JP2001210819A - 半導体ウェハ - Google Patents

半導体ウェハ

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JP2001210819A
JP2001210819A JP2000016238A JP2000016238A JP2001210819A JP 2001210819 A JP2001210819 A JP 2001210819A JP 2000016238 A JP2000016238 A JP 2000016238A JP 2000016238 A JP2000016238 A JP 2000016238A JP 2001210819 A JP2001210819 A JP 2001210819A
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planar
electron
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Yukio Sasaki
幸男 佐々木
Tadaitsu Tsuchiya
忠厳 土屋
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOVPE法により製造されたプレーナドー
プ層を含む高電子移動度トランジスタの構造を有し、シ
ートキャリア濃度や移動度が共に高い化合物半導体ウェ
ハを提供すること。 【解決手段】 MOVPE法により、基板30上に形成
されたチャネル層35と、前記チャネル層上にプレーナ
ドープ分離層38を介して少なくとも2層に分離形成さ
れたプレーナドープ層37、39とを少なくとも備え
る。そして、各プレーナドープ層が表面空乏層の分の電
子とチャネル層の分の電子をそれぞれドープする。これ
により、一方のプレーナドープ層がチャネル層の近傍に
ドープする電子の量を低減することができ、移動度を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電子移動度トラ
ンジスタの構造を有した半導体ウェハに関し、特に有機
金属気相成長法により製造されたプレーナドープ層を含
む高電子移動度トランジスタの構造を有した化合物半導
体ウェハに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘテロ接合形の電界効果トランジスタの
1つである高電子移動度トランジスタ(High El
ectron Mobility Transisto
r、以下、HEMTという)の構造を有した半導体ウェ
ハは、電子親和力の大きい電子走行層を形成すると共
に、この電子走行層と比較して電子親和力の小さい電子
供給層を形成することでヘテロ接合をなす構造を有して
いる。
【0003】このようなHEMTの構造を有した半導体
ウェハは、電子供給層が高濃度に不純物を含有するプレ
ーナドープ層を含む積層体とされており、電子供給層が
電子走行層への不純物の移動を防止しながら、電子走行
層の電子親和力と電子供給層の電子親和力の差に起因し
て発生する2次元電子ガスを電子走行層と電子供給層の
界面近傍の空間に十分に供給する機能を有するため、2
次元電子ガスがイオン化不純物散乱の影響を受けにく
く、高い電子移動度を得ることができ、HEMTとした
ときのスイッチング速度の向上を図ることができる。
【0004】特に、Siがドープされたプレーナドープ
層を含むシュードモルフィックHEMTの構造を有した
半導体ウェハは、高出力で高効率な携帯電話用のパワー
増幅器を製造する場合に、Si−プレーナドープ層の代
わりにn−AlGaAs層を含むシュードモルフィック
HEMT(均一ドープ)の構造を有した半導体ウェハよ
りも高濃度化や薄層化が実現可能であるという点で、ま
た高ゲート耐圧化が実現可能であるという点で有利であ
り、多用されている。尚、上記Si−プレーナドープ層
は、オーミックコンタクトのシリーズ抵抗を小さくする
目的で挿入したSi−プレーナドープ層とは目的が全く
異なるものである。
【0005】図3は、従来のダブルSi−プレーナドー
プ層を含むシュードモルフィックHEMTの構造を有し
た半導体ウェハの構造を示す。この半導体ウェハ1は、
GaAsでなる半絶縁基板10上に電子供給層の第1層
であるアンドープのAlGaAsでなるスペーサ層12
がバッファ層11を介して形成され、スペーサ層12上
に電子供給層の第2層であるSiがドーパントされたプ
レーナドープ層13が形成され、プレーナドープ層13
上に電子供給層の第3層であるアンドープのAlGaA
sでなるスペーサ層14が形成されている。
【0006】さらに、スペーサ層14上に電子走行層で
あるアンドープのInGaAsでなるチャネル層15が
形成され、チャネル層15上に電子供給層の第4層であ
るアンドープのAlGaAsでなるスペーサ層16が形
成され、スペーサ層16上に電子供給層の第5層である
Siがドーパントされたプレーナドープ層17が形成さ
