JP2001209187A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

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JP2001209187A
JP2001209187A JP2000016257A JP2000016257A JP2001209187A JP 2001209187 A JP2001209187 A JP 2001209187A JP 2000016257 A JP2000016257 A JP 2000016257A JP 2000016257 A JP2000016257 A JP 2000016257A JP 2001209187 A JP2001209187 A JP 2001209187A
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mask
exposure
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pattern
light
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JP2000016257A
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Atsuyuki Aoki
淳行 青木
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 継ぎ合わせ露光をスムーズに行うことがで
き、良好な画面合成品質を得ることができる露光装置及
び露光方法を提供する。 【解決手段】マスク10を照明する照明光学系110a
〜110eに設置された視野絞り111a〜111eの
端部を、微分可能な関数に従って変化する曲線により構
成し、マスク10に形成されたパターンを基板上で継ぎ
合わせて露光するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の投影光学系
を持つ露光装置及び露光方法に関し、特に液晶ディスプ
レイパネル用のガラス基板等の大型感光基板へパターン
露光するのに適した走査型露光装置及び露光方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネルは、近年その表
示品質が著しく向上し、しかも薄くて軽量であることか
ら画像表示装置としてCRTに代わり広く用いられるよ
うになっている。特にアクティブマトリックス方式の直
視型液晶パネルでは大画面化が進み、その製造に用いら
れるガラス基板も大型化している。
【0003】このような大型のガラス基板にディスプレ
イパネルの素子パターンを露光するための露光装置とし
て、フォトマスク又はレチクル(以下、マスクという)
に形成された原画パターンの像を、投影光学系を介して
ガラス基板(以下、感光基板という)上に投影し、その
際投影光学系に対してマスクと感光基板とを走査するタ
イプの走査型露光装置がある。上記投影露光装置の一例
として、ガラス基板に対して露光処理を行う走査型露光
装置を図17及び図18を用いて説明する。図17は、
従来の走査型露光装置の概略の構成を示す斜視図、図1
8は、その要部を示す図である。
【0004】図17及び図18において、断面がコ字状
に形成されたキャリッジ101の底面部である感光基板
ステージ102に感光基板103が保持され、感光基板
ステージ102に対向する上方のマスクステージ104
にマスク105が保持される。そして、照明光学系10
6から照射される露光光によってマスクステージ104
に保持されたマスク105の一部の領域のパターンが照
明され、マスク105を通過した露光光が結像光学系
(投影光学系)107を通過することにより、感光基板
103上の一部の領域にマスク105の一部の領域のパ
ターンが転写される。そして、結像光学系107に対し
てマスク105を保持するマスクステージ104及び感
光基板103を保持する感光基板ステージ102を相対
的にスキャンさせることにより、マスク105上のパタ
ーン領域の全面が感光基板103上に転写される。
【0005】また、結像光学系107は、単一の投影光
学系に代えて、複数の投影光学系を配するものであり、
照明光学系106から射出した光束がマスク105上の
複数の小領域をそれぞれ照明する。これらの複数の小領
域の転写像は複数の投影光学系のそれぞれを介して感光
基板103に同時に投影される。
【0006】図19は、上記走査型露光装置によるスキ
ャン及びステップの露光イメージを示す図である。結像
光学系(投影光学系)107は、図19に示す露光フィ
ールドを有しており、感光基板103に対して方向A
(走査方向)に2回スキャン(SCAN1,SCAN
2)し、SCAN2終了後、方向Bにステップし、さら
に方向C(走査方向)に2回スキャン(SCAN3,S
CAN4)して全面のマスクパターンの転写を終える。
【0007】ところで、液晶などの表示デバイスは年々
そのサイズが大きくなってきている。殊にPCの端末
用、そして直視型のテレビは14インチ以上が要求され
る。デバイスのサイズが大きくなるに従って、液晶など
の生産を行う露光装置は、その露光可能領域を拡張する
ことが必須となってくる。特に、デバイスのサイズが大
きくなると露光装置が一度に露光できる最大露光領域で
も1デバイスを形成するに至らず、1デバイスを数回に
分けて露光する画面合成が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、物理
的に小さな露光可能領域をもった装置で最大露光領域以
上のデバイスサイズの露光を行う場合、露光自体を複数
回に分けて行う必然性がある。
【0009】このときに問題となるのが継ぎ合わせる部
分の品質である。例えばFPD(Flat Panel Display)
などのデバイスで露光時の継ぎの著しい不連続生があっ
た場合、その製品は不良となってしまう可能性がある。
そこで隣接した継ぎ合わせ部分を露光する際、端部の露
光量をウエッジ状(くさび状)に増加又は減少するよう
に制御する方法が考案されており効果があることが知ら
れている。ところが、継ぎ合わせの量が多少変化すると
継ぎ合わせ部分で不連続な露光量になることになり、や
はり品質の影響がある場合がある。上記問題点につい
て、図20〜図23を参照して詳細に説明する。
【0010】図20は、露光装置の露光パターンの画面
合成を示す模式図であり、図20(a)は、露光パター
ンの配置を示す図、図20(b)は、隣接パターンの光
量をそれぞれ示す図、図20(c)は、図20(a)の
丸で囲んだ部分において、隣接パターンを継ぎ合わせた
接合部分の光量を示す図である。
【0011】図20(a)は、ステッパ方式の露光装置
を用い、4枚のレチクル(原画)に1デバイスの1/4
ずつのパターンを配している。4つのパターンの画面継
ぎ合わせの位置精度はデバイスの性能にとって重要であ
り、特に、分割されたパターン同士の継ぎ合わせ箇所の
品質が問題となる。例えば、液晶表示デバイスで主流の
TFTタイプのパネルは、一つ一つの画素がトランジス
タで構成されており、トランジスタの特性で発色品質が
左右される。トランジスタの特性を決定する要素は様々
であるが、PN接合面の面積なども一つの要素である。
露光位置の位置誤差が大きい場合、上記PN接合面の面
積に影響を及ぼし、目視でもバラツキが認められる場合
もある。
【0012】上記デバイスにおいて、左右に画面合成を
行う際、左側のトランジスタ特性と右側のトランジスタ
特性が著しく異なっていればデバイスを点灯させた場合
