JP2001210252A - 電子銃及びこれを備えた画像表示装置 - Google Patents

電子銃及びこれを備えた画像表示装置

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JP2001210252A
JP2001210252A JP2000014783A JP2000014783A JP2001210252A JP 2001210252 A JP2001210252 A JP 2001210252A JP 2000014783 A JP2000014783 A JP 2000014783A JP 2000014783 A JP2000014783 A JP 2000014783A JP 2001210252 A JP2001210252 A JP 2001210252A
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electron gun
resistor
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tube
electron
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Akihiro Kojima
章弘 小嶌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビームのスポット径を小さくすることが
できる電子銃及びこの電子銃を備えて高い解像度が得ら
れる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 電子銃を構成する電極9,10間に介在
した抵抗体3に、端子11,16を通じてこの抵抗体3
の物理量を検出する検出手段30が接続されて成る電子
銃を構成する。また、この電子銃を備え、検出手段30
からの検出信号31によって高圧供給を遮断する遮断手
段を有する画像表示装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極間に抵抗体を
介在させた陰極線管用の電子銃、及びこの電子銃を備え
た画像表示装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】陰極線管を用いた画像表示装置、例えば
TV受像機やコンピュータ用モニタの解像度を向上させ
るためには、電子銃にて生成されて蛍光面に照射される
電子ビームのスポット径をより小さくする必要がある。
【0003】この電子ビームのスポット径を小さくする
ためには、より大口径の主電子収束レンズを電子銃内に
形成することが考えられる。
【0004】この大口径の主電子収束レンズを実現する
方法として、次の2つの方法が一般に採用されている。 1)収束レンズを構成する収束電極の径を大きくする。 2)収束電極間の距離を拡張する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、収束電
極の径を大きくすると、それに合わせて電子銃が挿入さ
れる陰極線管体のネック部の外径を大きくする必要があ
り、これにより陰極線管体の外に設けられる偏向ヨーク
から電子ビームまでの距離が離れるので、偏向ヨークで
電子ビームを電磁偏向させるための電力が増大する。
【0006】特にカラー陰極線管では、電磁偏向させる
位置における各赤色、緑色、青色の発光をする3本の電
子ビーム間の空間距離が増大し、画面全域で3本の電子
ビームを収束させることがより困難になる。
【0007】このため、この電磁偏向特性とのバランス
を考えた設計が必要であり、むやみに収束電極の径を拡
大することができない。
【0008】一方、収束電極間の距離を拡張した場合に
は、絶縁体であるビードガラスやネックガラス管内壁が
高電圧により不安定に帯電していることにより変動する
電場の影響をより受け易くなる。このため、電子ビーム
の軌道が変動し、安定した電子ビームスポットが得られ
なくなる。
【0009】そこで、収束電極間に抵抗筒体を接合する
ことにより、外部への電子の漏れを遮断し、ネック部内
壁等の帯電を防止して、より広い電極間距離を実現する
方法が様々な形で提案されている。しかし、いずれも実
用化には至っていない。この実用化されない一番大きい
要因は、抵抗体を破壊する電子雪崩現象の回避ができな
いことである。
【0010】即ち複数の電極によって静電収束レンズを
構成する場合には、対向する電極間に電位差を設定して
おり、この電位差が設定された電極間に抵抗筒体が挿入
