JP2019211543A - 累進屈折力レンズの設計方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】累進屈折力レンズにおける光学特性とレンズの薄さとを良好にバランスさせることが可能な累進屈折力レンズの設計方法を提供する。【解決手段】内面20が非球面で構成され且つ内面20が累進面形状を有する累進屈折力レンズの設計方法であって、内面20に非球面成分を付加するに際し、レンズを、装用基準の位置Oを中心とし、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含む第1領域31と、第1領域31の外側に形成された第2領域32と、第2領域32の外側でレンズ縁部を含む第3領域33と、に区画して、優先的に改善されるべき項目として、第1領域31において平均度数変化および非点収差を、第3領域33においてレンズ厚を設定し、各領域における改善項目の目標を満足する非球面成分をシミュレーションにより求めて、内面20における遠用部12および近用部14に付加する。【選択図】 図5
Description
この発明は、累進屈折力レンズの設計方法に関する。
従来、老視などの調整力の不足を補うための眼鏡用レンズとして累進屈折力レンズが用いられている。累進屈折力レンズは、遠方視のための遠用部と、近方視のための近用部と、これら遠用部および近用部の間に設けられた中間視のための累進部とを有し、遠距離から近距離まで連続的に明視することができる利点がある。しかしながら、限られたレンズの面積のなかで遠用部、近用部および累進部を配置するため、像を明瞭に視認できる明視領域は、遠・中・近のそれぞれにおいて広さが十分でない。このため累進屈折力レンズでは非点収差をできるだけ抑えて、明視領域の拡大を図るための工夫がなされている(例えば、下記特許文献1参照)。
一方で、他の眼鏡用レンズと同様に、処方度数の絶対値が大きくなると、レンズ周縁部若しくは中央部が厚くなりレンズを眼鏡フレームに枠入れした際の見栄えが悪くなってしまったり、重量が増加してしまう問題があり、累進屈折力レンズにおいても光学特性とともにレンズの薄型化が望まれている。
上記特許文献2では、光学特性とレンズ厚とをバランスさせるため、同心円状に複数の領域を設け、レンズ中央に近い領域において目標の光学特性を、レンズ周縁部の領域において目標のレンズ厚を、それぞれ満足するような非球面の形状を求めるようになした点が開示されている。しかしながら、累進屈折力レンズでは、レンズの上下方向異なる位置に遠用部と近用部が配置されているため、特許文献2の手法をそのまま流用しても、遠用部および近用部のそれぞれに低収差領域(明視領域)を十分に確保することができない問題があった。
本発明は以上のような事情を背景とし、累進屈折力レンズにおける光学特性とレンズの薄さとを良好にバランスさせることが可能な累進屈折力レンズの設計方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して本発明の累進屈折力レンズの設計方法は、外面が球面または非球面、内面が非球面で構成され、且つ、該内面が、遠方視のための遠用部と、近方視のための近用部と、これら遠用部および近用部の間に位置し面屈折力が累進的に変化する累進部とで形成された累進面形状を有する累進屈折力レンズの設計方法であって、
前記内面に非球面成分を付加するに際し、
前記累進屈折力レンズを、装用基準の位置を中心とし、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含む第1領域と、該第1領域の外側に形成された第2領域と、該第2領域の外側でレンズ縁部を含む第3領域と、に区画して、
特に優先的に改善されるべき項目として、第1領域において平均度数変化および非点収差を、第3領域においてレンズ厚を設定し、各領域における改善項目の目標を満足する非球面成分をシミュレーションにより求めて、前記内面における前記遠用部および近用部に付加することを特徴とする。
前記内面に非球面成分を付加するに際し、
前記累進屈折力レンズを、装用基準の位置を中心とし、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含む第1領域と、該第1領域の外側に形成された第2領域と、該第2領域の外側でレンズ縁部を含む第3領域と、に区画して、
特に優先的に改善されるべき項目として、第1領域において平均度数変化および非点収差を、第3領域においてレンズ厚を設定し、各領域における改善項目の目標を満足する非球面成分をシミュレーションにより求めて、前記内面における前記遠用部および近用部に付加することを特徴とする。
本発明は、人間の視野特性を考慮した累進屈折力レンズの設計方法である。