に画面合成部分で色あいが異なって見えるようになるの
で好ましくない。したがって、画面合成を行う際にはそ
れぞれの位置関係が正確に配置された状態で露光するこ
とが重要となってくる。例えば、図20(b)に示すよ
うに、分割された各露光フィールドに照度のバラツキ
(上記トランジスタ特性のバラツキと考えてもよい)が
あるとすれば、これを継ぎ合わせた接合部分において図
20(c)に示すような不連続な特性が現れることにな
りデバイスの品質上好ましくない。そこでこの画面合成
の際に端部を少量オーバーラップさせ、パターンを照明
する光量を0と1の間で直線的に変化(ウエッジ=くさ
び状)させることができるようにすることで画面合成の
誤差許容値を大きくする方法が知られている。
【0013】図21は、露光装置の露光パターンの画面
合成を示す模式図であり、図21(a)は端部の露光量
をウエッジ状(くさび状)に増加又は減少する露光パタ
ーンの配置を示す図、図21(b)は、隣接パターンの
光量をそれぞれ示す図、図21(c)は、図21(a)
の丸で囲んだ部分において、隣接パターンを継ぎ合わせ
た接合部分の光量を示す図である。
【0014】前記図20(a)のパターンがバットジョ
イント(継ぎ合わせしろのない突き合わせジョイント)
とすれば、図21(a)に示す方法は合成する隣接パタ
ーンがお互いにオーバーラップしろをもつオーバーラッ
プジョイントということができる。この方法では、図2
1(c)に示すようにオーバーラップ部分の照度のバラ
ツキによるトランジスタ特性が徐々に変化するため、多
少の画面構成位置誤差があっても不良となりにくくな
る。
【0015】図22は、台形の視野絞りをもつ複数レン
ズによる横方向画面合成を説明する図であり、図22
(a)は、その複数レンズの配置を示す図、図22
(b)は、台形の視野絞りをもつ第2列のレンズによる
光量を示す図、図22(c)は、台形の視野絞りをもつ
第1列のレンズによる光量を示す図、図22(d)は、
露光を合成した場合の光量を示す図である。
【0016】図22(a)において、201a〜201
eは照明系の複数のレンズ、211a〜211eはマス
クへの露光光の照射領域を規定する台形状の間口を有す
る複数の視野絞りであり、第1列の視野絞り211b,
211dに対して第2列の視野絞り211a,211
c,211eが交互に千鳥状に備えられている。この図
に示すように、照明系の視野絞り211a〜211eの
端部は、台形状に構成されているため、視野絞り211
a〜211eを通過した光の光量は、図22(b),
(c)に示すように光量をウエッジ(くさび)状に減衰
する。
【0017】画面合成の際には、視野絞り211a〜2
11eの端部を少量オーバーラップさせ、パターンを照
明するので、露光後には、図22(d)に示すように、
第1列の視野絞り211b,211dを通過した光の光
量と第2列の視野絞り211a,211c,211eを
通過した光の光量とが、視野絞り211a〜211eの
端部で適切に重なり合いフラットな光量となる。
【0018】この方式は、上述したように照明系の視野
絞りの端部の光量をウエッジ(くさび)状に減衰させる
方法で実現されている。すなわち、図20(b)のよう
に、各露光フィールドに何らかの特性のバラツキがあっ
たとしても接合部分では図21(c)のようになり、図
20のバットジョイントに較べはるかに許容値を広くす
ることが可能である。
【0019】また、この方式の照明光は、画面合成する
パターンに対し図22(b),(c)のような配光分布
を与えることにより、全体で図22(d)のような均一
な分布を実現する。ところが、このような方法でも、配
光が微妙にずれることがある。
【0020】図23は、ウエッジ状照度分布のオーバー
ラップしろで構成する画面合成の照度分布を示す図であ
り、図23(a),(b)は各露光フィールドでウエッ
ジ状に減衰する光量を示す図、図23(c)は各露光フ
ィールドに特性のバラツキがない場合の接合部分の配光
分布を示す図、図23(d)は各露光フィールドに特性
のバラツキがある場合の接合部分の配光分布を示す図で
ある。
【0021】各露光フィールドに特性のバラツキがない
場合には、図23(c)に示す均一な配光分布を実現で
きる。ところが、この配光が微妙にずれると、図23
(d)に示すようにやや不連続といえる配光分布のバラ
ツキを呈する場合があり、製品の品質にとっては好まし
くない。本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、
継ぎ合わせ露光をスムーズに行うことができ、良好な画
面合成品質を得ることができる露光装置及び露光方法を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板への投影
領域を設定する投影領域設定装置を有し、第1パターン
の一部と第2パターンの一部とを基板上で継ぎ合わせて
露光する露光装置において、投影領域設定装置は、投影
領域のうち継ぎ合わせ部分に対応する投影領域を微分可
能な関数に基づいて設定することで前記目的を達成す
る。
【0023】また、第1パターンを照明する照明光学系
を有し、投影領域設定装置は、照明光学系内に配設され
ているものであってもよい。また、微分可能な関数は、
正弦関数であってもよく、継ぎ合わせ部分に対応する投
影領域は、三日月形状であってもよい。
【0024】また、本発明は、第1パターンの一部と第
2パターンの一部とを基板上で継ぎ合わせて露光する露
光方法において、基板上への投影領域を設定する際に、
継ぎ合わせ部分に対応する投影領域を微分可能な関数に
基づいて設定することで前記目的を達成する。また、第
1パターンと第2パターンとは異なるマスクに形成され
ているものであってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態による走査型露光装置の一例の概略的な構成を示す図
である。超高圧水銀ランプ等の光源1から射出した光束
は、楕円鏡2で反射された後にダイクロイックミラー3
に入射する。このダイクロイックミラー3は露光に必要
な波長の光束を反射し、その他の波長の光束を透過す
る。ダイクロイックミラー3で反射された光束は、光軸
AX1に対して進退可能に配置されたシャッター4によ
って投影光学系12a側への照射を選択的に制限され
る。シャッター4が開放されることによって、光束は波
長選択フィルター5に入射し、投影光学系12aが転写
を行うのに適した波長(通常は、g,h,i線のうち少
なくとも1つの帯域)の光束となる。また、この光束の
強度分布は光軸近傍が最も高く、周辺になると低下する
ガウス分布状になるため、少なくとも投影光学系12a
の投影領域13a内で強度を均一にする必要がある。こ
のため、フライアイレンズ6とコンデンサーレンズ8に
よって光束の強度を均一化する。なお、ミラー7は配列
上の折り曲げミラーである。
【0026】強度を均一化された光束は、視野絞り9を
介してマスク10のパターン(例えば、液晶表示素子パ
ターン)面上に照射される。この視野絞り9は、角形の
ガラスプレートである感光基板14上の投影領域13a
を制限する開口を有する。視野絞り9とマスク10との
間にレンズ系を設けて視野絞り9とマスク10のパター
ン面と感光基板14の投影面とが互いに共役になるよう
にしてもよい。
【0027】光源1から視野絞り9までの構成を投影光
学系12aに対する照明光学系L1とし、この例では照
明光学系L1と同様の構成を有する照明光学系L2〜L
5を設けて、各照明光学系L2〜L5からの光束を投影
光学系12b〜12eのそれぞれに供給する。複数の照
