JP2001208839A - 追尾負荷制御方法 - Google Patents

追尾負荷制御方法

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JP2001208839A JP2000017273A JP2000017273A JP2001208839A JP 2001208839 A JP2001208839 A JP 2001208839A JP 2000017273 A JP2000017273 A JP 2000017273A JP 2000017273 A JP2000017273 A JP 2000017273A JP 2001208839 A JP2001208839 A JP 2001208839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要度の低い民間機やモード2を持つ航空機
や機動性の低い大型機の追尾処理を軽減することで、H
/Wリソースを彼我不明機や小型機などの重要な目標の
追尾処理に対して有効に活用する。 【解決手段】 レーダによる追尾アルゴリズムを、重要
度の低い追尾目標に対して簡易追尾アルゴリズムを選択
し(ステップS−2,S−3)、重要度の高い目標に対
しては追尾精度の高い通常追尾アルゴリズムを選択する
(ステップS−2,S−4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送信波を目標に
当ててその反射波、又は送信波に対する目標からの発信
信号を受信し、この信号に処理を施すことによって目標
の追尾を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】追尾レーダは、防衛用の警戒管制、観測
用ロケットや人工衛星の発射・観測用に利用されてい
る。このような追尾レーダにおける追尾処理装置とし
て、特開平8−43526号公報に開示されたものが挙
げられる。この装置は、図6に示すようにレーダ装置4
より得られた受信電波を受信機2を通してデータ処理機
5に入力し、レーダ信号処理部5aを通してレーダ情報
処理部5bにレーダ情報として入力する。
【0003】レーダ情報処理部5bでは、目標(この場
合、航空機を示す)の距離および受信強度より目標のレ
ーダ反射断面積(RCS)を算出して機種ファイルを参
照することで、目標の機種を推定する。そして、推定さ
れた機種の旋回性能に追従できる追尾平滑化定数α、β
を決定して、その追尾平滑化定数(α−βフィルタ)を
用いて位置予測により目標機の追尾処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
追尾処理方法では、目標の機種の推定によって求められ
た旋回性能を追尾処理に用いることにより、旋回する目
標に対しての追尾能力を強化している。しかし、全ての
目標に対して同じ追尾アルゴリズム、即ちα−βフィル
タを用いて追尾を行っている。その結果、追尾を行う各
目標の重要度は全く考慮されず、重要度の低い目標に対
しても同様の処理を行うことは、多様な追尾アルゴリズ
ムに基づき追尾処理を行える装置のH/W(ハードウェ
ア)リソースを無駄に使うことになるという問題点があ
った。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、重要でない目標の機種の追尾
アルゴリズムを軽減化することにより、H/Wリソース
を重要な目標に対して有効に活用することができる追尾
負荷制御方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、レーダによ
る追尾アルゴリズムを、重要度の低い追尾目標に対して
簡易追尾アルゴリズムを選択し、重要度の高い目標に対
して追尾精度の高い通常追尾アルゴリズムを選択するも
のである。
【0007】この発明は、追尾目標が選別式味方識別
(SIF)コードを有する場合は、当該追尾目標に対し
て簡易追尾アルゴリズムを選択し、前記追尾目標がSI
Fコードを有さない場合は、当該追尾目標に対して通常
追尾アルゴリズムを選択するものである。
【0008】この発明は、SIFコードを有する追尾目
標を、民間機と軍用機とに識別し、前記民間機の追尾目
標に対しては簡易追尾アルゴリズムを選択し、前記軍用
機の追尾目標に対しては通常追尾アルゴリズムを選択す
るものである。
【0009】この発明は、SIFコードを有する追尾目
標を、民間機と軍用機とに、前記SIFコード中のSI
Fモードより識別するものである。
【0010】この発明は、SIFコードを有する追尾目
標を、民間機と軍用機とに、前記追尾目標の飛行予定登
録の有無より識別するものである。
【0011】この発明は、レーダによる追尾アルゴリズ
