JP2001209012A - 累進多焦点レンズ - Google Patents

累進多焦点レンズ

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JP2001209012A
JP2001209012A JP2000392365A JP2000392365A JP2001209012A JP 2001209012 A JP2001209012 A JP 2001209012A JP 2000392365 A JP2000392365 A JP 2000392365A JP 2000392365 A JP2000392365 A JP 2000392365A JP 2001209012 A JP2001209012 A JP 2001209012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体に揺れの少ない累進多焦点レンズを提供
する。 【解決手段】 加入度が少なくとも0.75ジオプター
から3.00ジオプターの範囲を備え、近用度数測定位
置Nを通る水平方向の断面曲線に沿っての非点収差の値
がXジオプター以下の領域の幅をW(Di ,X)mmと
するとき、該加入度(Di )がそれぞれ Da ジオプタ
ー,Db ジオプターで示されるA,Bの2種類のレンズ
の関係において、該加入度(Di )がDa >Db のと
き、 W(Da ,X)>W(Db ,X・Db /Da ) (但し、X= 1.00 ジオプターとする。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた視機能を有
する累進多焦点レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に累進多焦点レンズには「遠用部」
と呼ばれる遠方を見る為の領域と、「中間部」と呼ばれ
る中間距離を見る為の領域と、「近用部」と呼ばれる近
方を見る為の領域が存在する。なお、ここでいう中間距
離とは概ね50cmから2mまでの距離を指し、これよ
り遠い距離を遠方、近い距離を近方と呼んでいる。しか
しながら時には遠方とは無限遠方のみを意味したり、近
方とは30cm乃至33cmを指すこともあって、確た
る定義が存在していないのが実情である。元来累進多焦
点レンズには、外目からそれと判る明瞭な境界線が存在
しないのであるから、これらの定義が確定していなくと
も実際の装用上に不都合は無い。
【0003】しかしながら、レンズの設計や製造、検
査、更には枠入れする際にはレンズ上に基準となるいく
つかの正確に定義された点が必要となる。それらの点の
うち、現在最も一般的なものに遠用度数測定位置F、近
用度数測定位置N、それにレンズの装用者が正面視をし
たときに視線の通過する位置E(本明細書では、フィッ
ティングポイントも含めて、以下、アイポイント位置と
いう。)の3つがあり、通常、未加工の状態では、レン
ズの光学レイアウト情報としてレンズ表面に表示されて
いる。
【0004】遠用度数測定位置Fや近用度数測定位置N
の位置を定めることは、ISOやJISで定められた規
格の検証にとって必須であり、また、アイポイント位置
Eはレンズの枠入れをする際の垂直方向や水平方向を定
めるのに使用されたり、あるいは、幾何学中心点Gに一
致させてたりして使用する場合がある。
【0005】この他にも、例えばレンズのプリズム屈折
力の測定位置Q等がこれらレンズの光学情報を知るうえ
でも必須である。
【0006】また、累進変化の起点位置や終点位置も重
要なレンズ情報を示す位置ではあるが、レンズ表面上に
表示義務が無く、実測による特定も困難である場合が多
い。
【0007】さらに、遠用度数測定位置Fや近用度数測
定位置Nはこれら累進変化の起点位置や終点位置から、
レンズメーター開口部の半径に相当する距離(2〜4m
m程度)だけ上方及び下方にずれて位置している場合が
多い。
【0008】さて、累進多焦点レンズに存在する不可避
の欠点として非点収差の存在があげられる。この非点収
差の発生原因は、遠用度数測定位置Fと近用度数測定位
置Nとの2点における表面屈折力差として定義されてい
る加入度(Di )の存在である。更に詳しく述べるなら
ば、遠用度数測定位置Fから近用度数測定位置Nに至る
レンズ表面の曲率変化が生み出す曲面の捩れ(歪み)が
非点収差を生み出している。従って非点収差を減らす為