れ、プレーナドープ層17上にアンドープのAlGaA
sでなるショットキー層18が形成され、ショットキー
層18上にn+ −GaAsでなる最上層19が形成され
た構成となっている。
【0007】図4は、従来のシングルSi−プレーナド
ープ層を含むシュードモルフィックHEMTの構造を有
した半導体ウェハの構造を示す。この半導体ウェハ2
は、GaAsでなる半絶縁基板20上に電子走行層であ
るアンドープのInGaAsでなるチャネル層23がバ
ッファ層21及びアンドープのGaAs層22を介して
形成され、チャネル層23上に電子供給層の第1層であ
るアンドープのAlGaAsでなるスペーサ層24が形
成され、スペーサ層24上に電子供給層の第2層である
Siがドーパントされたプレーナドープ層25が形成さ
れ、プレーナドープ層25上にアンドープのAlGaA
sでなるショットキー層26が形成され、ショットキー
層26上にn+ −GaAsでなる最上層27が形成され
た構成となっている。
【0008】以上のようなSi−プレーナドープ層を含
むシュードモルフィックHEMTの構造を有した半導体
ウェハ1、2を製造する方法としては、有機金属気相成
長法(Metal Organic Vapor Ph
ase Epitaxy、以下、MOVPE法という)
と、分子線エピタキシ法(Molecular Bea
m Epitaxy、以下、MBE法という)がある。
【0009】そして、これらの半導体ウェハ1、2の特
性は、通常、ショットキー層19、26まで成長させた
ものをPan der Pauw法により測定して得ら
れるシートキャリア濃度(ns)と移動度(μ)で評価
する。即ち、一般に、シートキャリア濃度(ns)が高
くなると移動度(μ)は低下するため、シートキャリア
濃度(ns)と移動度(μ)が共に高い半導体ウェハが
特性の良いものということになる。
【0010】MOVPE法により製造された半導体ウェ
ハ1、2とMBE法により製造された半導体ウェハ1、
2の各特性を評価すると、シートキャリア濃度(ns)
に関しては大きな差は見られない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプレー
ナドープ層を含む高電子移動度トランジスタによると、
量産性に優れたMOVPE法によって製造すると、量産
性の低いMBE法によって製造されたものに比較すると
移動度が低くなるという問題が生じる。この原因は、2
次元的にドープされたSiの活性化率に差があるためと
推定される。
【0012】従って、本発明の目的は、MOVPE法に
より製造されたプレーナドープ層を含む高電子移動度ト
ランジスタの構造を有し、シートキャリア濃度や移動度
が共に高い化合物半導体ウェハを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を実
現するため、半導体基板あるいは半絶縁基板の上方に形
成された電子走行層と、前記電子走行層の上方に形成さ
れたプレーナ状の電子供給層を備え、前記電子供給層は
分離層を介して少なくとも2層に分離されていることを
特徴とする高電子移動度トランジスタ構造の半導体ウェ
ハを提供する。
【0014】また、本発明は、上記目的を実現するた
め、半導体基板あるいは半絶縁基板の上方に形成された
プレーナ状の第1の電子供給層と、前記第1の電子供給
層の上方に形成された電子走行層と、前記電子走行層の
上方に形成されたプレーナ状の第2の電子供給層を備
え、前記第2の電子供給層は、分離層を介して少なくと
も2層に分離されていることを特徴とする高電子移動度
トランジスタ構造の半導体ウェハを提供する。
【0015】上記構成によれば、最表面に位置する層は
アンドープ層あるいはn- 層であるため、表面空乏層が
プレーナ状の電子供給層側に必ず延びている。従って、
ドープした不純物から実際に出る電子の一部が、表面空
乏層により消費され、残りの電子が、電子走行層に供給
されることになる。このため、プレーナ状の電子供給層
が1層の場合は、表面空乏層と電子走行層の両者の分の
電子を電子走行層の近傍に大量にドープする必要がある
が、プレーナ状の電子供給層を2層以上に分離している
ため、各プレーナ状の電子供給層が表面空乏層の分の電
子と電子走行層の分の電子をそれぞれドープすればよい
ことになる。よって、一方のプレーナ状の電子供給層が
電子走行層の近傍にドープする電子の量を低減すること
ができ、移動度を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の半導体ウェハの
実施形態の構造を示す。この半導体ウェハ3は、ダブル
Si−プレーナドープ層を含むシュードモルフィックH
EMTの構造を有した半導体ウェハであり、GaAsで
なる半絶縁基板30上に電子供給層の第1層であるアン
ドープのAlGaAsでなるスペーサ層32がバッファ
層31を介して形成され、スペーサ層32上に電子供給
層の第2層であるSiがドーパントされたプレーナドー
プ層33が形成されている。
