局データによって指定
される番組の視聴料金形態、たとえば視聴時に課金され
るかどうかを示すデータのうち、少なくとも一方を含
む。これによって、受信機1において付加データを利用
した処理が可能になるので、選局データに関連する自動
処理の幅が広がる。またこれによって、記憶媒体6の記
憶内容に応じて行われる受信機1の操作項目を増加させ
ることができる。
【0062】選局データ記憶用の記憶媒体6は、たとえ
ば半導体メモリを備えたメモリカードで実現される。記
憶媒体6は、メモリカードに限らず、データが少なくと
も1回書込み可能な記憶媒体6に記憶されていれば良
い。データが少なくとも1回書込み可能な記憶媒体6
は、メモリカードの他に、たとえば、光ディスク、光磁
気ディスク、およびフロッピーディスクに代表される磁
気ディスクで実現される。メモリカード等、データの任
意書換えが可能な記憶媒体6が用いられる場合、受信機
1の使い勝手が向上する。またメモリカード等、記憶媒
体6が小型であるほど、受信機1の小型化が可能なの
で、車載および携帯に適する。図1の受信機1内の媒体
I/F14および後述する提供装置30内の媒体I/F
37は、メモリカード用のインタフェイス回路に限ら
ず、選局データ記憶用の記憶媒体6に対してデータ読出
しおよび書込みが可能な構成であればよい。
【0063】多チャネルデジタル放送の代表的なものと
して、たとえばデジタル衛星放送が挙げられる。デジタ
ル衛星放送の日本規格では、1本以上の搬送波が用いら
れ、搬送波1本につき2局以上のチャネルが割当てられ
ている。デジタル衛星放送日本規格の送信施設において
は、搬送波毎に、割当てられた複数のチャネルの番組の
データがそれぞれデータ圧縮され、全チャネルの番組の
圧縮されたデータが多重化される。番組データ内の映像
データのデータ圧縮方式はMPEG(Moving Picture E
xperts Group Phase)2符号化方式であり、番組データ
内の音響データのデータ圧縮方式はMPEG2−AAC
符号化方式であり、番組データの多重化方式はMPEG2_Sy
stem方式である。さらに、多重化の結果得られるトラン
スポート・ストリームに対して、エネルギ拡散のための
スクランブル処理と誤り訂正のための符号化処理とが施
される。最後に、処理後のトランスポート・ストリーム
をベースバンド信号として用いて搬送波がデジタル変調
され、変調された搬送波である放送波が静止衛星を経由
して無線伝送される。放送波の伝送方式はDVB(Digit
al Video Broadcasting)−Sに沿う。
【0064】図1の受信機1は、デジタル衛星放送の日
本規格に対応している場合の例になっている。デジタル
衛星放送日本規格に対応した再生処理部13は、高周波
部21と復調部22とデコード部23と画面制御部24
とを含む。高周波部21、復調部22、デコード部2
3、画面制御部24、CPU11、内部メモリ12、お
よび媒体I/F14は、バスライン25に接続されてお
り、信号およびデータが相互に授受可能になっている。
【0065】アンテナ3は、無線伝送された1以上の放
送波を含む電磁波を受信して、受信した電磁波の受信電
界強度変化に応答して変化する高周波信号を導出する。
高周波部21は、選局制御部16における選局制御に応
答して、アンテナ3からの高周波信号に対して、多チャ
ネルデジタル放送の1本以上の搬送波のうちのいずれか
1本の搬送波の周波数成分を選択強調するための同調処
理を施す。選択強調される搬送波は、選局すべき1チャ
ネルが割当てられているものである。また高周波部21
は、高周波信号全体の周波数を一律変化させるための周
波数変換処理、および高周波信号からノイズ成分を除く
ためのフィルタ処理等を、同調処理前後の高周波信号に
施してもよい。この結果、選局すべき1チャネルが割当
てられた1本の放送波の受信電界強度変化に応答して変
化する信号である放送信号が、高周波部21から出力さ
れる。復調部22は、高周波部21から出力される放送
信号に対して、復調処理と誤り訂正処理とデスクランブ
ラ処理とを施し、トランスポート・ストリームを得る。
デコード部23は、選局制御部16における選局制御に
応答して、復調部22から出力されるトランスポート・
ストリームから、選局すべき1チャネルの番組の圧縮さ
れたデータを、抽出する。このように、デジタル衛星放
送日本規格に対応した再生処理部13における選局処理
は、高周波部21における同調処理と、デコード部23
におけるデータの抽出処理とから成立っている。
【0066】さらにデコード部23は、抽出された番組
データ内の映像データを伸長し、かつ抽出された番組デ
ータ内の音声データを伸長する。映像データの伸長方式
はMPEG2復号化方式であり、音声データの伸長方式
はMPEG2−AAC復号化方式である。画面制御部2
4は、伸長された映像データの信号形態を受像機4が受
付可能な信号形態に変換する。たとえば映像データの信
号形態は、RGB(赤緑青)方式からNTSC(Nation
al Television System Committee)方式に変換される。
変換された映像データは、受像機4内の表示素子に与え
られ映像化される。伸長された音声データは、デコード
部23においてデジタル/アナログ変換されて、受像機
4内のスピーカに与えられて音響化される。
【0067】デジタル衛星放送の日本規格においては、
番組案内データとして、EPG(Electronic Program G
uide)データが用意されている。EPGデータは概略デ
ータと詳細データとを含む。概略データは、番組の放送
チャネル、放送日時、および表題を示す。詳細データ
は、番組の内容および粗筋を示す。EPGデータは、少
なくとも1本の搬送波のトランスポート・ストリーム内
に、番組データと共に多重化されている。EPGデータ
に基づいた番組表、所謂EPGは、選局制御部16によ
って作成されて、受像機4に表示される。EPGを用い
た手動選局時には、操作装置5に備えられるカーソルキ
ーやポインティングデバイスが番組指定キー27として
用いられる。視聴者は、選択番組指定のための所定操作
として、番組指定キー27を操作して、受像機4に表示
されたEPG内の所望番組に関する記述がある部分にポ
インタまたはカーソルが重なるまでポインタまたはカー
ソルが移動させる。ポインタが重なった部分に記述があ
る番組を放送するチャネルが選局されて、該番組が再生
される。
【0068】本実施の形態において、前述した選局デー
タは、図1の受信機とは別個に設けられる選局データ提
供装置(以後「提供装置」と略称する)30によって作
成されて、記憶媒体6に記憶される。選局データが記憶
された記憶媒体6は、提供装置から取外されて、図1の
受信機の媒体I/Fに接続される。提供装置30は、選
局データを作成するデータ作成部31と、着脱自在に接
続された記憶媒体6へのデータ書込みが可能な書込み部
32とを含んでいれば良い。提供装置30は、図2
(A)に示すように、図1の受信機1とは別の受信機3
4内に備えられてもよく、図2(B)に示すように、番
組案内データの提供源35と通信可能な装置として単独
で実現されてもよい。たとえば、提供源35がインター
ネット内のホストコンピュータであれば、提供源35と
通信可能な提供装置30は、インターネットに接続可能
なクライアントコンピュータで実現される。
【0069】上述したように提供装置30と受信機1と
が別々に設けられるのは以下の理由に基づく。従来の受
信機で実行されていたEPG等の番組表を用いた手動選
局制御のための操作は、受像機の画面が狭いほど煩雑に
なりやすい。車載用の受信装置の受像機は、画面が小さ
く成りやすく、このために手動選局制御が煩雑に成りや
すい。本発明のように提供装置30と受信機1とが別々
に設けられるならば、車載用受信装置の受像機よりも画
面が大きくなりやすい家庭用の据置き型受信機34内の
提供装置30またはコンピュータで実現される提供装置
30を用いて選局データを作成し、作成された選局デー
タを車載用の受信装置2の受信機1に与えることが可能
になる。これによって、図1の受信機1においては選局
データを記憶した記憶媒体6を視聴者が媒体I/Fに接
続するだけで選局が可能になり、図1の受信機1におい
てEPGを用いた手動選局操作等の煩雑な動作を視聴者
が行う必要がなくなる。これによって、選局データ作成
時の番組選択に関する視聴者の負荷を抑えたまま、番組
選択に要する操作が簡略化される。したがって図1の受
信機1は、画面が狭い受像機を用いる環境下の受信機、
たとえば車載用の受信機に適している。
【0070】図3は、提供装置30を含む無線伝送方式
多チャネルデジタル放送の受信機34の構成を示すブロ
ック図である。図3の受信機34は、図1の受信機1と
同じ無線伝送方式多チャネルデジタル放送に対応してい
る。提供装置30は、データ作成部31と媒体I/F3
7とを含む。図3の受信機34は、提供装置30の他
に、CPU41と内部メモリ42と再生処理部43とを
含む。図3の受信機34を含む無線伝送方式多チャネル
デジタル放送の受信装置44は、図3の受信機34の他
に、アンテナ45と受像機46と操作装置47と選局デ
ータ記憶用の記憶媒体6とを含む。
【0071】図3のアンテナ45、再生処理部43、な
らびに受像機46の構成および機能は、図1のアンテナ
3、再生処理部13、ならびに受像機4の構成および機
能とそれぞれ等しい。媒体I/F37、再生処理部43
内の各処理部21〜24、CPU41、内部メモリ4
2、および操作装置47は、バスラインに接続され、バ
スラインを介してデータおよび信号が相互に授受可能で
ある。図3の受信装置44の受像機46は、好ましく
は、図1の受信装置2の受像機4よりも、画面が大き
い。すなわち、図1の受信装置2が車載用または携帯用
である場合、図3の受信装置44は家庭用の据置き型で
あることが好ましい。図3の操作装置47は、手動選局
制御のための番組指定キー51を少なくとも含み、好ま
しくは選局データ作成指示専用の作成指示キー52を含
む。記憶媒体6は、図1の媒体I/F14だけでなく、
図3の媒体I/F37に、着脱自在に接続される。図3
の媒体I/F37は、接続された記憶媒体6とCPU4
1との間のデータ授受を制御する。図3の媒体I/F3
7は、着脱自在に接続された記憶媒体6にデータを書込
む書込み部32を少なくとも実現する。
【0072】CPU41は内部メモリ42に記憶された
制御ソフトウエアに基づいて動作し、これによってCP
U41は、選局制御部49とデータ作成部31とを少な
くとも兼ねる。選局制御部49は、操作装置47に対す
る視聴者の操作に基づく手動選局制御を行い、図3の再
生処理部43における選局処理を制御する。図3の選局
制御部49の手動選局制御は、図1の選局制御部16の
手動選局制御と等しい。データ作成部31は、選局デー
タを作成して、書込み部32によって記憶媒体6に書込
ませる。データ作成部31は、選局データ作成のため
に、番組表を用いる第1の手動作成手順と、作成指示キ
ー52を用いる第2の手動作成手順と、自動作成手順と
の3つの手順のうちの少なくとも1つを有している。
【0073】図4は、図3の提供装置30のデータ作成
部31における番組表を用いる第1の手動作成手順を示
すフローチャートである。操作装置47に対する所定操