には加入度の値を減らすか、遠用度数測定位置Fと近用
度数測定位置Nとの距離を伸ばせば良い(厳密には表面
屈折力の変化率を減らせば良い)ことになる。ところが
加入度の値は近見時に必要な付加屈折力であるから、こ
れを減らせば累進多焦点レンズ本来の目的が達成できな
い。また、遠用度数測定位置Fと近用度数測定位置Nと
の距離を伸ばすために、遠用度数測定位置Fを変えずに
近用度数測定位置Nを下げると近方視において視線を大
きく下方に転じなければならず不便である。
【0009】非点収差による違和感をできるだけ少なく
して装用感の向上を図った試みとして、特開昭62−1
0617号では、遠方の視野を犠牲にして非点収差を減
らし、中間視及び近方視を重視した累進多焦点レンズが
提案されている。この提案の累進多焦点レンズでは、累
進帯長が20ミリ以上に設定されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、累進多焦点レ
ンズを更に使い易くするために、加齢と共により大きな
加入度(Di )の累進レンズが必要となることに鑑み、
加入度(Di )が大きくなった場合に生じる問題点につ
いての対策も考慮しなければならない。
【0011】すなわち、加入度(Di )が比較的小さい
装用者は比較的若いので視生活が活発であり、頭部や視
線を大きく動かしたときの視野(動的視野)の安定が要
求され、逆に加入度(Di )が比較的大きい装用者は比
較的高齢なので静かな視生活であり、頭部や視線をあま
り大きく動かさないときの視野(静的視野)の安定が要
求される。従って加入度(Di )の値によって設計その
もの、即ち、累進多焦点レンズ上の非点収差やその軸方
向、平均度数(球面度数+乱視度数の1/2)、更には
レンズのプリズム屈折力の水平成分や垂直成分の分布
を、上記要求に合わせるべく変えることが望ましい。
【0012】また、前記特開昭62−10617号に開
示されている累進多焦点レンズは、中間視及び近方視を
重視した設計としたため、表面非点収差が0.50ジオ
プター以下の遠用明視域の横幅が、わずか30mm以下
にすぎないため装用者が無意識のうちに遠用を見たとき
「視野の狭窄感」が強く働きやすいという課題を残して
している。本発明は上述の背景のもとでなされたもので
あり、優れた視野域を有する累進多焦点レンズを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、第1の手段は、遠用度数測定位置Fと
近用度数測定位置Nとレンズ装用者が正面視をしたとき
に視線の通過するアイポイント位置(視野位置)Eとが
予め設定されている累進多焦点レンズであって、遠用度
数測定位置Fに対する近用度数測定位置Nの付加表面屈
折力を加入度(Di )とするとき、該レンズは前記加入
度(Di )が少なくとも0.75ジオプターから3.0
0ジオプターの範囲を備え、近用度数測定位置Nを通る
水平方向の断面曲線に沿っての非点収差の値がXジオプ
ター以下の領域の幅をW(Di ,X)mmとするとき、
前記加入度(Di )がそれぞれDaジオプター,Db ジ
オプターで示されるA,Bの2種類のレンズの関係にお
いて、前記加入度(Di )がDa >Db のとき、 W(Da ,X)>W(Db ,X・Db /Da ) (ただし、X=1.00 ジオプターとする。)の関係
を満足することを特徴とする累進多焦点レンズである。
第2の手段は、第1の手段にかかる累進多焦点レンズに
おいて、前記遠用度数測定位置F、アイポイント位置E
及び近用度数測定位置Nの3点を通る一本の曲線を主注
視線とするとき、該主注視線上の任意の点Pの、遠用度
数測定位置Fを基準とした水平方向鼻側への偏位量H
が、H=K・Dp /Di で表されることを特徴とする累
進多焦点レンズである。(ただし、Kは、1.0≦K≦
4.0である任意の定数、Dp は点Pにおける付加表面
屈折力、Di は加入度である。)第3の手段は、第1又
は第2の手段にかかる累進多焦点レンズにおいて、前記
主注視線上における任意の点Pは遠用度数測定位置F及
び近用度数測定位置Nを除いて、2つの主曲率が異なる
部分を有することを特徴とする累進多焦点レンズであ
る。さらに、他の手段としては、遠用度数測定位置Fと
近用度数測定位置Nとレンズ装用者が正面視をしたとき
に視線の通過するアイポイント位置Eとが予め設定され