【0017】そして、プレーナドープ層33上に電子供
給層の第3層であるアンドープのAlGaAsでなるス
ペーサ層34が形成され、スペーサ層34上に電子走行
層であるアンドープのInGaAsでなるチャネル層3
5が形成され、チャネル層35上に電子供給層の第4層
であるアンドープのAlGaAsでなるスペーサ層36
が形成され、スペーサ層36上に電子供給層の第5層で
あるSiがドーパントされたプレーナドープ層37が形
成されている。
【0018】さらに、プレーナドープ層37上に電子供
給層の第6層であるアンドープのAlGaAsでなるプ
レーナドープ分離層38が形成され、プレーナドープ分
離層38上に電子供給層の第7層であるSiがドーパン
トされたプレーナドープ層39が形成され、プレーナド
ープ層39上にアンドープのAlGaAsでなるショッ
トキー層40が形成され、ショットキー層40上にn+
−GaAsでなる最上層41が形成された構成となって
いる。
【0019】このような構成の半導体ウェハ3をショッ
トキー層40までMOVPE法により製造した。AlG
aAsのAl組成は、0.24、InGaAsのIn組
成は、0.20とした。また、プレーナドープ層37
は、チャネル層35に電子を供給するためのものであ
り、Siのドーパント量を3.5×1012cm-2とし、
また、プレーナドープ層39は、ショットキー層40側
の表面空乏層の電子の消費分を補償するためのものであ
り、Siのドーパント量を2.5×1012cm-2とし
た。また、プレーナドープ分離層38は、プレーナドー
プ層37、39を分離するためのものであり、厚さを2
nmとし、ショットキー層40は、後で説明する比較例
とVthを合わせるために、厚さを28nmとした。
【0020】そして、このMOVPE法により製造した
ショットキー層40までの半導体ウェハ3のシートキャ
リア濃度(ns)と移動度(μ)を、Pan der
Pauw法により室温で測定して得たところ、シートキ
ャリア濃度(ns)は、3.3×1012cm-2となり、
移動度(μ)は、6210cm2 /V・Sとなった。
【0021】一方、比較例として、図3に示す従来の半
導体ウェハ1をショットキー層18までMBE法及びM
OVPE法により製造した。Al組成は、0.24、I
n組成は、0.20とした。また、プレーナドープ層1
3のSiのドーパント量を1.5×1012cm-2とし、
また、プレーナドープ層17のSiのドーパント量を
6.0×1012cm-2とした。また、スペーサ層14、
16の厚さを3nmとし、チャネル層15の厚さを15
nmとし、ショットキー層18の厚さを30nmとし
た。
【0022】そして、このMBE法により製造したショ
ットキー層18までの半導体ウェハ1のシートキャリア
濃度(ns)と移動度(μ)を、Pan der Pa
uw法により室温で測定して得たところ、シートキャリ
ア濃度(ns)は、3.3×1012cm-2となり、移動
度(μ)は、6150cm2 /V・Sとなった。また、
MOVPE法により製造したショットキー層18までの
半導体ウェハ1のシートキャリア濃度(ns)と移動度
(μ)を、Pan der Pauw法により室温で測
定して得たところ、シートキャリア濃度(ns)は、
3.3×1012cm-2となり、移動度(μ)は、543
0cm2 /V・Sとなった。
【0023】以上のように、本実施形態のMOVPE法
により製造した半導体ウェハ3の特性は、従来のMOV
PE法により製造した半導体ウェハ1の特性より高くな
り、さらにMBE法により製造した半導体ウェハ1の特
性と同等以上の結果を得ることができた。この理由は、
最表面に位置するショットキー層40はアンドープ層で
あるため、表面空乏層がプレーナドープ層39側に必ず
延びている。従って、プレーナドープ層39から実際に
出る電子の一部が、表面空乏層により消費され、残りの
電子が、チャネル層35に供給されることになるが、プ
レーナドープ層37があるため、プレーナドープ層39
が表面空乏層の分の電子をドープし、プレーナドープ層
37がチャネル層35の分の電子をドープすることにな
る。よって、プレーナドープ層39がチャネル層35の
近傍にドープする電子の量を低減することができ、移動
度(μ)を高めることができる。
【0024】尚、プレーナドープ層37、39を分離す
るためのプレーナドープ分離層38は、0.5nm〜1
5nmに形成することが好ましい。この理由は、0.5
nmより小さくすると、従来の半導体ウェハ1と殆ど変
わらなくなるためであり、また、通常は20nm〜30
nmの厚さのショットキー層40側の表面空乏層に消費
されるプレーナドープ層39の位置がゲート金属に近く
なればなるほどゲート耐圧は低下するため、15nmが
最大と考えられるためである。
【0025】図2は、本発明の半導体ウェハの別の実施
形態の構造を示す。この半導体ウェハ5は、シングルS
i−プレーナドープ層を含むシュードモルフィックHE
MTの構造を有した半導体ウェハであり、GaAsでな
る半絶縁基板50上に電子走行層であるアンドープのI