作によって選局データの作成が指示され、かつ媒体I/
F37に記憶媒体6が接続されると、ステップP0から
ステップP1に進む。ステップP1においてデータ作成
部31は、最初に、放送波内の番組案内データを用い
て、再生すべき番組を視聴者に選択させる。このために
データ作成部31は、最初に、選局制御部49に、再生
処理部43を用いて取得した番組案内データに基づく番
組表を作成させて、受像機46に該番組表を表示させ
る。番組表の作成表示手順は、手動選局制御時の番組表
作成手順と等しい。視聴者は、受像機46に表示される
番組表内の全番組のうちの1つを選択して、選択した番
組を指定するための所定操作を番組指定キー51を用い
て行う。番組選択のための所定操作は、手動選局制御時
の所定操作と等しい。
【0074】ステップP2においてデータ作成部31
は、まず再生処理部43によって復調抽出された番組案
内データによって案内される全番組のうちから、番組指
定キー51への所定操作によって指定された番組を選択
する。次いでデータ作成部31は、選択された番組を放
送するチャネルおよび該番組の放送開始日時を、復調抽
出された番組案内データから取得する。取得したチャネ
ルおよび放送開始日時が、選択された1番組の選局デー
タの要素として用いられる。データ取得時に、チャネル
および放送開始日時だけでなく、番組の表題および番組
の課金条件等、番組に関するその他のデータも取得し
て、これらを選局データの1要素または付加データとし
てもよい。
【0075】ステップP3においてデータ作成部31
は、選局データ作成の全処理の終了が指示されたか否か
を判断する。選局データ作成処理の終了は、たとえば該
処理終了の指示のための所定操作が操作装置47に対し
て行われたか否かによって判断される。選局データ作成
処理終了の指示が未だ成されていない場合、ステップP
3からステップP1に戻る。ステップP1〜P3の処理
が1回以上繰返されると、繰返し回数分の各番組の選局
データが順次リストアップされることになる。選局デー
タ作成処理終了が指示された場合、ステップP3からス
テップP4に進む。ステップP4においてデータ作成部
31は、ステップP1〜P3の処理によって作成された
1以上の各番組の選局データを、書込み部32に接続さ
れている記憶媒体6内に、書込み部32によって記憶さ
せる。選局データの書込みの際に、データ作成部31
は、選局データが書込まれた日時をCPU41内の時計
部から取得して、取得した日時をタイムスタンプとし
て、記憶媒体6にさらに記憶させてもよい。データ書込
み後、ステップP5で図4の処理が終了する。
【0076】以上説明したように、第1の手動作成手順
では、受像機46に番組表を表示させ、復調抽出された
番組案内データによって案内される全番組のうちから番
組指定キー51への操作によって指定された番組を選択
し、選択された番組を選択再生するための選局データ
を、復調抽出された番組案内データに基づいて作成す
る。作成された選局データを記憶した記憶媒体6は、視
聴者によって、図3の媒体I/F37から取外されて、
図1の受信機1の媒体I/F14に接続される。これに
よって、図3の受信機34に備えられた提供装置30に
おいて作成された選局データを用いて、図1の受信機1
の選局が自動制御可能になるので、図1の受信機1にお
ける選局操作が簡略化可能である。また第1の手動作成
手順では、提供装置30は、図3の受信機34における
手動選局制御と同じ手順によって再生すべき番組を視聴
者に選択させるので、選局データ作成のための視聴者の
操作が容易になる。図3の受信装置44が家庭用の据置
き型の受信装置であれば、家庭用受信装置44のほうが
車載用受信装置2よりも受像機の画面が大きく操作環境
にゆとりがあるので、番組表を用いた手動選局操作が煩
雑になる可能性は低く、選局データ作成のための視聴者
の負担は殆ど無い。したがって図3の受信機34内の提
供装置30は、図1の受信機1における選局操作の簡略
化を図りつつ、選局データ作成時の視聴者の負荷も軽減
することができる。
【0077】図5は、作成指示キー52を用いる第2の
手動作成手順を示すフローチャートである。図3の受信
機34の再生処理部43が受像機46に番組データを与
えて番組再生が開始されると、ステップQ0からステッ
プQ1に進む。ステップQ1においてデータ作成部31
は、作成指示キー52が操作されるのを待つ。視聴者
は、図3の受信装置44において再生中の番組を図1の
受信装置2においても再生させようとする場合に、作成
指示キー52を操作する。または、再生中の番組と同じ
曜日かつ同じ時刻において後日放送される番組を図1の
受信装置2において再生させようとする場合、または再
生中の番組と同じ時刻において後日放送される番組を図
1の受信装置2において再生させようとする場合に、作
成指示キー52を操作する。作成指示キー52が操作さ
れると、ステップQ1からステップQ2に進む。
【0078】ステップQ2においてデータ作成部31
は、書込み部32である媒体I/F37への記憶媒体6
の接続状態を物理的に判断する。たとえば記憶媒体6が
メモリカードであれば、媒体I/F37に備えられてい
るコネクタにメモリカードの端子が接続されているかど
うかが検出される。記憶媒体6が接続されているなら
ば、ステップQ2からステップQ3に進む。記憶媒体6
が未接続ならば、ステップQ2からステップQ3を飛ば
してステップQ4に進み、図5の処理が終了する。
【0079】ステップQ3においてデータ作成部31
は、作成指示キー52が操作された時点に再生されてい
る番組のチャネルおよび該番組の放送開始日時を取得す
る。再生中の番組のチャネルおよび放送開始日時は、た
とえば、放送波内から復調抽出された番組案内データか
ら取得してもよく、受信機34内に番組の視聴履歴が有
れば該視聴履歴から取得してもよい。データ作成部31
は、取得したチャネルおよび放送開始日時を、選択され
た1番組の選局データの要素として、書込み部32に接
続されている記憶媒体6内に、書込み部32によって書
込ませる。図4のステップP2と同様に、ステップQ3
においても、データ取得時に、データ作成部31は、番
組の表題および番組の課金条件等の番組に関するその他
のデータをさらに取得して、これらを選局データの1要
素または付加データとしてもよい。また図4のステップ
P4と同様に、ステップQ3においても、データ書込み
の際に、データ作成部31は、選局データの書込日時を
CPU41内のタイマから取得して、取得した日時をタ
イムスタンプとして記憶媒体6にさらに記憶させてもよ
い。データ書込み後、ステップQ4で図5の処理が終了
する。
【0080】以上説明したように、作成指示キー52へ
の操作時に再生されている番組を選択して該番組の選局
データを作成する場合、視聴者は作成指示キー52を操
作するだけで良いので、選局データ作成のための操作が
簡略化される。このような選局データの手動作成手順
は、たとえば、特定曜日および特定時刻に毎週放送され
る番組および特定時刻に毎日放送される番組等、周期的
に放送される番組の選局データの作成に適している。
【0081】選局データの自動作成のために、データ作
成部31は、図3の受信機34の視聴履歴を作成して、
内部メモリ42に記憶している。視聴履歴は、図3の受
信機34において選局されたチャネルと該チャネルの選
局開始時刻とを順次列記しているものでもよく、番組の
視聴状態の統計を番組毎に取っているものでもよい。1
番組の視聴状態の統計は、たとえば、該番組の再生回
数、または該番組の視聴時間の累積等であればよい。ま
た1月、1週間、または1日等の所定周期で周期的に放
送される番組の視聴状態は、番組の表題が等しく放送日
時が異なる2以上の番組を同一番組と捕らえて統計され
ても良く、月内の日付や曜日が一致しかつ放送時刻が一
致する2以上の番組を同一番組と捕らえて統計されても
良い。視聴履歴作成のために、データ作成部31は、選
局されるチャネルが変更された場合、および選局中のチ
ャネルにおいて新たな番組の放送が開始された場合、新
たに再生され始めた番組の視聴回数および視聴時間を更
新したり、選局されたチャネルと選局開始時刻とを履歴
に追加する。
【0082】図6は、選局データの自動作成手順を示す
フローチャートである。図3の受信機34の再生処理部
43が受像機46に番組データを与えて番組再生が開始
されると、ステップR0からステップR1に進む。ステ
ップR1においてデータ作成部31は、視聴履歴に基づ
き、現在再生中の番組の図3の受信装置44における再
生頻度を判断する。たとえば、現在再生中の番組の視聴
回数が多いほど該番組は図3の受信装置44で頻繁に再
生されている可能性が高いので、現在再生中の番組の視
聴回数が所定の閾回数以上である場合、現在再生中の番
組が該受信装置44で頻繁に再生されていると判断され
る。またたとえば、現在再生中の番組の累積視聴時間が
多いほど該番組は図3の受信装置44で頻繁に再生され
ている可能性が高いので、現在再生中の番組の累積視聴
時間が所定の閾時間以上である場合、現在再生中の番組
が該受信装置44で頻繁に再生されていると判断され
る。現在再生中の番組が図3の受信装置44で頻繁に再
生されていると判断される場合、ステップR1からステ
ップR2に進む。現在再生中の番組が頻繁に再生されて
いないと判断される場合、ステップR1に戻る。
【0083】ステップR2においてデータ作成部31
は、書込み部32である媒体I/F37への記憶媒体6
の接続状態を判断する。記憶媒体6が未接続ならば、ス
テップR2からステップR1に戻る。記憶媒体6が接続
されているならば、ステップR2からステップR3に進
み、データ作成部31は、現在再生されている番組のチ
ャネルおよび該番組の放送開始日時を取得して、取得し
たチャネルおよび放送開始日時を、選択された1番組の
選局データの要素として、書込み部32に接続されてい
る記憶媒体6内に、書込み部32によって書込ませる。
チャネルおよび放送開始日時の取得手法、ならびに選局
データ要素の書込み手法は、図5のステップQ3の処理
と等しい。データ書込み後、ステップR3からステップ
R1に戻る。ステップR1の判定処理は、選局されるチ
ャネルの変更時、または選局中のチャネルにおいて新た
な番組の放送が開始されるたびに、実行される。
【0084】以上説明したように、データ作成部31
は、図3の受信機34における番組視聴状態を分析し
て、分析結果に基づいて選局データを作成する。これに
よって、視聴者が選局データ作成のため操作を意識的に
行う必要がなくなるため、視聴者の操作がさらに容易に
なる。
【0085】図4〜図6では、記憶媒体6が接続されて
いる場合だけ、作成された選局データが記憶媒体6に直
接書込まれている。これに限らずデータ作成部31は、
記憶媒体6が未接続の場合または記憶媒体6の接続状態
に拘わらず、作成した選局データを受信機34の内部メ
モリ42に記憶させておき、書込み部32に記憶媒体6
が接続されたならば、自動的にあるいは視聴者からの指
示に応答して、内部メモリ42内の選局データを書込み
部32によって記憶媒体6に書込んでも良い。
【0086】図7は、提供装置30を実現するコンピュ
ータ60の構成を示すブロック図である。コンピュータ