ている累進多焦点レンズであって、遠用度数測定位置F
に対する近用度数測定位置Nの付加表面屈折力を加入度
(Di )とするとき、該レンズは次の(イ)から(ホ)
の条件を備えていることを特徴とする累進多焦点レンズ
である。 (イ)アイポイント位置Eにおける付加表面屈折力は加
入度(Di )の30%以上50%以下であること。 (ロ)該レンズにはレンズ全表面を2分する対称軸が存
在せず、右眼用レンズと左眼用レンズとは相異なる屈折
表面を有していること。 (ハ)該レンズは右眼用左眼用共、近見時の眼の輻輳作
用に対応させるべく、アイポイント位置Eは遠用度数測
定位置Fの位置よりも鼻側に偏位し、近用度数測定位置
Nはアイポイント位置Eよりも更に鼻側に偏位している
こと。 (ニ)遠用度数測定位置Fはアイポイント位置Eよりも
10mm乃至17mm上方に偏位し、近用度数測定位置
Nはアイポイント位置Eよりも14mm乃至21mm下
方に偏位していること。 (ホ)該レンズ上の遠用度数測定位置Fを中心として水
平側を0°の基準方向としたとき、30°方向から15
0°方向に至る略扇形の領域を遠用明視域とし、該遠用
明視域における非点収差量は加入度(Di )の値にかか
わらず0.50ジオプター以下であること。 さらに他の手段としては、上記他の手段にかかる累進多
焦点レンズにおいて、前記主注視線上の任意の点Pと交
差する水平方向の断面曲線に沿っての光学的状況の変化
は、該主注視線が遠用度数測定位置Fを基準として水平
方向に偏位していない部分では点Pを境に左右鏡面対称
であり、該主注視線が遠用度数測定位置Fを基準として
鼻側へ偏位している部分では点Pから鼻側に至る変化の
方が耳側に至る変化よりも激しいことを特徴とする累進
多焦点レンズである。
【0014】
【作用】上述の手段によれば、優れた視野域を有する累
進多焦点レンズを得ることが可能になった。また、同時
に中間視及び近方視を重視した設計を採用することもで
きる。以下、上記手段の作用を詳しく説明する。
【0015】上述の第1の手段にかかる累進多焦点レン
ズにおいては、加齢と共により大きな加入度(Di )の
累進レンズが必要となることに鑑み、加入度(Di )が
大きくなった場合に生じる問題点についての対策を考慮
した。
【0016】すなわち、加入度(Di )が比較的小さい
装用者は比較的若いので視生活が活発であり、頭部や視
線を大きく動かしたときの視野(動的視野)の安定が要
求され、逆に加入度(Di )が比較的大きい装用者は比
較的高齢なので静かな視生活であり、頭部や視線をあま
り大きく動かさないときの視野(静的視野)の安定が要
求される。従って加入度(Di )の値によって設計その
もの、即ち、累進多焦点レンズ上の非点収差やその軸方
向、平均度数(球面度数+乱視度数の1/2)、更には
レンズのプリズム屈折力の水平成分や垂直成分の分布
を、上記要求に合わせるべく変えることが望ましい。
【0017】また、独自に行なった装用テストの結果、
近方視における明視域の限界非点収差量と加入度(Di
)との相関は殆ど認められれず、約0.75乃至1.
00ジオプター以内の非点収差であれば明視しうること
が判明した。従って、従来のようにいかなる加入度(D
i )の値に対しても同一の設計であれば、加入度(D
i)が大きくなったとき近用明視域が狭くなる傾向から
逃れられないが、加入度(Di )が大きくなる程、近用
明視域として約1.00ジオプター以内の非点収差の幅
Wをより広くする設計に変えれば、上記の傾向を緩和出
来ることになる。
【0018】以上の点をまとめると、例えば、加入度
(Di )が0.25ジオプターから5.00ジオプタ
ー、少なくとも0.75ジオプターから3.00ジオプ
ターの範囲を備え、近用度数測定位置Nを通る水平方向
の断面曲線に沿っての非点収差の値がXジオプター以下
の領域の幅をW(Di ,X)mmとするとき、該加入度
(Di )がそれぞれ Da ジオプター,Db ジオプター
で示されるA,Bの2種類のレンズの関係において、該
加入度(Di )がDa >Db のとき、 W(Da ,X)>W(Db ,X・Db /Da ) (但し、X= 1.00 ジオプターとする。)とすれ
ば加入度(Di )が大きくなったとき、近用明視域が狭
くなる傾向を緩和することができることになる。
【0019】ただし、加入度(Di )が大きくなったと
き、近用領域での非点収差を減らすと近用側方の非点収