人間の視野において、視力や色弁別に優れ高精度な情報受容が可能な中心視野領域は5度以内とされ、この領域は弁別視野と呼ばれている。また眼球運動だけで瞬時に情報受容できる領域は、水平約30度(左右各±15度)、垂直約20度(上8度、下12度)の範囲とされ、この領域は有効視野と呼ばれている。これら弁別視野および有効視野で利用されるレンズの領域においては、対象物の細かな構造を識別できる光学特性が必要となる。
人間の視野において、視力や色弁別に優れ高精度な情報受容が可能な中心視野領域は5度以内とされ、この領域は弁別視野と呼ばれている。また眼球運動だけで瞬時に情報受容できる領域は、水平約30度(左右各±15度)、垂直約20度(上8度、下12度)の範囲とされ、この領域は有効視野と呼ばれている。これら弁別視野および有効視野で利用されるレンズの領域においては、対象物の細かな構造を識別できる光学特性が必要となる。
一方、水平30度〜90度、垂直20度〜70度の範囲は、眼球および頭部の運動により無理なく情報を受容できる領域で安定注視野と呼ばれている。安定注視野にて利用されるレンズ領域においては、頭部を動かしたときに目標の対象物に視線を合わせやすいこと、また目や頭を動かしても揺れや歪みを感じ難いことが重要である。
他方、人間の視野は90度(±45度)を越えると情報識別力が更に低くなり、刺激の存在が分かる程度となる。本発明の課題解決のためには、このような視野で利用されるレンズの領域においては、光学特性よりもレンズを薄くすることを優先させることが有効である。
このような考え方の下、本発明では、レンズを、主に弁別視野および有効視野を含む第1領域と、第1領域の外側にあって主に安定注視野を含む第2領域と、更に第2領域の外側に形成されレンズ縁部を含む第3領域とに区画して、特に優先的に改善されるべき項目として、第1領域において平均度数変化および非点収差を、第3領域においてレンズ厚を設定し、各領域における改善項目の目標を満足する非球面成分を求めて、レンズ内面における遠用部および近用部に付加するようになした。
但し、累進屈折力レンズにおいては、対象物を視認する際、遠方視の場合と近方視の場合とで使用するレンズの部位が異なり、また、上述のように有効視野は上下で範囲が異なる。このため、本発明の設計方法では、第1領域の範囲を上下方向に異ならせている。詳しくは、第1領域を、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で規定された範囲を含む形状とし、遠方視における弁別視野および有効視野と、近方視における弁別視野および有効視野が何れも第1領域に含まれるようにしている。
本発明の設計方法によれば、従来の累進屈折力レンズと比較して、弁別視野および有効視野で利用される第1領域内において非点収差が抑えられ、またレンズ縁部を含む第3領域においてレンズを薄くすることができる。このような効果は、特に処方度数の絶対値が大きいレンズにおいて顕著である。
本発明では、前記遠用部および近用部に、下記式(1)で規定されている非球面成分δを付加することができる。
δ=Σ{Bnrn}+Σ{Cn(r−P)n} ・・・式(1)
ここでr:光軸からの距離(単位:mm)、Bn,Cn:非球面係数、n:正の整数、P:正の定数(単位:mm)である。Σ{ }は、{ }内の総和を示す記号である。但し、r≦Pの場合、Σ{Cn(r−P)n}の値はゼロとする。
δ=Σ{Bnrn}+Σ{Cn(r−P)n} ・・・式(1)
ここでr:光軸からの距離(単位:mm)、Bn,Cn:非球面係数、n:正の整数、P:正の定数(単位:mm)である。Σ{ }は、{ }内の総和を示す記号である。但し、r≦Pの場合、Σ{Cn(r−P)n}の値はゼロとする。
この式(1)は、光軸から距離rだけ離間した位置に付加する非球面成分δのサグ値を示している。この式(1)における第1項(Σ{Bnrn})は、レンズ中心(光軸)からレンズ縁部に亘って非球面成分を付加する。この第1項は、第1領域および第2領域での光学特性の改善に有効である。但し、第1項の非球面成分は、レンズ縁部を厚くする方向に作用するため、レンズ縁部を薄くするのに有効な第2項(Σ{Cn(r−P)n})を設け、これら第1項および第2項を合成して非球面成分δとしている。
なお、第2項における定数Pの値を小さくすれば、レンズを薄くする効果が高くなるが、光学性能とのバランスを考慮すれば、Pの値は4〜16mmの範囲で設定するのが望ましい。
また本発明では、レンズの外面を非球面で構成する場合、回転対称の非球面形状とすることができる。このようにすれば、加工上の難易度が低下して生産性の向上および加工コストの低減を図ることができる。また、外面を回転対称の非球面形状とする単焦点レンズ等と、半製品(セミ品)の共通化を図ることができる。