ムを、形状が大型の低い追尾目標に対して簡易追尾アル
ゴリズムを選択し、形状が小型の追尾目標に対して通常
追尾アルゴリズムを選択するものである。
【0012】この発明は、追尾処理において、追尾目標
のレーダ反射断面積(RCS)を繰り返し数回演算し、
その演算結果の平均値(平均RCS)を計算し、平均R
CSの大きさが所定のスレッショルド以上の追尾目標は
簡易追尾アルゴリズムによって追尾処理を行い、平均R
CSの大きさが所定のスレッショルド未満の目標に対し
ては、通常追尾アルゴリズムを用いるものである。
【0013】この発明は、通常追尾アルゴリズムとして
カルマンフィルタを用い、簡易追尾アルゴリズムとして
α−βフィルタを用いるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の目標追尾方法は、例え
ば、選別式に味方を識別するSIFコード、民間機と軍
用機とを判別するSIFモード、フライト・プランある
いは数スキャン平均RCS(レーダ反射断面積)を利用
して目標に対する重要度を判別し、重要度の低い目標の
追尾アルゴリズムを簡略化することによって、全体の追
尾処理を軽減化することにある。
【0015】以下、簡略化した追尾アルゴリズムによる
追尾処理を「簡易追尾」とし、簡易追尾を行う目標を
「簡易追尾目標」とする。また、追尾重要度の高い目標
に対しては、追尾精度の高い追尾アルゴリズムによる追
尾処理で「通常追尾」とし、通常追尾を行う目標を「通
常追尾目標」とする。
【0016】実施の形態1.図1は本実施の形態に係る
追尾処理のフローチャートである。以下、追尾目標とし
て、民間機、SIFモード2を持つ航空機、彼我不明機
の3つを例に取り追尾処理をフローチャートに沿って説
明する。民間機はSIFモード3/A、彼我不明機はS
IFコードなしとする。
【0017】目標が自機に対して敵対行為を行わない例
えば民間機(民間機以外の味方機の場合もあり得る。)
の場合はSIFコードを持つので、捜索ビームで捕捉さ
れた時に民間機からSIFコードが質問応答信号により
送信される。自機はSIFコードの受信の有無を判定す
る(ステップS−1)。そして、SIFコードの受信有
りを判定したならば、SIFコードは民間機を判定する
予め設定したSIFコードと一致しているか否か判断す
る(ステップS−2)。
【0018】一致した場合、その目標はSIFコードを
持つ民間機であるとし、簡易追尾アルゴリズムの「α−
βフィルタ」による追尾処理を行う(ステップS−
3)。SIFコードが一致しない場合は未確認目標とし
て、通常追尾アルゴリズムの「カルマンフィルタ」によ
る追尾処理を行う(ステップS−2,S−4)。
【0019】目標機が彼我不明機の場合は、レーダ側か
らの質問に対して応答がないので、SIFコード無しと
し(ステップS−1)、カルマンフィルタによる追尾処
理を行う(ステップS−4)。尚、目標がSIFモード
2を持つ航空機の場合もSIFコードを持つので、SI
Fコードを受信し、SIFコ−ドが自機側で設定したS
IFコードと一致したならば、前項で記述した民間機と
同様の処理を行う(ステップS−1〜らS−3)。
【0020】上記、処理を繰り返し行うことにより目標
の追尾を継続していくが、捜索ビームによる捕捉時には
SIFコードを送信せず、追尾途中でSIFコードの応
答信号を送信してくる目標の場合については以下に記述
する。
【0021】追尾中の各目標は状態情報として「追尾フ
ィルタ・ゲイン」を保持している。従って、今ままで追
尾中にSIFコードの応答信号を送信していなかった目
標が、追尾途中でSIFコードの応答信号を送信すると
追尾アルゴリズムが切り替わる可能性がある。その場合
は、目標の「追尾フィルタ・ゲイン」の情報を継承する
ことにより追尾処理を継続していく。
【0022】以上で述べた実施の形態1では、目標をS
IFコードの有無のみで目標の追尾アルゴリズムを選択
している。SIFコードを持つ民間機、SIFコードを
持ち、且つ、SIFモード2を持つ航空機に対してはα
−βフィルタによる簡易追尾方式を用いる。また、SI
Fコードを持たない彼我不明機にはカルマンフィルタに
よる通常追尾方式を用いる。
【0023】実施の形態2.図2は本実施の形態に係る
追尾処理を説明するフローチャートである。以下、実施
の形態1と同様に、追尾目標を民間機、SIFモード2
を持つ航空機、彼我不明機の3つを例に取り本実施の形
態に係る追尾処理をフローチャートに沿って説明する。
【0024】尚、SIFモードには、防衛用の場合、
1、2、3/A、Cの4つのモードがある。SIFモー
ド1、2は民間以外の航空機、例えば軍用機が持つSI
Fモードである。民間機はSIFモード3/Aあるいは
Cを持っている。ここで、SIFモードCは高度報告
で、目標の高度を100フィート単位で表している。