差が増大するので、静的視野はより安定するが動的視野
は不安定となる。即ち、比較的小さい加入度を有する累
進多焦点レンズに動的視野を安定させる設計を施し、比
較的大きい加入度を有する累進多焦点レンズに上記の方
法を適用すれば、比較的大きい加入度を有する累進多焦
点レンズの静的視野が安定することとなり、前述の要求
をも同時に満足させることになる。
【0020】また、第2の手段においては、第1の手段
にかかる累進多焦点レンズを更に使い易くするために、
前記遠用度数測定位置Fとアイポイント位置E、及び近
用度数測定位置Nの3点を通る一本の曲線を想定し、注
視するときの視線の通過頻度が最も高いという意味で主
注視線と名付け、この主注視線上の任意の点Pの、遠用
度数測定位置Fの位置を基準とした水平方向鼻側への偏
位量HはKを1.0≦K≦4.0である任意の定数、点
Pにおける付加表面屈折力をDp 、加入度をDi とした
とき、 H=K・Dp /Di で表されるとして主注視線のレンズ上の位置を定めた。
【0021】主注視線に沿って付加表面屈折力を増やし
てあるのは、より近い距離の視標を見るためであり、よ
り近い距離の視標を見るということは左右眼の視線が相
互に更に鼻側に寄る(眼の輻輳作用が増える)というこ
とであるから、それに対応させる為には主注視線の鼻側
への偏位量を増やす必要がある。従って、主注視線上の
任意の点Pの偏位量Hは点Pにおける付加表面屈折力D
p をDi で割った値に比例する。又、任意の定数Kの値
に幅を持たせたのは、偏位量Hの位置におけるレンズの
透過屈折力の水平方向成分によるプリズム作用のため、
視線がレンズを通過する際に屈折し、前記透過屈折力が
負の場合Kは小さくなり、正の場合Kは大きくなるから
である。透過屈折力が0の場合には、K=2.5程度の
値が望ましい。
【0022】第3の手段は、第1又は第2の手段にかか
る累進多焦点レンズを更に使い易くするために、前記主
注視線上における任意の点Pは遠用度数測定位置F及び
近用度数測定位置Nを除いて、2つの主曲率が異なる部
分を有することとした。
【0023】これまで使用してきた光学的状況の項目と
して、累進多焦点レンズ上の非点収差やその軸方向、平
均度数(球面度数+乱視度数の1/2)、更にはレンズ
のプリズム屈折力の水平成分や垂直成分の分布等があ
る。これらは説明を容易とするために、主として累進多
焦点レンズ表面の状態として扱ってきた。即ち、非点収
差とは累進表面の表面非点収差の事であり、平均度数と
は累進表面の表面平均度数のことであり、更にプリズム
屈折力とは累進表面と裏面の法線方向の差等から比較的
単純に算出される値であった。
【0024】しかしながら現実のレンズは眼鏡枠に枠入
れされて眼前約12mmの位置に5°乃至10°程度の
前傾状態で装用されるのであるから、実際には視線がレ
ンズと交わる角度やその位置での厚み(厳密にはレンズ
内での視線の光路長)等が全て関係しているのは自明で
あるから、上記の非点収差とは透過非点収差、平均度数
とは透過平均度数、更にプリズム屈折力とは視線のふれ
角から算出されるべき値としてとらえても本発明の技術
的範囲に含まれる(加入度の表現のみ、特に「付加表面
屈折力」としたのは、それが加入度の定義だからであ
る。)。従って、前記主注視線の説明として、従来よく
用いられている「表面非点収差の無い線(=へそ状子午
線)」としていないのは、表面非点収差の無いことが実
際の使用状況において必ずしも最良の状態ではないこと
から本発明の必須要件としていないからである。
【0025】本発明者等の研究によれば、一般的な累進
多焦点レンズにおける「遠用部」「中間部」「近用部」
の明視しうる領域の広さの配分は、個々の累進多焦点レ
ンズの種類により多少の違いはあるが「遠用部」が最も
広くなっている。これは日常生活において遠方視の頻度
が極めて高いことに対応させているからである。また、
非点収差に対する人間の眼の感度も、遠方視が最も敏感
であり、中間視から近方視に移るにつれ鈍くなっていく
傾向が認められる。
【0026】独自に行なった装用テストの結果を見て
も、遠方視における明視域は約0.50ジオプター以内
の非点収差であることを必要とするが、近方視では約
0.75乃至1.00ジオプター以内の非点収差であれ
ば明視しうることが判明している。従ってある一定の非
点収差の値で各明視域の広さを単純比較することは合理
的ではないと判断される。 さらに、人間にとって遠方