次に本発明の実施形態を以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態の設計方法が適用された累進屈折力レンズ(以下、単にレンズとする場合がある)10を模式的に示した図で、同図(A)はレンズ10の正面図、(B)はレンズ10の断面図である。尚、以下の説明において、レンズの「上方」、「下方」とは当該レンズを用いた眼鏡を装用したときの装用者にとっての「上方」、「下方」とする。
このレンズ10は、内面(眼球側屈折面)20が凹面とされ、外面(物体側屈折面)22が凸面とされている。図1に示すレンズ10は、眼鏡用フレームの形状に合わせてレンズの外形を加工する前の形状であり、正面視で円形状をなしている。尚、図1において、レンズ10の設計中心である幾何学中心O(内面20では基点O1、外面22では基点O2)を通って左右方向に延びる軸をx軸、幾何学中心Oを通って上下方向に延びる軸をy軸、幾何学中心Oを通ってx軸およびy軸に直交する軸をz軸とする。そして、レンズ10の後方(眼球の方向)をz軸の正方向とする。このz軸はレンズ10の光軸と一致する。
レンズ10は、内面20に累進面形状を有する累進屈折力レンズで、内面20には、上方に位置し遠方視に対応する遠用部12と、下方に位置し近方視に対応する近用部14と、遠用部12と近用部14の間に位置し面屈折力が累進的に変化する累進部16と、が形成されている。ここでレンズ10は、遠用度数としてマイナス度数が処方された近視矯正用の累進屈折力レンズとされている。
このレンズ10の外面22および内面20には、何れも非球面成分が付加されており、光学特性とレンズの薄さとの両立が図られている。
このレンズ10の外面22および内面20には、何れも非球面成分が付加されており、光学特性とレンズの薄さとの両立が図られている。
レンズ10の外面22の屈折面は、光軸(z軸)周りに回転対称の非球面形状で、下記の式(2)で表わすことができる。
z=r2/(Rf+(Rf 2−Kr2)1/2)+ΣAnrn …式(2)
式(2)のrは光軸(z軸)からの距離である。すなわち、外面22では基点O2を中心として、z軸に直交する左右方向、上下方向の軸をそれぞれx軸、y軸とする直交座標系を考えた場合、r=(x2+y2)1/2である。Rfは面の頂点における曲率半径、Kは1、式(2)の第2項におけるAnは非球面係数(nは正の整数)である。
具体的な曲率半径Rfや非球面係数Anについては、処方度数や目的とする光学特性に基づいて適宜定めることができる。本例では外面22に回転対称の非球面形状を採用しているため、本例のレンズ10と同じ目的、すなわち光学特性とレンズの薄さをバランスさせる目的で設計された単焦点レンズの外面形状を流用することが可能である。
z=r2/(Rf+(Rf 2−Kr2)1/2)+ΣAnrn …式(2)
式(2)のrは光軸(z軸)からの距離である。すなわち、外面22では基点O2を中心として、z軸に直交する左右方向、上下方向の軸をそれぞれx軸、y軸とする直交座標系を考えた場合、r=(x2+y2)1/2である。Rfは面の頂点における曲率半径、Kは1、式(2)の第2項におけるAnは非球面係数(nは正の整数)である。
具体的な曲率半径Rfや非球面係数Anについては、処方度数や目的とする光学特性に基づいて適宜定めることができる。本例では外面22に回転対称の非球面形状を採用しているため、本例のレンズ10と同じ目的、すなわち光学特性とレンズの薄さをバランスさせる目的で設計された単焦点レンズの外面形状を流用することが可能である。
次にレンズ内面20の設計方法を説明する。
内面20については、まず処方度数に基づいて元の屈折面S(図2参照)を設定し、この屈折面Sの遠用部12および近用部14に対し非球面成分δ(詳しくは第1の非球面成分δ1および第2の非球面成分δ2)を付加する。以下でその手順について詳しく説明する。
内面20については、まず処方度数に基づいて元の屈折面S(図2参照)を設定し、この屈折面Sの遠用部12および近用部14に対し非球面成分δ(詳しくは第1の非球面成分δ1および第2の非球面成分δ2)を付加する。以下でその手順について詳しく説明する。
図1(A)において、E0は遠用部12の下端に位置する遠用設計基準点で、本例では幾何学中心Oよりも上方の位置に設定されている。また、K0は近用部14の上端に位置する近用設計基準点で、本例では、輻輳を考慮して幾何学中心Oを通る中心線(y軸)よりも鼻側に内寄せして設けられている。遠用設計基準点E0から近用設計基準点K0にかけての領域が累進部16に相当する。遠用設計基準点E0と近用設計基準点K0との上下方向の距離Lが累進帯長である。図中aは、遠用部12、累進部16、近用部14を通過して上下方向に延びる主子午線である。通常、装用者の視線は、この主子午線a上を移動する。
(ステップ1)
図3(A)で示すように、遠用部12を遠用設計基準点E0からそれぞれレンズ縁部に向かって斜め上方に延びる左右一対の遠用境界線E1,E2により区画し、遠用部12の全域に亘って処方された遠用度数を設定する。
