JP2001208256A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2001208256A
JP2001208256A JP2000018729A JP2000018729A JP2001208256A JP 2001208256 A JP2001208256 A JP 2001208256A JP 2000018729 A JP2000018729 A JP 2000018729A JP 2000018729 A JP2000018729 A JP 2000018729A JP 2001208256 A JP2001208256 A JP 2001208256A
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pipe
groove
joint
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pipe joint
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Yoshihiro Hashimoto
好弘 橋本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の曲げや捩じり等の変位にも漏水を起こ
さない優れた管継手機能を発現し、且つ、樹脂管を切断
することなく無傷で容易に管と継手とを離脱して、受口
内の部材を全て取り外すことができる管継手を提供す
る。 【解決手段】 受口の基部より先端に向けて次第に内径
が増大する傾斜管路が設けられ、該傾斜管路がその径方
向に複数個の部材に着脱自在に分割されてなる管継手で
あって、上記傾斜管路内周面には、環状凹溝及び受口先
端に向けて次第に内径が減少する傾斜溝が設けられ、環
状凹溝にはその一部を上記傾斜管路に突出するシール用
ゴムリングが嵌着され、傾斜溝には、該傾斜溝の内周面
に略符合した傾斜外周面を有する管締付け用の割りリン
グが遊嵌状態で配着されてなることを特徴とする管継
手。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道用ポリオレフ
ィン系樹脂管等の継手として好適に用いられる管継手に
関する。
【0002】
【従来の技術】接続される樹脂管の差口を、管継手の受
口内に挿入するだけで簡単に接続でき、離脱防止機能を
有する管継手としては、例えば、特開平7−17427
1号公報に、継手本体の管路内面に環状凹溝を設けら
れ、シール用ゴム輪が嵌着され、受口先端に向けて次第
に内径が減少する傾斜溝が設けられ、該傾斜溝の内周面
に略符合した傾斜外周面を有する管締付け用の割りリン
グが遊嵌状態で嵌着されてなる管継手が開示されてい
る。
【0003】又、特開平10−122461号公報に
は、継手本体の受口の開口端側の内周面に設けられた環
状凹溝内にシール用ゴム輪が装着され、このゴム輪より
も奥側に位置する受口の内周面が奥側に向かって拡径す
る傾斜溝を有し、この傾斜溝内に、その内周面にほぼ符
合した傾斜外周面を有する管締付け用の割りリングが遊
嵌状態で配着されてなる離脱防止継手が記載され、上記
継手の受口内に、差口の内周面に円筒状の補強部材が装
着され、差口の管端面で外側に鍔返しされている管接続
部が開示されている。
【0004】ところで、埋設施工現場においては、なん
らかの事情によって、一旦接続した管接続部を離脱しな
ければならないこともある。この際、この管接続部を離
脱する方法として、差口の外周面と同様の曲率の薄板部
を有するヘラ状の抜き治具を受口と差口との隙間内に差
し込んで、両者を互いに逆向き方向に引き抜くことによ
って離脱する方法が従来より用いられている。
【0005】しかしながら、これらの管継手は、内部流
体を漏液することなく移送するために、用途毎に安全性
の基準が設けられ、これをクリアするに足る耐流体圧強
度を発現させるため、継手本体は継目部分ができるだけ
少ない一体構造の強靱な成形体が用いられるものであっ
た。
【0006】従って、一度、これらの管継手を用いて接
合された配管は、シール用ゴム輪が差口外周面と受口内
周面に密着し、管締付け用の割りリングは、傾斜溝の内
周面で押圧されて差口外周面に食い込んでいて、上記ヘ
ラ状の抜き治具を用いても管継手と管を無傷で分離する
ことは仲々難しく、補強部材の折り返し部の最大外径が
樹脂管の差口の外径よりも小さい場合は問題は生じな
が、何らかの事情によって、補強部材の折り返し部の最