60は、CPU61と、内部メモリ62と、通信部63
と、表示部64と、操作部65と、媒体I/F66とを
含む。CPU61、内部メモリ62、通信部63、表示
部64、操作部65、および媒体I/F66は、バスラ
イン67に接続され、バスライン67を介して信号およ
びデータが相互に授受可能である。CPU61は内部メ
モリ62に記憶された制御ソフトウエアに基づいて動作
し、これによってCPU61は、データ作成部31を少
なくとも兼ねる。図7のコンピュータ60には、たとえ
ば、データ作成部31の動作をCPU61に実行させる
ための制御ソフトウエアがインストールされており、か
つ通信部63を用いてインターネット内の他のコンピュ
ータとのデータ通信が可能な構成になっている。
【0087】通信部63は、提供源35とのデータ通信
を行う。通信部63は、たとえば、電話端末またはコン
ピュータネットワークのインタフェイス回路によって実
現される。記憶媒体6は、媒体I/F66に、着脱自在
に接続される。媒体I/F66は、接続された記憶媒体
6とCPU61との間のデータ授受を制御する。媒体I
/F66は、着脱自在に接続された記憶媒体6にデータ
を書込む書込み部32を少なくとも実現する。
【0088】提供源35は、デジタル放送の複数チャネ
ルの番組の案内に関するデータを提供する。提供源35
から提供される番組案内に関するデータは、放送予定の
番組の放送チャネルと放送開始時刻とが少なくとも含ま
れている。提供源35から提供される番組案内に関する
データは、放送波内の番組案内データと同じ番組を案内
している。提供源35からの番組案内に関するデータ
は、放送波内の番組案内データと、詳細なデータ構成が
同じであってもよく異なっていてもよい。データ作成部
31は、複数チャネルの番組の案内に関するデータを通
信部63によって提供源35から取得し、取得したデー
タに基づいて選局データを作成して、作成した選局デー
タを書込み部32によって記憶媒体6に書込ませる。
【0089】選局データの作成の際には、たとえば、デ
ータ作成部31は、最初に、番組案内データに基づいて
作成される番組表と同様の番組表を、提供源35から取
得したデータに基づいて作成し、表示部64に表示させ
る。視聴者は、表示部64に表示された番組表を参照し
て再生すべき番組を選択し、選択された番組を操作部6
5を用いて指定する。番組指定の手順は、たとえば、図
3の受信装置44における手動選局制御時の番組指定手
順と等しい。データ作成部31は、少なくとも、指定さ
れた番組の放送チャネルおよび該番組の放送開始日時
を、提供源35から入手したデータから検索して取得
し、取得されたチャネルおよび放送開始日時を1番組分
の選局データの要素として、書込み部32を用いて記憶
媒体6に記憶させる。提供源35から提供されるデータ
に放送チャネルおよび放送開始日時の他に番組の表題や
課金情報が含まれていれば、データ作成部31は、表題
や課金情報をさらに取得して選局データ要素および付加
データとしてもよい。またデータ作成部31は、選局デ
ータの書込み日時を、タイムスタンプとして記憶媒体6
にさらに記憶させてもよい。
【0090】以上説明したように、コンピュータ60で
実現される提供装置30は、通信部63によって提供源
から入手された番組案内に関するデータに基づいて選局
データを作成するので、図3の受信機34に備えられて
いる必要がない。したがって、図1の受信機1の他に図
3の受信機34を有していなくても、図7の提供装置3
0を有していれば、図1の受信機1の自動選局制御が利
用可能である。
【0091】図1の受信機1の選局制御部16のさらに
好ましい構成を以下に述べる。内部メモリ12のメモリ
空間には、好ましくは、バックアップ用記憶部71とし
て機能するメモリエリアと、動作設定部72として機能
するメモリエリアと、データを一時記憶する一時記憶部
73として機能するメモリエリアとのうちの少なくとも
1つが、さらに設定されている。バックアップ用記憶部
71は、記憶媒体6に記憶されている選局データを複写
記憶している。動作設定部72は、受信機1における各
種動作の設定データを記憶している。動作の設定データ
の1つは、選局データに基づく自動選局制御の終了時に
おける受信機1のモードの自動切換えの有効無効を設定
するデータである。動作の設定データの他の1つは、記
憶媒体6の接続状態変化時における受信機1のモードの
自動切換えの有効無効を設定するデータである。一時記
憶部73は、CPU11における各種動作の際に、デー
タを一時記憶する。また操作装置5は、好ましくは、記
憶媒体6内の選局データに基づく自動選局制御の中止の
指示の為に操作される中止指示キー74を含む。
【0092】内部メモリ12内にバックアップ用記憶部
71がある場合、選局制御部16は、読出し部18であ
る媒体I/F14に接続された記憶媒体6から選局デー
タを読出し部18によって読出させ、読出された選局デ
ータをバックアップ用記憶部71に記憶させる。読出し
部18に接続された記憶媒体6内の選局データが記憶媒
体6に複写記憶された後は、読出し部18に記憶媒体6
が接続されていなくても、バックアップ用記憶部71内
の選局データを用いて、選局データに基づく自動選局制
御が可能になる。これによって、自動選局制御のために
読出し部18に記憶媒体6を常に接続する必要がなくな
るので、視聴者が記憶媒体6を忘れた場合でも選局デー
タを用いた自動選局制御が可能になる。したがって、受
信機1の使い勝手が向上する。選局データの他に付加デ
ータが記憶媒体6にさらに記憶されている場合、選局制
御部16は、選局データと共に付加データもバックアッ
プ用記憶部71に複写記憶させれば良い。
【0093】図8は、バックアップ用記憶部71への選
局データの複写処理を説明するためのフローチャートで
ある。ステップE0からステップE1に進み、選局制御
部16は、媒体I/F14への記憶媒体6の接続状態の
変化を判定する。記憶媒体6が未接続であると検出され
た場合、または記憶媒体6が前回の検出時から接続され
続けている場合、ステップE1からステップE1に戻
る。ステップE1の判断処理は、記憶媒体6が未装着の
読出し部18に記憶媒体6が接続されたと判定されるま
で、時間経過に伴って1回以上、たとえば周期的に実行
される。前回の検出時に記憶媒体6が未接続であって、
今回の検出時に記憶媒体6が接続されていることが検出
された場合、記憶媒体6が未装着の読出し部18に記憶
媒体6が接続されたと判定されて、ステップE1からス
テップE2に進む。ステップE2において選局制御部1
6は、接続された記憶媒体6内の全データを読出し部1
8に読出させ、読出された全データをバックアップ用記
憶部71に記憶させる。記憶後、ステップE3で図8の
処理は終了する。
【0094】このようにバックアップ用記憶部71が有
る場合、選局制御部16は、読出し部18への記憶媒体
6の接続状態を検出し、記憶媒体6が未接続の読出し部
18に記憶媒体6が接続されたことが検出された時点
に、該記憶媒体6内の選局データをバックアップ用記憶
部71に複写記憶させる。これによって、読出し部18
に記憶媒体6が接続された直後に、該記憶媒体6内の選
局データがバックアップ用記憶部71に複写される。し
たがって記憶媒体接続時点から選局データ複写完了時点
までの時間が充分に短いので、選局データが複写される
前に記憶媒体6が取外される可能性が低いため、選局デ
ータを確実に複写することが可能になる。図8のステッ
プE1の判断処理は、受信機1が動作可能な状態、たと
えば電力供給中であれば、デジタル放送の番組再生中お
よび他情報源7からの情報出力中等のどのような状況下
においても実行されることが好ましい。これによって状
況に拘わらず、記憶媒体6接続時にデータが即座に複写
されるので、受信機1の使い勝手がさらに向上する。
【0095】付加データの1つであるタイムスタンプが
記憶媒体6にさらに記憶されているならば、選局制御部
16は、選局データだけでなくタイムスタンプも、バッ
クアップ用記憶部71に複写記憶させている。図9は、
タイムスタンプを用いた選局データの複写開始制御処理
を説明するためのフローチャートである。選局データの
複写が指示された時点に、ステップF0からステップF
1に進む。ステップF1において、選局制御部16は、
接続された記憶媒体6内のタイムスタンプを読出し部1
8に読出させ、記憶媒体6から読出されたタイムスタン
プと、バックアップ用記憶部71に記憶されている選局
データのタイムスタンプとを比較する。記憶媒体6内の
タイムスタンプがバックアップ用記憶部71内のタイム
スタンプよりも新しい場合、ステップF1からステップ
F2に進む。ステップF2において選局制御部16は、
自動的に、記憶媒体6内の選局データを読出し部18に
読出させ、読出された選局データをバックアップ用記憶
部71に記憶させる。
【0096】記憶媒体6内のタイムスタンプがバックア
ップ用記憶部71内のタイムスタンプよりも古い場合、
ステップF1からステップF3に進む。ステップF3に
おいて選局制御部16は、記憶媒体6内の選局データの
手動読込み制御を行う。選局制御部16は、たとえば、
記憶媒体6内のタイムスタンプがバックアップ用記憶部
71内のタイムスタンプよりも古い旨を報知し、操作者
からの指示を待つ。記憶媒体6からバックアップ用記憶
部71への選局データの複写の指示に対応付けられた所
定操作が操作者によって操作装置5に対して行われた場
合、選局制御部16は、記憶媒体6内の選局データを読
出し部18に読出させてバックアップ用記憶部71に記
憶させる。上記所定操作以外の操作がなされた場合、ま
たは操作がなされなかった場合、選局データの複写を行
わずに手動読込み制御は終了される。ステップF2,F
3の処理終了後、ステップF4で図9の処理が終了す
る。
【0097】このようにタイムスタンプが記憶媒体6に
さらに記憶されている場合、選局データの複写制御時
に、記憶媒体6内のタイムスタンプがバックアップ用記
憶部71内のタイムスタンプよりも新しい場合だけ、自
動的に、該記憶媒体6からバックアップ用記憶部71に
選局データが複写される。これによって、タイムスタン
プに応じて自動的にバックアップ用記憶部71内の選局
データが更新されるので、更新のための視聴者の操作が
簡略化されるため、受信機1の使い勝手が向上する。ま
た記憶媒体6内のタイムスタンプがバックアップ用記憶
部71内のタイムスタンプよりも古い場合、選局データ
の複写の有無を状況に応じて視聴者が選択可能なので、
受信機1の使い勝手がさらに向上する。
【0098】図10は、バックアップ用記憶部71への
選局データの複写時での、選局制御部16における選局
データと番組案内データとの比較処理を説明するための
フローチャートである。複写開始に先立って、ステップ
G0からステップG1に進み、選局制御部16は、記憶
媒体6内の全番組分の選局データの読出しが完了したか
否かを判断する。未だ読出されていない選局データがあ
る場合、ステップG1からステップG2に進む。
【0099】ステップG2において選局制御部16は、
記憶媒体6内の未読出しの選局データのうちから、1番
組分の選局データを読出す。ステップG3において選局
制御部16は、読出された1番組分の選局データを、現