される。そして、抵抗筒体は、その内部を流れる定常の
電流による発熱を考慮して、放熱設計がなされる。
【0011】ところが、偶発的な放電現象等により、抵
抗筒体上を放電電流が流れた場合、即ち例えば非常に短
時間(1μ秒程度)に過大な放電電流(ピーク値で数百
A)が流れた場合には、抵抗筒体の設計値以上の発熱が
生じ、下記の経過をたどり抵抗筒体の絶縁破壊に至る。
【0012】1)発熱により抵抗筒体の温度が上昇し、
温度上昇により抵抗筒体の抵抗値が低下する。 2)抵抗筒体の抵抗値の低下により、さらに電流の増加
を招き、電流の増加により発熱量が増大する。 3)1)及び2)の繰り返しで、抵抗筒体が絶縁破壊す
るまで電流の増加が続く。
【0013】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、電子ビームのスポット径を小さくすることがで
きる電子銃及びこの電子銃を備えて高い解像度が得られ
る画像表示装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子銃は、電子
銃を構成する電極間に介在した抵抗体に、この抵抗体の
物理量を検出する検出手段が接続されて成るものであ
る。
【0015】本発明の画像表示装置は、電子銃を構成す
る電極間に介在した抵抗体に、この抵抗体の物理量を検
出する検出手段が接続されて成る電子銃を備え、検出手
段からの検出信号によって高圧供給を遮断する遮断手段
を有するものである。
【0016】上述の本発明の電子銃の構成によれば、抵
抗体にその物理量を検出する検出手段が接続されたこと
により、抵抗体に発熱や過剰な電流の増加を生じた場合
に、抵抗体に接続された検出手段で検出することができ
るため、これを元に例えば電子銃に供給される高電圧を
停止するといった、抵抗体の絶縁破壊を防止する対策を
採ることができる。
【0017】上述の本発明の画像表示装置の構成によれ
ば、上述の本発明の電子銃を備え、さらに検出手段から
の検出信号によって高圧供給を遮断する遮断手段を有す
ることにより、電子銃の抵抗体に発熱や過剰な電流の増
加を生じた場合に、検出信号によって高圧供給を遮断す
ることができる。これにより、抵抗体に流れる電流を停
止して電子銃の抵抗体を元の状態に冷却して、画像表示
装置の故障を防ぐことが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、電子銃を構成する電極
間に介在した抵抗体に、抵抗体の物理量を検出する検出
手段が接続されて成る電子銃である。
【0019】本発明は、電子銃を構成する電極間に介在
した抵抗体に、抵抗体の物理量を検出する検出手段が接
続されて成る電子銃を備え、検出手段からの検出信号に
よって高圧供給を遮断する遮断手段を有する画像表示装
置である。
【0020】図1は本発明の一実施の形態として陰極線
管用電子銃の概略構成図(側面・断面図)を示す。
【0021】本実施の形態の電子銃はユニポテンシャル
型のものである。図1に示すように、この陰極線管用電
子銃では、陰極線管体のネック管1の先端部にあるステ
ム2の近傍に電子を放出するためのカソードKが設けら
れ、このカソードKに隣接して第1グリッドG1 、第2
グリッドG2 及び第3グリッドG3 を構成するカップ部
材G3Aが同軸上に配される。そして、カップ部材G3A
隣接した位置に、主レンズを形成するための抵抗筒体即
ち後述する高抵抗管3が設けられる。さらに、この高抵
抗管3の上端部にはHVシールド4及びHVスプリング
5が固定される。尚、ステム2には複数のステムピン6
が埋め込まれている。
【0022】第1グリッドG1 にはビーム量を制御する
ためのカットオフ電圧が印加される。一方、第1グリッ
ドG1 に隣接する第2グリッドG2 にはカソードKより
正に数百V程度高い電圧が印加される。そして、第1グ
リッドG1 ,第2グリッドG 2 及び第3グリッドG3
構成するカップ部材G3Aは、これらの両側に配された一
対のビードガラス7に融着によって固定され、トライオ
ードを構成する。
【0023】また、第1グリッドG1 のリード線24及
び第2グリッドG2 のリード線25はそれぞれステムピ
ン6に接続され、これによりトライオードが固定され
る。
【0024】高抵抗管3は、例えばアルミナ(Al2
3 )中に、Ti,W,Cu等の酸化物を混合し燒結させ
て導電性をもたせた物質や導電性をもたせたフェライ
ト、チタニア系セラミックス等からなり、高耐圧性を有
する絶縁物を主成分とする。