明光学系L1〜L5のそれぞれから射出された光束は、
マスク10上の異なる部分領域(照明領域)11a〜1
1eをそれぞれ照明する。ここで、投影光学系12a〜
12eの光軸方向をZ方向とし、Z方向に垂直な方向で
マスク10及び感光基板14の走査方向をX方向とし、
Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向とする。
【0028】部分領域11a〜11eは、マスク10へ
の露光光の照射領域を規定する台形状の間口を有する複
数の視野絞りであり、第1列の部分領域11b,11d
に対して第2列の部分領域11a,11c,11eが交
互に千鳥状に備えられている。本実施の形態は、複数の
視野絞りの台形状の間口の形状に特徴があり、該台形の
斜辺の部分がスムーズな曲線により構成されている。す
なわち、照明系の視野絞りの端部の形状が、従来例のよ
うに直線的に変化するウエッジ状ではなく、滑らかな曲
線で形成される。この曲線部分の形成方法については、
図2により後述する。
【0029】基準位置において、第1列の部分領域11
b,11dと第2列の部分領域11a,11c,11e
とは、双方の視野絞り9のY方向端部がX方向からみて
所定量重なり合うようにして位置している。部分領域1
1a〜11eにおけるX方向に所定量重なり合う端部領
域を以下、継ぎ領域と呼ぶことにする。走査露光の際こ
の継ぎ領域を通過するマスク10のパターン像は、第1
列の部分領域11b,11dと第2列の部分領域11
a,11c,11eの双方で露光されて最適な積算露光
量が得られるようになっている。ここで、視野絞りの端
部の形状は、滑らかな曲線で形成されているので、継ぎ
合わせ部分の露光量変化も滑らかな関数で与えられる積
算露光量となる。また、第1列の部分領域11b,11
dの視野絞りのX方向の中心位置と、第2列の部分領域
11a,11c,11eの視野絞りX方向の中心位置と
の距離はdに設定されている。
【0030】また、本走査型露光装置には、照明視野絞
り部である部分領域11a〜11eによって規定される
照射領域上のマスク10のパターンを感光基板14に転
写するために、各部分領域11a〜11eに対応させて
千鳥状に配列された5個の投影光学系12a〜12eが
備えられている。これら投影光学系12a〜12eは、
Y方向に2列に並べられており、各投影光学系は各部分
領域11a〜11eによって規定されるマスク10上の
照射領域に対してそれぞれ割り当てられている。
【0031】マスク10を透過した複数の光束は、各照
明光学系L1〜L5に対応する投影光学系12a〜12
eを介して感光基板14上の異なる投影領域13a〜1
3eにマスク10の照明領域11a〜11eのパターン
像を結像する。この投影領域13a〜13eは、スムー
ズな曲線により構成された視野絞りの部分領域11a〜
11eの形状と同様の形状である。投影光学系12a〜
12eはいずれも正立等倍実結像(正立正像)光学系で
ある。
【0032】なお、投影領域13a〜13eの形状は、
図ではスムーズな曲線の継ぎ合わせ部分を有する台形で
あるが、曲線の継ぎ合わせ部分を有する形状であれば六
角形や菱形、平行四辺形などの形状であっても構わな
い。また、複数の照明光学系L1〜L5は、マスク10
上の照明領域11a〜11eが上記投影領域13a〜1
3eと同様の配置となるように配置される。感光基板1
4には、露光領域14aの外側にアライメントマーク
(基板マーク)24a〜24jが設けられている。
【0033】マスク10の上方には、アライメント系2
0a,20bが配置され、このアライメント系20a,
20bによってマスク10に設けられたマスクマーク2
3a〜23jを検出するとともに、投影光学系12a及
び12eを介して感光基板14上に形成された基板マー
ク24a〜24jを検出する。すなわち、アライメント
系20a,20bから射出された照明光を反射鏡25
a,25bを介してマスク10上に形成されたマスクマ
ーク23a〜23jに照射するとともに、複数配列した
投影光学系12a〜12eのうちの両端部の光学系12
a,12eを介して感光基板14上の基板マーク24a
〜24jに照射する。
【0034】感光基板14上に形成された基板マーク2
4a〜24jからの反射光は投影光学系12a,12e
及び反射鏡25a,25bを介して、またマスク10上
に形成されたマスクマーク23a〜23jからの反射光
は反射鏡25a,25bを介して、それぞれアライメン
ト系20a,20bに入射する。アライメント系20
a,20bは、マスク10及び感光基板14からの反射
光に基づいて各アライメントマークの位置を検出する。
【0035】感光基板14は基板ステージ15に載置さ
れており、基板ステージ15は一次元の走査露光を行う
べく走査方向(X方向)に長いストロークを持ったX方
向駆動装置16Xを有している。さらに、走査方向につ
いては高分解能及び高精度のX方向位置測定装置(例え
ばレーザ干渉計)17Xを有する。また、マスク10は
マスクステージ20により支持され、このマスクステー
ジ20も基板ステージ15と同様に、走査方向(X方
向)に長いストロークを持ったX方向駆動装置18Xと
マスクステージ20の走査方向の位置を検出するX方向
位置測定装置19Xとを有する。
【0036】さらに、基板ステージ15及びマスクステ
ージ20は、走査方向であるX方向とほぼ直交するY方
向に移動する機能を有する。すなわち、基板ステージ1
5には、基板ステージ15をY方向に駆動するY方向駆
動装置16YとY方向位置測定装置17Yが設けられて
いる。同様に、マスクステージ20には、マスクステー
ジ20をY方向に駆動するY方向駆動装置18Yとマス
クステージ20のY方向の位置を検出するY方向位置測
定装置19Yとが設けられている。
【0037】なお、感光基板14及びマスク10を、例
えばコの字型の走査フレーム上に固定し、感光基板14
とマスク10とを一体として走査方向(X方向)に駆動
するように構成することもできる。その場合には、感光
基板14とマスク10とを載置した走査フレームをX方
向に駆動する駆動装置を備えれば、基板ステージ15を
X方向に駆動するX方向駆動装置16Xとマスクステー
ジ20をX方向に駆動するX方向駆動装置18Xとを個
別に備える必要はない。
【0038】制御装置50は、走査型露光装置全体を制
御するものであり、位置測定装置17X,17Y,19
X,19Yの測定結果と、アライメント系20a,20
bのアライメント出力とが入力される。記憶装置51
は、ROM、RAM及び電気的に書換可能な不揮発性メ
モリであるEEPROM(electrically erasable prog
rammable ROM)からなり、制御装置50のプログラム、
走査露光のための制御データなどを記憶する。
【0039】図2は、スムーズな曲線の端部の視野絞り
をもつ複数レンズによる横方向画面合成を説明する図で
あり、図2(a)は、その複数レンズの配置を示す図、
図2(b)は、曲線の端部の視野絞りをもつ第2列のレ
ンズによる光量を示す図、図2(c)は、曲線の端部の
視野絞りをもつ第1列のレンズによる光量を示す図、図
2(d)は、露光を合成した場合の光量を示す図であ
る。
【0040】図2(a)において、110a〜110e
は複数の照明光学系L1〜L5、111a〜111eは
マスク10への露光光の照射領域を規定するスムーズな
曲線の端部を有する複数の視野絞り(投影領域設定装
置)である。なお、視野絞り111eは、図1では視野
絞り9として代表する一つが示されている。
【0041】複数の照明光学系110a〜110e(L
1〜L5)のそれぞれから射出された光束は、視野絞り