時点で受信されている放送波から復調抽出された番組案
内データと比較する。1番組分の選局データがチャネル
と日時とだけを指定し表題を示さない場合、該選局デー
タが指定するチャネルで放送される番組の放送開始日時
が番組案内データから検索され、検索された放送開始日
時と選局データが指定する日時とが比較される。1番組
分の選局データがチャネルと日時とを指定しかつ表題を
示す場合、該選局データが指定するチャネルで放送され
る番組の表題が番組案内データから検索され、検索され
た表題と該選局データが示す表題とが比較される。
【0100】選局データの指定チャネルおよび指定日時
が番組案内データから検索されたチャネルおよび日時と
一致する場合、または選局データ内の表題が番組案内デ
ータから検索された表題と一致する場合、読出された1
番組分の選局データが現在の番組案内データと一致する
と判定されて、ステップG3からステップG4に進む。
ステップG4において選局制御部16は、ステップG2
で読出された1番組分の選局データをバックアップ用記
憶部71に記憶させる。記憶後、ステップG4からステ
ップG1に戻る。読出された1番組分の選局データが現
在の番組案内データと一致しないと判定される場合、ス
テップG5において選局制御部16は、選局データが現
在の番組案内データと一致しない旨を報知する。報知
後、ステップG6で図10の処理を終了する。
【0101】以上説明したように選局制御部16は、選
局データの読出し時に、放送波から復調抽出される番組
案内データによって案内される番組と記憶媒体6から読
出された選局データによって指定される番組とを比較
し、両番組が相互に異なる場合、両番組が異なる旨が報
知される。これによって、選局データと現在の番組放送
状況との具体的な整合状況を、選局開始前に視聴者が把
握可能になる。このように両者の整合状況が視聴者に事
前に把握されているならば、受信機1における選局の誤
動作を防止するように、視聴者が受信機1を制御するこ
とが可能になる。たとえば、選局データが誤って作成さ
れた場合、または作成された選局データが記憶媒体6内
において破壊されている場合等、記憶媒体6内の選局デ
ータに誤りがある状況下で、自動選局制御時の誤動作が
防止される。これによって、受信機1の使い勝手が向上
する。また上記のようにバックアップ用記憶部71への
選局データの複写時に上記の比較処理が行われる場合、
バックアップ用記憶部71に誤った選局データが複写さ
れることが未然に防止されるので、選局制御時の誤動作
がさらに防止される。
【0102】選局データと番組案内データとの比較処理
は、図10においては、バックアップ用記憶部71への
選局データの複写のための選局データの読出し時に行わ
れるとしたが、これに限らず、選局制御に先立つ選局デ
ータの読出し時に行われても良い。選局制御に先立つ選
局データの読出し時の比較処理は、図10のステップG
4において、1番組分の選局データをバックアップ用記
憶部71に転送する代わりに、該1番組分の選局データ
を用いて再生処理部13の選局を制御すればよい。また
は、図10のステップG3において一致すると判断され
た場合、ステップG4を飛ばしてステップG1に直接戻
れば良い。これによっても、選局制御時の誤動作がさら
に防止される。
【0103】図11は、バックアップ用記憶部71への
選局データの複写時での、選局制御部16における記憶
媒体6内の選局データとバックアップ用記憶部71内の
選局データとの比較処理を説明するためのフローチャー
トである。複写開始に先立って、ステップG0からステ
ップG1に進み、選局制御部16は、記憶媒体6内の選
局データとバックアップ用記憶部71内の選局データと
を比較する。たとえば、記憶媒体6内の少なくとも1番
組分の選局データが指定する日時が、バックアップ用記
憶部71内の選局データに基づいた自動選局制御期間内
にある場合、記憶媒体6内の選局データとバックアップ
用記憶部71内の選局データとに相違があると判断す
る。自動選局制御期間とは、たとえば、記憶媒体6内ま
たはバックアップ用記憶部71内の全番組の選局データ
の選局開始日時のうち、日時が最も古いものから日時が
最も新しいものまでの期間である。相違が有ると判断さ
れた場合、ステップH1からステップH2に進む。相違
が無いと判断された場合、ステップH1からステップH
4に進む。
【0104】ステップH2において選局制御部16は、
記憶媒体6内の選局データとバックアップ用記憶部71
内の選局データとに相違が有る旨を報知する。相違が有
る旨の報知時には、好ましくは、記憶媒体6内の選局デ
ータとバックアップ用記憶部71内の選局データとを、
受像機4に表示させる。ステップH3において選局制御
部16は、視聴者からの操作指示を待つ。視聴者は、記
憶媒体6内の選局データをバックアップ用記憶部71に
複写記憶させるか否かを判断して、判断結果に応じて操
作装置5を操作する。記憶媒体6内の選局データをバッ
クアップ用記憶部71に複写記憶させることに対応した
所定操作がなされた場合、ステップH3からステップH
4に進む。
【0105】記憶媒体6内の選局データとバックアップ
用記憶部71内の選局データとに相違がない場合、およ
び両データに相違が有っても視聴者が複写を指示した場
合、ステップH4において選局制御部16は、記憶媒体
6内のデータを読出し部18に読出させて、読出された
データをバックアップ用記憶部71に記憶させる。なお
記憶媒体6内の選局データに基づく自動選局制御期間が
バックアップ用記憶部71内の選局データに基づく自動
選局制御期間に少なくとも一部重なっている場合、視聴
者からの操作指示に応じて、重複する期間に対応する記
憶媒体6内の選局データ内の重複する期間に対応する部
分とバックアップ用記憶部71内の選局データ内の重複
する期間に対応する部分とのうちのいずれか一方を、バ
ックアップ用記憶部71に記憶させる。上記の場合、記
憶媒体6内の選択データ内の重複期間に対応する部分以
外の残余部分は、そのままバックアップ用記憶部71に
記憶させられる。記憶後、ステップH5で図11の処理
を終了する。両データに相違が有りかつ視聴者が複写を
指示しない場合、ステップH3からステップH5に直接
進み、図11の処理を終了する。
【0106】以上のようにバックアップ用記憶部71が
有る場合、選局制御部16は、選局データの読出し時
に、記憶媒体6から読出された選局データとバックアッ
プ用記憶部71に既に記憶されている選局データとを比
較する。記憶媒体6内の選局データがバックアップ用記
憶部71内の選局データとに相違が有る場合、選局デー
タに相違がある旨を報知する。これによって、誤った選
局データに基づく自動選局制御と誤った選局に伴う不具
合とが未然に防止可能である。たとえば、誤った選局デ
ータがバックアップ用記憶部71に複写されることを視
聴者に阻止させることが可能になる。バックアップ用記
憶部71への選局データの複写時に上記の比較処理が行
われる場合、バックアップ用記憶部71に誤った選局デ
ータが複写されることが未然に防止されるので、自動選
局制御時の誤動作がさらに防止される。また自動選局制
御期間が重複していない部分に対応する記憶媒体6内の
選局データはそのままバックアップ用記憶部71に記憶
させられるので、バックアップ用記憶部71の記憶内容
を自動的に順次追加することが可能である。
【0107】記憶媒体6内の選局データとバックアップ
用記憶部71内の番組案内データとの比較処理は、図1
1ではバックアップ用記憶部71への選局データの複写
のための選局データの読出し時に行われているが、これ
に限らず、選局制御に先立つ選局データの読出し時に行
われても良い。選局制御に先立つ選局データの読出し時
の比較処理は、図11のステップH4において、全選局
データをバックアップ用記憶部71に記憶させる代わり
に、該選局データを用いた再生処理部13の選局制御が
開始されればよい。
【0108】図12は、受信機1が他情報源7と併用さ
れる状況下での、選局制御部16における記憶媒体6接
続に応答した番組再生の開始制御処理を説明するための
フローチャートである。他情報源7における情報入出力
開始後、ステップA0からステップA1に進む。ステッ
プA1において、他情報源7が情報入出力を行う間、再
生処理部13から受像機4への番組のデータの供給は停
止されている。
【0109】ステップA1からステップA2に定期的に
移行し、選局制御部16は、媒体I/F14への記憶媒
体6の接続状態の変化を検出する。このために選局制御
部16は、媒体I/F14への記憶媒体6の接続状態を
物理的に検出する。たとえば記憶媒体6がメモリカード
であれば、媒体I/F14に備えられているコネクタに
メモリカードの端子が接続されているかどうかが検出さ
れる。記憶媒体6が未接続であると検出された場合、媒
体I/F14への記憶媒体6の接続状態は変化していな
いか、または媒体I/F14から記憶媒体6から取外さ
れたと判断されて、ステップA2からステップA1に戻
る。記憶媒体6が前回の検出時から接続され続けている
場合、媒体I/F14への記憶媒体6の接続状態は変化
していないと判断されて、ステップA2からステップA
1に戻る。前回の検出時に記憶媒体6が未接続であっ
て、今回の検出時に記憶媒体6が接続されていることが
検出された場合、記憶媒体6が未装着の読出し部18に
記憶媒体6が接続されたと判断されて、ステップA2か
らステップA3に進む。
【0110】ステップA3において、選局制御部16
は、動作設定部72の設定データに基づき、記憶媒体6
の接続状態変化時におけるモードの自動切換の有効無効
を判断する。接続状態変化時におけるモードの自動切換
の有無の設定データは、事前に設定されていて、動作設
定部72に記憶されている。設定データによって接続状
態変化時にモード自動切換をしないと設定されている場
合、ステップA3からステップA1に戻る。接続状態変
化時にモード自動切換をすると設定されている場合、ス
テップA3からステップA4に進み、選局制御部16
は、受信機1のモードをデジタル放送受信モードに自動
的に切換え、さらに受信機1を用いた情報入出力の停止
を他情報源7に指示する。これによって、他情報源7に
おける情報入出力が中断され、選局制御部16における
選局制御および再生処理部13におけるデータの復調抽
出が開始される。モード切換え後、ステップA5で図1
2の処理が終了する。
【0111】以上説明したように選局制御部16は、読
出し部18への記憶媒体6の接続状態を検出し、記憶媒
体6が未接続の読出し部18に記憶媒体6が接続された
ことが検出された時点で、再生処理部13に復調抽出処
理を開始させる。記憶媒体6の接続状態の検出は、時間
経過に伴って1回以上行われれば良く、好ましくは周期
的に行われる。このように、読出し部18への記憶媒体
6の接続に応答して自動選局制御が開始される場合、記
憶媒体6の接続後に改めて番組再生開始を視聴者が指示
する必要がないので、番組再生開始の指示の視聴者の操
作が簡略化される。これによって受信機1の使い勝手が
向上する。特に受信機1が他情報源7と併用される場
合、読出し部18に記憶媒体6が接続されたことが検出
された時点に、他情報源7の情報入出力が中断されて自
動選局制御が開始されるので、受信機1の使い勝手がさ
らに向上する。