の視野が狭められるということは心理的に大きな負担と
なる。これは単に「便利か不便か」といった問題ではな
く、「視野の狭窄感」という心理的圧迫が装用者をして
その眼鏡を忌避させる要因となるということである。
【0027】かかる状況に鑑み、上述の他の手段にかか
る累進多焦点レンズでは、遠用明視域は前記Fの位置を
基準にして30°方向から150°方向に至る略扇形の
大きく上方に開いた末広がりの領域と定義し、この遠用
明視域における非点収差は加入度(Di )の値にかかわ
らず0.50ジオプター以下とした。加入度(Di )の
値に無関係に限界値を定めたのは、独自に行なった装用
テストの結果、遠方視における明視域の限界非点収差量
に加入度(Di )との相関が殆ど認められなかったから
である。
【0028】また、遠用明視域の形状を上記の様に「略
扇形の大きく上方に開いた末広がりの領域」と定めたの
は、装用者に「視野の狭窄感」を抱かせないためであ
る。さらに、他の手段にかかる累進多焦点レンズの装用
者が正面視をしたときに視線の通過するアイポイント位
置Eを中間距離を見るのに適した状態にする為に、アイ
ポイント位置Eにおける付加表面屈折力を、加入度(D
i )の30%以上50%以下とした。これは、多くの装
用テストにより、30%未満では遠用度数測定位置Eか
ら近用度数測定位置Nまでの表面屈折力の変化が激しく
なり中間視野側方の非点収差を充分に減少させることが
出来ず、又、50%を越えては遠用明視域を充分に確保
出来ないことが判明したからである。
【0029】また、他の手段にかかる累進多焦点レンズ
では通常の累進多焦点レンズよりも非点収差を充分に減
少させてあるがために側方を広く使用することになるの
で、特に側方における両眼視を良好にする必要がある。
従って、レンズ全表面を2分する対称軸が存在し、枠入
れ時に5°乃至10°回転させる、いわゆる「左右対称
型設計」は、側方における両眼視を全く考慮していない
ため好ましくなく、右眼用レンズと左眼用レンズとが相
異なる表面を有した、いわゆる「左右別型設計」を最適
と位置づける。
【0030】さらに、前記遠用度数測定位置F,アイポ
イント位置E,近用度数測定位置Nの3点の水平方向の
配置については、右眼用左眼用共、近見時の眼の輻輳作
用に対応させるべく、アイポイント位置Eの位置は遠用
度数測定位置Fの位置よりも鼻側に偏位しており、近用
度数測定位置Nの位置はアイポイント位置Eの位置より
も更に鼻側に偏位していることが必要である。
【0031】また、これら3点の縦方向の配置として、
多くの装用テストにより遠用度数測定位置Fの位置はア
イポイント位置Eの位置よりも好ましくは10mm乃至
17mm、より好ましくは、12mm乃至15mm上方
に偏位させ、近用度数測定位置Nの位置はアイポイント
位置Eよりも好ましくは14mm乃至21mm、より好
ましくは、16mm乃至19mm下方に偏位させること
が、遠用度数測定位置Fと近用度数測定位置Nとの距離
を充分にとって屈折力変化を減少しうると同時に、遠近
2つの領域への無理のない視線移動をするための最適な
両立範囲であることが判明した。
【0032】また、上記他の手段にかかる累進多焦点レ
ンズを更に使い易くするために、前述した「左右別型設
計」の内容を次に示す技術とすることにより更に改良す
ることができる。すなわち、良好な両眼視を得るために
は、視線が通過するレンズ上の非点収差やその軸方向、
平均度数(球面度数+乱視度数の1/2)、さらにはレ
ンズのプリズム屈折力の水平成分や垂直成分を、左右眼
で一致させることが必要となる。ここにおいて、見よう
とする視標がレンズ装用者の正面にある場合は前述の主
注視線の配置や表面屈折力の配分を考慮するだけで事足
りる。
【0033】ところが、見ようとする視標がレンズ装用
者の側方に移った場合は、片眼の視線が耳側に移動し他
眼の視線が鼻側に移動するので、両方の視線が通過する
レンズ上の光学的状況が同じになるとは限らない。 仮
に、見ようとする視標がレンズ装用者の無限遠方であれ
ば、正面視から側方視に移るときに左右眼の視線のふれ
る角度は同じになるから、レンズ上の光学的状況の分布
は前述の主注視線を境に水平方向に左右鏡面対称(主注
視線の位置に鏡を置いて写した様な対称配置を意味し、
単なる「左右対称」の意味ではない。
【0034】これは、非点収差の軸方向の様に方向性の