nGaAsでなるチャネル層53がバッファ層51及び
アンドープのGaAs層52を介して形成され、チャネ
ル層53上に電子供給層の第1層であるアンドープのA
lGaAsでなるスペーサ層54が形成され、スペーサ
層54上に電子供給層の第2層であるSiがドーパント
されたプレーナドープ層55が形成されている。
【0026】さらに、プレーナドープ層55上に電子供
給層の第3層であるアンドープのAlGaAsでなるプ
レーナドープ分離層56が形成され、プレーナドープ分
離層56上に電子供給層の第4層であるSiがドーパン
トされたプレーナドープ層57が形成され、プレーナド
ープ層57上にアンドープのAlGaAsでなるショッ
トキー層58が形成され、ショットキー層58上にn+
−GaAsでなる最上層59が形成された構成となって
いる。
【0027】このような構成の半導体ウェハ5をショッ
トキー層58までMOVPE法により製造した。AlG
aAsのAl組成は、0.24、InGaAsのIn組
成は、0.20とした。また、プレーナドープ層55
は、チャネル層53に電子を供給するためのものであ
り、Siのドーパント量を2.0×1012cm-2とし、
また、プレーナドープ層57は、ショットキー層58側
の表面空乏層の電子の消費分を補償するためのものであ
り、Siのドーパント量を1.0×1012cm-2とし
た。また、プレーナドープ分離層56は、プレーナドー
プ層55、57を分離するためのものであり、厚さを2
nmとし、ショットキー層58の厚さを28nmとし
た。
【0028】そして、このMOVPE法により製造した
ショットキー層58までの半導体ウェハ5のシートキャ
リア濃度(ns)と移動度(μ)を、Pan der
Pauw法により室温で測定して得たところ、シートキ
ャリア濃度(ns)は、1.8×1012cm-2となり、
移動度(μ)は、6580cm2 /V・Sとなった。
【0029】一方、比較例として、図4に示す従来の半
導体ウェハ2をショットキー層26までMBE法及びM
OVPE法により製造した。Al組成は、0.24、I
n組成は、0.20とした。また、プレーナドープ層2
5のSiのドーパント量を3.0×1012cm-2とし
た。また、チャネル層23の厚さを15nmとし、スペ
ーサ層24の厚さを3nmとし、ショットキー層26の
厚さを30nmとした。
【0030】そして、このMBE法により製造したショ
ットキー層26までの半導体ウェハ2のシートキャリア
濃度(ns)と移動度(μ)を、Pan der Pa
uw法により室温で測定して得たところ、シートキャリ
ア濃度(ns)は、1.8×1012cm-2となり、移動
度(μ)は、6530cm2 /V・Sとなった。また、
MOVPE法により製造したショットキー層26までの
半導体ウェハ2のシートキャリア濃度(ns)と移動度
(μ)を、Pan der Pauw法により室温で測
定して得たところ、シートキャリア濃度(ns)は、
1.8×1012cm-2となり、移動度(μ)は、568
0cm2 /V・Sとなった。
【0031】以上のように、本実施形態のMOVPE法
により製造した半導体ウェハ5の特性は、従来のMOV
PE法により製造した半導体ウェハ2の特性より高くな
り、さらにMBE法により製造した半導体ウェハ2の特
性と同等以上の結果を得ることができた。この理由は、
最表面に位置するショットキー層58はアンドープ層で
あるため、表面空乏層がプレーナドープ層57側に必ず
延びている。従って、プレーナドープ層57から実際に
出る電子の一部が、表面空乏層により消費され、残りの
電子が、チャネル層53に供給されることになるが、プ
レーナドープ層55があるため、プレーナドープ層57
が表面空乏層の分の電子をドープし、プレーナドープ層
55がチャネル層53の分の電子をドープすることにな
る。よって、プレーナドープ層57がチャネル層53の
近傍にドープする電子の量を低減することができ、移動
度(μ)を高めることができる。
【0032】尚、プレーナドープ層55、57を分離す
るためのプレーナドープ分離層56は、0.5nm〜1
5nmに形成することが好ましい。この理由は、0.5
nmより小さくすると、従来の半導体ウェハ2と殆ど変
わらなくなるためであり、また、通常は20nm〜30
nmの厚さのショットキー層58側の表面空乏層に消費
されるプレーナドープ層57の位置がゲート金属に近く
なればなるほどゲート耐圧は低下するため、15nmが
最大と考えられるためである。
【0033】尚、上述した半導体ウェハ3のAl組成
や、プレーナドープ層37のSiのドープ量とプレーナ
ドープ層39のSiのドープ量の比、及び半導体ウェハ
5のAl組成や、プレーナドープ層55のSiのドープ
量とプレーナドープ層57のSiのドープ量の比は、上
記値に限定されるものではない。また、半導体ウェハ3
のプレーナドープ層37、39を分離するためのプレー
ナドープ分離層38や、半導体ウェハ5のプレーナドー
プ層55、57を分離するためのプレーナドープ分離層