【0112】図12で説明した記憶媒体6接続に応答し
た番組再生開始時には、自動選局制御が行われても良
く、手動選局制御が行われても良い。記憶媒体6に記憶
された選局データに基づく自動選局制御が上記の番組再
生開始時に優先して実行されるならば、視聴者は記憶媒
体6を媒体I/F14に接続する操作だけを行えば良い
ので、受信機1の使い勝手がさらに向上する。番組再生
は、記憶媒体6の接続に応答して開始されるだけでな
く、視聴者の操作装置5への所定操作に応答して開始さ
れてもよい。
【0113】選局制御部16は、読出し部18への記憶
媒体6の接続状態を検出し、検出結果を報知する。記憶
媒体6の接続状態の検出は、時間経過に伴って1回以上
行われれば良く、好ましくは周期的に行われる。記憶媒
体6がメモリカードである場合、媒体I/F14のコネ
クタへのメモリカード端子の接続状態が、検出される。
検出される接続状態の項目の1つは、記憶媒体6が媒体
I/F14に接続されているか否かである。接続状態の
項目の他の1つは、記憶媒体6が接続されている状況下
で、記憶媒体6が媒体I/F14に正しく接続されてい
るか否かである。このように、読出し部18への記憶媒
体6の接続状態が検出されるたびに検出結果が報知され
る場合、受信機1の現在の具体的な状況を視聴者が把握
可能なので、受信機1の使い勝手が向上する。
【0114】またバックアップ用記憶部71がある場
合、選局制御部16は、バックアップ用記憶部71の選
局データの記憶状態を検出して、検出結果を報知する。
検出される記憶状態の項目の1つは、バックアップ用記
憶部71が選局データを少なくとも1番組分記憶してい
るか否かである。記憶媒体6の接続状態の検出は、時間
経過に伴って1回以上行われれば良く、好ましくは周期
的に行われる。このように、バックアップ用記憶部71
の記憶状態が検出されるたびに検出結果が報知される場
合、選局データのバックアップの現在の具体的な状況を
視聴者が把握可能なので、受信機1の使い勝手が向上す
る。
【0115】読出し部18への記憶媒体6の接続状態の
検出処理と、バックアップ用記憶部71の記憶状態の検
出処理とは、好ましくは、番組再生中だけでなく、他情
報源7が受像機4を利用している期間内にも行われる。
これによって、他情報源7における情報入出力中であっ
ても、受信機1の現在の状態を視聴者が把握可能なの
で、受信機1の使い勝手がさらに向上する。
【0116】図13は、選局制御部16における番組再
生開始時の選局制御処理を説明するためのフローチャー
トである。操作装置5への視聴者の操作によって番組再
生開始が指示された時点、または記憶媒体6の接続に応
答して番組再生開始の指示有りと判断された時点に、ス
テップB0からステップB1に進む。
【0117】ステップB1において選局制御部16は、
現時点において記憶媒体6が読出し部18である媒体I
/F14に接続されているか否かを判断する。記憶媒体
6が接続済ならば、ステップB2において、選局制御部
16は、記憶媒体6内の選局データの有無を判断する。
ステップB1で記憶媒体6が未接続であると判断された
場合、およびステップB2で記憶媒体6が選局データを
記憶していないと判断された場合、記憶媒体6から取得
可能な選局データは存在しないと判定されて、ステップ
B1,B2からステップB3に進む。ステップB3にお
いて選局制御部16は、バックアップ用記憶部71内の
選局データが取得可能か否かを判定する。バックアップ
用記憶部71が無い場合、およびバックアップ用記憶部
71が選局データを記憶していない場合、バックアップ
用記憶部71から取得可能な選局データは存在しないと
判定される。ステップB1〜B3の判断によって、記憶
媒体6およびバックアップ用記憶部71のどちらか一方
から取得可能な選局データが存在すると判定されたなら
ば、ステップB2,B3からステップB4に進む。
【0118】ステップB4において選局制御部16は、
自動選局制御処理および手動選局制御のうちから自動選
局制御を選択し、かつステップB1〜B3の処理によっ
て取得可能と判定された選局データを取得して、取得さ
れた選局データに基づく自動選局制御を開始する。さら
に選局制御部16は、自動選局制御が実行中である旨の
報知を開始する。自動選局制御開始後、ステップB5で
図13の処理を終了する。自動選局制御実行中の報知
は、自動選局制御が行われる間、続けられる。
【0119】ステップB1〜B3の手順で選局データの
有無を判断したならば、選局制御部16は、ステップB
4において、記憶媒体6内の選局データを優先的に取得
する。これによって、バックアップ用記憶部71内部の
選局データよりも、記憶媒体6内部の選局データを、優
先的に自動選局制御に用いることができる。これはたと
えば、バックアップ用記憶部71内の選局データよりも
記憶媒体6内の選局データのほうが、作成日時が新しく
視聴者の希望に沿う可能性が高いと予想されるためであ
る。
【0120】またステップB1〜B3の判断によって、
記憶媒体6およびバックアップ用記憶部71の両方に選
局データが存在しないと判断されたならば、ステップB
2,B3からステップB5に進む。ステップB5におい
て選局制御部16は、番組選局データが存在しない旨を
報知する。報知後、ステップB6で図13の処理を終了
する。さらに選局制御部16は、たとえば、EPGを用
いた視聴者の手動操作に基づく手動選局制御を開始す
る。また選局制御部16は、前回の番組再生時に最後に
選局されていたチャネルを、再生処理部13に選局させ
てもよい。これによって選局データが無い場合でも選局
制御が可能になる。
【0121】以上説明したように選局制御部16は、選
局制御開始に先立って、読出し部18への記憶媒体6の
接続状態を検出する。記憶媒体6が読出し部18から外
れていると検出された場合、自動的に、バックアップ用
記憶部71に最後に記憶された選局データに基づいた自
動選局制御を行う。これによって、記憶媒体6が接続さ
れているか否かに拘わらず、選局データを用いた自動選
局制御が可能になる。また記憶媒体6の接続状態の検出
結果に応じてバックアップ用記憶部71と記憶媒体6の
どちらを用いるかが自動的に切換えられるので、視聴者
の操作が簡略化される。したがって、受信機1の使い勝
手が向上する。
【0122】また選局制御部16は、選局開始に先立っ
て、記憶媒体6から選局データが取得可能かどうかを検
出し、取得可能な選局データが記憶媒体6内に存在しな
いならば、該選局データが無い旨を報知する。さらに選
局制御部16は、選局開始に先立って、バックアップ用
記憶部71から選局データが取得可能かどうかも検出
し、取得可能な選局データがバックアップ用記憶部71
内に存在しないならば、該選局データが無い旨を報知す
る。これによって選局開始時における選局データ取得の
具体的状況を視聴者が把握可能なので、受信機1の使い
勝手が向上する。
【0123】選局制御部16は、選局データに基づく自
動選局制御を行う間、選局データに基づいて選局されて
いる旨を報知する。たとえば、自動選局制御開始時点か
ら自動選局制御開始時点までの間、選局制御部16は、
「プログラム再生中」等、選局データに基づく自動選局
制御実行中を示す所定図形を、CPU11が備えるOS
D機能によって、受像機4の画面の一部分に重ねて表示
させる。これによって、受信機1の現在の選局制御の具
体的な状況を視聴者が把握可能なので、受信機1の使い
勝手が向上する。特に選局データに基づく自動選局制御
と操作者の操作に応じた手動選局制御との両方を選局制
御部16が実行可能な場合、自動選局制御の実行中であ
る旨が報知されていれば、どちらの選局制御が実行され
ているのかを視聴者が容易に認識可能なので、受信機1
の使い勝手がさらに向上する。
【0124】図14は、選局データに基づく自動選局制
御実行中の、選局制御部16における自動選局制御の中
止処理を説明するためのフローチャートである。ステッ
プC0からステップC1に進み、ステップC1において
自動選局制御を実行する。これによって再生処理部13
は、選局データによって指定された日時に指定されたチ
ャネルの番組データを復調抽出する。ステップC1から
ステップC2に定期的に移行し、選局制御部16は、中
止指示キー74が操作されたか否かを判断する。たとえ
ば、操作装置5に対する操作結果に応じて操作装置5か
らCPU11に与えられる信号内に、中止指示キー74
への操作に応答して出力される信号が有るか否かを判断
することによって、中止指示キー74の操作の有無が判
断される。中止指示キー74が操作されていないと判断
された場合、ステップC2からステップC1に戻る。中
止指示キー74が操作されたと判断された場合、ステッ
プC2からステップC3に進む。ステップC3において
選局制御部16は、選局データに基づく自動選局制御を
中途終了させる。ステップC4において、図14の処理
は終了する。図14の処理終了後、選局制御部16は、
たとえば現在選局中のチャネルをそのまま選局させ続け
る。この結果自動選局制御の中途終了後も視聴中の番組
が続行して再生されるので、視聴に支障が生じない。ま
た選局制御部16は、自動選局制御の中途終了後、自動
選局制御の中途終了時の動作の設定データを動作設定部
72から検索し、該設定データが有るならば、該設定デ
ータに応じた動作を行っても良い。
【0125】以上説明したように視聴者は、選局データ
に基づく自動選局制御の実行中に該自動選局制御を中止
させようとする場合、操作装置5に備えられる中止指示
キー74を操作する。選局制御部16は、前記自動選局
制御実行中に中止指示キー74が操作された場合、該自
動選局制御を中止する。これによって、自動選局制御中
断のための操作が簡略化されるので、受信機1の使い勝
手が向上する。
【0126】図15は、選局データに基づく自動選局制
御の終了処理を説明するためのフローチャートである。
ステップD0からステップD1に進み、ステップD1に
おいて、選局制御部16は自動選局制御を実行する。こ
れによって再生処理部13は、選局データによって指定
された日時に指定されたチャネルの番組データを復調抽
出する。定期的にまたは1番組の再生が終了するたび
に、ステップD1からステップD2に移行し、選局制御
部16は、選局データによって再生が指定された全番組
の再生が終了したか否かが判断される。未だ再生されて
いない番組が有る場合、ステップD2からステップD1
に戻る。全番組の再生が終了している場合、ステップD
2からステップD3に進む。ステップD3において、選
局制御部16は、全番組の再生終了を報知する。
【0127】ステップD4において、選局制御部16
は、選局データによって指定された全番組の再生完了時
における受信機1のモードの自動切換えの有効無効の設
定データを動作設定部72から読出し、モード自動切換
えの有効無効を判断する。モード自動切換えが有効であ
ると設定されていると判断された場合、ステップD4か
らステップD5に進む。ステップD5において選局制御
部16は、デジタル放送受信モードから、ステップD4
で読出された設定データに設定されている切換えるべき
モードに、受信機1のモードを自動的に切換える。モー
ド自動切換えが無効であると設定されていると判断され
た場合または上記の設定データがない場合、ステップD