図3(A)で示すように、遠用部12を遠用設計基準点E0からそれぞれレンズ縁部に向かって斜め上方に延びる左右一対の遠用境界線E1,E2により区画し、遠用部12の全域に亘って処方された遠用度数を設定する。
(ステップ2)
近用部14は、近用設計基準点K0からレンズ縁部に向かって斜め下方に延びる左右一対の近用境界線K1,K2により区画する。詳しくは、図3(A)で示すように、近用境界線K1,K2を近用設計基準点K0から水平方向に近用幅Qだけ離間させた後、斜め下方に延びるように設定する。そして、近用設計基準点K0から下方に延びる中心線から水平方向に近用幅Q(この例では3mm)以内を近用中心部26とし、近用中心部26の全域に亘って処方された近用度数を設定する。ここで近用度数とは、遠用度数に対し加入度数を加えたものである。
近用部14は、近用設計基準点K0からレンズ縁部に向かって斜め下方に延びる左右一対の近用境界線K1,K2により区画する。詳しくは、図3(A)で示すように、近用境界線K1,K2を近用設計基準点K0から水平方向に近用幅Qだけ離間させた後、斜め下方に延びるように設定する。そして、近用設計基準点K0から下方に延びる中心線から水平方向に近用幅Q(この例では3mm)以内を近用中心部26とし、近用中心部26の全域に亘って処方された近用度数を設定する。ここで近用度数とは、遠用度数に対し加入度数を加えたものである。
一方、近用部14のうち近用中心部26よりも左右方向外側の近用外側部28には、近用中心部26から左右方向外側に向かうにつれて、近用度数から遠用度数へ漸次変化するように度数を設定する。例えば、図3(A)で示すように、遠用度数を0ディオプタ(以降”D”とする場合がある)、加入度数を2.0Dとし、近用度数を2.0Dとした場合、本例では中心線から6mm離れた位置では近用度数2.0Dに対し加入度数の半分を減じた度数1.0Dを設定し、更に中心線から9mm以上離れた領域では遠用度数と同じ値0Dを設定する。但し、左右方向外側への距離と設定する度数との関係はこの例に限定されるものではない。
尚、上記ステップ1、ステップ2では、乱視矯正のための処方が含まれていない場合を例に説明したが、乱視度数および乱視軸が処方されている場合は、上記ステップ1、ステップ2において、レンズの各エリアに設定される遠用度数又は近用度数の値に、乱視矯正用に処方された乱視の度数成分を付加する。
(ステップ3)
次に、図3(B)で示すように、遠用部12と近用部14との間に位置する中間部18は、遠用境界線E1,E2にて遠用部12と同じ度数となるよう、また近用境界線K1,K2にて近用部14と同じ度数となるよう度数を設定する。これら境界線の間に位置する部分では上下方向にsinの2乗曲線(sin2θ)等に基づいて度数を変化させる。これにより中間部18における度数分布が得られる。
次に、図3(B)で示すように、遠用部12と近用部14との間に位置する中間部18は、遠用境界線E1,E2にて遠用部12と同じ度数となるよう、また近用境界線K1,K2にて近用部14と同じ度数となるよう度数を設定する。これら境界線の間に位置する部分では上下方向にsinの2乗曲線(sin2θ)等に基づいて度数を変化させる。これにより中間部18における度数分布が得られる。
(ステップ4)
次に、レンズ10の内面20を分割した微小エリア毎に、上記ステップで設定された度数を得るために必要な微小円弧の頂点曲率半径R(単位:mm)を、下記式(3),式(4)より求める。
R=(n−1)/K×1000・・・式(3)
K=(−1)×(BC−S)/(1−(CT×BC/(n×1000)))・・・式(4)
ここで、nはレンズ素材の屈折率、Kは内面カーブ(曲率)、BCはレンズ外面22のカーブ、Sは上記ステップで微小エリア毎に設定された度数、CTはレンズ中心厚である。
次に、レンズ10の内面20を分割した微小エリア毎に、上記ステップで設定された度数を得るために必要な微小円弧の頂点曲率半径R(単位:mm)を、下記式(3),式(4)より求める。
R=(n−1)/K×1000・・・式(3)
K=(−1)×(BC−S)/(1−(CT×BC/(n×1000)))・・・式(4)
ここで、nはレンズ素材の屈折率、Kは内面カーブ(曲率)、BCはレンズ外面22のカーブ、Sは上記ステップで微小エリア毎に設定された度数、CTはレンズ中心厚である。
得られた微小円弧を上下方向および左右方向で接続することで、処方度数に基づいて決定された元の屈折面Sの面形状が生成される。例えば図4で示すように得られた微小円弧を0.1mm間隔で上下方向に接続する。遠用設計基準点E0より上方では遠用度数より算出された曲率半径R0の円弧が連続的に接続されている。また近用設計基準点K0より下方では近用度数より算出された曲率半径Rmの円弧が連続的に接続されている。遠用設計基準点E0から近用設計基準点K0に至る部分では曲率半径をR1,R2,R3・・・と変化させながら微小円弧が連続的に接続され縦方向(上下方向)の面形状が生成される。