大外径が差口の外径を超えている場合は、特に、補強部
材の折り返し部が管締付け用の割りリングの側面に当接
して緩衝してしまうため、補強部材が受口内に取り残さ
れるという問題点があった。また、補強部材が受口内に
残ると、シール用のゴム環および管締付け用の割りリン
グを取り外すことは極めて困難であった。
【0007】更には、これらの補修工事は、緊急を要す
ることが多いので、面倒なヘラ状の抜き治具による分離
作業は敬遠され、継手近くで管を切断してしまうことが
常であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
配管の曲げや捩じり等の変位にも漏水を起こさない優れ
た管継手機能を発現し、且つ、樹脂管を切断することな
く無傷で容易に管と継手とを離脱して、受口内の部材を
全て取り外すことができる管継手を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の管
継手は、受口の基部より先端に向けて次第に内径が増大
する傾斜管路が設けられ、該傾斜管路がその径方向に複
数個の部材に着脱自在に分割されてなる管継手であっ
て、上記傾斜管路内周面には、環状凹溝及び受口先端に
向けて次第に内径が減少する傾斜溝が設けられ、環状凹
溝にはその一部を上記傾斜管路に突出するシール用ゴム
リングが嵌着され、傾斜溝には、該傾斜溝の内周面に略
符合した傾斜外周面を有する管締付け用の割りリングが
遊嵌状態で配着されてなるものである。
【0010】請求項2記載の発明の管継手は、請求項1
記載の発明の管継手において、上記傾斜管路の径方向に
分割された複数個の部材が、基部側部材の先端外周面に
ネジが設けられ、これと接合される先端側部材の基部内
周面にネジ溝が設けられ、上記両部材が着脱自在に螺合
してなるものである。
【0011】請求項3記載の発明の管継手は、請求項1
又は2記載の発明の管継手において、上記傾斜管路に設
けられた環状凹溝及び傾斜溝が、いずれも先端側部材に
設けられ、環状凹溝には上記シール用ゴムリングが嵌着
され、且つ、傾斜溝には上記管締付け用の割りリングが
遊嵌状態で配着されてなるものである。
【0012】請求項4記載の発明の管継手は、請求項
1、2又は3記載の管継手の受口内に、先端部内周面に
短円筒部と折返し部とを備えた耐蝕性補強部材で補強さ
れた差口を有するポリオレフィン系樹脂管が挿入され、
シール用ゴムリング及び管締付け用の割りリングで緊締
されてなるものである。
【0013】本発明において使用されるシール用ゴムリ
ング、管締付け用の割りリング等のシール用補助部材を
除く管継手本体は、水道水の水質等、移送する流体の品
質に悪影響を及ぼさないものであれば、特に限定される
ものではないが、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン
系樹脂製、金属製、ポリオレフィン系樹脂と金属の複合
品等が挙げられる。
【0014】上記シール用ゴムリングは、水道水の水質
等、移送する流体の品質に悪影響を及ぼさないゴムリン
グであれば、特に限定されるものではなく、その形状
は、例えば、ロックリング法で用いられるシール用ゴム
リングが挙げられ、中でも一般的に受口用に用いられて
いるZ型パッキンが好適に用いられる。
【0015】上記管締付け用の割りリングは、水道水の
水質等、移送する流体の品質に悪影響を及ぼさない割り
リングであれば、特に限定されるものではなく、その形
状は、例えば、離脱防止リング法で用いられる管締付け
用の割りリングが挙げられ、中でも管径方向に拡径自在
のもの、その内径が自由状態で、差口となる管の外径よ
り少し小径又は大径とし、管との接触面端縁付近に管の
径方向に、例えば、鋸歯状の複数個の係止突起が設けら
れたもの等が好適に用いられる。又、その材質は、外周
面から負荷される押圧力に耐え得るものであれば、特に
限定されるものではなく、前記するポリオレフィン系樹
脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等のエンジニアリ
ングプラスチックス、金属等が挙げられる。
【0016】上記補強部材は、接合される管、就中、ポ
リオレフィン系樹脂管の差口を補強する為のものであっ
て、その材質は、水道水の水質等、移送する流体の品質
に悪影響を及ぼさない割りリングであれば、特に限定さ
れるものではないが、例えば、アルミニウムやステンレ
スなどの金属製のものが望ましい。上記補強部材の短円