【0025】この高抵抗管3は、真円度の高い(例えば
20μm以下)円筒形状に形成される、その両端部及び
中央部にはRuO2 −ガラスペーストからなるリング状
の電極膜8,9,10が塗布形成されている。ここで、
電極膜8はカップ部材G3Aとともに第3グリッドG3
構成し、電極膜9,10はそれぞれ第4グリッドG4
び第5グリッドG5 の役割を果たす。
【0026】高抵抗管3の抵抗値については、高抵抗管
3の直径と電極膜8,9及び9,10間の間隔をそれぞ
れ12mm程度とすると、各電極膜8,9及び9,10
間において100MΩ〜10T(テラ)Ωとなるように
設定することが好ましく、特に1GΩ程度が好ましい。
抵抗値を1GΩに設定した場合には、高抵抗管3の体積
抵抗率は108 Ω・cmとなる。
【0027】さらに、高抵抗管3の一方の外面には、そ
の長手方向に延びる導電膜17が形成されている。高抵
抗管3の両端部には、電極膜8,10と電気的に接続す
るための円筒ホルダー12a,12bが固定されてい
る。この円筒ホルダー12a,12bは、例えばステン
レス等の金属からなり、高抵抗管3とはまり合うリング
状のフランジ部13を有している。そして、このフラン
ジ部13の内周には、対向する一対の突起14が例えば
円周内の3個所に設けられ、これらの突起14のうち内
側のものが高抵抗管3の内面に形成した電極膜8,10
と接触するように構成される。また、円筒ホルダー12
aと円筒ホルダー12bとは、高抵抗管3の外面に形成
した導電膜17を介して電気的に接続される。
【0028】図1に示すように、高抵抗管3のほぼ中央
部にはG4 ピン15が設けられる。このG4 ピン15は
高抵抗管3の膨張係数とほぼ等しい膨張係数を有するコ
バール鉄又はチタン合金で形成することが好ましい。そ
して、このG4 ピン15は、高抵抗管3に形成した孔を
介して電極膜9と接触するように取り付けられる。ま
た、G4 ピン15はリード線26が接続される。このリ
ード線26は、図示しないがステムピンに固定される。
これにより、外部からステムピンとリード線26とG4
ピン15を通じて、第4グリッドG4 となる電極膜9に
例えば数kV程度の電圧が供給される。
【0029】HVシールド4は例えばステンレス製の平
板状の部材で、その中央部に電子ビームを透過させるた
めの孔18が設けられる。このHVシールド4は溶接に
よって第5グリッドG5 側の円筒ホルダー12aに固定
される。HVスプリング5は例えばインコネルからなり
HVシールド4の両端部に溶接によって固定され、その
先端部がネック管1の内面を押圧するように構成され
る。そして、このHVスプリング5は陰極線管体の内壁
に形成されたカーボン等からなる導電膜を介して図示し
ないアノードボタンに電気的に接続される。
【0030】これにより、アノードボタンから供給され
る例えば30kV程度の高電圧が、HVスプリング5と
HVシールド4と円筒ホルダー12aとを通じて第5グ
リッドG5 となる電極膜10に供給される。また、導電
膜17を通じて第3グリッドG3 となる電極膜8にもこ
の高電圧が供給される。
【0031】このように電子銃が構成されていることに
より、主レンズを形成するための第3〜第5グリッドG
3 〜G5 に相当する電極膜8〜10が精度良く一体形成
された高抵抗管3に形成されていることから、これらの
電極間のZ軸に対する軸ずれが小さくなる。従って、電
子ビームの離軸を小さく抑えることができる。
【0032】さらに、球面収差が小さくなることから、
ビームスポット径を小さくすることができ、解像度を向
上させることが可能になる。
【0033】そして、本実施の形態では、特に高抵抗管
3のうちアノードボタンからの高電圧が印加される電極
膜10と比較的低電圧が印加される電極膜9との中間部
に、抵抗体である高抵抗管3の物理量を検出するための
端子が設けられる。
【0034】具体的には、2つの電極膜9,10の間に
例えば電極膜8,9,10と同じ材料からなる複数のリ
ング状の部分(以下導電リングとする)11が、高抵抗
管3の内壁に端子として形成されている。電極膜8,
9,10及び導電リング11は、共に高抵抗管3の長手
方向即ち管軸(Z軸)方向と垂直方向に形成されてい
る。
【0035】そして、この導電リング11からは、中央
の電極膜9に接続されたG4 ピン15と同様に、高抵抗
管3に形成した孔を介してピン16が導電リング11と
接触するように取り付けられる。また、ピン16にはリ
ード線27が接続され、このリード線27も図示しない
がステムピンに固定される。そして、リード線27は、