また同様に左右方向に0.1mm間隔で算出した微小円弧を接続することでレンズ10の内面20の横方向(左右方向)の面形状が生成される。
また同様に左右方向に0.1mm間隔で算出した微小円弧を接続することでレンズ10の内面20の横方向(左右方向)の面形状が生成される。
(ステップ5)
次に、図5(A)で示すように、レンズ10を、レンズ中央の第1領域31と、その外側に位置する第2領域32と、第2領域32の外側でレンズ縁部を含む第3領域33と、に区画する。
次に、図5(A)で示すように、レンズ10を、レンズ中央の第1領域31と、その外側に位置する第2領域32と、第2領域32の外側でレンズ縁部を含む第3領域33と、に区画する。
ここで、図5(B)で示すように、第1領域31は、装用基準としての幾何学中心Oを中心とし、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向(y軸方向)に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた縦長の領域とする。
また、第2領域32は、第1領域31の外側で、且つ幾何学中心Oを中心とする直径45mmの円の内側の領域とする。
また、第2領域32は、第1領域31の外側で、且つ幾何学中心Oを中心とする直径45mmの円の内側の領域とする。
(ステップ6)
そして、遠用部12側の非球面を幾何学中心Oから上方(90度方向)に向けて設計を行ない、また近用部14側の非球面を幾何学中心Oから下方(270度方向)に向けて設計を行ない、内面20の遠用部12,近用部14,累進部16を含む領域(図6においてハッチングされた領域)に付加する非球面成分δを決定する。
そして、遠用部12側の非球面を幾何学中心Oから上方(90度方向)に向けて設計を行ない、また近用部14側の非球面を幾何学中心Oから下方(270度方向)に向けて設計を行ない、内面20の遠用部12,近用部14,累進部16を含む領域(図6においてハッチングされた領域)に付加する非球面成分δを決定する。
このとき、区画された領域にそれぞれ優先的に改善されるべき項目とその目標値を設定する。本例では、第1領域31において主子午線a上での処方度数に対する平均度数変化が0.25D以下で且つ非点収差が0.50D以下であること、第3領域33についてはレンズの縁厚を薄くすること、具体的には同じ処方データに基づいて設計された累進屈折力レンズに対しレンズの縁厚を7%軽減することを目標とした。また、第1領域31と第3領域33との間に位置する第2領域32については、主子午線a上で可能な限り非点収差を抑制することを目標とした。
本例の非球面成分δは、第1の非球面成分δ1および第2の非球面成分δ2からなり、下記式(5)で表される。
δ=δ1+δ2 ・・・式(5)
ここで、δ1=B4r4+B6r6+B8r8+B10r10であり
δ2=C4(r−P)4+C6(r−P)6+C8(r−P)8+C10(r−P)10である。
δ,δ1,δ2は、内面20に付加されるz軸方向の非球面成分のサグ値(単位:mm)である。式中のrは光軸(z軸)からの距離(0〜外径/2、単位:mm)、そしてB4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10は非球面係数である。Pは光軸からの距離を示す定数(単位:mm)である。但しr≦Pの場合には、δ2はゼロとする。
δ=δ1+δ2 ・・・式(5)
ここで、δ1=B4r4+B6r6+B8r8+B10r10であり
δ2=C4(r−P)4+C6(r−P)6+C8(r−P)8+C10(r−P)10である。
δ,δ1,δ2は、内面20に付加されるz軸方向の非球面成分のサグ値(単位:mm)である。式中のrは光軸(z軸)からの距離(0〜外径/2、単位:mm)、そしてB4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10は非球面係数である。Pは光軸からの距離を示す定数(単位:mm)である。但しr≦Pの場合には、δ2はゼロとする。
図2に示すように、第1の非球面成分δ1は、レンズ10の中心からレンズ縁部に亘って付加され、第2の非球面成分δ2は、レンズ10の中心(光軸)から定数Pだけ離間した部位からレンズ縁部に亘って付加される。