56は、AlGaAsに限定されるものではなく、例え
ばGaAsやInGaPでも同様の効果を得ることがで
きる。さらに、半導体ウェハ3のショットキー層40
や、半導体ウェハ5のショットキー層58も、AlGa
Asに限定されるものではなく、例えばInGaPでも
同様の効果を得ることができる。また、半絶縁性基板は
半導体基板に置換可能であり、本発明の半導体ウェハを
MBE法によって製造することを妨げるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
レーナドープ層を含む高電子移動度トランジスタの構造
を有したシートキャリア濃度や移動度共に高い半導体ウ
ェハをMOVPE法により製造することができるので、
量産性を高めることができ、製造コストを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウェハの実施形態の構造を示す
説明図である。
【図2】本発明の半導体ウェハの別の実施形態の構造を
示す説明図である。
【図3】従来の半導体ウェハの構造を示す説明図であ
る。
【図4】従来の半導体ウェハの別の構造を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ 2 半導体ウェハ 3 半導体ウェハ 4 半導体ウェハ 10 半絶縁基板 11 バッファ層 12 スペーサ層 13 プレーナドープ層 14 スペーサ層 15 チャネル層 16 スペーサ層 17 プレーナドープ層 18 ショットキー層 19 最上層 20 半絶縁基板 21 バッファ層 22 GaAs層 23 チャネル層 24 スペーサ層 25 プレーナドープ層 26 ショットキー層 27 最上層 30 半絶縁基板 31 バッファ層 32 スペーサ層 33 プレーナドープ層 34 スペーサ層 35 チャネル層 36 スペーサ層 37 プレーナドープ層 38 プレーナドープ分離層 39 プレーナドープ層 40 ショットキー層 41 最上層 50 半絶縁基板 51 バッファ層 52 GaAs層 53 チャネル層 54 スペーサ層 55 プレーナドープ層 56 プレーナドープ分離層 57 プレーナドープ層 58 ショットキー層 59 最上層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F102 FA00 GB01 GC01 GD01 GJ05 GK05 GL04 GL20 GM00 GM05 GM06 GM07 GM08 GM10 GN05 GQ01 GQ04 GR00 GR07 HC01 HC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板あるいは半絶縁基板の上方に
    形成された電子走行層と、 前記電子走行層の上方に形成されたプレーナ状の電子供
    給層を備え、 前記電子供給層は分離層を介して少なくとも2層に分離
    されていることを特徴とする高電子移動度トランジスタ
    構造の半導体ウェハ。
  2. 【請求項2】 前記電子走行層および前記電子供給層
    は、有機金属気相成長法によって形成されることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体ウェハ。
  3. 【請求項3】 前記電子供給層は、Si−プレーナドー
    プ層であることを特徴とする請求項2に記載の半導体ウ
    ェハ。
  4. 【請求項4】 前記分離層は、0.5nm〜15nmの
    厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体
    ウェハ。
  5. 【請求項5】 半導体基板あるいは半絶縁基板の上方に
    形成されたプレーナ状の第1の電子供給層と、 前記第1の電子供給層の上方に形成された電子走行層
    と、 前記電子走行層の上方に形成されたプレーナ状の第2の
    電子供給層を備え、 前記第2の電子供給層は、分離層を介して少なくとも2
    層に分離されていることを特徴とする高電子移動度トラ
    ンジスタ構造の半導体ウェハ。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の電子供給層および
    前記電子走行層は、有機金属気相成長法によって形成さ
    れることを特徴とする請求項5に記載の半導体ウェハ。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の電子供給層は、S
    i−プレーナドープ層であることを特徴とする請求項6
    に記載の半導体ウェハ。
  8. 【請求項8】 前記分離層は、0.5nm〜15nmの
    厚さを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体
    ウェハ。
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