あるものをも前述の「光学的状況」に含まれるようにす
るためである。)となっていることが望ましい。 一
方、見ようとする視標がレンズ装用者の有限距離であれ
ば、眼の輻輳作用により左右眼の視線は相互に鼻側に寄
っている。この状態で正面視から側方視に移るとき、視
標までの距離が不変ならば、左右眼の視線のふれる角度
は同じになる。ところが、ごく近方を例にとって考えれ
ばすぐに判る様に正面視から側方視に移るとき、視標ま
での距離は遠ざかるのが普通である。そうなれば眼の輻
輳作用が弱まり、両眼の視線は平行に近くなる。
【0035】従って、見ようとする視標がレンズ装用者
の有限距離にあれば、正面視から側方視に移るときに左
右眼の視線のふれる角度が異なり、耳側に移動する視線
の方が、鼻側に移動する視線よりも大きい。この傾向は
側方視に於ける頭部の回転(通常は正面視から側方視に
移る角度の約半分を頭部が回転し、残りを眼球が回転す
る。)のために、頭部と付随して回転する眼鏡レンズ上
では一層凝縮され、顕著となる。このため有限距離を見
るために、主注視線が前記Fの位置を基準として鼻側に
偏位している部分では、水平方向に左右非対称となって
いることが望ましい。
【0036】累進多焦点レンズでは主注視線から水平方
向へのレンズ上の光学的状況の分布は変化しているのが
普通であるから、左右の視線が通過するレンズ上の光学
的状況を同じにするためには、主注視線から鼻側に至る
変化の方が耳側に至る変化よりも激しくなっていること
が望ましい。
【0037】以上の点をまとめると、前記主注視線上の
任意の点Pと交差する水平方向の断面曲線に沿っての非
点収差の変化、非点収差の軸方向の変化、平均屈折力の
変化、プリズム屈折力の水平成分の変化、プリズム屈折
力の垂直成分の変化等の光学的状況の少なくとも1つは
遠用度数測定位置Fの位置を基準として水平方向に偏位
していない部分では点Pを境に左右鏡面対称とし、遠用
度数測定位置Fの位置を基準として鼻側へ偏位している
部分では点Pから鼻側に至る変化の方が耳側に至る変化
よりも激しくなっていることが望ましいということにな
る。
【0038】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本実施例1の
右眼用累進多焦点レンズの光学情報のレイアウトを説明
する図である。 図1において、レンズの幾何中心Oの
上方14mmの位置に遠用度数測定位置F、レンズの幾
何中心Oの下方17.5mmかつ鼻側内方2.5mmの
位置に近用度数測定位置N、レンズの幾何中心の水平方
向鼻側1.0mmの位置にレンズの装用者が正面視をし
たときに視線の通過する位置Eが存在する(図は説明
上、やや誇張的に描かれている)。
【0039】本実施例において遠用度数は S−1.0
0ジオプター、加入度は Di =+2.00ジオプター
である。遠用度数測定位置Eにおける付加表面屈折力は
+0.76ジオプターであり、これは加入度(Di )の
約38%に相当する。レンズ上の遠用度数測定位置Fの
位置を中心として水平右側を0°の基準方向としたと
き、30°方向から150°方向に至る略扇形の領域D
fは遠用明視域であり、この領域における非点収差は
0.50ジオプター以下である。
【0040】図1のレンズのほぼ中央縦方向にある一本
の太い曲線は主注視線であり、遠用度数測定位置Fとア
イポイント位置E、及び近用度数測定位置Nの3点を通
ってレンズを「鼻側部分」と「耳側部分」に分割してい
るが、この2つの面部分は水平方向に非対称である。
【0041】この主注視線上の任意の点Pにおける偏位
量Hを示す図が図2であり、この主注視線上の任意の点
Pにおける付加表面屈折力Dを示す図が図3である。図
2と図3における横座標は正の数値がレンズの幾何中心
点から上方、負の数値が下方の位置を表している。一見
してわかるように、図2と図3におけるグラフの形状は
似かよっており、異なるのは縦座標のみである。これは
HとDとに、H=K・D/Diなる正比例の関係がある
からであり、ここでKは2.5という定数である。
【0042】(実施例2)図4は本実施例2の右眼用累
進多焦点レンズの光学情報のレイアウトを説明する図で
ある。 図4において、レンズの幾何中心の上方14m
m水平方向耳側1.0mmの位置に遠用度数測定位置
F、レンズの幾何中心の下方17.5mmかつ鼻側内方
1.5mmの位置に近用度数測定位置N、レンズの幾何