図7は、内面20に付加される非球面成分の効果を説明するための図である。レンズ10の中心からレンズ縁部に亘って付加される第1の非球面成分δ1は、主にレンズ中央部に近い第1領域31および第2領域32における光学特性の目標を満足させるのに有効であるが、同図で示すようにレンズ縁部に近づくとレンズを厚くする方向に作用してしまう。このため本例では、レンズ中心から定数P(例えば10mm)以上離れている領域に限定して、レンズ厚を薄くする方向に働く第2の非球面成分δ2を付加している。そして、これらδ1およびδ2の重ね合わせによる非球面成分δを付加した場合には、レンズ中心部に近い第1領域31および第2領域32において光学特性を向上させることができ、またレンズ周縁部に形成された第3領域33においてレンズを薄くすることができる。
内面20の遠用部12および近用部14に付加する非球面成分δは、光線追跡によるシミュレーションを行い決定する。具体的には、収差・度数・レンズ厚を評価して、上記のステップで設定した第1領域31、第2領域32、第3領域33に設定された改善項目についての目標を満足するような最適な非球面係数B4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10を求める。これら非球面係数から非球面成分δ1およびδ2、更にはδを得ることができる。
なお本例では、レンズの上方に位置する遠用部12とレンズの下方に位置する近用部14のそれぞれについて最適な非球面係数B4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10を求め、図6においてハッチングされた領域に付加される非球面成分を導出する。
なお本例では、レンズの上方に位置する遠用部12とレンズの下方に位置する近用部14のそれぞれについて最適な非球面係数B4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10を求め、図6においてハッチングされた領域に付加される非球面成分を導出する。
(ステップ7)
次に、遠用部12と、近用部14との間に位置する中間部18(図6においてハッチングされていない領域)における非球面成分δ3を、補間により導出する。例えば、中間部18での非球面成分δ3は、遠用部12との境界において遠用部12の非球面成分δと同じになるよう、また近用部14との境界において近用部14の非球面成分δと同じになるよう、遠用部12との境界から近用部14との境界までを周方向(図6の曲線w1参照)に沿ってコサインカーブ(半波長分)にて滑らかに接続し、中間部18についての非球面成分δ3を導出する。このようにすることで、内面20を構成する遠用部12,近用部14、累進部16,中間部18についての非球面成分が決定される。
次に、遠用部12と、近用部14との間に位置する中間部18(図6においてハッチングされていない領域)における非球面成分δ3を、補間により導出する。例えば、中間部18での非球面成分δ3は、遠用部12との境界において遠用部12の非球面成分δと同じになるよう、また近用部14との境界において近用部14の非球面成分δと同じになるよう、遠用部12との境界から近用部14との境界までを周方向(図6の曲線w1参照)に沿ってコサインカーブ(半波長分)にて滑らかに接続し、中間部18についての非球面成分δ3を導出する。このようにすることで、内面20を構成する遠用部12,近用部14、累進部16,中間部18についての非球面成分が決定される。
このようにして得られた非球面成分(遠用部12、近用部14および累進部16については非球面成分δ、それ以外の中間部18については非球面成分δ3)を、処方度数に基づく元の屈折面Sに付加することで、光学特性とレンズの薄さとを良好にバランスさせた累進屈折力レンズを設計することができる。
次に、本実施形態の設計方法で設計したレンズ50(実施例)および比較例のレンズ52において平均度数変化、非点収差およびレンズ縁厚を評価した。
レンズ50,52は、ともにS−6.00 C−0.00 AX0 ADD2.00の処方データに基づいて設計された累進屈折力レンズで、何れも内面側に累進面が形成されている。以下で示す緒元に関しては共通である。
遠用度数(D) −6.00
屈折率n 1.60
加入度数(D) 2.00
累進帯長(mm) 12
内寄せ量H(mm) 2.5
ベースカーブ(D) 5.12
レンズ外径(mm) Φ75
レンズ50,52は、ともにS−6.00 C−0.00 AX0 ADD2.00の処方データに基づいて設計された累進屈折力レンズで、何れも内面側に累進面が形成されている。以下で示す緒元に関しては共通である。
遠用度数(D) −6.00
屈折率n 1.60
加入度数(D) 2.00
累進帯長(mm) 12
内寄せ量H(mm) 2.5
ベースカーブ(D) 5.12
レンズ外径(mm) Φ75
レンズ50は、レンズ外面が上記式(2)で表される回転対称の非球面形状とされており、その曲率半径および非球面係数は以下の通りである。尚、表1において、EおよびEの右側の数字は、10を基数としEの右側の数字を指数とする累乗を表している(後述する表2,3も同様である)。