【0025】図2に示すフローチャートで、自機が有す
るSIFコードと目標が送信するSIFコードが一致す
るか否かの判断までの処理(ステップS−2)は実施の
形態1と処理と同様である。また、目標が彼我不明機以
外の場合はSIFコードを持つので、図2のSIFモー
ド3/Aの判断(ステップS−2A)までは実施の形態
1の図1に示したフローチャートの各ステップ動作と同
様である。
【0026】SIFコードの一致が判定され、SIFモ
ードが3/Aであると判定されたならば(ステップS−
2A)、SIFモードが3/Aは民間機を示すものであ
るから、目標をα−βフィルタによる簡易追尾処理を行
う(ステップS−3)。
【0027】しかしながら、目標がSIFモード2を持
つ航空機の場合も、当然SIFコードを送信するので、
ステップS−2AでSIFモードが3/Aでないことが
判定されたならば、「本追尾目標のSIFモードは3/
Aではない」と判断し、軍用機などの対するカルマンフ
ィルタによる通常追尾処理を行う(ステップS−4)。
【0028】目標が彼我不明機の場合は実施の形態1と
同様に、レーダ側からの質問に対して応答がないので、
SIFコードが無しとして(ステップS−1)、カルマ
ンフィルタによる通常追尾処理を行う(ステップS−
4)。
【0029】以上で述べた実施の形態2では、SIFコ
ードの有無で目標が彼我不明機であるか否を判断した
後、SIFコードを持つ目標に対しては、SIFモード
が3/Aあるいは1、2であるのかを追尾アルゴリズム
選択の判断材料としている。このことによって、SIF
モード3/AまたはCの民間機にはα−βフィルタによ
る簡易追尾方式を選択する。
【0030】これは、即ち、民間機は急旋回や急加速等
の高機動を行う必要がないため、追尾処理が容易である
と考えられるため、目標を簡易追尾目標としてα−βフ
ィルタによる追尾方式で簡易追尾処理を行う。
【0031】また、SIFモード1または2を持つ航空
機とSIFコードを持たない彼我不明機に対してはカル
マンフィルタによる追尾方式で通常追尾処理を行う。こ
れは、モード1,2を持つ追尾目標は、民間機以外であ
ると判断できる。民間機以外の目標は爆撃機、輸送機、
攻撃機などで、急旋回や急加速等の高機動を行う可能性
があるため、追尾処理が容易でないと考えられるため、
目標を通常追尾目標としてカルマンフィルタによる追尾
方式で通常追尾処理を行う。
【0032】実施の形態3.図3は本実施の形態に係る
追尾処理を説明するフローチャートである。本実施の形
態では実施の形態1、2と同様に、民間機、SIFモー
ド2を持つ航空機、彼我不明機の3つを例に取り追尾処
理をフローチャートに沿って説明する。
【0033】目標が民間機の場合はSIFコードを持つ
ので、図3に示すフローチャートにおいてフライト・プ
ラン登録の判断(ステップS−2B)までは実施の形態
1、2と同じである。そして、捜索ビームで捕捉した目
標の機体番号、機体形状あるいは目標と管制側との通信
傍受等より民間機であることが判断されたならば、民間
機は必ずフライト・プランに予定航路を登録しているの
で、「本追尾目標のフライト・プランは登録されている
民間機である」と判断し(ステップS−2B)、α−β
フィルタによる追尾方式で簡易追尾処理を行う(ステッ
プS−3)。
【0034】目標がSIFモード2などのを持つような
航空機の場合でもSIFコードを持つので、図3のフラ
イト・プラン登録の判断までの処理は実施の形態1、2
と同じである。SIFモード2などを持つような航空機
であることが、機体形状などから判断された場合は、当
然、目標はフライト・プランに登録されていないので、
「本追尾目標のフライト・プランは登録されていない軍
用機」と判断し、カルマンフィルタによる追尾方式で通
常追尾処理を行う。
【0035】また、目標が彼我不明機の場合は実施の形
態1と同様に、レーダ側からの質問に対して応答がない
ので、SIFコードが無しとして、カルマンフィルタに
よる通常追尾処理を行う。
【0036】以上で述べた実施の形態3では、SIFコ
ードの有無で目標を判断した後、SIFコードを持つ目
標に対しては、フライト・プランの登録がなされている
か否かを追尾アルゴリズムの判断材料としている。この
ことによって、フライト・プランが登録されているとす
る民間機にはα−βフィルタによる簡易追尾方式、フラ
イト・プランが登録されていないのモード2を持つ航空
機とSIFコードを持たない彼我不明機に対してはカル
マンフィルタによる通常追尾方式を用いている。
【0037】実施の形態4.図4は本実施の形態に係る
追尾処理を説明するフローチャートである。レーダから
の捜索ビームにより捕捉された目標に対して、レーダ反
射断面積(RSC)を数スキャンに亘って加算し、その