111a〜111eにより照射領域が規定されて、マス
ク10上の異なる部分領域(照明領域)11a〜11e
をそれぞれ照明する。スムーズな曲線の端部を有する視
野絞り111a〜111eにより規定される部分領域1
1a〜11eは、マスク10上でスムーズな曲線をもつ
投影領域となる。また、視野絞り111a〜111eの
端部は、投影領域の継ぎ合わせ部分となる。
【0042】上記視野絞り111a〜111eの形成方
法について説明する。このようなスムーズなカーブをも
つ配光は、照明光学系110a〜110eに設置された
原画と共役な位置に設置される視野絞り111a〜11
1eに、以下に述べる工夫を施して実現できる。
【0043】本実施の形態では、視野絞り111a〜1
11eの端部の透過光量変化が、ウエッジ状ではなく図
2(b),(c)に示すようにスムーズな曲線となるよ
うに形成する。スムーズな曲線で現すことのできる関数
としては、不連続点となる特異点がない、すなわち継ぎ
合わせ部分のいたるところにおいて微分可能である関数
を用いる。
【0044】微分可能な関数としては、例えば次式
(1)で示す正弦関数: f(t)=a sin(bt−c)…(1) 但し、−π/2≦(bt−c)≦π/2の範囲で使用 a、b、cは定数 や次式(2)に示す正規分布密度関数:
【0045】
【数1】 を使用することができる。
【0046】ここで、スムーズな曲線で現すことのでき
る関数として、正弦関数及び正規分布密度関数を一例と
して示したが、微分可能である関数であればどのような
関数でもよい。以上述べたように、マスク10を照明す
る照明光学系110a〜110eに設置された視野絞り
111a〜111eの端部を、微分可能な関数に従って
変化する曲線により構成し、マスク10に形成されたパ
ターンを基板上で継ぎ合わせて露光するようにしたの
で、視野絞り111a〜111eの端部の透過光量が微
分可能な関数に従って変化するようになる。
【0047】すなわち、図2(b),(c)に示すよう
に、照明系の視野絞り111a〜111eの端部は、微
分可能である関数でスムーズな曲線により構成されてい
るため、視野絞り111a〜111eを通過した光の光
量は、滑らかな曲線で減衰する。
【0048】画面合成の際には、視野絞り111a〜1
11eの端部を少量オーバーラップさせ、パターンを照
明するので、露光後には、図2(d)に示すように、第
1列の視野絞り111b,111dを通過した光の光量
と第2列の視野絞り111a,111c,111eを通
過した光の光量とが、視野絞り111a〜111eの端
部で適切に重なり合い、継ぎ合わせ部分の露光量変化も
滑らかな関数で与えられる積算露光量となる。
【0049】図3は、視野絞りの端部がスムーズな曲線
により構成されたオーバーラップしろで画面合成された
照度分布を示す図であり、図3(a),(b)は各露光
フィールドで滑らかな曲線で減衰する光量を示す図、図
3(c)は各露光フィールドに特性のバラツキがない場
合の接合部分の配光分布を示す図、図3(d)は各露光
フィールドに特性のバラツキがある場合の接合部分の配
光分布を示す図である。
【0050】各露光フィールドに特性のバラツキがない
場合には、図3(c)に示す均一な配光分布を実現でき
る。ところが、画面合成を行う際に例えば左右の画面合
成で左右の露光位置が微妙にずれたような場合、図3
(d)に示すように光量分布はやや急激な変化となる
(図3(d)はオーバーラップが過剰である場合を示
す)。しかし、このように配光が微妙にずれたとして
も、前記図23(d)の従来例と比較して明らかなよう
に、不連続な段差はなく、配光分布のバラツキによって
視覚的に違和感を生じさせることはない。したがって、
露光位置等に多少の誤差があっても製品の品質にとって
は問題がなく、歩留りを向上させることができる。
【0051】なお、本実施の形態では、視野絞り111
a〜111eの投影領域11a〜11eの形状は、微分
可能な関数により形成された斜辺を有する台形である
が、継ぎ合わせ部分に、上記関数により形成された曲線
を有する形状であれば六角形や菱形、平行四辺形などの
形状であってもよく、同様の効果を得ることができる。
次に、本発明による走査型露光装置の第2の実施の形態
を説明する。
【0052】図4は、第2の実施の形態に係る走査型露
光装置の概略的な構成を示す図である。本実施の形態の
説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付し
て重複部分の説明を省略する。複数の照明光学系L1〜
L5のそれぞれから射出された光束は、マスク10上の
異なる部分領域(照明領域)11a〜11eをそれぞれ
照明する。マスク10を透過した複数の光束は、各照明
光学系L1〜L5に対応する投影光学系12a〜12e
を介して感光基板60上の異なる投影領域13a〜13
eにマスク10の部分領域11a〜11eのパターン像
を結像する。
【0053】部分領域11a〜11eは、マスク10へ
の露光光の照射領域を規定する台形状の間口を有する複
数の視野絞りであり、第1列の部分領域11b,11d
に対して第2列の部分領域11a,11c,11eが交
互に千鳥状に備えられている。本実施の形態は、第1の
実施の形態と同様に、照明系の視野絞りの端部の形状
が、スムーズな曲線により構成されている。
【0054】感光基板60は基板ステージ15に載置さ
れており、基板ステージ15は一次元の走査露光を行う
べく走査方向(X方向)に長いストロークを持ったX方
向駆動装置16Xを有している。さらに、走査方向につ
いては高分解能及び高精度のX方向位置測定装置(例え
ばレーザ干渉計)17Xを有する。また、マスク10は
マスクステージ20により支持され、このマスクステー
ジ20も基板ステージ15と同様に、走査方向(X方
向)に長いストロークを持ったX方向駆動装置18Xを
有する。
【0055】さらに、基板ステージ15及びマスクステ
ージ20は、走査方向であるX方向とほぼ直交するY方
向に移動する機能を有する。すなわち、基板ステージ1
5には、基板ステージ15をY方向に駆動するY方向駆
動装置16YとY方向位置測定装置17Yが設けられて
いる。また、Y方向駆動装置16Yによる基板ステージ
15のY方向への移動量は、少なくとも照明領域11a
〜11eのY方向の長さに相当する距離とされている。
【0056】図4に示した走査型露光装置は、感光基板
60側にのみY方向駆動装置16Yが設けられ、マスク
側10にはY方向駆動装置18Yが設けられていない点
で、図1に示した走査型露光装置と相違する。この走査
型露光装置は、感光基板60の寸法に比べ小型で安価な
マスク10を用いて、マスク10に描画されたパターン
を感光基板60に複数回転写することができるようにし
たものである。
【0057】図5は、基板ステージ15上に保持された
感光基板60の上面図である。感光基板60上の投影領
域13a〜13eは、図5に示すようにY方向に隣合う
領域同士(例えば、13aと13b、13bと13c)
が図のX方向に所定量変位するように、かつ隣合う領域
の端部同士が破線で示すようにY方向に重複するように
配置される。よって、上記複数の投影光学系12a〜1
2eも各投影領域13a〜13eの配置に対応してX方
向に所定量変位するとともにY方向に重複して配置され
ている。投影領域13a〜13eの形状は、図では台形
であるが、端部にスムーズな曲線を有するものであれば
六角形や菱形、平行四辺形などの形状であっても構わな
い。また、複数の照明光学系L1〜L5は、マスク10
上の照明領域11a〜11eが上記投影領域13a〜1
3eと同様の配置となるように配置される。感光基板6
0には、露光領域60aの外側にアライメントマーク