またレンズ50における内面の遠用部および近用部に付加される非球面成分は、上記の式(5)で表され、その非球面係数B4,B6,B8,B10,C4,C6,C8,C10は下記表2に示す通りである。また定数Pは10mmである。
一方、従来設計によるレンズ52は、外面が球面で、内面については遠用部および近用部に非点収差を抑えることを主たる目的とした非球面成分が付加されている。上記実施例のレンズ50と対比できるようにその非球面係数を示すと下記表3の通りである。
図8は、レンズ50およびレンズ52における主子午線に沿った平均度数変化を示した図である。同図によれば、いずれのレンズにおいても、遠用部の第1領域31において、処方された度数−6.0Dに対する平均度数変化が0.25D以下であり、また近用部の第1領域31において、処方された度数−4.0Dに対する平均度数変化が0.25D以下であった。
なお、比較例のレンズ52の遠用部12をみると、平均度数略一定の範囲が第1領域31を越えてレンズの周縁部の側に広がっており、レンズ52にあっては厚み軽減の余地が残っていることが分かる。
なお、比較例のレンズ52の遠用部12をみると、平均度数略一定の範囲が第1領域31を越えてレンズの周縁部の側に広がっており、レンズ52にあっては厚み軽減の余地が残っていることが分かる。
次に、図9(A)および(B)は、レンズ50およびレンズ52についての非点収差等高線図で、収差量0.25Dのステップ幅で等高線を表している。尚、この図9において図中点線で示されているのは5mmピッチの格子である。
これら図9(A)および(B)では、非点収差が0.50D以下の低収差の領域を網点で示している。これら2つの非点収差等高線図を比較すると、同図(A)で示した実施例のレンズ50のほうが、第1領域31における0.5D以下の低収差領域がより広く確保されている。
これら図9(A)および(B)では、非点収差が0.50D以下の低収差の領域を網点で示している。これら2つの非点収差等高線図を比較すると、同図(A)で示した実施例のレンズ50のほうが、第1領域31における0.5D以下の低収差領域がより広く確保されている。
次に、図10(A)および(B)は、レンズ50およびレンズ52についての縦断面で、レンズ上端部および下端部の厚みが併せて示してある。同図で示す上端部および下端部を含めた、レンズ縁部(Φ75mm)の厚みを周方向4箇所について比較すると、レンズ50は、レンズ52に対して平均で7%、最大で14%厚み軽減が図られている。
このように本実施形態の設計方法によれば、弁別視野および有効視野での利用される第1領域31において、低収差領域をより広く確保することができる。また、累進屈折力レンズが遠用度数としてマイナス度数が処方された近視矯正用である場合には、レンズ縁部の厚みを薄くすることができる。このため、累進屈折力レンズの軽量化が図れるとともに、レンズを装用した際の見た目や掛け心地を向上させることができる。すなわち本実施形態の設計方法によれば、累進屈折力レンズにおける光学特性とレンズの薄さとを良好にバランスさせることができる。
また本実施形態の設計方法では、レンズの外面を回転対称の非球面形状に構成することで、加工上の難易度が低下して生産性の向上および加工コストの低減を図ることができる。また、レンズ外面を回転対称の非球面とする単焦点レンズ等と、半製品(セミ品)の共通化を図ることができるメリットがある。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまでも一例示である。
例えば、上記実施形態では非球面の式(5)において4次、6次、8次、10次の項についての非球面係数を求めているが、場合によってはこれとは異なる次数の非球面係数を求めるようにすることも可能である。また、第1〜第3領域の位置・大きさを決定する際の基準となる装用位置は、幾何学中心以外の位置に変更可能である。
また、第1領域および第2領域の大きさについても変更可能である。第1領域は、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含んでいれば更に大きく設定することも可能である。また第2領域の大きさについても、レンズが取り付けられるフレームの大きさを考慮して、直径45mmの円よりも小さく若しくは大きく設定することも可能である。
また上記実施形態は、レンズ外面を非球面で構成した例であったが、場合によってはレンズ外面を球面で構成することも可能である。
また上記実施形態は、遠用度数としてマイナス度数が処方された近視矯正用レンズを設計する例であったが、遠用度数としてプラス度数が処方された遠視矯正用レンズの設計方法に適用することも可能である等、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