中心の位置にレンズの装用者が正面視をしたときに視線
の通過する位置Eが存在する。
【0043】この実施例は、図1に示される実施例1に
おける遠用度数測定位置F、アイポイント位置E及び近
用度数測定位置Nの3点を共に水平方向耳側へ1.0m
mだけ偏位させた配置となっている。その他は実施例1
の累進多焦点レンズと同一である。
【0044】この実施例2のレンズの実施例1のレンズ
に対する利点は、アイポイント位置Eを裏面加工上の中
心点と一致させ、プリズム屈折力の測定点とすることが
容易にできることにある。
【0045】(実施例3)図5及び図6は実施例3の累
進多焦点レンズの非点収差分布を示す図である。ここ
で、図5は加入度数Da =+1.00ジオプター、図6
は加入度数Db =+2.00ジオプターの2つの累進多
焦点レンズの実施例にそれぞれ対応しており、各々に描
かれた曲線(実線)は0.25ジオプター毎の非点収差
の等高線であって、各々の曲線の傍らに記された数値は
非点収差量(単位:ジオプター)を表している。
【0046】図5及び図6のそれぞれに記された遠用度
数測定位置F,アイポイント位置E,近用度数測定位置
Nは実施例1と同じ配置であり、レンズのほぼ中央縦方
向にある一本の曲線(点線)は主注視線であり、遠用度
数測定位置Fとアイポイント位置E、及び近用度数測定
位置Nの3点を通っている。各々に描かれた非点収差の
等高線の間隔のうち、主注視線が遠用度数測定位置Fの
位置を基準として水平方向に偏位していない部分(遠用
度数測定位置Fより上部)では左右鏡面対称であり、主
注視線が遠用度数測定位置Fの位置を基準として鼻側へ
偏位している部分(遠用度数測定位置Fより下部)で
は、「鼻側部分(向かって右側)」が「密」、「耳側部
分(向かって左側)」が「疎」であって、主注視線から
鼻側に至る変化の方が耳側に至る変化よりも激しくなっ
ている。この特徴は非点収差ばかりではなく、非点収差
の軸方向、平均屈折力、プリズム屈折力の水平成分と垂
直成分においても同様である。
【0047】また、近用度数測定位置Nを通る水平方向
の断面曲線に沿っての非点収差の値がXジオプター以下
の領域の幅をW(Di ,X)mmとするとき、 加入度
(Di)がそれぞれ Da ジオプター,Db ジオプター
で示されるA,Bの2種類のレンズの関係において、加
入度(Di )がDa >Db のとき、 W(Da ,X)>W(Db ,X・Db /Da ) (ただし、X=1.00 ジオプターとする)の関係を
満たしている。
【0048】従って、図5の近用部W1は、W1=W
(1.00,0.50)、図6の近用部W2は、W2=
W(2.00,1.00)と表される。それゆえ、図5
のレンズは、図6のレンズの2倍の加入度なのであるか
ら、図5のレンズと図6のレンズとが同一の設計である
ならば、図6のレンズは図5のレンズを2枚重ねたもの
に等しくなるはずである。すなわち、加入度Db =+
2.00ジオプターにおける非点収差量1.00ジオプ
ターの幅(W2)は、加入度Da =+1.00ジオプタ
ーにおける非点収差量0.50ジオプターの幅(W1)
に等しくなるはずである。
【0049】ところが、図5のレンズと図6のレンズと
において、Nを通る水平方向の2つの矢印の幅を比較す
るとW2>W1,即ち、W(2.00,1.00)>W
(1.00,0.50)となっており、加入度が大きく
なったとき、近用明視域が狭くなる傾向を緩和する設計
をしていることが判る。
【0050】(実施例4)図7は実施例4の右眼用累進
多焦点レンズの非点収差分布を示す図である。本実施例
において遠用度数は、S+1.50ジオプター、加入度
数は、Di =+2.00ジオプターであり、曲線(実
線)は0.25ジオプター毎の非点収差の等高線であっ
て、各々の曲線の傍らに記された数値は非点収差量(単
位:ジオプター)を表している。
【0051】レンズの幾何中心Oの上方15mmの位置
に遠用度数測定位置F、レンズの幾何中心Oの下方19
mmかつ鼻側内方2.5mmの位置に近用度数測定位置
N、レンズの幾何中心Oの水平方向鼻側1.0mmの位
置にレンズの装用者が正面視をしたときに視線の通過す
る位置Eが存在する。レンズのほぼ中央縦方向にある一
本の曲線(点線)は主注視線であり、遠用度数測定位置
Fとアイポイント位置E、及び近用度数測定位置Nの3
点を通っている。この主注視線の下方には非点収差の等