ステムピンを通じて外部の電気回路に接続される。
【0036】尚、端子となる導電リング11は、低電圧
の電極膜9により近い部分に設けた方が、電圧の取り扱
い上好ましい。
【0037】図2に示す模式図により、さらに詳しく説
明する。導電リング11に接続されたピン16は、上述
のようにリード線27やステムピンを通じて陰極線管の
外部にある電気回路30に接続される。この電気回路3
0は、動作中の電子銃の状態を監視する監視回路となる
もので、抵抗体即ち高抵抗管3の物理量を検出し、この
物理量に対応して所定の検出信号31を出力する。
【0038】検出する物理量としては、電流・電圧・温
度等が挙げられる。そして、過電流や過電圧、或いは過
剰な発熱を生じたことを、端子に接続された検出手段、
即ち例えば電気回路30内に設けられた電流計や電圧計
等により検出する。
【0039】電流の測定は、例えばピン16を通じてバ
イパスして流れてくる電流量を、電気回路30内の電流
計で測定する。電圧の測定は、例えば導電リング11と
低電圧の電極膜9との電位差を、電気回路30内の電圧
計で測定する。
【0040】温度の測定は、例えば熱電対や測温抵抗体
等を端子に接続して、温度変化を電流等の変化に変換し
て、電気回路30内の電流計等で検出することが可能で
ある。尚、温度変化よりも電流又は電圧の変化の方が、
温度変化よりも応答性や制御性が優れているので、好ま
しくは電流又は電圧を測定する。
【0041】このように構成したことにより、高抵抗管
3の抵抗率が低下して過電流が流れ、高抵抗管3に発熱
が生じた場合において、異常を電気回路30で検出し
て、検出信号31を出力し、この検出信号31に応じて
自動的に、或いは検出信号31を元に手動により、対応
策例えばアノードボタンから供給される高電圧の供給停
止がなされる。従って、抵抗値低下による電子雪崩沿面
放電現象を防止して高抵抗管3の絶縁破壊を防止するこ
とができる。
【0042】上述の本実施の形態によれば、高抵抗管3
に、端子となる導電リング11及びピン16を通じて、
高抵抗管3の物理量を検出する電気回路30が接続され
たことにより、高抵抗管3に発熱や過剰な電流の増加を
生じた場合に、電気回路30で検出することができるた
め、これを元に例えば電子銃に供給される高電圧を停止
するといった、高抵抗管3の絶縁破壊を防止する対策を
採ることができる。
【0043】これにより、高抵抗管3に流れる電流を停
止して、高抵抗管3を元の状態に冷却することができ
る。従って、電子銃に形成される電子レンズの性能を安
定させ、長期信頼性を向上させることができる。
【0044】また、これまで実用化が困難であった、電
極間に抵抗体(例えば高抵抗管3)を挿入した静電収束
電子レンズを有する電子銃を実用化することができる。
これにより、電子ビームのスポット特性を劣化させず
に、電極8,9,10の間隔を拡張することができ、よ
り大口径の主電子収束レンズを形成することが可能にな
る。従って、電子ビームのスポット径を小さくして陰極
線管の解像度を向上させることができる。
【0045】また、電極8,9,10の径を大きくしな
くても大口径の主電子収束レンズを形成することができ
るため、より細いネック管1を有する陰極線管を形成す
ることが可能になる。従って、電子ビームの電磁偏向を
行うために必要な電力を削減することが可能になる。
【0046】尚、上述の実施の形態において、さらに電
極膜8,9,10の間の高抵抗管3の内壁に、例えば螺
旋状或いはリング状の導電膜を形成して電極膜8,9,
10間の電界を安定化させる構成を付加することも可能
である。
【0047】また、上述の実施の形態では、ユニポテン
シャル型の電子銃を構成したが、バイポテンシャル型の
電子銃にも同様に本発明を適用することができる。その
場合も、抵抗体例えば筒状の高抵抗管の高電圧が印加さ
れる電極と低電圧が印加される電極との間に検出用の端
子を形成し、この端子を検出回路となる電気回路に接続
することにより、上述の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0048】続いて、図1及び図2に示した構成を備え
た画像表示装置の概略構成図を図3に示す。この画像表
示装置40は、陰極線管41を備えてなり、TV受像機
やコンピュータモニタ等に用いられるものである。陰極
線管41のネック部の内部には、電子銃42として図1
に示した高抵抗管3を有する電子銃が設けられている。
電子銃42の高抵抗管3は、先に図2に示したように、
監視回路30に接続されている。