筒部の長さは、上記機能を有するものであれば特に限定
されるものではないが、好ましくは、継手本体の受口の
挿入代とほぼ同一とするのが望ましい。
【0017】又、短円筒部の外径は樹脂管の差口の内径
とほぼ等しくされている。短円筒部の外周面には、滑り
止め手段としての小突起が切り起こされて周方向の数ヵ
所に設けられている。又、折返し部は、差口を受口にス
ムースに挿入できるようにする為のものであって、円筒
部の一端部が外方に傘状に折り返されて傾斜面とされ、
樹脂管の差口端面の外周縁を囲繞するようにし、折返し
部の角度は、10〜50度の傾斜とするのが好ましく、
折返し面は鋭角に折り返さず、Rをつけた方が好まし
い。
【0018】又、上記ポリオレフィン系樹脂管として
は、特に限定されるものではないが、例えば、前記する
継手本体に用いられたポリオレフィン系樹脂から成形さ
れた管が挙げられる。
【0019】本発明の管継手を用いて接続された配管
を、樹脂管を切断することなく無傷で管と継手とに離脱
させる方法は、実施例において詳述するが、先ず、差口
を継手本体の基部方向に僅かに押し戻して、シール用ゴ
ム輪や管締付け用割りリングの緊締を緩め、螺合等で接
合されている基部側部材と先端側部材との接合を解き放
す。
【0020】上記接合部の解放の際に、基部側部材と先
端側部材との接合が前述する螺子接合であって、且つ、
継手本体と分離し得ない基部側部材にシール用ゴム輪や
管締付け用割りリングが、各々、上記基部側部材の内壁
に設けられた環状凹溝又は傾斜溝に嵌着もしくは配着さ
れている場合は、従来より用いられてきる抜き治具を併
用し、受口と差口との隙間内に挿入してシール用ゴム輪
や管締付け用割りリングと差口表面の間に滑りを与えて
やればよい。
【0021】基部側部材と先端側部材の接合部が解放さ
れた時点では、差口にシール用ゴム輪及び/又は管締付
け用割りリングが嵌着もしくは配着された先端側部材が
付いた状態にあるので、管締付け用割りリングの緊締が
緩むように差口を受口基部方向に押圧してやれば、容易
に管締付け用割りリングを取り外すことができ、次いで
差口を受口より引き抜いてシール用ゴム輪を取り外すこ
とができる。
【0022】請求項1記載の発明の管継手は、上述のよ
うに、傾斜管路内に嵌着もしくは遊嵌状態で配着された
シール用ゴムリング及び管締付け用の割りリングが安定
した管継手機能の発現に大いに寄与すると共に、傾斜管
路がその径方向に複数個の部材に着脱自在に分割されて
なるものであるので、上記部材同士の接合を解き放すこ
とによって、樹脂管を切断することなく無傷で容易に管
と継手とを離脱して、受口内の部材を全て取り外すこと
ができ、管工事の手直しや補修工事において、管接続部
の分離作業の生産性を著しく向上させ得るものである。
【0023】請求項2記載の発明の管継手は、上述のよ
うに、基部側の部材と先端側の部材が着脱自在に螺合し
てなるものであるので、管接続部の分離作業が極めて容
易となり、前項記載の発明の管継手が奏する諸機能をよ
り確実に現出し得るものである。
【0024】請求項3記載の発明の管継手は、上述のよ
うに、前各項記載の発明の管継手の有する諸特性に加え
て、上記傾斜管路に設けられた環状凹溝及び傾斜溝が、
いずれも先端側の部材に設けられてなるものであるの
で、上記部材同士の接合を解き放すことによって、極め
て容易に、無傷で管と継手とを離脱して、受口内の部材
を全て取り外すことができ、管工事の手直しや補修工事
において、管接続部の分離作業の生産性を著しく向上さ
せ得るものである。
【0025】請求項4記載の発明の管継手は、上述のよ
うに、水道管として用いられているポリオレフィン系樹
脂管の先端部内周面に短円筒部と折返し部とを備えた耐
蝕性補強部材で補強されたてなるものであるので、差口
の管を強固に緊締保持し得るものであり、安定した管継
手機能の発現に大いに寄与するものであり、前各項記載
の発明の管継手が奏する諸機能をより確実に現出し得る
ものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の管継手の一例を
示す半縦断面図、図2は、本発明の管継手の他の例を示
す半縦断面図、図3は、本発明の管継手の他の例を示す
半縦断面図、図4は、図3に示された管継手を無傷で接
続前の部材に分解する方法の説明図である。
【0027】図1において、1は離脱防止機能を有する
管継手であり、継手本体2には、受口21の基部22か
ら受口先端に向けて次第に内径が増大する傾斜管路23