例えば、上記実施形態では非球面の式(5)において4次、6次、8次、10次の項についての非球面係数を求めているが、場合によってはこれとは異なる次数の非球面係数を求めるようにすることも可能である。また、第1〜第3領域の位置・大きさを決定する際の基準となる装用位置は、幾何学中心以外の位置に変更可能である。
また、第1領域および第2領域の大きさについても変更可能である。第1領域は、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含んでいれば更に大きく設定することも可能である。また第2領域の大きさについても、レンズが取り付けられるフレームの大きさを考慮して、直径45mmの円よりも小さく若しくは大きく設定することも可能である。
また上記実施形態は、レンズ外面を非球面で構成した例であったが、場合によってはレンズ外面を球面で構成することも可能である。
また上記実施形態は、遠用度数としてマイナス度数が処方された近視矯正用レンズを設計する例であったが、遠用度数としてプラス度数が処方された遠視矯正用レンズの設計方法に適用することも可能である等、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
10 累進屈折力レンズ
12 遠用部
14 近用部
16 累進部
20 内面(眼球側屈折面)
22 外面(物体側屈折面)
31 第1領域
32 第2領域
33 第3領域
δ 非球面成分
12 遠用部
14 近用部
16 累進部
20 内面(眼球側屈折面)
22 外面(物体側屈折面)
31 第1領域
32 第2領域
33 第3領域
δ 非球面成分
Claims (3)
- 外面が球面または非球面、内面が非球面で構成され、且つ、該内面が、遠方視のための遠用部と、近方視のための近用部と、これら遠用部および近用部の間に位置し面屈折力が累進的に変化する累進部とで形成された累進面形状を有する累進屈折力レンズの設計方法であって、
前記内面に非球面成分を付加するに際し、
前記累進屈折力レンズを、装用基準の位置を中心とし、上部が直径30mmの半円で、下部が子午線方向に長軸を有する長径40mmで短径30mmの半楕円で囲まれた範囲を含む第1領域と、該第1領域の外側に形成された第2領域と、該第2領域の外側でレンズ縁部を含む第3領域と、に区画して、
特に優先的に改善されるべき項目として、第1領域において平均度数変化および非点収差を、第3領域においてレンズ厚を設定し、各領域における改善項目の目標を満足する非球面成分をシミュレーションにより求めて、前記内面における前記遠用部および近用部に付加することを特徴とする累進屈折力レンズの設計方法。 - 前記遠用部および近用部に、下記式(1)で規定されている非球面成分δを付加することを特徴とする請求項1に記載の累進屈折力レンズの設計方法。
δ=Σ{Bnrn}+Σ{Cn(r−P)n} ・・・式(1)
ここでr:光軸からの距離、Bn,Cn:非球面係数、n:正の整数、P:正の定数、
但し、r≦Pの場合はΣ{Cn(r−P)n}の値はゼロとする。 - 前記外面を回転対称の非球面形状とすることを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の累進屈折力レンズの設計方法。
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JP2018105538A JP2019211543A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 累進屈折力レンズの設計方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021059660A1 (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 学校法人北里研究所 | 眼鏡用レンズの設計方法、設計装置、サーバ装置、端末装置、発注システム、情報提供方法、及びプログラム |
CN113419358A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-09-21 | 苏州明世光学科技有限公司 | 一种优化设计的非球面近视眼镜片及其制备模具 |
JP7405371B2 (ja) | 2020-08-24 | 2023-12-26 | 伊藤光学工業株式会社 | ゲーミングレンズの設計方法 |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018105538A patent/JP2019211543A/ja active Pending
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