4からステップD6に進む。ステップD6において選局
制御部16は、自動選局制御時に最後に選局されたチャ
ネルをそのまま選局させ続ける。ステップD5,D6か
らステップD7に進み、図15の処理が終了する。
【0128】このように選局制御部16は、選局データ
によって指定された全番組の再生完了時に、該全番組再
生が完了した旨を報知する。これによって、選局データ
に基づく番組再生の具体的状況を視聴者が把握可能なの
で、受信機1の使い勝手が向上する。また、選局データ
によって指定された全番組の再生完了時における受信機
1のモードの自動切換えの有効無効の設定データが動作
設定部72に有る場合、選局制御部16は、前記再生完
了時に、自動切換えが有効であると設定されている場合
だけ、モードの自動切換えを行う。これによって、視聴
者の操作が簡略化される。さらに、上記の設定データに
おいて自動切換えが無効であると設定されている場合お
よび上記の設定データが動作設定部72に無い場合、選
局制御部16は視聴中の番組を続行再生させるので、番
組再生の途切れが防止される。
【0129】図1の受信機1において、選局制御部16
は、記憶媒体6内の選局データに基づいて、該選局デー
タによって指定される日時に該選局データによって指定
されるチャネルで放送される番組を識別するデータを、
受像機4に表示させる。番組の識別データの表示は、た
とえば操作装置5に対する視聴者の所定操作に応答して
行われても良く、その他どのようなタイミングで行われ
ても良い。番組の識別データは、図16に示すように、
たとえばリスト形式で表示される。また番組の識別デー
タは、時間別に分類されて表示されてもよく、番組のジ
ャンル別に分類されて表示されてもよく、その他どのよ
うな形態であってもよい。記憶媒体6内の選局データに
基づいて再生すべき番組を識別するデータが表示される
場合、視聴者が選局データを具体的に確認することが可
能になるので、受信機1の使い勝手が向上する。
【0130】番組の識別データとしては、番組の放送チ
ャネルと該番組の表題と該番組の放送開始日時との組が
用いられる。選局データが表題を含むならば、1番組分
の選局データが示すチャネルと指定日時と表題との組
が、そのまま該番組の識別データとして用いられる。選
局データが表題を含まないならば、復調抽出された番組
案内データから1番組分の選局データが示す日時に該選
局データが示すチャネルで放送される番組の表題が検索
され、検索された表題と1番組分の選局データが示すチ
ャネルおよび日時との組が、番組の識別するデータとし
て用いられる。記憶媒体6内の選局データが表題を含む
場合、視聴者に選局データを具体的に確認させることが
容易になる。
【0131】本実施の形態において、選局制御部16に
よる報知動作は、たとえば図17に示すように、CPU
11が備えるOSD(On Screen Display)機能によっ
て、報知すべき内容に対応した予め定める図形を、報知
時に受像機4に表示されている画像の一部分に、重ねて
表示させる動作によって実現される。報知動作は、これ
に限らず、他の動作で実現されてもよい。たとえば報知
動作は、報知用のインジケータが受像機4または受信機
1に備えられていて、報知すべき内容に応じてインジケ
ータを点灯させる動作で、実現されてもよく、報知すべ
き内容に応じた音響を受像機4のスピーカまたは受信機
1に備えられたスピーカから出力する動作で実現されて
もよい。
【0132】また本実施の形態において、図12のステ
ップA2の記憶媒体の接続状態の判断処理、および図1
4のステップC2の中止指示キー操作の判断処理のよう
に、他処理実行中に定期的に選局制御部16が判断処理
をするために、所定時間を経時するタイマを、選局制御
部16またはCPU11が予め備えている。選局処理部
は、他処理実行開始後直ちに、タイマを初期化して所定
時間の経時を開始させる。タイマは、所定時間の経時完
了時に、割込みを発生させる。タイマからの割込みに応
答して、選局制御部16が判断処理を開始する。判断処
理終了後、判断が否定されて他処理実行に戻る場合、選
局制御部16は、タイマを再び初期化して所定時間の経
時を再び開始させる。判断処理の判断が肯定されるま
で、所定時間の経時処理と判断処理とが繰返される。
【0133】さらにまた本実施の形態において、動作設
定部72の設定内容は、好ましくは変更可能であり、た
とえば操作装置5に対する視聴者の操作に応答して変更
される。これによって視聴者の好みに応じて終了時の自
動制御動作を設定可能なので、受信機1の使い勝手が向
上する。
【0134】選局制御部16は、以上説明した各種機能
を、どのような組合わせで有していても良い。選局制御
部16が多数の機能を有するほど、受信機1の使い勝手
が向上する。
【0135】図1の受信機1は、好ましくは、多チャネ
ルデジタル放送を再生する放送再生モードに加えて、記
憶媒体6のデータ複写のための複写モードを有する。複
写モード時には、CPU11が複写制御部17として動
作する。複写制御部17は、読出し部18に接続されて
いる記憶媒体6に記憶された選局データを読出し部18
に読出させ、読出された選局データを書込み部19に接
続されている記憶媒体6に書込ませる。図1に示すよう
に、媒体I/F14が読出し部18と書込み部19との
両方を兼ねている場合、受信機1には単一個の記憶媒体
6だけが1度に接続される。この場合利用者は、最初
に、複写すべきデータが記憶されている記憶媒体6を媒
体I/F14に接続させる。複写制御部17は、最初に
接続された1つ目の記憶媒体6内のデータを読出し部1
8に読出させて、内部メモリ12の一時記憶部73に記
憶させる。次いで利用者は、1つ目の記憶媒体6を媒体
I/F14から取外し、データが複写されるべき2つ目
の記憶媒体6をを媒体I/F14に接続させる。複写制
御部17は、一時記憶部73からデータを読出し、読出
されたデータを2つ目の記憶媒体6に書込み部19によ
って記憶させる。これによって1回に1個の記憶媒体6
だけが接続される構成の媒体I/F14を用いて、2つ
の記憶媒体6間のデータ複写が可能になる。このように
受信機1が複写機能を有する場合、受信機1において、
相互に同じ選局データを記憶する記憶媒体6を2つ以上
作成することが可能になる。これによって、受信機1を
用いて上記選局データを配布するための記憶媒体6また
は予備の記憶媒体6を作成可能になる。したがって受信
機1の使い勝手が向上する。
【0136】また複写制御部17は、好ましくは、記憶
媒体6に記憶されたデータを消去させる機能を有する。
たとえば複写制御部17は、消去すべきデータが記憶さ
れている記憶媒体6に書込み部19によって白紙のデー
タを上書き記憶させてもよく、媒体I/F14に記憶媒
体6の初期化処理部をさらに備えさせておいて、消去す
べきデータが記憶されている記憶媒体6を該初期化処理
部によって初期化してもよい。受信機1が消去機能を有
する場合、受信機1の使い勝手が向上する。
【0137】以上説明した本実施の形態の受信機1およ
び提供装置30は、本発明のデジタル放送受信機および
選局データ提供装置の例示である。デジタル放送受信機
および選局データ提供装置の部品の構成は、上述した機
能を実現可能な構成であれば、上記構成に限らず、他の
様々な構成で実現されてもよい。たとえば図1の受信機
1および図3の受信機34は、デジタル衛星放送日本規
格対応の受信機に限らず、デジタル衛星放送およびデジ
タル地上波テレビジョン放送に代表されるような多チャ
ネルのデジタル放送に対応した受信機で実現される。受
信機1,34が対応する多チャネルデジタル放送の規格
に応じて、該規格の放送波から番組データが選択的に復
調抽出可能になるように、再生処理部13,43が構成
されていれば良い。また図1,3の受信機1,34の再
生処理部13,43は、どちらも無線伝送された放送波
を受信したアンテナ3からの高周波信号を処理する構成
になっているが、これに限らず、少なくとも一方の再生
処理部が有線伝送された放送波を処理する構成であって
もよい。以上のように本発明の図1の受信機1は再生処
理部13と選局制御部16と読出し部18とを最低限有
していれば良く、その他の構成部品は適宜増減されても
良い。また図1の受信装置2は、受信機1の他に、受像
機4と選局データ記憶用の記憶媒体6とを最低限含めば
良く、その他の構成部品は適宜増減されてもよい。
【0138】また図1の受信機1を実現するためには、
好ましくは、選局制御部16における自動選局制御動作
をCPUに実行させるための制御プログラムを含むソフ
トウエアを一般的なデジタル放送受信機にインストール
して、該制御プログラムに従ってCPUを動作させても
よい。同様に図3の受信機34を実現するためには、好
ましくは、上記のデータ作成部31の動作をCPUに実
行させるための制御プログラムを含むソフトウエアを一
般的なデジタル放送受信機にインストールして、該制御
プログラムに従ってCPUを動作させてもよい。さらに
図7の提供装置30を実現するためには、好ましくは、
上記のデータ作成部31の動作をCPUに実行させるた
めの制御プログラムを含むソフトウエアを通信機能を有
する汎用のコンピュータにインストールして、該制御プ
ログラムに従ってCPUを動作させてもよい。これによ
って、選局データに基づく図1および図3の受信機1,
34の実現、および図7の提供装置30の実現が容易に
なる。
【0139】上述した受信機1,34および提供装置3
0の制御ソフトウエアは、記憶媒体に予め記憶されてい
て、一般的な受信機およびコンピュータの読出し部によ
って該記憶媒体から読出されて該受信機およびコンピュ
ータの内部メモリにストアされてもよく、伝送媒体を介
した通信によって受信機およびコンピュータに与えられ
て内部メモリにストアされてもよい。記憶媒体として
は、フロッピーディスクに代表される磁気記憶媒体、C
D−ROMおよびDVDに代表される光記憶媒体、なら
びにMOに代表される光磁気記憶媒体が挙げられる。伝
送媒体としては、電話回線網の伝送路、LAN(Local
Area Network)およびWAN(Wide AreaNetwork)等を
用いたコンピュータネットワークの伝送路、ならびにコ
ンピュータを接続する伝送ケーブル等が挙げられる。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デジタル
放送受信機において、読出し手段に記憶媒体が接続され
ている場合、記憶媒体に予め記憶されている選局データ
によって指定された日時に、該選局データによって指定
されたチャネルが、自動的に選局される。これによって
本発明のデジタル放送受信機は、視聴者の操作が簡略化
されているので、車載に適する。
【0141】また本発明によれば、読出し手段に記憶媒
体が接続されたことに応答して、デジタル放送の番組再
生が開始される。これによって番組再生開始を指示する
ための視聴者の操作が簡略化されるので、デジタル放送
受信機の使い勝手が向上する。さらにまた本発明によれ
ば、読出し手段への記憶媒体の接続状態が検出されるた
びに、検出結果が報知される。これによって、デジタル
放送受信機の現在の具体的な状況を視聴者が把握可能な
ので、デジタル放送受信機の使い勝手がさらに向上す