(基板マーク)24a〜24nが設けられている。
【0058】図6はマスク10の上面図であり、感光基
板60に転写すべきパターンが形成されたパターン領域
10aが形成されている。マスク10には、パターン領
域10aの外側に、感光基板60の基板マーク24a〜
24nに対応したアライメントマーク(マスクマーク)
23a〜23jが設けられている。この例の場合、図か
ら明らかなように、マスク10に形成されたパターン領
域10aのY方向寸法は、照明領域11a〜11eのY
方向寸法より大きい。
【0059】マスク10の上方には、図4及び図6に示
すように、アライメント系20a,20bが配置され、
このアライメント系20a,20bによってマスク10
に設けられたマスクマーク23a〜23jを検出すると
ともに、投影光学系12a及び12eを介して感光基板
60上に形成された基板マーク24a〜24nを検出す
る。すなわち、アライメント系20a,20bから射出
された照明光を反射鏡25a,25bを介してマスク1
0上に形成されたマスクマーク23a〜23jに照射す
るとともに、複数配列した投影光学系12a〜12eの
うちの両端部の光学系12a,12eを介して感光基板
60上の基板マーク24a〜24nに照射する。
【0060】感光基板60上に形成された基板マーク2
4a〜24fからの反射光は投影光学系12a,12e
及び反射鏡25a,25bを介して、またマスク10上
に形成されたマスクマーク23a〜23fからの反射光
は反射鏡25a,25bを介して、それぞれアライメン
ト系20a,20bに入射する。アライメント系20
a,20bは、マスク10及び感光基板60からの反射
光に基づいて各アライメントマークの位置を検出する。
【0061】図7は、アライメント系20a,20bが
検出器としてCCDカメラを備え、画像処理によってマ
ークの位置を求めるタイプのものであるとき、マスクマ
ーク23を撮像した画像を示す説明図である。27はア
ライメント系の観察視野を、28はアライメント系20
a,20b内に設けられた指標マークを表す。マスクス
テージ20又は基板ステージ15をX方向に所定距離移
動した上で、基板ステージ15上の基板マーク22a,
22bとマスク10上のマスクマーク23a〜23nを
アライメント系20a,20bによって同時に検出する
ことにより、基板ステージ15の位置座標とマスク10
の位置座標とを明確に対応づけることが可能となる。必
要であれば、X方向駆動装置19Xによってマスクステ
ージ20を微動させることによってマスク10の位置を
制御する。
【0062】図8は、マスクマーク23と基板マーク2
4とをアライメント系20a,20bによって同時に撮
像した画像を示す図である。アライメント検出系20
a,20bは、基板ステージ15上に設けられた基板マ
ーク22に対して指標マーク28の位置を管理すること
によって、基板ステージ15の位置基準に対してキャリ
ブレーションすることが可能である。また、マスクステ
ージ20と基板ステージ15をX方向に移動しながら、
感光基板60上の基板マーク24a〜24nとマスク1
0上のマスクマーク23a〜23jとをアライメント系
20a,20bによって同時に検出することにより、感
光基板60とマスク10との相対位置を検出することが
できる。
【0063】この走査型露光装置は、マスクステージ2
0及び基板ステージ15を走査方向であるX方向とほぼ
直交するY方向に、少なくとも照明領域11a〜11e
のY方向の幅分の距離だけ移動させることができる。し
たがって、マスクステージ20及び基板ステージ15を
X方向へ同期して駆動して走査露光を行った後に、マス
クステージ20及び基板ステージ15をY方向に照明領
域11a〜11eの幅分の距離だけステップ的に移動し
て行うX方向への走査露光を1回又は数回繰り返すこと
により、複数の部分パターンをつなぎ合わせて大きなマ
スクパターン10aを大きな感光基板60上に転写する
ことが可能になる。
【0064】次に、図9のフローチャートを用いて、制
御装置50による走査露光のシーケンスの一例について
説明する。アクティブマトリックス方式の液晶パネル
は、そのアクティブ素子を形成するために、製造工程で
複数のパターン層を重ね合わせて露光することが必要に
なる。このため、原板となるマスク10が複数枚用意さ
れ、マスクを交換しながらパターン層の重ね合わせ露光
を行う。
【0065】図9において、マスクステージ20に載置
されているマスク10が図示しないマスクローダにより
交換されたとき、すなわちステップS10の判定が「Y
ES」の場合には、ステップS11に進み、投影光学系
12a〜12eを保持している保持部材によって保持さ
れたアライメント系20a,20bによって、その新し
いマスク10を露光装置に対して位置決めする。この位
置決めは、図7で説明したように、アライメント系20
a,20bによってマスクマーク23a,23jを検出
し、指標マーク28に対するマスクマークの位置が所定
の関係となるように、マスクステージ20上に載置され
たマスクの位置を図示しない駆動手段によって調整する
ことによって行われる。マスクを交換しなかった場合に
は、このステップS11は省略される。
【0066】次に、ステップS12に進み、図示しない
基板ローダにより基板ステージ15に露光すべき感光基
板60をローディングし、ロードした感光基板60を露
光装置に対して位置決めする。具体的には、ステップS
11におけるマスク10のアライメントと同様に、アラ
イメント系20a,20bによって基板マーク24a,
24mを検出し、指標マーク28に対する基板マーク2
4a,24mの位置が所定の関係となるように、基板ス
テージ15上に設けられた図示しない駆動手段を制御す
ることによって行われる。
【0067】ステップS13では、マスクステージ20
のX方向駆動装置18X及び基板ステージ15のX方向
駆動装置16Xによってマスクステージ20と基板ステ
ージ15とを例えば−X方向に駆動することにより、投
影光学系12a〜12eに対してマスク10と感光基板
60を同期して往路走査する。その際、一方のアライメ
ント系20aによって、マスクマーク23a〜23eと
基板マーク24a〜24eとの相対位置を検出する。他
方のアライメント系20bは、マスクマーク23m,2
3gと基板マーク24m,24gとの相対位置を検出す
る。こうして検出されたマスクマーク23a〜23e,
23f〜23jと基板マーク24a〜24e,24g,
24mとの相対位置は、記憶装置51に記憶される。
【0068】マスク10と感光基板60の往路走査が終
了すると、マスク10が照明領域11a〜11eから完
全に外れ、感光基板60が投影領域13a〜13eから
完全に外れた走査開始位置において、マスク10と感光
基板60とのアライメントを行う。ステップ60のこの
アライメントは、ステップS13において往路走査の間
に検出され記憶装置51に記憶されているマスクマーク
23a〜23e,23f〜23j及びそれと対をなす基
板マーク24a〜24e,24g,24mの相対位置誤
差が最小となるようなマスク10のX方向、Y方向及び
回転方向の移動量を最小自乗法等によって求め、それに
したがってマスクステージ20上のマスク10の位置を
図示しない駆動手段によって調整することにより行われ
る。
【0069】その後、ステップS15に進み、マスク1
0及び感光基板60を投影光学系12a〜12eに対し
て+X方向に同期走査(復路走査)することにより、1
回目の走査露光が行われる。このとき、図6に示すよう
に、照明領域11a〜11e全体のY方向寸法はマスク
10のパターン領域10aのY方向寸法より小さいた