平均値(平均RCS)を計算する(ステップS−1
0)。平均RCSが設定されたスレッショルド以上の場
合は、目標が民間機や輸送機などの大型機であると判断
する(ステップS−11)。大型機は機動性が低いの
で、追尾処理が容易であると考えられる。そこで、大型
機と判断された目標は「簡易追尾目標」とし、α−βフ
ィルタによる簡易追尾処理を行う(ステップS−3)。
【0038】平均RCSがスレッショルド未満の場合
は、目標が爆撃機や攻撃機などの中型機や、ミサイルや
ステルスなどの小型機であると判断する(ステップS−
11)。これらの目標は機動性が高く、脅威度も高い。
そこで、平均RCSがスレッショルド未満の目標は「通
常追尾目標」とし、カルマンフィルタによる通常追尾処
理を行う(ステップS−4)。
【0039】実施の形態5.図5は本実施の形態に係る
追尾処理を説明するフローチャートである。実施の形態
4では平均RCSのスレッショルドは1つであったが、
実施の形態5では2つのスレッショルドで目標の判別を
行う。この2つのスレッショルドをAとBとし、「平均
RCS>スレッショルドAまたはスレッショルドA>平均
RCS>スレッショルドB」の条件を満たすものとす
る。
【0040】レーダの捜索ビームにより捕捉された目標
に対して、平均RCSを計算する(ステップS−1
0)。平均RCSがスレッショルドA以上(平均RCS
>スレッショルドA)の場合は実施の形態4と同様に、
目標は大型機であると判断しα−βフィルタによる簡易
追尾処理を行う(ステップS−11,S−3)。これ
は、即ち、大型機は小型機に比べると機動性が低く、S
/Nが大きいので追尾が容易であり追尾アルゴリズムを
簡易化できるため、α−βフィルタによる簡易追尾処理
を行う
【0041】平均RCSがスレッショルドA未満、且
つ、スレッショルドB以上場合(スレッショルドA>平
均RCS>スレッショルドB)は(ステップS−1
2)、目標が爆撃機や攻撃機などの中型機や、ミサイル
やステルスなどの小型機であると判断し、中機動用カル
マンフィルタによる通常追尾処理を行う(ステップS−
4A)。
【0042】これは、目標である中型機は大型機に比
べ、機動性が高く、脅威度も高い。そして、中型機は小
型機と比べると機動性が低い、駆動雑音の影響を受けに
くい。そこで、中型機には駆動雑音を小さくした「中機
動用カルマンフィルタによる通常追尾処理」を行う。実
施の形態4では中型機と小型機を区別していなかった
が、この区別をスレッショルドBによって判断する。
【0043】平均RCSがスレッショルドB未満の場合
は(ステップS−12)、目標が小型機であると判断す
る。ミサイル、ステルスなどの小型機は中型機に比べ機
動性、脅威度がともに高く、緊急対応が必要とされるも
のである可能性がある。また小型機は高機動であるた
め、操縦者による操作などの駆動雑音の影響を受けやす
い。そこで、小型機には駆動雑音を大きく設定した「高
機動用カルマンフィルタによる通常追尾処理」を行う
(ステップS−4B)。
【0044】以上で述べた実施の形態5では、目標の平
均RCSがスレッショルド以上の目標には実施の形態4
と同じくα−βフィルタによる簡易追尾処理を行ってい
る。更に、実施の形態4では1つであったスレッショル
ドを2つにし、中型機には駆動雑音を小さく設定したカ
ルマンフィルタによる通常追尾処理を行っている。小型
機には駆動雑音を大きく設定したカルマンフィルタによ
る通常追尾処理を行っている。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、レーダによる追尾ア
ルゴリズムを、重要度の低い追尾目標に対しては簡易追
尾アルゴリズムを選択し、重要度の高い目標に対して追
尾精度の高い通常追尾アルゴリズムを選択することで、
装置のH/Wリソースを有効に活用できるという効果が
ある。
【0046】この発明によれば、追尾目標が選別式味方
識別(SIF)コードを有する場合は、当該追尾目標に
対して簡易追尾アルゴリズムを選択し、前記追尾目標が
SIFコードを有さない場合は、当該追尾目標に対して
通常追尾アルゴリズムを選択することで、各追尾アルゴ
リズムを適格に選択できると共に、追尾精度の向上を期
待できるという効果がある。
【0047】この発明によれば、SIFコードを有する
追尾目標を、民間機と軍用機とに識別し、前記民間機の
追尾目標に対しては簡易追尾アルゴリズムを選択し、前
記軍用機の追尾目標に対しては通常追尾アルゴリズムを
選択することで、より適格に追尾アルゴリズムを選択で
きると共に、追尾精度の向上を期待できるという効果が
ある。
【0048】この発明によれば、SIFコードを有する
追尾目標を、民間機と軍用機とに、前記SIFコード中
のSIFモードより識別することで、より適格に追尾ア