高線と交差している部分があり、この主注視線に沿って
の各点における2つの主曲率が異なる部分がレンズ下方
に存在していることが判る。
【0052】この実施例では、レンズは眼鏡枠に枠入れ
されて眼前約12mmの位置に7°前傾状態で装用され
るとの想定の下に、全ての視線の方向に対して、視線が
レンズと交わる角度やその位置でのレンズ内での視線の
光路長等を考慮して、透過非点収差の分布、透過平均度
数の分布、更には視線のふれ角の分布等がより望ましい
状態になるようにレンズ表面を設定した。その結果、主
注視線に沿っての各点における2つの主曲率が異なる部
分が生じたのである。しかしながら、前記FとNの位置
のみは検査工程の都合上、2つの主曲率を等しく設定し
た。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる累
進多焦点レンズは、優れた視野機能を有し、側方の像の
揺れの少なく、かつ、遠用、近用、中間のバランスのと
れた視野域を有する累進多焦点レンズを備えるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の右眼用累進多焦点レンズの
光学情報のレイアウトを説明する図である。
【図2】本発明の実施例1の右眼用累進多焦点レンズの
主注視線上の任意の点Pにおける偏位量Hを示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例1の右眼用累進多焦点レンズの
主注視線上の任意の点Pにおける付加表面屈折力Dを示
す図である。
【図4】本発明の実施例2の右眼用累進多焦点レンズの
光学情報のレイアウトを説明する図である。
【図5】本発明の実施例3の右眼用累進多焦点レンズの
非点収差分布を示す図である。
【図6】本発明の実施例3の右眼用累進多焦点レンズの
非点収差分布を示す図である。
【図7】本発明の実施例4の右眼用累進多焦点レンズの
非点収差分布を示す図である。
【符号の説明】
E…アイポイント位置、F…遠用度数測定位置、N…近
用度数測定位置、Df…遠用明視域、O…レンズの幾何
中心。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠用度数測定位置Fと近用度数測定位置
    Nとレンズ装用者が正面視をしたときに視線の通過する
    アイポイント位置(視野位置)Eとが予め設定されてい
    る累進多焦点レンズであって、遠用度数測定位置Fに対
    する近用度数測定位置Nの付加表面屈折力を加入度(D
    i )とするとき、該レンズは前記加入度(Di )が少な
    くとも0.75ジオプターから3.00ジオプターの範
    囲を備え、近用度数測定位置Nを通る水平方向の断面曲
    線に沿っての非点収差の値がXジオプター以下の領域の
    幅をW(Di ,X)mmとするとき、 前記加入度(D
    i )がそれぞれDa ジオプター,Db ジオプターで示さ
    れるA,Bの2種類のレンズの関係において、 前記加入度(Di )がDa >Db のとき、 W(Da ,X)>W(Db ,X・Db /Da ) (ただし、X=1.00 ジオプターとする。)の関係
    を満足することを特徴とする累進多焦点レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の累進多焦点レンズにお
    いて、 前記遠用度数測定位置F、アイポイント位置E及び近用
    度数測定位置Nの3点を通る一本の曲線を主注視線とす
    るとき、該主注視線上の任意の点Pの、遠用度数測定位
    置Fを基準とした水平方向鼻側への偏位量Hが、H=K
    ・Dp /Di で表されることを特徴とする累進多焦点レ
    ンズ。(ただし、Kは、1.0≦K≦4.0である任意
    の定数、Dp は点Pにおける付加表面屈折力、Di は加
    入度である。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の累進多焦点レン
    ズにおいて、 前記主注視線上における任意の点Pは遠用度数測定位置
    F及び近用度数測定位置Nを除いて、2つの主曲率が異
    なる部分を有することを特徴とする累進多焦点レンズ。
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