め、X方向への1回目の走査で転写されるのは、マスク
10に形成されたパターン領域10aの一部の領域、す
なわち図6に示したY方向に幅PA1の部分パターン領
域である。この1回目の走査露光で露光される感光基板
60上の領域は、図5に示したY方向の幅PB1の領域
である。投影光学系12a〜12eは、正立等倍実結像
光学系であるため、マスク10上の幅PA1は感光基板
60上の幅PB1に等しい。
【0070】1回目の走査露光が終了すると、ステップ
S16に進み、Y方向駆動装置16Yを駆動することに
より、マスク10及び感光基板60をY方向にステップ
移動する。ステップ移動の距離はPA1(=PB1)で
ある。アライメントの動作において、マスク10と感光
基板60との全体が位置決めされた状態にあれば、この
Y方向の移動はマスク10と感光基板60とを同期させ
て行われる。図9のフローチャートに示した例のよう
に、感光基板60への露光を行う直前にマスク10と感
光基板60とのアライメントを行う場合や、予め計測さ
れた位置に合わせる場合には、マスク10と感光基板6
0とを同期してY方向に移動させる必要はない。
【0071】続いて、ステップS17において、再びマ
スクステージ20のX方向駆動装置18X及び基板ステ
ージ15のX方向駆動装置16Xによってマスク10と
感光基板60とを投影光学系12a〜12eに対して−
X方向に同期して往路走査する。その際、アライメント
系20aによって、マスクマーク23f,23jと基板
マーク24f,24nとの相対位置を検出する。また、
アライメント系20bにより、マスクマーク23f〜2
3jと基板マーク24h〜24lとの相対位置を検出す
る。こうして検出されたマスクマーク23f〜23jと
それに対応する基板マーク24f,24h〜24l,2
4nとの相対位置は、記憶装置51に記憶される。
【0072】マスク10と感光基板60との往路走査が
終了すると、ステップS18において、マスク10が照
明領域11a〜11eから完全に外れ、感光基板60が
投影領域13a〜13eから完全に外れた走査開始位置
において、マスク10と感光基板60とのアライメント
を行う。このアライメントは、ステップS17で検出さ
れ記憶装置51に記憶されているマスクマーク23f〜
23jとそれに対応する基板マーク24f,24h〜2
4l,24nとの対の相対位置誤差が最小となるような
マスク10のX方向、Y方向及び回転方向の移動量を最
小自乗法等によって求め、それにしたがってマスクステ
ージ20上のマスク10の位置を図示しない駆動手段に
よって調整することにより行われる。
【0073】その後、ステップS19に進み、投影光学
系12a〜12eに対してマスク10及び感光基板60
を+X方向に同期走査(復路走査)することにより、2
回目の走査露光が行われる。2回目の走査露光では、図
6に示すマスク10のパターン領域10aのうちY方向
の幅PA2の部分が照明領域11a〜11eで照明され
てX方向に走査される。その結果、図5に示すように、
感光基板60上のY方向の幅PB2の領域が投影領域1
3a〜13eでX方向に走査されて露光される。投影光
学系12a〜12eは、正立等倍実結像光学系であるた
め、マスク10上の幅PA2は感光基板60上の幅PB
2に等しい。
【0074】マスク10に設定されるY方向の幅PA1
の領域と幅PA2の領域とは、パターン領域10aのY
方向ほぼ中央に位置するY方向の幅d1の部分が重複し
ている。したがって、マスク10のパターン領域10a
のうち図6に図示したY方向に幅d1のX方向に細長い
領域は、図5に図示するように、1回目の走査露光と2
回目の走査露光とで重複して露光される(Y方向に幅d
2の領域)。この領域は、1回目の走査露光の際には投
影領域13eの端の部分で露光され、また2回目の走査
露光の際には投影領域13aの端の部分で走査され、2
回の重複露光で適正露光量となる。
【0075】このように、画面合成の際に端部を少量オ
ーバーラップさせて2回の重複露光で適正露光量とし、
パターンを照明する光量を0と1の間でスムーズな曲線
状に変化させることで、継ぎ合わせ露光をスムーズに行
うことができ、良好な画面合成品質を得ることができ
る。
【0076】すなわち、前記図22に示すように、照明
系の視野絞りの端部の光量をウエッジ(くさび)状に減
衰させる従来装置では、前記図23の画面合成の照度分
布に示すように2回の重複露光をした場合に、配光分布
の微妙なバラツキ等によって適正露光量とならない場合
があった。これに対して本実施の形態では、投影領域1
3eの端部と投影領域13aの端部とがスムーズな曲線
となっているため、配光が微妙にずれたとしても、図3
(d)に示すように不連続な段差はなく、配光分布のバ
ラツキによって視覚的に違和感を生じさせることはな
い。したがって、露光位置等に多少の誤差があっても製
品の品質にとっては問題がなく、歩留りを向上させるこ
とができる。
【0077】特に、本実施の形態のように感光基板60
の寸法に比べ小型なマスク10を用いて、マスク10に
描画されたパターンを感光基板60に複数回転写する場
合や、前記図20に示すようにステッパ方式の露光装置
を用い、4枚のレチクル(原画)に1デバイスの1/4
ずつのパターンを配した場合では、該パターンの画面継
ぎ合わせ部分における露光量のバラツキの影響が大きい
と考えられるが、本実施の形態ではこのような不具合を
未然に防ぐことが可能になる。
【0078】また、第1及び第2の実施の形態では、視
野絞り111a〜111eの台形状の端部をスムーズな
曲線を有するように構成しているが、重複露光における
投影領域の端部の露光量のバラツキがより大きいことに
着目した場合、上記各実施の形態のように、視野絞り1
11a〜111eの端部全部をスムーズな曲線で構成す
るのではなく、重複露光で端部が重なり合う部分、すな
わち視野絞り111aの+X側の端部と視野絞り111
eの−X側の端部のみをスムーズな曲線で構成するよう
にしてもよい。また、六角形や菱形、平行四辺形などの
形状の視野絞りを用いる場合にも、重複露光で端部が重
なり合う部分のみをスムーズな曲線を有する形状に構成
してもよく、同様の効果を得ることができる。
【0079】なお、上述した走査型露光装置は、走査方
向(X方向)と直交するY方向にのみマスク10や感光
基板60をステップ移動する機構を設けたものであっ
た。しかし、Y方向のみならずX方向にもステップ移動
する機能を備えることによって、図10に示すように、
感光基板60のY方向だけでなくX方向に対しても並ん
だ複数の領域60c〜60fにパターン露光を行うこと
ができ、さらに大型の感光基板60にパターン転写する
ことが可能となる。
【0080】次に、本発明による走査型露光装置の第3
の実施の形態を説明する。第1及び第2の実施の形態で
は、視野絞りの台形の斜辺の部分をスムーズな曲線と
し、多少の誤差があっても合成部の照度変化がスムーズ
になるようにしているが、第3の実施の形態では、視野
絞りの形状ではなく、露光中の移動制御によって継ぎ合
わせ部分に対応する照明光照射量の分布を均一にするよ
うにする。
【0081】本実施の形態に係る走査型露光装置のハー
ド的構成は、図1と同じであるためこの部分の説明を省
略する。但し、複数の照明光学系L1〜L5に設置され
る視野絞りには、図22に示す従来の台形の視野絞り2
11a〜211eを用いている。
【0082】図11は、走査露光のシーケンスを示すフ
ローチャートであり、本フローは制御装置50により実
行される。図中、Sはフローの各ステップを示す。アク
ティブマトリックス方式の液晶パネルは、そのアクティ
ブ素子を形成するために、製造工程で複数のパターン層