が設けられている。上記傾斜管路23は、継手本体2を
構成する基材側部材2aと先端側部材2bによってその
径方向に分割されており、基材側部材2aは、その先端
外周部を筒状に切欠き、切欠かれた先端外周面にネジ2
4が設けられ、又、先端側部材2bは、基材側部材2a
と接合される基部内周面にネジ溝25が設けられ、基材
側部材2aの先端外周面が先端側部材2bの基部内周面
にネジ込まれ、着脱自在に結合されているのである。
【0028】基材側部材2aと先端側部材2bの接合部
のネジ長さは、継手口径によって各々設定されるもので
あるが、例えば、水道用高密度ポリエチレン管(呼び径
100)では、30mm以上であることが好ましい。
尚、26は、先端側部材2b基部端面が、基材側部材2
aの先端外周部の筒状切欠部の露出端面に衝合する面間
に、上記傾斜管路23を包囲するようにリング状に埋設
されたOリングである。
【0029】本実施例においては、継手本体2を構成す
る基材側部材2aと先端側部材2bとの接合手段は、ネ
ジとネジ溝の螺合方法が採られたが、これに限定される
ものではなく、上記の他、例えば、バネ留法、フランジ
止法等が挙げられる。
【0030】又、本実施例においては、継手本体2は、
基材側部材2aと先端側部材2bの二部材に分割されて
いるが、これに限定されるものではなく、三部材以上に
分割されたものであってもよい。
【0031】継手本体2の上記傾斜管路23内周面に
は、前述する環状凹溝27及び傾斜溝28が設けられ、
環状凹溝27にはシール用ゴムリング3が嵌着され、接
続される管(差口)が受口21に挿入されたとき、上記
傾斜管路23内壁と挿入された管外壁との間にできる隙
間を充填し、管路内を移送される流体、例えば、水道水
を止水する機能を有する。
【0032】又、傾斜溝28には、前述する管締付け用
割りリング4が遊嵌状態で配着されているが、接続され
る管が受口21に挿入され、管路内を流体が移送された
とき、流体圧によって挿入された管は受口21側に押し
返されるが、上記傾斜溝28の内径は受口21先端に向
けて次第に減少しているので、割りリング4の外周面に
傾斜溝28内周面より押圧力を受け、傾斜溝28内周面
と挿入された管外壁との間にできる隙間を充填し、管路
内を移送される流体、例えば、水道水を止水する機能を
有する。
【0033】上記環状凹溝27及び傾斜溝28は、いず
れが継手本体2の上記傾斜管路23の受口21先端側に
あってもよい。図2に示される実施例においては、傾斜
溝28が上記傾斜管路23の受口21先端側に設けられ
ている。又、環状凹溝27及び傾斜溝28は、各々1個
に限定されるものではなく、各々2個以上が設けられて
もよい。
【0034】上記環状凹溝27及び傾斜溝28が設けら
れる位置は、特に限定されるものではなく、例えば、図
1に示される実施例のように継手本体2を構成する2個
の部材のうち、先端側部材2bの方にまとめて設けられ
てもよく、又、図1に示される実施例のように、基材側
部材2aと先端側部材2bとに各々分配して設けられて
もよい。
【0035】図3に示された実施例は、図1に示された
高密度ポリエチレンからなる呼び径100の管継手1の
受口21内に、先端部内周面に短円筒部51と折返し部
52とを備えた耐蝕性の補強部材5で補強された差口を
有する高密度ポリエチレン管6が挿入され、シール用ゴ
ムリング3及び管締付け用の割りリング4で緊締されて
なる管継手である。上記管継手は、ポリエチレン管6が
補強部材5で補強されているので、シール用ゴムリング
3及び管締付け用の割りリング4の緊締が極めて確実に
行われ、ポリエチレン管6が変形して管継手1内周面と
の間から漏水するおそれがない。
【0036】上記のように管継手1によって強固に緊締
されていても、上記管継手は、シール用ゴムリング3及
び管締付け用の割りリング4による緊締がいずれも、継
手本体2の先端側部材2bにおいてなされるものである
ので、差口のポリエチレン管6を含む先端側部材2bを
継手本体2の基材側部材2aに対して解ネジ方向に管軸
の回りに回転力を加えれば、図4に示されるように、ポ
リエチレン管6を含む先端側部材2bを継手本体2から
容易に無傷で取り外すことができる。
【0037】取り外された先端側部材2b付きのポリエ
チレン管6は、先端側部材2bを固定し、その基部方向
にポリエチレン管6を押圧すれば、管締付け用割りリン
グもポリエチレン管6と共に同方向に移動し、管締付け
用割りリングの緊締を緩めることができる。次いで受口