る。また本発明によれば、記憶媒体から読出された選局
データによって指定される番組が、放送波内の番組案内
データによって案内される番組と異なる場合、両番組が
異なる旨が報知される。これによって、選局データと現
在の番組放送状況との具体的な整合状況を視聴者が把握
可能なので、デジタル放送受信機の使い勝手がさらに向
上する。さらにまた本発明によれば、番組再生の指示時
に取得可能な選局データが存在しない場合、存在しない
旨が報知される。これによって、番組再生指示時におけ
る選局データ取得の具体的状況を視聴者が把握可能なの
で、デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0142】また本発明によれば、選局データに基づく
自動選局制御の実行中に、実行中である旨が報知され
る。これによって、デジタル放送受信機における現在の
具体的な選局状況を視聴者が把握可能なので、デジタル
放送受信機の使い勝手が向上する。さらにまた本発明に
よれば、選局データに基づく自動選局制御中に中止指示
手段が操作された場合、該自動選局制御が中止される。
これによって、選局データに基づく自動選局制御の中断
のための操作が簡略化されるので、デジタル放送受信機
の使い勝手が向上する。また本発明によれば、選局デー
タに基づく番組再生の終了時に、終了した旨が報知され
る。これによって、具体的な選局状況を視聴者が把握可
能なので、デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。
さらにまた本発明によれば、選局データによって指定さ
れた全番組の再生が終了した時点におけるモードの自動
切換えが、動作設定手段に予め記憶された設定に応じて
制御されるので、視聴者の操作が簡略化される。
【0143】また本発明によれば、選局データに基づい
て再生すべき番組を識別するデータが目視表示される。
これによって、視聴者が選局データを具体的に確認する
ことが可能になるので、デジタル放送受信機の使い勝手
が向上する。さらにまた本発明によれば、記憶媒体に
は、選局データの他に、付加データが記憶されている。
これによって、選局データに関連する自動処理の幅が広
がり、記憶媒体の記憶内容に応じた操作項目を増加させ
ることができる。
【0144】また本発明によれば、記憶媒体に記憶され
ている選局データが、バックアップ用の記憶手段に複写
されている。操作者が記憶媒体を忘れた場合でも選局デ
ータを用いた選局が可能なので、デジタル放送受信機の
使い勝手が向上する。さらにまた本発明によれば、番組
再生開始時に記憶媒体が読出し手段から外れていること
が検出された場合、自動的に、バックアップ用記憶手段
に最後に記憶された選局データに基づいて選局が自動的
に制御される。これによって、記憶媒体が接続されてい
るか否かに拘わらず、選局データを用いた選局が可能に
なる。また本発明によれば、記憶媒体内の選局データが
バックアップ用記憶手段内の選局データと異なる場合、
その旨が報知される。これによって、誤った選局データ
に基づく選局と誤った選局に伴う不具合が未然に防止可
能である。
【0145】さらにまた本発明によれば、読出し手段に
記憶媒体が接続された直後に、該記憶媒体内の選局デー
タがバックアップ用の記憶手段に複写される。これによ
って、選局データを確実に複写することが可能になる。
また本発明によれば、記憶媒体内のタイムスタンプがバ
ックアップ用の記憶手段内のタイムスタンプよりも新し
い場合だけ、記憶媒体内の選局データが自動的に複写さ
れる。これによって視聴者の操作が簡略化されるため、
デジタル放送受信機の使い勝手が向上する。さらにまた
本発明によれば、バックアップ用の記憶手段の選局デー
タの記憶状態の検出結果が、受像機に表示される。これ
によって、選局データのバックアップの現在の具体的な
状況を視聴者が把握可能なので、デジタル放送受信機の
使い勝手が向上する。
【0146】また本発明によれば、デジタル放送受信機
は、或る記憶媒体に記憶された選局データを他の記憶媒
体に複写可能な構成を有する。さらにまた本発明によれ
ば、デジタル放送受信機は、記憶媒体に記憶されたデー
タを消去可能な構成を有する。これらによって、デジタ
ル放送受信機の使い勝手が向上する。
【0147】また以上のように本発明によれば、選局デ
ータ提供装置は、番組案内データを用いた番組選択が可
能なデジタル放送受信機に備えられており、該番組案内
データを用いた番組選択と同様の処理によって指定され
た番組の選局データを作成して、記憶媒体に記憶させ
る。これによって選局データ作成のための視聴者の操作
が容易になる。さらにまた本発明によれば、選局データ
提供装置は、デジタル放送受信機に備えられており、該
デジタル放送受信機における番組視聴状態の分析結果に
基づいて選局データを作成して、記憶媒体に記憶させ
る。これによって、選局データ作成のために視聴者が操
作を意識的に行う必要がないので、視聴者の操作がさら
に容易になる。また本発明によれば、選局データ提供装
置は、通信手段によって取得された番組案内に関するデ
ータに基づいて選局データを作成して、記憶媒体に記憶
させる。これによって、選局データ提供装置単独で、選
局データを作成可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である多チャネルデジタ
ル放送の受信機1を含む受信装置2の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の受信装置2と選局データ提供装置30と
の関係を示す図である。
【図3】選局データ提供装置30を備えた受信機34を
含む受信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の選局データ提供装置30のデータ作成部
31における選局データの第1の手動作成制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】図3の選局データ提供装置30のデータ作成部
31における選局データの第2の手動作成制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図6】図3の選局データ提供装置30のデータ作成部
31における選局データの自動作成制御を説明するため
のフローチャートである。
【図7】選局データ提供装置30を実現するコンピュー
タ60の構成を示すブロック図である。
【図8】図1の受信機1の選局制御部16において、記
憶媒体6内の選局データの複写開始処理を説明するため
のフローチャートである。
【図9】図1の受信機1の選局制御部16において、記
憶媒体6内の選局データの複写時のデータの比較処理を
説明するためのフローチャートである。
【図10】図1の受信機1の選局制御部16において、
記憶媒体6からの選局データの読出し時のデータ比較処
理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1の受信機1の選局制御部16において、
記憶媒体6からの選局データの読出し時のデータ比較処
理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図1の受信機1の選局制御部16において、
デジタル放送受信モードへの切換え処理を説明するため
のフローチャートである。
【図13】図1の受信機1の選局制御部16において、
デジタル放送受信モードへの移行時の処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】図1の受信機1の選局制御部16において、
選局データに基づく自動選局制御の中断処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】図1の受信機1の選局制御部16において、
選局データに基づく自動選局制御の終了処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図16】図1の受信機1において、記憶媒体6内の選
局データが指定する番組の一覧の表示状態を説明するた
めの図である。
【図17】図1の受信機1において、選局制御部16に
おける各種報知の具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信機 2 受信装置 4 受像機 5 操作装置 6 記憶媒体 11 CPU 12 内部メモリ 13 再生処理部 14 媒体インタフェイス回路 16 選局制御部 17 複写制御部 18 読出し部 19,32 書込み部 30 選局データ提供装置 31 データ作成部 63 通信部 71 バックアップ用記憶部 72 動作設定部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャネルのデジタル放送の各チャネル
    の番組のデータに基づいて変調されている搬送波である
    放送波から1チャネルの番組のデータを選択的に復調抽
    出する再生処理手段と、再生処理手段における選局動作
    を制御する選局制御手段とを含み、復調抽出された番組
    のデータを受像機に与えて番組を再生させるデジタル放
    送受信機において、 記憶媒体が着脱自在に接続され、接続されている記憶媒
    体からデータを読出す読出し手段を含み、 記憶媒体は、選局すべきチャネルと該チャネルを選局す
    べき日時とを指定するためのデータである選局データを
    記憶しており、 選局制御手段は、 (1)読出し手段に、記憶媒体から選局データを読出さ
    せ、 (2)読出された選局データによって指定されている日
    時に、該選局データによって指定されているチャネルの
    番組のデータを、再生処理手段に放送波から復調抽出さ
    せることを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】 前記選局制御手段は、 (1)前記読出し手段への記憶媒体の接続状態を検出
    し、 (2)記憶媒体が接続されていない状態の前記読出し手
    段に記憶媒体が接続されたことが検出された場合、前記
    再生処理手段にデータの復調抽出を開始させることを特
    徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
  3. 【請求項3】 前記選局制御手段は、前記読出し手段へ
    の記憶媒体の接続状態を検出し、検出結果を報知するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のデジタル放送受
    信機。
  4. 【請求項4】 前記搬送波の変調に用いられるベースバ
    ンド信号は、番組のデータに加えて、少なくとも番組の
    放送日時および放送チャネルを案内するための番組案内
    データをさらに含み、前記選局制御手段は、 (1)前記再生処理手段に、放送波から番組案内データ
    を復調抽出させ、 (2)前記記憶媒体から読出される選局データによって
    指定される番組と復調抽出される番組案内データによっ
    て案内される番組とを比較し、 (3)選局データによって指定される番組と番組案内デ