を重ね合わせて露光することが必要になる。このため、
原板となるマスク10が複数枚用意され、マスクを交換
しながらパターン層の重ね合わせ露光を行う。
【0083】まず、マスクステージ20に載置されてい
るマスク10が図示しないマスクローダにより交換され
たとき、すなわちステップS20の判定が「YES」の
場合には、ステップS21に進み、投影光学系12a〜
12eを保持している保持部材によって保持されたアラ
イメント系20a,20bによって、その新しいマスク
10を露光装置に対して位置決めする。この位置決め
は、図7で説明したように、アライメント系20a,2
0bによってマスクマーク23a,23jを検出し、指
標マーク28に対するマスクマークの位置が所定の関係
となるように、マスクステージ20上に載置されたマス
クの位置を図示しない駆動手段によって調整することに
よって行われる。マスクを交換しなかった場合には、こ
のステップS21は省略される。
【0084】次いで、ステップS22に進み、図示しな
い基板ローダにより基板ステージ15に露光すべき感光
基板14をローディングし、ロードした感光基板14を
露光装置に対して位置決めする。具体的には、ステップ
S21におけるマスク10のアライメントと同様に、ア
ライメント系20a,20bによって基板マーク24
a,24jを検出し、指標マーク28に対する基板マー
ク24a,24jの位置が所定の関係となるように、基
板ステージ15上に設けられた図示しない駆動手段を制
御することによって行われる。
【0085】ステップS23では、マスクステージ20
のX方向駆動装置18X及び基板ステージ15のX方向
駆動装置16Xによってマスクステージ20と基板ステ
ージ15とを例えば−X方向に駆動することにより、投
影光学系12a〜12eに対してマスク10と感光基板
14を同期して往路走査する。その際、一方のアライメ
ント系20aによって、マスクマーク23a〜23eと
基板マーク24a〜24eとの相対位置を検出する。他
方のアライメント系20bは、マスクマーク23f〜2
3jと基板マーク24f〜24jとの相対位置を検出す
る。こうして検出されたマスクマーク23a〜23e,
23f〜23jと基板マーク24a〜24e,24f〜
24jとの相対位置は、記憶装置51に記憶される。
【0086】マスク10と感光基板14の往路走査が終
了すると、マスク10が照明領域11a〜11eから完
全に外れ、感光基板14が投影領域13a〜13eから
完全に外れた走査開始位置において、マスク10と感光
基板14とのアライメントを行う。ステップS24のこ
のアライメントは、ステップS23において往路走査の
間に検出され記憶装置51に記憶されているマスクマー
ク23a〜23e,23f〜23j及びそれと対をなす
基板マーク24a〜24e,24f〜24jの相対位置
誤差が最小となるようなマスク10のX方向、Y方向及
び回転方向の移動量を最小自乗法等によって求め、それ
にしたがってマスクステージ20上のマスク10の位置
を図示しない駆動手段によって調整することにより行わ
れる。
【0087】その後、ステップS25に進み、マスク1
0及び感光基板14を投影光学系12a〜12eに対し
て+X方向に同期走査(復路走査)することにより、走
査露光が行われる。この走査露光中においては、制御装
置50が、図3(a),(b)に示す特性をもつように
移動制御する。このスムーズな関数による移動の制御
は、駆動方法をいわゆるS字制御方式にすればよい。す
なわち、記憶装置51には、例えば式(1)及び式
(2)で現される微分可能な関数、又は該関数によりあ
らかじめ計算された値が格納されており、制御装置50
は、記憶装置51から該関数又はその計算値を読み出し
て、スキャン露光中に視野絞り部分を上記関数に従って
移動する。
【0088】こうすることで、画面合成を行う際に左右
の露光位置が微妙にずれたような場合であっても、露光
後は、図3(d)に示すように合成部の照度変化がスム
ーズなものとなる。その結果、配光分布のバラツキによ
って視覚的に違和感を生じさせることはなく、歩留りを
向上させることができる。また、本実施の形態では、複
数の照明光学系に設置される視野絞りは、従来と同様の
ものがそのまま使用できるので、照明光学系の設計変更
や部材の交換等を行わず直ちに実施できる効果がある。
【0089】次に、本発明による走査型露光装置の第4
の実施の形態を説明する。上記各実施の形態において、
複数レンズの露光領域を横に合成する方法でスムーズに
画面を合成したとしてもレンズの結像特性が露光領域の
中央部と端部で異なるため微妙なムラを生じる場合があ
る。
【0090】レンズの収差のうち、コマ収差及び非点収
差はとくに像高(レンズ中心からの立上りをいう)が大
きなレンズ端部での像質を劣化させる性質をもつ。視野
絞りに台形を用いた場合、レンズ中央部の像質は収差の
少ない良好な像質であるのに対し、台形の両端部分は像
高が大きな部分であるので諸収差の影響を受けて像質が
やや劣ることになる可能性がある。
【0091】図12及び図13(a),(b)は、台形
の視野絞りをもつ複数レンズによる横方向画面の像質を
示す図、図13(c)は、図5の複数レンズによる横方
向画面合成の像質を示す図である。図12及び図13
(a),(b)に示すように、視野絞りに台形を用いた
場合、レンズ中央部の像質は、収差の少ない良好な像質
であるのに対し、レンズ周辺部分は諸収差の影響を受け
て像質がやや劣る。
【0092】レンズの像高が高くなるにつれ像質が劣化
する性質のレンズを用いて横方向に画面合成した場合、
図13(c)に示すように、横方向に連続で見ると合成
部分については像質の劣化が重なり合い、像質の不均一
が生じてしまう。この像質の不均一が周期的に発生して
目視でも確認できる場合にはデバイスの不良となる。
【0093】図14は、レンズ端部の視野絞りをもつ複
数レンズによる横方向画面合成を説明する図であり、図
14(a)は、その複数レンズの配置を示す図、図14
(b)は、レンズ端部の視野絞りをもつ第2列のレンズ
による光量を示す図、図14(c)は、レンズ端部の視
野絞りをもつ第1列のレンズによる光量を示す図、図1
4(d)は、露光を合成した場合の光量を示す図であ
る。図14(a)において、110a〜110eは複数
の照明光学系L1〜L5(図1参照)、121a〜12
1eはマスク10への露光光の照射領域を規定する三日
月形状の端部を有する複数の視野絞りである。
【0094】複数の照明光学系110a〜110e(L
1〜L5)のそれぞれから射出された光束は、視野絞り
121a〜121eにより照射領域が規定されて、マス
ク10上の異なる部分領域(照明領域)をそれぞれ照明
する。三日月形状の端部を有する視野絞り121a〜1
21eにより規定される部分領域は、照明光学系110
a〜110eのレンズ端部に設置されている。すなわ
ち、第1及び第2の実施の形態では、スムーズな曲線の
端部を有する台形状の視野絞り111a〜111e(図
2参照)をレンズ中央部に設置し、できるだけ収差の少
ない状態で使用するようにしていたが、本実施の形態で
は、三日月形状の端部を有する視野絞り121a〜12
1eを、あえて照明光学系110a〜110eのレンズ
端部に設置するものである。
【0095】また、視野絞り121a〜121eの端部
は、投影領域の継ぎ合わせ部分となり、マスク10上で
スムーズな曲線をもつ投影領域となる(図14(b)〜
(d)参照)。図15及び図16(a),(b)は、三
日月状の視野絞りをもつ複数レンズによる横方向画面の
像質を示す図、図16(c)は、図15の複数レンズに
よる横方向画面合成の像質を示す図である。
