JP2015135529A - 累進屈折力レンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水平方向の視線移動に対する面非点隔差の変動を抑えるために、近用中心の前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向の位置をynとしたときにおいて、|x|≦15を満足すると共に、y=0、y=yn×0.25、y=yn×0.5、y=yn×0.75又はy=ynを満足する線分領域において、処方で指定された加入度をADDとすると、|CXa|≦ADD×0.1を満足するように設計する。
【選択図】図3
Description
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心として、レンズ装用状態における水平方向にD(mm)の幅をもつ線分領域の面非点隔差の平均を
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心として、レンズ装用状態における水平方向にD(mm)の幅をもつ線分領域の面付加平均屈折力の平均を
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心として、レンズ装用状態における鉛直方向にD(mm)の幅をもつ線分領域の面非点隔差の平均を
図1に示す累進屈折力レンズLS1は、装用時において上方に位置する遠用部Fと、下方の近用部Nと、双方の領域の間において連続的に屈折力が変化する中間部Pとを備えている。レンズ面の形状に関しては、レンズ面のほぼ中央を上方から下方にかけて鉛直に走る子午線に沿った断面と物体側(眼とは反対側)レンズ面との交線MM’がレンズの加入度などの仕様を表すための基準線として用いられ、レンズの設計においても重要な基準線として用いられている。このように対称に設計された累進屈折力レンズでは、遠用部Fの遠用中心OF、フィッティングポイントである遠用アイポイントE、レンズ面の幾何中心OGおよび近用中心ONは、基準となる中心線MM’上にある。
通常、近用中心ONは、近用アイポイントに一致する。ただし、ここで言う遠用中心、近用中心とは、各領域における幾何的な中心ではなく、レンズの測定時及び装用時における機能的な中心を意味する。
非点隔差=(ψmax−ψmin)×(n−1) (b)
|x|≦15を満足すると共に、
y=0、y=yn×0.25、y=yn×0.5、y=yn×0.75又はy=yn
を満足する線分領域において、次の[数12]を満足する。
|x|≦15を満足すると共に、
y=0、y=yn×0.25、y=yn×0.5、y=yn×0.75又はy=yn、
を満足する線分領域において、次の[数13]を満足する。
yn≦y≦0を満足すると共に、
x=−15、x=−10、x=−5、x=5、x=10又はx=15、
を満足する線分領域において、次の[数14]を満足する。
まず、横断面線H1〜H5に沿って△x=1mmの間隔で面非点隔差および面付加屈折力を測定し、その測定した任意の点(x, y)において、点を中心とした(x−2,
y)、(x−1、y)、(x,y)、(x+1,y)、(x+2,y)の5点の面非点隔差および面付加屈折力の値から、点(x,y)における面非点隔差平均(下記[数15])および面付加屈折力平均(下記[数16])を算出した。
まず、縦断面線V1〜V5に沿って△y=1mmの間隔で面非点隔差および面付加屈折力を測定し、その測定した任意の点(x,y)において、点を中心とした(x,y−2)、(x、y−1)、(x,y)、(x,y+1)、(x,y+2)の5点の面非点隔差の値から、点(x,y)における面非点隔差平均(下記[数19]で示す)を算出した。
図7に示す累進屈折力レンズでは、面非点隔差の最大となる領域が累進部の側方にあり、中心領域で等高線間隔が狭いために、水平方向および鉛直方向の面非点隔差の傾きが大きいことがわかる。
主子午線曲線 OF…遠用中心 E…遠用アイポイント OG…幾何中心 ON…近用中
心
Claims (5)
- 装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部とを有する累進面形状に形成されている累進屈折力レンズの製造方法において、
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心とし、レンズ面での瞳孔径の大きさに相当する平均算出幅D(mm)を2〜6として、レンズ装用状態における水平方向に平均算出幅Dをもつ線分領域の面非点隔差の平均を
前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向の近用中心の位置をynとしたときに、|x|≦15を満足すると共に、
y=0、y=yn×0.25、y=yn×0.5、y=yn×0.75又はy=yn、
を満足する領域において、
△xの間隔で前記面非点隔差の平均を求め、Q(x,y)における前記面非点隔差の平均のレンズ装用状態における水平方向の傾きを
処方で指定された加入度をADDとすると、
累進屈折力レンズの製造方法。 - 装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部とを有する累進面形状に形成されている累進屈折力レンズの製造方法において、
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心とし、レンズ面での瞳孔径の大きさに相当する平均算出幅D(mm)を2〜6として、レンズ装用状態における水平方向に平均算出幅Dをもつ線分領域の面付加平均屈折力の平均を
前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向の近用中心の位置をynとしたときに、|x|≦15を満足すると共に、
y=0、y=yn×0.25、y=yn×0.5、y=yn×0.75又はy=yn、
を満足する領域において、
△xの間隔で前記面付加平均屈折力の平均を求め、Q(x,y)における前記面付加平均屈折力の平均のレンズ装用状態における水平方向の傾きを
処方で指定された加入度をADDとすると、
累進屈折力レンズの製造方法。 - 装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部とを有する累進面形状に形成されている累進屈折力レンズの製造方法において、
レンズ面の幾何中心からレンズ装用状態における水平方向でx(mm)の位置にあり且つ前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向にy(mm)の位置にある累進屈折力面上の任意の点Q(x,y)を中心とし、レンズ面での瞳孔径の大きさに相当する平均算出幅D(mm)を2〜6として、レンズ装用状態における鉛直方向に平均算出幅Dをもつ線分領域の面非点隔差の平均を
前記幾何中心からレンズ装用状態における鉛直方向の近用中心の位置をynとしたときに、yn≦y≦0を満足すると共に、
x=−15、x=−10、x=−5、x=5、x=10又はx=15、
を満足する領域において、△yの間隔で前記面非点隔差の平均を求め、Q(x,y)における前記面非点隔差の平均のレンズ装用状態における鉛直方向の傾きを
処方で指定された加入度をADDとすると、
累進屈折力レンズの製造方法。 - 前記幾何中心から近用中心と遠用中心とを通る主子午線曲線上の前記面非点隔差が、レンズの上方から下方に向かって大きくなり、
前記主子午線曲線上の前記面非点隔差が前記近用中心で加入度×0.25未満であり、
なお且つ、前記主子午線曲線上の前記面非点隔差が加入度×0.25となる点が前記近用中心よりも下方に1点のみ存在するように設計する
ことを特徴とする請求項1に記載の累進屈折力レンズの製造方法。 - 前記レンズの直径が60mmである
ことを特徴とする請求項4に記載の累進屈折力レンズの製造方法。
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JP2015094204A JP6038224B2 (ja) | 2015-05-01 | 2015-05-01 | 累進屈折力レンズの製造方法 |
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Cited By (1)
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CN112703444A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-04-23 | 豪雅镜片泰国有限公司 | 渐进屈光力镜片及其设计方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06214199A (ja) * | 1992-12-11 | 1994-08-05 | Essilor Internatl (Cie Gen Opt) | 眼科用累進多焦点レンズ |
JPH08114775A (ja) * | 1994-08-26 | 1996-05-07 | Tokai Kogaku Kk | 老視矯正用レンズ |
JPH10123469A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Nikon Corp | 累進多焦点レンズ |
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2015
- 2015-05-01 JP JP2015094204A patent/JP6038224B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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CN112703444A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-04-23 | 豪雅镜片泰国有限公司 | 渐进屈光力镜片及其设计方法 |
CN112703444B (zh) * | 2018-09-28 | 2023-02-17 | 豪雅镜片泰国有限公司 | 渐进屈光力镜片及其设计方法 |
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