【0049】そして、監視回路30は、遮断回路45に
接続されて、前述した検出信号31をこの遮断回路45
に出力する。遮断回路45は高電圧HVの供給部46と
陰極線管41のアノードボタン43との間に設けられ
て、この間の遮断手段を構成している。即ちこの遮断回
路45により、検出信号31に対応して、自動的にアノ
ードボタン43を通じて電子銃42に供給される高電圧
HVの供給/遮断が行われる。
【0050】この構成により、前述したように高抵抗管
3に過電流が流れた場合に、監視回路30から検出信号
31を出力し、遮断回路45によって高電圧HVを遮断
して、陰極線管41に高電圧が供給されないようにする
ことができる。これにより、高抵抗管3の絶縁破壊を防
止することができるので、画像表示装置40の故障を未
然に防ぐことができる。
【0051】尚、遮断回路45により画像表示装置40
の主電源を遮断する構成も考えられる。この場合も、同
様に高抵抗管3の絶縁破壊を防止することができ、画像
表示装置40の故障を未然に防ぐことができる。しかし
ながら、陰極線管41以外の部分については、電源が供
給されている方がよい場合もあり、必ずしも通電を遮断
しなくてもよい。このため、図3に示したように、遮断
回路45は陰極線管41の高電圧HVのみを遮断する構
成とすることが好ましい。
【0052】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0053】
【発明の効果】上述の本発明によれば、抵抗体にその物
理量を検出する検出手段が接続されたことにより、抵抗
体に発熱や過剰な電流の増加を生じた場合に検出するこ
とができる。これにより、抵抗体に流れる電流を停止し
て、元の状態に冷却し絶縁破壊を防ぐことができる。従
って、電子銃に形成される電子レンズの性能を安定さ
せ、長期信頼性を向上させることができるため、これま
で実用化が困難であった電極間に抵抗筒体を接合させた
静電収束電子レンズを有する電子銃を実用化することが
できる。
【0054】即ち電極の間隔を拡張して、より大口径の
主電子収束レンズを形成することが可能になり、電子ビ
ームのスポット径を小さくして、本発明の陰極線管用電
子銃を備えた画像表示装置の解像度を向上させることが
できる。また、電極の径を大きくする必要がないため、
より細いネック管を有する陰極線管を形成して、電子ビ
ームの電磁偏向を行うために必要な電力を削減すること
が可能になる。
【0055】また、本発明の画像表示装置によれば、検
出手段からの検出信号によって遮断手段が高圧供給を遮
断するため、電子銃の抵抗体に過電流が流れた際に電子
銃への高圧の供給を遮断して、抵抗体の絶縁破壊を防
ぎ、画像表示装置の故障の発生を未然に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の陰極線管用電子銃の概
略構成図である。
【図2】図1の陰極線管用電子銃と接続された電気回路
を示す模式図である。
【図3】図1及び図2の構成を備えた画像表示装置の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 ネック管、2 ステム、3 高抵抗管、4 HVシ
ールド、5 HVスプリング、6 ステムピン、7 ビ
ードガラス、8,9,10 電極膜、11 導電リン
グ、12a,12b 円筒ホルダー、13 フランジ
部、14 突起、15G4 ピン、16 ピン、17 導
電膜、24,25,26,27 リード線、30 電気
回路(監視回路)、31 検出信号、40 画像表示装
置、41 陰極線管、42 電子銃、43 アノードボ
タン、45 遮断回路、K カソード、G1 第1グリ
ッド、G2 第2グリッド、G3 第3グリッド、G3A
カップ部材、G4 第4グリッド、G5 第5グリッ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃を構成する電極間に介在した抵抗
    体に、該抵抗体の物理量を検出する検出手段が接続され
    て成ることを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】 電子銃を構成する電極間に介在した抵抗
    体に、該抵抗体の物理量を検出する検出手段が接続され
    て成る電子銃を備え、 検出手段からの検出信号によって高圧供給を遮断する遮
    断手段を有することを特徴とする画像表示装置。
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