より従来より用いられている抜き治具をポリエチレン管
6の外周面に沿って挿入し、ポリエチレン管6の移動に
よって管締付け用割りリングが傾斜溝中を移動しないよ
うにして、逆に、受口方向にポリエチレン管6を引き抜
けば、先端側部材2bとポリエチレン管6は容易に分離
することができ、これらの部材を無傷に回収し、再使用
を可能にするものである。上記抜き治具は、管継手の口
径に応じて、複数枚が用いられてもよい。例えば差口が
呼び径100以上ののポリエチレン管の場合には、3枚
程度を用いることが好ましい。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明の管継手は、上述の
ように構成されているので、シール用ゴムリング及び管
締付け用の割りリングが、受口の傾斜管路内に挿入され
た差口外周面との間を水密にシールし、且つ、強固に差
口を掴持して抜け防止を奏すると共に、管を切断するこ
となく無傷で管と継手とを容易に離脱して、受口内の部
材を全て取り外すことができ、管工事の手直しや補修工
事において、管接続部の分離作業の生産性を著しく向上
させ得るものである。
【0039】請求項2記載の発明の管継手は、上述のよ
うに構成されているので、管接続部の分離作業が極めて
容易となり、前項記載の発明の管継手が奏する諸機能を
より確実に現出し得るものである。
【0040】請求項3記載の発明の管継手は、上述のよ
うに構成されているので、前各項記載の発明の管継手の
有する諸効果に加えて、更に容易に、無傷で管と継手と
を分離し、受口内の部材を全て取り外すことができるも
のである。
【0041】請求項4記載の発明の管継手は、上述のよ
うに構成されているので、前各項記載の発明の管継手が
奏する諸効果をより確実に現出し得るものであり、水道
用配管等として広範な用途に供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継手の一例を示す半縦断面図であ
る。
【図2】本発明の管継手の他の例を示す半縦断面図であ
る。
【図3】本発明の管継手の他の例を示す半縦断面図であ
る。
【図4】本発明の管継手の一例につき、無傷で各部材に
分解する方法の説明図である。
【符号の説明】
1 管継手 2 継手本体 2a 基部側部材 2b 先端側部材 21 受口 22 基部 23 傾斜管路 24 ネジ 25 ネジ溝 26 Oリング 27 環状凹溝 28 傾斜溝 3 管締付け用割りリング 4 シール用ゴム輪 5 補強部材 51 短円筒部 52 折返し部 6 ポリエチレン管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口の基部より先端に向けて次第に内径
    が増大する傾斜管路が設けられ、該傾斜管路がその径方
    向に複数個の部材に着脱自在に分割されてなる管継手で
    あって、上記傾斜管路内周面には、環状凹溝及び受口先
    端に向けて次第に内径が減少する傾斜溝が設けられ、環
    状凹溝にはその一部を上記傾斜管路に突出するシール用
    ゴムリングが嵌着され、傾斜溝には、該傾斜溝の内周面
    に略符合した傾斜外周面を有する管締付け用の割りリン
    グが遊嵌状態で配着されてなることを特徴とする管継
    手。
  2. 【請求項2】 上記傾斜管路の径方向に分割された複数
    個の部材が、基部側部材の先端外周面にネジが設けら
    れ、これと接合される先端側部材の基部内周面にネジ溝
    が設けられ、上記両部材が着脱自在に螺合してなるもの
    である請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 上記傾斜管路に設けられた環状凹溝及び
    傾斜溝が、いずれも先端側部材に設けられ、環状凹溝に
    は上記シール用ゴムリングが嵌着され、且つ、傾斜溝に
    は上記管締付け用の割りリングが遊嵌状態で配着されて
    なる請求項1又は2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の管継手の受口
    内に、先端部内周面に短円筒部と折返し部とを備えた耐
    蝕性補強部材で補強された差口を有するポリオレフィン
    系樹脂管が挿入され、シール用ゴムリング及び管締付け
    用の割りリングで緊締されてなることを特徴とする管継
    手。
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