【0096】上述したように、視野絞り121a〜12
1eをレンズ端部に設置し、像高の高い部分のみ(すな
わち、円形の露光領域の端部のみ)を使用するようにし
たので、レンズの像高が高く、視野絞りに台形を用いた
ものに較べ諸収差の影響を受けて像質がやや劣り、図1
5に示すような像質となる。図12と比較すると、図1
2では、レンズ中央部とレンズ周辺部分とで像質の差異
が存在したが、図15では、レンズ中央部とレンズ周辺
部分とで像質の差異はない。
【0097】したがって、三日月状の視野絞りをもつ複
数レンズを用いて横方向に画面合成した場合、図16
(c)に示すように、レンズ中央部と合成部分について
像質が不均一になることがなく全体として均一である。
像質の不均一が目視で確認できないため、実用上デバイ
スの不良は発生しない。
【0098】ところで、第1及び第2の実施の形態で
は、視野絞り111a〜111eの形状を、台形の斜辺
をスムーズな曲線で置き換えた形状を基本とし、この形
状をレンズの円形の露光領域に接するように移動させ
る。この際、全露光量の均一を保つため、縦方向(非ス
キャン方向すなわちY方向)から見た開口の幅が変化し
ないようにする必要性がある。また、視野絞り111a
〜111eにより照射され露光されるデバイスについ
て、上記像質の不均一を考えてみる。通常、レジストは
エッチング阻止のために使用されるのでレジスト像のボ
トム部分の形状だけが重要となる。したがって、第1及
び第2の実施の形態のように、レンズの結像特性が露光
領域の中央部と端部で異なる場合であってもレジスト自
体が除去されるため影響を受けない。しかし、レジスト
自体をデバイス構成部材にとるようなプロセスについて
は、レジスト自体の像質の均一性が重要になるため第4
の実施の形態で説明した方法が有効となる。
【0099】なお、上記各実施の形態では、複数の結像
光学系をもつ走査型露光装置にした適用例であるが、パ
ターンを基板上で継ぎ合わせて露光する露光装置であれ
ば、どのような露光装置(例えば、静止型の露光装置で
あるステップ・アンド・リピート型の露光装置)でもよ
い。また、例えば1枚のマスクに複数のパターンを設け
て継ぎ合わせる場合にも同様に適用することができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、投影領域設定装置が、
投影領域のうち継ぎ合わせ部分に対応する投影領域を微
分可能な関数に基づいて設定するようにしたため、継ぎ
合わせ露光をスムーズに行うことができ、良好な画面合
成品質を得ることができる露光装置及び露光方法を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による走査型露光装
置の概略的な構成を示す図。
【図2】スムーズな曲線の端部の視野絞りをもつ複数レ
ンズによる横方向画面合成を説明する図。
【図3】視野絞りの端部がスムーズな曲線により構成さ
れたオーバーラップしろで画面合成された照度分布を示
す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による走査型露光装
置の概略的な構成を示す図。
【図5】基板ステージ上に保持された感光基板の上面
図。
【図6】マスクの上面図。
【図7】アライメント系によって撮像されたマスクマー
クの図。
【図8】アライメント系によって撮像されたマスクマー
クと基板マークの図。
【図9】走査露光のシーケンスを示すフローチャート。
【図10】感光基板上に露光されたパターンの配列の一
例を示す図。
【図11】本発明の第3の実施の形態による走査型露光
装置の走査露光のシーケンスを示すフローチャート。
【図12】本発明の第4の実施の形態による走査型露光
装置の台形の視野絞りをもつ複数レンズによる横方向画
面の像質を示す図。
【図13】図12の複数レンズによる横方向画面合成の
像質を示す図。
【図14】レンズ端部の視野絞りをもつ複数レンズによ
る横方向画面合成を説明する図。
【図15】三日月状の視野絞りをもつ複数レンズによる
横方向画面の像質を示す図。
【図16】図15の複数レンズによる横方向画面合成の
像質を示す図。
【図17】従来の走査型露光装置の概略の構成を示す斜
視図。
【図18】図17の要部を示す図。
【図19】従来の走査型露光装置によるスキャン及びス
テップの露光イメージを示す図。
【図20】従来の露光装置の露光パターンの画面合成を
示す模式図。
【図21】従来の露光装置の露光パターンの画面合成を
示す模式図。
【図22】従来の露光装置の台形の視野絞りをもつ複数
レンズによる横方向画面合成を説明する図。
【図23】従来の露光装置のウエッジ状照度分布のオー
バーラップしろで構成する画面合成の照度分布を示す
図。
【符号の説明】
L1〜L5,110a〜110e…照明光学系、9,1
11a〜111e,121a〜121e…視野絞り(投
影領域設定装置)、10…マスク、10a…パターン領
域、11a〜11e…照明領域、12a〜12e…投影
光学系(結像光学系)、13a〜13e…投影領域、1
4,60…感光基板、14a,60…パターン露光領
域、15…基板ステージ、16Y…Y方向駆動装置、1
7X,17Y…位置測定装置、18Y…Y方向駆動装
置、19X,19Y…位置測定装置、20a,20b…
アライメント系、22a,22b…基板マーク、23a
〜23j…マスクマーク、24a〜24j…基板マー
ク、24k〜24p…アライメントマーク、27…観察
視野、28…指標マーク、50…制御装置、51…記憶
装置、111a〜111e…視野絞り(投影領域設定装
置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板への投影領域を設定する投影領域設
    定装置を有し、第1パターンの一部と第2パターンの一
    部とを前記基板上で継ぎ合わせて露光する露光装置にお
    いて、 前記投影領域設定装置は、前記投影領域のうち前記継ぎ
    合わせ部分に対応する投影領域を微分可能な関数に基づ
    いて設定することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記第1パターンを照明する照明光学系を有し、 前記投影領域設定装置は、前記照明光学系内に配設され
    ていることを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の露光装置において、 前記微分可能な関数は、正弦関数であることを特徴とす
    る露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の露光装置において、 前記継ぎ合わせ部分に対応する投影領域は、三日月形状
    であることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 第1パターンの一部と第2パターンの一
    部とを基板上で継ぎ合わせて露光する露光方法におい
    て、 前記基板上への投影領域を設定する際に、前記継ぎ合わ
    せ部分に対応する投影領域を微分可能な関数に基づいて
    設定することを特徴とする露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の露光方法において、 前記第1パターンと前記第2パターンとは異なるマスク
    に形成されていることを特徴とする露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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