ルゴリズムを選択できると共に、追尾精度の向上を期待
できるという効果がある。
【0049】この発明によれば、SIFコードを有する
追尾目標を、民間機と軍用機とに、前記追尾目標の飛行
予定登録の有無より識別することで、適格に追尾アルゴ
リズムを選択できると共に、追尾精度の向上を期待でき
るという効果がある。
【0050】この発明によれば、レーダによる追尾アル
ゴリズムを、形状は大型の追尾目標に対しては簡易追尾
アルゴリズムを選択し、形状が小型の目標に対しては通
常追尾アルゴリズムを選択することで、簡易な方法で適
格に追尾アルゴリズムを選択できると共に、追尾精度の
向上を期待できるという効果がある。
【0051】この発明によれば、追尾処理において、追
尾目標のレーダ反射断面積(RCS)を繰り返し数回演
算し、その演算結果の平均値(平均RCS)を計算し、
平均RCSの大きさが所定のスレッショルド以上の追尾
目標に対してはは簡易追尾アルゴリズムによって追尾処
理を行い、平均RCSの大きさが所定のスレッショルド
未満の目標に対しては通常追尾アルゴリズムを用いるこ
とで、簡易な方法でより適格に追尾アルゴリズムを選択
できると共に、追尾精度の向上を期待できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による目標追尾処理
を説明するフローチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態2による目標追尾処理
を説明するフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態3による目標追尾処理
を説明するフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態4による目標追尾処理
を説明するフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態5による目標追尾処理
を説明するフローチャートである。
【図6】 一般的なレーダ装置の構成図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダによる追尾アルゴリズムを、重要
    度の低い追尾目標に対して簡易追尾アルゴリズムを選択
    し、重要度の高い目標に対しては追尾精度の高い通常追
    尾アルゴリズムを選択することを特徴とする追尾負荷制
    御方法。
  2. 【請求項2】 前記追尾目標が選別式味方識別(SI
    F)コードを有する場合、当該追尾目標に対しては簡易
    追尾アルゴリズムを選択し、前記追尾目標がSIFコー
    ドを有さない場合、当該追尾目標に対しては通常追尾ア
    ルゴリズムを選択することを特徴とする請求項1に記載
    の追尾負荷制御方法。
  3. 【請求項3】 SIFコードを有する追尾目標を、民間
    機と軍用機とに識別し、前記民間機の追尾目標に対して
    は簡易追尾アルゴリズムを選択し、前記軍用機の追尾目
    標に対しては通常追尾アルゴリズムを選択することを特
    徴とする記載の追尾負荷制御方法。
  4. 【請求項4】 前記SIFコードを有する追尾目標を、
    民間機と軍用機に、前記SIFコード中のSIFモード
    により識別することを特徴とする請求項3に記載の追尾
    負荷制御方法。
  5. 【請求項5】 前記SIFコードを有する追尾目標を、
    民間機と軍用機とに、前記追尾目標の飛行予定登録の有
    無より識別することを特徴とする請求項3に記載の追尾
    負荷制御方法。
  6. 【請求項6】 レーダによる追尾アルゴリズムを、形状
    が大型の追尾目標に対しては簡易追尾アルゴリズムを選
    択し、形状が小型の追尾目標に対しては通常追尾アルゴ
    リズムを選択することを特徴とする追尾負荷制御方法。
  7. 【請求項7】 追尾処理において、追尾目標のレーダ反
    射断面積(RCS)を繰り返し数回演算し、その演算結
    果の平均値(平均RCS)を計算し、平均RCSの大き
    さが所定のスレッショルド以上の追尾目標に対しては簡
    易追尾アルゴリズムにより追尾処理を行い、平均RCS
    の大きさが所定のスレッショルド未満の目標に対しては
    通常追尾アルゴリズムにより追尾処理を行うことを特徴
    とする請求項6に記載の追尾負荷制御方法。
  8. 【請求項8】 通常追尾アルゴリズムとしてカルマンフ
    ィルタを用い、簡易追尾アルゴリズムとしてα−βフィ
    ルタを用いることを特徴とする請求項1から7の何れか
    に記載の追尾負荷制御方法。
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