    ータによって案内される番組とが異なる場合、両番組が
    異なる旨を報知することを特徴とする請求項1〜3のう
    ちのいずれか1項記載のデジタル放送受信機。
  5. 【請求項5】 前記選局制御手段は、番組再生開始時
    に、選局に先立って、前記記憶媒体から選局データが取
    得可能かどうかを検出し、取得可能な選局データが存在
    しない場合、選局データが無い旨を報知することを特徴
    とする請求項1〜4のうちのいずれか1項記載のデジタ
    ル放送受信機。
  6. 【請求項6】 前記選局制御手段は、選局データに基づ
    く選局制御を行う間、選局データに基づいて選局されて
    いる旨を報知することを特徴とする請求項1〜5のうち
    のいずれか1項記載のデジタル放送受信機。
  7. 【請求項7】 選局データに基づく選局制御の中止を指
    示するために操作される中止指示手段をさらに含み、 前記選局制御手段は、選局データに基づく選局制御の実
    行中に、中止指示手段の操作状況を検出し、中止指示手
    段が操作されたことが検出される場合、該選局データに
    基づく選局制御を中止することを特徴とする請求項1〜
    6のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信機。
  8. 【請求項8】 前記選局制御手段は、選局データによっ
    て指定されている番組の再生の完了時に、選局データが
    指定する全番組の再生完了の旨を報知することを特徴と
    する請求項1〜7のうちのいずれか1項記載のデジタル
    放送受信機。
  9. 【請求項9】 選局データによって指定されている番組
    の再生終了時におけるデジタル放送受信機のモードの自
    動切換えの有効無効を少なくとも設定している動作設定
    手段をさらに含み、前記選局制御手段は、選局データに
    基づく番組の再生終了時に、モードの自動切換えが有効
    であると動作設定手段に設定されている場合、モードの
    自動切換えを行い、 動作設定手段の設定内容は変更可能であることを特徴と
    する請求項1〜8のうちのいずれか1項記載のデジタル
    放送受信機。
  10. 【請求項10】 前記選局制御手段は、前記記憶媒体か
    ら読出される選局データに基づいて、該選局データによ
    って指定される日時に該選局データによって指定される
    チャネルで放送される番組を識別するデータを、前記受
    像機に表示させることを特徴とする請求項1〜9のうち
    のいずれか1項記載のデジタル放送受信機。
  11. 【請求項11】 前記記憶媒体には、前記選局データに
    加えて、前記選局データに基づく選局制御に用いられる
    付加データがさらに記憶されており、 付加データは、記憶媒体への選局データの書込み時間を
    示すタイムスタンプ、および選局データによって指定さ
    れる番組の視聴料金形態のデータのうち、少なくとも一
    方を含むことを特徴とする請求項1〜10のうちのいず
    れか1項記載のデジタル放送受信機。
  12. 【請求項12】 バックアップ用の記憶手段をさらに含
    み、前記選局制御手段は、接続されている前記記憶媒体
    から選局データを前記読出し手段に読出させ、該選局デ
    ータを記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1
    〜11のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信
    機。
  13. 【請求項13】 前記選局制御手段は、番組再生開始時
    に、 (1)前記読出し手段への記憶媒体の接続状態を検出
    し、 (2)記憶媒体が前記読出し手段から外れていることが
    検出される場合、前記記憶手段に最後に記憶された選局
    データに基づいて選局制御を行うことを特徴とする請求
    項12記載のデジタル放送受信機。
  14. 【請求項14】 前記選局制御手段は、選局データの読
    出し時に、 (1)前記記憶媒体から読出される選局データと前記記
    憶手段に既に記憶されている選局データとを比較し、 (2)記憶媒体から読出される選局データが前記記憶手
    段に記憶されている選局データと異なる場合、選局デー
    タが異なる旨を報知することを特徴とする請求項12ま
    たは13記載のデジタル放送受信機。
  15. 【請求項15】 前記選局制御手段は、 (1)前記読出し手段への前記記憶媒体の接続状態を検
    出し、 (2)記憶媒体が装着されていない状態の前記読出し手
    段に記憶媒体が接続されたことが検出される時点に、該
    記憶媒体内の選局データを前記記憶手段に複写させるこ
    とを特徴とする請求項12〜14のうちのいずれか1項
    記載のデジタル放送受信機。
  16. 【請求項16】 前記記憶媒体には、選局データに加え
    て、該記憶媒体への選局データの書込み時間を示すタイ
    ムスタンプがさらに記憶されており、前記選局制御手段
    は、選局データの複写時に、 (1)前記記憶媒体から読出されるタイムスタンプと、
    前記記憶手段に記憶されている選局データのタイムスタ
    ンプとをを比較し、 (2)前記記憶媒体から読出されるタイムスタンプが前
    記記憶手段に記憶されているタイムスタンプよりも新し
    い場合、自動的に、該記憶媒体から読出される選局デー
    タを該記憶手段に複写させることを特徴とする請求項1
    2〜15のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信
    機。
  17. 【請求項17】 前記選局制御手段は、前記記憶手段の
    選局データの記憶状態を検出し、検出結果を報知するこ
    とを特徴とする請求項12〜16のうちのいずれか1項
    記載のデジタル放送受信機。
  18. 【請求項18】 記憶媒体が着脱自在に接続され、かつ
    接続されている記憶媒体へデータを書込む書込み手段
    と、 接続されている記憶媒体に記憶されている選局データを
    読出し手段に読出させ、該選局データを接続されている
    記憶媒体に書込み手段によって書込ませる複写制御手段
    とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜17のうち
    のいずれか1項記載のデジタル放送受信機。
  19. 【請求項19】 複写制御手段は、記憶媒体に記憶され
    ているデータを消去させることを特徴とする請求項18
    記載のデジタル放送受信機。
  20. 【請求項20】 デジタル放送受信機に備えられている
    選局データ提供装置において、 デジタル放送受信機は、 多チャネルのデジタル放送の各チャネルの番組のデータ
    ならびに番組の放送日時および放送チャネルを少なくと
    も案内する番組案内データに基づいて変調されている搬
    送波である放送波から1チャネルの番組のデータを選択
    的に復調抽出する再生処理手段と、再生処理手段におけ
    る選局動作を制御する選局制御手段と、再生すべき番組
    の指定のために操作される番組指定手段とを含み、 選局制御手段が、再生処理手段に放送波から番組案内デ
    ータを復調抽出させ、該番組案内データに基づいて番組
    表のデータを作成し、該番組表のデータを受像機に与え
    て番組表を表示させ、該番組案内データによって案内さ
    れる全番組のうちから番組指定手段によって指定される
    番組を選択し、選択される番組のデータを再生処理手段
    に選択的に復調抽出させ、復調抽出される番組のデータ
    を受像機に与えて番組を再生させ、 選局データ提供装置は、 請求項1〜19のうちのいずれか1項記載のデジタル放
    送受信機の読出し手段に接続可能な記憶媒体が着脱自在
    に接続され、接続されている記憶媒体にデータを書込む
    ための書込み手段と、 選局すべきチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを
    指定するためのデータである選局データを作成して、書
    込み手段によって該選局データを記憶媒体に書込ませる
    データ作成手段とを含み、 データ作成手段が、 (1)再生処理手段に放送波から番組案内データを復調
    抽出させ、該番組案内データに基づいて番組表のデータ
    を作成して、該番組表のデータを受像機に与えて番組表
    を表示させ、 (2)復調抽出された番組案内データによって案内され
    る全番組のうちから、番組指定手段によって指定される
    番組を選択し、 (3)選択された番組を選択再生するための選局データ
    を、復調抽出された番組案内データに基づいて作成する
    ことを特徴とする選局データ提供装置。
  21. 【請求項21】 多チャネルのデジタル放送の各チャネ
    ルの番組のデータに基づいて変調されている搬送波であ
    る放送波から1チャネルの番組のデータを選択的に復調
    抽出する再生処理手段と、再生処理手段における選局動
    作を制御する選局制御手段とを含み、復調抽出された番
    組のデータを受像機に与えて番組を再生させるデジタル
    放送受信機に備えられる選局データ提供装置において、
    請求項1〜19のうちのいずれか1項記載のデジタル放
    送受信機の読出し手段に接続可能な記憶媒体が着脱自在
    に接続され、接続されている記憶媒体にデータを書込む
    ための書込み手段と、 選局すべきチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを
    指定するためのデータである選局データを作成して、書
    込み手段によって該選局データを記憶媒体に書込ませる
    データ作成手段とを含み、 データ作成手段は、デジタル放送受信機における番組視
    聴状態を分析し、分析結果に基づき選局データを作成す
    ることを特徴とする選局データ提供装置。
  22. 【請求項22】 デジタル放送の複数チャネルの番組の
    案内に関するデータを提供する提供源とのデータ通信が
    可能な通信手段と、 請求項1〜19のうちのいずれか1項記載のデジタル放
    送受信機の読出し手段に装着可能な記憶媒体が着脱自在
    に接続され、接続されている記憶媒体にデータを書込む
    ための書込み手段と、 選局すべきチャネルと該チャネルを選局すべき日時とを
    指定するためのデータである選局データを作成して、書
    込み手段によって該選局データを記憶媒体に書込ませる
    データ作成手段とを含み、 データ作成手段は、複数チャネルの番組の案内に関する
    データを通信手段に提供源から取得させ、取得されたデ
    ータに基づき選局データを作成することを特徴とする選
    局データ提供装置。
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